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こぼれまつば

こぼれまつば [4] 【零れ松葉】
落ち散った松葉。また,松葉を散らした模様。

こぼれもの

こぼれもの [0] 【零れ物】
(1)こぼれたもの。また,残りもの。
(2)こぼれやすいもの。液体や,水分の多いもの。

こぼれる

こぼ・れる [3] 【零れる・溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こぼ・る
(1)液体が容器から出て外へ落ちる。また,中に入っているべきものが外に出る。「コップの水が―・れる」「球がグローブから―・れる」「自然に―・れた種が芽を出す」
(2)抑え切れなくて,外に表れる。「くやし涙が―・れる」「色気が―・れる」「―・れんばかりの笑み」
(3)普通は何かにおおわれて見えないものが,ちらりと見える。「枝の間から秋の陽(ヒ)が―・れる」「笑うと白い歯が―・れる」
(4)あふれて外へ出る。「車に乗り―・れて/宇治拾遺 11」
〔「こぼす」に対する自動詞〕

こぼれる

こぼれる【零れる】
fall;→英和
drop;→英和
spill;→英和
overflow;→英和
be scattered;be nicked[broken](刃が).

こぼれる

こぼ・れる [3] 【毀れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こぼ・る
〔古くは「こほる」と清音〕
(1)欠け損じる。「包丁の刃が―・れる」「櫛(クシ)の歯が―・れる」
(2)こわれる。「―・れたる蔀(シトミ)のもとに/宇津保(俊蔭)」

こぼんのう

こぼんのう [4][2] 【子煩悩】 (名・形動)
自分の子を非常にかわいがるさま。また,その人。「―な人」

こぼんのう

こぼんのう【子煩悩な】
fond <mother> ;→英和
indulgent.→英和
〜である dote upon one's children.

こま

こま【駒】
(1) a horse.→英和
(2) a chessman;→英和
a piece (将棋の).→英和
(3) a bridge (楽器の).→英和

こま

こま [0][1] 【齣】
〔切れ目,の意〕
(1)写真・映画で,フィルム上に記録されている枠取られた一画面。また,それを数える単位。
(2)小説・戯曲などの一区切り。また,一場面。「青春の一―」
(3)大学・高校などで,時間割りの一区切り。

こま

こま【独楽】
<spin> a top.→英和

こま

こま [1] 【独楽】
〔「こまつぶり」の略〕
(1)玩具の一。円板または円錐形の胴を心棒や軸を中心に回転させて遊ぶもの。心棒をひねったり,軸に紐を巻きつけて引き,回転を与える。こまつぶり。[季]新年。
(2)〔物〕 一つの固定点あるいは重心の周りに自由に回転しうる剛体。
(3)家紋の一。{(1)}をかたどったもの。
(4)博打(バクチ)に使う,六角または八角の各面に絵や文字を書いたこま。お花ごま。

こま

こま 【狛】
姓氏の一。

こま

こま 【木間・樹間】
木と木の間。木の間。「うぐひすは植ゑ木の―を鳴き渡らなむ/万葉 4495」

こま

こま [1] 【高麗・狛】
(1)古代朝鮮の一国,高句麗(コウクリ)のこと。また,広く朝鮮半島の地をさす語。
(2)他の語の上に付いて,高麗(コウライ){(1)}から伝来した意を表す。「―楽(ガク)」「―錦(ニシキ)」

こま

こま [1][0] 【駒】
(1)馬。「―を進める」「―なめていざ見にゆかむ故郷は/古今(春下)」「何れの馬にか―なき/今昔 10」
〔(1)古くは子馬の意でも用いた。(2)上代では「うま」「こま」ともに用いられたが,中古以降「こま」は歌語として用いられた〕
(2)中世,特に,牡馬。「バビロニアノ国ニ―ガ嘶(イバ)エバ/天草本伊曾保」
(3)将棋・チェス・双六などで,盤上で動かすもの。
(4) [0]
三味線やバイオリンなどの胴と弦との間に挟んで弦を支えるもの。弦の振動を胴に伝える働きもする。
(5)物の間に挟み入れる小さな木。「―をかう」
(6)H 字形の糸巻き。
(7)家紋の一。将棋の駒{(3)}や三味線の駒{(4)}をかたどったもの。
(8)自分の勢力下にあって,自由に使うことのできる人や物。「―が足りない」

こま

こま [1][2][0] 【小間】
(1)短い時間。ちょっとの間。「合間―」
(2)小さな部屋。狭い部屋。茶道で四畳半より小さい茶室。
(3)建築で,垂木(タルキ)と垂木の間,また根太と根太の間。また,瓦の屋根面にあらわれている部分の幅。
(4)和船で,船首に近い所。
(5)「公役(クヤク)小間」に同じ。

こま

こま【齣】
a frame (フィルムの);→英和
a scene (場面).→英和

こま

こま [1] 【狛】
「狛犬(コマイヌ)」の略。
→高麗(コマ)

こま

こま 【古満】
江戸時代の蒔絵師の姓。古満休意に始まる。
→古満蒔絵

こま=を進める

――を進・める
次の段階へ進む。「準決勝へ―・める」

こまあみ

こまあみ [0] 【細編み】
かぎ針編みで,針に掛けた糸と前段から引き出したループを一緒に引き抜く編み方。短(ミジカ)編み。
→長編み

こまい

こまい コマヰ 【駒井】
姓氏の一。

こまい

こまい [0] 【氷魚・氷下魚】
タラ目の海魚。全長30センチメートル前後。体は灰褐色で細長く,前半部はやや太い。干物とする。日本海・北太平洋に広く分布。カンカイ。[季]冬。

こまい

こまい [1] 【小舞】
(1)狂言の曲中で舞われる舞。能の仕舞のように独立して,扮装をせずに舞う場合もある。舞の地として小舞謡を伴う。狂言小舞。
(2)歌舞伎の初期に演じられた,狂言の小舞に似た舞踊。また若衆歌舞伎の時代に,当時流行の小歌に振りをつけた小舞十六番がある。

こまい

こまい [0] 【木舞・小舞】
(1)壁の下地に用いる竹や細木。また,それを縦横に組んだもの。
(2)屋根裏板や杮(コケラ)板などを受けるために垂木(タルキ)の上に渡した細長い材。

こまい

こまい [0][1] 【古米】
その年の米がとれた後も残っている前年の米。とれて一年以上たった米。ふるごめ。
⇔新米

こまい

こま・い [2] 【細い】 (形)
こまかい。ちいさい。「何歳(イクツ)かい。何,十二,―・いな/思出の記(蘆花)」

こまいうたい

こまいうたい [4] 【小舞謡】
狂言謡のうち,小舞に用いられるもの。

こまいかき

こまいかき [2] 【木舞掻き】
壁の下地として縄で木舞を編むこと。また,その職人。

こまいかべ

こまいかべ [2] 【木舞壁】
伝統的な土壁の一。木舞で作った下地を芯(シン)にして,泥にわらを切り込んだ荒壁を厚く塗り,漆喰(シツクイ)などで仕上げた壁。

こまいき

こまいき コマヰ― 【駒井琦】
(1747-1797) 江戸中期の画家。京都の人。姓は源で,源琦(ゲンキ)とも呼ばれた。円山応挙の門人で十哲の一人。唐美人画・花鳥画を得意とした。

こまいたく

こまいたく コマヰ― 【駒井卓】
(1886-1972) 遺伝学者。姫路市生まれ。京大教授。動物系統学・人類遺伝学・集団遺伝学の研究に貢献。著「遺伝学に基づく生物の進化」など。

こまいだけ

こまいだけ [2] 【木舞竹】
木舞壁に使う竹。真竹や篠竹(シノダケ)を縦割りにしたもの。

こまいぬ

こまいぬ [0] 【狛犬】
〔高麗(コマ)の犬,の意〕
神社の神殿や社寺の前庭に置かれる一対の獅子(シシ)に似た獣の像。ライオンを基に形象化されたもので,初めは犬に似ていたが,平安末期に獅子に近い形になった。こま。
狛犬[図]

こまいぬき

こまいぬき [2] 【木舞貫】
木舞壁に使う貫。

こまいれ

こまいれ [4][0] 【駒入れ】
三味線・将棋などの駒を入れる袋や箱。

こまえ

こまえ [1] 【小前】
■一■ (名)
江戸時代,本百姓ではあるが特別の権利・家格をもたない百姓。また,小作人層をいう場合もある。小前百姓。
⇔大前
■二■ (名・形動ナリ)
(1)商売などを小規模に営む・こと(さま)。また,その商人・職人など。「(田畑ハ)―なれども先祖より持伝へたる事なれば/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」
(2)小さいこと。格や程度が低いこと。また,そのさま。「村瀬は智者で―な故,風流のない人ぢや/胆大小心録」

こまえ

こまえ 【狛江】
東京都南部の市。多摩川の北岸にあり,住宅地域として発展。

こまえ

こまえ [0] 【小間絵・駒絵】
新聞・雑誌などで,空所に入れる比較的簡単な絵。カット。

こまえそうどう

こまえそうどう [4] 【小前騒動】
江戸時代,一八世紀中頃から各地で頻発した騒動の形態。村役人の不当な行為などを領主に訴えることで解決しようとしたもの。村方騒動。

こまえびゃくしょう

こまえびゃくしょう [4] 【小前百姓】
⇒小前(コマエ)■一■

こまおち

こまおち [0] 【駒落ち】
将棋で,対戦する二人の力量に差がある場合,上手(ウワテ)がいくつかの駒を外すこと。飛車・角落ちなど。
⇔平手(ヒラテ)

こまおとし

こまおとし [3] 【齣落(と)し】
映画で,一秒二四齣の標準速度より遅い速度で撮影すること。これを標準速度で映写すると,実際より速い動きに見える。漫画・トリックなどの撮影に用いる。

こまおどり

こまおどり [3] 【駒踊り】
長円形の竹の輪の前後に首と尾をつけた馬の作り物の中に入り,手綱をとって激しく踊る民俗芸能。青森・岩手などで行われる。荒馬。

こまか

こまか [2][3] 【細か】 (形動)[文]ナリ
こまかいさま。
(1)大きさが非常に小さいさま。「―な砂」「―な網の目」
(2)くわしいさま。「―に調べる」
(3)小さい事にまでよく気がつくさま。念入りなさま。「―に気を遣う」「―に指示を与える」
(4)繊細で美しいさま。微妙な趣があって人をひきつけるさま。精妙。「すこし起きあがり給へる顔のうち赤み給へるなど,―にをかしうこそ侍りしか/紫式部日記」
(5)勘定高いさま。「両替屋の―なるやつが子なり/浮世草子・置土産 5」
〔現代語では連用形「こまかに」,連体形「こまかな」をよく使い,終止形「こまかだ」も多少使うが,他の活用形はほとんど使わない〕
[派生] ――さ(名)

こまかい

こまか・い [3] 【細かい】 (形)[文]ク こまか・し
(1)多数あるものの一つ一つの形が非常に小さい。立体的なものにも平面的なものにも用いる。「―・い砂」「―・い雨」「ねぎを―・く刻む」「―・い柄」「目の―・い網」
(2)(貨幣が)小額である。「―・い金の持ち合わせがない」
(3)反復の動作が小さくせわしなく行われる。「肩が―・く震える」
(4)物事の扱い方やとらえ方が,細部にまで及んでいてくわしい。詳細だ。精密だ。「計画を―・く練る」「―・い事情」
(5)ささいだ。小事だ。「―・い事まで口を出す」
(6)小さい事にまでよく気がつく。配慮が行き届いている。「―・い心遣い」「神経が―・い」「芸が―・い」
(7)金銭的に少しの損得も気にする。勘定高い。「金に―・い」
(8)囲碁で,互いに獲得した地の目数や,石の勢力関係が近接している。一,二目を争う状況である。
〔古くは「こまか(なり)」と形容動詞で,形容詞形「こまかい」が現れたのは近世のことらしい。現在では形容詞と形容動詞がほぼ同様に用いられる〕
[派生] ――さ(名)

こまかい

こまかい【細かい】
(1) small;→英和
fine <rain> .→英和
(2) detailed;→英和
minute (詳細).→英和
〜事 details;particulars.(3) strict;→英和
exact (厳密);→英和
close <attention> ;→英和
delicate (微妙).→英和
(4) thrifty (倹約);→英和
stingy (けち).→英和
〜字(活字で) in small characters (type).〜金 small change.→英和
細かく finely;minutely;→英和
in detail;strictly.細かくする break (in)to pieces;change (into small money) (金を).

こまかし

こまか・し 【細かし】
■一■ (形ク)
⇒こまかい
■二■ (形シク)
⇒こまかしい

こまかしい

こまかし・い 【細かしい】 (形)[文]シク こまか・し
〔近世語〕
「こまかい」に同じ。「―・しき事には一向目もやる物でなし/浮世草子・禁短気」

こまがえし

こまがえし [3] 【駒返し】
「馬返し」に同じ。

こまがえし

こまがえし [3] 【小間返し】
屋根の垂木や木舞・格子の組子などを材と同じ幅の間隔で配列すること。

こまがえる

こまがえ・る (動ラ四)
若返る。「まめ人の,ひきたがへ,―・るやうもありかし/源氏(玉鬘)」

こまがき

こまがき [0] 【細書き】
字を細かく書くこと。また,細かな字。

こまがく

こまがく [2] 【高麗楽】
(1)「右方(ウホウ)高麗楽」に同じ。
(2)古代日本に高句麗(コウクリ)から伝来した楽舞。新羅楽(シラギガク)・百済楽(クダラガク)とともに三韓楽と呼ばれた。のちに{(1)}に編入。

こまがた

こまがた 【駒形】
東京都台東区の地名。隅田川西岸の地で,江戸時代吉原通いの船着き場としてにぎわった。地名は浅草寺の南方にある駒形堂に由来する。

こまがた

こまがた [0] 【駒形】
(1)駒の形。将棋の駒の形をしたもの。
(2)馬をかたどった作り物。「舎人ども―付きて舞ひ遊ぶ/宇津保(祭の使)」
(3)神事で,馬の作り物をつけて行列に従う神人。「八幡にては―の神人を殺害して/太平記 36」
(4)舞楽の曲名。「狛竜(コマリヨウ)」の俗称かという。

こまがたけ

こまがたけ 【駒ヶ岳】
(1)北海道南西部,内浦湾の南方にそびえる火山。海抜1131メートル。1640年以来しばしば噴火。渡島(オシマ)富士。
(2)秋田県東部にある二重式火山。海抜1637メートル。高山植物の宝庫。秋田駒ヶ岳。
(3)新潟県中南部にある山。海抜2003メートル。八海山・中ノ岳とともに越後三山の一。越後駒ヶ岳。
(4)福島県南西部にある山。海抜2133メートル。会津駒ヶ岳。
(5)山梨県と長野県との境にある山。赤石山脈北部の高峰。海抜2967メートル。支峰,摩利支天とともに,花崗(カコウ)岩の白砂に輝く秀峰。甲斐駒ヶ岳。東駒。
(6)長野県南西部,木曾山脈の主峰。海抜2956メートル。木曾駒ヶ岳。西駒。

こまがね

こまがね 【駒ヶ根】
長野県南部,伊那盆地にある市。中心の赤穂は宿場町として発展。木曾駒ヶ岳登山の基地。

こまがみ

こまがみ [2] 【小間紙】
装飾用に加工した紙。巻紙・包み紙・折り紙・千代紙など。

こまき

こまき 【小牧】
愛知県北西部,名古屋市北方にある市。住宅・工業都市。市西方の小牧山は古戦場。南部に名古屋空港。

こまきながくてのたたかい

こまきながくてのたたかい 【小牧長久手の戦い】
1584年,尾張の小牧・長久手で豊臣秀吉軍と徳川家康・織田信雄(ノブカツ)連合軍との間で行われた戦い。勝敗決せず,長期戦となったため講和を結んで終結した。

こまきゅうい

こまきゅうい 【古満休意】
(?-1663) 江戸初期の蒔絵師。御用蒔絵師古満派の祖。徳川家光の時に出仕。研ぎ出し蒔絵を得意とし,江戸城内紅葉山の仏殿や家綱廟の蒔絵に携わった。

こまきゅうはく

こまきゅうはく 【古満休伯】
(?-1715) 江戸中期の蒔絵(マキエ)師。古満家二代。1681年,父休意の跡を承けて幕府御用蒔絵師となる。黒漆の技に優れ,作風は精巧華麗と評された。

こまぎり

こまぎり [0] 【細切り・小間切り】
細かく切ること。また,切ったもの。

こまぎれ

こまぎれ [0] 【細切れ・小間切れ】
(1)細かく切ること。また,そのもの。「―の情報」
(2)牛・豚肉の裁ち落としの肉。

こまぎれ

こまぎれ【細切れ】
hashed[chopped]meat.〜にする hash;→英和
chop.→英和

こまく

こまく [1] 【小幕】
(1)「内幕{(2)}」に同じ。
(2)人形芝居の舞台の上手(カミテ)・下手(シモテ)に設けた人形の出入り口に下げる幕。
(3)上方歌舞伎で,中入りと世話場の各幕の間に挟む短い一幕。次幕への展開とか滑稽な演技などを見せる。

こまく

こまく【鼓膜】
the eardrum;→英和
《医》 <rupture> the tympanum.→英和

こまく

こまく [0] 【鼓膜】
耳孔の奥にあって外耳と中耳との境にある,厚さ0.1ミリメートルの卵円形の薄い膜。音波を受けて振動し,これを鼓膜に付着した耳小骨によって内耳に伝える。

こまくき

こまくき [3] 【鼓膜器】
ある種の昆虫の聴覚器の一。キリギリスやコオロギでは前肢,バッタでは第一腹節にある。鼓膜器官。鼓状器官。

こまくさ

こまくさ [0] 【駒草】
ケシ科の多年草。高山の砂礫地に生える。葉は根生し,羽状に細裂。夏,高さ10センチメートルほどの花茎の上端に淡紅色,まれに白色の花を数個つける。[季]夏。
駒草[図]

こまくら

こまくら [2] 【小枕】
(1)木枕の上に載せる小さなくくり枕。
(2)女性の結髪用具。髷(マゲ)の根を高くし,また安定させて髪を結いやすくするために髷の中に入れる小さな木。

こまくら

こまくら 【木枕】
木の枕。きまくら。「我(ア)が泣く涙しきたへの―通り袖さへ濡れぬ/万葉 3549」

こまくらがえし

こまくらがえし 【木枕返し】
木枕をひっくり返すこと。また,そうした遊びや曲芸。「―にどつさりどさり/浄瑠璃・夏祭」

こまくらべ

こまくらべ 【駒競べ】
「競(クラ)べ馬」に同じ。「関白殿,高陽院殿にて―せさせ給ひて/栄花(駒競べの行幸)」

こまくらもち

こまくらもち [4] 【小枕餅】
日蓮宗で,御命講(オメイコウ)に供える細長い餅。

こまぐみ

こまぐみ [0] 【駒組(み)】
将棋で,序盤に陣形を組み立てること。また,その陣形。

こまけ

こまけ 【細け】
細かく分けたもの。小さな物。「そこばくの―の物皆とらせ給ふ/宇津保(吹上・上)」

こまけし

こまけ・し 【細けし】 (形ク)
(1)細かい。「傍に石柱あり。…質(スガタ)堅く密(キビ)しくして―・し/大唐西域記(長寛点)」
(2)(土壌が)よく肥えている。肥沃だ。[新撰字鏡]

こまげた

こまげた [0][3] 【駒下駄】
一つの材から台と歯をくりぬいて仕立てた下駄。もとは馬の爪形であった。男女ともに用いる。
駒下駄[図]

こまごま

こまごま【細々と】
minutely;→英和
in detail.

こまごま

こまごま [3] 【細細】 (副)スル
(1)いかにも細かいさま。細かくて煩雑なさま。「ボタン・糸など―(と)した品を並べた店」「―した用件を片付ける」
(2)細かいところまで行き届くさま。また,くわしくてわずらわしいさま。「―(と)注意を与える」
(3)繊細なさま。こまやかに。「髪,色に,―とうるはしう/枕草子 200」

こまごましい

こまごまし・い [5] 【細細しい】 (形)[文]シク こまごま・し
(1)非常に細かい。非常に小さい。「―・いものを箱に入れておく」
(2)細かくてわずらわしい。細かく雑多である。「―・い所は面白味が薄う御座います/塩原多助一代記(円朝)」
(3)詳細である。「唐土方へ内義―・しき文をやられしに/浮世草子・禁短気」

こまざ

こまざ [0] 【駒座】
⇒小馬座(コウマザ)

こまざらい

こまざらい [3] 【細杷い】
農具の一。歯の細かいさらい。落ち葉をかき集めたり土をならしたりするのに用いる。鉄製・木製・竹製など。手把(シユハ)。こまざらえ。

こまざわ

こまざわ コマザハ 【駒沢】
東京都世田谷区東部の地名。

こまざわじょしだいがく

こまざわじょしだいがく コマザハヂヨシ― 【駒沢女子大学】
私立大学の一。1992年(平成4)設立。本部は稲城市。

こまざわだいがく

こまざわだいがく コマザハ― 【駒沢大学】
私立大学の一。1592年に設立された曹洞宗の旃檀林(センダンリン)に発する。1925年(大正14)大学令により駒沢大学となり,49年(昭和24)新制大学に移行。本部は東京都世田谷区。

こまざわオリンピックこうえん

こまざわオリンピックこうえん コマザハ―コウヱン 【駒沢―公園】
駒沢にある運動公園。東京オリンピック大会の第二会場。競技場・体育館・球技場・水泳場などがある。

こまし

こまし [2] 【駒師】
将棋の駒を手作りで作る職人。

こましゃくれた

こましゃくれた
precocious.→英和

こましゃくれる

こましゃく・れる [5] (動ラ下一)
子供が大人びている。小生意気である。こまっしゃくれる。こまちゃくれる。こまっちゃくれる。「―・れていてかわいげがない」

こまじ

こまじ [0] 【細字】
細かい文字。さいじ。

こまじゃく

こまじゃく [2] 【高麗尺】
大宝令制定以前に朝鮮半島から伝わった尺。主に測地用に用いられた。令の大尺に当たり,曲尺(カネジヤク)の一尺二寸に当たる。

こます

こま・す (動サ特活)
(1)与える。やる。「それほど欲しか和御料(ワゴレ)に―・さう/歌舞伎・桑名屋徳蔵」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,ある動作をしようとする意志を表す。…てやる。「どうぞはやうはふり出して―・したいものぢや/滑稽本・膝栗毛 8」
〔活用は「こまさ(こませ)・こまし・こます・こます・こませ・こませ」〕

こまずける

こまず・ける (動カ下一)[文]カ下二 こまづ・く
〔近世語〕
人を手なずける。懐柔する。「きやつを―・け頼んで見ん/浄瑠璃・忠臣蔵」

こませ

こませ [0]
釣りで,撒(マ)き餌。また,それに用いる小魚など。

こませあみ

こませあみ [3] 【こませ醤蝦】
アミ目の甲殻類。体長約7ミリメートル。体は透明で淡褐色を帯びる。佃煮や釣りの撒(マ)き餌(エ)にする。日本の太平洋岸の内湾に多い。こませ。

こませる

こま・せる 【小ませる】 (動サ下一)
〔近世語〕
年齢の割りにやや大人びている。少しませる。「―・せた事ばつかり吐(ヌカ)す/歌舞伎・三十石」

こませ醤蝦

こませあみ [3] 【こませ醤蝦】
アミ目の甲殻類。体長約7ミリメートル。体は透明で淡褐色を帯びる。佃煮や釣りの撒(マ)き餌(エ)にする。日本の太平洋岸の内湾に多い。こませ。

こまた

こまた【小股に歩く】
walk with short steps.〜をすくう trip <a person> up.

こまた

こまた [0] 【小股】
(1)両足の開きが狭いこと。
⇔大股
「―で歩く」
(2)股。また,股に関するちょっとした動作にいう語。

こまた=が切れ上がる

――が切れ上が・る
きりりとして小粋(イキ)な女性の形容。多く「小股の切れ上がった」の形で用いる。「小股の切れ上がったいい女」

こまた=を取る

――を取・る
「小股を掬(スク)う」に同じ。

こまた=を掬(スク)う

――を掬(スク)・う
(1)相撲で,相手の股を内側からすくいあげて倒す。小股を取る。
(2)相手のすきをねらって,自分の利益をはかる。小股を取る。「成効(セイコウ)の秘訣は…人の―・ふにあり/社会百面相(魯庵)」

こまたすくい

こまたすくい [4] 【小股掬い】
(1)相撲の決まり手の一。相手が前に出した足の膝のあたりを内側からすくいあげて寄り出すか,または倒す技。
(2)相手のすきをねらって自分の利益をはかること。

こまたばしり

こまたばしり [4] 【小股走り】
歩幅を狭くして走ること。

こまだい

こまだい [0][2] 【駒台】
将棋で,取った駒を置く台。互いに相手の持ち駒がわかるように並べておく。

こまち

こまち [1] 【小町】
(1)小野小町(オノノコマチ)のこと。
(2)〔小野小町が美人であったということから〕
評判の美しい娘。美人。小町娘。町や村の地名の下に付けて呼ぶことが多い。
(3)「小町糸」の略。

こまちあえ

こまちあえ [0] 【小町和え】
浅茅和えの関東地方での呼び名。
〔浅茅が小町にかかる枕詞で,小野小町を連想させることから〕

こまちいと

こまちいと [4][3] 【小町糸】
綿糸にシルケット加工をした光沢のある細い縫い糸。
→絹小町

こまちおどり

こまちおどり [4] 【小町踊り】
江戸時代初期・中期に,京都などで七夕(タナバタ)の日に少女たちの踊った風流踊り。美しく着飾り,太鼓で拍子をとって踊る。七夕踊り。

こまちかざね

こまちかざね 【狛近真】
(1177-1242) 鎌倉前期の雅楽家。南都左舞の伝承を記した「教訓抄」を著す。

こまちぐも

こまちぐも [4] 【小町蜘蛛】
真正クモ目フクログモ科コマチグモ属のクモの総称。体長8〜14センチメートル。普通,淡黄色ないし黄褐色。木や草の葉を巻いて巣を作る。カバキコマチグモは,日本産のクモのうちで最も毒性が強い。

こまちそう

こまちそう [0] 【小町草】
ムシトリナデシコの異名。

こまちむすめ

こまちむすめ [4] 【小町娘】
美しいという評判の娘。小町。

こまちゃくれる

こまちゃく・れる [5][0] (動ラ下一)
「こましゃくれる」に同じ。「―・れた子」

こまちやそうしち

こまちやそうしち 【小町屋惣七】
浄瑠璃「博多小女郎波枕」の登場人物。

こまっしゃくれる

こまっしゃく・れる [6][0] (動ラ下一)
「こましゃくれる」の転。「―・れたことを言う」

こまっちゃくれる

こまっちゃく・れる [6][0] (動ラ下一)
「こましゃくれる」の転。「―・れた子」

こまつ

こまつ [0][1] 【小松】
小さな松。若い松。

こまつ

こまつ 【小松】
姓氏の一。

こまつ

こまつ 【小松】
石川県南部,金沢平野にある市。絹織物・九谷焼・畳表を特産し,機械工業も発達。安宅の関跡がある。

こまついし

こまついし [3] 【小松石】
神奈川県湯河原町,真鶴町一帯の海岸に産出する安山岩の石材名。灰色。墓石・土木用。

こまつこうすけ

こまつこうすけ 【小松耕輔】
(1884-1966) 作曲家。秋田県生まれ。童謡・歌曲・歌劇などの創作のほか,合唱運動などを通じて音楽教育に貢献。

こまつしま

こまつしま 【小松島】
徳島県東部の市。小松島湾に臨み製紙業などが盛ん。北部の日峯(ヒノミネ)山麓には阿波狸合戦で知られる金長神社がある。

こまつたてわき

こまつたてわき 【小松帯刀】
(1835-1870) 幕末の志士。薩摩藩士。名は清廉。島津久光の藩政改革に参与。また,京都で討幕・大政奉還に尽力。西郷隆盛らとともに薩長同盟を結ぶ。

こまつどの

こまつどの 【小松殿】
(1)光孝天皇の生誕所。平安京左京大炊御門の北にあった。
(2)平重盛(シゲモリ)の屋敷。現在の京都市東山区小松谷にあった。また,重盛の通称。

こまつな

こまつな [0] 【小松菜】
〔東京都江戸川区小松川付近に多く産したことからいう〕
アブラナの一品種。葉の大きい濃緑色の野菜。繊維が少なく軟らかい。汁の実・浸し物などにする。若苗をツマミナという。ウグイスナ。

こまつなぎ

こまつなぎ [3] 【駒繋ぎ】
(1)馬をつなぎとめること。また,そのための木・杭(クイ)・石など。
(2)マメ科の草状の低木。日当たりのよい原野に自生。茎は高さ約50センチメートルで,羽状複葉を互生。夏から秋にかけ,腋生の花穂に淡紅紫色の小花を多数つける。茎や根が強くて抜きにくい。[季]夏。

こまつのないふ

こまつのないふ 【小松の内府】
内大臣平重盛(シゲモリ)の別名。

こまつのみかど

こまつのみかど 【小松の帝】
光孝天皇の別名。

こまつのみや

こまつのみや 【小松宮】
旧宮家。1882年(明治15)東伏見宮家を改称したもの。

こまつばら

こまつばら [3] 【小松原】
松の生えている野原。また,松原を親しんでいう語。

こまつひき

こまつひき [3] 【小松引き】
平安時代,正月最初の子(ネ)の日に,野山に出かけ小松を引き抜いて長寿を願ったこと。[季]新年。

こまつぶり

こまつぶり 【独楽】
〔「こま」は「高麗」の意,「つぶり」は「円(ツブ)ら」の転〕
「こま」に同じ。「鉢,―のやうにくるめきて/宇治拾遺 13」

こまつるぎ

こまつるぎ [3] 【高麗剣・狛剣】
■一■ (名)
高麗から伝来した剣。高麗風の柄頭(ツカガシラ)に環のある剣。環頭の大刀(タチ)。
■二■ (枕詞)
高麗剣は柄頭に環があることから,地名「和射見(ワザミ)」や「我」の「わ」に言いかける。「―和射見が原の行宮(カリミヤ)に/万葉 199」

こまづかい

こまづかい [3] 【小間使い】
主人の身のまわりの雑用をする女の召し使い。

こまづかい

こまづかい【小間使い】
a lady's maid;a parlormaid.→英和

こまと

こまと [0] 【小的】
射場(イバ)の的の,直径一尺二寸(約36センチメートル)以下のもの。
⇔大的

こまとめ

こまとめ [4][0] 【駒留(め)】
「駒つなぎ」に同じ。

こまど

こまど [0][2] 【小窓】
小さな窓。

こまどり

こまどり [0] 【齣撮り】 (名)スル
映画で,一齣ずつ撮影すること。アニメーション映画や微速度映画などの撮影に使われる方法。一齣撮り。

こまどり

こまどり 【駒取り・小間取り】
(1)勝負事などで二組に分ける時に,一座の人を,左方・右方・左方・右方と順に振り分けること。「左右に―に方わかせ給へり/源氏(賢木)」
(2)子供の遊戯の一。子捕ろ子捕ろ。

こまどり

こまどり【駒鳥】
a robin.→英和

こまどり

こまどり [2] 【駒鳥】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長14センチメートルほど。全体が赤褐色で,腹は白い。ヒンカラカラとさえずる声が馬のいななきに似ているのでこの名があるという。夏鳥として各地に渡来し,亜高山帯の森林の笹やぶなどで繁殖する。冬は中国南部で過ごす。鳴き声・姿からウグイス・オオルリとともに三名鳥とされる。[季]夏。
駒鳥[図]

こまにしき

こまにしき [3] 【高麗錦】
高麗から渡来した錦。また,それを模して織った錦。多く紐(ヒモ)や畳の縁(ヘリ)などに用いた。

こまぬく

こまぬ・く [3] 【拱く】 (動カ五[四])
(1)両手を胸の前で重ね合わせる。腕を組む。もと,中国の敬礼の動作。「はてなと思ひ,暫し腕―・き/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)手出しせず傍観する。なにもしないで見ている。こまねく。「手を―・いて見物している」

こまぬり

こまぬり [0] 【独楽塗(り)・高麗塗(り)】
漆工芸の一種。同心円の文様を彩漆(イロウルシ)で塗り分けたもの。東南アジアや中国から伝来したといわれ,江戸時代には香合・椀(ワン)・盆・茶器などに模作された。

こまねく

こまね・く [3] 【拱く】 (動カ五[四])
⇒こまぬく(拱)

こまねく

こまねく【拱く】
fold <one's arms> .→英和
手を拱いて with folded arms.

こまねずみ

こまねずみ [3] 【独楽鼠・高麗鼠】
中国産のハツカネズミの突然変異を固定した品種。白色。内耳の渦巻き管に異常があるため,コマのように回転する習性をもつ。遺伝の実験用動物。

こまねずみ=のよう

――のよう
休みなくあちこち動き回るさまにいう。

こまのあしがた

こまのあしがた [0] 【駒の足形】
ウマノアシガタの別名。

こまのつめ

こまのつめ [0] 【駒の爪】
(1)駒下駄の異名。
(2)ツボスミレの異名。
(3)鐘の縁の外側に膨らんでいる部分の称。

こまば

こまば 【駒場】
東京都目黒区の地名。東京大学教養学部(もと旧制第一高等学校)がある。

こまひき

こまひき [2][4] 【駒牽・駒引】
〔「こまびき」とも〕
(1)平安時代,御牧(ミマキ)から貢進した馬を,天皇が御覧になって,御料馬を定める儀式。毎年8月15日,のちに一六日に行われた。
(2)平安時代,毎年4月末,五月の騎射に先立って,天皇が左右馬寮・諸国の馬を御覧になる儀式。

こまひきうた

こまひきうた [4] 【駒牽唄】
馬子が馬をひきながらうたった唄。

こまひきぜに

こまひきぜに [5] 【駒牽銭】
江戸時代,民間で作られた絵銭(エゼニ)の一種。人が馬をひいている図を鋳出したもの。
→絵銭

こまひと

こまひと 【肥人】
古代,中部九州・肥前・肥後に住んでいた人。球磨(クマ)地方(熊本県)の人の意の「くまひと」の転じた語か。「―の額髪(ヌカガミ)結へる染木綿(シメユウ)の/万葉 2496」

こまぶえ

こまぶえ [3] 【高麗笛・狛笛】
雅楽用の楽器の一。高麗楽と東遊(アズマアソビ)に用いられる竹製の横笛。長さ約33センチメートル。歌口の外に六孔あり,音律も高い。細笛。
高麗笛[図]

こまぼこ

こまぼこ 【狛鉾】
舞楽の一。右方高麗楽。高麗壱越(イチコツ)調。文の舞。裲襠(リヨウトウ)装束の四人の舞人が五色の棹を持って舞う。花釣楽。棹持舞。

こままきえ

こままきえ [3][4] 【古満蒔絵】
江戸時代の御用蒔絵師,古満家で製作した蒔絵。

こままわし

こままわし [3] 【独楽回し】
(1)こまを回すこと。また,その遊び。
(2)こまを使ってする曲芸。また,その芸人。曲ごま。

こまむかえ

こまむかえ 【駒迎え】
「駒牽(コマヒキ){(1)}」のときに,馬を官人が逢坂関まで出迎えたこと。毎年8月に行われた。

こまむすび

こまむすび [3] 【細結び・小間結び】
紐(ヒモ)の両端を交差させて結び,再び交差させて結ぶ結び方。真結び。玉結び。固(カタ)結び。本(ホン)結び。

こまめ

こまめ
〜な(に) diligent(ly);→英和
brisk(ly).→英和

こまめ

こまめ [1][0] 【小忠実】 (形動)[文]ナリ
細かいところまで十分気を配って,よく働くさま。「―な人」「―に面倒を見る」

こまもの

こまもの [0][3] 【小間物・細物】
(1)日常用いるこまごましたもの。日用品・化粧品・装身具など。「―売り」
(2)〔種々雑多なものの意から〕
「へど」を俗にいう語。

こまもの

こまもの【小間物】
fancy goods; <米> notions; <英> haberdashery.→英和
〜屋を広げる vomit.→英和
‖小間物店 a fancy goods[notions]store;a haberdashery.

こまもの=屋

――屋((コマモノヤ))を開・く
へどを吐(ハ)く。

こまものみせ

こまものみせ [4] 【小間物店】
「小間物屋(コマモノヤ)」に同じ。

こまものや

こまものや [0][4] 【小間物屋】
日用品・化粧品・装身具・袋物・飾り紐(ヒモ)などを売る店。

こまやか

こまやか【濃やかな】
warm[tender] <affection> ;→英和
close <friendship> .→英和

こまやか

こまやか [2] 【細やか・濃やか】 (形動)[文]ナリ
(1)情愛が深く心遣いが行き届いているさま。心のこもっているさま。「―な愛情を注ぐ」「―な心遣い」「友情の―にして楽しからむを欲せるなり/希臘思潮を論ず(敏)」
(2)色の濃いさま。《濃》「緑―に生茂れる庭の木々/金色夜叉(紅葉)」「硯取り寄せて墨―におしすりて/枕草子 191」
(3)微妙で奥深い趣のあるさま。「抹茶の―な味わいを楽しむ」
(4)小さいさま。微小であるさま。「七つの物を用ゐるといふは…―なる灰と楊枝と帷(カタビラ)となり/三宝絵詞(下)」
(5)繊細で美しいさま。「身なり肌つきの―に美しげなるに/源氏(胡蝶)」
(6)くわしいさま。精密なさま。「いと―に有様を問はせ給ふ/源氏(桐壺)」
(7)土地のよく肥えているさま。「瞻部洲の縦広七千踰繕那の地を皆沃(ウル)ひ―にあらしめむ/金光明最勝王経(平安初期点)」
[派生] ――さ(名)

こまやき

こまやき [0] 【駒焼】
相馬焼(ソウマヤキ)の別名。

こまゆばち

こまゆばち [3] 【小繭蜂】
コマユバチ科のハチの総称。体長1〜25ミリメートル。他の昆虫の体内に産卵し,幼虫は寄主の体を食べて育つ。蛹化する際,寄主から離れて小さい繭を作る種がある。農林害虫の天敵として有益なものが多い。アオムシコマユバチ・ウマノオバチなど。

こまよけ

こまよけ [0][4] 【駒除け】
「駒寄(コマヨ)せ」に同じ。

こまよせ

こまよせ [0] 【駒寄せ】
人馬が入るのを防ぐために設けた木製の低い柵。駒除け。
駒寄せ[図]

こまよりいと

こまよりいと [5] 【駒撚り糸】
撚りの強い諸(モロ)撚り糸。もと,糸の端に吊り下げた駒を回して撚った。上等の和服地用。

こまらせる

こまらせる【困らせる】
embarrass;→英和
annoy.→英和

こまりいる

こまりい・る [4][0] 【困り入る】 (動ラ五[四])
大変困る。「何とも手の付けやうさへ無くて,―・るの頂上なるべし/いさなとり(露伴)」

こまりきる

こまりきる【困り切る】
be sorely perplexed;be at a loss <what to do> .→英和

こまりきる

こまりき・る [4] 【困り切る】 (動ラ五[四])
それ以上困りようがないほど困る。困り果てる。「一人っ子のわがままに―・る」

こまりぬく

こまりぬ・く [4] 【困り抜く】 (動カ五[四])
最後まで徹底的に困る。困りに困る。「―・いた末の結論」

こまりはてる

こまりは・てる [5] 【困り果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 こまりは・つ
「困り切る」に同じ。「―・てて身をひく」

こまりもの

こまりもの【困りもの】
a nuisance.→英和

こまりもの

こまりもの [0][5] 【困り者】
もてあまし者。やっかい者。

こまりんず

こまりんず [3] 【駒綸子】
駒撚(コマヨ)り糸を用いた綸子。地紋の陰影が深い。

こまる

こま・る [2] 【困る】 (動ラ五[四])
(1)ある好ましくない事態が発生し,そのうまい対処の方法が見つからずに悩む。「どうもこのごろ体がだるくて―・る」「この辺は蚊が多くて―・る」「―・ったことがあったらいつでも相談にいらっしゃい」
(2)相手の行為を迷惑に感じる。「二次会に誘われて―・る」「君,―・るじゃないか,勝手に私の名前を使って」
(3)(「困った」の形で連体修飾語として用いて)不都合である。「君も―・ったことをしてくれたものだ」「そんな調子ではあとで―・ったことになるぞ」
(4)必要なものや金がたりなくて苦しむ。窮乏する。「被災地では水に―・っているらしい」「暮らしには―・らない」

こまる

こま・る 【込まる】 (動ラ四)
中に置かれる。入れられる。「城ニ糧(カテ)ガ―・ッタ/日葡」

こまる

こまる【困る】
(1)[困難]be in trouble;be distressed[troubled] <by> .
(2)[金に]be hard up (for money);be badly off.(3)[当惑]be embarrassed;be at a loss <for an answer> .→英和
(4)[不便]be inconvenienced.

こまわり

こまわり【小回りが利く】
be capable of making a small turn[acting promptly].

こまわり

こまわり [0] 【駒割(り)】
(駒落ちの将棋で)手合割り。

こまわり

こまわり [2] 【小回り】
(1)小さな回転半径でまわること。
⇔大回り
「―がきく車」
(2)状況に素早く対応できること。「組織が大きくなり過ぎて―がきかない」

こみ

こみ [2] 【小身・込(み)】
(1)鏃(ヤジリ)の篦(ノ)の中にさしこまれた部分。のしろ。
(2)刀の茎(ナカゴ)の別名。

こみ

こみ【込み(で)】
<buy> in the lump.→英和
税〜(で) inclusive of taxes;(with) taxes included.

こみ

こみ [2] 【込(み)】
〔動詞「込む」の連用形から〕
(1)ものの種類,大小,善し悪しなどを区別せずに,まぜてあること。「大きいのも小さいのも―にして売る」
(2)含めること。含んでいること。「税―の料金」
(3)互い先(セン)の碁の対局で,先手に課せられる一種のハンディキャップ。後手に五目前後をあらかじめ与えておくもの。こみだし。「―は五目半」

こみあう

こみあう【込み合う】
be crowded[packed] <with> .

こみあう

こみあ・う [3][0] 【込(み)合う・混み合う】 (動ワ五[ハ四])
多くの人や物が一か所に集まって,すき間がなくなる。「車内が非常に―・う」「枝の―・っている所は払う」

こみあげる

こみあ・げる [4][0] 【込(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 こみあ・ぐ
(1)笑い・涙・感情などがわき上がって外に出てくる。「涙が―・げる」「怒りが―・げる」
(2)胃の中の物が口の方へもどってくる。吐きそうになる。

こみあげる

こみあげる【込み上げる】
well up;have a lump in one's throat;be filled <with emotion> .

こみいる

こみいる【込み入る】
be complicate(d).→英和
込み入った complicate(d);elaborate (精巧).→英和

こみいる

こみい・る [3][0] 【込(み)入る】 (動ラ五[四])
(1)物事の様子や仕組みなどが,すぐには理解できないように複雑に組み合っている。「―・った事情がある」「―・った機構を持つ組織」
(2)多くの人が押し入る。乱入する。「―・る討手(ウツテ)のものを一人��討ち取らうと/阿部一族(鴎外)」

こみかど

こみかど 【小御門】
貴人の家の小門(コモン)を敬っていう語。
⇔大御門
「―より出でん/宇治拾遺 3」

こみかどじんじゃ

こみかどじんじゃ 【小御門神社】
千葉県香取郡下総町にある神社。藤原師賢(モロカタ)をまつる。

こみかんそう

こみかんそう [0] 【小蜜柑草】
トウダイグサ科の小形一年草。暖地の畑地に多い。茎は赤みを帯び,小枝に楕円形の葉を左右二列に互生。夏から秋,葉腋に赤褐色の小花を開き,扁球形の蒴果(サクカ)を結ぶ。キツネノチャブクロ。

こみこみ

こみこみ [0] 【込(み)込(み)】
税込み・サービス料込みのこと。「―の値段でいくらになるか」

こみさき

こみさき [0] 【小身先・込(み)先】
刀剣の茎(ナカゴ)の端。

こみざん

こみざん [0] 【繁桟・込(み)桟】
細い桟をたくさん入れてあること。また,そのもの。

こみしま

こみしま [2] 【古三島】
朝鮮から渡来した陶器。三島手(ミシマデ)の初期のもの。

こみじかい

こみじか・い [4] 【小短い】 (形)[文]ク こみじか・し
(1)普通より短めである。「―・いのを帯(サ)して心(シン)の出た二重廻りの帯をしめて/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)手短だ。簡単だ。「取組は御屋形の御意でござると―・くわけも聞える/浄瑠璃・反魂香」

こみじん

こみじん [2] 【粉微塵】
きわめて細かく砕けること。こなみじん。「雲雀骨(ヒバリボネ)の―に散つて/金色夜叉(紅葉)」

こみず

こみず
〔近世語〕
■一■ (形動ナリ)
(1)小さいさま。ささいなさま。「誠に―な所へ気がつかつしやるから/人情本・梅児誉美(後)」
(2)金銭に細かいさま。しみったれているさま。「八つを打てあがると素(ス)一本にてすむ,これ―な客のする事也/洒落本・通言総籬」
■二■ (名)
(1)不平・不満。文句。「判官(キヤク)へいろいろと―をいふて/洒落本・秘事真告」
(2)落ち度。過失。「その大事のものを書き入れさして置いたが,こちの―ぢや/歌舞伎・三十石」

こみずむし

こみずむし [2] 【小水虫】
半翅目の水生昆虫。体長6ミリメートル内外。体は長楕円形で,暗黄色に黒い横しまがある。後ろ足は櫂(カイ)状の遊泳脚。夏,灯火に飛来する。各地の池沼や水田にすむ。フウセンムシ。

こみせ

こみせ [0] 【小店・小見世】
(1)小さい店。こだな。
(2)江戸吉原で,最下級の格の遊女屋。大店・中店に対していう。

こみだか

こみだか 【込高】
江戸時代,転封の際に,同じ石高でも年貢の租税率の低い知行所に移って収入が減る場合,不足分を補うため,別に支給される石高。
⇔延高(ノベダカ)

こみだし

こみだし [2] 【子見出し】
辞書の見出しのうち,すでに見出しとして掲げられている語で始まる複合語・成句・ことわざなどで,その見出し(親見出し)の下に配列されている見出し。子項目。追い込み項目。
→親見出し

こみだし

こみだし [2] 【小見出し】
新聞や雑誌の記事で,主となる大きな見出しに添える見出し。また,文中に設ける小さな見出し。
⇔大見出し

こみだし

こみだし [0] 【込(み)出し】
⇒こみ(込)(3)

こみだし

こみだし【小見出し】
a subheading.

こみち

こみち【小路】
a (narrow) path;a lane.→英和

こみち

こみち [0][1] 【小道・小路】
■一■ (名)
(1)狭い道。細い道。
(2)わき道。枝道。
■二■ (形動ナリ)
小心なさま。金銭に細かいさま。「手前の金なれば商売にさへ二の足踏み―なる故高利もなし/洒落本・初葉南志」

こみつく

こみつ・く 【込み付く】 (動カ下二)
やりこめる。責め立てる。「いやかおうかの返答と―・けられて/浄瑠璃・忠臣蔵」

こみどり

こみどり [2] 【濃緑】
濃い緑色。真夏の木の葉の色。

こみなと

こみなと 【小湊】
千葉県天津(アマツ)小湊町の東部の地名。鯛ノ浦に臨む漁港町。誕生寺の門前町。
→天津小湊(アマツコミナト)

こみの

こみの [0] 【小美濃】
〔小判の美濃紙の意〕
鼻紙などにする和紙。小菊。

こみぶ

こみぶ [0] 【込(み)歩】
⇒捨(ス)て歩(ブ)

こみまい

こみまい [0] 【込米】
⇒合(ア)わせ米(マイ)

こみみ

こみみ【小耳にはさむ】
happen to hear;hear casually.

こみみ

こみみ [0] 【小耳】
〔「こ」は接頭語〕
耳。また,ちょっと耳にすること。「斯の一言(イチゴン)はしつかり―にとまつている/思出の記(蘆花)」

こみみ=に挟(ハサ)む

――に挟(ハサ)・む
ちらりと聞く。ちょっと耳にする。「よくないうわさを―・んだ」

こみみずく

こみみずく [3][2] 【小木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長38センチメートル内外。全体が黄褐色の地色に黒褐色の縦斑がある。日本には冬鳥として渡来。平地の川原・葦原などにすみ,昼間もよく活動する。

こみや

こみや 【小宮】
姓氏の一。

こみや

こみや [2] 【込(み)矢】
先ごめ銃で,弾薬を銃身の底に押し込み突き固めるのに用いる細長い棒。�杖(サクジヨウ)。こめや。かるこ。かるか。

こみやとよたか

こみやとよたか 【小宮豊隆】
(1884-1966) 独文学者・評論家。福岡県生まれ。漱石に師事。文芸・演劇評論で知られる。「漱石全集」の編纂に尽力。

こみやま

こみやま 【小宮山】
姓氏の一。

こみやまふうけん

こみやまふうけん 【小宮山楓軒】
(1764-1840) 江戸後期の儒者。名は昌秀。水戸藩士。立原翠軒に学ぶ。「大日本史」,常陸の史書・地誌の編纂に努め,農政にも功績があった。会沢正志斎らの藩政改革に対立した。

こみわら

こみわら [3] 【込み藁】
立花(タテハナ)や立華で,花器のなかに入れて花材を立てるために用いる束ねた藁。

こむ

こむ【込[混]む】
be crowded[packed] <with> ;congested.→英和
混んだ電車 a crowded car.

こむ

こ・む [1] 【込む】
■一■ (動マ五[四])
(1)(「混む」とも書く)人・物などがその場所いっぱいに集まる。混雑する。
⇔すく
「ラッシュアワーで電車が―・む」「枝の―・んだ所を切る」「道路が―・む」
(2)物事が複雑に入り組む。「手の―・んだ仕事」
(3)動詞の連用形に付いて複合動詞を作る。
 (ア)中に入る,また中に入れるの意を表す。「雨が吹き―・む」「飛び―・む」「手紙が舞い―・む」
 (イ)十分に行う,すっかり…するの意を表す。「思い―・んだら命懸け」「十分に教え―・む」「煮―・む」「老け―・む」
 (ウ)そのままじっと同じ状態でいる意を表す。「だまり―・む」「すわり―・む」
(4)費用や時間を要する。「多人数の道中に日を―・み/浄瑠璃・三荘太夫」
■二■ (動マ下二)
⇒こめる

こむ

こ・む 【子産む・卵産む】 (動マ四)
〔「こうむ」の転〕
子供を産む。出産する。「倭の国に雁―・むと聞くや/古事記(下)」

こむぎ

こむぎ【小麦】
wheat;→英和
<英> corn.→英和
〜色の light-brown;sun-tanned.‖小麦粉 (wheat) flour.

こむぎ

こむぎ [0][2] 【小麦】
イネ科の一年草。秋まき,または春まきとする。西アジア原産と推定され,重要な穀物として古くから栽培。多くの品種がある。茎は高さ約80センチメートル。葉は広線形。花穂は晩春に出て,小穂を中軸上に交互につける。芒(ノギ)は細くて柔らかい。芒のない品種もある。オオムギに比べ,生育期間は長いが不良環境に耐える。種子は主に小麦粉とし,種々の食品に加工するほか,味噌・醤油・飼料とする。茎は麦わら細工・敷きわらなどに利用。

こむぎいろ

こむぎいろ [0] 【小麦色】
小麦の実のような,つやのある薄茶色。健康な日焼けした肌の色の形容に用いる。「―の肌」

こむぎこ

こむぎこ [0][3] 【小麦粉】
小麦の種子をひいた粉。グルテンの量によって強力(キヨウリキ)粉・薄力(ハクリキ)粉に分けられる。うどん・麩(フ)・パン・菓子などに加工する。メリケン粉。

こむくどり

こむくどり [3][2] 【小椋鳥】
スズメ目ムクドリ科の鳥。全長約20センチメートル。羽は黄・黒・褐・灰・白色などで,くちばしは黒。本州中部以北で繁殖し,秋,南方に去る。

こむすび

こむすび [2] 【小結】
力士の位の一。三役の最下位。関脇の下。

こむすめ

こむすめ【小娘】
a young girl;a lass.→英和

こむすめ

こむすめ [2] 【小娘】
一四,五歳ぐらいの娘。未熟な若い娘。いくぶんあざけりの気持ちで使われる。「―のくせに」

こむずかしい

こむずかし・い [5][0] 【小難しい】 (形)[文]シク こむづか・し
何となくむずかしい。ちょっと面倒である。「―・い理屈を並べたてる」「―・い顔をしている」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

こむずかしい

こむずかしい【小難しい】
troublesome;→英和
particular (気難しい).→英和

こむそう

こむそう [0] 【虚無僧】
普化(フケ)宗に属する有髪の托鉢(タクハツ)僧。天蓋と称する深編み笠をかぶり,首に袈裟(ケサ)をかけ,尺八を吹いて諸国を行脚修行した。江戸時代には武士のみに許され,浪人者がほとんどであった。普化僧。薦僧(コモソウ)。梵論(ボロ)。梵論子(ボロンジ)。
虚無僧[図]

こむそう

こむそう【虚無僧】
a mendicant priest.

こむつかしい

こむつかし・い [5][1] 【小難しい】 (形)[文]シク こむつか・し
「こむずかしい」に同じ。「―・い理屈をこねる」「―・い顔」

こむら

こむら【腓】
the calf.→英和
腓返り <have> a cramp in the calf[leg].

こむら

こむら [0][1] 【腓】
足のすねの後ろ側の,膨らんだ部分。ふくらはぎ。こぶら。

こむら

こむら [0] 【木叢】
むらがり生えている木。また,その所。

こむら

こむら 【小村】
姓氏の一。

こむらがえり

こむらがえり [4] 【腓返り】
ふくらはぎの筋肉が突然痛みを伴って持続的に収縮する発作。準備運動の不足のほか,種々の神経・筋疾患でみられる。からすなめり。転筋。

こむらさき

こむらさき [3] 【濃紫】
濃い紫色。暗い紫色。衣服令で一位の相当色。のち,三位以上の者の色となった。深紫。

こむらさき

こむらさき [3] 【小紫】
(1)タテハチョウ科のチョウ。開張約7センチメートル。はねは暗褐色の地に橙色斑があり,雄ははねの角度により表面が美しい紫色に光る。幼虫はヤナギ科植物の葉を食べる。九州以北の日本各地とユーラシア大陸北部に分布。
(2)クマツヅラ科の落葉低木。山中の湿地に生え,庭木ともする。葉は長円形。七,八月,葉腋に淡紫色の小花を多数つける。コシキブ。

こむらさき

こむらさき 【小紫】
江戸初期の江戸吉原の遊女。情人白井(平井)権八の処刑後,自害した。歌舞伎舞踊劇「其小唄夢廓(ソノコウタユメモヨシワラ)」などに脚色された。生没年未詳。

こむらじゅたろう

こむらじゅたろう 【小村寿太郎】
(1855-1911) 政治家・外交官。日向飫肥(オビ)藩出身。大学南校に学び,ハーバード大学に留学。外相。ポーツマス会議の全権大使として条約に調印。日英同盟の締結,韓国併合などを遂行。

こむらウェーバーきょうてい

こむらウェーバーきょうてい 【小村―協定】
1896年(明治29),駐韓日本公使小村寿太郎とロシア代理公使ウェーバーとの間に交わされた,閔妃(ビンピ)殺害事件の事後処理に関する協定。

こむろぶし

こむろぶし 【小室節】
江戸時代に流行した馬子唄の一。起源・内容については諸説あるが,現在伝わらず不詳。

こめ

こめ [2] 【米】
イネの種子から外皮(籾殻(モミガラ))を除いたもの。そのままのものを玄米(ゲンマイ),搗(ツ)いて糠(ヌカ)を取り去ったものを白米,または精米という。日本人の主食となる穀物。

こめ

こめ【米】
rice.→英和
〜の飯 boiled rice.→英和
〜をつくる grow[cultivate]rice.→英和
‖米糠 rice-bran.

こめ

こめ [1] 【小目】
(1)小さい目。網などの目の細かいこと。
(2)苦しいめ。つらいめ。「明けくれ―をみせ給ひつる事はいかに/保元(中)」

こめあげざる

こめあげざる [4] 【米揚げ笊】
米をといで,その水をきるのに用いる笊。米浙笊(コメカシザル)。

こめあぶら

こめあぶら [3] 【米油】
米糠(コメヌカ)からとった油。サラダ油・マーガリン・石鹸の製造などに用いる。米糠油。

こめい

こめい [1][0] 【古名】
今は使われない古い呼び名。古称。

こめい

こめい [0] 【呼名】
氏名を呼ぶこと。「―点呼」

こめい

こめい [1] 【顧命】
(1)君主が臨終の時に臣下にのこす命令。
(2)思いやりから出た命令。「関東皆源氏の―に随つて/太平記 11」

こめいち

こめいち [0][2] 【米市】
江戸時代,米の取引が行われた市。米相場の立った市場。大坂堂島米市が最も栄えた。

こめうら

こめうら [0] 【米占】
米を用いた占い。米粒の奇数・偶数で吉凶を占うもの。よねうら。

こめおり

こめおり [0] 【縠織(り)】
からみ織りの一種。粟粒のような点で文様を表す。薄くて透けた夏用の布。こめ。

こめかいしょ

こめかいしょ [3] 【米会所】
米穀取引所の旧称。1876年(明治9)に改称。

こめかし

こめかし [0] 【米浙】
(1)米をとぐこと。米を洗うこと。
(2)「米浙桶(コメカシオケ)」の略。

こめかし

こめか・し 【子めかし】 (形シク)
子供っぽい。あどけない。おっとりしている。「―・しうらうたげなりしはさばかりの並みには類あらじ/浜松中納言 2」

こめかしおけ

こめかしおけ [5] 【米浙桶】
米をとぐ桶。米とぎ桶。

こめかしざる

こめかしざる [4] 【米浙笊】
「米揚げ笊(ザル)」に同じ。

こめかみ

こめかみ 【米噛み】
年少の比丘尼(ビクニ)。小比丘尼。米噛み比丘尼。「契りをこめし清林が連れし―/浮世草子・一代男 3」

こめかみ

こめかみ【顳顬】
the temple.→英和

こめかみ

こめかみ [0] 【顳顬・蟀谷】
〔米を噛むと動く所,の意〕
目尻と耳の上の間にある,物をかむと動く部分。

こめかわせ

こめかわせ [3] 【米為替】
中世,米の取引に用いた為替。
→替米(カエマイ)

こめがし

こめがし [0] 【米河岸】
近世,米仲買の倉庫や店が立ち並んでいた河岸。江戸では特に,本船町・伊勢町・小舟町・堀江町・小網町をいった。

こめきって

こめきって [3] 【米切手】
江戸時代,諸藩の蔵屋敷が出した入札済みの蔵米の引き渡し証。

こめく

こめ・く 【子めく】 (動カ四)
(1)子供っぽく見える。「衣(キヌ)脱ぎかけたるやうだい,ささやかにいみじう―・いたり/堤中納言(花桜)」
(2)鷹揚(オウヨウ)である。おっとりしている。「本性は,いと静かに心よく―・き給へる人の/源氏(真木柱)」

こめくいむし

こめくいむし コメクヒ― [3] 【米食い虫】
(1)コクゾウムシの異名。
(2)飯を食うだけで役にたたない人。ごくつぶし。

こめぐら

こめぐら [0] 【米蔵】
米を貯蔵しておく倉庫。よねぐら。

こめこ

こめこ [3][0] 【米粉】
米をひいた粉。新粉・白玉粉・みじん粉など。菓子や糊(ノリ)にする。こめのこ。

こめさし

こめさし [4][3] 【米刺(し)・米差(し)】
米の品質検査のため,米俵から少量の米を取り出すために用いる竹筒。長さ約21〜24センチメートルで先が斜めに切ってあるもの。さし。

こめざ

こめざ [0] 【米座】
中世,米の専売を許された米商人の組合。米屋座。
→座

こめしょうぐん

こめしょうぐん 【米将軍】
徳川吉宗の異名。米価の変動を防ぎ,調整に意を用いたのでいう。米公方(コメクボウ)。

こめじるし

こめじるし [3] 【米印】
記号「※」の呼び方。

こめそうどう

こめそうどう [3] 【米騒動】
米価騰貴を原因とする民衆暴動。特に,1918年(大正7)富山県魚津の漁村に端を発し,全国に波及した騒動をさす。軍隊によって鎮圧されたが,時の寺内内閣は総辞職に追い込まれた。

こめそうば

こめそうば [3] 【米相場】
(1)旧制の米穀取引所における米穀売買取引。
(2)「空米(クウマイ)相場」に同じ。

こめだい

こめだい [0] 【米代】
米の代金。米を買う金。

こめだわら

こめだわら【米俵】
a straw rice bag.

こめだわら

こめだわら [3] 【米俵・米苞】
わらを編んで作った,米を入れる俵。また,米のはいった俵。

こめつが

こめつが [0] 【米栂】
マツ科の常緑高木。亜高山帯に生える。一年枝には毛がある。葉は短い線形で枝に二列にならび,楕円形の小さい松かさが枝端に下垂してつく。材は建材・パルプ・器具材などに用いる。庭木・盆栽ともする。ヒメツガ。クロツガ。
米栂[図]

こめつき

こめつき【米搗き】
cleaning rice.米搗きばった[虫]a click[snapping]beetle.

こめつき

こめつき [4][2] 【米搗き】
玄米(ゲンマイ)を搗いて白米にすること。また,その仕事をする人。昔は臼(ウス)に入れ,杵(キネ)で搗いて糠(ヌカ)を取り除いた。

こめつきがに

こめつきがに [4] 【米搗蟹】
〔はさみをゆっくり上げ,急に下げる動作を繰り返すのでいう〕
海産のカニ。甲長8ミリメートルほどで,半球形。長い脚節に長円形の薄膜があり,聴覚器官と考えられている。内湾や河口近くの砂泥に群生し,泥中の有機物を食う。北海道以南に広く分布。

こめつきばった

こめつきばった [5] 【米搗飛蝗】
(1)ショウリョウバッタの別名。後脚をそろえて持つと体を上下に動かすのが,米を搗く姿を思わせるのでいう。
(2)コメツキムシの別名。
(3)ぺこぺこと頭を下げて他人にへつらう人。

こめつきむし

こめつきむし [4] 【米搗虫】
コメツキムシ科の甲虫の総称。細長く,体長2〜70ミリメートル。あおむけに置くと前胸を急に腹の方に曲げてはね上がる。幼虫は植物の根を食害するが,食虫性のものもある。コメフミムシ。

こめつぶ

こめつぶ [3] 【米粒】
米のひとつぶ,ひとつぶ。米のつぶ。

こめつぶ

こめつぶ【米粒】
a grain of rice.

こめどいや

こめどいや [3] 【米問屋】
江戸時代の米穀取引を行なった問屋。京都・江戸・大坂の三都や各城下町で発達。多くは株仲間を結び,特権的な富商であった。

こめどころ

こめどころ [3][0] 【米所】
良い米がたくさんとれる地方。

こめなかがい

こめなかがい [3] 【米仲買】
江戸時代の米穀を扱う仲買商。米問屋とともに各地に発達。江戸では正米取引のみが認められていたため,米問屋と他の仲買いや小売りとの斡旋を行なった。

こめぬか

こめぬか [0] 【米糠】
⇒糠(ヌカ)(1)

こめぬかゆ

こめぬかゆ [4] 【米糠油】
米糠を圧搾して採取する油。米油。こめぬかあぶら。

こめのじ

こめのじ [3] 【米の字】
〔「米」の字を分解すると,八十八となることから〕
八十八歳。米寿(ベイジユ)。「―の祝い」

こめのむし

こめのむし [0] 【米の虫】
コクゾウムシの異名。

こめのめし

こめのめし [5] 【米の飯】
(1)米を炊いた飯。
(2)いつまでもあきないものをたとえる語。

こめびつ

こめびつ [0] 【米櫃】
(1)家庭で米を入れておく箱。
(2)(俗に)生活費を得るもととなるもの。また,一家の稼ぎ手。

こめびつ

こめびつ【米櫃】
a rice chest.

こめふみ

こめふみ [4][0] 【米踏み】
踏み臼(ウス)を踏んで米を搗(ツ)くこと。また,その人。

こめふみむし

こめふみむし [4] 【米踏み虫】
コメツキムシ。

こめぶくろ

こめぶくろ [3] 【米袋】
(1)米を入れる袋。
(2)大津袋(オオツブクロ)。

こめへん

こめへん [0] 【米偏】
漢字の偏の一。「精」「粒」などの「米」の部分。

こめみそ

こめみそ [0] 【米味噌】
麹(コウジ)に米を用いてつくった味噌。

こめもの

こめもの [2] 【込(め)物】
(1)物と物とのすき間に詰めるもの。
(2)活字組版で,空白を作るために組み込むものの総称。インテル・クワタ・スペースなど。

こめや

こめや [2] 【米屋】
米穀類を売る店。また,その商いをしている人。

こめや

こめや【米屋】
a rice shop (店);a rice dealer (人).

こめやかぶり

こめやかぶり [4] 【米屋冠り】
米屋・搗(ツ)き屋などの手ぬぐいのかぶり方。頭の前方をすっぽり包み,両端を後ろに回して留める。
米屋冠り[図]

こめやまち

こめやまち 【米屋町】
東京都中央区日本橋蠣殻(カキガラ)町の異名。米穀取引所があったのでいう。

こめる

こ・める [2] 【込める・籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 こ・む
(1)物の中にいれる。詰める。「ピストルに弾を―・める」
(2)(形に表れない物を)十分に含ませる。「満身の力を―・める」「心を―・めた贈り物」「特別な意味を―・めた表現」
(3)ひとまとめにする。一括する。「税を―・めた金額」
(4)霧・霞・煙などが立ち,視界が悪くなる。たちこめる。「薄い夕烟があたりを―・める/ふらんす物語(荷風)」「街は青い夕靄(ユウモヤ)に―・められて/少年(潤一郎)」
(5)表に出さないよう包み隠す。「な咲き出でそね―・めてしのばむ/万葉 3575」
(6)閉じこめる。「女をばまかでさせて,蔵に―・めて/伊勢 65」
(7)力ずくで従わせる。また,やりこめる。「あんな野郎に―・められるは男がたたねえ/滑稽本・人間万事虚誕計」

こめる

こめる【込[篭]める】
include;→英和
count in (算入);charge[load] <a gun with a shot> .→英和
力(心)を込めて with all one's strength (heart).

こめん

こめん [0] 【湖面】
湖の水面。湖の表面。

こも

こも【薦】
straw matting (総称);a straw[rush]mat.薦被り a sake cask wrapped in straw matting.

こも

こも [1][0] 【薦・菰】
(1)マコモやわらで織った筵(ムシロ)。
(2)マコモの古名。「三島江の入江の―をかりにこそ/万葉 2766」
(3)「薦被(コモカブ)り{(2)}」の略。

こも=を被(カブ)る

――を被(カブ)る
乞食(コジキ)になり下がる。

こもう

こもう [0] 【虚妄】
〔「こ」「もう」ともに呉音〕
(1)うそ。偽り。きょもう。「悲しび,楽しぶも皆―なれども/徒然 129」
(2)金品をごまかすこと。「金二百両投出し,さあ皆寄つて分けて取れ,全く―は致さぬぞ/浄瑠璃・末広十二段」

こもかぶり

こもかぶり [3] 【薦被り】
(1)薦{(1)}で包んだ酒樽。普通,四斗樽(約72リットル入り)をいう。
(2)〔薦をかぶっていることから〕
乞食(コジキ)。おこもさん。こも。

こもく

こもく [0] 【小目】
碁盤の四隅にある星から一路だけ盤端に寄った箇所。また,そこに布石すること。
⇔高目(タカモク)

こもごも

こもごも [2][3] 【交・交交・相・更】 (副)
〔中世までは「こもこも」〕
(1)代わる代わる。次々。「哀想幽思―起り/欺かざるの記(独歩)」
(2)各々。それぞれ。「―体験を語る」
〔古くは漢文訓読に多く用いられた〕

こもごも

こもごも【交々】
alternately;by turns;one after another.

こもじ

こもじ【小文字】
a small[lower-case]letter.

こもじ

こもじ [0] 【小文字】
(1)小さな文字。「―で書く」
(2)欧文の字体の一。a ・ �・ b ・ � などの字体。
⇔大文字

こもじ

こもじ [2] 【こ文字】
〔「こ」で始まる語の文字詞〕
(1)〔女房詞〕
鯉(コイ)。
(2)〔中世女性語〕
小麦。

こもすだれ

こもすだれ [3] 【薦簾】
マコモで編んだすだれ。

こもそう

こもそう 【薦僧・虚無僧】
〔「こもぞう」とも〕
「こむそう(虚無僧)」に同じ。「表に―の尺八/浄瑠璃・忠臣蔵」

こもだたみ

こもだたみ 【薦畳】
■一■ [3] (名)
マコモで編んだ畳。
■二■ (枕詞)
{■一■}を幾重にも重ねて編むことから「へ(重)」にかかる。「―平群(ヘグリ)の朝臣(アソ)が鼻の上を掘れ/万葉 3843」

こもだれ

こもだれ [0] 【薦垂れ】
出入り口に,戸の代わりに薦{(1)}を垂れ下げること。転じて,貧しい住居。乞食(コジキ)小屋。

こもち

こもち【子持ちである】
have a family[be a mother[father]] <of five children> .→英和
〜になる become a mother[father].→英和

こもち

こもち [0] 【子持(ち)】
(1)子供があること。また,子をはらんでいること。また,その女。現在は男についてもいう。
(2)魚などが腹に卵を持っていること。「―シシャモ」
(3)大きなものと小さいものが組になったり並んでいたりすること。「―岩」「―巴」
(4)帆掛け船で,帆柱の根を安定させる台。
(5)夫が妻を間接的にいう語。「―待ち痩せぬらむ/催馬楽」

こもちいし

こもちいし [3] 【子持(ち)石】
石の中に小粒の石の入っているもの。特に,糗石(ハツタイイシ)のこと。

こもちかんらん

こもちかんらん [4] 【子持甘藍】
芽キャベツの別名。

こもちけい

こもちけい [0] 【子持ち罫】
印刷に用いる罫線の一。装飾罫の一つで,太い線に細い線が平行してついているもの。

こもちしだ

こもちしだ [4] 【子持羊歯】
シシガシラ科の常緑性シダ植物。暖地の切り通しや崖などでよく見られる。葉は長い柄があり,大きな長楕円形で羽状に分裂。上面に不定芽ができる。

こもちじま

こもちじま [0] 【子持ち縞】
太い縞に細い縞を添わせた縞模様。子持ち筋。
→縞

こもちすじ

こもちすじ [3] 【子持(ち)筋】
「子持ち縞(ジマ)」に同じ。

こもちたまな

こもちたまな [4] 【子持玉菜】
芽キャベツの別名。

こもちづき

こもちづき [3] 【小望月】
望月の前夜の月。陰暦一四日の月。[季]秋。

こもちはぜ

こもちはぜ [4] 【子持ち鯊】
産卵期の迫った,卵を胎中にしたハゼ。[季]春。

こもちまがたま

こもちまがたま [4] 【子持ち勾玉】
大形の勾玉の背・腹・両面などに勾玉状のいくつかの小突起があるもの。多く滑石製。古墳から出土し,祭祀(サイシ)用具といわれる。
子持ち勾玉[図]

こもちむしろ

こもちむしろ 【子持ち筵】
母が子に添い寝する時に用いる幅の広い寝具。「―の添乳(ソエヂ)して/歌舞伎・天満宮」

こもちやまんば

こもちやまんば 【嫗山姥】
人形浄瑠璃,時代物の一。近松門左衛門作。1712年初演。謡曲「山姥」に頼光四天王の世界を取り合わせて脚色したもの。現在は,二段目の「八重桐廓噺(ヤエギリクルワバナシ)」(俗称「しゃべり山姥」)のみが上演される。四段目は歌舞伎舞踊「山姥」に影響を与えた。

こもちわかめ

こもちわかめ [4][5] 【子持(ち)若布】
ニシンの卵が産みつけてあるワカメ。酒のつまみなどにする。

こもづつみ

こもづつみ [3] 【薦包み】
薦で包むこと。また,薦で包んだもの。

こもづの

こもづの [0] 【菰角】
マコモの茎に黒穂病菌が寄生してたけのこ状になったもの。若いものは台湾などで食用とする。また日本では,熟して黒くなったものは乾燥して,眉墨(マユズミ)・お歯黒などに用いた。

こもどり

こもどり [2] 【小戻り】 (名)スル
少しあともどりすること。

こもの

こもの [0] 【小者】
(1)年の若い人。「おのれ程の―と組んで勝負はすまじきぞ/太平記 9」
(2)武家で,中間(チユウゲン)の下位にあって,走り使いなどする者。こびと。
(3)町家で,身分の低い奉公人。下男。丁稚(デツチ)。「跡より―若い者/浮世草子・永代蔵 1」
(4)「小物{(4)}」に同じ。

こもの

こもの【小者】
an unimportant person;small fry (総称).

こもの

こもの【小物】
small articles.

こもの

こもの 【菰野】
三重県北部,三重郡の町。鈴鹿山脈東麓にあり,湯ノ山温泉・御在所岳がある。

こもの

こもの 【籠物】
籠(カゴ)に入れたもの。また,籠に入れた果物。「折櫃(オリビツ)物,―など右大弁なむうけたまはりて/源氏(桐壺)」

こもの

こもの [0] 【小物】
(1)小さな物。こまごましたもの。小さな道具や付属品。
⇔大物
(2)その分野で,大した勢力を持たず,あまり高く評価されていない人物。
⇔大物
「捕まったのは―ばかりだ」
(3)フナ・タナゴなどの小さい魚。
(4)遊郭・劇場などで,客に出す灰皿・座布団などのこまごましたもの。また,その費用。

こものあがり

こものあがり [4] 【小者上(が)り】
小者{(3)}から出世した者。もと小者であった者。

こものし

こものし [3] 【小物師】
(1)大道商人で,客を装い買うふりなどをして,見ている客の購買心をそそる役の人。さくら。
(2)好んで小物だけを釣る釣り師。

こものなり

こものなり 【小物成】
江戸時代,田畑に対する年貢(本途(ホント)物成)以外の雑税の総称。

こもばり

こもばり [0] 【薦張(り)】
小屋の四方に薦を張りめぐらすこと。また,その小屋。

こもばりしばい

こもばりしばい [5] 【薦張(り)芝居】
周囲が薦張りの仮小屋で興行する下級の芝居。乞食芝居。

こもまくら

こもまくら 【薦枕】
■一■ (名)
マコモで作った枕。「―相まきし児もあらばこそ/万葉 1414」
■二■ (枕詞)
{■一■}が高いところから「たか」にかかる。「―高橋過ぎ/日本書紀(武烈)」

こもむしろ

こもむしろ [3] 【菰蓆・薦筵】
マコモの葉を編んで作ったむしろ。魂(タマ)祭りの霊棚(タマダナ)に用いる。[季]秋。

こももじろ

こももじろ [2]
チュウダイサギの別名。

こもり

こもり 【木守】
庭などの樹木の番人。庭番。「―といふ者の,築土(ツイジ)のほどに廂さしてゐたるを/枕草子 87」

こもり

こもり 【子守】
歌舞伎舞踊の一。清元。増山金八作詞。五変化(ヘンゲ)の所作事。「大和い手向五字(ヤマトカナタムケノイツモジ)」の一部。子守り女を舞踊化したもの。

こもり

こもり [3][2] 【子守(り)】
子供の世話をすること。また,その人。「孫の―を引き受ける」

こもり

こもり【子守】
nursing;→英和
a (dry) nurse (人);a nursemaid;→英和
a baby-sitter.〜する look after a baby.→英和
‖子守歌 a lullaby;a cradlesong.

こもり

こもり [3] 【籠り・隠り】
(1)こもること。「冬―」「山―」「巣―」
(2)社寺に一定期間泊まりこみ勤行やお祈りをすること。参籠。おこもり。

こもり

こもり 【小森】
姓氏の一。

こもりうた

こもりうた [3] 【子守り唄・子守(り)歌】
(1)子守りをしながらうたう唄。子供を眠らせるための唄と遊ばせる唄がある。また,子守り娘が奉公の辛さを嘆く唄もある。
(2)西洋音楽で,子供を眠らせることをテーマにした歌曲や器楽曲。ララバイ。

こもりえ

こもりえ 【隠り江】
深く入りこんでいる入り江。一説に,葦(アシ)などに隠れて外から見えない入り江とも。「―に思ふ心をいかでかは舟さすさをのさして知るべき/伊勢 33」

こもりえの

こもりえの 【隠り江の】 (枕詞)
〔平安時代に枕詞「こもりくの」と混同して用いられた語〕
「初瀬(ハツセ)」にかかる。「―初瀬の山は色づきぬ/続古今(秋下)」

こもりがえる

こもりがえる [4] 【子守蛙】
カエルの一種。体長15〜20センチメートル。口が大きく目は小さい。舌・歯・鼓膜がない。産卵後,卵は肥厚した雌の背中の皮膚に包まれ,ここで孵化した幼生は変態が完了したのち,背中の穴から泳ぎ出す。一生水中で生活する。ベネズエラからブラジル・ペルーに分布。ピパ。
子守蛙[図]

こもりくの

こもりくの 【隠り口の・隠り国の】 (枕詞)
〔「く」は場所の意〕
山に囲まれ,その中に隠れているような場所であることから「初瀬(ハツセ)」にかかる。「―泊瀬の山の/古事記(下)」

こもりぐま

こもりぐま [3] 【子守熊】
コアラの別名。

こもりぐも

こもりぐも [4] 【子守蜘蛛】
真正クモ目コモリグモ科のクモの総称。子グモを背にのせておく習性がある。旧称はドクグモ。

こもりごえ

こもりごえ [4] 【籠り声】
中にこもって,はっきり聞きとれない声。くぐもり声。

こもりじんじゃ

こもりじんじゃ 【籠神社】
⇒このじんじゃ(籠神社)

こもりそう

こもりそう 【籠り僧】
ある期間,寺社などにこもって修行や仏事に専念する僧。特に,人の死後,四九日の間,喪屋にこもって,読経などして死者を弔う僧。

こもりづま

こもりづま 【隠り妻】
会うことが世間に対して気がねされる女・妻。「色に出でて恋ひば人見て知りぬべし心の中の―はも/万葉 2566」

こもりとうう

こもりとうう 【小森桃塢】
(?-1843) 江戸後期の蘭医。美濃の人。字(アザナ)は玄良。京都で開業して名声を得,のち宮中で診療した。訳書「蘭方枢機」

こもりど

こもりど 【隠り処】
人目につかない隠れた所。「―の沢泉なる岩根ゆも/万葉 2443」

こもりどう

こもりどう [0] 【籠り堂】
社寺で,信者や行者がこもって祈るためのお堂。

こもりぬ

こもりぬ 【隠り沼】
草などが生い茂った下に隠れた沼。「埴安(ハニヤス)の池の堤の―の行へを知らに舎人(トネリ)は惑ふ/万葉 201」

こもりぬの

こもりぬの 【隠り沼の】 (枕詞)
隠り沼の水がよく見えないことから「した(下)」にかかる。「―下延へ置きてうち嘆き妹が去(イ)ぬれば/万葉 1809」

こもりねずみ

こもりねずみ [4] 【子守鼠】
オポッサムの別名。

こもる

こも・る [2] 【籠る・隠る】 (動ラ五[四])
(1)中に入ったまま出ないでいる。「自分の部屋に―・って勉強する」「熊は冬は穴に―・っている」
(2)気体などが一杯に満ちる。「タバコの煙が部屋に―・る」
(3)力・気持ちなどはっきり形に表れないものが内に含まれている。「力の―・った作品」「愛情の―・った手紙」「感情の―・った表現」
(4)一定期間社寺に泊まりこんで勤行や祈願をする。参籠する。おこもりする。「山寺に―・る」
(5)内深く入って外からは察知しにくい状態になる。「陰(イン)に―・る」
(6)城などに入って守る。籠城する。たてこもる。「義臣すぐつて此城に―・り/奥の細道」
(7)隠れる。「二上の山に―・れるほととぎす/万葉 4067」
[可能] こもれる

こもる

こもる【篭もる】
(1) shut oneself up <in a room> ;be confined <in> .
(2) be filled <with a stench> ;be heavy <with gas> ;be full <of smoke> .
心の篭もった considerate[thoughtful] <gift> .→英和

こもれび

こもれび [3] 【木漏れ日・木洩れ陽】
木の葉の間からもれてさす日の光。

こもろ

こもろ 【小諸】
長野県東部,浅間山南西麓にある市。佐久盆地の商業中心地。千曲川に臨んで,城跡(懐古園(カイコエン))がある。

こもろまごうた

こもろまごうた 【小諸馬子唄】
長野県の民謡で,仕事唄。源流は「南部馬方節」。小諸から碓氷(ウスイ)峠辺りで馬子が唄っていたもの。

こもん

こもん [1] 【顧問】
(1)団体や会社などで,相談を受け,意見を述べる役。また,その人。
(2)相談すること。意見を求めること。「―にもそなはりぬべし/著聞 3」

こもん

こもん [1][2] 【小紋】
型染めの一。細かい単位模様を繰り返し染めたもの。

こもん

こもん [0][1] 【小門】
小さい門。大門の脇のくぐり門など。

こもん

こもん【顧問】
an adviser <to> ;a counselor.‖顧問弁護士 a corporation lawyer.法律顧問 a legal adviser.

こもんかん

こもんかん [2] 【顧問官】
元首などの諮問を受けて,意見を述べる官職。旧憲法下の枢密顧問官・宮中顧問官など。

こもんがわ

こもんがわ [2] 【小紋革】
細かい模様を染め出した革。古く,桜や菖蒲などを染め出し,甲冑の装飾とした。

こもんさいついかじょうやく

こもんさいついかじょうやく 【虎門寨追加条約】
1843年,英・清間で調印された南京条約の追加条約。領事裁判権・輸出入税率・通商章程・最恵国待遇条款などが規定された。虎門寨は,広州の珠江河口の要塞。

こもんじょ

こもんじょ [0][2] 【古文書】
(1)古い文書。
(2)古文書学の用語。歴史の史料となる古い記録で,特定の対象に意思・情報などを伝えるために作成された文書。一般の著述や記録・日記などと区別される。

こもんじょ

こもんじょ【古文書】
an old document;ancient manuscripts.

こもんじょがく

こもんじょがく [4] 【古文書学】
古文書の様式・材料・署名・花押・印章・書風・用語・文体などを分析して,文書の真偽を鑑定し,体系化したり,またその内容から文書授受者の関係やその歴史的背景を研究する学問。

こもんぞめ

こもんぞめ [0] 【小紋染(め)】
小紋を染めること。また,染めた物。

こもんべんごし

こもんべんごし [6] 【顧問弁護士】
個人や団体の顧問となっている弁護士。

こや

こや [2][0] 【小屋】
(1)小さく,簡単な造りの粗末な建物。また,仮に建てた小さな建物。
(2)芝居などを興行する建物。
(3)江戸時代,城中や藩主の屋敷内にあった藩士の住居。
(4)「小屋組」の略。
(5)屋根と天井との間にあたる部分。

こや

こや 【小矢】
普通より矢束の短い矢。
〔普通の矢は十二束(一束は一握り)とされた〕

こや

こや【小屋】
a hut;→英和
a shed;→英和
a cabin (丸太の);→英和
a pen (家畜の);→英和
a booth (見せ物の).→英和

こや

こや 【此や】 (連語)
〔代名詞「こ」に助詞「や」の付いたもの〕
感動の気持ちをこめて言い表す語。これがまあ。これこそ。「風吹けば浪の花さへ色見えて―名にたてる山吹の崎/源氏(胡蝶)」

こや

こや 【昆陽】
兵庫県伊丹市内の古い地名。昔の児屋郷。昆陽寺・昆陽池がある。((歌枕))

こや

こや 【蚕屋】
カイコを飼う家。また,その部屋。飼屋(カイヤ)。

こや

こや
からだの重さ。また,身のこなし。「おりやあ―が重いから,階子(ハシゴ)乗りは真平だ/歌舞伎・階子乗出初晴業」

こやおう

こやおう 【顧野王】
(519-581) 中国,南北朝の梁・陳の学者。字(アザナ)は希馮(キヒヨウ)。陳の国史編纂を総管した。字書「玉篇」,著「輿地志(ヨチシ)」など。

こやかず

こやかず [2] 【小矢数】
通し矢で,昼夜通しでなく,日中だけ行うもの。日(ヒ)矢数。
→大矢数(オオヤカズ)

こやかましい

こやかまし・い [5] 【小喧しい】 (形)[文]シク こやかま・し
ちょっとしたことにもいちいち口を出すさま。小うるさい。「―・く小言をいう」「―・い小姑」
[派生] ――さ(名)

こやがけ

こやがけ [0][4] 【小屋掛(け)】 (名)スル
仮小屋を造ること。特に,芝居や見世物の小屋を造ること。また,その小屋。

こやぎ

こやぎ【子山羊】
a kid.→英和

こやく

こやく [0] 【子役】
演劇や映画・テレビなどの,子供の役。また,それを演じる人。

こやく

こやく 【雇役】
⇒こえき(雇役)

こやく

こやく【子役】
a child actor (俳優);a child's part (in a play) (役割).

こやく

こやく 【巨益】
「きょえき(巨益)」に同じ。「称名を追福に修して―あるべし/徒然 222」

こやくにん

こやくにん【小役人】
a petty official.

こやくにん

こやくにん [2] 【小役人】
地位の低い役人。下級の官吏。

こやぐみ

こやぐみ [0] 【小屋組】
建物の屋根を支えるための骨組みとなる構造。小屋。
小屋組[図]

こやけ

こやけ [0] 【小焼け】
「夕焼け」と語調をそろえていう語。「夕焼け―」

こやさん

こやさん [2] 【姑射山】
〔荘子(逍遥遊)〕
(1)中国の古代伝説で,仙人が住むという山。藐姑射山(ハコヤノヤマ)。
(2)上皇の御所。仙洞(セントウ)御所。はこやのやま。「世の中をいとど憂き物に思召し知らせ給ひしかば,―の雲を辞し/太平記 39」

こやし

こやし [3] 【肥やし】
(1)土壌の養分として施すもの。肥料。こえ。
(2)すぐには役に立たないが,やがて人間として大きく成長する底力となるもののたとえ。「失敗を―にする」

こやし

こやし【肥やし】
⇒肥(こえ).

こやす

こやす 【子安】
(1)子を楽に産むこと。安産。「―のお守/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)「子安神」「子安観音」「子安地蔵」などの略。
(3)「子安貝」の略。

こやす

こや・す 【臥す】 (動サ四)
〔動詞「臥(コ)ゆ」に上代の尊敬の助動詞「す」の付いたものから〕
病気などで倒れて臥(フ)せていらっしゃる。「しなてる片岡山に飯(イイ)に飢(エ)て―・せるその旅人(タヒト)あはれ/日本書紀(推古)」

こやす

こやす【肥やす】
fertilize;→英和
fatten (ふとらす);→英和
enrich (富ます).→英和
私腹を〜 line one's pocket(s).

こやす

こや・す [2] 【肥やす】 (動サ五[四])
(1)肥料を与えて,地味をよくする。「土地を―・す」
(2)物の価値を判断する力を高める。「舌を―・す」「目を―・す」「耳を―・す」
(3)(不当な手段で)財産を殖やす。「私腹を―・す」「懐を―・す」
(4)栄養を与えて太らせる。「やせ衰へたる牛などを…色々の草葉をもつて飼ひ―・し/狂言・牛博労」
(5)満ち足りた気持ちにする。喜ばせる。「一時が目を―・して何にかはせむ/更級」
[可能] こやせる

こやすい

こやす・い [3] 【小安い】 (形)
取引で,相場が少し安い。

こやすかんのん

こやすかんのん [4] 【子安観音】
安産をかなえ,幼児の無事を守るとされる観世音菩薩。子安。

こやすがい

こやすがい [3] 【子安貝】
タカラガイ科に属する大形の巻貝の俗称。特に,ハチジョウダカラをさすことが多い。殻は卵形で光沢があって厚く堅い。古くから,安産のお守りとされた。

こやすがい

こやすがい【子安貝】
a cowrie.→英和

こやすがみ

こやすがみ [3] 【子安神】
安産・子授け・子育ての無事を祈願する神。木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)など。また,子安観音・子安地蔵をもさす。子安。こやすのかみ。

こやすこう

こやすこう [0] 【子安講】
既婚の若い女性が集まって子安神を祀(マツ)り,安産を祈る行事。一九日に行われることが多く十九夜講ともいう。関東地方にみられる。

こやすじぞう

こやすじぞう [4] 【子安地蔵】
安産をかなえるといわれる地蔵尊。子安。

こやすのき

こやすのき [5] 【子安の木】
トベラ科の常緑低木。兵庫県・岡山県の山地に生える。葉は,楕円形でまばらに互生し,枝頂には輪生状につく。五月頃,枝頂に黄色五弁花が数個つく。ヒメシキミ。

こやすみ

こやすみ [2] 【小休み】 (名)スル
少し休むこと。少憩(シヨウケイ)。「是にて暫くのお―を/鉄仮面(涙香)」

こやすみどの

こやすみどの 【小安殿】
⇒しょうあんでん(小安殿)

こやつ

こやつ [1][0] 【此奴】 (代)
(1)三人称。「こいつ{(1)}」に同じ。「―のいうことなどあてにならない」
(2)近称の指示代名詞。「こいつ{(2)}」に同じ。「―のとげにひっかかれた」

こやづか

こやづか [2][0] 【小屋束】
小屋組に用いられる束。梁(ハリ)の上にあって母屋や棟木を支える。
→小屋組

こやど

こやど [0] 【小宿】
(1)ちょっとした宿。
(2)近世,若者組の泊まり宿。男女の密会に用いたり,私娼をおいたりした。「おのがこころまかせの男狂ひ―を替へてあふ事/浮世草子・一代男 3」

こやどばいり

こやどばいり 【小宿這入り】
奉公人が休暇などに実家に帰らず,小宿{(2)}を利用すること。

こやなぎ

こやなぎ [2] 【小柳】
「小柳繻子(シユス)」に同じ。

こやなぎ

こやなぎ 【古柳・小柳】
雑芸の一種。平安時代から行われ,朗詠調でうたわれたという。小柳節。

こやなぎしゅす

こやなぎしゅす [5] 【小柳繻子】
絹のやや薄地の繻子。帯地・半襟・力士の褌などに用いられた。小柳。

こやなぎぶし

こやなぎぶし 【小柳節】
「こやなぎ(古柳・小柳)」に同じ。

こやね

こやね [0] 【小屋根】
小さい屋根。二階建ての下屋の屋根や庇(ヒサシ),窓の上につけた屋根など。
⇔大屋根

こやばり

こやばり [0] 【小屋梁】
小屋組みに用いられた梁。陸梁(リクバリ)。

こやま

こやま 【小山】
姓氏の一。

こやま

こやま【小山】
a hill;→英和
a hillock.→英和

こやま

こやま [0] 【小山】
小さい山。低い山。

こやまさくのすけ

こやまさくのすけ 【小山作之助】
(1863-1927) 音楽教育家・作曲家。新潟県生まれ。東京音楽学校教授。「夏は来ぬ」「敵は幾万ありとても」など唱歌・軍歌を多数作曲。

こやましょうたろう

こやましょうたろう 【小山正太郎】
(1857-1916) 洋画家。新潟県生まれ。川上冬崖・フォンタネージに師事。画塾不同舎を設立。明治美術会の創立に参加。

こやみ

こやみ【小止み】
a lull;→英和
a break.→英和
〜になる abate.→英和
〜なく steadily.

こやみ

こやみ [0] 【小止み】
動きが少しやむこと。特に,雨や雪がちょっとの間降りやむこと。おやみ。「雨が―なく降る」

こやる

こや・る 【臥る】 (動ラ四)
臥(フ)す。横たわる。「槻弓(ツクユミ)の―・る―・りも梓弓たてりたてりも/古事記(下)」

こゆ

こ・ゆ 【肥ゆ】 (動ヤ下二)
⇒こえる(肥)

こゆ

こ・ゆ 【越ゆ・超ゆ】 (動ヤ下二)
⇒こえる(越・超)

こゆ

こ・ゆ 【蹴ゆ】 (動ヤ下二)
蹴(ケ)る。[和名抄]

こゆ

こ・ゆ 【凍ゆ】 (動ヤ上二)
こごえる。「我よりも貧しき人の父母は飢ゑ―・ゆらむ/万葉 892」

こゆ

こ・ゆ 【臥ゆ】 (動ヤ上二)
(1)横たわる。「―・いまろび足ずりしつつ/万葉 1740」
(2)病気などで倒れ臥(フ)す。「床に―・い伏し/万葉 3969」
〔単独の用例は見られない〕

こゆい

こゆい [2] 【小結】
(1)折烏帽子(オリエボシ)・侍烏帽子を着ける時,髻(モトドリ)を結って先を後ろの穴から出して結び留めた組紐。
(2)「小結烏帽子」の略。
小結(1)[図]

こゆいえぼし

こゆいえぼし [4] 【小結烏帽子】
小結を長く垂らした烏帽子。こゆいのえぼし。小結。

こゆう

こゆう [0] 【固有】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)本来備わっていること。「―の領土」「人間に―する根本の霊心に眼を注ぎ/福翁百余話(諭吉)」
(2)その物だけが持っているさま。特有。「―な性質」

こゆう

こゆう [0][1] 【故友】
古い友だち。昔からの友人。旧友。

こゆう

こゆう【固有の】
peculiar <to> ;→英和
one's own;inherent (生来の);→英和
proper <to> (本来の);→英和
characteristic <of> (特性的).→英和
固有名詞《文》a proper noun.

こゆううんどう

こゆううんどう [4] 【固有運動】
恒星の天球上での位置の変化のうち,地球の運動に起因する歳差・光行差・視差などを除いた,恒星自体の空間運動による位置変化。

こゆうかくうんどうりょう

こゆうかくうんどうりょう [8] 【固有角運動量】
⇒スピン

こゆうざいさん

こゆうざいさん [4] 【固有財産】
本来有していた財産。相続や信託などによって取得または受託した財産が,本来の財産と区別して管理される必要のある場合にいう。

こゆうしきぶん

こゆうしきぶん [4] 【固有式文】
教会暦の特定の日や,婚儀・葬儀などに際して用いられる式文。固有文。

こゆうしゅ

こゆうしゅ [2] 【固有種】
ある地域に限って生育する動植物の種。ニホンザル・トガクシジョウマなど。

こゆうしんどう

こゆうしんどう [4] 【固有振動】
⇒基準振動(キジユンシンドウ)

こゆうじ

こゆうじ [2] 【固有時】
〔proper time〕
運動する物体に固定された座標系で測った時間。相対論では,互いに運動する座標系での時計の進み方は異なる。

こゆうじむ

こゆうじむ [4] 【固有事務】
地方公共団体が住民のために積極的に福祉を増進させるために行う事務。水道・社会福祉施設・病院・学校の設置・経営などのほか,その団体の組織・財務に関する事務も含む。公共事務。

こゆうじょうたい

こゆうじょうたい [4] 【固有状態】
量子力学系に対してある物理量の観測を行うとき,一つの確定した測定値が得られる状態を,その物理量の,その値(固有値)に属する固有状態という。

こゆうせい

こゆうせい [0] 【固有性】
あるものにもともと備わっている性質。そのものだけにあり,それによって他と区別されるような性質。

こゆうち

こゆうち [2] 【固有値】
(1)〔数〕 線形空間で,あるベクトルを線形変換した結果が,そのベクトルの定数倍に等しくなる時のその定数(一個とは限らない)。また,そのベクトルをその固有値に対する固有ベクトルという。
(2)〔物〕 量子力学系に対して,ある物理量の観測を行うとき,測定値として得られる値を,その物理量の固有値という。系の状態によって固有値のいずれかが,測定値としてある確率で得られる。

こゆうほう

こゆうほう [0][2] 【固有法】
ある国家に固有なものとして発生し,発達した法。
⇔継受法

こゆうめいし

こゆうめいし [4] 【固有名詞】
名詞の下位区分の一。同じ種類に属する他のものから区別するために,そのものだけに付けた名を表す語。人名・地名・国名・書名・曲名・会社名・団体名などの類。
→普通名詞

こゆうエックスせん

こゆうエックスせん [0] 【固有 X 線】
⇒特性(トクセイ) X 線(セン)

こゆき

こゆき【小雪】
a light[little]snow.

こゆき

こゆき [0] 【粉雪】
粉のような細かい雪。こなゆき。

こゆき

こゆき [0] 【小雪】
少しの雪。少し降る雪。[季]冬。

こゆび

こゆび [0] 【小指】
(1)手足の一番外側の指。一番小さい指。第五指。こよび。季指。
(2)妻・愛人などを暗にさす。普通,にぎったこぶしの小指だけを立てて示す。

こゆび

こゆび【小指】
the little finger[toe (足)].

こゆみ

こゆみ [0] 【小弓】
(1)小さい弓。
(2)遊戯用の小さな弓。昔,賭弓(ノリユミ)などに用いた。すずめ弓。

こゆるぎ

こゆるぎ [2] 【小揺るぎ】
すこし揺れること。わずかにゆらぐこと。「―もしない」

こゆるぎの

こゆるぎの 【小余綾の】 (枕詞)
「小余綾の磯(イソ)」が有名であったことから「急ぐ」にかかる。「―急ぎ出でてもかひ無かりけり/拾遺(恋四)」

こゆるぎのいそ

こゆるぎのいそ 【小余綾の磯】
神奈川県大磯から国府津(コウヅ)にかけての海岸。こよろぎのいそ。((歌枕))「こよろぎの磯たちならし磯菜つむ/古今(東歌)」

こよい

こよい [0] 【今宵】
(1)今日の宵。今晩。
(2)明けたばかりのこの夜。過ぎ去ったばかりの,直前の夜。日没を一日の始まりとする考え方による,今日の夜。現今の昨夜にあたる。「―夢見騒がしく見えさせ給ひつれば,今日ばかり慎ませ給へ,とてなむ/源氏(浮舟)」

こよい

こよい【今宵】
this evening;tonight.→英和

こよう

こよう [0] 【小用】
(1)ちょっとした用事。しょうよう。
(2)小便を婉曲にいう語。しょうよう。「―に行きたいから是非出して呉れ/道草(漱石)」

こよう

こよう [0] 【古謡】
ふるくから伝わる歌謡。「琉球の―」

こよう

こよう [0] 【雇用・雇傭】 (名)スル
(1)仕事をさせる目的で,有償で,人を雇うこと。
(2)民法上,当事者の一方が相手方に対して労務に服することを約し,相手方がそれに対して報酬を与えることを約す契約。
(3)労働者が事業主の支配を受け,その規律の下に労働を提供し,その対価の支払いを受ける関係にあること。
⇔解雇

こよう

こよう【雇用】
employment;hire.→英和
‖雇用条件 employment terms.雇用主(被雇用者) an employer (employee).雇用保険 unemployment insurance.完全(不完全)雇用 full employment (under employment).

こようきかいきんとうほう

こようきかいきんとうほう 【雇用機会均等法】
⇒男女雇用機会均等法

こようしゃ

こようしゃ [2] 【雇用者・雇傭者】
他人に雇われ,報酬を受けて働いている者。

こようしゃしょとく

こようしゃしょとく [5] 【雇用者所得】
被使用者が自己の提供する労働力の対価として雇主から受け取る報酬。現金給与・現物給与のほかに,社会保障や各種保険に対する雇主負担,給与住宅差額家賃などの帰属計算分をも含む。

こようじ

こようじ [2] 【小楊枝】
「爪楊枝(ツマヨウジ)」に同じ。

こようそくしんじぎょうだん

こようそくしんじぎょうだん 【雇用促進事業団】
雇用促進事業団法に基づいて,1961年(昭和36)に設立された特殊法人。労働者の技能習得・就職援助に関する業務を行う。

こようたい

こようたい [0] 【固溶体】
固体に他の固体が溶けて均一な一つの固体となっているもの。本来の結晶格子のすき間に他の物質の原子が侵入する場合と,格子点の位置の原子が他の物質の原子と置換する場合とがある。
→合金

こようたいさくほう

こようたいさくほう 【雇用対策法】
労働者の職業の安定と地位向上を図り,国民経済の均衡ある発展と完全雇用の達成を意図した法律。1966年(昭和41)制定。

こようちょうせい

こようちょうせい [4] 【雇用調整】
企業が景気の変動や事業活動の増減によって生ずる労働力需要の変化に対処すること。残業規制・採用削減,パートタイム労働者の解雇,出向・一時帰休・希望退職・解雇などをいう。

こようちょうせいじょせいきん

こようちょうせいじょせいきん [4][0] 【雇用調整助成金】
景気変動や産業構造の変化などにより事業縮小を余儀なくされたとき,一定の要件を満たした事業主に失業の予防を目的として,支給される補助金。雇調金。

こようづつ

こようづつ 【小用筒】
昔,従者に携行させた銅製の小便を受ける筒。尿筒(シトヅツ)。

こようほう

こようほう 【胡耀邦】
(1915-1989) 中国の政治家。湖南省出身。1981年華国鋒にかわって共産党総書記に就任したが,87年民主化要求の学生運動に同情的であったとして辞任に追い込まれた。89年心臓病で急死したが,その直後彼の名誉回復を求めて大規模な学生運動が起こった(天安門事件)。フー=ヤオパン。

こようほけん

こようほけん [4] 【雇用保険】
失業保険に代えて1974年(昭和49)制定された,雇用に関する総合的保険制度。失業給付のほか,企業の行う雇用安定・雇用改善・能力開発・雇用福祉事業に助成を行う。

こよぎ

こよぎ [2] 【子負着】
〔「こおいぎ」の転〕
ねんねこ。

こよぎ

こよぎ [2] 【小夜着】
小形の夜着。小夜(コヨル)。

こよしきり

こよしきり [2] 【小葦切】
スズメ目ウグイス科の小鳥。全長約14センチメートル。背面は暗褐色。腹面は淡灰褐色。目の上に白と黒の横線がある。多く水辺にすむ。アジア北東部で繁殖。北海道・本州に夏鳥として渡来。

こよなく

こよなく [3] (副)
〔形容詞「こよなし」の連用形から〕
この上なく。比類なく。よい意味に用いる。文語的な言い方。「私が―愛した女性」「―晴れた青空」

こよなし

こよな・し [3] (形ク)
(1)(他と比較して)違いがはなはだしい。格段に差がある。「年頃よりも―・う荒れまさり,広う物ふりたる所の,いとど人ずくなにさびしければ/源氏(若紫)」
(2)この上ない。比類ない。「―・き御朝寝(アサイ)かな。ゆゑあらむかしとこそ思ひ給へらるれ/源氏(末摘花)」
〔「越え無し」の転か。善悪いずれの意にも用いる〕
→こよなく

こよみ

こよみ【暦】
a calendar;→英和
<look up in> an almanac (本).→英和

こよみ

こよみ [3][0] 【暦】
〔「日読(カヨミ)」の転か〕
(1)時の流れを年・月・週・日などを単位として区切った体系。暦法。
(2)一年間の月日・七曜・祝祭日・干支(エト)・月齢・日の吉凶などを日を追って記したもの。カレンダー。

こよみうり

こよみうり [3] 【暦売り】
歳末,来年の暦を売る・こと(人)。[季]冬。

こよみこもん

こよみこもん [4][5] 【暦小紋】
江戸時代の民間の暦の装飾模様に似せた小紋。元禄(1688-1704)頃に流行した。

こよみで

こよみで [0] 【暦手】
高麗茶碗(コウライヂヤワン)のうち,三島手(ミシマデ)の一。模様が三島暦の仮名文字に似ているからといわれる。

こよみのそう

こよみのそう 【暦の奏】
⇒御暦(ゴリヤク)の奏(ソウ)

こよみのちゅうだん

こよみのちゅうだん 【暦の中段】
室町・江戸時代の仮名暦の,真ん中の段に記された暦注。
→十二直(ジユウニチヨク)

こよみのはかせ

こよみのはかせ 【暦の博士】
(1)奈良・平安時代,中務省陰陽寮に属し,暦を作り,暦生に暦道を教授した学者。れきはかせ。
(2)陰陽師。

こよみばり

こよみばり [0] 【暦貼り】
古い暦を襖(フスマ)や屏風(ビヨウブ)に貼ること。また,古暦を貼ってあるもの。

こより

こより [0][3] 【紙撚り・紙縒り・紙捻り】
〔「かみより」から転じた「こうより」の転〕
細長く切った和紙を糸のように撚ったもの。かんぜより。こうひねり。

こより

こより【紙縒り】
<make> a paper string.

こよる

こよる 【小夜】
「小夜着(コヨギ)」に同じ。「―山をかさね,小蒲団錦の峯のごとし/浮世草子・一代男 8」

こら

こら
[呼びかけ](I) say.→英和
/(Look) here.→英和
〜待て Hey,just a minute.→英和

こら

こら [1] 【子等・児等】
(1)子供たち。
(2)人を親しみをこめて呼んだ語。男女ともに用いたが,多くは男性から若い女性に対して用いた。「秋山のしたへる妹なよ竹のとをよる―は/万葉 217」

こら

こら [1] (感)
人を呼びとめたり,とがめたりするときに発する語。こらっ。「―,待て」「―,枝を折るな」

こらい

こらい [1] 【古来】
昔から今まで。古くから。副詞的にも用いる。「―難所といわれた所」

こらい

こらい【古来】
from old[ancient]times;from time immemorial.〜の old;→英和
time-honored <custom> .

こらいふうていしょう

こらいふうていしょう 【古来風体抄】
歌論書。二巻。藤原俊成著。初撰本1197年,再撰本1201年成立。式子内親王の依頼に応じて,歌体の歴史的批評,勅撰集からの秀歌例などを記したもの。

こらう

こら・う コラフ 【堪ふ】 (動ハ下二)
⇒こらえる

こらえ

こらえ コラヘ [3] 【堪え】
こらえること。がまん。

こらえしょう

こらえしょう コラヘシヤウ [0][4] 【堪え性】
がまんづよい性質。耐える気力。忍耐力。「―のない子だ」

こらえぜい

こらえぜい コラヘ― 【堪へ性】
〔「せい」は漢音〕
「こらえしょう(堪性)」に同じ。「母は涙の―尽き果ててわつと泣き/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

こらえる

こら・える コラヘル [3] 【堪える・怺える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こら・ふ
(1)苦しみ・痛みなどをがまんする。耐える。「傷の痛さを―・える」
(2)悲しみ・苦しみ・怒りなどの感情や欲求が表面に出ようとするのをおさえる。「怒りを―・えて静かに語る」「涙を―・える」「笑いを―・えるのに苦労する」
(3)外から加えられる力に負けないように保つ。もちこたえる。「土俵際で―・える」「鎧は―・へたりけるか/保元(中)」
(4)処罰したり,しかったりすべきところを,許す。堪忍する。「―・えてやって下さい」

こらえる

こらえる【堪える】
(1) bear;→英和
endure;→英和
put up with.(2)[抑制]control;→英和
suppress <one's laughter> ;→英和
restrain.→英和
(3)[許す]forgive;→英和
pardon.→英和

こらがてを

こらがてを 【子等が手を】 (枕詞)
いとしい女性の手を巻く(=枕トスル)の意から,動詞「巻く」と同音を含む地名「巻向(マキムク)」にかかる。「三諸(ミモロ)のその山並に―巻向山は継ぎの宜しも/万葉 1093」

こらこら

こらこら [1] (感)
(1)人を呼びとめたり,とがめたりするときに発する語。「―,待て」「―,そこで何をしてるんだ」
(2)歌の囃子詞(ハヤシコトバ)。こりゃこりゃ。

こらしむ

こらし・む 【懲らしむ】 (動マ下二)
⇒こらしめる

こらしめ

こらしめ [0][4] 【懲らしめ】
こらしめること。こりさせること。「―のために外に立たせる」

こらしめ

こらしめ【懲らしめ】
chastisement;→英和
(a) punishment.〜る chastise;→英和
punish;→英和
give <a person> a lesson.→英和

こらしめる

こらし・める [4] 【懲らしめる】 (動マ下一)[文]マ下二 こらし・む
悪いことをした人に罰を与えて,二度とするまいという気持ちにさせる。こりさせる。「いたずら者を―・める」

こらす

こら・す [2] 【凝らす】 (動サ五[四])
(1)意識をひとつの物事に集中させる。そそぎこむ。「目を―・して舞台を見つめる」「息を―・す」「工夫を―・す」「数寄を―・す」
(2)筋肉などが固くなるようにする。「あまり肩を―・してしまうと健康に悪いよ」
(3)物が寄り集まって固まるようにする。「雲を―・せり/御伽草子・秋夜長」
〔「凝る」に対する他動詞〕

こらす

こら・す [2] 【懲らす】 (動サ五[四])
こらしめる。「醜面(スベタ)を当てがつて―・してやるが好い/社会百面相(魯庵)」

こらす

こらす【凝らす】
concentrate <one's attention on> ;→英和
elaborate <a plan> .→英和
瞳(ひとみ)を〜 strain one's eyes <to see> .

こらふ

こらふ [0] 【胡蘿蔔】
ニンジンの漢名。

こり

こり [1] 【垢離】
神仏に祈願する前に海水や冷水を浴びて,心身の汚れを落とし,清めること。水ごり。

こり

こり [2] 【凝り】
(1)何か一つのことに熱中すること。こること。「―性」「―屋」
(2)こってできたしこり。「肩の―」

こり

こり [1] 【狐狸】
(1)キツネとタヌキ。人を化かす動物と信じられた。
(2)人をだます信用できない人物。「―の輩」

こり

こり【梱】
a bale;→英和
a pack.→英和

こり

こり【凝り】
stiffness <in the shoulders> .

こり

こり 【香】
香(コウ)の古語。「―を焼(タ)いて発願(コイチカ)ふ/日本書紀(皇極訓)」

こり

こり [1] 【梱】
■一■ (名)
(1)紐(ヒモ)などをかけた荷物。
(2)「行李(コウリ){(1)}」に同じ。
■二■ (接尾)
助数詞。包装した荷物や梱包した生糸・綿花などを数えるのに用いる。

こり=を取る

――を取・る
垢離の行(ギヨウ)を行う。垢離を掻く。「白装束で―・る」

こり=を掻(カ)く

――を掻(カ)・く
「垢離を取る」に同じ。

こりかき

こりかき [4] 【垢離掻き】
垢離の行(ギヨウ)をすること。

こりかたまり

こりかたまり [0] 【凝り固まり】
(1)物がこり固まること。また,こり固まったもの。
(2)一つのことをかたくなに信じこみ,他を顧みないこと。また,その人。

こりかたまる

こりかたまる【凝り固まる】
(1)[凝結]congeal;→英和
coagulate;→英和
curdle.→英和
(2)[熱中]be absorbed <in> .
凝り固まった fanatic <believer> .→英和

こりかたまる

こりかたま・る [5][0] 【凝り固まる】 (動ラ五[四])
(1)物が寄り集まって固まる。凝固する。「樹液が―・る」
(2)一つの考えにとらわれ,適切な判断力を失う。「一時代前の考えに―・っている」
(3)こわばる。「―・ったような表情」

こりくつ

こりくつ [2][0] 【小理屈・小理窟】
もっともらしいが取るに足りない理屈。「―をこねる」

こりこう

こりこう【小利口な】
clever;→英和
smart;→英和
pert.→英和

こりこう

こりこう [2] 【小利口】 (形動)
目先のことは抜け目なくうまくやってのけるが,大局を見通す判断力に欠けているさま。「―に立ち回る」
[派生] ――さ(名)

こりこり

こりこり [1] (副)スル
(1)少しかたくて歯切れがよいさま。また,それをかむ音を表す語。「―した奈良漬をかむ」
(2)筋肉がかたくしまり,弾力があるさま。「―した肉づきの身体」
(3)身体の一部が凝って,かたい塊りができたように感じるさま。「首筋が凝って―する」

こりこりした

こりこりした
crisp.→英和

こりごり

こりごり【懲り懲りする】
⇒懲りる.

こりごり

こりごり [3] 【懲り懲り】
〔古くは「こりこり」とも〕
■一■ (副)スル
ひどく懲りて,二度と同じことはしたくない気持ちを表す語。「前の失敗でもうすっかり―した」
■二■ (形動)
ひどく懲りるさま。「保証人になるのは―だ」

こりしょう

こりしょう【凝り性の】
single-minded;fastidious.→英和

こりしょう

こりしょう [2][3] 【凝り性】 (名・形動)
物事に熱中する性質。また,物事をいい加減にすませることができず,徹底的にするさま。「大変―な質(タチ)で」

こりずまに

こりずまに 【懲りずまに】 (副)
しょうこりもなく。前の失敗にこりもせず。「―又もなき名はたちぬべし人にくからぬ世にしすまへば/古今(恋三)」

こりたき

こりたき 【香焼き】
斎宮の忌み詞で,寺・堂のこと。こうたき。「僧をば髪長(カミナガ),堂をば―などいひて/沙石 1」

こりつ

こりつ [0] 【股栗・股慄】 (名)スル
恐ろしさでももがわなわなと震えること。「藤田は―した/渋江抽斎(鴎外)」

こりつ

こりつ [0] 【孤立】 (名)スル
(1)他から離れて一つだけ立っていること。
(2)仲間がなく,一つだけで存在すること。「一人だけ―した状態になる」
(3)〔法〕 対立・対応するものがないこと。「―義務」

こりつ

こりつ【孤立】
isolation.→英和
〜する be isolated;→英和
stand alone.〜した isolated;solitary.→英和
‖孤立主義(者) isolationism (an isolationist).

こりつ

こりつ [1] 【古律】
(1)昔の法律。
(2)養老律に対して,大宝律をいう。

こりつけい

こりつけい [0] 【孤立系】
⇒閉鎖系(ヘイサケイ)

こりつご

こりつご [0] 【孤立語】
(1)言語の形態的類型による分類の一。単語が文中で使われる時,屈折や膠着(コウチヤク)の手続きなしに用いられる言語。文法的な機能は配列の順序によって決まる。中国語・チベット語・タイ語の類。
→屈折語
→膠着語
→抱合語
(2)系統不明の言語。

こりつしゅぎ

こりつしゅぎ [4] 【孤立主義】
国家が他国と同盟を結ばず,孤立を保持する外交上の態度。アメリカのモンロー主義など。

こりつてん

こりつてん [3] 【孤立点】
〔数〕 位相空間の部分集合 � に属する点であって,� の集積点でないもの。

こりつむえん

こりつむえん [0] 【孤立無援】
仲間もなく,助けてくれる者がいないこと。「―で戦う」

こりゃ

こりゃ [1] (感)
〔「これは」の転〕
(1)意外なことに驚いた時に発する語。これは。「―また,どうしたことだ」
(2)目下の者に呼びかける時などに使う言葉。こら。おい。「―妹,たつた今,その方が恥辱をすすいで得させんず/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」
(3)民謡などの囃子詞(ハヤシコトバ)。

こりゃこりゃ

こりゃこりゃ [1][1] (感)
「こりゃ」を強めていう語。

こりや

こりや [2] 【凝り屋】
凝り性の人。

こりやなぎ

こりやなぎ [3] 【行李柳】
ヤナギ科の落葉低木。湿地に生え,水田で栽培される。枝は長く伸び,広線形の葉を対生または三個輪生する。春,葉に先だって紫褐色の花穂をつける。若枝で行李などを編む。

こりゅう

こりゅう [1] 【古流】
(1)古風な流儀。昔からのやり方。
(2)生け花の流派の一。江戸中期に今井宗普の創始という。

こりょ

こりょ [1] 【顧慮】 (名)スル
気にかけること。心配すること。「周囲の思惑を―するゆとりがない」

こりょ

こりょ [1] 【胡虜】
中国で,北方または西方の異民族。また,異民族をののしっていう語。

こりょ

こりょ【顧慮する】
consider;→英和
take <a matter> into consideration.…を〜しないで paying no attention <to> .

こりょう

こりょう [0][1] 【呼量】
通信回線を占有する単位時間当たりのトラフィック量。トラフィック密度。

こりょう

こりょう [1] 【糊料】
食品添加物の一。食品に滑らかさと粘りけを与える。海草中のアルギン酸,カゼインなどが用いられる。

こりょうり

こりょうり [2] 【小料理】
手軽な料理。簡単な料理。

こりょうりや

こりょうりや [4] 【小料理屋】
小料理と酒を出す和風の飲食店。

こりる

こりる【懲りる】
learn by experience;have had enough of.

こりる

こ・りる [2] 【懲りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 こ・る
ある事をした際にいやな目にあって,再び同じことをする気力がなくなる。「失敗に―・りる」「―・りずにまたやって来る」

こりん

こりん [1] 【火鈴】
〔「こ」は唐音〕
禅寺で,火の用心を告げるのに用いる,小さな鐘に似た鈴。手で振って鳴らす。

こりんご

こりんご [2] 【小林檎】
植物ズミの別名。

こる

こ・る [1] 【梱る】 (動ラ五[四])
〔「こうる(梱)」の転〕
荷作りをする。

こる

こ・る [1] 【凝る】 (動ラ五[四])
(1)(「…にこる」の形で)趣味・スポーツなどに夢中になる。ふける。「盆栽に―・る」「占いに―・る」
(2)細かい点まで趣味を貫く。意匠をこらす。「―・ったデザイン」「あのレストランは食器類まで―・っている」
(3)筋肉が張ってこわばる。「肩が―・る」
(4)一か所に寄り集まる。また,氷結する。「銀精いまだ―・り成さざる如き水/不二の高根(麗水)」「雪衾(フスマ)のごと―・りて/宇津保(吹上・下)」
〔「凝らす」に対する自動詞〕

こる

こ・る 【懲る】 (動ラ上二)
⇒こりる

こる

こ・る 【嘖る】 (動ラ四)
しかる。叱責する。「汝が母に―・られ我(ア)は行く/万葉 3519」

こる

こる【凝る】
(1) be absorbed[engrossed] <in> ;devote oneself <to> .
(2) grow[get]stiff (肩などが).
(3) be finical[fastidious](服装などに).
凝った elaborate.→英和
肩が〜 have a stiff shoulder.

こる

こ・る 【樵る・伐る】 (動ラ四)
山に入って木を切り出す。「木ヲ―・ル/日葡」

こるい

こるい [0][1] 【孤塁】
一つだけ残ったとりで。

こるい

こるい [0][1] 【古塁】
古いとりで。

こるい=を守る

――を守・る
ただ一つの根拠地を守る。「革新の―・る」

こるり

こるり [0] 【小瑠璃】
スズメ目ツグミ科の小鳥。全長約14センチメートル。雄は背面が暗青色,腹面は白色で美しい。鳴き声が美しい。雌は背面がオリーブ褐色。夏鳥として本州中部以北の山地に渡来し,繁殖する。冬は東南アジアへ渡る。

これ

これ
(1) this.→英和
(2) Here./Look here./I say (呼びかけ).
〜に反して while;→英和
on the contrary.→英和
〜より先に previously.→英和
〜見よがしに ostentatiously.→英和
〜しきのこと such a trifling matter.

これ

これ [0] 【此れ・是・之・惟】 (代)
□一□
(1)近称の指示代名詞。話し手にとって近い物事をさし示す言葉。
 (ア)物の場合。「―にサインして下さい」「―は私の帽子だ」
 (イ)事柄の場合。「―がうまく行けば万事解決だ」「―はひどい」
 (ウ)時間の場合。「―からうかがいます」「―までの事をお話ししましょう」
 (エ)場所の場合。古風な言い方。「―にてお待ち申します」「―へどうぞ」
(2)人代名詞的に自分の身内をさす,他称の謙譲語。「―が大変お世話になりました」「―が私の母です」
(3)話や文章の中で,直前に取り上げられた人物や事物をさす言葉。「そこへ一人の男が現れた。―がとんでもない男だった」「組織を変えようとしたが,―は失敗に終わった」
(4)〔漢文における「是」「之」「惟」などの訓読みから生じた,文語的な言い方〕
提示された主題について,それを改めて主語や目的語として指定する言葉。主題を強調し,また言葉の調子を整える。「人間は,―本来無一物である」「思想および良心の自由は,―を侵してはならない」
□二□
(1)一人称。私。「殿上人なども,なほ―一人は,などのたまふを/枕草子 92」「―は此のあたりに住居致す者でござる/狂言・二人袴」
(2)二人称。お前。「山のあるじ大きに驚きて,―は何ぞの人ぞ/宇津保(俊蔭)」「―は誰(タ)そ,と問ひ給へば/今昔 22」

これ

これ [1] (感)
〔代名詞「これ」から〕
注意を引くために呼びかける語。おい。同等以下の相手に用いる。現代では,しかったりとがめたりする場合が多い。「―,そんな事をしてはいけません」「―お久米どん,御茶あげまさんせ/洒落本・月花余情」

これ=あるかな

――あるかな
〔漢文訓読から生じた語〕
これこのとおり。なるほどなあ。

これ=ぞこの

――ぞこの
これがすなわち。これが例の。「大方は月をもめでじ―つもれば人の老いとなるもの/古今(雑上)」

これ=と言う

――と言う
とりたてて言う。多く下に打ち消しの語を伴い,「たいしたことはない」の意を表す。「―変わったことはなかった」

これ=と言って

――と言って
(下に打ち消しの語を伴って)とりたてて。特に。これと言った。「―話すこともない」

これ=に懲(コ)りよ道才棒(ドウサイボウ)

――に懲(コ)りよ道才棒(ドウサイボウ)
「これにこりて二度と繰り返すな」の意を調子よくいうもの。近世のいろはガルタの文句。
〔道才棒は当て字。「どう」はののしりの意の接頭語。→撮棒(サイボウ)〕

これ=やこの

――やこの
これがまあ,あの。なんとこれが例の。「―名に負ふ鳴門の渦潮に/万葉 3638」

これ=を以(モツ)て

――を以(モツ)て
「これで」の意の改まった言い方。「―閉会といたします」

これ=を要するに

――を要するに
要するに。要約すれば。つまり。

これ=幸いと

――幸いと
偶然,あることをするのに都合のよい状況になったことをいう語。

これい

これい [0] 【孤例】
たった一つの例。

これい

これい [0] 【古隷】
⇒秦隷(シンレイ)

これい

これい [0][1] 【古例】
昔から伝わっている慣習。また,昔のしきたり。「―にならう」

これい

これい [0][1] 【古礼】
昔の礼式・作法。

これから

これから [4][0] 【此れから】
今からあと。今後。将来。

これから

これから
hereafter;→英和
from now on.

これかれ

これかれ 【此れ彼・是彼】 (代)
(1)指示代名詞。これとあれ。あれやこれや。「さらぬ上達部あまた,―に乗り交り/源氏(匂宮)」
(2)人代名詞。この人とあの人。だれかれ。「この歌を―あはれがれども一人も返しせず/土左」

これかわいせき

これかわいせき コレカハヰセキ 【是川遺跡】
青森県八戸市是川にある縄文時代の遺跡。泥炭層中から土器・石器のほか多数の木器(腕輪・耳飾り・櫛(クシ)・弓・木刀など)が発見された。

これき

これき [1] 【古暦】
昔の暦(コヨミ)。

これきり

これきり [4] 【此れ切り・是切り】
(1)量・程度がそこで限度であること。これだけ。これっきり。「ぼくが知っているのは―だ」「今月のお小遣いは―だよ」
(2)再び繰り返されることはないこと。これで終わり。これっきり。「学生生活も―だ」「―(で)もう会えないかもしれない」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

これきり

これきり
(1) for this once (今度だけ).
(2) This is all (全部).
(3) never again.

これくらい

これくらい [0] 【此れ位・是位】
〔「これぐらい」とも。副詞的にも用いる〕
(1)これとさし示す数量・程度が,大まかな基準であること。このくらい。「―でいいですか」「―話せれば十分だ」
(2)程度がはなはだしいことを表す。これ程。「―人を馬鹿にした話はない」

これこれ

これこれ [2] 【此れ此れ・是是】
内容をいちいち説明しないで,全体をひとまとめにしてさし示す語。かくかくしかじか。「―の理由で欠席すると書いてくれ」

これこれ

これこれ
so and so.〜の such and such <persons> .

これこれ

これこれ [1] (感)
(1)目下の人に呼びかける語。「―,ちょっとお待ちなさい」
(2)他人の動作を軽くとがめて制止するときに発する語。「―,そんなことをしてはいけませんよ」

これさ

これさ [1] (感)
くだけた感じで呼びかける語。「―お茶屋の人/安愚楽鍋(魯文)」

これさま

これさま 【此れ様・是様】 (代)
〔近世上方語〕
二人称。あなたさま。こなさん。「我が名ゆかしき東屋(アズマヤ)で―の忍び寝/浄瑠璃・淀鯉(上)」

これざた

これざた 【此れ沙汰・是沙汰】
もっぱらのうわさ。大評判。「―になりて親方せけども/浮世草子・一代男 4」

これしき

これしき [0][2] 【此れ式・是式】
(1)これとさし示すものごとの程度・価値などが問題にならないことを表す。わずかこればかり。これっぽっち。「なんだ,―の坂」
(2)(はっきりと言わずに,状況や身振りなどでほのめかして)この方式。例のこと。また,賄賂(ワイロ)を婉曲(エンキヨク)にいう。「おらが内なんざあ親指が―というもんだから,と左の手で飲むしかたをして/滑稽本・浮世風呂 3」「この花の牛介を頼て―をさいさいつかはしける間/仮名草子・可笑記」

これたかしんのう

これたかしんのう 【惟喬親王】
(844-897) 文徳天皇の第一皇子。母は紀氏で静子。藤原良房を外祖父とする第四皇子惟仁親王(のちの清和天皇)の出生で皇太子につけず,大宰帥(ダザイノソツ)・弾正尹(ダンジヨウノイン)などを歴任後,比叡山の山麓小野に隠棲した。世に小野宮・水無瀬宮(ミナセノミヤ)と呼ぶ。

これだけ

これだけ
so[this]much;so many[few];so much[little].

これだけ

これだけ [4][0] 【此れ丈・是丈】
(1)これとさし示す事物に限定すること。また,限定されていること。「ぼくが欲しいのは―だ」「―の資料では判断できない」
(2)これとさし示した程度や量が,普通の程度をこえていることを表す。こんなにまで。副詞的にも用いる。「―腕のいい職人は少ない」

これっきり

これっきり [5] 【此れっ切り】
「これきり」の転。強めた言い方。副詞的にも用いる。「手持ちのお金はもう―だ」「―来ないでくれ」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

これっぱかり

これっぱかり [4] 【此れっ許り】
「こればかり」の転。「―のものでは何にもならない」「悪意は―もありません」

これっぽっち

これっぽっち [4] 【此れっぽっち】
量や程度が少ないこと。これだけ。これっぽち。「―では足りない」「―もやましいところはない」

これてい

これてい 【此れ体・是体】
(1)このようなありさま。この程度。「―なる能をばせぬが秘事なり/風姿花伝」
(2)とるに足りない者。この程度の者。これしきの者。「―に御太刀を合されんは勿体なし/浄瑠璃・孕常盤」

これの

これの 【此れの・是の】
■一■ (代)
〔「これの人」の略〕
三人称。親しみをこめて妻が夫を,また夫が妻をさしていう語。「―はうちにおりやるか/狂言・花子」
■二■ (連語)
ここの。この。「この」よりも指示性がやや強い。「奇(クス)しくも神さびをるか―水島/万葉 245」

これのひと

これのひと 【是の人】 (代)
三人称。妻が夫を,また夫が妻をさしていう語。うちの人。こちの人。「なううれしや,―が下られたものぢやよ/狂言・鏡男」

これは

これは [0] 【此れは】 (感)
驚いたり,感心したりしたときに発する語。「―お見事」「―ようこそ」

これは=したり

――したり
意外なことに驚きあきれたり,失敗に気づいたときにいう語。「―,お叱りを受けるとは」

これはこれは

これはこれは
Dear me!/Oh my!

これはこれは

これはこれは [0] 【此れは此れは】 (感)
「これは」を強めた言い方。「―お珍しい」

これはるのあざまろ

これはるのあざまろ 【伊治呰麻呂】
奈良時代末期の蝦夷の族長。伊治城(宮城県栗原郡)造営に功を上げ,外従五位下。参議紀広純(キノヒロズミ)らから夷浮として侮辱されると,780年反乱を起こし,多賀城を陥れた。いじのあざまろ。これはりのあざまろ。

こればかり

こればかり [3] 【此れ許り・是許り】
(1)これとさし示す量・程度。少ないことを強調することが多い。副詞的にも用いる。これっぱかり。これっぽっち。「―のことで騒ぐことはない」
(2)これとさし示すものごとに限定すること。これだけ。「―は譲れない」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)ごくわずか。ほんの少し。これっぱかり。「だますつもりは―もなかった」

これほど

これほど【これ程】
this[so]much;so many.

これほど

これほど [0] 【此れ程・是程】
(1)これと指し示す量・程度。多いこと,甚だしいことを強調することが多い。副詞的にも用いられる。「―の大きさのものですが」「―ひどいとは知らなかった」
(2)(下に打ち消しの語を伴う)ほんのわずか。これっぱかり。「身共も奉公に―も油断せず/浄瑠璃・曾根崎心中」

これまで

これまで
so[thus]far;up to this point.

これまで

これまで [3] 【此れ迄・是迄】
(1)時間・場所・状態がここと示された点にいたるまで。今まで。ここまで。副詞的にも用いる。「―の経過」「―成長したのも皆様のおかげです」
(2)その時点で一応の結末や区切りをつけること。そこが限界と見極めをつけること。「今日の授業は―」「もはや―だ」「―なりと…羽黒山へぞいそぎける/狂言・継子」

これみつ

これみつ 【惟光】
源氏物語に登場する光源氏の従者の名。主人に付き従って機嫌をとっていたことから,後世幇間(ホウカン)の異名にもなった。

これみよがし

これみよがし [4][0] 【此れ見よがし】 (形動)
〔「がし」は接尾語〕
これを見よといわんばかりに,得意そうに見せつけるさま。「―に飾り立てる」「―の態度」

これやすしんのう

これやすしんのう 【惟康親王】
(1264-1326) 鎌倉幕府七代将軍。六代将軍宗尊親王の第一子。1266年征夷大将軍となるが,89年執権北条貞時に将軍職を追われた。

これら

これら [2] 【此れ等・是等】 (代)
近称の指示代名詞。
(1)〔「これ」の複数〕
話し手の側に属するものとして人や事物をさす。
 (ア)このことども。「今お見せした―の作品はすべて偽物です」
 (イ)この人たち。「秦の趙高・漢の王莽・梁の朱异・唐の禄山,―は皆旧主先皇の政(マツリゴト)にもしたがはず/平家 1」
(2)話し手の属している場所をさす。このへん。このあたり。「山ならねども,―にも猫の経(ヘ)あがりて,猫またになりて/徒然 89」

これる

こ・れる [2] 【来れる】 (動ラ下一)
来ることができる。五段動詞「書く」「読む」の可能動詞「書ける」「読める」などからの類推でできた語。「こられる」が本来の形。

これ程

これほど【これ程】
this[so]much;so many.

ころ

ころ [1] 【転】
(1)重い物を移動する時用いる丸棒。物の下に置き,その回転を利用して動かす。ごろた。ころばし。
(2)細くて短いたき木。
(3)さいころ。

ころ

ころ 【子ろ】
〔上代東国方言。「ろ」は接尾語〕
「子ら」に同じ。「昨夜(キソ)こそば―とさ寝しか/万葉 3522」

ころ

ころ【頃】
about[around] <ten o'clock> ;→英和
toward(s) <evening> ;→英和
when <(I was) young> .→英和
その〜 then;→英和
in those days;at that time.

ころ

ころ 【自】
「それ自身」の意。みずから。他の語に付いて「ころだつ」「ころふす」などの形で用いられた。

ころ

ころ [1]
⇒炒(イ)り皮(カワ)

ころ

ころ [1] 【頃・比】
(1)時間・時期を限定する語に付いて,だいたいその時であることを示す。その時あたり。時分。「幼い―の思い出」「あれは東京に住んでいた―のことだ」「紅葉の―にまたいらっしゃい」
(2)時節。時期。文語的な言い方。「―は六月,雨の降る日」
(3)適当な時期。潮時。頃合い。「―を見計らう」
(4)大きさ。規模。「宗砌云,会衆の―は上手三人・下手三人・執筆の外,下手二人と/兼載雑談」「雀の―は梟(フクロ)程ながよからう/咄本・昨日は今日」
(5)程度。加減。「これお吉,人の世話もよい―にしたがよい/浄瑠璃・油地獄(上)」
(6)「ごろ」の形で他の語の下に付いて,接尾語的に用いる。
 (ア)時を表す語に付いて,その前後を漠然と示す。「一時―帰る」「二月―できあがる」「一六〇〇年―」
 (イ)動詞の連用形に付いて,そうするのにちょうどよい状態である意を表す。「桜は今が見―だ」「食べ―」
 (ウ)名詞に付いて,その面でほどよいの意を表す。「年―」「値―」「手―」
 (エ)年・月・日などの語に付いて,かなり時間の経過したことを表す。「年―も御祈りなどにつけ,語らひ給ひけれど/源氏(夢浮橋)」「月―隠させ給ひける本意/源氏(夢浮橋)」

ころあい

ころあい [0] 【頃合い】
(1)ちょうどよい時期。適当な機会。しおどき。「―を見計らう」「―を見て顔を出す」
(2)ちょうどよい程度。手ごろ。「―の服が見つかった」

ころあい

ころあい【頃合の】
suitable;→英和
handy (手ごろな).→英和
よい〜に at proper time.

ころう

ころう [0] 【孤陋】
世間から孤立していて,視野が狭いこと。「独学―といへど/胆大小心録」

ころう

ころう [0] 【鼓楼】
寺院で,時を告げる太鼓をつるした建物。古くは鐘楼と相対して建てられた。

ころう

ころう [0] 【古老・故老】
としより。老人。特に,昔のことをよく知っている老人。「村の―に話を聞く」

ころう

ころう [0] 【虎狼】
(1)トラとオオカミ。
(2)貪欲で残忍な人のたとえ。「―の心」

ころう

ころう [0] 【孤老】
一人暮らしの老人。孤独な老人。

ころう

ころう [0] 【狐狼】
(1)キツネとオオカミ。
(2)狡猾(コウカツ)で,悪意のあることのたとえ。また,そのような人。

ころう

ころう【故[古]老】
an old resident;an old-timer.

ころう

ころう [0] 【固陋】 (名・形動)[文]ナリ
古いものに執着し,新しいものを受け入れようとしない・こと(さま)。かたくな。「頑迷―」「我が儘な―な,人間なんでせう/羹(潤一郎)」
[派生] ――さ(名)

ころう

ころ・う コロフ 【嘖ふ】 (動ハ四)
しかる。責める。「をさをさも寝なへ児故に母に―・はえ/万葉 3529」

ころおい

ころおい [3][0] 【頃おい】
ある時間・時期を漠然とさす語。時分。頃。文語的な言い方。「時は弥生(ヤヨイ)の―」「近き―まで人多う住み侍りけるを/源氏(夢浮橋)」

ころがき

ころがき [2] 【枯露柿・転柿】
干し柿の一。渋柿の皮をむき縄につるして天日で干したのち,むしろの上に転がして乾燥し,白い粉を生じさせたもの。

ころがし

ころがし [0] 【転がし】
(1)ころがすこと。ころばし。
(2)「転がし釣(ヅ)り」の略。
(3)利益を得るために転売すること。「土地―」

ころがしづり

ころがしづり [0] 【転がし釣(り)】
アユ釣りなどで,釣り糸に多くの掛け鉤を仕掛けて,川底を引きずり魚を引っかける釣り方。ころがし。ごろがけ。ごろびき。

ころがす

ころがす【転がす】
roll (over);→英和
throw <a person> down (人を).

ころがす

ころが・す [0] 【転がす】 (動サ五[四])
(1)回転させながら移動させる。「ドラム缶を―・す」
(2)立っているものを倒す。「相手を土俵に―・す」
(3)(「ころがしておく」の形で)物を粗雑に放置する。「由緒ある灯籠を庭の隅に―・しておく」
(4)利益を得るために,一つのものを何人もの人の間で転売を重ねる。「土地を―・してもうける」
〔「ころがる」に対する他動詞〕
[可能] ころがせる

ころがりおちる

ころがりお・ちる [6] 【転がり落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 ころがりお・つ
(1)回転して下におちる。ころげおちる。「棚から壺が―・ちる」
(2)高い地位にあった人が,その地位を失う。ころげおちる。「トップの座から―・ちる」

ころがりこむ

ころがりこ・む [5] 【転がり込む】 (動マ五[四])
(1)回転して,はいりこむ。「ボールが穴に―・む」
(2)生活に困ったりして,人の家にはいりこんで世話になる。ころげこむ。「火事で焼け出されて兄のところに―・んだ」
(3)物や金などが思いがけず手にはいる。ころげこむ。「思わぬ大金が―・む」「幸運が―・む」
[可能] ころがりこめる

ころがりまさつ

ころがりまさつ [5] 【転がり摩擦】
物体が面上をころがるとき,その面に平行に物体がうける抵抗力。すべり摩擦よりはるかに小さい。
→すべり摩擦

ころがる

ころが・る [0] 【転がる】 (動ラ五[四])
(1)丸い物が他の物の表面を回転しながら移動する。ころげる。「ボールが―・る」
(2)立っていたものが倒れる。ころげる。転倒する。「つまずいて地面に―・る」「寝―・る」
(3)(「ころがっている」の形で)
 (ア)ものが雑然と置かれている。「床の上に何冊もの本が―・っている」
 (イ)手に入れやすい形でたくさん存在する。「そんなもの,そこらにいくらでも―・っている」
〔「ころがす」に対する自動詞〕
[可能] ころがれる

ころがる

ころがる【転がる】
roll (over) (回転);→英和
fall[tumble](倒れる);→英和
lie down (寝転ぶ).転がり込む roll in;fall into one's hands (遺産などが);come to live at a person's expense (居候が).

ころぎす

ころぎす [0] 【蟋蟖】
〔コオロギとキリギリスの両方に似ているのでいう〕
直翅目コロギス科の昆虫。体長25ミリメートル内外。体は黄緑色で,触角が長い。前ばねは長楕円形。口から糸を出して葉をつづり合わせ,その中にひそむ。鳴かない。本州・四国・九州に分布。

ころく

ころく [0] 【小六】
(1)「小六節」の略。
(2)「小六染」の略。

ころく

ころく [1] 【胡簶・胡籙】
⇒やなぐい(胡籙)

ころくがつ

ころくがつ [2] 【小六月】
陰暦一〇月の異名。小春。[季]冬。

ころくぞめ

ころくぞめ [0] 【小六染】
段だらの絞り染め。享保(1716-1736)の頃の俳優,初世嵐小六の舞台衣裳から流行。

ころくぶし

ころくぶし 【小六節】
江戸時代に流行した小唄の曲名。慶長(1596-1615)頃江戸赤坂に住んだ美男で小唄の名手の馬方,関東小六にちなむ称という。

ころげおちる

ころげお・ちる [5] 【転げ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 ころげお・つ
「転がり落ちる」に同じ。「階段を―・ちる」「屋根から―・ちる」「谷底へ―・ちる」

ころげこむ

ころげこ・む [4] 【転げ込む】 (動マ五[四])
「転がり込む」に同じ。「くじに当たって思わぬ大金が―・む」

ころげる

ころ・げる [0] 【転げる】 (動ガ下一)
(1)「転がる{(1)}」に同じ。「ボールが―・げる」
(2)「転がる{(2)}」に同じ。ころぶ。

ころげる

ころげる【転げる】
⇒転がる.

ころころ

ころころ
〜転がる roll over and over.〜と鳴く chirp.→英和

ころころ

ころころ [1] (副)スル
(1)小さな軽いものがころがるさま。「りんごが―(と)ころがる」
(2)高く澄んで,響きのよい音を表す語。鈴の音・虫の声・笑い声など。「年頃の娘は―(と)よく笑う」
(3)中身が詰まって,いかにも丸いさま。「―した子犬」
(4)簡単にひっくり返ったりころがったりするさま。「大関が―負ける」「話が―変わる」
(5)蛙の鳴く声を表す語。

ころごろ

ころごろ 【頃頃】
〔「ころ(頃)」を重ねた語〕
このごろ。日ごろ。「日(ケ)の―は恋ひつつもあらむ/万葉 487」

ころし

ころし [0] 【殺し】
(1)殺すこと。「人―」
(2)殺人。殺人事件。「―の現場」

ころし

ころし【殺し】
killing;→英和
manslaughter;→英和
a murder (case).→英和
‖殺し屋 a (hired) killer.兄弟殺し fratricide.父(母)親殺し partricide (matricide).

ころしぬり

ころしぬり [0] 【殺し塗(り)】
日本画の技法の一。描線も残さず全体に色を塗る方法。

ころしば

ころしば [0] 【殺し場】
芝居で,殺人の場面,およびその演出。

ころしも

ころしも 【頃しも】 (連語)
〔「し」は強めの,「も」は感動の助詞〕
ちょうどその頃。折も折。時まさに。「ひとり歩(アリ)かん身は心すべきことにこそと思ひける―/徒然 89」

ころしもんく

ころしもんく [4] 【殺し文句】
男女の間で,相手の心を強く引きつけるような巧みな言葉。

ころしもんく

ころしもんく【殺し文句】
a killing expression.

ころしや

ころしや [0] 【殺し屋】
報酬をもらって人を殺す人。プロの暗殺者。

ころじくうけ

ころじくうけ [3] 【転軸受(け)】
ころを用いた軸受け。ローラー-ベアリング。

ころす

ころす【殺す】
kill;→英和
murder;→英和
slaughter (屠殺);→英和
《野》catch out (打者を);put out (走者を).息を〜 hold one's breath.

ころす

ころ・す [0] 【殺す】 (動サ五[四])
(1)人や動物の命を奪う。
⇔生かす
「短刀で人を―・す」「煮沸してばい菌を―・す」
(2)不注意など,自分の落ち度で人を死に至らしめる。どうすることもできないで,死ぬにまかせる。死なせる。「一子など―・せし時は世に永らへては居られざる程に思ふものなりしが/浮世草子・織留 4」
(3)声などがあたりに聞こえないようにする。感情が表面に出ないようにする。おしころす。「声を―・して泣く」「息を―・して様子をうかがう」
(4)本来の働きや効果の発現を妨げる。特にスポーツ・勝負事などで,相手の攻撃手段を封じる。
⇔生かす
「材料の持ち味を―・してしまう」「スピードを―・した球」「利き腕を―・す」「左の隅の石を―・された」
(5)野球で,アウトにする。
(6)異性を悩殺する。たらす。「糸屋の娘は目で―・す」
(7)質(シチ)に入れる。「更紗の下着と蜀錦の帯とを―・しけるに/滑稽本・針の供養」
[可能] ころせる
[慣用] 寸鉄人を―・角を矯(タ)めて牛を―/虫も殺さぬ

ころぜに

ころぜに 【ころ銭】
室町時代,磨滅した粗悪な銭をいう。一説に,明の洪武銭の異名という。ころせん。

ころだい

ころだい [2] 【胡盧鯛】
スズキ目の海魚。全長60センチメートルほど。体は楕円形で側扁し,体高は高い。幼魚は灰青色の地色に二,三条の灰黒色の縦帯があるが,成魚では縦帯は消え,黄褐色の小斑点が多数散在する。食用。南日本からインド洋にかけて分布。

ころだつ

ころだ・つ 【頃経つ】 (動タ四)
日時が経過する。成長する。「―・つたところで息をつかずに/人情本・辰巳園(初)」

ころっと

ころっと [2] (副)
(1)小さいものが一回転するさま。また,一回転して落ちるさま。「ボールが―穴に入る」
(2)あっけなく負けたり死んだりするさま。ころりと。「―負ける」「―だまされる」
(3)態度や状態が突然すっかり変わるさま。「考えが―変わる」「―忘れる」
(4)子供などが丸まって横たわるさま。また,すぐ眠ってしまうさま。「横になるや否や―寝てしまう」

ころばし

ころばし [0] 【転ばし】
〔動詞「ころばす」の連用形から〕
(1)重いものを動かす時,下に入れて転がす丸太や鉄棒。ころ。
(2)あんころもち。「あの境内の水茶屋で,大―を食はせる程に/歌舞伎・御摂勧進帳」

ころばしねだ

ころばしねだ [4] 【転ばし根太】
束(ツカ)などで支えずに,地面やコンクリート床に直接置いた根太。埋め根太。

ころばしゆか

ころばしゆか [4] 【転ばし床】
転ばし根太の上に張った床。仮小屋やバラックなどに用いられる。

ころばす

ころばす【転ばす】
roll (over);→英和
tumble[throw]down.

ころばす

ころば・す [0] 【転ばす】 (動サ五[四])
(1)立っているものを倒す。「足を掛けて―・す」
(2)回しながら先へ進める。ころがす。「大磐石(ダイバンジヤク)を―・し懸けたれば/太平記 22」

ころび

ころび [0] 【転び】
(1)ころぶこと。「七―八起き」
(2)江戸時代,キリシタンが幕府の弾圧に屈し,キリスト教を捨てて仏教に改宗したこと。また,その人。
(3)芸者などが芸ではなくて,体を売ること。「―芸者」
(4)建築で,柱などに傾斜があること。また,その傾き具合。

ころびあい

ころびあい 【転び合ひ】
正式の手続きを踏まないで夫婦になること。また,その夫婦。くっつきあい。「―お袋様のやうに見え/柳多留 3」

ころびね

ころびね [0] 【転び寝】
(1)ごろ寝。うたた寝。仮寝。
(2)私通。野合。「これござれ,抱いて―,おもしろいぞ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

ころびキリシタン

ころびキリシタン [6][5] 【転び切支丹】
江戸時代,幕府の弾圧に屈してキリスト教の信仰を放棄した人。

ころふす

ころふ・す 【自伏す】 (動サ四)
ひとりで横たわる。「荒床に―・す君が家知らば/万葉 220」

ころぶ

ころ・ぶ [0] 【転ぶ】 (動バ五[四])
(1)人がすべったりつまずいたりして倒れる。「石につまずいて―・ぶ」
(2)事態の進展する方向が変わる。「どう―・んでも不利にはならない」
(3)回転しながら動いていく。ころがる。「鞠のごとく簾中より―・び出でさせ給うて/宇治拾遺 15」
(4)キリシタンが弾圧に屈して改宗する。
(5)芸者などがひそかに体を売る。「―・ぶからそれではやると芸子言ひ/柳多留 5」

ころぶ

ころぶ【転ぶ】
tumble[fall]down.ひどく〜 have a bad fall.

ころも

ころも [0] 【衣】
(1)人が身にまとうものの総称。衣服。きもの。きぬ。
(2)僧尼の着る衣服。法衣(ホウエ)。僧衣。法服。「墨染めの―」
(3)揚げ物や菓子などの,中の種を包んでいる皮。

ころも

ころも【衣】
(1) clothes;→英和
a dress;→英和
a priest's robe (法衣).
(2) coating (食物の);→英和
icing (砂糖の).→英和
‖衣替えする change one's clothes[dress]for the season.

ころも

ころも 【挙母】
愛知県豊田(トヨタ)市の旧名。

ころも=は骭(カン)に至(イタ)り袖(ソデ)腕(ワン)に至る

――は骭(カン)に至(イタ)り袖(ソデ)腕(ワン)に至る
〔頼山陽の「前兵児謡」の句。「骭」は脛(スネ)〕
短くなった着物を着て,脛と腕とをむきだしにしている。剛健なさまにいう。

ころも=を返(カエ)す

――を返(カエ)・す
着物を裏返しに着て寝る。こうすると恋しい人の夢がみられると信じられていた。「いとせめて恋しき時はむばたまの夜の―・してぞ着る/古今(恋二)」

ころも=打(ウ)つ

――打(ウ)・つ
つやを出したり,柔らかくするため砧(キヌタ)で布を打つ。「古郷(フルサト)寒く―・つなり/新古今(秋下)」

ころも=片敷(カタシ)く

――片敷(カタシ)・く
自分の衣だけを敷く。独り寝をする。「きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに―・きひとりかも寝む/新古今(秋下)」

ころもがえ

ころもがえ [0] 【衣替え・更衣】 (名)スル
(1)衣服を着かえること。着がえ。「鈍色の直衣・指貫うすらかに―して/源氏(葵)」
(2)季節に応じて衣服や調度をかえること。平安朝では,四月一日と一〇月一日にそれぞれ夏装束・冬装束に改めた。室町・江戸時代にはさらに細かい決まりがあった。現在は制服については,六月一日と一〇月一日を目安として行われている。[季]夏。
(3)(比喩的に)建物や街路などの外装や内装を一新すること。
(4)男女が互いに衣服を取りかえて共寝すること。「―せむやさきむだちや/催馬楽」

ころもがゆ

ころもがゆ [3] 【衣粥】
⇒霜月粥(シモツキガユ)

ころもがわ

ころもがわ 【衣川】
岩手県南西部を流れる北上川の支流。((歌枕))「袂より落つる涙は陸奥(ミチノク)の―とぞいふべかりける/拾遺(恋二)」

ころもがわのせき

ころもがわのせき 【衣川の関】
⇒衣(コロモ)の関(セキ)

ころもがわのたて

ころもがわのたて 【衣川の館】
(1)岩手県胆沢郡衣川村付近に設けられた古代の館・城柵。前九年の役で陸奥の安倍貞任が源頼義に敗れた激戦場。ころものたて。
(2)高館(タカダチ)の別名。

ころもじらみ

ころもじらみ [4] 【衣虱】
ヒトジラミのうち,衣服におおわれた部分につくもの。体長3ミリメートル内外。発疹チフス・五日熱・回帰熱などを媒介する。頭部につくアタマジラミは同種の別の生態型。キモノジラミ。

ころもで

ころもで [0][3] 【衣手】
■一■ (名)
袖。「沖辺より寄せ来る波に―濡れぬ/万葉 3709」
■二■ (枕詞)
袖をひたす(濡れる)意から同音を含む地名「常陸(ヒタチ)」にかかる。「―常陸の国の二並ぶ筑波の山を/万葉 1753」

ころもでの

ころもでの 【衣手の】 (枕詞)
(1)手(タ)の縁から同音を含む地名「田上(タナカミ)山」「高屋」などにかかる。「いはばしる近江の国の―田上山の/万葉 50」「―高屋(タカヤ)の上にたなびくまでに/万葉 1706」
(2)翻ることから,「返る」にかかる。「―かへりも知らず/万葉 3276」
(3)袖が両方に分かれていることから,「別る」にかかる。「―別れし時よ/万葉 4101」
(4)「真若の浦」にかかる。かかり方未詳。「―真若の浦の/万葉 3168」
(5)地名「名木(ナキ)」にかかる。かかり方未詳。「―名木の川辺を春雨に/万葉 1696」

ころもでを

ころもでを 【衣手を】 (枕詞)
砧(キヌタ)で打つの意から,同音の「打廻(ウチミ)」にかかる。「―打廻の里にある我を/万葉 589」

ころものうらのたま

ころものうらのたま 【衣の裏の珠】
〔「法華経(五百弟子授記品)」にある話から〕
大乗の真実の教えを説かれてもそのありがたみがわからなかった者が,法華経を聞いて悟ることができたというたとえ。衣の珠。

ころものせき

ころものせき 【衣の関】
中古,安倍氏が設置した関所。中尊寺金色堂の北西にあった。衣川の関。衣が関。((歌枕))

ころものたま

ころものたま 【衣の珠】
「衣の裏の珠」に同じ。

ころもばこ

ころもばこ 【衣筥】
衣類を入れる箱。唐櫃に似て脚がついていた。

ころもへん

ころもへん [0] 【衣偏】
漢字の偏の一。「袖」「被」などの「衤」の部分。
〔漢和辞典では一般に「衣」(六画)部に配列される〕

ころもや

ころもや [0] 【衣屋】
僧衣を作って売る家。また,売る人。

ころり

ころり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)小さくてあまり重くないものが倒れたり転がり落ちたりするさま。「こけしが―と倒れる」「―と横になる」
(2)あっけなく,負けたり倒されたりするさま。ころっと。「―と負ける」「―(と)だまされた」
(3)態度や状態がそれまでと全く変わるさま。ころっと。「―と変わる」「―と忘れる」

ころり

ころり
〜と easily;→英和
suddenly (急に);entirely (すっかり).→英和

ころり

ころり
銭百文。駕籠かき・馬子などが用いた符牒。「駕籠賃―。―は知らぬ。知らずば銭百/浄瑠璃・博多小女郎(下)」

ころろく

ころろ・く 【嘶く】 (動カ四)
ころころと音をたてる。ごろごろと鳴る。「蛆(ウジ)たかれ―・きて/古事記(上)」

ころん

ころん [0][1] 【古論】
古文字で書かれた「論語」の異本。前漢時代に孔子の家の壁中から発見されたという。現在のものより一編多く,二一編。
→斉論
→魯論(ロロン)

ころ銭

ころぜに 【ころ銭】
室町時代,磨滅した粗悪な銭をいう。一説に,明の洪武銭の異名という。ころせん。

こわい

こわい【強い】
tough;→英和
stiff;→英和
wiry <hair> .→英和

こわい

こわい【怖い】
〔形〕fearful;→英和
dreadful;→英和
terrible;→英和
horrible;→英和
〔動〕fear;→英和
be afraid <of a thing,to do> .〜顔をする look fierce[angry].〜目にあう have a dreadful experience.

こわい

こわ・い コハイ [2] 【強い】 (形)[文]ク こは・し
〔「怖(コワ)い」と同源〕
(1)(物が)かたくて処理しにくい。弾力がない。「―・い毛」「―・い飯」
(2)気が強くて,こちらの思い通りにならない。強情だ。「情の―・い奴ぢやな/阿部一族(鴎外)」
(3)疲れる。骨が折れる。「この仕事は―・い」
(4)つよくはげしい。たけだけしい。「疾き足をいたして―・き力をはげみて/宇津保(俊蔭)」
(5)征服するのが困難だ。手に余る。「―・き物の怪にあづかりたる験者/枕草子 157」「坂の―・きを登り侍りしかば/大鏡(道長)」
(6)生硬だ。こなれていない。無骨だ。「この文の言葉いとうたて―・くにくげなるさまを/源氏(若菜上)」
[派生] ――げ(形動)

こわい

こわ・い コハイ [2] 【怖い・恐い】 (形)[文]ク こは・し
〔「強(コワ)い」と同源〕
(1)危害を加えられそうで逃げ出したい感じだ。自分に危険なことが起こりそうで身がすくむ思いだ。「―・いもの見たさ」「―・い顔」「雷が―・い」
(2)悪い結果が予想されて不安だ。先行きが心配で避けたい。「相場は―・いから手を出さない」「今はいいが,あとが―・い」
(3)軽視できない。予想以上に大した力をもっている。「やはり専門家は―・い」「一念というのは―・いもので,とうとうやりとげた」
〔「おそろしい」に似ているが,それより主観性が強く,また口語的である。「おっかない」はさらに口語的で東日本に用いられる〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

こわい

こわい コハヒ 【強飯】
「こわいい(強飯)」の転。「是にあるほかひの―をくふか/咄本・私可多咄」

こわいい

こわいい コハイヒ 【強飯】
米を甑(コシキ)で蒸しためし。粘り気がなくかたい。「御粥・―めして/源氏(末摘花)」

こわいけん

こわいけん コハ― [3] 【強意見】
手きびしい忠告。「お辰姉さんの―は,動(ヤヤ)ともすれば折檻賽(マガ)ひ/青年(鴎外)」

こわいろ

こわいろ [0] 【声色】
(1)声の調子や感じ。声音(コワネ)。
(2)役者のせりふ回しや声をまねること。声帯模写。

こわいろ

こわいろ【声色を使う】
imitate[mimic]the voice <of a kabuki actor> ;→英和
take off a person's voice.

こわいろ=を遣(ツカ)う

――を遣(ツカ)・う
人の声色をまねる。

こわいろづかい

こわいろづかい [5] 【声色遣い】
声色{(2)}をまねること。また,その芸人。

こわおもて

こわおもて コハ― 【強面】
きつく恐ろしい顔つき。「首を洗つて待つて居ろと片褄とつての―/歌舞伎・夢結蝶鳥追」

こわがり

こわがり コハ― [3][4] 【怖がり・恐がり】
何でもないことでもこわがること。また,そのような人。臆病者。

こわがる

こわが・る コハ― [3] 【怖がる・恐がる】 (動ラ五)
ある物や事をひどくおそれる。おびえる。「犬を―・る」

こわがる

こわがる【怖がる】
fear;→英和
be afraid <of a thing,to do> ;be frightened <at> .怖がらせる frighten;→英和
scare;→英和
terrify.→英和

こわき

こわき【小脇にかかえる】
carry[hold] <a thing> under one's arm.

こわき

こわき [0] 【小脇】
わき。わきに関するちょっとした動作にいう語。「かばんを―に抱える」「本を―にはさむ」

こわきざし

こわきざし [2] 【小脇差】
短い脇差。
⇔大脇差

こわく

こわく [0] 【蠱惑】 (名)スル
人の心を引きつけまどわすこと。女が色香で男をまどわすこと。「時々刻々何ものゝ妖魔にか―され/罪と罰(魯庵)」

こわくご

こわくご コハ― 【強供御】
〔女房詞〕
強飯(コワメシ)。赤飯。「御―いつものごとくまゐる/御湯殿上(慶長五)」

こわくだに

こわくだに 【小涌谷】
神奈川県箱根町,神山東麓にある温泉。弱食塩泉。こわきだに。

こわくてき

こわくてき [0] 【蠱惑的】 (形動)
人の心を引きつけてまどわすさま。「―な瞳(ヒトミ)」

こわけ

こわけ [0][3] 【小分け】
小さく分けること。さらに細かく分けること。また,そのもの。「ケーキを―にする」

こわけ

こわけ【小分け】
a subdivision.〜する subdivide.→英和

こわごわ

こわごわ【怖々】
timidly;→英和
with fear.

こわごわ

こわごわ コハゴハ [0][3] 【怖怖】 (副)
こわがりながらするさま。おそるおそる。びくびく。「古井戸を―とのぞく」

こわごわし

こわごわ・し コハゴハ― 【強強し】 (形シク)
(1)こわばっている。ごつごつしている。「―・しういららぎたる物ども/源氏(手習)」
(2)いかにも強情である。「情なく―・しうは見えじと思へり/源氏(花宴)」
(3)洗練されていない。無骨だ。「―・しき声に読みなされなどしつつ/源氏(帚木)」

こわさき

こわさき 【声先】
(1)声の一部分。話の片端。「―ばかり僅かに聞きしものをと/発心 7」
(2)謡い出す最初の声。「さて声を出だせば―調子の中より出づるなり/花鏡」

こわざ

こわざ [0] 【小技】
相撲・柔道などで,ちょっとした動きでかける技巧的なわざ。
⇔大技
「―がきく」

こわし

こわ・し コハシ 【怖し・恐し】 (形ク)
⇒こわい

こわし

こわ・し コハシ 【強し】 (形ク)
⇒こわい

こわしょうぞく

こわしょうぞく コハシヤウゾク 【強装束】
⇒こわそうぞく(強装束)

こわす

こわす【壊[毀]す】
break (down);→英和
destroy;→英和
pull down <a house> ;take <a machine> to pieces (分解).からだを〜 ruin one's health.

こわす

こわ・す コハス [2] 【壊す・毀す】 (動サ五[四])
(1)物体に力を加えて,もとの形を崩したりばらばらにしたりする。破壊する。「古い家屋を―・す」「ドアを―・して中に入る」
(2)故障をおこさせて,正常な働きを失わせる。役に立たなくする。「時計をとり落として―・す」「働きすぎて体を―・した」「腹を―・す」
(3)良い状態をだめにする。つぶす。「せっかくのいい話を―・す」「雰囲気を―・す」
(4)高額の貨幣を小額の貨幣に変える。くずす。「一万円札を―・す」
[可能] こわせる

こわそうぞく

こわそうぞく コハサウゾク [3] 【強装束】
袍(ホウ)や直衣(ノウシ)に濃い糊(ノリ)を付け,冠を漆で固めた,折り目の立った装束様式。平安末期から行われた。こわしょうぞく。

こわたり

こわたり [2] 【古渡り】
古くに外国から伝来したもの。特に,織物・陶磁器・器物などで,主に室町時代中頃までに渡ってきたものをいい,貴重なものとされた。時代渡り。本(モト)渡り。昔渡り。こと。「―サラサ」「―唐桟(トウザン)」
→今(イマ)渡り

こわだか

こわだか [0] 【声高】 (形動)[文]ナリ
声を高くはりあげるさま。声が大きいさま。「―にののしる」「故意(ワザ)と―に読み出したが/浮雲(四迷)」

こわだんぱん

こわだんぱん コハ― [3] 【強談判】
強い態度でかけあうこと。また,その交渉。「―に及ぶ」

こわっぱ

こわっぱ [2] 【小童】
〔「こわらわ」の転〕
子供や若年の人をののしっていう語。「―にしてやられた」「この―め」

こわつき

こわつき 【声付き】
声の様子。こえつき。「御けはひ・ありさま・御―などまだ小さくおはします人の/栄花(月の宴)」

こわづかい

こわづかい [3] 【声遣い】
声のつかい方。ものの言い方。口調。「―つきづきしくて/源氏(常夏)」

こわづくり

こわづくり 【声作り】
「こわづくろい」に同じ。「御とのごもりなどする程に,打ち―して/宇津保(国譲上)」

こわづくる

こわづく・る 【声作る】 (動ラ四)
(1)普段とは違う声を出す。作り声をする。「さきざきも聞きし声なれば―・り気色取りて御消息聞こゆ/源氏(花散里)」
(2)せきばらいをする。「随身も弦打(ツルウチ)して絶えず―・れ,と仰せよ/源氏(夕顔)」

こわづくろい

こわづくろい 【声繕ひ】
(1)作り声をすること。改まっていうこと。「弁慶―してことごとしく申しけるは/盛衰記 36」
(2)せきばらいをすること。「有国砌(ミギリ)に候ひけるが,すこぶる―を申したりければ/古事談 6」

こわね

こわね [0] 【声音】
声の様子・感じ。こわいろ。「言葉の心をば,―にて補ひ/浴泉記(喜美子)」

こわばる

こわば・る コハバル [3] 【強張る】 (動ラ五[四])
(1)柔らかいものが固くつっぱったようになる。固くなって自由に動かなくなる。「緊張で表情が―・る」
(2)意地をはる。自分の主張を通そうとする。「降参すれば命を助くる,―・らば手本は是/浄瑠璃・関八州繋馬」

こわばる

こわばる【強ばる】
stiffen;→英和
get[become]stiff.→英和
強ばった stiff.

こわまくら

こわまくら [3] 【声枕】
謡で,次に出る語をきわ立たせるために,一瞬の間を置くこと。心拍子(ココロビヨウシ)。

こわめし

こわめし コハ― [0] 【強飯】
糯米(モチゴメ)を蒸籠(セイロ)で蒸した飯。祝儀用に小豆やささげを混ぜて赤飯とし,黒豆を混ぜて不祝儀用ともする。おこわ。蒸し飯。ごうはん。

こわもて

こわもて コハ― [0] 【強持て】
恐れられて厚遇されること。人にこびない,とっつきにくそうなところが好感をもたれること。「―のする人」「白痴威(コケオド)しの刃物三昧その―を怖くは思はぬ/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」

こわもて

こわもて コハ― [0] 【強面】
〔「こわおもて」の転〕
こわい顔で相手をおびやかすこと。また,強硬な態度に出ること。「―で交渉する」「―に出る」

こわらか

こわらか コハ― 【強らか】 (形動ナリ)
(1)手触りが固いさま。ごわごわしているさま。「練色(ネリイロ)の衣の―なるを着て/今昔 22」
(2)洗練されていないさま。無骨。「片ゐなかの侍どもの―にて/平家 1」

こわらかす

こわらか・す コハラ― 【強らかす】 (動サ四)
かたくする。態度をいかめしくする。「大小をさし―・し/浮世草子・禁短気」

こわらしい

こわらし・い コハ― [4] 【怖らしい】 (形)
〔近世江戸語以降の語〕
おそろしそうである。こわそうだ。「厭な眼付の―・い人ぢやないか/夢かたり(四迷)」

こわらわ

こわらわ 【小童】
小さな子供。こわらわべ。「かしこに―あり/方丈記」

こわり

こわり [0] 【小割(り)】
(1)小さな単位に割ること。また,その割ったもの。
(2)木口の小さな角材。普通,木口の幅が3センチメートル程度の角材。

こわる

こわ・る コハル 【強る】 (動ラ四)
(1)かたくなる。こわばる。「舌が―・つて呼吸(イキ)が発奮(ハズ)む/歌行灯(鏡花)」「―・りたる言葉は,振りに応ぜず/風姿花伝」
(2)腹が痛む。

こわる

こわ・る コハル 【壊る・毀る】 (動ラ下二)
⇒こわれる

こわれ

こわれ【壊れ】
breakage (破損);→英和
a fragment (破片).→英和
〜た broken.→英和
〜やすい fragile.→英和
‖壊れ物 a fragile article.壊れ物注意 <注意書> Fragile―Handle with Care.

こわれ

こわれ コハレ [3] 【壊れ・毀れ】
こわれること。また,こわれたもの。「壁の―」

こわれがめ

こわれがめ コハレガメ 【こわれ甕】
〔原題 (ドイツ) Der zerbrochene Krug〕
クライストの戯曲。1808年成立。甕をこわした真犯人の村長が,みずから事件を裁くはめとなり,他人に罪をなすりつけようとして躍起になるが,次々と化けの皮がはがれていく。ドイツ性格喜劇の傑作。

こわれもの

こわれもの コハレ― [0][5] 【壊れ物・毀れ物】
(1)こわれたもの。
(2)こわれやすいもの。「―注意」

こわれる

こわ・れる コハレル [3] 【壊れる・毀れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こは・る
(1)物の形が崩れたりばらばらになったりする。「皿が―・れる」「地震でビルが―・れる」
(2)機械・器具が正常な働きをしなくなる。故障する。「テレビが―・れる」
(3)計画や約束がまとまらなくなる。成り立たなくなる。だめになる。「計画が―・れる」「商談が―・れる」

こわれる

こわれる【壊れる】
break;→英和
be broken;be damaged;go to pieces;get out of order (狂う).

こわれ甕

こわれがめ コハレガメ 【こわれ甕】
〔原題 (ドイツ) Der zerbrochene Krug〕
クライストの戯曲。1808年成立。甕をこわした真犯人の村長が,みずから事件を裁くはめとなり,他人に罪をなすりつけようとして躍起になるが,次々と化けの皮がはがれていく。ドイツ性格喜劇の傑作。

こをつれて

こをつれて 【子をつれて】
小説。葛西善蔵作。1918年(大正7)「早稲田文学」に発表。貧しい小説家が家賃滞納で立ち退きを迫られ,二人の子を連れて街をさまようさまを,瓢逸(ヒヨウイツ)味と詩情をもって描く。

こをとろことろ

こをとろことろ [0][0] 【子を捕ろ子捕ろ】
⇒ことろことろ

こん

こん [1] 【坤】
易の八卦の一。算木で☷の形で示す。陰の卦で,柔順に物を成長させる徳を表し,南西(ひつじさる)の方角に配する。
⇔乾(ケン)

こん

こん 【喉】
■一■ (名)
〔女房詞〕
肴(サカナ)。[大上臈御名之事]
■二■ (接尾)
助数詞。魚を数えるのに用いる。「よそから下された鱸(スズキ)を三―の内を,一―洗へと言へ/狂言・鱸庖丁」

こん

こん 【献】
■一■ (名)
(1)肴(サカナ)・銚子をととのえて,客に膳部をすすめること。「其の後―共度度参る/言国卿記」
(2)飲み干した杯の数。「『まだ飲むか。最早置かいで』『―が悪うござる』/狂言・寝音曲(鷺流)」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)杯をさす度数を数えるのに用いる。「一―献(ケン)ずる」
(2)吸い物・肴・銚子をととのえて膳をすすめる度数を数えるのに用いる。「一―にうちあはび,二―にえび,三―にかいもちひにてやみぬ/徒然 216」

こん

こん [1] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)固いものが軽くぶつかって出す音を表す語。
(2)咳(セキ)の音を表す語。
(3)キツネの鳴き声を表す語。「―とキツネが鳴きゃせぬか」

こん

こん【紺】
dark[navy]blue;indigo.→英和

こん

こん 【今】
姓氏の一。

こん

こん 【鯀】
中国古代伝説上の人物。治水に努めたが失敗し,舜(シユン)に誅された。その子禹(ウ)が治水事業を継承した。

こん

こん [2] 【根】
(1)粘り強く一つのことを続ける気力。根気。「精も―も尽き果てる」
(2) [1]
〔数〕
 (ア)方程式を成立させる未知数の値。方程式の解。
 (イ)ある数を何回か掛け合わせた数に対する,そのもとの数。累乗根。
(3)〔化〕 全体としてイオン(特に陰イオン)になっている基。
(4)〔仏〕 感覚器官など,一定の機能・能力を有するもの。

こん

こん [1] 【金】
五行(ゴギヨウ)の第四。

こん

こん 【事】
「こと(事)」の転。「そんな―だと思った」「是は無念な―だが/雑兵物語」

こん

こん【根】
(1)《数》a root.→英和
(2) ⇒根気.
‖根くらべ.an endurance contest;a patience game.根をつめる strain one's nerve <to do> .

こん

こん [1] 【紺】
暗い紫みの青。濃い藍(アイ)色。

こん

こん [1] 【鯤】
〔荘子(逍遥遊)〕
中国古代の想像上の大魚。北の海にすみ,大きさは数千里あるという。

こん

こん 【今】 (連体)
(1)この。いまの。「―学期」「―シーズン」
(2)きょうの。「―早朝」「―夜半」
(3)今回の。この。「―国会」「―総会」

こん

こん [1] 【魂】
(1)たましい。特に,陽の気に属して精神をつかさどるとされる。「―は冥途(メイド)にござれども,魄はこの世にとどまつて/狂言・武悪」
→魄(ハク)
(2)こころ。「神(シン)は傷み,―は驚くと雖も/金色夜叉(紅葉)」

こん=を詰める

――を詰・める
精神・肉体の疲労をかえりみずに,一つの物事に没頭する。

こんあい

こんあい [0] 【紺藍】
青紫の濃い色。紺がかった藍色。

こんあつ

こんあつ [0] 【根圧】
植物の根に生ずる水圧。道管内の水を上方に押し上げるように働く。

こんあん

こんあん [0] 【今案】
今,新しく考え出した考え。目下考えていること。

こんあんいらく

こんあんいらく [5] 【今案意楽】
今の自分の考えを得意に思ってひとり楽しむこと。

こんい

こんい【懇意な】
intimate;→英和
friendly.→英和
…と〜になる get acquainted with….…と〜にしている be friends with….

こんい

こんい [1] 【婚衣】
鳥類の繁殖期に出現する美しい羽毛。雄に顕著。婚羽。生殖羽。

こんい

こんい 【袞衣】
「こんえ(袞衣)」に同じ。

こんい

こんい [1] 【懇意】 (名・形動)
(1)親しくしていること。遠慮のいらない間柄であること。また,そのさま。「―な間柄」「―にしている人」
(2)親切な心。好意。「御―の段忝う存じまする/歌舞伎・幼稚子敵討」

こんいつ

こんいつ [0] 【混一】 (名)スル
まぜて一つにすること。「貧富を―し社会の秩序を紊乱(ブンラン)せんと/花間鶯(鉄腸)」

こんいと

こんいと [0] 【紺糸】
紺色の糸。こういと。

こんいとおどし

こんいとおどし [5] 【紺糸縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。紺糸で縅したもの。

こんいろ

こんいろ【紺色】
⇒紺.

こんいん

こんいん [0] 【婚姻】
(1)結婚すること。夫婦となること。社会的に承認されて,男性が夫として,女性が妻として両性が結合すること。
(2)法律上,一組の男女が合意に基づいて婚姻届を提出し,夫婦となること。両者が婚姻適齢にあること,重婚や近親婚でないこと,女性が離婚したあと一定の期間以上経過していることなどを要件とする。

こんいん

こんいん【婚姻】
marriage.→英和
婚姻届(を出す) a written report of one's marriage (register one's marriage).

こんいん

こんいん [0] 【根因】
根本の原因。

こんいんしょく

こんいんしょく [3] 【婚姻色】
動物の繁殖期に限って現れる体色。魚類・両生類・爬虫類などに見られる。広義には,鳥類の婚衣も含む。普通,雄に発現し,異性の認知・生殖行動の刺激に役立つ。

こんいんてきれい

こんいんてきれい [5] 【婚姻適齢】
法律により婚姻が認められる年齢。民法は,男子満一八歳以上,女子満一六歳以上と定める。

こんいんとどけ

こんいんとどけ [5] 【婚姻届】
婚姻の効力を発生させるため,戸籍法の定めによって行う届け出。また,その書類。結婚届。

こんいんのうりょく

こんいんのうりょく [5] 【婚姻能力】
婚姻の成立のために法律上必要とされる資格。行為能力は必要でなく,意思能力があればよいが,法律婚となるためには法律上一定の要件を備えなければならない。

こんいんよやく

こんいんよやく [5] 【婚姻予約】
将来,婚姻をすることを約束する契約。婚約。内縁関係をも含めていうことがある。

こんえ

こんえ 【近衛】
「このえ(近衛)」に同じ。「大同四年に中衛を―と改められしより以降(コノカタ)/平家 1」

こんえ

こんえ [1] 【袞衣】
竜の刺繍をした天皇の礼服。袞竜(コンリヨウ)の御衣(ギヨイ)。こんい。

こんえん

こんえん [0] 【渾円】
完全にまるいこと。まんまる。

こんえんきゅう

こんえんきゅう [0] 【渾円球】
(1)まるいたま。
(2)地球のこと。

こんおん

こんおん [0][1] 【根音】
和音の基礎をなす音。例えば,三和音ドミソのド,七の和音ソシレファのソなど。

こんか

こんか [0][1] 【混和】 (名)スル
〔「か」は漢音〕
「こんわ(混和){(1)}」に同じ。「兄弟五人は…中津人と―することが出来ない/福翁自伝(諭吉)」

こんか

こんか [1] 【婚嫁】 (名)スル
(1)嫁に行くこと。とつぐこと。嫁入り。「華士族平民と―するも更におかまひなし/鳥追阿松海上新話(彦作)」
(2)男女が同衾(ドウキン)すること。「凡夫の眼前には非梵行の―と見奉れども/盛衰記 30」

こんか

こんか [1] 【婚家】
嫁入りまたは婿(ムコ)入りした先の家。

こんか

こんか [1] 【今夏】
ことしの夏。この年の夏。

こんかい

こんかい 【吼噦】
(1)キツネの鳴き声を表す語。こんこん。また,狐のこと。「われの後になくきつね…―のなみだなるらん/狂言・釣狐」
(2)狂言「釣狐(ツリギツネ)」の別名。

こんかい

こんかい [1] 【今回】
今度。このたび。「募集は―限り」

こんかい

こんかい【今回】
⇒今度.

こんかいこうみょうじ

こんかいこうみょうじ コンカイクワウミヤウ― 【金戒光明寺】
京都市左京区黒谷町にある黒谷浄土宗の大本山。山号は紫雲山。1175年,法然がこの地に草庵を結んだのが起こり。のち織田・豊臣・徳川の保護を受けて栄えた。黒谷堂。新黒谷。白河禅房。

こんかき

こんかき [4][3] 【紺掻き】
「紺屋(コウヤ)」に同じ。こうかき。

こんかぎり

こんかぎり [3] 【根限り】 (副)
ある事に全力を傾けてするさま。根気の続くかぎり。「―頑張る」「―の努力」

こんかく

こんかく [0] 【混獲】 (名)スル
大型流し網漁業などで目的魚種以外の動物が漁獲されること。

こんかん

こんかん [0] 【根幹】
(1)根とみき。
(2)物事の最も重要なところ。根本。根源。「思想の―をなす部分」

こんかん

こんかん [0] 【根管】
歯髄腔の根元に相当する部分。

こんかん

こんかん [0] 【根冠】
植物の根の最先端にあって生長点をおおう組織。

こんかんじゅうてん

こんかんじゅうてん [5] 【根管充填】
歯の治療法の一。歯髄腔の根元で,歯根に相当する部分に充填材をつめること。

こんかんばん

こんかんばん [3] 【紺看板】
主家の紋所や屋号を染めた紺木綿のはっぴ。雇い人・中間(チユウゲン)などが着た。

こんが

こんが [1] 【今我】
現在の自分。今吾。「文三の―は故吾ではない/浮雲(四迷)」

こんが

こんが [1] 【困臥】 (名)スル
疲れて寝ること。「終日―す/日乗(荷風)」

こんが

こんが [1] 【混芽】
発達すると花と葉の両方が出てくる芽。

こんがいし

こんがいし コングワイ― [3] 【婚外子】
嫡出(チヤクシユツ)でない子のこと。

こんがくきぶん

こんがくきぶん 【困学紀聞】
中国,南宋の学術書。二〇巻。王応麟(オウリン)著。1325年刊。経書から詩文・地理に至るまで広い範囲の事物について考証・論評したもの。

こんがすり

こんがすり [3] 【紺飛白・紺絣】
紺地に白い絣模様のある織物。久留米絣・伊予絣など。

こんがみ

こんがみ [0] 【紺紙】
紺色の紙。藍紙(アイガミ)。

こんがらかる

こんがらか・る [5] (動ラ五)
〔「こんがらがる」とも〕
(1)糸などがもつれてからまる。「毛糸が―・ってほどけなくなる」
(2)物事が混乱して筋道がたどれなくなる。「話が―・る」

こんがらかる

こんがらかる
(1) get[become]entangled (糸などが).
(2) become complicated;get confused (話が).

こんがらどうじ

こんがらどうじ 【矜羯羅童子・金伽羅童子】
〔仏〕
〔梵 Kiṃkara〕
制吒迦(セイタカ)童子とともに不動明王の脇侍。不動八大童子の第七。像は独鈷(トツコ)を人差し指と親指で支えて合掌する。矜羯羅。
矜羯羅童子[図]

こんがり

こんがり [3] (副)
程よく焼けて,薄茶色になるさま。「―(と)餅(モチ)を焼く」「肌を―(と)焼く」

こんがり

こんがり
〜と焼ける be done brown.

こんがん

こんがん [0] 【懇願・悃願】 (名)スル
誠意をこめて頼むこと。「協力を―する」

こんがん

こんがん【懇願する】
entreat;→英和
implore.→英和

こんき

こんき [1] 【根基】
ねもと。おおもと。根本。

こんき

こんき [1] 【根機】
〔仏〕 仏の教えを聞いて悟りを開く資質。機根。

こんき

こんき【今期】
this term;the present[current]session <of the Diet> .

こんき

こんき [0] 【根気】
一つのことを長く続けて行う気力。こん。「―よく続ける」「―のいる仕事」「―がない」「三十分許(バカリ)―に働いた/三四郎(漱石)」

こんき

こんき [1] 【婚期】
結婚するのに適した年頃。「―を逸する」

こんき

こんき [1] 【懇希】 (名)スル
真心から願うこと。「是微臣の―する所なり/新聞雑誌 24」

こんき

こんき【根気】
perseverance;patience;→英和
endurance;→英和
energy (精力).→英和
〜よい(よく) persevering(ly);patient(ly).→英和
〜が尽きる be at the end of one's patience.‖根気くらべ an endurance contest.根気仕事 a drudgery.

こんき

こんき [1] 【今期】
今の期間。この期間。当期。「―の予算」

こんき

こんき [1] 【今季】
今の季節。この季節。

こんき

こんき【婚期】
marriageable age.〜に達した marriageable <girl> .→英和
〜を逸する become an old maid.

こんきまけ

こんきまけ [0] 【根気負け】 (名)スル
「根負け」に同じ。

こんきゃく

こんきゃく [0] 【困却】 (名)スル
こまりきること。「答弁に―する/蜃中楼(柳浪)」

こんきゅう

こんきゅう【困窮】
poverty (貧乏);→英和
<in extreme> distress (困苦).→英和
〜している be poor;be in needy[straitened]circumstances.‖困窮者 the poor[needy].

こんきゅう

こんきゅう [0] 【困窮】 (名)スル
(1)貧乏で生活にこまること。
(2)行き詰まって処置に苦しむこと。「対策に―する」

こんきょ

こんきょ [1] 【根拠】 (名)スル
(1)判断・推論などを成り立たせるよりどころ。行動などの正当性を支える事実。「立論の―を明示する」「上に説く所の理に―し/民約論(徳)」
(2)活動の足掛かりとする,重要な所。本拠。根城(ネジロ)。

こんきょ

こんきょ【根拠】
a ground;→英和
an authority (典拠).→英和
〜のある(ない) well-grounded (groundless).‖根拠地 a base.

こんきょく

こんきょく [0] 【崑曲】
中国の戯曲の一。明代中期に江蘇省崑山の魏良輔(ギリヨウホ)が南曲の弋陽腔(ヨクヨウコウ)・海塩腔をもとに創始したもの。清代中期まで行われ,京劇に大きな影響を与えた。山腔。崑劇。崑腔。
→南曲

こんきょち

こんきょち [3] 【根拠地】
活動の本拠となる地点。

こんきん

こんきん [0] 【困窘】
苦しみこまること。困窮。

こんぎ

こんぎ [1] 【婚儀】
結婚の儀式。結婚式。婚礼。

こんぎ

こんぎ [1] 【坤儀】
(1)大地。坤輿(コンヨ)。
(2)皇后。また,その威徳。坤徳。

こんぎく

こんぎく [1] 【紺菊】
ノコンギクの園芸品種。花は濃紫色。[季]秋。

こんぎょう

こんぎょう [0] 【今暁】
今日の明け方。今朝早い頃。

こんく

こんく【困苦(欠乏)】
<endure> hardships (and privations).

こんく

こんく [1] 【金鼓】
仏家で用いる銅製の楽器。日本では鰐口(ワニグチ)や鉦(カネ)をいう。

こんく

こんく [1] 【金口】
〔仏〕 釈迦の口や,その言葉を敬っていう語。「釈迦如来―正しく説きたまはく/万葉(八〇二詞)」

こんく

こんく [1] 【困苦】 (名)スル
こまり苦しむこと。「―に堪える」「僕の如き者は猶ほ―に―す/花柳春話(純一郎)」

こんくじきせつ

こんくじきせつ [1][0] 【金口直説】
〔仏〕 仏が直接自分の口で説いた教え。

こんくらべ

こんくらべ [3] 【根比べ・根競べ】 (名)スル
どちらが根気が続くか比べ合うこと。忍耐強さを争うこと。根気比べ。

こんぐ

こんぐ [1] 【昏愚】 (名・形動)[文]ナリ
愚かな・こと(さま)。暗愚。「―にして,何事をも成し得ず/西国立志編(正直)」

こんぐらかる

こんぐらか・る [0][5] (動ラ五)
「こんがらかる」に同じ。「話が―・る」

こんけい

こんけい [0] 【根茎】
茎の一形で,根のように見えるものの総称。多くは地中,まれに地表を横にはい,根・茎・葉を出す。タケ・ハス・フキなどに見られる。

こんけい

こんけい [0] 【根系】
植物の地下部全体をさす語。

こんけつ

こんけつ [0] 【混血】 (名)スル
人種・民俗の異なる男女の間に子供が生まれること。「両民族は千年にわたって―した」

こんけつじ

こんけつじ【混血児】
a child of mixed parentage.

こんけつじ

こんけつじ [4][3] 【混血児】
人種・民族の違う男女の間に生まれた子。あいのこ。ハーフ。

こんげつ

こんげつ [0] 【今月】
この月。いまの月。

こんげつ

こんげつ【今月】
<in the course of> this month; <the 23rd> instant <inst.> .→英和

こんげん

こんげん【根源[元]】
the origin;→英和
the root;→英和
the source (起源);→英和
the cause (原因).→英和
〜を窮める trace <a thing> to its source[origin].

こんげん

こんげん [0] 【金言】
〔「金口(コンク)の言」の意〕
⇒きんげん(金言)

こんげん

こんげん [3][0] 【根源・根元・根原】
物事の生じたそもそものはじまり。おおもと。根本(コンポン)。「悪の―を根絶やしにする」「―にさかのぼる」

こんこう

こんこう [0] 【婚媾】
縁組。結婚。

こんこう

こんこう [0] 【混交・混淆】 (名)スル
(1)様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。「玉石―」「公私を―する」「雅俗の言語―し/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)〔contamination〕
意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて,新しい語・句や文ができること。「とらえる」と「つかまえる」とから「とらまえる」が,「便利だ」と「都合がいい」とから「便利がいい」ができる類。混成。

こんこう

こんこう【混淆】
(a) mixture.→英和
玉石混淆 a mixture of wheat and chaff.

こんこう

こんこう 【崑腔】
⇒崑曲(コンキヨク)

こんこうきょう

こんこうきょう コンクワウケウ 【金光教】
神道十三派の一。1859年,岡山県の農民川手文治郎が開教。祟り神であった金神を,民衆を救済する総氏神とみなして,主神,天地金乃神(テンチカネノカミ)としてまつる。明治10年代に全国的に教勢を拡大し,1900年(明治33)に一派として独立。本部は岡山県浅口郡金光町。

こんこうけんしゅう

こんこうけんしゅう コウカウケンシフ 【混効験集】
琉球語の古語の辞典。二巻。1711年序。尚貞の宣旨(センジ)で識名盛命などによって編纂された。

こんこうほう

こんこうほう [0] 【混汞法】
⇒アマルガム法(ホウ)

こんこうみょうきょう

こんこうみょうきょう コンクワウミヤウキヤウ 【金光明経】
大乗経典の一。漢訳には,唐の義浄訳(金光明最勝王経,一〇巻),北涼の曇無讖(ドンムシン)訳(四巻),隋の宝貴らの訳(合部金光明経,八巻)がある。国家護持の経典として尊重された。最勝会はこの経典による法会。

こんこうみょうさいしょうおうきょう

こんこうみょうさいしょうおうきょう コンクワウミヤウサイシヨウワウキヤウ 【金光明最勝王経】
中国,唐の義浄訳の「金光明経」の名称。

こんこうみょうさいしょうおうきょうおんぎ

こんこうみょうさいしょうおうきょうおんぎ コンクワウミヤウサイシヨウワウキヤウ― 【金光明最勝王経音義】
仏典の注釈書。著者不詳。1079年識語がある。「金光明最勝王経」の漢字四三六字を標出し,それに字音注,意義注,万葉仮名による和訓を付す。和訓につけられた声点は平安時代のアクセントを反映する。巻頭には現存最古の「いろは歌」がある。

こんこうみょうしてんのうごこくのてら

こんこうみょうしてんのうごこくのてら コンクワウミヤウシテンワウゴコク― 【金光明四天王護国之寺】
国分寺の正称。

こんこうりん

こんこうりん [3] 【混交林】
二種以上の樹木が混生している森林。混合林。混林。
⇔純林

こんこく

こんこく [0] 【昏黒】
日が暮れて暗くなること。日没。「―壺中庵に行き一宿す/日乗(荷風)」

こんこん

こんこん【滾々とわき出る】
gush out.

こんこん

こんこん [0] 【渾渾・混混】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)「こんこん(滾滾)」に同じ。「葡萄の美酒は―として傍(ワキ)を流れて/うづまき(敏)」
(2)入り乱れるさま。「―沌沌(トントン)」

こんこん

こんこん [0] 【滾滾】 (ト|タル)[文]形動タリ
水などがわき出てつきないさま。「―とわき出る泉」「内観の感想が―と湧いて/一隅より(晶子)」

こんこん

こんこん [1]
■一■ (副)
(「と」を伴うこともある)
(1)固いものが軽く連続して当たる時の,軽く,響く音を表す語。「―(と)ドアをノックする」
(2)狐の鳴く声を表す語。
(3)咳をする時の声を表す語。
(4)雪や雹(アラレ)がしきりに降るさまを表す語。「―と大降りになり出した往来の雪/星座(武郎)」
■二■ (名)
狐のこと。「―さま」

こんこん

こんこん [0] 【昏昏・惛惛】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)意識のないさま。また,よく眠っているさま。「―と眠り続ける」「―として譫言(ウワゴト)を発し/不如帰(蘆花)」
(2)暗くてはっきりしないさま。また,愚かなさま。「―として只だアイドルの支配の下に在り/欺かざるの記(独歩)」

こんこん

こんこん [0] 【懇懇】 (ト|タル)[文]形動タリ
真心のこもっているさま。丁寧に詳しく説くさま。「道理を―と説き聞かせる」

こんこん

こんこん【昏々と眠る】
sleep like a log[top];→英和
be in a state of coma (昏睡).

こんこん

こんこん【懇々と】
<admonish> earnestly;→英和
kindly (親切に).→英和

こんこん

こんこん 【献献】
(1)何度も杯のやりとりをすること。また,酒宴。「主人―をくむ/咄本・醒睡笑」
(2)三三九度の杯。「―過ぎて,舅まかり出/咄本・昨日は今日」

こんこんちき

こんこんちき [3]
(1)狐のこと。こんきち。
(2)意を強めたり茶化したりする言葉。「当然至極の―さ」「あの大馬鹿の―めが」
(3)ばか囃子・里神楽などの音を表す語。

こんご

こんご [0][1] 【今後】
これからのち。以後。副詞的にも用いる。「―の方針」「―気をつけなさい」

こんご

こんご【今後】
from now on;in (the) future.→英和
〜の future <life> .

こんごう

こんごう [3] 【根号】
ある数の累乗根を表す記号。� 乗根を � で表し,特に平方根は √ で表す。

こんごう

こんごう [1] 【金剛】
〔梵 vajra(「伐闍羅(バサラ)」「伐折羅」「跋日羅」などと音訳)金属中最も剛(カタ)いもの,の意〕
(1)〔仏〕
 (ア)金属中最も硬いもの。
 (イ)金剛石(コンゴウセキ)。
 (ウ)きわめて堅固でこわれないもののたとえ。
 (エ)「金剛杵(コンゴウシヨ)」の略。「手に―を取り/今昔 14」
(2)「金剛力士」の略。「門に―の形像を立置/万民徳用」
(3)「金剛草履」の略。「生絹(スズシ)の直垂に緋縅(ヒオドシ)の腹巻著て,―履いて/義経記 2」
(4)〔金剛草履の替えを持って供をしたので〕
近世,役者や野郎{(5)}の草履取り。「兎角酒にして―の角内,九兵衛を呼出し/浮世草子・一代男 2」

こんごう

こんごう [0] 【混合】 (名)スル
性質の違う物がまざりあうこと。まぜあわせること。「数種の薬品を―する」「―液」

こんごう

こんごう コンガウ 【金剛】
(1)「金剛流」の略。
(2)「金剛座」の略。

こんごう

こんごう【混合】
mixing;mixture.→英和
〜する mix;→英和
mingle;→英和
blend.→英和
‖混合競技 a mixed competition.混合酒 a mixed drink;cocktail.混合ダブルス mixed doubles.混合物 a mixture;a compound (化合物).

こんごういこまこくていこうえん

こんごういこまこくていこうえん コンガウイコマコクテイコウヱン 【金剛生駒国定公園】
大阪府と奈良県の境界地帯,金剛・生駒両山地と和泉山脈東部を占める公園。史跡・景観に富む。

こんごういわお

こんごういわお コンガウイハホ 【金剛巌】
(1886-1951) 能楽師。シテ方金剛流。本名,岩雄。京都生まれ。二三世金剛右京没後,断絶した宗家を継承。能面や装束に造詣が深く,「能と能面」などの著がある。

こんごういんこ

こんごういんこ [5] 【金剛鸚哥】
オウム目インコ科の鳥。全長85センチメートル以上になり,オウム・インコ類中最大種。くちばしが大きく,赤・黄・青の美しい羽色を有する。原産地は中南米。

こんごううきょう

こんごううきょう コンガウウキヤウ 【金剛右京】
(1872-1936) 能楽師。シテ方金剛流二三世宗家。名は氏慧(ウジヤス)。幼名,鈴之助。東京生まれ。坂戸金剛家最後の人。芸風は変幻の妙を極め名手といわれた。

こんごうえいよう

こんごうえいよう [5] 【混合栄養】
(1)母乳と,母乳以外の乳汁成分を与える栄養法。
(2)独立栄養と従属栄養との,両方を行うこと。ヤドリギなど。

こんごうかい

こんごうかい [3] 【金剛界】
密教で説く両部の一。大日如来を智慧(チエ)の面から表した部門。如来の智徳はなによりもかたく,すべての煩悩を打ち砕くことからその名があるという。
⇔胎蔵界(タイゾウカイ)

こんごうかいほう

こんごうかいほう [5] 【金剛界法】
密教で,金剛界の大日如来を本尊として,金剛界曼荼羅の諸尊を供養する修法。

こんごうかいまんだら

こんごうかいまんだら [7] 【金剛界曼荼羅】
〔仏〕 金剛界を図示したもの。「金剛頂経」の説に基づく。その内容を九つの部分に分けるところから九会(クエ)曼荼羅ともいう。西(サイ)曼荼羅。
⇔胎蔵界曼荼羅
→九会(クエ)

こんごうかぶ

こんごうかぶ [3] 【混合株】
利益配当または残余財産の分配に関して,普通株よりある内容については優先し,他の内容では劣位の権利をもつ株式。

こんごうかんせん

こんごうかんせん [5] 【混合感染】
二種以上の病原体に同時に冒されること。例えば,好気性菌と嫌気性菌とによる肺膿瘍,ウイルスと細菌とによる肺炎など。

こんごうがき

こんごうがき [3] 【金剛垣】
⇒金剛柵(コンゴウサク)

こんごうき

こんごうき [3] 【混合機】
ミキサー。

こんごうき

こんごうき [3] 【混合気】
ガソリンなどの燃料気体と空気の混合したもの。

こんごうきょう

こんごうきょう [0] 【金剛経】
「金剛般若(ハンニヤ)波羅蜜多(ハラミタ)経」の略。

こんごうけいざい

こんごうけいざい [5] 【混合経済】
(1)資本主義経済の発展に伴って生ずる矛盾・弊害を回避するための政府による経済政策や社会保障の増大などの結果,自由競争を原理とする資本主義経済内で公共部門が大きな役割をもつようになった経済体制。1929年の大恐慌後,特に第二次大戦後の資本主義国における体制上の特色を指す。
(2)資本主義と社会主義の両経済体制の特質を兼ね備えていると考えられている経済。

こんごうけいやく

こんごうけいやく [5] 【混合契約】
〔法〕 二種類以上の典型契約の内容を兼備する契約。また,典型契約と非典型契約の性質を併有する内容をもった契約。混成契約。

こんごうけつ

こんごうけつ [3] 【金剛橛】
〔仏〕 護摩壇の四隅に立てる,先端を独鈷(トツコ)の形に作った柱。

こんごうこうたく

こんごうこうたく [5] 【金剛光沢】
屈折率の高い比較的透明な鉱石の新鮮な面が示す光沢。ダイヤモンド(金剛石)がその例。

こんごうさく

こんごうさく [3] 【金剛索】
〔仏〕 不動尊などが左手に持っている綱。これで衆生を引いて救いに導くという。

こんごうさく

こんごうさく [3] 【金剛柵】
日本および中国において,仁王門の柱間の腰部につける格子状の柵。縦の組子が金剛杵(シヨ)に似る。金剛垣。
金剛柵[図]

こんごうさった

こんごうさった 【金剛薩埵】
〔仏〕
〔梵 Vajra-sattva〕
密教の付法八祖の第二。像は,右手には金剛杵(シヨ)を持ち,左手は拳を握るか鈴を持つ姿。金剛手。執金剛秘密主。金剛蔵。金薩。

こんごうざ

こんごうざ コンガウ― 【金剛座】
大和猿楽四座の一。もと坂戸(サカト)座。シテ方金剛流を中心とした演能組織。

こんごうざ

こんごうざ [3] 【金剛座】
〔仏〕 釈迦が悟りを開いた時に座った座所。金剛でできた宝座という。

こんごうざおう

こんごうざおう 【金剛蔵王】
⇒金剛蔵王菩薩(コンゴウゾウオウボサツ)

こんごうざくら

こんごうざくら [5] 【金剛桜】
ウワミズザクラの別名。

こんごうざん

こんごうざん コンガウ― 【金剛山】
(1)奈良県西端,大阪府に接する金剛山地の主峰。海抜1125メートル。千早城跡など付近には南北朝の史跡が多い。
(2)朝鮮民主主義人民共和国の南東部,太白山脈の北部にある山。海抜1638メートル。花崗岩の浸食地形として名高く,鋭峰が林立し,一万二千峰と称される一大山系をなす。朝鮮仏教の霊地で,神渓寺・長安寺などの巨刹がある。クムガン-サン。

こんごうし

こんごうし [3] 【金剛子】
(1)コンゴウジュの実。球形で黒く,きわめて堅い。数珠の玉にする。「―の数珠の玉の装束したる/源氏(若紫)」
(2)「金剛仏子」に同じ。

こんごうしゃ

こんごうしゃ [3] 【金剛砂】
石榴(ザクロ)石を粉末にしたもの。黒みをおびた粒状でダイヤモンドに次いで硬く,研磨剤に用いる。エメリー。あかずな。

こんごうしゅ

こんごうしゅ [3] 【金剛手】
(1)「金剛薩埵(サツタ)」に同じ。
(2)「金剛力士」に同じ。

こんごうしゅ

こんごうしゅ [3][0] 【混合酒】
カクテル。

こんごうしょ

こんごうしょ [3] 【金剛杵】
古代インドの武器。のち密教で,煩悩を打ち砕く仏の智慧を象徴する法具。細長く手に握れるくらいの大きさで,両端のとがった独鈷(トツコ),両端が三つに分かれている三鈷,五つに分かれている五鈷などがある。
金剛杵[図]

こんごうしん

こんごうしん [3] 【金剛身】
〔仏〕 金剛のように堅固な体,すなわち仏身。

こんごうしん

こんごうしん [3] 【金剛心】
〔仏〕 非常に堅固な信心。

こんごうじ

こんごうじ コンガウ― 【金剛寺】
大阪府河内長野市天野町にある真言宗の寺。山号は天野山。天平年間(729-749)聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝える。八条女院の帰依以来女人高野と呼ばれ,南北朝時代には後村上天皇の行在所(アンザイシヨ)が置かれた。国宝の「延喜式」「延喜式神名帳」を所蔵。

こんごうじゅ

こんごうじゅ [3] 【金剛樹】
ホルトノキ科の高木。インド・マレー地方原産。果実は球形の核果。種子を数珠玉・装飾品とする。

こんごうじょう

こんごうじょう [0] 【金剛乗】
〔仏〕
〔梵 vajira-yāna〕
その教えが堅固で迷いを破するものとして,真言密教徒が自らの密教をいう称。金剛一乗教。金剛乗教。

こんごうじょうきょう

こんごうじょうきょう [5] 【金剛乗教】
⇒金剛乗(コンゴウジヨウ)

こんごうじょうだらにきょう

こんごうじょうだらにきょう 【金剛場陀羅尼経】
密教経典。隋の闍那崛多訳。一巻。日本の写経中で最古のもの。686年5月,僧宝林によって書写。書風に唐の欧陽詢の影響が見られる。国宝。

こんごうじん

こんごうじん [3] 【金剛神】
「執(シユウ)金剛神」の略。

こんごうせいたい

こんごうせいたい [5] 【混合政体】
君主制・貴族制・民主制の,それぞれの長所を採用した政体。古代ローマの執政官・元老院・民会などの相互抑制による統治を,ポリビオスが理論的に定式化したもの。近代の権力分立論の思想的源流となった。

こんごうせき

こんごうせき [3] 【金剛石】
ダイヤモンド。

こんごうせき

こんごうせき【金剛石】
a diamond.→英和
金剛砂 emery (powder).→英和

こんごうぞうおうぼさつ

こんごうぞうおうぼさつ [9] 【金剛蔵王菩薩】
〔仏〕 胎蔵界曼荼羅虚空蔵院の最右端に位し,千手観音と対して虚空蔵菩薩の智門を表す菩薩。百八の煩悩を打ち砕くという。像は,青黒色,十六面または十二面で一百八臂(ピ)。金剛薩埵の変化身とするほか,各菩薩を当てる説がある。金剛蔵王。蔵王菩薩。

こんごうぞうり

こんごうぞうり [5] 【金剛草履】
藁(ワラ)や藺(イ)で作った丈夫で大きい草履。普通のものより後部の幅がせまい。

こんごうち

こんごうち [3] 【金剛智】
(1)〔仏〕 金剛のように堅くて鋭い智慧。仏の智慧をいう。
(2)人名(別項参照)。

こんごうち

こんごうち コンガウチ 【金剛智】
〔梵 Vajrabodhi〕
(671?-741) 密教の付法八祖の第五。中国密教の始祖。南インド出身という。720年入唐。金剛頂経系統の経典を翻訳,善無畏とともに密教をひろめた。

こんごうちょうぎょう

こんごうちょうぎょう 【金剛頂経】
大日経と並ぶ真言宗の根本経典。唐の不空の漢訳(金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経,三巻)が有名。仏の世界に入るための密教独自の方法を説く。金剛界曼荼羅はこれによって図示される。

こんごうづえ

こんごうづえ [5] 【金剛杖】
〔「こんごうじょう」とも〕
修験者(シユゲンジヤ)・巡礼者などがもつ,四角または八角の白木の杖。長さは等身大。

こんごうどうじ

こんごうどうじ 【金剛童子】
〔仏〕 忿怒(フンヌ)の相をした二手または六手の童子。金剛杵(シヨ)の力を神格化したもの。胎蔵界曼荼羅の金剛手院に位置する。阿弥陀仏の化身とも,また烏芻沙摩(ウスサマ)明王と本体を同じにするともいわれる。

こんごうどうじほう

こんごうどうじほう [7] 【金剛童子法】
密教で,金剛童子を本尊として,安産・延命などを祈る修法。

こんごうのうぎょう

こんごうのうぎょう [5] 【混合農業】
穀物の栽培と牧畜とを組み合わせて行う農業形態。

こんごうはんにゃきょう

こんごうはんにゃきょう 【金剛般若経】
「金剛般若波羅蜜多経」の略。

こんごうはんにゃはらみたきょう

こんごうはんにゃはらみたきょう 【金剛般若波羅蜜多経】
般若経系の大乗経典の一。一巻。鳩摩羅什(クマラジユウ)の漢訳が知られる。空・無我の道理を説き,禅宗で特に重視される。金剛経。金剛般若経。

こんごうばん

こんごうばん [0] 【金剛盤】
密教法具の一。金剛鈴と三種の金剛杵を置く台。金属製で,普通,洲浜(スハマ)形で下に三脚をつける。

こんごうふえ

こんごうふえ [5] 【金剛不壊】
きわめて堅固で,決してこわれないこと。「―の信仰心」

こんごうぶじ

こんごうぶじ コンガウブ― 【金剛峰寺】
和歌山県高野山にある高野山真言宗の総本山。山号,高野山。空海が唐から帰朝後816年に建立し,開祖となる。歴朝の帰依を受けて盛んとなり,古義真言宗の中心となる。「涅槃図」のほか仏像彫刻など多数を有す。古来,女人禁制として知られた。

こんごうぶっし

こんごうぶっし [5] 【金剛仏子】
密教で,灌頂・受戒を遂げ,金剛号を受けた僧侶の称。金剛子。

こんごうぶつ

こんごうぶつ [3] 【混合物】
二種以上の異なる物質が化学結合をせずに混じり合ったもの。空気や食塩水のような均一系と,土砂や泥水のような不均一系とがある。
→化合物

こんごうほいく

こんごうほいく [5] 【混合保育】
異年齢によるクラス編成で行う保育形態。三歳児と四歳児との混合クラス編成など。
→縦割り保育

こんごうほけん

こんごうほけん [5] 【混合保険】
二種以上の保険を組み合わせた保険。被保険者が死亡した時,または一定の年齢に達した時のどちらの場合にも保険金が支払われる養老保険など。

こんごうめいぼ

こんごうめいぼ [5] 【混合名簿】
学校などにおける名簿類の中で,男女混合で姓名を五十音順に並べたもの。

こんごうやしゃみょうおう

こんごうやしゃみょうおう 【金剛夜叉明王】
〔仏〕
〔梵Vajra-yakṣa〕
五大明王の一。北方に配され,三面六手または一面四手の忿怒(フンヌ)の相で表される。これを本尊として,調伏・息災を祈る修法(金剛夜叉法)がある。金剛夜叉。
金剛夜叉明王[図]

こんごうりき

こんごうりき [3] 【金剛力】
金剛力士のように強い力。非常に強い力。「―を振るう」

こんごうりき

こんごうりき【金剛力】
Herculean strength.

こんごうりきし

こんごうりきし [5] 【金剛力士】
金剛杵(シヨ)をとって仏法を守護する天神。忿怒(フンヌ)の相をなす。金剛神。執金剛神。金剛密迹。仁王。密迹金剛。密迹力士。金剛手。

こんごうりゅう

こんごうりゅう コンガウリウ 【金剛流】
能のシテ方五流の一。孫太郎氏勝を流祖とする。金剛氏正(1507-1576)が中興。

こんごうれい

こんごうれい [3] 【金剛鈴】
〔仏〕 金剛杵(シヨ)に鈴がついている法具。振り鳴らして,仏・菩薩の注意をひき,また修行者を励ます。
金剛鈴[図]

こんごうダブルス

こんごうダブルス [5] 【混合―】
ミクスト-ダブルスに同じ。混合複。

こんごうワクチン

こんごうワクチン [5] 【混合―】
二種以上のワクチンを組み合わせて製したもの。それぞれのワクチンが独立した免疫付加作用をもつ。ジフテリア・破傷風の二種混合ワクチンの類や,それに百日咳(ゼキ)を加えた三種混合ワクチンがある。

こんごん

こんごん 【金銀】
〔「こん」「ごん」ともに呉音〕
金(キン)と銀(ギン)。きんぎん。「―瑠璃の大殿を造り磨き/宇津保(吹上・上)」

こんさい

こんさい [0] 【混載】 (名)スル
異なる種類のものを一緒に積むこと。「貨客―」

こんさい

こんさい [1][0] 【今歳】
ことし。今年(コンネン)。

こんさいるい

こんさいるい [3] 【根菜類】
根や地下茎を食用とする野菜。ダイコン・ニンジン・カブ・サトイモ・レンコンなど。

こんさく

こんさく [0] 【混作】 (名)スル
一つの耕地に同時に二種類以上の作物を栽培すること。

こんさん

こんさん [0] 【混酸】
一般に,二種類以上の酸の混合物のこと。特に,濃硫酸と濃硝酸との混合溶液をいい,強いニトロ化剤で芳香族化合物のニトロ化に用いられる。

こんざい

こんざい [0] 【混在】 (名)スル
二種以上の物がいりまじって存在すること。「諸要素が―する」

こんざつ

こんざつ [1] 【混雑】 (名)スル
(1)多くの人や物が秩序なく入り乱れること。こみ合うこと。「―を避ける」「考の―した所を破るに/百一新論(周)」
(2)ごたごたすること。いざこざ。「何だか―した家庭らしい/大内旅宿(虚子)」

こんざつ

こんざつ【混雑】
congestion;confusion (混乱).→英和
〜する be congested[crowded] <with> ;be in confusion[disorder].

こんざん

こんざん 【崑山】
⇒崑崙(コンロン)(2)

こんざんのたま

こんざんのたま [1][1][2] 【崑山の玉】
崑崙(コンロン)から出る宝玉。すばらしい人や物のたとえ。

こんし

こんし [1] 【紺紙】
紺色に染めた紙。こんがみ。金泥・銀泥で写経や仏画に用いた。

こんし

こんし [1] 【婚資】
文化人類学の用語。婚姻を正式なものとするため夫方から妻方に贈られる金品や財産。妻の持参財(dowry)を含めることもある。
→持参金
→結納

こんし

こんし [1] 【懇志】
(1)ねんごろな志。親切な志。厚志。
(2)〔仏〕 信徒が寺に銭・米などを差し上げること。また,そのもの。

こんし

こんし [1] 【健士】
平安時代,陸奥国の辺境の治安に当たった兵士。勲位をもち武芸に長じた者から選んだ。租庸調が免ぜられ,食料が支給された。

こんしこんでい

こんしこんでい [1] 【紺紙金泥】
紺紙に金泥で書いたもの。経文・仏画などに多い。

こんしぼり

こんしぼり [3] 【紺絞り】
紺色の絞り染め。こんくくり。

こんしゅう

こんしゅう [0] 【今秋】
ことしの秋。この秋。

こんしゅう

こんしゅう [0] 【今週】
この週。いまの週。「―の催し物」

こんしゅう

こんしゅう【今週】
this week.

こんしゅご

こんしゅご [0] 【混種語】
互いに異なる語種に属する二つ以上の要素が結合してできている単語。「重箱」(漢語と和語),「アルバイトする」「デリケートな」(外来語と和語),「リズム感」「原子力エンジン」(外来語と漢語)などの類。

こんしゅつ

こんしゅつ [0] 【根出】
「根生(コンセイ)」に同じ。

こんしゅつよう

こんしゅつよう [4] 【根出葉】
地表にきわめて近い部分から密集して出る葉。越年草・多年草にみられ,冬にロゼットとなるものが多い。タンポポ・ダイコン・チューリップなど。根生葉。根葉。

こんしゅん

こんしゅん 【琿春】
中国,吉林(キツリン)省の県。清(シン)初期より朝鮮との国境紛争の地。
→間島(カントウ)事件

こんしゅん

こんしゅん [0] 【今春】
ことしの春。この春。

こんしょ

こんしょ [1] 【懇書】
誠意のこもった手紙。また,相手を敬ってその手紙をいう語。「御―拝受いたしました」

こんしょう

こんしょう [0] 【混晶】
固溶体の一。二種以上の類質の物質が混合して一つの結晶体をつくっているもの。各種のミョウバン類。斜長石類など。

こんしょく

こんしょく [0] 【混織】
⇒交織(コウシヨク)

こんしょく

こんしょく [0] 【混色】
二種以上の色をまぜ合わせて別の色をつくること。また,そうしてできた色。

こんしょく

こんしょく [0] 【混食】 (名)スル
米に雑穀などを混ぜて食べること。また,その食物。

こんしろう

こんしろう コンシラウ [0] 【紺四郎】
〔(フランス) consul に漢字を当てた語〕
領事。コンシル。コンサル。「ゑぎりすの―とかいふ旦那で/安愚楽鍋(魯文)」

こんしん

こんしん【渾身の力】
<with> all one's might.

こんしん

こんしん [0] 【懇親】 (名・形動)[文]ナリ
打ち解けて親しくすること。また,非常に親しいさま。「―会」「会員相互の―を図る」「他国の君主とその交り―なり/明六雑誌 6」

こんしん

こんしん [0] 【混信】 (名)スル
電信で,発信源の異なる複数の信号がまざって受信されること。

こんしん

こんしん [0] 【渾身】
からだ全体。満身。「―の力をふりしぼって戦う」「―の血は湧き立てり/即興詩人(鴎外)」

こんしんかい

こんしんかい【懇親会】
a social gathering;a social;→英和
<米> a get-together.

こんじ

こんじ [1] 【恨事】
残念なこと。恨めしいこと。「千載の―」

こんじ

こんじ [1] 【今次】
こんど。今回。このたび。「―の大戦」

こんじ

こんじ [0] 【金字】
金泥で書いた文字。きんじ。「―経(キヨウ)」

こんじ

こんじ【根治する】
cure <a disease> completely.

こんじ

こんじ [1] 【今時】
いま。いまどき。当世。当今。

こんじ

こんじ [1][0] 【根治】 (名)スル
病気・悪弊などが根本から完全に治ること。また,治すこと。こんち。「病気を―する」

こんじ

こんじ [0] 【紺地】
布地・紙などの地が紺色であること。また,その布・紙など。

こんじき

こんじき [0] 【金色】
黄金の色。金色(キンイロ)。

こんじき

こんじき【金色の】
golden(-colored).→英和

こんじきせかい

こんじきせかい [5] 【金色世界】
〔仏〕 すべてのものが金色に輝いている世界。文殊菩薩の浄土をいう。

こんじきどう

こんじきどう [0] 【金色堂】
(1)内部を極楽世界に模して金箔(キンパク)や螺鈿(ラデン)で飾った阿弥陀堂。
(2)岩手県西磐井(イワイ)郡平泉町の中尊寺にある藤原清衡(キヨヒラ)・基衡(モトヒラ)・秀衡(ヒデヒラ)三代の廟堂。1124年清衡が建立。方三間の単層,屋根は宝形造り。内外に黒漆を塗り,金箔を施す。藤原時代の建築の代表作。光堂(ヒカリドウ)。

こんじきやしゃ

こんじきやしゃ 【金色夜叉】
小説。尾崎紅葉作。1897年(明治30)から1902年まで「読売新聞」に連載,翌年新続編を「新小説」に発表,未完。金銭のため許婚の鴫沢(シギサワ)宮を富山唯継に奪われた間(ハザマ)貫一が,高利貸しとなって宮や世間に対して復讐しようとする。

こんじく

こんじく [0] 【坤軸】
大地の中心を貫いて支えていると考えられていた軸。地軸。「両岸も為に震ひ,―も為に轟き/金色夜叉(紅葉)」

こんじちょう

こんじちょう 【金翅鳥】
インド神話・仏典に見える想像上の鳥。八部衆の一つ迦楼羅(カルラ)とは別のものであったが,同一視されるようになった。

こんじゃく

こんじゃく【今昔の感に堪えない】
be struck with the change of times.

こんじゃく

こんじゃく [0][1] 【今昔】
いまとむかし。古今。こんせき。

こんじゃくのかん

こんじゃくのかん [6] 【今昔の感】
昔の事を思い起こして,あまりの変わりように驚いて起こる感慨。「―に堪えない」

こんじゃくものがたりしゅう

こんじゃくものがたりしゅう 【今昔物語集】
〔各話が「今は昔」ではじまるところからいう〕
説話集。三一巻。八・一八・二一巻は欠巻。編者未詳。1120年以後の成立。天竺・震旦・本朝の三部に分かれ,標題のみあるいは標題と本文の一部のみのものを含めて一〇五九の説話を採録。仏教的・教訓的傾向が強いが,本朝部の説話はあらゆる地域と階層の人間が登場し,生き生きした人間性が描かれる。漢字片仮名交じりの簡潔な表現は和漢混交文の先駆をなす。今昔物語。

こんじゅ

こんじゅ 【胡飲酒】
舞楽の一。左方・唐楽。壱越(イチコツ)調。古楽の一人舞で走舞。別装束で胡人風の大面をつけ,桴(バチ)を持ち,酔った態を舞う。酔胡楽。宴飲楽。こいんず。こんず。
胡飲酒[図]

こんじゅほうしょう

こんじゅほうしょう [4] 【紺綬褒章】
褒章の一。公益のために多額の私財を寄付した功績ある者に紺色の綬の記章とともに授与される。

こんじょう

こんじょう [0] 【今上】
⇒きんじょう(今上)

こんじょう

こんじょう [1] 【根性】
(1)生まれつきの性質。根本的な考え方。「―をたたき直す」「乞食(コジキ)―」
(2)苦しさに耐えて成し遂げようとする強い精神力。「―がある」「―が足りない」
(3)〔仏〕 仏教信者としての宗教的素質。根機。

こんじょう

こんじょう【紺青】
deep[Prussian]blue.

こんじょう

こんじょう [0] 【今生】
この世。この世に生きている間。
⇔後生(ゴシヨウ)
⇔前生
⇔他生
「―の見納め」「―の別れ」

こんじょう

こんじょう [0] 【懇情】
真心のこもった心遣い。親切な心。「御―を賜る」

こんじょう

こんじょう【今生】
this life[world].〜の別れ the last meeting in this world.

こんじょう

こんじょう [0] 【紺青】
(1)鮮やかな明るい藍(アイ)色。濃く深みのある青色。
(2)青色顔料の一。フェロシアン化カリウム水溶液に鉄(III)塩を加えると沈殿する。また,その顔料の暗い灰青色をいう。フェリシアン化カリウムと鉄(II)塩からできる沈殿ターンブル-ブルーも同じものである。日光や酸に強い。ベルリン青。ベレンス。

こんじょう

こんじょう【根性】
nature;→英和
spirit;→英和
grit (土性骨).→英和
〜の悪い ill-natured (いじけた).‖商人根性 a mercenary spirit.

こんじょう=を入れ換える

――を入れ換・える
精神を入れかえる。心を改める。

こんじょうき

こんじょうき [3] 【紺青鬼】
地獄にいるという青色をした鬼。青鬼。

こんじょうぼね

こんじょうぼね [0] 【根性骨】
根性を強めていう語。

こんじる

こん・じる [0][3] 【混じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「混ずる」の上一段化〕
「混ずる」に同じ。「不純物が―・じる」

こんじん

こんじん [0] 【金神】
陰陽道(オンヨウドウ)でまつる方位の神。この神のいる方位を冒して土木・家造り・旅立ち・嫁取りなどをするとはげしく祟(タタ)り,家族七人が殺されるという。

こんじん

こんじん [0] 【今人】
今の世の人。当代の人。
⇔古人

こんじんのまび

こんじんのまび 【金神の間日】
陰陽道で,金神のいる方位を冒しても,差し支えがないとする日。春は丑(ウシ),夏は申(サル),秋は未(ヒツジ),冬は酉(トリ)の日がこれにあたる。

こんじんよけ

こんじんよけ [0] 【金神避け】
陰陽道で,旅立ち・家造りなどをするにあたって,金神のいる方向を避けること。

こんすい

こんすい [0] 【昏睡】 (名)スル
(1)前後不覚にねむること。「疲労から―する」
(2)〔医〕 意識障害のうち最も高度なもので,刺激に対する反応がまったくみられない状態。

こんすい

こんすい【昏睡】
<fall into> a coma;→英和
a trance.→英和
昏睡状態の comatose.

こんすい

こんすい [0] 【困睡】 (名)スル
くたびれてねむること。「覚えず舷に倚りて―す/佳人之奇遇(散士)」

こんすい

こんすい [0] 【昏酔】 (名)スル
酒などに酔って意識を失うこと。「阿片煙を喫し終に―して不覚を取りし事/八十日間世界一周(忠之助)」

こんすいごうとう

こんすいごうとう [5] 【昏酔強盗】
人を昏睡または泥酔させて物を盗む罪。強盗として処罰される。

こんすう

こんすう [3] 【根数】
正の整数の平方根・立方根などで有理数とならないもの。これは有限の小数では表されないので,不尽根数ともいう。

こんすそご

こんすそご [3][4] 【紺裾濃】
鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。紺糸で裾が次第に濃くなっていくように縅した鎧。

こんする

こん・する [3] 【婚する】 (動サ変)[文]サ変 こん・す
結婚する。夫婦となる。「余若し―・せずしてアリスを擁するを得ば/花柳春話(純一郎)」

こんず

こん・ず 【混ず】 (動サ変)
⇒こんずる

こんず

こんず [1] 【漿・濃漿】
〔「濃水(コミズ)」の転〕
(1)米を煮た汁。重湯(オモユ)。「其の中に―を盛て/今昔 3」
(2)酒・果汁などおいしい飲み物。「水を飲て―と思ふ/日蓮御書」
(3)濃い汗。「彼方こなたと切払ひ―を流し手をくだき/浄瑠璃・花飾」

こんずい

こんずい [0] 【跟随】 (名)スル
〔「跟」はかかとの意〕
人のあとにつき従うこと。追随。

こんずる

こん・ずる [0][3] 【混ずる】 (動サ変)[文]サ変 こん・ず
(1)ある物の中に別の物を混ぜる。混ぜ合わせる。「対話は浄瑠璃体に今時(キンジ)の俗話調を ―・じたるものなり/色懺悔(紅葉)」
(2)ある物に別の物が混ざる。

こんせい

こんせい【混成の】
mixed <brigade> ;→英和
composite.→英和
‖混成語 a pidgin (言語);a hybrid (word).

こんせい

こんせい [0] 【懇誠・悃誠】 (名・形動)[文]ナリ
真心のこもっている・こと(さま)。「極めて率直に,極めて―に…言はねば止(ヤ)まぬ/多情多恨(紅葉)」

こんせい

こんせい [0] 【渾成】 (名)スル
ひとつにまとめあげること。ひとつにまとまること。「其妙味は…自然に―する処にあるが如し/獺祭書屋俳話(子規)」

こんせい

こんせい [0] 【懇情】
「こんじょう(懇情)」に同じ。「君の―を蒙り今更言語に述べがたく候/八十日間世界一周(忠之助)」

こんせい

こんせい【混声の】
mixed <chorus> .→英和

こんせい

こんせい [0] 【根生】 (名)スル
植物の葉が根ぎわから出ること。根出。

こんせい

こんせい [0] 【混生】 (名)スル
種類の違った植物が入り混じって生えること。

こんせい

こんせい [0] 【混成】 (名)スル
(1)種類の違うものを混ぜあわせて一つのものをつくること。また,まじりあってできていること。
(2)
⇒混交(コンコウ)(2)

こんせい

こんせい [1][0] 【今世】
今の時代。現代。きんせい。「数千百年の古を語て,―の人を諭さんとするも/文明論之概略(諭吉)」

こんせい

こんせい [0] 【懇請】 (名)スル
真心をこめて頼むこと。「委員長就任を―する」

こんせい

こんせい [0] 【混声】
男声と女声との組み合わせ。
⇔単声

こんせいがっしょう

こんせいがっしょう [5] 【混声合唱】
男声と女声とによる合唱。
⇔単声合唱

こんせいがん

こんせいがん [3] 【混成岩】
(1)マグマが既存の岩石または取り込んだ岩片などと反応してできた岩石。
(2)変成岩と火成岩とが入りまじった組織をもつ岩石の総称。変成岩に花崗(カコウ)岩質マグマがまじり合ってできた岩石。あるいは変成岩の一部が溶融し,流動して再び固まってできた岩石。片麻岩に似る。ミグマタイト。

こんせいきょうぎ

こんせいきょうぎ [5] 【混成競技】
陸上競技で,いくつかの特性の異なる競技種目を組み合わせて行われる競技。各競技種目の記録を点数化して,その合計得点を競う。十種競技・七種競技・五種競技など。

こんせいけいやく

こんせいけいやく [5] 【混成契約】
⇒混合契約(コンゴウケイヤク)

こんせいさよう

こんせいさよう [5] 【混成作用】
取り込んだ外来物質の影響でマグマの組成が変化する現象。

こんせいしゅ

こんせいしゅ [3] 【混成酒】
醸造酒・蒸留酒に香料・甘味料・色素などを加えて作り上げた酒。梅酒・味醂・白酒・ベルモット・リキュールなど。再製酒。

こんせいじん

こんせいじん [3] 【金精神・根精神・金勢神】
男根をまつった神。神体は男根に似た自然石,または石・金属・木で男根をかたどったもの。縁結び・出産などに効験があるとされる。金精大明神。こんせい様。かなまら様。

こんせいりょだん

こんせいりょだん [5] 【混成旅団】
もと陸軍で,歩兵一旅団に,騎兵・砲兵・工兵などを加えて編制した独立部隊。

こんせいガス

こんせいガス [5] 【混成―】
石炭ガスと水性ガスとの混合ガス。石炭を乾留して石炭ガスとコークスとを得て,さらにこのコークスに水蒸気を作用させて水性ガスを得る工程を一度に行なって得る。都市ガスに供する。
→水性ガス

こんせき

こんせき [1][0] 【今夕】
今日の夕方。こよい。

こんせき

こんせき [0][1] 【今昔】
〔「せき」は漢音〕
「こんじゃく(今昔)」に同じ。

こんせき

こんせき【痕跡】
<leave no> traces[marks].

こんせき

こんせき [0] 【痕跡】
過去に何かがあったことを示すあと。あとかた。形跡。「―をとどめる」

こんせききかん

こんせききかん [6][5] 【痕跡器官】
機能をほとんど,または全く失って形態的にも退化した器官。人の虫垂・尾骨,クジラの後肢,洞窟動物の目など。生物進化の推定に役立つ。

こんせつ

こんせつ [0][1] 【懇切】 (名・形動)[文]ナリ
(1)非常に親切で,細かな点にも気を配る・こと(さま)。「―丁寧に教える」「母の―な介抱から彼は救はれた/土(節)」
(2)真剣に心の底から願うこと。「欣求の念―なり/私聚百因縁集」

こんせつ

こんせつ [1] 【今節】
(1)このごろ。当節。
(2)プロ野球や競輪・競馬など,一つのシーズンをいくつかの節に区切って行う競技で,今の節。この節。「―の見所」

こんせつ

こんせつ【懇切な(に)】
kind(ly);→英和
cordial(ly).→英和

こんせん

こんせん [0] 【混戦】
(1)敵味方が入り乱れて戦うこと。
(2)試合で,優劣が定まらず,勝敗の予想のつかない戦い。

こんせん

こんせん【混線】
entanglement of wires.〜する get entangled;get crossed (電話).

こんせん

こんせん【混戦】
a confused fight;a melee.→英和

こんせん

こんせん [0] 【混線】 (名)スル
(1)電信・電話で,複数の信号・通話が入りまじること。
(2)いくつかの話が入りまじって,話の本筋がわからないようになること。

こんせん

こんせん [0] 【金仙】
〔仏〕
(1)仏のこと。
(2)釈迦の尊称。

こんせんだいち

こんせんだいち 【根釧台地】
北海道東部,釧路(クシロ)川以東に広がる台地。酪農が盛ん。根釧原野。

こんぜ

こんぜ [1] 【今世】
〔「こんせ」とも〕
〔仏〕(後世・来世に対して)この世。現世。

こんぜつ

こんぜつ [0] 【根絶】 (名)スル
根本までなくしてしまい,再び起こらないようにすること。根だやし。「汚職を―する」

こんぜつ

こんぜつ【根絶する】
eradicate;→英和
root out.

こんぜつ

こんぜつ [0] 【昏絶】 (名)スル
目がくらんで気絶すること。「三君共に死人の如く―し/浮城物語(竜渓)」

こんぜん

こんぜん【渾然と】
harmoniously;→英和
wholly.→英和

こんぜん

こんぜん [0] 【渾然】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「混然」とも書く〕
いくつかのものがとけ合って区別できないさま。「―と融和する」「―として一如となる/平凡(四迷)」

こんぜん

こんぜん【婚前の】
premarital.→英和

こんぜん

こんぜん [0] 【婚前】
結婚する前。

こんぜんいったい

こんぜんいったい [0] 【渾然一体】
全体が溶けあって一つのものになること。

こんぜんこうしょう

こんぜんこうしょう [5] 【婚前交渉】
婚約者あるいは恋人どうしが行う性行為。

こんそくちゅうるい

こんそくちゅうるい [5] 【根足虫類】
原生動物肉質綱の一群の総称。仮足を出して運動し,餌(エサ)をとる単細胞動物。淡水産も海水産もあり,赤痢アメーバなど寄生する種類もある。有孔虫類・アメーバ類なども属する。偽足類。

こんそん

こんそん [0] 【昆孫】
自分より六代後の子孫。子・孫・曾孫(ソウソン)・玄孫・来孫の次。

こんた

こんた 【此方】 (代)
〔「こなた」の転。近世江戸語〕
二人称。お前。あなた。「呑まずと―のその一言でそこいら中がしめつて来るわな/洒落本・道中粋語録」

こんたい

こんたい [0] 【根蔕】
(1)根とへた。
(2)物事の土台。よりどころ。「徳川氏の―を抜きたる第一因/文学史骨(透谷)」

こんたい

こんたい [0] 【金胎】
〔仏〕 金剛界と胎蔵界。

こんたいじ

こんたいじ 【金胎寺】
京都府相楽郡和束町にある真言宗醍醐派の寺。山号は鷲峰山(ジユブセン)。676年役小角(エンノオヅノ)の開創と伝え,722年泰澄(タイチヨウ)が諸堂を建立。良弁(ロウベン)・行基・鑑真・空海・最澄なども修法したといわれる修験道の霊場。

こんたいりょうぶ

こんたいりょうぶ [5] 【金胎両部】
大日如来を智徳の面から開示した金剛界と,理から説いた胎蔵界。金胎両界。

こんたしゅう

こんたしゅう 【此方衆】 (代)
〔「こんたしゅ」とも〕
二人称。単数にも複数にも用いる。あなた。あなたたち。「元この起りは―がおやぢの娘をいじめる事から出来たのだ/歌舞伎・浮世柄」

こんたん

こんたん [1][0] 【魂胆】 (名)スル
〔「たましい」の意〕
(1)工夫すること。段取りをつけること。計画。たくらみ。また,悪巧み。「独り占めしようという―だな」「花柳に戯れ,借金に―する内情/福翁百余話(諭吉)」
(2)こみいった事情。
(3)情人。「道でおとしたか―のうちに落したか/洒落本・蚊不喰呪咀曾我」

こんたん

こんたん【魂胆】
a secret design.

こんたん

こんたん [1] 【今旦】
けさ。今朝。

こんたんばなし

こんたんばなし [5] 【魂胆話】
こみいった内緒の話。

こんだ

こんだ (連語)
〔「のみこんだ」の略〕
わかった。承知した。「―とばかり与次兵衛が/浄瑠璃・寿の門松」

こんだく

こんだく [0] 【混濁・溷濁】 (名)スル
(1)いろいろなものがまじってにごること。「白く―した液」
(2)秩序なく乱れること。混乱すること。「―の世」「意識が―する」

こんだく

こんだく【混濁した】
turbid;→英和
muddy;→英和
<have one's senses> muddled (意識が).

こんだくりゅう

こんだくりゅう [4] 【混濁流】
⇒乱泥流(ランデイリユウ)

こんだて

こんだて [0] 【献立】
〔「献」はすすめる,の意〕
(1)料理の種類・内容や供する順序。また,献立表。メニュー。「決まりきった―」
(2)物事の内容や細目。また,その順序・構成。

こんだて

こんだて【献立(表)】
a menu.→英和

こんだてひょう

こんだてひょう [0] 【献立表】
献立を書いたもの。メニュー。

こんだん

こんだん【懇談】
a familiar talk; <have> a chat <with> .→英和
〜する chat[talk] <with> .‖懇談会 a round-table conference;a social gathering (社交の).

こんだん

こんだん [0] 【懇談】 (名)スル
親しく,打ち解けて話し合うこと。「学級担任と父兄が―する」

こんだんかい

こんだんかい [3] 【懇談会】
打ち解けて話し合う会合。

こんち

こんち [1] 【今日】
「こんにち」の転。江戸・東京の下町ことば。「全体―は何方(ドチラ)へ/浮雲(四迷)」

こんち

こんち [1] 【金地】
〔仏〕
〔須達(スダツ)長者が黄金をしきつめて樹林を買い取り祇園精舎を建てて釈迦に奉った故事による〕
寺。金田(コンデン)。

こんち

こんち [1] 【根治】 (名)スル
「こんじ(根治)」に同じ。

こんちいん

こんちいん 【金地院】
(1)京都市左京区にある南禅寺の塔頭(タツチユウ)の一。応永年間(1394-1428),大業が北山付近に創建。慶長年間(1596-1615),崇伝(スウデン)が現在地に移建中興。狩野派の襖(フスマ)絵や小堀遠州作の枯山水の庭園および茶室八窓席がある。
(2)東京都港区芝公園にある臨済宗南禅寺派の寺。もと崇伝の江戸における宿坊。

こんちいんすうでん

こんちいんすうでん 【金地院崇伝】
⇒崇伝(スウデン)

こんちくしょう

こんちくしょう [5] 【此畜生】 (感)
〔「この畜生」の転〕
相手をののしっていう語。また,腹を立てたり,くやしがったりする時に発する語。「―,だましやがったな」

こんちは

こんちは [4] 【今日は】 (感)
「こんにちは」のくだけた言い方。

こんちゅう

こんちゅう [0] 【昆虫】
(1)節足動物門昆虫綱に属する動物の総称。体は頭・胸・腹の三部に分かれ,頭部には一対の触角,胸部には三対の足があるのが原則。シミ・トビムシのようにはねを欠き変態しない無翅亜綱と,普通はねを有し変態する有翅亜綱とに分類される。後者はさらにトンボやセミのように不完全変態を行うものと,チョウ・ハチ・カブトムシなどのように完全変態を行うものとに分けられる。全世界で八〇万種近くが知られ,全動物の種類の四分の三を占める。大部分が陸生で,淡水産種も少なくないが海産はまれ。六脚虫。六足虫。
(2)虫(ムシ)。

こんちゅう

こんちゅう【昆虫】
an insect.→英和
‖昆虫学者 an entomologist.昆虫採集(網) insect collecting (an insect net).

こんちゅうき

こんちゅうき 【昆虫記】
〔原題 (フランス) Souvenirs entomologiques〕
ファーブルの著書。全一〇巻。1910年完成。昆虫の生態を詳細に観察し,科学的かつ文学的に書き記す。

こんちゅうホルモン

こんちゅうホルモン [5] 【昆虫―】
昆虫類のもつホルモンの総称。脱皮ホルモン・幼若ホルモンなど。

こんちょう

こんちょう [0] 【今朝】
きょうの朝。この朝。けさ。

こんちょう

こんちょう [0] 【根調】
思想や作品などの奥底にある傾向。基調。「貴族的超人的な元始仏教の―/一隅より(晶子)」

こんてい

こんてい [0] 【昆弟】
〔「昆」は兄の意〕
兄弟。「四千万の親愛なる―を致し/真善美日本人(雪嶺)」

こんてい

こんてい [0] 【根底・根柢】
物事や考え方を成り立たせる土台になっているもの。基礎。根本。「通説を―から覆す」「―に横たわる虚無観」

こんてい

こんてい【根底】
<at> the bottom <of> ;→英和
<form> the basis;→英和
the foundation.→英和
〜から fundamentally;→英和
radically.→英和

こんてん

こんてん [0] 【渾天】
天。まるい天。

こんてんぎ

こんてんぎ [3] 【渾天儀】
古代中国の天文観測装置。地平線およびそれに直角に交わる子午線,天の赤道や黄道などを表す目盛付各円環を組み合わせたもの。赤道環や黄道環を回転させて,天体の位置や運行を観測する。渾儀。
渾天儀[図]

こんてんせつ

こんてんせつ [3] 【渾天説】
古代中国の代表的な宇宙観・宇宙構造説の一。球状の天に包まれて,地が中央に存在するというもの。前四世紀頃より説かれ,後漢の張衡によって明確に論じられた。
→蓋天説
→宣夜説

こんでい

こんでい [0] 【健児】
(1)奈良・平安時代,軍団の兵士役が廃された代わりに設けられ,諸国の国府・兵庫などを警備した兵士。郡司の子弟,勲位者などから選ばれた。平安中期以降,軍事的な必要性も乏しくなり消滅した。こんに。
(2)「健児童(コンデイワラワ)」に同じ。

こんでい

こんでい [0] 【金泥】
金粉を膠(ニカワ)の液で泥のように溶かしたもの。日本画や装飾,また写経にも用いた。きんでい。

こんでいごま

こんでいごま 【犍陟駒・金泥駒】
〔梵 Kaṇṭhaka〕
悉達(シツタ)太子が出家をするため王宮を去る時に乗った白馬。

こんでいでん

こんでいでん [3] 【健児田】
奈良・平安時代,諸国において健児の食料にあてた不輸租田。

こんでいどころ

こんでいどころ 【健児所】
〔もと健児が詰めていたところから〕
諸国に置かれた国司の役所の一局の称。健児を統轄した。こにしょ。こんでいしょ。

こんでいわらわ

こんでいわらわ 【健児童】
武家時代,中間(チユウゲン)・足軽などの称。こんでい。「―もしは格勤者なんどにて召つかはれけるが/平家 1」

こんでん

こんでん [0] 【墾田】
律令制下,新たに開墾した田地。723年の三世一身の法,743年の墾田永年私財法以後増加の一途をたどり,班田収授法崩壊・荘園成立の要因となった。はりた。

こんでんえいねんしざいほう

こんでんえいねんしざいほう 【墾田永年私財法】
743年に発布された土地法。位階による開墾面積の制限などを条件に,墾田の永世私有を許したもの。三世一身の法を大幅に推進したもので,これによって公地公民の大原則が崩れ,社寺・貴族による大土地所有が活発化し,荘園制成立の要因となった。墾田永世私財法。墾田永代私有法。墾田永財法。

こんとう

こんとう [0] 【懇到】 (名・形動)[文]ナリ
丁寧で行き届いていること。懇切。「親切―に教授しければ/妾の半生涯(英子)」

こんとう

こんとう [0] 【昏倒】 (名)スル
目がくらんで倒れること。「殴られて―する」

こんとう

こんとう【昏倒する】
faint away;fall (down) unconscious;swoon.→英和

こんとう

こんとう [0] 【今冬】
今年の冬。この冬。

こんとうこう

こんとうこう 【今東光】
(1898-1977) 小説家。横浜生まれ。「痩せた花嫁」で注目され,のちに得度(トクド)。河内の風土を題材にした作品が多い。他に「お吟さま」「悪名」など。

こんとく

こんとく [0] 【懇篤】 (名・形動)[文]ナリ
心がこもっていて,手厚い・こと(さま)。「―なる援助と有益なる忠言とを与へられ/此一戦(広徳)」
[派生] ――さ(名)

こんとく

こんとく [0] 【坤徳】
(1)地の徳。大地が万物を生育する力。
(2)皇后の徳。
⇔乾徳(ケントク)

こんとし

こんとし 【来ん年】 (連語)
次に来る年。来年。こむとし。「人々は―を北伊太利にて暮さんと/即興詩人(鴎外)」

こんとん

こんとん [0] 【混沌・渾沌】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)天地創造の神話で,天と地がまだ分かれず,まじり合っている状態。カオス。「―たる宇宙/社会百面相(魯庵)」
(2)入りまじって区別がつかず,はっきりしないさま。「勝敗の行方は―としている」「敗戦直後はすべてが―の中にあった」

こんとん

こんとん 【餛飩】
〔「こんどん」とも〕
小麦粉を練って肉・あんなどを包み,煮たり蒸したりした菓子。平安時代,宮中の節会(セチエ)などに供された。

こんとん

こんとん【混沌】
chaos.→英和
〜とした chaotic.

こんとん

こんとん [0] 【困頓】 (名)スル
疲れて倒れること。疲れ苦しむこと。「煩悶せよ―せよ/病牀六尺(子規)」

こんど

こんど [1] 【今度】
(1)何度か行われることのうち,現在行われている,あるいは最近行われたばかりのもの。「―の波は大きい」
(2)この次。次回。「―の日曜日」
(3)最近。このたび。「―隣に越して参りました」

こんど

こんど【今度】
this time;now;→英和
next time (この次);shortly (近々);→英和
recently (最近).〜の new;→英和
present (現在の);→英和
next (次の);→英和
recent (先ごろの).→英和
〜からは from now on.〜の試験 the coming examination;the last examination (先ごろの).

こんどう

こんどう【混同する】
confuse[confound] <one thing with another> .→英和

こんどう

こんどう [0][1] 【金堂】
寺院で,本尊を安置する仏殿。伽藍配置の中心。本堂。堂内を金色に装飾したことから,あるいは仏を金人ということからこの名があるという。

こんどう

こんどう [0] 【混堂】
ふろ場。浴場。浴室。

こんどう

こんどう 【近藤】
姓氏の一。

こんどう

こんどう [0] 【金銅】
銅または青銅に金めっきしたもの。仏像などの美術品や建築装飾に用いる。「―仏」

こんどう

こんどう [0] 【混同】 (名)スル
(1)区別しなければならないものを同じものとして扱うこと。「公私を―する」
(2)混じりあって一つになること。混ぜて一つにすること。「其の知識自ら融会―す/明六雑誌 29」
(3)〔法〕 相対立する二つの法律上の地位が同一の人に帰すること。例えば,債権者と債務者とが同一人になるなど。物権・債権とも消滅の原因となる。

こんどう

こんどう [0][1] 【坤道】
大地の原理。また,女性の守るべき道。婦道。
⇔乾道(ケンドウ)

こんどういさみ

こんどういさみ 【近藤勇】
(1834-1868) 幕臣。新撰組局長。武蔵国多摩郡の人。近藤周助に剣を学び,その養子となる。尊攘派志士弾圧の先鋒として幕末の京都に活躍。鳥羽・伏見の戦い以後,江戸で甲陽鎮撫隊を組織。官軍に破れ,斬首。

こんどうこうか

こんどうこうか [5] 【近藤効果】
不純物として鉄などの磁性原子を含む稀薄合金は,低温において電気抵抗が極小値をとるなどの異常を示す。これは一種の量子論的な多体効果による現象で1966年,近藤淳が理論的に解明した。

こんどうじゅうぞう

こんどうじゅうぞう 【近藤重蔵】
(1771-1829) 江戸後期の北方探検家。名は守重。江戸の人。松前蝦夷地(エゾチ)御用として北海道に赴き,ロシアの南下に対抗して北蝦夷(サハリン)・千島列島へ数次にわたる探検を重ね,択捉(エトロフ)島に「大日本恵土呂府」の標柱を建てた。のち書物奉行。編著「外蕃通書」「辺要分界図考」など。

こんどうとみぞう

こんどうとみぞう 【近藤富蔵】
(1805-1887) 近藤重蔵の長男。父のため人を斬って八丈島流刑に処せられ,在島生活の記録「八丈実記」六〇余巻を残す。

こんどうへいざぶろう

こんどうへいざぶろう 【近藤平三郎】
(1877-1963) 薬学者。静岡県生まれ。東大教授。乙卯研究所創立。植物アルカロイドの研究に業績を残す。

こんどうまがら

こんどうまがら 【近藤真柄】
(1903-1983) 社会運動家。東京生まれ。堺利彦の娘。赤瀾会や無産婦人同盟を結成。戦後は日本婦人有権者同盟に参加し,のちに会長を務める。

こんどうまこと

こんどうまこと 【近藤真琴】
(1831-1886) 教育家。江戸の生まれ。幕府海軍操練所翻訳方。維新後,海軍操練所出仕となる。また,海軍予備教育の攻玉塾(のちの攻玉社)を興した。仮名文字論者としても知られる。

こんどうまんたろう

こんどうまんたろう 【近藤万太郎】
(1883-1946) 農学者。岡山県生まれ。東大卒。大原農業研究所初代所長。穀物の貯蔵に関する研究で業績を残す。

こんどうよしき

こんどうよしき 【近藤芳樹】
(1801-1880) 幕末・明治初期の国学者。号は寄居子庵。周防の人。本居大平らに学ぶ。維新後,宮内省文学御用掛となる。著「淫祠論」「薫風集」など。

こんどさ

こんどさ [0] 【紺土佐】
紺色の厚い和紙。本の表紙・傘などに用いた。土佐国で作られるものを最上とした。

こんな

こんな [0] (形動)
(1)物事の程度や状態がこのようであるさま。このよう。「―ことは初めてだ」「あの日の天気も―だった」
(2)下の連体修飾語の意を強める。こんなに。「―いい天気になるとは思わなかった」
〔(1)連体形に「こんな」「こんなな」の二形がある。連体形として一般には「こんな」が用いられるが,接続助詞「のに」「ので」が続くときには「こんなな」の形が用いられる。「何しろ状況がこんななので,どうすることもできない」(2)この語を連体詞とする説もあるが,右の「こんなな」の例のように,述語としても用いられる点が一般の連体詞とは異なっている〕
→そんな
→あんな

こんな

こんな
such;→英和
(like) this;→英和
this kind[sort]of.〜に thus;→英和
in this way.〜わけで such being the case.→英和

こんなん

こんなん [1] 【困難】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
簡単にはなしとげられないこと。実現・実行がむずかしいこと。また,そのさま。「計画の変更は―だ」「―な社会に立つて回天(カイテン)の事業を成そう/花間鶯(鉄腸)」
■二■ (名)スル
苦しみ悩むこと。また,苦しめる事柄。「―に打ち勝つ」「脳病の為に大に―するに至れり/春(藤村)」
[派生] ――さ(名)

こんなん

こんなん【困難】
(a) difficulty;→英和
(a) trouble;→英和
suffering;→英和
hardship(s).→英和
〜な difficult;→英和
hard;→英和
troublesome.→英和

こんにち

こんにち【今日】
today;→英和
these days;nowadays;→英和
now;→英和
at present.〜の学生 students of today;→英和
the present-day students.‖今日は[あいさつ]Good morning[afternoon]./Hello!

こんにち

こんにち [1] 【今日】
(1)きょう。この日。本日。「―限りで閉店いたします」
(2)このごろ。現在。現代。「苦難に耐えて―の繁栄を築く」

こんにちあん

こんにちあん 【今日庵】
(1)京都市の裏千家家元の邸内にある茶室。千宗旦(センソウタン)の創建。間口一間奥行一間一畳台目(ダイメ)向板(ムコウイタ)のもので,佗(ワビ)の極致とされる。
(2)裏千家の別名。

こんにちさま

こんにちさま [1] 【今日様】
太陽を敬って呼ぶ語。天道さま。「遊んでいては―に申し訳ない」

こんにちせい

こんにちせい [0] 【今日性】
現代に通用するような性質。「―を持つテーマ」

こんにちただいま

こんにちただいま [1][2] 【今日唯今】
たった今。今すぐ。ただちに。

こんにちてき

こんにちてき [0] 【今日的】 (形動)
(1)現代に関するさま。「―課題」
(2)現代風であるさま。当世風。「―な風俗」

こんにちは

こんにちは [5] 【今日は】 (感)
日中,人に会ったり,人を訪問した時の挨拶(アイサツ)の言葉。
〔「は」は助詞。「今日は御機嫌いかがですか」などの下を略した形〕

こんにった

こんにった 【今日た】 (連語)
「こんにち(今日)は」の転。狂言・謡曲・歌舞伎などにみられる。「―何故に此所へ御参籠でござつたな/歌舞伎・名歌徳」

こんにゃく

こんにゃく【蒟蒻】
paste made from the arum root.

こんにゃく

こんにゃく [3][4] 【蒟蒻・菎蒻】
(1)サトイモ科の多年草。インドシナ原産。渡来は古く,各地で栽培される。葉は球茎から一個出て,葉柄は太く長く茎のように見える。球茎をこんにゃく玉という。こにゃく。
(2)こんにゃく玉をおろすか粉砕したものに水を加えて練り,消石灰を加えて固めた食品。成分のほとんどが水分で,栄養価値はないが,その弾力ある歯ざわりが好まれ,田楽・白和(シラア)え・おでんなどに用いられる。
蒟蒻(1)[図]

こんにゃく=掘る

――掘る
初冬,生育したコンニャクの球茎を掘り上げる。[季]冬。

こんにゃくいも

こんにゃくいも [4] 【蒟蒻芋】
こんにゃく{(1)}の別名。また,その球茎。

こんにゃくこ

こんにゃくこ [0] 【蒟蒻粉】
こんにゃく{(1)}の球茎を乾燥して粉末にしたもの。

こんにゃくだま

こんにゃくだま [0] 【蒟蒻玉】
こんにゃく{(1)}の球茎。

こんにゃくばん

こんにゃくばん [0] 【蒟蒻版】
印刷法の一。グリセリンと膠(ニカワ)を流し込んだゼリー状のものに,アニリン染料で書いた原稿を転写して版を作り,白紙を当てて印刷する。寒天版。

こんにゃくぼん

こんにゃくぼん [0] 【蒟蒻本】
洒落本(シヤレボン)の別名。半紙四つ折りの小本で,他の草双紙より厚みがありこんにゃく{(2)}を連想させた。

こんにゃくもんどう

こんにゃくもんどう 【蒟蒻問答】
(1)落語の一。俗に托善といわれる二代目(三代目とも)林屋正蔵の作と伝える。にわか坊主の蒟蒻屋六兵衛が,旅僧にしかけられた禅問答のしぐさを蒟蒻の出来具合だと思い,とんちんかんなしぐさで答えて禅僧を負かすという話。
(2)転じて,とんちんかんな問答・返事をいう。

こんにゅう

こんにゅう [0] 【混入】 (名)スル
他の物を混ぜて入れること。混ざって入ること。「毒物を―する」

こんにゅう

こんにゅう【混入する】
mix;→英和
mingle.→英和

こんねん

こんねん [1] 【今年】
この年。いまの年。ことし。本年。

こんねんど

こんねんど [3] 【今年度】
今の年度。ことしの年度。

こんのうりんぎょう

こんのうりんぎょう [5] 【混農林業】
森林の伐採跡地を一時的に農耕に利用すること。
→焼畑(ヤキハタ)
→間作(カンサク)(1)

こんばん

こんばん【今晩】
this evening;tonight.→英和
今晩は[あいさつ]Good evening.

こんばん

こんばん [1] 【今晩】
今日の晩。今夜。

こんばんは

こんばんは [5] 【今晩は】 (感)
日が暮れてから,人に会ったり,人を訪ねたりした時の挨拶(アイサツ)の言葉。
〔「は」は助詞。「今晩はよい晩です」などの下を略した形〕

こんぱ

こんぱ [1] 【混播】 (名)スル
同じ場所に二種類以上の植物が育つように種子をまくこと。こんぱん。

こんぱい

こんぱい [0] 【困憊】 (名)スル
ひどく疲れること。疲れて動けないこと。「疲労―」「上松より登れば一日間にては―するを以て/日本風景論(重昂)」

こんぱく

こんぱく [0] 【困迫】 (名)スル
こまりはてること。「生計日々に―して/鬼啾々(夢柳)」

こんぱく

こんぱく [1] 【魂魄】
〔魂は精神を,魄は肉体をつかさどるたましい〕
死者のたましい。霊魂。

こんぱる

こんぱる [0][1] 【金春・今春】
(1)「金春流」の略。
(2)「金春座」の略。

こんぱるざ

こんぱるざ 【金春座】
大和猿楽四座の一。シテ方金春流を中心とした演能組織。もと円満井(エンマンイ)座。

こんぱるぜんちく

こんぱるぜんちく 【金春禅竹】
(1405-1470頃) 室町中期の能役者・能作者。シテ方金春流五七世宗家。俗名,七郎氏信。禅竹は法名。大和の人。金春座中興の祖とされる。能楽論「六輪一露」を書き,禅的哲学で能を解釈した。「雨月」「芭蕉」「玉葛(タマカズラ)」などの能を作る。

こんぱるぜんぽう

こんぱるぜんぽう 【金春禅鳳】
(1454-1532?) 室町後期の能役者・能作者。シテ方金春流五九世宗家。俗名,八郎元安。禅鳳は法名。禅竹の孫。「嵐山」「生田敦盛」「一角仙人」などの能を作る。

こんぱるりゅう

こんぱるりゅう 【金春流】
能のシテ方の五流の一。五流中最古で,金春禅竹を中興の祖とする。明治以降の名手として,金春広成・桜間左陣・桜間弓川(キユウセン)などがいる。

こんぱん

こんぱん [1] 【今般】
このたび。今回。今度。
⇔先般

こんぴら

こんぴら 【金毘羅・金比羅】
〔仏〕
〔梵 Kumbhīra 鰐(ワニ)の意〕
ガンジス川の鰐が神格化されて仏教の守護神となったもの。魚身で蛇(ヘビ)の形をし,尾に宝玉を持つ。十二神将のうちの宮毘羅(クビラ)にあたる。日本では大物主神(オオモノヌシノカミ)の垂迹(スイジヤク)として金毘羅大権現といい,海上の守護神として広く民間に信仰される。香川県の金刀比羅宮(コトヒラグウ)がその中心的存在。金毘羅大将。

こんぴらぐう

こんぴらぐう 【金毘羅宮】
⇒金刀比羅宮(コトヒラグウ)

こんぴらさま

こんぴらさま [5][6] 【金毘羅様】
⇒金刀比羅宮(コトヒラグウ)

こんぴらだいしょう

こんぴらだいしょう 【金毘羅大将】
「金毘羅」に同じ。

こんぴらふねふね

こんぴらふねふね 【金毘羅船船】
香川県の民謡で,お座敷唄。琴平町の花柳界で,芸者衆が金毘羅参詣客を相手に唄ってきたもの。元は拳遊びの唄という。

こんぴらぶね

こんぴらぶね [5] 【金毘羅船】
讃岐の金毘羅参詣客を乗せて大坂と丸亀の間を往来した客船。江戸後期の金毘羅信仰の隆盛に応じて盛んになった。渡海船の一種で,室津・下津井などに寄港して,普通三〜五日,早ければ二日以内で着いた。

こんぶ

こんぶ【昆布】
a tangle;→英和
a tang.→英和

こんぶ

こんぶ [1] 【昆布】
褐藻類コンブ目コンブ属を含めた近縁の海藻の総称。葉片は帯状で肉が厚い。マコンブ・リシリコンブ・ミツイシコンブなど約二〇種あり,いずれも寒海性で東北地方以北に産する。食用,ヨード製造用。食品の場合は「こぶ」ということが多い。えびすめ。ひろめ。[季]夏。

こんぶ=に針刺す

――に針刺・す
人をのろったり,起請・誓約などの印として昆布に針を刺す。のろう時には昆布で人形を作り,木に打ちつけたり井戸へ投げ入れたりする。

こんぶかり

こんぶかり [3] 【昆布刈(り)】
舟を出して昆布を刈り取ること。[季]夏。

こんぶのし

こんぶのし [3] 【昆布熨斗】
昆布を用いて作ったのし。こぶのし。

こんぶまき

こんぶまき [0] 【昆布巻(き)】
「こぶまき(昆布巻)」に同じ。

こんべん

こんべん [0] 【袞冕】
袞衣(コンエ)と冕冠。天子の衣冠。

こんぺい

こんぺい [0] 【困弊】 (名)スル
苦しみつかれること。困憊(コンパイ)。

こんぺき

こんぺき【紺碧】
deep[dark]blue;azure <sky> ;→英和
emerald <waters> .→英和

こんぺき

こんぺき [0] 【紺碧】
深みのある濃い青色。「―の空」

こんほう

こんほう [1][0] 【鯤鵬】
〔「鯤」は大魚,「鵬」は大鳥。ともに「荘子(逍遥遊)」にみえる想像上の動物〕
この上もなく大きなもののたとえ。

こんぼ

こんぼ [1] 【昏暮】
日暮れ。夕暮れ。また,日没の後。

こんぼう

こんぼう【棍棒】
a club;→英和
a cudgel;→英和
<米> a billy[ <英> a truncheon](警棒).→英和

こんぼう

こんぼう【混紡】
mixed (yarn) spinning.〜の mixed (yarn) spun.

こんぼう

こんぼう [0] 【棍棒】
(1)丸くて長い木の棒。「―でなぐる」
(2)とっくりの形をした木製の体操用具。インディアン-クラブ。「―体操」
(3)新体操の競技種目の一。

こんぼう

こんぼう [0] 【混紡】 (名)スル
種類の異なる繊維をまぜ合わせて糸につむぐこと。「―糸」

こんぼう

こんぼう [0] 【困乏】 (名)スル
貧乏に苦しむこと。窮乏。「旅行の手当に―す/経国美談(竜渓)」

こんぼう

こんぼう [0] 【懇望】 (名)スル
「こんもう(懇望)」に同じ。

こんぼくりん

こんぼくりん [4] 【混牧林】
木材の生産と同時に牧畜も行う林地。

こんぽう

こんぽう [0] 【梱包】 (名)スル
紙などで包み,紐をかけて荷造りすること。また,その荷物。「書籍を―する」

こんぽう

こんぽう【梱包】
packing.→英和
〜する pack up.

こんぽん

こんぽん [0][3] 【根本】
〔古くは「こんぼん」〕
■一■ (名)
(1)物事を成り立たせる基盤となっている事柄。「常識を―からくつがえす」
(2)物事の始まった最初。おこり。また,本家。元祖。「世の乱れそめける―は/平家 1」
■二■ (副)
もともと。もとから。本来。「恩愛のしたしきいもせの中も思へば―土なりけり/仮名草子・伊曾保物語」

こんぽん

こんぽん【根本】
the foundation;→英和
the origin;→英和
the essence (本質).→英和
〜的(に) fundamental(ly);→英和
thorough(ly).→英和
‖根本問題(原理) a fundamental problem (principle).

こんぽんあく

こんぽんあく [3] 【根本悪】
〔(ドイツ) Radikalböse〕
カントの用語。道徳法則に違反する格率を採用しようとする,人間本性に生得的な悪への性向。自由意志の主体としての人間性に必然的に伴うもので,これを道徳法則によって善へと克服することに宗教が構想される。

こんぽんか

こんぽんか [3] 【混本歌】
歌体の一。古今集の真名序に「混本」とあり,喜撰式・奥義抄ほかに諸説あるが実体は不明。

こんぽんきはん

こんぽんきはん [5] 【根本規範】
法規範の究極的な根拠として想定される規範。ケルゼンの純粋法学で提唱された概念。

こんぽんしだし

こんぽんしだし 【根本仕出し】
新発明・新趣向の創案者。「―の家と看板冷(ヒイ)やり氷室山(ヒムロヤマ)/浄瑠璃・会稽山」

こんぽんしゅぎしゃ

こんぽんしゅぎしゃ [6] 【根本主義者】
〔fundamentalist〕
聖書の無謬性を主張し,天地創造やキリストの処女降誕・復活・再臨などの教理を根本原理として文字どおり信じるプロテスタント-キリスト教徒。1920年代以降,アメリカを中心に広がる。原理主義者。ファンダメンタリスト。

こんぽんしりょう

こんぽんしりょう [5] 【根本史料】
歴史の研究で一番確実なよりどころとなる材料。文書や遺物など。

こんぽんせいしん

こんぽんせいしん [5] 【根本精神】
根本となる精神。おおもとになる考え。「憲法の―」

こんぽんちゅうどう

こんぽんちゅうどう 【根本中堂】
比叡山東塔にあり,延暦寺の中心となる建物。788年最澄の開創。現在の堂宇は寛永年間(1624-1644)の再建。一乗止観院。

こんぽんてき

こんぽんてき [0] 【根本的】 (形動)
事柄の根本にかかわるさま。「―な問題」「―に変革する」

こんぽんぶっきょう

こんぽんぶっきょう [5] 【根本仏教】
(1)原始仏教。
(2)釈迦自身の教え,あるいはその直弟子たちの時代までの仏教。

こんまい

こんまい [0] 【昏昧】
(1)暗いこと。暗くて見えないこと。
(2)おろかなこと。愚かで,道理がわからないこと。

こんまい

こんまい [0] 【混米】
別の品種・銘柄の米が混ざっていること。また,その米。

こんまけ

こんまけ [0][4] 【根負け】 (名)スル
相手より根気が続かず,張り合うのをやめること。根気負け。「―して承諾する」

こんみょう

こんみょう 【今明】
きょうとあす。きょうあす。今明日。「忽ちに―の程とは思はざりつるに/平家 5」

こんみょうにち

こんみょうにち [3] 【今明日】
きょうとあす。きょうかあす。こんみょう。「できれば―のうちにご返事下さい」

こんみょうねん

こんみょうねん [3] 【今明年】
今年と来年。今年か来年か。

こんみり

こんみり (副)
味わいが深いさま。濃厚なさま。「御中こちごち―とこそなりにけれ/浄瑠璃・善光寺御堂供養」

こんみん

こんみん [0] 【昏眠】
昏睡と昏蒙の中間程度の意識混濁。かなり強い刺激でなければ反応しない。寝たままで動かず,しばしば失禁する。

こんみん

こんみん [0] 【困民】
貧困に苦しんでいる人たち。貧しい民衆。

こんみんとう

こんみんとう 【困民党】
自由民権運動の激化期に借金返済をめぐって結成された農民組織。1881年(明治14),松方財政の紙幣整理による不況の下,関東・中部地方など養蚕・製糸業地帯の貧農が中心となり,負債利子の減免,元金の年賦償却などを要求して運動を起こした。群馬事件・秩父事件は自由党員の指導下にこれらの農民が蜂起したもの。借金党。困窮党。

こんむ

こんむ [1] 【昏夢】
はっきりしない夢。また,まどろみ。

こんむらご

こんむらご [3] 【紺村濃】
染色の名。淡い紺色で所々に濃い紺色のあるもの。こむらご。

こんめい

こんめい [0] 【混迷・昏迷】 (名)スル
(1)複雑に入り組んで筋道がわからなくなること。「―する政局」
(2)〔医〕 意識は保たれているが,外界の刺激に対する反応や意思の表出を欠く状態。《昏迷》

こんめい

こんめい [0] 【懇命】
心のこもった仰せ。他人の命令を敬っていう。「―を承る」

こんめい

こんめい [0] 【昏冥】
くらいこと。くらやみ。「―に漂う」

こんめい

こんめい 【昆明】
中国,雲南省の省都。雲貴高原の海抜1950メートルに位置し,温和な気候に恵まれ,滇池(テンチ)と後背の山々をひかえた中国有数の景勝地。ミャンマー・ラオス・ベトナムへの交通の起点で,商工業も盛ん。クンミン。

こんめい

こんめい【昏迷】
<be thrown into> confusion.→英和

こんめい

こんめい [0] 【渾名・諢名】
あだな。愛称。

こんめいこ

こんめいこ 【昆明湖】
北京の北西郊,頤和園(イワエン)の中にある万寿山の湖。

こんめいち

こんめいち 【昆明池】
(1)中国,滇池(テンチ)の別名。
(2)漢の武帝が水戦訓練のため,滇池に模して長安の南西に掘らせた周囲四〇里の池。

こんめいちのそうじ

こんめいちのそうじ 【昆明池の障子】
清涼殿の弘廂(ヒロビサシ)にあった衝立て障子。表に昆明池{(2)},裏に嵯峨野の小鷹狩りの図が極彩色で描いてある。

こんめん

こんめん [0] 【混綿】
綿糸紡績の工程で,二種以上の綿花をまぜ合わせる作業。

こんもう

こんもう 【昏蒙・昏朦・昏濛】
■一■ (名・形動タリ)
暗くてはっきりしない・こと(さま)。「鐘声遠く暮を報じ来て一室の中稍―たり/世路日記(香水)」
■二■ (名)
軽度の意識の低下状態。感情の動きが鈍く,強い刺激には注意を向け,簡単な質問には答えられる。《昏蒙》

こんもう

こんもう [0] 【懇望】 (名)スル
〔「もう」は呉音〕
熱心に希望すること。心から頼むこと。懇願。こんぼう。「総裁就任を―する」「―もだしがたく引き受ける」

こんもう

こんもう [0] 【根毛】
根の先端近くに生じる糸状の突起物。表皮細胞が細長く伸びたもので,表面積を増し,土中からの水分や養分の吸収を容易にする。

こんもり

こんもり [3] (副)スル
(1)木が生い茂っているさま。「―した森」
(2)丸く盛り上がっているさま。「―と土を盛る」

こんもり

こんもり
〜(と) thick(ly);→英和
luxuriant(ly).→英和

こんや

こんや【今夜】
⇒今晩.

こんや

こんや【紺屋】
a dyer (人);→英和
a dyer's (店).紺屋の白袴 The tailor's wife is worst clad.

こんや

こんや [0] 【紺屋】
「こうや(紺屋)」に同じ。

こんや

こんや [1] 【今夜】
きょうの夜。この夜。今晩。天気予報では,日没から明朝の日の出までをいう。

こんや=の明後日(アサツテ)

――の明後日(アサツテ)
⇒こうや(紺屋)の明後日(「こうや」の句項目)

こんや=の白袴(シロバカマ)

――の白袴(シロバカマ)
⇒こうや(紺屋)の白袴(「こうや」の句項目)

こんやく

こんやく【婚約】
an engagement;→英和
a betrothal.→英和
〜する be engaged[betrothed] <to> .〜を解消する break (off) one's engagement <with> .‖婚約者 her fiancé (男);his fiancée (女).婚約指環 an engagement ring.

こんやく

こんやく [0] 【婚約】 (名)スル
結婚の約束をすること。また,その約束。
→婚姻予約

こんやく

こんやく [0] 【困厄・困阨】 (名)スル
苦しみ悩むこと。苦しみ。また,災難。

こんやくしゃ

こんやくしゃ [3][4] 【婚約者】
婚約した相手。フィアンセ。

こんやぞめ

こんやぞめ [0] 【紺屋染(め)】
紺屋で染めること。また,染めたもの。

こんやのり

こんやのり [3] 【紺屋糊】
「こうやのり(紺屋糊)」に同じ。

こんやばい

こんやばい [3] 【紺屋灰】
「こうやばい(紺屋灰)」に同じ。

こんややく

こんややく 【紺屋役】
「こうややく(紺屋役)」に同じ。

こんゆ

こんゆ [1] 【懇諭】 (名)スル
真心をこめてさとすこと。「其(ソノ)不利なる事を―せられ/近世紀聞(延房)」

こんゆう

こんゆう [0] 【渾融】 (名)スル
入りまじって,一つにとけ合うこと。「―して一となす/真善美日本人(雪嶺)」

こんゆう

こんゆう [0] 【今夕】
きょうの夕方。こんせき。

こんよ

こんよ [1] 【坤輿】
大地。地球。坤儀。

こんよう

こんよう コンヤウ 【昆陽】
⇒青木(アオキ)昆陽

こんよう

こんよう [0] 【根葉】
⇒根出葉(コンシユツヨウ)

こんよう

こんよう [0] 【混用】 (名)スル
種類の異なるものをまぜて用いること。「片仮名と平仮名を―する」

こんよう

こんよう [0] 【金容】
金色(コンジキ)の仏像の尊い姿をいう語。玉容。

こんようのたたかい

こんようのたたかい コンヤウ―タタカヒ 【昆陽の戦い】
23年,中国の昆陽城(河南省葉県)にたてこもった劉秀(後漢の光武帝)が,四〇万といわれる王莽の軍を一万足らずの兵で破った戦い。

こんよく

こんよく【混浴】
mixed bathing.

こんよく

こんよく [0] 【混浴】 (名)スル
男女が同じ浴場で入浴すること。

こんよばんこくぜんず

こんよばんこくぜんず 【坤輿万国全図】
漢文の世界地図。1602年,マテオ=リッチの原稿をもとに李之藻が北京で刊行。六幅から成る。

こんら

こんら 【今良】
律令制下,賤民から解放されて良民となった者。主殿寮(トノモリヨウ)に属し,掃除・水汲みなど雑役に従事した。こんりょう。ごんろう。いままいり。いまよし。

こんらい

こんらい [1] 【今来】
(1)今まで。「古往―」
(2)ただ今。現在。

こんらん

こんらん【混乱】
<be thrown into> confusion;→英和
disorder.→英和
〜する be confused[disordered].

こんらん

こんらん [0] 【混乱】 (名)スル
秩序なく入り乱れること。いろいろの物事が一緒になって,訳がわからなくなること。「列車のダイヤが―している」「頭の中が―している」

こんりゅう

こんりゅう【建立する】
build;→英和
erect.→英和

こんりゅう

こんりゅう [1] ―リフ 【根粒】 ・ ―リウ 【根瘤】
マメ科植物の根にみられるこぶ状の組織塊。根に根粒菌が侵入することによってできる。

こんりゅう

こんりゅう [0] 【建立】 (名)スル
〔「こん」は呉音〕
寺院・堂塔などを建てること。「五重の塔を―して後生を願う」

こんりゅうきん

こんりゅうきん [3][0] 【根粒菌】
マメ科植物と共生して,根粒をつくる細菌。根粒中で空気中の窒素を固定し,自然界における窒素の循環に重要な役割を果たす。根粒バクテリア。

こんりょう

こんりょう 【今良】
⇒こんら(今良)

こんりょう

こんりょう [0] 【袞竜】
袞竜の御衣(ギヨイ)。また,その縫い取り。

こんりょうのぎょい

こんりょうのぎょい [6] 【袞竜の御衣】
天皇が朝賀・即位などの儀式に用いた礼服。赤地綾織の上衣と裳からなり,竜・火など一二種の縫い取りがある。中国の制にならったもので,孝明天皇即位まで用いられた。
袞竜の御衣[図]

こんりょうのそで

こんりょうのそで [0] 【袞竜の袖】
(1)天子の礼服の袖。
(2)天子の威徳の下。「―に隠れる(=天子ノ威徳ノ下ニカクレテ勝手ナコトヲスル)」

こんりん

こんりん [0] 【金輪】
〔仏〕
(1)三輪・四輪の一。地下にあって大地を支える大輪。
(2)「金輪王」の略。

こんりん

こんりん [0] 【混林】
⇒混交林(コンコウリン)

こんりんおう

こんりんおう 【金輪王】
〔仏〕 転輪王の一。転輪王のうち最後に出現し,金の輪法を感得して四州全体を治めるとされる聖王。金輪聖王。金輪。

こんりんざい

こんりんざい【金輪際】
never;→英和
on no account;by no means.

こんりんざい

こんりんざい [3] 【金輪際】
■一■ (名)
〔仏〕 大地の下百六十万由旬の深さにある金輪{(1)}の底。世界の果て。「下化衆生を表して―に及べり/謡曲・山姥」
■二■ (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)強い決意や確信を表す。絶対に。決して。「―助けてやるものか」
(2)どこまでも。とことん。「聞きかけたことは―聞いてしまはねば気がすまぬ/滑稽本・膝栗毛 6」

こんりんならく

こんりんならく [5] 【金輪奈落】
「金輪際(コンリンザイ)」に同じ。「―其様(ソノヨウ)な義は御免蒙る/風流仏(露伴)」

こんりんほう

こんりんほう [3] 【金輪宝】
〔仏〕 金輪王の所有する七宝の一。王の行く所に必ず現れ,四方を制するという。輪宝。

こんる

こんる [1] 【近流】
〔呉音〕
律令制で,三流(サンル)の一。近国へ流すこと。延喜式では,越前・安芸(アキ)などへの配流。
→遠流(オンル)
→中流(チユウル)

こんるり

こんるり [0] 【紺瑠璃】
紺色の瑠璃。また,紺色がかった瑠璃色。「心葉,―のには五葉の枝/源氏(梅枝)」

こんれい

こんれい [0] 【婚礼】
結婚の儀式。結婚式。婚儀。

こんれい

こんれい【婚礼】
a wedding.→英和
⇒結婚.

こんれんじ

こんれんじ 【金蓮寺】
京都市北区鷹ヶ峰にある時宗四条派の本山。1308年浄阿の開山。初め祇陀林寺(ギダリンジ)と称したが,11年,後伏見上皇の命で錦綾山太平興国金蓮寺と改称。四条道場。

こんろ

こんろ [1] 【焜炉】
(1)土製・金属製の,持ち運びのできる小型の炉。炊事用。木炭・ガス・電気など,用いる熱源に応じて構造が異なる。
(2)特に,七輪。

こんろ

こんろ【焜炉】
a portable cooking stove.

こんろう

こんろう [0] 【軒廊】
〔「こん」は呉音〕
寝殿造りで,主要殿舎の左右に付く,屋根のある土間床の渡り廊下。特に,紫宸殿の南庭を囲む回廊。

こんろうのみうら

こんろうのみうら 【軒廊の御卜】
紫宸殿の東軒廊で行う占い。大嘗会(ダイジヨウエ)の国郡定めや変事の際の占いを行なった。

こんろん

こんろん 【崑崙】
(1)「崑崙山脈」の略。
(2)中国の西方にあると考えられた霊山。黄河の源をなし,玉(ギヨク)を産し,不死の仙女西王母の住む所とされた。崑山。

こんろんさんみゃく

こんろんさんみゃく 【崑崙山脈】
中国,チベット高原の北を東西に走る古期褶曲山脈。長さ2500キロメートル。東部から黄河・長江が発源する。クンルン山脈。

こんろんはっせん

こんろんはっせん 【崑崙八仙】
雅楽の一。右方。壱越(イチコツ)調。新楽。四人による文の舞。別装束で鶴面をつけ,仙人が鶴となって遊ぶ姿をかたどって舞うという。くろはせ。八仙。鶴舞。
崑崙八仙[図]

こんわ

こんわ【混和する】
mix;→英和
mingle.→英和

こんわ

こんわ [0] 【懇話】 (名)スル
親しく打ち解けて話し合うこと。懇談。「―会」「諸氏…列席して相ひ―す/浮城物語(竜渓)」

こんわ

こんわ [0] 【混和】 (名)スル
(1)まざり合って区別がつかなくなること。よくまぜ合わせること。こんか。「酢と油を―する」
(2)〔法〕 別々の所有者に属するものがまざり合って区別がつかなくなること。A の砂糖と B の塩がまじってしまったような場合。

こんわく

こんわく [0] 【昏惑】 (名)スル
道理に暗く判断に迷うこと。

こんわく

こんわく【困惑】
embarrassment.〜する be embarrassed;be at a loss.→英和

こんわく

こんわく [0] 【困惑】 (名)スル
どうしてよいかわからなくてとまどうこと。「突然の出馬要請に―する」

こんわじろう

こんわじろう 【今和次郎】
(1888-1973) 建築学者・風俗研究家。青森県生まれ。早大教授。民家研究に民俗学の観点を導入。風俗・世相を研究する考現学を提唱。

こんわち

こんわち [3] 【混和池】
浄水工程の一つで,原水に薬品を混和させる池のこと。一般に,塩素と沈殿剤(凝集剤)を注入して攪拌する前塩素処理が行われる。

こんサージ

こんサージ【紺サージ】
(navy-)blue serge.

こゝろ

こころ 【こゝろ】
小説。夏目漱石作。1914年(大正3)「朝日新聞」連載。エゴイズムに悩みつつ,明治の精神に殉じて自殺する「先生」の心を通して生の孤独感を描く。

こアジアしょご

こアジアしょご [1][4] 【古―諸語】
〔Paleo-Asiatic〕
沿海州から北東アジアにかけて孤立的に分布するギリヤーク語・ユカギール語・チュクチ語など少数民族の言語の総称。少数の同系言語から成るいくつかの語族と,全く孤立した言語とがある。旧アジア諸語。旧シベリア諸語。極北諸語。

こ文字

こもじ [2] 【こ文字】
〔「こ」で始まる語の文字詞〕
(1)〔女房詞〕
鯉(コイ)。
(2)〔中世女性語〕
小麦。


枯れて落ちた松葉。「―をたいて手拭ひあぶる寒さかな/笈日記」


「こ」の濁音の仮名。軟口蓋破裂音の有声子音と後舌の半狭母音とから成る音節。現代共通語では,この音は主として語頭に用いられ,語中・語尾では,その頭子音が軟口蓋鼻音となるのが一般である。これを鼻濁音の「ご」といい,必要に応じ「こ(コ)」に半濁点「°」を付けて示すことがある。
〔奈良時代までは上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕

ご [0] 【後】
あることが起こったのち。あと。「その―」「夕食―」

ご 【午】
午(ウマ)の刻。今の正午前後。「三井寺や日は―にせまる若楓/新花摘」

ご【碁】
<play,have a game of> go.→英和
碁石 a go stone.

ご【五】
five.→英和
第〜(の) the fifth.→英和
〜分の一 one fifth.

ご [1] 【五・伍】
数の名。四より一つ多い数。一〇の半分。片手の指の数。いつ。いつつ。

ご [0][1] 【碁・棊・棋】
二人が相対し,縦横一九路ずつの枡目を刻んだ盤上で黒石と白石を枡目の交点に交互に打ち合い,囲った交点の数(地(ジ))と取った石の多さで勝負を争う遊戯。中国におこった。囲碁。「―を打つ」

ご [0][1] 【期】
〔呉音〕
(1)とき。おり。時期。「この―に及んで見苦しい振る舞いはしたくない」
(2)臨終の時。「今は―を待つばかりなり/謡曲・土蜘蛛」

−ご【−後】
after <dinner> ;→英和
<ever> since (以後).→英和
今から2年〜 two years hence.

ご 【御】
■一■ (名)
〔「御前」の略か〕
婦人の敬称。「伊勢の―もかくこそありけめ/源氏(総角)」
■二■ (接頭)
(1)主として漢語の名詞などに付いて,尊敬の意を表す。「―意見を尊重します」「―両親」「―家庭のみなさま」「―本」「―殿」
(2)動作を表す漢語に付く。
 (ア)人の行為に対する尊敬の意を表す。「―成人のあかつきには」「―帰国なさる」「―説明くださる」
 (イ)行為の及ぶ他人を敬って,自分の行為をへりくだっていう。「―案内申しあげる」「―招待いたします」「―紹介する」
(3)漢語の名詞に付いて,丁寧・上品にいう。「―飯」「―詠歌」「―馳走」
→お(御)
■三■ (接尾)
人物を表す名詞に付いて,尊敬の意を添える。「伯父―」「てて―」「めい―さま」

ご [1] 【豆汁・豆油】
大豆を水に浸し,すりつぶした汁。豆腐・豆乳の原料。染色の色止めにも用いる。ごじる。

ご【語】
a word;→英和
a term (術語).→英和

ご 【呉】
(1)中国,春秋時代の列国の一((?-前473))。長江下流域を領有。楚(ソ)・越と抗争し中原進出をはかったが,闔閭(コウリヨ)の子夫差(フサ)のとき,越王勾践(コウセン)に滅ぼされた。
(2)三国時代の王朝の一(222-280)。都は建業(今の南京)。孫権が江南に樹立。彼の死後衰え,西晋の武帝に滅ぼされた。
(3)五代十国の一(902-937)。淮南(ワイナン)節度使の楊行密が揚州を中心に樹立。徐知誥(ジヨチコウ)に滅ぼされた。
(4)今の江蘇省のうち長江以南一帯の地名。

ご [1] 【語】
(1)ことば。「―を次ぐ」
(2)単語。「―の意味を調べる」

ご=に凝(コ)ると親の死に目に逢(ア)わぬ

――に凝(コ)ると親の死に目に逢(ア)わぬ
碁は極めて重大なことでも忘れてしまうほど夢中になりやすいものである。

ご=に負けたら将棋(シヨウギ)に勝て

――に負けたら将棋(シヨウギ)に勝て
一方で失ったら,他方で取り返せということ。

ご=を交(マジ)える

――を交(マジ)・える
言葉をかわす。

ごあいさつ

ごあいさつ [2] 【御挨拶】
(1)相手を敬って挨拶を丁寧に言う語。
(2)相手の失礼な言い方などに対して皮肉を込めて言う語。あきれた言いざま。「これは―だね」

ごあく

ごあく [1] 【五悪】
〔仏〕 無量寿経に説かれている五つの悪行。殺生(セツシヨウ)・偸盗(チユウトウ)・邪淫(ジヤイン)・妄語(モウゴ)・飲酒(オンジユ)。
→五戒

ごあくしゅ

ごあくしゅ [3] 【五悪趣】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)を断ちきれぬ者が死後に生まれかわる五種類の存在,またその生活。天上・人間・地獄・畜生・餓鬼。五悪道。五道。

ごあくどう

ごあくどう [3] 【五悪道】
⇒五悪趣(ゴアクシユ)

ごあさって

ごあさって [3]
(西日本で)あさっての翌々日。

ごあります

ごありま・す (動サ特活)
〔「ござります」の転〕
補助動詞として用いる。補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。「こんな熱い涙は出ませぬで―・するで―・する/浄瑠璃・宵庚申(上)」
〔活用は補助動詞「ござります」に同じ〕

ごある

ごあ・る (動ラ四)
〔「ござる」の転〕
(1)「ある」の意の丁寧語。あります。「某は生まれて此かた,湯風呂を仕た事も―・らぬ/狂言・粟田口」
(2)(補助動詞)
補助動詞「ある」の意の丁寧語。…であります。「五十両や百両友達に損掛ける忠兵衛では―・らぬああ/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

ごあんす

ごあん・す (動サ特活)
〔「ござんす」の転〕
(1)「行く」「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「前はさいさい―・して何が怖うて逃げさんす/浄瑠璃・二枚絵草紙(下)」
(2)(補助動詞)
補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。「なんの気随で―・しよ/浄瑠璃・反魂香」
〔活用は動詞「ござります」に同じ〕

ごあんない

ごあんない [0] 【御案内】
ごぞんじ。御承知。「皆様―のとおり」
→案内(4)

ごい

ごい [1] 【五噫】
〔「後漢書(逸民伝)」による。後漢の人,梁鴻(リヨウコウ)が五つの「噫」の字のある歌を作って世を嘆いたことから〕
嘆き憂えること。

ごい

ごい [1] 【語彙】
(1)〔vocabulary〕
ある一つの言語体系で用いられる単語の総体。言語体系をどのように限るかによって,内容が変わる。日本語という限り方をすれば,日本語の単語全体を意味し,漁村・農村あるいは特定の職業など,ある領域に限れば,その領域内で使われる単語の全体を意味し,ある個人に限れば,その人の使う語の総量を表す。「漱石の―」「―が豊富だ」
(2)単語を集め,一定の方式に従って順序立てて並べたもの。解釈の付けられているものが多い。「近松―」

ごい

ごい【語彙】
(a) vocabulary;→英和
a glossary.→英和

ごい

ごい [1] 【五位】
(1)位階の第五番目。正五位と従五位とがある。律令制では五位以上は勅授とされ,六位以下にくらべて格段に優遇された。
(2)〔仏〕 すべての存在を五つに分類したもの。色法(物質的存在)・心法(心の主体)・心所法(心法に付随する働き)・心不相応法(他の四位の属さないもの)・無為法(真理)の総称。
(3)「五位鷺(ゴイサギ)」の略。

ごい

ごい [1] 【語意】
言葉の意味。語義。

ごい

ごい ゴヰ 【五井】
姓氏の一。

ごいぎょう

ごいぎょう 【呉偉業】
⇒呉梅村(ゴバイソン)

ごいけんばん

ごいけんばん [3] 【御意見番】
地位の高い人に対し,忌憚(キタン)なく自分の意見を述べて言行をいましめる人。「天下の―大久保彦左衛門」

ごいこう

ごいこう 【語意考】
語学書。一巻。賀茂真淵著。1769年自序。五十音図を基にして,活用・延言・約言など,古語に関する語学上の見解をまとめたもの。

ごいさぎ

ごいさぎ【五位鷺】
《鳥》a night heron.

ごいさぎ

ごいさぎ ゴヰ― [0][2] 【五位鷺】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長60センチメートル内外。頭と背は緑黒色,腹面は汚白色,翼は灰色。繁殖期には後頭から二本の長い白色の飾り羽がたれる。夜行性で,夕方,水辺で魚やカエルを食べる。温帯・熱帯に広く分布。日本では本州以南で繁殖する留鳥。一部は冬に台湾・フィリピンなどに渡る。五位。
〔醍醐天皇が神泉苑の御遊のとき,五位を授けた故事によるという〕
五位鷺[図]

ごいし

ごいし [0] 【碁石】
囲碁に用いる,黒白二種の小さな石。中央部がやや盛りあがった円形のもので,直径約2.2センチメートルを標準とする。黒は一八一個,白は一八〇個が正式対局における数。上等な石は黒は那智黒で,白はチョウセンハマグリの殻で作る。

ごいし

ごいし [0] 【御倚子】
儀式において群臣の拝を受けるとき,天皇の着座したいす。

ごいしきん

ごいしきん [0] 【碁石金】
甲州金の初期のもので,碁石状の金貨。
→甲州金

ごいししじみ

ごいししじみ [4] 【碁石蜆】
シジミチョウ科のチョウ。開張約25ミリメートル。はねの表面は黒褐色,裏面は白色で碁石状の黒紋が並ぶ。日本全土と朝鮮半島から東南アジアにかけて分布。

ごいしつばめしじみ

ごいしつばめしじみ [7] 【碁石燕小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。開張約22ミリメートル。はねの表は黒褐色。裏は灰色で,雄では碁石状の黒斑がある。幼虫は照葉樹原生林の着生植物シシンランを食べる。九州と紀伊半島にすむが数が少なく,絶滅が危ぶまれる。天然記念物。

ごいしはまぐり

ごいしはまぐり [5] 【碁石蛤】
チョウセンハマグリの異名。

ごいしまめ

ごいしまめ [3] 【碁石豆】
大豆(ダイズ)の一品種。種子が平たくて黒く,碁石に似る。

ごいちごじけん

ごいちごじけん 【五・一五事件】
1932年(昭和7)5月15日,農村の窮乏,政治の腐敗に憤った海軍青年将校らが,民間の愛郷塾などの右翼と結んで起こした,首相官邸・日本銀行などを襲撃し首相犬養毅が殺害された事件。政党内閣の時代は終わり,軍部の発言力が強くなった。

ごいちじょうてんのう

ごいちじょうてんのう ゴイチデウテンワウ 【後一条天皇】
(1008-1036) 第六八代天皇(在位 1016-1036)。名は敦成(アツヒラ)。一条天皇の皇子。母は藤原道長の娘彰子。在位中道長が摂政を務めた。

ごいっしょ∘する

ごいっしょ∘する [0] 【御一緒する】 (動サ変)
同行することをへりくだっていう語。「そこまで―∘しましょう」

ごいっしん

ごいっしん [2] 【御一新】
明治維新(メイジイシン)の別名。

ごいのくろうど

ごいのくろうど ゴヰ―クラウド 【五位の蔵人】
蔵人所の次官。蔵人頭(クロウドノトウ)の次位。定員は二,三名。五位の殿上人の中から名家の家筋で学識才能のある者を特に選んで任じた。

ごいらんしゅう

ごいらんしゅう ゴヰランシウ 【五井蘭洲】
(1697-1762) 江戸中期の儒者。大坂の人。名は純禎(トシサダ)。懐徳堂教授。荻生徂徠を批判して宋学を弁護。また,国文・和歌の研究にも携わった。著「非物篇」「瑣語」「勢語通」など。

ごいり

ごいり [0] 【後入り】
茶事で初入りのあと,いったん露地の腰掛けに出た客が,亭主の打つ銅鑼(ドラ)の合図または迎えで,濃茶の飾り付けのされた席中に再び入ること。あといり。のちいり。
⇔初入り

ごいろん

ごいろん ゴヰ― [2] 【語彙論】
言語研究の一部門。語彙について体系的に記述説明する学問。語構成論・語彙史論・計量語彙論・位相論その他を含む。

ごいん

ごいん [0] 【誤飲】 (名)スル
異物を誤って飲み込むこと。

ごいん

ごいん [1] 【後院】
離宮の一つ。天皇の常の御所以外に設定した予備の御所。譲位後の御所(仙洞御所)となることが多い。平安初期,嵯峨天皇のときに始まる。

ごいん

ごいん [1][0] ―イン 【五音】 ・ ―ヰン 【五韻】
(1)中国・日本の音楽の理論用語。音階や旋法の基本となる五つの音。各音は低い方から順に宮(キユウ)・商(シヨウ)・角(カク)・徴(チ)・羽(ウ)と呼ばれ,基本型としては洋楽のドレミソラと同様の音程関係になる。五音(ゴオン)。五声(ゴセイ)。《五音》
(2)音声の調子。ねいろ。また,こわね。「―を聞きて占ふ事分きて妙なり/浮世草子・好色万金丹」
(3)五十音図の各行の五つの仮名によって表される音。ごおん。
(4)中国の音韻学で,喉音・顎音・舌音・歯音・唇音の称。

ごいんかん

ごいんかん ゴヰンクワン [2] 【五員環】
分子内で五個の原子が環状に結合した構造。

ごいんず

ごいんず 【五音図】
五十音図の古称。

ごいんそうつう

ごいんそうつう [1][0] 【五韻相通】
(1)昔の音韻学の用語。五十音図が考え出されて以後,音韻変化を説明するために,五十音図の同じ行の音は互いに通じ合うとする考え方で,悉曇(シツタン)学の影響を受けたもの。「けけれ」と「こころ」,「いを」と「うを」の類を説明するのに使われた。現在ではそれぞれの変化の由来が明らかになったものが多く,一定の限度内では音韻変化の現象の一つとして認められるものの,全体としてはこの説は行われなくなっている。同音相通。同紐相通。
(2)和歌・連歌で,句の移り目に五十音図の同行の字を置いて,音調を整える技法。

ごう

ごう【郷】
a village.→英和
郷に入っては郷に従え When in Rome do as the Romans do.

ごう

ごう【号】
a number (雑誌などの);→英和
a pen name (雅号);a title (称号).→英和
〜する call[style](oneself).→英和
‖「世界」5月号 the May number[issue]of the Sekai.

ごう

ごう【合】
a go (量目);→英和
<the eighth> stage[station] <of Mt.Fuji> .→英和

ごう

ごう【剛の者】
a brave man;a veteran.→英和

ごう

ごう ガウ [1] 【剛・豪】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「こう」〕
強く勇ましい・こと(さま)。
⇔柔
「―の者」「柔よく―を制す」「精神の―なる今に赫たり/明六雑誌 36」

ごう

ごう ガウ [1] 【郷】
(1)いなか。里。「白川―」
(2)律令制で,地方行政における社会組織の単位。
→郷里制
(3)昔の,数村を合わせた呼び名。

ごう

ごう ガウ 【郷】
姓氏の一。

ごう

ごう ゴフ [1] 【業】
(1)〔仏〕
〔梵 karman〕
身体・言語・心による人間の働き・行為。行為は必ずその結果をもたらし,また現在の事態は必ずそれを生む行為を過去に持っているとする思想は,インド思想に広く見られる。カルマ。羯磨(カツマ)。
⇔果報
(2)人が担っている運命や制約。主に悪運をいう。「―が深い」

ごう

ごう ガウ [1] 【濠・壕】
土を掘って作ったみぞ。また,城の周囲に設けた堀。
〔水をたたえたものを「濠」,水のないものを「壕」として区別する〕

ごう

ごう【業】
《仏教》karma.→英和
〜の深い sinful.→英和
〜を煮やす become irritated <at,by> .

ごう

ごう ガフ 【合】
■一■ [1] (名)
(1)尺貫法における体積の単位。升の一〇分の一。一〇勺(シヤク)で一合。明治の尺貫法では1.8039デシリットル。
→升
(2)面積の単位。坪または歩の一〇分の一。約0.3306平方メートル。
→坪
(3)登山路の概略を示す単位。頂上までを険阻の度を目安として一〇合に分ける。「八―目」
(4)和船で,帆の張り加減の度合をいう語。帆を一杯に張るのを一升とし,半ばに張るのを五合という。
(5)太陽と惑星との黄経が等しくなる時刻およびその現象。内惑星(水星および金星)については,太陽に対して内側にある時を内合,外側にある時を外合という。会合。
→衝(シヨウ)
(6)〔哲〕 正・反・合の一。「総合{(2)}」に同じ。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)箱などふたのあるものを数えるのに用いる。「黒き皮籠三―/方丈記」
(2)戦いや試合の回数を数えるのに用いる。「戦いを交えること一,二―」

ごう

ごう ガウ 【号】
■一■ [1] (名)
(1)画家・文人・学者などが,本名のほかにつける名。雅号。
(2)雑誌など,定期的に発行されるもののそれぞれ。「次の―で完結する」
(3)活字の大きさの単位。
→号数活字
(4)カンバスの大きさを表す単位。〇号が最小で,写真のキャビネ判よりやや大きいもの。
■二■ (接尾)
(1)助数詞。雑誌など,定期的に発行されるものや,順序のあるものについて,順を追って数えるのに用いる。「三―で廃刊になった」「一―車と二―車は禁煙車」
(2)列車・船・飛行機・動物などの名に付けて用いる。「ひかり―」

ごう

ごう ガウ [1] 【毫】
〔細い毛の意〕
(1)きわめてわずか。ほんの少し。
→毫も
(2)尺度・量目などの単位。釐(リ)の一〇分の一。毛(モウ)。
(3)筆の穂先。

ごう=が煮える

――が煮・える
いらいらする。しゃくにさわる。業が煎(イ)れる。業が湧(ワ)く。

ごう=に入(イ)っては郷に従う

――に入(イ)っては郷に従う
〔童子教「入�郷而随�郷,入�俗而随�俗」より〕
新しい土地に来たら,その土地の風俗・習慣に従うのが処世の法である。

ごう=を曝(サラ)す

――を曝(サラ)・す
前世の業によって,その世で恥をさらす。

ごう=を煮やす

――を煮や・す
思うように事が運ばずいらだつ。

ごうあく

ごうあく ガウ― [0][1] 【強悪】 (名・形動)[文]ナリ
おこない・性格などがきわめて悪い・こと(さま)。「最も―なる首領/経国美談(竜渓)」

ごうい

ごうい ガフヰ [0] 【合囲】 (名)スル
まわりをとり囲むこと。「斉城を―する/経国美談(竜渓)」

ごうい

ごうい【合意の上で】
by mutual agreement[consent].合意書 a statement of mutual agreement.

ごうい

ごうい ガウ― [1] 【号衣】
武家で,家紋を背に染め出して中間(チユウゲン)などの仕着せとした衣服。法被(ハッピ)など。

ごうい

ごうい ガフ― [1][0] 【合意】 (名)スル
(1)二人以上の者の意見が一致すること。「―に達する」「協議の上で―した」
(2)〔法〕 当事者の意思が一致すること。

ごういた

ごういた ガウ― [0] 【格板】
格天井(ゴウテンジヨウ)の格間(ゴウマ)にはめこむ板。

ごういつ

ごういつ ガフ― [0] 【合一】 (名)スル
一つになること。一体となること。また,一つにすること。「知行―」「皆な―して政府に向ひ/日本開化小史(卯吉)」

ごういつ

ごういつ【合一】
union;→英和
unification.→英和
〜する unite;→英和
be united <with> .

ごういん

ごういん ゴフ― [0] 【業因】
〔仏〕 未来に善悪の報いを生じる原因となる善悪一切の所業。
⇔業果
「先世の―の感ずるか/平家 11」

ごういん

ごういん ガウ― [0] 【強淫】
「強姦(ゴウカン)」に同じ。

ごういん

ごういん ガウ― [0] 【強引】 (名・形動)[文]ナリ
反対などを押し切って,無理やりに物事をするさま。「―なやり方」「―に決めてしまう」
[派生] ――さ(名)

ごういん

ごういん【強引に】
by main[sheer]force; <order> high-handedly.

ごうう

ごうう【豪雨】
a heavy rain;a downpour.→英和

ごうう

ごうう ガウ― [1] 【豪雨】
激しく多量に降る雨。大雨。「集中―」

ごうえん

ごうえん ガウ― 【強縁・剛縁】
権力者との縁故。また,それを利用してわがままに振る舞うこと。「―を取ると思ひて喜ぶ事限りなし/今昔 26」

ごうおく

ごうおく ガウ― 【剛臆・強臆】
〔「こうおく」とも〕
剛勇と臆病。「大男の―は知らねども/平治(上)」

ごうおくのざ

ごうおくのざ ガウ― 【剛臆の座】
戦場の働きによって,剛勇の者と臆病の者とを分けて座らせたこと。源義家が後三年の役で始めたという。

ごうおん

ごうおん ガフ― [1] 【合音】
(1)中世の前期から後期にかけて,オ列長音は口の開き方の広い・狭いで二種に区別されており,その狭い方を合音のオ列長音という。オウ・オフ・エウ・エフ・オホ・キヨウ・シヨウなどが長音化して「オー[oː]」と発音されるようになったもの。中世末期から近世初期にかけてその区別は次第に乱れていき,元禄(1688-1704)頃にはすでにこの二種の区別は失われている。合口音。合。
⇔開音
(2)「結合(ケツゴウ)音」に同じ。

ごうおん

ごうおん ガウ― [0] 【号音】
信号・合図のために発する音。

ごうおん

ごうおん ガウ― [0] 【轟音】
とどろきわたる大きな音。

ごうおん

ごうおん【轟音】
<with> a roaring sound.

ごうか

ごうか ゴフクワ [1] 【劫火】
〔「こうか」とも〕
〔仏〕 世界が壊滅するときに,この世を焼き尽くしてしまうという大火。

ごうか

ごうか ガウ― [1] 【郷家】
いなかの家。さとの家。

ごうか

ごうか ガウクワ [1] 【号火】
合図の火。のろし。

ごうか

ごうか ゴフクワ [1] 【業果】
〔仏〕 前世のおこないによって受ける報い。業報。
⇔業因

ごうか

ごうか ガウ― [1] 【豪家】
金持ちで勢力のある家。富豪。

ごうか

ごうか ガウクワ [1] 【豪華】 (名・形動)[文]ナリ
ぜいたくで,はなやかな・こと(さま)。「絢爛―」「―船」「―なホテル」
[派生] ――さ(名)

ごうか

ごうか【豪華な】
gorgeous;→英和
splendid;→英和
deluxe.→英和
豪華版 a deluxe edition.豪華船 a luxury liner.

ごうか

ごうか ゴフクワ [1] 【業火】
(1)罪人を焼く地獄の火。
(2)悪業が身を害することを火にたとえていう語。
(3)はげしい火災。

ごうかい

ごうかい ガウクワイ [0] 【豪快】 (形動)[文]ナリ
堂々として力にあふれ,気持ちのよいさま。「―な投げわざ」「―に笑う」
[派生] ――さ(名)

ごうかい

ごうかい【豪快な】
stirring;→英和
heroic;→英和
splendid.→英和

ごうかい

ごうかい ガウクワイ [0] 【剛塊】
⇒クラトン

ごうかがくしゅう

ごうかがくしゅう ガフクワガクシフ [4] 【合科学習】
各教科に含まれる教育内容を一定の中心的課程に統合し,総合的に学習させる方法。主として小学校低学年で行われる。

ごうかく

ごうかく ガフ― [0] 【合格】 (名)スル
(1)入学試験・採用試験などに受かること。及第すること。「入試に―する」
(2)ある条件・資格などに合っていること。「―品」
⇔不合格

ごうかく

ごうかく【合格する】
pass[succeed in,be successful in]an examination;→英和
come up to the standard (標準に達する).→英和
‖合格者 a successful candidate.合格点 a passing mark.

ごうかけんらん

ごうかけんらん ガウクワ― [1] 【豪華絢爛】 (ト|タル)[文]形動タリ
きわめてぜいたくで華やかなこと。

ごうかのき

ごうかのき ガフクワ― [1] 【合歓の木】
ネムノキの別名。

ごうかばん

ごうかばん ガウクワ― [0] 【豪華版】
(1)装丁・造本などがぜいたくに作られた出版物。
(2)豪華なもの。ぜいたくなもの。

ごうかん

ごうかん【強姦】
rape;→英和
violation.〜する rape;→英和
violate.→英和
‖強姦罪(犯人) rape (a rapist).

ごうかん

ごうかん ゴフ― [0] 【業感】
〔仏〕 行為の報いとして苦楽の結果を受けること。

ごうかん

ごうかん ガウ― [0] 【強姦】 (名)スル
男性が暴力や脅迫によって,また心神喪失などを利用し,女性の意思に反して性交すること。暴行。強淫。
⇔和姦

ごうかん

ごうかん ガウ― [0] 【剛悍】 (名・形動)[文]ナリ
強く荒々しい・こと(さま)。「女の―なる者/明六雑誌 32」

ごうかん

ごうかん ガフクワン [0] 【合歓】 (名)スル
(1)喜びをともにすること。
(2)男女が共寝すること。
(3)「合歓木(ゴウカンボク)」の略。

ごうかん

ごうかん ガフクワン [0] 【合巻】
草双紙の一。江戸後期,文化(1804-1818)初年頃より流行した絵入りの読み物。五丁一巻の従来の草双紙数冊を綴じ合わせて一編としたところからの称で,長さは数十編に及んだ。黄表紙が読み物化し長編化した内容で,実録・読本・歌舞伎などの影響を受け,挿画にも工夫がこらされ庶民層に広く読まれた。合巻物。合巻本。

ごうかんざい

ごうかんざい ガウ― [3] 【強姦罪】
女性を強姦することによって成立する罪。一三歳未満の女性に対しては本人が同意しても成立する。

ごうかんぼく

ごうかんぼく ガフクワン― [3] 【合歓木】
ネムノキの別名。

ごうが

ごうが 【恒河】
〔梵 Ganṅgā〕
ガンジス川。

ごうがい

ごうがい【号外】
<issue> an extra.→英和

ごうがい

ごうがい ガウグワイ [0] 【号外】
新聞社などが,重大な事柄や突発的な事件を早く報道するため臨時に発行する印刷物。

ごうがく

ごうがく ガウ― [0] 【郷学】
(1)村里の学校。
(2)
⇒郷校(ゴウコウ)

ごうがしゃ

ごうがしゃ [3] 【恒河沙】
(1)恒河にある砂の数。数のきわめて多いたとえ。恒沙(ゴウジヤ)。「物の命をたつこと―のごとし/曾我 11」
(2)数の単位。極(ゴク)の一億倍。すなわち一〇の五六乗。[塵劫記]

ごうがわ

ごうがわ ガウガハ 【江川】
⇒ごうのかわ(江の川)

ごうがん

ごうがん ガウ― [0] 【傲岸】 (名・形動)[文]ナリ
〔「岸」は切り立っている意〕
おごりたかぶっていて,へりくだるところのない・こと(さま)。「―な態度」
[派生] ――さ(名)

ごうがんじろうそく

ごうがんじろうそく ガウグワンジラフソク [6] 【仰願寺蝋燭】
仏前などにともす小形の蝋燭。延宝(1673-1681)の頃,浅草仰願寺の住職の注文で,京橋の蝋燭屋が作ったという。仰願寺。

ごうがんふそん

ごうがんふそん ガウ― [0] 【傲岸不遜】 (名・形動)[文]ナリ
自分を偉い人間と考えて,相手を見下した態度をとるさま。

ごうき

ごうき ガウ― [1] 【剛毅・豪毅】 (名・形動)[文]ナリ
意志がしっかりしていて物事にひるまない・こと(さま)。「―な人柄」「―なる人物を慕ふ/欺かざるの記(独歩)」

ごうき

ごうき ガウ― [1] 【豪気・剛気】 (名・形動)[文]ナリ
気が強く何物にも屈しない・こと(さま)。「性質―にして他人の為めに我が説を枉(マ)ぐることなく/谷間の姫百合(謙澄)」
→ごうぎ(強気)
[派生] ――さ(名)

ごうき

ごうき【剛毅】
fortitude.→英和
〜な stouthearted;plucky.→英和

ごうき

ごうき【豪気の】
stouthearted;intrepid.→英和

ごうき

ごうき ガフ― [1] 【合器】
(1)ふたつきの椀。
(2)修行僧などの持ち歩く椀。御器(ゴキ)。

ごうき=木訥(ボクトツ)仁(ジン)に近し

――木訥(ボクトツ)仁(ジン)に近し
〔論語(子路)〕
意志がしっかりしていて,飾りけがないのは道徳の理想である仁に近い。

ごうきゅう

ごうきゅう ガウキウ [0] 【剛球・豪球】
野球で,スピードが速く球質が重く,威力のあるたま。「―投手」

ごうきゅう

ごうきゅう ガウ― [0] 【強弓】
張りが強く,引くのに力がいる弓。また,その弓を引く人。つよ弓。

ごうきゅう

ごうきゅう【剛球】
a fast[speed]ball.

ごうきゅう

ごうきゅう ガウキフ [0] 【号泣】 (名)スル
大声をあげて泣き叫ぶこと。「悲報を聞いて―する」

ごうきゅう

ごうきゅう【号泣する】
cry bitterly.

ごうきょ

ごうきょ ガウ― [1] 【傲倨】 (名・形動)[文]ナリ
「倨傲(キヨゴウ)」に同じ。

ごうきょう

ごうきょう ガウケウ [0] 【号叫】 (名)スル
大声で叫ぶこと。また,大声で泣き叫ぶこと。

ごうきょう

ごうきょう ガウケフ [0] 【豪侠】
強くて男気(オトコギ)のあること。

ごうきょう

ごうきょう ガウキヤウ [0] 【剛強】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「こうきょう」とも〕
たけくつよい・こと(さま)。「身体―にして,鉄の如し/西国立志編(正直)」

ごうきん

ごうきん ガフ― [0] 【合金】
一つの金属元素に一種類以上の別の金属元素または非金属元素を添加したもの。全体として金属的性質をもつ。黄銅(銅と亜鉛)・鋼(鉄と炭素その他)など。アロイ。
→合金[表]

ごうきん

ごうきん【合金】
an alloy <of copper and zinc> .→英和
〜する alloy <copper with zinc> .

ごうきん

ごうきん ガフ― [0] 【合衾】
寝床をともにすること。結婚。「非常な美人そうじやな,何時じや―の式は/火の柱(尚江)」

ごうきん

ごうきん ガフ― [0] 【合卺】
〔「礼記(昏義)」による。「卺」は瓢(フクベ)を二分した杯。中国で婚礼のとき,夫婦が各々その一つをとって酌み交わしたことからいう〕
婚礼。

ごうきんこう

ごうきんこう ガフ―カウ [0] 【合金鋼】
⇒特殊鋼(トクシユコウ)

ごうきんてつ

ごうきんてつ ガフ― [3] 【合金鉄】
⇒フェロアロイ

ごうぎ

ごうぎ ガフ― [1] 【合議】 (名)スル
二人以上の者が集まって相談すること。「関係者が―する」

ごうぎ

ごうぎ ガウ― [1] 【強気・豪気・豪儀】 (形動)[文]ナリ
(1)〔「ごうき」とも〕
することが大きくて度肝を抜かれるさま。また,威勢のよいさま。「これからは人に馬鹿にせられてばかりはゐない積なの。―でせう/雁(鴎外)」「―な身装(ミナリ)/執着(秋江)」
(2)程度のはなはだしいさま。「此牛肉(ウシ)は―に佳味(ウメエ)ぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[派生] ――さ(名)

ごうぎ

ごうぎ【合議】
(a) conference;→英和
(a) consultation.→英和
〜する confer <with a person> [consult together] <about> .→英和
〜の上で by mutual consent.‖合議制 a council system.

ごうぎ

ごうぎ ガウ― [1] 【嗷議・嗷儀】
(1)多数で,無理を言い張ること。「三塔―を以て谷々の講演をうち止め/太平記 15」
(2)力ずくですること。暴力。乱暴。「いかにも生かじものを。―にてこそいかめ/宇治拾遺 2」

ごうぎきかん

ごうぎきかん ガフ―クワン [5][4] 【合議機関】
合議制によって意思決定を行う機関。国会や各種の委員会など。
⇔単独機関

ごうぎせい

ごうぎせい ガフ― [0] 【合議制】
(1)合議によって事を決定する制度。
(2)行政官庁において,意思決定機関を多人数で構成させる制度。
⇔独任制

ごうぎせいかんちょう

ごうぎせいかんちょう ガフ―クワンチヤウ [6] 【合議制官庁】
合議制によって組織される官公庁。内閣・人事院,その他公正取引委員会・教育委員会などの各種行政委員会がこれにあたる。

ごうぎせいさいばんしょ

ごうぎせいさいばんしょ ガフ― [0][10] 【合議制裁判所】
二人以上の裁判官によって構成される合議制の裁判所。裁判長と陪席裁判官より成る。最高裁判所・高等裁判所がこれにあたり,地方裁判所・家庭裁判所は場合により例外的に合議制となる。

ごうぎたい

ごうぎたい ガフ― [0] 【合議体】
複数の構成員の全員一致または多数決でその意思を決定する組織体。国会・内閣・議会・株主総会など多くの例がある。

ごうぎん

ごうぎん ガウ― [0] 【剛吟・強吟】
⇒つよぎん(強吟)

ごうく

ごうく ゴフ― [1] 【業垢】
〔仏〕
(1)悪業が身をけがすことを垢(アカ)にたとえた語。業塵(ゴウジン)。
(2)悪業と煩悩(ボンノウ)。「―をのぞき解脱を得/浄土和讃」

ごうく

ごうく ゴフ― [1] 【業苦】
〔仏〕 前世の悪業(アクゴウ)がもととなって現世で受ける苦しみ。

ごうぐみ

ごうぐみ ガウ― [0][4] 【格組(み)】
建築で,木をたてよこに組んだもの。

ごうぐら

ごうぐら ガウ― [0] 【郷倉・郷蔵】
江戸時代,郷村に設置された共同の倉庫。年貢米の一時的な保管倉庫で,のちには備荒用の穀物の貯蔵倉としても利用された。

ごうけ

ごうけ ガフ― 【合毛】
江戸時代,領主役人が検見(ケミ)をする前に村方が各田地の収穫量を調べること。田一筆ごとに収穫量をはかり,等級づけることを合毛付(ヅケ)という。

ごうけ

ごうけ ガウ― [1] 【豪家】
⇒高家(コウケ)

ごうけ

ごうけ ガウ― 【江家】
大江(オオエ)氏のこと。

ごうけい

ごうけい【合計】
a total;→英和
the sum total.〜する sum[add]up;total.〜で in all[total];all told.〜で…になる come[amount]to…(in all).

ごうけい

ごうけい ガフ― [0] 【合計】 (名)スル
いくつかあるものを数え合わせること。また,数え合わせたもの。「全体の金額を―する」「みかんは―五〇個ある」

ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ

ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ ガフ―シユツシヤウ― [10] 【合計特殊出生率】
女子の年齢別の出生率を合計したもの。女性一人当たりの平均子供数を表す。

ごうけしだい

ごうけしだい ガウ― 【江家次第】
有職書。原本二一巻,現存一九巻。大江匡房(マサフサ)著。一二世紀初め成立。朝廷における恒例・臨時の儀式について詳説したもの。江次第。

ごうけつ

ごうけつ ガウ― [0] 【豪傑】
(1)武勇にすぐれ,強く勇ましい人。
(2)常識や打算にとらわれず,大胆に行動する人。

ごうけつ

ごうけつ【豪傑】
a hero.→英和
〜肌の gallant.→英和
〜笑いをする laugh broadly.

ごうけつわらい

ごうけつわらい ガウ―ワラヒ [5] 【豪傑笑い】 (名)スル
声高らかに笑うこと。豪快に笑うこと。また,その笑い。

ごうけん

ごうけん ガフ― [0] 【合憲】
(法律や命令などが)憲法の規定にかなっていること。
⇔違憲

ごうけん

ごうけん【合憲的(性)】
constitutional(-ity).→英和

ごうけん

ごうけん ガウ― [0] 【豪健】 (名・形動)[文]ナリ
気性が大きくたくましい・こと(さま)。剛毅。「老人の―な気魄/家(藤村)」

ごうけん

ごうけん【剛健(な)】
manliness (manly);virility (virile).

ごうけん

ごうけん ガウ― [0] 【剛健】 (名・形動)[文]ナリ
心身ともに強くたくましい・こと(さま)。「質実―の気風」
[派生] ――さ(名)

ごうこ

ごうこ ガウ― [1] 【郷戸】
律令制で,戸籍編成上の戸。五〇戸で一里(郷)を構成し,班田や租税賦課の基礎単位とされた。一郷戸の規模は大小さまざまであるが,普通二〜三の小家族(房戸)から成る。
→房戸(ボウコ)

ごうこ

ごうこ ガウ― [1] 【江湖】
〔「こうこ」とも〕
(1)川と湖。
(2)長江と洞庭湖。
(3)〔昔中国で,馬祖は江西に石頭は湖南に住し,天下の禅僧がこの二師のもとに往来したという故事に基づく〕

 (ア)「江湖会」の略。
 (イ)「江湖僧」の略。
→こうこ(江湖)

ごうこう

ごうこう ガウカウ [1][0] 【郷校】
江戸時代,藩や代官によって設けられた教育機関。藩校の分校的な性格のものと庶民教育を目的としたものとがあった。岡山藩の閑谷学校,摂津平野の含翠堂,美作久世代官の典学館など。郷学。

ごうこう

ごうこう ガウクワウ [0] 【毫光】
仏の白毫(ビヤクゴウ)から四方に放射する細い光線。

ごうこうおん

ごうこうおん ガフコウ― [3] 【合口音】
(1)もと中国音韻学の用語。漢字音で頭子音と主母音の間に介母音[u]のある音節。
(2)「合音」に同じ。

ごうこうぞう

ごうこうぞう ガウコウザウ [3] 【剛構造】
(1)建築の耐震構造の一。柱や梁(ハリ)などの部材の接合点を剛接合とし,耐震壁を設けて外力に対して変形しにくい構造としたもの。
⇔柔構造
(2)鉄骨構造のこと。

ごうこえ

ごうこえ ガウ―ヱ [3] 【江湖会】
禅宗で,四方の僧侶を集めて夏安居(ゲアンゴ)の制を行うこと。また,その道場。江湖。

ごうこく

ごうこく ガウ― [0] 【号哭】 (名)スル
大声をあげて泣き叫ぶこと。号泣。「心ゆくばかり―せん/天うつ浪(露伴)」

ごうこく

ごうこく ガフ― [0] 【合刻】 (名)スル
二冊以上の異なった本を一冊にまとめて刊行すること。また,その本。「薇山三観は後に帰省詩嚢と―せられたが/北条霞亭(鴎外)」

ごうこく

ごうこく ガフ― [0] 【合谷】
鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。親指の骨と人差し指の骨との接合部の手前にある陥凹部。場所がさがしやすく効果が大きいので,よく用いられる。

ごうこそう

ごうこそう ガウ― [3] 【江湖僧】
禅宗で,修学・参禅をする僧侶。江湖。

ごうこつ

ごうこつ ガウ― [0] 【傲骨】
〔唐の詩人李白が身を屈することがないのは,腰に傲骨があるからだと世人が評した故事から〕
誇り高く,人に屈しないこと。

ごうご

ごうご【豪語する】
boast;→英和
talk big.

ごうご

ごうご ガウ― [1] 【豪語】 (名)スル
自信たっぷりに大きなことを言うこと。また,その言葉。「必ず勝つと―する」

ごうごう

ごうごう【轟々たる(音)】
roaring (a roar);→英和
rumbling (a rumble).

ごうごう

ごうごう ガウガウ [0][1] 【轟轟】 (ト|タル)[文]形動タリ
物音がとどろきわたるさま。「―たる爆音」

ごうごう

ごうごう【囂々と反対する】
be loud against <a plan> .

ごうごう

ごうごう ガウガウ [0] 【嗷嗷】
■一■ (形動ナリ)
口やかましいさま。騒々しいさま。声のかまびすしいさま。囂囂(ゴウゴウ)。「―なる体にて/平家 3」
■二■ (形動タリ)
{■一■}に同じ。「路次―として闘戦し,洛陽�々として争競す/保元(上・古活字本)」

ごうごう

ごうごう ガウガウ [0] 【囂囂】 (ト|タル)[文]形動タリ
やかましいさま。さわがしいさま。「―たる非難」「喧喧(ケンケン)―」

ごうごう

ごうごう ガウガウ [1] (副)
とどろきわたる音,うなるように響く音を表す語。「電車が―と鉄橋を渡る」「風が―吹く」

ごうさい

ごうさい ガフ― [0] 【合祭】
「合祀(ゴウシ)」に同じ。

ごうさいふう

ごうさいふう ガウサイ― 【強細風】
世阿弥の能楽用語。九位(キユウイ)の下三位第一。強い中にも精細なところをそなえた芸。

ごうさつ

ごうさつ ガフ― [0] 【合冊】
⇒合本(ガツポン)

ごうさらし

ごうさらし ゴフ― [3][0] 【業晒し・業曝し】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ごうざらし」とも〕
(1)前世の悪業の報いによって受けた恥を世間にさらすこと。また,その人。因果晒(インガザラ)し。
(2)人をののしっていう語。恥さらし。「いや―な男だぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」

ごうざい

ごうざい ガフ― [0] 【合剤】
二種以上の薬をまぜ合わせた製剤。

ごうざんぜ

ごうざんぜ ガウ― 【降三世】
「降三世明王」の略。

ごうざんぜほう

ごうざんぜほう ガウ―ホフ [5] 【降三世法】
密教で,降三世明王を本尊として,悪人調伏のために修する秘法。

ごうざんぜみょうおう

ごうざんぜみょうおう ガウ―ミヤウワウ 【降三世明王】
〔梵 Trailokyavijaya〕
五大明王の一。東方に配され,貪(トン)・瞋(ジン)・痴の三毒を滅ぼすとも,三界を降伏(ゴウブク)するともいう。通常は四面八臂(ハツピ)の怒りの姿で,左足で大自在天を,右足でその妃烏摩を踏む。降三世。月黶尊(ゲツエンソン)。
降三世明王[図]

ごうし

ごうし ガフ― [0] 【合資】 (名)スル
何人かで資本を出し合うこと。

ごうし

ごうし【合資】
<enter into> partnership.→英和
合資会社 a limited partnership; <Mitsui> & Co.→英和

ごうし

ごうし ガフ― 【合子・盒子】
〔「ごうす」とも。身と蓋(フタ)とを合わせる意〕
(1)蓋のある器の総称。「いみじうきたなきもの…殿上の―/枕草子 263」
(2)建水の一。口が広く裾すぼまりで底が平らになっているもの。
合子(1)[図]

ごうし

ごうし ガフ― [1][0] 【合祀】 (名)スル
二柱以上の神や霊を一神社に合わせ祀(マツ)ること。また,ある神社の祭神を他の神社に合わせ祀ること。合祭。

ごうし

ごうし ガウ― [1] 【郷士】
江戸時代,農村に居住した武士。また,由緒ある旧家や名字帯刀を許された有力農民を指すこともある。後期には献金によって郷士となる者が多くなった。郷侍。金納郷士。

ごうしがいしゃ

ごうしがいしゃ ガフ―グワイ― [4] 【合資会社】
無限責任社員と有限責任社員とで組織される会社。

ごうしそく

ごうしそく ガフシ― [3] 【合趾足】
鳥の足指(趾)のうち,第二・三・四趾の基部が癒着しているもの。ブッポウソウ目カワセミ科・ブッポウソウ科・ハチクイ科などに見られる。

ごうしだい

ごうしだい ガウシダイ 【江次第】
⇒江家次第(ゴウケシダイ)

ごうしゃ

ごうしゃ ガウ― [1] 【壕舎】
地下に掘った避難用の穴ぐら。

ごうしゃ

ごうしゃ【豪奢な】
luxurious.→英和
〜生活をする live in luxury.

ごうしゃ

ごうしゃ ガウ― [1] 【豪奢】 (名・形動)[文]ナリ
なみはずれて贅沢(ゼイタク)な・こと(さま)。「―な晩餐」「―をきわめる」

ごうしゃ

ごうしゃ [1] 【恒沙】
「ごうがしゃ(恒河沙){(1)}」の略。

ごうしゃ

ごうしゃ ガウ― [1] 【郷社】
旧社格の一。県社の下,村社の上に位置づけられ,地方官の管理下にあって奉幣を受けた。

ごうしゅ

ごうしゅ ガウ― [1] 【強取】 (名)スル
〔法〕 暴行や脅迫を用いて相手方の反抗を抑圧したうえで財物を奪うこと。

ごうしゅ

ごうしゅ ガウ― [1] 【強酒・豪酒】
たくさん酒を飲むこと。非常に酒に強いこと。また,そういう人。大酒。

ごうしゅう

ごうしゅう ガウシウ 【江州】
近江(オウミ)国の別名。

ごうしゅう

ごうしゅう ガウシウ 【豪州・濠州・濠洲】
オーストラリア。

ごうしゅう

ごうしゅう【豪州】
Australia.→英和
〜の(人) (an) Australian.

ごうしゅうあきんど

ごうしゅうあきんど ガウシウ― [6] 【江州商人】
⇒近江商人(オウミシヨウニン)

ごうしゅうおんど

ごうしゅうおんど ガウシウ― 【江州音頭】
滋賀県の民謡で,長編の盆踊り唄。江戸時代末に,桜川大竜が西日本の「盆踊り口説(クドキ)」に祭文をまじえて唄い始めたもの。昭和30年代以降,江州の名所名物を詠んだものが,祭文部分を除いた節で唄われている。

ごうしゅうまい

ごうしゅうまい ガウシウ― [0] 【江州米】
近江国から産出する米。近江米。

ごうしゅん

ごうしゅん ガウ― [0] 【豪俊】
才知が並はずれてすぐれていること。また,その人。「人となり英気―」

ごうしょ

ごうしょ ゴフ― [1] 【劫初】
〔仏〕 この世の初め。
⇔劫末

ごうしょう

ごうしょう【豪商】
a wealthy merchant.

ごうしょう

ごうしょう ガウシヤウ [0] 【豪商】
大きな資本を持ち,手広く商売をする商人。おおあきんど。

ごうしょう

ごうしょう ゴフシヤウ [0] 【業障】
〔仏〕
⇒ごっしょう(業障)

ごうしょう

ごうしょう ガウ― [0] 【号鐘】
(1)合図に打つ鐘。
(2)船舶で,時報を知らせたり,霧中衝突防止などの警鐘として打つ鐘。

ごうしょう

ごうしょう ガウシヤウ [0] 【江商】
江州の商人。近江(オウミ)商人。

ごうしょうじ

ごうしょうじ ガウセフ― 【毫摂寺】
福井県武生市にある浄土真宗出雲路(イズモジ)派の本山。1233年親鸞が山城国出雲路(京都市北区)に創建。1603年現在地に再興。1878年(明治11)本願寺から独立。

ごうしん

ごうしん ガウ― [0] 【郷紳】
(1)地方に住む紳士。きょうしん。
(2)「ジェントリ」に同じ。

ごうじ

ごうじ ガフ― [0] 【合字】
二つ以上の文字を合成して作った文字。「麿(麻呂)」「杢(木工)」,「�(トキ)」「�(こと)」,「 œ 」「 æ 」「 fl 」「 � 」など。あわせじ。合体字。

ごうじ

ごうじ【合字】
《印》a ligature.→英和

ごうじお

ごうじお ガウジホ [0] 【強塩】
料理で,表面が白くなるくらいの塩を振ること。

ごうじじゅう

ごうじじゅう ガウ― 【江侍従】
平安中期の歌人。大江匡衡(マサヒラ)・赤染衛門(アカゾメエモン)の娘。歌は後拾遺集以下の勅撰集に載る。

ごうじみる

ごうじ・みる ゴフ― 【業染みる】 (動マ上一)
〔近世江戸語〕
世俗にすっかりなじむ。「なるほどお前まだも―・みないぞ/歌舞伎・四谷怪談」

ごうじゅう

ごうじゅう ガウジウ [1] 【剛柔】
かたいこととやわらかいこと。強いこととやさしいこと。「―よろしきを得よ」

ごうじょう

ごうじょう【強情】
obstinacy.→英和
〜な(をはる) (be) obstinate.→英和

ごうじょう

ごうじょう ガウジヤウ 【強盛】 (名・形動ナリ)
強く盛んである・こと(さま)。「欲心―の八庄司共/太平記 5」

ごうじょう

ごうじょう ガウジヤウ [0][3] 【強情・剛情】 (名・形動)[文]ナリ
かたくなに意地を張ること。自分の考えなどをなかなか変えようとしないこと。また,そのさま。「―を張る」「―な聴かぬ気の腕白小僧/門(漱石)」
〔「強盛(ゴウジヨウ)」から出た語〕
[派生] ――さ(名)

ごうじょっぱり

ごうじょっぱり ガウジヨツ― [0] 【強情っ張り】 (名・形動)
かたくなに意地を張るさま。また,そういう人。いじっぱり。「―な子供」

ごうじょひのり

ごうじょひのり ガフヂヨヒ― 【合除比の理】
合比の理と除比の理をまとめたもの。�: �=�: � ならば(�+�):(�−�)=(�+�):(�−�)が成り立つこと。

ごうす

ごう・す ガウ― 【号す】 (動サ変)
⇒ごうする(号)

ごうす

ごうす ガフ― 【合子】
⇒ごうし(合子)

ごうすう

ごうすう ガウ― [3] 【号数】
号を表す数。また,号で表された順序や大きさなどの順位。

ごうすうかつじ

ごうすうかつじ ガウ―クワツ― [5] 【号数活字】
号を大きさの単位とした活字。最も大きい活字を初号とし,次に一号から順次小さくなって八号にいたる,九段階の和文用の活字。初号は42ポイント,八号は4ポイントに相当。明治初年,本木昌造らにより製作された。

ごうする

ごう・する ガウ― [3] 【号する】 (動サ変)[文]サ変 がう・す
〔中世末頃まで「かうす」。「かう」は漢音〕
(1)偽ってそう称する。「骨休めとか―・して一日ぐう��寐てゐる/それから(漱石)」
(2)名づける。また,雅号などをつける。「芭蕉庵と―・する」

ごうせい

ごうせい ガウ― [1] 【強勢】
〔古くは「こうせい」とも。中世以降の語〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)強い勢い。勢いの盛んな・こと(さま)。「何程―なといふてそれ留めずにおいてよい物か/歌舞伎・毛抜」
(2)程度がはなはだしい・こと(さま)。豪勢。「わかつたと思つて―に幅をきかせるぜ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
■二■ (副)
非常に。恐ろしく。「あいつが背中も―固い背中だ/洒落本・駅舎三友」

ごうせい

ごうせい【豪勢な】
splendid;→英和
grand;→英和
<米俗> swell.→英和

ごうせい

ごうせい ガウ― [1] 【豪勢】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ぜいたくなこと。景気のよいこと。また,そのさま。「―な顔ぶれ」「―な旅」「―に買い込む」
(2)程度がはなはだしい・こと(さま)。強勢。「―に雪が降った」
[派生] ――さ(名)

ごうせい

ごうせい ガウ― [0] 【強請】
「きょうせい(強請)」に同じ。

ごうせい

ごうせい【合成】
《化》synthesis;→英和
《理》composition.→英和
〜の synthetic;→英和
component.→英和
〜する synthesize;→英和
compound.→英和
‖合成語《文》a compound (word).合成樹脂(繊維,ゴム,酒) synthetic resin (fiber,rubber,sake).合成洗剤 a synthetic detergent.

ごうせい

ごうせい ガウ― [0] 【剛性】
物体に外力を加えて変形しようとするとき,物体がその変形に抵抗する程度。特に,ねじれ・ずれに対する弾性をいう。

ごうせい

ごうせい ガフ― [0] 【合成】 (名)スル
(1)二つ以上のものを合わせて,一つのものを作り出すこと。「―した写真」
(2)二つ以上の,ベクトルや波形あるいはグラフなどを加え合わせて,一つのものを得ること。
(3)二つ以上の単体または化合物から,化学反応により別の化合物をつくること。特に,目的とする化合物を簡単な化合物からつくること。熱・光または触媒・酵素などを加えることが多い。化学合成。

ごうせいかんすう

ごうせいかんすう ガフ―クワン― [5] 【合成関数】
〔数〕 関数の関数。二つの関数 �=�(�), �=�(�)に対して関数 �=�(�(�))を合成関数という。

ごうせいこうそ

ごうせいこうそ ガフ―カウ― [5] 【合成酵素】
二つの分子を結合させる反応を触媒する酵素の総称。
→シンターゼ
→シンテターゼ

ごうせいご

ごうせいご ガフ― [0] 【合成語】
⇒複合語(フクゴウゴ)

ごうせいしゃしん

ごうせいしゃしん ガフ― [5] 【合成写真】
あるモチーフを表現するために,二枚以上のネガや印画を組み合わせて作った一枚の写真。フォト-モンタージュ。
→モンタージュ写真

ごうせいしゅ

ごうせいしゅ ガフ― [3] 【合成酒】
アルコールを原料とし,これにブドウ糖・コハク酸・乳酸・グルタミン酸ナトリウムなどを加え,清酒に模した酒。合成清酒。

ごうせいじゅし

ごうせいじゅし ガフ― [5] 【合成樹脂】
建築用材・各種部品・食器などに用いられる合成高分子化合物の総称。ポリ塩化ビニル樹脂・アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂と,フェノール樹脂・尿素樹脂などの熱硬化性樹脂に分けられる。
→プラスチック

ごうせいす

ごうせいす ガフ― [3] 【合成酢】
酢酸の希釈液に糖類・酸味料・化学調味料などを加えたもの。
→酢

ごうせいすう

ごうせいすう ガフ― [3] 【合成数】
1 と自分自身以外の約数をもつ整数。二つ以上の素数の積。非素数。

ごうせいせきゆ

ごうせいせきゆ ガフ― [5] 【合成石油】
石油の代替物としての液体燃料。石炭の水素化分解や,水性ガス中の一酸化炭素と水素を触媒によって液状の炭化水素にする方法などがある。人造石油。

ごうせいせんい

ごうせいせんい ガフ―ヰ [5] 【合成繊維】
化学繊維の一。合成高分子化合物を,種々の方法で紡いで繊維としたもの。ナイロン・ポリエステル・ビニロンなど。人造繊維。合繊。

ごうせいせんざい

ごうせいせんざい ガフ― [5] 【合成洗剤】
石油化学的方法などにより合成された洗剤。エービーエス洗剤・ラス洗剤など。溶液が中性なので中性洗剤ともいう。

ごうせいせんりょう

ごうせいせんりょう ガフ―レウ [5] 【合成染料】
天然染料に対して,石炭・石油などを原料として化学工業で造られる染料の総称。人造染料。

ごうせいのごびゅう

ごうせいのごびゅう ガフ―ゴビウ 【合成の誤謬】
個々人にとってよいことも,全員が同じことをすると悪い結果を生むことをいう語。個人にとって貯蓄はよいことであっても,全員が貯蓄を大幅に増やすと,消費が減り経済は悪化するなど。

ごうせいのすけ

ごうせいのすけ ガウ― 【郷誠之助】
(1865-1942) 実業家。岐阜県生まれ。貴族院議員。東京株式取引所理事長・日本商工会議所会頭などを歴任,財界に重きをなした。

ごうせいひかく

ごうせいひかく ガフ― [5] 【合成皮革】
基布上にポリアミド・ポリウレタンなどの合成樹脂を塗り重ねて,天然皮革に似せたもの。

ごうせいぶつ

ごうせいぶつ ガフ― [3] 【合成物】
個々の部分がそれぞれ固有の性質を保ちつつ,一つの形に構成されているもの。法律上,単一の物として扱われる。建物・宝石入り指輪などはその例。
→集合物

ごうせいほぞんりょう

ごうせいほぞんりょう ガフ―レウ [6] 【合成保存料】
食品添加物の一。細菌やカビの繁殖を抑える化学物質。殺菌剤よりは作用が弱い。安息香酸・ソルビン酸など。
→保存料
→防腐剤

ごうせいりつ

ごうせいりつ ガウ― [3] 【剛性率】
弾性率の一種。弾性体に弾性限界内でずれ応力を作用させたときの,ずれ応力とずれによる歪(ヒズミ)の比。ずれ弾性率。せん断弾性率。

ごうせいりょく

ごうせいりょく ガフ― [3] 【合成力】
⇒合力(ゴウリヨク)(2)

ごうせいゴム

ごうせいゴム ガフ― [5] 【合成―】
天然ゴムに似た性質をもち,耐熱・耐油・耐薬品・耐摩耗性などにすぐれた性質をもつ合成高分子化合物の総称。ブタジエン-ゴム・イソプレン-ゴム・スチレン-ブタジエン-ゴムなど。人造ゴム。

ごうせつ

ごうせつ ガウ― [0] 【豪雪】
多量な降雪。大雪。「―地帯」

ごうせつ

ごうせつ【豪雪】
a heavy snow(fall).

ごうせん

ごうせん ガフ― [0] 【合繊】
「合成繊維」の略。

ごうせん

ごうせん【合繊】
synthetic fiber.

ごうぜん

ごうぜん ガウ― [0] 【豪然】 (ト|タル)[文]形動タリ
力強いさま。また,態度が尊大なさま。「熊の皮の上に―と胡座(アグラ)をかいたる主人公/社会百面相(魯庵)」

ごうぜん

ごうぜん ガウ― [0] 【轟然】 (ト|タル)[文]形動タリ
大きな音がとどろき響くさま。「―とした地響/家(藤村)」

ごうぜん

ごうぜん【轟然と】
<explode> with a terrific sound.

ごうぜん

ごうぜん ガウ― [0] 【囂然】 (ト|タル)[文]形動タリ
人の声などが騒がしいさま。「喧嘩騒擾―たる/慨世士伝(逍遥)」

ごうぜん

ごうぜん ガウ― 【傲然】 (ト|タル)[文]形動タリ
偉そうに人を見下すさま。「―として鼻の先にあしらふ/書記官(眉山)」

ごうぜん

ごうぜん【傲然と】
proudly;→英和
haughtily.〜とかまえる assume a haughty air.

ごうそ

ごうそ ガウ― [1] 【強訴・嗷訴】 (名)スル
(1)平安中期より室町時代にかけて,寺社の僧徒・神人が,朝廷・幕府に対し,仏力・神威をかざしてその訴えを主張した集団行動。興福寺・延暦寺のものは有名。
(2)江戸時代,百姓一揆の一形態。農民が掟に反して自己の要求を領主・代官・名主などに集団で訴えた直接行動。

ごうそう

ごうそう ガウサウ [0] 【囂躁】 (名・形動)[文]ナリ
騒がしくまたあわただしい・こと(さま)。「暗黒沈静の深夜より喧嘩―の白昼に出(イデ)たる者/文明論之概略(諭吉)」

ごうそう

ごうそう ガウサウ [0] 【豪爽】 (形動)[文]ナリ
気性が大きく,さわやかなさま。「君が意気を―ならしめん/日本風景論(重昂)」

ごうそう

ごうそう【豪壮な】
magnificent;→英和
grand;→英和
palatial <house> .→英和

ごうそう

ごうそう ガウサウ [0] 【豪壮】 (形動)[文]ナリ
(建物などの)大きく堂堂として立派なさま。「―な邸宅」
[派生] ――さ(名)

ごうそう

ごうそう ガフサウ [0] 【合葬】
⇒がっそう(合葬)

ごうそう

ごうそう ガフサウ [0] 【合装】 (名)スル
一つに合わせて表装すること。「歌四首と画とを―したる一幅を/北条霞亭(鴎外)」

ごうそっきゅう

ごうそっきゅう ガウソクキウ [3] 【豪速球】
野球で,スピードが速く,威力のある投球。

ごうそふう

ごうそふう ガウソ― 【強麁風】
世阿弥の能楽用語。九位(キユウイ)の下三位第二。強くて荒々しい芸。
→九位

ごうそん

ごうそん ガウ― [0] 【郷村】
(1)むらざと。里。
(2)室町時代,有力農民を中心に形成されてきた自治的組織をもつ村落の連合体。江戸時代には封建支配のための行政機構となった。惣(ソウ)。惣村。

ごうぞく

ごうぞく ガウ― [0] 【豪族】
その土地に長く住み,広い土地や大きな財産を持ち,強い勢力を張る一族。「地方―」

ごうぞく

ごうぞく【豪族】
a powerful clan[family].

ごうぞくきょかん

ごうぞくきょかん ガウ―クワン [5] 【豪族居館】
古墳時代の豪族が居住し地域の政治的支配とした遺跡。大型高床建物・祭祀址・製作址などが濠・柵によって区画される。豪族居宅。豪族館。

ごうたい

ごうたい ガウ― [0] 【剛体】
外部から力が働いたときに,その変形が無視できると考えられる物体。質点とともに,力学上重要なモデル。

ごうたいふりこ

ごうたいふりこ ガウ― [5] 【剛体振(り)子】
剛体に軸を通して水平に支え,その軸の周(マワ)りに回転できるようにしたもの。重力によって振り子の運動をする。重力の加速度や地震の測定などに使われる。実体振り子。物理振り子。複振り子。

ごうたいりきがく

ごうたいりきがく ガウ― [6][5] 【剛体力学】
質点系の力学をもとに剛体に働く力と剛体の運動との関係を調べる力学。

ごうたん

ごうたん ガウ― [0] 【毫端】
(1)筆のほさき。筆端。転じて,筆の運び。文や絵の勢い。
(2)毛の先。きわめてわずかなもののたとえ。

ごうたん

ごうたん【豪胆な】
bold;→英和
fearless;→英和
daring.→英和

ごうたん

ごうたん ガウ― [3][0] 【豪胆・剛胆】 (名・形動)[文]ナリ
肝が太く,ものに動じない・こと(さま)。「―なる男子にても身の毛逆立(ヨダ)つ/鉄仮面(涙香)」
[派生] ――さ(名)

ごうたん

ごうたん ガウ― [0] 【降誕】
仏や菩薩が世に生まれること。特に,釈迦が生まれること。

ごうたんえ

ごうたんえ ガウ―ヱ [3] 【降誕会】
(1)四月八日,釈迦の誕生を祝う法会(ホウエ)。灌仏会(カンブツエ)。花祭り。[季]春。
(2)各宗派で,宗祖などの誕生を祝う法会。

ごうだつ

ごうだつ ガウ― [0] 【強奪】 (名)スル
強引に物を奪うこと。暴力によって奪いとること。「宝石を―される」

ごうだつ

ごうだつ【強奪する】
rob[plunder] <a person of a thing> .→英和

ごうだてんのう

ごうだてんのう 【後宇多天皇】
(1267-1324) 第九一代天皇(在位 1274-1287)。名は世仁。亀山天皇の皇子。日記「後宇多天皇宸記」がある。

ごうだん

ごうだん ガウ― [0] 【強談】 (名)スル
要求に応じさせるため,強引に談判すること。強(コワ)談判。「―威迫(イハク)」「勘定の支払を―されたり/あくび(潤一郎)」

ごうだんしょう

ごうだんしょう ガウダンセウ 【江談抄】
説話集。六巻。大江匡房(マサフサ)の談話を藤原実兼が記録したもの。1104〜16年頃成立か。有職故実・詩文などの記事が多いが,貴族社会に取材した説話も少なくない。江談。水言抄。

ごうち

ごうち [0] 【碁打ち】
(1)碁を打つこと。
(2)たくみに碁を打つ人。また,碁を打つことを職業とする人。棋士(キシ)。

ごうちゃく

ごうちゃく ガフ― [0] 【合着】 (名)スル
(1)くっついて一つになること。
(2)植物体の同質の細胞や器官が癒合(ユゴウ)すること。合弁の類。

ごうちょう

ごうちょう ガウチヤウ [0] 【郷帳】
江戸時代の地方(ジカタ)三帳の一。村ごとの石高・反(タン)別とこれにかかる本途物成・小物成・高掛物(タカガカリモノ),定納の運上・冥加などを記した帳簿。取箇(トリカ)郷帳。成箇(ナリカ)郷帳。

ごうちょう

ごうちょう ガウチヤウ [0][1] 【郷長】
律令制で,郡司の下にあって郷を管理した者。715年の郷里制施行によって,従来の里長が改称されたもの。郷司。さとおさ。
→里長

ごうちょく

ごうちょく ガウ― [0] 【剛直】 (名・形動)[文]ナリ
気性が強く信念を曲げない・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)

ごうちょく

ごうちょく ガウ― [0] 【強直】 (名)スル
⇒きょうちょく(強直)■一■(2)

ごうちん

ごうちん ガウ― [0] 【轟沈】 (名)スル
爆撃・雷撃・砲撃などで艦船が短時間に(旧海軍では一分間以内に)沈むこと。また,沈めること。「敵艦を―する」

ごうちんきぎょう

ごうちんきぎょう ガウチンキゲフ [5] 【郷鎮企業】
中国の郷(村)と鎮(町)における中小企業。人民公社時代には社隊企業と呼ばれたもので,人民公社廃止後に郷鎮企業と改称。村営,私営などさまざまな形態を持ち,市場経済化のなかで飛躍的に発展。

ごうつ

ごうつ ガウツ 【江津】
島根県中部の市。江の川(ゴウノカワ)の河口港として繁栄した。石州瓦などの窯業が盛ん。

ごうつくばり

ごうつくばり [0][6] ゴフ― 【業突く張り】 ・ ガウ― 【強突く張り】 (名・形動)[文]ナリ
非常に欲が深く,意地汚いこと。非常に強情で意地っ張りなこと。また,そのさま。また,そのような人をののしる場合にも用いる。「―な奴」「あの―め」「食料(クイモノ)惜しがるなんち―もねえもんぢやねえか/土(節)」

ごうてい

ごうてい ガウ― [0] 【豪邸】
大きくて立派な家。大邸宅。

ごうてき

ごうてき ガウ― [0] 【号笛】
合図のために吹く笛。また,その音。

ごうてき

ごうてき ガウ― 【強的・豪的】 (名・形動)
〔「強気(ゴウギ)」「豪勢」の「強」「豪」に「的」を付けたもの。近世語〕
(1)豪勢なさま。素晴らしくよいさま。また,そういう人や物事。「わつちが盃をとさした奴はもし―さ/洒落本・辰巳婦言」
(2)はなはだしいさま。大層。「―に朝寝だの/滑稽本・浮世風呂(前)」

ごうてき

ごうてき ガウ― [0] 【強敵・剛敵】
強い敵。手ごわい敵。

ごうてんじょう

ごうてんじょう ガウテンジヤウ [3] 【格天井】
角材(格縁(ゴウブチ))を格子に組んで裏に板を張った天井。組み入れ天井とは異なり,梁(ハリ)からつるして支える。
格天井[図]

ごうとう

ごうとう ガウタウ [0] 【豪宕】 (名・形動)[文]ナリ
豪快で,物事にこだわらない・こと(さま)。豪放。「活溌―の気/小説神髄(逍遥)」

ごうとう

ごうとう ガウタウ [0] 【強盗】
〔古くは「ごうどう」とも〕
力ずくで,またおどして,むりやりに他人の財物を奪うこと。また,その人。
→がんどう(強盗)

ごうとう

ごうとう【強盗】
a burglar;→英和
a robber; <commit> burglary[robbery](行為).→英和

ごうとう

ごうとう ガウ― 【鼇頭】
書物の上欄。また,そこに書き入れた注。「―に記す」

ごうとうざい

ごうとうざい ガウタウ― [3] 【強盗罪】
暴行・脅迫によって財物を奪い,また同じ方法によって自己もしくは他人に財産上不法な利益を得させることによって成立する罪。

ごうとうちししょうざい

ごうとうちししょうざい ガウタウチシシヤウ― [7] 【強盗致死傷罪】
強盗が人を傷つけるか,または死亡させることによって成立する罪。

ごうど

ごうど ガウド 【神戸】
岐阜県南西部,安八(アンパチ)郡の町。日吉(ヒエ)神社の門前町として発達。東山道と揖斐川水運の要地。

ごうどう

ごうどう ゴフダウ [0] 【業道】
〔仏〕 三道の一。煩悩(ボンノウ)に基づく善悪の行為。

ごうどう

ごうどう ガフ― [0] 【合同】 (名)スル
(1)二つ以上の物が合わさって一つになること。また,一つにすること。「保守系の二党が―する」
(2)〔数〕
 (ア)二つ以上の図形が,形と大きさにおいて全く同一で,重ね合わせ得ること。
 (イ)整数論で,二整数 �と �の差が整数 �で割り切れる時,�と �は �を法として合同であるという。

ごうどう

ごうどう【合同】
(a) combination;→英和
(a) union;→英和
《数》congruence.→英和
〜する combine;→英和
join.→英和
〜の(して) joint (jointly).→英和
‖合同慰霊祭 a joint memorial service <for the war dead> .合同事業 a joint undertaking.

ごうどうこうい

ごうどうこうい ガフ―カウヰ [5] 【合同行為】
法人の設立行為など,数人の共同の権利・義務の変動を目的として共同で行う法律行為。
→単独行為
→双方行為

ごうどうろうどうくみあい

ごうどうろうどうくみあい ガフ―ラウドウクミアヒ [9] 【合同労働組合】
二つ以上の中小零細企業の労働者が,地域の別により個人加入の形で組織する労働組合。合同労組。

ごうな

ごうな ガウナ [0] 【寄居虫】
ヤドカリの異名。[季]春。

ごうにん

ごうにん ゴフ― [0] 【業人】
(1)前世の悪業の報いをうける人間。また,悪業を行う人。
(2)人をののしっていう語。業さらし。「やいここな運命つきの―め/浄瑠璃・用明天皇」

ごうのう

ごうのう ガウ― [0] 【豪農】
財力や勢力のある農家。

ごうのう

ごうのう【豪農】
a wealthy farmer.

ごうのうら

ごうのうら ガウノウラ 【郷ノ浦】
長崎県壱岐郡,壱岐南西部の町。玄界灘での漁業,半城(ハンセイ)湾での真珠養殖を行う。海岸や岳ノ辻は,壱岐対馬国定公園に属す。

ごうのかわ

ごうのかわ ガウ―カハ 【江の川】
中国地方第一の長流。長さ194キロメートル。広島県北部の阿佐山に発し,三次(ミヨシ)市で三川を合わせて流路を西方に転じ,中国山地を横切り,島根県江津(ゴウツ)市で日本海に注ぐ。ごうがわ。

ごうのはかり

ごうのはかり ゴフ― 【業の秤】
地獄にあって亡者の罪業をはかるという秤。「娑婆世界の罪人を或いは―にかけ/平家 2」

ごうのもの

ごうのもの【豪の者】
a brave man;a veteran (達人).→英和

ごうのもの

ごうのもの ガウ― [1][5] 【剛の者】
〔古くは「こうのもの」〕
(1)勇敢で強い人。豪傑。「あっぱれ,―」
(2)あることに並外れて強い人。また,気性の激しい人。「酒にかけては―だ」

ごうはつ

ごうはつ ガウ― [0] 【毫髪】
〔細い毛の意から〕
ほんの少し。ごくわずか。毫末。毫毛。「―も余裕がない」「高尚の品行に於ては,―もあらざるなり/西国立志編(正直)」

ごうはつ

ごうはつ ガウ― [0] 【轟発】 (名)スル
轟音をとどろかせて大砲などをうつこと。「船首の十二寸砲を―す/浮城物語(竜渓)」

ごうはら

ごうはら ゴフ― [0] 【業腹】 (名・形動)[文]ナリ
非常に腹の立つ・こと(さま)。「しやべりまけるなあ―だから/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[派生] ――さ(名)

ごうはら

ごうはら【業腹に思う】
be vexed <at,by> ;resent.→英和

ごうはん

ごうはん ガフ― [0] 【合板】
〔「ごうばん」とも〕
奇数枚の薄い単板(ベニヤ板)を,繊維方向が互いに直交するように接着剤で貼り合わせて一枚の板としたもの。プライウッド。俗にベニヤ板という。
⇔単板

ごうはん

ごうはん ガウ― [0] 【強飯】
(1)「こわめし(強飯)」に同じ。
(2)大きな椀に山盛りにした飯を無理に食べさせようとする行事。日光の輪王寺大本堂で四月二日に行われる修験道の儀式が有名。日光責め。強飯式。

ごうはん

ごうはん ガフ― [0] 【合判】
公文書に判を押すこと。あるいは連判すること。また,その判。

ごうばん

ごうばん【合板】
plywood.→英和
プリント合板 printed plywood.→英和

ごうひ

ごうひ【合否】
success or failure;(a) result.→英和

ごうひ

ごうひ ガフ― [1] 【合否】
合格と不合格。「―の判定」

ごうひ

ごうひ ガフヒ 【合肥】
中国,安徽(アンキ)省の省都。鉄鋼・機械などの工業が発達。ホーフェイ。

ごうひつ

ごうひつ ガフ― [0] 【合筆】
⇒がっぴつ(合筆)

ごうひのり

ごうひのり ガフヒ― [1][1] 【合比の理】
�: �=�: � ならば(�+�): �=(�+�): � であるということ。

ごうひゃく

ごうひゃく ガフ― [1][0] 【合百】
市場で成立する相場を予想して行う賭博(トバク)行為。昔,米相場の一定変動額に対して銭百文をかけたことからいう。

ごうひゃくし

ごうひゃくし ガフ― [4][3] 【合百師】
合百の賭博を業とする者。

ごうびょう

ごうびょう ゴフビヤウ [0] 【業病】
悪いおこないの報いとしてかかるとされた,なおりにくく,つらい病気。

ごうふ

ごうふ ガウ― [1] 【豪富】
非常な富。また,それをもつ人。富豪。

ごうふう

ごうふう ゴフ― [0] 【業風】
〔仏〕
(1)善悪の行為の報いとして生じてくる禍福を風にたとえた語。
(2)地獄に吹く強い風。

ごうふく

ごうふく ガウ― [0][1] 【剛腹】 (名・形動)[文]ナリ
度胸がすわっていて,度量の大きい・こと(さま)。ふとっぱら。「恋愛は―な青木を泣かせた/春(藤村)」

ごうふく

ごうふく ガウ― [0] 【剛愎】 (名・形動)[文]ナリ
強情で人に従わない・こと(さま)。片意地。「―なるぶんせいむを屈伏させん/露団々(露伴)」

ごうぶく

ごうぶく ガウ― [0] 【降伏】 (名)スル
神仏の力により,悪魔などを抑え鎮めること。調伏(チヨウブク)。

ごうぶくほう

ごうぶくほう ガウ―ホフ [0] 【降伏法】
密教の五種の修法の一。護摩をたいて祈り,怨敵(オンテキ)・悪魔などを退散させるもの。調伏法。

ごうぶち

ごうぶち ガウ― [0] 【格縁】
格天井(ゴウテンジヨウ)の各区画(格間(ゴウマ))を構成する縦横に組んだ角材。

ごうぶん

ごうぶん ガフ― [0] 【合文】
山田孝雄による文の構造上の分類の一。複文の一種で,条件を表す句と帰結を表す句とが結合して一文となっているもの。「春が来れば,桜が咲く」の類。

ごうべん

ごうべん ガフ― [0] 【合弁・合辧】
共同で事業をするための資本提携。もと,中国で,中国資本と外資との共同出資をいった。

ごうべん

ごうべん【合弁の】
joint <management> .→英和
合弁会社 a joint concern.合弁企業[事業]a joint venture.

ごうべん

ごうべん ガフ― [0] 【合弁・合瓣】
合弁花,または合弁花冠の略。

ごうべんか

ごうべんか ガフ―クワ [3] 【合弁花】
合弁花冠を有する花。

ごうべんかかん

ごうべんかかん ガフ―クワクワン [5] 【合弁花冠】
花弁が全部または一部分,合着している花冠。花冠の形によって,舌状花冠・漏斗状花冠・鐘状花冠などに分ける。
⇔離弁花冠
→花冠

ごうべんかるい

ごうべんかるい ガフ―クワ― [5] 【合弁花類】
双子葉植物のうち,合弁花冠をもつ植物群。キク科・キキョウ科・アカネ科・カキノキ科・シソ科・ナス科など。
⇔離弁花類

ごうべんがいしゃ

ごうべんがいしゃ ガフ―グワイ― [5] 【合弁会社】
外国企業と国内企業との共同出資で設立され,共同で経営される会社。

ごうほう

ごうほう ガウホウ 【杲宝】
(1306-1362) 南北朝時代の真言宗の僧。頼宝に師事し,頼宝,弟子の賢宝とともに東寺の三宝といわれた。東寺観智院を建立。著「大日経疏演奥鈔」など。

ごうほう

ごうほう ゴフ― [0] 【業報】
善悪の業(ゴウ)を原因として,それに応じて受ける報い。特に,悪業による報い。ごっぽう。

ごうほう

ごうほう ガフハウ [0] 【合抱】
ひとかかえの大きさ。「五十年の星霜を閲した―の木であつたから/伊沢蘭軒(鴎外)」

ごうほう

ごうほう ガウハウ [0] 【号砲】
合図として撃つ銃砲。

ごうほう

ごうほう【豪放な】
large-minded;openhearted.

ごうほう

ごうほう【合法】
lawfulness.→英和
〜的(に) lawful(ly);→英和
legal(ly).→英和
〜的手段で by lawful means.〜化する legalize.→英和
‖合法政府 the legitimate government.

ごうほう

ごうほう【号砲】
<fire> a signal gun.

ごうほう

ごうほう ガウハウ [0] 【豪放】 (名・形動)[文]ナリ
度量が大きくささいな事にこだわらない・こと(さま)。豪快。豪胆。「―な性格」「快闊―にして善く談じ/十和田湖(桂月)」
[派生] ――さ(名)

ごうほう

ごうほう ガウ― [0] 【号俸】
公務員の職階によって区分した給与。何級職何号と区分する。

ごうほう

ごうほう ガフハフ [0] 【合法】
行為などが法律で許された範囲内にあること。法にかなっていること。適法。
⇔不法

ごうほうせい

ごうほうせい ガフハフ― [0] 【合法性】
行為が現行法秩序,特に実定法に適合していること。

ごうほうそくせい

ごうほうそくせい ガフハフソク― [0] 【合法則性】
法則に適合している状態。

ごうほうてき

ごうほうてき ガフハフ― [0] 【合法的】 (形動)
法規に適合しているさま。「―な手段」

ごうほうにん

ごうほうにん ゴフ― 【業報人】
⇒ごっぽうにん(業報人)

ごうほうらいらく

ごうほうらいらく ガウハウ― [0] 【豪放磊落】 (名・形動)[文]ナリ
度量が大きく快活で,小さなことにこだわらないさま。

ごうま

ごうま ガウ― [0] 【格間】
格天井(ゴウテンジヨウ)の格縁(ゴウブチ)で囲まれた方形の一区画。

ごうま

ごうま ガウ― [1] 【降魔】
〔仏〕 心の中に生じる煩悩魔や外から襲ってくる天魔などの悪魔を,仏法の力によって打ち倒すこと。悪魔を降伏(ゴウブク)すること。がま。

ごうま

ごうま ゴフ― [1] 【業魔】
〔仏〕 正しい生き方を妨げる悪業を悪魔にたとえた言葉。

ごうまい

ごうまい ガウ― [0] 【豪邁】 (名・形動)[文]ナリ
性格が勇猛で,人より優れている・こと(さま)。「精神の―にして勇気の凛然たるや/竜動鬼談(勤)」

ごうまざ

ごうまざ ガウ― [0] 【降魔坐】
結跏趺坐(ケツカフザ)の一。座禅で行う座法。
→結跏趺坐

ごうまつ

ごうまつ ガウ― [0] 【毫末】
〔「毫」は細い毛〕
ほんのわずかなこと。常に否定の語を伴って用いる。「―の邪念もない」「道徳の観念と言つたら―もない/薄命のすず子(お室)」

ごうまつ

ごうまつ ゴフ― [0] 【劫末】
〔仏〕 この世の終わり。
⇔劫初
→劫(コウ)

ごうまのいん

ごうまのいん ガウ― 【降魔の印】
悪魔降伏の印相。左手を膝におき,右手を垂れて地をさす姿。指地印。触地(ソクジ)印。

ごうまのそう

ごうまのそう ガウ―サウ 【降魔の相】
(1)八相の一つで,釈迦が悪魔の妨害を退けて悟りを完成した時の姿。
(2)不動明王などの,悪魔を降伏する時の憤怒(フンヌ)の形相。

ごうまのりけん

ごうまのりけん ガウ― 【降魔の利剣】
不動明王が持っている悪魔を降伏(ゴウブク)させる剣。

ごうまん

ごうまん【傲慢な】
haughty;→英和
arrogant;→英和
insolent.→英和

ごうまん

ごうまん ガウ― [0][1] 【傲慢】 (名・形動)[文]ナリ
思い上がって横柄なこと。人を見下して礼を欠くこと。また,そのさま。不遜。「―な態度」「―にうそぶく」
[派生] ――さ(名)

ごうみん

ごうみん ガウ― [0] 【郷民】
さとに住む人。村民。きょうみん。

ごうむね

ごうむね ゴフ― 【乞胸】
近世から明治にかけて,家々の門や寺社の境内・広場などで雑芸を演じて米銭を乞うた雑芸人。乞胸頭に銭を上納して鑑札を受けた。

ごうめ

−ごうめ【−合目】
一(八)合目 the first (eighth) station <of Mt.Fuji> .

ごうめい

ごうめい ガフ― [0] 【合名】
連帯責任を負うために,名前を書き連ねること。

ごうめいがいしゃ

ごうめいがいしゃ【合名会社】
an unlimited partnership.

ごうめいがいしゃ

ごうめいがいしゃ ガフ―グワイ― [5] 【合名会社】
二人以上の社員から成り,社員全員が会社の債権者に対して,直接に連帯無限責任を負う会社。家族的・個人的結合による人的会社。

ごうも

ごうも ガウ― [1] 【毫も】 (副)
わずかも。少しも。下に打ち消しの語を伴って用いる。「―反省の色がない」「干渉云々に―不平はあるべからず/福翁百話(諭吉)」

ごうもう

ごうもう ガウマウ [0] 【剛猛・豪猛】 (名・形動)[文]ナリ
強くたけだけしい・こと(さま)。「―の志意を以て/西国立志編(正直)」

ごうもう

ごうもう ガウ― [0] 【剛毛】
かたい毛。こわい毛。
⇔柔毛

ごうもう

ごうもう ガウ― [0] 【毫毛】
〔細い毛の意〕
きわめてわずかであること。「実害は―もなし」

ごうもくてき

ごうもくてき ガフ― [3] 【合目的】 (形動)
ある事柄が一定の目的にかなっているさま。

ごうもくてきせい

ごうもくてきせい ガフ― [0] 【合目的性】
〔(ドイツ)Zweckmäßigkeit〕
目的にかなった仕方で存在していること。

ごうもくてきてき

ごうもくてきてき ガフ― [0] 【合目的的】 (形動)
ある目的をもち,それにかなっているさま。「―に行動する」「―な手段」

ごうもん

ごうもん ガウ― [0] 【拷問】 (名)スル
自白を強要するため,肉体的苦痛を与えること。現行憲法は拷問を禁止している。

ごうもん

ごうもん【拷問する】
torture;→英和
put <a person> to torture.

ごうもんきんしじょうやく

ごうもんきんしじょうやく ガウ―デウヤク 【拷問禁止条約】
正称,拷問及び他の残虐な,非人道的な若しくは品位を傷つける取扱い又は刑罰を禁止する条約。1984年国連総会で採択,87年発効。締約国は,拷問行為を刑法上の犯罪として刑罰を科すことが義務づけられている。

ごうやく

ごうやく ガフ― [0] 【合薬】
(1)数種の薬剤を調合すること。また,その薬。あわせぐすり。
(2)火薬。

ごうやく

ごうやく ゴフ― [1][0] 【業厄】
〔仏〕 悪業の報いにうける災難。

ごうゆう

ごうゆう ガウイウ [0] 【豪遊】 (名)スル
大金を使って,ぜいたくに遊ぶこと。また,その遊び。「高級クラブで―する」

ごうゆう

ごうゆう【剛勇】
valor;→英和
intrepidity.

ごうゆう

ごうゆう ガウ― [0] 【剛勇・豪勇】 (名・形動)[文]ナリ
人並みはずれて,強く勇気がある・こと(さま)。「―にして屈せず/西国立志編(正直)」
[派生] ――さ(名)

ごうゆう

ごうゆう【豪遊する】
indulge in[go on]a spree.→英和

ごうゆう

ごうゆう ガウイウ [0] 【遨遊】 (名)スル
さかんに遊ぶこと。「君議員を辞して此地に―すと/花柳春話(純一郎)」

ごうゆう

ごうゆう ガフイウ [0] 【合有】
共同所有の一形態。各人は各々の持ち分を有するが,複数の者が共同目的のために結合したことにより,持ち分の処分および分割の請求に制約がある。共有と総有の中間的形態。総手的共有。
→共有
→総有

ごうようおん

ごうようおん ガフエウオン [3] 【合拗音】
⇒拗音(ヨウオン)

ごうよく

ごうよく ガウ― [0][1] 【強欲・強慾】 (名・形動)[文]ナリ
非常に欲が深い・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)

ごうよく

ごうよく【強欲な】
greedy;→英和
avaricious.

ごうよしひろ

ごうよしひろ ガウ― 【郷義弘】
鎌倉末期の刀工。正宗十哲の一人と伝え,江戸時代,吉光・正宗と並び三作と呼ばれたが,在銘刀は一振りもない。生没年未詳。

ごうらおんせん

ごうらおんせん ガウラヲンセン 【強羅温泉】
神奈川県,箱根町にある温泉。早雲山の東斜面にある。硫黄泉・食塩泉など。

ごうり

ごうり ガフ― [1] 【合理】
(1)論理にかなっていて理性でとらえることができること。
→非合理
(2)道理に合っていて無理のないこと。
→不合理

ごうり

ごうり【合理】
rationality.〜的(に) rational(ly).→英和
〜化(する) rationalization <of industry> (rationalize).‖合理主義 rationalism.

ごうり

ごうり ガウ― [1] 【毫釐・毫厘】
〔「毫」「釐」「厘」はともにわずかの意〕
きわめてわずかなこと。ごうりん。「―も他の可能性を許さない/善の研究(幾多郎)」

ごうり=の差は千里の謬(アヤマ)り

――の差は千里の謬(アヤマ)り
〔「礼記(経解)」〕
初めはわずかの違いでも,結果は大きな違いとなる。

ごうりか

ごうりか ガフ―クワ [0] 【合理化】 (名)スル
(1)現象を理に合ったものとしてとらえなおすこと。「事態の―を図る」
(2)無駄を省いて能率化すること。余剰人員・設備を削減すること。
(3)新しい技術・設備の導入,労働組織・管理体系の計画的再編成によって労働生産性の向上を図ること。「工埸を―する」
(4)〔心〕 罪の意識や自責の念から逃れるために,真の動機となる欲求を隠蔽しようと無意識的に働く心理的自己防衛。
(5)〔哲〕 事象を理論的に分析整理し,その中に秩序や法則を見いだすこと。理論化。

ごうりかカルテル

ごうりかカルテル ガフ―クワ― [5] 【合理化―】
技術向上・品質改善・原価引き下げなど企業活動の合理化のためにつくられるカルテル。不況カルテルとともに公正取引委員会の認可によって認められる。

ごうりき

ごうりき ガフ― [0][4] 【合力】 (名)スル
〔「ごうりょく」「こうりょく」とも〕
(1)力を貸して助けること。力添え。「友人の事業に―する」
(2)金銭や物品を恵み与えること。「一少年が落魄して―を求むるに会ひ候/思出の記(蘆花)」

ごうりき

ごうりき ガウ― [0][4] 【強力・剛力】 (名・形動)[文]ナリ
(1)力の強い・こと(さま)。「―無双の男」
(2)登山者の荷物を背負い山の案内に立つ人。
(3)山伏・修験者などの荷物を運ぶ従者。

ごうりき

ごうりき【剛[強]力】
great physical strength (力);a (mountain) guide.

ごうりき

ごうりき ゴフ― [1] 【業力】
〔仏〕 果報を生ずる業の力。善業には善果を,悪業には悪果を生ずる力があるとする。

ごうりきはん

ごうりきはん ガウ― [4] 【強力犯】
暴行または脅迫によって成立する犯罪。実力犯。
→知能犯

ごうりしゅぎ

ごうりしゅぎ ガフ― [4] 【合理主義】
(1)すべてを理性的に解釈しようとし,合理的なもののみを認めようとする考え。
⇔経験主義
⇔非合理主義
(2)〔rationalism〕
近世ヨーロッパの理性中心の認識論・哲学説。真なる知識の起源を感覚的経験にではなく理性的思惟に求め,生得的・明証的な原理を基礎に導かれたもののみを確実な認識であるとする。イギリス経験論に対して,デカルト・スピノザ・ライプニッツなどの大陸合理論が代表的。合理論。理性論。唯理論。

ごうりせい

ごうりせい ガウリ― [0] 【郷里制】
律令制で,715年から740年頃まで行われた地方行政制度。国郡里制における五〇戸一里の里を郷と改め,その下に二〜三の里を置いたもの。740年頃里は廃止され,郷制に移行。
→国郡里制

ごうりせい

ごうりせい ガフ― [0] 【合理性】
論理にかなった性質を有していること。「―に欠ける」

ごうりてき

ごうりてき ガフ― [0] 【合理的】 (形動)
(1)論理にかなっているさま。因習や迷信にとらわれないさま。「―な考え方」
(2)目的に合っていて無駄のないさま。「―な作業手順」

ごうりてききたいかせつ

ごうりてききたいかせつ ガフ― [9] 【合理的期待仮説】
経済学で,人々があらゆる情報を効率よく利用して合理的な期待形成を行えば,それは平均的には正しいものとなり,誤った事態は生じないという理論仮説。

ごうりてききたいけいせいがくは

ごうりてききたいけいせいがくは ガフ― 【合理的期待形成学派】
合理的期待仮説をとる学派。政府によるケインズ政策の短期的・長期的無効性を主張。

ごうりゃく

ごうりゃく ゴフ― [0] 【劫掠・劫略】 (名)スル
〔「こうりゃく」とも〕
おびやかして奪いとること。きょうりゃく。「暫く関東を―して天下の大軍を起こし/太平記 10」

ごうりゅう

ごうりゅう ガフリウ [0] 【合流】 (名)スル
(1)いくつかの流れが合わさって一つの流れになること。「川の―する所」「―点」
(2)いくつかに分かれていたものや,別の団体・組織などが一つに合わさること。「友軍と―する」

ごうりゅう

ごうりゅう【合流】
confluence.→英和
〜する join;→英和
meet.→英和
‖合流点(地) the confluence <of the two rivers> .

ごうりょく

ごうりょく ガフ― [1][0] 【合力】 (名)スル
(1)「ごうりき(合力)」に同じ。「貴処(アナタ)方から金の―は受けません/社会百面相(魯庵)」「同志を得,共に―して/妾の半生涯(英子)」
(2)〔物〕 一つの物体に同時に働く二つ以上の力と効果が等しい一つの力。合成力。
⇔分力

ごうりろん

ごうりろん ガフ― 【合理論】
⇒合理主義(ゴウリシユギ)(2)

ごうるいせつようしゅう

ごうるいせつようしゅう ガフルイセツヨウシフ 【合類節用集】
辞書。八巻。若耶三胤子編。1680年刊。節用集の一。意義分類をいろは順より優先させる。

ごうれい

ごうれい【号令をかける】
give a command.→英和

ごうれい

ごうれい ガウ― [0] 【剛戻】
〔「戻」はそむく意〕
強情でひねくれていること。剛愎(ゴウフク)。

ごうれい

ごうれい ガウ― [0] 【号令】 (名)スル
(1)多数の人が同時に動くように大声で指図すること。また,そのかけ声。「―をかける」
(2)上の者が下の者に命令すること,またその命令。「権を握つて四海に―する/社会百面相(魯庵)」

ごうれい=自(ミズカ)ら用(モチ)う

――自(ミズカ)ら用(モチ)う
〔史記(秦始皇本紀)〕
強情で他人の意見をうけ入れず,自分の意見によって事を行う。

ごうわん

ごうわん ガウ― [0] 【豪腕・剛腕】
すぐれた腕前(ウデマエ)。また,強い腕力。「―投手」

ごうん

ごうん [1] 【五運】
(1)五行(ゴギヨウ)の運行。
(2)暦で,木・火・土・金・水の五星の称。

ごうん

ごうん [1] 【五雲】
(1)五色(青・赤・黄・白・黒)の雲。いつつの雲。
(2)「五雲の車」の略。

ごうん

ごうん [0][1] 【五蘊】
〔仏〕
〔「蘊」は梵語 skandha の訳で,集まったものの意〕
諸存在を構成する物質的・精神的五つの要素。色(シキ)・受・想・行・識の総称。色は物質的存在,受は事物を感受する心の働き,想は事物を思い描く心の働き,行は心の意志的働き,識は識別・判断する心の働き。五陰(ゴオン)。五衆(ゴシユ)。

ごうんのくるま

ごうんのくるま 【五雲の車】
中国で,五色の雲を描いた貴人の乗る車。天子の乗り物。「―に召され/太平記 37」

ごうコン

ごうコン ガフ― [0] 【合―】
〔合同コンパの略〕
男子学生と女子学生など,二つ以上のグループが合同で行うコンパ。

ごえ

ごえ 【越え】 (接尾)
国名や山・峠などの名に付けて,そこを越えて行く経路の意を表す。「伊賀―」「鵯(ヒヨドリ)―」

ごえい

ごえい [0] 【護衛】 (名)スル
付き添ってまもること。また,その人。「大臣を―する」

ごえい

ごえい [0] 【御影】
神仏・貴人の画像や木像。みえい。

ごえい

ごえい【護衛(する)】
guard;→英和
escort.→英和
護衛艦 an escort vessel.護衛兵 a (body)guard;→英和
an escort.→英和

ごえいか

ごえいか【御詠歌】
a pilgrim hymn.

ごえいか

ごえいか [2] 【御詠歌】
霊場の巡礼者や浄土宗信者の歌う,仏や霊場をたたえる歌。和歌や和讃に単調で物悲しい節をつけ鈴(レイ)を振りながら歌う。巡礼歌。詠歌。

ごえいかん

ごえいかん [2] 【護衛艦】
自衛艦の艦艇種別で,潜水艦以外の機動艦艇のこと。対潜・防空作戦能力を持つ艦で,護衛艦隊に編成されている。

ごえつ

ごえつ 【呉越】
(1)中国,五代十国の一。唐の節度使銭鏐(センリユウ)が建てた王朝(907-978)。都は杭州。
(2)春秋時代の呉と越の国。

ごえつしゅんじゅう

ごえつしゅんじゅう 【呉越春秋】
春秋時代の呉と越両国の興亡を記した書。一〇巻と六巻本がある。後漢の趙曄(チヨウヨウ)の撰。元の徐天祜(ジヨテンコ)の音注。

ごえつどうしゅう

ごえつどうしゅう [1] 【呉越同舟】
〔孫子(九地)〕
仲の悪い者どうしが同じ場所に居ること。また,行動をともにすること。

ごえふ

ごえふ [2] 【五衛府】
律令制で,衛門府・左衛士府・右衛士府・左兵衛府・右兵衛府の総称。五府。
→衛府

ごえもんぶろ

ごえもんぶろ ゴヱモン― [0][5] 【五右衛門風呂】
〔釜ゆでの刑に処せられたという石川五右衛門の名にちなむ〕
かまどを築き,鉄の釜をのせ,木の桶をすえた風呂。桶の底は浮かせて蓋とし,人が入るときには踏み沈めて底とする。
五右衛門風呂[図]

ごえん

ごえん [0] 【後宴】
(1)神祭の翌日,潔斎を解いたあと,一同会合して催す酒宴。なおらい。
(2)大宴会のあとに行われる小宴。こうえん。「その日は―の事ありて/源氏(花宴)」

ごえん

ごえん 【後燕】
⇒後燕(コウエン)

ごえん

ごえん [0] 【誤嚥】 (名)スル
異物を誤って飲みこむこと。

ごえんゆうてんのう

ごえんゆうてんのう ゴヱンユウテンワウ 【後円融天皇】
(1358-1393) 北朝第五代天皇(在位 1371-1382)。名は緒仁(オヒト)。後光厳天皇の第二皇子。「新後拾遺和歌集」を撰進させた。後小松天皇に譲位後は院政を行なった。

ごおう

ごおう [0] 【五黄】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では土に属し,本位は中央とする。日本では,五黄の寅年生まれの人は,特に気が強いという俗信がある。

ごおう

ごおう [0] 【牛黄】
牛の胆嚢(タンノウ)中にできる結石。癇(カン)・熱病・小児の百病に効くとして,珍重される。

ごおう

ごおう [1][2] 【牛王】
「牛王宝印」の略。「熊野の―の裏に告文(コウブン)を書きて出したる未来記あり/太平記 27」

ごおううり

ごおううり [2] 【牛王売り】
牛王宝印を売り歩くこと。また,その人。主に比丘尼(ビクニ)が売り歩いた。

ごおうじんじゃ

ごおうじんじゃ ゴワウ― 【護王神社】
京都市上京区にある神社。主神は和気清麻呂と姉の和気広虫。

ごおうほういん

ごおうほういん [4] 【牛王宝印】
熊野神社・手向山八幡宮・京都八坂神社・高野山・東大寺・東寺・法隆寺などから出す厄除けの護符。「牛王宝印」「牛王宝命」などと記してある。烏(カラス)を図案化した熊野牛王は有名。裏面は起請文(キシヨウモン)を書くのに用いた。牛王。宝印。牛王印。牛王宝命。

ごおやあ

ごおやあ [3]
ツルレイシ(苦瓜(ニガウリ))の沖縄地方での呼称。

ごおん

ごおん [0] 【語音】
言葉を組み立てている音。言語音。

ごおん

ごおん [2] 【御恩】
(1)相手を敬って,その人から受けた恩をいう語。「―は忘れません」
(2)封建時代,主君が臣下に与える恩恵で,特に恩地の類。御恩地。「恩賞をもたまはり,―をも拝領して/太平記 26」

ごおん

ごおん [1] 【五音】
(1)「ごいん(五音)」に同じ。
(2)世阿弥(ゼアミ)が用いた能の用語。謡(ウタイ)の内容による五つの謡い方。祝言・幽曲・恋慕・哀傷・闌曲(ランギヨク)。また,それを記した書(二巻)。

ごおん

ごおん [0][1] 【呉音】
日本における漢字音の一。漢音の渡来以前に朝鮮半島経由で伝来した,中国南方系の字音に基づくといわれる音。「男女」を「なんにょ」と読む類。漢音を正音と呼ぶのに対して,なまった「南の音」の意で平安中期以後呼ばれるようになったもので,仏教関係や官職名などに広く用いられた。
→漢音
→唐音
→宋音

ごおん

ごおん 【五陰】
〔仏〕
〔梵 skandha の古い訳語〕
「五蘊(ゴウン)」に同じ。「現在の―未来に去らず/慈雲法語」

ごおんおんかい

ごおんおんかい [4] 【五音音階】
一オクターブの中に五つの音をもつ音階。日本・東洋音楽に多く見られ,五音の音程関係により各種がある。
→民謡音階
→都節(ミヤコブシ)音階
→律(リツ)音階
→琉球音階

ごおんじょうく

ごおんじょうく 【五陰盛苦】
〔仏〕 八苦の一。五蘊(ゴウン)に執着することから生じる苦しみ。五盛陰苦。

ごおんず

ごおんず [2] 【五音図】
五十音図の古名。

ごおんそうつう

ごおんそうつう [1] 【五音相通】
⇒五韻相通(ゴインソウツウ)

ごか

ごか [1] 【呉下】
中国の呉の国のうち。
→呉下の阿蒙(アモウ)

ごか

ごか [1] 【午下】
午後。昼すぎ。「夏の日の―/日乗(荷風)」

ごか

ごか [1] 【五果・五菓】
五種のくだもの。棗(ナツメ)・李(スモモ)・杏(アンズ)・桃・栗。

ごか

ごか [1] 【五加】
ウコギの漢名。

ごか

ごか [1] 【梧下】
〔梧桐(アオギリ)造りの机の下に置く意〕
手紙の脇付(ワキヅケ)に用いる語。机下。梧右。

ごかい

ごかい [0] 【五悔】
〔仏〕 真言宗で行う懺悔(サンゲ)の礼法。帰命(キミヨウ)・懺悔・随喜(ズイキ)・勧請(カンジヨウ)・回向(エコウ)の五段からなる。

ごかい

ごかい [0] 【誤解】 (名)スル
事実や言葉などを誤って理解すること。思い違い。「真意を―する」「―を招く」

ごかい

ごかい [0] 【五戒】
〔仏〕 在家の信者が守らなければならない基本的な五つのいましめ。不殺生(フセツシヨウ)・不偸盗(フチユウトウ)・不邪淫(フジヤイン)・不妄語(フモウゴ)・不飲酒(フオンジユ)の五つ。
→五悪

ごかい

ごかい【誤解】
<cause,remove> misunderstanding.→英和
〜する misunderstand;→英和
mistake.→英和
〜されやすい misleading.→英和

ごかい

ごかい [0] 【碁会】
集まって碁を打つ会。

ごかい

ごかい【沙蚕】
《動》a (lug)worm.

ごかい

ごかい【五戒】
the (Buddhists') Five Commandments.

ごかい

ごかい [1][0] 【御会】
歌会をうやまっていう語。

ごかい

ごかい [0] 【沙蚕】
多毛類ゴカイ科の環形動物の総称。体長4〜13センチメートルで細長く,多数の体節からなる。体の両側に剛毛が生える。背面・腹面の中央にそれぞれ一本の太い血管が走り,体壁を透かして赤い血流が見える。魚釣りの餌(エサ)にする。各地の河口付近に多い。

ごかいさん

ごかいさん [0] 【御開山】
宗派の開祖,寺院の開創者を敬っていう語。特に,浄土真宗の開祖親鸞(シンラン)のこと。

ごかいしょ

ごかいしょ [0][4] 【碁会所】
碁盤・碁石を備え,料金を取って,碁を打たせたり教えたりする所。

ごかいどう

ごかいどう [2] 【五街道】
江戸時代,江戸を起点とする主要な五つの陸上交通路。東海道・中山道・奥州街道・甲州街道・日光街道をいう。
→街道

ごかく

ごかく【互角の】
well-[evenly-]matched <game> .

ごかく

ごかく [0] 【語格】
言葉遣いの規則。語法。

ごかく

ごかく [0] 【碁客】
碁を打つ人。ごうち。きかく。

ごかく

ごかく [0] 【互角・牛角】 (名・形動)[文]ナリ
(牛の二本の角に大小・長短の差がないように)競い合う両者の力量が同じぐらいで,優劣がつけにくい・こと(さま)。五分五分。「―の腕前」「力は―だ」「―にわたり合う」

ごかく

ごかく【五角(形)】
a pentagon.→英和
⇒五辺形.

ごかくけい

ごかくけい [2][3] 【五角形】
五つの辺で囲まれた平面図形。五辺形。

ごかし

ごかし (接尾)
〔動詞「こかす」の連用形から〕
名詞に付いて,自分の利益をはかるために,そのようなふりをする,また,それにかこつけるなどの意を表す。「親切―」「おため―」

ごかしょう

ごかしょう ゴカシヤウ 【五個荘】
滋賀県中東部,神崎郡の町。旧中山道が通じ,古く近江商人の出身地として知られる。

ごかしょしょうにん

ごかしょしょうにん [4] 【五箇所商人】
江戸時代,糸割符(イトワツプ)制により生糸貿易を独占した京都・堺・長崎・江戸・大坂の五か所の商人。
→糸割符

ごかしょわん

ごかしょわん 【五ヶ所湾】
三重県中東部,志摩半島南部のリアス式湾入。熊野灘に面し,英虞(アゴ)湾とともに真珠の養殖が盛ん。伊勢志摩国立公園の主要部。楓江(フウコウ)湾。

ごかしわばらてんのう

ごかしわばらてんのう ゴカシハバラテンワウ 【後柏原天皇】
(1464-1526) 第一〇四代天皇(在位 1500-1526)。名は勝仁。後土御門天皇の第一皇子。乱世のため即位式は1521年に行われた。朝廷儀式の再興に努め,日記「後柏原天皇宸記(シンキ)」,歌集「柏玉集」がある。

ごかじ

ごかじ [1] 【五鍛冶】
京都に在住し,禁裏の御用にたずさわった五人の刀工。丹波守吉道・近江守源久道・近江守一竿子忠綱・伊賀守来金道・信濃守源信吉。

ごかじょうのせいもん

ごかじょうのせいもん ゴカデウ― 【五箇条の誓文】
慶応四年(1868)3月14日,明治天皇が神に誓うかたちで公布した維新政府の基本姿勢。由利公正・福岡孝弟の草案を木戸孝允らが修正。「広く会議を興し万機公論に決すべし」「上下心を一にして盛に経綸を行ふべし」「官武一途庶民に至る迄各其志を遂げ人心をして倦まざらしめん事を要す」「旧来の陋習(ロウシユウ)を破り天地の公道に基くべし」「智識を世界に求め大いに皇基を振起すべし」の五か条。

ごかせがわ

ごかせがわ 【五ヶ瀬川】
九州山地を水源として宮崎県北部を東流し,延岡市市街地を通り日向灘に流入する川。上流部では深い峡谷を形成し,高千穂峡の景勝地がある。長さ103キロメートル。

ごかっけい

ごかっけい ゴカク― [2] 【五角形】
⇒ごかくけい(五角形)

ごかでん

ごかでん 【五ヶ伝】
日本刀鑑定上の用語。山城・大和・相模(サガミ)・美濃・備前の主要五か国の作刀上の伝統をいう。

ごかのあもう

ごかのあもう [1][1] 【呉下の阿蒙】
〔魯粛(ロシユク)が呂蒙(リヨモウ)に会った時,その学識が以前より深まり豊かなのに驚いて,君は呉にいた頃の武略に長じているだけの阿蒙(「阿」は発語)ではない,と言ったという「呉書(呂蒙伝・注)」の故事から〕
学識や人物などが,昔のままで進歩のない者。呉下の旧阿蒙。「―と笑はれぬ様/思出の記(蘆花)」

ごかのしょう

ごかのしょう 【五箇荘・五家荘】
九州山地の山間深く散在する山村。熊本県八代(ヤツシロ)郡泉村の久連子(クレコ)・椎原(シイバル)・仁田尾(ニタオ)・樅木(モミキ)・葉木(ハギ)の五地区。平家落人(オチウド)などの伝説があり,古い土俗を伝える。

ごかのしらべ

ごかのしらべ 【五箇の調べ】
琴(キン)の五種の奏法。掻手(カイデ)・片垂(カタタリ)・水宇瓶(スイウビヨウ)・蒼海波(ソウガイハ)・雁鳴(ガンメイ)の五つ。五箇の声。

ごかのほう

ごかのほう 【五家の法】
近隣の五家を一組とし,これに連帯責任を負わせて,互いに取り締まらせる制度。中国の周代に始まり,日本に取り入れられて,律令時代の五保,江戸時代の五人組の制度となった。

ごかひ

ごかひ [2] 【五加皮】
〔「五加」はウコギ〕
ウコギの根皮を乾燥させた漢方薬。強壮剤とし,また五加皮酒を造る。

ごかぼう

ごかぼう [0] 【五家宝】
〔上野国(今の群馬県)五箇村の人が初めて製したといわれる〕
もち米を蒸して干し,炒(イ)ってふくらませたものを水あめで固めて棒状にし,青きなこをまぶした菓子。今は埼玉県熊谷市の名産。

ごかめやまてんのう

ごかめやまてんのう 【後亀山天皇】
(?-1424) 第九九代(南朝四代)天皇(在位 1383-1392)。名は煕成。後村上天皇の皇子。1392年将軍足利義満のときに,皇位の両統迭立(テツリツ),諸国の国衙領(コクガリヨウ)を大覚寺統が伝領することなどを条件に,神器を北朝の後小松天皇に譲渡して,南北朝合一を実現させた。

ごかもん

ごかもん [0] 【御家門】
「家門(カモン){(2)}」に同じ。

ごかん

ごかん [0] 【語幹】
(1)国文法で,用言の活用語尾を取り除いた変化しない部分。「歩(アル)く」「速(ハヤ)い」の「ある」「はや」など。
〔「着(キ)る」「来(ク)る」など,語によっては語幹と語尾がはっきり分けられないものもある〕
⇔語尾
(2)〔stem〕
印欧語などで,屈折する語の変化しない部分。語根。

ごかん

ごかん [0] 【五官】
五感を生ずる五つの感覚器官。目(視覚)・耳(聴覚)・舌(味覚)・鼻(嗅覚(キユウカク))・皮膚(触覚)。

ごかん

ごかん [0] 【五感】
目・耳・舌・鼻・皮膚を通して生じる五つの感覚。視覚・聴覚・味覚・嗅覚(キユウカク)・触覚。また,人間の感覚の総称としてもいう。「―を鋭くする」

ごかん

ごかん [0] 【冱寒】
〔「冱」は凍るの意〕
凍りつくような厳しい寒さ。極寒。「―にして雪多く/緑簑談(南翠)」

ごかん

ごかん [0] 【互換】 (名)スル
(1)互いに取りかえること。交換すること。
(2)〔数〕 順列の中の二個のものの位置の置き換え。

ごかん

ごかん [0] 【語間】
語と語のあいだ。文字と文字のあいだ。

ごかん

ごかん【語幹】
the stem[root]of a word.→英和

ごかん

ごかん【五感】
the (five) senses.

ごかん

ごかん【五官】
the five organs of sense.

ごかん

ごかん [0] 【御感】
「ぎょかん(御感)」に同じ。

ごかん

ごかん【互換する】
interchange.→英和
〜性のある interchangeable;→英和
《電算》compatible.→英和

ごかん

ごかん【語感】
word feeling.〜が鋭い have a keen sense of language.

ごかん

ごかん 【後漢】
(1)中国,劉秀(光武帝)が王莽(オウモウ)の新を滅ぼして復興した漢王朝(25-220)。都は洛陽。黄巾の反乱で衰退,滅亡した。前漢を西漢というのに対し東漢ともいう。
(2)
⇒こうかん(後漢)

ごかん

ごかん [0] 【語感】
(1)その言葉から受ける感じ。言葉が与える印象。ニュアンス。「―の微妙な違い」
(2)言葉に対する感覚。言葉の細かい用法・意味の違いなどを区別する感覚。「―が鋭い」

ごかんき

ごかんき [2] 【互換機】
互換性を持ったコンピューター。通常は,特定のメーカーの機種と同じソフトウエアや周辺機器が使えるように他のメーカーが作った機種をいう。

ごかんじょ

ごかんじょ 【後漢書】
中国,二十四史の一。後漢の歴史を記した紀伝体の書。一二〇巻。南朝宋の范曄(ハンヨウ)の撰。本紀一〇巻・志三〇巻・列伝八〇巻。そのうち志は晋の司馬彪(シバヒヨウ)の「続漢書」の志を北宋時代に合刻したもの。

ごかんじょとういでん

ごかんじょとういでん 【後漢書東夷伝】
「後漢書」の列伝の一。西暦57年に倭奴国王が光武帝から金印を授かったという記事がみえる。

ごかんせい

ごかんせい [0] 【互換性】
(1)他のもの,特に他の機械部品などと取り換え可能であること。
(2)コンピューターのプログラムを変更することなく他のコンピューターで実行できること。

ごかんのごしょ

ごかんのごしょ 【御感の御書】
中世,功績を賞して将軍が家臣に与えた状。ごかん。「今日―を下さる/東鑑(建久六)」

ごかんのひ

ごかんのひ ゴクワン― 【五巻の日】
〔法華経の第五巻を講読する日の意〕
法華八講(ハツコウ)の三日目。竜女の成仏を説く提婆達多品(ダイバダツタホン)が講ぜられたり,薪(タキギ)の行道が行われるため,多くの人が参集した。いつまきのひ。
→法華八講

ごがく

ごがく [1] 【呉楽】
⇒くれがく(呉楽)

ごがく

ごがく [1] 【五楽】
古く中国で,五種に分類した,楽器の総称。それぞれを季節に配し,春は琴(キン)・瑟(シツ),夏は笙(シヨウ)・竽(ウ),晩夏は鼓,秋は鐘,冬は磬(ケイ)とする。

ごがく

ごがく [1][0] 【語学】
(1)言語を研究する学問。言語学。「―者」
(2)外国語の学習。また,その学科。「―に弱い」

ごがく

ごがく [1] 【五岳・五嶽】
中国で古来崇拝される五つの名山。泰山(東岳)・嵩山(スウザン)(中岳)・灊山(センザン)(のちに衡山,南岳)・華山(西岳)・恒山(北岳)をいう。五行思想の影響で,前漢時代定められた。

ごがく

ごがく【語学】
language study;linguistics.→英和
〜の linguistic <talent> .→英和
‖語学教育 linguistic[language]education.語学者(教師) a linguist (language teacher).

ごがくしんしょ

ごがくしんしょ 【語学新書】
文法書。鶴峰戊申(ツルミネシゲノブ)著。二巻。1833年刊。オランダ文典を範とした国文典。九品(品詞)・九格を立てる。

ごがくじざい

ごがくじざい 【語学自在】
文法書。二巻。権田直助著。1894年(明治27)刊。日本語を活用の有無によって,体言・用言・体辞・用辞に分類して独自の文法説を展開。

ごがくもんじょ

ごがくもんじょ [0][6] 【御学問所】
天皇または皇太子が学問をし,また臨時の進講を受けるところ。

ごがたき

ごがたき [2] 【碁敵】
囲碁の好敵手。日頃,碁を楽しむ力量の釣り合った相手。

ごがつ

ごがつ【五月】
May.→英和
五月の節句 the Boys' Festival.

ごがつ

ごがつ [1] 【五月】
一年の中の第五番目の月。皐月(サツキ)。さなえづき。[季]夏。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

ごがつかくめい

ごがつかくめい 【五月革命】
1968年に起きたフランスの社会危機。パリ大学に端を発した学生運動が労働運動と結びつきゼネストの様相を呈したが,ド=ゴール大統領による議会解散・総選挙により収束。

ごがつかや

ごがつかや [3] 【五月蚊帳】
五月にかやをつりはじめることを不吉なこととして忌んだ語。

ごがつさい

ごがつさい [3] 【五月祭】
〔May Day〕
(1)ヨーロッパを中心にみられる,五月一日の春祭。
(2)メーデーに同じ。

ごがつささげ

ごがつささげ [4] 【五月豇豆】
インゲンマメの別名。

ごがつにんぎょう

ごがつにんぎょう [4] 【五月人形】
端午の節句に,男の子の祝いとして飾る,鍾馗(シヨウキ)や武者人形など。[季]夏。

ごがつのぼり

ごがつのぼり [4] 【五月幟】
端午の節句に,男の子の祝いとして立てる幟。江戸初期から行われ,武者絵や鯉(コイ)の滝登りを描いて立てたものが現在の鯉のぼりになった。さつきのぼり。[季]夏。

ごがつびょう

ごがつびょう [0] 【五月病】
四月に入った大学新入生や新人社員などに,一か月を経た五月頃に見られる,新環境に対する不適応病状の総称。

ごがん

ごがん [0] 【護岸】
川岸・海岸の堤防などを補強して,洪水や高潮などの水害から守ること。また,そのための施設。「―工事」

ごがん

ごがん [2] 【御願】
(1)阿弥陀仏の衆生救済の願。弥陀の誓願。
(2)貴人の祈願を敬っていう語。御祈願。「この殿,古き―はたしに石山に詣で給ふに/落窪 1」
(3)「御願寺」の略。

ごがんこうじ

ごがんこうじ【護岸工事】
shore-[coast-]protection works;riparian works (河川の).

ごがんじ

ごがんじ [0][4] 【御願寺】
天皇・皇后などの願によって建立された寺。勅願寺。御願。

ごき

ごき [1] 【五畿】
「五畿内」の略。「―七道」

ごき

ごき [0] 【御器・五器】
〔「合器(ゴウキ)」の転〕
(1)食物を盛るための蓋(フタ)つきの椀(ワン)。
→御器の実(ミ)
(2)修行僧や乞食が食べ物を乞うために携える椀。
(3)「呉器」に同じ。

ごき

ごき [1] 【御記】
⇒ぎょき(御記)

ごき

ごき [1] 【御忌】
⇒ぎょき(御忌)

ごき

ごき [1] 【五器】
(1)「五具足(ゴグソク)」に同じ。
(2)「御器(ゴキ)」に同じ。

ごき

ごき [1] 【五紀】
(1)歳月を秩序づける五つのもの。歳・月・日・星辰・暦数の五つ。
(2)一紀を12年としたときの五つの紀,すなわち60年。

ごき

ごき [1][0] 【誤記】 (名)スル
誤って記すこと。書きあやまり。「番地を―する」

ごき

ごき【語気】
a tone.→英和
〜を荒くして in a harsh tone.〜を強めて emphatically.→英和

ごき

ごき [1] 【碁器】
碁石を入れるうつわ。碁笥(ゴケ)。

ごき

ごき【誤記】
an error in writing.

ごき

ごき [1] 【語基】
〔base〕
インド-ヨーロッパ語などで,語から屈折語尾や派生語をつくる接辞などを取り除いた残りの基本的な部分。意味・形式からみて,それ以上分析できない究極の要素となるもの。

ごき

ごき [1] 【語気】
話す言葉の調子や勢い。ものの言いぶり。語勢。「―が荒い」「―鋭く相手をやりこめる」

ごき

ごき [1] 【呉器】
高麗茶碗の一。口縁部がやや外に開いた大ぶりな飯碗(メシワン)の形で,高台(コウダイ)が高いもの。抹茶(マツチヤ)茶碗として用いる。形が御器(ゴキ)に似たことによる名。御器。

ごき

ごき 【呉起】
(?-前381) 中国,戦国時代の政治家・兵法家。衛の人。現行の兵法書「呉子」は後世の仮託説が有力。
→呉子

ごき

ごき [1] 【五気】
(1)木火土金水の五つの気。また,中央および東西南北の方角。
(2)五臓から出る五種の気。心気・肝気・脾(ヒ)気・肺気・腎(ジン)気。
(3)五種の感情。喜・怒・欲・懼(ク)・憂。
(4)五種の天然現象。寒・暑・燥・湿・風。

ごき=を提(サ)げる

――を提(サ)・げる
乞食(コジキ)になる。

ごきかご

ごきかご [2] 【御器籠・五器籠】
御器を入れる籠。

ごきかぶり

ごきかぶり [3] 【御器噛・蜚蠊】
〔御器をかじる虫の意〕
ゴキブリの異名。[和漢三才図会]

ごきげん

ごきげん【御機嫌な】
<be> in a good humor.〜いかがですか How are you (getting along)?

ごきげん

ごきげん [0] 【御機嫌】
■一■ (名)
相手を敬ってその機嫌をいう語。また,丁寧語。御気分。「―いかがですか」「社長の―をうかがう」
■二■ (形動)
(1)気分のよいさま。上機嫌。「酔いが回ってすっかり―になる」「大層―ですね」
(2)すばらしい,すぐれているなどの意の俗語。「―な曲」

ごきげんななめ

ごきげんななめ [6] 【御機嫌斜め】 (名・形動)
機嫌が悪い・こと(さま)。「約束をすっぽかされてすっかり―だ」

ごきげんよう

ごきげんよう [5] 【御機嫌よう】 (感)
〔「よう」は形容詞「よい」の連用形の音便〕
会ったときや別れるときに,相手の健康を祈り祝う意をこめて言う挨拶(アイサツ)の言葉。「―,さようなら」

ごきさい

ごきさい 【呉煕載】
(1799-1870) 中国清代の文人。字(アザナ)は譲之。包世臣に師事してその書論を忠実に実践,鄧石如の篆隷篆刻を祖述し,書・画・篆刻もよくした。

ごきしちどう

ごきしちどう [1][2] 【五畿七道】
律令制下の地方行政区画。五畿は五畿内の略で,山城・大和・摂津・河内・和泉をいう。七道は東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道をいう。本来は街道名だが,付近一帯の諸国をさし,また日本全国の意にも用いる。

ごきづる

ごきづる [2][0] 【合器蔓・御器蔓】
ウリ科のつる性一年草。水辺の草地に自生。丈は約2メートル。葉は狭卵三角形。晩夏,葉腋に黄緑色の小花を開く。漢名,合子草。

ごきない

ごきない [2] 【五畿内】
畿内の五か国。すなわち,山城・大和・河内・和泉・摂津。畿内。五畿。

ごきのみ

ごきのみ 【御器の実】
〔御器に盛るものの意〕
(1)めし。
(2)めしのたね。生活の手段。

ごきのみ=を上げる

――を上・げる
(生活の手段を取り上げて)食っていけないようにする。「―をぶちあげ,菰(コモ)かづかせて見せうずと/浄瑠璃・丹波与作(中)」

ごきぶり

ごきぶり [0] 【蜚蠊】
〔「御器噛(ゴキカブリ)」の転という〕
ゴキブリ目に属する昆虫の総称。体は扁平で幅広く,光沢がある。触角は糸状で長い。前ばねは革質,後ろばねは膜状で,通常は腹部の上にたたまれる。夜行性ですばやく走り,狭いすき間に好んでもぐる。人家にすむ種と野外にすむ種があり,前者は食品を汚染し,各種の病原菌や寄生虫を媒介する。日本にはクロゴキブリ・チャバネゴキブリなど約四〇種がいる。アブラムシ。[季]夏。

ごきぶり

ごきぶり
a cockroach.→英和

ごきゅう

ごきゅう [0] 【御給】
平安時代,院や親王などが朝廷から得る収入。年官・年爵などをいう。

ごきょう

ごきょう [0][1] 【五境】
〔仏〕 認識を行う眼・耳・鼻・舌・身のそれぞれの対象となる五つの領域。色・声・香・味・触の各境。五塵。

ごきょう

ごきょう [0] 【五経】
儒教の教典のうち最も重要な五種の書。易経(エキキヨウ)(周易)・書経(尚書)・詩経(毛詩)・春秋(シユンジユウ)・礼記(ライキ)。漢の武帝の頃に作られた称。ごけい。「四書―」

ごきょう

ごきょう [0][1] 【五教】
(1)儒教で,人の守るべき五つの教え。五典。五常。
 (ア)父の義,母の慈,兄の友,弟の恭,子の孝。
 (イ)父子の間の親,君臣の間の義,夫婦の間の別,長幼の間の序,朋友の間の信。
(2)〔仏〕 仏の教説を内容の深浅から五つに分類したもの。一般には華厳宗の小乗教・大乗始教・大乗終教・頓教・円教をいう。天台宗では五時教という。

ごきょうごくりゅう

ごきょうごくりゅう ゴキヤウゴクリウ 【後京極流】
和様書道の一流派。後京極摂政と呼ばれた藤原良経(1169-1206)を始祖とする。法性寺流の流れをくむ。

ごきょうじっしゅう

ごきょうじっしゅう [4][1] 【五教十宗】
〔仏〕 華厳宗で,五教をさらに理論内容から十に分類したもの。我法倶有宗(ガホウグウシユウ)・法有我無宗・法無去来宗(ホウムコライシユウ)・現通仮実宗・俗妄真実宗・諸法但名宗(シヨホウタンミヨウシユウ)・一切皆空宗・真徳不空宗・相想倶絶宗・円明具徳宗をいう。

ごきょうせいぎ

ごきょうせいぎ 【五経正義】
中国,唐の太宗の勅命によって作られた五経の注釈書。孔穎達(クエイダツ)・顔師古らが編纂。一七〇巻。653年完成。諸家の注釈書の中から優れたものを選び,それに従って詳細な説明を加えた。正統な解釈として広く重んぜられた。

ごきょうたいぜん

ごきょうたいぜん 【五経大全】
中国,明の永楽帝の命により,胡広らが編纂した五経の注釈書。一五四巻。1415年刊。その解釈は科挙試験の基準となった。

ごきょうはかせ

ごきょうはかせ [4] 【五経博士】
五経に精通し教授した学者。前漢の武帝の時に置かれた。日本書紀に,継体・欽明朝に百済より来日したという記録がある。

ごきょうろん

ごきょうろん ゴケウ― [2] 【護教論】
キリスト教神学の一部門。異教に対してキリスト教の真理を弁護,弁証することを目的とする。二世紀に始まる。弁証論。弁証学。

ごきれき

ごきれき [2] 【五紀暦】
暦の一種。唐の郭献之らが作ったもので,日本では858年から四年間使われた。

ごきん

ごきん [1] 【五金】
金属の代表的なもの五つ。金・銀・銅・鉄・スズをいう。

ごぎ

ごぎ 【五義】
〔国語(周語)〕
守るべき五つの正しい道。父は義,母は慈,兄は友,弟は恭,子は孝をいう。

ごぎ

ごぎ [1] 【五儀】
(1)五つの爵位(シヤクイ)。公・侯・伯・子・男の五つ。
(2)五つの人品。聖人・賢人・君子・士人・庸人の五つ。

ごぎ

ごぎ [1] 【語義】
言葉の意味。語意。

ごぎゃく

ごぎゃく [0][1] 【五逆】
(1)〔仏〕 五つの最も重い罪。小乗では殺母・殺父・殺阿羅漢・出仏身血(仏身を傷つけること)・破和合僧(教団を乱すこと)をいう。大乗では,寺塔や経像などの破壊,三乗の教法をそしること,出家者の修行を妨げること,小乗の五逆の一つを犯すこと,業報を無視して悪行をなすことをいう。五逆罪。
(2)主君・父・母・祖父・祖母を殺す罪。

ごぎゃくざい

ごぎゃくざい [3] 【五逆罪】
⇒五逆(1)

ごぎゅう

ごぎゅう [0] 【呉牛】
〔中国,呉の国に産したことから〕
スイギュウの異名。

ごぎゅう=月に喘(アエ)ぐ

――月に喘(アエ)ぐ
〔世説新語(言語)〕
水牛が暑さを嫌うあまり月を見ても太陽と間違えて喘ぐ意から,取り越し苦労をすることのたとえ。

ごぎょう

ごぎょう [0][1] 【御形・五形】
ハハコグサの異名。春の七草の一つとしてあげるときにいう。おぎょう。

ごぎょう

ごぎょう [0][1] 【五行】
(1)中国古来の哲理で,万物を組成する五つの元になる気。木・火・土・金・水の称。五行のおのおのを,兄(エ)・弟(ト)の二つずつに配してできたのが十干(ジツカン)である。
(2)〔仏〕 菩薩が修行する五つの行法。大乗起信論では布施(フセ)・持戒(ジカイ)・忍辱(ニンニク)・精進(シヨウジン)・止観(シカン)の五つの修行。涅槃経は別説をあげる。
→六波羅蜜
(3)「五行の陣」に同じ。

ごぎょうえき

ごぎょうえき [2] 【五行易】
易の六十四卦(ケ)に五行を配して人事の吉凶を占うもの。

ごぎょうせつ

ごぎょうせつ [2] 【五行説】
中国古来の世界観。木・火・土・金・水の五つの要素によって自然現象・社会現象を解釈する説。五行相勝(相剋)は火・水・土・木・金の順に,後者が前者に打ち勝つことで循環するとし,戦国時代の鄒衍(スウエン)などが説いた。五行相生(ソウシヨウ)は木・火・土・金・水の順に,前者が後者を生み出すことで循環するとし,前漢の劉向などが説いた。

ごぎょうのじん

ごぎょうのじん 【五行の陣】
五行説に基づく陣立て。地形に応じて,方・円・曲・直・鋭の五つの陣形をしく。

ごぎんわがしゅう

ごぎんわがしゅう 【吾吟我集】
狂歌集。一〇巻。石田未得著。1649年成立。題名・序文は古今和歌集をもじったもので,部立もそれにならっている。

ごく

ごく [1] 【五苦】
〔仏〕 人間界の五つの苦しみ。生・老・病・死の四苦に愛別離苦を加えたもの。また,生老病死・愛別離・怨憎会(オンゾウエ)・求不得(グフトク)・五陰盛(ゴオンジヨウ)をいう。

ごく

ごく
〔「穀」または「言句」の転という〕
(「ごくに立たず」の形で)役に立たない。「のう肝心の時には念仏といふ物もなんの―に立ちませぬ/浄瑠璃・反魂香」

ごく

ごく【極】
very;→英和
exceedingly;→英和
extremely.

ごく

ごく【語句】
words and phrases.

ごく

ごく [1] 【極】
■一■ (名)
(1)一番すぐれていること。また,最もよいもの。「葱を細くそいで鞍下の―といふとこを/安愚楽鍋(魯文)」「違ひなし,そいつが―だ/歌舞伎・与話情」
(2)(多く「ごくの」の形で)程度がはなはだしいこと。「此処に居るは僕が―の親友です/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(3)最上級の茶。極上。[日葡]
(4)数の単位。載の一万倍,すなわち一〇の四八乗。[塵劫記]
■二■ (副)
この上なく。非常に。「―内輪に見積もる」「―つまらないもの」「お仙はこれで―涙脆(モロ)いぞや/家(藤村)」

ごく

ごく【獄】
a prison;→英和
a jail.→英和
〜に投じる throw[put] <a person> into prison.

ごく

ごく [1] 【語句】
語と句。文章を組み立てている,ひとまとまりの言葉。

ごく

ごく [1] 【獄】
(1)囚人を監禁しておくところ。牢獄。ごくや。ひとや。「―にくだる」
(2)さばき。判決。「―を断ずる法律家になるにも/舞姫(鴎外)」

ごく

ごく 【御供】
⇒ごくう(御供)

ごくあく

ごくあく [0] 【極悪】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく悪い・こと(さま)。「―な所業」

ごくあく

ごくあく【極悪非道の】
most wicked;heinous;→英和
inhuman.→英和

ごくあくにん

ごくあくにん [4][0] 【極悪人】
この上なく悪事をなす人。大悪人。

ごくあくひどう

ごくあくひどう [0] 【極悪非道】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく悪く,人の道にはずれている・こと(さま)。「―な振る舞い」

ごくあつ

ごくあつ [0] 【極熱】
非常に熱いこと。「お酒はいいのを二つ―だよ/安愚楽鍋(魯文)」

ごくい

ごくい [1] 【極意】
学問や技芸で,核心となる事柄。奥義。「剣の―を授かる」「―を極める」

ごくい

ごくい【極意】
<master> the secret <of fencing> .→英和

ごくい

ごくい [1] 【獄衣】
服役中の囚人の着る衣服。囚人服。

ごくい

ごくい [2][1] 【極位】
人臣最高の位である従一位。

ごくいん

ごくいん [0] 【極印】
(1)江戸時代,品質証明あるいは偽造防止・盗難防止のため,品物や金銀貨に押した文字や印形。
(2)永久に残るしるし。いつまでも消えない証拠。刻印。

ごくいん

ごくいん【極印】
a stamp.→英和
〜を押す hallmark.→英和
〜つきの hallmarked.

ごくいん=を=打つ

――を=打・つ(=押・す)
(1)極印{(1)}を金銀貨に打つ。
(2)(よくない評価で)そうであるときめつける。「前科者の―・たれる」

ごくいんづき

ごくいんづき [0][6] 【極印付き】
きわめて確かであること。きわめつき。「―の悪党」

ごくいんもと

ごくいんもと [0] 【極印元】
江戸十組問屋仲間が大坂・江戸間の廻船の航海安全のために設けた役。船具などを点検して焼き印を打つ。船手極印元。

ごくう

ごくう [2][1] 【御供】
〔「ごく」の転〕
神仏へ供えるもの。御供物(ゴクモツ)。「人身(ヒトミ)―」「神前に―供ゆる様に/浄瑠璃・信州川中島」

ごくうしょ

ごくうしょ [0][4] 【御供所】
〔「ごくしょ」とも〕
社寺に付属した,供え物を調える所。

ごくうすい

ごくうすい [2] 【御供水】
神仏に供える水。

ごくうりょう

ごくうりょう [2] 【御供料】
神仏へ供える品物,または金銭。おそなえもの。

ごくか

ごくか [0] 【極果】
⇒ごっか(極果)

ごくかん

ごくかん 【極官】
⇒きょっかん(極官)

ごくかん

ごくかん [0] 【極寒】
⇒ごっかん(極寒)

ごくげ

ごくげ 【極下】
きわめて下等であること。
⇔極上
[運歩色葉集]

ごくげつ

ごくげつ [2][0] 【極月】
〔年の極(キワ)まる月の意から〕
一二月の異名。しわす。ごくづき。[季]冬。

ごくこわたり

ごくこわたり [4] 【極古渡り】
主に名物裂(ギレ)の時代区分に用いる語で,応永(1394-1428)頃までの舶来ものをいう。根抜き。ごんこわたり。

ごくごく

ごくごく [1] (副)
飲み物を勢いよく続けて飲むときの,のどの鳴る音を表す語。「―(と)水を飲む」

ごくごく

ごくごく [0][1] 【極極】 (副)
〔「ごく」を強めた言い方〕
きわめて。この上なく。「法事は―内輪ですませた」

ごくさいしき

ごくさいしき【極彩色の】
richly-colored.

ごくさいしき

ごくさいしき [3] 【極彩色】
鮮やかな色を何色も使ってあること。また,人目を引くけばけばしい彩り。

ごくさり

ごくさり [2][0] 【五句去り】
連歌・俳諧で,同字・同事物・同語は五句隔てて用いなければならないという作法。

ごくし

ごくし【獄死する】
die in prison.

ごくし

ごくし [0] 【獄死】 (名)スル
監獄の中で死ぬこと。牢死。

ごくし

ごくし [1] 【獄司】
監獄の事務をつかさどる役人。牢役人。

ごくしゃ

ごくしゃ [1] 【獄舎】
囚人を監禁しておく建物。牢獄(ロウゴク)。

ごくしゅう

ごくしゅう [0] 【獄囚】
牢獄(ロウゴク)に入れられている罪人。

ごくしょ

ごくしょ [1] 【獄所】
囚人を入れておく所。牢獄。牢屋。

ごくしょ

ごくしょ [1] 【極暑】
非常に暑いこと。また,夏の暑い盛り。酷暑。
⇔極寒
[季]夏。《蓋あけし如く―の来りけり/星野立子》

ごくしょう

ごくしょう [0] 【極聖】
〔至極の聖者の意〕
仏陀。仏。

ごくしょう

ごくしょう [0] 【極小】 (名・形動)[文]ナリ
極めて小さい・こと(さま)。きょくしょう。「―なる金枝蘭を見ずや/西国立志編(正直)」

ごくしょうみじゅくじ

ごくしょうみじゅくじ [7] 【極小未熟児】
生まれた時の体重が1500グラム以下の新生児。

ごくしん

ごくしん 【極信】 (名・形動ナリ)
(1)きわめて信仰心のあつい・こと(さま)。
(2)非常に真心のある・こと(さま)。誠実。「忠信は下戸にて,天性―のものなり/平治(下・古活字本)」

ごくじゅう

ごくじゅう [0] 【極重】
罪などがきわめて重いこと。

ごくじゅうあくにん

ごくじゅうあくにん [5] 【極重悪人】
この上ない大悪人。極悪人。「社会の大罪人,―/女房殺し(水蔭)」

ごくじょう

ごくじょう 【獄定】
入獄の刑に決定すること。「神輿(シンヨ)射奉りし武士六人―ぜらる/平家 1」

ごくじょう

ごくじょう [0] 【極上】 (名・形動)[文]ナリ
(1)程度がきわめて上等なこと。また,そのもの。
⇔極下(ゴクゲ)
「―の茶」
(2)「極(ゴク){■二■(3)}」に同じ。「―を三袋くれられた/狂言・鱸庖丁」

ごくじょう

ごくじょう【極上の】
(the) best;→英和
first-rate;of the highest quality.

ごくすいのえん

ごくすいのえん 【曲水の宴】
⇒きょくすいのえん(曲水の宴)

ごくずい

ごくずい [0] 【極髄】 (名・形動)
(1)物の中心となる部分。
(2)程度がこの上もない・こと(さま)。副詞的に用いることもある。至極。「―のたわけ女郎をひつつめり/柳多留 156」

ごくせい

ごくせい [0] 【極製】
極上の製造。また,その製品。特別製。

ごくぜん

ごくぜん [0] 【極善】 (名・形動)[文]ナリ
きわめてよい・こと(さま)。「―なる人の言行は/西国立志編(正直)」

ごくそう

ごくそう [0] 【獄窓】
牢獄の窓。また,牢獄のなか。獄中。

ごくそく

ごくそく [0] 【獄則】
牢獄内での規則。

ごくそつ

ごくそつ [0] 【獄卒】
(1)牢獄で,囚人の取り締まりにあたる下級の役人。獄丁(ゴクテイ)。
(2)〔仏〕 地獄で,亡者を責めさいなむ鬼。
(3)義理や人情を解さぬ人をののしっていう語。「天罰しらぬ―め/浄瑠璃・布引滝」

ごくちゅう

ごくちゅう【獄中に[で]】
in prison.

ごくちゅう

ごくちゅう [0] 【獄中】
牢獄のなか。刑務所のなか。獄内。

ごくちょう−

ごくちょう−【極超音速機】
a hypersonic transport <HST> .極超短波 a microwave.→英和

ごくちょうたんぱ

ごくちょうたんぱ [5] 【極超短波】
波長1センチメートルから1メートルの間の電波。周波数300メガヘルツから30ギガヘルツ。UHF と SHF を合わせた範囲の電波。テレビの中継回線やレーダーなどに利用される。

ごくっと

ごくっと [2] (副)
液体や小さい塊を一気に飲み込むさま。ごくりと。「錠剤を―飲み込む」「―のどが鳴る」

ごくつぶし

ごくつぶし [3] 【穀潰し】
(1)飯を食うだけで,何のはたらきもない人。
(2)人をののしっていう語。「この―め」

ごくつぶし

ごくつぶし【穀潰し】
a good-for-nothing (fellow);an idler.

ごくづき

ごくづき [2] 【極月】
⇒ごくげつ(極月)

ごくづけ

ごくづけ [0] 【五句付け】
雑俳の前句付けの一体。前句を五句出題し,それぞれに付句を行う方法。元禄時代(1688-1704)の前句付けの典型。

ごくてい

ごくてい [0] 【獄丁】
囚人を監督する役人。獄卒。

ごくでん

ごくでん [0] 【極伝】
秘伝中の秘伝。秘奥(ヒオウ)の家伝。目録・皆伝よりも上位のもの。

ごくどう

ごくどう【極道な】
profligate.→英和
極道者 a rake (放蕩(とう)者).→英和

ごくどう

ごくどう [2] 【極道・獄道】 (名・形動)[文]ナリ
(1)悪事や酒色・ばくちにふけること。品行・素行のおさまらないさま。「―な息子」「―の限りをつくす」
(2)人をののしっていう語。

ごくどうもの

ごくどうもの [0][6] 【極道者・獄道者】
極道にふける人。また,そのような人をののしっていう語。

ごくない

ごくない [2] 【獄内】
牢獄・監獄の中。獄中。

ごくない

ごくない [0][2] 【極内】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて内密である・こと(さま)。「―にて御用達申すべし/二人女房(紅葉)」

ごくにたた∘ず

ごくにたた∘ず 【ごくに立たず】 (連語)
役に立たない。「―∘ぬ身の上咄/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
→ごく

ごくに立たず

ごくにたた∘ず 【ごくに立たず】 (連語)
役に立たない。「―∘ぬ身の上咄/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
→ごく

ごくぬすびと

ごくぬすびと [4] 【穀盗人】
「禄盗人(ロクヌスビト)」に同じ。

ごくねち

ごくねち 【極熱】
「ごくねつ(極熱){(1)}」に同じ。「―の頃に侍れば苦しうて内裏へも参り侍らず/宇津保(国譲中)」

ごくねつ

ごくねつ [0] 【極熱】
(1)この上なくあついこと。酷熱。「―の太陽/高野聖(鏡花)」
(2)「極熱地獄」の略。

ごくねつじごく

ごくねつじごく [5] 【極熱地獄】
〔仏〕「大焦熱地獄」に同じ。

ごくのおび

ごくのおび 【玉の帯】
束帯の時,袍(ホウ)の上から締める玉石で飾った革製の帯。三位(サンミ)・参議以上の人が用いた。

ごくのもの

ごくのもの 【曲の物】
邦楽で,歌のつかない器楽曲の総称。管弦の楽曲。曲(ゴク)。
→謡物(ウタイモノ)

ごくひ

ごくひ [0] 【極秘】
最も秘密にすべきこと。決して外部に漏らしてはならない秘密。「―の情報」「―の文書」

ごくひ

ごくひ【極秘】
<in> strict secrecy;a top secret (軍事上の).〜の strictly confidential <documents> ;top-secret.〜にする keep <a matter> a strict secret.

ごくひん

ごくひん [0] 【極貧】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて貧乏である・こと(さま)。赤貧。「―に喘(アエ)ぐ」「この極卑―なる二人/西国立志編(正直)」

ごくひん

ごくひん [0] 【極品】
きわめて上等な品物。極上品。

ごくひん

ごくひん【極貧】
extreme[abject]poverty.〜の destitute.→英和

ごくび

ごくび [1][0] 【極微】 (名・形動)[文]ナリ
(1)非常に小さい・こと(さま)。きょくび。
(2)その道のきわめて微妙な点。奥義。
→ごくみ(極微)

ごくぶと

ごくぶと [0] 【極太】
同じ種類の中で,最も太いもの。「―の毛糸」「―の万年筆」

ごくへん

ごくへん 【玉篇】
⇒ぎょくへん(玉篇)

ごくぼそ

ごくぼそ [0] 【極細】
同じ種類の中で,最も細いもの。「―の毛糸」「―の筆」

ごくみ

ごくみ [1][0] 【極微】
〔梵 paramāṇu〕
仏教で,それ以上分かつことのできない最小の存在をいう。また,そのものの大きさ。極細塵。パラマーヌ。

ごくみょう

ごくみょう [0] 【極妙】 (名・形動)[文]ナリ
きわめてすばらしい・こと(さま)。「―だ��,…女形は婦人に勤めさするが宜(ヨ)い/もしや草紙(桜痴)」

ごくもり

ごくもり [0] 【獄守(り)】
牢獄の番人。獄卒。

ごくもん

ごくもん [0] 【獄門】
(1)牢獄の門。
(2)〔斬罪になった囚人の首を(1)にさらしたことから〕
江戸時代の刑罰の一。斬首のうえ,その首を一定の場所または悪事をした場所にさらすこと。獄門台にのせ,そばに罪状を記した立て札を立てた。梟首(キヨウシユ)。晒首(サラシクビ)。

ごくもん=に懸(カ)ける

――に懸(カ)・ける
犯罪者を処刑し,その首をさらす。

ごくもんくび

ごくもんくび [3] 【獄門首】
獄門に処せられた人の首。さらし首。

ごくもんだい

ごくもんだい [0] 【獄門台】
さらし首をのせるための台。

ごくや

ごくや [1] 【獄屋】
罪人を入れておく所。牢屋。牢獄。

ごくやす

ごくやす [0] 【極安】
非常に安いこと。「―の品」

ごくらく

ごくらく【極楽】
(a) paradise;→英和
<go to> heaven.→英和
〜往生をする die a peaceful death.

ごくらく

ごくらく [0][4] 【極楽】
〔梵 sukhāvatī の訳〕
(1)「極楽浄土」の略。
(2)安楽で何の心配もない場所や境遇。天国。
⇔地獄
「朝湯に入り寝て暮らせるとは―,―」「聞いて―見て地獄」

ごくらく=の余り風

――の余り風
気持ちのよい涼風。極楽の西風。

ごくらく=願うより地獄(ジゴク)作るな

――願うより地獄(ジゴク)作るな
極楽往生を願うよりも,地獄におちるようなことをしないように心がけよ。

ごくらくあんにょうじょうど

ごくらくあんにょうじょうど [9] 【極楽安養浄土】
「極楽浄土」に同じ。

ごくらくいん

ごくらくいん 【極楽院】
(1)奈良市中院町にある真言律宗の寺。もと元興寺(ガンゴウジ)の僧房の一。智光の安置した浄土曼荼羅図が本尊。禅室および奈良時代の建築様式をとどめる五重小塔は国宝。極楽坊。現称は元興寺。
(2)京都市中京区にある天台宗の寺。山号は紫雲山。通称,空也堂。空也念仏の根本道場。

ごくらくおうじょう

ごくらくおうじょう [5] 【極楽往生】 (名)スル
(1)死んでのち極楽浄土に生まれかわること。
(2)安らかに死ぬこと。「何の苦痛もなく―する」

ごくらくおとし

ごくらくおとし [5] 【極楽落(と)し】
ネズミ取りの一種で,籠(カゴ)状のものの中に餌(エ)を入れ,ネズミが入ると入り口の扉が閉じ,傷つけずに捕らえる仕掛けのもの。

ごくらくかい

ごくらくかい [4][3] 【極楽界】
「極楽浄土」に同じ。

ごくらくじ

ごくらくじ 【極楽寺】
鎌倉市極楽寺町にある真言律宗の寺。山号は霊鷲山(リヨウジユサン)。1259年北条重時の創立とされる。開山は忍性(ニンシヨウ)。

ごくらくじざか

ごくらくじざか 【極楽寺坂】
鎌倉市西部,坂ノ下から極楽寺に通じる坂道。極楽寺切通し。

ごくらくじょうど

ごくらくじょうど [5] 【極楽浄土】
阿弥陀仏のいる世界。西方十万億土の彼方にあり,まったく苦しみのない理想郷で,今も阿弥陀仏が法を説いているとされる。阿弥陀仏を信じ,ひたすら念仏を唱えると,死後ここに迎えられるという。西方浄土。極楽世界。極楽界。極楽安養浄土。極楽。

ごくらくせかい

ごくらくせかい [5] 【極楽世界】
「極楽浄土」に同じ。

ごくらくちょう

ごくらくちょう [0] 【極楽鳥】
スズメ目フウチョウ科の鳥の総称。四三種がある。雄は色彩がきわめて美しく,変化に富む飾り羽を持つ。繁殖期には飾り羽を広げ,さまざまなポーズで求愛のダンスをする。ニューギニアとその周辺の諸島,およびオーストラリア北部に分布。比翼の鳥。風鳥(フウチヨウ)。
極楽鳥[図]

ごくらくちょう

ごくらくちょう【極楽鳥】
a bird of paradise.

ごくらくちょうか

ごくらくちょうか [5] 【極楽鳥花】
ストレリチアの一種。温室で栽培される。
→ストレリチア

ごくらくとんぼ

ごくらくとんぼ [5] 【極楽蜻蛉】
のんびりと思い悩まずに暮らしている者をからかっていう語。のんき者。気楽者。

ごくらくのうてな

ごくらくのうてな 【極楽の台】
極楽浄土にあるという蓮華(レンゲ)の台。極楽に行った者がその上に生まれるとされる。ごくらくのたまのうてな。

ごくらくのとうもん

ごくらくのとうもん 【極楽の東門】
西方極楽浄土の入り口の門。人間界に向かって開かれており,極楽の東側にあるという。

ごくらくのむかえ

ごくらくのむかえ 【極楽の迎え】
極楽往生を願う人の臨終に,仏・菩薩が極楽から迎えに来ること。来迎。

ごくらくぼう

ごくらくぼう 【極楽坊】
⇒極楽院(1)

ごくらくまんだら

ごくらくまんだら 【極楽曼荼羅】
極楽浄土を描き表した曼荼羅。浄土曼荼羅。浄土変相図。

ごくり

ごくり [2][3] (副)
液体や小さな塊を一息に飲み込む時の音を表す語。「―(と)飲み下す」「― ―と,うまそうに飲む」

ごくり

ごくり [1] 【獄裡・獄裏】
牢獄の内。獄中。獄内。

ごくり

ごくり [1] 【獄吏】
監獄の役人。

ごくり

ごくり
〜と飲む drink at a gulp;→英和
gulp (down).

ごくろう

ごくろう [0] 【極臈】
〔「きょくろう」とも〕
(1)一山の僧のうち受戒の年から数えた臈次(年数)の最も多い者。
(2)六位の蔵人などで最も年功を積んだ者。一臈。

ごくろう

ごくろう [2] 【御苦労】 (名・形動)
(1)苦労を丁寧にいう語。「いつまでも―が絶えませんね」
(2)相手の骨折りをねぎらっていう語。目上の人には使わないのが普通。「―,―。もう君は帰ってよろしい」
(3)人の努力や骨折りをひやかしたり,やや皮肉をこめていう語。「雨の中をジョギングとは―なことだ」

ごくろうさま

ごくろうさま [2] 【御苦労様】 (名・形動)
「御苦労{(2)(3)}」をさらに丁寧に,あるいは皮肉をこめていう語。「この暑いのに―なことだ」

ごくん

ごくん [0][1] 【五葷】
臭気の強い五種の野菜。仏家では大蒜(ニンニク)・小蒜(ヒル)・興渠(ニラ)・慈葱(ネギ)・茖葱(ラッキョウ)の五種,道家では韮(ニラ)・薤(オオニラ)・蒜(ニンニク)・蕓薹(アブラナ)・胡荽(コエンドロ)の五種をいい,これを食べると淫欲(インヨク)・憤怒(フンヌ)が起こるとして禁じる。五辛(ゴシン)。

ごぐそく

ごぐそく [2] 【五具足】
仏前に供える,燭台(シヨクダイ)・花瓶(ケビヨウ)の各一対と香炉の五つの仏具。五器。

ごぐん

ごぐん【語群】
《文》a word group.

ごけ

ごけ [1] 【五家】
(1)唐末から南宋にかけて栄えた中国の禅宗の五宗派。臨済・潙仰(イギヨウ)・曹洞(ソウトウ)・雲門・法眼の五宗派。五派。
(2)真宗の五本山。東本願寺・西本願寺・仏光寺・錦織寺・専修寺をいう。
(3)日本画の狩野派の五家。狩野安信(中橋)・同尚信(木挽町)・同守信(鍛冶橋)・同洞雲(駿河台)・同随川(浜町)。

ごけ

ごけ [1] 【碁笥】
碁石を入れる,ふたのある丸い容器。

ごけ

ごけ【後家】
a widow;→英和
widowhood (身分・状態).→英和

ごけ

ごけ [0] 【後家】
(1)夫に死別した女性。未亡人。寡婦(カフ)。やもめ。
(2)対(ツイ)になっている道具などの,一方がなくなって,残っている方。「―ぶた」

ごけ=を立てる

――を立・てる
再婚しないで後家のままで世を渡る。

ごけい

ごけい [0] 【互恵】
互いに相手に利益や恩恵を与え合うこと。「―の精神」

ごけい

ごけい【語形】
a word form.語形変化 inflection.→英和

ごけい

ごけい [1] 【吾兄】 (代)
二人称。主に手紙文で,男性が親しい友人に対して敬意をもって用いる。貴兄。「―も年よればかくなり候を思召/伊沢蘭軒(鴎外)」

ごけい

ごけい [0] 【御禊】
(1)中古以降,即位後の大嘗祭(ダイジヨウサイ)の前月(一〇月下旬)に,天皇が賀茂川などに臨んで行なったみそぎ。江戸時代には御所で行われた。
(2)斎宮・斎院などが賀茂川の河原で行なったみそぎ。

ごけい

ごけい [0] 【五経】
⇒ごきょう(五経)

ごけい

ごけい [0] 【午鶏】
日中にニワトリが鳴くこと。

ごけい

ごけい [1] 【御慶】
⇒ぎょけい(御慶)

ごけい

ごけい [0] 【語形】
単語の,意味的な面ではなく,音声連続体としてのかたちの面。語の外形。

ごけい

ごけい【互恵】
reciprocity.→英和
互恵条約(関税率) a reciprocal treaty (tariff).

ごけい

ごけい [0][1] 【五刑】
(1)中国古代に行われた五つの刑罰。墨(ボク)(いれずみ)・劓(ギ)(鼻きり)・剕(ヒ)(片足切り)・宮(キユウ)(男は去勢,女は幽閉,一説に鎖陰)・大辟(タイヘキ)(首切り)の五つ。のち,隋に至って,笞(チ)・杖(ジヨウ)・徒(ズ)(懲役)・流(ル)・死の五種となった。
(2)日本の律の正刑。笞・杖・徒・流・死の五種。五罪。

ごけいかんぜい

ごけいかんぜい [4] 【互恵関税】
貿易を行う二国間において,第三国に対するよりも低い関税を相互に適用すること。

ごけいし

ごけいし 【呉敬梓】
(1701-1754) 中国,清代の文人。長編口語小説「儒林外史」の作者。

ごけいじょうやく

ごけいじょうやく [4] 【互恵条約】
締結国相互が第三国に対するよりも有利な便益を享受しうるように協定した通商条約。

ごけいへんか

ごけいへんか [4] 【語形変化】
〔言語〕
(1)歴史的に,単語が形態面,あるいは音声面で変化をこうむること。異化・同化・音位転換・音の脱落・音の挿入・音声そのものの変化などによって起こる。
(2)文の中での文法的な意味や機能のちがいを表すために,単語が音声形式を規則的に変えること。現在を表す laugh(笑う)が laughed と形を変えて,過去の意味を表す類。

ごけいり

ごけいり [0] 【後家入り】
(1)後家の所へ婿入りすること。
(2)後妻としてその家に入ること。

ごけぐも

ごけぐも [0][3] 【後家蜘蛛】
真正クモ目ヒメグモ科ゴケグモ属のクモの総称。毒性が強い。セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモなど。特に,クロゴケグモは猛毒をもつ。

ごけざや

ごけざや 【後家鞘】
間に合わせに別の刀の鞘を用いたもの。また,刀身をなくした鞘。「早う出世さしやんせと渡す―ぬけめなき情けに/浄瑠璃・新版歌祭文」

ごけしちしゅう

ごけしちしゅう [0] 【五家七宗】
禅宗の五家に,臨済宗の分派である黄竜(オウリユウ)・楊岐(ヨウギ)の二宗派を併称していう語。

ごけしまだ

ごけしまだ [3] 【後家島田】
江戸中期,未亡人が結った島田まげ。まげの元結の上に白いしごき紙をむすんだだけの地味なもの。主に,京・大坂の中流以下で行われた。後家髷(ゴケワゲ)。

ごけだおし

ごけだおし [3] 【後家倒し】
〔後家の賃仕事であった稲こきの職を奪う意〕
稲こき機の異名。やもめだおし。

ごけぢゃわん

ごけぢゃわん [3] 【後家茶碗】
対(ツイ)になっている茶碗で,一方がこわれ,一つだけ残ったもの。

ごけにん

ごけにん [0] 【御家人】
〔「家人」の敬称〕
(1)平安時代,貴族や武家棟梁の従者をつとめた武士。家の子。郎党。
(2)鎌倉時代,将軍直属の家臣。本領安堵(アンド)・新恩給与・官位推挙などの保護を受けたが,御家人役と呼ばれる多くの義務を負わされた。
(3)江戸初期,将軍直属の一万石以下の家臣の称。のちに旗本と御家人とに区別され,御目見(オメミエ)以下の者とされた。直参(ジキサン)。
→旗本

ごけにんかぶ

ごけにんかぶ [5] 【御家人株】
江戸時代,農民・商人などの庶民が養子縁組の形をとるなどして,御家人から買い取った御家人の家格。

ごけにんやく

ごけにんやく [3] 【御家人役】
御家人が鎌倉幕府に対して負った軍役・大番役・関東公事などの義務の総称。

ごけぶた

ごけぶた [0] 【後家蓋】
器物の身が損じてあとに残ったふた。また,こわれたふたの間に合わせに用いるふた。

ごけぶん

ごけぶん [0] 【後家分】
中世,武家などの妻が,領土を分与されて,後家になった後も生活の保証を得ること。また,その分け前・身分。

ごけわげ

ごけわげ [0] 【後家髷】
⇒後家島田(ゴケシマダ)

ごけん

ごけん [0] 【誤見】
あやまった味方。謬見(ビユウケン)。

ごけん

ごけん [0][1] 【五見】
〔仏〕 仏教の教義に反する五つの誤った考え。自己の実在を考える我見と周囲のものが自己に所属すると考える我所見を合わせた身見,自己の死後の永続を信じる常見と死後の断絶を信じる断見を合わせた辺見,因果の道理を否定する邪見,誤った見解を信じる見取見(ケンジユケン),誤った宗教的行為を信じる戒取見(カイジユケン)。

ごけん

ごけん [0] 【護憲】
立憲政治や憲法を擁護すること。

ごけんうんどう

ごけんうんどう【護憲運動】
a constitution protection movement.

ごけんうんどう

ごけんうんどう [4] 【護憲運動】
⇒憲政擁護運動(ケンセイヨウゴウンドウ)

ごけんけんぽう

ごけんけんぽう [4] 【五権憲法】
国家作用を行政・立法・司法・考試(人事試験)・監察(行政監査)の五権に分ける憲法理論。孫文が三民主義理論において説いたもの。

ごけんさんぱ

ごけんさんぱ [4] 【護憲三派】
1924年(大正13)の貴族院を中心とした超然的清浦内閣に反対した第二次護憲運動で,指導的役割を果たした憲政会・政友会・革新倶楽部の三つの政党のこと。

ごけんざん

ごけんざん 【五剣山】
香川県北部,屋島の東方の半島にある山。浸食されて頂上が五峰に分かれている(現在くずれてやや不完全)。山頂近くに八栗寺がある。八栗山。

ごけんてい

ごけんてい [2] 【五賢帝】
ローマ帝国の最盛期に在位(96-180)した五人の優れた皇帝。ネルバ・トラヤヌス・ハドリアヌス・アントニヌス=ピウス・マルクス=アウレリウス。

ごげ

ごげ [1][0] 【五礙】
「五障(ゴシヨウ)」に同じ。

ごげ

ごげ [1][0] 【五悔】
〔仏〕 天台宗において法華三昧(ホツケザンマイ)を修する者のための五種の懺悔(サンゲ)の法。懺悔・勧請(カンジヨウ)・随喜(ズイキ)・回向(エコウ)・発願(ホツガン)の五つ。

ごげん

ごげん【語原】
an etymology;→英和
the derivation[origin]of a word.→英和
〜を調べる trace a word to its origin;make an etymological study <of a word> .‖語原学(者) etymology (an etymologist).通俗語原 a folk etymology.

ごげん

ごげん [1][0] 【五眼】
〔仏〕 物を見る五種の作用。人間の肉眼(ニクゲン)・天人の天眼(テンゲン),声聞・縁覚の慧眼(エゲン),菩薩の法眼(ホウゲン),仏の仏眼(ブツゲン)の称。

ごげん

ごげん 【御見】
〔「ごけん」とも。「御見参」の略〕
会うことをへりくだっていう語。おめにかかること。江戸時代,女性,主として遊女が用いた。「ありし―に交せし言の,無下に変らぬ心ぞならば/松の葉」

ごげん

ごげん 【御監】
(1)馬寮(メリヨウ)の長。左右各一人で,近衛大将が兼任した。
(2)親王家の家司(ケイシ)の上官。兵衛尉(ヒヨウエノジヨウ)などが務めた。

ごげん

ごげん [0] 【語源・語原】
ある単語が,その形や意味で使われるようになるもとの形や意味。また,音韻と意味が結合した由来。

ごげん

ごげん [0][1] 【五弦】
(1)弦楽器の五本の弦。
(2)「五弦琵琶{(1)}」に同じ。

ごげんがく

ごげんがく [2] 【語源学】
〔etymology〕
語源を研究する学問。単語の意味および形態の起源や歴史的変化をさぐるもの。エティモロジー。

ごげんきん

ごげんきん [0][2] 【五弦琴】
中国古代の琴。七弦琴の前身。

ごげんしゅう

ごげんしゅう 【五元集】
俳諧撰集。三巻四冊。榎本其角著。百万坊旨原編序。1747年刊。其角自選発句集である「五元集」,鶏合わせに因んだ句合わせ「をのがね鶏合」,「五元集拾遺」を収める。
〔延宝・天和・貞享・元禄・宝永の五元にわたる発句集の意〕

ごげんぞっかい

ごげんぞっかい [4] 【語源俗解】
学問的手続きを経ない,語源の説明。科学的根拠のない,誤った語源解釈。民俗語源。民間語源。民衆語源。通俗語源。

ごげんびわ

ごげんびわ [4] 【五弦琵琶】
(1)中国,唐代に用いられた五弦の琵琶。直頸(チヨツケイ)が特色。日本にも伝来し,平安初期まで用いられた。正倉院の遺存品が有名。五弦。
(2)弦が五弦の琵琶。日本では筑前琵琶・錦琵琶で使用。

ごげんもじ

ごげんもじ 【御見文字】
〔文字詞。近世女性語〕
お目にかかること。おめもじ。「鬼の娘に―この末武めが思ひのたね/浄瑠璃・嫗山姥」

ごこ

ごこ [1] 【五鈷】
「五鈷杵(ゴコシヨ)」に同じ。

ごこ

ごこ 【五胡】
中国の後漢末から晋の頃,西北方から中国本土に移住し,揚子江の北部一帯を占拠した,匈奴(キヨウド)・羯(ケツ)・鮮卑(センピ)・氐(テイ)・羌(キヨウ)の五種の民族。
→五胡十六国

ごこ

ごこ [1] 【五古】
「五言古詩(ゴゴンコシ)」の略。

ごこう

ごこう [1] 【御光】
グローリーのこと。見られる場所によって山の御光・海の御光・稲田の御光などと呼ばれる。後光。御来迎。来光。

ごこう

ごこう [1] 【後光】
(1)仏や菩薩の背中から放射するといわれる神秘的な光。仏像などにみられる光背(コウハイ)は,これをかたどったもの。「―がさす」
(2)「御光(ゴコウ)」に同じ。

ごこう

ごこう 【呉広】
(?-前208) 中国,秦末の人。字(アザナ)は叔。秦朝打倒に陳勝(チンシヨウ)とともに諸将に先がけて挙兵。
→陳勝

ごこう

ごこう【後光】
a halo.→英和
〜がさす A halo appears around one's head.

ごこう

ごこう [0][1] 【五綱】
〔仏〕 日蓮宗の教判。教(教えの内容),機(教えを受ける人の能力),時,国,序(教えを示す順序)の五つ。

ごこう

ごこう [0][1] 【五香】
(1)〔仏〕 密教で護摩などの儀式に用いる五種の香。経典や儀式によって組み合わせが変わるが,沈香(ジンコウ)・栴檀(センダン)・丁子(チヨウジ)・鬱金(ウコン)・竜脳などが主なもの。
(2)江戸時代,小児に与えた胎毒下しの薬。栴檀・鶏舌・沈水香・丁子香・安息香の五種とするほか諸説ある。

ごこう

ごこう [0] 【五光】
花札の出来役の一。松・桜・坊主・桐・雨の二〇点札五枚をそろえた役。

ごこう

ごこう [1] 【五港】
安政の五か国条約で定められた五つの開港場。すなわち神奈川・兵庫・長崎・新潟・箱館。

ごこう

ごこう [0] 【五更】
(1)一夜を五等分した,初更(一更)・二更・三更・四更・五更の総称。また,一夜。一晩中。五夜。「睡らずして騰騰として―を送る/菅家文草」
→更(コウ)
(2){(1)}の第五。また,寅(トラ)の刻。戊夜(ボヤ)。

ごこう

ごこう [0] 【御幸】
(天皇の「行幸」に対して)上皇・法皇・女院の外出。

ごこうぎ

ごこうぎ [2] 【御公儀】
朝廷や幕府を敬い,はばかっていう語。
→公儀(2)

ごこうぐら

ごこうぐら [2] 【御幸鞍】
⇒鏡鞍(カガミグラ)

ごこうこうか

ごこうこうか [4] 【後光効果】
⇒ハロー効果(コウカ)

ごこうごみん

ごこうごみん [0] 【五公五民】
江戸時代,収穫の半分を年貢として徴収し,残りの半分を農民のものとすること。
→四公六民

ごこうごんてんのう

ごこうごんてんのう ゴクワウゴンテンワウ 【御光厳天皇】
(1338-1374) 北朝第四代天皇(在位 1352-1371)。名は弥仁(イヤヒト)。光厳天皇の皇子。足利尊氏・義詮に擁立されて践祚(センソ)。南朝軍の襲撃でしばしば美濃・近江などに難を避けた。

ごこうしゆい

ごこうしゆい ゴコフ― [4] 【五劫思惟】
〔仏〕 阿弥陀仏がまだ法蔵比丘という修行者であった時,誓願をたてるため五劫もの長時間にわたって思索をこらしたこと。

ごこうしょはじめ

ごこうしょはじめ ゴカウシヨ― [5] 【御講書始】
⇒講書始(コウシヨハジメ)

ごこうせい

ごこうせい [2] 【語構成】
ある一つの語が,どのような要素によって組み立てられているかということ。例えば,「あさひ」が「あさ(朝)」と「ひ(日)」とによって組み立てられているという類。本辞典の見出しでは,例えば「あさひ」は「あさ_ひ」のように空きを設けることで個々の語の語構成を示す。

ごこうはじめ

ごこうはじめ [4] 【御幸始め】
上皇になって初めての外出。また,新年に上皇が法皇または皇太后宮のもとに行くこと。

ごこうみょうてんのう

ごこうみょうてんのう ゴクワウミヤウテンワウ 【後光明天皇】
(1633-1654) 第一一〇代天皇(在位 1643-1654)。名は紹仁(ツグヒト)。後水尾天皇の第四皇子。漢詩集「鳳啼(ホウテイ)集」がある。

ごこうもん

ごこうもん [0] 【御告文】
天皇が皇祖皇宗の神霊に告げる文。ごこくぶん。おつげぶみ。

ごこく

ごこく [1] 【護国】
国家の安全を守ること。鎮護国家。

ごこく

ごこく【護国】
defense of the fatherland.→英和

ごこく

ごこく [1] 【五穀】
(1)人間の主食となる代表的な五種の穀類。日本では米・麦・粟(アワ)・黍(キビ)(または稗(ヒエ))・豆をいう。いつつのたなつもの。
(2)穀物類の総称。「―豊穣(ホウジヨウ)を祈る」

ごこく

ごこく [1][0] 【後刻】
その時より,のちの時。のちほど。
⇔先刻
「―参上いたします」

ごこく

ごこく [1] 【午刻】
午(ウマ)の刻。正午。真昼。

ごこく

ごこく【五穀】
cereals;grains.

ごこく=の鬼(オニ)

――の鬼(オニ)
国を守るために命を捨てた人。特に,戦死した人をいう。「―となる」

ごこくきょう

ごこくきょう [3][0] 【護国卿】
ピューリタン革命末期,1653年成立した独裁政権における最高官職名。クロムウェルが就任。60年王政復古により廃止。護民官。

ごこくじ

ごこくじ 【護国寺】
東京都文京区大塚にある新義真言宗豊山派の大本山。山号は,神齢山。1681年徳川綱吉の母桂昌院の願で建立。護持院と称したが,明治初年護国寺に改称。

ごこくじんじゃ

ごこくじんじゃ [4] 【護国神社】
その地方の出身者で国家のために殉難した人の霊をまつるための神社。1939年(昭和14)に招魂社を改称したもの。
→招魂社

ごこくのかみ

ごこくのかみ 【五穀の神】
五穀をつかさどる神。保食神(ウケモチノカミ)・倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)など。

ごこくぶん

ごこくぶん [0] 【御告文】
⇒ごこうもん(御告文)

ごこしょ

ごこしょ [2] 【五鈷杵・五股杵】
金剛杵(コンゴウシヨ)の一種。両端が五個の股から成っている。五鈷。
→金剛杵

ごこしょう

ごこしょう [2] 【御己証】
宗祖などが師の教えをうけないで自ら悟った事柄を,弟子などが尊崇していう語。宗祖独自の御見解。御自証(ゴジシヨウ)。

ごこじゅうろっこく

ごこじゅうろっこく [1][3] 【五胡十六国】
中国,四世紀初頭の晋末から439年の北魏による華北統一まで,華北に興亡した五胡および漢人の建てた王朝の総称。また,その時代。五胡および諸国は表の通り。
→五胡十六国[表]

ごこたいふ

ごこたいふ 【五羖大夫】
⇒百里奚(ヒヤクリケイ)

ごこまつてんのう

ごこまつてんのう 【後小松天皇】
(1377-1433) 第一〇〇代天皇(在位 1382-1412)。名は幹仁(モトヒト)。後円融天皇の皇子。北朝天皇として践祚(センソ)したが,1392年両朝合一の和議が成立して,南朝後亀山天皇から神器を譲り受けた。称光天皇に譲位後は院政を行い,1431年出家。

ごこれい

ごこれい [2] 【五鈷鈴】
五鈷杵(ゴコシヨ)の一端に鈴をつけたもの。金剛鈴の一種。

ごこん

ごこん [1][0] 【五根】
〔仏〕
(1)感覚をつかさどる五つの器官。眼根(ゲンコン)・耳根(ニコン)・鼻根・舌根・身根。
(2)悟りを得る元となる五つの能力の総称。信根・精進(シヨウジン)根・念根・定根(ジヨウコン)・慧根(エコン)。五勝根。

ごこん

ごこん [0] 【語根】
〔root〕
(1)単語を構成する要素のうち,意味の上でそれ以上分解できない基本的な部分。「ほのめかす」「ほのぼの」「ほのぐらい」の「ほの」や,「しずか」「しずめる」「しずしず」の「しず」の類。
(2)「語幹{(2)}」に同じ。

ごこん

ごこん【語根】
the root of a word.→英和

ごご

ごご [1] 【午後】
(1)正午から午前零時まで。「―九時に大阪に着く」
(2)特に正午から日没までの時間。ひるすぎ「明日の―遊びにいらっしゃい」
⇔午前

ごご

ごご [1] 【語語】
ひとことひとこと。一語一語。「―情を含んで心胆を感ぜしめり/花柳春話(純一郎)」

ごご

ごご【午後】
<in> the afternoon;→英和
<the 3 :10> p.→英和
m.→英和
<train> .

ごごいち

ごごいち [2] 【午後一】
その日の午後一番最初に行うこと。「―でお届けします」

ごごうにち

ごごうにち ゴガフ― [2] 【五合日】
暦注の一。寅(トラ)と卯(ウ)の日をいい,吉日とされる。
⇔五離日(ゴリニチ)

ごごひゃくさい

ごごひゃくさい [4] 【後五百歳】
「後五百年(ゴゴヒヤクネン)」に同じ。

ごごひゃくねん

ごごひゃくねん [4] 【後五百年】
〔仏〕 五五百年(ゴゴヒヤクネン)のうちの最後の五百年の称。仏法が衰え,邪見がはびこる時期という。後五百歳。後五。

ごごひゃくねん

ごごひゃくねん [4] 【五五百年】
〔仏〕 釈迦入滅後の二千五百年を仏法衰退の状態に従って,五百年ずつに五分して考えたもの。最初の五百年を悟りを開く者の多い解脱堅固(ゲダツケンゴ)とし,以下,禅定(ゼンジヨウ)を保つ者の多い禅定堅固,仏法を熱心に聞く者の多い多聞堅固(タモンケンゴ),寺院を建てる者の多い造寺堅固,自説に固執して論争の激しい闘諍堅固(トウジヨウケンゴ)とする。正法(シヨウボウ)・像法(ゾウホウ)・末法(マツポウ)と組み合わせて,末法思想の教義的根拠の一つとなった。ただし,その組み合わせ方は一定しない。五五百歳。

ごごん

ごごん [0][1] 【五言】
漢詩で一句が五字から成っているもの。五言詩。
→七言(シチゴン)

ごごんこし

ごごんこし [4] 【五言古詩】
五字を一句として作られている古詩。五古。
→古詩

ごごんぜっく

ごごんぜっく [4] 【五言絶句】
一句五字,四句から成る近体詩。五絶。
→絶句

ごごんはいりつ

ごごんはいりつ [4] 【五言排律】
五字を一句として作られている排律。
→排律

ごごんりっし

ごごんりっし [4] 【五言律詩】
一句五字,八句から成る近体詩。五律。五言律。
→律詩

ごごんりつ

ごごんりつ [2] 【五言律】
「五言律詩」の略。

ごさ

ごさ [1] 【誤差】
測定値・理論的推定値また近似計算によって得られた値と,真の値との差。

ごさ

ごさ【誤差】
an error <in the computation> .→英和
平均(観測)誤差 an average (observational) error.

ごさい

ごさい [0] 【五菜】
(1)韮(ニラ)・薤(ラツキヨウ)・山葵(ワサビ)・葱(ネギ)・藿(マメ)の五種の野菜の総称。
(2)五種の料理。「二汁―」

ごさい

ごさい [0] 【御祭】
陰暦六月の土用の半ば頃,一週間ほど吹く北東の風。六月一六,一七日に伊勢の御祭があることからの名という。

ごさい

ごさい [0] 【五彩】
(1)五つの色。五色(ゴシキ)。
(2)いろいろな色。色とりどり。「―陸離たる四囲の美観に恍惚として/復活(魯庵)」
(3)陶磁器に,赤・青・黄・緑・紫または黒などの釉(ウワグスリ)を使って絵や模様をかいたもの。中国,明・清代に盛んに焼かれた。硬彩。

ごさい

ごさい【後妻】
<take a woman as> one's second wife.

ごさい

ごさい [0] 【後妻】
離婚したり先の妻が死んだりしたあとでめとった妻。のちぞい。こうさい。
⇔先妻

ごさいえ

ごさいえ [2] 【御斎会】
宮中の年中行事の一。正月八日より一四日までの七日間,大極殿(のちには清涼殿)で国家護持・五穀成就の祈願をした法会。衆僧を召して斎食(トキ)を設け,金光明最勝王経を講じさせた。奈良中期に始まり,平安時代には重要な儀式となったが,室町時代に途絶えた。御斎講。みさいえ。

ごさいこう

ごさいこう [0] 【御斎講】
⇒御斎会(ゴサイエ)

ごさいてんのう

ごさいてんのう 【後西天皇】
(1637-1685) 第一一一代天皇(在位 1654-1663)。名は良仁(ナガヒト)。後水尾天皇の第八皇子。後光明天皇に嗣子がなかったので践祚(センソ)し,二年後1656年即位。歌集「水日集」,日記「後西院御記」がある。

ごさいば

ごさいば [2] 【御菜葉】
〔葉に食物を盛ったことから〕
(1)アカメガシワの異名。
(2)イチビの異名。

ごさいふく

ごさいふく [2] 【御祭服】
天皇が大嘗祭(ダイジヨウサイ)・新嘗祭(シンジヨウサイ)の時に着る白の生絹(スズシ)の束帯。

ごさいぶし

ごさいぶし 【語斎節】
江戸古浄瑠璃の一。杉山丹後の門人,近江大掾岡島語斎が承応・明暦・万治・寛文(1652-1673)頃に語った。特に吉原に流行したと伝える。近江節。

ごさいみんあんじ

ごさいみんあんじ [6] 【後催眠暗示】
〔心〕 催眠術で,被催眠者が覚醒後にある合図で特定の行動をとるように暗示すること。

ごさがてんのう

ごさがてんのう 【後嵯峨天皇】
(1220-1272) 第八八代天皇(在位 1242-1246)。名は邦仁。土御門(ツチミカド)天皇の皇子。在位四年で後深草天皇に譲位,以後26年間院政を続けた。亀山天皇の皇子世仁親王(後宇多天皇)を皇太子に推したことから後深草系(持明院統)と亀山系(大覚寺統)の対立を生じた。

ごさくらまちてんのう

ごさくらまちてんのう 【後桜町天皇】
(1740-1813) 第一一七代天皇(在位 1762-1770)。名は智子(トシコ)。桜町天皇の第二皇女。和歌をよくし,一千数百首の御製(ギヨセイ)がある。

ごさた

ごさた [2] 【御沙汰】
(1)天皇や貴人の命令・指図。
(2)おさばき。ご処置。
→沙汰

ごさつ

ごさつ [0] 【誤殺】 (名)スル
(1)〔法〕 目的の人とまちがえて他の人を殺すこと。
(2)誤って人を殺してしまうこと。

ごさなれ

ごさなれ (連語)
〔「ごさんなれ」の撥音「ん」の無表記〕
「ごさんなれ{(1)}」に同じ。「今日明日は勢も候はぬよし承り候ふと申しければ,さてはよき隙―/平家(六本・延慶本)」

ごさめれ

ごさめれ (連語)
〔「ごさんめれ」の撥音「ん」の無表記。後世「ござめれ」とも〕
「ごさんめれ」に同じ。「ふか入してうたれさせ給て候―/平家 9」

ごさん

ごさん【誤算】
miscalculation.〜をする miscalculate;→英和
misjudge (見込み違い).→英和

ごさん

ごさん 【五三】
〔江戸時代,寛文(1661-1673)頃まで京都島原の太夫の揚げ代が,銀五三匁(モンメ)であったところから〕
遊女の最高位である太夫の異名。

ごさん

ごさん [0] 【午餐】 (名)スル
昼食をとること。また,昼の食事。昼食。「携ふる所の行厨を開きて―す/日本風景論(重昂)」

ごさん

ごさん [1] 【五山】
〔「ござん」とも〕
立派な寺格を有する五つの寺。
(1)インドで,祇園精舎(ギオンシヨウジヤ)・竹林精舎・大林精舎・鹿園(ロクオン)精舎・那爛陀(ナランダ)寺をいう。五精舎。
(2)中国,南宋の寧宗が定めた最高の格をもつ,五つの禅宗寺院。径山(キンザン)寺・霊隠(リンニン)寺・景徳寺・浄慈(ジンズ)寺・広利寺をいう。中国五山。
(3)日本で,中世臨済宗寺院のうち最高の寺格。十刹(ジツサツ)・諸山の上に位置する。五山位にあった寺は時期によって異なるが,足利義満によって確定された。京都五山・鎌倉五山などがある。五岳。
(4){(3)}の禅家五山にならって定められた由緒ある尼寺。京都・鎌倉に五寺ずつある。尼寺(アマデラ)五山。

ごさん

ごさん [0] 【誤算】 (名)スル
(1)あやまった計算。計算ちがい。
(2)見込みにあやまりがあること。また,その見込み。見込みちがい。「作戦に重大な―があった」

ごさん

ごさん【午餐】
a lunch(eon).→英和
〜を取る (take) lunch.‖午餐会 <give> a lunch(eon) party.

ごさん

ごさん 【御傘】
俳諧式目。一〇巻。松永貞徳著。1651年刊。俳諧の作法書と歳時記を兼ねたもの。俳諧に用いる言葉をいろは順に配列し,差合(サシアイ)・去嫌(サリキライ)などの解説を施したもの。俳諧御傘。

ごさんかい

ごさんかい [2] 【午餐会】
客を招待して昼食をともにする会。昼食会。

ごさんかにりん

ごさんかにりん ゴサンクワ― [4] 【五酸化二燐】
リンを十分な量の空気または酸素の中で燃焼させると得られる白色の粉末。気体および低温安定型結晶中では P�O�� の分子として存在するが,化学式は P�O� と記すことが多い。水と激しく反応してリン酸を生じる。強力な脱水剤・乾燥剤として用いられる。五酸化リン。十酸化四リン。無水リン酸。

ごさんきょう

ごさんきょう [2] 【御三卿】
〔当主が八省の卿(カミ)に任ぜられる慣例であったことから〕
徳川氏の一族で,田安・一橋・清水の三家。御三家の次席で,将軍を補佐し,将軍に継嗣のないときは将軍家を継いだ。御三家と将軍家との間が血縁的にも疎遠になったために設けられた。三卿。
→田安
→一橋
→清水

ごさんけ

ごさんけ [2] 【御三家】
(1)徳川氏の一族で,尾張・紀伊・水戸の三家。親藩中の最高位を占め,将軍を補佐し,水戸家以外は御三卿とともに将軍に継嗣のない場合は将軍家を継ぐ家柄であった。
→尾張家
→紀州家
→水戸家
(2)ある分野で,有名であったり力をもっている三人。

ごさんけい

ごさんけい 【呉三桂】
(1612-1678) 中国,明末・清初の武将。初め清軍に対立。明が滅ぶと清に降り,清軍を北京に導き平西王に封ぜられ,清の中国統一に功をたてた。のち雲南に駐し,三藩(サンパン)の乱を起こして帝位に就いたが,病死。

ごさんしゅ

ごさんしゅ 【五山衆】
五山の僧たち。

ごさんじゅうじけん

ごさんじゅうじけん ゴサンジフ― 【五・三十事件】
1925年5月30日,上海で起こった反帝国主義的民族運動。上海の日系紡績工場のストライキを発端とし,五月三〇日労働者・学生のデモに対しイギリス官憲が発砲,多数の死傷者・検挙者を出した。これを契機に上海の労働者はゼネストを決行,反帝闘争は全国的に拡大した。

ごさんじょうてんのう

ごさんじょうてんのう ゴサンデウテンワウ 【後三条天皇】
(1034-1073) 第七一代天皇(在位 1068-1072)。名は尊仁(タカヒト)。後朱雀天皇の第二皇子。藤原氏の専権を抑え,荘園整理令発布や記録荘園券契所の設置などを行い,政治の刷新に努めた。

ごさんちく

ごさんちく [2] 【五三竹】
ホテイチクの別名。

ごさんなれ

ごさんなれ (連語)
〔「にこそあるなれ」の転。「なれ」は推定の助動詞「なり」の已然形。近世中期以降「御座るなれ」の意と解して「ござんなれ」ともいうようになる〕
(1)…であるようだな。…であるらしいな。「今年は六つになると思ひつる幼き者も,はや先立ちける―/平家 3」
(2)…なのだな。…だな。「これは仲人(ナコウド)いらずの新枕―/浄瑠璃・用明天皇」
(3)…があるな。…があるわい。「四郎兵衛忠信よき計略―/浄瑠璃・千本桜」
(4)すっかり心得て待ちかまえているさまにいう。さあ来い。やって来たな。「真柴の軍勢―と鬨をつくつて味方の軍兵縦横無尽になぎ立つれば/浄瑠璃・太功記」

ごさんにち

ごさんにち 【五三日】
数日。「某(ソレガシ)も―の内に,おのおのを申いれうと存ずる/狂言・張蛸」

ごさんねんのえき

ごさんねんのえき 【後三年の役】
平安後期,1083年から87年にかけて,奥羽の豪族清原氏が起こした戦乱。清原氏内部の相続争いが発端であったが,陸奥守として下向した源義家が清原清衡(=藤原清衡)とともに,清原家衡・武衡を金沢柵(カネザワノサク)に下して平定した。これにより清衡は平泉における藤原三代の基をつくり,義家は東国に源氏の勢力基盤を築いた。
→前九年の役

ごさんのきり

ごさんのきり [0] 【五三桐】
桐紋の一。三枚の桐の葉の上に桐の花を配したもの。花が中央の花柄に五つ,左右の花柄にそれぞれ三つあるもの。梧桐(ゴトウ)。
→桐

ごさんばん

ごさんばん [0] 【五山版】
鎌倉末期から室町時代に,京都や鎌倉の五山を中心に出版された木版刷りの書物。中国から伝来した禅籍の覆刻を主としたが,日本の禅籍・語録や両国の詩文集なども出された。

ごさんぶんがく

ごさんぶんがく [4] 【五山文学】
鎌倉末期・南北朝・室町時代の京都五山の禅僧の手になる漢詩文。虎関師錬(コカンシレン)・雪村友梅・中巌(チユウガン)円月・絶海中津・義堂周信らの作家が名高い。広義には一休など当時の禅僧の漢詩文をもいう。

ごさんまい

ごさんまい 【五三昧】
「五三昧所」の略。

ごさんまいしょ

ごさんまいしょ 【五三昧所】
近畿地方にあった五か所の火葬場。山城の鳥辺野・船岡山,大和の般若野など。五三昧。
〔「ご」は「御」の意で,単に火葬場の意とも〕

ごさんめれ

ごさんめれ (連語)
〔「にこそあるめれ」の転。「めれ」は推量の助動詞「めり」の已然形。近世中期以降,誤って「ござんめれ」とも〕
(1)…であるようだな。…であるように見える。「あつぱれ是は斎藤別当である―/平家 7」「これにひかへたるは,曾我の五郎が乗りたる馬―/曾我 5」
(2)…があるようだ。「此山陰に忍び者こそ―/浄瑠璃・布引滝」

ござ

ござ [1] 【後座】
(1)説教・講談などであとに出る者。前座に比べて芸格が上。
(2)茶の湯で,茶事が一通りすんだあと,別室で酒肴(シユコウ)を出してもてなすこと。または茶事の濃茶・薄茶の席。後段。

ござ

ござ【蓙】
<spread> a (straw) mat <on the floor> .

ござ

ござ 【御座】
〔「おわします」の漢字表記「御座」を音読みした語〕
(1)天皇や貴人の席。おまし。「―をしつらえる」
(2)おいでであること。いらっしゃること。「是に―の事は如何なる人も知り候はじ/太平記 11」
(3)貴人の席に,畳の上にさらに重ねて敷く畳。上げ畳。「―といふ畳のさまにて,高麗などいときよらなり/枕草子 277」

ござ

ござ [2] 【茣蓙・蓙】
〔貴人の座る「御座」に敷く物の意〕
藺(イ)などを編んで作った敷物。うすべり。ござむしろ。

ござある

ござあ・る 【御座在る】 (動ラ四)
〔「ござ」に動詞「あり」の付いたもの。「ござあり」で本来はラ行変格活用であるが,のちラ行四段となる。この語形からさらに「ござる」が生じた〕
(1)「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。いられる。「屋形の中に―・るこそ日本国の主,忝(カタジケナ)くも十善の君にていらせ給へ/太平記 7」
(2)「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。行かれる。来られる。「高宗…田遊岩が門まで―・りて/中華若木詩抄」
(3)「ある」の丁寧語。あります。「市あまた―・るとは申せども/狂言・牛馬」
(4)(補助動詞)

 (ア)補助動詞「ある」「いる」の尊敬語。「何とて旦那は寿命の洗濯に日和(ヒヨリ)見て―・るぞ/浮世草子・色三味線」
 (イ)「ある」の意の丁寧語。ます。「罷出たる者は洛中に住居いたす者で―・る/狂言・煎物」

ござい

ござい [1][0] 【五罪】
(1)五刑(笞(チ)・杖(ジヨウ)・徒(ズ)・流(ル)・死)に相当する罪。
(2)「五刑」に同じ。

ござい

ござい 【御座い】
〔近世江戸語〕
(1)〔「ござる」の命令形「ござれ」の転〕
「来い」の意の軽い尊敬語。きなさい。「かかあどのちよつと―と間(アイ)をさせ/柳多留 8」
(2)〔「ございます」の略〕
補助動詞として用いられる。「ある」の意の丁寧語。であります。「其内には呼うとおもふ女郎もあるもので―/洒落本・弁蒙通人講釈」

ございしょやま

ございしょやま 【御在所山】
三重県と滋賀県の境にある山。鈴鹿(スズカ)山脈の主峰。海抜1212メートル。

ございす

ござい・す 【御座いす】 (動サ特活)
〔「ございます」の転。近世江戸語〕
(1)「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。います。「芸者衆におかよといふは―・せん/洒落本・一目土堤」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。であります。「そして亭主はどつちへで―・す/洒落本・遊子方言」
〔活用は「ございます」に同じ〕

ございます

ございま・す [4] 【御座います】 (動サ特活)
〔動詞「ござる」に助動詞「ます」の付いた「ござります」の転。近世江戸語以降の語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。「お探しの本はここに―・す」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「明けましておめでとう―・す」「ただいま帰りまして―・す」「どなた様で―・すか」
〔活用は「―・せ(―・しょ)|―・し |―・す |―・す |―・すれ |○」〕

ございやす

ございや・す 【御座いやす】 (動サ特活)
〔「ござりやす」の転。近世江戸語〕
(1)「ある」「いる」の意の丁寧語。「いろ男は知らねえがめつかちなら―・すよ/洒落本・船頭深話」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「はやく帰らねえきやあ,わるう―・す/洒落本・弁蒙通人講釈」
〔活用は「ござりやす」に同じ〕

ござうち

ござうち [0] 【茣蓙打ち】
〔ござを打ちつけたもの,の意〕
畳表を張った下駄(ゲタ)。表付(オモテツキ)。

ござえす

ござえ・す 【御座えす】 (動サ特活)
〔「ございます」の転。一説に,「ございやす」の転とも。近世江戸語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。「聞きたくつても咄して聞かせ人が―・せん/洒落本・深川手習草紙」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。でございます。「此間はおせわで―・した/洒落本・通言総籬」
〔活用は「ございます」に同じ〕

ござしょ

ござしょ [2][0] 【御座所】
天皇や貴人の居室。おましどころ。

ござす

ござ・す 【御座す】 (動サ特活)
〔「ござんす」の転〕
(1)「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「必ず―・せと様をまねく/松の葉」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「近年大坂にて通言をはくこと流行,妙で―・す/洒落本・虚実柳巷方言」
〔活用は「ござります」に同じ〕

ござそうろう

ござそうろ・う 【御座候ふ】 (動ハ四)
〔「ござあり」の「あり」を「候ふ」に代えて丁寧の意を添えた語〕
(1)「ある」「いる」に尊敬・丁寧の意を添えたもの。いらっしゃいます。「自然居士(ジネンコジ)の雲居寺に―・ふ程に/謡曲・自然居士」
(2)(補助動詞)
補助動詞「ござある」の丁寧語。「今藤にて―・ふと申上給へ/三河物語」

ござだたみ

ござだたみ 【御座畳】
「上(ア)げ畳(ダタミ)」に同じ。

ござっそ

ござっそ 【五雑俎】
〔「五雑組」とも〕
中国,明末の随筆集。一六巻。謝肇淛(シヤチヨウセイ)著。天・地・人・物・事の五類に分け,自然や社会のさまざまな現象について独特の新鮮な感覚で筆記したもの。明代の政治・経済・社会を知る資料。

ござづつみ

ござづつみ [3] 【茣蓙包み】
江戸時代の駕籠の一種。乗り物を許された大名以下の武士の一般に用いたもの。

ござない

ござな・い 【御座無い】 (形)
〔中世語〕
⇒ござなし

ござなおし

ござなおし 【御座直し】
(1)謁見の際,主君がその人に敬意を表して座を直すこと。
(2)近世,妾(メカケ)・囲い者のこと。

ござなさる

ござなさ・る 【御座なさる】 (動ラ下二)
(1)「ある」「いる」などの意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「方々と御行方尋ねしに,いづくにか―・れし/浄瑠璃・菅原」
(2)(補助動詞)
「ある」「いる」などの意の尊敬語。「大殿様此間は御機嫌宜しう―・れまして/歌舞伎・大雑書伊勢白粉」

ござなし

ござな・し 【御座無し】 (形ク)
〔「ござあり」の否定形。中世前期から起こり,中世後期の口語では「ござない」となる〕
(1)「ない」「いない」の意の尊敬語。いらっしゃらない。おいでにならない。「内裏へ参じて見奉るに,主上は―・くて/太平記 2」
(2)「ない」の意の丁寧語。ございません。ありません。「ながの在京なれば,使ひきつて,価(アタイ)が―・いによつて/狂言・鏡男」
(3)(補助形容詞)
「ない」の意の丁寧語。…ではありません。「いやいやさやうの事では―・い/狂言・薬水(虎清本)」

ござなる

ござな・る 【御座なる】 (動ラ四)
(1)「ある」「いる」などの意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「平岡どの,そこに―・りまするか/歌舞伎・関取菖蒲�」
(2)(補助動詞)
「ある」「いる」などの意の尊敬語。「満足で―・るか/歌舞伎・貢曾我富士着綿」

ござのま

ござのま 【御座の間】
天皇や貴人のお出ましになる席を設けた部屋。また,天皇や貴人の居室。御座所。

ござぶね

ござぶね [0][3] 【御座船】
(1)天皇・公家・将軍・大名など,貴人の乗る船。
(2)川遊びの屋形船。「芝居の果てより―をさしよせ/浮世草子・一代女 3」

ござます

ござま・す 【御座ます】 (動サ特活)
〔「ござります」の転。近世語〕
補助動詞としても用いられる。
(1)「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「人に計り世話やかせ何所にはいつて―・した/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
(2)「ある」の意の丁寧語。…でございます。「ええなんで―・す/滑稽本・当世花街談義」
〔活用は「ござります」に同じ〕

ござむしろ

ござむしろ [3] 【茣蓙筵】
「ござ(茣蓙)」に同じ。

ござめ

ござめ [0] 【茣蓙目】
(1)ござの筋目。
(2)小判などの表面にあるござの筋目のような模様。

ござめり

ござめり (連語)
〔「ごさめれ」の転「ござめれ」からか。近世中期以降の語〕
あるようだ。…であるようだ。「おおよい敵―/浄瑠璃・会稽山」

ござらっしゃる

ござらっしゃ・る 【御座らっしゃる】 (動ラ四)
〔動詞「ござる」に助動詞「しゃる」の付いた「ござらしゃる」に促音が加わったもの〕
「来る」「いる」の意の尊敬語。補助動詞としても用いられる。おいでになる。いらっしゃる。「あたりに人様も―・んねえ様に,野方図な奴等ぢやあねえか/滑稽本・浮世風呂 3」

ござりいす

ござりい・す 【御座りいす】 (動サ特活)
〔「ござりんす」の転。近世の遊女語〕
補助動詞として用いられる。「ある」の意の丁寧語。「けさの惣ざいはなんだ。たしか芋に油揚で―・すよ/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
〔活用は「ござりんす」に同じ〕

ござりす

ござり・す 【御座りす】 (動サ特活)
〔「ござりんす」の転〕
「あり」の意の丁寧語。補助動詞としても用いられる。「売る者に人の懐を当にせぬ者は一人も―・せん。欲は人の常にある所で―・す/洒落本・風俗七遊談」
〔活用は「ござりんす」に同じ〕

ござります

ござりま・す 【御座ります】 (動サ特活)
〔動詞「ござる」に助動詞「ます」が付いてできたもの〕
(1)「ある」「いる」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「この嵯峨に人知れず,御台様の―・するを嗅出しに来た敵の犬/浄瑠璃・菅原」「こりや,どなたから―・した/狂言記・吟聟」
(2)「ある」の意の丁寧語。「寿屋と申します新廓が―・す/洒落本・福神粋語録」
(3)(補助動詞)
形容詞の音便形,「て」「で」に付く。「ある」の意の丁寧語。「市さんは下で―・すよ。お向かひは例の通りでよう―・せうね/洒落本・青楼五ツ雁金」
〔活用は「―・せ |―・し |―・す(―・する)|―・す(―・する)|―・すれ |―・せ」。ただし,命令形「―・せ」は(1) の場合だけ〕

ござりもうす

ござりもう・す 【御座り申す】 (動サ四)
「ござる」をさらに丁寧にいった語。「御託宣でござやり申すで―・す/浄瑠璃・用明天皇」

ござりやす

ござりや・す 【御座りやす】 (動サ特活)
〔動詞「ござる」に助動詞「やす」が付いてできたもの〕
(1)「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「与平様はどこにぞ。顔が見たい。―・せ/浄瑠璃・寿の門松」
(2)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「おどり子がだいぶ―・した/洒落本・古契三娼」
(3)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「何それぢやわるう―・す/洒落本・妓者呼子鳥」
〔活用は「―・せ |―・し |―・す |―・す |○ |―・せ」〕

ござりんす

ござりん・す 【御座りんす】 (動サ特活)
〔「ござります」の転。近世の遊里語〕
(1)「行く」「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「是からすぐに曾根崎へ叶はぬ用とて―・した/浄瑠璃・油地獄(下)」
(2)「ある」の意の丁寧語。ございます。「それについてお話が―・す/洒落本・遊子方言」
(3)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…でございます。「わたしは大坂者,半七がをばで―・す/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
〔活用は「―・せ(―・しょ)|―・し |―・す |―・す |―・すれ |―・せ」〕

ござる

ござ・る 【御座る】 (動ラ四)
〔「ござある」の転。中世後期以降の語。用法の広い待遇語で,尊敬語にも丁寧語にも用いられる〕
□一□
(1)「ある」「いる」の意の尊敬語。「いつも同道いたす人が―・る/狂言・福の神」「寺に―・るをよう知つて直ぐに仕かける不敵者/浄瑠璃・菅原」
(2)「行く」「来る」の意の尊敬語。「おまへどこへ―・る/咄本・鹿の子餅」
(3)「ある」「いる」の意の丁寧語。「仰せられたごとくに,両に皮が―・る/狂言・張蛸」
(4)食べ物が腐る。「―・つたは目元で知れる生肴/柳多留 105」
(5)ある人を恋慕する。ほれる。「いふにいはれぬ舞台子風に相手のおいらんよつぽど―・つたやうすにて/洒落本・福神粋語録」
(6)腹がすく。「腹がすこし―・つたぢやあねえか/滑稽本・膝栗毛 4」
□二□(補助動詞)
(1)「ある」「いる」の意の尊敬語。「天下にありとあらゆる事ども,余さず漏さず知つて―・る丞相様/浄瑠璃・菅原」
(2)「ある」の意の丁寧語。「是は此あたりに住居する者で―・る/狂言・連歌毘沙門」
〔「ござる」の打ち消しの形として,中世後期には「ござない」,近世には「ござらぬ」が用いられた〕

ござろ

ござろ 【御座ろ】 (連語)
〔動詞「ござる」に助動詞「う」の付いた「ござろう」の転〕
(1)「あるだろう」の意の丁寧語。ございましょう。「五日十日暇のいる事が―と/狂言記・宗論」
(2)(補助動詞的に用いて)…でございましょう。「もはや清水へ参つたで―/狂言記・水汲新発意」

ござんす

ござん・す 【御座んす】 (動サ特活)
〔「ござります」の転。遊女言葉から出た語。近世語〕
(1)「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「それが定なら晩に寝所へ―・すか/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
(2)「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「それ故この子も屋敷に―・す/浄瑠璃・御曹子初寅詣」
(3)「ある」の意の丁寧語。ございます。「おめへ今ほれたものはねえといつたぢやねえか。たつたひとり―・すよ/洒落本・傾城買四十八手」
(4)(補助動詞)

 (ア)「いる」の意の尊敬語。「お客まつまの酒事(ササゴト),けんをして―・する/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
 (イ)「ある」「いる」の意の丁寧語。「みんなこしらへ事さ。ただでも読むがめんどうで―・す/黄表紙・艶気樺焼」
〔活用は「ござります」に同じ〕

ござんまい

ござんまい 【御座んまい】 (連語)
〔「ござるまい」の転〕
ありませんでしょう。「うの毛のさき程も祐経(スケツネ)ひける扱ひならば,お為に能く―/浄瑠璃・会稽山」

ござんやす

ござんや・す 【御座んやす】 (動サ特活)
〔「ござりやす」の転。近世江戸語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。「ちつとさうも―・すまい/滑稽本・浮世風呂 3」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…でございます。「生口で目上で―・すといふのだな/滑稽本・浮世床 2」
〔活用は「ござりやす」に同じ〕

ごし

ごし [1] 【碁師】
碁を教える人。碁の専門家。

ごし

−ごし【−越し】
over <the fence,one's spectacles> ;→英和
across <the mountain> .→英和
3年〜の借金 a debt three years old.

ごし

ごし 【兀子】
「ごっし(兀子)」に同じ。

ごし

ごし [1] 【五指】
(1)五本の指。拇指(ボシ)(親指)・食指(人さし指)・中指・無名指(薬指)・小指の五本。
(2)第一位から第五位。「彼はこの分野では―に入る研究者だ」

ごし

ごし [1] 【語詞】
ことば。言詞。

ごし

ごし [1] 【互市】
互いに物を売買すること。貿易。交易。「開港―にあらざれば富国強兵の策なし/安愚楽鍋(魯文)」

ごし

ごし [1] 【語誌・語史】
一つの語の起源や,語形・意味・用法などの変遷。また,それを記述したもの。

ごし

ごし [1] 【碁子】
碁石。また,碁石を入れる器。碁器。

ごし

ごし 【語絲】
中国の週刊雑誌。1924〜30年刊。孫伏園(ソンフクエン)・魯迅(ロジン)・周作人・林語堂らが,当時の思想界の沈滞を不満として発行。随筆・評論が中心。

ごし

ごし 【呉子】
(1)呉起の尊称。
(2)中国の兵法書。現存六編。呉起の著と伝えられるが,後世の偽作とする説もある。中国の代表的兵法書として「孫子」と並び称される。

ごし

ごし [1] 【五師】
(1)平安時代,諸大寺にあって別当や三綱(サンゴウ)の下で事務に当たった僧。のち三綱にかわって一山を代表する場合もあった。
(2)釈迦の死後,仏法を伝えた五人の師。迦葉(カシヨウ)・阿難・末田地(マデンジ)・商那和須・優婆毱多(ウバキクタ)。

ごし

ごし 【越し】 (接尾)
(1)名詞に付いて,それを越して物事をすることを表す。「窓―に話しかける」「垣根―」
(2)年月の長さを表す語に付いて,その年月を経過する間,続いていることを表す。「五年―の懸案」

ごし

ごし [1] 【吾子】 (代)
二人称。同輩に対して用いる。相手を親しんで呼ぶ語。君。あなた。「曰く然らば則ち―の洋字を用ふる其説如何/明六雑誌 1」

ごし=に余る

――に余・る
(めぼしいものが)五つ以上もある。「花嫁候補は―・る」

ごしうんどう

ごしうんどう 【五・四運動】
1919年5月4日の北京の学生デモを発端として中国全土に波及した反帝国主義運動。パリ講和会議で日本の対華二十一箇条要求が承認されたことに反対し,政府にベルサイユ条約の調印拒否を約束させた。中国の新民主主義革命の出発点。

ごしき

ごしき [1] 【五識】
〔仏〕 眼識・耳識(ニシキ)・鼻識・舌識・身識の五つの総称。目・耳・鼻・舌・身の五根(感覚)のそれぞれに生ずる認識作用。

ごしき

ごしき【五色の】
five-colored.

ごしき

ごしき [1][0] 【五色】
〔「ごしょく」とも〕
(1)五種類の色。多くは赤・青・黄・白・黒をさす。五彩。
(2)いろいろな種類。多種。
(3)ウリの異名。

ごしきあげ

ごしきあげ [3] 【五色揚(げ)】
いろいろな野菜を材料にした精進(シヨウジン)揚げ。

ごしきえび

ごしきえび [3] 【五色海老】
海産のエビ。体長40センチメートルに達する大形種。体形はイセエビに似る。体色は暗紫褐色の地に白や緑の縞(シマ)があり,美しい。食用にもなるが,剥製(ハクセイ)として装飾用にされる。熱帯・亜熱帯の海に分布。

ごしきがわ

ごしきがわ [0] 【五色革】
〔黒・紅・黄・緑・赭(アカ)の五色であるところから〕
「ハルシャ革」に同じ。

ごしきさざえ

ごしきさざえ [4] 【五色栄螺】
コシダカサザエの別名。

ごしきそうめん

ごしきそうめん [4] 【五色素麺】
卵・ユズ・抹茶などで五色に染め分けたそうめん。伊予の名産。

ごしきちゃづけ

ごしきちゃづけ [4] 【五色茶漬(け)】
江戸時代,五種類の菜と香の物を添えた茶漬け飯。洒落たものとして江戸で流行した。

ごしきづかこふん

ごしきづかこふん 【五色塚古墳】
兵庫県神戸市垂水区にある四世紀の前方後円墳。家形・蓋形・鰭付(ヒレツキ)埴輪が出土。

ごしきどり

ごしきどり [3] 【五色鳥】
(1)キツツキ目ゴシキドリ科の鳥の総称。一般に,緑・青・黄・赤など,鮮やかな色彩を取り混ぜた羽色を有する。ずんぐりした体で,太い嘴(クチバシ)をもち,短く丈夫な脚には二本ずつ前後に向いた指がある。昆虫・果物などを食べる。七〇種以上あり,中南米・アフリカ・アジアの熱帯の森林にすむ。
(2){(1)}の一種。台湾・東南アジアに分布。

ごしきなます

ごしきなます [4] 【五色膾】
大根・人参などいろいろの色の物を混ぜ合わせ彩りを美しくした膾。

ごしきぬま

ごしきぬま 【五色沼】
(1)福島県中北部,磐梯山北麓にある湖沼群の総称。磐梯山の大爆発(1888年)により檜原(ヒバラ)三湖とともに形成された。光の屈折の具合により湖面が五色に変化するといわれる。
(2)栃木県日光市西端,白根山の山中にある堰止め湖。

ごしきのいと

ごしきのいと [1][1][5] 【五色の糸】
〔仏〕 昔,念仏信者が臨終の際に,阿弥陀像の手から自分の手へ掛け渡した青・黄・赤・白・黒の五色の糸。阿弥陀仏に導かれて極楽往生できるとされた。

ごしきのさけ

ごしきのさけ [1] 【五色の酒】
色彩・比重を異にする五種の洋酒を,ひとつのコップに比重の大きい順に注ぎ,色彩の層を形成させた混合酒。ストローや細管を使って飲む。

ごしきのせん

ごしきのせん 【五色の賤】
律令制における賤民の総称。陵戸(リヨウコ)・官戸(カンコ)・家人(ケニン)・公奴婢(クヌヒ)・私奴婢(シヌヒ)の順に等級が分かれる。五賤。

ごしきのみず

ごしきのみず [1] 【五色の水】
〔仏〕 灌仏会に仏頂に注ぐ青・黄・赤・白・黒の五色の水。

ごしきひわ

ごしきひわ [4] 【五色鶸】
スズメ目アトリ科の小鳥。全長約12センチメートル。白・黒・赤・紫褐色・黄などで彩られて美しい。鳴き声がよく飼い鳥にもする。ヨーロッパ・北アフリカから中央アジアに分布。金鈴鳥。

ごしごし

ごしごし
〜洗う[こする]scrub;→英和
rub hard.

ごしごし

ごしごし [1] (副)
力を入れて,物をこするさま。「鍋の底を―(と)こする」

ごししょ

ごししょ 【伍子胥】
(?-前485) 中国,春秋時代の楚の人。名は員(ウン)。父と兄が楚の平王に殺されたため呉に奔(ハシ)り,呉を助けて楚を破り,平王の墓をあばいてその屍(シカバネ)に鞭(ムチ)打った。呉王夫差が越王勾践を会稽山に破ったとき,勾践を殺すよう勧めて退けられ,のち讒言(ザンゲン)により自殺。

ごしじょう

ごしじょう [2] 【互市場】
貿易を許された場所。貿易港。開港場。条約港。

ごしち

ごしち [0] 【五七】
(1)五と七。
(2)「五七日」の略。

ごしちちょう

ごしちちょう [0] 【五七調】
日本の詩歌・韻文における音数律の一。五音節の句に七音節の句が続いたものを一単位とし,これを反復するもの。短歌では初句と第二句または第三句と第四句が意味上密接に続く調子。第二句または第四句のあとに段落または終止がある。万葉集に多い。
→七五調

ごしちにち

ごしちにち [3][0] 【五七日】
仏教で,人の死後三五日。また,その日に行う法事。

ごしちにち

ごしちにち 【後七日】
宮中で,正月八日から一四日までの七日間。元旦より七日までの神事を行う前七日に対し,仏事を行う。

ごしちにちのあざり

ごしちにちのあざり 【後七日の阿闍梨】
後七日の御修法の導師。東寺の一の長者が勤めた。

ごしちにちのみずほう

ごしちにちのみずほう 【後七日の御修法】
〔「御修法」は「みしほ」とも〕
真言宗の重要な法事の一。正月八日から一四日まで玉体安穏・皇祚無窮(コウソムキユウ)・鎮護国家・五穀豊穣を祈る。835年空海が宮中の真言院で行なったのが最初であるが,のちに東寺灌頂院へ移って現在に至る。真言院御修法。

ごしちのきり

ごしちのきり [0] 【五七桐】
桐紋の一。三枚の桐の葉の上に桐の花を配したもの。花は中央に七つ,左右にそれぞれ五つを配する。豊臣家の定紋。

ごしつ

ごしつ [0] 【牛膝】
イノコズチの漢名。また,その根を干して作った利尿・強精・通経薬。

ごしぶんかかくめい

ごしぶんかかくめい 【五・四文化革命】
⇒新文化運動(シンブンカウンドウ)

ごしゃ

ごしゃ [1][0] 【誤写】 (名)スル
まちがえて書き写すこと。写し違え。「―の多い写本」

ごしゃ

ごしゃ [1] 【五舎】
平安時代,内裏にあって,女御(ニヨウゴ)・更衣(コウイ)などの居住した五つの殿舎。昭陽舎・淑景(シゲイ)舎・飛香(ヒギヨウ)舎・凝華(ギヨウカ)舎・襲芳(シホウ)舎のこと。

ごしゃ

ごしゃ [1] 【誤射】 (名)スル
相手をまちがえて射撃すること。

ごしゃ

ごしゃ [1] 【五車】
〔荘子(天下)〕
五台の車に積むほどの多くの書物。「―にあまる蠹紙(トシ)堆裏に/吾輩は猫である(漱石)」

ごしゃいんずい

ごしゃいんずい 【五車韻瑞】
中国の韻書。一六〇巻。明の凌稚隆の撰。「韻府群玉」にならって経・史・子・集・賦の五部に分け,熟語と出典を示す。

ごしゃく

ごしゃく [0] 【語釈】
語の意味の解釈・説明。

ごしゃく

ごしゃく [1][0] 【五爵】
五つの爵位。公・侯・伯・子・男の五つ。
→爵

ごしゃく

ごしゃく [3] 【五尺】
(1)一尺の五倍。約150センチメートル。
(2)「五尺屏風(ビヨウブ)」の略。「―は本文を書かせ給へり/栄花(御裳着)」

ごしゃくてぬぐい

ごしゃくてぬぐい 【五尺手拭い】
昔用いた長さ五尺の手拭い。

ごしゃくのからだ

ごしゃくのからだ 【五尺の体】
「五尺の身(ミ)」に同じ。

ごしゃくのどうじ

ごしゃくのどうじ 【五尺の童子】
〔孟子(滕文公)〕
一二,三歳の子供。また,子供一般。五尺の童(ワラベ)。

ごしゃくのみ

ごしゃくのみ 【五尺の身】
人のからだ一つ。五尺の体(カラダ)。「三界広しといへども,―置き所なし/平家 3」

ごしゃくびょうぶ

ごしゃくびょうぶ [4] 【五尺屏風】
高さ五尺の屏風。

ごしゃごしゃ

ごしゃごしゃ
■一■ [0] (形動)
物がまとまりなく混じり合っているさま。ごちゃごちゃ。「カードが―になる」
■二■ [1] (副)スル
{■一■}に同じ。「―した街」

ごしゅ

ごしゅ [1] 【五衆】
〔仏〕
(1)出家を五種類に分けたもの。比丘(ビク)・比丘尼(ビクニ)・式叉摩那(シキシヤマナ)・沙弥(シヤミ)・沙弥尼の五種。
(2)五蘊(ゴウン)の旧訳。

ごしゅ

ごしゅ [0] 【御酒】
飲む人やくれた人を敬って,その酒を丁寧にいう語。お酒。みき。

ごしゅ

ごしゅ [1] 【五趣】
⇒五道(ゴドウ)

ごしゅ

ごしゅ [1] 【語種】
日本語の語彙を出自によって分類した種類。和語・漢語・外来語の三種。混種語を加えて四種とすることもある。

ごしゅ

ごしゅ [1] 【五種】
(1)五つの種類。
(2)五つの種目。

ごしゅいん

ごしゅいん [0] 【御朱印】
朱印(シユイン)の敬称。

ごしゅいんせん

ごしゅいんせん [0] 【御朱印船】
近世初期の鎖国までの一時期に行われた官許の貿易船。徳川家康ら日本の為政者が東南アジア諸国の支配者あてに発行する異国渡海朱印状を持って,海外貿易に従事した。主として中国船と洋船の折衷式の大型帆船を使用した。船主は加藤清正らの大名と末次・角倉・末吉などの商人のほか外国人もいた。
→奉書船(ホウシヨセン)
御朱印船[図]

ごしゅう

ごしゅう [0][1] 【五臭】
(1)五種のにおい。羶(セン)(生肉のにおい)・焦(こげくさいにおい)・香(よいかおり)・腥(なまぐさいにおい)・朽(くさったにおい)。
(2)においのある五種の草木。薜茘(ヘイレイ)・白芷(ビヤクシ)・靡蕪(ビブ)・椒(シヨウ)・蓮(レン)。

ごしゅう

ごしゅう [1] 【五宗】
(1)大乗仏教における五つの宗派。天台・華厳(ケゴン)・法相(ホツソウ)・三論・律。
(2)中国の禅宗の,五つの宗派。
→五家(ゴケ)

ごしゅう

ごしゅう 【後周】
⇒こうしゅう(後周)

ごしゅういわかしゅう

ごしゅういわかしゅう ゴシフヰワカシフ 【後拾遺和歌集】
第四番目の勅撰和歌集。二〇巻。白河法皇下命,藤原通俊撰。1086年成立,翌年改訂。歌数約一一二〇首。仮名序を有す。女流歌人の歌が多く,また叙景歌に新しい方向が示されているが,この集に対する非難も多く,源経信の「難後拾遺抄」はその代表。八代集の一。後拾遺集。後拾遺。

ごしゅうぎ

ごしゅうぎ [2] 【御祝儀】
(1)祝儀を丁寧にいう語。
(2)葬儀の忌み詞。「御縫もとうとう亡くなつてね。―は済んだが/道草(漱石)」

ごしゅうぎそうば

ごしゅうぎそうば [5] 【御祝儀相場】
商品市場では新物の取引,株式市場では新規上場あるいは大発会・大納会などで,景気づけのために買い注文(御祝儀商い)を出して商いができた相場のこと。

ごしゅうしょうさま

ごしゅうしょうさま ゴシウシヤウ― [7][0] 【御愁傷様】
不幸のあった人に対する挨拶(アイサツ)の言葉。お気の毒さまの意。

ごしゅうせい

ごしゅうせい ゴシウ― [0] 【互酬性】
〔reciprocity〕
個人ないし集団間で,互いに物品や役務などを交換すること。贈与慣行の義務的性格に着目してつくられた分析概念。日本では「お返し」や「結(ユイ)」などがそれに当たる。

ごしゅか

ごしゅか [0] 【御酒家】
酒を飲む人を丁寧にいう語。

ごしゅきげん

ごしゅきげん 【御酒機嫌】
酒を飲んだ時の機嫌。一杯機嫌。「また例の―かと/狂言・法師が母(虎寛本)」

ごしゅきょうぎ

ごしゅきょうぎ [3] 【五種競技】
五つの種目からなる陸上競技。男子では走り幅跳び・槍投げ.200メートル競走・円盤投げ.1500メートル競走,女子では100メートルハードル・砲丸投げ・走り高跳び・走り幅跳び.800メートル競走。ペンタスロン。
→七種競技
→十種競技

ごしゅきょうぎ

ごしゅきょうぎ【五種競技】
the pentathlon.→英和

ごしゅこう

ごしゅこう [0] 【五種香】
(1)五種類の香を混ぜたもの。仏前に供える。
(2)〔供人が箱を首にかけた姿が五種香売りに似ていることから〕
お供をすること。「吉の野郎を―にして年玉物を持たせて出た/滑稽本・浮世風呂 3」

ごしゅしゅほう

ごしゅしゅほう [3] 【五種修法】
〔仏〕 密教で行う修法をその目的や行法によって五種に分けたもの。増益(ゾウヤク)法・息災法・敬愛(キヨウアイ)法・降伏(ゴウブク)法・鉤召(クシヨウ)法の五種。五種法。

ごしゅせん

ごしゅせん [0] 【五銖銭】
中国,前漢の武帝のときに鋳造された銅銭。「五銖」の銘をもつ。隋代まで使用された。

ごしゅつ

ごしゅつ 【御出】
⇒ぎょしゅつ(御出)

ごしゅでん

ごしゅでん [2][0] 【御守殿】
(1)江戸時代,将軍の娘で三位以上の大名に嫁した者の敬称。また,その住居。
(2){(1)}に仕えた女中。御守殿女中。
(3)「御主殿風(フウ)」の略。

ごしゅでんふう

ごしゅでんふう [0] 【御守殿風】
御守殿女中の風俗。髪の結い方,服装などにいう。

ごしゅでんもん

ごしゅでんもん [3] 【御守殿門】
御守殿の居所の門。全部朱塗りで黒金具を用い,門の左右に両番所という唐破風(カラハフ)造りの番所を設ける。

ごしゅほうし

ごしゅほうし [3] 【五種法師】
〔仏〕 法華経法師品に説く仏道の師としての五つのあり方。受持・読経(ドキヨウ)・誦経(ズキヨウ)・解説(ゲセツ)・書写の各法師。

ごしゅゆ

ごしゅゆ [0][2] 【呉茱萸】
ミカン科の落葉小高木。中国原産。古く日本に渡来し,薬用に栽培。葉は卵形の小葉から成る羽状複葉。雌雄異株。夏,枝頂に淡緑白色の小花を多数つけ,平球形で赤褐色の蒴果を結ぶ。果実は香気と辛みがあって健胃・鎮痛・駆虫などの薬用にされる。

ごしゅん

ごしゅん 【呉春】
⇒松村(マツムラ)呉春

ごしゅんけい

ごしゅんけい 【呉俊卿】
⇒呉昌碩(ゴシヨウセキ)

ごしょ

ごしょ [1] 【御所】
(1)天皇・上皇・三后・皇子などのすまい。特に,天皇の御座所。古くは一定の場所だけではなく,その時々の居所をもいう。「東宮―」「―の御舟をはじめ参らせて人々の舟どもみな出だしつつ/平家 4」
(2){(1)}に住んでいる人。天皇・上皇・三后などを敬っていう語。「―も二位殿抱き参らせて/弁内侍日記」
(3)親王・大臣・将軍などのすまい。また,そこに住む人を敬っていう語。「或る公卿の―へ宮仕はんとて/沙石 8」

ごしょ

ごしょ 【五所】
姓氏の一。

ごしょ

ごしょ [1] 【御書】
他人を敬ってその手紙・著書・筆跡などをいう語。

ごしょ

ごしょ【御所】
an Imperial Palace.

ごしょいんばん

ごしょいんばん ゴシヨヰン― [3] 【御書院番】
⇒書院番(シヨインバン)

ごしょう

ごしょう [1] 【後生】
(1)〔仏〕
 (ア)死んで後の世に生まれ変わること。また,その世。来世。後世。未来世。
⇔今生(コンジヨウ)
⇔前生(ゼンシヨウ)

 (イ)来世で極楽に生まれること。来世の幸福。「―を願う」
(2)後生のために,の意。人に哀願する時に用いる語。「―だから教えてくれ」「もう―でおすよ,さあけえんなんし/洒落本・廻覧奇談深淵情」

ごしょう

ごしょう【後生】
the future life.〜だから for God's[Heaven's]sake.〜大事に most carefully.

ごしょう

ごしょう [0] 【午餉】
昼食。ひるげ。

ごしょう

ごしょう [0] 【護照】
中国で,旅券のこと。

ごしょう

ごしょう [0] 【誤称】
まちがえた呼び名・言い方。

ごしょう

ごしょう [0][1] 【五生】
(1)五たび生まれ変わること。
(2)〔仏〕 菩薩の生まれる五つの様態。飢えや海中で苦しむ者を救う息苦生,衆生(シユジヨウ)の類に従って生まれる随類生,すぐれた容姿や身分に生まれる勝生,初地から十地の王となる増上生,輪廻(リンネ)の最後である最後生をいう。

ごしょう

ごしょう [0][1] 【五障】
〔仏〕
(1)女性は,女性であるが故に梵天(ボンテン)・帝釈(タイシヤク)天・魔王・転輪聖王(ジヨウオウ)・仏身の五つの地位を得ることができないということ。五つの障(サワ)り。五礙(ゴゲ)。
(2)修行の妨げとなる五つの障害。煩悩障(ボンノウシヨウ)・業障(ゴツシヨウ)・生障(シヨウシヨウ)・法障(ホツシヨウ)・所知障。五礙。
(3)悟りの智慧を得るための五力を妨げる欺・怠・瞋・恨・怨。五礙。

ごしょう

ごしょう [0][1] 【五姓・五性】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を仏となる先天的能力によって,法相宗で,五つに分類したもの。仏となる菩薩定姓,小乗の悟りを開く独覚定姓・声聞定姓,いずれの悟りを開くか決まっていない三乗不定姓,悟りを開く可能性のない無姓有情の五つ。五種姓。

ごしょう

ごしょう [0] 【後証】
後日の証拠。こうしょう。

ごしょう=は徳の余り

――は徳の余り
もっぱら功徳を施すことに努力すれば,自然と来世の極楽往生はかなうものである。一説に,生活に余裕がなければ信心もできない,の意とも。

ごしょういっしょう

ごしょういっしょう [1] 【後生一生】
来世にも現世にもただ一度。多く,嘆願する時にいう。「―のお願い」

ごしょうおん

ごしょうおん 【呉承恩】
(1500頃-1582) 中国,明代の小説家。字(アザナ)は汝忠,号は射陽山人。博学で才気に富み,ユーモアのある雑記で知られた。著「西遊記」「射陽先生存稿」

ごしょうかくべつ

ごしょうかくべつ [0] 【五姓各別】
〔仏〕 法相宗で,衆生(シユジヨウ)はその先天的な可能性によって開きうる悟りが決まっており,仏になりえないものもあるとする説。これに対し,天台宗などでは,だれでもが仏になりうるとする。

ごしょうき

ごしょうき [2] 【御正忌】
親鸞(シンラン)の命日,またその法要。[季]冬。

ごしょうぎ

ごしょうぎ [2] 【後生気】
来世の安楽を願う心。後生心。

ごしょうさんじゅう

ごしょうさんじゅう [0] 【五障三従】
女性の宿命とされる,五障と三従。
→三従

ごしょうずい

ごしょうずい [2] 【呉祥瑞】
⇒しょんずい(祥瑞)

ごしょうせき

ごしょうせき 【呉昌碩】
(1844-1927) 中国清末・近代の文人画家。浙江省の生まれ。名は俊卿,号は缶廬(フウロ)。昌碩は字(アザナ)。篆書(テンシヨ)・篆刻の大家で石鼓文を研究。絵は花卉(カキ)・山水を得意とした。詩集「缶廬集」など。ウー=チャンシュオ。

ごしょうだいじ

ごしょうだいじ [1][1][3] 【後生大事】
(1)とても大切なものとすること。大事にすること。「古証文を―に持っている」
(2)後生の安楽を第一と考えること。

ごしょうはじめ

ごしょうはじめ [4] 【後生始め】
新年になって初めて仏をまつる日。一月一六日。

ごしょうらく

ごしょうらく [2] 【後生楽】 (名・形動)[文]ナリ
(1)死後に行く世界は安楽であると思って安心すること。
(2)憂慮すべき事があっても苦にせずのんきでいるさま。また,そういう者をののしったり注意したりする時にもいう。太平楽。「遊んでばかりいて―な奴だ」

ごしょうらく

ごしょうらく ゴシヤウラク 【五常楽・五聖楽】
〔古くは「ごじょうらく」〕
雅楽の一。左方,平調(ヒヨウジヨウ)の新楽。文の舞。唐の太宗の作という四人舞で,仁義礼智信の五常に五声を配したといわれる。蛮絵装束を用いる。序・破・急の楽章を完備する。礼儀楽。
五常楽[図]

ごしょかずき

ごしょかずき 【御所被】
近世,京都の御所の女官たちが用いた衣被(キヌカズキ){(1)}。また,それをまねたもの。

ごしょかん

ごしょかん [2] 【御所羹】
寒天の中に薄く輪切りにしたミカンを入れて固めた和菓子。

ごしょがき

ごしょがき [2] 【御所柿・五所柿】
カキの品種の一。奈良県御所(ゴセ)の原産という。果実は扁球形で,種が少なく,甘みが強い。大和(ヤマト)柿。

ごしょがた

ごしょがた 【御所方】
(1)宮廷に味方する側(ガワ)。天皇方。「楠兵衛正成と言ふ者,―になりて/太平記 3」
(2)宮廷に関係のある方々。公家(クゲ)や女官など。また,その家。ごしょざま。「年久しく―に宮仕ひせしが/浮世草子・五人女 3」

ごしょがわら

ごしょがわら ゴシヨガハラ 【五所川原】
青森県中西部,津軽平野の中央にある市。津軽四代藩主信政の命により開拓。付近の農林産物の集散地。

ごしょく

ごしょく【誤植】
a misprint;→英和
a typographical error.〜する misprint.

ごしょく

ごしょく 【後蜀】
⇒こうしょく(後蜀)

ごしょく

ごしょく [0] 【誤植】
印刷物で,文字・記号などに誤りのあること。ミス-プリント。

ごしょく

ごしょく [1][0] 【五色】
⇒ごしき(五色)

ごしょくき

ごしょくき [2][3] 【五色旗】
中華民国北京政府時代(1912-1928)の国旗。上から赤(漢)・黄(満)・藍(蒙)・白(回)・黒(西蔵(チベツト))の五色の横縞で五族共和を象徴。また旧満州国では五色旗は黄地の左肩に赤・藍・白・黒の四線を並べて五族協和と称した。

ごしょぐるま

ごしょぐるま [3] 【御所車】
(1)牛車(ギツシヤ)の俗称。源氏車。
(2)家紋の一。「源氏車」に同じ。

ごしょことば

ごしょことば [3] 【御所詞】
室町時代以降,宮中の女官の間に行われた特殊な言葉。
→女房詞(ニヨウボウコトバ)

ごしょざくら

ごしょざくら [3] 【御所桜】
サトザクラの一種。花は大形で八重咲き。

ごしょざくらほりかわようち

ごしょざくらほりかわようち 【御所桜堀川夜討】
人形浄瑠璃,時代物の一。文耕堂・三好松洛作。1737年初演。通称「堀川夜討」。「平家物語」「義経記」などの土佐坊昌俊(シヨウシユン)が堀川御所を襲撃したことを中心とし,義経・伊勢三郎・弁慶・静御前などの伝説を加えて脚色。

ごしょざむらい

ごしょざむらい 【御所侍】
禁中・院の御所・摂家に仕えた身分の低い侍。ごしょさぶらい。

ごしょぞめ

ごしょぞめ [0] 【御所染(め)】
寛永(1624-1644)頃,女院の御所で好んで染められ,官女などに賜った染め物。また,その染め方。これを模したものが各地で流行したという。

ごしょっき

ごしょっき ゴシヨク― [2] 【五色旗】
⇒ごしょくき(五色旗)

ごしょづくり

ごしょづくり [3] 【御所作り・御所造り】
(1)菊一文字(キクイチモンジ)の異名。御所鍛(ギタ)い。
(2)御所風の家の造り。

ごしょどきもよう

ごしょどきもよう [5] 【御所解(き)模様】
和服の模様の一。御殿や欄干・檜扇(ヒオウギ)・四季の花や木などを散らした多彩で華麗な模様。

ごしょどころ

ごしょどころ 【御書所】
平安時代,宮中の書物を管理する役所。長官を別当といい,その下に,預かり・開闔(カイコウ)などの職員を配した。

ごしょにんぎょう

ごしょにんぎょう [3] 【御所人形】
幼児の裸人形。大きな頭に小さな目鼻立ちで,丸々と太り,肌は胡粉(ゴフン)塗りで白い。江戸時代には,御所方が諸大名への贈答に用いた。大内人形。お土産人形。拝領人形。伊豆蔵(イズクラ)人形。

ごしょのごろぞう

ごしょのごろぞう 【御所の五郎蔵】
歌舞伎「曾我綉侠御所染(ソガモヨウタテシノゴシヨゾメ)」の通称。河竹黙阿弥作。1864年江戸市村座初演。柳亭種彦の読本「浅間嶽面影双紙(アサマガタケオモカゲソウシ)」を脚色したもの。

ごしょはじめ

ごしょはじめ [3] 【御書始め】
「読書(ドクシヨ)始め」に同じ。

ごしょはちまん

ごしょはちまん [4] 【五所八幡】
五つの八幡宮。大分宮(福岡県)・千栗宮(佐賀県)・藤崎宮(熊本県)・新田宮(鹿児島県)・正八幡(鹿児島県)の五社。現在は,他にもいう。

ごしょふう

ごしょふう 【御所風】
(1)(町人や武士の風俗・様式に対して)御所めいていること。優美で上品なこと。
(2)江戸初期の女性の髪形。束ねた髪を根の周りに巻き付け,一本の笄(コウガイ)でとめたもの。御所風髷(ワゲ)。
御所風(2)[図]

ごしょぶぎょう

ごしょぶぎょう [3] 【御所奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。将軍の寺社参詣のことや年中行事など,営中の諸事をつかさどった。

ごしょへいのすけ

ごしょへいのすけ 【五所平之助】
(1902-1981) 映画監督。東京生まれ。作品に日本最初のトーキー映画「マダムと女房」,「新雪」「煙突の見える場所」など。

ごしょまと

ごしょまと 【御所的】
室町時代,正月に将軍の御所で行なった弓技。

ごしょむね

ごしょむね [0] 【御所棟】
端に獅子口(シシグチ)のある大棟。

ごしょもよう

ごしょもよう [3] 【御所模様】
御所風の上品な模様。

ごしょらくがん

ごしょらくがん [4] 【御所落雁】
干菓子の一。溶いた氷砂糖ともち米の粉で製した落雁。長方形で紅・白がある。富山県井波町の銘菓。

ごしょんずい

ごしょんずい [2] 【呉祥瑞】
⇒しょんずい(祥瑞)

ごしらかわてんのう

ごしらかわてんのう ゴシラカハテンワウ 【後白河天皇】
(1127-1192) 第七七代天皇(在位 1155-1158)。名は雅仁。鳥羽天皇の第四皇子。即位の際,崇徳上皇と対立,保元の乱を生じた。二条天皇に譲位後,五代にわたって院政をおこない,平氏政権から鎌倉幕府権力の確立に至る変革期にあって朝廷権威の存続を巧みにはかった。1169年出家して法皇となり,造寺・造仏に尽くした。また,今様(イマヨウ)を好み「梁塵秘抄(リヨウジンヒシヨウ)」を撰した。

ごしん

ごしん [0] 【護身】
(1)自分の身を守ること。危険から身を守ること。
(2)「護身法」の略。「山ごもりしたる禅師(ゼジ)よびて,―せさす/蜻蛉(中)」

ごしん

ごしん [0] 【誤信】 (名)スル
誤ったことを正しいと信じ込むこと。また,誤った形で信じてしまうこと。

ごしん

ごしん [0] 【誤審】 (名)スル
審判が誤った判定を下すこと。また,その誤った判定。

ごしん

ごしん [0] 【誤診】 (名)スル
医者が誤った診断を下すこと。または,誤った診断。

ごしん

ごしん【護身用の[に]】
for self-defense.護身術 the art of self-defense.

ごしん

ごしん [1] 【五辛】
「五葷(ゴクン)」に同じ。

ごしん

ごしん【誤診(する)】
(make) a wrong diagnosis.

ごしん

ごしん【誤審】
(a) misjudgment;wrong refereeing (競技で);《法》(a) mistrial.→英和
〜する misjudge;→英和
referee wrongly.

ごしんえい

ごしんえい [0] 【御真影】
(1)高貴な人の肖像画・写真などを敬っていう語。
(2)戦前,宮内省から各学校に貸与された,天皇・皇后の写真。

ごしんかじ

ごしんかじ 【護身加持】
自己の身を守るために行う加持の法。

ごしんさい

ごしんさい [0][2] 【御親祭】
天皇が自ら神をまつり,御告げ文を奉上する祭儀。元始祭など。

ごしんさん

ごしんさん [2] 【御新さん】
「御新造(ゴシンゾウ)さん」の略。ややぞんざいな言い方。

ごしんぞ

ごしんぞ [2][0] 【御新造】
「ごしんぞう」の転。「其れから間もなく―様は御亡(オナク)なり/火の柱(尚江)」

ごしんぞう

ごしんぞう [2] 【御新造】
武家・富商・上流の町家の妻を敬っていう語。「奥様」に次ぐ格の語。のち一般に,他人の妻を敬っていう語。「大店の―さん」

ごしんたい

ごしんたい [0][2] 【御神体】
神体を敬っていう語。

ごしんとう

ごしんとう [0] 【御神灯】
〔「ごじんとう」とも〕
(1)神に供える灯火。みあかし。
(2)職人・芸人などの家で縁起をかついで入り口につるした,「御神灯」と書いた提灯(チヨウチン)。

ごしんとう

ごしんとう [0] 【護身刀】
護身のために持つ刀。守り刀。

ごしんとう

ごしんとう [2] 【五親等】
親等の一。本人またはその配偶者から五世を隔てた人との親族関係。曾祖父母の祖父母,いとこの子など。五等親。

ごしんふ

ごしんふ [2] 【護身符】
護身のための神仏のお札。守り札。護符。

ごしんぶつ

ごしんぶつ [2] 【護身仏】
身の守りとなる仏。守り本尊。

ごしんぷ

ごしんぷ [2] 【御親父】
他人の父を敬っていう語。御尊父。

ごしんぺい

ごしんぺい [2] 【御親兵】
1871年(明治4),天皇警護のために編制された軍隊。翌年,近衛兵と改称。

ごしんほう

ごしんほう [2] 【護身法】
〔仏〕 密教で,行者が一切の障害を除き心身を堅固にするため,五種の印を結び真言を唱えて行う秘法。諸種の修法に先立って行う。被甲護身。

ごしんもじ

ごしんもじ 【御親文字】
〔「御親切」の文字詞。近世女性語〕
御親切。「一夜の情あらば,今の嬉しき―/松の落葉」

ごしんもじ

ごしんもじ 【御心文字】
〔「御心中」などの文字詞。近世女性語〕
「御心中」「御心配」などをいう。「姫君様の―は最前申し上げた通りでござりまする程に/歌舞伎・伊勢平氏」

ごしんよう

ごしんよう [0] 【護身用】
身を守るために用いるもの。「―のピストル」

ごじ

ごじ [1] 【語次】
話のついで。言葉の続き。「談話の―遂に先方より余の身上を問掛けられ/浮城物語(竜渓)」

ごじ

ごじ [1][0] 【誤字】
あやまった形の文字。あやまって使った別の字。印刷物の誤植についてもいう。

ごじ

ごじ【誤字】
a wrong word[letter];a misprint (印刷の).→英和

ごじ

ごじ [1] 【午時】
ひるどき。正午。うまのとき。

ごじ

ごじ [1] 【護持】 (名)スル
大切にまもり保つこと。尊んでまもること。「仏法を―する」「幻影の盾を南方の豎子(ジユシ)に付与す,珍重に―せよ/幻影の盾(漱石)」

ごじ

ごじ [1] 【五時】
(1)時刻の名の一。
(2)暦で,立春・立夏・大暑・立秋・立冬の五つの日。
(3)「五時教(ゴジキヨウ)」の略。「四教―の春の花もにほはず/平家 2」

ごじ

ごじ [1] 【五事】
(1)「書経(洪範)」に見える,礼節を守るために重んじなければならない五つの事。貌(ボウ)・言・視・聴・思。
(2)「孫子(始計)」に見える,兵法で重んじなければならない五つの事。道・天・地・将・法。

ごじいん

ごじいん ゴヂヰン 【護持院】
江戸神田橋外(今の千代田区神田錦町)にあった真言宗の寺。山号は元禄山。1688年徳川綱吉が湯島の知足院を移して護持院と改称した。開山は隆光。1717年焼失,焼け跡は火除け地となり,護持院ヶ原と呼ばれた。寺名を音羽(オトワ)の護国寺内の本坊に移したが,明治初年に護持院の名称も消滅した。

ごじいんがはら

ごじいんがはら ゴヂヰン― 【護持院ヶ原】
⇒護持院(ゴジイン)

ごじいんがはらのあだうち

ごじいんがはらのあだうち ゴヂヰン― 【護持院原の仇討】
小説。森鴎外作。1913年(大正2)発表,山本宇平の姉りよが叔父らと,多年辛苦の末に出会った父の仇敵亀蔵を江戸神田橋外護持院ヶ原で討ち取った事件を描いた歴史小説。

ごじき

ごじき 【御直】
⇒おじき(御直)

ごじきょう

ごじきょう 【五時教】
〔仏〕 天台宗で釈迦一代の説教を,華厳時(ケゴンジ)・阿含時(アゴンジ)・方等時(ホウドウジ)・般若時(ハンニヤジ)・法華涅槃時(ホツケネハンジ)の五期に分け,経典をその各時期に対応させることによって仏説を体系づけた経典批判。
→五時八教

ごじしのにょい

ごじしのにょい 【五獅子の如意】
〔仏〕 表に三鈷(サンコ)の形を彫り,背に五匹の獅子を彫った如意で,宮中の御斎会(ゴサイエ)・興福寺の維摩会(ユイマエ)の講師の僧が持ったもの。

ごじしゃ

ごじしゃ [2] 【五侍者】
禅宗寺院で,住持の用をつとめる,侍香・侍状・侍客・侍薬・侍衣の五人の従者。それぞれ焼香・手紙などの諸文書・接客・飲食・金品の管理を分担する。

ごじそう

ごじそう ゴヂ― [2] 【護持僧・御持僧】
清涼殿の二間に侍して天皇護持のために勤行する僧。桓武天皇の時に始まり,東寺・延暦寺・園城寺の高僧に限られていた。夜居(ヨイ)の僧。

ごじっさん

ごじっさん 【五十算】
五〇歳。

ごじっぽひゃっぽ

ごじっぽひゃっぽ [5] 【五十歩百歩】
〔「孟子(梁恵王上)」にある言葉。五十歩逃げた者が百歩逃げた者を臆病だとあざわらう意〕
小さな差はあるが,たいした変わりはないこと。似たりよったり。

ごじっぽひゃっぽ

ごじっぽひゃっぽ【五十歩百歩だ】
There is not much to choose between the two.→英和

ごじつ

ごじつ 【期日】
〔「ご」は慣用音〕
定めた日。予定の日。きじつ。「作事遅くして―わづかに過ぐれば/太平記 39」

ごじつ

ごじつ【後日】
later;→英和
in the future;→英和
some day.後日談 a sequel <to the story> .→英和

ごじつ

ごじつ [1][0] 【後日】
(1)のちの日。今後。将来。「―に問題を残す」
(2)事件などのあったその後。ごにち。こうじつ。

ごじつだん

ごじつだん [3] 【後日談】
事件など落着した後,それからどうなったかという話。後日譚(ゴジツタン)。後日物語。後日ばなし。

ごじつものがたり

ごじつものがたり [6] 【後日物語】
「後日談(ゴジツダン)」に同じ。

ごじはっきょう

ごじはっきょう 【五時八教】
〔仏〕 智顗(チギ)の行なった天台宗の教相判釈(ハンジヤク)。釈迦の教えを時代に従って五教に分け,教え導く方法から化儀の四教(頓教・漸教・秘密教・不定教)に,教法の深浅から化法の四教(三蔵教・通教・別教・円教)に分類した。八教。
→教相判釈
→五時教

ごじぶん

ごじぶん [0] 【御自分】 (代)
(1)反照代名詞。二人称・三人称に用いて,その人自身を敬意をこめてさす。御自身。「他人の事より―の事を心配したらどうですか」「先生は―ではおっしゃらないが,お待ちかねのようです」
(2)人代名詞。二人称。同輩または目上に対する敬称。あなた。近世,武士階級が男女ともに用いた。「大右衛門殿と申は―にてましますか/浮世草子・男色大鑑 1」

ごじぶんさま

ごじぶんさま 【御自分様】 (代)
〔近世語〕
二人称。武士が上位の者に対して高い敬意をもって用いた語。あなたさま。「私是程の心ざしに其御詞は―には似合ませぬ/浮世草子・武道伝来記 3」

ごじゃごじゃ

ごじゃごじゃ
■一■ [0] (形動)
「ごしゃごしゃ{■一■}」に同じ。「伝票を―にする」
■二■ [1] (副)スル
(1)「ごしゃごしゃ{■二■}」に同じ。「―した駅前」
(2)ぐずぐずと文句を言うさま。「わきから―言うな」

ごじゅう

ごじゅう【五重の】
five-fold.‖五重奏[唱]a quintet.五重の塔 a five-storied pagoda.

ごじゅう

ごじゅう [2] 【五十】
(1)一の五〇倍。一〇の五倍。
(2)五〇歳。いそじ。

ごじゅう

ごじゅう【五十】
fifty.→英和
第〜(の) the fiftieth.‖五十音(図) the Japanese syllabary.

ごじゅう

ごじゅう [0] 【五重】
同じもの,あるいは同じ種類や似た形のものが五つ重なっていること。

ごじゅう

ごじゅう [0] 【後住】
寺の,後任の住職。こうじゅう。

ごじゅう=にして天命を知る

――にして天命を知る
〔論語(為政)〕
人は五〇歳になって,自らの運命・宿命を知る。
→知命(チメイ)

ごじゅう=煙草(タバコ)に百酒(ザケ)

――煙草(タバコ)に百酒(ザケ)
五〇歳になるまで煙草を吸わず,百歳になるまで酒を飲まない。一生禁酒禁煙すること。

ごじゅういん

ごじゅういん ゴジフヰン [2] 【五十韻】
五〇句から成る連歌・俳諧。初折(シヨオリ)の表八句・裏一四句,名残の表一四句・裏一四句から成る。

ごじゅううで

ごじゅううで ゴジフ― [2] 【五十腕】
⇒五十肩(カタ)

ごじゅうおん

ごじゅうおん ゴジフ― [2] 【五十音】
五十音図によって表される,日本語の基本的な音節の総称。日本語の四七種の音節を五段一〇行にまとめたものであるが,ア行のイ・エがヤ行に,ウがワ行に重複して出るために五十音になる。さらに,現在は,ア行・ヤ行のイとワ行のヰ,ア行・ヤ行のエとワ行のヱ,ア行・ワ行のウ,ア行のオとワ行のヲが,それぞれ同音に発音され,実際の数は四四音節。

ごじゅうおんがな

ごじゅうおんがな ゴジフ― [0] 【五十音仮名】
〔いろは歌は平仮名で書かれ,五十音図は多く片仮名で書かれたことから〕
片仮名をいう。

ごじゅうおんじゅん

ごじゅうおんじゅん ゴジフ― [0] 【五十音順】
五十音の順序。ア行(アイウエオ)のアからワ行(ワヰウヱヲ)のヲに至り,ンを最後とする順序。アイウエオ順。

ごじゅうおんず

ごじゅうおんず ゴジフ―ヅ [4] 【五十音図】
五十音を縦五段横一〇行に配列した表。子音を同じくするものを同行に,母音を同じくするものを同段に配置。ア・イ・ウ・エ・オの母音を第一行とし,以下,カ・サ・タ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ・ワの順に並べる。古くはもっぱら片仮名で表記した。起源については諸説あるが,平安時代に悉曇(シツタン)の知識によって国語音を整理して作られたものと考えられている。現存最古のものは一一世紀初頭のもの。

ごじゅうかた

ごじゅうかた ゴジフ― [2] 【五十肩】
四〇〜五〇歳代にみられる肩関節の運動制限や痛みなどを呈する疾患。関節組織の慢性炎症が原因。五十腕。四十肩。

ごじゅうから

ごじゅうから ゴジフ― [2] 【五十雀】
スズメ目ゴジュウカラ科の小鳥。全長14センチメートル内外。背面は青灰色,腹面は白色と淡い褐色。木の幹を上下に自由に移動する。昆虫類を好み,種子も食べる。全国の落葉広葉樹林にすむ。

ごじゅうごねんたいせい

ごじゅうごねんたいせい ゴジフゴネン― [7] 【五十五年体制】
1955年(昭和30)一〇〜一一月,左派右派社会党の統一と自由党・民主党の保守合同による自由民主党の誕生によって二大政党制が成立し,「保守対革新」という日本政治の枠組みが作られたことをいう。

ごじゅうさんつぎ

ごじゅうさんつぎ ゴジフサン― [4] 【五十三次】
近世,東海道にあった五三の宿場。
→東海道五十三次

ごじゅうしょう

ごじゅうしょう [2] 【五重唱】
五つの声部による重唱。普通,ソプラノ二名,アルト・テノール・バス各一名で構成。クインテット。

ごじゅうそう

ごじゅうそう [2] 【五重奏】
室内楽の演奏形式の一。五つの声部から成る独奏楽器の合奏。弦楽四重奏に,弦楽器・管楽器・ピアノなどを一声部加える。クインテット。

ごじゅうそうだい

ごじゅうそうだい [4][0] 【五重相対】
〔仏〕 日蓮宗の教義で,五綱の教綱における教相の説明。仏教と非仏教,大乗と小乗,権教と実教,本門と迹門,表面化している教えとその奥に示されている観心のそれぞれ対比を内外(ナイゲ)・大小・権実・本迹・教観の各相対と呼び,本門の奥に示される観心を最高の教えとする。
→五綱

ごじゅうそうでん

ごじゅうそうでん [4][0] 【五重相伝】
〔仏〕
〔五種類の仏教書を伝えるところから〕
浄土宗で,信仰の確定を証明し,正式に仏法を伝える儀式。元来は出家のためのもので,のちに在家や死者のための儀式も生じた。

ごじゅうてんてん

ごじゅうてんてん ゴジフ― [4] 【五十展転】
〔仏〕
〔法華経(随喜功徳品)「亦随喜転教,如是展転,至第五十」による〕
法華経を聞いて随喜した人が次々と他の人に語り伝え,五〇人目に至っても経の功徳に変わりはないということ。

ごじゅうにい

ごじゅうにい ゴジフニヰ [4] 【五十二位】
〔仏〕 菩薩の階位。諸経論によって異なるが,「菩薩瓔珞(ヨウラク)経」によれば十信・十住・十行・十回向・十地・等覚・妙覚の五十二位。十地で凡夫の境を脱し,等覚位で仏に等しい境地に達する。

ごじゅうにちかずら

ごじゅうにちかずら ゴジフニチカヅラ [6] 【五十日鬘】
〔「ごじゅうにちかつら」とも〕
歌舞伎の鬘の一。月代(サカヤキ)の伸びた状態で,百日鬘より髪の短いもの。浪人・病人・罪人・盗賊などの役に用いる。五十日。

ごじゅうにるい

ごじゅうにるい ゴジフニ― [4] 【五十二類】
〔仏〕 釈迦が入滅する時,四方から集まり嘆き悲しんだという多くの生類。人間から禽獣(キンジユウ)虫魚に至る五二種の生き物。五十二衆。

ごじゅうねんき

ごじゅうねんき ゴジフネン― [4] 【五十年忌】
50年目の年忌。

ごじゅうのが

ごじゅうのが ゴジフ― [2][1] 【五十の賀】
五〇歳になった時の賀の祝い。

ごじゅうのとう

ごじゅうのとう [5][4] 【五重塔】
(1)五層の仏塔。地・水・火・風・空の五大をかたどったもの。
(2)書名(別項参照)。

ごじゅうのとう

ごじゅうのとう ゴヂユウノタフ 【五重塔】
小説。幸田露伴作。1891年(明治24)〜92年新聞「国会」に連載。五重塔建立のためにすべてをかける大工の情熱と執念を描く。男性的な理想を描く芸道小説。

ごじゅうばんうたあわせ

ごじゅうばんうたあわせ ゴジフバンウタアハセ 【五十番歌合】
(1)後鳥羽院の仙洞で行われた,一〇題五〇番の歌合。1200年成立。歌人は後鳥羽院のほか,良経・定家・家隆・慈円・寂蓮ら一〇人。仙洞十人歌合。
(2)定家・家隆の歌による五〇番の撰歌合。成立年未詳。隠岐にあった後鳥羽院の編んだもの。定家家隆両卿撰歌合。

ごじゅうゆいしき

ごじゅうゆいしき [4][0] 【五重唯識】
〔仏〕 法相(ホツソウ)宗で,唯識の道理を段階的に五種に区別して示したもの。これらを順次観じて,すべての存在が心の作用にすぎないことを悟るに至る。五重唯識観。

ごじゅん

ごじゅん【語順】
《文》word order.

ごじゅん

ごじゅん [0] 【語順】
文の中で,個々の語が並べ置かれる位置・順序。語序。

ごじゅんせつ

ごじゅんせつ [2] 【五旬節】
⇒ペンテコステ

ごじょ

ごじょ [1] 【互助】
たがいに助け合うこと。相互扶助。

ごじょ

ごじょ【互助】
mutual aid[help].互助会 a mutual aid society.

ごじょ

ごじょ [1] 【語序】
文中の,個々の語の配列・順序。語順。

ごじょう

ごじょう [1] 【五条】
(1)五つの箇条。
(2)「五条の袈裟(ケサ)」の略。

ごじょう

ごじょう [0][1] 【五乗】
〔仏〕 諸仏の五種の教え。悟りに導く教法を乗り物にたとえて「乗」という。一般には人乗・天乗・声聞(シヨウモン)乗・縁覚(エンガク)乗・菩薩乗の五つ。天台宗では,声聞乗と縁覚乗を一つとし,仏乗を加える。

ごじょう

ごじょう [0] 【互譲】
互いに譲りあうこと。「―の精神」

ごじょう

ごじょう [0][1] 【五情】
(1)人間の五つの感情,喜・怒・哀・楽・欲。
(2)〔仏〕 眼・耳・鼻・舌・身の五根。

ごじょう

ごじょう [0] 【御諚】
貴人の命令。仰せ。お言葉。「―で候へば仕てこそ見候はめ/平家 11」

ごじょう

ごじょう ゴデウ 【五条】
平安京の条坊の一。また,東西に通じる大路の名。五条大路。

ごじょう

ごじょう [0][1] 【五常】
儒教で,人の常に守るべき五つの徳目。
(1)仁・義・礼・智・信の五つ。
(2)「五倫(ゴリン)」に同じ。
(3)〔書経(舜典)〕
父は義,母は慈,兄は友,弟は恭,子は孝を守るべきものとすること。五典。

ごじょう

ごじょう【互譲】
mutual concession.〜の精神で in a give-and-take spirit.

ごじょう

ごじょう [0] 【御状】
他人を敬ってその手紙をいう語。御書。お手紙。

ごじょう

ごじょう ゴデウ 【五條】
奈良県西部,吉野川の中流域にある市。木材の集散地であり,木材工業も盛ん。富有柿を特産。天平の古刹栄山寺や宇智川磨崖碑がある。

ごじょうおおはし

ごじょうおおはし ゴデウオホハシ 【五条大橋】
京都市,五条通りが賀茂川を横切る地点にかかる橋。牛若丸と弁慶の伝説で有名。現在の橋は1959年(昭和34)架け替えた鉄筋の橋。

ごじょうげん

ごじょうげん ゴヂヤウゲン 【五丈原】
中国,陝西(センセイ)省秦嶺(シンレイ)山脈北側の平原。三国時代の古戦場。234年,魏の司馬懿(シバイ)と対陣中に蜀の諸葛孔明(シヨカツコウメイ)が病死した地。

ごじょうざか

ごじょうざか ゴデウ― 【五条坂】
京都市東山区,五条大橋から清水(キヨミズ)坂に通ずる坂道。清水焼の窯元や陶器商が多い。

ごじょうどおり

ごじょうどおり ゴデウドホリ 【五条通り】
京都市街を東西に通じる通りの名。東は東大路から西は天神川に至る。なお,平安京の五条大路は,現在の松原通りに当たる。

ごじょうのきさき

ごじょうのきさき ゴデウ― 【五条の后】
(?-871) 仁明天皇の女御。名は順子(ノブコ)。藤原冬嗣の女(ムスメ)。文徳天皇の生母。のち皇太后。東五条院に住んだ。

ごじょうのけさ

ごじょうのけさ 【五条の袈裟】
五幅(イツノ)の布で作った袈裟。五条袈裟。「―具したる法服三具/宇津保(国譲下)」

ごじょうのさんみ

ごじょうのさんみ ゴデウ―サンヰ 【五条三位】
藤原俊成(シユンゼイ)の通称。京都の五条京極に屋敷があったことからいう。

ごじょうまい

ごじょうまい ゴジヤウ― [0] 【御城米】
江戸時代,幕府の年貢米。

ごじょかい

ごじょかい [2][0] 【互助会】
会員どうしの助け合いを目的に作られた組織。

ごじょぎむ

ごじょぎむ [3] 【互助義務】
⇒扶(タス)け合い義務

ごじょく

ごじょく [0] 【五濁】
〔仏〕 悪世になると生じる五つの悪い現象。劫濁(コウジヨク)(飢饉・天災・戦争などが起こること)・見濁(ケンジヨク)(誤った考えがはびこること)・煩悩濁(ボンノウジヨク)(人を迷わす煩悩がはびこること)・衆生濁(シユジヨウジヨク)(人々の心身の資質が低下すること)・命濁(メイジヨク)(人々の寿命が短くなること)の五つ。

ごじょくあくせ

ごじょくあくせ [4][0] 【五濁悪世】
〔仏〕 五濁の現れる悪い世の中。末世。

ごじょくぞうじ

ごじょくぞうじ [4] 【五濁増時】
〔仏〕 時がたつにつれ五濁がはなはだしくなること。五濁増。

ごじょほう

ごじょほう ゴヂヨハフ [0] 【互除法】
⇒ユークリッドの互除法

ごじょりん

ごじょりん 【呉汝綸】
(1840-1903) 中国,清末の学者・文人。桐城派の学者・文章家として著名。曾国藩(ソウコクハン)・李鴻章(リコウシヨウ)の幕僚を務めた。学校制度の確立にも貢献。

ごじる

ごじる [0] 【呉汁】
(1)水に浸して軟らかくした大豆をすりつぶしていれた味噌汁。
(2)「ご(豆汁)」に同じ。

ごじん

ごじん [2][0] 【御仁】
他人を敬っていう語。おかた。「立派な―だ」「あの―には辟易(ヘキエキ)する」
〔現在では,多くからかい気味の芝居がかった言い方〕

ごじん

ごじん [1] 【吾人】 (代)
一人称。われわれ。われら。「―は人間に生命ある事を信ずる者なり/内部生命論(透谷)」

ごじん

ごじん 【後陣】
本隊の後ろに配置した隊。こうじん。
⇔前陣
「六波羅勢前陣返せども―続かず/太平記 8」

ごじん

ごじん [1] 【五塵】
〔仏〕 色(シキ)・声(シヨウ)・香・味・触(ソク)の五境のこと。塵(チリ)のように人の心を汚すことからいう。
→五境

ごじんか

ごじんか [2] 【御神火】
火山を神聖視して,その噴煙または火映(カエイ)をいう語。特に,伊豆大島の三原山の噴煙。

ごじんじょうだいこ

ごじんじょうだいこ ゴヂンジヨウ― [6] 【御陣乗太鼓】
石川県輪島市に伝わる民俗芸能。さまざまな鬼面をかぶった者数人が,中央に据えた大太鼓を取り巻いて,交互に曲打ちをする。

ごじんたい

ごじんたい 【御仁体】
身分のある人を敬っていう語。ごじんてい。「さばかり―と見えたが/狂言・禁野(虎清本)」

ごじんてい

ごじんてい [2] 【御仁体】
〔「てい」は「体」の漢音〕
「ごじんたい(御仁体)」に同じ。「教育家らしい―が見当らぬやうだ/社会百面相(魯庵)」

ごす

ご・す 【期す】 (動サ変)
⇒ごする(期)

ごす

ご・す 【護す】 (動サ変)
護衛する。まもる。「幸に市兵に―・せられ/新聞雑誌 8」

ごす

ご・す [1] 【伍す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「伍する」の五段化〕
「伍する」に同じ。「列国に―・す」
■二■ (動サ変)
⇒ごする

ごす

ご・す (動サ特活)
〔「ごっす」の転〕
「ある」の意の丁寧語。補助動詞としても用いられる。「国の内がすずしくなるといふ工風で―・す/安愚楽鍋(魯文)」

ごす

ごす [0][1] 【呉須】
(1)磁器の染め付けに用いる藍色の顔料。主成分は酸化コバルトで,ほかに鉄・マンガンなどを含む。天然には,青緑色を帯びた黒色の粘土(呉須土)として産出する。
(2)「呉須手(ゴスデ)」の略。

ごす

ご・す 【後す】 (動サ変)
今よりあとになる。「それは―・して生捕るは易いこと/歌舞伎・好色伝授」

ごすあおえ

ごすあおえ [3] 【呉須青絵】
磁器の一。呉須手(ゴスデ)のうち,青色を主体とした上絵のあるもの。青呉須。

ごすあかえ

ごすあかえ [3] 【呉須赤絵】
磁器の一。呉須手(ゴスデ)のうち,赤を主体とし,緑・トルコ青などで奔放な図柄の上絵付けをしたもの。茶人が愛好した。赤呉須。

ごすい

ごすい【午睡(する)】
(take) an afternoon nap.

ごすい

ごすい [0] 【午睡】 (名)スル
昼寝をすること。昼寝。[季]夏。

ごすい

ごすい [0] 【五衰】
〔仏〕 天人が死ぬ前にその身体に現れるという五種のおとろえの相。涅槃経では衣服垢穢・頭上華萎・身体臭穢・腋下汗流・不楽本座の五種。これを大の五衰とし,さらに小の五衰を説く経典もある。天人の五衰。

ごすいもじ

ごすいもじ 【御推文字】
〔「御推量」などの文字詞。近世女性語〕
「御推量」「御推察」などをいう。おすいもじ。「三浦の助と―の上は名乗に及ばず/浄瑠璃・花飾」

ごすう

ごすう [2] 【語数】
語の数。単語数。

ごすこういん

ごすこういん ゴスクワウヰン 【後崇光院】
貞成(サダフサ)親王の諡号(シゴウ)。

ごすさま

ごすさま 【御所様】
〔「ごす」は「ごしょ」の転〕
摂家・大臣家などの子女が,父を敬って呼ぶ語。ごっさん。

ごすざくてんのう

ごすざくてんのう 【後朱雀天皇】
(1009-1045) 第六九代天皇(在位 1036-1045)。名は敦良(アツナガ)。一条天皇の第三皇子。母は藤原道長の女(ムスメ)上東門院彰子。在位中は藤原氏の全盛期で,頼通が関白であった。

ごすそめつけ

ごすそめつけ [3] 【呉須染(め)付け】
呉須手(ゴスデ)のうち,白地に呉須だけで下絵を描いて染め付けた粗雑な磁器。中国,明代の民窯で焼かれ,呉須の発色は悪く青黒い。

ごすで

ごすで [0] 【呉須手】
中国の明代末期から清代初期に,中国南部の福建・広東地方あたりで焼かれた磁器。呉須染め付け・呉須赤絵・呉須青絵などの総称。奔放な趣の絵模様があり,素地(キジ)は厚く粗雑。雑器であったが日本の茶人に愛好された。中国には,ほとんど遺物がない。

ごすど

ごすど [0] 【呉須土】
⇒ごす(呉須)(1)

ごする

ご・する [2] 【期する】 (動サ変)[文]サ変 ご・す
(1)あらかじめその事を予想して心の備えをする。きする。「千の苦艱(クゲン)も固より―・したるを/金色夜叉(紅葉)」
(2)その事を成し遂げようと決意する。きする。「必勝を―・する」

ごする

ごする【伍する】
rank <among the Powers> .→英和

ごする

ご・する [2] 【伍する】 (動サ変)[文]サ変 ご・す
他者と同等の位置にある。かたをならべる。「一流選手に―・して走る」

ごすん

ごすん [2] 【五寸】
(1)一寸の五倍。
(2)揚げ代銀五匁目の女郎の異名。五寸局。「葭原にては二寸・三寸・四寸・―といふこそ鄙(イヤ)しかれ/浮世草子・好色万金丹」
(3)江戸後期,江戸吉原・品川などで,揚げ代五百文の安女郎の異名。

ごすんくぎ

ごすんくぎ [2] 【五寸釘】
長さ五寸の釘。
〔和釘では二寸一〜二分のものを大五寸,一寸六分のものを中五寸といった〕

ごすんもよう

ごすんもよう [4] 【五寸模様】
着物の,裾(スソ)から五寸ほどの範囲に模様を描(カ)いたもの。

ごず

ごず [1] 【牛頭】
頭は牛,身体は人の形をした地獄の鬼。
→牛頭馬頭(ゴズメズ)

ごずい

ごずい [1][0] 【五瑞】
五つのめでたいもの。
(1)文人画の五つの画題。葵(アオイ)・菖蒲(シヨウブ)・蓮(ハス)・柘榴(ザクロ)・枇杷(ビワ)。
(2)中国で,天子が諸侯に与えた五種の玉。
(3)釈迦誕生の七日後に現れたという五つの瑞相。

ごずこう

ごずこう ゴヅカウ 【牛頭香】
牛頭栴檀(センダン)の異名。

ごずせんだん

ごずせんだん ゴヅ― 【牛頭栴檀】
天竺(テンジク)の牛頭という山に生える香木。麝香(ジヤコウ)に似た香りがあるという。仏像用や薬用に用いた。牛頭香。「妙なる―・沈水香を以て/今昔 3」

ごずてんのう

ごずてんのう ゴヅテンワウ 【牛頭天王】
祇園社などの祭神。もと祇園精舎の守護神とも,薬師如来の化身ともいう。疫病神で,のちには素戔嗚尊(スサノオノミコト)と習合されて尊崇された。

ごずみ

ごずみ [0] 【後炭】
茶道の炭手前の一。濃茶が済んで薄茶に移る前に,火を直すために行う炭手前。前の炭が十分残っている場合は省略する。三炭の一。のちすみ。

ごずめず

ごずめず ゴヅメヅ [0] 【牛頭馬頭】
〔仏〕 牛の頭をした鬼と馬の頭をした鬼。地獄の獄卒という。
牛頭馬頭[図]

ごせ

ごせ [1] 【後世】
〔仏〕
(1)死後の世界。来世。後生(ゴシヨウ)。
→前世
→現世
(2)来世での安楽。後生善所(ゴシヨウゼンシヨ)。「―を願う」

ごせ

ごせ 【御所】
奈良県西部の市。江戸初期,桑山氏の城下町。大和売薬・大和絣(ガスリ)で知られた。古代の遺跡が多い。

ごせ=を弔(トムラ)う

――を弔(トムラ)・う
故人の来世の安楽を願って法要を行う。

ごせい

ごせい [0] 【互生】 (名)スル
植物の葉が,一つの節に一枚ずつ生じ,互いに方向を異にしていること。
→対生(タイセイ)
→輪生
→葉序(ヨウジヨ)

ごせい

ごせい【互生の】
《植》alternate <leaves> .→英和

ごせい

ごせい【悟性】
understanding.→英和

ごせい

ごせい [0][1] 【碁聖】
特に優れた囲碁の名人。
→棋聖(キセイ)

ごせい

ごせい [1][0] 【悟性】
〔(ドイツ) Verstand; 英 understanding〕
〔哲〕
(1)広義には,論理的な思考を行う能力・知力を指していう語。。知性。
(2)カント・ヘーゲルでは,さらに理性とも区別される。
 (ア)カントでは,理念の能力である理性と異なって,感性に受容された感覚内容に基づいて対象を構成する概念の能力,判断の能力をいう。
 (イ)ヘーゲルでは,具体的普遍の認識に至る理性に対して,物を個別的・固定的にのみ見て統合しえない思考の能力,非弁証法的な反省的・抽象的認識能力をいう。
→感性
→理性

ごせい

ごせい [1] 【五声】
⇒五音(ゴイン)(1)

ごせい

ごせい [0][1] 【五牲】
いけにえに用いる五種の獣。牛・豕(シ)(=豚)・羊・犬・鶏。

ごせい

ごせい [0][1] 【五清】
文人画の画題の一。松・竹・梅・蘭(ラン)・石。あるいは松・竹・蘭・芭蕉(バシヨウ)・石。また,梅・菊・竹・芭蕉・石。

ごせい

ごせい [0] 【語勢】
(1)言葉を発する時の勢い。語気。語調。「―を強める」
(2)音声学で,強弱アクセントの別称。また,広くアクセントのことをさす語。

ごせい

ごせい【語勢を強める】
emphasize <a word,that…> .→英和
〜を強めて emphatically.→英和

ごせい

ごせい [0][1] 【五星】
(1)五つの星。
(2)中国で古代から知られている五惑星。歳星(木星)・熒惑(ケイコク)(火星)・鎮星(土星)・太白(タイハク)(金星)・辰星(シンセイ)(水星)の称。五緯(ゴイ)。

ごせい

ごせい [1] 【後世】
「ごせ(後世)」に同じ。

ごせい

ごせい [0][1] 【五聖】
中国古代の五人の聖人。尭(ギヨウ)・舜(シユン)・禹(ウ)・湯(トウ)・文王。

ごせいがいねん

ごせいがいねん [4] 【悟性概念】
⇒範疇(ハンチユウ)(2)
 (イ)

ごせいこうき

ごせいこうき [4] 【五星紅旗】
1949年に制定された中華人民共和国の国旗。長方形で,赤地の左上部に大星一つとそれを弧状に囲む四小星とが黄色で配してある。

ごせいどうどう

ごせいどうどう [1] 【五世同堂】
親と子,孫,曾孫(ヒマゴ),玄孫(ヤシヤゴ)の五世代が同じ家に暮らすこと。古来きわめてまれな,おめでたいこととされる。

ごせいばいしきもく

ごせいばいしきもく 【御成敗式目】
1232年(貞永1),鎌倉幕府の執権北条泰時が法曹官僚系の評定衆に命じて編纂させた鎌倉幕府法。源頼朝以来の慣習法や先例などをもとに成文化したもので,武家法の範となった。全五一条。貞永式目。関東式目。

ごせいほう

ごせいほう [2] 【後世方】
〔「ごせほう」とも〕
江戸時代初頭に,田代三喜・曲直瀬(マナセ)道三らによって形成された漢方医学説。金・元代の体系的な医学説の流れを受け継いでいる。
⇔古医方

ごせいほうか

ごせいほうか [0] 【後世方家】
〔「ごせほうか」とも〕
後世方(ゴセイホウ)によって治療する漢方医。

ごせき

ごせき [1] 【五石】
中国古代の五種の薬石。石層・丹砂・雄黄・白礬(ハクバン)・青磁石。

ごせだ

ごせだ 【五姓田】
姓氏の一。

ごせだほうりゅう

ごせだほうりゅう 【五姓田芳柳】
(1827-1892) 画家。江戸生まれ。浮世絵・日本画を学ぶが,のち横浜に移って洋画を志し,日本画の顔料で洋風の肖像画・風俗画を描いた。

ごせだよしまつ

ごせだよしまつ 【五姓田義松】
(1855-1915) 洋画家。江戸生まれ。芳柳の次男。横浜でワーグマンに油絵を学び,渡仏して日本人として初めてサロンに入選。

ごせち

ごせち [0][1] 【五節】
〔「五節」は楽曲の五つの節(遅・速・本・末・中)という〕
(1)奈良時代以後,毎年新嘗祭(シンジヨウサイ)・大嘗祭(ダイジヨウサイ)の折に,その前後四日(一一月中(ナカ)の丑(ウシ)・寅(トラ)・卯(ウ)・辰(タツ)の日)にわたって行われた,五節の舞を中心とする儀式行事。丑の日は舞姫が参入し,夜,帳台の試みが行われ,寅の日は清涼殿で殿上(テンジヨウ)の淵酔(エンスイ)および夜は常寧(ジヨウネイ)殿で御前の試み,卯の日は舞姫の介添えの少女たちを御前に召す童女(ワラワ)御覧,辰の日は豊楽殿(ブラクデン)の前で,豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)が催され,五節の舞が舞われる。天武天皇の代に始まるといわれ,平安時代には盛大に行われたが,のち大嘗祭の時のみとなり,室町時代には廃止された。ごせつ。
(2)「五節の舞姫」の略。

ごせちえ

ごせちえ [3] 【五節会】
平安時代,宮中で行われた五つの節会。元日・白馬(アオウマ)・踏歌(トウカ)・端午(タンゴ)・豊明(トヨノアカリ)の各節会。

ごせちどころ

ごせちどころ 【五節所】
五節の折の五節の舞姫の控え所。内裏(ダイリ)常寧殿の四隅に設けた。ごせちのつぼね。

ごせちどの

ごせちどの 【五節殿】
〔五節の帳台の試みが,ここで行われたところから〕
常寧殿の異名。

ごせちのえんすい

ごせちのえんすい 【五節の淵酔】
⇒淵酔(エンスイ)

ごせちのこころみ

ごせちのこころみ 【五節の試み】
(1)「帳台(チヨウダイ)の試み」に同じ。
(2)「御前(ゴゼン)の試み」に同じ。

ごせちのつぼね

ごせちのつぼね 【五節の局】
「五節所(ドコロ)」に同じ。

ごせちのまい

ごせちのまい 【五節の舞】
国風歌舞(クニブリノウタマイ)の一。大歌の伴奏により五節の舞姫が舞う。室町時代に廃(スタ)れたが江戸中期に復興,近代では大正・昭和の即位式典で改作された形で演じられた。

ごせちのまいひめ

ごせちのまいひめ 【五節の舞姫】
五節の舞を舞う舞姫。舞姫は,新嘗祭は公卿から二人,殿上人(テンジヨウビト)・受領(ズリヨウ)から二人,大嘗祭の時は公卿から二人,殿上人・受領から三人出す。ごせち。

ごせちのわらわ

ごせちのわらわ 【五節の童女】
五節の舞姫に付き添う少女。ごせちのわらわめ。「―なまめきたり/枕草子(九三・能因本)」

ごせっきょう

ごせっきょう [2] 【五説経】
説経節の代表的な五つの曲目。古くは「苅萱(カルカヤ)」「俊徳丸」「小栗判官」「三荘(サンシヨウ)太夫」「梵天(ボンテン)国」をさしたが,のちには,「苅萱」「三荘太夫」「信田(シノダ)妻」「梅若」「愛護若(アイゴノワカ)」をいう。

ごせっく

ごせっく [2] 【五節句・五節供】
一年間の重要な五つの節句。一月七日(人日(ジンジツ))・三月三日(上巳(ジヨウシ))・五月五日(端午(タンゴ))・七月七日(七夕(シチセキ))・九月九日(重陽(チヨウヨウ))の五つ。

ごせっけ

ごせっけ [2] 【五摂家】
鎌倉時代以降,関白に任ぜられる家柄の五家。摂関家である藤原北家から分かれた近衛・九条・二条・一条・鷹司の五家をいう。五門。

ごせつ

ごせつ [0][1] 【五節】
(1)「五節句」の略。
(2)「ごせち(五節)」に同じ。「―のかちんまゐる/御湯殿上(天文一三)」

ごせん

ごせん [0] 【互選】 (名)スル
構成員の中から互いに選挙して選ぶこと。「委員長は委員がこれを―する」「―議員」

ごせん

ごせん [0] 【五線】
楽曲を書き表すための五本の平行線。

ごせん

ごせん [0] 【御饌】
〔「御饌米」の略〕
神に供える米。

ごせん

ごせん【互選】
mutual election.〜する elect by mutual vote.

ごせん

ごせん 【五泉】
新潟県中北部の市。阿賀野川中流域近くの平野にある。ニット・絹織物工業が盛ん。

ごせん

ごせん 【五賤】
「五色(ゴシキ)の賤(セン)」の略。

ごせんいきょくしゅう

ごせんいきょくしゅう 【後撰夷曲集】
狂歌集。一〇巻。生白堂行風編。1672年刊。「古今夷曲集」のあとを継いだもの。
→古今夷曲集(ココンイキヨクシユウ)

ごせんきふほう

ごせんきふほう [5] 【五線記譜法】
五本の平行線と音符および各種の記号・標語を用いて,楽曲の音の高さや長さ,速度・表現法・演奏手法などを表す記譜法。一七世紀ヨーロッパで完成され,現在最も広く用いられている。

ごせんし

ごせんし【五線紙】
music paper;a music sheet.

ごせんし

ごせんし [2] 【五線紙】
五線記譜法用の五線を印刷した紙。

ごせんしゅう

ごせんしゅう 【後撰集】
「後撰和歌集」の略。

ごせんたく

ごせんたく [0] 【御宣託】
「御託宣(ゴタクセン)」に同じ。

ごせんひら

ごせんひら [2] 【五泉平】
新潟県五泉市で織られる袴(ハカマ)地。平織りの絹織物。

ごせんふ

ごせんふ [2] 【五線譜】
五線記譜法による楽譜。

ごせんまい

ごせんまい [2] 【御洗米】
神に供えるため洗い清めた米。

ごせんわかしゅう

ごせんわかしゅう 【後撰和歌集】
第二番目の勅撰和歌集。二〇巻。951年,村上天皇の命により,大中臣能宣(オオナカトミノヨシノブ)・清原元輔・源順(ミナモトノシタゴウ)・紀時文・坂上望城の梨壺の五人が撰進。成立年未詳。歌数約一四二〇首。撰者の歌はなく,当時の権門や女流歌人の歌を多く入れている。また,詞書が長く,贈答歌が多い。三代集・八代集の一。後撰集。

ごぜ

ごぜ 【御前】
〔「ごぜん(御前)」の転〕
■一■ (名)
貴人などに対する敬称。ごぜん。「夷(エビス)の―腰掛けの石/狂言・石神」
■二■ (代)
二人称。女性に対し敬意を含めて用いる。ごぜん。「や―,―と言ひけれども音もせず/義経記 7」
■三■ (接尾)
女性の名などに付けて,敬意を添える。ごぜん。「姫―」

ごぜ

ごぜ [1] 【瞽女】
〔「盲御前(メクラゴゼ)」の略〕
盲目の門付(カドヅケ)女芸人。鼓・琵琶などを用いて語り物を語ったが,江戸時代以降,三味線の弾き語りをするようになった。
瞽女[図]

ごぜいす

ごぜい・す (動サ特活)
〔「ございます」の転。近世江戸の遊里語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「おもしろい事といつちやあつゆほども―・せん/洒落本・女郎買之糠味噌汁」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…でございます。「床はどうすればよう―・しようねえ/洒落本・部屋三味線」
〔活用は「ございます」に同じ〕

ごぜえす

ごぜえ・す (動サ特活)
〔「ございます」の転。近世江戸の遊里語〕
(1)「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。います。「とりわけあすこはお店の客がたんと―・す/洒落本・船頭深話」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「わたしが悪う―・した/洒落本・美地の蠣殻」
〔活用は「ございます」に同じ〕

ごぜえます

ごぜえま・す (動サ特活)
〔「ございます」の転。近世江戸語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「通夜(ヨアカシ)大飲という洒落が,度々―・したつけね/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「これはお待遠で―・した/滑稽本・浮世床(初)」
〔活用は「ございます」に同じ〕

ごぜえやす

ごぜえや・す (動サ特活)
〔「ございやす」の転。近世江戸語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「鼠にも表徳が―・すかね/滑稽本・浮世床(初)」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。「何処へも彼所へも情の有るのは面白く―・せん/洒落本・深川手習草紙」
〔活用は「ございやす」に同じ〕

ごぜざとう

ごぜざとう 【瞽女座頭】
⇒清水座頭(キヨミズザトウ)

ごぜつ

ごぜつ [0] 【五絶】
(1)「五言(ゴゴン)絶句」の略。
(2)他より優れた五つのこと。
(3)五つの死因。縊(イ)・溺(デキ)・圧・凍・警の称。

ごぜぶし

ごぜぶし [0] 【瞽女節】
瞽女のうたう唄。また,その節。

ごぜめ

ごぜめ [0] 【後攻め】
「後詰(ゴヅ)め{(2)}」に同じ。

ごぜん

ごぜん【御前】
(1)[貴人の前] <in> the presence <of> .→英和
(2)[敬称]Your[His]Excellency;my lord.‖御前会議 a council in the Imperial presence.

ごぜん

ごぜん【午前】
<in> the morning;→英和
<at 10> a.→英和
m.→英和
月曜 (10日) の〜に on Monday morning (on the morning of the 10th).

ごぜん

ごぜん [0][1] 【御前】
〔「おまえ」の漢字表記「御前」を音読みした語〕
■一■ (名)
(1)天皇や貴人の前。また,神仏の前。「―に伺候する」
(2)〔「御前駆」の略〕
騎馬で貴人の先導をする者。「―どもの中に例見ゆる人などあり/蜻蛉(下)」
(3)貴人に対する敬称。近世,大名・旗本・大名の奥方に対する敬称。「―御寝なりて/今昔 24」
■二■ (代)
二人称。
(1)女性に対し敬意を含めて用いる。「―たち,さはいたく笑ひ給ひてわび給ふなよ/宇治拾遺 14」
(2)近世,大名・旗本,その奥方などを家臣が敬っていう語。「是ははしたない,―の御いでなさるる儀ではござりませぬ/歌舞伎・毛抜」
■三■ (接尾)
(1)神の名に付けて,尊敬の意を表す。「かかる折節には竜王―ともこそかしづき申すべき/盛衰記 18」
(2)人の名などに付けて軽い尊敬や親愛の気持ちを表す。「小松三位中将殿の若君六代―/平家 12」
(3)白拍子(シラビヨウシ)の名に付ける敬称。「祇王―/平家 1」

ごぜん

ごぜん [1][0] 【五善】
(1)〔後漢の馬融が「論語(八佾)」につけた注釈より〕
弓を射る時の五つのよい形。体が和すること,容儀のあること,的に当たること,雅頌にかなうこと,舞うようにうつことをいう。「―何れも逞く勢有て/太平記 12」
(2)〔仏〕 五戒をよく守ること。

ごぜん

ごぜん [1] 【御膳】
(1)食事・飯を丁寧にいう語。ごはん。
(2)天皇や主君の食事のこと。供御(クゴ)。
(3)飲食物を表す語の上に付いて接頭語的に用いられ,それが最上等のものである意を表す。「―そば」

ごぜん

ごぜん [1] 【午前】
(1)夜半一二時から正午まで。
(2)特に,夜明けから正午までの時間。
⇔午後

ごぜんかいぎ

ごぜんかいぎ [4] 【御前会議】
戦前の日本で国家の重大時に,天皇の出席のもとに,元老・主要閣僚・軍部首脳などによって開かれた最高会議。

ごぜんかご

ごぜんかご 【御膳籠】
竹で方形に編んだ籠。料理屋で,仕出しの料理を入れて天秤(テンビン)の両端にかけて運ぶ。

ごぜんがかり

ごぜんがかり [4] 【御前掛(か)り】
貴人上覧の際,能楽などを通常とは違った特別な作法で演ずること。

ごぜんこ

ごぜんこ [2] 【御膳粉】
⇒更科粉(サラシナコ)

ごぜんさま

ごぜんさま [4][5] 【御前様】
〔「御前」をさらに敬っていう語〕
(1)高位・高官の人,また高僧をその使用人や信者などが敬っていう語。
(2)特に,大名や高禄の旗本などの夫人を敬っていう語。
〔(1)(2)とも,二人称の人代名詞的にも用いられることがある〕

ごぜんさま

ごぜんさま [4][0][5] 【午前様】
〔「御前様」をもじった語〕
酒を飲んだりして遊び回り,帰宅が夜中の一二時を過ぎた人のこと。

ごぜんじあい

ごぜんじあい [4] 【御前試合】
将軍・大名などの前で行う武術の試合。また,天覧試合。

ごぜんじょうとう

ごぜんじょうとう [4] 【御膳上等】
「上等」を強めていう語。非常に上等であること。

ごぜんじるこ

ごぜんじるこ [4] 【御膳汁粉】
こしあんで作った汁粉。
→田舎(イナカ)汁粉
→小倉(オグラ)汁粉

ごぜんす

ごぜん・す (動サ特活)
〔「ございます」の転。近世江戸の遊里語〕
「ある」の意の丁寧語。補助動詞として用いられる。「一日でもかうしてお供をすれば旦那で―・すわな/洒落本・深川新話」
〔活用は「ございます」に同じ〕

ごぜんそば

ごぜんそば [4] 【御膳蕎麦】
上等なそば粉で作ったそば。

ごぜんたき

ごぜんたき [2] 【御膳炊き】
めしたき。ごはんたき。

ごぜんたちばな

ごぜんたちばな [5] 【御前橘】
ミズキ科の常緑多年草。高山の針葉樹林内に生える。茎は高さ10センチメートル内外で,頂に狭倒卵形の葉六個が輪生する。初夏,葉心から花柄を出し,頭状に多数の小花をつけ,球形の赤い実を結ぶ。

ごぜんだな

ごぜんだな [2] 【御膳棚】
膳具をのせる棚。

ごぜんのこころみ

ごぜんのこころみ 【御前の試み】
五節(ゴセチ)の儀式の一。一一月中(ナカ)の寅の日の夜,天皇が五節の舞姫の試舞を見るもの。五節の試み。おまえのこころみ。

ごぜんばし

ごぜんばし [4] 【御膳箸】
食事のときに用いる箸。

ごぜんばん

ごぜんばん [2][0] 【御膳番】
主君の食事のことを担当する役。「―の浅香市之進に/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

ごぜんひこう

ごぜんひこう [4] 【御前披講】
宮中での歌合(ウタアワセ)や歌会の時,天皇の前で和歌を詠み上げること。

ごぜんぶぎょう

ごぜんぶぎょう [4] 【御膳奉行】
⇒膳奉行(ゼンブギヨウ)

ごぜんむし

ごぜんむし [2] 【御膳蒸(し)】
蒸し器。ごはんむし。

ごぜんやす

ごぜんや・す (動サ特活)
「ごぜえやす」に同じ。「とんだ口がわるう―・せうね/洒落本・青楼五ツ雁金」

ごそ

ごそ 【語素】
単語を分解して得られる最小の意味単位。多くは複合語の構成要素の類。造語成分。造語要素。

ごそう

ごそう [1] 【吾曹】 (代)
〔「曹」はともだちの意〕
一人称。われら。吾人。われわれ。

ごそう

ごそう [0] 【護送】 (名)スル
(1)付き添い,まもっておくること。
(2)捕らえた容疑者や,受刑者などが逃げないように,監視しながら送ること。押送(オウソウ)。「犯人を―する」

ごそう

ごそう【護送(する)】
escort;→英和
convoy.→英和
護送船(車) a convoy (patrol wagon).

ごそう

ごそう [0] 【誤想】
思いちがい。考えちがい。「其苦痛の原因は単に―に存するあり/求安録(鑑三)」

ごそう

ごそう [0][1] 【五宗】
五代の親族。高祖・曾祖・祖・子・孫。

ごそう

ごそう [1][0] 【五相】
〔仏〕 密教の重要な修行法である五相成身観(ジヨウシンカン)を構成する通達菩提心・修菩提心・成金剛心・証金剛身・仏身円満の五段階。

ごそう

ごそう [0] 【五葬】
五種の葬儀の方法。土葬・火葬・水葬・野葬・林葬をいう。

ごそう

ごそう [0] 【誤送】 (名)スル
荷物などをまちがった所へ送り届けること。

ごそう

ごそう [0][1] 【御僧】
(1)僧の敬称。
(2)(代名詞的に用いて)相手の僧を敬っていう語。

ごそうし

ごそうし [2] 【御葬司】
奈良・平安時代,天皇・三后の葬儀の時に臨時に置かれ,一切の事務をつかさどった職。

ごそうじょうしんかん

ごそうじょうしんかん [6] 【五相成身観】
〔仏〕 密教の重要な修行法の一。五段階の修行を経て,仏の真実の姿を修行者の身体に実現させる法。五相成身。五法成身。

ごそうせんだんほうしき

ごそうせんだんほうしき [8] 【護送船団方式】
弱小金融機関に足並みを揃え,過度の競争を避けて,金融機関全体の存続と利益を実質的に保証する,戦後日本の金融行政のこと。
〔船団を護衛するとき,最も速力の遅い船に合わせて航行することからいう〕

ごそうまんぴつ

ごそうまんぴつ ゴサウ― 【梧窓漫筆】
随筆。三編六巻。太田錦城著。前編1823年,後編1824年,三編1840年刊。学芸・道徳・人物など諸般にわたる見解を,儒教思想を基に述べたもの。

ごそく

ごそく [1] 【五則】
度量衡の準則とすべき五つのもの。規(ブンマワシ)・矩(ジヨウギ)・権(ハカリ)・衡(ハカリザオ)・縄(スミナワ)の総称。[書言字考節用集]

ごそくさい

ごそくさい [0] 【御息災】
(1)相手を敬って息災をいう語。「お母様は―でいらっしゃいますか」
(2)飾り気がなく質朴ではあるが,丈夫であること。「あのお縁さんは亭主が―で持つたものよ/滑稽本・浮世風呂 3」

ごそくもじ

ごそくもじ 【御息文字】
〔「御息災」の文字詞。近世女性語〕
「御息災{(1)}」の意。「―にて御暮し/浮世草子・御前義経記」

ごそくろう

ごそくろう【御足労をかけてすみません】
I am sorry to have troubled you to come[go]so far.

ごそくろう

ごそくろう [3][2] 【御足労】
相手を敬って,わざわざ足を運ばせることをいう語。「―をおかけいたしまして恐縮です」

ごそごそ

ごそごそ [1] (副)スル
あらくこわばった物が触れる音を表す語。また,そういう音を立てて動くさま。「天井裏で何かが―(と)している」「―(と)探しまわる」

ごそごそ

ごそごそ
〜する rustle (音);→英和
move about in secret (動作);be rough (手ざわり).

ごそしちこくのらん

ごそしちこくのらん 【呉楚七国の乱】
前漢景帝がとった呉・楚・趙など諸王の勢力を抑圧する政策に対し,紀元前154年呉王濞(ビ)を初めとする七王が起こした反乱。三か月で鎮圧され,中央政府の統制力は強化された。

ごそっと

ごそっと [2] (副)
一度にたくさん。のこらず。ごっそり。「着物を―盗まれた」「会員が―減った」

ごそつく

ごそつ・く [0] (動カ五[四])
がさがさ,ごそごそと音を立てる。「立ち枯れの萱を―・かせた後ろ姿の/虞美人草(漱石)」

ごそめく

ごそめ・く (動カ四)
がさがさと音を立てる。「破れ紙子の体なれば―・きまはる甲斐ぞ無き/仮名草子・竹斎」

ごそり

ごそり [2][3] (副)
こわばった物がほかの物にふれた時の音を表す語。「草むらで何かが―と動く」

ごぞう

ごぞう [0][1] 【五臓】
(1)漢方でいう,肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓の五つの内臓。
(2)全身。からだ。

ごぞうさ

ごぞうさ [2] 【御造作】
相手を敬って,そのもてなしをいう語。おもてなし。ごちそう。「―をかけます」

ごぞうろっぷ

ごぞうろっぷ [4] 【五臓六腑】
(1)五臓と,大腸・小腸・胆・胃・三焦・膀胱(ボウコウ)の六腑とをいう。はらわた。内臓。「―にしみわたる」
(2)腹の中。心の中。「―の煮えかえるような思いをした」

ごぞく

ごぞく [1] 【語族】
〔family of languages〕
起源を同じくする言語群の総称。言語を系統的に分類したときの最大の単位。インド-ヨーロッパ語族・マライ-ポリネシア語族など。
→語派(ゴハ)

ごぞく

ごぞく [1] 【五族】
中国の漢・満州・蒙古・西蔵(チベット)・回紇(ウイグル)の五民族。

ごぞくきょうわ

ごぞくきょうわ [1] 【五族共和】
中国,辛亥(シンガイ)革命の際に,清朝を廃し,五族の共和政体樹立をめざして孫文らが唱えたスローガン。

ごぞんじ

ごぞんじ [2] 【御存じ】
(1)相手が知っていらっしゃること。また,世間周知のこと。「―のような有り様です」
(2)知っている人。知人。
〔「御存知」とも書く〕

ごぞんじ=より

――より
恋文などで,差し出し人の名を明示しない場合に用いる語。

ごたい

ごたい [1][0] 【五体】
(1)身体の五つの部分。仏教では頭・両手・両足,漢方では筋・脈・肉・骨・毛皮。また一説に頭・頸(クビ)・胸・手・足。また,その五つの部分から成る体。全身。「―満足」「―に力がみなぎる」
(2)五つの書体。すなわち篆(テン)・隷(レイ)・真・行・草。または古文・大篆・小篆・八分(ハツプン)・隷。

ごたい

ごたい 【御体】
身体の敬称。おからだ。ぎょたい。「八幡大菩薩の―正しく現じ給ひ/盛衰記 24」

ごたい

ごたい【五体】
the (whole) body.五体満足である have no physical defect.

ごたいせつ

ごたいせつ 【御大切】
〔キリシタン用語〕
愛。「デウスの―/こんてむつすむん地」

ごたいそう

ごたいそう [2] 【御大層】 (形動)
滑稽なほどおおげさなさまを,あざけっていう語。「―な口振り」

ごたいそうらしい

ごたいそうらし・い [7] 【御大層らしい】 (形)
ひどくもったいぶった様子である。「―・い態度」

ごたいづけ

ごたいづけ 【五体付け】
(1)男の髪の結い方。髪を頭頂に集めて髻(モトドリ)を高く結う髷(マゲ)。烏帽子(エボシ)下の髪形。
(2)江戸中期の女の髪の結い方。梳(ス)き髪の一種で,頭頂で束ねた髪を前で折り返し,毛先を根元に巻き,前へたおして簪(カンザシ)で留めたもの。遊女などが結った。
五体付け(2)[図]

ごたいとうち

ごたいとうち [4] 【五体投地】
〔仏〕 最高の敬意を表す礼法。両膝・両肘(ヒジ)・頭を地に着け,手と頭で相手の足を頂くようにする。接足礼拝(セツソクライハイ)。接足礼。頂礼(チヨウライ)。挙身(コシン)投地。

ごたいのみうら

ごたいのみうら 【御体の御占】
古代,神祇官(ジンギカン)で行なった,天皇が体に関して慎まねばならない日を占い奏する儀式。六月と一二月の一〇日に結果を奏上した。

ごたいふ

ごたいふ [2] 【五大夫】
〔秦の始皇帝が泰山で雨宿りした松に五大夫の位を授けたという「史記(始皇本紀)」の故事による〕
松の異名。

ごたいへいきしらいしばなし

ごたいへいきしらいしばなし 【碁太平記白石噺】
人形浄瑠璃。時代物。紀上太郎(キノジヨウタロウ)・烏亭焉馬(ウテイエンバ)・容楊黛(ヨウヨウタイ)・三津環合合作。1780年初演。通称「白石噺」。奥州の幼い姉妹の仇討ちを由井正雪の慶安事件に取り合わせ,宮城野・信夫姉妹の物語に脚色したもの。

ごたいよう

ごたいよう [2] 【五大洋】
地球上の五つの大洋。太平洋・大西洋・インド洋・北氷洋(北極海)・南氷洋(南極海)。

ごたいろう

ごたいろう [2] 【五大老】
豊臣秀吉が秀頼の後見人として任じた五人の有力大名。徳川家康・前田利家・毛利輝元・小早川隆景(没後は上杉景勝)・宇喜多秀家。
→五奉行

ごたく

ごたく [0] 【御託】
〔「御託宣」の略〕
自分勝手の偉そうな言葉。また,くどくど言う言葉。ごた。「―を並べる」

ごたく

ごたく【御託を並べる】
talk tediously.

ごたくさ

ごたくさ [0]
もめごと。ごたごた。「是々の―があつたんだと此間中顛末を委しく話した/くれの廿八日(魯庵)」

ごたくせん

ごたくせん [0] 【御託宣】
(1)神のお告げ。御宣託。
(2)他人の言葉や意見を冗談めかしていう語。「―を重ねる」

ごたごた

ごたごた
■一■ [1] (副)スル
(1)秩序やまとまりのないさま。「古道具を―(と)並べた店先」「―(と)した町」「―に詰め込む」
(2)物事が紛糾するさま。もめるさま。「境界線をめぐって―する」
■二■ [0][4] (名)
争い。もめごと。いざこざ。「―の絶えない家」

ごたごた

ごたごた
(1)[もめごと] <domestic> trouble.→英和
(2)[混雑]confusion;→英和
disorder.→英和
〜と confusedly;in confusion[disorder].〜する be in confusion.〜をおこす raise trouble.

ごたち

ごたち 【御達】
身分のある女性たちを敬っていう語。また,宮仕えの上級の女房たちを敬っていう語。一人をさすこともある。「宮の内にて,ある―の局の前を渡りけるに/伊勢 31」

ごたつき

ごたつき [0]
ごたつくこと。混乱。もめごと。紛糾。

ごたつく

ごたつく
be in confusion.

ごたつく

ごたつ・く [0] (動カ五[四])
(1)ごたごたする。混雑する。とりこむ。「正月の準備で―・く」
(2)問題が起こってもめる。紛糾する。「後継者問題で―・いている」

ごたぶん

ごたぶん [0] 【御多分】
世間一般の例。大勢。

ごたぶん

ごたぶん【御多分にもれず】
like the rest;→英和
as is usual <with> .〜にもれない <He is> no exception.

ごたぶん=に洩(モ)れず

――に洩(モ)れず
ほかと同様に。例外でなく。「―うちも不況です」

ごたまぜ

ごたまぜ [0] 【ごた混ぜ】 (名・形動)
いろいろな物が混じり合っているさま。ごったまぜ。ごちゃまぜ。「―にする」

ごたまぜ

ごたまぜ
jumble;→英和
muddle.→英和
⇒ごちゃごちゃ.

ごたんとう

ごたんとう [0] 【五炭糖】
⇒ペントース

ごた混ぜ

ごたまぜ [0] 【ごた混ぜ】 (名・形動)
いろいろな物が混じり合っているさま。ごったまぜ。ごちゃまぜ。「―にする」

ごだい

ごだい [1][0] 【五代】
(1)中国で,唐の滅亡から宋の統一までの分裂時代に中原に興った五つの王朝。後梁(コウリヨウ)・後唐・後晋・後漢(コウカン)・後周。
(2)中国古代の五つの時代。すなわち唐・虞(グ)・夏・殷(イン)・周。

ごだい

ごだい [0] 【五大】
(1)〔仏〕 万物を生成する地・水・火・風・空の五つの要素。
(2)「五大明王(ミヨウオウ)」の略。

ごだい

ごだい 【五代】
姓氏の一。

ごだいかんじ

ごだいかんじ [4] 【五大官寺】
平安時代,畿内の主要な五つの官寺。東大寺・興福寺・延暦寺・教王護国寺(東寺)・園城寺(オンジヨウジ)(三井寺)。

ごだいこ

ごだいこ [2] 【五大湖】
アメリカ合衆国とカナダとの国境に連なる五つの湖。西からスペリオル・ミシガン・ヒューロン・エリー・オンタリオ。更新世に氷河の浸食作用によってできた。運河と川によって大西洋に通じ,湖岸には多くの工業都市が発達。

ごだいこくうぞうぼさつ

ごだいこくうぞうぼさつ [9] 【五大虚空蔵菩薩】
〔仏〕 虚空蔵菩薩をその徳ないし智によって五つに分けたもの。中央・東面・南面・西面・北面の順に法界・金剛・宝光・蓮華・業用。また解脱・福智・能満・施願・無垢の各虚空蔵菩薩をあげるなど諸説がある。

ごだいごてんのう

ごだいごてんのう 【後醍醐天皇】
(1288-1339) 第九六代天皇(在位 1318-1339)。名は尊治。後宇多天皇の皇子。親政を企てて正中の変・元弘の変に敗れ,隠岐に流された。1333年脱出し,新田義貞・足利尊氏らの支援で鎌倉幕府を滅ぼして建武新政権を樹立。のち公武の不和から親政は失敗し,尊氏らも離反,36年吉野に移り南朝を立てた。

ごだいさん

ごだいさん 【五台山】
(1)中国,山西省北部の五台山脈の主峰。五峰からなる。海抜3058メートル。古くからの霊山で仏教寺院が多く,唐代には日本の僧も学んだ。元代以降チベット仏教の寺院も多い。清涼山。ウータイ-シャン。
(2)韓国の北東部,太白山脈の高峰。五峰からなる。海抜1563メートル。月精寺などの仏教寺院が多い。オデ-サン。
(3)多武峰(トウノミネ)の別名。

ごだいし

ごだいし 【五代史】
五代の歴史を記した書。新旧の二種がある。
→旧五代史
→新五代史

ごだいしゅう

ごだいしゅう [2] 【五大州】
地球上の五つの大陸。アジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア。また,オーストラリアを除いてアメリカを南アメリカと北アメリカに分けることもある。五大陸。

ごだいじっこく

ごだいじっこく [1] 【五代十国】
中国で,唐の滅亡後興亡した諸王朝。中原の五王朝(五代)と周辺諸地方の前蜀(ゼンシヨク)・後蜀・荊南(ケイナン)・楚(ソ)・呉・南唐・呉越(ゴエツ)・閩(ビン)・南漢・北漢。
→五代十国[表]

ごだいそん

ごだいそん [2] 【五大尊】
「五大明王(ゴダイミヨウオウ)」に同じ。

ごだいそんみょうおう

ごだいそんみょうおう 【五大尊明王】
「五大明王」に同じ。

ごだいともあつ

ごだいともあつ 【五代友厚】
(1835-1885) 実業家。薩摩藩出身。1865年欧州を視察。維新後,新政府参与。のち政商として大阪株式取引所・大阪商法会議所などを設立。関西実業界の基礎を築いた。

ごだいどう

ごだいどう [2] 【五大堂】
五大明王を安置した堂。五大尊堂。

ごだいまんようしゅう

ごだいまんようしゅう 【五大万葉集】
平安時代書写の万葉集の古筆五種の総称。桂本(カツラボン)・藍紙本(アイガミボン)((ランシボン))・金沢本(カナザワボン)・元暦校本(ゲンリヤクコウホン)・天治本(テンジボン)をいう。

ごだいみょうおう

ごだいみょうおう [6] 【五大明王】
密教の五人の偉大な明王。不動・降三世(ゴウザンゼ)・軍荼利(グンダリ)・大威徳・金剛夜叉の各明王。不動を中央にして東南西北に配する。五大尊明王。五力明王。五大尊。

ごだいりき

ごだいりき 【五大力】
(1)「五大力菩薩(ボサツ)」の略。
(2)江戸時代,女性が恋文などの封じ目に記す語。五大力菩薩の加護によって封が解けずに確かに相手に届くように願うまじない。
(3)〔(2)から転じて〕
江戸時代,女性が三味線・簪(カンザシ)・キセルなどに記す誓いや魔よけの語。「銀流しの―の簪を/滑稽本・膝栗毛 2」
(4)「五大力船(セン)」の略。
(5)「五大力恋縅(ゴダイリキコイノフウジメ)」の通称。

ごだいりきこいのふうじめ

ごだいりきこいのふうじめ 【五大力恋緘】
歌舞伎世話物。初世並木五瓶(ゴヘイ)作。1794年,京都西の芝居初演。通称「五大力」。薩摩の侍が大坂曾根崎の桜風呂の女ら五人を殺した事件を,五大力のまじないとからめて脚色し,愛想づかしから殺しに至る縁切り狂言の型を確立。

ごだいりきせん

ごだいりきせん [0] 【五大力船】
江戸時代,主として関東・東北で,比較的近距離の海運に用いた百石ないし三百石の荷船。江戸・木更津間に就航した木更津船はこの船を主用した。五大力。
五大力船[図]

ごだいりきぼさつ

ごだいりきぼさつ [6] 【五大力菩薩】
(1)大力のある五人の菩薩。金剛吼(ク)・竜王吼・無畏(ムイ)十力吼・雷電吼・無量力吼の各菩薩。仏教を敬い三宝を護持する国王の国を守るために派遣される。五大力。
(2)「五大力{(2)}」に同じ。「印判おしたる上に―とそめ��と筆を動かせける/浮世草子・永代蔵 1」

ごだつ

ごだつ [0] 【誤脱】
誤字と脱字。「―の多い原稿」

ごだて

ごだて [0] 【碁立て】
囲碁の布石。

ごだま

ごだま [0] 【五玉】
そろばんの梁(ハリ)の上にあり,五を表す玉。

ごだん

ごだん [0] 【後談】
その後の話。後日談。

ごだん

ごだん [0] 【誤断】 (名)スル
誤った判断を下すこと。また,その判断。「―を犯す」

ごだん

ごだん [1][0] 【後段】
(1)「こうだん(後段)」に同じ。
⇔前段
(2)江戸時代,客のもてなしに,食事のあとで出す軽い食べ物。「―すむと心持例ならず/浮世草子・武道伝来記 6」

ごだん

ごだん [1] 【五壇】
(1)密教で,五大明王(ミヨウオウ)を安置する五つの壇。
(2)「五壇法」の略。

ごだんかつよう

ごだんかつよう [4] 【五段活用】
口語動詞の活用形式の一。五十音図でア・イ・ウ・エ・オの五段にわたって活用するもの。
〔元来はア・イ・ウ・エの四段にわたる活用であったが,助動詞「う」に続く形を現代仮名遣いで,「行こう」「買おう」の「こ」「お」のように,オ段で書くようになってから五段活用と呼ぶ〕
→四段活用

ごだんぎぬた

ごだんぎぬた 【五段砧】
箏曲。生田(イクタ)流。天保年間(1830-1844),京都の光崎検校(ケンギヨウ)作曲。雲井調子と平調子の合奏曲。

ごだんのみずほう

ごだんのみずほう 【五壇の御修法】
「五壇法」に同じ。

ごだんほう

ごだんほう [0][2] 【五壇法】
密教で,五大明王を五つの壇に安置して行う修法。兵乱鎮定・現世利益などを祈願する。天皇や国家の危機に際して行われた。五壇の御修法(ミズホウ)。五大尊の御修法。

ごち

ごち [1] 【五智】
(1)密教で,大日如来のもつ智を五つに分けたもの。大円鏡智・平等性智(ビヨウドウシヨウチ)・妙観察智(ミヨウカンザツチ)・成所作智(ジヨウシヨサチ)の「四智(シチ)」に,四智の根本である法界体性智(ホツカイタイシヨウチ)を加えたもの。
→五智如来
(2)能楽で,舞の五種の技。手智・舞智・相曲智・手体智・舞台智。「舞に―あり/花鏡」

ごち

ごち [1] 【五地】
陸地の五種類の状態。山林・川沢・丘陵・墳衍(フンエン)(丘と平沢)・原隰(ゲンシユウ)(高地と低地)の五種。五土。

ごちあみ

ごちあみ [2] 【五智網】
手繰り網の一種。袋状になった楕円形の網の両端につけた網を引いてタイをとる。江戸時代から瀬戸内海で用いられてきた。

ごちく

ごちく [1][0] 【五畜】
五種の代表的な家畜。鶏・羊・牛・馬・豚の五種。鶏あるいは馬を除いて犬を加える場合もある。

ごちごぶつ

ごちごぶつ [3] 【五智五仏】
⇒五智如来(ニヨライ)

ごちそう

ごちそう【御馳走】
a dinner;→英和
a treat (もてなし).→英和
〜さまでした Thank you for a wonderful meal.〜する(される) treat <a person> (be treated) to a dinner.

ごちそう

ごちそう [0] 【御馳走】 (名)スル
(1)「ちそう(馳走)」の丁寧語。もてなし。また,その酒食。「―にあずかる」「今日は私が―しましょう」
(2)豪勢な料理。贅沢な食事。

ごちそうさま

ごちそうさま [0][6] 【御馳走様】
(1)御馳走になったことに対して感謝する言葉。また,食後の挨拶(アイサツ)の語。「どうも―でした」
(2)のろけを聞かせられたり,男女の仲のいいところを見せつけられたりした時に,からかって言う語。「あら,聞かせるわねえ。―」

ごちそうぜめ

ごちそうぜめ [0] 【御馳走攻め】
次から次へと御馳走を出してもてなすこと。「―に合う」

ごちにょらい

ごちにょらい [3] 【五智如来】
密教の五智をそれぞれそなえた如来。大日(法界体性智(ホツカイタイシヨウチ))・阿閦(アシユク)(大円鏡智)・宝生(ホウシヨウ)(平等性智)・阿弥陀(妙観察智)・不空成就(成所作智(ジヨウシヨサチ))の五如来。五智五仏。
→五智

ごちのほうかん

ごちのほうかん 【五智の宝冠】
大日如来などが頭上に頂く宝冠。五角形の各平面に五智五仏を配する。五仏宝冠。

ごちゃごちゃ

ごちゃごちゃ
〜にする mix[jumble]up;throw <things> into disorder (乱雑にする).〜の mixed-up;confused.→英和

ごちゃごちゃ

ごちゃごちゃ
■一■ [1] (副)スル
(1)多くの物が秩序なく入り乱れているさま。「旧市街は―(と)している」
(2)あれこれ不平・不満を言い立てるさま。「―言うな」
■二■ [0] (形動)
{■一■(1)}に同じ。「引き出しの中が―だ」「―に散らかす」

ごちゃっこ

ごちゃっこ [2] 【御着袴】
天皇・皇太子・親王などの袴着(ハカマギ)の儀式。[禁中方名目鈔校註]

ごちゃつく

ごちゃつ・く [0] (動カ五[四])
ごちゃごちゃする。ごたつく。「話が―・いて面倒くさくなった」

ごちゃまぜ

ごちゃまぜ [0] 【ごちゃ混ぜ】 (名・形動)
ごちゃごちゃといろいろなものが秩序なく入りまじっている・こと(さま)。「本やノートが―に積んである」

ごちゃ混ぜ

ごちゃまぜ [0] 【ごちゃ混ぜ】 (名・形動)
ごちゃごちゃといろいろなものが秩序なく入りまじっている・こと(さま)。「本やノートが―に積んである」

ごちゅう

ごちゅう [0] 【五虫】
〔孔子家語(執轡)〕
五種の生物。鱗虫(リンチユウ)・羽虫・毛虫・甲虫・裸虫をいう。

ごちゅう

ごちゅう [0] 【語中】
(1)(語頭・語尾に対して)その語の中間。
(2)その言葉の中。

ごちょう

ごちょう [1] 【五調】
「五調子(ゴチヨウシ)」の略。

ごちょう

ごちょう [1] 【伍長】
(1)旧陸軍の階級の一。軍曹の下,兵長の上。最下級の下士官。
(2)古代の軍制で,五人一組の小隊である伍の長。

ごちょう

ごちょう [0] 【語調】
(1)言葉を口に出す時の調子。また,文章の調子。「激しい―で非難する」「―を整える」
(2)話す時の抑揚。イントネーション。また,アクセント。

ごちょう

ごちょう【語調】
a tone;→英和
an accent.→英和
〜を和らげる(強める) soften (raise) one's voice.

ごちょう

ごちょう【伍長】
a corporal.→英和

ごちょう

ごちょう 【後趙】
⇒こうちょう(後趙)

ごちょう

ごちょう 【後朝】
⇒こうちょう(後朝)

ごちょうし

ごちょうし [2] 【五調子】
雅楽の基礎となる五つの調子。壱越(イチコツ)調・平調(ヒヨウジヨウ)・双調・黄鐘(オウシキ)調・盤渉(バンシキ)調。五調。

ごちょうまち

ごちょうまち ゴチヤウ― 【五丁町】
江戸新吉原の五つの町。江戸町一・二丁目,京町一・二丁目,角(スミ)町の総称。また,吉原の異名。五町。「―は黒闇ぢやぞ/歌舞伎・助六」

ごちょごちょ

ごちょごちょ [1] (副)
つまらないことをあれこれと言うさま。「かげで何だか―(と)言っているらしい」

ごちん

ごちん 【呉鎮】
(1280-1354) 中国元末期の画家。浙江(セツコウ)省生まれ。字(アザナ)は仲圭,号は梅花道人。生涯仕官せず隠棲。書画・詩を巧みにし,特に墨竹・墨花は著名。黄公望・倪瓚(ゲイサン)・王蒙らとともに元末の四大家の一人。

ごっか

ごっか ゴククワ [1] 【極果】
〔仏〕 最高,無上の悟り。究極の証果。大乗の仏果,小乗の阿羅漢果。ごくか。

ごっかん

ごっかん ゴククワン 【極官】
⇒きょっかん(極官)

ごっかん

ごっかん【極寒】
the coldest season.

ごっかん

ごっかん ゴククワン [0] 【獄官】
牢獄の役人。獄吏。

ごっかん

ごっかん ゴク― [0] 【極寒】
非常に寒いこと。また,冬のきびしい寒さの時期。
⇔極暑
[季]冬。

ごっくり

ごっくり [3] (副)
〔「ごくり」の転〕
水などを,一息に飲み込む音,またそのさまを表す語。「水を―(と)飲む」

ごっこ

ごっこ (接尾)
名詞に付く。
(1)一緒にある動作をすることを表す。特に,物事のまねをして一緒に遊ぶ子供の遊びのことに用いる。「鬼―」「電車―」「プロレス―」
(2)交代して同じような動作を繰り返し行うことを表す。…ばんこ。「代り―にする茶番だから/滑稽本・八笑人」

ごっさん

ごっさん 【御所様】
(1)「ごすさま」の転。
(2)「ごてさん(御亭様)」の転。

ごっし

ごっし 【兀子】
長方形の板に四本の脚を付けた腰掛け。朝儀列席の官人などが用いた。ごし。

ごっしょう

ごっしょう [0] 【業障】
〔仏〕
(1)三障の一。成仏することを妨げる,身・口・意によって行う悪い行為。
(2)過去において行なった悪い行為によって生じた障害。ごうしょう。

ごっす

ごっ・す (動サ特活)
〔「ござんす」の転。近世江戸語。男性が用いる〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「京町の猫通ひけり揚屋町といふが―・す/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…であります。「はてそれは風流な事で―・す/滑稽本・浮世風呂 4」
〔活用は「ござんす」に同じ。ただし,多くは終止形が用いられる〕

ごっそり

ごっそり
all;→英和
entirely;→英和
completely.→英和

ごっそり

ごっそり [3] (副)
(1)残らず。根こそぎ。また,数量の多いさま。「コレクションを―(と)盗まれた」「小魚が―とれた」
(2)頭髪をすべてそり落とすさま。「―剃(ス)つた道心すがた/咄本・鹿の子餅」

ごった

ごった [0] (形動)
雑然としているさま。乱雑なさま。ごたごた。「古本や古道具が―に置いてある」

ごったかえす

ごったかえす【ごった返す】
be very crowded <with people> ;be in confusion[a mess].

ごったがえす

ごったがえ・す [4] 【ごった返す】 (動サ五)
たいへん混雑する。「車と人で―・した広場」

ごったに

ごったに【ごった煮】
<米> a hodgepodge;→英和
<英> a hotchpotch.→英和

ごったに

ごったに [0] 【ごった煮】
肉・野菜などいろいろな材料をいっしょに入れて煮たもの。ごたに。

ごったまぜ

ごったまぜ [0] 【ごった混ぜ】
「ごたまぜ」に同じ。

ごったん

ごったん 【兀庵】
〔「ごつあん」の連声〕
(1197-1276) 中国,南宋の臨済宗の僧。名は普寧(フネイ)。諡号(シゴウ)は宗覚禅師。1260年来日し,北条時頼に請われて建長寺第二世となる。1265年帰国。その門流を兀庵派といい,日本禅宗二四流の一。書家としてもすぐれた。

ごった混ぜ

ごったまぜ [0] 【ごった混ぜ】
「ごたまぜ」に同じ。

ごった煮

ごったに【ごった煮】
<米> a hodgepodge;→英和
<英> a hotchpotch.→英和

ごった煮

ごったに [0] 【ごった煮】
肉・野菜などいろいろな材料をいっしょに入れて煮たもの。ごたに。

ごった返す

ごったかえす【ごった返す】
be very crowded <with people> ;be in confusion[a mess].

ごった返す

ごったがえ・す [4] 【ごった返す】 (動サ五)
たいへん混雑する。「車と人で―・した広場」

ごっちゃ

ごっちゃ [0] (形動)
いろいろ入りまじっているさま。「大勢の話し声が―になって聞こえる」

ごっちゃ

ごっちゃ
〜にする mix up;confuse.→英和

ごっちゃまぜ

ごっちゃまぜ [0] 【ごっちゃ混ぜ】 (名・形動)
「ごちゃまぜ」を強めた言い方。

ごっちゃ混ぜ

ごっちゃまぜ [0] 【ごっちゃ混ぜ】 (名・形動)
「ごちゃまぜ」を強めた言い方。

ごっつぁん

ごっつぁん [0]
(「ごっつぁんです」などの形で)相撲界で,「ごちそうさま」「ありがとう」の意。

ごっつい

ごっつ・い [3] (形)
「ごつい」を強めた言い方。「―・い肩」

ごって

ごって 【毎】 (接尾)
〔「ごと」の転〕
名詞に付いて,そのそれぞれについて,の意を表す。ごと。「家―に穴をあけておいて通用する/滑稽本・浮世風呂 4」

ごってり

ごってり [3] (副)スル
「こってり」を強めていう語。「絵の具を―(と)塗る」

ごっとり

ごっとり [3] (副)
(1)大きく重い物が動いたり落ちたりする音やさまを表す語。
(2)ぽっくり。「―死ヌ/ヘボン(二版)」

ごっぽう

ごっぽう 【業報】
「ごうほう(業報)」に同じ。「皆滅びぬる―の程こそ不思議なれ/太平記 11」

ごっぽうにん

ごっぽうにん 【業報人】
前世の悪業の報いを受ける人。業の深い人。また,人をののしっていう語。「なんだ,此―め/滑稽本・浮世風呂(前)」

ごつ

ご・つ (接尾)
〔動詞四段型活用〕
動詞の連用形や体言に付く。
(1)物を言う。「をちかた人に物申す,とひとり―・ち給ふを/源氏(夕顔)」
(2)ある事をする。「世をまつり―・たむにも/源氏(賢木)」

ごつ

ご・つ (動タ下二)
言う。「帝の御口づから―・て給へるなり/源氏(東屋)」

ごつい

ごつ・い [2] (形)
(1)大きくごつごつしている。堅く丈夫そうである。「―・い岩」「山男の―・い手」
(2)性格などが洗練されていず,ごつごつした感じだ。ぶこつだ。「―・い男」
(3)程度がはなはだしいさま。
[派生] ――さ(名)

ごつごうしゅぎ

ごつごうしゅぎ ゴツガフ― [5] 【御都合主義】
一定の方針や定見を持たず,その場その場の状況に合わせて行動する無節操なやり方をさげすんでいう語。オポチュニズム。

ごつごうしゅぎ

ごつごうしゅぎ【御都合主義(者)】
opportunism (an opportunist);timeserving (a timeserver).→英和

ごつごつ

ごつごつ [1] (副)スル
(1)硬くて,でこぼこなどのあるさま。なめらかでないさま。「―(と)した岩」
(2)荒っぽいさま。無骨なさま。「ぶっきらぼうで―した人」
(3)せきなどをする音を表す語。「―と僧都の咳やかん子鳥/新花摘」

ごつごつ

ごつごつ
〜した rugged <rock> ;→英和
rough <hand> .→英和

ごつちみかどてんのう

ごつちみかどてんのう 【後土御門天皇】
(1442-1500) 第一〇三代天皇(在位 1465-1500)。名は成仁(フサヒト)。後花園天皇の皇子。在位中に応仁の乱が起こった。歌集「紅塵灰集」がある。

ごつり

ごつり [2][3] (副)
硬いものがぶつかるさま。また,その音を表す語。ごつん。「頭を―とぶつける」

ごつん

ごつん [2] (副)
重くて硬いものがあたるさま。また,その音を表す語。「―と柱に頭をぶつける」

ごつん

ごつん
〜と with a thump.→英和
〜となぐる thump <a person's head> .〜とぶっつかる bump <into a post> .→英和

ごづめ

ごづめ [0] 【後詰め】
(1)先陣に対する控えの軍隊。後陣。
(2)敵の後ろへまわって攻める軍隊。後攻(ゴゼ)め。「―つかまつりて,主上をば取り奉るべし/太平記 2」

ごて

ごて 【御亭】
〔「御亭主」の略〕
御主人。ごてい。
→ごてさん

ごて

ごて【後手になる】
play as the second mover (碁などで);be forestalled <in every attempt> .

ごて

ごて 【碁手】
碁や双六などに賭ける金品。碁手物(ゴテモノ)。「―の銭/源氏(宿木)」

ごて

ごて [0][1] 【後手】
(1)囲碁・将棋で,あとから着手する人。後手番。
(2)相手に先を越されて,受け身の立場になること。人より立ち後れること。「―にまわる」「―に立たされる」「―を引く」
(3)後方に控えている軍勢。後詰(ゴヅ)め。後陣。
⇔先手

ごてい

ごてい [0] 【五鼎】
五つのかなえ。昔,中国で大夫(タイフ)の祭りにそれぞれに牛・羊・豕(シ)・魚・麋(ビ)の五種の肉を盛って神に供えた。

ごてい

ごてい 【御亭】
(1)貴人などの邸宅。
(2)「御亭主」の略。「―はといへば,女房そのまま返答におよばず/咄本・露が咄」

ごてい

ごてい [1][0] 【五帝】
中国古代の五人の聖君。諸説があるが,「史記」では黄帝・顓頊(センギヨク)・帝嚳(テイコク)・唐尭(トウギヨウ)・虞舜(グシユン),「帝王世紀」では小昊(シヨウコウ)・顓頊・帝嚳・唐尭・虞舜とする。

ごてい=に食(ク)らわずんば死して五鼎に烹(ニ)られん

――に食(ク)らわずんば死して五鼎に烹(ニ)られん
〔「漢書(主父偃伝)」による。「五鼎に食らう」は栄進して大夫になる意〕
出世がかなわないならば,いっそ思うままに振る舞って罰せられて死のう。

ごていしゅ

ごていしゅ [2] 【御亭主】
(1)一家の主人の敬称。あるじ。
(2)他人の夫の敬称。

ごてがかり

ごてがかり [3] 【五手掛かり】
江戸幕府の刑事裁判の一形式。評定所において,三奉行・大目付・目付の五者が審理にあたる。大事件や専決しがたいものを裁断した。

ごてごて

ごてごて [1] (副)スル
(1)「こてこて」を強めていう語。ごってり。「ペンキを―塗りたくる」「―した飾りつけ」
(2)くどくどと言うさま。「つまらないことばかり―言う」

ごてさん

ごてさん 【御亭さん】
〔「御亭主様」の転〕
遊里で,揚屋(アゲヤ)や茶屋の主人をいう語。ごてさま。ごて。

ごてつく

ごてつ・く [0] (動カ五)
(1)紛糾する。ごたつく。「相続で―・く」
(2)ぐずぐず文句を言う。ごねる。ごてる。「あの侍も…―・きに来たのだが何事もなく帰つた/歌舞伎・盟三五大切」

ごてどく

ごてどく [0] 【ごて得】
「ごねどく」に同じ。

ごてる

ご・てる [2] (動タ下一)
ぐずぐず不平や文句を言う。「立退き料で―・てる」

ごてん

ごてん 【呉天】
〔呉国の空の意〕
異郷の旅の空。「―に白髪の恨を重ぬといへども/奥の細道」

ごてん

ごてん [1] 【御殿】
(1)身分の高い人の住んでいる屋敷。また,豪華な邸宅。
(2)清涼殿(セイリヨウデン)の別名。
(3)社殿。やしろ。「八王子の―より鏑箭(カブラヤ)の声いでて/平家 1」

ごてん

ごてん【御殿】
a palace.→英和
〜のような palatial.→英和

ごてん

ごてん [0][1] 【五典】
(1)「五常{(3)}」に同じ。
(2)〔左氏伝(昭公十二年)〕
五帝の著した書。
(3)〔後漢書(朱浮伝)〕
五経のこと。

ごてん

ごてん [0] 【語典】
(1)辞書。辞典。
(2)文法書。

ごてん

ごてん [1] 【五天】
(1)東西南北および中央の天。
(2)「五天竺(ゴテンジク)」の略。「―第一の須達(シユダツ)長者/浄瑠璃・釈迦如来」

ごてんい

ごてんい [2] 【御殿医・御典医】
江戸時代,幕府や大名に召しかかえられた医者。御殿医者。おさじ。

ごてんじく

ごてんじく [2] 【五天竺】
昔,天竺(インド)を東・西・南・北および中央の五地方に分けて呼んだものの総称。五天。「これよりいよいよ―に風聞しぬ/今昔 1」

ごてんじょちゅう

ごてんじょちゅう [4] 【御殿女中】
(1)江戸時代,宮中・将軍家・大名の奥向きに仕えた女性。行儀見習い等のために仕えた者が多い。奥女中。
(2)嫉妬深く,人を中傷する底意地の悪い女をたとえていう語。「全く―の生まれ変りか何かだぜ/坊っちゃん(漱石)」

ごてんば

ごてんば 【御殿場】
静岡県北東部,富士山南東麓の市。高原上にあり,避暑・保養地。富士山の登山口の一。

ごてんば

ごてんば [0] 【御殿場】
(1)歌舞伎・浄瑠璃で,御殿の場面。御殿の場。
(2)地名(別項参照)。

ごてんばせん

ごてんばせん 【御殿場線】
JR 東日本の鉄道線。神奈川県国府津(コウヅ)・静岡県沼津間,60.2キロメートル。箱根火山の北側を通じ,丹那トンネルが完成するまでは東海道線の一部であった。

ごてんばん

ごてんばん [0][2] 【御殿番】
江戸時代,幕府が管轄する城や殿舎を守衛する役。

ごて得

ごてどく [0] 【ごて得】
「ごねどく」に同じ。

ごでん

ごでん [0] 【誤電】
内容を間違えて打った電報。

ごでん

ごでん [0] 【誤伝】
誤って伝える話やうわさ。

ごと

ごと 【共】 (接尾)
名詞に付いて,そのものもいっしょにの意を表す。ぐるみ。「財布―落とす」「りんごを皮―食べる」

ごと

ごと 【毎】 (接尾)
名詞や動詞の連体形に付いて,…のたびに,どの…もみな,などの意を表す。「月―の支払い」「日―に」「人―に」「一雨降る―に暖かくなる」
〔「ごとに」の形で用いられることが多い〕

ごと

ごと [1] 【五斗】
醤油の滓(カス)。ひしお・もろみより粗製のもの。
→五斗味噌(ミソ)

ごと

ごと 【如】 (助動)
〔助動詞「ごとし」の語幹〕
似ているものに比べ,たとえる意を表す。…ように。…のようだ。「梅の花今咲ける〈ごと〉散り過ぎず我が家(エ)の園にありこせぬかも/万葉 816」「雪こぼすが〈ごと〉降りてひねもすに止まず/伊勢 85」「秋の夜の明くるも知らず鳴く虫はわが〈ごと〉ものや悲しかるらむ/古今(秋上)」
→ごとし

ごとう

ごとう [0][1] 【梧桐】
(1)アオギリの異名。
(2)「五三(ゴサン)の桐(キリ)」に同じ。

ごとう

ごとう【語頭】
the beginning of a word.→英和

ごとう

ごとう ゴタウ 【五島】
「五島列島(レツトウ)」の略。

ごとう

ごとう 【後藤】
姓氏の一。

ごとう

ごとう [0] 【御灯】
(1)神仏や貴人の前にともす灯火。みあかし。
(2)陰暦三月三日・九月三日に,天皇が北辰(北極星)に灯明をささげる行事。「ついたちには―の御清まはりなべければ/栄花(初花)」

ごとう

ごとう ゴタウ 【五島】
姓氏の一。

ごとう

ごとう [0] 【誤答】 (名)スル
誤って答えること。また,誤った答え。
⇔正答

ごとう

ごとう [0] 【語頭】
言葉や単語の最初の部分。最初の文字や音。
⇔語尾
⇔語末
「―を強めて発音する」

ごとう

ごとう 【後唐】
⇒こうとう(後唐)

ごとういちじょう

ごとういちじょう 【後藤一乗】
(1791-1876) 幕末・明治初頭の金工。本名八郎兵衛光代。号は伯応・凸凹山人など。従来の後藤彫に新風を加え,後藤家の最後を飾った。法橋・法眼に昇叙され,船田一琴・荒木東明ら多数の門弟を擁した。
→後藤彫

ごとうおん

ごとうおん [2] 【語頭音】
単語,または文節などの(形態)音韻論的単位の最初の位置にある音。語中音や語末音とは異なった条件に支配されることが多く,例えば日本語では,ガ行鼻濁音は語中,語末には立つが,語頭音にはなりえない。

ごとうくじら

ごとうくじら ゴタウクヂラ [4] 【五島鯨】
ゴンドウクジラの別名。

ごとうけいた

ごとうけいた ゴタウ― 【五島慶太】
(1882-1959) 実業家。長野県生まれ。東大卒。鉄道省を経て私鉄の経営に転じ,沿線を開発して東急グループの創始者となる。また,古写経・書籍・絵画・茶道具を収集し大東急記念文庫を設け,没後は遺品を収めた五島美術館が設立された。

ごとうこんざん

ごとうこんざん 【後藤艮山】
(1659-1733) 江戸中期の医師。江戸の人。名は達。古医方の泰斗。百病一気留滞説を立て,灸(キユウ)・温泉・熊の胆(イ)の療法を勧めた。著「病因考」など。

ごとうさいじろう

ごとうさいじろう 【後藤才次郎】
江戸前期の陶工。九谷焼(クタニヤキ)の祖。肥前国有田で製陶法を学び加賀国江沼郡九谷村で開窯。生没年未詳。

ごとうしざん

ごとうしざん 【後藤芝山】
(1721-1782) 江戸中期の儒学者。名は世鈞。高松藩の藩校で教授。四書五経の訓点,後藤点を創始。

ごとうしゃく

ごとうしゃく [2] 【五等爵】
公・侯・伯・子・男の五階級の爵位。中国周代,天子が諸侯に与えたという。五爵。

ごとうしょ

ごとうしょ [2] 【御当所】
敬意をもってその土地をいう語。

ごとうしょうじろう

ごとうしょうじろう 【後藤象二郎】
(1838-1897) 政治家。土佐藩の出身。山内容堂に大政奉還の建白をさせた。維新後,参与・参議。征韓論により下野。自由民権運動に参加して,自由党結成に参加。解党後,大同団結運動を展開。逓相・農商務相を歴任。

ごとうしょずもう

ごとうしょずもう [5] 【御当所相撲】
興業する場所がその力士の出身地である相撲。御当地相撲。

ごとうしん

ごとうしん [2] 【五等親】
⇒五親等(ゴシントウ)

ごとうしんぺい

ごとうしんぺい 【後藤新平】
(1857-1929) 政治家。岩手県生まれ。須賀川医学校卒。初代満鉄総裁・逓相・内相・外相・東京市長などを歴任。大陸進出を鼓吹した。

ごとうじせん

ごとうじせん 【後藤寺線】
JR 九州の鉄道線。福岡県新飯塚・田川後藤寺間,13.3キロメートル。かつては石炭・石灰石の輸送線。

ごとうずるめ

ごとうずるめ ゴタウ― [4] 【五島鯣】
長崎県五島列島産の上質のするめ。ケンサキイカで製したものが上等品。

ごとうち

ごとうち [2] 【御当地】
ある土地に来た人が,そこの人に敬意を表してその土地をいう語。「―ソング」

ごとうちゅうがい

ごとうちゅうがい 【後藤宙外】
(1866-1938) 小説家・評論家。秋田県生まれ。本名,寅之助。東京専門学校卒。「新小説」を編集,自然主義に対抗して「非自然主義」を唱えた。小説「ありのすさび」「腐肉団」,評論「非自然主義」「明治文壇回顧録」など。

ごとうづる

ごとうづる [4] 【後藤蔓】
ツルアジサイの別名。

ごとうてん

ごとうてん [2] 【後藤点】
漢文訓読法の一。高松藩の儒者後藤芝山(シザン)が四書・五経に施した訓点。江戸時代に最も世に行われた。

ごとうとくじょう

ごとうとくじょう 【後藤徳乗】
(1550-1631) 安土桃山期の金工。本名源次郎光基,四郎兵衛と称す。後藤家五代目を継ぐ。信長・秀吉に重用され,分銅・判金の製作にあたり,また折紙を発行。後藤家中興の祖。名品が多く現存。
→後藤彫(ボリ)

ごとうぬり

ごとうぬり [0] 【後藤塗】
高松市で産する漆器。明治時代に後藤太平が創始。下地をつけず,素地(キジ)に直接漆を塗るので剥落(ハクラク)しにくい。

ごとうぼり

ごとうぼり [0] 【後藤彫】
後藤祐乗を祖とする後藤家の金工の手になる刀装小道具および鐔(ツバ)。将軍家・諸大名の正式の拵(コシラ)えは必ずこれを用いた。地金はほぼ金・赤銅(シヤクドウ)に限られ,意匠・形式なども定式があった。家彫(イエボ)り。後藤家彫。後藤物。

ごとうまきた

ごとうまきた 【後藤牧太】
(1853-1930) 物理学者。理科教育の先駆者。三河の生まれ。東京高等師範教授。実験教育によって理科教育を改善することに尽力。各種の簡易実験装置を考案したほか,魔鏡の研究にも携わった。

ごとうまたべえ

ごとうまたべえ 【後藤又兵衛】
(1560-1615) 安土桃山時代の武将。名は基次。黒田孝高・長政父子に仕え,九州・朝鮮出兵などに軍功があり,のち長政と合わず浪人。大坂夏の陣には豊臣方に属して道明寺に戦死した。

ごとうみつつぐ

ごとうみつつぐ 【後藤光次】
(1571-1625) 江戸初期の金工。通称,庄三郎。京都の人。徳川家康の信を得て御金改役となり,金座・銀座を運営。

ごとうもの

ごとうもの [0] 【後藤物】
⇒後藤彫(ゴトウボリ)

ごとうゆうじょう

ごとうゆうじょう 【後藤祐乗】
(1440-1512) 室町中期の金工。美濃の武士で足利義政に仕える。通称,四郎兵衛。諱(イミナ)は正奥。家彫り(後藤彫)の始祖。格調ある高雅な作風により室町将軍以下に重用され,後世に多大な影響を与えた。目貫と笄(コウガイ)の作品が多く「秋田竜」「濡れ烏の二所」などは有名。
→後藤彫(ボリ)

ごとうれっとう

ごとうれっとう ゴタウ―タウ 【五島列島】
長崎県西部,東シナ海にある列島。中通(ナカドオリ)・若松・奈留・久賀(ヒサカ)・福江の五主島と多くの属島からなる。リアス式海岸が発達し,景観に富む。漁業が盛ん。

ごとおび

ごとおび ゴトヲ― [2] 【五十日】
月のうち,五・十のつく日。取引の支払い日にあたり,交通渋滞が激しい日とされる。

ごとき

ごとき 【如き】 (助動)
〔助動詞「ごとし」の連体形から。現代語で,ややかたい文章語的な言い方として用いられる〕
(1)活用語の連体形や体言,またそれらに助詞「の」「が」の付いたものに接続して,「…のような」の意を表す。「彼〈ごとき〉いやなやつはいない」「今回の〈ごとき〉事件は二度と起こしてはならない」「部屋の中からだれかが言い争うが〈ごとき〉声が聞こえた」
(2)「のごときは」の形で,「…のようなもの」の意を表す。「除名処分の〈ごとき〉は最終的な手段だ」

ごとき

−ごとき【−如き】
like <this> ;→英和
as;→英和
such…as.

ごとく

ごとく [0] 【五徳】
(1)五つの徳目。仁・義・礼・智・信。あるいは温・良・恭・倹・譲。また,五行(ゴギヨウ)(木・火・土・金・水)の徳など。
(2)〔孫子(始計)〕
武将が意を用いるべき五つの徳目。知・信・仁・勇・厳。
(3)火鉢の灰の中に据えて,鉄瓶(テツビン)や釜(カマ)などをのせる,三本脚の輪形の台。
(4)家紋の一。{(3)}の全形をかたどったもの。
→かなわ(金輪)(3)
五徳(3)[図]

ごとく

ごとく 【如く】 (助動)
〔助動詞「ごとし」の連用形から。現代語で,ややかたい文章語的な言い方として用いられる〕
活用語の連体形や体言,またそれらに助詞「の」「が」の付いたものに接続して,「…のように」「…のようで」などの意を表す。「お師匠様の円満微妙な色白の顔がにぶい明りの中に来迎仏の〈ごとく〉浮かんだ」

ごとく

ごとく [0] 【悟得】 (名)スル
悟りを開いて真理を会得すること。「一新理を―するものあれば/西洋聞見録(文夫)」

ごとく

−ごとく【−如く】
as <usual> ;→英和
like;→英和
as if <she were a man> .次の〜 as follows.

ごとく

ごとく【五徳】
a tripod;→英和
a trivet.→英和

ごとくだいじ

ごとくだいじ 【後徳大寺】
姓氏の一。

ごとくだいじさねさだ

ごとくだいじさねさだ 【後徳大寺実定】
(1139-1191) 平安末期の歌人。藤原公能(キンヨシ)の長子。左大臣。法号,如円。詩・管弦にも優れる。家集「林下集」,日記「槐林記」

ごとくち

ごとくち [3] 【後得智】
〔仏〕 現象界の個々の物事の相違を認める智慧(チエ)。あらゆる物事が無差別であると知る根本智ののちに得られる。仏は衆生の差別を知って救済しようとするので,衆生を救済するのは後得智とされる。

ごとくなり

ごとくなり 【如くなり】 (助動)(ごとくなら・ごとくなり(ごとくに)・ごとくなり・ごとくなる・ごとくなれ・ごとくなれ)
〔「ごとくにあり」の転〕
活用語の連体形や体言,またそれらに助詞「の」「が」の付いたものに接続する。
(1)似ているものに比べ,たとえる意を表す。…のようだ。…のようである。…のとおりである。「高き山も,麓のちりひぢよりなりて,あま雲たなびくまで,おひのぼれる〈ごとくに〉,この歌もかくの〈ごとくなる〉べし/古今(仮名序)」
(2)不確かな断定を表す。「まことに聞くが〈ごとくなら〉ば不便なる事也/著聞 17」

ごとごと

ごとごと [1] (副)
(1)堅く重い物が触れ合う音を表す語。「天井で―(と)音がする」
(2)物が煮える音を表す語。「―(と)里芋を煮る」

ごとし

ごとし 【如し・若し】 (助動)((ごとく)・ごとく・ごとし・ごとき・○・○)
活用語の連体形や体言,また,それらに助詞「が」「の」の付いたものに接続する。
(1)似ているものに比べたとえる意を表す。…のようだ。…のとおりだ。「涙,雨の脚の〈ごとく〉こぼる/宇津保(吹上・下)」「おごれる人も久しからず,ただ春の夜の夢の〈ごとし〉/平家 1」
(2)同類中の一例として提示する意を表す。…のような。「黒き革籠三合を置けり。すなはち和歌・管絃・往生要集〈ごとき〉の抄物を入れたり/方丈記」
(3)はっきりと断定しないで,婉曲・不確実にいうのに用いられる。…ようだ。…ようである。「松島は笑ふが〈ごとく〉,象潟はうらむが〈ごとし〉/奥の細道」
〔(1)語源は「同じ」の意を表す「こと」を形容詞的に活用させたもの。(2)中古には,漢文訓読文系列の文章に多く用いられ,和文に多く用いられる「やうなり」と対照的な特色を示した。なお,中古の和文でも,男性の書いたものには「ごとし」も用いられた。(3)上代・中古には,語幹「ごと」が連用形「ごとく」と同じように用いられることがある。→ごと(如)〕

ごとつく

ごとつ・く [0] (動カ五[四])
ごとごとと音がする。「車輪を―・かせて馬車が通る」

ごとに

−ごとに【−毎に】
every <day> ;→英和
each;→英和
every time <I meet him> ;whenever.→英和
二日目〜 every other day.5年 (マイル)〜 every five years (miles).

ごとに

ごとに 【毎に】 (接尾)
⇒ごと(毎)

ごとばてんのう

ごとばてんのう 【後鳥羽天皇】
(1180-1239) 第八二代天皇(在位 1183-1198)。名は尊成(タカヒラ)。高倉天皇の皇子。土御門(ツチミカド)天皇に譲位後,三代にわたって院政を行う。1221年(承久3)北条義時追討の院宣を発して鎌倉幕府打倒を試みたが失敗(承久の乱)。隠岐(オキ)に配流され,その地で没した。はじめ顕徳院と諡号(シゴウ)され,のち後鳥羽院と改められた。多芸多才で蹴鞠(ケマリ)・琵琶(ビワ)・箏(ソウ)などに秀で,特に和歌をよくし,和歌所を設置し,「新古今集」を撰した。隠岐院。歌集「後鳥羽院御集」,歌論集「後鳥羽院口伝」,日記「後鳥羽院宸記」などがある。

ごとびょう

ごとびょう [2][0] 【五斗俵】
米五斗を入れた俵(タワラ)。古くは五斗を一俵とし,近世まで北九州や尾張・仙台などにはこの風があった。

ごとべい

ごとべい [0] 【五斗米】
〔五斗(現在の五升)の米の意〕
わずかな俸給。

ごとべい=に腰を折る

――に腰を折る
〔晋書(陶潜伝)「吾不�能�為�五斗米�折↓�腰」〕
わずかな俸給を得るために,人に屈従する。

ごとべいどう

ごとべいどう [3] 【五斗米道】
中国,後漢末,張陵(チヨウリヨウ)が蜀(シヨク)(四川省)で創始した宗教。また,その教団。祈祷(キトウ)による治病を主とし,入門の謝礼に米五斗を出させた。孫の張魯(チヨウロ)の時,一種の宗教王国を形成したが,215年曹操に降服した。その子孫は江西に移り代々張天師と称した。のちに道教の正一教(シヨウイツキヨウ)となる。太平道とともに道教の源流をなす。天師(テンシ)道。

ごとまり

ごとまり [2] 【五泊】
奈良時代から鎌倉時代にかけて,瀬戸内海を経て難波(ナニワ)に向かう舟が停泊した五つの港。播磨の檉生(ムロウ)(室津)・韓(カラ)(姫路)・魚住(ウオズミ)(明石),摂津の大輪田(兵庫)・河尻(淀川川尻)。ごはく。

ごとみそ

ごとみそ [0] 【五斗味噌・後藤味噌】
(1)味噌の一種。大豆・糠(ヌカ)・米麹(コメコウジ)・酒粕(サケカス)・塩をそれぞれ一斗ずつ混ぜて熟成させた味噌。ぬかみそ。
(2)醤油かすから製する味噌。

ごとり

ごとり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)かたく重い物が物に当たって出る音を表す語。「汽車が―と動き出す」

ごとん

ごとん [2] (副)
(多く「と」を伴って)かたく重いものが,落ちたりかたいものに当たって出す音を表す語。「額が―と落ちる」

ごど

ごど 【五度】
(1) [2]
五回。ごたび。
(2) [1]
〔音〕 音程の一。完全五度,およびそれより半音狭い減五度,半音広い増五度がある。

ごど

ごど 【後度】
のち。後日。
⇔先度(センド)
「目前の勝利に―の天罰受けんより,疾(ト)つく帰れ/浄瑠璃・松風村雨」

ごどいり

ごどいり [0] 【五度入り】
普通の杯を三度入りというのに対して,それより二まわり大きい杯。「五度」に「五斗」をかけていうことがある。

ごどう

ごどう [1][0] 【悟道】
仏教の精髄を悟ること。悟りの道。

ごどう

ごどう [0][1] 【五道】
〔仏〕 六道から修羅道を除いた,地獄・餓鬼・畜生・人間・天上の五つの世界。五悪道。五趣。

ごどうげん

ごどうげん 【呉道玄】
中国唐代の画家。字(アザナ)は道子。玄宗に仕え,人物・山水・神仙・仏釈などを描いて唐朝第一と称せられる。線描と淡彩を特徴とし,速筆で壁画も数多く製作したが,現存しない。生没年未詳。

ごどうさ

ごどうさ [2] 【誤動作】
コンピューターなどが,命令した以外の動作をすること。誤作動。

ごどうし

ごどうし 【呉道子】
⇒呉道玄(ゴドウゲン)

ごどうのみょうかん

ごどうのみょうかん 【五道の冥官】
〔仏〕 閻魔王の臣で,地獄で五道の衆生の罪を裁くという役人。

ごどく

ごどく [0] 【誤読】 (名)スル
(1)まちがって読むこと。読みあやまること。「写本を―する」
(2)タンパク質の生合成の際に伝令 RNA 上の遺伝暗号が正しく読みとられず,違ったアミノ酸が取り込まれること。

ごどころ

ごどころ [2] 【碁所】
江戸時代,囲碁の名人位にあり,幕府に仕えて碁界の総取り締まりに任じた人の称号。本因坊・林・井上・安井の四家元から出た。

ごどのしゅうぎ

ごどのしゅうぎ 【五度の祝儀】
近世,上方の遊里で,五節供になぞらえた正月始め・三月三日・五月五日・七月中旬・九月九日の祝儀の総称。[評判記・色道大鏡]

ごないぎ

ごないぎ [2] 【御内儀】
貴人の妻または相手の妻を敬っていう語。御内室。御内証。

ごないしつ

ごないしつ [0] 【御内室】
「御内儀」に同じ。

ごないしょ

ごないしょ [2][0] 【御内書】
室町時代以後,将軍家から出される文書。形式的には私文書の書状であるが,公的効力をもつ。
→御教書(ミギヨウシヨ)

ごないしょ

ごないしょ [0] 【御内所】
遊郭などで,主人の居間や帳場。また,その店の主人。

ごないしょう

ごないしょう [0] 【御内証】
「内証」の丁寧語・尊敬語。

ごないほう

ごないほう 【御内方】
「御内儀」に同じ。「其元(ソコモト)の―は扨々心がけがござるは/浄瑠璃・忠臣蔵」

ごならてんのう

ごならてんのう 【後奈良天皇】
(1496-1557) 第一〇五代天皇(在位 1526-1557)。名は知仁(トモヒト)。後柏原天皇の第二皇子。在位中は皇室が最も衰微した時期で,践祚(センソ)の10年後に後北条・今川・朝倉・大内氏らの献金でようやく即位式を行なった。日記「天聴集」がある。名筆として著名。

ごならべ

ごならべ [2] 【五並べ】
「五目(ゴモク)並べ」に同じ。

ごなん

ごなん [0] 【後難】
⇒こうなん(後難)

ごなん

ごなん [2] 【御難】
(1)災難・難儀などの丁寧語。からかいや自嘲の気持ちを含めて使うこともある。「―続きで,大変でしたね」
(2)日蓮宗で,1272年9月12日の日蓮の法難をいう。

ごなんのもち

ごなんのもち 【御難の餅】
日蓮宗で,九月一二日に,宗祖日蓮上人の像に供する餅。
〔日蓮上人が滝の口の刑場に引かれて行く時,一老婆が餅を供した故事に基づくという〕

ごにじょうてんのう

ごにじょうてんのう ゴニデウテンワウ 【後二条天皇】
(1285-1308) 第九四代天皇(在位 1301-1308)。名は邦治。後宇多天皇の皇子。伏見・後伏見天皇と,持明院統の二代が続いたのち,大覚寺統として即位。初め五人の上皇がいて,後宇多上皇が院政を行なった。歌集「後二条院御集」など。

ごにち

ごにち [1][0] 【後日】
「ごじつ(後日)」に同じ。「―の参考までに保存しておく」「そんなことは,―にしてまあ��一杯すごしなせへ/西洋道中膝栗毛(魯文)」

ごにちじゅうざ

ごにちじゅうざ [4] 【五日十座】
法華十講で,法華経八巻とその開経である無量義経一巻,および結経である普賢観経一巻,合計一〇巻を講ずるのに要する五日間朝夕催す十の法会。また,法華十講のこと。

ごにちのきく

ごにちのきく 【後日の菊】
九月九日の重陽(チヨウヨウ)の宴以後の菊。残菊。

ごにゅう

ごにゅう [0] 【悟入】 (名)スル
(1)悟りの境地に入ること。
(2)体験を通して深く理解すること。「北湖先生は凡兆の句によつて―されたり/俳諧師(虚子)」

ごにん

ごにん [0] 【誤認】 (名)スル
誤って認めること。ある事物を他の事物とまちがえて認めること。「事実を―する」

ごにん

ごにん【誤認する】
mistake[take] <A for B> .→英和

ごにんぐみ

ごにんぐみ [0] 【五人組】
江戸時代,古代の五保制にならった近隣五戸を一組とする最末端の行政組織。成員は,町人では地主・家主,農民は水呑(ミズノミ)まで含む。連帯責任を科し,初めキリシタン・浮浪人の取り締まりを主眼としたが,のちには法令遵守・治安維持,また貢租の完納などのための相互監察や相互扶助を目的とするようになった。

ごにんぐみちょう

ごにんぐみちょう [0] 【五人組帳】
五人組が遵守すべき法令を記載し,役人と五人組員全員が連署連判して,違反しない旨誓約した帳簿。五人組手形。

ごにんばやし

ごにんばやし [4] 【五人囃子】
(1)雛人形で,地謡・笛・小鼓・大鼓(オオツヅミ)・太鼓の役をそれぞれ受け持つ五人を模した人形。雛壇の三段目に飾る。
(2)江戸の祭り囃子で,笛・鉦(カネ)・太鼓二人・大太鼓の五人で奏するもの。

ごにんばり

ごにんばり [0] 【五人張(り)】
弓の強さをいう語。五人がかりで張る強弓。

ごねどく

ごねどく【ごね得】
hold-out gains.

ごねどく

ごねどく [0] 【ごね得】
ごねて得すること。ごねて相手に譲歩させた分だけ自分の方が得をすること。ごてどく。

ごねる

ご・ねる [2] (動ナ下一)
(1)不平・不満・要求をくどくどと言いたてる。「立ち退きの補償金をめぐって,―・ねる」
(2)死ぬ。くたばる。「こいつ―・ねたか/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
〔(1)は,「ごてる」との混同により生じたもの。(2) は「ごねはん(御涅槃)」の「ごね」を動詞化したものという〕

ごねる

ごねる
grumble;→英和
complain <of> .→英和

ごねん

ごねん [2] 【御念】
(1)相手が心にかけていてくれることを敬っていう語。御心づかい。「―には及びません」
(2)念を丁寧にいう語。念を入れること。「―の入った御挨拶(ゴアイサツ)恐れ入ります」
(3)(軽蔑・からかいの意味で)ばか丁寧なこと。「―の入ったことだ」

ごねん

ごねん [0] 【護念】
〔仏〕 仏・菩薩が行者を守ること。「六方恒沙の諸仏の―に預りて/一遍上人語録」

ごねんせいぞんりつ

ごねんせいぞんりつ [6] 【五年生存率】
癌などの疾患で,最終的な診断後,もしくは手術後,五年経過した時点での生存率。成人の場合,治療後五年経過すると生存率が平坦化するため,治療成績の比較に用いられる。

ごねんもん

ごねんもん [2] 【五念門】
〔仏〕 世親の浄土論に説く浄土へ至るための五つの実践。礼拝門(阿弥陀仏を礼拝すること)・讃歎(サンダン)門(阿弥陀仏の名号を唱えること)・作願門(浄土往生を心から願うこと)・観察門(仏や浄土の荘厳・功徳を心に思い見ること)・回向(エコウ)門(自己の修行による功徳を他の衆生にも分かち与え,ともに浄土に往生しようと願うこと)の五つ。

ごね得

ごねどく【ごね得】
hold-out gains.

ごね得

ごねどく [0] 【ごね得】
ごねて得すること。ごねて相手に譲歩させた分だけ自分の方が得をすること。ごてどく。

ごのう

ごのう 【御悩】
貴人の病気を敬っていう語。「建礼門院,其比は未だ中宮と聞えさせ給ひしが,―とて/平家 3」

ごのう

ごのう [0] 【誤納】 (名)スル
あやまって納めること。

ごのうせん

ごのうせん 【五能線】
JR 東日本の鉄道線。秋田県東能代・青森県鰺ヶ沢(アジガサワ)・五所河原・川部間,147.2キロメートル。日本海岸に沿い,能代平野と津軽平野とを結ぶ。

ごのぜん

ごのぜん [2] 【五の膳】
本膳料理で,最も丁重な料理。本膳・二の膳・三の膳・与の膳(四を忌んでの称)・五の膳までを供するもの。また,その五番目の膳をいう。

ごのへ

ごのへ 【五戸】
青森県南東部,三戸(サンノヘ)郡の町。五戸川中流域にあり,主にリンゴ・米を産する。

ごは

ごは 【呉派】
(1)中国・明代絵画の一流派。南宗画系の画風をもつものを北宗画系(淅派(セツパ))のものから区別していう称。沈周・文徴明・董其昌などがいる。
(2)中国・清代考証学の一派。恵棟を祖とする。宋代の学をしりぞけ,漢代の学を重んじた。

ごは

ごは [1] 【五覇】
中国,春秋時代の五人の覇者。斉の桓公(カンコウ)・晋(シン)の文公・楚(ソ)の荘王・呉王闔閭(コウリヨ)・越(エツ)王勾践(コウセン)の総称。呉・越を除いて秦の穆公(ボクコウ)・宋の襄公(ジヨウコウ)を加えたり,楚の荘王を呉王夫差(フサ)に代えていうこともある。

ごは

ごは [1] 【五派】
⇒五家(ゴケ)

ごは

ごは [1] 【語派】
語族をなす諸言語を親族関係により下位分類したときの一群。インド-ヨーロッパ語族のゲルマン語派・イタリック語派など。

ごはい

ごはい [0] 【向拝・御拝】
(1)「こうはい(向拝)」に同じ。
(2)天皇が毎朝沐浴(モクヨク)ののち,神仏を礼拝する儀。《御拝》

ごはい

ごはい [0] 【後拝】
社寺で向拝(コウハイ)が建物の前後面にある場合,後面に設けたものの称。
⇔前拝

ごはい

ごはい [0] 【誤配】 (名)スル
まちがえて配達すること。

ごはいふ

ごはいふ 【呉佩孚】
(1872?-1939) 中国,北洋軍閥直隷派の領袖(リヨウシユウ)。中国北方を支配したが,北伐軍に追われて,政界を引退した。ウー=ペイフー。

ごはく

ごはく [1] 【五泊】
⇒ごとまり(五泊)

ごはさん

ごはさん [0] 【御破算】
〔「ごわさん」とも〕
(1)算盤(ソロバン)で,珠を払って零の状態にすること。新しい計算に移ること。「―で願いましては」
(2)今まで進めてきたことや状態をすっかり元に戻すこと。白紙の状態にもどすこと。「今までの話はすべて―にしたい」「計画がすっかり―になった」

ごはさん

ごはさん【御破算にする】
calculate anew;cancel (取り消す);→英和
make a fresh start.

ごはちのが

ごはちのが [5] 【五八の賀】
四〇歳になった祝い。

ごはっと

ごはっと【御法度である】
be under the ban;→英和
be forbidden <by> .

ごはっと

ごはっと [2][0] 【御法度】
「法度」を敬っていう語。法令により禁止されている事柄。また,一般に禁じられていること。「衣裳は―の緋繻子の金入をめされ/浮世草子・好色敗毒散」「社内でマージャンの話は―だ」

ごはなぞのてんのう

ごはなぞのてんのう 【後花園天皇】
(1419-1470) 第一〇二代天皇(在位 1428-1464)。名は彦仁。伏見宮貞成親王(後崇光院)の第一皇子。称光天皇に嗣子がなかったので,室町幕府が支持して後小松上皇の猶子として践祚(センソ),翌年即位。和歌・管弦をよくし,歌集に「御製和歌集」がある。

ごはらみつ

ごはらみつ [2] 【五波羅蜜】
〔仏〕 六波羅蜜(ロクハラミツ)から智慧(般若(ハンニヤ))波羅蜜を除いたもの。

ごはん

ごはん 【御判】
印判・花押(カオウ)を敬っていう語。

ごはん

ごはん [0] 【伍伴】
仲間。つれ。「列国の―に入る」

ごはん

ごはん [0] 【誤判】
まちがった判断や審判。

ごはん

ごはん [1] 【御飯】
めし・食事の丁寧な言い方。「―にする」「―をよそる」「―を食べる」

ごはん

ごはん [0] 【午飯】
ひるめし。

ごはん

ごはん【御飯】
(boiled) rice (めし);→英和
<take,have> a meal (食事).→英和
〜をたく boil rice.‖御飯どき mealtime.

ごはんつぶ

ごはんつぶ [4] 【御飯粒】
めしつぶ。

ごはんのみぎょうしょ

ごはんのみぎょうしょ 【御判の御教書】
室町時代,将軍が御判を押して直接発給する形式の御教書。

ごはんむし

ごはんむし [2] 【御飯蒸(し)】
蒸し器の別称。

ごはんもの

ごはんもの [0] 【御判物】
(1)室町時代,武将の花押のある文書。ごはんもつ。
(2)江戸時代,将軍の花押のある文書。

ごはんやき

ごはんやき [0] 【御判焼】
慶長(1596-1615)頃に薩摩で作られた陶器。文禄の役で島津義弘の捕虜となった朝鮮人金海が薩摩に住して焼いた高麗伝法の陶器で,佳品には藩主自ら印判を押した。御判手。

ごば

ごば [1] 【五馬】
〔中国,漢代に,大守の馬車は四頭立てで,他に一頭の馬を添えたことから〕
大守(国守)の異名。

ごば

ごば [1] 【後場】
証券・商品取引所の午後の立ち会い。
⇔前場

ごばいし

ごばいし [2] 【五倍子】
⇒ふし(五倍子)

ごばいそん

ごばいそん 【呉梅村】
(1609-1671) 中国,明末・清初の詩人。名は偉業。字(アザナ)は駿公。梅村は号。明末に文学結社「復社」に参加。明に殉じようとしたが,強請されて一時,清に仕えた。白居易の詩風を学び叙事詩に優れ,銭謙益・龔鼎孳(キヨウテイジ)とともに江左の三大詩人と称された。詩文集「梅村家蔵藁」

ごばく

ごばく [0] 【誤爆】 (名)スル
目標を間違えて爆撃すること。

ごばまめ

ごばまめ [2] 【五葉豆】
雁食豆(ガンクイマメ)の別名。

ごばらい

ごばらい [2] 【後払い】
「あとばらい(後払)」に同じ。

ごばらい

ごばらい [2] 【誤払い】
まちがって支払うこと。

ごばん

ごばん【碁盤】
a go board.〜の目 squares.‖碁盤縞(じま)(の) checkers (checkered).

ごばん

ごばん [0] 【碁盤】
(1)碁を打つのに使う方形の盤。表面に縦横それぞれ一九本の線が引いてあり,三六一の目が作られている。
(2)「碁盤縞(ジマ)」「碁盤割り」の略。

ごばん

ごばん 【御番】
当番・当直を敬っていう語。「宰相中将の君,―の夜/宇津保(国譲上)」

ごばんいし

ごばんいし [4] 【御番医師】
江戸幕府の職名。殿中に交替で宿直して,不時の診療に従事した医師。

ごばんいり

ごばんいり [0] 【御番入り】
江戸時代,非役である小普請組(コブシングミ)から選ばれて,大番・両番・新番などの番方や右筆などの役方に任ぜられること。

ごばんかじ

ごばんかじ [2] 【御番鍛冶】
鎌倉初期,後鳥羽上皇が,諸国から各月交替に院に召し出して作刀させた刀鍛冶。
→菊一文字

ごばんかた

ごばんかた [0] 【五番方】
江戸時代,大番・書院番・小姓組番・新番・小十人組の称。

ごばんがい

ごばんがい 【五番街】
〔Fifth Avenue〕
アメリカ,ニューヨーク市の中心部,マンハッタン区を南北に通じる大通り。摩天楼がそびえ立つ。

ごばんごうし

ごばんごうし [4] 【碁盤格子】
「碁盤縞(ジマ)」に同じ。

ごばんしょ

ごばんしょ [4][0] 【御番所】
(1)番所を敬っていう語。
(2)江戸城内,諸番衆の詰め所。
(3)江戸時代,町奉行所のこと。

ごばんじま

ごばんじま [0] 【碁盤縞】
経緯(タテヨコ)の縞が同じ太さの格子縞。碁盤。碁盤格子。
→格子縞

ごばんたいへいき

ごばんたいへいき 【碁盤太平記】
人形浄瑠璃の一。時代物。近松門左衛門作。「兼好法師物見車」(1706年初演)の続編。1710年初演。赤穂浪士の仇討ち事件を「太平記」の世界に仮託して脚色した最初の浄瑠璃。山科閑居から義士の切腹までを描く。

ごばんただのぶ

ごばんただのぶ 【碁盤忠信】
源義経の臣佐藤忠信が碁盤を持って戦ったという伝説を脚色した浄瑠璃・歌舞伎作品。

ごばんだて

ごばんだて [0] 【五番立て】
江戸初期に確立した正式な演能の形式。脇能・修羅能・鬘(カズラ)能・雑能(物狂能など)・切能(キリノウ)の順に五番を演じる。

ごばんにんぎょう

ごばんにんぎょう [4] 【碁盤人形】
(1)近世の座敷芸の一。手遣い人形を碁盤の上で踊らせるもの。
(2){(1)}をまねて子供役者が碁盤上で所作する舞踊芸。

ごばんのり

ごばんのり [2] 【碁盤乗り】
(サーカスなどで)馬や象を四足をそろえて碁盤の上に立たせる曲芸。

ごばんめ

ごばんめ [0] 【碁盤目】
碁盤の目のように縦横に区分した目。

ごばんめもの

ごばんめもの [0] 【五番目物】
五番立ての演能で最後に演ぜられる曲目の総称。
→切能(キリノウ)

ごばんわり

ごばんわり [0] 【碁盤割(り)】
碁盤の目のように規則正しく縦横に分割すること。
⇔阿弥陀割り
「―の整然とした町」

ごひつ

ごひつ [1] 【五筆】
両手・両足および口に筆をくわえて文字を書くこと。弘法大師が始めたという。

ごひみつ

ごひみつ [2] 【五秘密】
〔仏〕
(1)金剛薩埵(サツタ)とその別徳を表す欲金剛・触金剛・愛金剛・慢金剛の五金剛菩薩の総称。
(2){(1)}を本尊とする修法。五秘密法。

ごひゃく

ごひゃく [3] 【五百】
(1)百の五倍の数。
(2)数の多いこと。
(3)「五百羅漢(ラカン)」の略。「馬喰町―のあすが四十七/柳多留 8」

ごひゃくかい

ごひゃくかい [2] 【五百戒】
〔仏〕 尼僧が守らなければならない戒。諸説あるが,実際に五百はない。
→具足(グソク)戒

ごひゃくぎれ

ごひゃくぎれ [3] 【五百切】
誓文払いに売る,裁ち残しなどの端切れを寄せ集めたもの。五百文で売ったからともいう。えびすぎれ。

ごひゃくしょう

ごひゃくしょう [3] 【五百生】
五百回生まれ変わること。幾度も生まれ変わること。「一夜の枕をならぶるも―の宿縁と申し候へば/平家 10」

ごひゃくじんでんごう

ごひゃくじんでんごう [6] 【五百塵点劫】
〔仏〕 無限に長い時間。「法華経」寿量品で釈迦成仏以来の時間を示す。

ごひゃくはちじゅう

ごひゃくはちじゅう [6] 【五百八十】
古来,めでたい数として祝儀に用いる語。長寿を祈ったり祝儀物の数などに用いた。

ごひゃくはちじゅうねん

ごひゃくはちじゅうねん [6] 【五百八十年】
長寿を祝ったり,慶事が末永く続くように祝ったりするときに用いた語。

ごひゃくはちじゅうねんななまわり

ごひゃくはちじゅうねんななまわり 【五百八十年七回り】
〔580年と干支(エト)の七回り(420年)の意〕
千年。長寿・長久を祈っていう。五百八十年。五百八十年七まがり。「わごりよとおれとは―まで何事もあるまいぞ/狂言・連歌盗人」

ごひゃくらかん

ごひゃくらかん [4] 【五百羅漢】
〔仏〕 釈迦没後,第一結集(ケツジユウ),または第四結集に集まった,五百人の阿羅漢(アラカン)。また,その人たちをまつった所。五百阿羅漢。

ごひんえどまわしれい

ごひんえどまわしれい ゴヒンエドマハシ― 【五品江戸廻令】
1860年,外国貿易に関連して江戸幕府が発した流通統制令。物産の開港場直送により,江戸で物資不足が生じたため,重要輸出五品(雑穀・水油・蝋・呉服・生糸)の直送を禁じ,江戸問屋を経由させることにしたもの。

ごび

ごび [1] 【寤寐】
目ざめている時と寝ている時。「余が―の境にかく逍遥して居ると/草枕(漱石)」

ごび

ごび【語尾】
the ending of a word.→英和
〜を濁す speak ambiguously.‖語尾変化《文》inflection.

ごび

ごび [1] 【語尾】
(1)言葉や単語の最後の部分。
⇔語頭
「―があいまいになる」
(2)日本語で,活用によって変化する単語の末尾の部分。「あるく」「はやい」の「く」「い」など。活用語尾。
⇔語幹(ゴカン)
(3)西欧語などの単語で,屈折によって変化する部分。フランス語の aimer の er の部分など。

ごびへんか

ごびへんか [3] 【語尾変化】
文法的な機能に応じて,単語の語尾が体系的に変わること。日本語では用言の活用をいい,西欧語では動詞の変化のほか,名詞の複数形なども含める。

ごびゅう

ごびゅう [0] 【誤謬】 (名)スル
(1)まちがえること。また,そのまちがい。「―を犯す」「一言以て是非を―することあり/花柳春話(純一郎)」
(2)〔fallacy〕
一見正しくみえるが誤っている推理。推理の形式に違背したり,用いる言語の意義が曖昧(アイマイ)であったり,推理の前提が不正確であることから生ずる。詭弁(キベン)。論過。虚偽。

ごびゅう

ごびゅう【誤謬】
an error;→英和
a mistake.→英和
⇒誤り.

ごびょう

ごびょう [1][2] 【御廟】
廟を敬っていう語。みたまや。

ごふ

ごふ [1] 【五府】
⇒五衛府(ゴエフ)

ごふ

ごふ [1][0] 【護符・御符】
災厄から身を守ってくれると信じられているお守り札。神仏の像や名,真言の呪文や梵字などの書かれたものが多い。身につけたり家の内外に貼ったり,飲み下したりする。おふだ。お守り。護身符。護摩札。ごふう。秘符。呪符(ジユフ)。

ごふ

ごふ 【後夫】
再婚して得た夫。「程ふりて―を求むるもなきならひにはあらず/浮世草子・一代男 2」

ごふう

ごふう [0] 【護符・御符】
⇒ごふ(護符)

ごふうじゅうう

ごふうじゅうう [4] 【五風十雨】
〔五日に一度風が吹き,一〇日に一度雨が降る意〕
気候が順調なこと。また,天下が穏やかに治まっていること。

ごふかくさてんのう

ごふかくさてんのう 【後深草天皇】
(1243-1304) 第八九代天皇(在位 1246-1259)。名は久仁。父後嵯峨天皇が弟亀山天皇(第九〇代)を愛したため院政を開けず,長く不遇をかこっていたが1287年,子の伏見天皇が即位し,初めて院政をとった。譲位後持明院に入ったことから,その皇統を持明院統という。日記「後深草院宸記(シンキ)」がある。

ごふく

ごふく【呉服】
<米> dry goods[ <英> drapery].呉服屋 a dry-goods store[a draper's (shop)](店);a dry-goods dealer[a draper](人).

ごふく

ごふく 【御福】
神仏から授かる福。普通,お供物のお下がりをいう。「多聞天の―を主殿に参らせたりや/狂言記・福渡」

ごふく

ごふく [1] 【五服】
(1)中国古代,王城の周囲を王城から五百里(周代の一里は約405メートル)ごとに区切って定めた五つの方形の地域。内より甸服(デンプク)・侯服・綏服(スイフク)・要服・荒服。
(2)中国で,喪に服す期間によって分けた五等の喪服。斬衰(ザンサイ)(三年)・斉衰(シサイ)(一年)・大功(九か月)・小功(五か月)・緦麻(シマ)(三か月)。

ごふく

ごふく [1] 【五福】
〔書経(洪範)〕
人生の五つの幸福。長寿・富裕・健康と徳を好むこと,天命を全うすることの五つ。

ごふく

ごふく [0] 【呉服】
(1)和服用の織物の総称。特に,絹織物をさすこともある。「―店」
(2)中国,呉の国から日本に伝わった織り方によって作った織物。綾など。くれはとり。「ひとびとも―給はる/宇津保(菊の宴)」

ごふくしょう

ごふくしょう [3] 【呉服商】
呉服{(1)}を扱うあきない。また,その商人。

ごふくじゃく

ごふくじゃく [0] 【呉服尺】
江戸時代,布地を測るのに用いた単位。曲尺(カネジヤク)の一尺二寸を一尺とする。呉服物差し。1875年(明治8)廃止。

ごふくじょ

ごふくじょ 【呉服所】
江戸時代,宮中・幕府・大名家・公家などの用命を受けた呉服屋。呉服のほか金融にも応じた。

ごふくだな

ごふくだな 【呉服店】
「呉服屋」に同じ。

ごふくつぎ

ごふくつぎ [0][3] 【五服継ぎ】
〔普通のキセルの五服分ほどある,の意〕
火皿の大きなキセル。

ごふくどころ

ごふくどころ 【御服所】
平安時代,中務省内蔵(クラ)寮に属し,装束の事をつかさどった所。院・摂関家・大臣家などにも置かれた。ごふくしょ。

ごふくのま

ごふくのま 【呉服の間】
江戸時代,江戸城内の大奥に仕え,将軍・御台所の衣服の事をつかさどった女性。また,その仕事をした部屋。

ごふくのもち

ごふくのもち 【御福の餅】
神社や寺院の門前で参詣人に売った餅。[嬉遊笑覧]

ごふくばしもん

ごふくばしもん 【呉服橋門】
江戸城の城門の一。今の中央区八重洲にあった。

ごふくもの

ごふくもの [0] 【呉服物】
和服用の織物・布地の類の称。

ごふくものさし

ごふくものさし [4] 【呉服物差(し)】
⇒呉服尺(ゴフクジヤク)

ごふくや

ごふくや [0] 【呉服屋】
呉服を売る店。また,売る人。江戸時代は絹織物を扱うものに限っていった。呉服店。

ごふしみてんのう

ごふしみてんのう 【後伏見天皇】
(1288-1336) 第九三代天皇(在位 1298-1301)。名は胤仁(タネヒト)。伏見天皇の皇子。1333年六波羅探題滅亡の際,探題北条仲時に擁されて花園上皇・光厳(コウゴン)天皇とともに東国に向かったが近江国番場で捕らえられて帰洛し,のち出家。歌集「後伏見院御集」,日記「後伏見院宸記(シンキ)」がある。

ごふしょう

ごふしょう [0] 【御不承】
(1)相手を敬ってその人が不承知であることをいう敬語。「―とは存じますがどうぞよろしく」
(2)無理な願いの承諾を求める時にいう語。「まげて―給わりたくお願い申し上げます」

ごふじょう

ごふじょう [0] 【御不浄】
「便所」を婉曲にいう語。

ごふない

ごふない [2] 【御府内】
江戸時代,江戸の市域とされた地域。支配向きごとに境域は一定しなかったが,1818年寺社勧化場と塗高札掲示の範囲をもってその境域とし,絵図に朱線で示した。大体,東は中川,北は荒川・石神井川下流,西は神田上水,南は目黒川を境とする。朱引き内。

ごふん

ごふん [0] 【胡粉】
白色の顔料。貝殻を焼き,砕いて粉末にしたもの。成分は炭酸カルシウム。室町時代以降用いられる。

ごふんえ

ごふんえ [2] 【胡粉絵】
地に胡粉を塗り,その上に墨・丹(ニ)・緑青(ロクシヨウ)・黄土などで描(カ)いた絵。

ごふんじ

ごふんじ [2] 【胡粉地】
胡粉を塗った漆塗りの下地。

ごぶ

ごぶ [1] 【五分】
(1)一寸の半分の長さ。約1.5センチメートル。「一寸の虫にも―の魂」
(2)一割の半分。5パーセント。「―の利息」
(3)全体の半分。半ば。「―の仕上がり」
(4)双方優劣がないこと。五分五分。「―にわたり合う」
(5)ごくわずかな量・程度。
(6)五分の長さに切ったねぎ。すき焼きなどに入れるねぎ。ごぶねぎ。「ねへさん生で一合。―も一処にたのむ/安愚楽鍋(魯文)」

ごぶ

ごぶ [1] 【五部】
(1)小乗仏教の各部派で,律の漢訳された法蔵部・説一切有部(セツイツサイウブ)・化地部・大衆部(ダイシユブ),戒本のみ訳された飲光部(オンコウブ)をいう。それぞれの律は四分律・十誦律・五分律・摩訶僧祇(マカソウギ)律・解脱(ゲダツ)律。五部律。小乗五部。
(2)密教で金剛界を五つに分けたもの。仏部・金剛部・蓮華部・宝部・羯磨(カツマ)部の総称。

ごぶ

ごぶ【五分[半分]】
(a) half;→英和
fifty percent;[年利など] <at an annual interest of> five percent <5%> .

ごぶ=も透か∘ぬ

――も透か∘ぬ
〔わずかのすき間もない意〕
配慮が行き届いている。抜け目がない。「薬の引札を団扇へ張て,湯屋へ配るなどとは,―∘ねえよのう/滑稽本・浮世風呂 4」

ごぶいん

ごぶいん [0] 【御無音】
「無音」の丁寧語。ごぶさた。手紙に使う。「長らく―にうち過ぎ」

ごぶがゆ

ごぶがゆ [0] 【五分粥】
米の一〇倍ぐらいの水を加えて炊いた粥。粥と重湯(オモユ)の中間の濃さのもの。

ごぶがり

ごぶがり【五分刈りの】
close-cropped <head> .

ごぶがり

ごぶがり [0] 【五分刈(り)】
五分(約1.5センチメートル)ぐらいの長さに頭髪を刈ること。また,その刈り方。

ごぶぎょう

ごぶぎょう [2] 【五奉行】
豊臣秀吉が政務を分掌させるために置いた五人の奉行。浅野長政・石田三成・長束正家・前田玄以・増田長盛。
→五大老

ごぶごじょうほう

ごぶごじょうほう [4] 【五分五乗法】
課税対象所得を五分の一にし,それに税率を掛けて算定した金額を五倍して課税する方式。実現に長期を要する山林所得や変動の多い漁業所得などに適用される。累進税率による負担が平均化される。

ごぶごぶ

ごぶごぶ【五分五分の】
even <chance> ;→英和
fifty-fifty;evenly-matched.〜の勝負に終わる end in a draw[tie].→英和

ごぶごぶ

ごぶごぶ [0] 【五分五分】
二つの事の可能性が同じぐらいあること。二つの物の程度・優劣などに差のないこと。互角。「合格するかどうか―だ」「形勢は―だ」

ごぶさかやき

ごぶさかやき 【五分月代】
五分ほど伸びた月代。浪人・病人などの頭。「見れば丸腰―/人情本・梅児誉美(後)」

ごぶさた

ごぶさた [0] 【御無沙汰】 (名)スル
「無沙汰」の丁寧語。長い間便りや訪問をしないこと。「大変―いたしました」

ごぶさた

ごぶさた【御無沙汰する】
neglect to write to[call on]a person.→英和

ごぶしん

ごぶしん [0] 【五分芯】
(丸芯などに対して)幅が五分(約1.5センチメートル)ほどの,ランプのしん。

ごぶじ

ごぶじ [0] 【御無事】
(1)相手を敬って「無事」を丁寧にいう語。「―で何よりでした」
(2)お人よし。鈍い人。[俚言集覧]

ごぶだいじょうきょう

ごぶだいじょうきょう 【五部大乗経】
天台大師が選んだ五部の重要な大乗経典。華厳(ケゴン)・大集(ダイジユウ)・般若(ハンニヤ)・法華(ホケ)・涅槃(ネハン)の五経。五部の大乗経。

ごぶつ

ごぶつ [1][0] 【五仏】
真言宗の両部曼荼羅(マンダラ)で,中央仏である大日如来とその四方にいる四仏。すなわち,金剛界では大日如来と阿閦(アシユク)(東)・宝生(南)・阿弥陀(西)・不空成就(北)の四如来,胎蔵界では大日如来と宝幢(ホウドウ)(東)・開敷華王(カイフゲオウ)(南)・阿弥陀(西)・天鼓雷音(テンクライオン)(北)の四如来。

ごぶつ

ごぶつ 【御物】
⇒ごもつ(御物)

ごぶつ

ごぶつ [0] 【後仏】
〔釈迦の滅後五六億七千万年後に出現するということから〕
弥勒(ミロク)菩薩の異名。
⇔前仏

ごぶつきまい

ごぶつきまい [0] 【五分搗き米】
半搗(ハンツ)き米(マイ)。

ごぶつぜん

ごぶつぜん [0] 【御仏前】
(1)仏前を丁寧にいう語。
(2)仏前に供える金品に記す語。

ごぶつほうかん

ごぶつほうかん [4] 【五仏宝冠】
大日如来の宝冠。五智円満を象徴する。五仏冠。五智冠。五智の宝冠。

ごぶん

ごぶん [0] 【誤聞】 (名)スル
あやまって聞くこと。聞きあやまり。「恐らくは―せしならん/花柳春話(純一郎)」

ごぶん

ごぶん 【御分】 (代)
二人称。同輩またはやや目上の人に対して武士が用いる語。あなた。貴殿。御辺。「―誠に僧ならば/太平記 38」

ごぶん

ごぶん【五分する】
divide <a thing> into five (parts).〜の三 three-fifths.

ごぶんさほう

ごぶんさほう [4] 【五分作法】
古代インドの論理学の論証形式。命題(宗)・理由(因)・実例(喩)・適用(合)・結論(結)と進む。論争から生み出された形式。

ごぶんしょう

ごぶんしょう ゴブンシヤウ 【御文章】
浄土真宗の本願寺八世蓮如(レンニヨ)がその門下に与えた法語や消息を,孫の円如が集めたもの。五帖八〇通。平易な文章で,宗義の拡大に貢献。本願寺派では御文章,大谷派では御文(オフミ)という。お文様(フミサマ)。

ごへい

ごへい [0][1] 【御幣】
幣束を敬っていう語。おんべい。みてぐら。ぬさ。

ごへい

ごへい【語弊がある】
be misleading.

ごへい

ごへい【御幣かつぎ(をかつぐ)】
a superstitious person (be superstitious).

ごへい

ごへい [0] 【語弊】
言葉の使い方が適切でないために生じる弊害。誤解を招いたり,意味が通じなかったりする言い方。「愚作というと―があるかもしれないが」

ごへい=を担(カツ)ぐ

――を担(カツ)・ぐ
迷信からつまらぬことを気にする。縁起を担ぐ。

ごへいかつぎ

ごへいかつぎ [4] 【御幣担ぎ】
縁起を気にすること。また,その人。かつぎや。

ごへいだ

ごへいだ [2] 【五平太】
石炭の異名。
〔北九州で,五平太という者が,初めて掘り出したからという〕

ごへいもち

ごへいもち [2] 【御幣餅・五平餅】
餅を団子にし,串にさして焼いたもの。味噌や醤油などをつけて食べる。

ごへいもち

ごへいもち [2][5] 【御幣持(ち)】
(1)御幣を持って行く者。また御幣を持って,主君の参拝の供をする人。
(2)他人におもねりながら,ついて歩く人。

ごへん

ごへん 【御辺】 (代)
二人称。同輩またはやや目上の者に対して武士などが用いる語。あなた。貴殿。「―の教訓にはよもよらじ/保元(上)」

ごへん

ごへん [0] 【互変】
同一の物質がある温度・圧力を境として結晶構造の異なる二つの形態に可逆的に変化する現象。互変二形。双変二形。
⇔単変

ごへんいせい

ごへんいせい [4] 【互変異性】
二つ以上の異性体が容易に相互変化し,それらの異性体が平衡を保って存在している現象。例えば,アセト酢酸エチルのケト形とエノール形など。

ごへんけい

ごへんけい【五辺形(の)】
a pentagon (pentagonal).→英和

ごへんけい

ごへんけい [2] 【五辺形】
「五角形(ゴカクケイ)」に同じ。

ごほ

ごほ [1] 【五保】
律令制下の末端行政組織。近隣の五戸で構成され,防犯・納税などの連帯義務を負った。
→保

ごほう

ごほう [0] 【語法】
(1)語が文を構成する上での法則。文法。「日本語の―研究」
(2)言葉の使い方や,文の表現方法。「誤った―」

ごほう

ごほう [0] 【誤報】 (名)スル
間違えて知らせること。また,間違った知らせ。

ごほう

ごほう [1] 【五宝】
〔仏〕 すべての宝を代表する五種の宝。組み合わせは一定していない。例えば,金・銀・真珠・珊瑚(サンゴ)・琥珀(コハク)など。密教の儀式に用いる。

ごほう

ごほう 【護法】
〔梵 Dharmapāla〕
六世紀中頃の南インドの僧。唯識十大論師の一人。外道を論破して有名となり,のち那爛陀(ナランダ)寺で多くの門弟を育てた。三二歳で没。のちに法相宗の祖とされる。著「成唯識論」など。

ごほう

ごほう [0] 【御報】
(1)他人からの通知の意の丁寧語。「―多謝」
(2)室町時代,身分の高い人に出す,文書による返事。また,それに用いる脇付(ワキヅケ)。[日葡]

ごほう

ごほう [2] 【五方】
五つの方角。中央と東西南北。

ごほう

ごほう【誤報】
<give> a false report <of,that…> .

ごほう

ごほう【午報】
the noon[midday]signal[siren].

ごほう

ごほう [0] 【後報】
(1)あとからの知らせ。こうほう。「詳細は―を待て」
(2)〔仏〕 過去の行為の報いが,現在または未来にあらわれること。

ごほう

ごほう【語法】
usage;→英和
<a mistake in> wording;→英和
diction;→英和
grammar.→英和

ごほう

ごほう [0] 【護法】
〔仏〕
(1)仏法を守護すること。
(2)仏法を守護する鬼神。護法神。護法天童・護法善神など。

ごほう

ごほう [0] 【午砲】
正午を知らせる号砲。どん。1871年(明治4)以降1922年(大正11)まで行われた。

ごほうしなん

ごほうしなん ゴハフシナン 【語法指南】
大槻文彦著「言海」(1889年刊)の巻首に掲載された文法概説。「広日本文典」はこれを改訂増補したもの。

ごほうじょうし

ごほうじょうし ゴホウデウ― 【後北条氏】
北条早雲に始まる北条氏。鎌倉幕府の執権北条氏と区別するための称。小田原北条氏。

ごほうじん

ごほうじん 【護法神】
〔仏〕 仏法を守護する善神。梵天(ボンテン)・帝釈天(タイシヤクテン)・四天王・十二神将・十六善神・二十八部衆など。護法善神。

ごほうぜん

ごほうぜん [0][2] 【御宝前】
神仏の御前。賽銭箱のある所。

ごほうぜんじん

ごほうぜんじん 【護法善神】
「護法神」に同じ。

ごほうてんどう

ごほうてんどう 【護法天童】
護法善神に使われている童子姿の鬼神。護法童子。

ごほうべん

ごほうべん 【御方便】
(1)仏を敬って,その導きの手段をいう。「仏の―にてなむ/源氏(宿木)」
(2)うまい具合に事が運ぶこと。「どうぞ―で何ごとなく/洒落本・深川新話」

ごほうらい

ごほうらい [2] 【御奉礼・御宝来】
山伏が錫杖(シヤクジヨウ)を振り祭文(サイモン)を読みながら家々を回ること。また,その山伏。

ごほごほ

ごほごほ [1] (副)
咳(セキ)をする音を表す語。「―と咳をする」

ごほりかわてんのう

ごほりかわてんのう ゴホリカハテンワウ 【後堀河天皇】
(1212-1234) 第八六代天皇(在位 1221-1232)。名は茂仁(ユタヒト)。守貞親王の子。高倉天皇の皇孫。子の四条天皇に譲位後,院政を行う。

ごほん

ごほん [2] (副)
咳(セキ)をする音を表す語。「―と咳をする」

ごほんて

ごほんて [2] 【御本手】
(1)〔「ごほんで」とも〕
桃山時代から江戸初期に,日本から手本を朝鮮に送り,釜山などの窯で焼かせた陶器。陶土の質によって生じる赤みのある斑紋が特色。御本。
(2)赤糸入りの縦縞。奥縞。御本手縞。御本。

ごぼう

ごぼう [1] 【御坊・御房】
■一■ (名)
(1)寺院またはその僧坊の敬称。
(2)僧の敬称。
■二■ (代)
二人称。僧に対して敬って呼びかける語。「―の勤め給ふべき也/今昔 39」

ごぼう

ごぼう ゴバウ 【御坊】
和歌山県西部,日高川河口にある市。製材業が盛ん。西本願寺日高別院(日高御坊)の門前町。

ごぼう

ごぼう【牛蒡】
a burdock (root).→英和
〜抜きにする pull up by the roots;overtake and outrun <four runners> in a single spurt.

ごぼう

ごぼう [0] 【牛蒡】
キク科の大形二年草。ユーラシア原産。葉は卵心形で柄が長い。茎は高さ1メートル以上になり,夏,頂に淡紫または白色の頭花をつける。根はまっすぐで細長く茶褐色で,食用。種子は漢方で消炎・解熱薬とする。[季]秋。

ごぼう=引く

――引く
秋,ゴボウを引き抜いて収穫する。牛蒡掘る。[季]秋。《―やほきりと折れて山にひゞく/村上鬼城》

ごぼうけん

ごぼうけん [0] 【牛蒡剣】
〔形がゴボウに似るところから〕
銃剣の俗称。

ごぼうじま

ごぼうじま [0] 【牛蒡縞】
(ゴボウの根のように)細い縦縞の模様。明治初期に流行。

ごぼうじめ

ごぼうじめ [0] 【牛蒡注連】
注連縄(シメナワ)の一種。大根注連(ダイコンジメ)の細めのもの。正月,神棚などに飾る。

ごぼうじり

ごぼうじり [0] 【牛蒡尻】
犬や猫の尾の短いもの。

ごぼうづみ

ごぼうづみ [0] 【牛蒡積み】
石垣の積み方の一。奥行の深い石を用い,その小口を正面に出し,奥に深く石が入るように積むこと。

ごぼうぬき

ごぼうぬき [0] 【牛蒡抜き】
(1)(牛蒡を抜く時のように)棒状のものを一気に引き抜くこと。
(2)大勢の中から一人ずつ順々に引き抜くこと。
(3)競走で,数人を次々と追い抜くこと。「ゴール直前で―にする」

ごぼうね

ごぼうね [2] 【牛蒡根】
ゴボウの根のように直線的に地中深く伸びた草木の根。

ごぼうのけいじ

ごぼうのけいじ ゴバウ― 【五榜の掲示】
明治維新政府による庶民政策を示す五条の太政官高札。慶応四年(1868)3月15日,五箇条の誓文発布の翌日掲示。五倫の道の勧め,徒党・強訴・逃散の禁止,キリシタン・邪宗門の禁止,外国人殺傷暴行の禁止,士民の本国脱走禁止の五条。

ごぼうまき

ごぼうまき [0] 【牛蒡巻(き)】
⇒八幡巻(ヤワタマ)き

ごぼく

ごぼく [1] 【五木】
代表的な五種の木。
(1)特に江戸時代,伐採を禁じられていた五種の木。
(2)漢方などで薬用にする五種の木。ごもく。

ごぼごぼ

ごぼごぼ [1] (副)
液状のものがわき出たり,動いたりして空気とまざる時のややこもった感じの音を表す語。「―とメタン-ガスがわき出る」

ごま

ごま [0] 【胡麻】
(1)ゴマ科の一年草。東アフリカの原産とされ,日本でも古くから栽培される。高さ約80センチメートル,全体に軟毛が密生する。茎は四角柱状で直立し,葉は長楕円形。夏,葉腋(ヨウエキ)に筒状の白い花をつける。蒴果(サクカ)は円柱状で,多数の小種子を含む。種子の色は品種により白・黒・淡黄色などがあり,ごま塩・ごまあえなどとして食用とし,またごま油を搾る。ウゴマ。[季]秋。
〔「胡麻の花」は [季]夏〕
(2)黒い小さな点や粒。
(3)「胡麻点(ゴマテン)」の略。
胡麻(1)[図]

ごま

ごま [0][1] 【護摩】
〔梵 homa〕
密教で,不動明王・愛染明王などを本尊とし,その前に作った護摩壇で護摩木を焚いて仏に祈る行法。木は人の悩みや災難を,火は智慧や真理を表す。息災・増益・降伏(ゴウブク)などを祈願する。

ごま

ごま【護摩をたく】
burn a holy fire for invocation.

ごま

ごま【胡麻】
《植》sesame.→英和
(人に)〜をする flatter;→英和
<米話> apple-polish.‖胡麻油 sesame oil.胡麻塩 salt and sesame.胡麻塩頭 gray hair.胡麻すり(人) a flatterer;an apple-polisher.

ごま=を擂(ス)る

――を擂(ス)・る
人の気に入られるように振る舞って,自分の利益をはかる。おべっかを使う。「上役に―・る」

ごま=を焚(タ)く

――を焚(タ)・く
護摩木をたいて護摩の行法を行う。

ごまあえ

ごまあえ [0] 【胡麻和え・胡麻韲え】
ゴマをいってすり調味したもので野菜などをあえた料理。ごまよごし。

ごまあぶら

ごまあぶら [3] 【胡麻油】
ゴマの種子を圧搾して製した半乾性油。食用・医薬用などに用いる。白ゴマから製したものは髪油としても用いる。

ごまいおろし

ごまいおろし [4] 【五枚下ろし】
魚のおろし方の一。三枚におろした片身を,それぞれ背の部分と腹の部分とにおろす方法。ヒラメ・カレイなどに用いる。節下ろし。

ごまいかぶと

ごまいかぶと [4] 【五枚兜】
五段の錏(シコロ)を下げた兜。

ごまいざさ

ごまいざさ [2] 【五枚笹】
オカメザサの別名。

ごまいじゅす

ごまいじゅす [4] 【五枚繻子】
経緯(タテヨコ)五本ずつで一単位となった繻子織り。滑らかで光沢があるが弱い。

ごまかし

ごまかし
(a) deception;→英和
trickery;→英和
(a) camouflage.→英和
〜の sham;→英和
false.→英和

ごまかし

ごまかし [0]
ごまかすこと。ごまかすための細工。「―がきかない」
〔「誤魔化し」は当て字〕

ごまかす

ごまかす
cheat[swindle] <a person> (out of money);→英和
pocket <a large sum> ;→英和
misrepresent <one's age> ;→英和
evade <a question> ;→英和
deceive;→英和
impose <upon> .→英和

ごまかす

ごまか・す [3] (動サ五[四])
(1)自分にとって不利益な実態が表れないようにとりつくろう。「年を―・す」「身分を―・す」
(2)人目を欺いて不正を行う。金品を盗み取る。「店の勘定を―・す」「釣り銭を―・す」
(3)相手の問いかけにまじめに応ぜず,自分の弱点が表れないようにする。「その問いには笑って―・した」「適当な返事をして―・しておく」
〔「誤魔化す」は当て字〕
[可能] ごまかせる

ごまがら

ごまがら [0] 【胡麻幹】
ゴマの実を取り去ったあとの蒴果(サクカ)のからのついた茎。

ごまがらじゃくり

ごまがらじゃくり [5] 【胡麻幹決り】
柱などの表面に,縦に平行にほどこした溝彫り。
胡麻幹決り[図]

ごまぎ

ごまぎ [0] 【護摩木】
(1)護摩修法の時,護摩炉でたく木。
(2)〔(1)の用途に用いられることから〕
ヌルデの異名。

ごまさば

ごまさば [2] 【胡麻鯖】
スズキ目の海魚。全長40センチメートル内外。体は紡錘形で,マサバより丸みがある。背面は青緑色,腹面は銀白色で不規則な小黒点が多数ある。食用。本州中部以南の沿岸に分布。マルサバ。
→鯖

ごましお

ごましお [0] 【胡麻塩】
(1)炒った黒胡麻と焼き塩をまぜた調味料。
(2)髪や髭(ヒゲ)に白毛のまじっていること。

ごましおあたま

ごましおあたま [5] 【胡麻塩頭】
髪に白髪のまじった頭。

ごます

ごま・す (動サ特活)
〔「ござます」の転。近世後期の上方語〕
補助動詞として用いられる。「ある」の意の丁寧語。…でございます。「そんなことで―・しよう/洒落本・色深狭睡夢」
〔活用は「ござります」に同じ〕

ごますり

ごますり [0][4] 【胡麻擂り】
他人に気に入られるように振る舞って,自分の利益を得ようとすること。また,その人。

ごまず

ごまず [0] 【胡麻酢】
ゴマを炒ってすり,二杯酢または三杯酢でのばしたもの。魚介類・野菜のあえ物に用いる。

ごまだけ

ごまだけ [2] 【胡麻竹】
クロチクの一品種。幹はやや黒色を帯び,外面に紫黒色の小斑点がある。

ごまだらかみきり

ごまだらかみきり [5] 【胡麻斑天牛】
カミキリムシの一種。体長約3センチメートル。体は黒色で白斑が散在する。触角が長い。幼虫は樹木を食害する。日本各地と台湾・中国に分布。

ごまだらちょう

ごまだらちょう [4] 【胡麻斑蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約7センチメートル。はねは黒色で白斑が散在する。幼虫はエノキの葉を食べ,成虫は樹液に集まる。九州以北の日本各地と朝鮮・中国に分布。

ごまだれ

ごまだれ [0] 【胡麻垂れ】
すった胡麻を,醤油・味醂・砂糖で作った垂れでのばしたもの。

ごまだん

ごまだん [2][0] 【護摩壇】
護摩をたく壇。壇の四隅に杭(クイ)を立て,その頭部をつないで結界し,中央に護摩炉を設け,行者の前に鳥居を立てる。もとは屋外の土壇であったが,日本では屋内の木壇を主とする。炉壇。
護摩壇[図]

ごまだんのふどう

ごまだんのふどう 【護摩壇の不動】
(1)護摩壇の本尊の不動尊像。
(2)〔不動尊像が護摩の煙で黒ずんでいるところから〕
色が黒くて恐ろしそうな人。

ごまつ

ごまつ [0] 【語末】
語の終わりの部分。語尾。
⇔語頭

ごまてん

ごまてん [0] 【胡麻点】
〔形がゴマ粒に似ることから〕
(1)平曲・謡曲などの日本の声楽の記譜で,旋律を示すために詞章各文字の右傍に付けられた小さな記号。
(2)読点(トウテン)・傍点の別名。

ごまどう

ごまどう [0] 【護摩堂】
護摩をたき祈祷をする建物。

ごまどうふ

ごまどうふ [3] 【胡麻豆腐】
白ゴマをいってよくすり,葛粉(クズコ)に加えて練り合わせ,型に流して冷した料理。

ごまどうらん

ごまどうらん [3] 【胡麻胴乱】
(1)駄菓子の一。小麦粉に胡麻をまぜて焼きふくらましたもの。中が空洞になっている。
(2)外見だけで内容の伴わないもの。みかけだおし。「―めがむしやうにうぬぼれ/滑稽本・当世阿多福仮面」

ごまのはい

ごまのはい [0] 【護摩の灰・胡麻の灰】
旅人を脅したり,だましたりして金品をまき上げる者。もと,高野聖(コウヤヒジリ)のいで立ちで,有り難い護摩の灰と称して押し売りをした者のあったことからの名という。
〔「胡麻の蠅」とも書く〕

ごまのはえ

ごまのはえ [0] 【胡麻の蠅】
⇒護摩(ゴマ)の灰

ごまのはぐさ

ごまのはぐさ [4] 【胡麻の葉草】
ゴマノハグサ科の多年草。原野に自生。茎は高さ1.5メートルに達する。葉は長卵形でゴマの葉に似る。夏,茎頂に黄緑色のつぼ形の小花が,細長い円錐花序につく。漢方で根を解熱薬として用いる。

ごまのはぐさか

ごまのはぐさか [0] 【胡麻の葉草科】
双子葉植物合弁花類の一科。世界に約二二〇属三〇〇〇余種あって,多くは草本,時に小高木。多く,花は両性の左右対称花。有毒植物を含む。ジギタリス・キンギョソウ・イヌノフグリ・キリなど。

ごまふあざらし

ごまふあざらし [5] 【胡麻斑海豹】
アザラシ科の海生哺乳類。体長1.8メートル内外。体は灰褐色ないし銀灰色で,ゴマを散らしたような白・黒の小斑がある。幼獣は美しい白色。北半球北部に分布。トッカリ。

ごまふだ

ごまふだ [0] 【護摩札】
護摩の修法をする時の祈願の趣旨を書いた紙や板。お守りとする。

ごまみそ

ごまみそ [0] 【胡麻味噌】
炒った胡麻をすって味噌に入れ,味醂・酒を加えて練り合わせたもの。

ごまめ

ごまめ [0] 【鱓】
カタクチイワシを素干しにしたもの。正月など祝儀に用いる。田作り。[季]新年。

ごまめなます

ごまめなます [4] 【鱓膾】
生魚の代わりにごまめを入れたなます。裕福でないことのたとえにも用いる。「―の素浪人/浄瑠璃・雪女」

ごまやき

ごまやき [0] 【胡麻焼(き)】
胡麻をつけて焼いた食品。

ごまよごし

ごまよごし [3][0] 【胡麻汚し】
「胡麻和(ゴマア)え」に同じ。

ごまろ

ごまろ [0] 【護摩炉】
護摩壇の中央にある,護摩をたく炉。

ごまんごく

ごまんごく 【五万石】
愛知県岡崎市の民謡で,花柳界のお座敷唄。岡崎五万石。
〔近世,岡崎藩が五万石であったことから〕

ごまんと

ごまんと [2] (副)
非常にたくさんあるさまを俗にいう語。「そんな例なら―あるさ」

ごみ

ごみ [1] 【五味】
(1)甘い・辛い・苦い・酸っぱい・塩辛いの五種の味。
(2)〔仏〕 牛乳を精製する五段階の味。乳・酪・生酥(シヨウソ)・熟酥・醍醐の五種。天台宗では,これを五時にあてて,教法の深浅にたとえ,醍醐味を最高とする。
(3)茶道で,香木の香りを{(1)}になぞらえていう。

ごみ

ごみ [2] 【塵・芥】
(1)物のくず,不要になったもの,役に立たないものなどの総称。
(2)水底にたまった泥。泥状のもの。「水田(ミズタ)の―深かりける畔(クロ)の上に/平家 9」

ごみ

ごみ
dust;→英和
refuse;→英和
trash;→英和
garbage (台所の).→英和
‖ごみ収集車 <米> a garbage truck[ <英> a dustcart].ごみ捨場 a dumping ground.ごみ箱 <米> an ashcan; <英> a dustbin.ごみ袋 a trash bag.

ごみあくた

ごみあくた [3] 【塵芥】
(1)ごみ。じんかい。
(2)値打ちのないもの,汚いもののたとえ。ちりあくた。

ごみかつぎ

ごみかつぎ [3] 【塵潜】
イサゴムシの別名。

ごみごみ

ごみごみ [1] (副)スル
人や物が無秩序にたくさんあって雑然としているさま。「―した町」

ごみごみ

ごみごみ
〜した dirty;→英和
dusty;→英和
squalid.→英和

ごみさらい

ごみさらい [3] 【塵浚い】 (名)スル
捨てられたごみを,さらいとること。また,その人。

ごみし

ごみし [2] 【五味子】
(1)チョウセンゴミシの果実。また,それを干した漢方薬。気管支炎・喘息(ゼンソク)などに用いる。サネカズラの果実を代用することもある。
(2)チョウセンゴミシの漢名。

ごみじゅく

ごみじゅく [2] 【五味粥】
禅宗の寺で,釈迦が悟りを開いた一二月八日に炊くかゆ。味噌と酒糟を加えて作る。臘八粥(ロウハチガユ)。温糟粥(ウンゾウガユ)。

ごみすてば

ごみすてば [0][5] 【塵捨て場】
ごみを捨てる所。

ごみずのおてんのう

ごみずのおてんのう ゴミヅノヲテンワウ 【後水尾天皇】
(1596-1680) 第一〇八代天皇(在位 1611-1629)。名は政仁(コトヒト)。後陽成天皇の第三皇子。「禁中並公家諸法度」などで皇室に圧力を加える幕府に抵抗。明正天皇に譲位後,四代51年間院政を行う。学問・芸術を好み,修学院離宮を造営。歌集「鴎巣集」

ごみそ

ごみそ
秋田県北部から北海道南部にかけて,特に津軽半島を中心とした青森県に多い,祈祷(キトウ)・卜占(ボクセン)を行う人。「いたこ」と異なり,盲目ではなく,仏降ろしをせず,また師について修行することもない。ごむそう。

ごみため

ごみため [0] 【塵溜め・芥溜め】
ごみを捨てておく所。はきだめ。

ごみため=に鶴(ツル)

――に鶴(ツル)
「掃き溜(ダ)めに鶴」に同じ。

ごみたゆう

ごみたゆう 【芥太夫】
江戸末期の門付(カドヅケ)の一種。扮装をし,浄瑠璃などを語って物をもらい歩いた。

ごみとり

ごみとり [3][4] 【塵取り・芥取り】
(1)ごみを取ること。また,その道具。ちりとり。
(2)「塵浚(ゴミサラ)い」に同じ。

ごみばこ

ごみばこ [3][0] 【塵箱・芥箱】
ごみを入れておく箱。

ごみむし

ごみむし [2] 【塵芥虫・歩行虫】
(1)ゴミムシ科の甲虫の総称。体は長楕円形で,概して黒っぽい。全世界に約二万種が知られる。
(2){(1)}の一種。体長12ミリメートル内外。黒色で頭部に一対の赤色斑がある。上ばねには明瞭な縦条がある。主に夜間に活動し,小昆虫などを捕食する。日本全土とユーラシア大陸北部に分布。

ごみゃく

ごみゃく [0] 【語脈】
語と語との続き具合。

ごみょう

ごみょう [0] 【五明】
古代インドにおける学問の分類。仏教徒の学芸である内の五明の声明(シヨウミヨウ)(音韻学・文学)・因明(論理学)・内明(教理学)・医方明(医学)・工巧(クギヨウ)明(工学・数学・暦学)と,因明・内明の代わりに呪術明・符印明を含んだ世俗一般の学芸である外(ゲ)の五明がある。

ごみんかん

ごみんかん [2] 【護民官】
(1)〔tribune〕
古代ローマの平民保護のための官職。定員一〇名,任期一年で,平民の投票で選ばれた。元老院やコンスルの決定に対し拒否権をもち,平民会で議長を務める。共和制末期には権限が増し,政争の道具となった。
(2)「護国卿(ゴコクキヨウ)」に同じ。

ごむそう

ごむそう 【御夢想】
夢で神仏のお告げがあること。また,そのお告げ。「今夜の―に,西門に立たせられたを妻とさだめよとの―/狂言・伊文字」

ごむにち

ごむにち 【五墓日】
暦注の一。葬礼・播種,その他万事に凶とされる悪日。

ごむよう

ごむよう [2][0] 【御無用】
(1)必要がないこと,いらないことの意の丁寧語。相手の好意や心遣いを断るときに用いる。「心配は―です」
(2)門付(カドヅケ)などを断る語。

ごむらかみてんのう

ごむらかみてんのう 【後村上天皇】
(1328-1368) 第九七代天皇(在位 1339-1368)。名は義良(ノリナガ)。後醍醐(ゴダイゴ)天皇の第七皇子。建武政権下に北畠顕家とともに陸奥に赴き,東北地方を鎮定。即位後は吉野を皇居とし,京都回復を図ったがならず,賀名生(アノウ)・河内・住吉などに転住した。

ごむりごもっとも

ごむりごもっとも [2][2] 【御無理御尤も】
相手の言うことに筋道が立ってないと知りながら,遠慮したり,恐れたりして従うこと。

ごめ

ごめ 【込】 (接尾)
〔動詞「こむ(込)」の連用形から〕
名詞に付いて,「…とともに」「…ぐるみ」「…ごと」の意を表す。「根―に吹き折られたる/枕草子 200」

ごめい

ごめい 【五明】
〔舜(シユン)が作ったという扇の名から〕
扇の異名。「―はかたじけなや/咄本・醒睡笑」

ごめいさん

ごめいさん [2][0] 【御名算・御明算】
他人の計算の正しい意の丁寧語。主に算盤(ソロバン)でいう。

ごめん

ごめん [0] 【御免】
(1)免許・許可の尊敬語。「お出入り―になる」「天下―」「木戸―」
(2)免官・免職の尊敬語。「お役を―になる」
(3)「ごめんなさい」の略。「さっきは―ね」
(4)「ごめんください」の略。「玄関で―,―と呼ばわる」
(5)拒否・拒絶の気持ちを婉曲に表す語。「戦争はもう―だ」「そんな役回りは―だ」
(6)赦免・容赦の尊敬語。「衆会(シユエ)のおん座敷とも存ぜず候。―あらうずるにて候/謡曲・吉野静」

ごめん

ごめん【御免をこうむって】
with your leave[permission].御免ください Excuse me (ことわり)./I beg your pardon (わび).

ごめん=

――(を)蒙(コウム)・る
(1)相手の許可を得る。「―・って奥の座敷に入る」
(2)相手の許可を得て退出する。「夜もふけましたので,そろそろ―・ります」
(3)断る。「そんな仕事は―・りたいね」
〔(2)(3)は「を」が省略されることも多い〕

ごめんかご

ごめんかご [2] 【御免駕籠】
江戸時代,医者や裕福な町人が,町奉行の許しを得て用いた黒塗りの自家用かご。

ごめんがわ

ごめんがわ [2] 【御免革】
(1)一般人の使用が許されていた染め革。茶色地に白で模様を染めたもの。
〔紫色の染め革は禁止されていた〕
[貞丈雑記]
(2)「正平(シヨウヘイ)革」に同じ。

ごめんください

ごめんください 【御免下さい】 (連語)
(1)他家を訪問したときや辞去するときの挨拶の言葉。「―。どなたかいらっしゃいませんか」
(2)許しを請う丁寧な言葉。「お気にさわったら―」

ごめんげた

ごめんげた [2] 【御免下駄】
楕円形の台に,白い丸ぐけの鼻緒をつけた畳付きの駒下駄。宮中での履物は草履に限られたが,雨天の際だけ特に許されたのでいう。

ごめんそう

ごめんそう [0][2] 【御面相】
顔つき。容貌。悪く言ったり,からかったりする時に言う。「たいそうな―」

ごめんたい

ごめんたい【五面体】
a pentahedron.→英和

ごめんなさい

ごめんなさい 【御免なさい】 (連語)
(1)許しを請うたり,謝罪したりするときに言う語。「―,痛かったでしょ」
(2)他家を訪れたり,辞去したりするときの挨拶の言葉。「ではこれで―」

ごめんひつ

ごめんひつ [2][0] 【御免筆】
御家流の奥義を青蓮(シヨウレン)院門跡から許されること。また,許された人。

ごもく

ごもく 【芥】
ごみ。ちり。あくた。「人の住家に塵―の溜る程世にうるさき物なし/浮世草子・一代女 3」

ごもく

ごもく [0] 【五目】
(1)五種の品。また,いろいろの物が混じっていること。特に料理で,魚・肉・野菜などを取り合わせてあること。
(2)「五目鮨(ズシ)」「五目そば」「五目飯(メシ)」などの略。
(3)「五目並べ」の略。

ごもく

ごもく [1] 【五木】
⇒ごぼく(五木)

ごもくずし

ごもくずし [3] 【五目鮨】
魚・野菜などの種々の具を味付けしてすし飯に混ぜたもの。ばらずし。ちらし。[季]夏。

ごもくそば

ごもくそば [4] 【五目蕎麦】
野菜・肉・卵など,数種の具を入れたそば。また,同様の中華そば。

ごもくづけ

ごもくづけ [0] 【五目漬(け)】
ナス・キュウリ・シソ・ショウガ・ミョウガの五品を刻んで塩漬けにした漬物。

ごもくならべ

ごもくならべ [4] 【五目並べ】
二人で交互に碁石を碁盤上に置き,縦・横・斜めのいずれかに先に五つ連ねた方を勝ちとする遊戯。連珠(レンジユ)。ごならべ。五目。

ごもくば

ごもくば 【芥場】
ごみため。ごみすてば。ごもく所。

ごもくまめ

ごもくまめ [3] 【五目豆】
煮豆の一。大豆をニンジン・ゴボウ・レンコン・昆布などといっしょに煮たもの。

ごもくめし

ごもくめし [0][3] 【五目飯】
鶏肉・シイタケ・油揚げ・野菜などの具を混ぜて炊いた味付け飯。加薬飯(カヤクメシ)。

ごもじ

ごもじ [2] 【五文字】
(1)五つの文字。いつもじ。
(2)和歌・俳諧・連歌などで,五音から成っている句。
(3)「五文字付け」の略。

ごもじづけ

ごもじづけ [0] 【五文字付け】
(1)雑俳の一。五文字の題に対し,五文字の付句をつけるもの。のちには,題も付句も五文字にはこだわらなくなった。江戸時代中期以降流行。五文字。五字。
(2)江戸時代後期に流行した雑俳の一。上五文字を題に,下二句を付ける。

ごもじゅ

ごもじゅ [0]
スイカズラ科の常緑低木。沖縄・台湾に自生し,また庭木・盆栽ともされる。葉は長楕円形で革質。春,枝頂に白い花が集散花序に咲く。コウルウメ。

ごもっとも

ごもっとも [2] 【御尤も】 (形動)
「もっとも」を丁寧にいう語。「―な御意見でございます」

ごもっとも

ごもっとも【御尤もです】
You are right.そうおっしゃるのも〜 You may well say that.

ごもつ

ごもつ [1] 【御物】
(1)その人を敬って,その持ち物をいう語。皇室や貴人の持ち物にいう。ぎょぶつ。
(2)武家や寺家で,主人の近くに仕えた少年。また,寵愛を受けた少年。
(3)「御物袋(ゴモツブクロ)」の略。

ごもつあがり

ごもつあがり 【御物上がり】
かつて,「御物{(2)}」であった者。また,それから取り立てられた者。小姓あがり。

ごもつせっき

ごもつせっき [4] 【御物石器】
岐阜県周辺に出土する縄文時代の磨製石器。長さ30センチメートル,舟形の中央にへこみのある特異な形状で,用途は不明。名称は,同種のものが皇室の御物になったことに由来する。ぎょぶつせっき。

ごもつぶぎょう

ごもつぶぎょう [4] 【御物奉行】
⇒おものぶぎょう(御物奉行)

ごもつぶくろ

ごもつぶくろ [4] 【御物袋】
茶器を入れる袋。御物。

ごもつまきえ

ごもつまきえ [4][5] 【御物蒔絵】
貴人の所蔵する蒔絵。また,足利義政所蔵品風の蒔絵。

ごももぞのてんのう

ごももぞのてんのう 【後桃園天皇】
(1758-1779) 第一一八代天皇(在位 1770-1779)。名は英仁(ヒデヒト)。桃園天皇の第一皇子。

ごもん

ごもん [2] 【御紋】
貴人を敬ってその紋章をいう語。「将軍家の―」「菊の―」

ごもん

ごもん [1] 【五門】
⇒五摂家(ゴセツケ)

ごもんしゅう

ごもんしゅう [2] 【御紋衆】
武家で,主君と同じ紋をつけることを許された家臣。

ごもんぜき

ごもんぜき [2] 【御門跡】
門跡を敬っていう語。

ごもんはいりょう

ごもんはいりょう [4] 【御紋拝領】
主君の紋を賜ること。

ごもんめぎん

ごもんめぎん [0][4] 【五匁銀】
1765年(明和2)から72年(安永1)まで発行された「銀五匁」の極印のある長方形の銀貨。一二枚を一両にあてた。明和五匁銀。

ごや

ごや [1] 【午夜】
夜の一二時。まよなか。よなか。夜半。

ごや

ごや [1] 【後夜】
(1)六時{(1)}の一。夜を三分した最後の時間。ほぼ現在の午前二時から六時頃。またその間に行う勤行。「―の御加持にもののけあらはれ出できて/源氏(柏木)」
→初夜
→中夜
(2)夜半から朝まで。

ごや

ごや [1] 【五夜】
(1)一夜を五つに分けたものを,ひとまとめに呼ぶ語。甲夜(初更),乙夜(イツヤ)(二更),丙夜(三更),丁夜(四更),戊夜(ボヤ)(五更)の五つに分ける。「一点の残灯―通ず/菅家文草」
(2){(1)}の第五である戊夜のこと。
(3)子供が生まれて五日目の祝い。「三夜―七夜九夜などいかめしくきこえて/増鏡(草枕)」

ごやく

ごやく [1] 【五薬】
代表的な五種の薬の材料。草・木・虫・石・穀。一説に草・木・金・石・穀。

ごやく

ごやく [0] 【誤訳】 (名)スル
誤って翻訳すること。また,まちがった訳。「不注意から―する」

ごやく

ごやく【誤訳】
mistranslation.〜する make an error in translation.

ごゆう

ごゆう [1] 【五友】
友として親しむべき五つの物。草木の五友(竹・梅・蘭(ラン)・菊・蓮(ハス)),風流の五友(明月清風・古典今文など)がある。文人画の画題として用いられる。

ごゆう

ごゆう [0] 【梧右】
手紙の脇付に用いる語。机下。梧下。

ごゆう

ごゆう [0] 【娯遊】 (名)スル
楽しみ遊ぶこと。遊娯。

ごゆうけん

ごゆうけん ゴイウ― [2] 【互有権】
境界線上に設けた界標・囲障・牆壁(シヨウヘキ)および溝渠(コウキヨ)に対する相隣者の共有権。分割請求できない。

ごよう

ごよう [0] 【五葉】
「五葉松(ゴヨウマツ)」の略。

ごよう

ごよう [2] 【御用】
(1)その人を敬ってその用事・入用などをいう語。また,丁寧語。「―を承りましょう」
(2)朝廷・幕府などの用事・用命。公用・公務であること。「唐土朝鮮の湊に舟を入れ初め,大方ならぬ―を調へ/浮世草子・新色五巻書」
(3)江戸時代,捕り方が犯罪人を捕らえること。また,その時に発した語。
(4)政府などの権威にへつらって主体性のないこと。「―新聞」「―学者」
(5)商家で,御用聞きに回る丁稚(デツチ)や小僧。樽拾い。「酒屋の―」

ごよう

ごよう [0] 【誤用】 (名)スル
本来の用法と違った用い方をすること。まちがった用法。

ごよう

ごよう [0] 【梧葉】
アオギリの葉。

ごよう

ごよう【御用】
(1)[注文]an order.→英和
(2)[用事]one's business.何か〜はありませんか (Is there) anything I can do for you?
‖御用聞き(に回る) an order taker (go the round of customers).御用組合 a company[kept]union.御用始め(納め) the opening (closing) of government offices for the year.

ごよう

ごよう【誤用】
a misuse.→英和
〜する misuse;use <a thing> for a wrong purpose.

ごようえし

ごようえし [4] 【御用絵師】
室町から江戸時代,幕府・諸大名の専属となって制作した画家。特に幕府に召しかかえられた狩野派をさす。

ごようおさめ

ごようおさめ [4] 【御用納め】
官庁で,その年の仕事を終わりにすること。普通,一二月二八日。御用仕舞い。[季]冬。
⇔御用始め

ごようがくしゃ

ごようがくしゃ [4] 【御用学者】
時の政府や権力者に迎合して,その利益となる説を述べる学者。

ごようきき

ごようきき [2] 【御用聞き】
(1)得意先を回って注文を聞くこと。また,その人。
(2)江戸時代,町人で,官命を受けて犯人の逮捕にあたった者。岡っ引き。目明かし。

ごようきん

ごようきん [0][2] 【御用金】
(1)江戸時代,幕府・諸藩が公用遂行の資金を得るため,利息をつけて返済する約束で,町人・百姓に強制的に課した借用金。用金。
(2)江戸時代,二条城などに蓄えておいた幕府の備金。
(3)江戸時代,大名のお手元金。「殿の貯へ置き給ふ―を配分し/浄瑠璃・忠臣蔵」

ごようくみあい

ごようくみあい [4] 【御用組合】
使用者に支配されたり,経費の多くを会社の補助によって得たりして,自主性に欠ける労働組合。会社組合。

ごようしょうにん

ごようしょうにん [4] 【御用商人】
(1)近世,幕府・諸藩の諸用を務め,特権を得ていた商人。蔵元・掛屋・札差など。御用達(ゴヨウタシ)。御用聞き。御出入り。
(2)認可を得て,宮中・官庁の用品を納める商人。御用達(ゴヨウタシ)。

ごようしんぶん

ごようしんぶん [4] 【御用新聞】
時の政府の保護を受け,その利益となるような論説・報道を行う新聞。

ごようずみ

ごようずみ [0] 【御用済み】
(1)身分が高い人の,使用済みのもの。
(2)官庁で,用務を命ぜられていた者が,用務が終わって,その職を免ぜられること。

ごようせん

ごようせん [0] 【御用船】
江戸時代,幕府・諸藩が荷物運送などを委託した民間の船舶。

ごようぜいてんのう

ごようぜいてんのう ゴヤウゼイテンワウ 【後陽成天皇】
(1571-1617) 第一〇七代天皇(在位 1586-1611)。初名和仁(カズヒト),のち周仁(カタヒト)。正親町(オオギマチ)天皇の皇子誠仁(ノブヒト)親王の第一王子。和漢の学を好み,「古文孝経」「職原抄」「日本書紀神代巻」など慶長勅版を刊行。

ごようたし

ごようたし [0][2] 【御用達】
〔「ごようたつ」「ごようだち」とも〕
(1)宮中・官庁に物品を納入すること。
(2)「御用商人」に同じ。

ごようちょうちん

ごようちょうちん [4] 【御用提灯】
(1)官用の者が持った,官符の紋章などの入った提灯。
(2)江戸時代,夜間,捕り手が犯人を捕らえる時にかざした「御用」と書いた提灯。

ごようてい

ごようてい [0] 【御用邸】
皇室の別邸。避寒・避暑などに使用する。

ごようでやく

ごようでやく 【御用出役】
江戸時代,役人が本来の職務以外の臨時の職務に就くこと。また,その人。

ごようとりつぎ

ごようとりつぎ 【御用取次】
⇒側用取次(ソバヨウトリツギ)

ごようにん

ごようにん [2] 【御用人】
用人の敬称。
→用人

ごようはじめ

ごようはじめ [4] 【御用始め】
官庁で,年末年始の休暇が明けて,仕事を始めること。普通,一月四日。
⇔御用納め
[季]新年。

ごようばこ

ごようばこ [2] 【御用箱】
江戸時代,幕府や大名などの文書・物品を運ぶ時に納めた箱。

ごようべや

ごようべや [0] 【御用部屋】
江戸時代,老中・若年寄が政務を執った,江戸城内の部屋。

ごようまつ

ごようまつ [2] 【五葉松】
マツ科の常緑高木。山地に生え,また庭木・盆栽とする。樹皮は暗褐色。針形の葉が五本ずつ束になってつく。松かさは卵状長楕円形。ゴヨウノマツ。ヒメコマツ。

ごようめし

ごようめし [2] 【御用召】
官府が出頭せよと出す命令。多くは官位・官職を任命するための呼び出し。

ごようもの

ごようもの 【御用物】
宮中や官庁の用に供する物。

ごようろん

ごようろん [2] 【語用論】
〔論〕
〔pragmatics〕
記号論の一分科。記号とその記号を使用ないしは解釈する者との間の関係を理論的・形式的に考察する。
→意味論
→構文論

ごよく

ごよく [1] 【五欲】
〔仏〕
(1)色(シキ)・声(シヨウ)・香・味・触(ソク)の五境に対する愛。
(2)財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲の五つの欲望。

ごよざごよざ

ごよざごよざ
〔「ごよざ」は御用心候えの意の「御用ざ」の転〕
火の番・夜番などが用心を呼びかける語。「風の夜はせき��廻る火用心―/浄瑠璃・天の網島(下)」

ごらいこう

ごらいこう [0] 【御来光】
高山などで,尊いものとして迎える日の出。ブロッケン現象。仏の御光。[季]夏。「富士山頂で―を拝む」

ごらいこう

ごらいこう【御来光を見る】
see the sunrise <from the top of Mt.Fuji> .→英和

ごらいごう

ごらいごう [0] 【御来迎】
(1)「来迎」の尊敬語。
(2)江戸時代のおもちゃ。竹筒を引くと中に仕組んだ仏が現れ,後光を模した畳んだ紙が開く仕掛けになっている。
(3)高山で日の出や日没時に,太陽を背にして立つと霧に自分の影が大きく映り,影の周りに色のついた光が現れる現象。グローリー。来迎。[季]夏。
御来迎(2)[図]

ごらいだん

ごらいだん 【御頼談】
江戸時代,大名が秋の租税米を担保にして蔵屋敷に出入りする町人に借金を頼むこと。

ごらく

ごらく [0] 【娯楽】 (名)スル
心を慰め,楽しむこと。また,そのような物事。笑い,喜ぶような楽しみ。「―室」「―施設」「極楽の浄土に抜苦―するが如し/千山万水(乙羽)」

ごらく

ごらく【娯楽】
(an) amusement;(a) pastime;→英和
(a) recreation.→英和
‖娯楽街 an amusement center.娯楽設備[施設]amusement facilities.娯楽雑誌 a magazine for amusements.娯楽室 a recreation room.娯楽番組 an entertainment program.

ごらん

ごらん [0] 【御覧】
■一■ (名)
見ることの尊敬語。「―に供する」「―のとおり」
■二■「ごらんなさい」の略。「お母さん早く―よ」「それ―,壊れちゃったじゃないか」「こっちへ来て―」

ごらん

ごらん【御覧のとおり】
as you see.それ〜 There!/Didn't I tell you so?

ごらん=になる

――にな・る
(1)動詞「見る」の尊敬語。「新聞,もう―・りましたか」
(2)補助動詞的な用法。動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,「…てみる」の尊敬語として用いられる。「一口飲んで―・れば分かります」

ごらん=に入れる

――に入・れる
動詞「見せる」の謙譲語。お見せする。御覧に供する。「新しい作品を―・れる」

ごらんず

ごらん・ず 【御覧ず】 (動サ変)
「見る」の尊敬語。「見給ふ」より敬意が高い。
(1)御覧になる。「これを帝―・じて,いかが帰り給はむそらもなく思さる/竹取」
(2)結婚なさる。「まだ無下にいはけなき程に侍るめれば,たはぶれにても―・じがたくや/源氏(若紫)」
(3)世話をなさる。「年ごろも―・じて久しくなりぬ/堤中納言(よしなしごと)」
(4)連用形「ごらんじ」が他の動詞の上に付いて,「見…」の形の複合動詞の尊敬語となる。「とのにも御方々の童・下仕へのすぐれたるをと―・じくらべ/源氏(乙女)」

ごらんぜ∘らる

ごらんぜ∘らる 【御覧ぜらる】 (連語)
〔「御覧ず」に助動詞「らる」の付いたもの〕
(1)(「らる」が受け身の場合)見ていただく。お見せする。御覧に入れる。「かくおほけなきさまを―∘られぬるも,かつはいと思ひやりなく恥づかしければ/源氏(若菜下)」
(2)(「らる」が可能の場合)御覧になることができる。御覧になれる。「ふとみゆきして御覧ぜむに,―∘られなむ/竹取」
(3)(「らる」が自発の場合)自然と御覧になる。「よろづの罪わすれて,あはれにらうたしと―∘らる/源氏(澪標)」
(4)(「らる」が尊敬の場合。中世以降の用法)御覧になられる。「めづらしきあづま男をこそ―∘られ候はんずらめ/平家 11」

ごらんなさい

ごらんなさい 【御覧なさい】
〔「ごらんなさる」の命令の言い方。「ごらんなさいませ(まし)」の「ませ(まし)」の略から〕
(1)「見なさい」の尊敬語・丁寧語。「あの看板をよく―」
(2)自分の判断や予想が当たったとき,得意になって,その結果をさし示す語。「ほら―,私の言ったとおりになったでしょ」
(3)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて「…てみなさい」の丁寧な言い方として用いられる。「ちょっと貸して―」

ごらんなさる

ごらんなさ・る [5] 【御覧なさる】
■一■ (動ラ五[四])
〔■二■ が本来の活用〕
「見る」の尊敬語。「そんなに根をつめて―・らずとも,少しお休みになってはいかが」
■二■ (動ラ下二)
(1){■一■}に同じ。「さやうに御心得なされ候て,その方のひがらも―・れ/捷解新語」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,「…てみる」の意の尊敬語として用いられる。「法印,占うて―・れ/歌舞伎・水木辰之助」

ごり

ごり [1] 【鮴・石伏魚】
(1)淡水魚カジカの異名。
(2)チチブやヨシノボリなど,小形のハゼ類の異名。[季]夏。

ごりおし

ごりおし [0] 【ごり押し】 (名)スル
無理やりに自分の考えを押し通すこと。「―して決めてしまう」

ごりおし

ごりおし【ごり押しする】
steam-roller;forge ahead regardless (of others).

ごりがん

ごりがん [0]
理不尽なことを無理やり押し通すこと。何としてでも思うとおりにすること。

ごりき

ごりき [1] 【五力】
〔仏〕
(1)悟りを開く方法である三十七道品(ドウホン)の一部分で,悪を破る五つの力。信力(心を清らかにする力)・念力(記憶する力)・精進力(善に励む力)・定(ジヨウ)力(禅定する力)・慧(エ)力(真理を理解する力)の五つ。
→三十七道品
(2)唯識宗で,説明しきれない定力・通力・借識力・願力・法威徳力の不思議な五つの力をいう。
(3)五種の魔力。五魔。

ごりきみょうおう

ごりきみょうおう 【五力明王】
⇒五大明王(ゴダイミヨウオウ)

ごりごり

ごりごり
■一■ [1] (副)スル
(1)かたい物がこすれるさま。また,かたい物がこすれ合って立てる音を表す語。「ひざで―(と)押す」「豆を―(と)碾(ヒ)く」
(2)かたくてでこぼこしているさま。「―した背骨」
(3)力まかせに事を行うさま。強引に押し通すさま。「力で―押しまくる棋風」
■二■ [0] (形動)
歯が立たないほどかたいさま。「―の里芋」「まだ生で―だ」

ごりしょう

ごりしょう [2] 【御利生】
神仏から受ける恩恵。

ごりつ

ごりつ [1] 【五律】
「五言律詩(ゴゴンリツシ)」の略。

ごりにち

ごりにち [2] 【五離日】
暦注の一。婚礼・旅立ち・契約などを忌む日。申(サル)の日と酉(トリ)の日をいう。

ごりむちゅう

ごりむちゅう [1] 【五里霧中】
〔「後漢書(張楷伝)」から。五里にもわたる深い霧の中に居る,の意〕
方角が分からなくなってしまうこと。物事の様子がまったく分からず,方針や見込みが立たないこと。

ごりむちゅう

ごりむちゅう【五里霧中である】
be quite in the dark;→英和
be utterly bewildered.

ごりゃく

ごりゃく 【御暦】
〔「りゃく」は呉音〕
天皇に奉る暦(レキ)。

ごりゃくのそう

ごりゃくのそう 【御暦の奏】
平安時代,陰陽寮の暦博士が作った翌年の暦を,中務省が奏上する儀式。一一月一日に紫宸殿で行われた。おんこよみの奏。こよみの奏。

ごりやく

ごりやく [2] 【御利益】
(1)神仏を信ずることから受ける恩恵。めぐみ。「天神様の―」
(2)人や金品から与えられる恩恵。「お金の―」

ごりやく

ごりやく【御利益】
an answer to a prayer.→英和
〜のある propitious.→英和
〜があった One's prayer was answered.

ごりゅう

ごりゅう [1] 【五流】
能楽で,観世(カンゼ)・宝生(ホウシヨウ)・金春(コンパル)・金剛(コンゴウ)・喜多の五つの流派。能楽五流。

ごりゅう

ごりゅう ゴリウ 【五柳】
陶淵明(トウエンメイ)のこと。

ごりゅうきそう

ごりゅうきそう ゴリウ―サウ [0] 【五柳帰荘】
東洋画の画題。陶淵明が任を辞し,帰去来辞を作って荘園(ソウエン)に帰った故事を描いたもの。

ごりゅうさい

ごりゅうさい [2] 【五竜祭】
陰陽師(オンヨウジ)の行なった,雨乞いの祭り。竜は雨をつかさどると考えられた。

ごりゅうせんせい

ごりゅうせんせい ゴリウ― 【五柳先生】
陶淵明が自宅の近くに五本の柳があることに因んで自ら称した号。

ごりょう

ごりょう 【後梁】
⇒こうりょう(後梁)

ごりょう

ごりょう 【後涼】
⇒こうりょう(後涼)

ごりょう

ごりょう [1][2] 【御料】
(1)天皇や貴人の用いるもの。衣服・飲食物・器具など。「かの―にとてまうけさせ給ひける櫛の箱一よろひ/源氏(蜻蛉)」
(2)寺社の供物。
(3)「御料所」「御料地」の略。

ごりょう

ごりょう [1] 【御陵】
天皇・皇后・皇太后・太皇太后の墓。みささぎ。

ごりょう

ごりょう【御陵】
an Imperial mausoleum.

ごりょう

ごりょう [1] 【御霊】
(1)「霊魂」の尊敬語。みたま。「是れ讃岐院の―なりとて/保元(下・古活字本)」
(2)怨みを残して死んだ人の霊や疫神など,人々に災厄をもたらす怨霊(オンリヨウ)。
(3)「御霊会(ゴリヨウエ)」の略。

ごりょう

ごりょう [1] 【御領】
皇室・幕府などの領有する土地。

ごりょう

ごりょう [1] 【御寮・御料】
(1)貴人,または貴人の子女を敬っていう語。「少輔(ジヨウ)の―とぞ申す/義経記 8」「―は青竹おろしの館に入り給ひぬ/曾我 5」
(2)人名や人を表す語に付けて,敬愛の意を表す。「嫁―」「万寿―をも五大院右衛門宗繁が具足しまゐらせ候ひつるを/太平記 10」

ごりょう

ごりょう [0] 【悟了】 (名)スル
さとりきること。「四目相見て両心―し/福翁百話(諭吉)」

ごりょう

ごりょう [0] 【誤療】
間違った医療。医療過誤。「誤診と―」

ごりょうえ

ごりょうえ [2] 【御霊会】
(1)御霊{(2)}を慰め遷(ウツ)すために行う祭り。863年平安京神泉苑で行われたのが最初で,疫病の発生する季節に盛んに催された。御霊祭。「今日はこの郷の―にや有らんと思へば/今昔 28」
(2)京都八坂神社の祭礼。祇園御霊会。祇園会。

ごりょうかく

ごりょうかく 【五稜郭】
北海道函館市にある洋式城郭趾。1864年江戸幕府が箱館奉行所として築いた,平面が星形の平城。箱館戦争で榎本武揚らがたてこもり,維新政府と交戦。72年(明治5)廃城。堀・石垣・土塁が残る。

ごりょうかくのたたかい

ごりょうかくのたたかい 【五稜郭の戦い】
⇒箱館戦争(ハコダテセンソウ)

ごりょうしゃ

ごりょうしゃ [2] 【御料車】
天皇や皇族の乗る車・車両。

ごりょうしょ

ごりょうしょ [4][0] 【御料所】
(1)皇室の所有地。禁裏御料。御料地。御料。
(2)幕府の直轄領。御料。御領。天領。
⇔私領

ごりょうしょ

ごりょうしょ [2] 【御両所】
おふたり。お二方。
→両所

ごりょうしんこう

ごりょうしんこう [4] 【御霊信仰】
御霊{(2)}の祟りを恐れ,これを鎮めて平穏を回復し,繁栄をもたらそうとする信仰。平安時代初期以降御霊会(エ)が盛んに催される一方で,菅原道真の霊など霊威をふるう悪鬼的存在は神社の祭神として祀(マツ)られ恒常的な祭祀の対象となった。御霊信仰は祇園信仰や天神信仰へと発展した。なお,江戸時代の御霊としては佐倉惣五郎が有名。

ごりょうじんじゃ

ごりょうじんじゃ [4] 【御霊神社】
非業の死をとげた人の霊のたたりを恐れて,その霊を鎮めるために祀(マツ)った神社。京都の上御霊神社・下御霊神社などが有名。

ごりょうち

ごりょうち [2] 【御料地】
「御料所{(1)}」に同じ。

ごりょうづか

ごりょうづか [2] 【御霊塚】
祟りを恐れて,その霊魂を祀(マツ)った塚。

ごりょうにん

ごりょうにん [2] 【御寮人・御料人】
(1)貴人や上流階級の人の娘・妻に対する敬称。近世以降,中流の町家の娘や若妻をもいう。「是は―様の不断着/浮世草子・一代男 1」
(2)人の娘や妻の名に付けて,敬愛の気持ちを表す。「俵藤太殿の御娘子,米市―のお里通ひぢやとおしやれ/狂言・米市(虎寛本)」

ごりょうば

ごりょうば [0][4] 【御猟場】
皇室の狩猟場。

ごりょうりん

ごりょうりん [0][2] 【御料林】
旧憲法下で,皇室所有の森林。宮内省の御料局(のちの帝室林野局)が管理し,その収入は皇室の主要財源となった。戦後,国有財産に移管。

ごりょんさん

ごりょんさん [1] 【御寮人さん】
〔「ごりょうにんさん」の転〕
「御寮人」を敬っていう語。主に西日本で用いる。

ごりん

ごりん [0] 【五輪】
(1)〔仏〕
 (ア)人間の両手・両膝・頭。五体。
 (イ)密教で,万物を構成する地・水・火・風・空の五大を,欠けるところのない輪にたとえていう。
 (ウ)「五輪塔」に同じ。
(2)近代オリンピックの大会旗に描かれた五つの輪。また,オリンピック。「―大会」「―種目」

ごりん

ごりん [0][1] 【五倫】
〔孟子(滕文公上)「教以�人倫�,父子有�親,君臣有�義,夫婦有�別,長幼有�序,朋友有�信」から〕
儒教における五つの基本的な人間関係を規律する五つの徳目。すなわち父子の親,君臣の義,夫婦の別,長幼の序,朋友の信をいう。五常。

ごりん

ごりん【五輪旗】
the Olympic flag.五輪大会 the Olympic games.

ごりんかん

ごりんかん [2] 【五輪観】
〔仏〕 密教で地・水・火・風・空の五大を自己の膝・臍(ヘソ)・胸・眉間・頭頂に配し,自分と大日如来が同一であることを体現する修行法。五字厳身観。五輪成身(ジヨウシン)観。

ごりんき

ごりんき [2] 【五輪旗】
五大陸を表す五つの輪を描いた近代オリンピックの旗。

ごりんくじみょうひみつしゃく

ごりんくじみょうひみつしゃく 【五輪九字明秘密釈】
仏書。覚鑁(カクバン)の著書。一巻。阿弥陀仏は大日如来が示す一つのあり方という立場から,真言密教における浄土信仰を主張したもの。

ごりんじょうしん

ごりんじょうしん [4] 【五輪成身】
五輪観を体得して大日如来と一つになること。

ごりんそとば

ごりんそとば [5] 【五輪卒塔婆】
⇒五輪塔(ゴリントウ)

ごりんとう

ごりんとう [0] 【五輪塔】
密教で説く五大を表す五つの形から成る塔。地輪(四角)・水輪(円)・火輪(三角)・風輪(半月形)・空輪(宝珠形)の順に積み上げる。各面に五大の種子(シユジ)を刻む。平安中期以後,供養塔として用い,鎌倉以後,墓標として広く用いられた。五輪。五輪卒塔婆。法界塔(ホツカイトウ)。
五輪塔[図]

ごりんのしょ

ごりんのしょ 【五輪書】
兵法書。宮本武蔵著。五巻。1643年頃成立。五輪すなわち地・水・火・風・空になぞらえて五部に分け,兵法の奥義を述べる。

ごりんのとう

ごりんのとう [5] 【五輪の塔】
⇒五輪塔(ゴリントウ)

ごりんばな

ごりんばな [2] 【五輪花】
レンプクソウの別名。

ごり押し

ごりおし [0] 【ごり押し】 (名)スル
無理やりに自分の考えを押し通すこと。「―して決めてしまう」

ごり押しする

ごりおし【ごり押しする】
steam-roller;forge ahead regardless (of others).

ごる

ごる 【五流】
古代,律に定められた五種の流刑。加役流・反逆縁坐流・子孫犯過失流・不孝流・会赦猶流のこと。

ごれい

ごれい [0] 【後礼】
茶道で,茶会に招かれた翌日,お礼に行くこと。
⇔前礼

ごれい

ごれい [0] 【語例】
言葉の例。「―を集める」

ごれい

ごれい [1] 【五礼】
〔周礼(春官,大宗伯)〕
五つの礼。吉礼(祭祀)・凶礼(喪葬)・賓礼(賓客)・軍礼(軍旅)・嘉礼(冠婚)の五つ。

ごれい

ごれい [0] 【五齢】
昆虫の幼虫が四回目の脱皮をしてから次の脱皮をするまでの期間。蝶・蛾の多くでは幼虫の最終齢に相当する。

ごれいぜいてんのう

ごれいぜいてんのう 【後冷泉天皇】
(1025-1068) 第七〇代天皇(在位 1045-1068)。名は親仁(チカヒト)。後朱雀天皇の第一皇子。母は藤原嬉子。関白藤原頼通の時代で,藤原氏の最盛期であった。在位中に「前九年の役」があった。

ごれいぜん

ごれいぜん [0] 【御霊前】
(1)死者を敬って霊前を丁寧にいう語。
(2)霊前に供える金品に書き記す語。

ごれき

ごれき 【呉歴】
(1632-1718) 中国清代の画家。字(アザナ)は漁山,号は墨井道人。元の黄公望の画風を好み山水画をよくした。

ごれんし

ごれんし [2] 【五斂子】
カタバミ科の熱帯果樹。インドネシア原産。高さ10メートルに達する。葉は羽状複葉。果実は断面が星形の楕円形で黄熟し,果肉は淡泊でやや酸味があり,生食する。

ごれんし

ごれんし [2] 【御連枝】
天皇や貴人の兄弟を敬っていう語。「これ皆後伏見院の御子,今上皇帝の―なり/太平記 5」

ごれんじゅう

ごれんじゅう [2] 【御簾中】
〔「ごれんちゅう」とも〕
公卿・将軍・大名などの正妻を敬っていう語。「引取る太刀にて―を害し/大友記」

ごろ

ごろ [1]
「ごろつき」の略。「政治―」「会社―」

ごろ

−ごろ【−頃】
about[around] <nine in the morning> ;→英和
toward <evening> .→英和

ごろ

ごろ
⇒ごろつき.政治ごろ a political demagogue.

ごろ

ごろ [0] 【語呂・語路】
(1)言葉の言い回し。続き具合。特に,発音した時の音の続き具合。調子。語調。「―のいい名前」「―が悪い」
(2)「語呂合わせ」の略。

ごろ

ごろ【語呂が良い(悪い)】
sound well (stiff).語呂合わせ a play on words;a pun.→英和

ごろあわせ

ごろあわせ [3] 【語呂合(わ)せ・語路合(わ)せ】
言語遊戯の一。ことわざや俗語などに類似の音を当てて意味の全く異なる成句に仕立てたり,言葉続きの音調によって二重に聞きとれるような成句を作るもの。江戸後期に雑俳の一種として流行。「猫に小判」に対する「下戸(ゲコ)に御飯」「市川団蔵よびにはこねえか(内から,だれぞよびには来ぬか)」の類。地口。口合(クチアイ)。

ごろう

ごろう ゴラウ 【五郎】
歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「八重九重花姿絵」の九変化の一。三升屋二三治作詞,一〇世杵屋六左衛門作曲。1841年江戸中村座初演。曾我の五郎の郭通いを描く。雨の五郎。

ごろう

ごろう [0] 【語漏】
言葉が次から次へと出てくる現象。躁病者にみられる多弁の状態。また,多弁であるが意味不明な言葉をつらねる失語症の一つの症状。

ごろうじゃる

ごろうじゃ・る ゴラウジヤル 【御覧じゃる】 (動ラ四)
〔「ごろうず」に「ある」が付いた「ごろうじある」の転〕
ごらんになる。「当世風のやさ姿,お姫様―・れ/浄瑠璃・一谷嫩軍記」

ごろうじる

ごろう・じる ゴラウジル [4] 【御覧じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「ごろうず」の上一段化〕
(1)ごらんになる。「細工(サイク)は流々(リユウリユウ),仕上げを―・じろ」「わしの所は―・じる通り,馬部屋を見るような家でござりますが/歌舞伎・関取菖蒲�」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,「…てみる」の意の尊敬語として用いられる。「角町にしんみせが御座りますがお出なんして―・じませんか/洒落本・遊子方言」
〔現代語では,命令形の「ごろうじろ」以外の形はあまり用いられない〕

ごろうず

ごろう・ず ゴラウズ 【御覧ず】 (動サ変)
〔「ごらんず」の転〕
(1)ごらんになる。「なんと何れも旦那のはばを―・じたか/浄瑠璃・淀鯉(上)」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,「…てみる」の意の尊敬語として用いられる。「よくよく按じて―・ぜい/杜詩続翠抄」

ごろうひば

ごろうひば [4] 【ごろう檜葉】
クロベの別名。

ごろう檜葉

ごろうひば [4] 【ごろう檜葉】
クロベの別名。

ごろく

ごろく【語録】
the analects.→英和

ごろく

ごろく [0][1] 【語録】
学者や高僧などの言行を記録したもの。朱子の「近思録」や王陽明の「伝習録」,禅家の「碧巌録」や「従容録」など。また,偉人などの言葉を集めたものをもいう。

ごろく

ごろく [0][1] 【五六】
(1)縦横がそれぞれ五寸と六寸の断面の角材。
(2)間口六幅(ノ),奥行五幅(ノ)の蚊帳。「白無垢(ムク)を―の中でくけて居る/柳多留 12」

ごろごろ

ごろごろ
〜する (1)[転がる]roll about.(2)[遊び暮らす]be idle;loaf (about).→英和
(3)[鳴る]rumble;→英和
roll;→英和
purr (猫がのどを).→英和

ごろごろ

ごろごろ
■一■ [1] (副)スル
(1)かなり重い大きなものがころがるさま。また,その音を表す語。「ドラム缶を―と転がす」
(2)大きなものがたくさんころがっているさま。「大きな石が―している」
(3)雷鳴や,重いものが動いて立てる音を表す語。「遠くで―鳴り出した」
(4)猫がのどを鳴らす音を表す。
(5)たくさんあって,ありふれているさま。「そんな話なら世間に―している」
(6)何もしないでだらけて時を過ごすさま。「休みの日は一日中家で―している」
(7)異物や塊があって,違和感があるさま。「目が―する」
■二■ [4] (名)
〔幼児語〕
かみなり。ごろごろさま。

ごろごろさま

ごろごろさま [6][5] 【ごろごろ様】
〔幼児語〕
かみなり。

ごろごろ様

ごろごろさま [6][5] 【ごろごろ様】
〔幼児語〕
かみなり。

ごろすけ

ごろすけ [2] 【五郎助】
〔鳴き声を「五郎助ほうほう」と聞きなしたことから〕
フクロウの異名。

ごろた

ごろた [1]
(1)丸太。特に,転(コロ)として下に敷く丸太。
(2)「ごろた石」の略。

ごろたいし

ごろたいし [3] 【ごろた石】
道にころがっている丸い石。石ころ。ごろた。

ごろた石

ごろたいし [3] 【ごろた石】
道にころがっている丸い石。石ころ。ごろた。

ごろちゃら

ごろちゃら [1] (副)
物が乱雑に散らばっているさま。ごろっちゃら。「なす事もなく―と暮す/売花翁(緑雨)」

ごろっと

ごろっと [2] (副)
(1)大きく重いものが一回転するさま。また,一回転して落ちるさま。「大石が―ころがる」
(2)大きなものが横たわるさま。「―横になる」

ごろつき

ごろつき [0]
□一□定職も定まった住居も持たずにあちこちをうろついて,弱い者をいじめたり,たかったりするならず者。無頼漢。ごろ。
〔「破落戸」の字を当てることもある〕
□二□ごろごろ鳴ること。また,雷のこと。「―の防ぎへ勅使三度来る/柳多留 159」

ごろつき

ごろつき
a ruffian;→英和
a vagabond.→英和

ごろつく

ごろつ・く [0] (動カ五[四])
(1)ごろごろと音をたてる。ごろごろと雷が鳴る。「―・く猫を手持ちなさに掻き寄すれど/細君(逍遥)」「おつに―・く雷の脳天から/滑稽本・浮世風呂 3」
(2)ごろごろと転がる。「休みには家で―・いている」
(3)塊や異物があって違和感がある。ごろごろする。「目の中が―・く」
(4)決まった住所・仕事をもたず,ごろごろする。また,ぶらぶらと歩き回る。遊び歩く。「毎年此う云ふ夏場を目付けて―・いて歩いて居る/あめりか物語(荷風)」

ごろね

ごろね [0] 【転寝】 (名)スル
寝る支度もせず,そのまま横になって寝てしまうこと。ころびね。「こたつで―する」

ごろね

ごろね【ごろ寝する】
take a nap;→英和
sleep without changing dress.

ごろはちぢゃわん

ごろはちぢゃわん [5] 【五郎八茶碗】
普通よりもやや大きめの,呉須手(ゴスデ)の粗製の飯茶碗。
〔江戸初期,肥前の陶工高原五郎七が造り出し,その名が訛(ナマ)ったとも,五郎七の弟の五郎八が造ったからともいう〕

ごろびき

ごろびき [0] 【転引き】
「転(コロ)がし釣り」に同じ。

ごろり

ごろり
〜と横になる lie down.

ごろり

ごろり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)かたくて大きいものが転がったり倒れたりするさま。ごろっと。ごろん。「大きな石が―と動く」「―と横になる」

ごろん

ごろん [0] 【語論】
文法研究の一分野。単語の構成・活用・品詞性など種々の文法的な働きについて研究するもの。

ごろんじゃる

ごろんじゃ・る 【御覧じゃる】
■一■ (動ラ四)
〔「ごらんじある」の転〕
「見る」の尊敬語。御覧になる。「この様子を―・つて下されい/狂言記・茶壺」
■二■ (動ラ下二)
〔「ごらんぜらる」の転〕
{■一■}に同じ。「これ―・れませい/狂言記・抜殻」

ごろ寝する

ごろね【ごろ寝する】
take a nap;→英和
sleep without changing dress.

ごわごわ

ごわごわ ゴハゴハ
■一■ [1] (副)スル
紙・布などがかたくつっぱっていて,しなやかでないさま。「―(と)した手触り」
■二■ [0] (形動)
{■一■}に同じ。「のりで―の浴衣」

ごわごわ

ごわごわ
〜した stiff <hair> ;→英和
starchy <undershirt> (糊で).→英和

ごわさん

ごわさん [0] 【御破算】
⇒ごはさん(御破算)

ごわす

ごわ・す (動サ特活)
〔「ごわんす」の転〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「手前は中々詑摩法眼なぞを鑑定(ミキワ)める力は―・せんからな/社会百面相(魯庵)」「どうもあんな恐ろしいものは―・せんよ/幇間(潤一郎)」
(2)(補助動詞)
助動詞「だ」の連用形「で」に付いて,「…である」の意の丁寧語として用いられる。「之で手前は中々正直で―・すから/社会百面相(魯庵)」

ごわつく

ごわつ・く ゴハ― [0] 【強付く】 (動カ五[四])
かたくてごわごわする。「シーツが―・いて寝られない」

ごわります

ごわりま・す (動サ特活)
〔動詞「ごわる」に助動詞「ます」が付いてできたもの。近世の奴詞から出たもの〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。「つひにさかやきそつたこと―・せぬ/浄瑠璃・薩摩歌」
(2)(補助動詞)
「ある」の丁寧語。…でございます。…であります。「こりや麁相で―・するで―・するとそらとぼけ/浄瑠璃・宵庚申(上)」
〔活用は「せ・し・す(する)・す(する)・すれ・〇」〕

ごわる

ごわ・る (動ラ四)
〔「ごある」の転。近世の奴詞から出たもの〕
(1)「来る」の意の尊敬語。おいでになる。「これ待て,ちよつと逢ひたい,はあて―・れと云ふに/浄瑠璃・男作五雁金」
(2)「ある」の意の丁寧語。あります。「ああ爰(ココ)から程は―・らぬ/浄瑠璃・忠臣金短冊」
(3)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…であります。「何というても,たのまれぬは,女郎の心中,にくらしき物て―・るとな/評判記・吉原人たばね」

ごわんす

ごわん・す (動サ特活)
〔「ござんす」の転〕
(1)「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。ごわす。「おうば様,糟は―・せぬか/歌舞伎・壬生大念仏」
(2)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…でございます。「おか様,やかまし―・しよ/浄瑠璃・極彩色娘扇」
〔活用は「ござんす」に同じ〕

ごん

ごん [1] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)固いものがぶつかって出す,鈍い音を表す語。「柱に頭を―とぶつける」
(2)鐘の鳴る音を表す語。「鐘が―と鳴る」

ごん

ごん [1] 【艮】
〔「こん」とも〕
易の八卦の一。算木で☶の形で示す。動きのとれないさまを表し,北東(うしとら)の方角に配する。

ごん

ごん 【権】
(1)仮のもの。真実ではないもの。「―をすてて実(ジチ)をとり,仮(ケ)をさしおいて真をもちゐるこそ/歎異抄」
(2)(官位を表す語の上に付いて)定員外に仮に任じた官位であることを表す語。権官。「―大納言」「―中将」
(3)(「権」または「権の」の形で,他の語の上に付いて)本来のものに準ずることを表す語。「―の北の方」「―僧正」

ごんえん

ごんえん [0] 【近縁】
〔仏〕 三縁の一。念仏の行者が仏に会いたいと思うと,仏がそれに応じて近くに来ること。

ごんか

ごんか [1] 【言下】
言い終わるか終わらないかの時。言い終わるとすぐ。げんか。「―に否定する」「迷亭が―に道破(ドウハ)する/吾輩は猫である(漱石)」

ごんかん

ごんかん [0] 【権官】
令で定める正官以外に,権(カリ)に任ずる官。権大納言・権頭(ゴンノカミ)・権別当など。権僧正・権大宮司など僧官・神官にも置かれた。

ごんき

ごんき 【権記】
権大納言藤原行成の日記。現存二二巻。平安中期,991年から1011年までの記事が記される。権大納言記。行成卿記。按察私記。

ごんきょう

ごんきょう [0] 【権教】
〔仏〕 真実の教えに導くため方便として示された,人々の受けいれやすい教え。
⇔実教

ごんきょう

ごんきょう [0] 【言教】
〔仏〕 仏が言葉で示した教え。

ごんぎょう

ごんぎょう [0] 【勤行】
〔仏〕
(1)仏道の実践に努めること。
(2)仏前で経を読み,祈ること。おつとめ。

ごんぎり

ごんぎり [0] 【五寸切】
小さいハモの干物。細かく刻んでなますなどにする。干鱧(ヒハモ)。小鱧。[季]夏。

ごんく

ごんく [1] 【言句】
言葉。ひとくさりの言葉。一言一句。「面(ツラ)を赤くして―もなし/当世書生気質(逍遥)」

ごんくん

ごんくん [1] 【権君】
権力・地位のある者。

ごんぐ

ごんぐ [1] 【欣求】 (名)スル
〔仏〕 よろこんで求めること。積極的に求め願うこと。

ごんぐじょうど

ごんぐじょうど [4] 【欣求浄土】
極楽浄土に往生することを願い求めること。
→厭離穢土(エンリエド)

ごんぐだいほう

ごんぐだいほう [1] 【欣求大宝】
心からよろこんで,大きな宝である仏教の真理を求めようとすること。

ごんげ

ごんげ [1] 【権化】
(1)〔仏〕 仏・菩薩などが人々を救うために仮の姿をとってこの世に現れたもの。化現。権現。
⇔実化(ジツケ)
「―のわざにやと人々怪しむ/沙石 2」
(2)性質・観念などが人間の形をして現れたかと思われる人。その特性の典型と思われる人。「悪の―」

ごんげ

ごんげ【権化】
an incarnation <of love> .→英和

ごんげん

ごんげん [1] 【権現】
(1)〔仏〕 仏が衆生を救うために,神・人など仮の姿をもってこの世に現れること。また,その現れたもの。権化。
(2)特に神道(シントウ)の本地垂迹説において,仏が衆生を救うために日本の神の姿となって現れたとする考え。また,その現れた神。熊野権現・春日権現など。
(3)江戸時代,徳川家康の尊称。
→東照大権現

ごんげんさま

ごんげんさま 【権現様】
(1)「権現{(2)}」の祭神の尊称。
(2)徳川家康の尊称。

ごんげんづくり

ごんげんづくり [5] 【権現造り】
神社建築様式の一。本殿と拝殿とを石の間または相の間などの名で呼ばれる幣殿でつなぐもの。平安時代の北野神社にはじまり,東照宮がこれを採用して以来,近世の神社建築に多く用いられた。石の間造り。八棟(ヤツムネ)造り。
権現造り[図]

ごんげんとりい

ごんげんとりい [5] 【権現鳥居】
「両部(リヨウブ)鳥居」に同じ。

ごんげんまい

ごんげんまい [0] 【権現舞】
東北地方の山伏神楽で,家々をまわって悪魔払いや火伏せをする獅子舞。
→山伏神楽

ごんご

ごんご [1] 【言語】
〔「ごん」「ご」ともに呉音〕
(1)ものを言うこと。また,言い方。ことば。[日葡]
→げんご
(2)言葉で表せないほどであること。言語道断。「旦那大きに腹を立て,―憎き奴かな/咄本・あられ酒」

ごんご=に絶する

――に絶・する
「げんごに絶する」に同じ。

ごんごどうだん

ごんごどうだん【言語道断な】
outrageous;→英和
preposterous.→英和

ごんごどうだん

ごんごどうだん [1] 【言語道断】 (名・形動)[文]ナリ
〔「言葉で説明する道が断たれる」の意から〕
(1)〔仏〕 根本的な真理が言葉で説明しつくせないこと。
(2)あまり立派で言葉で言い表しようのないほどであること。「時々刻々の法施祈念,―の事どもなり/平家 1」
(3)あまりひどくて言葉も出ないほどであること。とんでもないこと。もってのほか。

ごんごん

ごんごん [1] (副)
(「と」を伴うこともある)固くてやや重いものが連続して当たる時の鈍い音を表す語。「―(と)鐘の音が聞こえる」

ごんさい

ごんさい [0] 【権妻】
めかけ。側室。ごん。権的。「年比(トシゴロ)三十二三当世風の―仕立/当世書生気質(逍遥)」

ごんし

ごんし [1] 【勤仕】
〔「ごん」は呉音〕
務めにつくこと。勤務。

ごんしつ

ごんしつ 【言失】
いいそこない。失言。げんしつ。「酔狂の余り,―仕ると覚えたり/曾我 8」

ごんしゅ

ごんしゅ [1] 【厳修】 (名)スル
仏教で,儀式を厳かに執り行うこと。「大遠忌(ダイオンキ)を―する」

ごんしゅ

ごんしゅ [1] 【勤修】
〔仏〕
〔「ごんじゅ」とも〕
修行に励むこと。「むかし行者孔雀明王法を―の時/著聞 2」

ごんじ

ごんじ [1] 【近事】
〔「ごん」は呉音。三宝に近く事(ツカ)える意〕
〔仏〕 五戒を受けた在家の信者。男を近事男(ナン),女を近事女(ニヨ)といった。

ごんじつ

ごんじつ [0] 【権実】
〔仏〕 仮のものと究極的真理のもの。権教と実教,権智と実智,権者と実者など。

ごんじつふに

ごんじつふに [5] 【権実不二】
〔仏〕 権教と実教は形式は違うが,落ち着くところは同じであるという思想。

ごんじゃ

ごんじゃ [1] 【権者】
〔仏〕 神仏などが衆生を救うためにこの世に仮に人の姿となって現れたもの。権化。
⇔実者

ごんじょう

ごんじょう 【厳浄】 (名・形動ナリ)
おごそかできよらかな・こと(さま)。「或は―なる楼閣もあり/三国伝記」

ごんじょう

ごんじょう [0] 【言上】 (名)スル
身分の高い人に言うこと。申し上げること。「我が君へは―せず/桐一葉(逍遥)」

ごんす

ごん・す (動サ特活)
〔「ごあんす」の転。一説に「ござんす」の転とも〕
(1)「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「お家へさんか,よう―・したの/浄瑠璃・忠臣蔵」「これ旦那殿,此処に―・すか/歌舞伎・桑名屋徳蔵」
(2)「ある」の意の丁寧語。ございます。「百万人の一座でも,つひぞつかへた事が―・せぬ/洒落本・跖婦人伝」
(3)(補助動詞)
「ある」の意の丁寧語。…(で)ございます。「やあ長作様,久しう―・す/浄瑠璃・生玉心中(上)」「まだ休んでで―・す/咄本・鹿の子餅」
〔(1)近世,初めは遊里の女性語であったが,のち遊び人や相撲取りなど,男性も用いるようになった。(2)活用は「ござります」に同じ〕

ごんすい

ごんすい 【言水】
⇒池西(イケニシ)言水

ごんすけ

ごんすけ 【権助】
江戸時代,下男の通り名。また,下男。飯炊き男。「釈迦も孔子も於三も―も,産れたままの容(スガタ)にて/滑稽本・浮世風呂(前)」

ごんず

ごんず
「ごんずわらじ」の略。

ごんずい

ごんずい [0] 【権瑞】
ナマズ目の海魚。全長約25センチメートル。体はナマズ形で,前部は太く,後部は側扁して細い。口ひげは八本。体色は黒褐色で,体側には二条の黄色い縦帯が走る。第一背びれと胸びれに毒腺に連なる鋭いとげがあり,刺されると激しく痛む。夜行性。食用となる。本州中部以南の浅海に分布。ギギ。ググ。
権瑞[図]

ごんずい

ごんずい [0] 【権萃】
ミツバウツギ科の落葉小高木。山野に自生。枝の上端に羽状複葉を対生。初夏,枝頂の花序に黄緑色の小花を多数つける。秋,紅色の袋果を結び,熟すと裂開して黒色球形の種子を露出する。

ごんずわらじ

ごんずわらじ [4] 【ごんず草鞋】
「権蔵(ゴンゾウ)」に同じ。

ごんず草鞋

ごんずわらじ [4] 【ごんず草鞋】
「権蔵(ゴンゾウ)」に同じ。

ごんせき

ごんせき [0] 【権跡】
権大納言(ゴンノダイナゴン)藤原行成の筆跡。

ごんせつ

ごんせつ 【言説】
「げんせつ(言説)」に同じ。「されば智弁・―何れもなじかは劣るべき/太平記 24」

ごんぜつ

ごんぜつ 【言舌】
ものを言うこと。ものいい。弁舌。「生まれ付きて口吃り―明らかならざる上/浄瑠璃・反魂香」

ごんぜつ

ごんぜつ [0] 【金漆】
植物コシアブラの別名。

ごんぞう

ごんぞう 【権蔵】
乳(チ)と緒(オ)を布でつくったわらじ。幼児・小児が履いた。ごんず。ごんずわらじ。ごんぞうぞうり。「―でからくり程は歩くなり/柳多留 7」

ごんぞう

ごんぞう ゴンザウ 【勤操】
(758-827) 奈良・平安前期の僧。大和の人。東大寺・西寺別当,大僧都,没後僧正。石淵寺に法華八講を創始。きんぞう。

ごんた

ごんた [1] 【権太】
〔浄瑠璃「義経千本桜」の「いがみの権太」から〕
(1)ごろつき。
(2)いたずらっ子。腕白小僧。

ごんだ

ごんだ 【権田】
姓氏の一。

ごんだいじょう

ごんだいじょう [3] 【権大乗】
〔仏〕 大乗経の中で,まだ真実の義を表してないとされる教え。主に華厳宗・天台宗で法相(ホツソウ)宗・三論宗をいう。権大乗教。
⇔実大乗

ごんだいなごん

ごんだいなごん [5] 【権大納言】
大納言の権官(ゴンカン)。定員外の大納言。
→権官

ごんだなおすけ

ごんだなおすけ 【権田直助】
(1809-1887) 幕末・明治初期の国学者・神道家・医者。号は名越舎(ナゴシノヤ)。武蔵の人。平田篤胤に学び,尊皇討幕に奔走。維新後,神官となる。著「みたまのふゆ」など。

ごんち

ごんち [1] 【権智】
〔仏〕 仏が衆生(シユジヨウ)を真実の道に導く方便としての智慧。方便智。
⇔実智

ごんてき

ごんてき 【権的】
「権妻(ゴンサイ)」に同じ。「西洋風の半元服に根の下がつた丸髷(マルマゲ)は,何でも―に違ひねえ/歌舞伎・千種花月氷」

ごんでん

ごんでん [0] 【権殿】
〔「権」は仮の意〕
社殿の造営・修復の時,神体を仮に移し安置しておく所。仮殿(カリドノ)。

ごんどう

ごんどう 【権藤】
姓氏の一。

ごんどうくじら

ごんどうくじら [5] 【巨頭鯨】
〔「ごんどう」は「ごとう(五島)」の転とも〕
鯨目マイルカ科の哺乳類のうち,比較的大形の数種を指す名称。狭義ではコビレゴンドウとヒレナガゴンドウの二種を指し,広義ではオキゴンドウ,ハナゴンドウなどを含む。ずんぐりした頭部をもち,イカや魚を捕食するものが多い。

ごんどうせいきょう

ごんどうせいきょう 【権藤成卿】
(1868-1938) 制度学者・農本主義思想家。久留米市生まれ。黒竜会に入り,対露開戦・日韓合邦を主張。「農民自治本義」を著し,血盟団事件や五・一五事件に影響を与えた。

ごんのかみ

ごんのかみ 【権頭・権守】
長官(カミ)の権官(ゴンカン)。

ごんのすけ

ごんのすけ 【権助・権亮】
助・亮(=次官)の権官(ゴンカン)。

ごんぱち

ごんぱち 【権八】
〔白井権八が,幡随院長兵衛の食客であったことから〕
食客(シヨツカク)。居候。「おぢの内へ居候の―といふ物なれば/洒落本・風俗通」

ごんべえ

ごんべえ ゴンベヱ [1] 【権兵衛】
(1)〔昔,田舎の人には「権兵衛」という名が多かったことから〕
田舎者や百姓を見くだしていう語。
(2)名前がわからない人を仮にいう時に用いる。「名無しの―」
(3)幼児のぼんのくぼにそり残した毛。

ごんべえ=が種まきゃ烏(カラス)がほじくる

――が種まきゃ烏(カラス)がほじくる
人のした仕事を,あとから他の人が壊してゆく。無駄骨を折るたとえ。

ごんべえやき

ごんべえやき ゴンベヱ― 【権兵衛焼】
〔始祖倉崎権兵衛の名から〕
楽山焼(ギヨウザンヤキ)の別名。

ごんべん

ごんべん [0] 【言偏】
漢字の偏の一。「記」「話」などの「言」の部分。

ごんぼ

ごんぼ [0] 【牛蒡】
「ごぼう」の転。

ごんみょう

ごんみょう 【権妙】
〔「極妙(ゴクミヨウ)」の転か〕
不思議なほど素晴らしいこと。また,奇妙。「偏に此薬の徳にあり。はああ―なり不思議なり/浄瑠璃・奥州安達原」

ごんりんおう

ごんりんおう 【銀輪王】
〔仏〕 転輪王の一。転輪王のうち三番目に出現し,銀の輪宝を感得し,四州中の北方を除く三州を治めるとされる聖王。銀輪聖王。

ごウマイヤちょう

ごウマイヤちょう 【後―朝】
スペインのイスラム王朝(756-1031)。シリアのウマイヤ朝の滅亡後,その一族がスペインに逃れて建国,東のアッバース朝に対立した。都のコルドバは西方イスラム文化の中心。西カリフ国。新ウマイヤ朝。

ご健勝をお祈りいたします

けんしょう【ご健勝をお祈りいたします】
I wish you good health.

さ [1] 【梭】
「杼(ヒ)」に同じ。

さ (代)
三人称。その人。そいつ。もっぱら格助詞「が」を伴い,「さが」の形で用いられる。「―が髪をとりて,かなぐり落とさむ。―が尻をかき出でて,ここらの公人に見せて,恥を見せむ/竹取」

さ [1] (感)
(1)人を誘ったり,促したりするときに発する語。さあ。「―,行こう」
(2)驚いたり,気付いたりしたときに発する語。さあ。「―かかつたは/狂言記・こんくゎい」
(3)言葉につまったり,ためらったりするときに発する語。


■一■ (終助)
〔近世中期以降の語〕
文末の種々の語に付く。活用する語には言い切りの形に付くが,形容動詞にはその語幹に付く。
(1)強意を表す。「大人が勝つのはあたりまえ―」
(2)軽く言いはなす。「無理なことだし,まあいい―」「どのみち同じこと―」
(3)質問・反駁(ハンバク)の気持ちを強める。疑問詞とともに用いられる。「どこへ行けばいいの―」「なに―,生意気言って」
(4)他人の話を紹介するときに用いる。「とさ」「てさ」の形をとる。「むかしむかし,大きな国があったと―」「大勢で押しかけたんだって―」
■二■ (間投助)
文節末に付いて,口調を整える。相手の注意を引き止めようとする気持ちが込められる。「だって―,お父さんがいいって言ったんだもの」「お母さんが―,早くおいでって」
■三■ (格助)
〔中世後期以降の東国語。現在でも関東以東の各地で用いられる〕
格助詞「へ」に同じ。方向を示す。「都(ミヤコ)―ノボル/ロドリゲス」

さ (接頭)
(1)名詞・動詞・形容詞に付いて,語調を整える。「―衣」「―牡鹿」「―渡る」「―遠し」
(2)(「早」「五月」と書く)名詞に付いて,「若くてみずみずしい」,また「五月の」の意を表す。「―乙女」「―苗」「―蠅(バエ)」「―みだれ」

さ (接尾)
□一□形容詞・形容動詞の語幹,一部助動詞の語幹に準ずるものに付いて名詞をつくる。
(1)その表す性質・状態・心理そのもの,またその程度などを表す。「深―」「つら―」「暖か―」「会いた―見た―」
(2)文末にあって,感動の意を表す。「ももしきの大宮人の罷り出て遊ぶ今夜の月のさやけ―/万葉 1076」
□二□動詞の終止形に付いて名詞をつくる。移動の行われるときの意を表す。…している折。…するとき。「帰る―」「行く―」

さ 【然】 (副)
前に示されていることを受けて,その事態を示す語。そう。そのように。「―思(オボ)したり/源氏(桐壺)」
〔平安時代以後にみられる語〕
→さこそ
→さのみ
→さだに
→さは
→さばかり
→さも
→さらで

さ 【矢・箭】
矢(ヤ)。「鮎を惜しみ投ぐる―の遠ざかりゐて思ふそら安けなくに/万葉 3330」

さ [0] 【差】
(1)性質・能力・程度などの違い。ひらき。へだたり。「寒暖の―が激しい」「大きな―をつける」「雲泥(ウンデイ)の―がある」
(2)〔数〕 ある数から他の数を引いた値。さしひき。
⇔和

さ [1] 【左】
ひだり。特に右から縦書きにした文面で,左側すなわち後述の文や内容をさし示すときに用いる語。左記。「―に述べるように…」

さ【差】
a difference;→英和
(a) variation;→英和
(a) disparity <in age> ;→英和
inequality;→英和
a margin (値開き).→英和
〜がある(ない) there is a (no) difference <between> ;differ <from> ;→英和
vary <with> .→英和
〜をつける gain[get]a <long> lead <on> (競技で);→英和
discriminate <A from B> (区別する).→英和

さ [0] 【沙】
⇒しゃ(沙)


(1)五十音図サ行第一段の仮名。歯茎摩擦音の無声子音と後舌の広母音とから成る音節。
(2)平仮名「さ」は「左」の草体。片仮名「サ」は「散」の初三画。

さ 【些】
すこしばかり。わずか。「室内の空気―も熱せずして/義血侠血(鏡花)」

さ=を投ぐる間(マ)

――を投ぐる間(マ)
〔機(ハタ)を織る梭がたて糸をくぐりぬけて通るほどの間の意〕
またたく間。「露より仇の契りかや―の世の業(ワザ)も/浄瑠璃・百合若大臣」

さ∘なり

さ∘なり 【然なり】 (連語)
そうである。そうだ。「―∘なり,おもしろの駒侍るめり/落窪 2」
→然ならず

さ∘べし

さ∘べし 【然可し】 (連語)
〔「さるべし」の転〕
(1)そうあるべきである。「―∘べき(=当然訪問スベキ)宵など物ごしにてぞ語ひ侍る/源氏(末摘花)」
(2)しかるべきである。それ相応である。「―∘べき御祈りども数を尽くさせ給ふ/栄花(花山)」

さ∘れる

さ∘れる (連語)
〔サ変動詞の未然形「さ」に助動詞「れる」の付いたもの〕
(1)なさる。「する」の尊敬の用法。「先生が講演(を)―∘れる」「十分堪能(タンノウ)―∘れましたか」「どのように―∘れるおつもりですか」
(2)他からある動作・作用を受ける。「する」の受け身の用法。「意地悪(を)―∘れて,くやしい」「みんなから期待―∘れる」「彼女からプレゼント―∘れた物」
〔古くはサ変動詞の未然形「せ」に助動詞「らる(られる)」が付いた「せらる(せられる)」が用いられたが,中世以降「される」の形が生じた〕
→とされる(連語)

さあ

さあ
come;→英和
now;→英和
well;→英和
I say.〜来い Come on.さあ…へ来た Here we are at….

さあ

さあ [1] (感)
(1)人を誘ったり,促したりするときに発する語。「―出かけよう」「―始めるよ」
(2)断定的な返答をするのをためらうときに発する語。「―どうでしょう」
(3)重大なことが目前に迫って心を決めるときなどに決意を発する語。「―頑張るぞ」「―これからだ」
(4)驚いたり,喜んだり,困惑したりしたときに発する語。「―困った,どうしよう」「―捕まえたぞ」「―始まった」

さあい

さあい [0] 【差合(い)】
相場と相場の開き。鞘(サヤ)。

さあさあ

さあさあ [1] (感)
人を誘ったり促したりするときに発する語。「―もう起きなさい」

さあっと

さあっと [2] (副)
軽やかに,素早く通り過ぎるさま。「さっと」より時間・距離がやや長いさまにいう。「風が―吹き過ぎる」「―血の気が引く」「―目を走らせる」

さあつけい

さあつけい [0] 【差圧計】
⇒示差圧力計(シサアツリヨクケイ)

さあらぬ

さあらぬ 【然有らぬ】 (連語)
なにげない。なにくわぬ。さらぬ。「―体(テイ)に答ふるを聞ながらも/鉄仮面(涙香)」

さあり

さあ・り 【然有り】 (連語)
(1)そうである。そうなのだ。「などか―・らむ,猶ゐておはしまさむ/竹取」
(2)そうだ。そのとおりだ。「げにも―・り,ややうかりもさうよなう/狂言・麻生」

さある

さある (助動)(さあら・さあり・さある・さある・さあれ・さあれ)
〔助動詞「さしゃる」の転。近世語。遊び人などの用いた語〕
上一段・上二段・下一段活用の語の未然形に付いて,軽い尊敬の意を表す。「はて其様にとぼけ〈さある〉な/浄瑠璃・摂州渡辺」

さある

さあ・る (動ラ四)
「する」の意の軽い尊敬語。なさる。「もう腹が立たうけれど,了簡―・れ/歌舞伎・桑名屋徳蔵」

さあん

さあん 【蓑庵】
大坂の豪商鴻池了瑛が,1742年に京都,大徳寺玉林院に造営した茶室。三畳中板の席で,利休茶室の面影を伝える。

さあんす

さあんす (助動)(さあんせ(さあんしよ)・さあんし・さあんす(さあんする)・さあんす(さあんする)・さあんすれ・さあんせ)
〔近世上方語〕
助動詞「さんす」に同じ。「何を言ひ懸け〈さあんしよ〉(=「さあんしょう」ノ短呼)言分して下んすな/浄瑠璃・二枚絵草紙(上)」

さあんす

さあん・す (動サ特活)
〔動詞「さんす」の転〕
動詞「さんす」に同じ。「わしと念比―・すと,こなたもころすががつてんか/浄瑠璃・曾根崎心中」
〔活用は動詞「さんす」に同じ〕

さい

さい 【才】
〔古くは「ざえ」とも〕
■一■ [1] (名)
(1)生まれつきもっているすぐれた能力。才能。「音楽の―がある」「天賦の―に恵まれる」
(2)知力。知能。頭の働き。「妻をめとらば―長(タ)けて」「―におぼれる」
(3)船荷や石材を量る単位。石(コク)の一〇分の一。一立方尺(0.0278立方メートル)。
(4)木材の体積を量る単位。一寸角で一間(地方によっては二間)の長さの材積。
(5)容積の単位。勺(シヤク)の一〇分の一。
■二■ (接尾)
助数詞。俗に年齢を数える「歳」の代わりに用いられる。歳。「五―」

さい

さい【犀】
a rhino(ceros).→英和

さい

さい [1] 【妻】
(多く手紙文の中などで)自分の妻(ツマ)のことを他人にいうときに用いる語。家内(カナイ)。女房(ニヨウボウ)。「よろしくと―も申しておりました」

さい

さい 【最】
■一■ [1] (ト|タル)[文]形動タリ
程度の最もはなはだしいさま。現代では主に「最たる」の形で用いられる。「俗物の―たるものだ」
■二■ [1] (形動)[文]ナリ
{■一■}に同じ。「僕の一生に大感化を及ぼしたもの,…と兼頭君とが其―なる者/思出の記(蘆花)」
■三■ (接頭)
名詞に付いて,「この上ない」「もっとも」の意を表す。「―大手(オオテ)」「―先端」「―下位」「―敬礼」

さい

さい【差異】
a difference.→英和
⇒差.

さい

さい【菜】
a side dish.ご飯の〜にする take rice with <fish> .

さい

さい 【歳】 (接尾)
助数詞。年齢・年数を数えるのに用いる。「五〇―」「満一八―」

さい

さい サヒ 【鉏】
身に添えて持つ小刀。さえ。「蘇我の子らは,馬ならば日向の駒,太刀ならば呉の真(マ)―/日本書紀(推古)」

さい

さい [0] 【菜】
酒や飯に添えて食べるもの。副食物。おかず。「お―」「魚を―に酌み交わす」

さい

さい【際(に)】
when;→英和
as;→英和
at the time;→英和
on the occasion.→英和
必要の〜(に) in case of need.あの〜に on that occasion.

さい

さい
助動詞「さる」の命令形。四段・ナ変以外の活用の動詞の連用形に付いて,軽い敬意を表す。「あれみ〈さい〉なう,空行く雲のはやさよ/閑吟集」

さい

−さい【百(十)年祭】
<celebrate> a centenary (the tenth anniversary).→英和

さい

さい [1] 【采・賽・骰子】
(1)さいころ。
(2)「采配」の略。ざい。「―を振る」

さい

さい [1] 【豺】
狼(オオカミ)・山犬などの野獣。

さい

さい【賽】
a die.→英和
〜を振る cast dice[a die].→英和
〜の目 the spots on a die.→英和
〜の目に切る dice <carrots> .〜は投げられた The die is cast.

さい

−さい【何歳か】
How old <are you?> .5〜の男児 a five-year-old boy;a boy of five (of age).12〜だ be twelve years old[of age].30〜で死ぬ die at thirty.

さい

さい 【蔡】
中国,周代の諸侯国の一((?-前447))。周の武王が弟の蔡叔度を封じた国(河南省上蔡県)。春秋時代,楚(ソ)によって滅ぼされた。

さい

さい [1] ―イ 【差異】 ・ ―ヰ 【差違】
ちがい。へだたり。「予算と実績との―」「両者の意見には大きな―は認められない」

さい

さい [1] 【細】
こまかいこと。くわしいこと。「微を拆(ヒラ)き,―を叙(ツイ)づる歴史は/思出の記(蘆花)」

さい

さい [1] 【際】
(1)(何かが行われる)おり。時。場合。「この―むずかしい話は抜きにしよう」「上京の―はお世話になりました」
(2)ある場所と場所との間。「酒田の湊より東北の方,…其―十里/奥の細道」

さい

さい [1] 【債】
負債。借金。負い目。

さい

さい 【再】 (接頭)
ふたたび,もう一度の意を表す。「―提出」「―開発」

さい

さい [1] 【犀】
サイ科の哺乳類の総称。陸生の草食動物では象に次いで大きく,肩高1.4〜2メートル。四肢は太く短く三指がある。表皮は硬く,毛はほとんどない。鼻の上または額に一または二本の角をもつ。南アジアとアフリカに五種がすむが,いずれも数が激減している。

さい

さい 【斎】
■一■ [1] (名)
〔仏〕
(1)汚れを清め,行為をつつしむこと。
(2)八戒の中心をなす戒で,正午を過ぎて食事をとらないこと。
(3)仏事の際の食事。とき。おとき。
■二■ (接尾)
居室の名や文人などの雅号に添える。「自然―」「六無―」

さい

さい【才】
[才能]ability;→英和
(a) talent;→英和
an aptitude <for> ;→英和
[才知]intelligence;→英和
wit.→英和
〜のある talented;→英和
able.→英和
〜を伸ばす develop one's talent.語学の〜がある have a linguistic aptitude.

さい

さい [1] 【載】
数の単位。正の一万倍,すなわち一〇の四四乗。[塵劫記]

さい=は投げられた

――は投げられた
〔(ラテン) jacta alea est〕
ポンペイウスと争ったカエサルが軍隊を率いてルビコン川を渡る時に言った言葉。行動を開始した今は,ただ断行あるのみである。

さい=を採る

――を採・る
指揮をする。采配を採る。

さい−

さい−【再−】
re-.→英和

さいあい

さいあい【最愛の】
(one's) dearest;beloved <child> .→英和

さいあい

さいあい [0] 【最愛】 (名)スル
(1)最も愛していること。「―の妻」「―の娘」「真実に―すべき良人(オツト)と為さん/緑簑談(南翠)」
(2)かわいがること。寵愛(チヨウアイ)すること。「姉の祇王を入道相国―せられければ/平家 1」

さいあく

さいあく【最悪(の)】
the worst.→英和
〜の場合には in the worst case.〜の場合に備える prepare for the worst.→英和

さいあく

さいあく [0] 【最悪】 (名・形動)[文]ナリ
もっとも悪い・こと(さま)。
⇔最良
「―の状態」「こうなっては―だ」

さいい

さいい [1] 【彩衣・綵衣】
種々の色で模様を施した衣。さいえ。

さいい

さいい [1] 【災異】
地震・洪水・大火などの非常の災厄。天災地変。天変地異。

さいいき

さいいき [0] 【西域】
⇒せいいき(西域)

さいいん

さいいん [0] 【斎院】
京都賀茂神社の祭祀(サイシ)に奉仕した未婚の内親王または女王。また,その居所。天皇即位時に卜定(ボクジヨウ)され,原則としてその天皇一代の間つとめた。嵯峨天皇の代に斎宮にならって設け,後鳥羽天皇の代まで続いた。かものいつき。いつきのいん。

さいいん

さいいん サイヰン 【西院】
〔宮殿・寺院などの西の一郭の意〕
淳和(ジユンナ)天皇が居住し,仁明天皇に譲位後も住した院。淳和院。現在も京都市右京区に地名として残る。

さいいんざい

さいいんざい [3] 【催淫剤】
性欲を催させ生殖器の機能を高めるために用いる薬剤。催淫薬。催春薬。

さいいんし

さいいんし [3] 【斎院司】
斎院の諸事をつかさどる役所。いつきのいんのつかさ。

さいいんのみかど

さいいんのみかど サイヰン― 【西院の帝】
淳和天皇の別名。

さいう

さいう [1] 【細雨】
こまかい雨。きりさめ。

さいうよく

さいうよく [3] 【最右翼】
〔士官学校などで成績順に右から並んだことから〕
競い合っているものの中で,最も有力なもの。「今年度賞金王の―」

さいうん

さいうん [0] 【彩雲】
縁が美しくいろどられた雲。雲粒による日光の回折によって生ずる現象で,高積雲などに見られる。五色の雲,景雲・慶雲・紫雲・瑞雲(ズイウン)などともよばれ,瑞兆(ズイチヨウ)とされた。

さいえ

さいえ [1] 【斎会】
(1)僧尼を招いて食事を供する法会。
(2)「御斎会(ゴサイエ)」に同じ。

さいえい

さいえい [0] 【細纓】
先細りに細く作った冠の纓。のちには纓筋のみを残し,鯨のひげなどで作った紐状のものとなった。六位以下の武官と六位の蔵人が用いた。ほそえい。
→纓

さいえい

さいえい [0] 【才英・才穎】
才知が大層すぐれていること。また,その人。

さいえい

さいえい [0] 【再映】 (名)スル
同じ映画やテレビ番組を再び上映・放映すること。

さいえき

さいえき 【歳役】
律令制下,京畿以外の正丁(セイテイ)に課された年一〇日間(次丁は年五日間)の労役。都で土木事業に使役するためのものであったが,実際には行われず,代わりに庸として布や米で納めた。

さいえん

さいえん [0] 【再縁】 (名)スル
配偶者を失っていた者が,別の人と結ばれること。多く婦人についていう。再婚。再嫁。

さいえん

さいえん [0] 【菜園】
野菜を植える畑。野菜畑。「家庭―」

さいえん

さいえん [0] 【才媛】
高い教養や才能のある女性。才女。

さいえん

さいえん【菜園】
a vegetable[kitchen]garden;[市場向け] <米> a truck farm; <英> a market garden.

さいえん

さいえん [0] 【妻縁】
妻をめとることによって生じる縁。

さいえん

さいえん【再演】
a second presentation;another showing (映画).〜する stage[show]again.

さいえん

さいえん【才媛】
a talented girl.〜の誉れが高い be noted for her talents.

さいえん

さいえん [0] 【再演】 (名)スル
(1)芝居・オペラなどで,同じ作品をもう一度上演すること。再上演。
(2)同じことを再び行うこと。「逆転劇を―する」

さいえん

さいえん [0] 【臍炎】
新生児の臍帯脱落部に細菌感染が起こり,臍(ヘソ)およびその周囲が赤く腫れる状態。

さいおう

さいおう [0] 【最奥】
いちばん奥深い所。「中国―の地」

さいおう

さいおう [3] 【斎王】
伊勢神宮や賀茂神社の祭祀(サイシ)に奉仕した未婚の内親王または女王。一般には伊勢神宮の斎宮を指すことが多く,賀茂神社のほうは斎院と呼ばれる。天皇の即位時に卜定(ボクジヨウ)され,その天皇一代の間つとめるのを原則とした。いつきのみこ。

さいおう

さいおう [3][0] 【塞翁】
北方の辺境のとりでに住む老人。

さいおう

さいおう [0] 【災殃】
わざわい。災難。

さいおう

さいおう 【再往】 ・ ―オウ 【再応】
ふたたび。再度。多く副詞的に用いる。「一応も―も訊ね問うて/浄瑠璃・津国女夫池」

さいおう=が馬

――が馬
人間の禍福は変転し定まりないものだというたとえ。人間万事塞翁が馬。
〔「淮南子(人間訓)」から。昔,塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが,名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが,おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話から〕

さいおうがうま

さいおうがうま【人間万事塞翁が馬】
<諺> Inscrutable are the ways of Heaven.

さいおはいじし

さいおはいじし サイヲハイジ― 【斎尾廃寺址】
鳥取県東伯町にある法隆寺式伽藍配置の古代寺院址。特別史跡。

さいおん

さいおん 【蔡温】
(1682-1761) 琉球王国の政治家。三司官の一人。名は具志頭文若(グシチヤンブンジヤク),具志頭温。蔡温は唐名。中国に留学。帰国後,尚敬王のもとで重用され,農林業・治水などの殖産興業や行政制度の整備など,国政全般に腕をふるい新体制を完成させた。著「農務帳」ほか。

さいおんじ

さいおんじ サイヲンジ 【西園寺】
姓氏の一。藤原北家閑院流。公実の子通季を祖とする清華家。承久の乱以後,一門から太政大臣を出し,摂関家をしのぐ勢いがあった。琵琶(ビワ)を家業とした。

さいおんじきんつね

さいおんじきんつね サイヲンジ― 【西園寺公経】
(1171-1244) 鎌倉前期の公卿。藤原氏。承久の乱後,内大臣,太政大臣。京都北山の別荘に西園寺を建立,これが家名となる。歌人としては新古今和歌集以下の勅撰集に一一四首入集。

さいおんじきんもち

さいおんじきんもち サイヲンジ― 【西園寺公望】
(1849-1940) 政治家。号は陶庵。王政復古で参与となり,戊辰(ボシン)戦争では各地に転戦。のち政友会総裁,首相。パリ講和会議首席全権。長く元老として後継首班奏請にあたり,立憲政治の維持に努めた。明治法律学校(現,明治大学),京都法政学校(現,立命館大学)の創設に参画。

さいか

さいか [1] 【臍窩】
へそ。

さいか

さいか [1] 【臍下】
⇒せいか(臍下)

さいか

さいか [1] 【最下】
いちばん下。また,いちばん劣っていること。最低。
⇔最上

さいか

さいか [1] 【裁可】 (名)スル
(1)裁決し,許可すること。特に,君主が臣下の奏上する案を自ら裁決し許可すること。「阿部侯は蘭軒の請によつて已むことを得ずして―した/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)旧憲法下で,帝国議会の議決した法律案または予算案を確定的に成立させる天皇の行為。

さいか

さいか [1] 【採火】 (名)スル
聖火をともすための清浄な火を太陽の光から採ること。

さいか

さいか【最下の】
the lowest[worst].最下級(位) the lowest degree (rank).

さいか

さいか [1] 【再嫁】 (名)スル
女性が二度目の結婚をすること。再婚。「能く貞操を守りて―せず/花柳春話(純一郎)」

さいか

さいか [1] 【西下】 (名)スル
都(東京)を出て西方へ行くこと。
⇔東上
「陸路を―する」

さいか

さいか [1] 【載貨】
船舶などに貨物を積むこと。また,積んだ貨物。

さいか

さいか [1] 【災禍】
地震・風水害・火災その他の事故によって受ける災害。わざわい。「―を被る」

さいか

さいか サヒカ 【雑賀】
和歌山市の地名。戦国時代,石山本願寺と結んで織田信長・豊臣秀吉と対抗した雑賀一揆の中心地。

さいか

さいか【災禍】
an accident;→英和
(a) disaster;→英和
(a) misfortune.→英和

さいか

さいか【裁可】
<the Imperial> sanction[approval].→英和
〜する sanction;approve.→英和

さいか

さいか [1] 【才華】
すぐれた才能。はなやかな才能。

さいか

さいか [1] 【細瑕】
ちょっとしたきず。わずかな欠点。

さいかい

さいかい [0] 【際会】 (名)スル
重要な事態にたまたま出合うこと。「千載一遇のチャンスに―する」「悲運に―する事がないとも限らん/吾輩は猫である(漱石)」

さいかい

さいかい [0] 【斎戒】 (名)スル
祭祀(サイシ)などを行う者が心身を清浄にすること。

さいかい

さいかい【再会する】
<promise to> meet again.

さいかい

さいかい [0] 【再開】 (名)スル
いったんやめていた物事を再び始めること。また,再び始まること。「国会を―する」「運転―は五時からの予定」

さいかい

さいかい【斎戒沐浴(もくよく)】
<perform> purification.

さいかい

さいかい [0] 【再会】 (名)スル
別れた者が久しぶりに会うこと。「一〇年ぶりに―する」「―を期する」

さいかい

さいかい【再開】
reopening;resumption.〜する resume <business> ;→英和
reopen.→英和

さいかい

さいかい [0] 【西海】
(1)西の方の海。
(2)昔,九州地方をよんだ語。西海道。

さいかい

さいかい 【崔嵬】 (形動ナリ)
(1)山の,ごつごつして険しいさま。「峨峨とそびえし―の山路に疲れ行く末は/浄瑠璃・国性爺合戦」
(2)殿舎・楼閣の高く,立派なさま。「其の奇麗―なることは三国無双の鷹塔也/太平記 21」

さいかいこくりつこうえん

さいかいこくりつこうえん 【西海国立公園】
長崎県北西岸および沖合の五島列島・平戸島などを含む国立公園。

さいかいっき

さいかいっき サヒカ― 【雑賀一揆】
戦国期の紀伊国雑賀地方で蜂起した一揆。本願寺門徒が多く,鉄砲組を主とした強力な軍事力をもち,石山本願寺の戦いでは織田信長と対抗。1585年,豊臣秀吉によって解体された。

さいかいどう

さいかいどう 【西海道】
律令制における七道の一。今の九州地方,すなわち筑前・筑後・豊前(ブゼン)・豊後(ブンゴ)・肥前・肥後・日向(ヒユウガ)・大隅・薩摩の九国と壱岐・対馬の二島。また,そこを通る幹線道路をいう。

さいかいはつ

さいかいはつ [3] 【再開発】 (名)スル
土地の有効利用を図るために,既存の建築物を取り払って,新たな構想・配置のもとに開発し直すこと。「駅前を―する」

さいかいはつ

さいかいはつ【再開発する】
redevelop.

さいかいもくよく

さいかいもくよく [0] 【斎戒沐浴】 (名)スル
神仏に祈ったり神聖な仕事に従事するのに先立ち,飲食や行動を慎み,水を浴びて心身を清めること。

さいかう

さいかう サイクワ― [3] 【催花雨】
春,花の咲くのを促すように降る雨。

さいかきっすい

さいかきっすい サイクワ― 【採菓汲水・採花汲水】
仏に供えるために木の実や花をとり,水を汲むこと。転じて,仏道修行。

さいかく

さいかく [0] 【才覚】
〔「才学」の転か〕
■一■ (名)スル
(1)物事をなす際のすばやい頭の働き。機転。
(2)あれこれ苦心・工夫して金銭や物品を整えること。工面。算段。「―がつく」「月末の不足を自分で―する/明暗(漱石)」
(3)才知と学識。才学。「この比は深く案じ,―をあらはさんとしたるやうに聞ゆる,いとむつかし/徒然 116」
■二■ (形動ナリ)
才知があるさま。知恵があるさま。「親のゆづり受けず,其の身―にしてかせぎ出し/浮世草子・永代蔵 1」

さいかく

さいかく [1][0] 【犀角】
(1)犀のつの。魔よけなどのまじないや飾りに用いた。
(2)犀のつのを粉にしたもの。漢方の高貴薬で,解毒剤・解熱剤として用いられた。黒色のものを上等とし,烏犀角(ウサイカク)という。現在はワシントン条約により使用できない。

さいかく

さいかく 【西鶴】
⇒井原(イハラ)西鶴

さいかく

さいかく【才覚】
resources (才知);a device (工夫).→英和
〜する raise <money> .→英和
〜のある(ない人) a man of (no) resource.

さいかくおおやかず

さいかくおおやかず 【西鶴大矢数】
俳諧句集。五冊。井原西鶴作。1681年刊。前年5月,西鶴が大坂生玉(イクタマ)社別当南坊で興行した「大矢数四千句」(即吟で一日に四千句詠んだもの)を収める。

さいかくおきみやげ

さいかくおきみやげ 【西鶴置土産】
浮世草子。五巻。井原西鶴作。1693年刊。西鶴の遺稿を門人北条団水が編纂・刊行したもの。遊蕩の結果零落した人々の話を通して,遊客・遊女の品位や心意気を描く。

さいかくおりどめ

さいかくおりどめ 【西鶴織留】
浮世草子。六巻。井原西鶴作。1694年刊。西鶴の遺稿を門人北条団水が編纂・刊行したもの。致富成功談を描いた前半「本朝町人鑑」と,人心の機微を追求した後半「世の人心」から成る。

さいかくしょこくはなし

さいかくしょこくはなし 【西鶴諸国はなし】
浮世草子。五巻。井原西鶴作。1685年刊。奇談・怪談など諸国の説話を集めたもので,西鶴の脚色により新鮮味をもったものも多い。

さいかくにん

さいかくにん【再確認】
(a) reaffirmation;(a) reconfirmation (予約など).〜する reaffirm;reconfirm.→英和

さいかくのおび

さいかくのおび 【犀角の帯】
石帯(セキタイ)の一。犀のつのを円または角形に切ってつけ飾りとしたもの。

さいかくもの

さいかくもの [0] 【才覚者】
有能で気が利く者。計画が巧みな者。

さいかじゅうりょうトンすう

さいかじゅうりょうトンすう [10] 【載貨重量―数】
船舶で,貨物満載時の喫水における排水トン数から,空船時の排水トン数を引いたもの。船舶に積載し得る貨物の最大重量を示す。

さいかたんでん

さいかたんでん [1] 【臍下丹田】
⇒せいかたんでん(臍下丹田)

さいかち

さいかち [0] 【皁莢】
(1)マメ科の落葉高木。山野に自生し,栽植もされる。枝や幹にとげがあり,葉は羽状複葉。夏に緑色の小花を多数総状につけ,秋,ねじれた扁平な豆果を結ぶ。豆果は古くは石鹸(セツケン)の代用とされ,漢方で利尿・袪痰(キヨタン)の薬とする。河原藤。[季]秋。
(2)サイカチムシの略。
皁莢(1)[図]

さいかちむし

さいかちむし [4] 【皁莢虫】
カブトムシの異名。[季]夏。

さいかふ

さいかふ【再下付】
a renewal.→英和
〜する reissue;→英和
regrant.

さいかようせきトンすう

さいかようせきトンすう [10] 【載貨容積―数】
船舶に積載し得る貨物の容積をトン数で表したもの。船内の貨物積載のための区画の全容積を,40立方フィート(1.133立方メートル)を1トンとして表す。

さいかん

さいかん [0] 【歳寒】
寒い季節。冬。

さいかん

さいかん【再刊】
republication.→英和
〜する republish;reprint;→英和
reissue.→英和

さいかん

さいかん [0] 【菜館】
中国で,料理店のこと。日本では中国料理店の名に使う。「南国―」

さいかん

さいかん [0] 【彩管】
絵筆。「―をとる」「―を揮(フル)う」

さいかん

さいかん [0] 【斎館】
神事を行うとき神官などが参籠(サンロウ)して潔斎などをする建物。かんだち。いみだち。

さいかん

さいかん [0] 【災患】
わざわい。災難。

さいかん

さいかん [0] 【細管】
(1)細い管。
(2)細い笛。また,笛の細い音色。

さいかん

さいかん [0] 【才幹】
物事をてきぱきと処理する才能。知恵や働き。うでまえ。材幹。「智識自ら開明―自ら壮大にして/明六雑誌 36」

さいかん

さいかん [0] 【再刊】 (名)スル
休刊・廃刊になっていた刊行物をふたたび刊行すること。

さいかんさんゆう

さいかんさんゆう [5] 【歳寒三友】
画題の一。冬の寒さに耐える松・竹・梅,あるいは梅・水仙・竹を配したもの。

さいかんせん

さいかんせん [3] 【再感染】
すでに感染したことのある人がその病原菌に再び感染すること。

さいかんせんりょ

さいかんせんりょ [5] 【歳寒仙侶】
画題の一。巌石に水仙・竹・梅を配したもの。

さいかんにが

さいかんにが [5] 【歳寒二雅】
画題の一。竹と梅を描いたもの。

さいかんにゆう

さいかんにゆう [5] 【歳寒二友】
画題の一。梅と菊を描いたもの。

さいかんのしょうはく

さいかんのしょうはく 【歳寒の松柏】
(松柏が厳寒にも緑を保つように)艱難(カンナン)に耐え,固く節操を守り抜くこと。

さいが

さいが [1] 【催芽】
作物の種子を,田畑に播(マ)く前に,あらかじめ発芽させておくこと。

さいがい

さいがい [0] 【際涯】
(土地の)はて。限り。「郊外に―もなく植られた桃の花が/土(節)」

さいがい

さいがい【災害】
a calamity;→英和
a disaster.→英和
〜を被る suffer from a disaster.→英和
‖災害救助法 the Disaster Relief Law.災害地 a striken district.災害保険(補償) accident insurance (compensation).

さいがい

さいがい [0] 【塞外】
(1)とりでの外。
(2)中国,万里の長城の外。北辺の地。

さいがい

さいがい [0] 【災害】
地震・台風・洪水・津波・噴火・旱魃(カンバツ)・大火災・伝染病などによって引き起こされる不時のわざわい。また,それによる被害。

さいがい

さいがい [0] 【鰓蓋】
えらぶた。

さいがい=は忘れた頃(コロ)にやってくる

――は忘れた頃(コロ)にやってくる
災害直後の緊張感や心構えを忘れることをいましめることば。寺田寅彦のことばからという。天災は忘れた頃にやってくる。

さいがいかく

さいがいかく [3] 【最外殻】
電子が存在している電子殻のうち,最も外側のエネルギーの高い電子殻。最外殻に存在する電子は最外殻電子とよばれ,原子の化学的性質はおもに最外殻電子によって決まる。最外電子殻。

さいがいきゅうじょほう

さいがいきゅうじょほう 【災害救助法】
災害に際し,被災者保護と社会秩序の保全を目的とする法律。1947年(昭和22)制定。国・地方公共団体・日本赤十字社などが行う収容施設の供与・炊き出し・医療などの救助活動が定められている。

さいがいたいさくきほんほう

さいがいたいさくきほんほう 【災害対策基本法】
防災の計画・実施の体制に関し,国・地方公共団体の責務を定めた法律。1959年(昭和34)の伊勢湾台風の大被害を契機にして61年制定。

さいがいほけん

さいがいほけん [5] 【災害保険】
災害により発生した損害を補填する保険。

さいがいほしょう

さいがいほしょう [5] 【災害補償】
(1)労働者・公務員の業務上の災害に対して使用者が行う補償。労働基準法では,療養・休業・障害・遺族・葬祭料・打ち切り・分割の七種の補償を定める。
(2)災害による事業上の損害を補填すること。農業災害補償・漁業災害補償など。

さいがく

さいがく [0] 【才学】
才知と学識。
〔古くは漢音で「さいかく」と発音されたらしい〕
→才覚

さいがわ

さいがわ 【犀川】
(1)石川県金沢市を流れる川。奈良岳に源を発する。長さ34キロメートル。
(2)長野県松本盆地から長野盆地までを流れる川。長野盆地で千曲川と合流し信濃川となる。上流は飛騨山脈などを水源とする諸河川。長さ153キロメートル。

さいき

さいき [1] 【債鬼】
相手の難儀や苦しみにおかまいなく貸した金をとりたてる人を鬼にたとえた語。

さいき

さいき [1] 【斎忌】
祭りの前に行う物忌み。神を迎えるために心身を清浄にした生活を送ること。

さいき

さいき 【佐伯】
大分県南東部,佐伯湾に臨む市。旧城下町。パルプ・製材・セメント工業が盛ん。「いりこ」を特産。

さいき

さいき 【細木】
姓氏の一。

さいき

さいき [1] 【再起】 (名)スル
(1)病気が治って元気になること。「―不能の重傷」
(2)失敗や挫折(ザセツ)から元の状態に立ち直ること。「―を図る」「どん底から―する」

さいき

さいき [1] 【再帰】
(1)再び帰ること。
(2)ヨーロッパ諸語の文法で,主語と目的語が同一者であること。

さいき

さいき [1] 【才器・材器】
才知と器量。また,それらを持ち合わせる人。

さいき

さいき【再帰代名詞】
《文》a reflexive pronoun.

さいき

さいき【再起】
a comeback;→英和
<be beyond> recovery.〜する come back;rise again;recover.→英和

さいき

さいき【才気】
(a) talent.→英和
〜ある talented;→英和
clever.→英和
〜煥発の brilliant.→英和

さいき

さいき [1] 【祭器】
祭祀(サイシ)に用いる器具。祭具。

さいき

さいき [1] 【才気】
すぐれた頭のはたらき。「―あふれる新人」

さいき

さいき [1] 【猜忌】 (名)スル
ねたみきらうこと。「斉武(セーベ)の強大を―する事/経国美談(竜渓)」

さいきかんぱつ

さいきかんぱつ [1] 【才気煥発】 (名・形動)スル [文]ナリ
すぐれた才能が外に表れ出る・こと(さま)。「機にのぞんで―する」「―な歌人」

さいきけいしけん

さいきけいしけん [7][6] 【催奇形試験】
薬物が奇形発生をひきおこす危険性を,実験動物を使って試験すること。

さいきけいせい

さいきけいせい [0] 【催奇形性】
奇形発生に影響を及ぼす薬物の性質。催奇性。「―物質」

さいきだいめいし

さいきだいめいし [6] 【再帰代名詞】
(1)ヨーロッパ諸語で,動作が自分自身に及ぶ場合,すなわち主語と目的語とが同一の場合に,その目的語に用いる人称代名詞。主に再帰動詞の目的語にいう。フランス語の se mouvoir(動く)の se の類。
(2)日本語では,「おのれを知る者」の「おのれ」「自分」などの代名詞をいう場合がある。反照代名詞。

さいきとうじろう

さいきとうじろう 【細木藤次郎】
⇒細木香以(ホソキコウイ)

さいきどうし

さいきどうし [4] 【再帰動詞】
ヨーロッパ諸語で,他動詞のうち目的語として再帰代名詞を伴うもの。

さいきねつ

さいきねつ【再帰熱】
recurrent fever.

さいきねつ

さいきねつ [3] 【再帰熱】
⇒回帰熱(カイキネツ)

さいきばしる

さいきばし・る [5] 【才気走る】 (動ラ五[四])
いかにも才能がありそうに見える。また,才能にまかせて事をする。才走る。「―・ったところがある」

さいきゃく

さいきゃく [0] 【賽客】
神社仏閣に詣でる人。賽人。

さいきゅうき

さいきゅうき 【西宮記】
⇒せいきゅうき(西宮記)

さいきょ

さいきょ【再挙】
<make> a second attempt.

さいきょ

さいきょ [1] 【裁許】 (名)スル
(1)役所などで,下から上申された事項を審査して許可すること。「市長が―する」
(2)鎌倉時代以後,裁判で申し立てを認める判決や決定を与えること。「あはれとく御―あるべきものを/平家 1」

さいきょ

さいきょ [1] 【再挙】 (名)スル
一度失敗した事柄を再び起こすこと。「態勢を立て直して―する」

さいきょう

さいきょう [0] 【歳刑】
八将神の一。水星の精。地の守護神。その方角に当たる土地の耕作などを忌む。

さいきょう

さいきょう [0] 【最強】
いちばん強いこと。「世界―のサッカー-チーム」「史上―の艦隊」

さいきょう

さいきょう [0] 【西京】
(1)西の方にある都。東京に対して,京都をいうことが多い。
(2)平安京や平城京で,中央の大路を境にして西側の地域。右京。

さいきょう

さいきょう 【埼京】
埼玉と東京。

さいきょういく

さいきょういく【再教育】
reeducation.〜する reeducate;→英和
retrain.

さいきょういく

さいきょういく [3] 【再教育】 (名)スル
すでに一通りの教育を受けている者に対し,もう一度職務上の教育などを施すこと。「中堅社員を―する」

さいきょうかべ

さいきょうかべ [3] 【西京壁】
⇒京壁(キヨウカベ)

さいきょうじ

さいきょうじ サイケウ― 【西教寺】
滋賀県大津市坂本町にある天台宗真盛(シンゼイ)派総本山。山号,戒光山。推古天皇のときの創建という。最澄ら天台僧が復興,1486年,真盛が入寺して念仏の根本道場とした。客殿は伏見城の遺構という。1878年(明治11)天台宗真盛派を公称。

さいきょうせん

さいきょうせん 【埼京線】
川越から大宮・武蔵浦和・赤羽・池袋・新宿を結ぶ JR 東日本の電車の通称。44.4キロメートル。川越線・東北本線別線・赤羽線・山手線を走る。

さいきょうづか

さいきょうづか サイケフ― 【彩篋塚】
朝鮮民主主義人民共和国,ピョンヤン郊外にある楽浪郡時代の墳墓。二室からなる横穴式の木室墓で,三個の漆塗りの木棺を納める。副葬品として人物画像の漆絵のある彩篋が出土。

さいきょうみそ

さいきょうみそ [5] 【西京味噌】
京都地方でつくられる白味噌。

さいきょうやき

さいきょうやき [0] 【西京焼(き)】
西京味噌に漬け込んだ魚の切り身を焼いた料理。

さいきょじょう

さいきょじょう [0] 【裁許状】
鎌倉時代以後,訴訟の判決文書。

さいきょどめ

さいきょどめ 【裁許留】
江戸時代の民事判例集。四五冊。幕府評定所が1702年から1867年に至る期間の判例を編年体に編纂したもの。

さいきょやぶり

さいきょやぶり 【裁許破り】
江戸時代,裁判の判決に従わず,違反すること。

さいきん

さいきん [0] 【細瑾】
〔「細謹」の誤記から生じた語〕
わずかな欠点やあやまち。「―を顧みて後の大功は立たまはざる/近世紀聞(延房)」

さいきん

さいきん [0] 【細菌】
単細胞の微生物で,核膜のない原核生物の一群。球状・桿状・螺旋(ラセン)状などを呈し,葉緑体・ミトコンドリアなどをもたない。原則として二個に分裂してふえる。動植物に対して病原性をもつものもあるが,広く生態系の中にあって物質循環に重要な役割を果たしている。分裂菌類。バクテリア。

さいきん

さいきん [0] 【最近】
(1)現在にいちばん近い過去。少し前から今までの間。ちょっと前。ちかごろ。副詞的にも用いる。「―買ったばかりの本」「―になって判明した」「―の情勢」
(2)いちばんそれに近いこと。「太陽に―の惑星」

さいきん

さいきん【最近(に)】
recently;lately.→英和
〜の the latest <news> ;→英和
up-to-date;current.→英和
〜まで till quite recently.

さいきん

さいきん [0] 【彩錦】
錦(ニシキ)のいろどり。紅葉の美しいさま。

さいきん

さいきん【細菌】
a bacillus;→英和
a bacterium (〔複〕bacteria);→英和
a germ.→英和
‖細菌学(者) bacteriology (a bacteriologist).細菌検査 a bacteriological examination.細菌戦 bacteriological[germ]warfare.細菌兵器 a bacteriological weapon.

さいきん

さいきん [0] 【砕金】
(1)砕かれた黄金。また,そのようにきらきらと光るもの。
(2)美しい詩文の字句のたとえ。

さいきん

さいきん [0] 【細謹】
こまかなことに気を配ること。「君家の存亡,―論ずべき時にあらず/桐一葉(逍遥)」

さいきん

さいきん [0] 【細金・截金】
「きりかね(切金)」に同じ。

さいきんがく

さいきんがく [3] 【細菌学】
細菌類を研究対象とする微生物学。医学や農学の領域にもわたる。分子生物学の発展によって,細菌の物質交代,形質転換などのしくみなどが,また電子顕微鏡の発達によって,その微細構造が解明されてきている。

さいきんざいく

さいきんざいく [5] 【細金細工】
金や銀を,細い糸状や粒子としたものを地板に取り付けて装飾とした細工。古代エジプトや中国の漢代に盛行。日本でも古墳出土の耳飾りなどにみられる。細線細工。ほそがね細工。

さいきんどくそ

さいきんどくそ [5] 【細菌毒素】
細菌が生産する毒素で,細菌の病原性を規定する因子。
→外毒素
→内毒素

さいきんにょう

さいきんにょう [3] 【細菌尿】
細菌を多数含んだ濁った尿。膀胱炎や腎盂炎・腎炎などの尿路感染症に伴う。

さいきんへいき

さいきんへいき [5] 【細菌兵器】
⇒生物兵器(セイブツヘイキ)

さいきんるい

さいきんるい [3] 【最近類】
〔論〕
〔(ラテン) genus proximum〕
諸概念(ないし語)を類種系列によって体系的に分類した際に,ある概念のすぐ上位に位置する類概念。例えば,「動物」の最近類は生物。
→上位概念
→類概念

さいきんろかき

さいきんろかき [6] 【細菌濾過器】
プラスチックの膜などを使って,液体中の細菌を濾過する装置。

さいきんウイルス

さいきんウイルス [6] 【細菌―】
⇒バクテリオファージ

さいぎ

さいぎ【猜疑】
suspicion.→英和
〜の目で見る look <on a person> with suspicion.→英和
〜心が強い be suspicious[jealous] <of> .

さいぎ

さいぎ [1] 【猜疑】 (名)スル
人をうたがったり,ねたんだりすること。「―の目で見る」「余を嫉むのみならで,又余を―することとなりぬ/舞姫(鴎外)」

さいぎ

さいぎ [0] 【幸木】
⇒さいわいぎ(幸木)

さいぎ

さいぎ [1] 【再議】 (名)スル
(1)もう一度評議すること。「一事不―」
(2)地方公共団体の長が,一定の場合に,議決された案件を再度議会の議に付すこと。「提案を―する」

さいぎ

さいぎ【再議】
reconsideration.〜する reconsider;→英和
discuss again.

さいぎ

さいぎ [1] 【祭儀】
聖所や神殿で行われる儀礼。祭祀(サイシ)。

さいぎ

さいぎ [1] 【采戯】
すごろく。また,ばくち。

さいぎしん

さいぎしん [3] 【猜疑心】
相手の行為などをうたがったりねたんだりする気持ち。

さいぎょう

さいぎょう サイギヤウ 【西行】
(1)(1118-1190) 平安末期から鎌倉初期の歌僧。俗名,佐藤義清(ノリキヨ)。法号,円位・大宝房など。もと北面の武士。二三歳で出家。陸奥(ムツ)から四国・九州まで諸国を旅し,河内の弘川寺で没す。生活体験のにじみ出た述懐歌にすぐれ,「新古今集」では集中最高の九四首が入集。家集「山家集」,聞書「西公談抄」がある。「撰集抄」は仮託だが後世の西行観に大きな影響を与えた。
(2)〔西行法師が天下を遍歴したことから〕
諸所・諸国の遍歴者。

さいぎょうかずき

さいぎょうかずき サイギヤウカヅキ 【西行被き】
〔富士見西行の絵姿から〕
笠を後頭部へずらしてかぶること。阿弥陀かぶり。

さいぎょうき

さいぎょうき サイギヤウ― [3] 【西行忌】
西行法師の忌日。陰暦二月一五日。

さいぎょうざくら

さいぎょうざくら サイギヤウ― 【西行桜】
(1)能の一。四番目物。世阿弥作。大勢の花見客のため閑居の楽しみを妨げられた庵室の西行は,それが花の咎(トガ)であると歌に詠む。やがて,桜の精が現れ,西行の歌に反論して桜の名所を語り,ともに春宵(シユンシヨウ)の興趣を楽しむ。
(2)地歌の一。菊崎検校作曲。手事物(テゴトモノ)。{(1)}に基づく。

さいぎる

さいぎ・る 【遮る】 (動ラ四)
〔「先切(サキキ)る」の転。「さえぎる」の古形〕
(1)行く手をふさぐ。「毛野臣の軍を―・りて/日本書紀(継体訓)」
(2)先立つ。「―・ッテ御状ニ預カル/日葡」

さいぎんみ

さいぎんみ【再吟味する】
reexamine;→英和
review.→英和

さいぎんみ

さいぎんみ [3] 【再吟味】 (名)スル
もう一度吟味すること。もう一度念入りに取り調べること。「実験結果を―する」

さいく

さいく [0][3] 【細工】 (名)スル
(1)手先を巧みに使ってこまかな物を作ること。また,作られた物。「手のこんだ―を施す」「竹―」
(2)物事がうまく運ぶようにいろいろと準備・工夫すること。また,そのくわだて。「事前に―する」「あちこち―して失態を隠す」
(3)物をうまく利用するために,こまかい装置をつけること。また,その仕掛け。「この機械にはいろいろと―がしてある」
(4)こまかな物を作る人。細工人。細工師。工芸家。「極めたる物の上手の―になむありける/今昔 24」

さいく

さいく【細工】
(1) work(manship);→英和
(a piece of) work;ware (製品).→英和
(2) <use> a trick[artifice](術策).→英和
〜する work <on bamboo> .
〜が良い(悪い) be of good (bad) workmanship.‖細工師 a worker;an artisan.金物(鼈(べつ)甲)細工 metalwork (tortoiseshell work).

さいく=は流々(リユウリユウ)仕上げを御覧(ゴロウ)じろ

――は流々(リユウリユウ)仕上げを御覧(ゴロウ)じろ
十分工夫をこらしてあるから,心配せずに仕上がりを待って,それから批判してくれ。細工は流々。

さいく=貧乏(ビンボウ)人宝(ヒトダカラ)

――貧乏(ビンボウ)人宝(ヒトダカラ)
器用な人は他人には重宝がられるが,自分の得にはならず貧乏するということ。

さいくがしら

さいくがしら 【細工頭】
江戸幕府の職名。細工所(サイクジヨ)の長官。

さいくし

さいくし [3] 【細工師】
木工・彫金などの細工をする職人。

さいくじょ

さいくじょ [0][4] 【細工所】
(1)物を細工する場所。しごとば。
(2)江戸幕府の役所名。御所への献物をはじめ,幕府の武具・馬具・高札などの細工をつかさどったところ。
(3)「細工所(サイクドコロ)」に同じ。

さいくつ

さいくつ【採掘】
mining.→英和
〜する work a <silver> mine;→英和
mine.‖採掘権 mining rights.

さいくつ

さいくつ [0] 【採掘】 (名)スル
地中に埋もれている鉱物などを掘り出すこと。掘採(クツサイ)。「石油を―する」

さいくつけん

さいくつけん [4] 【採掘権】
鉱業権の一。登録された一定の地域で鉱物を採掘し,取得する権利。
→試掘権

さいくどころ

さいくどころ 【細工所】
平安中期以後から鎌倉時代,国衙(コクガ)・幕府・荘園・社寺などに置かれた手工業者の工房。さいくじょ。

さいくにん

さいくにん [0][3] 【細工人】
(1)木工・彫金などの細工をする人。
(2)細工の巧みな人。

さいくぶん

さいくぶん [3] 【細区分】 (名)スル
区分されたものをさらに細かく区分すること。

さいくむ

さいく・む 【細工む】 (動マ四)
〔名詞「細工」を動詞化した語〕
細工をする。技巧を凝らす。「それをあまり―・みてとかくすれば/無名抄」

さいくもの

さいくもの [0][5] 【細工物】
細工をほどこした器物。手工芸品。

さいくん

さいくん [1] 【細君】
〔「妻君」とも当てる〕
(1)ごく軽い敬意をもって,同輩以下の人の妻を指す語。「君の―は京都の人だね」
(2)自分の妻の謙称。「うちの―にも手伝わせよう」
〔もと,前漢の東方朔(トウボウサク)の妻の名。転じて自分の妻,さらに転じて他人の妻を指す〕

さいくん

さいくん【細君】
one's wife.

さいぐ

さいぐ [1] 【祭供】
祭儀に供え物をすること。また,その物。

さいぐ

さいぐ [1] 【祭具】
祭祀(サイシ)に用いられる道具・器具。

さいぐう

さいぐう [3] 【斎宮】
天皇の名代として伊勢神宮に遣わされた皇女。また,その居所。天皇が即位すると未婚の内親王または女王から選ばれ,原則として譲位まで仕えた。一四世紀の後醍醐天皇の代まで続いた。斎王。いつきのみや。いみみや。

さいぐう

さいぐう [0] 【際遇】 (名)スル
たまたま出会うこと。

さいぐうき

さいぐうき 【西宮記】
⇒せいきゅうき(西宮記)

さいぐうし

さいぐうし 【斎宮司】
斎宮寮の前身。

さいぐうのいみことば

さいぐうのいみことば 【斎宮の忌み詞】
伊勢の斎宮で用いられた忌み詞。神に奉仕するための,仏教や不浄に関する言葉の言い換えで,「延喜式(エンギシキ)」には「仏」を「中子(ナカゴ)」,「経」を「染め紙」,「僧」を「髪長(カミナガ)」,「死」を「なほる」,「血」を「あせ」というなど一四種が示されている。

さいぐうのにょうご

さいぐうのにょうご 【斎宮女御】
(929-985) 平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。本名,徽子(キシ)。重明親王の王女。斎宮から村上天皇の女御となり,規子内親王を生む。「天暦十年歌合(斎宮女御歌合)」を催す。承香殿女御。式部卿女御。家集「斎宮女御集」

さいぐうりょう

さいぐうりょう 【斎宮寮】
斎宮に関する事務をつかさどる役所。伊勢国多気郡竹郷に設置。いつきのみやのつかさ。

さいぐさ

さいぐさ 【三枝】
姓氏の一。

さいぐさ

さいぐさ 【三枝】
⇒さきくさ(三枝)

さいぐさひろと

さいぐさひろと 【三枝博音】
(1892-1963) 哲学者・科学史家。広島県生まれ。東大卒。ヘーゲル研究を経て,戸板潤らと唯物論研究会を組織。「技術史」「三浦梅園の哲学」など日本の哲学・科学史の分野に労作を残す。

さいぐさまつり

さいぐさまつり 【三枝祭】
奈良市の率川(イサカワ)神社(大神(オオミワ)神社の摂社)の祭り。六月一七日に行われ,三枝の花をつけたヤマユリを供える。百合(ユリ)祭。さえぐさまつり。

さいぐんび

さいぐんび [3] 【再軍備】 (名)スル
撤廃あるいは制限された軍備に,ふたたび取り組むこと。

さいぐんび

さいぐんび【再軍備】
rearmament.〜する rearm.→英和

さいけい

さいけい [0] 【再掲】 (名)スル
前に掲げたものをもう一度示すこと。

さいけい

さいけい [0] 【細径・細逕】
細い道。こみち。

さいけい

さいけい [0] 【歳計】
国や地方団体の一年または一会計年度内の歳入・歳出の総計。

さいけいこく

さいけいこく【最恵国】
<treat as> a most favored nation.

さいけいこく

さいけいこく [3] 【最恵国】
〔most favored nation〕
最恵国待遇を与えられる国。

さいけいこくたいぐう

さいけいこくたいぐう [7] 【最恵国待遇】
通商条約の一方の締約国が自国領域内で,第三国または第三国の国民に付与するすべての待遇と同じ待遇を,他方の締約国またはその国民に与えること。
→内国民待遇

さいけいこくやっかん

さいけいこくやっかん [7] 【最恵国約款】
通商条約のなかで最恵国待遇を規定した条項。最恵国条項。

さいけいじょうよきん

さいけいじょうよきん [0][7] 【歳計剰余金】
国や地方公共団体の一会計年度における歳入額から歳出額を差し引いた残額。

さいけいばい

さいけいばい [3] 【再競売】
競落(ケイラク)後,競落人が代金を支払わない場合に再び行われる競売。

さいけいれい

さいけいれい [3] 【最敬礼】 (名)スル
最も丁重な,最上の敬礼。「深々と―する」
〔もと,神や天皇だけに行なった礼。直立不動で腰から前に体を折り,手は膝まで下げる〕

さいけいれい

さいけいれい【最敬礼をする】
make a profound bow.

さいけっしょう

さいけっしょう [3] 【再結晶】
(1)〔化〕 固体物質の精製法の一。目的の固体物質を適当な溶媒に溶かし,再び結晶を析出させて不純物を除く方法。普通,温度による溶解度の差を利用して,高温度でつくった飽和溶液を冷却するか,あるいは,飽和溶液から溶媒を徐々に蒸発させる。
(2)〔地〕 岩石をつくる鉱物が,温度・圧力などの変化により,固体の状態を保ちながら新しい結晶になること。
→変成作用

さいけつ

さいけつ【採決】
ballottaking;a vote.→英和
〜する <take a> vote <on> ;put <a matter> to the vote.〜にはいる come to a vote.→英和
〜を行なわずに without a division.→英和

さいけつ

さいけつ【裁決】
(a) decision;→英和
(a) judgment.〜する decide;→英和
arbitrate (仲裁).→英和
〜を仰ぐ(に従う) ask for (abide by) a decision.

さいけつ

さいけつ [0][1] 【裁決】 (名)スル
(1)物事の正邪を考えて,決定を下すこと。「理事会で―する」
(2)行政に関する国民の不服申し立ての審査請求に対し,行政庁が争訟手続きによって判断を与える行為。また,その決定。

さいけつ

さいけつ [0][1] 【採決】 (名)スル
議長が,会議の構成員の賛否の意思表示を求めて議案の可否を決定すること。「―を強行する」「挙手によって―する」

さいけつ

さいけつ [0] 【採血】 (名)スル
輸血・血液検査などのために体内(主に静脈)から血液をとること。

さいけつ

さいけつ【採血する】
[検査で]draw blood;[献血で]collect blood <from> .

さいけつ

さいけつ [0] 【才傑】
才知の優れた人。英傑。

さいけつ=流るる如(ゴト)し

――流るる如(ゴト)し
てきぱきと裁きをつけ,滞るところのないさま。

さいけつのしんせい

さいけつのしんせい 【裁決の申請】
公法上の法律関係について争いや疑いがある場合,権限ある行政庁の判断を求める行為。裁定の申請。決定の申請。

さいけん

さいけん [0] 【債権】
特定の人に対して,一定の給付を請求しうる権利。財産権の一。
⇔債務

さいけん

さいけん【債権】
credit;→英和
<have> a claim <on> .→英和
債権者(国) a creditor (nation).

さいけん

さいけん [0] 【細見】 (名)スル
(1)詳しく見ること。「立ち寄ってとくと見よ,―せよ/浄瑠璃・唐船噺」
(2)詳しく見せるために作った地図・案内記など。
(3)江戸吉原(ヨシワラ)の遊女屋・遊女名・玉代(ギヨクダイ)などを事細かに記した案内書。吉原細見。「―はよつぽど先へ遣つて買い/柳多留 4」

さいけん

さいけん [0] 【再検】 (名)スル
もう一度検査すること。もう一度検討すること。再検査。再検討。

さいけん

さいけん [0] 【再建】 (名)スル
(1)失われていた建造物をもう一度建てること。さいこん。「五重の塔を―する」
(2)衰えたりしていた団体・組織・文明などをもう一度たて直すこと。「組織の―に努める」「会社を―する」

さいけん

さいけん【債券】
a debenture;→英和
a bond (公・社債).→英和
〜を発行する issue loan bonds.‖国庫(流通)債券 a treasure (negotiable) bond.貯蓄債券 a (savings) debenture.

さいけん

さいけん [0] 【才賢】
才知優れて賢いこと。また,その人。

さいけん

さいけん [0] 【債券】
国や地方公共団体・法人などが資金調達のために発行する有価証券。ボンド。
→国債
→地方債
→社債
→金融債

さいけん

さいけん【再建】
<embark on> reconstruction;→英和
rebuilding.〜する reconstruct;→英和
rebuild.→英和
‖再建費 rebuilding expenses.産業再建 industrial reconstruction.

さいけん

さいけん [0] 【再見】
同じものをもう一度見ること。また,もう一度見いだすこと。「茶器の―を願う」「日本美―」

さいけんか

さいけんか [0] 【債券化】
債権を債券の形で証券化すること。
→証券化

さいけんきょくどがく

さいけんきょくどがく [7] 【債権極度額】
⇒極度額

さいけんこうい

さいけんこうい [5] 【債権行為】
当事者間に債権債務の関係を生じさせる法律行為。売買・贈与・賃貸借・消費貸借・雇用など,ほとんどが契約による。
→物権行為

さいけんこく

さいけんこく [3] 【債権国】
対外資産が対外負債を上回っている国。
⇔債務国

さいけんこくかいぎ

さいけんこくかいぎ [7] 【債権国会議】
先進国諸国が発展途上国への援助について,相互の権益を調整し,分担・配分を合理化するため共同で結成する国際借款団。世界銀行や IMF などが会議を主催している。
→コンソーシアム

さいけんさ

さいけんさ【再検査する】
reexamine.→英和

さいけんしち

さいけんしち [3] 【債権質】
債権を目的とする質権。権利質の一。

さいけんしゃ

さいけんしゃ [3] 【債権者】
債務者に対して一定の給付を請求する権利をもつ者。
⇔債務者

さいけんしゃだいいけん

さいけんしゃだいいけん [3][3] 【債権者代位権】
債権者が,自らの債権の十分な弁済を確保するため,債務者が第三者に対してもつ権利を代わって行使する権利。代位訴権。間接訴権。

さいけんしゃちたい

さいけんしゃちたい [6] 【債権者遅滞】
⇒受領遅滞(ジユリヨウチタイ)

さいけんしゃとりけしけん

さいけんしゃとりけしけん [9] 【債権者取消権】
債権者が自己の債権の弁済を確保するために,債務者の詐害行為の取り消しを請求する権利。詐害行為取消権。廃罷(ハイヒ)訴権。
→詐害行為

さいけんしょうけん

さいけんしょうけん [5] 【債権証券】
債権の存在・内容を表示した有価証券。
→物権証券

さいけんせん

さいけんせん [0] 【歳遣船】
室町・江戸時代,毎年一定数を限って,朝鮮へ派遣した使船。歳船。

さいけんとう

さいけんとう [3] 【再検討】 (名)スル
もう一度検討すること。「税制を―する」「入試制度に―を加える」

さいけんとう

さいけんとう【再検討する】
reexamine;→英和
reappraise;review.→英和

さいげい

さいげい [0][1] 【才芸】
才能と技芸。「―に優れる」

さいげき

さいげき [0] 【細隙】
(1)細いすき間。
(2)スリット{(2)}に同じ。

さいげじき

さいげじき 【歳下食】
⇒下食日(ゲジキニチ)

さいげつ

さいげつ【歳月】
time.→英和
50年の歳月 fifty (long) years <pass> .歳月人を待たず Time and tide wait for no man.

さいげつ

さいげつ [1] 【歳月】
年月。としつき。星霜。「半世紀の―を費やす」

さいげつ=人を待たず

――人を待たず
〔陶潜「雑詩」から〕
年月は人の都合にかまわず過ぎ去って,しばしもとどまることがない。

さいげつ=流るる如(ゴト)し

――流るる如(ゴト)し
年月は水の流れ去るように早く過ぎ去る。歳月人を待たず。光陰矢の如し。

さいげん

さいげん【際限】
limits;bounds.〜がない there is no end <to> ;have no limits.〜のない unlimited;→英和
boundless;→英和
indefinite.→英和
〜なく boundlessly;→英和
indefinitely;→英和
endlessly.→英和

さいげん

さいげん [3] 【際限】
物事の限界。おわり。かぎり。きり。「人間の欲望には―がない」「―もなく話し続ける」

さいげん

さいげん [0][3] 【再現】 (名)スル
もう一度現れること。また,もう一度現すこと。「名場面を―する」

さいげん

さいげん【再現】
reappearance.→英和
〜する appear again.

さいげん

さいげん [0] 【再言】 (名)スル
同じことをもう一度言うこと。繰り返し言うこと。

さいげんてい

さいげんてい 【蔡元定】
(1135-1198) 中国,南宋の学者。字(アザナ)は季通。号は西山。朱熹に師事したが,博学で師からも一目置かれた。朱熹の著書は蔡元定と討論してできたものが多い。偽学の禁により配流。著「律呂新書」など。

さいげんばい

さいげんばい 【蔡元培】
(1868-1940) 中国の教育家・哲学者。浙江省出身。清末の革命運動に参加。ドイツに留学。中華民国初代の教育総長となり,近代教育の基礎を作る。文学革命や五・四運動のときは北京大学校長であったが,革新派を支持。自由主義者として一生を貫いた。著「哲学綱要」「中国倫理学史」など。ツァイ=ユアンペイ。

さいげんぶ

さいげんぶ [3] 【再現部】
三部形式に基づく楽曲の第三部で,第一部の主題が復帰する部分。ソナタ形式において顕著。

さいこ

さいこ [1] 【再顧】
もう一度かえりみること。

さいこ

さいこ 【西湖】
山梨県南部にある湖。富士五湖の一つで,富士山の溶岩流による堰(セキ)止め湖。面積2.3平方キロメートル。湖面高度900メートル。湖畔は観光・保養地。にしのうみ。

さいこ

さいこ [1] 【最古】
もっとも古いこと。
⇔最新
「現存―の写本」

さいこ

さいこ [1] 【細故】
こまかなこと。つまらぬこと。小事。「空名―に懸念して斯る大事を決せざるは/経国美談(竜渓)」

さいこ

さいこ [1] 【柴戸】
柴(シバ)で作った戸。粗末な家。

さいこ

さいこ [1] 【豺虎】
(1)山犬とトラ。
(2)猛悪な人のたとえ。

さいこ

さいこ [1] 【柴胡】
生薬の一。ミシマサイコまたはその変種の乾燥根。漢方で,解熱・鎮痛薬に用いる。

さいこう

さいこう [0] 【再構】 (名)スル
元どおりに組み立てること。

さいこう

さいこう [0] 【彩光】
美しくいろどられた光。

さいこう

さいこう [0] 【最高】 (名・形動)
(1)高さが一番高いこと。「これまでに到達した―の地点」「―気温」
(2)程度や位などが最も高いこと。最高度。最上級。「―の設備を誇る」
(3)気分・調子などが最上の状態である・こと(さま)。「―に楽しめる」「―の気分」
⇔最低

さいこう

さいこう [0] 【再考】 (名)スル
同じ問題・課題などをもう一度考えなおすこと。「―を促す」「冷静になって―する」

さいこう

さいこう [0] 【再校】
初校に次ぐ二度目の校正。また,その校正刷り。二校。

さいこう

さいこう [0] 【宰衡】
〔古代中国で,伊尹が殷の阿衡,周公が周の大宰の位につき,天子を補佐したことによる〕
天子の補佐。宰相。

さいこう

さいこう サイカウ 【斉衡】
年号(854.11.30-857.2.21)。仁寿の後,天安の前。文徳(モントク)天皇の代。

さいこう

さいこう [0] 【砕鉱】 (名)スル
採掘した鉱石を砕くこと。

さいこう

さいこう [0] 【催行】
団体旅行などを計画どおり実施すること。「最少―人員二〇名」

さいこう

さいこう [0] 【最好】
最もこのましいこと。「日本を代表する―の象徴(シンボル)/それから(漱石)」

さいこう

さいこう【採光】
<improve> lighting.→英和
〜の良い(悪い) well-(poorly-)lighted.

さいこう

さいこう【再校】
《印》the second revision (再校訂);the second proof (再校正).

さいこう

さいこう [0] 【細溝】
(1)細い溝。
(2)降水などによってうがたれた浅い溝。

さいこう

さいこう サイクワウ 【西光】
(?-1177) 平安末期の僧。俗名,藤原師光(モロミツ)。後白河院の近臣。1177年,京都鹿谷(シシガタニ)で藤原成親・俊寛らと平家打倒を謀議,露見して斬られた。

さいこう

さいこう [0] 【細行】
ささいなおこない。

さいこう

さいこう [0] 【西郊】
⇒せいこう(西郊)

さいこう

さいこう [0] 【採鉱】 (名)スル
鉱石を掘り取ること。

さいこう

さいこう [0] 【採光】 (名)スル
(1)室外の明るさを,窓などを通して室内にとり入れること。「天窓から―する」
(2)
⇒ライティング

さいこう

さいこう【最高の】
the highest;supreme;→英和
maximum.→英和
‖最高価格 the top[ceiling]price.最高学府 the highest seat of learning.最高幹部 the executive.最高裁判所 the Supreme Court.最高殊勲選手 the most valuable player <MVP> .

さいこう

さいこう【再考】
<There is no room for> reconsideration.〜する reconsider.→英和
〜の上(で) on second thought[ <英> thoughts].

さいこう

さいこう [0] 【再興】 (名)スル
衰滅したものをもう一度盛んにすること。ふたたび盛んになること。「主家を―する」

さいこう

さいこう [0] 【彩虹】
いろどりの美しい虹(ニジ)。

さいこう

さいこう [0] 【細巧】
こまかくたくみなこと。また,小細工が過ぎること。「怯懦(キヨウダ)の老人と―の弁者の常に用るもの/露団々(露伴)」

さいこう

さいこう【再興】
revival;→英和
restoration.→英和
〜する revive;→英和
restore.→英和

さいこう=を矜(ツツシ)まざれば終(ツイ)に大徳を累(ワズラ)わす

――を矜(ツツシ)まざれば終(ツイ)に大徳を累(ワズラ)わす
〔書経(旅獒)〕
ささいなおこないを慎まないでいると,ついには大きな徳に影響を及ぼす。

さいこうおんどけい

さいこうおんどけい [0] 【最高温度計】
一定時間内の最高温度を測る温度計。体温計もその一つ。

さいこうがくふ

さいこうがくふ [5] 【最高学府】
学問を学ぶところとして最も程度の高いところ。現代では大学をいう。

さいこうけん

さいこうけん [3] 【最高検】
「最高検察庁」の略。

さいこうけんさつちょう

さいこうけんさつちょう [8][7] 【最高検察庁】
最高裁判所に対応して設置される検察庁。検事総長を長とする。最高検。

さいこうこく

さいこうこく [3] 【再抗告】
民事訴訟で,抗告裁判所の決定に,憲法・法令違背があることを理由にさらに抗告すること。
→特別抗告

さいこうさい

さいこうさい [3] 【最高裁】
「最高裁判所」の略。

さいこうさいていおんどけい

さいこうさいていおんどけい [0] 【最高最低温度計】
一定時間内の最高温度と最低温度とを,ともに指示できるように工夫した温度計。

さいこうさいばんしょ

さいこうさいばんしょ [0][9] 【最高裁判所】
憲法に定められた司法権の最高機関。終審裁判所として,上告と特別抗告について裁判を行い,最終的な違憲立法審査権をもつ。このほか訴訟手続きなどについての規則制定権,下級裁判所裁判官の指名権,司法行政監督権などを有する。最高裁判所長官と一四人の最高裁判所判事によって構成される。最高裁。

さいこうさいばんしょさいばんかん

さいこうさいばんしょさいばんかん [12] 【最高裁判所裁判官】
最高裁判所を構成する長官一名と一四人の最高裁判所判事。長官は内閣の指名に基づき天皇が任命する。判事は内閣が任命し天皇が認証する。いずれも任期はなく定年は七〇歳で,国民審査に付される。

さいこうしん

さいこうしん [3] 【最高神】
⇒至上神(シジヨウシン)

さいこうせんそうしどうかいぎ

さいこうせんそうしどうかいぎ 【最高戦争指導会議】
1944年(昭和19)小磯内閣が設置した戦争政策の最高決定機関。大本営政府連絡機関に代わって戦争指導の一元化を図るために設けたもの。首相・外相・陸相・海相・参謀総長・軍令部総長の六人で構成。

さいこうぜん

さいこうぜん [3] 【最高善】
〔(ラテン) summum bonum〕
人間の最高の目的・理想で,行為の根本基準となる善。至善。至高善。

さいこうそくど

さいこうそくど [5] 【最高速度】
(1)乗り物などの,能力を最高に発揮した限界の速度。
(2)道路で,法律により超えてはならないとされる乗り物の速度。

さいこうだん

さいこうだん [3] 【彩光弾】
さまざまな色の光を出す信号弾。主に,夜間の信号・警報に用いる。

さいこうだんしょう

さいこうだんしょう 【西公談抄】
歌論書。一冊。蓮阿著。1225〜29年頃に成立か。西行の歌論を筆録したもの。西行上人談抄。

さいこうちょう

さいこうちょう [3] 【最高潮】
感情・状態などが最も高まること。また,その場面・時期。クライマックス。「聴衆の興奮は―に達した」

さいこうちょう

さいこうちょう【最高潮に達する】
reach the climax.→英和

さいこうはっこうがくせいげんせいど

さいこうはっこうがくせいげんせいど [7][5] 【最高発行額制限制度】
政府が中央銀行に対して銀行券発行額の最高限度を指定する制度。

さいこうび

さいこうび [3] 【最後尾】
列になって長く連なったものの一番うしろ。「行列の―」

さいこうふ

さいこうふ【再交付(する)】
reissue.→英和

さいこうべん

さいこうべん [3] 【再抗弁】
民事訴訟で,抗弁に対してさらにそれを排斥する事由を主張すること。

さいこうほう

さいこうほう [3] 【最高峰】
(1)ある地方や山脈の中で最も高い山。「世界の―エベレスト山」
(2)ある分野で最もすぐれた物や人。「推理小説界の―」

さいこうほう

さいこうほう【最高峰】
the highest peak <in> .画壇の〜 the greatest painter.

さいこうほうき

さいこうほうき [5] 【最高法規】
実定法体系の中で最も強い形式的効力をもち,その頂点にある法規。現行憲法は憲法を国の最高法規とする。

さいこく

さいこく [0] 【斎国】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき悠紀(ユキ)殿・主基(スキ)殿に供える饌米・神酒料を作るために,特に卜定された国。

さいこく

さいこく [0] 【催告】 (名)スル
相手方に対して一定の行為をなすように請求すること。義務者に対する義務の履行の催告と権利者に対する権利の行使の催告に大別できる。

さいこく

さいこく【催告】
notification;demand.→英和
〜する call upon <a person to do> ;notify.→英和

さいこく

さいこく [0] 【西国】
⇒さいごく(西国)

さいこくぼん

さいこくぼん [0] 【再刻本】
以前に刊行したものを,再び版木を彫り直して出版した本。

さいこつ

さいこつ [0] 【菜骨】
肉類を食べず,菜食でやせたからだ。僧侶などにいう。

さいこつ

さいこつ [1] 【鰓骨】
えらぼね。

さいことう

さいことう [0] 【柴胡湯】
柴胡を煎じた薬湯。近世,婦人の血の道にきくとされた。

さいこよう

さいこよう [3] 【再雇用】
退職者を再び雇用すること。「定年後―」

さいころ

さいころ【賽子】
⇒賽.

さいころ

さいころ [3][4] 【賽子・骰子】
〔「ころ」は接尾語〕
双六(スゴロク)や博打の用具。角(ツノ)・象牙(ゾウゲ)・木などでできた小さい立方体の各面に,反対側の面との合計が七になるように一から六までの点を記したもの。さい。ダイス。六博。

さいこん

さいこん [0] 【菜根】
(1)野菜の根。
(2)粗食。「けふの無馳走は紫隠里の掟にして,―咬み得ば万事なすべしを/鶉衣」

さいこん

さいこん [0] 【再建】 (名)スル
〔「こん」は呉音〕
神社・仏閣などの建築物を再び造ること。さいけん。

さいこん

さいこん [0] 【再婚】 (名)スル
配偶者と死別または離婚した人が,もう一度結婚すること。三度目以上についてもいう。「良縁を得て―する」

さいこん

さいこん【再婚】
a second marriage;remarriage.〜する marry again.

さいこんきんしきかん

さいこんきんしきかん [8][9] 【再婚禁止期間】
⇒待婚(タイコン)期間

さいこんたん

さいこんたん 【菜根譚】
中国,明代の処世哲学書。二巻。洪応明(コウオウメイ)著。万暦年間(1573-1619)成立。儒教思想を中心にし,仏教・道教思想も加味した約三六〇条の処世訓。江戸時代に伝来し,日本で広く愛読された。菜根談。

さいご

さいご [0][1] 【細碁】
地の差が少なく,勝敗の微妙な碁。

さいご

さいご【最後】
the last[end].→英和
〜の last;final;→英和
ultimate.→英和
〜に lastly;in conclusion;in the end.→英和
…したら〜 once….→英和
〜まで <fight> to the last.人の話を〜まで聞く hear <a person> out.‖最後通牒(ちよう) an ultimatum.

さいご

さいご【最期】
one's death[last moment].→英和
〜を遂げる die;→英和
meet a <tragic> death.〜の言葉 one's dying words.

さいご

さいご [1] 【最期】
〔「ご」は呉音〕
死にぎわ。臨終。末期。「―をみとる」「友人の―に立ち会う」「あっぱれな―だった」

さいご

さいご [1] 【最後】
(1)物事の一番おしまい。一番あと。最終。
⇔最初
「―の力をふりしぼる」「―まで頑張る」「―を飾る」
(2)(前に「…したら」「…したが」などの言い方を伴って)何かをしたらそれっきりであること。「行ったら―二度と戻って来られなくなる」「見つけたが―逃がさない」

さいご=に笑う者が最もよく笑う

――に笑う者が最もよく笑う
初めは笑っていた者も最後に泣くこともある。最終の結果がよくて笑う者が最高であるということ。

さいご=の一念は善悪(ゼンアク)の生(シヨウ)を引く

――の一念は善悪(ゼンアク)の生(シヨウ)を引く
臨終のときの心の在り方によって,来世の善悪が決まるということ。

さいご=の切り札

――の切り札
最後のとっておきの手段。

さいご=の手段

――の手段
残された唯一の方法。「―に訴える」

さいご=を遂(ト)げる

――を遂(ト)・げる
死ぬ。「壮烈な―・げる」

さいごう

さいごう サイガウ 【西郷】
島根県隠岐郡,隠岐の中心の町。古来,商業・漁業が盛ん。飯ノ山古墳,国分寺跡など史跡が多い。

さいごう

さいごう サイガウ 【西郷】
姓氏の一。

さいごうさつ

さいごうさつ サイガウ― 【西郷札】
1877年(明治10)の西南戦争の際,西郷軍が戦費調達のために発行した紙幣。十円・五円・一円・五十銭・二十銭・十銭の六種が発行された。

さいごうたかもり

さいごうたかもり サイガウ― 【西郷隆盛】
(1827-1877) 維新の三傑の一人。通称,吉之助。号は南洲。薩摩藩の下級藩士の出。島津斉彬(ナリアキラ)の知遇を受け,国事に奔走。第二次長州征伐以後,倒幕運動の指導者となり,薩長同盟に尽力。大総督府参謀として征東軍を指揮して東下,江戸城を無血開城させた。維新後,参議。のち,征韓論の議を唱えたが入れられず下野,西南戦争に敗れて城山で自刃。
→西南戦争

さいごうつぐみち

さいごうつぐみち サイガウ― 【西郷従道】
(1843-1902) 軍人・政治家。薩摩藩の人。西郷隆盛の弟。渡欧して兵制を調査。1874年(明治7),台湾蕃地事務都督として台湾征討を強行。のち海相・内相を歴任。海軍大将・元帥。

さいごうぼし

さいごうぼし サイガウ― [3] 【西郷星】
〔西南戦争があった1877年(明治10)9月,火星が大接近し明るく輝いた。人々がこの赤い星の中に西郷隆盛が見えるといったことから〕
火星の異名。なお,火星の近くにあった土星を西郷の参謀桐野利秋の名に因んで桐野星と呼んだ。

さいごく

さいごく [0] 【西国】
〔「さいこく」とも〕
□一□西方の国。
(1)日本の関西地方より西の国。特に,九州地方。
(2)日本の西方にある国。特に,インド。
(3)アジアの西方にある国。西洋の国。
□二□京都を中心に,西国三十三所にある観音の霊地,またそれらを巡礼すること。西国三十三所。西国巡礼。

さいごく=を打つ

――を打・つ
西国三十三所の観音参りをする。「いつそのこと―・つ気はないか/歌舞伎・吾嬬鑑」

さいごくさんじゅうさんしょ

さいごくさんじゅうさんしょ 【西国三十三所】
関西三十三か所の,観音を安置した寺。三十三所。三十三番。
→西国三十三所[表]

さいごくじ

さいごくじ 【西国路】
「山陽道」に同じ。特に,江戸時代,大坂から下関に至る瀬戸内海に沿う街道。

さいごくじゅんれい

さいごくじゅんれい [5] 【西国巡礼】
西国三十三所を巡礼すること。また,その巡礼者。

さいごくすじぐんだい

さいごくすじぐんだい [7] 【西国筋郡代】
江戸幕府の職名。九州の幕府領を管轄し,管内の租税の徴収・訴訟などをつかさどった。本陣は豊後(ブンゴ)国日田(ヒタ)にあった。西国郡代。

さいごくぶね

さいごくぶね [5] 【西国船】
九州地方を主とする西国地方の回船をいう,上方での呼称。

さいごくりっしへん

さいごくりっしへん 【西国立志編】
啓蒙書。イギリスの S =スマイルズの著「Self Help(自助論)」の訳書。中村正直訳。1871年(明治4)刊。西欧の歴史上の人物三百数十人の成功談を掲げて,その原動力となった個人主義精神を鼓吹(コスイ)。明治初期の青年層に多大な影響を与えた。

さいごし

さいごし [0] 【菜越し】
手前にある料理を越して,向こうの料理に箸を出すこと。無作法なこととされる。

さいごっぺ

さいごっぺ [3] 【最後っ屁】
〔「さいごべ」とも〕
(1)イタチが追われて苦しまぎれに出す悪臭の屁。「いたちの―」
(2)追いつめられて苦しまぎれにする行動。最後のあがき。

さいごつうこく

さいごつうこく [4] 【最後通告】
「最後通牒(サイゴツウチヨウ)」に同じ。

さいごつうちょう

さいごつうちょう [4] 【最後通牒】
〔ultimatum〕
国家間で紛争の平和的処理のための交渉を打ち切り,自国の最終的な要求を相手国に提出してその無条件受諾を要求し,それがいれられなければ自由行動をとることを述べた外交文書。普通,二四時間または四八時間の期限をつける。最後通告。

さいごどころ

さいごどころ 【最期所】
「最期場(サイゴバ)」に同じ。「みなぎる樋の上を―と著きにける/浄瑠璃・天の網島(下)」

さいごのしんぱん

さいごのしんぱん 【最後の審判】
キリスト教で,世界の終末にイエス-キリストが再臨して人類を裁くという教義。ヨハネの黙示録などに示され,しばしば宗教画の題材とされる。特にバチカンのシスチナ礼拝堂のミケランジェロが描いた壁画が有名。公審判。世界審判。

さいごのじゅうねん

さいごのじゅうねん 【最期の十念】
命の終わるときに一〇回念仏をとなえること。「或は観音の名号をとなへ,或は―に及ぶ/平家 5」

さいごのすけ

さいごのすけ 【最後の助】
最後であることを人名に擬していう語。「ちよつと顔を出したが―/洒落本・売花新駅」

さいごのばんさん

さいごのばんさん 【最後の晩餐】
イエスが十字架につけられる前夜,十二弟子とともにした最後の食事。教会の聖餐式はこれに由来する。この場で,ユダの裏切りを指摘。宗教画などの題材に好んで描かれる。特に,ミラノのサンタ-マリア-デッレ-グラツィエ修道院食堂のレオナルド=ダ=ビンチが描いた壁画が有名。主の晩餐。

さいごのみ

さいごのみ [3] 【菜好み】
おかずをえり好みすること。

さいごば

さいごば 【最期場】
臨終の場所。死に場所。最期所。「命三つ有,おやと子の,なかに一つはとどまれど,二つは今を―の/浄瑠璃・孕常盤」

さいさ

さいさ [1] 【歳差】
(1)恒星年と太陽年との差。
(2)地球の自転軸の方向が,約二三・四度の傾きを保って黄道の極を中心にして西へ円錐形を描くように約二万六千年を周期として回る現象。このため,春分点が毎年角度で約五〇秒ずつ黄道上を西へ移動し,歳差を生ずる。地球が赤道方向にややふくらんだ,扁平な形をしているところに,月や太陽の引力が作用して生ずるものと解釈される。

さいさい

さいさい [0] 【細細】
■一■ (形動ナリ)
細かいさま。小さいさま。こまやかなさま。「人の品行は善き習慣の力に頼ること―ならず/西国立志編(正直)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「梅の香は―として…辺(アタリ)を繞(メグ)る/不如帰(蘆花)」

さいさい

さいさい [0] 【歳歳】
毎年。としどし。年々。「年々―」

さいさい

さいさい [0] 【済済】 (形動タリ)
「せいせい(済済)」に同じ。「多士―」

さいさい

さいさい サヰサヰ 【騒騒】 (副)
物が動いて,さわさわと鳴るさま。さえさえ。「玉衣(タマギヌ)の―しづみ家の妹に/万葉 503」

さいさい

さいさい [0] 【再再】 (副)
たびたび。再三。何度も。「―申し入れたとおり」「―にわたる警告」

さいさい=年年(ネンネン)人同じからず

――年年(ネンネン)人同じからず
〔劉廷芝「代悲白頭翁」〕
毎年毎年人の顔ぶれが異なる。毎年花が同じように咲いて自然は変化しないのに対して,人の世がはかなく変化すること。
→年年歳歳花相似たり

さいさいし

さいさい・し サヰサヰシ 【騒騒し】 (形シク)
さわさわと音を立てるさま。「光もなく黒きかいねりの―・しく張りたる一襲(カサネ)/源氏(初音)」

さいさうんどう

さいさうんどう [4] 【歳差運動】
(1)地球の歳差を生ずる運動。
(2)こまやジャイロ-コンパスなどの回転体の回転軸がその方向をゆっくりと変えてゆく運動。首振り運動。味噌すり運動。
歳差運動(2)[図]

さいさき

さいさき [0] 【幸先】
〔「さちさき」の転〕
(1)何か事を始める最初に,その事がうまく行きそうな感じを与える出来事。きざし。
(2)前知らせ。前兆。「―がよい」

さいさき

さいさき [0][4] 【最先】
物事のいちばん初め。また物事を行う直前。「初対面の―から/永日小品(漱石)」

さいさき

さいさき【幸先】
<have> a good omen; <make[get]> a good start.〜よく luckily;fortunately.

さいさく

さいさく [0] 【砦柵】
敵の侵入を防ぐための城塞の垣とした先のとがった木または竹の柵。もがり。やらい。

さいさく

さいさく [0] 【細作】
間諜(カンチヨウ)。間者(カンジヤ)。忍びの者。

さいさん

さいさん【採算がとれる(ない)】
(do not) pay;→英和
be (un)profitable.独立採算制 a self-supporting accounting system.

さいさん

さいさん [0] 【再三】 (副)
二度も三度も。何度も。たびたび。「―注意したのにまだ改めない」「―の頼み」「―にわたる申し入れ」

さいさん

さいさん [0] 【採算】
事業や商売での収入と支出のつりあい。引き合うだけの利益があること。「独立―」

さいさん

さいさん【再三(再四)】
again and again;over and over again;more than once;repeatedly.→英和

さいさん=が取れる

――が取・れる
収支が引き合う。そろばんが合う。

さいさん=が合う

――が合・う
「採算が取れる」に同じ。

さいさんかぶ

さいさんかぶ [3] 【採算株】
時価から配当利回りを計算して一般の金利より有利な株式。

さいさんがい

さいさんがい [0] 【採算買い】
単なる人気や材料に左右されず,利回りや株価収益率などを基準に株式を買うこと。現実買い。

さいさんさいし

さいさんさいし [5] 【再三再四】 (副)
何度も何度も。たびたび。「再三」を強めていう語。「―忠告する」

さいさんわれ

さいさんわれ [0] 【採算割れ】
商品の価格がその原価以下になること。

さいし

さいし [1] 【祭司】
宗教上の儀式を執行する職能者。

さいし

さいし [1] 【采詩】
中国,周代,政治の参考とするために民間の詩歌を集めたこと。

さいし

さいし [1] 【祭使】
諸社の祭礼に際し朝廷から奉幣のために派遣される勅使。
→例幣使

さいし

さいし【祭祀】
<perform> religious service.

さいし

さいし [1] 【妻子】
(1)妻と子。つまこ。「―を抱えて路頭に迷う」
(2)妻。「わかき―の思ひわびぬべきにより/源氏(若紫)」

さいし

さいし【妻子】
<support> one's family[wife and children].

さいし

さいし 【際し】
〔動詞「さいする」の連用形〕
あたって。「出発に―,…」

さいし

さいし [1] 【祭祀】
神々や祖先などをまつること。祭典。祭儀。まつり。「時々祖先を―する為に/新聞雑誌 14」

さいし

さいし [1] 【才子】
才知のすぐれた人。才人。
⇔才女

さいし

さいし [1] 【再思】 (名)スル
再び考えること。考え直すこと。再考。「―三考」「―せざるべけんや/明六雑誌 11」

さいし

さいし【祭司】
a (an officiating) priest.

さいし

さいし【才子】
a man of talent;a wit.→英和
〜肌の clever;→英和
smart.→英和

さいし

さいし [1] 【細思】
子細に考えること。また,こまかい考え。

さいし

さいし [1] 【嘴子】
ノズル。

さいし

さいし [1] 【釵子】
上代・中古,朝廷で婦人が正装するとき,頭髪につけた飾りの具。金属製で細長く U 字形に作り,一本を平額(ヒラビタイ)から丸髢(マルカモジ)に,二本を丸髢から地髪に通して平額と丸髢を締める。
釵子[図]

さいし=才に倒れる

――才に倒れる
才子は自分の才知を過信して,かえって失敗することがある。才子才に溺れる。

さいしあい

さいしあい【再試合(入場券)】
a rematch (a rain check).

さいしいせき

さいしいせき [4] 【祭祀遺跡】
古墳時代を中心とする時期に,山岳・島・沼沢などの自然を対象に神霊をまつったことが,付近の出土品によって認められる遺跡。奈良県の三輪山,福岡県の沖ノ島遺跡などがその例。

さいしかじん

さいしかじん [1] 【才子佳人】
才知のすぐれた男子と,美人のほまれ高い女子。

さいしき

さいしき [0] 【彩色・綵色】 (名)スル
物に色をつけること。さいしょく。「細かに―を施す」「―された陶器」

さいしき

さいしき [0] 【祭式】
祭典の順序次第と作法。

さいしき

さいしき [0] 【才識】
才知と識見。「方略の―あるも,必しも天下の大学者たるに非ざるべし/偽悪醜日本人(雪嶺)」

さいしき

さいしき【彩色】
coloring;→英和
painting.→英和
〜する paint;→英和
color.→英和
〜した colored.→英和

さいしきどき

さいしきどき [5] 【彩色土器】
⇒彩文土器(サイモンドキ)

さいしきふで

さいしきふで [4] 【彩色筆】
毛が柔らかで,穂先のとがっていない,彩色に用いる筆。

さいしく

さいし・く 【彩色く】 (動カ四)
〔「彩色(サイシキ)」の動詞化〕
彩色をほどこす。いろどる。「家を―・く絵のぐふで/浄瑠璃・反魂香」

さいしけん

さいしけん【再試験】
<sit for> a reexamination.〜をする reexamine.→英和

さいしそうぞく

さいしそうぞく [4] 【祭祀相続】
祖先の祭祀をつかさどる地位を相続すること。民法では,財産相続から切り離し,祭具・墳墓などは祭祀をつかさどる者が慣習に従ってこれを承継するとする。

さいしたいけん

さいしたいけん [4] 【祭祀大権】
旧憲法下で,国家最高の祭主として皇祖皇宗,歴代の皇霊・天神・地祇をまつる天皇の権限。

さいしたびょう

さいしたびょう [1] 【才子多病】
才知のすぐれた人は体が弱く病気がちであること。

さいしつ

さいしつ [0] 【才質】
才知ある資質。

さいしつ

さいしつ 【妻室】
妻。妻女。「彼の紀の二位と申すは…信西が―と成りて/平治(上・古活字本)」

さいしつ

さいしつ [0] 【彩漆】
いろうるし。朱漆・黒漆などの類。

さいして

さいして 【際して】 (連語)
⇒にさいして

さいしゃく

さいしゃく [0] 【細嚼】 (名)スル
(1)こまかにかみ砕くこと。
(2)意味・内容をよく考え十分に理解すること。「充分これを―して会得しつくすを必要とす/小説神髄(逍遥)」

さいしゅ

さいしゅ [1][0] 【採取】 (名)スル
必要なもの,ある目的に合ったものなどを選びとること。「指紋を―する」「(大理石ヲ)一箇年百万切を―する/十和田湖(桂月)」

さいしゅ

さいしゅ [1] 【斎主】
「祭主(サイシユ){(1)}」に同じ。

さいしゅ

さいしゅ【採取する】
pick;→英和
gather;→英和
collect;→英和
extract.→英和

さいしゅ

さいしゅ [1] 【歳首】
年のはじめ。年頭。年首。

さいしゅ

さいしゅ【祭主】
the chief mourner (喪主);the master of religious rites (司祭者).

さいしゅ

さいしゅ 【西収】
〔「西」は秋の意〕
秋の収穫。さいしゅう。せいしゅう。
⇔東作
「春は東作の思ひを忘れ,秋は―の営みにも及ばず/平家 10」

さいしゅ

さいしゅ [1] 【催主】
会などを中心になって行う人。

さいしゅ

さいしゅ [1] 【債主】
債権を有する人。債権者。貸し主。

さいしゅ

さいしゅ [1] 【祭主】
(1)祭祀(サイシ)を主宰する人。斎主。
(2)伊勢神宮の神職の長。昔は大中臣氏の世襲。明治以降第二次大戦以前は皇族がそれに任ぜられた。

さいしゅ

さいしゅ [1] 【採種】 (名)スル
植物の種子をとること。

さいしゅ

さいしゅ [1][0] 【祭酒】
(1)古代中国で,宴会のとき席上の尊者がまず酒を供えて地の神をまつること。
(2)漢代以後の中国で,学政をつかさどる長官。博士祭酒。国子祭酒。
(3)大学頭(ダイガクノカミ)の唐名。

さいしゅう

さいしゅう サイシウ 【柴舟】
⇒尾上(オノエ)柴舟

さいしゅう

さいしゅう [0] 【歳終】
年のおわり。歳末。年末。

さいしゅう

さいしゅう [0] 【最終】
(1)いちばんおわり。最後。「工事は―の段階に入った」「―報告」
(2)ある運転系統で,その日の最後に発車する列車・電車・バスなど。「―に乗りおくれる」

さいしゅう

さいしゅう【最終の】
the last;→英和
final ultimate.‖最終駅 a terminal station; <英> a terminus.最終回 the last inning (野球の);the last round (ボクシングの).最終兵器 the ultimate weapon.

さいしゅう

さいしゅう [0] 【採集】 (名)スル
標本や資料などにするため,とりあつめること。「昆虫―」「用例を―する」

さいしゅう

さいしゅう【採集】
collection;→英和
gathering.→英和
〜する collect;→英和
gather.→英和

さいしゅうこうよう

さいしゅうこうよう [5] 【最終効用】
⇒限界効用(ゲンカイコウヨウ)

さいしゅうざい

さいしゅうざい [3] 【最終財】
生産過程に再投入されず,消費または投資に用いられる財。最終生産物。

さいしゅうしゅりょうみん

さいしゅうしゅりょうみん [6] 【採集狩猟民】
食料の獲得方法(生業)を主に,植物採集や狩猟・漁労に依存している人々。
→農耕牧畜民

さいしゅうじゅよう

さいしゅうじゅよう [5] 【最終需要】
産出または輸入された財の一部が,国内の生産過程に再投入されずに消費・投資・政府需要・輸出に用いられること。
→派生需要

さいしゅうとう

さいしゅうとう サイシウタウ 【済州島】
朝鮮半島の南西方にある火山島。韓国領。中央に漢拏(カンナ)山(海抜1950メートル)がそびえる。朝鮮最大の島。海女(アマ)漁業で知られる。済州道をなし,道庁所在地は済州。面積1830平方キロメートル。チェジュ-ド。
済州島(城山日光)[カラー図版]
済州島(トルハルバン)[カラー図版]
済州島(竜頭岩)[カラー図版]

さいしゅうべんろん

さいしゅうべんろん [5] 【最終弁論】
公判における証拠調べが終わったあとに行われる弁護人の意見陳述。

さいしゅうりまわり

さいしゅうりまわり [6] 【最終利回り】
公社債を償還まで持ち続けた場合,利息収入など利益の総額が投資額に対して占める割合を一年当たりで表したもの。

さいしゅえん

さいしゅえん [3] 【採種園】
造林用の種子を採るため,形質のすぐれた採種木を育成する樹木園。

さいしゅけいざい

さいしゅけいざい [4] 【採取経済】
自然から必要物資をそのまま採取して生活を営む最も原始的な経済。

さいしゅっぱつ

さいしゅっぱつ【再出発する】
make a fresh start.

さいしゅっぱつ

さいしゅっぱつ [3] 【再出発】 (名)スル
出直すこと。新たにもう一度とりかかること。「新たな気分で―する」

さいしゅつ

さいしゅつ [0] 【再出】 (名)スル
再び出ること。再び出すこと。

さいしゅつ

さいしゅつ [0] 【歳出】
国または地方公共団体の一会計年度中の一切の支出。
⇔歳入

さいしゅつ

さいしゅつ【歳出】
annual expenditure.

さいしゅん

さいしゅん [0] 【才俊】
才知のすぐれていること。また,その人。俊才。

さいしょ

さいしょ [0] 【最初】
いちばんはじめ。
⇔最後
「―が肝心」

さいしょ

さいしょ [0] 【細書】 (名)スル
(1)細かい字で書くこと。また,その文字。「公書家書とも薄葉紙に―し/新聞雑誌 23」
(2)詳しく記した文。

さいしょ

さいしょ 【税所・済所】
平安中期以降,租税の徴収・官物の収納などをつかさどった国衙(コクガ)の役所。

さいしょ

さいしょ【最初の】
first;→英和
earliest;initial;→英和
original;→英和
new.→英和
〜から from the beginning[start].〜に (in the) first (place).〜は at first[the beginning].

さいしょ=で最後

――で最後
それ一度きりであること。

さいしょう

さいしょう 【最勝】 (名・形動ナリ)
(1)最もすぐれている・こと(さま)。「丈六の阿弥陀如来,光明―にして第一無比なり/栄花(玉の台)」
(2)「金光明(コンコウミヨウ)最勝王経」の略。「―は甚深なる事余経に勝れ給へるに依りて/今昔 13」

さいしょう

さいしょう [0] 【最少】
(1)最も少ないこと。
⇔最多
「―催行人員」
(2)最も年下であること。
⇔最長

さいしょう

さいしょう [0] 【最小】
最も小さいこと。
⇔最大
「世界―の独立国」「―限度」

さいしょう

さいしょう [0] 【細小】 (名・形動)[文]ナリ
こまかく小さなこと。微小。「―の事と雖ども,これに委託すべからざるなり/西国立志編(正直)」

さいしょう

さいしょう [0] 【済勝】
景色のよい所を見てまわること。せいしょう。

さいしょう

さいしょう [0] 【採証】
〔法〕 裁判官が訴訟において呈示された証拠資料をもとに,一定の事実を判断すること。

さいしょう

さいしょう [0] 【宰相】
(1)首相。総理大臣。「鉄血―」
(2)昔,中国で,天子を補佐して政務を処理する最高の官。丞相(ジヨウシヨウ)。
(3)参議の唐名。相公(シヨウコウ)。

さいしょう

さいしょう [0] 【再醮】
〔「醮」は飲酒の儀式の意〕
二度の嫁入り。再婚。再嫁。

さいしょう

さいしょう [1][0] 【災祥】
わざわいとしあわせ。禍福。

さいしょう

さいしょう【宰相】
the prime minister.

さいしょう

さいしょう【最小の】
the smallest[least,fewest,minimum].〜(限)にする minimize.→英和
‖最小限 the minimum.最小公倍数《数》the least common multiple <L.C.M.,l.c.m.> .

さいしょう

さいしょう [0] 【采樵】 (名)スル
柴(シバ)や薪(マキ)をとること。しばかり。「獣猟―してその生計を図る/日光山の奥(花袋)」

さいしょう

さいしょう [0] 【妻妾】
つまとめかけ。

さいしょうえ

さいしょうえ 【最勝会】
「金光明最勝王経」を講じて鎮護国家を祈る法会。奈良の薬師寺・京都の円宗寺で行なった。
→三会(サンエ)

さいしょうおうきょう

さいしょうおうきょう 【最勝王経】
「金光明最勝王経」の略。

さいしょうがわら

さいしょうがわら 【最勝河原】
京都市三条の西の鴨川の河原。昔,火葬場があった。西所川原。

さいしょうげん

さいしょうげん [3] 【最小限】
それ以上は切りつめたり小さくしたりするのが無理だという限度。最低限。副詞的にも用いる。
⇔最大限
「―これだけは守ってほしい」「被害を―に食い止める」

さいしょうこう

さいしょうこう 【最勝講】
平安時代以降,清涼殿で,毎年5月中の吉日を選んで五日間,東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺の高僧を召して,「金光明最勝王経」全一〇巻を,朝夕二座,一巻ずつ講じさせて国家安泰を祈った法会。

さいしょうこうばいすう

さいしょうこうばいすう [7] 【最小公倍数】
二つ以上の整数の公倍数のうち,正で最小のもの。整式の場合は,公倍数のうち,最も次数の低いもの。

さいしょうさようのげんり

さいしょうさようのげんり 【最小作用の原理】
エネルギーが不変に保たれる力学系や電磁場などで,作用量といわれる量が極小となるような運動が実現されるという原理。運動方程式に代わる一つの基本原理である。

さいしょうじ

さいしょうじ 【最勝寺】
平安末期,京都市東山区岡崎付近に建てられた六勝寺の一。鳥羽天皇の御願寺。1118年建立。応仁の乱後,廃絶。

さいしょうそん

さいしょうそん [3] 【最勝尊】
如来の尊称。

さいしょうち

さいしょうち [3] 【最小値】
ある関数が,その定義域でとる値のうち,最も小さいもの。
⇔最大値

さいしょうにじょうほう

さいしょうにじょうほう [0] 【最小二乗法】
一つの量について,多数の観測値から最も確からしい値を求めるのに,その値はそれぞれの観測値との誤差の二乗の和を最小にするもので求められる,という原理を使う方法。最小自乗法。

さいしょうのぐ

さいしょうのぐ 【済勝の具】
景色のすぐれた土地を巡り歩くことのできる健脚。「いざ我が―の渠(カレ)に劣らぬを証せん/即興詩人(鴎外)」

さいしょうのちゅうじょう

さいしょうのちゅうじょう 【宰相中将】
宰相(参議)で近衛中将を兼任するもの。

さいしょうりつ

さいしょうりつ [3] 【最小律】
⇒リービッヒの最小律(サイシヨウリツ)

さいしょがわら

さいしょがわら 【西所川原】
⇒最勝河原(サイシヨウガワラ)

さいしょく

さいしょく [0] 【彩色】 (名)スル
〔「しょく」は漢音〕
「さいしき(彩色)」に同じ。「赤を基調に―する」

さいしょく

さいしょく [0] 【采色】
(1)美しい彩り。
(2)顔色。

さいしょく

さいしょく [0] 【才色】
才知と容色。

さいしょく

さいしょく【菜食】
a vegetarian diet.〜する live on vegetables.‖菜食主義(者) vegetarianism (a vegetarian).

さいしょく

さいしょく【才色兼備の】
beautiful and talented.

さいしょく

さいしょく [0] 【彩飾】 (名)スル
きらびやかに色どりすること。「―写本」

さいしょく

さいしょく [0] 【菜食】 (名)スル
人間が野菜・果物など植物性食品を中心に食べ,肉・魚類を避けること。
⇔肉食

さいしょく

さいしょく [0] 【催色】
人為的に代謝を変調させて,果物の発色を促すこと。エチレンなどを用い,柑橘(カンキツ)類やバナナなどに応用される。

さいしょく

さいしょく [0] 【栽植】 (名)スル
草木を植え育てること。植栽。「―密度」

さいしょくけんび

さいしょくけんび [5] 【才色兼備】
すぐれた才能をもち,顔かたちも美しいこと。普通,女性にいう。「―の花嫁」

さいしょくしゅぎ

さいしょくしゅぎ [5] 【菜食主義】
〔vegetarianism〕
菜食を基本とする食生活が良いとする考え方。「―者」

さいしょり

さいしょり【再処理】
reprocessing.再処理工場 a reprocessing plant.

さいしょり

さいしょり [3] 【再処理】
〔「核燃料再処理」の略〕
原発で燃やした(核分裂させた)使用済み核燃料から,プルトニウムと残りのウランを抽出する工程。

さいしりょう

さいしりょう [3] 【祭祀料】
祭りや祈祷(キトウ)の費用として司祭者に納める金品。

さいしん

さいしん [0] 【采薪】
たきぎをとること。たきぎひろい。

さいしん

さいしん [0] 【再診】
二度目以降の診察。
⇔初診

さいしん

さいしん【再審(査)】
reexamination; <apply for> a new trial (裁判).〜する reexamine;→英和
try again.

さいしん

さいしん [0] 【最新】
最も新しいこと。
⇔最古
「―の技術」

さいしん

さいしん [0] 【砕心・摧心】
あれこれ気を遣って苦労すること。「―勉励する」

さいしん

さいしん [0] 【細辛】
ウスバサイシンの別名。また,その茎・根茎を乾燥したもの。漢方で鎮咳・鎮痛剤とする。

さいしん

さいしん [0] 【細心】 (名・形動)[文]ナリ
細かな点にまで気を配る・こと(さま)。「―の注意を払う」「―熟慮」
[派生] ――さ(名)

さいしん

さいしん [0] 【最深】 (名・形動)[文]ナリ
(1)最も深いこと。「世界―の海溝」
(2)最もすぐれていること。「実在の―なる説明を目的とした者ではない/善の研究(幾多郎)」

さいしん

さいしん [0] 【柴薪】
しばと,たきぎ。たきぎ。

さいしん

さいしん [0] 【再審】 (名)スル
(1)二度目の審査をすること。
(2)〔法〕 確定判決の取り消しと事件の再審理を求める申し立て・手続きおよびその審判。一定の重大な理由がある場合にだけ認められ,特に刑事訴訟法では一事不再理の原則に基づき,被告人の利益のためにのみ許される。

さいしん

さいしん【最新の】
the latest[newest];→英和
up-to-date.最新流行の of the latest fashion.

さいしん

さいしん 【再進】
〔再び進む,進める意から〕
飯・汁などのお代わりをすすめること。おかわり。「布袋(ホテイ)を食はぬといふて蛸(タコ)の―を乞ふたり/咄本・露が咄」

さいしん

さいしん [0] 【再伸】
手紙の追って書きに用いる語。追伸。

さいしん

さいしん【細心の】
prudent;→英和
careful.→英和
〜の注意をもって most carefully;with meticulous[the greatest]care;scrupulously;→英和
prudently.→英和

さいしん

さいしん [0] 【砕身】 (名)スル
身をくだくほどに苦労すること。「粉骨―する」

さいしんこうこく

さいしんこうこく [5] 【再審抗告】
民事訴訟法上,決定・命令に対する再審。準再審。

さいしんしき

さいしんしき [0] 【最新式】
最も新しい方式・形態・種類。「―のカメラ」

さいしんせい

さいしんせい [3] 【最新世】
⇒更新世(コウシンセイ)

さいしんのうれい

さいしんのうれい 【采薪の憂い】
〔「孟子(公孫丑下)」による。たきぎをとりに行く元気もない意〕
自分の病気のこと。

さいじ

さいじ [1] 【祭事】
まつり。神事。「―を執り行う」

さいじ

さいじ [1] 【細事】
(1)ちょっとした事柄。つまらぬ事柄。小事。些事(サジ)。
(2)くわしい事柄。詳細。

さいじ

さいじ [0] 【細字】
こまかな文字。小さい文字。「―用」

さいじ

さいじ [1] 【催事】
もよおし。もよおしごと。

さいじ

さいじ [1] 【再治】
調べなおして正しくすること。「―本」

さいじ

さいじ [1] 【歳次】
〔歳星(=木星)の次(=宿り)の意。昔,中国の天文学で,二十八宿を分けて一二次とし,歳星は一年に一次を移り,12年で天を一周することから〕
年まわり。とし。

さいじ

さいじ [1] 【歳時】
(1)年と月。時間。
(2)一年中のおりおり。四季おりおり。

さいじ

さいじ 【西寺】
京都市南区唐橋にあった寺。796年桓武天皇の勅により,左右両京の鎮護のために東寺とともに建立。平安中期に焼失。右大寺。

さいじ

さいじ [1] 【蕞爾】 (ト|タル)[文]形動タリ
小さいさま。「実に―たる一小島/民権自由論(枝盛)」

さいじ

さいじ【細事】
a trifle;→英和
a trivial matter.〜に拘泥しない do not care about trifles.

さいじ

さいじ [1] 【歳事】
一年中の出来事。一年中の仕事。

さいじき

さいじき [0] 【斎食】
(1)〔仏〕 僧侶の食事。午前中の定められた時間に食するもの。とき。
(2)仏事・法要などで供される食事。とき。

さいじき

さいじき【歳時記】
a glossary of seasonal words for haiku composers.

さいじき

さいじき [3] 【歳時記】
(1)中国や日本で,一年中の行事やおりおりの風物などを,四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書。「荊楚歳時記」「日本歳時記」など。
(2)俳諧で,季語を分類して解説や例句を示した書。俳諧歳時記。俳句歳時記。季寄せ。

さいじじょう

さいじじょう [0] 【催事場】
展示会・特売会など特別の催し物をする場所。

さいじつ

さいじつ【祭日】
a national[ <米> legal, <英> bank]holiday;a red-letter day;a festival day.

さいじつ

さいじつ [0] 【祭日】
(1)「国民の祝日」の通称。「日曜・―は休みます」
(2)皇室で祭典のある日。大祭日と小祭日とがある。
(3)神社などで祭礼のある日。
(4)神道で,死者の霊をまつる日。

さいじつ

さいじつ [0] 【斎日】
⇒さいにち(斎日)

さいじゃく

さいじゃく 【纔着】
〔「纔」はわずかの意〕
装束の裾(スソ)や下襲(シタガサネ)の裾(キヨ)をわずかに地につくほどの長さに仕立てること。

さいじゅうけい

さいじゅうけい [3] 【再従兄】
年上のまたいとこ。

さいじゅうてい

さいじゅうてい [3] 【再従弟】
年下のまたいとこ。

さいじゅつ

さいじゅつ 【崔述】
(1740-1816) 中国,清代中期の学者。号は東壁。古代の史実に対して徹底的な文献批判を試みた。著「洙泗考信録」「孟子事実録」など。

さいじゅん

さいじゅん [0] 【採蓴】
蓴菜(ジユンサイ)を採ること。

さいじゅん

さいじゅん [0] 【最純】 (名・形動)[文]ナリ
最も純粋であること。まじりけのないこと。また,そのさま。「是等は皆な我が―なる思想の錨(イカリ)/小春(独歩)」

さいじょ

さいじょ [1] 【妻女】
(1)妻と娘。また,女性一般。
(2)妻である女。妻。

さいじょ

さいじょ [1] 【斎女】
神に仕える未婚の処女。いつきめ。

さいじょ

さいじょ [1] 【才女】
才知のすぐれた女性。才媛(サイエン)。
⇔才子

さいじょ

さいじょ [1] 【細叙】 (名)スル
くわしく叙述すること。「旅況が―してあつた/伊沢蘭軒(鴎外)」

さいじょう

さいじょう [0] 【最上】
(1)最も上にあること。「ホテルの―階」
(2)最も上等なこと。最もすぐれていること。「―の部類」「―の品物」

さいじょう

さいじょう サイデウ 【西条】
(1)広島県中部,東広島市の中心地区。酒造業が発達。
(2)愛媛県北東部,燧灘(ヒウチナダ)に面する市。旧城下町。製紙・化学・繊維工業などが発達する。

さいじょう

さいじょう [0] 【斎場】
(1)祭祀(サイシ)を行う清浄な場所。祭場。
(2)葬式を行う場所。「青山―」
(3)大嘗祭(ダイジヨウサイ)の時,神饌(シンセン)を調えるために設けられる建物。

さいじょう

さいじょう サイデウ 【西条】
姓氏の一。

さいじょう

さいじょう【斎場】
a funeral hall.

さいじょう

さいじょう【最上の】
the best[finest];→英和
the highest;supreme.→英和
最上級《文》the superlative degree.

さいじょう

さいじょう [0] 【祭場】
祭りを行う場所。祭祀埸。

さいじょうがき

さいじょうがき サイデウ― [3] 【西条柿】
広島県西条付近から産する柿の一品種。渋柿のため干し柿にする。

さいじょうきゅう

さいじょうきゅう [3] 【最上級】
(1)程度や等級が最も高いこと。
(2)英語・ドイツ語などで,形容詞・副詞がとる語形変化の一。比較の対象となるものの中で,性質・状態などの程度が最も大きいことを表すもの。英語 good に対する best の類。
→原級
→比較級

さいじょうじ

さいじょうじ 【最乗寺】
神奈川県南足柄市にある曹洞宗の寺。山号は大雄山。1394年了庵慧明(リヨウアンエミヨウ)が創建。天狗信仰で知られる。

さいじょうまさ

さいじょうまさ サイデウ― [3] 【西条柾】
伊予柾紙の一。愛媛県西条市付近から産出する大判の柾目紙。

さいじょうやそ

さいじょうやそ サイデウ― 【西条八十】
(1892-1970) 詩人。仏文学者。東京生まれ。早大教授。象徴詩集「砂金」で注目された。ランボーに造詣が深く,また童謡詩人としても著名。詩集「蝋人形」,童謡集「鸚鵡と時計」など。歌謡曲作詞でも活躍。

さいじょうりゅう

さいじょうりゅう サイジヤウリウ 【最上流】
〔流祖が東北最上(モガミ)地方の出身であることから〕
江戸時代の和算の流派の一。会田安明を祖とする。関流と相対立した。もがみ流。

さいじり

さいじり [0] 【賽尻・才尻】
三味線の撥(バチ)の,手に持つ四角柱状の部分。

さいじん

さいじん [0] 【細塵】
こまかいちり。

さいじん

さいじん [0] 【祭神】
その神社に祭られている神。

さいじん

さいじん【才人】
⇒才子.

さいじん

さいじん [0] 【才人】
(1)才知のある人。頭の鋭い人。才子。
(2)抜け目のない人。
(3)学芸にすぐれている人。
(4)漢詩文の才能のある人。「殿にも文つくり繁く,博士・―ども,ところ得たり/源氏(乙女)」

さいじん

さいじん [0] 【賽人】
神社・仏閣にお参りする人。賽者。

さいす

さい・す 【裁す】 (動サ変)
⇒さいする(裁)

さいす

さい・す 【賽す】 (動サ変)
⇒さいする(賽)

さいする

さい・する [3] 【裁する】 (動サ変)[文]サ変 さい・す
(1)布や紙を切る。裁断する。
(2)訴訟や物事を判断して処置する。さばく。定める。「家政を―・するの権なし/福翁百話(諭吉)」
(3)手紙を書く。文章を作る。「中桐氏に一書を―・して/欺かざるの記(独歩)」

さいする

さい・する [3] 【際する】 (動サ変)[文]サ変 さい・す
ある事柄にであう。現代では多く「際し(て)」の形で用いる。「今日遇ま休日に―・すれば/世路日記(香水)」
→にさいして

さいする

さい・する [3] 【賽する】 (動サ変)[文]サ変 さい・す
(1)神仏に願をかけて,その願が成就したときにお礼参りをする。「出雲の大社に―・する」
(2)賽銭をあげて拝む。「祠に―・して石室に憩ひ/不二の高根(麗水)」

さいすん

さいすん [0] 【採寸】 (名)スル
洋裁などで,身体の部分の寸法を測ること。「―しなおす」

さいずえ

さいずえ サヒヅヱ 【鎛】
農具の鍬(クワ)の一種。除草の具という。「―して額をうち破(ワラ)れたりしぞかし/宇治拾遺 1」

さいずらう

さいずらう サヒヅラフ 【囀らふ】 (枕詞)
〔「さひづりあふ」の略〕
外国人の言葉が鳥のさえずりのようで意味がわからない意から,「漢女(アヤメ)」にかかる。「―漢女をすゑて縫へる衣ぞ/万葉 1273」

さいずるや

さいずるや サヒヅル― 【囀るや】 (枕詞)
外国人の言葉が鳥のさえずりのようで意味がわからない意から,「からうす」にかかる。「―韓臼(カラウス)に搗(ツ)き/万葉 3886」

さいせい

さいせい [0] 【済生】
生命を救うこと。

さいせい

さいせい [0] 【済世】
世の中を救うこと。世人を救い助けること。社会の救済。せいせい。「救民―」「―の義を誤らじと/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

さいせい

さいせい [0] 【最盛】 (名・形動)[文]ナリ
最もさかんな・こと(さま)。「神道の勢ひ―の点に達せり/日本開化小史(卯吉)」

さいせい

さいせい [0] 【再生】 (名)スル
(1)死にかかっていたもの,死んでいたものが生き返ること。蘇生(ソセイ)。
(2)心を改め,くずれた生活からまともな生活に戻ること。更生。「―を誓う」
(3)廃品となったものを再び新しい製品に作りなおすこと。「―した紙」「―品」
(4)録音・録画したものを機械にかけてもとの音・画像を出すこと。「映画の名場面を―する」「―装置」
(5)再びこの世に生まれること。「弘法大師を―せしめ/文明論之概略(諭吉)」
(6)失われた生体の一部が再び作り出されること。下等生物ほど再生能力が強い。
(7)〔心〕 記憶の第三段階で,記銘され保持された経験内容を再現すること。想起。
→記銘
→保持

さいせい

さいせい [0] 【催青】
〔孵化(フカ)二,三日前に蚕の卵が青くなることから〕
蚕の卵を一斉に孵化させるため,温度・湿度・光線などを調節して胚子の発育をそろえること。

さいせい

さいせい [0] 【再製】 (名)スル
一度製品となったものを原料に戻し,再び製品にしなおすこと。再生。「あめを―する」

さいせい

さいせい【再生】
(1)[蘇生]a return to life.(2)[再び生まれる]rebirth;→英和
regeneration (トカゲのしっぽなど).
(3)[廃品の]reclamation.(4)[録音物の]playback.→英和
〜する come to life again;revive;→英和
reclaim;→英和
regenerate;→英和
play back.〜の思いがする feel greatly relieved.〜利用する recycle.→英和
‖再生ゴム reclaimed rubber.

さいせい

さいせい【再製する】
remake;→英和
reclaim (廃品を).→英和
再製品 reclaimed articles.

さいせい

さいせい [0] 【裁制】 (名)スル
さばき定めること。「新律改定凡そ十四例三百余条を―し給へり/開化本論(徳明)」

さいせい

さいせい【祭政(一致)】
(the unity of) the church and state.

さいせい

さいせい [0] 【祭政】
祭祀(サイシ)と政治。

さいせい

さいせい [0] 【歳星】
五星の一。木星の別名。「太白(=金星),―を犯す/続紀(養老六)」

さいせい

さいせい 【犀星】
⇒室生(ムロウ)犀星

さいせいいっち

さいせいいっち [0] 【祭政一致】
祭祀(サイシ)と政治とが一元化していること。宗教的行事の主宰者と政治の主権者とが一致すること。また,その思想並びに政治形態。古代社会に多い。政教一致。

さいせいかい

さいせいかい 【済生会】
1911年(明治44)恩賜金を基金にして設立された医療機関。現在は社会福祉法人恩賜財団済生会として各地方で病院経営などにあたる。

さいせいかん

さいせいかん [0] 【細精管】
脊椎動物の精巣の中にある小管。この管の壁にある精原細胞の分裂により精子が形成される。精細管。

さいせいが

さいせいが [3] 【再生芽】
動物の再生の初期に作られる,未分化の細胞からなる突起。

さいせいがくしゃ

さいせいがくしゃ 【済生学舎】
明治期の私立医学校の一。1876年(明治9)長谷川泰(タイ)により創設。多くの開業医を出したが,1900年専門学校令の公布に際し廃校。

さいせいき

さいせいき [3] 【最盛期】
最もさかんな時期。

さいせいき

さいせいき【最盛期】
the height of prosperity;the golden age;the season (出盛り).→英和
〜である be in season.

さいせいけんぱ

さいせいけんぱ [5] 【再生検波】
発振の起こらない範囲で正のフィードバックを加えて感度を高める検波方式。

さいせいこもんせいど

さいせいこもんせいど [8] 【済世顧問制度】
1917年(大正6)に岡山県に創設された貧民救済制度。市町村の有力者が顧問となり,貧困者の調査・相談・就職の斡旋などを行なった。民生委員制度のはじまりとされる。

さいせいさん

さいせいさん [3] 【再生産】 (名)スル
(1)商品の生産と流通・消費の過程が不断に繰り返されること。また,その過程。
(2)フェミニズムで,労働力が不断に生みだされることをいう。また,その過程。出産・育児・世話など。
→家事労働
(3)ブルデューの社会理論で,教育や文化などを通じて職業・階級・社会的地位などが,次世代に引き継がれること。

さいせいさん

さいせいさん【再生産】
reproduction.→英和

さいせいさんひょうしき

さいせいさんひょうしき [7] 【再生産表式】
マルクスが展開した経済循環を表す図式。毎年同量が再生産される場合を単純再生産,前年より生産量が増える再生産を拡大再生産という。

さいせいさんろうどう

さいせいさんろうどう [7] 【再生産労働】
労働力再生産のための労働。
→家事労働

さいせいし

さいせいし [3] 【再生紙】
一度使った紙を溶解して再生パルプとし,漉(ス)き直した紙。

さいせいしげんりようそくしんほう

さいせいしげんりようそくしんほう 【再生資源利用促進法】
古紙等の廃物を再生し,資源としての利用を図ることを目的とした法律。1991年(平成3)制定。リサイクル法。

さいせいしゅ

さいせいしゅ [3] 【再製酒】
⇒混成酒(コンセイシユ)

さいせいせんい

さいせいせんい [5] 【再生繊維】
セルロースなどの天然高分子化合物を,化学的処理によって溶解し,これを細孔などから引き出して紡糸した化学繊維。パルプを原料とした銅アンモニア-レーヨンやビスコース-レーヨンなど。

さいせいふりょうせいひんけつ

さいせいふりょうせいひんけつ [10] 【再生不良性貧血】
骨髄の障害により造血機能が減弱して起こる疾患。貧血・出血・感染症状を呈する。原因不明の症例が大部分を占めるが,放射線や,抗癌(コウガン)剤・クロロマイセチンなど薬剤によるものがある。特定疾患の一。

さいせいもう

さいせいもう [3] 【再生毛】
再生された毛繊維。ウール製品のくずから回収して原毛の代用にするもの。

さいせいゴム

さいせいゴム [5] 【再生―】
古ゴムを粉末状にしてアルカリまたは油と混ぜ,加熱・加圧するなどして再び塑性をもたせたもの。生ゴムに混ぜて,堅さや耐油性を増すのに用いる。

さいせいタイヤ

さいせいタイヤ [5] 【再生―】
⇒更生(コウセイ)タイヤ

さいせき

さいせき [0] 【砕石】 (名)スル
大きい岩石をくだいて適当な大きさにすること。また,そのくだかれた岩石。

さいせき

さいせき【採石場】
a quarry.→英和

さいせき

さいせき [0] 【載籍】
書物に書き載せること。また,書籍。

さいせき

さいせき [0] 【採石】 (名)スル
石を採取・採掘したり,石材を切り出したりすること。「―場」

さいせき

さいせき [0] 【載積】 (名)スル
船や車に積むこと。積載。

さいせきき

さいせきき [4][3] 【砕石機】
⇒クラッシャー

さいせきけん

さいせきけん [4] 【採石権】
他人の土地において岩石および砂利を採取する権利。採石法(1950年制定)で定める。

さいせきじゅつ

さいせきじゅつ [4] 【砕石術】
体内の結石を,内視鏡・電気水圧波・超音波などの手段を用いて破壊し,体外に除去する方法。

さいせっき

さいせっき 【細石器】
三日月形・長方形・三角形などの形をし,長さ2,3センチメートルの小さい石器。主に中石器時代に,骨や木などの軸にはめこんで刃物として用いた。日本でも旧石器時代末にみられる。マイクロリス。

さいせつ

さいせつ [0] 【歳殺】
八将神の一。金星の精。その方角に向かっては嫁取り・普請をすることを忌む。

さいせつ

さいせつ [0] 【細説】 (名)スル
こまかに説明すること。詳説。「其為人(ヒトトナリ)を―せんに/慨世士伝(逍遥)」

さいせつ

さいせつ [0] 【細節】
物事のこまかいきまり。「伯父の子だけに―に拘(カカ)はらぬのであらふ/思出の記(蘆花)」

さいせつ

さいせつ [0] 【砕屑】
くだけたくず。かけら。砕片。

さいせつ

さいせつ [0] 【西刹】
〔仏〕 西方の国土,すなわち阿弥陀仏の極楽浄土。西方浄土。

さいせつ

さいせつ [0] 【再説】 (名)スル
同じ趣旨のことを繰り返し説明したり書いたりすること。「前回―したとおり」

さいせつがん

さいせつがん [4] 【砕屑岩】
岩石の砕屑が集まって固まった堆積岩。礫(レキ)岩・砂岩・泥岩など。

さいせつきゅう

さいせつきゅう [0][4] 【砕屑丘】
⇒火砕丘(カサイキユウ)

さいせん

さいせん【賽銭】
<make> a money offering <to> .賽銭箱 an offertory chest.

さいせん

さいせん [0] 【再戦】 (名)スル
一度戦った相手と再び戦うこと。

さいせん

さいせん [0] 【再選】 (名)スル
前に選ばれた者が再度選ばれること。また,再度の選挙。「会長職に―される」

さいせん

さいせん【再選(挙)】
(a) reelection.〜される be reelected.

さいせん

さいせん [0] 【賽銭】
〔「賽」は神仏の恵みにむくいる意〕
寺社へ参詣して,神仏に奉納する金銭。散銭。

さいせんきょ

さいせんきょ [3] 【再選挙】
選挙の全部,または一部が無効となった場合や当選人が無かったり不足したりする場合に行う,やりなおしの選挙。

さいせんたん

さいせんたん [3] 【最先端・最尖端】
(1)細長い形のものの一番先の端(ハシ)。「ポールの―」「岬の―」
(2)時代や流行などの最も先頭。「流行の―をいく」「時代の―」

さいせんばこ

さいせんばこ [3] 【賽銭箱】
社寺の堂の前に置いて,賽銭を受ける箱。

さいせんれいは

さいせんれいは [0] 【再洗礼派】
一六世紀スイス・オーストリア(チロル地方)・ドイツ・オランダを中心に出現したキリスト教急進派の総称。宗教改革思想を徹底し幼児洗礼を否定したため弾圧され,多くはアメリカ大陸に移住。フッタライト派(フッター派)・メノナイト派(アーミッシュを含む)など。アナバプティスト。

さいぜん

さいぜん [0] 【截然】 (ト|タル)[文]形動タリ
「せつぜん(截然)」の慣用読み。

さいぜん

さいぜん【最善】
the best.→英和
〜(の努力)を尽す do one's best[utmost].

さいぜん

さいぜん [0] 【最前】
(1)一番さき。最も前。
(2)ついさっき。先刻。多く副詞的に用いる。「―手をとりてあないしたるやうすといい/西洋道中膝栗毛(魯文)」「―から話しているように…」
(3)(「最前の」の形で)さっきいた。さっき話した。「―の男が現れる」

さいぜん

さいぜん [0] 【最善】
(1)行うことができる範囲の中で最もよいこと。「―の策」
(2)できうるかぎり。ベスト。「―の努力」「―を尽くす」

さいぜん

さいぜん【最前】
(1)[一番前]the forefront.→英和
(2)[さっき]a little while ago;just now.〜から for some time.‖最前列 <sit in> the front row.

さいぜんせん

さいぜんせん [3] 【最前線】
戦場で,敵に最も近いところにある前線。第一線。転じて,激烈な競争が行われているところ。「販売の―に立つ」

さいぜんせん

さいぜんせん【最前線】
the front.→英和

さいぜんれつ

さいぜんれつ [3] 【最前列】
最も前の列。「―の席」

さいそ

さいそ [1] 【再祚】 (名)スル
いったん退位したのちに再び皇位に就くこと。重祚(チヨウソ)。復辟(フクヘキ)。復祚。

さいそ

さいそ [1] 【再訴】 (名)スル
却下された訴訟や取り下げた嘆願などを再び出すこと。

さいそ

さいそ [1] 【菜蔬】
青物。野菜。蔬菜。

さいそう

さいそう [0] 【灑掃・洒掃】 (名)スル
水をそそぎ,塵(チリ)を払うこと。「落葉も留めぬまで―したる門外/緑簑談(南翠)」

さいそう

さいそう [0] 【採草】 (名)スル
家畜飼料や肥料にするために草を刈ること。「―地」

さいそう

さいそう [0] 【再送】 (名)スル
もう一度おくること。

さいそう

さいそう [0] 【才藻】
才能と文藻。また,詩文の才。

さいそう

さいそう [0] 【彩層】
太陽大気の下層部で,光球とコロナとの間にある厚さ数千キロメートルの部分。皆既日食時の月が光球を隠す直前および直後の十数秒間,赤く彩られた弧になって見える。
→反彩層

さいそうろう

さいそうろう サイサウラウ 【採桑老】
雅楽の一。左方。盤渉(バンシキ)調。舞楽は廃絶したが,一人舞で,老翁の面をつけ,鳩杖(ハトヅエ)をつき,老衰で歩行に苦しむさまを舞ったという。さいしょうろう。採桑子(サイソウシ)。
採桑老[図]

さいそく

さいそく [0] 【細則】
法令・規則で決めたことについての,さらにこまかい規則。「実施方法は―に譲る」
→概則
→総則

さいそく

さいそく [0] 【最速】
いちばん速いこと。「世界―車」

さいそく

さいそく [1] 【催促】 (名)スル
早く実行するよう要求すること。うながすこと。せきたてること。「原稿を―する」「―を受ける」「矢の―」

さいそく

さいそく【細則】
detailed regulations;rules <for operation> ;bylaws.

さいそく

さいそく【催促する】
press <a person for> ;→英和
urge <a person to do> .→英和
貸金を〜する press <a person> for the payment of a debt.→英和
朝食を〜する call for breakfast (宿屋などで).

さいそくがましい

さいそくがまし・い [7] 【催促がましい】 (形)[文]シク さいそくがま・し
いかにも催促するようである。「―・い言い方」

さいそくじょう

さいそくじょう [0][4] 【催促状】
(1)催促のために出す書面。
(2)武家で,将軍・大名が,諸侯・部下に,軍勢・公役に関して至急遂行すべきことを催促する文書。

さいぞう

さいぞう [0] 【再造】 (名)スル
もう一度つくること。建て直すこと。再興。再建。「人間の内部の生命を―する者なり/内部生命論(透谷)」

さいぞう

さいぞう 【才蔵】
(1)万歳(マンザイ){(2)}で,太夫(タユウ)の相手をする役。鼓を打ち,太夫の謡に合わせて滑稽なしぐさをする。[季]新年。
(2)調子よく相づちを打つ人をあざけっていう語。

さいた

さいた [0] 【最多】
最も多いこと。
⇔最少
「リーグ―勝利」

さいたい

さいたい【妻帯する】
be[get]married.→英和
〜した(しない) (un)married <man> .

さいたい

さいたい [0] 【臍帯】
胎児と胎盤をつなぐひも状の器官。内部に二本の臍動脈と一本の臍静脈が通り,母体の血液から胎盤を介して胎児に必要な酸素・栄養物が送られ,炭酸ガス・老廃物が戻される。へそのお。ほぞのお。せいたい。

さいたい

さいたい [0] 【妻帯】 (名)スル
妻をめとること。妻がいること。

さいたいしゃ

さいたいしゃ [3] 【妻帯者】
妻がいる者。

さいたかね

さいたかね [4][3] 【最高値】
取引の値段で,最も高いもの。
⇔最安値
「―を更新する」

さいたく

さいたく [0] 【採択】 (名)スル
いくつかあるものの中からえらびとること。「動議を―する」

さいたく

さいたく【採択】
adoption;choice.→英和
〜する adopt;→英和
select.→英和

さいたさくら

さいたさくら 【咲いた桜】
小唄・うた沢・端唄の一。元禄年間(1688-1704)以来,「咲いた桜になぜ駒つなぐ」の歌詞で愛誦される。

さいたすう

さいたすう【最多数】
the greatest number <of> ;the maximum.→英和

さいたずま

さいたずま サイタヅマ
(1)イタドリの古名。[本草綱目啓蒙]
(2)生い出たばかりの若草。「まだうら若き―かな/後拾遺(春下)」

さいたま

さいたま 【埼玉】
関東地方中部の内陸県。かつての武蔵国北半部を占める。東部は関東平野,西部は関東山地に属する。中央を荒川が流れて東京湾に注ぐ。県庁所在地,浦和市。
〔古く武蔵国北東部を「さきたま」と称し,「埼玉」の字をあてたことからの称〕

さいたまいかだいがく

さいたまいかだいがく 【埼玉医科大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は埼玉県毛呂山町。

さいたまこうぎょうだいがく

さいたまこうぎょうだいがく 【埼玉工業大学】
私立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は埼玉県岡部町。

さいたまだいがく

さいたまだいがく 【埼玉大学】
国立大学の一。1921年(大正10)創立の浦和高等学校と埼玉師範・同青年師範が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。本部は浦和市。

さいたらばたけ

さいたらばたけ 【才太郎畑】
(1)冥土ではあるが,地獄でも極楽でもない所。「死出の田長を友がねに―のかがしかと/浄瑠璃・二つ腹帯」
(2)どっちつかずであること。「どちらつかずの―/浄瑠璃・聖徳太子」

さいたらぶし

さいたらぶし 【斎太郎節】
〔掛け声の「さいどやら」「さいたら」に「斎太郎」を当てたもの〕
宮城県松島沿岸の民謡で,鰹漁(カツオリヨウ)の大漁祝い唄。
→大漁唄い込み

さいたる

さいたる [1] 【最たる】 (連体)
⇒さい(最)■一■

さいたん

さいたん [0] 【歳旦】
(1)一月一日の朝。元旦。また,元日。[季]新年。
(2)新年の第一日に,祝賀の詩・和歌・俳句を作ること。また,その作品・作品集。

さいたん

さいたん 【再誕】
再びこの世に生まれること。「故亡父尊霊―し給はずは/平家 11」

さいたん

さいたん [0] 【採炭】 (名)スル
石炭を採掘すること。「―量」

さいたん

さいたん [0] 【菜単】
中国料理の献立表。ツァイタン。

さいたん

さいたん【採炭】
coal mining.〜する mine coal.‖採炭夫 a pitman.

さいたん

さいたん【最短の】
the shortest.最短距離を行く go the nearest way;take the shortest course.

さいたん

さいたん [0] 【最短】
最も短いこと。
⇔最長

さいたんきょり

さいたんきょり [5] 【最短距離】
(1)ある地点から他の地点に至る最も近い道程。
(2)最も至近で適当な方法。「成功への―はたゆまぬ努力にある」
(3)ある物事へ至るのに最も近いところにあること。「社長の椅子への―にある男」

さいたんさい

さいたんさい [3] 【歳旦祭】
元旦に,宮中・諸神社で行う祭祀(サイシ)。皇祖・天神地祇(チギ)をまつり,五穀豊穣・国民安寧を祈る。

さいたんちょう

さいたんちょう [0] 【歳旦帳】
俳諧で,歳旦の発句や三つ物を集めた摺(ス)り物。宗匠たちが毎年正月に板行した。実際は,前年のうちに句を集めて印刷しておくのが慣例。

さいたんびらき

さいたんびらき [5] 【歳旦開き】
連歌・俳諧で,正月の吉日に会席を設けて歳旦の句を作り,披露すること。三つ物をなすことを例とした。

さいだい

さいだい [0] 【最大】
最も大きいこと。
⇔最小
「世界―のタンカー」「小児(コドモ)に取つて―不幸ですからね/良人の自白(尚江)」

さいだい

さいだい [0] 【菜代】
副食費。おかず代。

さいだい

さいだい【細大洩(も)らさず】
to the smallest details.〜洩らさず語る give a detailed account <of> .

さいだい

さいだい【最大の】
the greatest;the maximum.→英和
‖最大圧(速)力 the maximum pressure (speed).最大許容量 maximum permissible dosage (薬や放射能の).最大公約数《数》the greatest common measure <G.C.M.,g.c.m.> .最大出力 installed capacity.

さいだい

さいだい [0] 【細大】
細かいことと大きいこと。巨細(コサイ)。「校内のことは―共に知れ渡つてゐる/こころ(漱石)」

さいだい=多数の最大幸福

――多数の最大幸福
〔the greatest happiness of the greatest number〕
ベンサムによるイギリス功利主義の理念。幸福とは個人的快楽であり,社会は個人の総和であるから,最大多数の個人がもちうる最大の快楽こそ,人間が目指すべき善であるとする。

さいだい=漏らさず

――漏らさず
細かいことも大きいこともすべて。「―報告する」

さいだいかげんり

さいだいかげんり [6] 【最大化原理】
経済主体の経済合理的な行動は最大化を目指すことであるとする基本則。消費者は効用の最大化,企業は利潤の最大化を目指して行動するという経済学の基本原理。極大化原理。

さいだいきゅう

さいだいきゅう [3] 【最大級】
(1)最も大きい階級。「世界―の空港」
(2)物事の程度がはなはだしいこと。それ以上はないほどであること。「―の賛辞」

さいだいきょようせんりょう

さいだいきょようせんりょう [8] 【最大許容線量】
長期間に蓄積されるか一回の被曝により,身体の障害または遺伝的障害を起こさないとして許容される最大の放射線量。線量当量限度。

さいだいげん

さいだいげん [3] 【最大限】
一番大きい限度。最大限度。副詞的にも用いる。
⇔最小限
「―の努力を払う」「―努力する」

さいだいこうやくすう

さいだいこうやくすう [8][7] 【最大公約数】
(1)二つ以上の整数の公約数のうち最大のもの。整式の場合は公約数のうち,最も次数の高いもの。
(2)多くの事柄が,少しずつ食い違いはあるがそれらのすべてに共通してあてはまる部分。「異論はあろうが,議長の見解が―を示すものだ」

さいだいしゅんかんふうそく

さいだいしゅんかんふうそく [9] 【最大瞬間風速】
ある期間における瞬間風速最大値。風の息(イキ)の山にあたり,普通は最大風速の一・五倍程度。

さいだいじ

さいだいじ 【西大寺】
(1)奈良市にある真言律宗総本山。南都七大寺の一。765年称徳天皇の勅願により創建。常騰を開基とする。鎌倉時代,叡尊が出て戒律道場の中心となる。天平時代の四仏像,平安前期の仏画十二天像のほか,鎌倉時代の美術工芸品が多い。高野寺(タカノデラ)。四王院。
(2)岡山市西大寺にある真言宗の寺。二月に行われる会陽(エヨウ)行事は,宝木(シンギ)を奪い合う裸祭りとして有名。

さいだいじょうきあつ

さいだいじょうきあつ [7] 【最大蒸気圧】
⇒飽和蒸気圧(ホウワジヨウキアツ)

さいだいち

さいだいち [3] 【最大値】
関数がその定義域でとる値のうち最も大きなもの。
⇔最小値

さいだいでん

さいだいでん 【最大殿】
〔大内裏で最大の建物であるところから〕
大極殿(ダイゴクデン)の異名。

さいだいまさつりょく

さいだいまさつりょく [7] 【最大摩擦力】
静止している物体がまさに動き出そうとする瞬間の静止摩擦力。

さいだいりかく

さいだいりかく [5] 【最大離角】
地球から見たとき,内惑星と太陽との角距離が最大値に達すること,また,そのときの角度。この頃,内惑星は最も見やすくなる。太陽方向から東方へ最も離れ,日没後の西天に見える東方最大離角と,西方へ最も離れ,日の出前に東天に見える西方最大離角がある。水星で一八〜二八度,金星で四七〜四八度。

さいだつ

さいだ・つ 【先立つ】
〔「さきだつ」の転〕
■一■ (動タ四)
先に行く。先行する。「これが送りせよとて,―・ちていでにければ/蜻蛉(中)」
■二■ (動タ下二)
先に行かせる。先行させる。「人はみなおくらかし,―・てなどして/蜻蛉(中)」

さいだん

さいだん【祭壇】
<prepare> an alter.→英和

さいだん

さいだん [0] 【截断】 (名)スル
「せつだん(截断)」の慣用読み。

さいだん

さいだん【裁断】
(1) decision;→英和
judgment.(2)[洋服の]cutting.→英和
〜する cut <a coat> .→英和
〜を仰ぐ leave <a matter> to a person's judgment.〜を下す judge;→英和
decide.→英和
‖裁断機 a cutter.

さいだん

さいだん [0] 【採暖】
暖をとること。

さいだん

さいだん [0] 【細断】 (名)スル
紙などを細かく切り刻むこと。

さいだん

さいだん [0] 【裁断】 (名)スル
(1)物事の理非曲直を判断して決定を下すこと。「―を下す」「万機を―すべし/新聞雑誌 52」
(2)紙・布を一定の型にたちきること。カッティング。「ブラウスを―する」「―機」

さいだん

さいだん [0] 【祭壇】
宗教的儀式を行うときに,神霊をまつったり,供物を捧げたりするためにつくった壇。祭事を行う壇。

さいだんざ

さいだんざ [0] 【祭壇座】
〔(ラテン) Ara〕
南天の星座。八月上旬の宵に南中する。日本からはその一部しか見えない。

さいち

さいち【才知】
<full of> wit;→英和
intelligence.→英和
〜ある witty;→英和
intelligent.→英和

さいち

さいち [1] 【細緻】 (名・形動)[文]ナリ
こまかくて綿密な・こと(さま)。緻密。「―をきわめた研究」「自分に特有なる―な思索力/それから(漱石)」

さいち

さいち [1] 【采地】
領地。知行所。采邑(サイユウ)。

さいち

さいち [1] 【才知・才智】
才能と知恵。頭のはたらきが鋭いこと。「―にたける」「―縦横の人」

さいちく

さいちく [0] 【再築】 (名)スル
再度建築すること。再建。

さいちゅう

さいちゅう [1] 【最中】
■一■ (名)
(1)動作・状態が現在進行していること。物事がたけなわの時。さなか。「試合の―に雨が降り出す」
(2)まんなか。中央。[ヘボン]
■二■ (副)
盛んに。しきりに。「三皿目のシチウを今三人で―食つてゐる/俳諧師(虚子)」

さいちゅう

さいちゅう【最中(に)】
in the midst[middle] <of> ;→英和
at the height <of> .→英和
〜である be in full swing.

さいちゅう

さいちゅう [0] 【細注】
(1)細字の注釈。細字注。
(2)こまかに説いた注釈。詳注。

さいちゅうもん

さいちゅうもん【再注文】
a repeated order.→英和
〜する renew an order.

さいちょう

さいちょう 【最澄】
(767-822) 日本天台宗の開祖。姓は三津首(ミツノオビト)。近江の人。比叡山に入り法華一乗思想に傾倒し,根本中堂を創建。804年入唐,翌年帰国し,天台宗を開創。「山家学生式(サンゲガクシヨウシキ)」をつくって大乗戒壇設立を請願したが,南都の反対にあい,死後七日目に勅許がおりた。日本最初の大師号伝教大師を勅諡(チヨクシ)される。書状「久隔帖(キユウカクジヨウ)」は名筆として知られる。著「顕戒論」「守護国界章」など。叡山大師。山家大師。根本大師。

さいちょう

さいちょう [0] 【再調】 (名)スル
調べなおすこと。また,ととのえなおすこと。

さいちょう

さいちょう [0] 【最長】
(1)最も長いこと。
⇔最短
「日本―の橋」
(2)最も年上のこと。最年長。
⇔最少
(3)最もすぐれていること。「孝養は百行の―,竜天必ず哀愍す/盛衰記 7」

さいちょう

さいちょう [0] 【犀鳥】
ブッポウソウ目サイチョウ科の鳥の総称。種により,カラス大から全長1.5メートルに及ぶ。長大なくちばしの上に大きな板状突起がある。森林にすみ,果実を主食にする。アフリカ・熱帯アジアに分布。
犀鳥[図]

さいちょうがた

さいちょうがた サイチヤウ― [0] 【細長型】
クレッチマーの分類による体型の一。身体がやせて細長いタイプで,分裂気質と関連があるとされる。やせ型。

さいちょうさ

さいちょうさ【再調査】
reexamination.

さいちょうふとうきょり

さいちょうふとうきょり [8] 【最長不倒距離】
スキーのジャンプ競技で,転倒することなく最も遠くまで飛ぶことのできた距離。

さいちょうほたん

さいちょうほたん サイチヤウ― [0][5] 【採長補短】
人の長所を取り入れ,自分の短所を補うこと。

さいつころ

さいつころ 【先つ頃】
〔「さきつころ」の転〕
さきごろ。「―雲林院の菩提講にまうでて侍りしかば/大鏡(序)」

さいつとし

さいつとし 【先つ年】
〔「さきつとし」の転〕
先年。前年。「―宮は田鶴見の邸内に彼を見しより/金色夜叉(紅葉)」

さいづか

さいづか [0] 【采柄】
采配のつかの部分。

さいづか=を握る

――を握・る
指図をする。指揮する。采配を振る。

さいづち

さいづち [4][0][3] 【才槌】
小型の木の槌。竹の釘(クギ),枘(ホゾ),工具などの木部をたたくのに用いる。

さいづちあたま

さいづちあたま [5] 【才槌頭】
前頭・後頭部が突き出て,槌のような形の頭。

さいてい

さいてい【最低の】
the lowest;the minimum.→英和
‖最低生活 the minimum standard of living.最低賃金(制) the minimum wages (wage system).

さいてい

さいてい【再訂する】
revise again.再訂版 a second revised edition.

さいてい

さいてい [0] 【再訂】 (名)スル
書物・文章などの誤りや不備を再び訂正すること。また,その訂正したもの。「―新版」

さいてい

さいてい [0] 【裁定】 (名)スル
物事の是非などを考えて決定すること。「慎重に―する」「仲裁―」

さいてい

さいてい【裁定】
decision;→英和
《商》arbitration.〜する decide;→英和
arbitrate.→英和
‖裁定案 an arbitration draft.

さいてい

さいてい [0] 【最低】 (名・形動)
(1)最も低いこと。「―気温」
(2)程度や位などが最も低いこと。最下級。「彼の作品の中では―のできだ」
(3)品性が下劣な・こと(さま)。「あの男は―だ」
⇔最高

さいていおんどけい

さいていおんどけい [0] 【最低温度計】
一定時間内の最低温度を測る温度計。

さいていかわせそうば

さいていかわせそうば [8] 【裁定為替相場】
基準為替相場とクロス-レートによって間接的に算定された一国の各国に対する為替相場。平準相場。
→基準為替相場
→クロス-レート

さいていげん

さいていげん [3] 【最低限】
それ以上はきりつめたり小さくしたりできないという限界。最低限度。副詞的にも用いる。「―の生活」「―一年はかかる」

さいていせいかつひ

さいていせいかつひ [8] 【最低生活費】
健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要とされる生活費。その基準は国や時代により異なる。

さいていちんぎんせい

さいていちんぎんせい [0] 【最低賃金制】
労働者の賃金の最低額を法律(最低賃金法)によって決定し,その額以下で労働者を雇用することを禁止する制度。日本では,地域別・産業別に最低賃金を定めている。

さいていとりひき

さいていとりひき [5][6] 【裁定取引】
市場間の価格差を利用して利益をあげる経済行為。その結果として両市場の価格差は縮小する。アービトラージ。

さいてき

さいてき【最適の】
the most suitable;the best suited;the fittest.

さいてき

さいてき [0] 【最適】 (名・形動)[文]ナリ
最も適している・こと(さま)。「別荘に―な土地」「―の温度」

さいてきか

さいてきか [0] 【最適化】
システム工学などで,ある目的に対し最も適切な計画を立て設計すること。また,そのような選択を行うこと。

さいてきせいぎょ

さいてきせいぎょ [5] 【最適制御】
制御性能を表す適当な評価量(評価関数)を定め,それを最大あるいは最小にするような制御入力を加える制御方式。

さいてん

さいてん [0] 【采椽】
山から切り出したままの材を用いた垂木(タルキ)。転じて,粗末な家のたとえ。「―削らず(=粗末ナ家ニ住ム)」「四面の―雲に懸けたり/盛衰記 16」

さいてん

さいてん【採点】
marking;→英和
<米> grading;scoring (競技).〜する mark[look over] <papers> ;→英和
score.→英和
〜が甘い(辛い) be generous (severe) in marking;→英和
be a lenient (rigorous) marker.‖採点簿 a mark book;a scorebook (競技の).

さいてん

さいてん [0] 【祭奠】
祭りの供物。転じて,祭り。

さいてん

さいてん【祭典】
⇒祭礼.

さいてん

さいてん [0] 【祭典】
(1)祭りの儀式。祭り。
(2)盛大で華やかな行事。「スポーツの―」

さいてん

さいてん [0] 【再転】 (名)スル
なりゆきがふたたび変わること。「状況が―する」

さいてん

さいてん [0] 【祭天】
天をまつること。中国では大祭の一つとされ,古くは天子だけが行なった。

さいてん

さいてん [0] 【採点】 (名)スル
評価を下すために点数をつけること。「答案を―する」

さいてん

さいてん 【西天】
〔仏〕
(1)西方の空。「それ仏日―の雲に隠れ/謡曲・弱法師」
(2)〔「西天竺(サイテンジク)」の略〕
天竺。インド。「仏法を伝へんために,遥に―より来りわたれるなり/宇治拾遺 15」
(3)「西方浄土」に同じ。

さいてんきょうぎ

さいてんきょうぎ [5] 【祭典競技】
ある特定の神々への祭祀儀礼の一環として行われる競技。古代ギリシャのオリンピア祭(古代オリンピック競技)はゼウス神に捧げられたもの。

さいてんきょうぎ

さいてんきょうぎ [5] 【採点競技】
フィギュア-スケート,体操競技,水泳の飛び込み競技などのように,演技を点数化して競う競技。

さいてんじく

さいてんじく [3] 【西天竺】
(1)天竺。インド。
(2)五天竺の一。天竺のうちの西部をいう。西インド。

さいてんそうぞく

さいてんそうぞく [5] 【再転相続】
相続人が相続の承認も放棄もしないで死亡したため,第二の相続が開始すること。

さいで

さいで 【割出】
〔「さきで」の転〕
布を裁って余った切れ端。布切れ。「白き―して頭をつつみて/宇治拾遺 13」

さいでん

さいでん [0] 【祭殿】
祭りの儀式を行う建物。

さいでん

さいでん [0] 【祭田】
(1)神社の所領で,神饌(シンセン)や神事の費用をまかなう田。
(2)収穫米を祭礼費用などにするため,氏子が神社に寄進した上で耕す田。

さいでん

さいでん [0] 【斎田】
(1)神饌(シンセン)に用いる米を栽培する田。
(2)大嘗祭(ダイジヨウサイ)に供進する御酒・御饌の料となる新穀を作る田。悠紀(ユキ)・主基(スキ)の両田。

さいでんてんてい

さいでんてんてい 【斎田点定】
斎田を亀卜(キボク)によって定める儀式。斎田卜定(ボクジヨウ)。

さいと

さいと 【西都】
宮崎県中部の市。一ッ瀬川中流域の農林産物の集散地。西都原(サイトバル)古墳群がある。

さいとう

さいとう 【采頭】
武具の指物の一。棒の先に采配のふさのようなものをつけて垂らしたもの。

さいとう

さいとう [0] 【西塔】
(1)東西二つの塔のうち西にある塔。
(2)比叡山を東塔・西塔・横川(ヨカワ)の三つの霊域に分けたうちの一。釈迦堂を中心に相輪橖(ソウリントウ)・法華堂・常行堂などがある。また,それらの堂舎の総称。

さいとう

さいとう [0] 【彩陶】
紅・黒・紫などの色彩で文様が描かれている土器。普通,中国の先史時代,仰韶(ギヨウシヨウ)文化期に使用されたものをさす。
→彩文(サイモン)土器
彩陶[図]

さいとう

さいとう 【柴灯・斎灯】
神仏の前で焚(タ)くかがり火。

さいとう

さいとう [0] 【菜刀】
菜切り包丁。

さいとう

さいとう サイタウ 【西島】
〔京都の西部にあったことから〕
京都島原遊郭の別名。

さいとう

さいとう 【斎藤】
姓氏の一。

さいとうきはく

さいとうきはく 【斎藤喜博】
(1911-1981) 教育者・教育学者。アララギ派歌人。群馬県生まれ。群馬師範学校卒。島小学校校長として特異な実践を指導。

さいとうげっしん

さいとうげっしん 【斎藤月岑】
(1804-1878) 江戸末期の文人。江戸神田の人。名は幸成。和漢の学に通じた。祖父幸雄が撰し,父幸孝が補修した「江戸名所図会」を校訂・刊行した。

さいとうさねもり

さいとうさねもり 【斎藤実盛】
(?-1183) 平安末期の武将。越前の人。長井斎藤別当とも。源為義・義朝父子,のち平宗盛に仕えた。平維盛が源義仲を北陸に攻めたとき,篠原の合戦で錦の直垂に白髪を黒く染めて奮戦したが,手塚光盛に討たれた。
→実盛

さいとうさんき

さいとうさんき 【西東三鬼】
(1900-1962) 俳人。岡山県生まれ。日本歯科医専卒。本名,斎藤敬直。新興俳句運動の中心となるが,京大俳句事件で検挙。戦後「天狼」「断崖」を創刊。句集「夜の桃」,随筆集「神戸」「続神戸」など。

さいとうせつどう

さいとうせつどう 【斎藤拙堂】
(1797-1865) 江戸後期の儒者。津藩士。昌平黌で古賀精里に学び,藩校で教鞭をとる。詩文に秀でた。警世の書「海防策」「海外異伝」を著す。他に「拙堂文話」など。

さいとうたかお

さいとうたかお 【斎藤隆夫】
(1870-1949) 政治家。兵庫県生まれ。東京専門学校卒。エール大学に学ぶ。弁護士から政界に転じ,憲政会・民政党議員として,軍部に抵抗する議会活動を展開,1940年日中戦争処理に関し反軍演説を行い,議会から除名された。敗戦後も議会にあり,吉田・片山内閣の国務大臣。

さいとうたけし

さいとうたけし 【斎藤勇】
(1887-1982) 英文学者。福島県生まれ。東大教授。植村正久の薫陶を受け,重厚な学風で日本の英文学研究の礎を築いた。主著「英詩概論」「イギリス文学史」

さいとうたつおき

さいとうたつおき 【斎藤竜興】
(1548-1573) 戦国時代の武将。斎藤義竜の子。父の死により家督を継ぐが,織田信長に圧迫され伊勢長島に退去。さらに朝倉義景を頼ったが,信長に討たれ斎藤氏は三代で滅亡した。

さいとうとくげん

さいとうとくげん 【斎藤徳元】
(1559-1647) 江戸初期の俳人。名,元信。別号,帆亭。美濃の生まれ。織田秀信の臣。里村昌琢に連歌を学ぶ。俳諧を嗜み,江戸の俳壇で活躍。著「誹諧初学抄」「尤之双紙」など。

さいとうとしみつ

さいとうとしみつ 【斎藤利三】
(?-1582) 戦国・安土桃山時代の武将。明智光秀に仕え本能寺の変に加わる。山崎の戦で敗れ斬首された。徳川家光乳母春日局(カスガノツボネ)はその娘。

さいとうどうさん

さいとうどうさん 【斎藤道三】
(1494-1556) 戦国時代の武将。もと山城国の油商人という。美濃国守護土岐頼芸(ヨリナリ)の臣。守護代斎藤氏を継いで,秀竜を名乗り,稲葉山城に拠る。のち頼芸を追い美濃一国を領して勢威を振るったが,長子義竜と戦い,長良川で敗死。織田信長はその女婿。

さいとうひこまろ

さいとうひこまろ 【斎藤彦麿】
(1768-1854) 江戸後期の国学者。石見国浜田の松平氏に仕え,江戸に住む。伊勢貞丈・本居大平らに学ぶ。家集「蓬蕽集」,著「勢語図説抄」など。

さいとうひでお

さいとうひでお 【斎藤秀雄】
(1902-1974) 音楽教育家。東京生まれ。新交響楽団の首席チェロ奏者・指揮者をつとめ,戦後は「子供のための音楽教室」(のちの桐朋音楽大学)を開設。多くの音楽家を育成した。

さいとうひでさぶろう

さいとうひでさぶろう 【斎藤秀三郎】
(1866-1929) 英語学者。仙台の人。工部大学校中退。一高教授。1896年(明治29)東京神田に正則英語学校を創立。辞書・教科書の編纂に携わり,英語教育に貢献。主著「熟語本位英和中辞典」

さいとうまこと

さいとうまこと 【斎藤実】
(1858-1936) 海軍軍人・政治家。岩手県生まれ。五・一五事件後,犬養内閣の後を継いで1932年(昭和7)挙国一致内閣を組閣し,満州国建設・国際連盟脱退など強硬外交政策を展開したが,帝人事件により総辞職。二・二六事件で暗殺された。

さいとうもきち

さいとうもきち 【斎藤茂吉】
(1882-1953) 歌人。山形県生まれ。東大医学部卒。正岡子規に傾倒,伊藤左千夫に師事。「アララギ」の中心的な同人。生の感動を表出した歌集「赤光」や「あらたま」によって文壇を瞠目(ドウモク)させた。他に歌集「ともしび」「白き山」,歌論集「童馬漫語」,評論「柿本人麿」など。

さいとうやくろう

さいとうやくろう 【斎藤弥九郎】
(1798-1871) 幕末の剣客。神道無念流の使い手。越中の人。千葉周作の玄武館,桃井(モモノイ)春蔵の士学館とともに幕末三大道場の一つとして有名な練兵館を開く。維新後,新政府に出仕。

さいとうよしたつ

さいとうよしたつ 【斎藤義竜】
(1527-1561) 戦国時代の武将。父斎藤道三を長良川で敗死させ,美濃一国を領した。美濃進攻をはかる織田信長と戦ったが病死。

さいとうりょくう

さいとうりょくう 【斎藤緑雨】
(1867-1904) 小説家・評論家・随筆家。三重県生まれ。明治法律学校中退。本名,賢(マサル)。別号,正直正太夫など。文壇きっての皮肉屋・毒舌家として,風刺諧謔に富んだ評論や随筆で知られた。鴎外・露伴との文壇時評「三人冗語」,小説「かくれんぼ」「油地獄」,評論随筆集「あま蛙」など。

さいとく

さいとく [0] 【才徳】
才知と徳行。

さいとざい

さいとざい [3][0] 【催吐剤】
嘔吐(オウト)中枢の刺激または胃の迷走神経の末梢を刺激することにより,胃の内容物を口腔を通じて外に吐出させる作用を有する薬物の総称。塩酸アポモルヒネ・吐根(トコン)など。

さいとつにゅう

さいとつにゅう [3] 【再突入】 (名)スル
宇宙船などが,宇宙空間から再び地上に向けて大気圏内に戻ること。

さいとばる

さいとばる 【西都原】
宮崎県西都(サイト)市の西方に広がる洪積台地。

さいとばるこふんぐん

さいとばるこふんぐん 【西都原古墳群】
宮崎県西都原にある大小約三三〇基からなる古墳群。三二基の前方後円墳を含み,五,六世紀の成立と推定される。特別史跡。

さいとやき

さいとやき [0] 【道祖土焼(き)】
主に東日本で,小正月に道祖神をまつって行われる火祭り。正月の飾りものを焚きあげ,火の霊力により健康を祈る。さいのちょう。さいとうばらい。さいのかみやき。
→左義長(サギチヨウ)

さいとやく

さいとやく [3] 【催吐薬】
⇒催吐剤(サイトザイ)

さいとり

さいとり [4][3] 【才取り】
(1)売買を取り次いでその手数料をとること。また,それを業とする人。
(2)左官の手伝いとして,壁土などを才取り棒にのせて足場の上にいる左官に下からわたす作業。また,その人。「牛若は左官―武蔵坊/柳多留 151」
(3)「才取り棒」の略。

さいとり

さいとり [0][4] 【刺捕り】
〔「さしとり」の転〕
刺捕り竿で鳥を捕ること。また,その人。

さいとりかいいん

さいとりかいいん [5] 【才取会員】
取引所の会員のうち,自分自身で売買もする正会員に対し,正会員間の仲介を業とする会員。

さいとりざお

さいとりざお [4] 【刺捕り竿】
鳥を捕るために,先端に鳥もちを塗った竿。

さいとりにん

さいとりにん [0] 【才取り人】
才取り{(1)}を職業とする人。さいとり。

さいとりぼう

さいとりぼう [4] 【才取り棒】
才取り{(2)}が使う道具。長い棒の先に板を打ちつけたもの。さいとり。

さいど

さいど [1] 【済度】 (名)スル
(1)〔「済」は救う,「度」はわたす意〕
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を苦海から救い,彼岸へ導くこと。
(2)困ったり苦しんでいる境遇から助け出すこと。「到底―すべからざる男と/吾輩は猫である(漱石)」

さいど

さいど [1] 【再度】
二度。ふたたび。副詞的にも用いる。「―挑戦する」

さいど

さいど [1] 【西土】
西方浄土のこと。極楽。

さいど

さいど【再度】
a second time;twice;→英和
again.→英和
〜の second;→英和
another.→英和

さいど

さいど [1] 【彩度】
色のあざやかさの度合。色の純度。飽和度。色の三属性の一。
→色相
→明度

さいど

さいど 【妻孥】
〔「孥」は妻や子の意〕
妻子。家族。「わづかに―の饑(ウエ)をまぬかるるのみにて/折たく柴の記」

さいど

さいど [1] 【細土】
直径2ミリメートル未満の粒子からなる土壌。すなわち,礫(レキ)を含まない土。砂や粒土からなる。

さいど

さいど [1] 【砕土】
土を細かく砕くこと。また,砕いた土。

さいどう

さいどう [0] 【細動】
心筋が,正常な収縮,拡張を行わず,各部分がばらばらに活動する状態。「心室―」

さいどうふう

さいどうふう 【砕動風】
世阿弥の用語。形は鬼で心は人である役を演ずる場合の風体。
→力動風

さいどうみゃく

さいどうみゃく [3] 【細動脈】
大動脈が枝分かれして,直径が0.5ミリメートル以下になったもの。

さいどく

さいどく【再読する】
read again;reread.

さいどく

さいどく [0] 【再読】 (名)スル
もう一度読むこと。読み返すこと。「―三読」「熱心に―する」

さいどくじ

さいどくじ [4] 【再読字】
漢文を訓読するとき,二度訓読する必要のある字。例えば「未来」は「イマダきたらズ」と読むが,その「未」を「イマダ…ズ」と読むこと。再読文字。

さいどほうべん

さいどほうべん [4] 【済度方便】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を救済して彼岸に渡す手段。

さいどりしょう

さいどりしょう [4] 【済度利生】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を救済して彼岸に渡すことによって衆生を利益すること。

さいな

さいな (感)
(1)相手の言うことを受けて肯定・同意を表す語。そうですよ。ほんとうに。まったく。いかにも。「『ようなう影も形も見えぬ』『―,こりやまあどうして遅いことぢや』/浄瑠璃・忠臣蔵」
(2)相手の言葉を受けて,自分の考えを述べる前置きにいう語。それはですね。そうですね。「『や,言へとは何を』『―,お前の心のな,それ縺れ髪』/浄瑠璃・関取千両幟」
〔「さいの」「さいなあ」などとも〕

さいなあ

さいなあ (感)
「さいな」に同じ。「供をも連ず只一人,―,ここまで送りし供の奴(ヤツコ)は先へ帰した/浄瑠璃・忠臣蔵」

さいない

さいない [1] 【塞内】
中国,万里の長城の内側。

さいなむ

さいなむ【苛む】
torment;→英和
torture;→英和
reproach.→英和

さいなむ

さいな・む [3] 【苛む・嘖む】 (動マ五[四])
〔「さきなむ」の転〕
(1)苦しめる。いじめる。「後悔の念に―・まれる」「せめ―・む」「切り―・む」
(2)きびしくとがめる。また,しかる。「馬の命婦をも―・みて/枕草子 9」

さいなん

さいなん [3] 【災難】
思いがけない不幸な出来事。わざわい。難儀。災厄。「旅行先で火事にあうとはとんだ―だ」「―続き」

さいなん

さいなん【災難】
a misfortune;→英和
(a) calamity;→英和
(a) disaster.→英和
〜にあう meet with an accident;→英和
suffer a (an unexpected) misfortune.〜を免れる escape a disaster.

さいなん

さいなん 【済南】
中国,山東省の省都。黄河下流の南岸に臨む河港都市。鉄鋼・自動車・機械などの工業が発達。チーナン。

さいなん

さいなん [0] 【最南】
最も南に位置していること。

さいなんじけん

さいなんじけん 【済南事件】
1928年(昭和3),山東省済南で,日本軍と北伐途上の国民革命軍が武力衝突した事件。
→山東出兵

さいなんよけ

さいなんよけ [0] 【災難除け】
災難をよけること。また,そのためのまじない・祈祷(キトウ)・お守りなど。

さいにち

さいにち [0] 【賽日】
閻魔(エンマ)詣での日。正月一六日と七月一六日。奉公人の藪入りの日。

さいにち

さいにち [0] 【斎日】
(1)在家(ザイケ)の仏教徒が八戒を保って精進する日。毎月の八・一四・一五・二三・二九・三〇日を六斎日という。さいじつ。
(2)「賽日(サイニチ)」に同じ。

さいにゅう

さいにゅう [0] 【歳入】
国または地方公共団体の一会計年度中の一切の収入。
⇔歳出

さいにゅう

さいにゅう【歳入】
an annual revenue[income].歳入歳出 revenue and expenditure.

さいにゅうかんぜい

さいにゅうかんぜい [5] 【歳入関税】
⇒財政関税(ザイセイカンゼイ)

さいにゅうがく

さいにゅうがく【再入学】
readmission;reentrance <to> .〜を許す readmit <to> .

さいにゅうけっかん

さいにゅうけっかん [5] 【歳入欠陥】
経済状況に変化が生じたことなどによって,予定した歳入に不足が生じること。

さいにゅうほてんこくさい

さいにゅうほてんこくさい [8] 【歳入補填国債】
⇒特例国債(トクレイコクサイ)

さいにゅうやく

さいにゅうやく [3] 【催乳薬】
乳汁の分泌を促進するために用いる薬剤。ビタミン L とプロラクチンなどがある。

さいにょう

さいにょう [0] 【採尿】 (名)スル
検査のため尿をとること。

さいにょうかん

さいにょうかん [0] 【細尿管】
腎臓にあってボーマン嚢(ノウ)に続く細い管。血液から漉(コ)し出された原尿から水や糖・アミノ酸・電解質などを再吸収し,残りの老廃物を尿として腎盂(ジンウ)に集める。尿細管。
→腎単位

さいにん

さいにん 【裁人】
仲裁をする人。さえにん。「―はこよりで髪をふたつゆひ/柳多留 14」

さいにん

さいにん [0] 【再任】 (名)スル
続けて同じ役職に任命されること。また,前に一度就いたことのある役職にもう一度就くこと。「助役に―される」

さいにん

さいにん [0] 【再認】 (名)スル
(1)再び認可すること。再び認知すること。
(2)〔心〕 以前に経験したことを再び知覚したとき,同一のものであると認めること。

さいにん

さいにん【再任】
reappointment.

さいにん

さいにん [0] 【猜忍】
疑い深くて無慈悲なこと。

さいにんしき

さいにんしき [3] 【再認識】 (名)スル
しばらく忘れていたり,一度価値のないものとして見捨てていたものを再び認識すること。「重要性を―する」

さいにんしき

さいにんしき【再認識する】
have a new understanding <of> .

さいねつタービン

さいねつタービン [5] 【再熱―】
蒸気タービンの一。膨張途中の温度の下がった蒸気をボイラーに戻して再熱器で加熱し,再びタービンに送りこむもの。

さいねん

さいねん 【西念】
ありふれた凡僧を呼ぶ名。西念坊。「花とちる身は―が衣着て(芭蕉)/猿蓑」

さいねん

さいねん【再燃する】
revive;→英和
break out again.

さいねん

さいねん [0] 【再燃】 (名)スル
(1)一度消えた火がまた燃え出すこと。再燃焼。
(2)一時おさまっていた物事がまた問題になること。「財政問題が―する」

さいねんしょう

さいねんしょう [3] 【最年少】
ある集団の中で,最も年齢が若いこと。

さいねんちょう

さいねんちょう [3] 【最年長】
ある集団の中で,最も年齢が上であること。

さいの

さいの (感)
「さいな」に同じ。「―,菅丞相様のふつてわいた御難儀/浄瑠璃・菅原」

さいのう

さいのう [0] 【才能】
物事をうまくなしとげるすぐれた能力。技術・学問・芸能などについての素質や能力。「―に恵まれている」「珍しい―の持ち主」「―を生かす」

さいのう

さいのう [0] 【催能】
能楽の会を催すこと。

さいのう

さいのう [0] 【採納】 (名)スル
とりあげて用いること。「公会に於て国人遂に明寧陀(メネクレダス)の議を―し/経国美談(竜渓)」

さいのう

さいのう [0] 【臍嚢】
孵化(フカ)したばかりの子魚の腹にある,卵黄のはいっている袋。子魚が自力で餌(エサ)をとれるようになるまで栄養分を供給する。

さいのう

さいのう【才能】
(a) talent;→英和
ability;→英和
a gift.→英和
〜のある talented;→英和
able;→英和
gifted.→英和
〜を発揮する display one's ability.

さいのかみ

さいのかみ 【障の神・塞の神・道祖神】
⇒さえのかみ(障神)

さいのかわら

さいのかわら [1][4] 【賽の河原】
(1)冥土に至る途中にあると信じられている河原。親に先立って死んだ小児がこの河原で父母供養のために小石を積んで塔を作ろうとするが,石を積むとすぐに鬼がきてこわしてしまう,そこへ地蔵菩薩が現れて小児を救うという仏教説話がある。
→三途(サンズ)の川
(2)転じて,際限のない無駄な努力のたとえ。
(3)〔結婚しないうちは子供とみなすことから〕
独身者。「百人に一人は―なり/柳多留 31」
(4)岩石が一面をおおう荒涼とした地帯。

さいのめ

さいのめ【賽の目】
⇒賽.

さいのめ

さいのめ [0][4] 【賽の目・采の目】
(1)さいころの面に記してある数。
(2)料理で,材料の切り方の一。さいころのような形。「ジャガイモを―に切る」

さいは

さいは [1] 【柴杷】
朳(エブリ)の一種。地ならしをしたり,種に土をかけたりする農具。扁平な木の框(カマチ)に,竹または木の枝を歯状に並べて作ったもの。

さいは

さいは [1] 【砕破・摧破】 (名)スル
くだき破ること。また,くだけ破れること。破砕。「敵塁の掩蓋を―せなければならぬ/肉弾(忠温)」

さいは

さいは 【歳破】
八将神の一。土星の精。その方角へ向かっての乗船・転宅・旅行などを忌む。

さいはい

さいはい [0] 【采配】
(1)武将が士卒の指揮に用いた具。白紙や朱塗り,箔(ハク)置きなどをした犬の革などを細長い短冊状に切り,柄の先につけたもの。
(2)指図。指揮。「―をとる」「―を任される」
采配(1)[図]

さいはい

さいはい [0] 【再拝】 (名)スル
(1)二度礼拝すること。
(2)手紙の末尾に添えて敬意を表す語。「敬具」より敬意の度合が強い。「頓首―」

さいはい

さいはい【采配を振る】
command;→英和
direct;→英和
[牛耳る]lead <others> ;→英和
act as leader.

さいはい

さいはい [0] 【儕輩】
同じ仲間。同輩。せいはい。

さいはい=を振る

――を振・る
指図する。指揮をとる。采配をとる。

さいはいとう

さいはいとう [3] 【再配当】
会社が不時の利益を得たときに,通常配当のほかに特別に行う配当。特別配当。

さいはいらん

さいはいらん [3] 【采配蘭】
ラン科の多年草。山地の林中に生える。葉は長楕円形で,一,二個根生する。初夏,40センチメートルほどの花茎を出し,淡紫褐色の花を十数個下向きにつける。花穂を采配に見立てこの名がある。卵球形の鱗茎は胃腸炎などの薬にする。

さいはじけ

さいはじけ [3] 【才弾け】
利発で抜け目なく,小才がきくこと。「生得(ウマレエ)て―の一徳には生覚(ナマオボ)えながら飲込みも早く/浮雲(四迷)」

さいはじけもの

さいはじけもの [0] 【才弾け者】
小才のきく人。

さいはじける

さいはじ・ける [5] 【才弾ける】 (動カ下一)
りこうである。また,利発ぶってふるまう。「田舎娘にしては―・けた顔立ちだ/斑鳩物語(虚子)」

さいはっけん

さいはっけん [3] 【再発見】 (名)スル
今まで見すごしていたことに気づき,改めて認識しなおすこと。「下町文化の―」

さいはつ

さいはつ [0] 【再発】 (名)スル
同じ病気や事故などがもう一度起こること。「一〇年前の病気が―する」

さいはつ

さいはつ【再発】
recurrence;a relapse.→英和
〜する recur;→英和
have a relapse (人が).

さいはて

さいはて [0][4] 【最果て】
(1)中央から遠く離れて,その先はなくなる所。いちばんはずれ。「―の町」
(2)最終。最後。「いとわりなし,―の車に侍らむ人はいかでかとくはまいり侍らむ/枕草子(二五六・能因本)」

さいはん

さいはん【再販】
a resale.‖再販制度 the resale system.

さいはん

さいはん [0] 【再販】
「再販売価格維持契約」の略。「―価格」

さいはん

さいはん【再版】
a reprint;→英和
<run into> a second edition[impression (第二刷)].〜する reprint.

さいはん

さいはん【再犯】
repetition of an offense;→英和
a second offense[offender (人)].

さいはん

さいはん [0] 【再版】 (名)スル
初版と同じ版を用いて,同一の書籍を再び出版すること。また,その本。

さいはん

さいはん [0] 【再犯】
(1)〔古くは「さいぼん」とも〕
一度罪を犯したものが再び罪を犯すこと。
(2)〔法〕 懲役刑を受けた者が,刑の執行を終わり,または執行の免除のあった日から五年以内にさらに罪を犯し,有期懲役に処すべき場合をいう。

さいはんかじゅう

さいはんかじゅう [5] 【再犯加重】
再犯者に対して,本来その犯罪に対して定められている刑よりも重い刑を科すこと。

さいはんせい

さいはんせい [0] 【再販制】
⇒再販売価格維持契約(サイハンバイカカクイジケイヤク)

さいはんばいかかくいじけいやく

さいはんばいかかくいじけいやく [7][3][12] 【再販売価格維持契約】
商品の信用維持や販路統制のために,販売業者は生産者があらかじめ指定した卸・小売り価格以下では販売しないという契約。公正取引委員会が指定する商品に限り認められる。再販契約。再販制。

さいば

さいば 【細馬】
よい馬。上等の馬。せいば。「―に轡(クツバミ)を噛(カマ)せて/太平記 11」

さいばい

さいばい【栽培】
cultivation;culture.→英和
〜する cultivate;→英和
grow;→英和
raise.→英和
‖ばら栽培法 how to grow roses.

さいばい

さいばい [0] 【栽培】 (名)スル
野菜・樹木などの植物を植え育てること。「温室―」「―植物」

さいばいぎょぎょう

さいばいぎょぎょう [5] 【栽培漁業】
稚魚・稚貝をある大きさになるまで人工的に養育し,広い水域に放流して自然の生産力を利用して成長させ漁獲を行う漁業。広義では水産増養殖業全体をさすことがある。

さいばいげんかい

さいばいげんかい [5] 【栽培限界】
⇒耕境(コウキヨウ)

さいばし

さいばし [3][0] 【菜箸】
料理をつくったり,副食物を取り分けたりするときに使う箸。

さいばしる

さいばし・る [4] 【才走る】 (動ラ五[四])
「才気走る」に同じ。「―・ったことを言う」

さいばしる

さいばしる【才走る】
be clever(ish).

さいばつ

さいばつ [0] 【採伐】
樹木を切ること。伐採。

さいばら

さいばら [0][1] 【催馬楽】
古代歌謡の一。平安時代,民謡を雅楽風に編曲したもの。笏拍子(シヤクビヨウシ)・和琴(ワゴン)・笛・篳篥(ヒチリキ)・笙(シヨウ)・箏(ソウ)・琵琶(ビワ)などで伴奏した。

さいばり

さいばり 【前張】
宮廷の神楽(カグラ)で,中間部に歌われる一連の曲の総称。大前張・小前張に分かれる。一六曲ある。

さいばりおおくち

さいばりおおくち [5] 【前張大口】
⇒おおくちばかま(大口袴)(3)

さいばん

さいばん【裁判】
justice;→英和
a trial[hearing](公判);→英和
judgment (判決);decision.→英和
〜する try;→英和
judge.→英和
〜中である be on trial.〜に付す put <a case> on trial.〜に勝つ(負ける) win (lose) a suit.→英和
〜を仰ぐ lay <a case> before the court.→英和
〜を受ける be tried;stand one's trial.‖裁判官 a judge;the court.裁判権 jurisdiction.裁判長 a presiding judge.裁判手続 legal proceedings.欠席裁判 judgment by default.

さいばん

さいばん [1] 【裁判】 (名)スル
(1)裁き,判定を下すこと。「理非分明に―せしとぞ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)司法機関が訴訟について,法律に基づいた判断を行うこと。判決・決定・命令の三種の形式がある。
(3)政務をとりしきること。「家ノ―ヲスル/日葡」

さいばん

さいばん [0] 【歳晩】
年の暮れ。年末。歳末。[季]冬。

さいばんかがく

さいばんかがく [5] 【裁判化学】
化学的見地から毒物検査・血液分析などの裁判上の問題を解決する学問と技術。

さいばんかん

さいばんかん [3] 【裁判官】
裁判所に所属し,裁判事務を担当し,裁判権を実行する国家公務員。すべての権力から独立し,憲法・法律のみに拘束され,良心に従い職権を行使する。最高裁判所長官・最高裁判所判事・高等裁判所長官・判事・判事補・簡易裁判所判事の六種がある。

さいばんかんかつ

さいばんかんかつ [5] 【裁判管轄】
諸種の裁判所間の裁判権の配分に関する定め。裁判所の裁判権の行使の範囲。

さいばんかんそついいいんかい

さいばんかんそついいいんかい [3][5] 【裁判官訴追委員会】
非行・義務違反による裁判官の罷免請求を審査し,必要な際はそれを裁判官弾劾裁判所に訴追する機関。衆参両院の議員各一〇名の委員によって構成される。訴追委員会。

さいばんかんだんがいさいばんしょ

さいばんかんだんがいさいばんしょ [0] 【裁判官弾劾裁判所】
⇒弾劾裁判所(ダンガイサイバンシヨ)

さいばんかんだんがいほう

さいばんかんだんがいほう 【裁判官弾劾法】
裁判官の弾劾につき,罷免の事由,訴追および裁判手続きを定める法律。1947年(昭和22)制定。
→弾劾裁判所

さいばんかんぶんげんほう

さいばんかんぶんげんほう 【裁判官分限法】
裁判官の免職および懲戒に関する事項を規定した法律。1947年(昭和22)制定。

さいばんきはん

さいばんきはん [5] 【裁判規範】
裁判の基準としてのっとるべき法規範。
→行為規範

さいばんけん

さいばんけん [3] 【裁判権】
裁判所が事件または人に対して裁判を行う権限。

さいばんざた

さいばんざた [0] 【裁判沙汰】
裁判所で訴訟事件として取り扱われること。そのように取り扱われることは望ましくないという気持ちでいう語。「―になると面倒だ」

さいばんしょ

さいばんしょ【裁判所】
a court of justice;a law court.〜に出頭する appear in court.‖上告裁判所 a court of revision.民(刑)事裁判所 a civil (criminal) court.

さいばんしょ

さいばんしょ [0][5] 【裁判所】
司法権を行使する国家機関。具体的事件において法律的判断を下す権限を有する。最高裁判所と下級裁判所(高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所・簡易裁判所)がある。

さいばんしょ

さいばんしょ [0][5] 【裁判書】
刑事訴訟法上,裁判の内容を記載した文書。民事訴訟では普通,裁判の原本という。法曹界では「さいばんがき」と言いならわされる。

さいばんしょしょきかん

さいばんしょしょきかん [7] 【裁判所書記官】
裁判所において,裁判の記録や書類の作成・保管を行い,その他裁判に必要な調査を補助する職員。旧称,裁判所書記。

さいばんしょちょうさかん

さいばんしょちょうさかん [8] 【裁判所調査官】
最高裁判所・高等裁判所・地方裁判所に置かれ,裁判官の命を受けて,事件の審理・裁判に関して必要な調査を行う特別職の職員。

さいばんしょほう

さいばんしょほう 【裁判所法】
裁判所に関して基本的な事項を定めた法律。旧憲法下の裁判所構成法に代わって1947年(昭和22)に制定。

さいばんじょうのりこん

さいばんじょうのりこん 【裁判上の離婚】
夫婦の一方からの訴えに基づき裁判所の判決によって成立する離婚。配偶者の不貞な行為,悪意の遺棄,強度の精神病,三年以上の生死不明などの場合に限り認められる。

さいばんせき

さいばんせき [3] 【裁判籍】
民事訴訟法で,裁判を受ける者からみた裁判管轄。

さいばんちょう

さいばんちょう [3] 【裁判長】
合議制裁判所を代表する裁判官。訴訟・審問の指揮をする。

さいひ

さいひ [1] 【採否】
採用するかしないかということ。採用と不採用。「―を決定する」

さいひ

さいひ【採否】
adoption or rejection (議案の).〜を決する vote <on a bill> .→英和

さいひ

さいひ [1] 【柴扉】
(1)柴(シバ)で作った粗末なとびら。柴の戸。柴門(サイモン)。
(2)粗末なわびしいすまい。わびずまい。

さいひ

さいひ【歳費】
annual expenditure (費用);an annual allowance (手当).

さいひ

さいひ [1] 【歳費】
(1)国会議員が国庫から支給される一年間の給与。
(2)一年間に使用する一定額の公共の費用。

さいひつ

さいひつ [0] 【彩筆】
(1)美しい筆。
(2)色を塗るのに用いる筆。
(3)美しくいろどられた絵や文章。

さいひつ

さいひつ [0] 【細筆】 (名)スル
(1)こまかい字を書くための穂先の細いふで。
(2)こまかい字を書くこと。細書。
(3)こまごまと書き記すこと。「―ニ能ワズ/日葡」

さいひつ

さいひつ [0] 【才筆】
巧みな文章。また,巧みな文章を書く能力。「―をもって鳴る人」

さいひょう

さいひょう [0] 【砕氷】 (名)スル
氷をくだくこと。また,くだけた氷。

さいひょう

さいひょう [0] 【採氷】 (名)スル
湖などに張った天然の氷を夏まで貯蔵するために切り出すこと。[季]冬。

さいひょう

さいひょう [0] 【細氷】
空気中の水蒸気が細かい氷の結晶となって大気中を落下,または浮遊する現象。寒冷地で気温がきわめて低いときに見られる。太陽に輝いてキラキラと見えるのでダイヤモンド-ダストともいう。視程は1キロメートル以上ある。
→氷霧(コオリギリ)

さいひょうか

さいひょうか【再評価】
revaluation.〜する revaluate;revalue;→英和
reassess.→英和

さいひょうか

さいひょうか [3] 【再評価】 (名)スル
(1)評価しなおすこと。
(2)貨幣価値の変動があったとき,資産の帳簿上の価格を適正な値に評価しなおすこと。

さいひょうせん

さいひょうせん【砕氷船】
an icebreaker.→英和

さいひょうせん

さいひょうせん [0] 【砕氷船】
結氷した水域の氷を割って進路を作るための特別の装備をした船。[季]冬。

さいひん

さいひん [0] 【最貧】
最も貧しいこと。「都市の―層」

さいひんこく

さいひんこく [3] 【最貧国】
〔most seriously affected countries〕
1973年のオイル-ショックとその後の経済危機で深刻な影響を受けた非産油発展途上国のこと。後発発展途上国がほぼ含まれる。MSAC 。

さいひんち

さいひんち [3] 【最頻値】
⇒モード(4)

さいび

さいび [1] 【細微】 (名・形動)[文]ナリ
こまかいこと。わずかなこと。また,そのさま。微細。「―末節」「―なるを採らずして務めて眼を其全局に注ぎ/希臘思潮を論ず(敏)」

さいび

さいび [1] 【最尾】
一番おしまい。最末。

さいび

さいび [1] 【最美】 (名・形動)
最も美しい・こと(さま)。「最上―」「最善―」

さいびょう

さいびょう [0] 【採苗】 (名)スル
種苗(シユビヨウ)を採取すること。

さいふ

さいふ [0] 【細布】
(1)経緯(タテヨコ)ともに細い単糸で平織りにした綿織物。足袋・シーツなどに用いる。
(2)上代から中世にかけて,細い糸で織った上質の麻織物。

さいふ

さいふ【財布】
a <plump> purse;→英和
a wallet;→英和
a pocketbook.→英和
〜が軽い have a light purse.〜の紐を締め(緩め)る tighten (loosen) one's purse strings.〜をはたく empty one's purse (to the last penny).

さいふ

さいふ 【割符】
〔「さきふ」の転〕
鎌倉・室町時代の為替(カワセ)の証書。わりふ。きりふ。

さいふ

さいふ 【宰府】
「大宰府(ダザイフ)」の略。また,大宰府の置かれた地。「これは筑前の―に居住の僧にて候/謡曲・輪蔵」

さいふ

さいふ [0] 【財布】
金銭を入れる布・革などでつくった袋。金入れ。

さいふ

さいふ [0] 【採譜】 (名)スル
民謡など口承されてきた歌を楽譜に書きとること。「土地の古老から―する」

さいふ=の口を締める

――の口を締・める
支出をきりつめる。節約する。

さいふ=の底をはたく

――の底をはた・く
あり金を全部使い果たす。

さいふ=の紐(ヒモ)が堅(カタ)い

――の紐(ヒモ)が堅(カタ)・い
むだな金は使わない。

さいふ=の紐(ヒモ)を緩(ユル)める

――の紐(ヒモ)を緩(ユル)・める
いつもより金を多く使う。

さいふ=の紐(ヒモ)を首に懸(カ)けるよりは心に掛けよ

――の紐(ヒモ)を首に懸(カ)けるよりは心に掛けよ
金銭は盗まれぬように気をつけるよりも,無駄遣いをしないように心がける方が大切である。

さいふ=を握(ニギ)る

――を握(ニギ)・る
金銭の出し入れを管理する権限を握る。

さいふく

さいふく [0] 【祭服】
祭主・神官やキリスト教の司祭と侍者などが祭祀(サイシ)のときに着る衣服。

さいふく

さいふく [0] 【再復】
旧に復すること。

さいふく

さいふく [0] 【斎服】
神事のときに着る服。祭典のときに神官が着る白絹の縫腋(ホウエキ)の袍(ホウ)。

さいふく

さいふく 【摧伏】
〔「さいぶく」「ざいふく」とも〕
くじき屈服させること。「鬼門の方を守護し―の形を現じて/太平記 29」

さいふじり

さいふじり [0] 【財布尻】
(1)財布の底。財布の中に残った金銭。「―をたたく」
(2)金銭の出し入れを管理する権利。「―をにぎる」

さいふや

さいふや 【割符屋】
中世,割符の取り扱いを業とした者。

さいふり

さいふり [0][4] 【采振り】
(1)〔「ざいふり」とも〕
采配を振る人。指図をする人。
(2)博打で,さいころを振る役。

さいぶ

さいぶ【細部(にわたる)】
(go into) details[particulars].

さいぶ

さいぶ [1] 【細部】
こまかい部分。「―にわたって説明する」

さいぶそう

さいぶそう【再武装する】
rearm.→英和

さいぶつ

さいぶつ [0] 【才物】
才能がある人物。才子。才人。

さいぶつガラス

さいぶつガラス [5] 【載物―】
⇒スライド-ガラス

さいぶん

さいぶん【細分】
subdivision.〜する subdivide <into> .→英和

さいぶん

さいぶん [0] 【才分】
生まれつきの才能。「芸術性豊かな―」

さいぶん

さいぶん [0] 【祭文】
⇒さいもん(祭文)

さいぶん

さいぶん [0] 【細分】 (名)スル
こまかく分けること。「土地を―する」「組織を―化する」

さいへん

さいへん [0] 【再編】 (名)スル
編成し直すこと。再編成。

さいへん

さいへん [0] 【砕片】
物がくだけたかけら。破片。

さいへん

さいへん 【災変】
天災と地変。災害。「―起れば,国土乱る/太平記 35」

さいへん

さいへん【砕片】
a splinter;→英和
a fragment.→英和

さいへん

さいへん [0] 【細片】
こまかいかけら。

さいへん

さいへん [0] 【再変】 (名)スル
(1)再び変化すること。
(2)再び起こった変事。

さいへんせい

さいへんせい [3] 【再編成】 (名)スル
編成し直すこと。組み直すこと。「業界の―」「チームを―する」

さいへんせい

さいへんせい【再編成】
reorganization.〜する reorganize.→英和

さいべつ

さいべつ [0] 【細別】 (名)スル
こまかく区分すること。

さいべん

さいべん [0] 【才弁】
才気ある弁舌。巧みな弁舌。

さいほ

さいほ [1] 【菜圃】
野菜を植えるはたけ。菜園。なばたけ。

さいほ

さいほ [1] 【宰輔】
天子を助けて,政治をつかさどる人。宰相。「―の職に任ぜられし時/西国立志編(正直)」

さいほ

さいほ [1] 【採捕】 (名)スル
自然の状態で生えている植物や自然の状態で生活している動物などを,採取したり生け捕りにしたりすること。

さいほう

さいほう [0] 【裁縫】 (名)スル
布を一定の形に裁ち,衣服などに縫い上げること。主に和裁についていう。針仕事。お針。縫いもの。「―箱」

さいほう

さいほう [0] 【再訪】 (名)スル
再びおとずれること。

さいほう

さいほう [0] 【細報】
くわしく報告すること。詳報。

さいほう

さいほう [0] 【採訪】 (名)スル
歴史的・民俗的な資料を採集するために,よその土地をおとずれること。

さいほう

さいほう【裁縫】
sewing;→英和
needlework.→英和
〜する do needlework;sew.→英和
‖裁縫師 a tailor;a dressmaker.裁縫道具入れ a housewife.

さいほう

さいほう [0] 【西方】
〔仏〕 西の方。極楽浄土のある方角。

さいほう

さいほう [0] 【才鋒】
鋒先(ホコサキ)のように鋭く現れる才気。

さいほう

さいほう [0] 【細胞】
⇒さいぼう(細胞)

さいほう=を誦(ズ)す

――を誦(ズ)・す
西方浄土に往生することを願って,念仏をとなえる。

さいほうあみだ

さいほうあみだ 【西方阿弥陀】
〔仏〕 西方浄土にいる阿弥陀如来。

さいほうごくらく

さいほうごくらく [0] 【西方極楽】
⇒西方浄土(サイホウジヨウド)

さいほうじ

さいほうじ サイハウ― 【西芳寺】
京都市西京区にある臨済宗天竜寺派の寺。山号,洪隠山。奈良時代,行基が開創。鎌倉時代に浄土宗寺院となり,西方寺と称された。1339年,夢窓疎石が再興し,禅宗に改めて西芳寺とする。疎石の入寺以前作庭の枯山水などがあるが,のち庭園全体が苔でおおわれてからは苔寺とよばれる。

さいほうじゅうまんおくど

さいほうじゅうまんおくど [9] 【西方十万億土】
⇒西方浄土(サイホウジヨウド)

さいほうじょうど

さいほうじょうど [5] 【西方浄土】
〔仏〕 この世の西方,十万億の仏土を隔てたところに存在する,阿弥陀仏の浄土。極楽浄土。西方安楽国。西方極楽。西方十万億土。西方世界。西方。「日の入給ふ所は―にてあんなり/平家 1」

さいほうそう

さいほうそう [3] 【再放送】 (名)スル
ラジオ・テレビなどで,以前に放送した番組を再び放送すること。

さいほうそう

さいほうそう【再放送】
rebroadcasting;a rerun.→英和
〜する rebroadcast;→英和
rerun.

さいほうちょう

さいほうちょう [0] 【裁縫鳥】
スズメ目ウグイス科サイホウチョウ属の鳥の総称。約一〇種が知られる。全長13センチメートル内外。くちばしはやや長く,下に曲がる。インド・フィリピン・ボルネオにかけて分布。木の葉をクモの糸,植物繊維などで縫い合わせて巣をつくる種があり,この名がついた。

さいほうのぎょうじゃ

さいほうのぎょうじゃ 【西方の行者】
〔仏〕 西方浄土に往生することを願って念仏する行者。念仏行者。

さいほえん

さいほえん [3] 【採穂園】
形質のすぐれた造林用苗木を多量に生産するための樹木園。

さいほく

さいほく [0] 【最北】
最も北に位置していること。

さいほけん

さいほけん [3] 【再保険】
危険を縮小または分散するために,保険者が引き受けた保険責任の一部または全部を,さらに他の保険者に再び引き受けさせること。

さいほっそく

さいほっそく【再発足する】
make a fresh start;start afresh.

さいほっそく

さいほっそく [3] 【再発足】 (名)スル
一度消滅した組織や計画などが,改めて活動を始めること。

さいほつ

さいほつ [0] 【再発】
「再発(サイハツ)」に同じ。「事件を―させては大変だ/行人(漱石)」

さいぼ

さいぼ [0] 【歳暮】
〔「せいぼ」とも〕
(1)年のくれ。年末。「―に郷里へ帰る」「―の賑ひ/青年(鴎外)」
(2)年末の贈り物。

さいぼう

さいぼう [0] 【才望】
才知と人望。

さいぼう

さいぼう [0] 【才貌】
才知にあふれた容貌。

さいぼう

さいぼう【細胞】
《生》a cell;→英和
<organize> a communist cell[fraction](共産党の).‖細胞学 cytology.細胞組織 cellular tissue.細胞分裂 cell division.

さいぼう

さいぼう [0] 【細胞】
〔「さいほう」とも〕
(1)〔cell〕
生物体の構造上・機能上の基本単位。細胞質から成り,中に通常一個の核を有し,細胞膜に包まれている一個の微小な生活体。構造によって,原核細胞と真核細胞とに分ける。
(2)共産主義政党などが,地域や職場などを単位にしてつくる党員の末端組織。
細胞(1)[図]

さいぼう

さいぼう 【撮棒】
武器として用いたカシなど堅い材質の木棒。「長刀,乳切木,―,手々に取り持ちて,ただいま事に会うたる気色なり/義経記 2」
→鉄撮棒(カナサイボウ)

さいぼういでんがく

さいぼういでんがく [6] 【細胞遺伝学】
遺伝学の一分野。染色体の形態・構造・数・行動やその変異を中心に,細胞内の種々の構造物と遺伝との関係を解析する学問。

さいぼううんどう

さいぼううんどう [5] 【細胞運動】
細胞が示す運動。筋肉の収縮,繊毛運動・鞭毛運動・アメーバ運動・原形質流動,細胞分裂時の染色体の移動と細胞質のくびれなど。

さいぼうえき

さいぼうえき [3] 【細胞液】
液胞を満たしている液体。塩類・糖・有機酸・色素・タンニン・アルカロイド・タンパク質などを溶存する。

さいぼうかく

さいぼうかく [3] 【細胞核】
⇒核(カク)(5)

さいぼうかんぶっしつ

さいぼうかんぶっしつ [7] 【細胞間物質】
細胞と細胞との間にあるタンパク質多糖類。結合組織や骨組織の硬軟性は,この物質の物理的化学的特性による。細胞間質。細胞間基質。

さいぼうがく

さいぼうがく [3] 【細胞学】
〔cytology〕
細胞の形態・構造・機能を研究する生物学の一分野。

さいぼうこうがく

さいぼうこうがく [5] 【細胞工学】
生物の細胞や組織を人為的に操作して細胞の仕組みを解明したり,有用な物質や新品種を作り出す技術。とくに細胞融合技術をさすこともある。

さいぼうこきゅう

さいぼうこきゅう [5] 【細胞呼吸】
⇒内呼吸(ナイコキユウ)

さいぼうしつ

さいぼうしつ [3] 【細胞質】
細胞を構成する原形質のうち,核を除いた部分。
→核質

さいぼうしついでん

さいぼうしついでん [7] 【細胞質遺伝】
細胞質中の遺伝子による遺伝現象。色素体やミトコンドリアなどに含まれる核酸による遺伝。核外遺伝。

さいぼうしょうきかん

さいぼうしょうきかん [8][7] 【細胞小器官】
細胞の原形質の一部が変化してできた構造で,膜で囲まれ,一定の機能をもつもの。ミトコンドリア・小胞体・リソソーム・ゴルジ体などや,鞭毛・繊毛・眼点・収縮胞・食胞など。器官子。オルガネラ。

さいぼうしん

さいぼうしん [3] 【細胞診】
生体から採取した細胞を顕微鏡によって検査し,病気を判定する診断法。特に癌の診断に用いられる。

さいぼうせいめんえき

さいぼうせいめんえき [7] 【細胞性免疫】
血清抗体をつくらず,細胞が直接作用して発現する免疫反応。主として T リンパ球による。ツベルクリン皮内反応や移植片拒絶反応など。
→体液性免疫

さいぼうせつ

さいぼうせつ [3] 【細胞説】
細胞が生物の構造および機能の基本単位であるとする説。シュライデンとシュワンが提唱。

さいぼうないしょうか

さいぼうないしょうか [7] 【細胞内消化】
生物体の細胞内に直接,食物や細菌などの異物をとり入れて消化する現象。原生動物・海綿動物・腔腸動物など,および高等動物のマクロファージや白血球などの食細胞でみられる。

さいぼうばいよう

さいぼうばいよう [5] 【細胞培養】
組織培養の一。生物の組織から分離した細胞を培養液中で生育させること。

さいぼうばん

さいぼうばん [0] 【細胞板】
植物の細胞分裂の終期に,二つの娘(ジヨウ)細胞間に生ずる隔膜。分裂後,セルロースが沈着して細胞壁になる。

さいぼうぶんかく

さいぼうぶんかく [5] 【細胞分画】
細胞を破砕した後,遠心分離機などを用いて核・ミトコンドリア・細胞膜などの細胞を構成する要素に分離すること。

さいぼうぶんれつ

さいぼうぶんれつ [5] 【細胞分裂】
一つの細胞(母細胞)が核分裂と細胞質分裂により二つ以上の細胞(娘細胞)に分かれる現象。有糸分裂と無糸分裂があり,有糸分裂には体細胞分裂と減数分裂とがある。

さいぼうへき

さいぼうへき [3] 【細胞壁】
植物細胞や細菌の最外側にある丈夫な被膜。セルロース・ペクチンを主成分とする後形質で,細胞を保護し,その形状を保持する。

さいぼうまく

さいぼうまく [3] 【細胞膜】
細胞質の最外層にあって細胞の形態を決めるきわめて薄い膜。主に脂質とタンパク質から成り,選択的透過や代謝物質の輸送,電気的興奮性,免疫特性の発現などの機能をもつ。原形質膜。
→生体膜
→単位膜

さいぼうゆうごう

さいぼうゆうごう [5] 【細胞融合】
隣接した細胞間の隔壁が消失して一つの細胞が生ずる現象。自然界では生殖細胞の合体などにみられ,人工的にはウイルスや化学的細胞融合促進物質,電気刺激などを利用して異種細胞相互を融合させて雑種細胞をつくり,遺伝子発現の制御機構を調べたり,単一の抗体を多量につくることなどが行われている。
→雑種細胞
→ハイブリドーマ

さいぼく

さいぼく [0] 【砕木】
木材をすりくだくこと。

さいぼくき

さいぼくき [4] 【砕木機】
回転する砥石(トイシ)に丸太を押しつけ,パルプを製造する機械装置。グラインダー。

さいぼくせき

さいぼくせき [4] 【砕木石】
砕木機の砥石(トイシ)。

さいぼくパルプ

さいぼくパルプ [5] 【砕木―】
⇒機械(キカイ)パルプ

さいぼん

さいぼん 【再犯】
〔「ぼん」は呉音〕
「さいはん(再犯)」に同じ。「―赦さざるは法令の定まる所/太平記 2」

さいまい

さいまい [0] 【砕米】
くだけた米。くだけまい。

さいまき

さいまき [0]
クルマエビの異名。特に,その小ぶりのもの。さやまき。

さいまぐる

さいまぐ・る 【先まぐる】
〔「さきまぐる」の転〕
■一■ (動ラ四)
さし出たふるまいをする。「物語するに,さし出でして我ひとり―・る者/枕草子 28」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「さかしら心の,きは高く―・れたるやうなる/浜松中納言 2」

さいまつ

さいまつ [0] 【歳末】
年の暮れ。年末。歳暮。歳晩。「―大売出し」[季]冬。《―や人を待たせて人を待つ/井手麒之》

さいまつ

さいまつ [0] 【細末】
(1)物の大きさがこまかいこと。
(2)ささいな物事。
(3)こまかい粉末。「董賢を―にして加へたといふ容色/当世書生気質(逍遥)」

さいまつ

さいまつ 【割松】
〔「さきまつ」の転〕
松明(タイマツ)。「御前の御―ともしたる兵衛の尉ども/宇津保(祭の使)」

さいまつ

さいまつ【歳末】
the end of the year.→英和
歳末売出し a year-end sale.

さいまつたすけあいうんどう

さいまつたすけあいうんどう [10] 【歳末たすけあい運動】
歳末時に,生活困窮者や障害者などの要援護者・世帯に対して,民生委員を中心に地域住民や関係機関・団体の協力で行われる福祉活動。1959年(昭和34)より共同募金運動と統合される。

さいまろ

さいまろ 【才麿】
⇒椎本(シイガモト)才麿

さいまんだら

さいまんだら [3] 【西曼荼羅】
〔胎蔵界(タイゾウカイ)曼荼羅を東に配するのに対して,西に配することから〕
金剛界(コンゴウカイ)曼荼羅のこと。

さいみ

さいみ 【貲布・細布】
〔「さよみ」の転〕
織り目の粗い麻布。武家の下僕の夏衣,蚊帳(カヤ)などに用いられた。

さいみだけ

さいみだけ 【細見竹】
江戸時代の検地の道具の一。四本の竹竿の頭に藁(ワラ)をつけ,四隅に立てて目標とした。

さいみつ

さいみつ [0] 【細密】 (名・形動)[文]ナリ
こまかな点にまで行き届いていること。こまかくくわしいこと。また,そのさま。「精緻―な描写」
[派生] ――さ(名)

さいみつ

さいみつ【細密な】
minute;→英和
close;→英和
detailed.→英和
〜に minutely;→英和
in detail.‖細密画 a miniature.

さいみつが

さいみつが [0] 【細密画】
対象をこまかく緻密に描いた絵。ミニアチュール。

さいみつじゅうてんこうぞう

さいみつじゅうてんこうぞう [9] 【最密充填構造】
同じ大きさの剛体球を,空間内に最も密に配列するときにできる構造。多くの金属の結晶や球形に近似できる分子の結晶にみられる。空間充填率は74パーセント。配列のしかたの違いによって,立方最密充填構造と六方最密充填構造とがあり,前者は面心立方格子と同じ構造である。最密充填。最密構造。

さいみょうじ

さいみょうじ サイミヤウ― 【西明寺】
京都市右京区梅ヶ畑槙尾(マキノオ)町にある真言宗大覚寺派の寺。山号,槙尾山。832年空海の高弟智泉の開創。1699年徳川綱吉の母桂昌院が堂舎を寄進。

さいみょうじ

さいみょうじ サイミヤウ― 【最明寺】
鎌倉市山ノ内にあった寺。北条時頼の建立。時頼はここで出家したので,最明寺入道と称された。塔頭(タツチユウ)の一つ,明月院が現在に残る。

さいみん

さいみん [0] 【細民】
下層の人々。貧しい人々。「市井の―と雖も/安愚楽鍋(魯文)」

さいみん

さいみん [0] 【催眠】
(1)ねむくなること。ねむけを催すこと。
(2)〔心〕 暗示により人工的につくられる睡眠に似た状態。催眠状態では受動的な注意の集中がみられ,暗示にかかりやすい。
→トランス(trance)

さいみん

さいみん [0] 【済民】
人々を苦しみから救うこと。救民。「経世―」

さいみんくつ

さいみんくつ [3] 【細民窟】
貧しい人たちが集まり住んでいる地域。貧民窟。

さいみんざい

さいみんざい [3] 【催眠剤】
(1)催眠薬(サイミンヤク)。
(2)酒など,眠るためのたすけとするもの。

さいみんざい

さいみんざい【催眠剤】
⇒睡眠(剤).

さいみんじゅつ

さいみんじゅつ【催眠術】
hypnotism;→英和
mesmerism.→英和
〜をかける hypnotize;→英和
mesmerize.→英和
〜にかかった人 a hypnotic.‖催眠術師 a hypnotist.

さいみんじゅつ

さいみんじゅつ [3] 【催眠術】
〔hypnotism〕
暗示を与えて催眠状態に導く方法,およびその技術。

さいみんやく

さいみんやく [3] 【催眠薬】
中枢神経機能を抑制し,自然睡眠に近い睡眠を催させる薬。睡眠薬。眠り薬。

さいみんりょうほう

さいみんりょうほう [5] 【催眠療法】
催眠による意識の変性状態を利用して,症状の除去や苦痛の軽減をはかる心理療法の一。神経症・心身症・習癖などの治療に適用される。

さいむ

さいむ [1] 【債務】
特定の人に対して,一定の給付をしなければならないという義務。
⇔債権
「―を負う」

さいむ

さいむ【債務】
a debt;→英和
liabilities.〜がある owe.→英和
〜を果たす settle one's debt.‖債務者(国) a debtor (nation).債務不覆行 default on an obligation.

さいむきき

さいむきき [4] 【債務危機】
1982年以降,先進国からの援助や新規融資額よりも,途上国からの債務返済額の方が大きくなり,債務の返済不能が表面化して,国際金融不安が生じたこと。
→累積債務

さいむこく

さいむこく [3] 【債務国】
対外負債が対外資産を上回っている国。
⇔債権国

さいむしゃ

さいむしゃ [3] 【債務者】
債権者に対して一定の給付義務を負う者。
⇔債権者

さいむしゃちたい

さいむしゃちたい [5] 【債務者遅滞】
⇒履行(リコウ)遅滞

さいむちょうか

さいむちょうか [4] 【債務超過】
債務者の負債の総額が資産の総額を上回る状態。

さいむふりこう

さいむふりこう [1][2] 【債務不履行】
(1)債務者の責めに帰すべき事由に基づき,債務の本旨に従った履行がなされないこと。履行遅滞・履行不能・不完全履行の三つの態様がある。
(2)デフォルトに同じ。

さいむへんさいひりつ

さいむへんさいひりつ [8][1][5] 【債務返済比率】
⇒デット-サービス-レシオ

さいむほしょう

さいむほしょう [4] 【債務保証】
債務者の債務の履行を,第三者が債務者のために保証すること。特に,金融機関が,取引先のためにその債務について保証料を取って,履行を保証すること。

さいむめいぎ

さいむめいぎ [4] 【債務名義】
一定の私法上の給付請求権の存在を証明し,法律により執行力を付与された公の文書。

さいめ

さいめ [3] 【采目・賽目】
さいころの目。さいの目。

さいめ

さいめ 【際目・境目】
さかいめ。境界。「隣国―の論により/浄瑠璃・妹背山」

さいめい

さいめい [0] 【才名】
才能があるという評判。

さいめいてんのう

さいめいてんのう 【斉明天皇】
(594-661) 日本書紀で第三七代天皇(在位 655-661)の漢風諡号(シゴウ)。第三五代皇極天皇の重祚(チヨウソ)。皇居は飛鳥板蓋宮(アスカイタブキノミヤ),のち飛鳥岡本宮。百済(クダラ)救援軍を率いて九州に下り,筑紫朝倉宮で病死。

さいめろん

さいめろん 【境目論】
田畑などの土地の境界あらそい。「―もすまぬに,遊山に出るは/浮世草子・胸算用 3」

さいめん

さいめん [0] 【西面】
(1)西に向かうこと。西むき。せいめん。
(2)「西面の武士」の略。にしおもて。「ほくめん・―とて,侍を近く召し使はるることあり/承久軍物語」

さいめんのぶし

さいめんのぶし 【西面の武士】
後鳥羽上皇が院の西面に伺候させた武士。北面の武士とともに院の警備,御幸の護衛,盗賊の追捕などの任にあたった。承久の乱以後廃止。さいめん。にしおもて。にしおもてのぶし。

さいもうないひけい

さいもうないひけい サイマウナイ― [0] 【細網内皮系】
古い赤血球や病原菌などを貪食し,消化する防御組織系。

さいもく

さいもく【細目】
<go into> details;particulars.

さいもく

さいもく [0] 【細目】
くわしく定めた項目。細かい個条。「規約の―を決める」

さいもく

さいもく [0] 【斎沐】
斎戒沐浴すること。

さいもっぽじょうやく

さいもっぽじょうやく 【済物浦条約】
壬午(ジンゴ)事変の善後処置のため,1882年(明治15)朝鮮の済物浦(今の仁川)で日本と朝鮮との間に結ばれた条約。
→壬午軍乱

さいもつ

さいもつ [0] 【祭物】
祭時に神前に供える物。

さいもつ

さいもつ [0] 【賽物】
神仏に詣でるとき,特にお礼参りのときに供える物。供物。

さいもつ

さいもつ 【済物】
平安・鎌倉時代,貢物(ミツギモノ)として上納された地方の産物。律令制の崩壊後,諸官司・寺社などが直接徴収したもの。せいもつ。なしもの。なりもの。

さいもん

さいもん [0] 【彩文・彩紋】
(1)いろどりの美しい紋様。
(2)波状線・弧線または円形などを組み合わせた,精密な幾何学的模様。紙幣・証券などの偽造防止のため,図案の下絵に描かれる。

さいもん

さいもん [0] 【柴門】
柴(シバ)の戸。草庵の門。柴扉(サイヒ)。

さいもん

さいもん [0][1] 【祭文】
(1)祭りのとき,神に奉ることば。祝詞(ノリト)。さいぶん。
(2) [1]
「歌祭文(ウタザイモン)」に同じ。祭文節。
(3)「祭文語り」の略。

さいもんかたり

さいもんかたり [5] 【祭文語り】
山伏などがほら貝や錫杖(シヤクジヨウ)などを鳴らして祭文を語り,門付(カドヅケ)して歩いたもの(貝祭文・でろれん祭文)。江戸初期には三味線を伴奏に流行歌謡や浄瑠璃を取り入れた人情物(歌祭文)を語る芸人と化した。浪曲の源流ともいわれる。さいもんよみ。

さいもんどき

さいもんどき [5] 【彩文土器】
顔料などで表面に文様をほどこした無釉(ムユウ)土器。原始農耕社会で用いられ,世界中に分布する。日本では縄文時代・弥生時代のものがある。彩色(サイシキ)土器。
→彩陶(サイトウ)

さいもんぶし

さいもんぶし [0] 【祭文節】
「歌祭文(ウタザイモン)」に同じ。

さいもんよみ

さいもんよみ [0][6] 【祭文読み】
「祭文語り」に同じ。

さいやく

さいやく [0] 【災厄】
不幸な出来事。わざわい。災難。

さいやく

さいやく [0] 【採薬】
山野に入って,薬草をとること。

さいやすね

さいやすね [4][3] 【最安値】
取引の値段で,最も安いもの。
⇔最高値
「―をつける」

さいゆ

さいゆ [0] 【採油】 (名)スル
(1)石油を掘り採ること。
(2)菜種・胡麻(ゴマ)などから油を搾り取ること。「菜種から―する」

さいゆう

さいゆう [0] 【彩釉】
光沢を与え耐久性に富ませるため,表面に釉(ウワグスリ)を施すこと。古代オリエントの彩釉れんがやイスラム圏の彩釉タイルが知られる。

さいゆう

さいゆう [0] 【再遊】 (名)スル
再び訪れて楽しみ遊ぶこと。「五年目に光悦寺に―せうと思ふ/続風流懺法(虚子)」

さいゆう

さいゆう [0] 【西遊】 (名)スル
西の方,特にヨーロッパへ旅行すること。せいゆう。

さいゆう

さいゆう [0] 【采邑】
領地。知行所。采地。

さいゆうき

さいゆうき サイイウ― 【西遊記】
(1)中国,元代の旅行記。二巻。李志常(リシジヨウ)撰。1220〜24年,長春真人(丘処機)が,西征途上のチンギス-ハンの招きに応じて西行した際の記録。一三世紀の東西交通の資料として重視される。長春真人西遊記。
(2)中国,明代の口語体の長編小説。一〇〇回。呉承恩作。1570年頃成立。四大奇書の一。唐の玄奘(ゲンジヨウ)(三蔵法師)がインドへ行き,中国に仏教の経典をもたらした史実を軸に,そのお供の孫悟空・猪八戒(チヨハツカイ)・沙悟浄(サゴジヨウ)が妖怪どもを退治して玄奘を助ける活躍ぶりを描く。それまでの同種の説話・芝居・物語類を集大成し,登場人物に強い個性を与えて作りあげたもの。
(3)紀行・随筆。正編・続編各五巻。橘南谿(春暉)著。1795〜98年刊。角書(ツノガキ)に「諸国奇談」とあるように,作者が1782年から山陽・西海・南海に旅した際に見聞した奇事・奇談を収める。「東遊記」と併せて「東西遊記」という。

さいゆうしゅう

さいゆうしゅう【最優秀の】
the best.→英和
‖最優秀選手 the most valuable player <MVP> .

さいゆうしゅうせんしゅ

さいゆうしゅうせんしゅ サイイウシウ― [7] 【最優秀選手】
⇒エム-ブイ-ピー( MVP )

さいゆうせん

さいゆうせん [3] 【最優先】 (名)スル
他の何物にも優先して扱うこと。「―すべき課題」

さいゆしゅつ

さいゆしゅつ【再輸出】
reexport(ation).→英和
〜する reexport.‖再輸出品 reexports.

さいゆしゅつ

さいゆしゅつ [3] 【再輸出】 (名)スル
一度輸入した物品を再び輸出すること。多くは輸入した原料を加工・精製して輸出することにいう。

さいゆにゅう

さいゆにゅう [3] 【再輸入】 (名)スル
一度輸出した物品を再び輸入すること。多くは輸出した原料や半製品を加工・精製された製品として輸入することにいう。

さいゆにゅう

さいゆにゅう【再輸入】
reimport(ation).→英和
〜する reimport.‖再輸入品 reimports.

さいよ

さいよ [1] 【歳余】
一年あまり。一年以上。

さいよ

さいよ 【宰予】
中国,春秋時代の魯(ロ)の人。孔門十哲の一人。字(アザナ)は子我。通称,宰我。子貢とともに弁舌をもって知られた。生没年未詳。

さいよう

さいよう [0] 【細腰】
女の腰の細くしなやかなこと。美人の形容に用いる。やなぎごし。「楚王―を愛せしかば宮中に飢ゑて死する女多かりき/平家 12」

さいよう

さいよう【採用】
adoption;introduction;→英和
employment (任用).〜する adopt;→英和
introduce;→英和
employ;→英和
take into service.仮〜する employ on trial.‖採用試験 an examination for service.採用条件 hiring requirements.採用通知 a notification of employment.採用申込 an application for employment.

さいよう

さいよう [0] 【採用】 (名)スル
(1)官庁・会社・団体などが,その構成員として選び雇うこと。「新入社員を―する」「―試験」
(2)いくつかの意見・方法などの中から適当なものをとりあげること。「修正案を―する」

さいよう

さいよう 【蔡邕】
(132?-192) 中国,後漢の文人・学者。字(アザナ)は伯喈(ハクカイ)。六経の文字を校定し,みずから石に刻んで熹平(キヘイ)石経をたてた。散文,特に碑銘文にすぐれ,名文が多い。著「独断」「蔡中郎集」など。
→永字八法

さいよう

さいよう [0] ―エウ 【最要】 ・ ―ヨウ 【最用】 (名・形動)[文]ナリ
最も大切な・こと(さま)。また,そのもの。「福祉の習慣,豈に習慣中の―なるものに非ずや/西国立志編(正直)」

さいようこ

さいようこ [3] 【細腰鼓】
鼓(ツヅミ)類の型の一。胴の中央部が細くくびれたもの。雅楽や伎楽用のほか,能などで用いる大鼓・小鼓もこの類。

さいら

さいら
関西地方などで,サンマの異名。さいろ。さえり。

さいらい

さいらい [0] 【再来】 (名)スル
(1)また来ること。また現れること。「一〇年前の黄金時代が―する」
(2)一度死んだ人がまた生まれてくること。また,ある人の生まれ変わりだと思わせるような人。「芭蕉の―といわれる」

さいらい

さいらい [0] 【西来】
⇒せいらい(西来)

さいらい

さいらい【再来】
the second coming;a reincarnation.〜する come again.‖ミルトンの再来 <be> a second Milton.

さいらん

さいらん [0] 【採卵】 (名)スル
(1)卵を産ませてとること。「―養鶏」
(2)卵子を取り出すこと。

さいらんいげん

さいらんいげん 【采覧異言】
地理書。五巻。新井白石著。1713年成立,25年改訂完了。耶蘇会宣教師ヨハン=シドッチを尋問して得た知識をもとに,マテオ=リッチ(利瑪竇)の「坤輿(コンヨ)万国全図」などを参考にして,当時の世界の地理・歴史・風俗・産物などを記述したもの。

さいらんけい

さいらんけい [3] 【採卵鶏】
卵を産ませるために改良された鶏。

さいり

さいり [1] 【犀利】 (名・形動)[文]ナリ
〔兵器が硬く鋭い意〕
(1)頭の働きの鋭い・こと(さま)。「明敏―」「―な論述」
(2)文章の勢いの強いさま。「筆鋒―」「―な筆致」
[派生] ――さ(名)

さいり

さいり 【宰吏】
国司の唐名。「諸国の―・諸衛の官人/平治(上・古活字本)」

さいりゃく

さいりゃく [0][1] 【才略】
(1)才知と計略。
(2)才知を働かしてつくった巧みなはかりごと。

さいりゅう

さいりゅう [0] 【細粒】
こまかい粒。

さいりゅう

さいりゅう [0] 【細流】
ほそい川。小川。

さいりゅう

さいりゅう [0] 【細柳】
(1)葉がまだ十分に伸びないで,枝が細く見える柳。
(2)「柳営」に同じ。

さいりゅうざい

さいりゅうざい [3] 【細粒剤】
細粒状の薬剤。粒子は顆粒(カリユウ)剤より小さく散剤より大きい。取り扱いやすく調剤に便利。

さいりゅうしょう

さいりゅうしょう サイリウセウ 【細流抄】
注釈書。一〇巻。三条西実隆(サネタカ)の源氏物語講義をその子公条(キンエダ)が筆録したもの。1510〜13年に成立。青表紙系統の本文による最初の注釈書で,文意の解明に力を注ぐ。

さいりょう

さいりょう【裁量】
<at one's> discretion.→英和
〜に任す leave <a matter> to a person's discretion.

さいりょう

さいりょう [3][0] 【載量】
積載量。

さいりょう

さいりょう【最良の】
best;→英和
finest;supreme.→英和

さいりょう

さいりょう [0] 【最良】
もっともよいこと。
⇔最悪
「―の方法」

さいりょう

さいりょう [3][1] 【宰領】 (名)スル
(1)多くの人を取り締まること。監督すること。
(2)中世以降,荷物運搬などの仕事をする者を監督し取り締まること。また,その人。
(3)団体旅行などの世話をすること。また,その人。「祖母と妹二人と弟一人とを―して函根の蘆の湯に行かねばならなかつた/大津順吉(直哉)」

さいりょう

さいりょう [0] 【才量】
(1)才気と度量。「王者の―を御心にかけ/平家 8」
(2)貨物の体積と重量。めかた。量目。

さいりょう

さいりょう [3][0] 【菜料】
(1)飯の菜とするおかず,また菜の材料。
(2)菜の購入費。特に平安時代の大学寮・陰陽寮・典薬寮の学生に支給した食費。

さいりょう

さいりょう [0][3] 【裁量】 (名)スル
自分の考えで問題を判断し処理すること。「君の―に一任する」「自由―」

さいりょうこうい

さいりょうこうい [5] 【裁量行為】
行政庁の行為のうち,法規が多義的なため,行政庁に一定範囲の裁量の余地があるもの。
⇔羈束(キソク)行為

さいりょうしょぶん

さいりょうしょぶん [5] 【裁量処分】
行政庁に自由裁量がある場合になされる行政処分。

さいりょうろうどう

さいりょうろうどう [5] 【裁量労働】
研究開発業務のように,労働時間が労働者の裁量に委ねられている労働。みなし労働。

さいりょうろうどうせい

さいりょうろうどうせい [0] 【裁量労働制】
出張などのような事業場外労働や裁量労働を,労使協定により一定の時間勤務したものとみなすこと。1987年(昭和62)の労働基準法改正により本格導入。

さいりょく

さいりょく [1] 【才力】
才知の働き。才知の能力。

さいりよう

さいりよう【再利用する】
recycle;→英和
reclaim.→英和

さいりん

さいりん [0] 【再臨】 (名)スル
(1)再びその場にのぞむこと。
(2)世界の終わりに,キリストが最後の審判を行うため再びこの世に現れること。

さいりん

さいりん [0] 【細鱗】
(1)細かいうろこ。
(2)小さい魚。

さいりん

さいりん 【蔡倫】
(?-107) 中国,後漢中期の宦官(カンガン)。字(アザナ)は敬仲。樹皮・麻くず・魚網などを材料に初めて紙を作り,和帝に献じたという。

さいるい

さいるい【催涙弾(ガス)】
a tear bomb (gas).催涙弾攻撃する tear-gas.

さいるい

さいるい [0] 【催涙】
涙腺を刺激し,涙を出させること。

さいるいだん

さいるいだん [3] 【催涙弾】
催涙剤を充填(ジユウテン)した弾丸。破裂すると催涙剤が気化して発散,一時的に視力障害を起こさせる。

さいるいガス

さいるいガス [5] 【催涙―】
毒ガスの一種。特に眼の粘膜を刺激して涙を出させる。濃度が高いと致死作用がある。クロロアセトフェノン・クロロベンジル・マロノニトリルなどの催涙剤が用いられる。

さいれい

さいれい [0] 【祭礼】
神社などの祭り。祭りの儀式。祭典。

さいれい

さいれい【祭礼】
<hold> a festival.→英和

さいれいぞうし

さいれいぞうし 【祭礼草子】
絵巻物。一巻。室町時代の作。祭礼のありさまを当時の風俗とともに描いたもの。大和絵風の描法で,土佐光重作と伝えられる。

さいれつ

さいれつ [0] 【鰓裂】
⇒鰓孔(エラアナ)

さいれつ

さいれつ [0] 【細裂】 (名)スル
こまかくさくこと。また,こまかくさけること。「小葉は―する」

さいろう

さいろう [0] 【菜籠】
(1)茶道で,花器・炭取りなどにした竹で編んだ籠(カゴ)。扁平なものを平菜籠(ヒラサイロウ),手のついたものを手菜籠(テサイロウ)という。
(2)竹で編んだ弁当箱。「もうでけたさうぢや,と―のにしめなど出し/滑稽本・膝栗毛 6」

さいろう

さいろう [0] 【豺狼】
(1)やまいぬとおおかみ。
(2)貪欲で無慈悲な人。

さいろう=路(ミチ)に当たれり、安(イズク)んぞ狐狸(コリ)を問わん

――路(ミチ)に当たれり、安(イズク)んぞ狐狸(コリ)を問わん
〔後漢書(張綱伝)〕
要路にある大悪人が権力をほしいままにしているときには,小悪人の罪業を問題にするより,まずその大悪人を除くべきである。豺狼当路(トウロ)。

さいろく

さいろく [0] 【載録】 (名)スル
書物などに書きのせること。

さいろく

さいろく [0] 【再録】 (名)スル
(1)以前に公開した文章などを,もう一度書物や記録などに掲載すること。
(2)一度録音または録画したことのあるものを再度録音・録画すること。

さいろく

さいろく 【才六・采六・賽六】
(1)丁稚(デツチ)。小僧。[俚言集覧]
(2)人をののしっていう語。特に,江戸の人が上方の人を軽蔑していう時に使う。ぜいろく。ぜえろく。けさいろく。「いやこの―めらは/滑稽本・膝栗毛 6」

さいろく

さいろく【採録する】
transcribe <from> ;→英和
record <in> ;→英和
extract.→英和

さいろく

さいろく [0] 【採録】 (名)スル
とりあげて記録・録音・録画すること。「会議の全容を―する」

さいろん

さいろん [0] 【再論】 (名)スル
同じ事柄についてもう一度論ずること。また,その論。

さいろん

さいろん [0] 【細論】 (名)スル
くわしく論ずること。「是後条に至り請ふ之を―せん/明六雑誌 1」

さいわ

さいわ [0] 【再話】
昔からの物語や伝説・民話などを,主として子供向きにわかりやすく書き直すこと。

さいわい

さいわい【幸い】
(1)[幸福]happiness;→英和
blessing.(2)[幸運]good fortune;(good) luck.→英和
〜な(に) happy(-ily);→英和
fortunate(ly);→英和
lucky(-ily).→英和
これ〜と taking advantage <of> .
(天候に)〜される be favored (with good weather).〜にも…する have the good fortune <to do> .

さいわい

さいわい [0] 【幸い】
〔「さきわい」の転〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)自分にとって望ましく感じられる状態。しあわせ。幸福。「不幸中の―」「―を得る」「―あれと祈る」
(2)ある状態が,あることをするのに都合がよいさま。「―なことに空も晴れてきた」
■二■ (副)
運よく。折よく。幸運に。「―天候に恵まれた」「―けがはなかった」
→さいわいする

さいわい=なる哉(カナ)

――なる哉(カナ)
(1)しあわせなことだ。「貧しき者は―」
(2)(副詞的に)運のよいことだ。「―,九死に一生を得ることができた」

さいわい=にして

――にして
運よく。望み通りに。

さいわいおり

さいわいおり [0] 【幸い織(り)】
たて糸を密にして,よこ糸を数本並べて打ち込み,博多織のような畝を表した光沢のある絹織物。西陣で織られ,帯地・袋物に用いる。

さいわいぎ

さいわいぎ [3] 【幸い木】
(1)門松の根元に立てる木。さいぎ。
(2)魚・鳥その他正月の料理をつるして,歳末からかけておく横木。長さ一間(約1.8メートル)ほどで,注連縄(シメナワ)を下げる。「庭に―とて横わたしにして/浮世草子・胸算用 4」

さいわいする

さいわい・する サイハヒ― [0] 【幸いする】 (動サ変)[文]サ変 さいはひ・す
よい結果をもたらす。「雨が―・して小火(ボヤ)ですんだ」「友人と一緒だったことも彼に―・した」

さいわいたけ

さいわいたけ [3] 【幸い茸】
万年茸(マンネンタケ)の異名。霊芝(レイシ)。

さいわいに

さいわいに [0] 【幸いに】 (副)
(1)運よく。折よく。さいわい。「―好天に恵まれた」
(2)どうぞ。なにとぞ。そうしてくれれば私はしあわせであるという意を表す。「読む人―論の到らざるを咎めたまふな/小説神髄(逍遥)」

さいわいびし

さいわいびし [3] 【幸菱】
模様の名。花菱(ハナビシ)を四つあるいは多数組み合わせて全体で大きな菱形になるようにしたもの。先剣菱(センケンビシ)。
幸菱[図]

さいわいびと

さいわいびと 【幸ひ人】
(1)しあわせな人。幸運な人。「皆さるべき事に触れつつ,よすがつけむことをおぼしおきつるに,―多くなりぬべし/源氏(澪標)」
(2)高貴な人に愛されている女性。「祇園女御と聞えし―おはしける/平家 6」

さいわう

さいわ・う 【幸ふ】 (動ハ四)
〔「さきわう」の転〕
栄える。幸福になる。特に,良縁を得て幸福になる。「御娘八人おはしき,皆とりどりに―・ひ給へり/平家 1」

さいわりびき

さいわりびき [3] 【再割引】
一度,金融機関によって割り引きされた手形を,中央銀行あるいは他の金融機関が再び割り引くこと。

さいわりびきてきかくてがた

さいわりびきてきかくてがた [3][5] 【再割引適格手形】
日本銀行が金融機関に対し手形割引での貸し出しをする際,日銀が適格と認めた商業手形。

さいわん

さいわん [0] 【才腕】
頭がよくはたらき,物事をてきぱきと処理する腕前。「会社の経営に―を振るう」

さいん

さいん [1] 【左院】
1871年(明治4),太政官内に置かれた立法上の諮問機関。官選議員よりなり,正院に従属して各種法案の起草に従事した。75年元老院設置により,右院とともに廃止。

さいん

さいん [0] 【鎖陰】
先天的あるいは後天的に処女膜・膣・子宮頸管が閉鎖した状態。性器閉鎖症。

さいトン

さいトン [0] 【載―】
船舶が積載できる量をトン数で表したもの。船舶の積載トン数。

さいヘルニア

さいヘルニア [3] 【臍―】
乳児では閉鎖不完全な臍輪から,大人ではへその付近の腹壁抵抗の弱い部分から腹部内臓が壁側腹膜におおわれたまま脱出する疾患。俗にいう,でべそはこの一種。

さう

さ・う サフ 【障ふ】 (動ハ下二)
⇒さえる(障)

さう

さう 【左右】
⇒そう(左右)

さえ

さえ [2] 【冴え・冱え】
〔動詞「さえる」の連用形から〕
(1)澄みきっていること。「音の―」
(2)考え・感覚などが鋭くはたらくこと。「頭の―」
(3)技術や腕前があざやかで際立っていること。「上手投げに―を見せる」
(4)(遊里で)興がますこと。また,遊興。酒宴。「これより辰巳の里と出かけ,あらゆる―をつくしけり/黄表紙・栄花夢」

さえ

さえ【冴え】
頭の冴え keen intelligence.腕の冴え <show> one's skill <in> .

さえ

さえ サヘ (副助)
〔語源は「添え」という〕
体言およびそれに準ずる語,活用語の連用形,格助詞,接続助詞「て」など種々の語に付く。
(1)極端な事柄を例として提示し,他の一般を推し量らせる意を表す。普通,打ち消しの表現を伴ったり,「…さえ…だから」の形でその結果に結びつけたりすることが多い。「大学者で―解けない問題だから,一般の人にわかるはずがない」「夫婦げんかは犬―食わない」
(2)(仮定条件句の中で用いられて)そのことだけで,すべての条件が満足される意を表す。「君―よければ,それでいい」「お金―あれば,満足だ」
(3)そればかりではなく,さらにつけ加わる意を表す。これが「さえ」本来の用法であるが,現代語ではこの用法は少なくなっている。「親兄弟ばかりでなく,妻に―死に別れた」「多祜(タコ)の浦の底―にほふ藤波を/万葉 4200」
〔上代では,「さへ」は「すら」「だに」とそれぞれ意味を分担して並び行われたが,その後,「すら」「だに」は次第に用いられることが少なくなり,「さへ」がそれらに代わって用いられるようになっていった。この傾向は中世末期以降特に目立つようになった。それと同時に,従来「さへ」がもっていた(3)の用法,すなわち添加の意には「まで」が用いられることが多くなった〕
→すら
→だに

さえ∘ない

さえ∘ない 【冴えない】 (連語)
(1)暗く沈んでいる。「―∘ない顔」
(2)いま一つ物足りない感じである。満足できない様子だ。「―∘ない成績」
(3)魅力に乏しい。「―∘ない男」
(4)つまらない。おもしろくない。「―∘ない話だ」

さえかえる

さえかえ・る [0][3] 【冴え返る】 (動ラ五[四])
(1)光・音などが澄み切る。「―・った冬の月」
(2)春になってから,寒さがぶり返す。[季]春。《冴え返り冴え返りつゝ春なかば/西山泊雲》
(3)厳しく冷え込む。「―・り更け行く風に霰降るなり/新後拾遺(冬)」

さえき

さえき [0] 【差益】
売買の結果や価格・為替の変動・改定により生じた,収支の差額としてでた利益。
⇔差損
「―金」「円高―」

さえき

さえき サヘキ 【佐伯】
姓氏の一。大和朝廷以来,武力をもって朝廷に仕えた古代の名族。大伴氏と同祖とされ,連(ムラジ)姓のち宿禰(スクネ)姓。

さえき

さえき【差益】
a margin.→英和

さえきうめとも

さえきうめとも サヘキ― 【佐伯梅友】
(1899-1994) 国語学者・国文学者。埼玉県生まれ。東京教育大教授。上代から中古にかけての文学作品を中心にした国語学的研究に業績をあげた。著「上代国語法研究」など。

さえきかんげん

さえきかんげん [4] 【差益還元】
企業が得た為替差益を値下げなどで消費者に戻すこと。

さえきじょういん

さえきじょういん サヘキヂヤウイン 【佐伯定胤】
(1867-1952) 僧。法隆寺住職。奈良県生まれ。法隆寺に勧学院を再興。法相宗管長,大僧正。のち同寺を法相宗から分離して聖徳宗の本山とした。

さえきもん

さえきもん 【左掖門】
平安朝内裏の門の一。承明門の東,日華門の南に位置し,右掖門と向かい合う。

さえきゆうぞう

さえきゆうぞう サヘキイウザウ 【佐伯祐三】
(1898-1928) 洋画家。大阪生まれ。東京美術学校卒業後渡仏,ブラマンクに師事し,パリの街景を描いた傑作を残した。作「ガス灯と広告」「モランの寺」など。

さえぎる

さえぎる【遮る】
interrupt;→英和
obstruct;→英和
intercept;→英和
cut off.風を〜 screen from winds.行く手を〜 cross one's path.

さえぎる

さえぎ・る [3] 【遮る】 (動ラ五[四])
〔「さいぎる」の転〕
(1)進路や人の話を途中で妨げて,先へ進ませないようにする。「黒い車が行く手を―・った」「相手の言葉を―・る」
(2)光の照射や視界をじゃまする。さまたげる。「隣のビルに視界を―・られる」
(3)先立つ。「此方より―・つて博多へ寄せて/太平記 11」
[可能] さえぎれる

さえさえ

さえさえ サヱサヱ 【騒騒】 (副)
「さいさい(騒騒)」に同じ。「あり衣(キヌ)の―しづみ/万葉 3481」

さえさえて

さえさえて 【冴え冴えて】 (副)
冴えた上にもよく冴えて。いやが上にも寒くなって。「衣手によごの浦風―こだかみ山に雪ふりにけり/金葉(冬)」

さえざえ

さえざえ [3] 【冴え冴え・冱え冱え】 (副)スル
非常にすっきりとしてさわやかな感じを与えるさま。「―とした秋の月」「深く―とした彼女の黒瞳/家(藤村)」

さえざえしい

さえざえし・い [5] 【冴え冴えしい】 (形)[文]シク さえざえ・し
(1)冴えた上にもよく冴えている。非常に澄みきっていてすがすがしい。「眼の色の殊に―・しかりし頃は/ふところ日記(眉山)」
(2)気持ちがはればれとしている。「―・い顔をして野々宮君の家を出た/三四郎(漱石)」

さえずり

さえずり サヘヅリ [0][4] 【囀り】
(1)鳥がさえずること。また,その声。特に,繁殖期に主として雄が発する特徴のある美しい鳴き声。[季]春。《―をこぼさじと抱く大樹かな/星野立子》
→地鳴き
(2)騒々しくしゃべりたてること。「海士(アマ)の―,思し出でらる/源氏(松風)」
(3)鯨の舌のこと。

さえずる

さえず・る サヘヅル [3] 【囀る】 (動ラ五[四])
(1)小鳥が鳴く。「スズメが―・る」
(2)(女や子どもが)集まってぺちゃくちゃしゃべる。「端手(ハシタ)なく―・つて他愛もなく笑ふ/浮雲(四迷)」
(3)(田舎者・外国人などが)意味のわからない言葉をしゃべる。「あやしき海士(アマ)どもなどの…―・りあへるも,いとめづらかなれど/源氏(明石)」
[可能] さえずれる

さえずる

さえずる【囀る】
sing;→英和
chirp;→英和
twitter;→英和
prattle (しゃべる).→英和

さえだ

さえだ 【小枝】
(1)木の枝。また,小さい枝。こえだ。「常磐なる松の―を/万葉 4501」
(2)横笛の名器の名。平敦盛が所持していた「青葉の笛」がこれと同じ物という。「件の笛は…名をば―とぞ申しける/平家 9」

さえだに

さえだに サヘ― (連語)
〔副助詞「さへ」に副助詞「だに」が付いたもの〕
さらにつけ加わる意を表す。…までも。「祈りくる風間と思ふをあやなくもかもめ―波と見ゆらむ/土左」

さえつ

さえつ [0] 【査閲】 (名)スル
(1)実地に調査して検閲すること。
(2)軍事教練の成績を実地に調べること。「―官」

さえつ

さえつ【査閲】
(an) inspection.〜する inspect.→英和

さえに

さえに サヘ― (連語)
〔副助詞「さへ」に助詞「に」の付いたもの〕
さらにつけ加わる意を表す。…までも。「ことならばさかずやはあらぬさくら花みる我―しづ心なし/古今(春下)」「かぎりなきおもひのままに夜も来む夢路を―人はとがめじ/古今(恋三)」

さえにん

さえにん サヘ― 【支人】
けんかや口論などの仲裁人。さえびと。「―踏んだは堪忍せぬ/浄瑠璃・生玉心中(上)」

さえのかみ

さえのかみ サヘ― [3] 【障の神・塞の神・道祖神】
悪霊の侵入を防ぐため村境・峠・辻などにまつられる神。旅の安全を守る神。また,生殖の神,縁結びの神ともする。さいのかみ。どうそじん。

さえのかみば

さえのかみば サヘ― 【道祖神場】
⇒どんど場(バ)

さえまさる

さえまさ・る 【冴え勝る】 (動ラ四)
(1)冷たさがまさってくる。「ひとりぬる我が衣手ぞ―・りける/古今(恋二)」
(2)いっそう冴えてくる。澄み渡る。「あまの川瀬は氷るらむ月の光の―・るかな/千載(秋上)」

さえも

さえも サヘ― (連語)
〔副助詞「さへ」に係助詞「も」が付いたもの〕
さらにつけ加わる意を表す。…までも。「ことならば言の葉―消えななむ見れば涙のたぎまさりけり/古今(哀傷)」

さえもん

さえもん [0] 【左衛門】
(1)「左衛門督」の略。
(2)「左衛門府」の略。
(3)「土左衛門」の略。水死者の俗称。「供奉は皆―となる壇の浦/柳多留 102」

さえもんのかみ

さえもんのかみ 【左衛門督】
左衛門府の長官。

さえもんのじん

さえもんのじん 【左衛門の陣】
左衛門府の武官の詰め所。また,建春門の異名。

さえもんふ

さえもんふ 【左衛門府】
⇒衛門府(エモンフ)

さえる

さ・える サヘル [2] 【障える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さ・ふ
(1)つかえる。ひっかかる。現代語では多く「気にさえる」の形で気にさわるの意に用いる。「お気に―・へては困りますの/金色夜叉(紅葉)」
(2)じゃまする。さまたげる。さえぎる。「石を投げて仏を打ち奉る時に,山神石を―・へて外に落しつ/今昔 1」
(3)さわる。触れる。「此箱に手を―・へてなんとひろぐ/歌舞伎・桑名屋徳蔵」

さえる

さえる【冴える】
be bright[clear](澄む);→英和
be skilled (腕が).冴えた bright <color> ;clear <head> .→英和
目が〜 be wakeful.冴えない look unwell (顔色が);be depressed (気分が).

さえる

さ・える [2] 【冴える・冱える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 さ・ゆ
〔「さやか」の「さや」と同源〕
(1)月や星が寒い夜空にくっきりと見える。「―・えた月の光」
(2)楽器の澄んだ音色がはっきり聞こえる。「笛の―・えた音色」
(3)色がくっきり鮮やかに感じられる。また,顔色や表情が生き生きとする。「―・えた青」「近頃顔色が―・えない」
(4)意識がはっきりする。
 (ア)頭脳のはたらきが明晰(メイセキ)である。「朝のうちは頭が―・えている」「―・えた頭脳の持ち主」
 (イ)(「目がさえる」の形で)(興奮して)眠気がなくなる。「目が―・えてなかなか眠れない」
(5)腕前や技術が際立って鮮やかである。「―・えた撥(バチ)さばき」
(6)にぎやかに盛り上がる。「紙屋仲間の御参会―・えるの―・えるの/浄瑠璃・紙屋治兵衛」
(7)寒さが厳しくなる。冷える。「春わかず―・ゆる河辺の葦の芽は/宇津保(春日詣)」
→さえない

さえわたる

さえわた・る [4][0] 【冴え渡る】 (動ラ五[四])
(1)あたりの空気が冷たく澄んで,物の形や風景などがくっきりと見える。「―・る冬の夜の月」
(2)あたり一面が冷え冷えとする。「我が衣手に置く霜も氷(ヒ)に―・り/万葉 3281」

さえん

さえん [0] 【差延】
〔(フランス) différance〕
フランスの哲学者デリダが形而上学批判のために用いた造語。差異の解消をはたす同一性を求める形而上学に対して,その同一性を常に先送りにする時間的延期のこと。この延期ゆえに世界には差異しか存在せず,全事象は絶えず繰り延べられる何かの痕跡にすぎないとする。

さえん

さえん [0][1] 【茶園】
茶畑。ちゃえん。

さお

さお 【さ青】
〔「さあを」の略。「さ」は接頭語〕
あお。「色は雪はづかしく白うて,―に額つき/源氏(末摘花)」

さお

さお 【真麻】
〔「さ」は接頭語〕
アサの別名。麻(オ)。「麻衣に青衿着けひた―を裳(モ)には織り着て/万葉 1807」

さお

さお 【さ緒】
〔「さ」は接頭語〕
緒。綱。ひも。「赤駒を打ちて―引き/万葉 3536」

さお

さお【竿】
a pole;→英和
a rod;→英和
a staff;→英和
a neck (バイオリンの).→英和
‖竿竹 a bamboo pole.竿秤 a beam balance.

さお

さお サヲ 【竿・棹】
■一■ [2] (名)
(1)枝葉を取り去って作った竹の細長い棒。「物干し―」「旗―」
(2)舟をこぐ道具。岸辺や水底につっぱって舟を進ませるための長い棒。《棹》「―を差す」
(3)釣り竿。「―を磨く」「のべ―」
(4)三味線の胴から上の,糸を張る長い柄。また,三味線。《棹》
→三味線
(5)雁(ガン)が一列になって飛ぶさま。
(6)陰茎を俗にいう語。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)竿に付けた旗を数えるのに用いる。「大漁旗二―」
(2)箪笥(タンス)・長持などを数えるのに用いる。「箪笥二―」
(3)羊羹(ヨウカン)やそれに類した細長い菓子などを数えるのに用いる。「羊羹二―」
(4)竿に干した洗濯物などを数えるのに用いる。「洗濯物三―」
(5)江戸時代,金座で竿金(サオガネ)を数えるのに用いる。

さお

さお サホ 【佐保】
⇒さほ(佐保)

さお=の先に鈴(スズ)

――の先に鈴(スズ)
口数が多く騒がしいことのたとえ。

さおいし

さおいし サヲ― [2] 【竿石】
石灯籠などの,基礎の上に立ち火袋を支える柱状の部分。

さおいれ

さおいれ サヲ― 【竿入れ】
江戸時代,間竿(ケンザオ)で土地面積を測ること。さおうち。けんちうち。

さおう

さおう 【沙翁】
シェークスピアのこと。しゃおう。

さおううおう

さおううおう サワウウワウ [4][2] 【左往右往】
「右往左往」に同じ。

さおうた

さおうた サヲ― [2] 【棹唄】
水夫が船をこぎながらうたう唄。舟唄。

さおうち

さおうち サヲ― 【竿打ち】
「竿入(サオイ)れ」に同じ。

さおお

さおお 【さ小峰】
〔「さ」は接頭語〕
山の小さいみね。「大峰(オオオ)には幡(ハタ)張りだて―には幡張りだて/古事記(下)」

さおかじ

さおかじ サヲカヂ [2][0] 【棹舵】
船を進める棹と舵。

さおかじ=干さず

――干さず
棹舵を乾かす暇もなく,船を常に浮かべて動かしているさま。「年毎に船なめて船腹ほさず―天地のむたやむこと無く仕へ奉らむ/古事記(中訓)」

さおがし

さおがし サヲグワシ [3] 【棹菓子】
「棹物(サオモノ)菓子」に同じ。

さおがね

さおがね サヲ― 【竿金】
江戸時代,竹筒に金銀をとかして入れ,棒状にしたもの。必要に応じて切って貨幣にした。竹流し。

さおがわ

さおがわ サホガハ 【佐保川】
⇒さほがわ(佐保川)

さおさす

さおさす【棹さす】
pole[punt] <a boat> .→英和

さおさす

さおさ・す サヲ― [2][3] 【棹さす】 (動サ五[四])
(1)さおを使って舟を押し進める。「流れに―・す」
(2)時勢・流行にうまくのる。「時勢に―・す」
[可能] さおさせる

さおしか

さおしか 【小牡鹿】
〔「さ」は接頭語〕
雄鹿。[季]秋。「我が岡に―来鳴く初萩の花妻問ひに来鳴く―/万葉 1541」

さおしかの

さおしかの 【小牡鹿の】 (枕詞)
鹿が分け入る野の意で,「入野」にかかる。「―入野のすすき初尾花/万葉 2277」

さおだけ

さおだけ サヲ― [0][2] 【竿竹】
竿にして使う竹。たけざお。

さおだち

さおだち サヲ― [0] 【棹立ち・竿立ち】
馬などが前足をあげ後ろ足で立ちあがること。棒立ち。「馬が驚いて―になる」

さおつぎ

さおつぎ サヲ― [0][4] 【竿継(ぎ)】
木材の継手の一。枘(ホゾ)を長くつくり,これを車知(シヤチ)で固める継ぎ方。縁側の桁・框(カマチ)などを継ぐのに用いる。竿車知(サオシヤチ)継ぎ。車知継ぎ。

さおづり

さおづり サヲ― [0][4] 【竿釣(り)】
釣り竿を使って魚を釣る方法。
→手釣り

さおととし

さおととし 【一昨昨年】
「さきおととし」に同じ。「―の二月の十日ごろに/竹取」

さおとめ

さおとめ [0] 【早乙女・早少女】
〔「さ」は接頭語〕
(1)田植えをする女。[季]夏。《葛飾や―がちの渡し舟/一茶》
(2)おとめ。少女(シヨウジヨ)。
(3)田植え祭りに田の神に扮する少女。

さおとめばな

さおとめばな [4] 【早乙女花】
ヘクソカズラの別名。

さおとり

さおとり サヲ― 【棹取り】
船のかじとり。また,船をこぐこと。「ちはやぶる宇治の渡に―にはやけむ人し/古事記(中)」

さおとり

さおとり サヲ― 【竿取り】
間竿(ケンザオ)をとって検地をすること。また,その役職。

さおのぼり

さおのぼり サヲ― [3] 【竿登り】
直立した長い竿によじのぼって,種々の曲芸をする軽業。

さおばかり

さおばかり サヲ― [3] 【竿秤・棹秤】
秤の一。竿の一端に品物を,他端に分銅をつるして,中間にある支点となる取っ手を持ち,竿が水平になるように分銅を移動させ,釣り合った位置の目盛りを読み,重さを量る。
竿秤[図]

さおひめ

さおひめ 【佐保姫】
⇒さほひめ(佐保姫)

さおぶぎょう

さおぶぎょう サヲブギヤウ [3] 【竿奉行】
江戸時代,検地の時に竿入れのことをつかさどった役人。

さおぶち

さおぶち サヲ― [0] 【竿縁・棹縁】
天井板を支えるために天井板に直角に取り付ける細長い材。梁(ハリ)からつるし,両端を天井回り縁に取り付けてとめる。装飾を兼ねて,角木・丸太・竹などが使われる。「―天井」

さおほぞ

さおほぞ サヲ― [0] 【竿枘】
普通の枘よりも細長く作った枘。普通,車知道(シヤチミチ)をもつ。竿継(サオツギ)などに用いる。

さおもの

さおもの サヲ― [2][0] 【棹物】
「棹物菓子」の略。

さおものがし

さおものがし サヲ―グワ― [5] 【棹物菓子】
和菓子で,型(カタ)に入れて細長く固めた菓子の総称。羊羹(ヨウカン)・ういろうなど。棹菓子。棹物。

さおり

さおり [0] 【さ降り】
田植え始めに,田の神を迎える儀礼。さびらき。

さおり

さおり 【佐織】
愛知県西部,海部(アマ)郡の町。木曾川の輪中集落で,毛織物工業が発達。芽ショウガの産地。

さおり

さおり 【狭織】
狭く織った倭文(シズ)。幅の狭い布。「古(イニシエ)の―の帯を結び垂れ/万葉 2628」

さおん

さおん [1] 【差音】
⇒結合音(ケツゴウオン)

さか

さか 【尺】
〔「しゃく」の転〕
古代の長さの単位。その実長は不明。「君来ますやと我が嘆く八―の嘆き/万葉 3276」

さか

さか [1] 【茶菓】
茶と菓子。ちゃか。「―を供する」

さか

さか【坂】
a <gentle,steep> slope;→英和
a hill.→英和
〜になる slope up[down].〜を登る(降りる) go uphill (downhill).50の〜を越える be on the wrong side of fifty.

さか

さか 【冠・鶏冠】
とさか。[和名抄] [名義抄]

さか

さか【茶菓】
<serve> (light) refreshments.

さか

さか [2][1] 【坂・阪】
(1)一方が高く,一方が低く傾斜して勾配のある道。さかみち。
(2)難渋して進みがたい過程。「人生の―をのぼりつめる」「四十の―にさしかかる」

さか

さか [2] 【逆・倒】
ぎゃくであること。さかさま。多く,他の語と複合して用いる。「―立ち」「―落とし」「君はみんな―に解釈するから,交際が益(マスマス)面倒になる/明暗(漱石)」

さか

さか 【斛・石】
古代の容積の単位。その大きさは不明。「百(モモ)―の舟隠り入る/万葉 2407」

さかあがり

さかあがり [3] 【逆上(が)り】
鉄棒で,懸垂した体を足の方から一回転させて,上体を鉄棒の上に引き上げる技。しりあがり。

さかあみ

さかあみ [0] 【逆網】
船二艘で網を引く場合,左方の船に積む網。また,左方の船。
⇔真網(マアミ)

さかい

さかい サカヰ 【酒井】
姓氏の一。徳川氏最古参の譜代大名である三河の酒井氏が著名。

さかい

さかい サカヒ [2] 【境・界】
〔動詞「さかう」の連用形から〕
(1)土地と土地の区切り。境界。境目。「国の―」「隣家との―」「―を接する三県」
(2)ものの分かれ目。境目。「生死の―」「季節の―」
(3)場所。土地。「それ常陸の国は,―是広大(ヒロ)く/常陸風土記」
(4)(すぐれた)境地。「二つのわざ,やうやう―に入りければ/徒然 188」

さかい

さかい サカヒ 【境】
(1)茨城県南西部,猿島(サシマ)郡の町。利根川北岸にあり,明治期まで水運の要地。現在は境大橋が架かる。猿島茶の産地。
(2)群馬県南東部,佐波(サワ)郡の町。近世には日光例幣使街道の宿場町で,利根川の河港。

さかい

さかい [0] 【茶会】
⇒ちゃかい(茶会)

さかい

さかい サカヒ 【堺】
姓氏の一。

さかい

さかい【境】
a boundary;→英和
a border;→英和
the frontier.→英和
〜を接する border <on> .生死の〜にある hang between life and death.‖境石 a boundary stone.

さかい

さかい サカヒ 【堺】
大阪府中南部,大阪湾に面する市,南北朝期以後港湾都市として発展し,特に応仁の乱後は日明(ニチミン)貿易の根拠地として栄え,町政は三六人の会合(エゴウ)衆によって自治的に運営された。江戸時代は幕府の直轄領で,堺奉行が置かれた。現在,電力・鉄鋼・石油コンビナートなどが立地。

さかい

さかい サカヒ (接助)
〔近世以降の語。近世上方語では「さかいで」「さかいに」の形が多く用いられた。現代では主に関西地方で「さかい」が多く用いられる〕
活用語の連体形に接続する。物事の理由・原因を表す。から。ので。「それはきつう曇つた―で,念入れ研(ト)がしました/歌舞伎・傾城江戸桜」「月夜で風のふかぬ時ひまぢや―に,夜番さしやりますか/浮世草子・一代女 2」「勘六正直者ぢや―,えらう腹立て召さる/浄瑠璃・新版歌祭文」「どうせ知れることや―,蔭で云ふのんは構(カ)めへんけど/細雪(潤一郎)」

さかいあらそい

さかいあらそい サカヒアラソヒ [4] 【境争い】
境界線についての紛争。さかいもめ。境界争い。

さかいき

さかいき [0] 【酒息】
酒くさい息。

さかいき

さかいき 【逆息】
(1)息ぜわしいこと。「―になりてはしり向かひ/著聞 16」
(2)咳(セキ)。

さかいけんだん

さかいけんだん サカヒ― [4] 【堺検断】
堺奉行の異名。

さかいじけん

さかいじけん サカヒ― 【堺事件】
王政復古直後に起きた外国兵との衝突事件。1868年(慶応4)堺に上陸し,住民に乱暴を働いたフランス兵を警備の土佐藩兵が死傷させたが,新政府はフランスの要求を入れ,関係者に切腹を命じた。

さかいじゅう

さかいじゅう サカヒヂユウ [2] 【堺重】
大阪堺市名産の重箱。普通,春慶塗で入れ子になっている。堺重箱。

さかいすじ

さかいすじ サカヒスヂ 【堺筋】
大阪市の中心部を南北に走る大通り。船場(センバ)や島之内などを貫いてオフィス街を形成する。

さかいすじせん

さかいすじせん サカヒスヂ― [0] 【堺筋線】
大阪市営の地下鉄道線。大阪市天神橋筋六丁目・天下茶屋間,8.5キロメートル。大阪市南北縦断地下鉄の一。

さかいする

さかい・する サカヒ― [2] 【境する】 (動サ変)[文]サ変 さかひ・す
境界を作る。境目とする。

さかいせん

さかいせん サカヒ― 【境線】
JR 西日本の鉄道線。鳥取県米子・境港間,17.9キロメートル。弓ヶ浜を縦断する。

さかいた

さかいた [0] 【逆板】
鎧(ヨロイ)の部分の名。背の屈伸を自由にするために作った,幅3センチメートルばかりのすき間をおおう板。
→大鎧(オオヨロイ)

さかいただかつ

さかいただかつ サカヰ― 【酒井忠勝】
(1587-1662) 江戸前期の老中・大老。家光・家綱に仕え,幕藩体制の確立に貢献。川越城主。のち若狭小浜一二万石に転封。

さかいただきよ

さかいただきよ サカヰ― 【酒井忠清】
(1624-1681) 江戸前期の老中・大老。上野(コウズケ)厩橋(ウマヤバシ)藩主。雅楽頭(ウタノカミ)。家綱を補佐して幕政の実権を握った。大手前下馬札のそばに屋敷があったので下馬将軍とも称された。

さかいただつぐ

さかいただつぐ サカヰ― 【酒井忠次】
(1527-1596) 安土桃山時代の武将。忠親の子。徳川四天王の一人。家康幼少の頃から仕え,姉川,長篠,小牧・長久手の戦いで活躍。

さかいただよ

さかいただよ サカヰ― 【酒井忠世】
(1572-1636) 江戸初期の老中・大老。上野(コウズケ)厩橋藩主。忠清の祖父。秀忠・家光を補佐し,家康死後の幕政に重きをなした。

さかいだ

さかいだ サカヰダ 【酒井田】
姓氏の一。

さかいだかきえもん

さかいだかきえもん サカヰダカキヱモン 【酒井田柿右衛門】
(1596-1666) 江戸初期の陶工。肥前有田の生まれ。中国の磁器を学んで「赤絵」の絵付けに成功。国内および海外の焼き物に大きな影響を与えた。以後代々酒井田家の窯元は柿右衛門を名乗り現在に至る。

さかいだんつう

さかいだんつう サカヒ― [4] 【堺段通】
堺市近辺産出の段通。多くは木綿の文様織物。中国の段通を模して江戸末期から織り出された。

さかいで

さかいで 【坂出】
香川県北部の市。かつては製塩の一大中心地。現在は食品・化学・造船などの工業が立地。備讃瀬戸の与島との間に瀬戸大橋が1988年に開通。

さかいで

さかいで サカヒ― (接助)
⇒さかい(接助)

さかいでんじゅ

さかいでんじゅ サカヒ― 【堺伝授】
古今伝授の一。宗祇より三条西実隆(サネタカ)・細川幽斎に伝えられた一流に対し,宗祇から地下(ジゲ)連歌師の牡丹花肖柏(ボタンカシヨウハク)に伝えられた一流をいう。肖柏が堺に住んでいたのでこの名がある。

さかいとしひこ

さかいとしひこ サカヒ― 【堺利彦】
(1870-1933) 社会主義運動家。号は枯川。福岡県生まれ。「万朝報」記者を経て,幸徳秋水らと「平民新聞」を創刊し,非戦論を展開。赤旗事件などで数度入獄。日本社会党・日本共産党の創立にも参加。

さかいに

さかいに サカヒ― (接助)
⇒さかい(接助)

さかいのたいこ

さかいのたいこ サカヰ― 【酒井の太鼓】
新歌舞伎十八番の一。「太鼓音智勇三略(タイコノオトチユウノサンリヤク)」の通称。河竹黙阿弥作。1873年(明治6)東京村山座初演。大軍に囲まれた浜松城で,酒井左衛門が櫓の太鼓を打って,敵軍を引きあげさせるという筋。「後風土記」の逸話を脚色したもの。

さかいぶぎょう

さかいぶぎょう サカヒ―ギヤウ [4] 【堺奉行】
江戸幕府の職名の一。堺の市政・訴訟・港湾に関する一切の事務をつかさどった。堺検断。堺代官。

さかいぶね

さかいぶね サカヒ― 【堺船】
江戸時代,長崎から輸入品の生絹・絹物などの唐物を独占的に上方へ輸送した堺の糸荷廻船の俗称。
堺船[図]

さかいほういつ

さかいほういつ サカヰハウイツ 【酒井抱一】
(1761-1828) 江戸後期の画家。姫路城主酒井忠以(タダザネ)の弟。本名,忠因(タダナオ)。狂歌・俳諧などもたしなむ。絵は特に光琳に傾倒し,遺墨を集めて「光琳百図」「尾形流略印譜」を刊行。代表作「夏秋草図屏風」

さかいほうちょう

さかいほうちょう サカヒハウチヤウ [4] 【堺包丁】
堺で産する包丁。近世以降全国的に知られる。

さかいみなと

さかいみなと サカヒミナト 【境港】
鳥取県北西部,弓ヶ浜北部にある市。境港は江戸時代より発展した商港・漁港。畜産・食品加工・木材・木製品工業が立地。

さかいめ

さかいめ サカヒ― [4][0] 【境目】
(1)くぎりになる所。境界。「隣の家との―に垣根を巡らす」
(2)物事の分かれ目。きわ。「ここが勝つか負けるかの―だ」

さかいめ

さかいめ【境目】
a border(line);→英和
a boundary (line) <between> .→英和

さかいり

さかいり [0] 【酒煎り】
煮物の味つけをするとき,醤油・塩などのほかに酒を入れて味加減をすること。

さかいりゅう

さかいりゅう サカヒリウ 【堺流】
(1)和様書道の一流派。牡丹花肖柏(ボタンカシヨウハク)を始祖とする。肖柏が堺に住んでいたことからいう。
(2)江戸時代,将軍家の御用船匠として名声のあった大坂の船大工堺家の流儀。境流。境井流。

さかいろん

さかいろん サカヒ― [2] 【境論】
境界争い。

さかう

さか・う サカフ 【境ふ】 (動ハ四)
境界をつける。区切る。「大君の―・ひたまふと山守置き守(モ)るといふ山/万葉 950」

さかう

さか・う サカフ 【逆ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)さからう。従わない。「イツモ人ノ言葉ニ―・ウ人ヂャ/日葡」
(2)てむかう。「これは(=今負ケタノハ)誤ち也。今一度―・ふべし/著聞 10」
(3)快く受けいれられない。ひっかかる。「忠言耳ニ―・イ,良薬口ニ苦シ/天草本金句集」
■二■ (動ハ下二)
(1)さかだてる。「身に鱗(イロコ)を―・へて土石その身の内に入ることあり/法華義疏(長保四年点)」
(2)さからう。「片言(ヘンゲン)耳に―・ふれば公卿といへどもこれをからむ/平家 4」

さかう

さか・う サカフ 【栄ふ】 (動ハ下二)
〔ヤ行下二段活用の「さかゆ」がハ行に活用したもの。中世以降の語〕
「さかえる」に同じ。「千世かけて―・ふる御代こそめでたけれ/狂言・松楪」

さかうえ

さかうえ [0] 【坂上】
坂の高い方の部分。また,坂を上り切ったあたり。
⇔坂下

さかうち

さかうち 【逆討ち】
敵を討とうとして逆に討たれること。返り討ち。「かへつて―に討たれぬと/盛衰記 46」

さかうま

さかうま [0] 【逆馬】
(1)後ろ向きに馬に乗ること。「敵にうしろを見えじとや思ひけん,玄光は―に乗つてぞはせたりける/平治(下)」
(2)意に反して物事が逆になってしまうこと。「若い者の悪所に遊ぶ事珍らしからず,是を折檻する事一向なる故,結句―になりて/浮世草子・好色敗毒散」
(3)将棋で,王が敵陣に入ること。入り王。入玉(ニユウギヨク)。

さかうらみ

さかうらみ [0][3] 【逆恨み】 (名)スル
(1)恨みに思う人から,逆に恨まれること。「―を受ける」
(2)好意を曲解して相手を恨むこと。「忠告したらかえって―された」

さかえ

さかえ 【栄】
(1)千葉県北部,印旛(インバ)郡の町。利根川南岸に位置し,成田山参詣路の宿場町として発達。房総風土記の丘がある。
(2)新潟県中部,南蒲原(カンバラ)郡の町。かつて大面(オオモ)油田で知られた。
(3)名古屋市中区の繁華街・ビジネス街。

さかえ

さかえ [2][0] 【栄え】
さかえること。繁栄。栄華。「悪徳の―」

さかえる

さか・える [3] 【栄える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 さか・ゆ
(1)勢いがさかんになる。繁盛する。繁栄する。「門前町として―・えた町」「恐竜は中生代に―・えた」
(2)(話などが)活気がでる。「会話はいよいよ―・えて,笑声が雑(マジ)つて来る/青年(鴎外)」
(3)植物がよく茂る。繁茂する。「国も狭(セ)に生ひ立ち―・え/万葉 4111」

さかえる

さかえる【栄える】
prosper;→英和
thrive;→英和
flourish.→英和
栄え prosperity.→英和

さかおくみ

さかおくみ [3] 【逆衽】
裁縫で,幼児の和服の裁ち方の一。前身頃から斜めに裁ち切った衽の上下を逆にして縫い合わせる。普通の四つ身よりは衽が広くなる。さかおくび。

さかおけ

さかおけ [0] 【酒桶】
酒を入れておく桶。また,酒を醸造するときに用いる桶。

さかおとし

さかおとし [3][0] 【逆落(と)し】
(1)切り立った崖(ガケ)のようなところから,まっさかさまに落とすこと。「―に突き落とす」
(2)急な斜面をかけおりること。「鵯(ヒヨドリ)越えの―」

さかおとし

さかおとし【逆落し】
(a) precipitation;→英和
a downhill rush (攻撃).

さかおもだか

さかおもだか [3] 【逆沢瀉】
「逆沢瀉縅(オドシ)」の略。

さかおもだかおどし

さかおもだかおどし [7] 【逆沢瀉縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。沢瀉縅を逆にしたもの。沢瀉の葉が逆三角形の形になったもの。逆沢瀉。

さかがみ

さかがみ 【逆髪】
(1)逆立った頭髪。「白髪は乱れ―の/謡曲・歌占」
(2)能「蝉丸(セミマル)」のシテの名。狂乱して髪の逆立った皇女。蝉丸の姉。
(3)頭髪が逆立った化け物。髪を乱した化け物。「―と見ゆるは風の柳哉/毛吹草」

さかがみまつり

さかがみまつり 【逆髪祭】
陰暦九月二四日,滋賀県大津市(逢坂山(オオサカヤマ))にある蝉丸神社で行われる祭礼。坂神をまつるところからの名というが,蝉丸の姉の逆髪が逢坂山にさまよっていたからともいわれる。関の明神祭。

さかがめ

さかがめ [0] 【酒甕】
酒を蓄えておくかめ。さけがめ。

さかき

さかき [0] 【榊・賢木】
〔栄える木の意〕
(1)神域に植える常緑樹の総称。また,神事に用いる木。
(2)ツバキ科の常緑小高木。暖地の山中に自生。高さ約10メートル。葉は互生し,長楕円状倒卵形。濃緑色で質厚く光沢がある。六,七月,白色の小花を開く。枝葉を神事に用いる。
〔「榊の花」は [季]夏〕
→ひさかき
(3)源氏物語の巻名。第一〇帖。

さかき

さかき 【坂城】
長野県中部,埴科(ハニシナ)郡の町。千曲川に沿う。旧城下町で北国街道の宿駅。

さかきかき

さかきかき [3] 【榊かき】
祭りのとき,みこしの先頭に立って榊を担いで歩く役の人。榊持ち。

さかきげん

さかきげん [3] 【酒機嫌】
酒に酔っているときの機嫌。一杯機嫌。ささ機嫌。

さかきばら

さかきばら 【榊原】
姓氏の一。

さかきばらこうしゅう

さかきばらこうしゅう 【榊原篁洲】
(1656-1706) 江戸中期の儒学者。和泉の人。名は玄輔。字(アザナ)は希翊。木下順庵の門下で,新井白石・室鳩巣と並び称される。順庵の推挙で紀伊徳川家に仕える。明(ミン)の法律に精通し,天文・暦学・測量などにも通じた。著「大明律例諺解」「榊巷(シンコウ)談苑」など。

さかきばらしげる

さかきばらしげる 【榊原仟】
(1910-1979) 心臓外科医。福井県生まれ。東京女子医大教授。幾多の難手術を成功させ,日本の心臓外科を開拓した。

さかきばらしほう

さかきばらしほう 【榊原紫峰】
(1887-1971) 日本画家。京都の生まれ。名は安造。文展で画壇に登場したが,鑑査に不満を抱いて1918年(大正7)土田麦僊・小野竹喬らと国画創作協会を結成。代表作「赤松」「奈良の森」「獅子」

さかきばらやすまさ

さかきばらやすまさ 【榊原康政】
(1548-1606) 安土桃山時代の武将。三河の人。徳川四天王の一人。越後高田藩主榊原氏の祖。姉川,小牧長久手の戦いに軍功を立て,上野(コウズケ)館林に一〇万石を領した。

さかぎ

さかぎ [0] 【逆木・倒木】
木材の木目を逆さに用いること。また,その材木。

さかぎばしら

さかぎばしら [4] 【逆木柱】
「逆(サカ)さ柱」に同じ。「これは―の祟(タタリ)なりといふ/閑田次筆」

さかくじ

さかくじ 【逆公事】
訴えられるべき相手から,訴えるべき者が逆に訴えられること。かえりくじ。

さかぐせ

さかぐせ [0] 【酒癖】
「さけくせ(酒癖)」に同じ。「―が悪い」

さかぐち

さかぐち 【坂口】
姓氏の一。

さかぐちあんご

さかぐちあんご 【坂口安吾】
(1906-1955) 小説家。新潟県生まれ。本名,炳五。東洋大卒。「風博士」「黒谷村」の特異な作風で注目を浴びる。戦後,旧来の道徳観を否定した「堕落論」や小説「白痴」で,混乱した世相に衝撃を与えた。他に「桜の森の満開の下」,評論「日本文化私観」など。

さかぐちきんいちろう

さかぐちきんいちろう 【坂口謹一郎】
(1897-1994) 発酵微生物学者。新潟県生まれ。東大教授。化学調味料製造など発酵工業に貢献。随筆もよくした。

さかぐちたかし

さかぐちたかし 【坂口昂】
(1872-1928) 歴史学者。兵庫県生まれ。京大教授。古代ヨーロッパ文化史を研究。主著「概観世界史潮」

さかぐら

さかぐら [0] 【酒蔵】
酒を醸造したり貯蔵したりする蔵。

さかぐら

さかぐら【酒蔵】
a sake[wine]cellar;a sake[wine]shop (店).

さかけ

さかけ [0] 【酒気】
(1)酒を飲んだ気分。酒の気。
(2)酒のにおい。酒を飲んだようす。しゅき。

さかげ

さかげ [0] 【逆毛】
(1)毛並みが逆の方向に向いていること。
(2)(女性の髪で)髪の毛を逆立ててふくらませること。

さかことば

さかことば 【逆言葉】
「逆さ言葉{(2)}」に同じ。「入間やうとて―をつかふと聞いたによつて/狂言・入間川」

さかご

さかご [0] 【逆子・逆児】
胎児が母胎内で頭を下にしている正常な姿勢ではなく,頭を上にした逆の姿勢になっていること。分娩時は脚部から先に出る。骨盤位。

さかご

さかご【逆子】
《医》[分娩]a breech birth[delivery].[産児]a breech baby.

さかごと

さかごと [0] 【酒事】
多くの人が集まって酒を飲むこと。酒盛り。酒宴。さけごと。

さかごも

さかごも [0] 【酒薦】
酒だるを包むこも。

さかさ

さかさ【逆さ】
inversion;→英和
inverted order.〜に wrong side up; <fall> head foremost.〜にする invert;→英和
turn <a thing> upside down.〜の inverse;→英和
inverted;→英和
reverse;→英和
upside-down.‖逆睫(まつげ) trichiasis.

さかさ

さかさ [0] 【逆さ】 (名・形動)[文]ナリ
「さかさま」の略。「上下が―だ」「―になって落ちる」

さかさかし

さかさか・し 【賢賢し】 (形シク)
〔「さかざかし」とも〕
機転がきく。しっかりしている。「奴は合戦におきては,以ての外―・しき者にて候/保元(上)」

さかさがわ

さかさがわ [3] 【逆さ川】
地勢の関係で,同地方の多くの川と反対の方角に流れる川。

さかさぎもの

さかさぎもの [4] 【逆さ着物】
死人に,上下をさかさまにしてかける着物。また,棺掛け。

さかさくべ

さかさくべ [0] 【逆さ燻】
まきを根元の方から先に燃すこと。禁忌とする地方がある。

さかさくらげ

さかさくらげ [4] 【逆さ海月】
〔温泉マークを逆さになったクラゲと見たてて〕
連れ込み旅館のこと。

さかさことば

さかさことば [4] 【逆さ言葉】
(1)言葉の音節の順序を逆にしたり,一語を途中で切り,そこで上下を入れ替えたりしていう語。「たね」を「ねた」,「はまぐり」を「ぐりはま」,「月の鏡」を「鏡の月」という類。隠語あるいは戯れにいう。
(2)意味を反対にしていう語。「かわいい」を「にくい」という類。さかことば。

さかさだけ

さかさだけ [3] 【逆さ竹】
ハチクの枝が逆さになり,枝垂れの形になったもの。新潟市鳥屋野(トヤノ)西方寺のものは天然記念物。古来,日蓮・親鸞(シンラン)などの名僧が立てた竹杖から生じたという伝説があり,西方寺のものは親鸞が立てたという。

さかさはりつけ

さかさはりつけ [4] 【逆さ磔】
武家時代,極刑として罪人の体を逆さまにして磔にするもの。さかはりつけ。さかばっつけ。

さかさばしら

さかさばしら [4] 【逆さ柱】
木材の根元の方を上にして立てた柱。家鳴りなどがするとされ,忌みきらう。さかばしら。さかぎばしら。

さかさびょうぶ

さかさびょうぶ [4] 【逆さ屏風】
死者の枕元に逆さに立てる屏風。

さかさふじ

さかさふじ [4] 【逆さ富士】
水面に逆さに映った富士山の影。

さかさま

さかさま【逆様】
⇒逆(さか)さ.

さかさま

さかさま [0] 【逆様】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事の位置・順序・表裏などが正常なあり方と反対になっている・こと(さま)。さかさ。「―につるす」「―になる」
(2)親より先に子が死ぬこと。「みな先立たせ給しかば,―の御歎き絶ゆる世なく/増鏡(老のなみ)」

さかさまごと

さかさまごと 【逆様言】
こちらが言いたいことなのに,逆に言いがかりをつけてくること。「はては言はむことのなさにやあらむ,―ぞある/蜻蛉(下)」

さかさまごと

さかさまごと 【逆様事】
親より先に子が死ぬこと。さかさごと。「浮世に長うも居ぬ己(オレ)に―など見せてたもんな/浄瑠璃・桂川」

さかさまつげ

さかさまつげ [4] 【逆さ睫毛】
眼球の方に向かって生えたまつげ。さかまつげ。

さかさまのつみ

さかさまのつみ 【逆様の罪】
主君・親・師・恩人などにそむく罪。逆罪(ギヤクザイ)。「いみじからむ―ありとも,この人びとをばおぼしゆるすべきなり/大鏡(師輔)」

さかさまのわかれ

さかさまのわかれ 【逆様の別れ】
親に先立って子が死ぬこと。さかさわかれ。

さかさみず

さかさみず [3] 【逆さ水】
湯と水を混ぜるとき,初めに水を汲んでおき,それに湯を注いだもの。死者の湯灌(ユカン)の湯に用いる仕方で,平常は忌まれる。

さかさみの

さかさみの [4] 【逆さ蓑】
蓑を逆さに着ること。
→岡見

さかざき

さかざき 【坂崎】
姓氏の一。

さかざきでわのかみ

さかざきでわのかみ 【坂崎出羽守】
(?-1616) 江戸前期の大名。津和野藩主。大坂夏の陣で千姫を救出。家康は千姫を嫁に与えると約したが,家康死後千姫は本多忠刻(タダトキ)に再嫁したため,千姫を奪おうとして失敗し自害。

さかし

さか・し 【賢し】 (形シク)
⇒さかしい

さかしい

さかし・い [3] 【賢しい】 (形)[文]シク さか・し
(1)かしこい。利口だ。「それが―・い生き方というものなのだろう」
(2)小利口で,なまいきだ。こざかしい。「へんに―・いところが人に嫌われる」
(3)盛んである。栄えている。「斑鳩のなみきの宮にたてし憲法(ノリ)今の―・しき御代にあふかな/日本紀竟宴和歌」
(4)気が強い。勇ましい。心がしっかりしている。「中に心―・しき者,念じて射むとすれども/竹取」
(5)すぐれている。巧みだ。じょうずだ。「ことひとびとのもありけれど,―・しきもなかるべし/土左」
(6)健康だ。じょうぶだ。「をのが―・しからむときこそ,いかでもいかでもものしたまはめ/蜻蛉(上)」
[派生] ――げ(形動)

さかしお

さかしお [0] 【酒塩】
調味料として酒だけを用いる場合の酒。少量の塩を加えることもある。

さかしお

さかしお [0] 【逆潮】
主な潮の流れの方向とは反対の方向へ潮が流れる現象。地形や風の影響などによって起きる。
⇔真潮(マシオ)

さかした

さかした [0] 【坂下】
坂の低い方の部分。また,坂を下り切ったあたり。
⇔坂上

さかしたもん

さかしたもん 【坂下門】
江戸城内郭門の一。西丸大手門と内桜田門との間。現在では宮内庁の正門。

さかしたもんがいのへん

さかしたもんがいのへん 【坂下門外の変】
1862年1月15日,水戸浪士を中心とする尊攘派が江戸城坂下門外に,老中安藤信正を襲い負傷させた事件。信正が公武合体論を唱え,和宮降嫁を実現させたことに憤激したもの。

さかしだつ

さかしだ・つ 【賢し立つ】 (動タ四)
かしこそうに振る舞う。利口ぶる。さかしがる。「さばかり―・ち真名書き散らして侍るほども/紫式部日記」

さかしま

さかしま [0] 【逆しま】 (名・形動)[文]ナリ
(1)道理にそむく・こと(さま)。よこしま。「―な心を抱く」
(2)逆さま。さかさ。「十握(トツカ)の剣(ツルギ)を抜きて―に地(ツチ)に植(ツキタ)てて/日本書紀(神代下訓)」

さかしら

さかしら [0] 【賢しら】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ら」は接尾語〕
(1)利口ぶること。いかにもわかっているというふうに振る舞うこと。また,そのさま。「―を言う」「―をする」「―な顔つき」
(2)自分の考えで行動すること。「大君の遣はさなくに―に行きし荒雄ら沖に袖振る/万葉 3860」
(3)差し出口をきくこと。「―する親ありて,思ひもぞつくとて,この女をほかへ追ひやらむとす/伊勢 40」
(4)でしゃばる・こと(さま)。「まだ夜は深からむものを。葛城の神の―にや/狭衣 4」

さかしらぐち

さかしらぐち [4] 【賢しら口】
利口ぶった口ぶり。「―をきく」

さかしらびと

さかしらびと 【賢しら人】
でしゃばる人。利口ぶった人。「―すくなくて良き折りにこそ,と思へば/源氏(手習)」

さかしろ

さかしろ [0] 【酒代】
さかだい。酒手(サカテ)。

さかす

さか・す 【栄す】 (動サ四)
興をもよおす。「時々につけて興を―・すべき渚の苫屋(トマヤ)/源氏(明石)」

さかずき

さかずき【杯】
a sake cup;→英和
a wineglass.→英和
〜をさす(受ける) offer (accept) a cup.〜に酒をつぐ fill a cup (with sake).

さかずき

さかずき [0][4] 【杯・盃・巵・盞】
〔「さか(酒)つき(坏)」の意〕
(1)酒を注いで飲む小さな器。ちょこ。ちょく。「―を干す」「―を差す」
〔今日のような小杯を用い始めたのは江戸中期から〕
(2)「杯事(サカズキゴト)」に同じ。「夫婦の―をかわす」
(3)酒席で「さかずき{(1)}」を差したり受けたりすること。「上達部・殿上人参り集り,―の程など,例の作法よりもめでたし/栄花(暮待つ星)」

さかずき=を∘する

――を∘する
誓い・別れなどのしるしに杯をかわす。

さかずき=を傾ける

――を傾・ける
酒を飲む。

さかずき=を貰(モラ)う

――を貰(モラ)・う
(1)相手の差した杯を飲み干す。
(2)侠客(キヨウカク)仲間で,子分になる。

さかずき=を返す

――を返・す
(1)返杯をする。
(2)侠客(キヨウカク)仲間で,子分が親分に対して縁を切る。

さかずきあらい

さかずきあらい [5] 【杯洗い】
⇒はいせん(杯洗)

さかずきおや

さかずきおや [0] 【盃親】
⇒仲人親(ナコウドオヤ)

さかずきごと

さかずきごと [0][6] 【杯事・盃事】
約束を固めるため杯をとりかわして,注がれた酒を飲むこと。固めのさかずき。

さかずきだい

さかずきだい [0][4] 【杯台】
杯をのせて客に酒を勧めるための台。

さかずきながし

さかずきながし [5] 【杯流し】
杯を水の流れに浮かべて興ずる遊び。
→曲水(キヨクスイ)(2)

さかずきろん

さかずきろん 【杯論】
酒席で杯を差す順序を言い争うこと。[日葡]

さかずり

さかずり [0] 【逆剃り】
⇒さかぞり(逆剃)

さかぞり

さかぞり [0] 【逆剃り】 (名)スル
剃刀(カミソリ)の刃を,毛・ひげの生えている向きと逆の方向に剃り上げること。さかずり。

さかぞり

さかぞり【逆剃りする】
shave against the grain.→英和

さかた

さかた 【坂田】
姓氏の一。

さかた

さかた 【酒田】
山形県北西部,最上川河口にある市。庄内平野北部の中心で商工業が盛ん。江戸初期,西廻(マワ)り航路が開かれてから庄内米の積み出し港として発達。近年は木材輸入が中心。

さかたさんきち

さかたさんきち 【坂田三吉】
(1870-1946) 将棋棋士。堺の生まれ。独学で将棋の才能を発揮。1925年(大正14)関西名人を自称したため棋界から孤立。死後,日本将棋連盟から名人位・王将位を追贈された。波乱に富む生涯は「王将」の名で演劇・映画・歌謡曲の題材とされる。

さかたざめ

さかたざめ [3] 【坂田鮫】
エイ目の海魚。全長1メートルに達する。体の前半部は扁平な三角形で尾部もよく発達し,全体はややスペード形。卵胎生。かまぼこの材料とする。本州中部以南に分布。スキノサキ。トウバザメ。

さかたしょういち

さかたしょういち 【坂田昌一】
(1911-1970) 理論物理学者。東京生まれ。京大卒。名大教授。湯川秀樹に協力して中間子の理論的研究に従事,パイ中間子とミュー中間子を区別して扱う二中間子論を展開。また,物質が無限に階層性をもつという自然観のもとに,素粒子を複合的なものとしてとらえる,いわゆる坂田模型を提唱した。研究体制の民主化,平和運動に尽力。

さかたでら

さかたでら 【坂田寺】
奈良県明日香村坂田にあった日本最初の尼寺。継体天皇のときに司馬達等(シバタツト)が来朝して大唐神を安置したことに発するという。奈良前期までは大いに繁栄したらしい。橘尼寺。

さかたとうじゅうろう

さかたとうじゅうろう 【坂田藤十郎】
(初世)(1647-1709) 歌舞伎俳優。京都の人。元禄期(1688-1704)を代表する俳優。江戸の荒事の市川団十郎に対し,京坂で写実的な和事の名優として知られ,近松門左衛門と提携し,数々の名演技を残した。特に,やつしは絶品とされ,上方歌舞伎の基礎を築いた。

さかたのきんとき

さかたのきんとき 【坂田金時】
〔名は「公時」とも書く〕
平安中期の武将。源頼光の四天王の一人とされる。実在の人物ともいわれるが未詳。今昔物語や中世説話,御伽草子・浄瑠璃・歌舞伎などで豪勇無双の武者として描かれる。伝承では山姥の子で相模国足柄山で育ったという。幼名を金太郎,また浄瑠璃・歌舞伎では快童丸という。

さかだい

さかだい [0] 【酒代】
(1)酒を買ったり飲んだりするための代金。さかしろ。さかて。のみしろ。
(2)「酒手{(2)}」に同じ。

さかだち

さかだち [4][0] 【酒断ち】 (名)スル
〔「さけだち」とも〕
(1)神仏などに祈願するため,酒を飲まないこと。
(2)酒を飲むのを一切やめること。禁酒。

さかだち

さかだち [0] 【逆立ち】 (名)スル
(1)手を下について体を支え,両足を上に上げてさかさまの姿勢をとること。倒立。「はしごの上で―する」
(2)物の上下がさかさまになること。

さかだち

さかだち【逆立ち】
a handstand;→英和
a headstand (両手と頭で).〜する stand on one's (head and) hands.〜して歩く walk on one's hands.〜してもできぬ be utterly beyond one.

さかだち=しても

――しても
精一杯がんばっても。「―かなわない」

さかだつ

さかだ・つ [3] 【逆立つ】
■一■ (動タ五[四])
普通は横向きや下向きになっているものが上向きに立つ。「髪の毛が―・つ」
■二■ (動タ下二)
⇒さかだてる

さかだてる

さかだ・てる [4] 【逆立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さかだ・つ
普通は横向きや下向きになっているものを上向きにする。「髪を―・てる」「柳眉(リユウビ)を―・てる」

さかだてる

さかだてる【逆立てる】
bristle up <its hair> ;ruffle up <its feathers> .毛を逆立てて with <one's> hair on end.

さかだな

さかだな [0] 【酒店】
酒を売る店。さかや。さかみせ。

さかだる

さかだる [0] 【酒樽】
酒を入れておく樽。

さかだる

さかだる【酒樽】
a sake cask[barrel].

さかつこ

さかつこ 【造酒児】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)の際,神に供える御酒(ミキ)を造る少女。斎田に選ばれた郡の郡司の娘で未婚の者をあてた。

さかつぼ

さかつぼ [0] 【酒壺】
酒を入れておく壺。

さかつら

さかつら 【逆頬】
(1)頬髭の逆立ったもの。
(2)毛並みをさかさに立てた毛皮。「猪の―の尻鞘したる太刀帯して/今昔 23」
(3)「逆頬箙(サカツラエビラ)」の略。

さかつら

さかつら [0] 【酒面・酒頬】
〔「さかづら」とも〕
酒に酔って赤くなった顔色。また,酒に酔ったようなまっ赤な顔。

さかつらえびら

さかつらえびら 【逆頬箙】
逆頬{(2)}の毛皮で箙の弦・箱を包んだもの。箙の正式なもので主将以下軍陣の折に用いられ,時には公卿の随身も用いた。
逆頬箙[図]

さかつらがん

さかつらがん [4] 【酒面雁】
カモ目カモ科の水鳥。全長約90センチメートル。体は白色で,頭頂から後頸は暗赤褐色,顔から前頸が淡赤褐色。シベリア東部で繁殖し,日本には冬鳥として少数が渡来。中国産飼育種シナガチョウの原種。

さかづくり

さかづくり [3] 【酒造り】
酒を醸造すること。また,その人や家。さけづくり。しゅぞう。

さかて

さかて【逆手にもつ】
grasp <a knife> with the point downward.

さかて

さかて【酒手】
<demand> drink(ing) money;a tip.→英和

さかて

さかて [0] 【酒手】
(1)酒の代金。さかだい。さかしろ。
(2)人夫・車夫・職人などに,約束した賃金以外に与える心づけの金銭。チップ。さかだい。さかしろ。「―をはずむ」

さかて

さかて [0] 【逆手】
(1)普通の持ち方とは向きを逆に持つこと。
⇔順手
(2)「ぎゃくて(逆手)」に同じ。「相手の主張を―に取る」
(3)「天(アマ)の逆手」に同じ。

さかてしゃりん

さかてしゃりん [4] 【逆手車輪】
鉄棒運動の一。鉄棒のバーを逆手に握って行う車輪運動。

さかとうじ

さかとうじ [3] 【酒杜氏】
⇒杜氏(トウジ)

さかとったり

さかとったり [3] 【逆とったり】
相撲の決まり手の一。とったりにきた相手をかわすようにして土俵の外に出す技。

さかとんぶり

さかとんぶり 【逆とんぶり】
「さかとんぼがえり」に同じ。「小腕(コガイナ)捻ぢ上げ引つかついで―/浄瑠璃・寿の門松」

さかとんぼ

さかとんぼ [3] 【逆蜻蛉】
「さかとんぼがえり」の略。「―を打つ」

さかとんぼがえり

さかとんぼがえり [6] 【逆蜻蛉返り】
頭を下にしてひっくり返ること。さかとんぶり。さかとんぼ。

さかど

さかど 【坂戸】
埼玉県中央部の市。もと宿場町。近年,工場や住宅団地の進出による人口増加が著しい。

さかどころ

さかどころ [3] 【酒所】
⇒さけどころ(酒所)

さかどざ

さかどざ 【坂戸座】
大和猿楽四座の一。大和国坂戸にあった。のちに金剛座となった。

さかどの

さかどの 【酒殿】
酒をつくるための建物。酒屋。「―を造りし処は即ち酒屋の村と号(ナヅ)け/播磨風土記」

さかどののかみ

さかどののかみ 【酒殿の神】
大内裏の造酒司(ミキノツカサ)の酒殿の祭神。

さかども

さかども 【逆艫】
近世,船,特に帆船が航海中荒天に遭ったとき,船首を風浪の来るほうに向け,また碇(イカリ)を船首から流し,船尾の方向に漂流して安全をはかること。艫流し。あとずさり。

さかどりの

さかどりの 【坂鳥の】 (枕詞)
「朝越え」にかかる。鳥は朝早くねぐらを出,坂を越えるからともいわれるが,かかり方未詳。「真木たつ荒き山道を岩が根禁樹押しなべ―朝越えまして/万葉 45」

さかどんや

さかどんや [3] 【酒問屋】
酒を小売りにおろす店。酒どいや。

さかな

さかな [0] 【魚・肴】
〔「酒菜(サカナ)」で酒のおかずの意〕
(1)酒を飲むときに添えて食べる物。《肴》「酒の―」
(2)〔本来は「食料とする魚」の意〕
うお。魚類の総称。《魚》「―とり」「―売り」「―料理」
(3)酒を飲むときに興を添える歌や踊り,面白い話題など。座興。《肴》「旅の話を―に酒を酌む」

さかな

さかな【魚】
(a) fish;→英和
fish (魚肉).‖魚釣 <go> fishing.魚屋 <米> a fish dealer; <英> a fishmonger (人);a fish shop (店).

さかな

さかな【肴】
a relish (taken with wine);→英和
a side dish.

さかなあらし

さかなあらし [4] 【肴荒らし】
酒席で,肴を食べ荒らすこと。また,その人。

さかなかけ

さかなかけ 【魚懸(け)】
台所の,魚などをつるしておく鉤(カギ)。また,串に刺した魚を刺しておく藁(ワラ)づと。「―の干烏賊(スルメ)も動き/浮世草子・一代男 6」

さかなころがし

さかなころがし [4] 【魚転がし】
帳簿を操作して,架空の相場や損益を作り出す不正な商行為のこと。
〔魚の現物を保管したまま業者間で売買が行われたことからいう〕

さかなだな

さかなだな [0] 【魚店】
魚を売る店。魚屋。「―から左へまがり/安愚楽鍋(魯文)」

さかなつり

さかなつり [3] 【魚釣(り)】
魚を釣ること。うおつり。

さかなで

さかなで【逆撫でする】
rub <a person> against the grain;→英和
rub <a person> the wrong way.

さかなで

さかなで [0] 【逆撫で】 (名)スル
(1)ひげや毛の生えている部分を毛の向きとは逆の方向になでること。
(2)人の神経にさわるようなことを言ったりしたりすること。「神経を―する」

さかなぶぎょう

さかなぶぎょう [4] 【肴奉行】
(1)江戸幕府の賄方(マカナイカタ)の役職の一。大奥の食事の肴の調達にあたった。
(2)富家の肴の買い出し役。

さかなぼうちょう

さかなぼうちょう [4] 【魚包丁】
魚類の調理に用いる包丁。

さかなまい

さかなまい [0] 【肴舞】
(1)床上げの祝いに演ずる舞。
(2)酒宴に興を添えるための舞。

さかなみ

さかなみ [0] 【逆浪・逆波】
流れにさからって立つ波。さかまく波。逆浪(ゲキロウ)。「―を立てて船団が進む」

さかなみ

さかなみ【逆波】
a head sea.

さかなや

さかなや [0] 【魚屋】
食用の魚類・海産物を売る店。また,その人。鮮魚商。

さかなやそうごろう

さかなやそうごろう 【魚屋宗五郎】
歌舞伎「新皿屋舗月雨暈(シンサラヤシキツキノアマガサ)」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。1883年(明治16)東京市村座初演。妹を磯部主計之介に殺された魚屋宗五郎は,酒乱ゆえに断っていた酒を飲み,磯部の屋敷へ乗り込む。宗五郎の酔いの進むさまが見せどころ。

さかに

さかに [0] 【酒荷】
たるに詰めて荷造りした酒。

さかねじ

さかねじ【逆捩じを食わせる】
<give a> retort <on> .→英和
〜を食う have the tables turned on one.

さかねじ

さかねじ [0] 【逆捩じ】
(1)非難したり抗議したりしてきた人に対して,逆に非難したりして攻撃し返すこと。「―を食わせる」
(2)逆方向にねじること。

さかのうえ

さかのうえ サカノウヘ 【坂上】
姓氏の一。古代の渡来系氏族。阿知使主(アチノオミ)を祖とする東漢(ヤマトノアヤ)氏の枝族。古くは武門の家として,後には明法道の家として知られる。

さかのうえのいらつめ

さかのうえのいらつめ サカノウヘ― 【坂上郎女】
⇒大伴(オオトモノ)坂上郎女

さかのうえのこれのり

さかのうえのこれのり サカノウヘ― 【坂上是則】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。望城の父。加賀介。宇多法皇の大堰(オオイ)川行幸(ギヨウコウ)に供奉(グブ)。「亭子院歌合」に出詠。歌は古今集以下の勅撰集に見える。生没年未詳。家集「是則集」

さかのうえのたむらまろ

さかのうえのたむらまろ サカノウヘ― 【坂上田村麻呂】
(758-811) 平安初期の武将。桓武・平城・嵯峨の三天皇に仕え,征夷大将軍として蝦夷(エゾ)地を平定,薬子(クスコ)の乱鎮定にも功を立て,正三位大納言にのぼる。また,京都清水寺を草創。

さかのうえのもちき

さかのうえのもちき サカノウヘ― 【坂上望城】
(?-975) 平安中期の歌人。是則の子。梨壺の五人の一人として万葉集の訓釈(古点)ならびに後撰集の撰進に参加。「天徳歌合」の詠者。

さかのぼる

さかのぼ・る [4] 【遡る・溯る】 (動ラ五[四])
(1)水の流れにさからって進む。上流へ進む。「河口から一〇〇キロほど―・った所にある町」「水脈(ミオ)―・る梶の音の/万葉 4461」
(2)過去や根源となる事柄にもどる。「話は一〇年前に―・る」「根源に―・って考える」
[可能] さかのぼれる

さかのぼる

さかのぼる【遡る】
go[row]up (流れを);go[trace]back <to> (昔に).5月に遡って retroactively to May.

さかはえ

さかはえ 【栄映え】
美しく照り輝くこと。「常磐なすいや―に/万葉 4111」

さかはぎ

さかはぎ 【逆剥ぎ】
古代社会のタブーの一種。動物の皮を尾の方から剥ぐこと。「天の斑馬(フチコマ)を―に剥ぎて/古事記(上訓)」

さかはちちょう

さかはちちょう [4] 【逆八蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約50ミリメートル。春型は黒地に橙赤色のまだらがあるが,夏型は黒地に前ばねと後ろばねを貫く白帯があり,はねを開くと逆の八字形に見える。九州以北の日本各地と朝鮮半島・中国に分布。

さかば

さかば [0][3] 【酒場】
代金を取って酒を飲ませる店。バーや居酒屋。「大衆―」

さかば

さかば【酒場】
a bar(room);→英和
<米> a tavern;→英和
<英> a public house; <英話> a pub.→英和

さかばしら

さかばしら [3] 【逆柱】
(1)「さかさばしら(逆柱)」に同じ。
(2)あまりに完全過ぎることを恐れ,建物の柱の一本をあえて上下逆にしたもの。日光東照宮の陽明門はその例。

さかばす

さかばす [0] 【逆蓮】
⇒ぎゃくれん(逆蓮)

さかばた

さかばた [0] 【酒旗】
(1)居酒屋の看板として揚げる旗。しゅき。
(2)「酒林(サカバヤシ){(1)}」に同じ。

さかばち

さかばち 【逆罰】
不当なことを神仏に願って,かえって罰をうけること。「及ばぬ願ひの―か/浄瑠璃・生玉心中(中)」

さかばっつけ

さかばっつけ 【逆磔】
「さかさはりつけ(逆磔)」に同じ。「一思ひに殺さんより世上の見ごらし―/浄瑠璃・神霊矢口渡」

さかばやし

さかばやし [3] 【酒林】
(1)杉の葉を束ねて球状にし,軒先にかけて酒屋の看板としたもの。杉玉。さかぼうき。酒旗(サカバタ)。杉林。ほて。
〔奈良三輪山の大神(オオミワ)神社が酒の神とされ,杉が神木であることから〕
(2)武具で,{(1)}の形をした指物(サシモノ)。
酒林(1)[図]

さかばり

さかばり [0] 【逆針】
「裏針(ウラバリ)」に同じ。

さかばん

さかばん [0] 【酒番】
酒の燗(カン)をする者。燗番。

さかび

さかび [0] 【逆火】
⇒バックファイア

さかびと

さかびと 【酒人・掌酒】
神酒(ミキ)の醸造をつかさどる人。「高橋の邑の人活日(イケヒ)を以て大神の―とす/日本書紀(崇神訓注)」

さかびん

さかびん [0] 【逆鬢】
油気がとれて鬢が前にそそけていること。

さかふく

さかふ・く 【逆葺く】 (動カ四)
カヤなどの穂を下に向けて屋根を葺く。「はだすすき尾花―・き/万葉 1637」

さかふねいし

さかふねいし [4] 【酒船石】
奈良県明日香村にある,長さ約5メートル・幅約2メートル・厚さ約1メートルの石。上面にくぼみと溝が彫られ,古代の醸造用・製油器とされるが不明。

さかぶぎょう

さかぶぎょう [3] 【酒奉行】
(1)「さけぶぎょう(酒奉行)」に同じ。
(2)宴席で,酒の世話をする人。

さかぶくろ

さかぶくろ [3] 【酒袋】
酒のもろみを入れてしぼる袋。

さかぶとり

さかぶとり [0][3] 【酒太り・酒肥り】 (名)スル
酒を飲むことによって肥え太ること。さけぶとり。

さかぶね

さかぶね [0] 【酒槽】
(1)酒を入れておく大きな木製の器。
(2)酒をしぼるためにもろみを入れた袋を入れる木製のおけ。
(3)(「酒船」と書く)近世,酒を積んでいる船のこと。

さかべ

さかべ [0] 【酒部】
律令制で,宮内省の造酒司(ミキノツカサ)に属し,節会(セチエ)などの酒を醸造した職。

さかべどころ

さかべどころ 【酒部所】
宮中で酒をふるまったとき,酒の燗(カン)をした所。

さかべのつかさ

さかべのつかさ 【酒部司】
斎宮寮の役人。神酒(ミキ)を醸造して伊勢大神宮に献上することをつかさどった。

さかほ

さかほ [0] 【逆帆】
「裏帆(ウラホ)」に同じ。

さかほがい

さかほがい 【酒祝ひ・酒寿ひ】
〔古くは「さかほかい」〕
酒宴をして祝うこと。「皇太后,觴(ミサカズキ)を挙(ササ)げて太子に―したまふ/日本書紀(神功訓)」

さかほがい

さかほがい 【酒ほがひ】
歌集。吉井勇作。1910年(明治43)刊。祇園を歌った歌など,酒と恋愛に酔う青春の哀歓を詠嘆的に歌い,頽唐(タイトウ)派の先駆となる。

さかほこ

さかほこ 【逆鉾】
(1)「天(アマ)の逆鉾」の略。
(2)〔その形から〕
勃起した陰茎。「―の思ひの雫結びとめ/浄瑠璃・松風村雨」

さかぼうき

さかぼうき 【酒箒】
「酒林(サカバヤシ)」に同じ。

さかまい

さかまい 【酒幣】
宮中で豊明節会(トヨノアカリノセチエ)などの賜宴の時に賜わる物。「常も賜ふ―の物を賜はり/続紀(天平神護一宣命)」
→幣(マイ)

さかまく

さかま・く [3] 【逆巻く】 (動カ五[四])
水流がぶつかり合って激しく波立つ。また,わき上がるように渦を巻く。「―・く波」「―・く炎」「―・く水も早かりけり/平家 9」

さかまく

さかまく【逆巻く】
surge;→英和
rage.→英和
〜波 surging billows.

さかまくら

さかまくら 【坂枕】
〔枕の方が高く床が斜めになっているところからその名がある〕
践祚(センソ)・大嘗祭(ダイジヨウサイ)・新嘗祭(ニイナメサイ)・神嘗祭(カンナメサイ)・神今食(ジンコンジキ)などの大祭のとき,神座(カミクラ)の八重畳(ヤエダタミ)の上に敷いて神に奉った薦枕(コモマクラ)。

さかます

さかます [0] 【酒枡】
対角線の方向に柄をつけた枡。酒などを量るのに用いる。

さかまた

さかまた [0] 【逆叉・逆戟】
シャチの別名。

さかまつげ

さかまつげ [3] 【逆睫毛】
「さかさまつげ」に同じ。

さかまんじゅう

さかまんじゅう [3] 【酒饅頭】
小麦粉に清酒あるいは濁酒醪(ドブロクモロミ),およびふくらし粉を混ぜて皮とし,餡(アン)を包んで蒸した饅頭。さけまんじゅう。

さかみず

さかみず 【逆水】
逆流する水。「―岸に余り/太平記 8」

さかみずく

さかみず・く 【酒みづく】 (動カ四)
〔「みづく」は水漬くの意〕
酒にひたる。酒宴をする。「橘の下照る庭に殿建てて―・きいます我が大君かも/万葉 4059」

さかみせ

さかみせ [0] 【酒店】
酒類を売る店。さかや。

さかみだれ

さかみだれ [3] 【逆乱れ】
刀剣の乱れが逆に焼き入れられたもの。

さかみち

さかみち [2] 【坂道】
坂になっている道。

さかむかえ

さかむかえ [3] 【坂迎え・境迎え】
(1)郷里に帰ってくる人を村境まで出迎えること。また,そこで酒宴をすること。特に,伊勢参りなど社寺参詣の旅から戻った者を出迎えての酒宴。さかむかい。
(2)平安時代,新任の国司が任国の国境に入るとき,国府の役人が出迎えてもてなした儀式。「始めて其の国に下りけるに―の饗(アルジ)を為たりければ/今昔 28」
(3)人を出迎えて,酒などを出してもてなすこと。「御―の為に酒を持ちて参りて候ふ/謡曲・藤栄」

さかむけ

さかむけ【逆剥け】
an agnail.→英和

さかむけ

さかむけ [0] 【逆剥け】
爪の生え際の皮が荒れて,指の根元の方に細かくむけること。ささくれ。

さかむし

さかむし [0] 【逆虫】
回虫などが肛門から出ないで,食道を逆行して口から出ること。

さかむし

さかむし [0] 【酒蒸(し)】
塩ふりした魚介類を酒を振りかけて蒸すこと。また,その料理。

さかむろ

さかむろ [0] 【酒室】
酒を醸造するための室(ムロ)。

さかめ

さかめ【逆目に】
against the grain.→英和

さかめ

さかめ [0] 【逆目】
(1)目尻を逆立てること。
(2)木を削るとき,木目にさからって削ること。また,木目が逆のこと。

さかめくぎ

さかめくぎ [3] 【逆目釘】
和釘の一種。釘の打ち込まれる部分に逆向きのとげを取り付けて,抜けにくいようにした釘。

さかもがり

さかもがり 【逆虎落】
「逆茂木(サカモギ)」に同じ。

さかもぎ

さかもぎ [0] 【逆茂木】
敵の侵入を防ぐため,いばらなどのとげのある木の枝を並べて垣にしたもの。さかもがり。鹿砦(ロクサイ)。
逆茂木[図]

さかもと

さかもと 【坂本】
姓氏の一。

さかもと

さかもと 【坂下・坂本】
坂のした。坂の上り口。「足柄の―に到りて/古事記(中訓)」

さかもと

さかもと 【坂本】
比叡(ヒエイ)山の東麓,琵琶湖に臨む地。今,滋賀県大津市の一部。延暦寺・日吉(ヒヨシ)大社がある。中世以降,門前町,琵琶湖水運の要港として栄えた。

さかもとかじま

さかもとかじま 【坂本嘉治馬】
(1866-1938) 出版業者。高知県生まれ。1886年(明治19)東京神田に冨山房を創立,学術書・辞書類を刊行。

さかもとしほうだ

さかもとしほうだ 【坂本四方太】
(1873-1917) 俳人。鳥取県生まれ。正岡子規の門人。俳誌「ホトトギス」の選者。著「寒玉集第二篇」など。

さかもとてんざん

さかもとてんざん 【坂本天山】
(1745-1803) 江戸中期の砲術家。天山流の祖。名は俊豈。信州高遠(タカトオ)藩士。周発台と呼ぶ大砲砲架を考案。

さかもとはんじろう

さかもとはんじろう 【坂本繁二郎】
(1882-1969) 洋画家。福岡県生まれ。フランス留学などを経て瞑想的な写実から独自の色彩の世界を築く。「放牧三馬」など馬を多く描いた。

さかもとよう

さかもとよう 【坂本様】
坂本から比叡山を拝むように,太刀を両手で振りかざして斬る姿勢。「―の拝み切り/太平記 2」

さかもとりょうま

さかもとりょうま 【坂本竜馬】
(1835-1867) 幕末の志士。名は直柔(ナオナリ)。土佐藩士。脱藩して勝海舟の門に入り,海軍操練所設立に尽力。また海援隊を組織。薩長同盟締結を仲介して倒幕派を結集,前藩主山内容堂を説き,大政奉還を成功させたが,京都で幕吏に暗殺された。

さかもどし

さかもどし 【酒戻し】
借りた酒を返すこと。また,もらった酒の返礼。「逆戻し」と聞こえるというので,これを忌むならわしがあった。「―はせぬもの故,まあ受取つて置いたぢや/浄瑠璃・寿の門松」

さかもり

さかもり [0][4] 【酒盛(り)】 (名)スル
多数集まり,酒を飲んで楽しむこと。酒宴。

さかもり

さかもり【酒盛り】
⇒酒宴.

さかもりうた

さかもりうた [4] 【酒盛り唄】
民謡分類上の名称。酒の座をにぎやかにするためにうたわれる唄。芸者などはまじえずにうたうもの。
→お座敷唄

さかや

さかや [0] 【酒屋】
(1)酒類を小売りする店。また,その人。
(2)造り酒屋。本酒屋。
(3)「酒殿(サカドノ)」に同じ。
(4)浄瑠璃「艶容女舞衣(ハデスガタオンナマイギヌ)」の下の巻,上塩町の茜屋(アカネヤ)の場,または全体の通称。半七の妻お園のくどきが有名。

さかや

さかや【酒屋】
a sake[wine]shop;a liquor store;a wine merchant (人).

さかや=へ三里(サンリ)豆腐屋(トウフヤ)へ二里(ニリ)

――へ三里(サンリ)豆腐屋(トウフヤ)へ二里(ニリ)
人里離れた,非常に不便な地であることのたとえ。

さかやかいぎ

さかやかいぎ 【酒屋会議】
酒税減税のために1882年(明治15)に開かれた酒造業者の会合。政府の増税に反対して植木枝盛が檄文を起草し開かれ,元老院に請願書を提出した。

さかやかす

さかやか・す 【栄やかす】 (動サ四)
栄えさせる。「ふたたび家を―・し給へり/平治(下・古活字本)」

さかやき

さかやき [0] 【月代】
(1)平安時代,男子が冠や烏帽子(エボシ)をかぶったとき,髪の生え際が見えないように額ぎわを半月形にそり上げたもの。つきしろ。つきびたい。ひたいつき。
(2)室町後期以後かぶりものを省く露頂の風が一般化する中で,成人男子が額から頭の中ほどにかけて髪をそったこと。また,その部分。庶民の間にも広く見られ,明治の断髪令当時まで続いた。
月代(2)[図]

さかやけ

さかやけ [0] 【酒焼け】 (名)スル
常に酒を飲んでいるために,顔が赤く焼けたようになること。さけやけ。「―した顔」

さかやどそう

さかやどそう 【酒屋土倉】
⇒土倉(ドソウ)

さかややく

さかややく 【酒屋役】
室町幕府が酒屋{(2)}に課した税。倉役(土倉役)とともに幕府の重要財源。酒役。
→倉役

さかゆ

さか・ゆ 【栄ゆ】 (動ヤ下二)
⇒さかえる

さかゆ

さかゆ 【酒湯】
「笹湯(ササユ)」に同じ。

さかゆく

さかゆ・く 【栄行く】 (動カ四)
栄えてゆく。「今こそあれ我も昔は男山―・く時もありこしものを/古今(雑上)」

さかゆめ

さかゆめ【逆夢になる】
<Dreams> go by contraries[do not come true].

さかゆめ

さかゆめ 【逆夢】
事実とは逆の夢。実際には逆のことが起こる夢。
⇔正夢(マサユメ)

さかよせ

さかよせ [0] 【逆寄せ】
攻め寄せてくる敵を,逆にこちらから攻めること。逆襲。

さからう

さからう【逆らう】
oppose;→英和
go against;→英和
contradict (反駁(ばく)する);→英和
offend.→英和
…に逆らって against;contrary to;in the face of.

さからう

さから・う サカラフ [3] 【逆らう】 (動ワ五[ハ四])
〔「逆(サカ)る」に接尾語「ふ」の付いた語〕
(1)物の流れや世の中の動きなどに反して,それと逆の方に進む。「潮流に―・って進む」「時流に―・って生きる」
(2)人の意見や命令などに従わない。反抗する。「親に―・ってばかりいる」
[可能] さからえる

さかり

さかり [0][3] 【盛り】
〔動詞「さかる」の連用形から〕
(1)物事が一番勢いのよい状態にあること。盛んな時期。「桜の花が今を―と咲いている」「暑さも―を越す」
(2)人が肉体的・精神的に最も成熟・充実している時期。「人生の―を過ぎる」
(3)動物が一定の時期に発情すること。「―のついた猫」
(4)(「…ざかり」の形で,他の語と複合して用いる)成長や変化などの一周期のなかで,最も盛んな状態にあること。また,その時期。「男―」「女―」「働き―」「花―」

さかり

さかり【盛り】
(1)[絶頂]the height[peak].→英和
(2)[人生]prime.→英和
(3)[発情]rut (雄);→英和
heat (雌).→英和
〜がつく be in heat[rut].〜をすぎる be past one's best[prime].〜である be in full bloom (花が);be in the prime <of youth> .

さかりうるし

さかりうるし [4] 【盛り漆】
生漆(キウルシ)の一種。七月中旬から九月初旬までの間に掻き取った漆液。一番の上等品。

さかりどき

さかりどき [0] 【盛り時】
(1)物事が最も盛んな時期。
(2)獣類の発情期。交尾期。

さかりば

さかりば【盛り場】
a pleasure-resort;the busiest quarters (繁華街).

さかりば

さかりば [0] 【盛り場】
人が寄り集まるにぎやかな場所。繁華街。

さかる

さか・る 【逆る】 (動ラ四)
逆らう。「此れ天の道に―・れり/日本書紀(神武訓)」

さかる

さか・る 【離る】 (動ラ四)
ある地点からはなれる。「遠の国いまだも着かず大和(ヤマト)をも遠く―・りて/万葉 3688」
→あまざかる
→とおざかる

さかる

さか・る [0] 【盛る】 (動ラ五[四])
(1)勢いが盛んになる。「火が燃え―・る」「花―・りゆく春をうらみむ/後撰(春中)」
(2)にぎわう。栄える。「再び―・る牛店(ウシヤ)の繁昌/安愚楽鍋(魯文)」
(3)動物が発情する。「猫ガ―・ル/日葡」

さかろ

さかろ [0] 【逆艪・逆櫓】
(1)船を後ろへも自由に漕ぎ進められるように,艪を船の前部に取り付けること。
(2)人形浄瑠璃「ひらかな盛衰記」の三段目,切(キリ)の通称。

さかわ

さかわ [0] 【逆輪】
⇒逆鰐口(サカワニグチ)

さかわ

さかわ サカハ 【佐川】
高知県中部,高岡郡の町。良米を産し酒造も盛ん。中生代の佐川造山運動による褶曲や,化石を産する鳥巣層群がある。

さかわがわ

さかわがわ 【酒匂川】
富士山の東斜面に源を発し,神奈川県西部を流れて小田原付近で相模湾に注ぐ川。長さ約50キロメートル。

さかわにぐち

さかわにぐち [4] 【逆鰐口】
鰐の口を逆立ちした形に作り,小刀の柄(ツカ)などにはめこむ金物。さかわに。さかわ。

さかん

さかん【盛んな(に)】
prosperous(ly);→英和
successful(ly);hearty(ily) (熱心);→英和
[旺盛]vigorous(ly);→英和
active(ly);→英和
furious(ly) (猛烈);→英和
extensive(ly) (手広い).→英和
〜になる prosper;→英和
flourish;→英和
become popular (流行する).〜に歓迎する give a warm welcome.老いて益々〜だ be hale and hearty.

さかん

さかん [0] 【左官】
〔宮中の修理に,木工寮の属(サカン)として出入りさせたことから〕
壁塗りを仕事とする職人。かべぬり。泥工(デイコウ)。「―屋」

さかん

さかん [1][0] 【茶館】
中国,宋代の大都市に出現した喫茶店・軽食堂。茶坊ともいう。

さかん

さかん [0] 【盛ん】 (形動)[文]ナリ
〔「さかり」の転〕
(1)勢いのよいさま。活発なさま。「血気―な若者」「―に炎が上がる」
(2)何度も行われるさま。「議論が―になる」「―な勧誘」

さかん

さかん【左官】
a plasterer.→英和

さかん

さかん 【主典】
〔「佐官」の字音〕
律令制四等官の最下位の官職の総称。官事の記録,文案の検討,その他公文をつかさどった。官司によって表記が異なる。
→四等官

さかん

さかん [1] 【佐官】
(1)軍人の階級で,大佐・中佐・少佐の総称。自衛隊では,一佐・二佐・三佐をいう。将官の下,尉官の上に位する。
(2)僧綱(ソウゴウ)の書記役。

さが

さが [1] 【槎枒・槎牙】 (ト|タル)[文]形動タリ
木の枝がごつごつしてからみあっているさま。「―たる老梅/不如帰(蘆花)」

さが

さが 【佐賀】
(1)九州地方北部の県。かつての肥前国の東半部を占める。北東部は筑紫(ツクシ)山地,北西部は日本海に面して東松浦半島があり,南部は有明海に面して佐賀平野が広がる。県庁所在地,佐賀市。
(2)佐賀県南東部の市。県庁所在地。筑紫平野西部の商業・行政・交通・文教の中心地。江戸時代は鍋島氏の城下町として繁栄。

さが

さが [1] 【性】
(1)生まれつきの性質。もって生まれた性分。持ち前。「おのれの―のつたなさをはじる」
(2)ならわし。ならい。習慣。「定めなきはうき世の―だ」
〔「性・祥」などの字音に基づく語ともいう〕

さが

さが 【祥・前兆】
〔「性(サガ)」と同源〕
しるし。きざし。「大雨狭穂より発(フ)り来て面(カオ)を濡らすとみつるは,是何の―ならむ/日本書紀(垂仁訓)」

さが

さが 【嵯峨】
(1)京都市右京区,大堰(オオイ)川東岸の地名。対岸の嵐山と並ぶ名勝地。天竜寺・大覚寺・広沢池・車折(クルマザキ)神社・清涼寺など名所史跡に富む。((歌枕))「―の山みゆきたえし芹(セリ)の千世の古道あとは有けり/後撰(雑一)」
(2)「嵯峨切(サガギレ)」の略。

さが

さが [1] 【嵯峨】 (ト|タル)[文]形動タリ
山などの高く険しいさま。「剣山(ケンザン)は岩石―たる奇峰で/肉弾(忠温)」

さがい

さがい [1][0] 【詐害】
いつわって,他人に損害を与えること。

さがいかだいがく

さがいかだいがく 【佐賀医科大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は佐賀市。

さがいこうい

さがいこうい [4] 【詐害行為】
〔法〕 債務者が債権者を害することを知りながら自己の財産を減少させる行為。債権者はこれを取り消すことができる。
→債権者取消権

さがえ

さがえ 【寒河江】
山形県中部にある市。食品加工業やサクランボなどの果樹栽培で知られる。

さがぎれ

さがぎれ [0] 【嵯峨切】
名物裂(ギレ)の一。
(1)緋色地に霊芝雲と宝尽くしを織り出した金襴。京都市嵯峨の天竜寺の什宝として現存。嵯峨。
(2)紺地に入子菱(ヒシ)の地文で,五七桐の金襴。

さがく

さがく [1] 【左楽】
「左方の楽」「左方唐楽(トウガク)」の略。
⇔右楽(ウガク)

さがく

さがく【差額】
the difference[balance].→英和
〜を払う pay the difference.‖差額ベッド a paybed.

さがく

さがく [0] 【差額】
二つの金額の違い。差し引きの金額。

さがくちだい

さがくちだい [4] 【差額地代】
劣等地に比べ肥沃な土地の生産費は相対的に安くなるので,劣等地の生産物の価格が市場価格になると,肥沃地の生産物が生みだす超過利潤。リカードが唱えた。

さがくベッド

さがくベッド [4] 【差額―】
健康保険を使っている入院患者が,保険の給付対象外の病床の使用を希望したとき,差額を徴収されることをいう語。室料差額。

さがげんじ

さがげんじ 【嵯峨源氏】
嵯峨天皇の諸皇子で源(ミナモト)姓を与えられ臣下となった者。源信(マコト)・源融(トオル)など,一字名が多い。

さがごしょ

さがごしょ 【嵯峨御所】
大覚寺(ダイカクジ)の通称。

さがごりゅう

さがごりゅう 【嵯峨御流】
生け花の流派の一。嵯峨流に荘厳花様式を加えたもの。

さがさがし

さがさが・し 【険険し】 (形シク)
非常にけわしい。「此の崖は深く―・し/金光明最勝王経(平安初期点)」

さがし

さが・し 【嶮し・険し】 (形シク)
(1)けわしい。嶮岨(ケンソ)だ。「高くして―・しく,草木生ひず/肥前風土記」
(2)あぶない。「この葛城の神こそ―・しうしおきたれ/源氏(夕顔)」

さがしあぐねる

さがしあぐ・ねる [6] 【捜し倦ねる】 (動ナ下一)
捜しても見つからなくて,困り果てる。さがしあぐむ。「知人の家を―・ねる」

さがしあてる

さがしあ・てる [5] 【探し当てる・捜し当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さがしあ・つ
ほうぼうさがして目的の物をうまく見つけ出す。「番地を頼りに友人の家を―・てた」

さがしあてる

さがしあてる【捜し当てる】
find out;locate <a person> ;→英和
discover.→英和

さがしえ

さがしえ [3][0] 【探し絵・捜し絵】
遊戯の一。ある絵の中に,他の絵や文字などを巧みに隠し入れて描き,それをさがし出させるもの。絵さがし。

さがしだす

さがしだ・す [4] 【捜し出す】 (動サ五[四])
捜して見つけ出す。「犯人の隠れ家を―・す」
[可能] さがしだせる

さがしだす

さがしだす【捜し出す】
⇒捜し当てる.

さがしまわる

さがしまわる【捜し回る】
look about <for> .

さがしもの

さがしもの [0] 【捜し物】
それまではあったが,今は見あたらない物を捜すこと。また,その目当てのもの。「―をする」「―が見つからない」

さがしもの

さがしもの【捜し物をする】
look for <a thing> .

さがす

さが・す [0] 【探す・捜す・涼す】 (動サ五[四])
(1)必要なものや失ったものを見つけようとする。《探・捜》「安い下宿を―・す」「仕事を―・す」「財布を―・す」「犯人を―・す」
(2)ものを見つけるためにかき回す。「押し入れを―・す」
(3)中にある物を表し出す。「このふる里の女の前にてだにつつみ侍るものを,さる所にて才―・しいで侍らむよ/紫式部日記」
(4)他の動詞の連用形に付いて,度を越して…する,の意を表す。「ふみ付け��ふみ―・されて土まぶれ/浄瑠璃・天網島(上)」
[可能] さがせる
[慣用] 鉦(カネ)や太鼓(タイコ)で―・草の根分けて―

さがす

さがす【捜す】
seek[search,look] <for> ;→英和
look up <a word> (辞書で);look <a place> out (地図などで);fumble <for> (手探りで).→英和
職を〜 hunt for a job.→英和
町中隈なく〜 comb the streets.家中を〜 search a house.→英和

さがだいがく

さがだいがく 【佐賀大学】
国立大学の一。1920年(大正9)創立の佐賀高等学校と,佐賀師範・同青年師範が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。本部は佐賀市。

さがてんのう

さがてんのう 【嵯峨天皇】
(786-842) 第五二代天皇(在位 809-823)。名は神野(カミノ)。桓武天皇の皇子。蔵人所(クロウドドコロ)・検非違使(ケビイシ)を設置。在位中は唐風文化が栄え「弘仁格式」「日本後紀」が編まれた。詩文にすぐれ「凌雲集」などに漢詩を残す。能筆でも知られ,三筆の一人。

さがな

さがな
(形容詞「さがなし」の語幹)

さがない

さがな・い [3] (形)[文]ク さがな・し
(1)(多く「口さがない」の形で)他人が気を悪くしたり迷惑がるようなことを平気で言うさま。「口―・い世間のうわさ」
(2)性質が悪い。「―・きえびす心/伊勢 15」
(3)いたずらだ。手に負えない。「―・きわらはべどもの仕りける/徒然 236」

さがなぐち

さがなぐち [3] 【さがな口】
悪口(ワルクチ)。「鬼の子とは清女(セイジヨ)の―/露団々(露伴)」

さがなめ

さがなめ 【さがな目】
意地の悪い目。あらさがしをする目。「げにそれは,翁らが―にも,ただ人とは見えさせ給はざめり/大鏡(藤氏物語)」

さがなもの

さがなもの 【さがな者】
性質のよくない人。性悪(シヨウワル)者。「―,ねたういらへたなり/落窪 2」

さがな口

さがなぐち [3] 【さがな口】
悪口(ワルクチ)。「鬼の子とは清女(セイジヨ)の―/露団々(露伴)」

さがな目

さがなめ 【さがな目】
意地の悪い目。あらさがしをする目。「げにそれは,翁らが―にも,ただ人とは見えさせ給はざめり/大鏡(藤氏物語)」

さがな者

さがなもの 【さがな者】
性質のよくない人。性悪(シヨウワル)者。「―,ねたういらへたなり/落窪 2」

さがにしき

さがにしき [3] 【佐賀錦】
近世,肥前(佐賀)鹿島藩で創製された手織り織物。金銀箔や漆を塗った和紙を糸状に裁(タ)ってたて糸とし,よこ糸には絹糸を用いて,主に平織りにする。袋物・草履表などとする。鹿島錦。

さがにっき

さがにっき 【嵯峨日記】
日記。一巻。松尾芭蕉の残した唯一の日記。1753年刊。芭蕉が,1691年4月18日から五月四日まで嵯峨にあった去来の落柿舎(ラクシシヤ)に滞在した折の,文芸性に富む日記。

さがにんぎょう

さがにんぎょう [3] 【嵯峨人形】
元禄(1688-1704)前後に流行した金泥極彩色を施した木彫り人形。多くは唐子(カラコ)・布袋(ホテイ)・大黒などで,京都の嵯峨地方で製作した。

さがねんぶつ

さがねんぶつ 【嵯峨念仏】
「嵯峨の大念仏」に同じ。[季]春。

さがの

さがの 【嵯峨野】
京都市右京区嵯峨付近の称。((歌枕))「かなしさは秋の―のきりぎりす猶古郷(フルサト)にねをや鳴くらむ/新古今(哀傷)」

さがのしゃか

さがのしゃか 【嵯峨の釈迦】
京都嵯峨の清涼寺の本尊,釈迦如来像のこと。東大寺の僧奝然(チヨウネン)が宋からもたらしたもので,三国伝来のものとして尊ばれた。

さがのせき

さがのせき 【佐賀関】
大分県東部,佐賀関半島先端にある町。古来,港町として栄えた。銅などの精錬所がある。

さがのせきはんとう

さがのせきはんとう 【佐賀関半島】
大分県東部,速吸(ハヤスイ)瀬戸(豊予海峡)に突出する半島。北の別府湾と南の臼杵(ウスキ)湾を分け,四国の佐田岬(サダミサキ)と相対する。

さがのせん

さがのせん 【嵯峨野線】
JR 西日本の山陰本線のうち,京都・園部間を走る近郊列車線の称。

さがのだいねんぶつ

さがのだいねんぶつ 【嵯峨の大念仏】
京都嵯峨の清涼寺で四月中旬の数日行われた念仏会(ネンブツエ)。円覚上人の創始で,1279年に始まったといわれる。

さがのはしらたいまつ

さがのはしらたいまつ 【嵯峨の柱炬】
京都嵯峨の清涼寺で,寺内の釈迦堂の前に三か所の大きなたいまつを立てて燃やし,念仏を唱える行事。三月一五日の夕に行う。

さがのやおむろ

さがのやおむろ 【嵯峨の屋お室】
(1863-1947) 小説家・詩人・翻訳家。下総の人。本名,矢崎鎮四郎。東京外語学校卒。坪内逍遥に師事。ロシア文学の影響を受け,浪漫的・文明批評的傾向をあわせもつ作風で知られた。小説「初恋」「くされ玉子」「野末の菊」「流転」など。

さがのらん

さがのらん 【佐賀の乱】
1874年(明治7)征韓論を主張して下野した江藤新平と,島義勇(ヨシタケ)ら不平士族が佐賀に挙兵した事件。まもなく政府軍に敗れ,江藤・島らは梟首(キヨウシユ)に処せられた。

さがへいや

さがへいや 【佐賀平野】
佐賀県南東部,筑紫平野西部の筑紫川右岸に広がる平野。南西部は有明干拓地となる。中心は佐賀市。

さがぼん

さがぼん [0] 【嵯峨本】
近世初頭,京都の嵯峨で本阿弥光悦やその門下の角倉(スミノクラ)素庵が刊行した木活字の豪華本。ほとんどが伊勢物語・徒然草・方丈記・百人一首・観世流謡曲など国文学作品で,用紙や装丁には美しいデザインと工夫がこらされている。角倉本。光悦本。

さがまるた

さがまるた [3] 【嵯峨丸太】
丹波地方で産し,大堰(オオイ)川へ筏(イカダ)に組んで流し,嵯峨付近で陸揚げした丸太。

さがみ

さがみ 【相模】
平安中期の女流歌人。初め乙(オト)侍従と呼ばれたが,相模守大江公資(キンヨリ)と結婚,相模と呼ばれる。公資と離別後,脩子内親王に仕え,多くの歌合に出詠。後拾遺集には四〇首入集。生没年未詳。家集「相模集」

さがみ

さがみ 【相模】
(1)旧国名の一。神奈川県の大部分に相当する。相州(ソウシユウ)。
(2)「相模女」「相模下女」の略。
(3)人名(別項参照)。

さがみおんな

さがみおんな 【相模女】
相模国出身の女。近世,川柳などで好色者とされた。「兄弟(=曾我兄弟)は―にくらひ込み/柳多留 3」

さがみがわ

さがみがわ 【相模川】
山梨県の山中湖に源を発し,神奈川県中央部を流れて相模湾に注ぐ川。長さ109キロメートル。上流を桂川,河口付近を馬入(バニユウ)川という。

さがみげじょ

さがみげじょ 【相模下女】
相模国出身の下女。江戸時代,下女は相模国出身者が多かった。相模女の下女。

さがみこ

さがみこ 【相模湖】
神奈川県北部,相模川中流域にある相模ダムで堰(セキ)止められた人造湖。発電・上水用。また,首都圏の観光・保養地。

さがみじょしだいがく

さがみじょしだいがく 【相模女子大学】
私立大学の一。1909年(明治42)創立の帝国女子専門学校を前身とし,49年(昭和24)設立。本部は神奈川県相模原市。

さがみせん

さがみせん 【相模線】
JR 東日本の鉄道線。神奈川県茅ヶ崎・橋本間,33.3キロメートル。相模川に沿い,沿線に厚木・座間などがある。

さがみたろう

さがみたろう 【相模太郎】
北条時宗の通称。

さがみてつどう

さがみてつどう 【相模鉄道】
横浜を主ターミナルとし,神奈川東部に鉄道網をもつ民営鉄道。鉄道営業キロ35キロメートル。横浜・海老名間(24.6キロメートル)の本線のほか,いずみ野線・厚木線よりなる。相鉄。

さがみなだ

さがみなだ 【相模灘】
相模湾の南方,伊豆半島と房総半島の間の海域。

さがみにかむ

さがみにか・む (連語)
かみにかむ。しきりにかむ。「天の真名井にふりすすぎて―・みて/古事記(上)」

さがみにゅうどう

さがみにゅうどう 【相模入道】
北条高時の異名。

さがみはら

さがみはら 【相模原】
神奈川県北部,相模原台地の北部にある市。南部は住宅地,北部は工業用地として発達。近年大学の進出も目立つ。

さがみはらせん

さがみはらせん 【相模原線】
京王帝都電鉄の鉄道線。東京都調布・神奈川県橋本間,22.6キロメートル。多摩ニュータウンを縦断する。

さがみわん

さがみわん 【相模湾】
神奈川県南方にある湾。真鶴(マナツル)岬と城ヶ島とを結ぶ線から北側の海域で,好漁場に富む。

さがみトラフ

さがみトラフ 【相模―】
日本海溝と伊豆・小笠原海溝とが接するあたりから分岐して相模湾奥に及ぶ細長い海底窪地。フィリピン海プレートの北縁部の潜り込み帯で,古来,地殻変動が活発。関東大地震などの巨大地震が発生している。相模舟状海盆。

さがむ

さがむ 【相模】
「さがみ(相模)」の古名。「―路のよろぎの浜のまなごなす/万葉 3372」

さがやき

さがやき [0] 【嵯峨焼】
江戸末期,京都の嵯峨地方から産した陶器。

さがよう

さがよう [0] 【嵯峨様】
和様書道の一派,嵯峨流の書風。

さがら

さがら 【相良】
静岡県南部,榛原(ハイバラ)郡の町。牧ノ原の南東部で茶の産地。近世は田沼氏の城下町で,相良港が栄えた。

さがら

さがら 【相楽】
姓氏の一。

さがら

さがら 【相良】
姓氏の一。遠江国榛原(ハイバラ)郡相良荘より出た関東御家人。源頼朝の命により肥後国球磨郡人吉荘地頭として下向。のちに戦国大名に発展。戦国家法「相良氏法度」で知られる。

さがらそうぞう

さがらそうぞう 【相楽総三】
(1839-1868) 幕末の志士。江戸の人。1868年官軍先鋒として赤報隊を結成。年貢半減を布告しながら東山道を進軍したが,東山道総督府により偽官軍とされ信濃(シナノ)国下諏訪で斬られた。

さがらぬい

さがらぬい [0] 【相良繍】
日本刺繍(シシユウ)の技法の一。糸を玉結びにして文様を表す刺し方。玉ぬい。疣(イボ)ぬい。瘤(コブ)ぬい。

さがり

さがり [3] 【下がり】
〔動詞「さがる」の連用形から〕
(1)さがること。
⇔上がり
「株価の上がり―が激しい」
(2)「おさがり」に同じ。「ほとけのもり物の―と見へてパンの菓子があるだらう/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(3)ある時刻が過ぎること。「昼―」「八つ―」
(4) [1]
力士が褌(ミツ)の前に下げるもの。「―をさばいて仕切りに入る」
(5)囲碁で,第三線または第四線にある石から,盤端に向かって一路下に打つ手。
(6)関船・弁財船などの舳(ミヨシ)から垂らした,黒い縄束。たれ。
→和船
(7)「おくみさがり」の略。
(8)未払いの金。さがりがね。かけ。「三万両の―が出来/黄表紙・文武二道万石通」

さがり

さがり 【鍑】
物を煮炊きする口の大きな釜(カマ)。[和名抄]

さがり=を請(ウ)く

――を請(ウ)・く
相場が下落して買い置いた物の損失を受ける。「買置きすれば―・け/浮世草子・永代蔵 6」

さがりくち

さがりくち [3] 【下がり口】
〔「さがりぐち」とも〕
「下がり目{(3)}」に同じ。

さがりぐも

さがりぐも [4] 【下がり蜘蛛】
天井などから糸をひいておりるくも。朝の下がりぐもは,俗に吉兆とされる。

さがりごけ

さがりごけ [3] 【下がり苔】
サルオガセの異名。古今伝授の三草の一。

さがりは

さがりは [3] 【下がり端・下がり破・下がり羽・下がり葉】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛・太鼓・小鼓・大鼓の合奏で,天女などのシテまたはツレが舞いながら舞台に登場するときに用いる。
(2)歌舞伎の囃子の一。太鼓・小鼓・大鼓・三味線で合奏し,公卿・将軍などの出入りの場などに用いる。

さがりば

さがりば 【下がり端】
平安時代の女性の,額髪の端を肩のあたりで切り下げたようす。「髪も―きよげにはあれど/堤中納言(虫めづる)」

さがりばな

さがりばな [3] 【下がり花】
サガリバナ科の常緑高木。熱帯産で,河口の湿地に自生し,観賞用に栽培もされる。枝をやや垂れ気味に出し,上端付近に大きな広倒披針形の葉をつける。赤色を帯びた白色の四弁花を開く。

さがりふじ

さがりふじ [3] 【下がり藤】
(1)垂れ下がった藤。
(2)藤紋の一。下向きの二ふさの藤の花をかたどったもの。
→藤

さがりまつ

さがりまつ [3] 【下がり松】
枝の垂れ下がった松。特に,京都市左京区一乗寺にあった松。

さがりめ

さがりめ 【下がり目】
(1) [3][4]
目尻の下がっている目。たれめ。
(2) [0]
勢いの衰えかけた時期。落ち目。
(3) [0]
物価などの下落し始めたとき。さがりくち。
⇔上がり目

さがりめ

さがりめ【下がり目】
(1) eyes slanting downwards.(2) a declining trend (衰運);a downward tendency (物価の下落).

さがりゅう

さがりゅう 【嵯峨流】
(1)築庭の一流派。夢窓疎石を祖とするといわれる。
(2)和様書道の流派。角倉(スミノクラ)素庵が創始。角倉流。与市流。
(3)生け花の一流派。嵯峨天皇を開祖と伝え,大覚寺を本拠とする。

さがる

さが・る [2] 【下がる】 (動ラ五[四])
(1)物の位置が上から下へ連続的に動く。
⇔あがる
「地盤が―・る」「ズボンが―・る」
(2)物の一端が高い所に固定されて下方に垂れる。ぶらさがる。「暖簾(ノレン)が―・っている」
(3)中心的な所から離れる。
 (ア)地位の高い人の前から退出する。「陛下の御前を―・る」「お屋敷から―・る」
 (イ)後ろへ位置が移る。しりぞく。「電車が参ります。白線の内側にお―・り下さい」
 (ウ)上位の者から下位の者へ物や金が渡される。下付される。「免状が―・る」
 (エ)
〔御所が北部にあったところから〕
京都市で南の方へ行く。
⇔あがる
「四条通りを少し―・った所」
(4)他の物に比べて下または後方にある。「右肩が―・っている」「三尺ほど―・って控えている」
(5)程度・価値・金額・温度などが以前よりも低くなる。
⇔あがる
「質が―・る」「成績が―・る」「卸値は―・ったのに小売値は―・らない」「気温が氷点下に―・る」
(6)時刻が遅くなる。時代がくだる。「時代が―・る」
(7)盛りを過ぎる。衰える。「其後二郎丸が寵―・りてやうやう退けられにければ/著聞 15」
(8)ある時刻・刻限を過ぎる。「七つ―・つて清水へ参れば/狂言・清水」
〔「下げる」に対する自動詞〕
[慣用] 頭が―・溜飲が―

さがる

さがる【下がる】
[下降]fall;→英和
drop;→英和
go[fall]down;[垂下]hang down;dangle;→英和
<prices> fall[go down](下落);[退出]leave;→英和
retire;→英和
step back (後退);[衰える]wane;→英和
decline;→英和
fall off.

さがん

さがん [0][1] 【左岸】
川の上流から下流に向かって左側の岸。
⇔右岸

さがん

さがん [1] 【砂岩】
砕屑岩の一。石英・長石などの砂粒(径2ミリメートル未満の砕片)が堆積・固結してできた岩石。土木建築用石材・砥石(トイシ)材料とする。しゃがん。

さがん

さがん [1] 【鎖龕】
〔仏〕
〔「龕」は棺の意〕
葬式の際,遺骸を納めた棺のふたをすること。
→起龕

さがん

さがん【砂岩】
《地》sandstone.→英和

さがん

さがん【左岸】
the left bank <of a river> .

さき

さき【左記の】
the following.→英和
〜の通り as follows.

さき

さき [0] 【先・前】
(1)物の先端。出っ張ったところ。はな。「―のとがった棒」「指の―」
(2)進んで行く一番前。先頭。「―を切って走る」「行列の―」
(3)時間的に早いこと。
⇔あと
「―に出かける」「―に着いた順に並ぶ」
(4)順序が前であること。
⇔あと
「代金を―に払う」
(5)その時よりも前。以前。
⇔のち
「―に申したとおり」「転ばぬ―の杖」「―の世」
(6)後につづく部分。後につづく段階。つづき。「早く―を読みたい」「―を急ぐ」
(7)これからあとのこと。将来。前途。行くすえ。「―が思いやられる」「お―まっくらだ」「三年―が楽しみだ」
(8)そこより遠い所。「この―行き止まり」「大阪より―へは行ったことがない」「霧で一〇メートル―も見えない」
(9)出かけて行く場所。「旅行―」「出張―」「勤め―」
(10)取引や交渉などをする相手。先方。「―がこわがつて相手にしねへから/安愚楽鍋(魯文)」
(11)かつて,ある官職にあったこと。前(ゼン)。多く「さきの」の形で用いる。「―の関白」
(12)先払い。先駆。「大久米のますら健男を―に立て/万葉 4465」
(13)第一。まっ先。「おだやかなる思ひを―とすべし/十訓 2」
〔 アクセント(5)(11)は [0][1]〕

さき

さき 【幸】
さいわい。繁栄。「大君の命の―の聞けば貴み/万葉 4094」

さき

さき 【崎・埼】
(1)陸地が海や湖に突き出た所。みさき。「磯の―漕ぎたみ行けば/万葉 273」
(2)山の端が平野に突き出た所。はな。「岡の―いたむるごとに/万葉 4408」

さき

さき [1] 【左記】
縦書きの文書の左の方。すなわち後の方に書いた部分。普通,細目を示すのに用いる。下記。「詳細は―のとおり」「―に示すごとく」

さき

さき【先】
(1)[尖端]the point[tip,end].→英和
(2)[先頭]the head.→英和
(3)[未来]the future.→英和
(4)[続き]the sequel.→英和
(5)[先方]the other.→英和
〜が長い have a long future before one.〜が見える be in sight of one's goal.〜に before: in advance: beforehand.〜に立つ(なる) take (get) the lead.→英和
どうぞお〜に Please go ahead./After you.何より〜に first of all.〜の the ex- <Premier> .→英和
〜を争って…する try to be the first <in doing> ;→英和
struggle <to do> .→英和
〜を話す proceed <with one's story> .→英和

さき=が見える

――が見・える
(1)将来の予想がつく。「このままでは―・えている」
(2)将来を見通す力がある。

さき=に立つ

――に立・つ
(1)先頭に立つ。率先して事に当たる。
(2)まず最初に必要となる。「何をするにも金が―・つ」
(3)まずはじめにそのような状態や気持ちになる。「憤りよりも哀れみの気持ちが―・った」

さき=を争(アラソ)う

――を争(アラソ)・う
われさきにと競う。

さき=を払う

――を払・う
貴人の通行のとき,先払い{(3)}をする。「筑紫大名とおぼしくて―・つて来りける/浄瑠璃・用明天皇」

さき=を読む

――を読・む
将来に起こることを予測・推測する。

さき=を越す

――を越・す
先回りをして手を打つ。先手を打つ。

さき=を追う

――を追・う
貴人の通行のとき,先払い{(3)}をする。「この殿,大将にて―・はれけるを/徒然 196」

さきあや

さきあや [0] 【先綾】
埼玉県岩槻付近で産する高級綿織物。さらして肌着・手拭いなどに用いる。

さきいき

さきいき [0] 【先行き】
「さきゆき(先行)」に同じ。

さきうち

さきうち 【先打ち】
馬に乗って一団の先頭に立つこと。また,その者。「朝倉某が―にて陣を取たるを/太平記 36」

さきうま

さきうま [0] 【先馬】
騎馬で貴人などの行列の先頭を進むこと。さきのり。先駆け。

さきうり

さきうり [0] 【先売り】
先物(サキモノ)を売ること。まだできあがっていない物などを,将来渡すことを約して取引すること。
⇔先買い

さきおい

さきおい [0] 【先追い・前追い】
「先払い{(3)}」に同じ。

さきおう

さきお・う 【先追ふ・前追ふ】 (動ハ四)
先払い{(3)}をする。「―・ひて渡る車の侍りしを/源氏(夕顔)」

さきおおる

さきおお・る 【咲き撓る】 (動ラ四)
枝もたわむほどに咲き茂る。「春されば花―・り/万葉 3266」

さきおくり

さきおくり [0] 【先送り】 (名)スル
その時点で判断や処理をしないで,先に延ばすこと。「決定を―する」

さきおくれる

さきおく・れる [5] 【咲(き)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さきおく・る
花の咲くのが遅れる。「―・れた桜」

さきおととい

さきおととい【一昨々日】
three days ago[back].

さきおととい

さきおととい [5] 【一昨昨日】
おとといの前の日。三日前の日。さきおとつい。いっさくさくじつ。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

さきおととし

さきおととし【一昨々年】
three years ago[back].

さきおととし

さきおととし [4] 【一昨昨年】
一昨年の前の年。三年前の年。いっさくさくねん。さおととし。

さきおり

さきおり [0] 【裂(き)織り・割(き)織り】
経(タテ)糸に木綿あるいは麻を用い,古着を細く裂いたものを緯(ヨコ)糸にした厚地の織物。さっこり。ざっくり。

さきかかる

さきかか・る [4] 【咲き懸(か)る】 (動ラ五[四])
(1)花が咲き始める。「―・った花が寒気でまたしぼんでしまった」
(2)花が咲いて他の物の上におおいかかる。「大きなる松に藤の―・りて/源氏(蓬生)」
(3)花が次の季節にかけて咲き続ける。「夏にこそ―・りけれ藤のはな/拾遺(夏)」

さきかた

さきかた [0] 【先肩】
駕籠(カゴ)や輿(コシ)などをかつぐとき,棒の前の方をかつぐ人。先棒。
⇔後肩(アトカタ)

さきかた

さきかた [0] 【先方】
(取引や交渉などの)相手。せんぽう。

さきがい

さきがい [0] 【先買い】
(1)他人より先に買ってしまうこと。
(2)先物を買うこと。
⇔先売り

さきがいけん

さきがいけん [3] 【先買い権】
他の者に優先して物または権利を買うことができる権利。せんがいけん。

さきがけ

さきがけ【先駆け[魁]】
the first to charge (一番乗り); <take> the lead;→英和
a harbinger;→英和
a forerunner;→英和
a pioneer.→英和
〜をする be the first <to do> ;→英和
lead <the fashion> .

さきがけ

さきがけ [0] 【先駆け・先駈け・魁】 (名)スル
(1)全体の先頭に立ち,敵陣に攻めこむこと。「―の功名」
(2)他より先んじて物事の起こること。先んずること。「春の―」

さきがける

さきが・ける [4] 【先駆ける・先駈ける・魁ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さきが・く
〔「先駆け」をする意から〕
他に先んじて,物事をする。「他社に―・けて新製品を売り出す」

さきがし

さきがし [0] 【先貸し】 (名)スル
定まった支払い期日前に,賃金などを支払うこと。まえがし。うちがし。

さきがち

さきがち [0] 【先勝ち】
⇒せんしょう(先勝)

さきがね

さきがね [0] 【先金】
前金。また,手付け金。

さきがり

さきがり [0] 【先借り】 (名)スル
まえがり。前借(ゼンシヤク)。

さきぎり

さきぎり [0] 【先限】
限月(ゲンゲツ)を立てて行う清算取引で,目的物の受け渡し日が最も先の月のもの。先物。せんぎり。
→中限(ナカギリ)
→当限(トウギリ)

さきく

さきく 【幸く】 (副)
〔「幸(サキ)」に接尾語「く」の付いた形〕
無事に。つつがなく。幸せに。「楽浪(ササナミ)の志賀の唐崎―あれど大宮人の船待ちかねつ/万葉 30」

さきくぐり

さきくぐり [3] 【先潜り】
(1)先まわりしてこっそり物事をすること。さきまわり。「異存は無いと―をして金当の伯父さんに話して了(シマ)つた/社会百面相(魯庵)」
(2)ひがんで悪く推量すること。邪推。さきぐり。「はや涙ぐむ娘気の―せし案じ顔/人情本・梅児誉美 4」

さきくさ

さきくさ 【三枝】
枝が三つに分かれている草木。フクジュソウ・ジンチョウゲ・ミツマタ・ヤマユリ・ミツバゼリなど,諸説がある。「御歯は―の如き押歯に坐しき/古事記(下訓)」

さきくさの

さきくさの 【三枝の】 (枕詞)
枝の三つに分かれているところから「中」「三つ」にかかる。「父母もうへはなさかり―中にを寝むと/万葉 904」

さきぐい

さきぐい [0] 【先食い】 (名)スル
まだその時期ではないのに,手をつけること。「予算の―」

さきぐり

さきぐり [0] 【先潜り】
「さきくぐり(先潜){(2)}」に同じ。「何を―して,其様なることいひけるぞや/慨世士伝(逍遥)」

さきこうがい

さきこうがい [3] 【割笄】
(1)笄の一。元が一つで先が二つに分かれている笄。
(2)婦人の髪の結い方。島田に似て髪の余りを千鳥掛けに笄に巻きつけたもの。さきこうがいまげ。
割笄(2)[図]

さきこぼれる

さきこぼ・れる [5] 【咲き溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さきこぼ・る
花がいっぱいに咲く。咲き乱れる。「花が―・れる」

さきごし

さきごし [0] 【先輿・前輿】
輿の轅(ナガエ)の前方をかつぐこと。また,その人。先棒。
⇔後輿(アトゴシ)

さきごめ

さきごめ [0] 【先込め】
銃口から弾丸や火薬を詰め込むこと,またその銃。元込めに比べ旧式。
⇔元込め

さきごろ

さきごろ【先頃】
some time ago;the other day;lately.→英和

さきごろ

さきごろ [2][0] 【先頃】
現在からあまり隔たっていない,過去のある時。この間(アイダ)。「―帰朝しました」「つい―のこと」

さきさか

さきさか 【向坂】
姓氏の一。

さきさかいつろう

さきさかいつろう 【向坂逸郎】
(1897-1985) 経済学者。福岡県生まれ。九大教授。労農派の代表的論客として日本資本主義論争に加わる。戦後,社会主義協会を創設,日本社会党左派に強い影響を与える。著「地代論研究」,訳「資本論」など。

さきさま

さきさま [0] 【先様】
先方の敬称。あちらさま。「―の御意向はいかがでしょう」

さきざき

さきざき【先々】
<in> the distant future (未来);places a person goes to (場所).

さきざき

さきざき [2] 【先先】
(1)遠い将来。行く末。前途。「―が思いやられる」「―どうなることか」
(2)出かけて行く方々のところ。行く先行く先。「行く―で歓迎をうける」
(3)まえまえ。ずっと以前。「―からの準備」

さきしましょとう

さきしましょとう 【先島諸島】
沖縄県南西部,宮古諸島・八重山諸島の総称。

さきせ

さきせ 【前世】
「ぜんせ(前世)」に同じ。「是も―の因果かや/浄瑠璃・万年草(上)」

さきぜめ

さきぜめ [0] 【先攻め】
「先攻(センコウ)」に同じ。

さきそめる

さきそめる【咲き初める】
begin to bloom[blossom].

さきそめる

さきそ・める [4] 【咲(き)初める】 (動マ下一)[文]マ下二 さきそ・む
花が咲きはじめる。「桜が―・める」

さきそろう

さきそろ・う [4] 【咲き揃う】 (動ワ五[ハ四])
花が全部咲く。「百花―・う春」

さきぞなえ

さきぞなえ [3] 【先備え】
軍陣などの先頭で,先駆けを行う軍勢。先鋒。

さきぞめ

さきぞめ [0] 【先染(め)】
染色した糸で布を織ること。また,その糸や布。
⇔後(アト)染め

さきぞり

さきぞり [0] 【先反り】
刀の先の方に反りの中心があるもの。室町時代以後のものに多い。

さきたけ

さきたけ [0] 【割き竹】
割りさいた竹。

さきたけの

さきたけの 【割き竹の】 (枕詞)
(1)割き竹がたわみやすいことから,「とををとををに」にかかる。「―とををとををに天の真魚咋(マナグイ)献る/古事記(上)」
(2)割き竹が背中合わせになりやすいことから,「背向(ソガイ)」にかかる。「我が背子をいづち行かめと―そがひに寝しく今し悔しも/万葉 1412」

さきたま

さきたま 【埼玉】
古代,武蔵国の郡名。現在の埼玉県北部にあたる。

さきたまこふんぐん

さきたまこふんぐん 【埼玉古墳群】
埼玉県行田市にある古墳群。数十基あった古墳のうち稲荷山(イナリヤマ)古墳を含む約十基が現存。
→稲荷山古墳

さきだか

さきだか [0] 【先高】
株式・取引で,将来,値段が高くなる見込みのあること。
⇔先安
「―感」

さきだち

さきだち [0] 【先立ち】
先に立つこと。また,その人。先導。

さきだち

さきだち [3] 【先太刀】
人を斬るとき,最初に太刀を浴びせること。初太刀。
⇔後(ノチ)太刀

さきだって

さきだって 【先達て・先立って】 (副)
〔「さきだちて」の転〕
(1)さきごろ。せんだって。「―公時次の殿に召し具し候/歌舞伎・源平雷伝記」
(2)前もって。あらかじめ。「かくて数馬の小姓坂田一角は―やしきへ帰れば/歌舞伎・水木辰之助」

さきだつ

さきだ・つ [3] 【先立つ】
■一■ (動タ五[四])
(1)人の前に立って進む。先頭に立つ。先に行く。「衆に―・つ」「―・ちし人々,いとよくやすみ涼みて/蜻蛉(中)」
(2)ある事より前に起こる,または行われる。「試合に―・って開会式が行われた」
(3)親や配偶者などより先に死ぬ。「親に―・つ不孝」「夫に―・たれる」
(4)ある事をするのに,まず最初に必要である。最も重要である。「―・つ物は金(カネ)だ」
■二■ (動タ下二)
⇒さきだてる

さきだつ

さきだつ【先立つ】
(1) go before[ahead of];→英和
precede.→英和
(2)[先に死ぬ]die before <one's wife> .
(3)[入用](take) precede(nce).〜もの <Money is> the first consideration.…に先立って before;in advance <of> .
先立たれる be left behind <by one's son> .

さきだてる

さきだ・てる [4] 【先立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さきだ・つ
(1)人を先に行かせる。「弟を案内に―・てて行く」
(2)人を先に死なせる。「二十三にて弟を―・てしかば/十訓 2」

さきっちょ

さきっちょ [0] 【先っちょ】
物の先のところ。さきっぽ。

さきっぽ

さきっぽ [0] 【先っぽ】
物の先のところ。さきっちょ。

さきつ

さきつ 【先つ】 (連語)
以前の。過去の。

さきつおや

さきつおや 【先つ祖】
先祖。祖先。「昔,我が―速古王,貴首王の世に/日本書紀(欽明訓)」

さきつかい

さきつかい 【先使ひ】
「先払い{(3)}」に同じ。「すは悪源太が―よとて皆人色を失ひけり/平治(上)」

さきつころ

さきつころ 【先つ頃】
さきごろ。先日。さいつごろ。

さきつとし

さきつとし 【先つ年】
前年。先年。さいつとし。「一昨年(オトトシ)の―より今年まで/万葉 783」

さきつな

さきつな [0] 【先綱】
〔「さきづな」とも〕
(1)車などに綱をつけて引くときの先の方の綱。また,それを引く人。
(2)捕鯨銛(モリ)の銛綱で,銛に直接結びつけられた綱。

さきつひ

さきつひ 【先つ日】
先日。過日。

さきづけ

さきづけ [0] 【先付け】
(1)本式の料理の前に出す軽い料理。突き出し。お通し。
(2)その日よりあとの日付。
(3)「先日付(サキヒヅケ)」の略。

さきづけこぎって

さきづけこぎって [6] 【先付小切手】
⇒先日付小切手(サキヒヅケコギツテ)

さきて

さきて [0] 【先手】
(1)先頭に進む軍隊。先陣。先鋒。
(2)和船の帆柱を起こしたり倒したりするとき,船首・船尾へ引く綱。はしらびき。

さきてぐみ

さきてぐみ [0] 【先手組】
江戸幕府の職名。若年寄支配。弓組と筒組(鉄砲組)とがあり,江戸城の諸門・将軍の外出などの折の警固や火付盗賊改として市中見回りにあたった。先手。

さきどなり

さきどなり [3] 【先隣】
隣のもう一つ先。

さきども

さきども [0] 【先供】
行列の先頭に立って供をする人。

さきどり

さきどり【先取りする】
take in advance (金などを);anticipate (予期する).→英和

さきどり

さきどり [0] 【先取り】 (名)スル
(1)他人より先に物事をすること。「時代を―する」「野党の修正案を―して予算案に盛り込む」
(2)事後に受け取るべきものを事前に受け取ること。「利息を―する」

さきどりとっけん

さきどりとっけん [5] 【先取特権】
他の債権者より優先的に債務者の財産から弁済を受けることができる担保物権。

さきなます

さきなます [3] 【裂き膾】
刃物で切らずに,指で裂いて作ったイワシのなます。[季]秋。

さきに

さきに [0] 【先荷】
主人より先に,供の者が荷物を先方へ運ぶこと。また,その荷物。

さきに

さきに [0] 【先に・曩に】 (副)
前に。以前に。「―述べたように」

さきにおう

さきにお・う [4] 【咲き匂う】 (動ワ五[ハ四])
美しい色に咲く。「バラの―・う庭園」

さきにから

さきにから 【先にから】 (副)
以前から。前から。「平兵衛に会いたいと―待つてぢや/浄瑠璃・氷の朔日(上)」

さきねり

さきねり [0] 【先練り】
生糸を織る前に練ること。また,その糸で織った絹織物。御召(オメシ),銘仙(メイセン)など。

さきのこる

さきのこ・る [4] 【咲(き)残る】 (動ラ五[四])
(1)ほかの花が散ったあとまで咲いている。「梅一輪,こずえに―・る」
(2)ほかの花が咲いても,まだ咲かないでいる。遅れて咲く。「爛熳とは…一片でまり―・らぬなり/中華若木詩抄」

さきのちゅうしょおう

さきのちゅうしょおう 【前中書王】
兼明(カネアキラ)親王の別称。中務卿であったことからいう。
→中書王

さきのばし

さきのばし [0][3] 【先延ばし】
すぐやるべきことや予定していたことを先へ延ばすこと。「履行を―にする」

さきのひ

さきのひ [4][0] 【先の日】
せんじつ。せんだって。この間(アイダ)。

さきのよ

さきのよ [4][0] 【先の世】
〔仏〕
(1)この世に生まれる前の世。前世(ゼンセ)。
(2)死んでからの世。後生(ゴシヨウ)。あの世。「これも―にこの国にあとをたるべき宿世(スクセ)こそありけめ/更級」

さきのり

さきのり [0] 【先乗り】 (名)スル
(1)行列の先頭に立つ騎馬の人。前駆。
⇔後乗(アトノ)り
(2)旅興行などで,準備などのため一行より先に目的地に乗りこむこと。また,その人。

さきはう

さきは・う 【幸ふ】 (動ハ四・ハ下二)
⇒さきわう

さきばおり

さきばおり [3] 【割羽織】
⇒ぶっさきばおり(打裂羽織)

さきばこ

さきばこ [0] 【先箱】
江戸時代,大名行列の先頭に担いで行かせた挟み箱。定紋をつけ,中に正服を入れた。先挟み箱。
⇔後箱(アトバコ)

さきばしり

さきばしり [0] 【先走り】 (名)スル
(1)先走ること。さきっぱしり。お先走り。「うわさだけが―している」「あれほどにも一人―したものか解らない/暗夜行路(直哉)」
(2)武家時代,主人一行よりも先に目的地に走って行き,主人が行くことを前もって知らせる役。
(3)ある物事が到来することを前もって知らせるもの。前兆。前ぶれ。「足はやき雲や時雨の―/犬子集」

さきばしる

さきばしる【先走る】
be forward[impertinent].〜人 a forward person.

さきばしる

さきばし・る [4] 【先走る】 (動ラ五[四])
(1)不確かな理由に基づいて,ひとりよがりの判断をしたり行動をしたりする。「―・って失敗をする」「―・り過ぎた行為」
(2)他より先んじて事をする。「―・ツテ物ヲカウ/ヘボン」

さきばら

さきばら [0] 【先腹】
(1)先妻の子。
(2)主君の死に先立って切腹すること。
⇔追い腹
「―切る」

さきばらい

さきばらい【先払】
(1)[着払]payment on delivery;[前金]payment in advance.(2)[行列の]a forerunner.→英和
〜にする pay on delivery[in advance];prepay.→英和
‖運賃先払 carriage forward;freight not prepaid;freight prepaid (運賃前払いのこと).郵税先払 postage payable on delivery.

さきばらい

さきばらい [3] 【先払い】 (名)スル
(1)品物の受け渡しより前に金を払うこと。前金払い。
⇔後払い
(2)運送料・郵便料などを受け取り先が払うこと。向こう払い。着払い。
(3)貴人の外出の際,前方の通行人をその場から追いやること。また,その役を務める人。前駆。先追い。先使い。

さきひづけこぎって

さきひづけこぎって [7] 【先日付小切手】
振り出しの日付を実際の振出日よりも将来の日とする小切手。先付(サキヅケ)小切手。

さきぶと

さきぶと [0] 【先太】
棒などの先端が,元の部分より太いこと。また,そのもの。
⇔先細

さきぶとり

さきぶとり [0] 【先太り】 (名)スル
(1)先にゆくほど元の部分より太くなっていること。また,そのもの。さきぶと。
(2)時がたつにつれて勢いが盛んになること。また,財産などが次第にふえること。
⇔先細り

さきぶれ

さきぶれ【先触】
⇒前触(ぶれ).

さきぶれ

さきぶれ [0] 【先触れ】
(1)前もって知らせておくこと。また,その知らせ。前ぶれ。「―もなく訪れる」
(2)室町・江戸時代,貴人の旅行の際,あらかじめ道中の宿駅に人馬の継ぎ立てなどを準備させた命令書。

さきほこる

さきほこ・る [4] 【咲(き)誇る】 (動ラ五[四])
今が盛りであるとばかりに,美しく咲いている。「―・る庭の紅梅」

さきほど

さきほど [0] 【先程】
ついちょっと前。今しがた。さっき。「―は失礼」「―の者です」「―お会いしました」

さきほど

さきほど【先程】
some time ago;just now.〜から for some time.

さきほどらい

さきほどらい [4] 【先程来】 (副)
先程から。「―お待ちの方」
→らい(来)

さきぼう

さきぼう [0] 【先棒】
(1)(多く「お先棒」の形で)人の手先になって働くこと。「社長のお―を担ぐ」
(2)物事を先頭に立って行う人。
(3)駕籠(カゴ)の棒の前の方を担ぐ人。先肩(サキカタ)。
⇔後棒(アトボウ)
〔(3)が原義〕

さきぼう

さきぼう【先棒】
<make> a cat's-paw <of a person> (手先).

さきぼう=を振る

――を振・る
人々の先頭になって物事をする。

さきぼうかつぎ

さきぼうかつぎ [5] 【先棒担ぎ】
人の手先となって動きまわること。また,その人。お先棒担ぎ。

さきぼそ

さきぼそ [0] 【先細】
棒などの先端が,元の部分より細いこと。また,そのもの。
⇔先太

さきぼそり

さきぼそり [0] 【先細り】 (名)スル
(1)先にゆくほど元の部分より細くなっていること。また,そのもの。さきぼそ。
(2)時がたつにつれて勢いが衰えること。また,財産などが次第に減ること。
⇔先太り
「景気が―していく」

さきぼそり

さきぼそり【先細りする】
taper (off);→英和
dwindle.→英和

さきまけ

さきまけ [0] 【先負け】
⇒せんぶ(先負)

さきまわり

さきまわり【先回りする】
get ahead of <a person> ;forestall.→英和

さきまわり

さきまわり [3][0] 【先回り】 (名)スル
(1)(近道などをとって)他人よりも先に目的地に到着すること。「―して駅で待つ」
(2)他人をだしぬいて先に事をなすこと。

さきみたま

さきみたま 【幸御魂】
人に幸福を与える神の霊魂。さきたま。「吾(アレ)は是汝(イマシ)が―・奇魂(クシミタマ)なり/日本書紀(神代上訓)」

さきみだれる

さきみだ・れる [5] 【咲(き)乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さきみだ・る
入りまじって咲く。「さまざまな花が―・れる」

さきみだれる

さきみだれる【咲き乱れる】
bloom all over.

さきむり

さきむり 【防人】
「さきもり」の上代東国方言。「―に立たむ騒きに家の妹(イム)が/万葉 4364」

さきもの

さきもの【先物】
《株》 <deal in> futures.

さきもの

さきもの [0] 【先物】
(1)将来一定の時期に受け渡す条件で売買契約をした商品。「―売買」
(2)「先限(サキギリ)」に同じ。
(3)将来性のあるもの。将来もてはやされるようになる可能性のあるもの。

さきものかわせ

さきものかわせ [5] 【先物為替】
あらかじめ受け渡し時期,外貨の種類,金額,為替相場などの取引条件を定めた外国為替。為替リスクの回避や投機などに用いられる。
→現物為替

さきものがい

さきものがい [0][4] 【先物買い】 (名)スル
(1)前もって売買契約をしておいて,現品の受け渡しは一定期間後に行うこと。
(2)将来利益のありそうな事業や品物・人物などを見越して投資すること。

さきものしじょう

さきものしじょう [5] 【先物市場】
先物取引の行われる市場のこと。商品取引のほか外国為替・株式・債券・金融(金利)などの市場がある。

さきものとりひき

さきものとりひき [5][6] 【先物取引】
将来の一定期日(限月)に現品の受け渡しまたは決済を行うことを約束した売買取引。
→実物取引

さきものディスカウントりつ

さきものディスカウントりつ [10] 【先物―率】
先物相場が直物相場より安い場合の直物と先物の幅(直先幅,スプレッド)を年率で示したもの。

さきものマージン

さきものマージン [5] 【先物―】
先物相場における直物相場との開きのこと。直先スプレッド。

さきもり

さきもり [2] 【防人】
律令制下,大陸からの侵入を防ぐ目的で九州北部の沿岸や壱岐・対馬(ツシマ)に派遣された兵士。白村江での敗戦(663年)以後整備され,諸国の兵士が三年交代で任に当たったが,730年から東国兵士に限った。その後数度の改廃を経たが,一〇世紀の初頭には有名無実となった。

さきもりのうた

さきもりのうた 【防人歌】
防人の詠んだ歌。万葉集巻一四・巻二〇などにみえる。家族との別れや妻子を偲(シノ)んだ,東国方言を用いた率直な歌が多い。広義には,防人の家族の歌も含める。

さきもりのつかさ

さきもりのつかさ 【防人司】
奈良時代,大宰府(ダザイフ)の管轄にあり,防人に関する名簿・武器・教練・食料などをつかさどる役所。また,その役人。

さきやす

さきやす [0] 【先安】
株式・取引で,将来,値段が安くなる見込みのあること。
⇔先高
「―感」

さきやま

さきやま [0] 【先山・前山】
(1)炭鉱・鉱山などで,直接に切羽(キリハ)で採掘に当たる経験豊かな作業員。後山(アトヤマ)と一組みになって仕事をする。
⇔後山
(2)山林で,集材の際の木寄せおよび玉掛けをする作業員または作業班。

さきゅう

さきゅう [0] 【砂丘】
強い風によって運ばれた砂が堆積してできた丘。海辺にあるものを海岸砂丘,砂漠にあるものを内陸砂丘という。「鳥取―」

さきゅう

さきゅう【砂丘】
a sandhill;a dune.→英和

さきゅうめい

さきゅうめい 【左丘明】
中国,春秋時代の魯(ロ)の学者。孔子の弟子で,「春秋」の注釈書「春秋左氏伝」およびその補遺「国語」の作者と伝えられる。
〔「左丘」を姓とする説もある〕

さきゆき

さきゆき [0] 【先行き】
〔「さきいき」とも〕
(1)前途。将来。ゆくえ。「経営の―は明るい」「子供の―が不安だ」
(2)相場の前途,または動向。「―指標」

さきゆき

さきゆき【先行き】
the future (行末);→英和
《株》future prospects.

さきょう

さきょう [1] 【左京】
(1)〔皇居から見て左にあたるので〕
平城京・平安京の東半部。朱雀大路(スザクオオジ)を境として東西に分けた東の側。東の京。
(2)京都市北東部の区。鴨川以東,三条通り以北の地域。

さきょうしき

さきょうしき [2] 【左京職】
律令制で,左京の行政・財政・司法などをつかさどっていた役所。
→京職

さきょうのだいぶ

さきょうのだいぶ 【左京大夫】
左京職の長官。

さきょく

さきょく [0] 【叉棘】
ウニやヒトデ類の体表の棘(トゲ)が変化したもので,先端が叉状をなす構造。物をつかみ,また防身の役をする。はさみとげ。

さきよみ

さきよみ [0] 【先読み】 (名)スル
先を読むこと。将来に起こることを推測すること。「悪材料を―した反落」

さきら

さきら 【先ら】
〔「ら」は接尾語〕
才気のあらわれ。弁舌・筆勢・知恵などにいう。「ただ今の世にさえもすぐれゆたけき―を,いとど心していひつづけたる/源氏(鈴虫)」

さきわい

さきわい 【幸ひ】
しあわせ。さいわい。幸福。「―の厚き輩(トモガラ)/仏足石歌」

さきわう

さきわ・う 【幸ふ】
■一■ (動ハ四)
幸運に巡り会う。豊かに栄える。「言霊(コトダマ)の―・ふ国と語り継ぎ/万葉 894」
■二■ (動ハ下二)
幸いをもたらす。栄えさせる。「いかしの御世に―・へ奉れ/祝詞(出雲国造神賀詞)」

さきわけ

さきわけ [0] 【咲(き)分け】
同じ株の中で異なる色の花が咲くこと。また,その草木。「紅白―の梅」

さきわたし

さきわたし【先渡し】
《商》forward delivery.

さきわたし

さきわたし [0][3] 【先渡し】 (名)スル
(1)仕事にかかる前,あるいは完了以前に賃金などを渡すこと。「日当を―する」
(2)売買取引で,貨物の引き渡しを一定期間後に行うもの。「現品―」
(3)貨物を到着先で引き渡すこと。

さきわたる

さきわた・る 【咲き渡る】 (動ラ四)
花が一面に咲く。また,咲き続ける。「梅の花絶ゆることなく―・るべし/万葉 830」

さきわれスプーン

さきわれスプーン [6] 【先割れ―】
先端が割れていてフォークの役目も兼ねるスプーン。

さきん

さきん [0] 【砂金・沙金】
砂の中から産する金。金鉱床の風化分解によって分離された金粒が,砂礫(サレキ)とともに河床などに堆積したもの。しゃきん。

さきん

さきん [0] 【差金】
差し引きをした余りの金。残金。

さきん

さきん【砂金】
gold dust;alluvial gold.〜を採る wash for gold.‖砂金石 aventurine.

さきんけっさい

さきんけっさい [4] 【差金決済】
現物の受け渡しをせずに,反対売買による差額の授受で決済を行うこと。

さきんご

さきんご 【左金吾】
左衛門督(サエモンノカミ)の唐名。

さきんじる

さきん・じる [4][0] 【先んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「先んずる」の上一段化〕
「先んずる」に同じ。「人に―・じる」

さきんじる

さきんじる【先んじる】
(1)[先行]go ahead;precede.→英和
(2)[先手]forestall;→英和
anticipate.→英和
世間に〜 be ahead of the times.

さきんずる

さきん・ずる [4][0] 【先んずる】 (動サ変)[文]サ変 さきん・ず
〔「先にする」の転〕
他人よりも先に事を行う。さきんじる。「人より一歩―・ずる」

さきんせき

さきんせき [2] 【砂金石】
雲母(ウンモ)・赤鉄鉱などの微細結晶を含む石英。緑・白・銀・赤褐などの色を呈し,きらきら輝く。緑色半透明で良質のものは翡翠(ヒスイ)によく似て飾り石とする。

さきんだち

さきんだち 【さ公達】
〔「さ」は接頭語〕
きんだち。貴公子。「更衣(コロモガエ)せむや,―や/催馬楽」
〔催馬楽では「さきんだちや」で囃子詞(ハヤシコトバ)として用いられる〕

さきんづつみ

さきんづつみ [4] 【砂金包】
砂金を包んだ袋。約四五匁を標準とし一包みで一〇両に相当させた。多く贈答に用い,金貨幣の流通後は小判一〇枚を包むことで代用された。

さきんとりひき

さきんとりひき [4][5] 【差金取引】
売買対象の市価の変動から生ずる差金を利得する目的の売買。差金決済によって取引を行うこと。
→投機取引

さぎ

さぎ【鷺】
《鳥》a <snowy> heron.→英和

さぎ

さぎ [1] 【詐偽】
真実をいつわること。いつわり。

さぎ

さぎ [0] 【鷺】
コウノトリ目サギ科の鳥の総称。細く長い首・くちばし・脚をもち,水辺で魚・カエル・カニ・貝・昆虫などを餌(エサ)として生活する。アオサギ・シラサギ類・ササゴイ・ゴイサギ・ヨシゴイなど種類が多く,世界各地に分布。
鷺[図]

さぎ

さぎ【詐欺】
fraud;→英和
swindling.〜を働く defraud;→英和
practice a deception <on> .→英和
〜にかかる be swindled.‖詐欺師 a swindler;an impostor.

さぎ

さぎ [1] 【詐欺】
(1)巧みにいつわって金品をだまし取ったり,相手に損害を与えたりすること。あざむくこと。ペテン。「―にひっかかる」「―を働く」「―師」
(2)〔法〕 他人をあざむいて錯誤に陥らせる行為。民法上,詐欺による意思表示は取り消すことができ,また,詐欺による損害は詐欺者の不法行為として賠償させることができる。
→詐欺罪

さぎ=を烏(カラス)

――を烏(カラス)
〔鷺を烏だと言いくるめる意〕
白を黒というように,理を非に,また非を理に言い紛らすこと。烏を鷺。

さぎあし

さぎあし [0] 【鷺足】
(1)華足(ケソク)の丈の高いもの。唐机(トウヅクエ)などのあしとする。[安斎随筆]
(2)鷺が歩くように足を高く上げて歩く足取り。ぬきあし。[俚言集覧]
(3)田楽の舞に使用する道具。また,これに乗って演ずる田楽の舞。たかあし。「田楽の姿,下には白袴を着,その上に色ある物をうちかけ,―に乗り踊るすがた/咄本・醒睡笑」
(4)竹馬のこと。[運歩色葉集]
鷺足(1)[図]

さぎこうせいざい

さぎこうせいざい [5] 【詐欺更生罪】
株式会社の取締役・支配人らが会社更生手続きの際に,自己または他人の利益を図るか債権者・担保権者・株主を害する目的で,会社の財産を隠匿・毀棄(キキ)するなどの行為により成立する犯罪。会社更生法により処罰される。

さぎごけ

さぎごけ [0] 【鷺苔】
⇒紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)

さぎさかやま

さぎさかやま 【鷺坂山】
現在の京都府城陽市大字久世(クセ),久世神社付近の丘。((歌枕))「たくひれの―の白つつじ我ににほはね妹に示さむ/万葉 1694」

さぎざい

さぎざい [2] 【詐欺罪】
他人を錯誤に陥れ,その財物をだまし取り,またそれにより財産上不法の利益を自ら得るか他人に得させることによって成立する罪。

さぎし

さぎし [2] 【詐欺師】
うまく人をだまして金品をだまし取る者。かたり。いかさま師。ペテン師。

さぎすげ

さぎすげ [2] 【鷺菅】
カヤツリグサ科の多年草。高原の湿地に群生。高さ約30センチメートルで,葉は細く短い。夏,茎頂に小穂を数個つける。花後,果の綿毛が長く伸び,倒卵形の白い塊となる。スズメノケヤリ。マユハキグサ。

さぎずもう

さぎずもう [3] 【鷺相撲】
遊戯の一。ともに片足で立ち,もう一方の足を後ろへ折りまげて片手で持ち,他の手で突きあったり体をぶつけあい,相手を倒すもの。

さぎそう

さぎそう [0] 【鷺草】
ラン科の多年草。山中の湿地に生え,また観賞用に栽培される。茎は高さ約30センチメートル,広線形の葉を少数つける。夏,サギの飛ぶ姿に似た白色の花を頂生する。[季]夏。
鷺草[図]

さぎちょう

さぎちょう [0] 【左義長・三毬杖】
〔毬杖(ギツチヨウ)を三つ立てたところから〕
小正月に行われる火祭り。宮中では正月一五・一八日に清涼殿南庭で,青竹を立て扇・短冊などを結びつけて焼いた。民間では竹を立てて門松・注連縄(シメナワ)・書き初めなどを焼き,その火で餅を焼いて食べて無病息災を祈る。どんど。どんど焼き。さいと焼き。さんくろう焼き。ほちょじ。ほっけんぎょう。[季]新年。
左義長[図]

さぎちょうばしら

さぎちょうばしら [5] 【左義長柱】
木造仏塔の九輪の下の露盤を支えるため,心柱を囲んでやぐら状に組んだ四本の短い柱。心柱には弾み竹が取り付けてあり,その形が左義長に似ることからの名という。左義柱。爆竹(バクチク)柱。

さぎのもりべついん

さぎのもりべついん 【鷺ノ森別院】
和歌山市鷺ノ森にある浄土真宗本願寺派の別院。室町末期,了賢の開創。1580年織田信長との対立から石山本願寺を放棄した顕如が当寺に三年余の間移住し,その間本山となった。鷺ノ森御坊。

さぎはさん

さぎはさん [3] 【詐欺破産】
債務者が破産宣告の際に,自己または他人の利益を図り,または債権者を害する目的で,財産の隠匿,不利益処分,破産財団の負担の虚偽による増加,商業帳簿の変更・隠匿・毀棄(キキ)などの行為をなすこと。破産宣告の確定により犯罪となる。

さぎふえ

さぎふえ [2] 【鷺笛】
ヨウジウオ目の海魚。全長17センチメートル程度。体はやや細長く,側扁する。口は管状で,両顎に歯はない。体は粗雑な小鱗におおわれる。食用としない。本州中部以南から西太平洋・インド洋まで分布。

さぎまい

さぎまい [0] 【鷺舞】
室町時代,京都の祇園会(ギオンエ)や左義長(サギチヨウ)に出た,鷺に仮装した風流(フリユウ)の囃子舞(ハヤシマイ)。雌雄二羽で舞い,棒振り・羯鼓(カツコ)役などがつく。現在,島根県津和野町,山口県山口市などの祇園会で行われる。

さぎむすめ

さぎむすめ 【鷺娘】
歌舞伎舞踊の一。長唄。変化物,本名題「柳雛諸鳥囀(ヤナギニヒナシヨチヨウノサエズリ)」の一。壕越二三治(ホリコシニソウジ)作詞。1762年江戸市村座で初演。白鷺の精が恋に悩む娘の振りを見せ,最後に地獄に落ちて苦しむさまを演じる。

さぎょう

さぎょう【作業】
work;→英和
operations.作業中(に) while at work.‖作業時間 working hours.作業場 a workshop.作業服 overalls.

さぎょう

さぎょう [1] 【さ行・サ行】
五十音図中の第三行。さ・し・す・せ・そ。

さぎょう

さぎょう [1] 【作業】 (名)スル
(1)仕事。主として肉体労働を伴う仕事にいう。「農―」「単純―」「―員」「―服」「―場」
(2)肉体あるいは精神を通して,ある具体的な結果を生み出すこと。「―効率」
(3)行為。所行。「サントスの御―」

さぎょうかいけい

さぎょうかいけい [4] 【作業会計】
特別会計の一。政府の行う造幣局・印刷局などの事業の収支決算を明らかにすることを目的とする。

さぎょうかせつ

さぎょうかせつ [4] 【作業仮説】
〔working hypothesis〕
理論的整合性など仮説としての十分な資格は備えていないが,とりあえず研究や実験を進める上で有効な手段として立てられる仮説。
→仮説

さぎょうかんきょうそくていし

さぎょうかんきょうそくていし [10][4][3] 【作業環境測定士】
労働安全衛生法に基づき,作業環境の測定を義務づけられた場所の作業環境を測定する者。

さぎょうかんり

さぎょうかんり [4] 【作業管理】
工場など作業現場で行われる各種管理の総称。作業方法の改善や標準化,職場環境の整備などにより,原価の低減を目指す。

さぎょうきょういく

さぎょうきょういく [4] 【作業教育】
生産的な意味をもつ身体的諸活動を通じて人間形成を行おうとする教育方法。
→労作教育

さぎょうきょくせん

さぎょうきょくせん [4] 【作業曲線】
作業の能率や疲労度を測定するために,単位時間当たりの作業量の増減をグラフにしたもの。

さぎょうけんさ

さぎょうけんさ [4] 【作業検査】
一定の作業を行わせて,作業の量的・質的特徴から精神機能や性格特性を把握しようとする心理検査の一方法。クレペリン検査などがある。

さぎょうじかんけんきゅう

さぎょうじかんけんきゅう [7] 【作業時間研究】
⇒時間研究

さぎょうせいひだい

さぎょうせいひだい [6] 【作業性肥大】
⇒活動性肥大(カツドウセイヒダイ)

さぎょうたんげん

さぎょうたんげん [4] 【作業単元】
学生・生徒の自主的な学習活動を通して問題解決をさせる指導計画の構成単位。

さぎょうへんかくかつよう

さぎょうへんかくかつよう [1][5] 【サ行変格活用】
動詞の活用形式の一。口語の「する」,文語の「す」,およびそれらと複合してできた動詞にのみみられるもの。口語では「し(せ・さ)・し・する・する・すれ・しろ(せよ)」,文語では「せ・し・す・する・すれ・せよ」と活用する。サ行変格。サ変。
→変格活用
→する

さぎょうりょうほう

さぎょうりょうほう [4] 【作業療法】
〔occupational therapy〕
農耕・畜産・園芸・手芸・木工などの適当な作業を行うことにより,障害者の身体運動機能や精神心理機能の改善を目指す治療法の一。リハビリテーションの一環として行われる。

さぎょうりょうほうし

さぎょうりょうほうし [6] 【作業療法士】
〔occupational therapist〕
国家試験により免許を受け,医師の指示のもとに作業療法を行う者。OT 。

さぎり

さぎり [0] 【狭霧】
〔「さ」は接頭語〕
霧。[季]秋。

さぎりゅう

さぎりゅう 【鷺流】
狂言の流派の一。江戸時代,シテ方の観世座付きとして活躍したが,明治末期衰滅した。

さく

さく [1] 【蒴】
(1)蘚(セン)類の胞子嚢(ホウシノウ)。胞子体の主要部。球形・楕円形などで基部に柄があり,配偶体の上部につく。蘚蒴。
(2)「蒴果(サクカ)」に同じ。

さく

さく【咲く】
bloom;→英和
blossom;→英和
come out.咲いている be out[open];be in <full> bloom;→英和
〔形〕blooming[open] <flower> .

さく

さく [2] 【柵】
(1)木や竹を一定の間をおいて立て,それに横木をとりつけて,人や動物が勝手に出入りできないようにした垣。
(2)とりで。

さく

さく【裂く】
rend <one's heart> ;→英和
tear <to pieces> ;→英和
sever <the two> .→英和

さく

さく【作】
[製作・著作]a work;→英和
(a) production;→英和
[作物]a harvest;→英和
a crop.→英和
〜が良(悪)い have a good (bad) crop.‖平年作 an average crop.

さく

さく [1] 【朔】
(1)月と太陽との視位置の黄経が等しくなること。また,その時刻。月全体が太陽光線を背後から受けることになるので,地球からは月が見えない。新月。
⇔望(ボウ)
(2)陰暦で,月初めの日のこと。ついたち。
(3)古代中国で,その年の歳末に翌年の暦と政令を頒布したこと。また,その暦と政令。

さく

さ・く 【避く】 (動カ下二)
⇒さける(避)

さく

さく [1] 【幘】
(1)昔,中国で髪を包んだきれ。頭巾。
(2)天皇が神事に臨むとき,冠の纓(エイ)を巾子(コジ)ぐるみ包んで後ろで結び,垂れる白い絹。
→御幘(オサク)

さく

さく【柵】
a fence;→英和
a stockade;→英和
palings.〜を作る fence round.〜で囲う enclose with a palisade.→英和

さく

さ・く [0] 【咲く】 (動カ五[四])
(1)花のつぼみが開く。
⇔散る
「花が―・く」
(2)波が砕けて白く見える。白波が立つ。「味鎌の潟に―・く波/万葉 3551」
[可能] さける
[慣用] 話に花が―/死に花を咲かせる・一花咲かせる

さく

さく 【佐久】
長野県東部の市。佐久盆地の商業の中心。市街地は岩村田・中込・野沢の各町に分散。岩村田は旧城下町,また中山道の宿場町。コイなどの養殖が盛ん。

さく

さく [0][2]
刺身にするため大きく切りそろえた切り身。

さく

さく [1][0] 【昨】
きのう。昨日(サクジツ)。「この日冷風―の如く/日乗(荷風)」

さく

さく 【作】
(1) [1][2]
文学や美術工芸・音楽などの芸術的作品。「『草枕』は漱石の―だ」
(2) [0][2]
農産物のでき具合。「今年の―は昨年を上回るだろう」

さく

さ・く 【離く・放く】
■一■ (動カ四)
遠くへやる。引き離す。遠ざける。「見も―・かず来(キ)ぬ/万葉 450」
■二■ (動カ下二)
(1){■一■}に同じ。「難波津(ナニワヅ)にみ船泊(ハ)てぬと聞こえ来(コ)ば紐解き―・けて立ち走りせむ/万葉 896」
(2)他の動詞の連用形に付いて,心理的に外に向かう動作を表す。…やる。…して気を晴らす。「語り―・け見―・くる人目ともしみと/万葉 4154」
→振り放(サ)く
→見放(サ)く

さく

さく【策】
[計画]a plan;→英和
a scheme;→英和
a policy;→英和
[手段]a step;→英和
a measure.→英和
〜が尽きる be at one's wit's end.〜に富む be resourceful.〜を講じる take steps;devise a plan.〜を弄(ろう)する use tricks;resort to wiles.

さく

さく【割く】
spare <time to do> .→英和

さく

さく [2][1] 【策】
(1)計略。はかりごと。「―を練る」「―をめぐらす」
(2)物事や事件に対して行う処置・手段。「こうなっては―の施しようがない」「―を講ずる」
(3)永字八法(エイジハツポウ)の第五筆の横画。
→永字八法

さく

さく [1] 【索】
(1)太いなわ。つな。
(2)仏像が手にしているなわ。不動の金剛索,観音の羂索(ケンサク)など。

さく

さく [1] 【冊】
昔,中国で天子が后妃・諸侯を立てたり,封禄・爵位を授けるときに発する勅書。

さく

さく [1]
鍬(クワ)で畑を打ち返すこと。また,打ち返したうね。田のうね。さくり。

さく

さ・く [1] 【裂く・割く】
■一■ (動カ五[四])
(1)一枚の布や紙を無理に二つ以上に引き離す。ひきやぶる。《裂》「シーツを―・く」「絹を―・くような悲鳴」
(2)動物の腹を刃物で切り開く。「腹を―・いて卵を取り出す」
(3)親密な関係にある人を無理やり引き離す。《裂》「二人の仲を―・く」「生木を―・く」
(4)時間・金・人手・スペースなどの一部分を分けて他の用途に振り向ける。《割》「賞金の一部を―・いて施設に寄付する」「誘拐事件の報道に一面全部を―・く」
(5)目尻などに入れ墨をする。「あめつつ,ちどり,ましととなど―・ける利目(トメ)/古事記(中)」
〔「裂ける」に対する自動詞〕
[可能] さける
■二■ (動カ下二)
⇒さける

さく

さく 【簀】
(1)すのこ。
(2)竹を編んだむしろ。たかむしろ。

さく=を切る

――を切・る
うね間の溝の土を鍬(クワ)で掘り,農作物の根元に寄せ上げる。また,うねを作る。

さく=を奉(ウ)く

――を奉(ウ)く
〔天子が定めた暦と政令を授かる意〕
諸侯や属国が天子の命令に服従する。

さく=を弄(ロウ)する

――を弄(ロウ)・する
あれこれと策略を用いる。

さく=を易(カ)う

――を易(カ)う
⇒易簀(エキサク)

さくあたり

さくあたり [3] 【作当(た)り】
農作物の実りのよいこと。豊作。
⇔作違い

さくい

さく・い [2] (形)
(1)形式ばらずあっさりしていてつきあいよい。さっぱりしている。気さくだ。「あんなに気の―・い隣の席の妙子も黙つてゐた/うづまき(敏)」
(2)もろい。こわれやすい。[日葡]

さくい

さくい [1][2] 【作意】
(1)芸術作品における作者の意図・趣向。「折節あはれなる―など聞ゆ/奥の細道」
(2)機転。工夫。
(3)意志。たくらみ。
(4)茶道で,創意工夫。作分(サクブン)。

さくい

さくい【作為】
artificiality.〜的 artificial;→英和
intentional (故意).→英和

さくい

さくい [1] 【作為】 (名)スル
(1)あることに見せかけようと,わざと人の手を加えること。つくりごと。「―の跡が残る」「―を施す」
(2)つくること。こしらえること。「君主と人民との間を…強ひて其区別を―し/文明論之概略(諭吉)」
(3)〔法〕 人の行為のうち,積極的な行為・挙動。人を殺す,金品を盗むなど。
⇔不作為

さくい

さくい【作意】
a motif (創作);→英和
an intent(ion) (故意).→英和
〜的 intentional;→英和
deliberate.→英和
〜あって intentionally;→英和
on purpose.

さくいさいむ

さくいさいむ [4] 【作為債務】
物の給付ではなく,一定の行為を積極的になすことを内容とする債務。
⇔不作為債務

さくいたいけん

さくいたいけん [4] 【作為体験】
〔心〕 自分の考えや行為が,他人によってさせられていると感じる病的な体験。精神分裂病に特有の症状。させられ体験。

さくいたべい

さくいたべい [4] 【柵板塀】
柵の裏に板を張った塀。

さくいてき

さくいてき [0] 【作為的】 (形動)
わざと行なったさま。「―な感がある記事」

さくいはん

さくいはん [3] 【作為犯】
殺人罪や窃盗罪などのように,積極的な行為(=作為)によって成立する犯罪。現行法規の規定する犯罪の大部はこれに属する。
⇔不作為犯

さくいん

さくいん【索引】
an index.→英和
〜を付ける index.

さくいん

さくいん [0] 【索引】
■一■ (名)
ある書物に載っている項目・人名・用語などを書き出して五十音順などに並べ,その所在ページなどを示した表。インデックス。
■二■ (名)スル
(綱で)引っ張ること。「車両を―する」

さくえん

さくえん [2][0] 【錯塩】
錯イオンを含む塩。また,錯化合物の俗称。
→錯イオン
→錯体

さくおう

さくおう [0] 【策応】 (名)スル
お互いにしめし合わせて行動すること。「協力―して大に敵を悩まし/此一戦(広徳)」

さくおとこ

さくおとこ [3] 【作男】
雇われて耕作に従事する男。

さくおとこ

さくおとこ【作男】
a farmhand.→英和

さくおんな

さくおんな [3] 【作女】
雇われて耕作に従事する女。

さくか

さくか [0][1] 【蒴果】
裂果の一種。二枚以上の心皮からなる子房で,成熟すると果皮が乾燥し,縦に開裂して種子を出す。アサガオ・ホウセンカなどの実。蒴。さっか。

さくか

さくか [1] 【昨夏】
昨年の夏。去年の夏。さっか。

さくかごうぶつ

さくかごうぶつ [4] 【錯化合物】
錯体を含む化合物。配位化合物。

さくが

さくが [0] 【作画】 (名)スル
絵や写真を作ること。

さくがく

さくがく [0] 【錯愕】
おどろきまどうこと。

さくがら

さくがら【作柄】
a harvest;→英和
a crop.→英和

さくがら

さくがら [0] 【作柄】
(1)農作物の生育状態やでき具合。「―概況」
(2)芸術作品のでき具合。

さくがんき

さくがんき【削岩機】
a rock[pneumatic]drill; <米> a jackhammer.→英和

さくがんき

さくがんき [3] 【鑿岩機】
圧縮空気または電気で動かして岩盤に深く細い穴をあける機械。
〔「削岩機」とも書く〕

さくぎょう

さくぎょう [0] 【昨暁】
きのうの夜明け方。

さくくしろ

さくくしろ 【拆釧】
■一■ (名)
古代の腕飾り。鈴がついている。
■二■ (枕詞)
拆釧{■一■}に多くの鈴がついていることから,地名「五十鈴(イスズ)」にかかる。「この二柱の神は―伊須受能宮に拝(イツ)き祭る/古事記(上)」

さくぐ

さくぐ【索具】
rigging.→英和

さくぐ

さくぐ [1] 【索具】
綱を材料として作った,帆綱などの船具の総称。綱具。

さくぐわ

さくぐわ [0] 【作鍬】
耕作に用いる鍬。

さくげ

さくげ 【作毛】
⇒さくもう(作毛)

さくげき

さくげき [0] 【作劇】 (名)スル
戯曲を作ること。「―術」

さくげつ

さくげつ [0] 【朔月】
(1)朔のときの月。新月。
(2)陰暦で,ついたち。朔日。

さくげん

さくげん [0] 【遡源・溯源】
〔「そげん(遡源)」の慣用読み〕
源にさかのぼること。物事の根本をつきとめること。

さくげん

さくげん [0] 【策源】
「策源地」の略。

さくげん

さくげん【削減】
(a) reduction;→英和
a <drastic> cut.→英和
〜する cut (down);curtail.→英和

さくげん

さくげん [0] 【削減】 (名)スル
削ってへらすこと。「軍事予算を―する」

さくげんしゅうりょう

さくげんしゅうりょう 【策彦周良】
(1501-1579) 室町末期の禅僧。丹波の人。天竜寺妙智院の住僧。五山文学最後の巨匠。遣明使として二度明に渡る。著「入明日記初渡集」「再渡集」「南遊集」など。

さくげんち

さくげんち [3] 【策源地】
戦地で,前線の部隊に対し,物資の補給などの兵站(ヘイタン)活動を行う後方基地。

さくこ

さくこ [0][1] 【柵戸】
奈良時代,辺境の開拓・経営と防備のために移住させられた戸。きのへ。きべ。

さくご

さくご【錯誤】
<make> a mistake;→英和
<fall into> an error.→英和

さくご

さくご [1] 【錯誤】
(1)まちがい。あやまり。「―を犯す」「―におちいる」「試行―」「時代―」
(2)〔法〕 事実とそれに対する人の認識が一致しないこと。

さくご

さくご [0] 【錯語】
〔心〕 表出される語が誤っていること。失語症の症状の一つで,音韻の誤りや語の代用がみられる。「―症」

さくご

さくご [0] 【索語】
⇒索話(サクワ)

さくさく

さくさく [0] 【嘖嘖】 (ト|タル)[文]形動タリ
人々が口々に言いはやすさま。「好評―」「評判―たりし当代の佳人/風流仏(露伴)」
〔「悪評嘖嘖」は誤用〕

さくさく

さくさく [0] 【索索】 (ト|タル)[文]形動タリ
風が木のこずえを鳴らすさま。「青山峨々として,松吹く風―たり/平家 10」

さくさく

さくさく [0] 【鑿鑿】 (ト|タル)[文]形動タリ
言葉たくみなさま。「巌公の論―として皆肯綮に中る/佳人之奇遇(散士)」

さくさく

さくさく [1] (副)
(1)野菜などを切るときの軽い感じの音を表す語。「―とキャベツを刻む」
(2)雪や霜を踏んで歩く音を表す語。「―と霜を踏む」
(3)食べ物を歯でかむ音を表す語。「―とリンゴをかじる」
(4)水を注ぎ入れる音を表す語。「新しき桶に水を入れてこの釜どもに―と入る/宇治拾遺 1」
(5)はっきりものを言うさま。「―ト物ヲ言ウ人ヂャ/日葡」

さくさん

さくさん [0] 【柞蚕】
ヤママユガ科のガ。淡褐色で前後のはねにそれぞれ透明な窓状の斑紋がある。中国原産。繭から糸をとる。明治時代に輸入され長野県の一部で飼育。幼虫はクヌギ・コナラなどの葉を食う。

さくさん

さくさん【醋酸】
acetic acid.醋酸塩 acetate.→英和

さくさん

さくさん [0][3] 【酢酸・醋酸】
刺激臭と酸味とをもつ無色の液体。化学式 CH�COOH 酢の中に約3パーセント含まれ,その酸味の主成分をなす。酒類の酢酸発酵によって生じるほか,工業的にはエチレンからアセトアルデヒドを経て大量につくられる。生体の代謝の重要物質。染色や食品調味料として使われるほか,医薬品や,酢酸ビニル・酢酸セルロースなど化学工業における用途が広い。

さくさんきん

さくさんきん [0][3] 【酢酸菌】
エチルアルコールを直接酸化して酢酸をつくる好気性の細菌の総称。桿菌(カンキン)で運動性がなく,連鎖状につながる。醋母(サクボ)。

さくさんけんし

さくさんけんし [5] 【酢酸絹糸】
アセテート。

さくさんし

さくさんし [3] 【柞蚕糸】
柞蚕の繭からとった太い糸。やや褐色で光沢がある。この糸で織ったものを絹紬(ケンチユウ)という。

さくさんせんいそ

さくさんせんいそ [7] 【酢酸繊維素】
酢酸セルロース。

さくさんなまり

さくさんなまり [5] 【酢酸鉛】
普通は酢酸鉛(II)をいう。無色の結晶。化学式 Pb(CH�COO)� 無水塩・三水塩・一〇水塩がある。水によく溶け,甘みがあるがいずれも有毒。三水塩は鉛糖ともよばれる。鉛塩の製造・染色・医薬に用いる。また,この水溶液をしみこませて乾かした紙は酢酸鉛紙とよばれ,硫化物イオンの検出に用いる。他に酢酸鉛(IV)(4酢酸鉛)がある。

さくさんはっこう

さくさんはっこう [5] 【酢酸発酵】
酸素の存在下で酢酸菌のはたらきによりエチルアルコールから酢酸が生成する反応。酒類が長時日のうちに酸味を帯びてくる現象はこれにあたる。食酢の製造に利用。

さくさんアミル

さくさんアミル [5] 【酢酸―】
酢酸とアミルアルコール(ペンタノール)とのエステル。化学式 CH�COOC�H�� 異性体が八種類あり,いずれも無色の液体。工業用の酢酸アミルは異性体の混合物でリンゴ・ナシなどの香気をもち,溶剤・人工果実エッセンスに用いる。

さくさんエステル

さくさんエステル [5] 【酢酸―】
酢酸とアルコールから生成するエステル。一般式 CH�COOR 一般に芳香のある無色の液体。アセテート。

さくさんエチル

さくさんエチル [5] 【酢酸―】
エチルアルコールと酢酸とのエステル。化学式 CH�COOC�H� 硫酸を触媒として加熱蒸留して得られる無色の液体。水には溶けにくい。パイナップルに似た芳香がある。香料や抽出溶媒に用いる。

さくさんナトリウム

さくさんナトリウム [7] 【酢酸―】
酢酸と水酸化ナトリウムの反応で生ずる白色の結晶。化学式 CH�COONa 水に溶ける。媒染剤・緩衝液のほか,保温剤としても用いられる。

さくさんビニル

さくさんビニル [5] 【酢酸―】
酢酸亜鉛を触媒として,アセチレンと酢酸から製造される無色の液体。化学式 CH�=CHOCOCH� 甘い臭気がある。水にはあまり溶けない。ポリ酢酸ビニルの製造原料。エチレンと酢酸から製造する方法もある。

さくさんメチル

さくさんメチル [5] 【酢酸―】
メチルアルコールと酢酸を,硫酸触媒の共存下で反応させて得られるエステル。化学式 CH�COOCH� 無色の液体で,水やアルコール・エーテルに溶ける。芳香がある。香料・抽出溶媒・ワニス・ラッカーのほか,合成樹脂製造に用いる。

さくざつ

さくざつ [0] 【錯雑】 (名・形動)スル [文]ナリ
いろいろなものが見分けがつかないほどに入りまじっている・こと(さま)。錯綜。「種々(イロイロ)な叫びの―して聞える声が/土(節)」「差別なく混合して記載したる六国史等の―なるに比すれば/日本開化小史(卯吉)」

さくし

さくし【錯視】
an optical illusion.

さくし

さくし【作詩する】
write a poem.→英和
作詩法 the art of versification;prosody.→英和

さくし

さくし [1][0] 【錯視】
〔心〕 視覚における錯覚。ある図形の大きさ・長さ・方向などが,周囲の図形の影響を受けて実際とは違って知覚される幾何学的錯視が代表的。
錯視=1[図]
錯視=2[図]
錯視=3[図]
錯視=4[図]
錯視=5[図]

さくし

さくし [1] 【策試】
昔,中国の官吏登用試験の一課目。問題を出して,政治の得失や時事に関する意見を述べさせたこと。日本の律令官制下にもあった。策問。

さくし

さくし [1] 【策士】
策略のうまい人。常にはかりごとを用いて,巧みに駆け引きする人。

さくし

さくし【策士】
a man of resource;a tactician;→英和
a schemer (悪い意味で).

さくし

さくし [0] 【作詞】 (名)スル
歌の文句を作ること。「―家」

さくし

さくし【作詞する】
write the lyrics[words].A 氏作詞 B 氏作曲 words[lyrics]by A and music by B.‖作詞家 a songwriter[lyricist].

さくし

さくし [0][1] 【柵址】
古代の城柵の遺跡。柵跡。

さくし

さくし [0] 【作詩】 (名)スル
詩を作ること。

さくし=策におぼれる

――策におぼれる
策略のうまい人間は自分の策略に頼りすぎて,かえって失敗する。

さくしき

さくしき 【作職】
中世荘園において,作人がその請作地(ウケサクチ)についてもっていた耕作権と収益権。百姓職。作手(サクテ)職。作人職。作主職。

さくしゃ

さくしゃ【作者】
an author;→英和
a writer.

さくしゃ

さくしゃ [1] 【作者】
(1)芸術作品を作った人。「源氏物語の―」
(2)芝居の脚本を書く人。「狂言―」「座付き―」
(3)勅撰集などに作品がえらばれた歌人。「今はまして―に加はるべきにてもあらぬ/新葉(雑中詞)」

さくしゃべや

さくしゃべや [0] 【作者部屋】
歌舞伎劇場で,その劇場直属の狂言作者のいる部屋。

さくしゅ

さくしゅ [1] 【搾取】 (名)スル
(1)階級社会において,生産手段の所有者が生産手段をもたない直接生産者から,その労働の成果を無償で取得すること。資本主義社会では,資本家が労働者から剰余価値を取得する形で表れる。マルクス経済学の基本概念の一。
→剰余価値
(2)動物の乳や草木の汁などをしぼりとること。

さくしゅ

さくしゅ【搾取】
<intermediary> exploitation.〜する squeeze;→英和
exploit.→英和

さくしゅう

さくしゅう [0] 【昨週】
前の週。先週。

さくしゅう

さくしゅう 【作州】
美作(ミマサカ)国の別名。

さくしゅう

さくしゅう [0] 【昨秋】
昨年の秋。去年の秋。

さくしゅつ

さくしゅつ [0] 【作出】 (名)スル
新しく作り出すこと。

さくしゅん

さくしゅん [0] 【昨春】
昨年の春。去年の春。

さくしょ

さくしょ [1] 【策書】
(1)竹簡に書いた文書。
(2)〔竹簡に書いたことから〕
官吏の任免のための辞令書。

さくしょ

さくしょ [1] 【索書】
書物をさがすこと。

さくしょう

さくしょう [0] 【昨宵】
昨日のよい。昨夕(サクセキ)。ゆうべ。

さくしんがくいんだいがく

さくしんがくいんだいがく 【作新学院大学】
私立大学の一。1885年(明治18)創立の下野英学校を源とし,1988年(昭和63)設立。本部は宇都宮市。

さくじ

さくじ [0] 【作字】 (名)スル
印刷用の文字を作ること。

さくじ

さくじ [0] 【作事】
家屋などを建築・修繕すること。

さくじ

さくじ [0] 【索餌】
餌(エサ)を探し求めること。「―行動」

さくじかた

さくじかた [0] 【作事方】
江戸時代,作事奉行に属して幕府の建築工事をつかさどった者。

さくじつ

さくじつ [2] 【昨日】
きょうの前日。きのう。

さくじつ

さくじつ【昨日】
⇒昨日(きのう).

さくじつ

さくじつ [0] 【朔日】
陰暦で,毎月の第一日。ついたち。

さくじば

さくじば [0] 【作事場】
建築などの仕事場。普請場(フシンバ)。

さくじぶぎょう

さくじぶぎょう [4] 【作事奉行】
鎌倉・室町・江戸幕府の職名。殿舎の造営・修理などの建築工事をつかさどった。江戸時代には普請奉行・小普請奉行とともに下三奉行と呼ばれた。

さくじゃく

さくじゃく [0] 【削弱】 (名)スル
勢力などをけずり取って弱くすること。「豊臣氏を―する/日本開化小史(卯吉)」

さくじゅう

さくじゅう [0] 【搾汁】 (名)スル
(果実などの)汁をしぼること。また,そのしぼった汁。「―機」

さくじゅつ

さくじゅつ [0] 【作述】
(1)先人の意見を述べることと新説を出すこと。
(2)書物などを著して考えを述べること。

さくじょ

さくじょ【削除】
elimination;deletion.〜する eliminate;→英和
cancel;→英和
delete;→英和
strike[cross]out.

さくじょ

さくじょ [1] 【削除】 (名)スル
文章などの一部をけずってのぞくこと。「不穏当な文句を―する」

さくじょう

さくじょう [2] 【槊杖】
小銃の銃身腔内を掃除するのに用いる細長い棒。

さくじょう

さくじょう [2][0] 【索条】
麻・鋼を芯(シン)とし,針金を縒(ヨ)り合わせたもの数本をまきつけた綱。

さくじょう

さくじょう【索条】
a cable;→英和
a rope.→英和

さくじょう

さくじょう 【錫杖】
⇒しゃくじょう(錫杖)

さくじょう

さくじょう [0] 【作条】
作物の種をまくために,畑に一定間隔に掘る浅い溝。まきみぞ。

さくじょうそしき

さくじょうそしき サクジヤウ― [5] 【柵状組織】
同化組織の一。葉の表皮の下にあって,細長い細胞が密に一〜数層縦に配列する。その下の海綿状組織とともに葉肉を構成する。細胞内に葉緑体を多く含み,光合成を行う。
→海綿状組織

さくじょうてつどう

さくじょうてつどう [5] 【索条鉄道】
ケーブル-カーのこと。鋼索鉄道。

さくじる

さくじ・る (動ラ四)
こざかしく振る舞う。こましゃくれる。「いと―・りおよずけたる人立ち交(マジ)りて/源氏(乙女)」

さくす

さく・す [2] 【策す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「策する」の五段化〕
「策する」に同じ。「そんな悪事を―・す人とは思われない」
■二■ (動サ変)
⇒さくする

さくす

さく・す 【冊す】 (動サ変)
勅命によって皇太子・皇后・諸侯などを立てる。

さくすず

さくすず 【拆鈴】 (枕詞)
〔「拆鈴」は,口の割れた鈴の意〕
地名「五十鈴(イスズ)」にかかる。「神風(カムカゼ)の伊勢の国の百伝ふ度逢県(ワタライノアガタ)の―の五十鈴の宮にます神/日本書紀(神功訓)」

さくする

さく・する [3] 【作する】 (動サ変)[文]サ変 さく・す
つくる。製作する。「五彩の竜文を―・し/不二の高根(麗水)」

さくする

さく・する [3] 【策する】 (動サ変)[文]サ変 さく・す
はかりごとをめぐらす。計略を立てる。「一計を―・する」

さくず

さくず【作図】
(a) drawing;→英和
designing;→英和
《数》construction.→英和
〜する draw a figure;→英和
construct.→英和

さくず

さくず [0] 【作図】 (名)スル
(1)図面をつくること。
(2)〔数〕 定規とコンパスだけを用いて,与えられた条件に適する図形をつくること。「―題」

さくずふのうもんだい

さくずふのうもんだい [7] 【作図不能問題】
定規とコンパスとを有限回用いたのでは作図することのできない問題。有名なものとして角の三等分・立方倍積問題・円積問題がある。

さくせい

さくせい [0] 【鑿井】 (名)スル
地下水や石油などを採取するために井戸を掘ること。

さくせい

さくせい [0] 【作成】 (名)スル
主に書類や計画などを作り出すこと。「計画書を―する」「書類の―を依頼する」

さくせい

さくせい【作成する】
draw up;make out <a check> ;prepare <a deed> .→英和

さくせい

さくせい [0] 【削正】
(1)他人の詩文の語句を添削すること。斧正(フセイ)。
(2)物を削って正しい形に整えること。

さくせい

さくせい [0] 【作製】 (名)スル
ものを作り出すこと。製作。

さくせき

さくせき [0] 【昨夕】
きのうの夜。ゆうべ。さくゆう。

さくせつ

さくせつ [0] 【錯節】
(1)入り組んだ木のふし。「盤根―」
(2)こみ入って,解決困難な事件や問題。

さくせん

さくせん【作戦】
(military) operations (行動);[策略]tactics;→英和
strategy.→英和
〜を練る elaborate a plan of operations.‖作戦計画(根拠地) a plan (base) of operations.

さくせん

さくせん [0] 【作戦・策戦】
(1)戦う際の計画。敵に対する計画。「―を立てる」
(2)兵団のある期間にわたる対敵行動。「空輸―」「―要務令」

さくせんけいかく

さくせんけいかく [5] 【作戦計画】
(1)対敵行動に関する計画。作戦遂行のための立案・企画。
(2)一般に,計略。

さくせんこうどう

さくせんこうどう [5] 【作戦行動】
作戦計画に従った実際の対敵行動。

さくせんもくひょう

さくせんもくひょう [5] 【作戦目標】
作戦上,軍隊が目標とする地点および敵の主力。

さくぜん

さくぜん [0] 【索然】 (ト|タル)[文]形動タリ
おもしろみのなくなるさま。興味のうせるさま。「興味亦―たるを免れず/佳人之奇遇(散士)」「此刺激を取り去ると―として没趣味なものになつて仕舞ふ/吾輩は猫である(漱石)」

さくそう

さくそう【錯綜した】
<be> complicated;→英和
intricate;→英和
involved.→英和

さくそう

さくそう [0] 【錯綜】 (名)スル
物事が複雑に入り組んでいること。入りまじっていること。錯雑。「指揮系統が―している」「―した論理展開」

さくぞう

さくぞう サクザウ 【作蔵】
男根を擬人化した語。「命には構ひのなきやうに―を切られます御契約(ゴナイヤク)/浮世草子・一代男 8」

さくたい

さくたい [0] 【錯体】
(1)一つの原子やイオンを中心とし,その周囲に他のイオン・原子・分子や原子団が立体的に規則正しく配置されて生じた分子やイオンなどの原子集団。
(2)分子またはイオンに,他の原子・分子・イオンが配位結合して生じた原子集団。配位化合物。

さくたて

さくたて [0] 【さく立て】
作物を栽培する土地を高くするため,浅い溝を切り,その土を溝と平行に小高く積み上げること。うねたて。

さくたん

さくたん [0] 【朔旦】
月の第一日の朝。ついたちの朝。

さくたんとうじ

さくたんとうじ [5] 【朔旦冬至】
陰暦一一月一日が冬至にあたる日。19年に一度ある。吉日として宮中で祝宴(朔旦の旬(シユン))が行われた。

さくだいしょう

さくだいしょう [3] 【作大将】
作男の中で頭立つ者。

さくだめし

さくだめし [3] 【作試し】
年占(トシウラ)の一。正月,餅に作物の名を書いて米を盛った枡(マス)の上に伏せ,餅についた米粒の量によって豊凶を占うもの。

さくちがい

さくちがい [3] 【作違い】
農作物のできばえが予想に反して悪いこと。凶作。不作。
⇔作当たり

さくちゅう

さくちゅう [0] 【作中】
作品に描かれた話の中。「―の人物」

さくちょう

さくちょう【昨朝】
yesterday morning.

さくちょう

さくちょう [0] 【昨朝】
きのうの朝。昨旦(サクタン)。

さくっと

さくっと [2] (副)
すこし固い粉状のものを,すくったり割ったり噛(カ)んだりしたときの音を表す語。

さくづけ

さくづけ [0] 【作付け】 (名)スル
〔「さくつけ」とも〕
田畑に作物を植えつけること。「―面積」

さくづけ

さくづけ【作付】
planting.作付面積 a planted area; <rice> acreage.→英和

さくづけほうしき

さくづけほうしき [5] 【作付け方式】
田畑の作付けの様式。土壌や作物の特性,労力の配分などによって決定される。代田式・休閑式・輪栽式など。耕種方式。

さくて

さくて 【作手】
平安時代,荘園における農民の耕作権。作手職。作人職。作職。

さくてい

さくてい [0] 【削蹄】
家畜,特に馬の伸びたひづめをけずって形を整えること。

さくてい

さくてい [0] 【作庭】
庭園を作ること。

さくてい

さくてい [0] 【策定】 (名)スル
政策や計画などを考えてきめること。「予算案を―する」

さくてい

さくてい [0] 【索梯】
なわばしご。つなばしご。

さくていき

さくていき 【作庭記】
造園書。一巻。橘俊綱(1028-1094)著か。庭園全体の意匠,各部の作庭法,石組(イワグミ),作庭の禁忌などを記し,日本庭園の意匠の源流を伝える。前栽(センザイ)秘抄。

さくてき

さくてき [0] 【索敵】 (名)スル
戦闘中,敵軍のありかなどを捜し求めること。「機上から―を続ける」「―行」

さくてん

さくてん [0] 【釈奠】
⇒せきてん(釈奠)

さくでん

さくでん 【策伝】
⇒安楽庵(アンラクアン)策伝

さくとう

さくとう [0] 【作刀】 (名)スル
日本刀を製作すること。

さくとう

さくとう [0] 【作陶】 (名)スル
陶器を作ること。

さくとう

さくとう [0] 【昨冬】
去年の冬。

さくとく

さくとく [0] 【作得・作徳】
(1)近世,田畑の収穫中から年貢を納めた残りの分。
(2)近世,地主が小作人からとる小作米。

さくど

さくど [1] 【作土】
耕して作物を植える耕地の表層の土。作物の根が伸び広がる部分。耕土。表土。
⇔心土

さくどう

さくどう【策動する】
maneuver <behind the scens> ;→英和
machinate.→英和

さくどう

さくどう [0] 【策動】 (名)スル
ひそかに計画を立てて活動すること。多く悪いことを計画する場合にいう。「クーデターを―する」「会社乗っ取りの―」

さくどう

さくどう [0] 【索道】
空中に架設した鋼索に運搬器を取りつけ,人や荷物を運搬する装置。ロープ-ウエー。

さくどり

さくどり [0] 【作取り】
(1)「つくりどり(作取)」に同じ。
(2)小作人。
(3)おろした魚の身から,血合いなどを取り除き,形を整えること。

さくなみおんせん

さくなみおんせん 【作並温泉】
宮城県仙台市青葉区,広瀬川上流沿岸にある硫酸塩泉。

さくなり

さくなり 【作様】
当世具足の兜(カブト)の様式の一。甲冑師(カツチユウシ)明珍家特有の作風のものをいい,高勝山ほか種々のタイプがある。

さくにゅう

さくにゅう [0] 【搾乳】 (名)スル
乳をしぼること。

さくにゅう

さくにゅう【搾乳する】
milk.→英和
‖搾乳器 a milking machine.搾乳場 a dairy.

さくにゅうき

さくにゅうき [3] 【搾乳機】
減圧による吸引力を利用して牛などから乳をしぼる機械。ミルカー。

さくにん

さくにん [0] 【作人】
(1)田畑を耕作する人。農人。
(2)荘園領主から土地をあてがわれ,これを耕作する者。田堵(タト)。
(3)器物などを製作する人。

さくねん

さくねん [0] 【昨年】
今年の前の年。去年。
〔「去年」は古くからの漢語。「昨年」は明治以降用いられた語〕

さくねん

さくねん【昨年】
last year.

さくねんど

さくねんど [3] 【昨年度】
今の年度の前の年度。

さくのあぶみ

さくのあぶみ 【作の鐙】
〔「作」は「伊勢家の作」の意〕
大坪道禅が考案し,伊勢家に伝えたという鐙。木に鉄を合わせたもの。

さくのくら

さくのくら 【作の鞍】
〔「作」は「伊勢家の作」の意〕
大坪道禅が考案し伊勢家に伝えたという鞍。鞍壺(クラツボ)が深く軍用。

さくはく

さくはく [0] 【削剥】 (名)スル
(1)けずりはぐこと。すりへらすこと。
(2)風化・浸食によって地表がけずり取られ,地下の岩石が露出すること。また,その結果,全面的に地表が低下すること。「―作用」

さくはなの

さくはなの 【咲く花の】 (枕詞)
咲いた花は色があせてうつろうことから,「うつろう」にかかる。「常なりし笑まひ眉引き―うつろひにけり/万葉 804」

さくはん

さくはん 【作半】
中世,荘園で領主と作人が収穫を刈り分けて折半すること。また,その田。新開地・川成りなど収穫が安定しない土地に多くみられた。

さくば

さくば [0] 【作場】
耕作する場所。田畑。

さくばく

さくばく [0] 【索漠・索莫・索寞】 (ト|タル)[文]形動タリ
心を慰めるものもなくさびしいさま。荒涼としたさま。「ろくな家具もない―たる部屋」「―とした気持ち」

さくばん

さくばん【昨晩】
⇒昨夜.

さくばん

さくばん [2] 【昨晩】
きのうの夜。ゆうべ。

さくひこんぜ

さくひこんぜ [1][1] 【昨非今是】
〔陶潜の帰去来辞「実迷�途其未�遠,覚�今是而昨非�」による〕
昨日誤りだと思ったことを今日は正しいと思うこと。是非判断が相対的なものであることをいう。今是昨非。

さくひょう

さくひょう [0] 【作表】 (名)スル
表を作ること。

さくひん

さくひん [0] 【作品】
製作した品。特に,文芸・音楽・美術工芸などの芸術的製作物。「文芸―」「芸術―」

さくひん

さくひん【作品】
a (piece of) work;a piece;→英和
works.

さくびゅう

さくびゅう [0] 【錯謬】
あやまりたがうこと。「―に入るを免かれんを欲するに非ず/自由之理(正直)」

さくびょう

さくびょう [0] 【作病】
病気のふりをすること。つくりやまい。仮病(ケビヨウ)。「芳江様(サン)が其様(ソン)な―なんか/魔風恋風(天外)」

さくふう

さくふう【作風】
a (literary) style.

さくふう

さくふう [0] 【朔風】
〔「朔」は北方の意〕
北風。[季]冬。

さくふう

さくふう [0] 【作風】
芸術作品に表れた作者の特徴となるような傾向・手法。「古典的な―」「―が一変する」

さくぶつ

さくぶつ [2] 【作物】
作ったもの。特に,芸術的作品。

さくぶん

さくぶん [0] 【作文】 (名)スル
(1)文章を作ること。また,その文章。
(2)国語教育の一分野。第二次大戦前の小学校では綴(ツヅ)り方と呼ばれた。
(3)文章の上でまとめてあるだけで,実質の伴わないこと。「机上の―にすぎない」
→さくもん

さくぶん

さくぶん【作文】
composition (作ること);→英和
[文章] a composition;an essay.→英和
〜を書く write an essay <on> .‖自由(英)作文 (a) free (English) composition.

さくへい

さくへい 【朔幣】
中古・中世,毎月朔日に国司が国内の主要な神社に幣帛を捧げたこと。

さくへいもん

さくへいもん 【朔平門】
平安京内裏外郭門の一つで北面中央にある門。北の陣。縫殿陣(ヌイドノノジン)。
→内裏

さくべい

さくべい 【索餅】
小麦粉と米の粉とを練り合わせて,縄のように細長くねじって油で揚げた菓子。昔,宮中で陰暦七月七日に,瘧(オコリ)よけのまじないとして食べた。むぎなわ。[和名抄]

さくべえ

さくべえ サクベヱ 【作兵衛】
「作病」を人名に見立てた語。「掛取が来ると―うなり出し/柳多留 35」

さくほう

さくほう [0] 【朔方】
〔「朔」は北の意〕
北方。朔北。

さくほう

さくほう [0] 【昨報】
(新聞などで)昨日の報道。

さくほう

さくほう 【冊封】
古く,中国で冊をもって爵位を授けること。また,その書状。

さくほう

さくほう [0] 【作法】
ものの作り方。「文章―」
→さほう

さくほうし

さくほうし 【笏拍子】
⇒しゃくびょうし(笏拍子)

さくほうし

さくほうし 【冊封使】
中国で,天子の勅を奉じて近隣の属国に使いとして行き,その国王に封爵を授ける使節。

さくほく

さくほく [0] 【朔北】
〔「朔」も北方の意〕
(1)きた。北方。朔方。
(2)中国北方の辺境。

さくぼ

さくぼ [0][2] 【昨暮】
きのうの暮れ方。

さくぼ

さくぼ [1] 【醋母・酢母】
⇒酢酸菌(サクサンキン)

さくぼう

さくぼう [0] 【朔望】
〔「朔」は一日,「望」は一五日〕
新月と満月。陰暦の一日と一五日。

さくぼう

さくぼう [0] 【策謀】 (名)スル
はかりごとをめぐらすこと。計略。「会社の乗っ取りを―する」

さくぼう

さくぼう【策謀】
(a) machination; <contrive> a stratagem;→英和
<use> an artifice.→英和

さくぼうげつ

さくぼうげつ [3] 【朔望月】
月の朔(新月)から次の朔,または望(満月)から次の望に至る周期の平均値。西暦2000年における値は二九・五三〇五八九日。太陰月。

さくぼうちょう

さくぼうちょう [0] 【朔望潮】
新月および満月ののち一〜二日して生ずる,潮差の最も大きい潮汐。大潮(オオシオ)。

さくぼんち

さくぼんち 【佐久盆地】
長野県東部,浅間山と八ヶ岳の間に広がる盆地。盆地の中央を千曲川が流れ,小諸・佐久市が中心地。

さくま

さくま [0] 【作間】
(1)作物の植えてある畝と畝の間の空地。
(2)農業のひまな時期。農閑期。

さくま

さくま [1] 【削磨】 (名)スル
(1)すりへらすこと。削ってみがくこと。
(2)風・水の作用などで,岩石などが削られること。

さくま

さくま 【佐久間】
姓氏の一。

さくまかせぎ

さくまかせぎ 【作間稼ぎ】
江戸時代,農民が農閑期に農業以外の仕事に就いて収入を得ること。作間商い。

さくまかなえ

さくまかなえ 【佐久間鼎】
(1888-1970) 心理学者・音声学者・国語学者。千葉県生まれ。九大・東洋大教授。日本語のアクセントおよび文法に関する論が多い。著「ゲシタルト心理学」「日本音声学」「現代日本語の表現と語法」など。

さくまげんば

さくまげんば 【佐久間玄蕃】
佐久間盛政(モリマサ)の通称。

さくましょうざん

さくましょうざん 【佐久間象山】
〔「ぞうざん」とも〕
(1811-1864) 幕末の兵学者・思想家。信州松代藩士。名は啓(ヒラキ)。象山は号。佐藤一斎に朱子学を学び江戸神田に象山書院を興す。蘭学・砲術に通じ,開国論を唱えたが,攘夷派のために暗殺された。門人に勝海舟・吉田松陰らがいる。著「省諐録(セイケンロク)」など。

さくまつとむ

さくまつとむ 【佐久間勉】
(1879-1910) 海軍軍人。福井県生まれ。1910年(明治43),第六潜水艇艇長として周防灘で潜航訓練中遭難,死ぬまで報告を書き続けた。

さくまていいち

さくまていいち 【佐久間貞一】
(1846-1898) 実業家。東京生まれ。活版印刷所秀英舎を設立。労資共存・工場法制定を主張。労働組合期成同盟会評議員。

さくまのぶもり

さくまのぶもり 【佐久間信盛】
(1527-1581) 戦国・安土桃山時代の武将。織田信長の重臣。石山本願寺攻めに難航,指揮の不備を問責されて改易。高野山で剃髪。

さくまもりまさ

さくまもりまさ 【佐久間盛政】
(1554-1583) 安土桃山時代の武将。尾張の人。玄蕃允(ゲンバノジヨウ)と称す。豪勇をうたわれ,鬼玄蕃とも。織田信長,のち伯父の柴田勝家に仕え,賤ヶ岳の戦いに敗れ,捕らえられて斬首。

さくまダム

さくまダム 【佐久間―】
静岡県佐久間町と愛知県豊根村の県境の天竜川中流にある多目的ダム。堤高156メートル。1956年(昭和31)完成。

さくむ

さく・む (動マ四)
踏み分けて行く。「山川を岩根―・みて踏み通り/万葉 4465」

さくめい

さくめい [0] 【冊命】
皇后・皇太子・宰相などを立てるとき,詔書を書いて命じること。

さくめい

さくめい [0] 【策命】
(1)中国で,天子が諸侯・卿(ケイ)・大夫(タイフ)に下した文書。策書。辞令書。
(2)〔「さくみょう」とも〕
日本の古代,宣命体で書いた詔勅。明治以後は,贈位の際に賜る宣命をいう。

さくめい

さくめい [0] 【錯迷】
知性がくらんで正しい判断ができないこと。また,そういう状態。「念仏題目の偏固,―にして取るに足らざる者素(モト)より多かりしも/真善美日本人(雪嶺)」

さくもう

さくもう 【作毛】
稲の実り。さくげ。「コトシワ―ガヨイ/日葡」

さくもく

さくもく [0] 【作目】
農耕地あるいは草地・林地などで栽培される作物の種類。また,飼養される家畜の種類や農畜産物加工の種類。

さくもつ

さくもつ【作物】
<raise> crops;farm products[produce].〜に良(悪)い be good for (harmful to) the crops.

さくもつ

さくもつ [2] 【作物】
(1)田畑に植えて栽培する植物。農作物や園芸作物。
(2)「さくぶつ(作物)」に同じ。

さくもつげんかい

さくもつげんかい [5] 【作物限界】
ある作物が栽培可能な気候・地理および経済的条件の限度。耕境(コウキヨウ)。

さくもの

さくもの [0] 【作物】
(1)刀剣・器具など名工の製作品。名作。
(2)地唄で,滑稽な内容をもつ曲の称。宝暦(1751-1764)頃から始まった。

さくもん

さくもん [0] 【策問】
⇒策試(サクシ)

さくもん

さくもん 【作文】
(1)漢詩文をつくること。「―のふね,管絃の舟,和歌のふねとわかたせ給て/大鏡(師尹)」
(2)文章をつくること。さくぶん。「―に名を得し難波の西鶴も/鶉衣」

さくもん

さくもん [0] 【柵門】
城柵の門。

さくもんだいたい

さくもんだいたい 【作文大体】
漢詩文の作法・作例についてしるした書。著者未詳。平安中期頃の成立とされるが,室町末期まで,何人もの手により増補改編がなされた。

さくや

さくや [2] 【昨夜】
きのうの夜。昨晩。

さくや

さくや【昨夜】
last night[evening];yesterday evening.

さくやく

さくやく [0] 【炸薬】
弾丸・爆弾・魚雷・地雷・機雷などに入れ,爆発させるための火薬。

さくやらい

さくやらい [3] 【柵矢来】
木を粗く組んで作った囲い。

さくゆ

さくゆ [0] 【搾油】 (名)スル
植物の種子・果実などから油をしぼりとること。

さくゆう

さくゆう [0] 【昨夕】
きのうの夕方。さくせき。

さくよう

さくよう [0] 【腊葉】
〔「せきよう(腊葉)」の慣用読み〕
「押し葉」に同じ。「―集」

さくようおんがくだいがく

さくようおんがくだいがく サクヤウ― 【作陽音楽大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)設立。本部は津山市。

さくら

さくら 【佐久良】
姓氏の一。

さくら

さくら
<act as> a decoy (大道商人の);→英和
a by-bidder (競売の);a claquer (劇場の).

さくら

さくら【桜】
(1) a cherry tree;cherry blossoms (花);pink (色).→英和
(2)[馬肉]horseflesh.→英和
‖桜前線 the cherry-blossom front.

さくら

さくら [0] 【桜】
(1)バラ科サクラ属の落葉高木または低木。北半球の温帯と暖帯に分布し二〇〜三〇種がある。日本に最も種類が多く,奈良時代から栽植され,園芸品種も多い。春,葉に先立ちまたは同時に開花。花は淡紅色ないし白色の五弁花で,八重咲きのものもある。西洋実桜(ミザクラ)の実はサクランボといい,食用。材は器具・版木・薪炭用。重弁の花を塩漬けにして桜湯として飲み,葉は桜餅に使用。染井吉野が代表的であるが,山桜・江戸彼岸・大島桜・八重桜も各地に植えられている。日本の国花。[季]春。
(2)馬肉の俗称。
(3)「桜色」の略。
(4)露店などで,客の買い気をそそるため,客のふりをして買い物する仲間。
〔「ただで見る」の意から芝居の無料見物人の意となり,そこから生じたという〕
(5)「桜襲(ガサネ)」の略。
(6)家紋の一。桜の花,花と枝葉をかたどったもの。

さくら

さくら 【佐倉】
千葉県北部の市。印旛沼の南岸に位置。近世,堀田氏の城下町で,城跡に国立歴史民俗博物館がある。

さくらあさ

さくらあさ [3] 【桜麻】
麻の一種。花の色から,あるいは種子をまく時期からともいうが実体は不詳。俳諧では夏の季語とされた。さくらお。「畑打音やあらしの―(芭蕉)/花摘」

さくらあさの

さくらあさの 【桜麻の】 (枕詞)
⇒さくらおの

さくらあずまお

さくらあずまお 【佐久良東雄】
(1811-1860) 幕末の志士・歌人。名は「はるお」とも。号,薑園(キヨウエン)。常陸(ヒタチ)の人。桜田門外の変に連座し,獄死。歌集「薑園集」

さくらい

さくらい サクラヰ 【桜井】
姓氏の一。

さくらい

さくらい サクラヰ 【桜井】
(1)奈良県中北部,奈良盆地南東部にある市。古くから市場町・宿場町として発達。木材の集散・加工が盛ん。三輪そうめんを特産。長谷(ハセ)寺がある。
(2)大阪府北東端,三島郡島本町の地名。楠木正成(マサシゲ)・正行(マサツラ)父子決別の地として知られる。

さくらいか

さくらいか [3] 【桜烏賊】
「花烏賊(ハナイカ){(2)}」に同じ。[季]春。

さくらいきんいち

さくらいきんいち サクラヰ― 【桜井欽一】
(1912-1993) 民間鉱物学者。東京生まれ。家業のかたわら日本産鉱物の90パーセントを蒐集。

さくらいじょうじ

さくらいじょうじ サクラヰヂヤウジ 【桜井錠二】
(1858-1939) 化学者。石川県生まれ。東大教授。理化学研究所・日本学術研究会議の設立に尽力。日本の化学研究発展の基礎を築いた。

さくらいせん

さくらいせん サクラヰ― 【桜井線】
JR 西日本の鉄道線。奈良・天理・桜井・高田間,29.4キロメートル。奈良盆地の東部・南部を走る。

さくらいただよし

さくらいただよし サクラヰ― 【桜井忠温】
(1879-1965) 陸軍軍人・作家。愛媛県生まれ。士官学校卒業後,日露戦争に出征,旅順攻撃の際に負傷。その体験を描いた「肉弾」「銃後」は広く読まれた。

さくらいたんばのしょうじょう

さくらいたんばのしょうじょう サクラヰ―セウジヨウ 【桜井丹波少掾】
江戸前期の浄瑠璃太夫。金平(キンピラ)浄瑠璃の祖。通称,和泉半左衛門。薩摩浄雲に学び,和泉太夫と称して,1658年頃から荒々しく豪壮な金平物を語って好評を得た。62年受領して桜井丹波少掾平正信となる。生没年未詳。

さくらいばいしつ

さくらいばいしつ サクラヰ― 【桜井梅室】
(1769-1852) 江戸末期の俳人。金沢生まれ。刀研を業としたが,俳諧を馬来(バライ)に学ぶ。天保三大家の一人とされるが,句風は月並調。著「梅室家集」など。

さくらいやき

さくらいやき サクラヰ― [0] 【桜井焼】
桜井{(2)}で産した陶器。楠公父子決別の図などを描く。清水焼に似ているが質が粗い。大正初年廃窯。

さくらいり

さくらいり [0] 【桜煎り】
「桜煮(サクラニ)」に同じ。

さくらいろ

さくらいろ [0] 【桜色】
桜の花のような色。薄い紅色。「目元がほんのり―になる」

さくらうお

さくらうお [3] 【桜魚】
桜の咲く頃にとれる小さいアユ。

さくらうぐい

さくらうぐい [4] 【桜鯎】
桜の季節にとれるウグイ。この時期には婚姻色が表れ,特に雄では縦帯の朱色が鮮やか。[季]春。

さくらえ

さくらえ 【桜会】
観桜を兼ねた法会(ホウエ)。中古から中世にかけ京都の醍醐寺・賀茂神社で営まれた。

さくらえび

さくらえび [3] 【桜海老】
海産のエビ。体長4センチメートル内外。体は透明で,赤い色素のため桜色に見える。体表に多数の発光器がある。食用。相模湾・駿河湾に多産し,特に富士川河口付近に多い。

さくらおどし

さくらおどし [4] 【桜縅】
⇒小桜縅(コザクラオドシ)

さくらおの

さくらおの 【桜麻の】 (枕詞)
「麻(アサ)」と「苧(オ)」とが同じものであることから,「おふ」(苧生,すなわち麻畑)にかかるか。かかり方などに諸説ある。さくらあさの。「―をふの下草つゆしあらば/古今六帖 6」

さくらかい

さくらかい 【桜会】
軍部ファシストの秘密結社。1930年(昭和5)結成。橋本欣五郎・長勇ら参謀本部・陸軍省の中堅将校が中心。満州問題の解決とそのための国家改造,軍部独裁政権の樹立をめざし,三月事件・十月事件を企てたがいずれも未遂に終わり,自然消滅した。

さくらがい

さくらがい [3] 【桜貝】
海産の二枚貝。貝殻は薄く平たい長円形で,殻長2.5センチメートルほど,色彩・形が桜の花弁に似ている。古くから和歌や唱歌の題材にされた。遠浅のきれいな砂底にすむ。本州以南に広く分布。[季]春。

さくらがさね

さくらがさね 【桜襲・桜重】
襲の色目の名。春に用いる。
(1)表は白,裏は赤花。
(2)上から蘇芳(スオウ)・紅梅・{(1)}五枚に紅の単(ヒトエ)。

さくらがのこ

さくらがのこ [4] 【桜鹿の子】
桜色の鹿の子絞り。元禄(1688-1704)頃流行した。

さくらがみ

さくらがみ [3] 【桜紙】
薄く柔らかな小判のちり紙。マニラ麻などから抄造する。もと,故紙からの再生紙。

さくらがゆ

さくらがゆ [3][0] 【桜粥】
あずきがゆの異名。

さくらがり

さくらがり 【桜狩】
(1)箏曲(ソウキヨク)の一。文化年間(1804-1818)山田検校(ケンギヨウ)作曲。平調子。作詞は越前家の息女という。
(2)長唄の一。1857年二世芳村孝次郎または一〇世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。

さくらがり

さくらがり [3] 【桜狩(り)】
〔「狩り」は訪ね求めるの意〕
(1)桜花を訪ね求めて楽しむこと。観桜(カンオウ)。花見。[季]春。
(2)曲名(別項参照)。
(3)〔交野(カタノ)の狩猟地が桜の名所でもあったことから〕
鷹狩り。

さくらがわ

さくらがわ 【桜川】
能の一。四番目物。世阿弥作か。貧窮のため身を売った桜子(サクラゴ)は,三年の後,物狂いとなって子を尋ねる母に常陸(ヒタチ)国桜川のほとりで再会する。

さくらがわ

さくらがわ サクラガハ 【桜川】
江戸後期に興った吉原の幇間(ホウカン)の苗字。戯作者桜川慈悲成(ジヒナリ)の門弟甚好(ジンコウ)・善好(ゼンコウ)が幇間として名乗る。のち一派をなして幇間といえば桜川をさすようになった。

さくらがわじひなり

さくらがわじひなり サクラガハ― 【桜川慈悲成】
(1762-1833) 江戸後期の戯作者・落語家。本名,八尾大助(大五郎とも)。通称,錺屋(カザリヤ)大五郎。茶道・絵画などにも通じ多芸多才。烏亭焉馬(ウテイエンバ)とともに,落語中興の功労者。咄本「延命養談数」,黄表紙「天筆阿房楽」など。

さくらぎ

さくらぎ [3][0] 【桜木】
(1)桜の木。「花は―人は武士」
(2)桜の木材。江戸時代,版木に使用した。

さくらぎちょう

さくらぎちょう 【桜木町】
横浜市中区と西区にまたがる細長い地区。桜木町駅は日本最初の横浜駅にあたる。

さくらぎみんでん

さくらぎみんでん 【佐倉義民伝】
下総(シモウサ)国佐倉の木内惣五郎の直訴事件を脚色した歌舞伎・浄瑠璃の総称。三世瀬川如皐(ジヨコウ)作「東山桜荘子(ヒガシヤマサクラソウシ)」,三世桜田治助・河竹黙阿弥作「桜荘子後日文談」など。
→佐倉惣五郎

さくらく

さくらく [0] 【錯落】 (ト|タル)[文]形動タリ
入りまじるさま。錯雑。「熔巌の塊―として途に横る/即興詩人(鴎外)」

さくらさくら

さくらさくら
歌曲。作詞者不明。原曲は近世の箏曲。1888年(明治21)刊の「箏曲集」に発表。「さくらさくら弥生の空は…」

さくらじま

さくらじま 【桜島】
鹿児島市街の沖合3キロメートル,鹿児島湾にある火山島。1914年(大正3)の大噴火で大隅半島と陸続きになる。南岳(海抜1040メートル)は現在も噴火を繰り返し,噴煙を上げて周辺に火山灰の被害を与えている。桜島大根を特産。

さくらじません

さくらじません 【桜島線】
JR 西日本の鉄道線。大阪市西九条・桜島間,4キロメートル。安治川河口の工業地帯を走る。

さくらじまだいこん

さくらじまだいこん [6] 【桜島大根】
ダイコンの一品種。桜島原産。ダイコンとしては世界最大種。球形で,直径60センチメートルにも達する。

さくらずみ

さくらずみ [3] 【桜炭】
「佐倉炭」の当て字。

さくらずみ

さくらずみ [3] 【佐倉炭】
千葉県佐倉地方のクヌギを材料とする良質の炭。桜炭。

さくらぜんせん

さくらぜんせん [4] 【桜前線】
開花前線の一。春,サクラ(主にソメイヨシノ)の開花の日が等しい地点を結んだ線。季節の進行につれて南から北へ,低地から高地へと,順次移行していくさまを,天気図上の前線の動きにたとえていう。

さくらそう

さくらそう [0] 【桜草】
(1)サクラソウ科の多年草。日当たりのよい草原に生え,また観賞用に栽培される。全体に軟毛がある。葉は根生し,卵形。春,高さ約20センチメートルの花茎を立て,頂に紅紫・桃・白などの花を数個つける。花冠は高坏(タカツキ)形で上端は五裂する。品種が多い。[季]春。
(2)サクラソウ属の植物の総称。イワザクラ・クリンソウ,外来園芸種のプリムラなど。

さくらそう

さくらそう【桜草】
a primrose.→英和

さくらそうごろう

さくらそうごろう 【佐倉惣五郎】
江戸前期の下総佐倉藩の義民。印旛郡公津村の名主。本名,木内惣五郎。通称,宗吾。領主堀田氏の重税にあえぐ農民のため,将軍に直訴,処刑されたという。生没年未詳。

さくらたで

さくらたで [3] 【桜蓼】
タデ科の多年草。水湿地に自生。高さ約50センチメートル。葉は披針形。八月から九月にかけ,茎頂付近に淡紅色の細かい花穂をつける。[季]秋。

さくらだ

さくらだ 【桜田】
姓氏の一。

さくらだ

さくらだ [0] 【桜田】
桜の花がたくさん咲いている所。「山風の色吹きおろす―の/夫木 5」

さくらだい

さくらだい [3] 【桜鯛】
(1)スズキ目の海魚。全長18センチメートルほど。体は卵形で著しく側扁し,尾の両端が長い。雄の体は鮮紅色,背びれ第三棘が長く,体側に真珠光沢の白色斑紋がある。雌は赤黄色,背びれ棘部(キヨクブ)の後方に黒褐色の斑紋が一個ある。初めは雌で,産卵後性転換が起こって雄になる。食用。南日本の沿岸に分布。ウミキンギョ。
(2)桜の花が咲く頃,内湾の浅瀬で漁獲される鯛。瀬戸内海,特に堺沖のものが有名。[季]春。

さくらだいちろう

さくらだいちろう 【桜田一郎】
(1904-1986) 化学者。京都生まれ。京大教授。日本における高分子化学の開拓者。日本最初の合成繊維ビニロンを発明。

さくらだじすけ

さくらだじすけ 【桜田治助】
歌舞伎脚本作者。
(1)(初世)(1734-1806) 壕越(ホリコシ)二三治の弟子。四世松本幸四郎と提携,江戸世話狂言を確立。代表作に「御摂勧進帳(ゴヒイキカンジンチヨウ)」「伊達競阿国戯場(ダテクラベオクニカブキ)」があり,「戻駕(モドリカゴ)」など舞踊劇にもすぐれた。
(2)(二世)(1768-1829) 初世の門人。舞踊劇にすぐれ,「玉兎」「汐汲」「浅妻舟」「鳥羽絵」などがある。
(3)(三世)(1802-1877) 二世の門人。のちに狂言堂左交と称す。作「三世相錦繍文章(ニシキブンシヨウ)」「乗合船」「どんつく」など。

さくらだもん

さくらだもん 【桜田門】
江戸城内郭門の一。城の南西に位置する。外桜田門。

さくらだもんがいのへん

さくらだもんがいのへん 【桜田門外の変】
1860年3月3日,大老井伊直弼が桜田門外で水戸浪士ら一八名により暗殺された事件。勅許を待たずに日米修好通商条約に調印したことや安政の大獄による弾圧などに対し,水戸浪士が憤激して起こした。

さくらぢゃや

さくらぢゃや [3][4] 【桜茶屋】
桜の花の咲く頃,花見客を目当てに設ける掛け茶屋。

さくらづき

さくらづき [3] 【桜月】
陰暦三月の異称。

さくらづくし

さくらづくし [4] 【桜尽(く)し】
(1)模様や柄などに種々の桜の花を並べること。
(2)桜の種類をたくさん歌や文章の中に詠みこんで,口調よく歌ったり読んだりできるようにしたもの。「―の歌祭文/浄瑠璃・賀古教信」

さくらづけ

さくらづけ [0] 【桜漬(け)】
主に半開きの八重桜の花を塩漬けにしたもの。熱湯を注いで桜湯として飲む。[季]春。

さくらどうろう

さくらどうろう [4] 【桜灯籠】
灯籠の一種。銅製で一面に桜の花を透かし彫りにした円形のもの。茶人が用いる。

さくらどおりせん

さくらどおりせん サクラドホリ― 【桜通線】
名古屋市営の地下鉄道線。桜通の地下を通り,中村区役所・今池・野並間,14.9キロメートル。

さくらなべ

さくらなべ [4] 【桜鍋】
〔「桜」は馬肉のこと〕
馬肉を味噌仕立てにし,ネギ・ゴボウ・焼き豆腐などを添えた鍋。[季]冬。

さくらに

さくらに [0] 【桜煮】
タコの足を薄く輪切りにしてたれ味噌で煮たもの。また,酒・味醂(ミリン)・醤油で煮たもの。さくらいり。

さくらにく

さくらにく [3] 【桜肉】
〔色が桜色であるところから〕
馬の肉。さくら。

さくらのその

さくらのその 【桜の園】
チェーホフの戯曲。四幕。1904年初演。急変する時代,新興ブルジョア階級と斜陽貴族との対比が,ラネーフスカヤ夫人の広大な領地の売買をめぐって描かれる。

さくらばい

さくらばい [3] 【桜灰・佐倉灰】
佐倉炭(サクラズミ)の灰。江戸時代,客用の煙草盆の火入れに用いた。

さくらばな

さくらばな 【桜花】
■一■ [3] (名)
桜の花。おうか。
■二■ (枕詞)
桜の花のように美しく栄えている意で,「栄え少女(オトメ)」にかかる。「つつじ花にほえ娘子(オトメ)―栄え娘子/万葉 3305」

さくらひめあずまぶんしょう

さくらひめあずまぶんしょう 【桜姫東文章】
歌舞伎狂言。世話物。七幕。四世鶴屋南北作。1817年(文化14)江戸河原崎座初演。清玄・桜姫の話,吉田家のお家騒動の話などを綯(ナイ)交ぜにして脚色したもの。

さくらひめぜんでんあけぼのぞうし

さくらひめぜんでんあけぼのぞうし 【桜姫全伝曙草紙】
読本。五巻。山東京伝作,歌川豊国画。1805年刊。清玄・桜姫の伝説をもとに,中国小説の趣向などをからませた伝奇小説。

さくらびと

さくらびと [3] 【桜人】
(1)桜の花を見る人。花見をして歩く人。[季]春。《夜桃林を出てあかつき嵯峨の―/蕪村》
(2)催馬楽(サイバラ)の曲の名。

さくらふぶき

さくらふぶき [4] 【桜吹雪】
桜の花びらが吹雪のように盛んに散ること。花ふぶき。

さくらぼし

さくらぼし [0] 【桜乾し】
白身の魚を味醂(ミリン)・醤油に漬けて乾したもの。

さくらま

さくらま 【桜間】
姓氏の一。

さくらまきゅうせん

さくらまきゅうせん 【桜間弓川】
(1889-1957) 能楽師。シテ方金春流。初名金太郎。左陣の二男。謡・型・声・姿のバランスがとれた美しい演技で観客を魅了した名手。

さくらまさじん

さくらまさじん 【桜間左陣】
(1835-1917) 能楽師。シテ方金春流。初名伴場(バンバ)。熊本生まれ。もと細川藩の能役者。のち上京し,鮮やかな演技で人気を得,明治三名人の一人に数えられた。

さくらます

さくらます [3] 【桜鱒】
サケ目の魚。全長60センチメートルほど。体は延長し側扁するがサケより丸みを帯びる。体色は背面が濃藍色で小黒点が散在し,腹面は銀白色。淡水で孵化し,二年後に海へ下る。三年目に成熟して産卵のために五〜七月頃川を上る。食用として美味。本種の陸封河川型がヤマメ。北洋から関東地方以北の太平洋側と中国地方以北の日本海側に分布。ギンケ。ホンマス。マス。
→マス

さくらまちてんのう

さくらまちてんのう 【桜町天皇】
(1720-1750) 第一一五代天皇(在位 1735-1747)。名は照仁(テルヒト)。中御門天皇の第一皇子。朝儀の振興と皇威の伸張に努めたため,幕府にうとまれた。和歌にすぐれ,「桜町院御集」などがある。

さくらまちのちゅうなごん

さくらまちのちゅうなごん 【桜町中納言】
平安末期の廷臣,藤原成範(シゲノリ)の異名。桜を好み,私邸に多数植え,桜町と称した。

さくらまみちお

さくらまみちお 【桜間道雄】
(1897-1983) 能楽師。シテ方金春流。桜間左陣の弟林太郎の次男。熊本生まれ。伯父左陣に師事。高い様式を獲得した名手。

さくらまる

さくらまる 【桜丸】
浄瑠璃「菅原伝授手習鑑(スガワラデンジユテナライカガミ)」に登場する三つ子の兄弟の末子。斎世(トキヨ)親王と菅原道真の娘である苅屋姫との仲を取り持つが,それが道真の大宰府左遷の因となったのを悩み,自害する。

さくらみそ

さくらみそ [4] 【桜味噌】
ゴボウ・ショウガなどを刻んで混ぜ,甘みを加えたなめ味噌。

さくらむすび

さくらむすび [4] 【桜結び】
ひもなどの結び方。結んだ形が桜の花に似ているもの。
→花結び

さくらめし

さくらめし [3] 【桜飯】
「茶飯(チヤメシ){(2)}」に同じ。

さくらもち

さくらもち [3] 【桜餅】
和菓子の一。白玉粉・小麦粉を練って焼いた薄皮を二つ折りにして餡(アン)を包み,塩漬けの桜の葉で包んだもの。道明寺(ドウミヨウジ)粉を用いて蒸した皮で餡を包むものもある。[季]春。

さくらもみじ

さくらもみじ [4] 【桜紅葉】
秋,桜の葉が紅葉すること。また,その葉。[季]秋。

さくらゆ

さくらゆ [3] 【桜湯】
塩漬けにした半開きの八重桜の花を入れて飲む湯。祝賀の席に用いる。[季]春。《―に亀甲罅の茶碗かな/杉田久女》

さくららん

さくららん [3] 【桜蘭】
ガガイモ科の常緑つる性小低木。亜熱帯に多く,観賞用に栽培する。葉は質厚く光沢がある。初夏,腋生(エキセイ)の短い花柄上に白色ないし微紅色の小花を多数半球状につけ,芳香を放つ。斑(フ)入り葉の品種もある。ホヤ。

さくらん

さくらん [0] 【錯乱】 (名)スル
(1)入り組んでめちゃめちゃになること。こんがらがること。「事態を―させる」
(2)意識が混濁し,思考に異常をきたすこと。「―状態に陥る」「頭が―して居るので判然(ハツキリ)しない/酒中日記(独歩)」

さくらん

さくらん【錯乱】
distraction;confusion.→英和
〜する be distracted[deranged];go mad[distracted](精神が).

さくらんぼ

さくらんぼ【桜桃】
a cherry.→英和

さくらんぼ

さくらんぼ [0] 【桜桃】
〔「さくらんぼう(桜ん坊)」とも〕
(1)セイヨウミザクラの果実。食用。桜桃(オウトウ)。
(2)サクラ類の果実をいう。[季]夏。《茎右往左往菓子器の―/虚子》

さくり

さくり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)物が鮮やかに切れるさまを表す語。「ウリを―と切る」

さくり

さくり 【決り・刳り】
〔動詞「決(サク)る」の連用形から〕
(1)畑のうねの溝。うね。「山里の―の上に尻かけて/行宗集」
(2)流鏑馬(ヤブサメ)・笠懸(カサガケ)などの騎射のとき,馬の走るコースを示すため,最初に馬を走らせてつけた足跡。また,印として馬場に掘った浅い溝。
(3)馬などの足あと。「馬の―をたどる程に/曾我 1」
(4)敷居・鴨居(カモイ)の溝。[下学集]

さくり

さくり 【噦り・吃逆】
〔動詞「噦(サク)る」の連用形から〕
(1)「しゃっくり」に同じ。[和名抄]
(2)しゃくりあげて泣くこと。「―もよよと泣き給ふ/源氏(総角)」

さくりつ

さくりつ [0] 【冊立】 (名)スル
勅命によって皇太子・皇后などを正式に定めること。さくりゅう。

さくりばみ

さくりばみ [0] 【決り食み】
木材の接合方法。材の一方を削り,その部分に他の材をうめて接合すること。

さくりゃく

さくりゃく [0][2] 【策略】
物事をうまく運び,相手を巧みに操るためのはかりごと。計略。「―を用いる」「―にかける」

さくりゃく

さくりゃく【策略】
a stratagem;→英和
a trick.→英和
策略家 a tactician;→英和
a schemer.

さくりゃくか

さくりゃくか [0] 【策略家】
策略のうまい人。策士。

さくりゅう

さくりゅう [0] 【冊立】
「さくりつ(冊立)」に同じ。

さくりょう

さくりょう [2] 【作料】
製作料。手間賃。「工匠(ダイク)の―諸職の手間もみなそれぞれにあがり/安愚楽鍋(魯文)」

さくる

さく・る [2] 【決る・抉る】 (動ラ五[四])
地面に溝などを掘る。「枝は挫(クジ)けて其先が庭の土を―・つた/土(節)」「横しまの源(ウナカミ)を―・り,海に通はせ/日本書紀(仁徳訓)」

さくる

さく・る 【噦る】 (動ラ四)
しゃっくりをする。また,しゃくりあげながら泣く。しゃくる。[名義抄]

さくれい

さくれい [0] 【策励】 (名)スル
大いにはげますこと。また,大いにはげむこと。「己に内面からの衝動,本能の―のあつたのは已(スデ)に久しい事である/青年(鴎外)」

さくれい

さくれい【作例】
<give> an example;→英和
a model for composition.

さくれい

さくれい [0] 【作例】
(1)詩文などの作り方の実例・手本。
(2)辞書などで,語の用例をつくること。また,その用例。

さくれい

さくれい [0] 【作澪】
干潟・入り江などの流れをよくするために水路を掘ること。海苔(ノリ)・貝などの養殖のために行う。

さくれつ

さくれつ [0] 【炸裂】 (名)スル
砲弾などが破裂すること。「―音」「砲弾が―する」

さくれつ

さくれつ【炸裂】
an explosion.→英和
〜する explode;→英和
burst.→英和

さくれつ

さくれつ [0] 【錯列】 (名)スル
順序がいりまじって並ぶこと。いれまぜて並べること。「溶岩相―し/日本風景論(重昂)」

さくわ

さくわ [0] 【索話】
禅宗で,説法する前に修行者に向かって疑問があれば質問するように促す意を述べる語。垂語。釣語(チヨウゴ)。索語。

さくわ

さくわ [0] 【作話】
〔心〕 実際には体験していないことを,体験したと間違えて話すこと。コルサコフ症候群でよくみられ,本人は追想の誤りであるという自覚がない。

さくイオン

さくイオン [3] 【錯―】
錯体であるイオン。陽イオン・陰イオンの両方の場合がある。[Co(NH�)�]³� や [PtCl�]²� など。
→錯塩
→錯体

さく立て

さくたて [0] 【さく立て】
作物を栽培する土地を高くするため,浅い溝を切り,その土を溝と平行に小高く積み上げること。うねたて。

さぐ

さ・ぐ 【下ぐ・提ぐ】 (動ガ下二)
⇒さげる

さぐくむ

さぐく・む (動マ四)
間を縫って行く。「波の上をい行き―・み岩の間をい行きもとほり/万葉 509」

さぐじ

さぐじ 【三狐神】
〔食物をつかさどる御食津神(ミケツカミ)にあてた「三狐神(サンコジン)」の転〕
農家でまつる田の神。

さぐもる

さぐも・る 【さ曇る】 (動ラ四)
〔「さ」は接頭語〕
くもる。「たな曇り雪は降り来―・り雨は降り来/万葉 3310」

さぐり

さぐり【探り】
sounding;→英和
a probe (探り針).→英和
〜を入れる sound (out) <a person on a subject> .→英和

さぐり

さぐり [0][3] 【探り】
(1)さぐること。先方の気持ちや事情などをうかがうこと。「―を入れる」
(2)特に,敵情をさぐること。また,その者。間者。間諜(カンチヨウ)。しのび。
(3)弓弦の中央の麻を巻いた矢筈(ヤハズ)をかける部分。
(4)ゾンデに同じ。

さぐり=を入(イ)れる

――を入(イ)・れる
相手の真意などを,それとなく探る。

さぐりあい

さぐりあい [0] 【探り合い】
(1)互いに,相手の考えや事情などをさぐりあうこと。「腹の―」
(2)歌舞伎で,立ち回りの一種。暗闇の中で行われると仮定して演ずるもの。

さぐりあし

さぐりあし [3][0] 【探り足】
前方が見えないときなど,足先で地面をさぐるようにして歩く歩き方。「暗闇を―で進む」

さぐりあし

さぐりあし【探り足で行く】
grope one's way with his feet.

さぐりあてる

さぐりあ・てる [5] 【探り当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さぐりあ・つ
(1)手足などでさぐって触れる。「暗やみで懐中電灯を―・てる」
(2)うまくさがしあてる。「財宝の隠し場所を―・てる」「鉱脈を―・てる」

さぐりだい

さぐりだい [3] 【探り題】
「たんだい(探題){(1)}」に同じ。

さぐりだす

さぐりだ・す [4] 【探り出す】 (動サ五[四])
ひそかに調べたりして知る。「仕入れ先を―・す」
[可能] さぐりだせる

さぐりだす

さぐりだす【探り出す】
spy[smell]out.

さぐりづえ

さぐりづえ [4] 【探り杖】
盲人が歩く先を杖でさぐりながら行くこと。また,その杖。

さぐりばし

さぐりばし [4] 【探り箸】
器や鍋の中の食物を探すような箸づかい。無作法とされる。

さぐる

さぐ・る [0][2] 【探る】 (動ラ五[四])
(1)直接目に見えないものを,手や足の感覚でさがし求めたり,感じとったりする。「ポケットを―・って小銭を取り出す」「―・り奉り給へば,いと熱くおはすれば/源氏(若菜下)」
(2)相手の考えや様子・所在などをこっそりと調べる。「相手の腹の内を―・る」「敵情を―・る」
(3)未知の事柄を明らかにしようと調べる。探究する。「日本語の起源を―・る」「問題解決の糸口を―・る」
(4)得ようとして訪ねる。「慶州に新羅文化を―・る」
[可能] さぐれる

さぐる

さぐる【探る】
(1) search;→英和
look for.(2)[手探り]grope[feel]for.(3)[そっと]spy <upon> ;→英和
feel out <a person's views> .
(4)[尋ねる]explore.→英和
杖で道を〜 feel the way with a cane.→英和
奈良の秋を〜 enjoy the fall scenery of Nara.

さけ

さけ [0] 【酒】
(1)白米を蒸して,麹(コウジ)と水を加えて醸造した飲料。清酒と濁酒とがある。日本酒。
(2)酒精分を含み,人を酔わせる飲料の総称。日本酒・ウイスキー・ウオツカ・ワインなど。「―を飲む」「―に酔う」「―がまわる」
(3)酒を飲むこと。「―の席」
→酒(2)[表]

さけ

さけ【鮭】
a salmon.→英和

さけ

さけ【酒】
(1)[アルコール飲料]alcoholic drink(s).(2)[日本酒]Japanese rice-wine;sake.→英和
〜が強(弱)い be a good (bad) drinker.〜に酔う get drunk.〜の上で under the influence of drink.〜の上の喧嘩(けんか) a drunken brawl.〜を造る(飲む,出す) brew (drink,serve) liquor.〜を断つ give up drinking.〜癖が悪い be quarrelsome in one's cups.‖酒好き a thirsty soul.

さけ

さけ [1] 【鮭・鮏】
(1)サケ目サケ科の海魚の総称。一般に,サケ(シロザケ)・ギンザケ・ベニザケ・サクラマス・カラフトマス・マスノスケなどをいう。
(2){(1)}の一種。全長1メートルに及ぶ。体形は比較的細めで,やや側扁する。体色は普通,背面が藍灰色,腹面は銀白色。産卵期になると雄の上あごは曲がり,体側に黒・黄・桃色の混じった雲状斑を生ずる。産卵は川の上流で行われる。重要な食用魚で,卵巣も筋子(スジコ)・イクラとして食用。北洋に広く分布。シロザケ。アキアジ。トキシラズ。シャケ。[季]秋。
鮭(1)[図]

さけ=に別腸(ベツチヨウ)あり

――に別腸(ベツチヨウ)あり
酒量は体の大小に関係がない。

さけ=に呑(ノ)ま∘れる

――に呑(ノ)ま∘れる
酒を飲んで理性を失う。「酒を飲んでも―∘れるな」

さけ=の燗(カン)は人肌(ヒトハダ)

――の燗(カン)は人肌(ヒトハダ)
酒の燗は体温ぐらいが適当である。

さけ=の酔い本性(ホンシヨウ)忘れず

――の酔い本性(ホンシヨウ)忘れず
⇒酒飲(サケノ)み本性(ホンシヨウ)たがわず

さけ=は憂(ウレ)いの玉箒(タマバハキ)

――は憂(ウレ)いの玉箒(タマバハキ)
〔蘇軾の詩「洞庭春色」による〕
酒は心配事を忘れさせ,暗い気持ちをぬぐい去ってくれるほうきのようなものだ。

さけ=は百薬(ヒヤクヤク)の長(チヨウ)

――は百薬(ヒヤクヤク)の長(チヨウ)
〔漢書(食貨志下)〕
適度の飲酒はどんな薬にもまさって効験がある。

さけ=を煮(ニ)る

――を煮(ニ)・る
もろみから搾った新酒を,摂氏六五度に加熱して中の微生物を殺す。さけに。

さけ=人を呑(ノ)む

――人を呑(ノ)む
酒は人の精神を麻痺(マヒ)させる。酒を飲んで正気を失う。酒にのまれる。

さけい

さけい【左傾する】
turn leftist[leftish].〜の radical;→英和
Red.

さけい

さけい [0] 【砂鶏・沙鶏】
(1)ハト目サケイ科の鳥の総称。全長25〜40センチメートル。ユーラシア・アフリカの砂漠にすむ。
(2){(1)}の一種。羽色は黄褐色の保護色。足は短く,羽毛におおわれる。ヨーロッパ東部からゴビ砂漠にかけて分布。

さけい

さけい [0] 【左傾】 (名)スル
(1)左にかたむくこと。「船は大きく―した」
(2)社会主義・共産主義思想にかたむくこと。左傾化。
⇔右傾

さけい

さけい [0] 【左契】
(1)二分した割符の左半分。左券。
(2)転じて,約束のあかし。左証。左券。

さけいき

さけいき 【左経記】
平安中期の参議左大弁源経頼の日記。1016年から36年までの記事を収め,同時代の藤原実資の「小右記」とともに,摂関政治最盛期の政治・儀式などを知る重要資料。経頼記。糸束記。

さけうんじょう

さけうんじょう 【酒運上】
江戸時代の酒造税。1697年に設けられ,天領では1709年に廃止されたが,私領では種々の名目で残った。酒屋運上。

さけかす

さけかす [0][3] 【酒粕・酒糟】
もろみから酒を搾り取った残りかす。粕(カス)漬け・合成清酒・酢などの原料とする。さかかす。さけのかす。

さけかむ

さけか・む 【醸む】 (動マ四)
発酵させる。かもして酒にする。[新撰字鏡]

さけきき

さけきき [0] 【酒利き】
酒の味の鑑定者。

さけく

さけく 【幸く】 (副)
〔上代東国方言〕
「さきく」に同じ。「諸(モロモロ)は―と申す帰り来(ク)までに/万葉 4372」

さけくさい

さけくさ・い [4] 【酒臭い】 (形)[文]ク さけくさ・し
吐く息や体臭に酒のにおいがする。「―・い息をはく」

さけくせ

さけくせ [0] 【酒癖】
〔「さけぐせ」とも〕
酒に酔ったときに出る悪い癖。しゅへき。さかぐせ。「―が悪い」

さけくらい

さけくらい [3] 【酒食らい】
酒飲み。大酒飲み。

さけさかな

さけさかな [0] 【酒肴】
酒と酒のさかな。しゅこう。

さけじ

さけじ [2] 【裂け痔】
肛門(コウモン)の縁が裂ける痔。きれ痔。

さけずき

さけずき [0][4] 【酒好き】
飲酒を好むこと。酒の好きな人。

さけずし

さけずし [2] 【酒鮨】
酒を合わせた飯と,エビ・イカ・フキ・錦糸卵などの具を桶に交互に詰め,数時間発酵させて作る鹿児島県の郷土料理。薩摩ずし。

さけづくり

さけづくり [3] 【酒造り】
「さかづくり」に同じ。

さけづくりうた

さけづくりうた [5] 【酒造り唄】
酒を造る工程で唄われる仕事唄の総称。米搗(ツ)き唄・桶(オケ)洗い唄・米とぎ唄・酛摺(モトス)り唄・仕込み唄などがある。酒屋唄。

さけづけ

さけづけ [0] 【酒漬(け)】
(1)酒に漬けること。また,漬けたもの。
(2)酒を多量に,また連日飲むこと。さけびたり。

さけどころ

さけどころ [3] 【酒所】
酒の生産地として有名な所。さかどころ。

さけのかす

さけのかす [4] 【酒の粕】
「酒粕(サケカス)」に同じ。[季]冬。

さけのつかさ

さけのつかさ 【酒司】
(1)「造酒司(ミキノツカサ)」に同じ。
(2)後宮十二司の一。酒の醸造をつかさどったとされるが,宮内省造酒司(ミキノツカサ)との関係など詳細は不明。

さけのみ

さけのみ 【酒の実】
酒のもろみ。[日葡]

さけのみ

さけのみ [3][4] 【酒飲み】
(1)酒を好んで飲む人。酒を多量に飲む人。酒豪。
(2)酒を飲むこと。酒宴。「夜ひと夜―しければ/伊勢 69」

さけのみ

さけのみ【酒飲み】
a drinker;→英和
a drunkard;→英和
<俗> a drunk.→英和
酒飲み仲間 a boon companion.

さけのみ=本性(ホンシヨウ)たがわず

――本性(ホンシヨウ)たがわず
酒飲みはどんなに酔っていてもその人の本性は変わらない。酒の酔い本性忘れず。

さけび

さけび [3] 【叫び】
さけぶこと。また,その声。「魂の―」

さけび

さけび【叫び】
a shout;→英和
a cry <for help,against a reform> ;→英和
an exclamation;→英和
a shriek;→英和
a roar;→英和
a clamor.→英和

さけびごえ

さけびごえ [4] 【叫び声】
叫ぶ声。叫び。

さけびたし

さけびたし [3][0] 【酒浸し】
「さけびたり」に同じ。

さけびたり

さけびたり [0] 【酒浸り】
酒につかっているように,いつも酒を飲んでいること。さけびたし。さかびたり。

さけぶ

さけぶ【叫ぶ】
(1) shout <for joy> ;→英和
cry;→英和
exclaim;→英和
scream;→英和
roar.→英和
(2)[世間に向かって]cry <for a reform> ;clamor <against> ;→英和
advocate.→英和

さけぶ

さけ・ぶ [2] 【叫ぶ】 (動バ五[四])
(1)大きな声を出す。また,大きな声で言う。「是のせて行け,具して行け,とをめき―べど/平家 3」「『助けて』と―・ぶ」
(2)強く世間に訴える。主張する。「獄中から無実を―・び続ける」
[可能] さけべる

さけぶぎょう

さけぶぎょう [3] 【酒奉行】
〔「さかぶぎょう」とも〕
(1)室町時代,諸家が将軍を迎えるとき,宴席に出す酒について監督させるため定める臨時の役。
(2)江戸幕府の職名。賄方に属し酒の事をつかさどる役。

さけぶとり

さけぶとり [3][0] 【酒太り・酒肥り】
「さかぶとり」に同じ。

さけめ

さけめ【裂け目】
a rent;→英和
a tear;→英和
a crack;→英和
a fissure;→英和
a chasm.→英和

さけめ

さけめ [3] 【裂け目】
さけた所。われめ。

さけやけ

さけやけ [0] 【酒焼け】 (名)スル
「さかやけ」に同じ。

さけよい

さけよい [0] 【酒酔い】
酒を飲んで酔うこと。また,その人。よっぱらい。

さけよいうんてん

さけよいうんてん [5] 【酒酔い運転】
車両などの運転が正常にできないほどに,アルコールの影響がある状態で運転すること。道路交通法上の犯罪。酒気帯び運転よりも重い刑が科せられる。

さける

さ・ける [2] 【避ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さ・く
〔「離(サ)く」と同源〕
(1)好ましくない人・物・事態に近づかないように,あるいは触れないようにする。よける。「危険な場所を―・けて迂回する」「危うく高台に難を―・けた」「ツバメは冬の寒さを―・けるために南へ渡る」「人目を―・けて暮らす」「混雑を―・けて早朝に出発する」
(2)好ましくない結果を生むような行動をしないようにする。さしひかえる。「事情を考慮して公表を―・ける」「混乱を―・けるために入場を制限する」「出すぎた発言は―・けたほうがよい」

さける

さける【避ける】
avoid;→英和
evade;→英和
dodge;→英和
shirk;→英和
shun.→英和
避け難い unavoidable;→英和
inevitable.→英和
人目を〜 avert people's eyes.

さける

さ・ける [2] 【裂ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さ・く
一つの物が線状に鋭く切れる。「落雷で大木が―・けた」「口が―・けても言えない」
〔「裂く」に対する自動詞〕

さける

さける【裂ける】
split <in two> ;→英和
be torn[rent];burst;→英和
crack.→英和

さけん

さけん [0] 【差遣】 (名)スル
使いの者をさしつかわすこと。派遣。「特使を―する」

さけん

さけん [0] 【左券】
「左契(サケイ)」に同じ。

さげ

さげ [2] 【下げ】
(1)「落ち{(3)}」に同じ。
(2)邦楽で,進行する旋律が下行すること。また,その部分。
(3)「下げ緒(オ)」の略。

さげあし

さげあし [0] 【下げ足】
取引で,相場が下降に向かうこと。下げ足どり。
⇔上げ足

さげあま

さげあま 【下げ尼】
髪をあまそぎにした尼。「黒髪の色はかはらぬ―の/新撰六帖 2」

さげうた

さげうた [2] 【下げ歌】
謡曲を構成する部分の一。下音でうたいはじめるもの。
⇔上げ歌

さげお

さげお [2][0] 【下げ苧】
壁などを塗る際に,木摺り下地に打ちつけた麻や棕櫚(シユロ)毛などの繊維の束。塗った漆喰(シツクイ)が剥落するのを防ぐ。さげそ。ひげこ。とんぼ。

さげお

さげお [2][0] 【下げ緒】
刀を帯に結びつけるため,鞘(サヤ)につける組緒。さげ。

さげおだれ

さげおだれ [3] 【下げ尾垂れ】
家のひさし。

さげおとおし

さげおとおし [4] 【下げ緒通し】
下げ緒を通すための,鞘(サヤ)につける半円形の器具。栗形(クリカタ)。

さげおび

さげおび [3] 【下げ帯・提げ帯】
(1)室町時代,宮中の女官が用いた帯。表は金糸・縫い取り模様,裏は紅羽二重で,幅は狭く約20センチメートル。前で結んで垂らす。
(2)江戸中期以後,武家婦人が帷子(カタビラ)の上にしめた夏帯。両端に厚紙を入れ,背後で結び,両端を鳥の翼を張ったように垂らしたもの。つけおび。
(3)江戸初期,女性が結んで下げた帯。

さげかじ

さげかじ [2] 【下げ舵】
航空機を下降させるための舵のとり方。
⇔上げ舵

さげかばん

さげかばん [3] 【提げ鞄】
⇒手提げ鞄(カバン)

さげがみ

さげがみ [2] 【下げ紙】
主に官庁で,上司が公文書に意見や理由などを書いて貼り下げる紙。つけがみ。付箋(フセン)。

さげがみ

さげがみ [2] 【下げ髪】
髪を後ろに下げる髪の形。
〔今日では,少女の髪形で,多く編んで下げる(おさげ)。江戸時代では貴婦人などの髪形の一つで,束ねて後ろに下げる(おすべらかし)〕
下げ髪[図]

さげごし

さげごし [2] 【下げ輿】
轅(ナガエ)を腰の辺りに持って運ぶ輿。

さげざや

さげざや 【提げ鞘】
「見せ鞘」に同じ。「裳なし衣に―さげて降人になりて出でければ/太平記 29」

さげしお

さげしお [0] 【下げ潮】
「引き潮」に同じ。
⇔上げ潮

さげしたじ

さげしたじ [3] 【下げ下地】
女性の髪の結い方の一。鬢(ビン)をふくらませ,髱(タボ)を左右に割り,髷(マゲ)を大きな輪に作る。江戸時代,大名の奥方・姫君などの間で行われたもので,髻(モトドリ)の笄(コウガイ)を抜くと,下げ髪になるのでいう。
下げ下地[図]

さげしまだ

さげしまだ [3] 【下げ島田】
⇒投(ナ)げ島田(シマダ)

さげしむ

さげし・む 【蔑む】 (動マ四)
「さげすむ」に同じ。「人に―・み疑はるも生れ素性のさもしきゆゑ/浄瑠璃・井筒業平」

さげじきろう

さげじきろう 【提げ食籠】
食物を入れ,手に提げて持ち運びできるように作ってある食籠。

さげじゅう

さげじゅう [2] 【提げ重】
(1)「提(サ)げ重箱」の略。
(2)明和・安永(1764-1781)頃,提げ重箱に食物を入れて行商しながら売春した女。

さげじゅうばこ

さげじゅうばこ [3] 【提げ重箱】
重ねて,手に提げて持ち運びできるように作ってある重箱。提げ重。ささえ。
提げ重箱[図]

さげすみ

さげすみ【蔑み】
⇒軽蔑.

さげすみ

さげすみ [0] 【下げ墨】
(1)〔「さげずみ」とも〕
大工が,墨縄を下げて柱などの傾きを見定めること。垂準。下げ振り。
(2)転じて,物事のありさまをおしはかること。観察。「信玄公御―少もちがはず候と感じ奉る/甲陽軍鑑(品三二)」

さげすみ

さげすみ [0][4] 【蔑み・貶み】
さげすむこと。軽蔑。蔑視。「―の目で見る」

さげすむ

さげす・む 【下げ墨む】 (動マ四)
〔名詞「下げ墨」の動詞化〕
(1)墨縄を下げて柱などの傾きを調べる。「家ヲ―・ム/日葡」
(2)計測する。「何にも余分をおきて―・むべきものなり/咄本・醒睡笑」
(3)推測する。「人ヲ―・ム/日葡」

さげすむ

さげす・む [3] 【蔑む・貶む】 (動マ五[四])
〔「下げ墨(ス)む」から転じた語〕
人格・能力などが劣った者,卑しい者としてばかにする。見下す。さげしむ。「いなか者と―・まれる」

さげぜに

さげぜに 【下げ銭・提げ銭】
〔緡(サシ)・棒などに銭を通して腰に下げたことから〕
日雇い職人が持っているはした金。「―でくどいたを下女いきどほり/柳多留 23」

さげそ

さげそ [2][0] 【下げ苧】
「さげお(下苧)」に同じ。

さげだな

さげだな [0][2] 【下げ棚】
つり下げた棚。つりだな。

さげづと

さげづと 【下げ髱】
女性の髪の結い方の一。髱(タボ)を下げて結うもの。江戸時代,奥女中の使い番以下の女性の間で行われた。

さげなわ

さげなわ [0] 【下げ縄】
(1)手で持ちやすいように箱などにかけた縄。
(2)〔建〕 土蔵の木舞(コマイ)に結びつけた縄。壁に塗り込めて,壁の剥げ落ちるのを防ぐ。

さげばり

さげばり 【下げ針】
糸で針をつり下げたもの。また,きわめて小さな的(マト)のたとえ。「弓は三人張り,矢束(ヤヅカ)は十三束,―をも射んと思ふ者なりけり/保元(中)」

さげびら

さげびら [0] 【下げびら】
商品の名前や値段などを書いて,売り場に下げるびら。

さげふだ

さげふだ [2] 【下げ札】
(1)名を書いて物に下げた札。つけ札。
(2)「下げ紙(ガミ)」に同じ。
(3)「年貢割り付け」に同じ。

さげふり

さげふり [0][2] 【下げ振り】
〔「さげぶり」とも〕
(1)柱時計などに用いる振り子。
(2)〔建〕 糸に逆円錐形の錘(オモリ)をつけた道具。垂直の方向を調べるのに用いる。錘重(スイジユウ)。正直(シヨウジキ)。
(3)「下げ墨」に同じ。

さげまえがみ

さげまえがみ [3] 【下げ前髪】
前髪を額に垂らした少女の髪形。

さげまく

さげまく [2] 【下げ幕】
たれさげた幕。たれ幕。

さげまく

さげまく【下げ幕】
a drop curtain.

さげもどし

さげもどし [0] 【下げ戻し】
政府・役所などに差し出した書類などをそのまま本人に返すこと。「―の願書」

さげもの

さげもの [2][3] 【提げ物】
印籠(インロウ)・巾着(キンチヤク)・煙草(タバコ)入れなど腰にさげるものの総称。

さげよく

さげよく [0][2] 【下げ翼】
⇒フラップ

さげる

さげる【下げる】
lower;→英和
drop;→英和
let down;reduce (地位);→英和
[吊す]hang (down);→英和
wear <a saber> ;→英和
[退ける]remove;→英和
clear;→英和
move back (後退);grant (交付);→英和
draw <one's deposit> (引き出す).→英和
値段(声)を〜 lower the price (one's voice).→英和
品質を〜 degrade.→英和

さげる

さ・げる [2] 【下げる・提げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 さ・ぐ
(1)物の位置を上方から下方へ移す。《下》
⇔あげる
「書棚の棚板を一段―・げる」「水位を―・げる」
(2)物の一端を上から下へ移す。《下》
⇔あげる
「踏切の遮断機を―・げる」「頭を―・げる」「機首を―・げる」
(3)物の一端を高い所に固定して下方に垂らす。
 (ア)ある場所にかけて垂らす。つるす。ぶらさげる。《下》「風鈴を軒先に―・げる」「看板を―・げる」
 (イ)手で持ったり,肩や腰に掛けたりして物を持つ。つるす。ぶらさげる。「首からカメラを―・げた観光客」「手ぬぐいを腰に―・げる」
 (ウ)携帯する。「大きなカバンを―・げて行く」「一升―・げて挨拶(アイサツ)に行く」
(4)中心的な所から離す。
 (ア)神仏や地位の高い人の前から物を取り去る。《下》
⇔あげる
「仏壇から供物を―・げる」「お膳を―・げる」
 (イ)後ろへ位置をずらす。さがらせる。《下》「車をちょっと―・げてください」
 (ウ)銀行などに預けてあった金を引き出す。おろす。《下》「貯金を―・げてくる」
 (エ)上位の者から下位の者へ,官庁などから民間へ物を渡す。《下》
⇔あげる
「払い―・げる」「もらい―・げる」
(5)程度・価値・金額・温度などを,以前よりも低くする。《下》
⇔あげる
「問題のレベルを―・げる」「運賃を―・げる」「地位を―・げる」「室温を―・げる」「話を―・げる(=下品ニスル)」
(6)時刻・時代を変更して遅くする。《下》「この鉄剣の製作年代を六世紀まで―・げて考えるのは誤りだ」「時間をくり―・げる」
(7)見下す。あなどる。「人ヲ―・グル/日葡」
〔「下がる」に対する他動詞〕
[慣用] 頭を―・手鍋を―・目尻を―/どの面さげて

さげる

さげる【提げる】
carry <a thing> (in one's hand);→英和
take <a thing with one> .→英和

さげわたし

さげわたし [0] 【下げ渡し】
さげわたすこと。払い下げ。「官営工場の―を受ける」

さげわたす

さげわた・す [4][0] 【下げ渡す】 (動サ五[四])
(1)官庁から民間へ下付する。払い下げる。「国有地を民間に―・す」
(2)目上の者から目下の者に与える。

さげん

さげん【左舷】
《船》 <on the> port(side).→英和
〜に向ける(傾く) (list to) port.

さげん

さげん [0][1] 【左舷】
船尾から船首に向かって左側のふなばた。また,そちらの方向。
⇔右舷

さげん

さげん [0] 【詐言】
人をだますために言う言葉。うそ。

さげん

さげん [0] 【瑣言】
取るに足りないちょっとした言葉。

さげタバコぼん

さげタバコぼん [5] 【提げ―盆】
取っ手をつけて,提げて運べるように作ったタバコ盆。

さこ

さこ [1] 【左顧】 (名)スル
(1)左の方をふりむくこと。「―右眄(ウベン)」
(2)〔中国,戦国時代に右の座が上位であったことから〕
目上の者が目下の者をかえりみること。

さこ

さこ 【谷・迫】
(多く関西・九州地方で)山あいの小さな谷。

さこう

さこう [0] 【砂鉱】
砂鉱床より産する有用鉱物。金・鉄・スズなど,化学的に安定で,比重が大きく,破砕されにくい。

さこう

さこう [0] 【鎖肛】
先天奇形の一。生まれつき肛門あるいは直腸が閉鎖されている状態。

さこう

さこう [0] 【鎖港】
港を閉ざすこと。また,外国船の入港を禁止すること。
⇔開港
「―攘夷の説/安愚楽鍋(魯文)」

さこう

さこう [2] 【査公】
巡査を敬っていう語。「大分御骨が折れましやうと笑ながら―が申された故/自転車日記(漱石)」

さこう

さこう [0] 【鎖交】
二つの異なった閉曲線が,鎖のように互いに相手をくぐり抜けていること。

さこう

さこう [0] 【砂耕】
⇒砂栽培(スナサイバイ)

さこうしょう

さこうしょう [2] 【砂鉱床】
風化・浸食により砂粒状となった岩石や鉱物が流水や波により運ばれ,比重の差によって選別され,堆積してできた鉱床。漂砂鉱床。

さこうべん

さこうべん [1] 【左顧右眄】 (名)スル
〔左をふりむき右を流し目で見るの意から〕
他人の思わくを気にしてためらうこと。右顧左眄。「亭前に踞して―すれば両公彷彿として座間に微笑するを見る/獺祭書屋俳話(子規)」

さこく

さこく [0] 【鎖国】 (名)スル
(1)国が,外国との交流を断絶もしくは極度に制限すること。
(2)江戸幕府が封建体制強化のため,キリスト教禁止を名目に,オランダ・中国・朝鮮以外の国との貿易と日本人の海外渡航とを禁止したこと。また,それによる国際的な孤立状態。1633年から39年まで五次にわたって出された鎖国令に始まり,1853年のペリー来航まで二百余年間続いた。
⇔開国
〔「鎖国」の語は,志筑忠雄がケンペルの「日本誌」の一章を「鎖国論」として訳したのが最初〕

さこく

さこく【鎖国(主義)】
(a) national isolation (policy).〜する close a country;→英和
close the door <to foreigners> .→英和
‖鎖国時代 the isolation period.

さこくしかん

さこくしかん 【左国史漢】
「春秋左氏伝」と「国語」と「史記」と「漢書」。代表的な歴史文学書として,文章家の必修書とされた。

さこくせい

さこくせい [0] 【鎖国制】
1639年の鎖国の完成以後,1853年のペリー来航に至る間の,江戸幕府の国際関係における体制をさす。兵農分離制や石高制によって構築された幕藩制の国家体制を確定させ,維持するための体制。この社会体制のもとで,わが国の特質的な経済的・文化的発展が行われた。

さこくれい

さこくれい [3] 【鎖国令】
江戸幕府が鎖国を行うために出した法令。特に,1633年の日本人の海外貿易禁止以後,39年のポルトガル船来航禁止に至る五次にわたる法令をさす。

さこそ

さこそ 【然こそ】 (連語)
(1)きっと。さだめて。さぞかし。「―異様(コトヨウ)なりけめ/徒然 53」
(2)そのように。あんなに。「すべて―あらめと/紫式部日記」
(3)いくら…でも。「―世を捨つる御身といひながら/平家(灌頂)」

さこそ=言え

――言え
そうは言うものの。「この女を外へ追ひやらむとす。―,まだ追ひやらず/伊勢 40」

さこだ

さこだ [0] 【迫田】
山間(ヤマアイ)の小さな谷にある田。

さこつ

さこつ [0] 【鎖骨】
胸骨と肩甲骨とをつなぐ左右一対の骨。ゆるく S 字状に曲がる。

さこつ

さこつ【鎖骨】
《解》the collarbone.→英和

さこん

さこん [1] 【左近】
(1)「左近衛府(サコンエフ)」の略。
⇔右近
→左近衛(サコンエ)
(2)「左近の桜」の略。「春―夏は右近が匂ふ也/柳多留 28」

さこんえ

さこんえ [2] 【左近衛】
「左近衛府」の略。

さこんえのしょうげん

さこんえのしょうげん 【左近衛将監】
左近衛府の三等官。従六位上相当。定員四名。さこんのじょう。さこんのしょうげん。

さこんえのしょうしょう

さこんえのしょうしょう 【左近衛少将】
左近衛府の次官。正五位下相当。定員二名。左少将。

さこんえのしょうそう

さこんえのしょうそう 【左近衛将曹】
左近衛府の主典(サカン)(=四等官)。従七位下相当。定員四名。

さこんえのだいしょう

さこんえのだいしょう 【左近衛大将】
左近衛府の長官。従三位相当。多くは大臣や納言(ナゴン)が兼任した。左近大将。左大将。

さこんえのちゅうじょう

さこんえのちゅうじょう 【左近衛中将】
左近衛府の次官。従四位下相当。定員一名。のちに四名となる。三位でなる人を三位中将,参議で兼ねる人を宰相中将という。左近中将。

さこんえふ

さこんえふ [4] 【左近衛府】
近衛府の一。左近司。左近衛。左近。
→大内裏

さこんのさくら

さこんのさくら 【左近の桜】
紫宸殿(シシンデン)の階段の下,東方に植えられている桜。左近衛府の武官がこの桜から南に列したことからいう。南殿(ナデン)の桜。
→右近(ウコン)の橘(タチバナ)
→内裏

さこんのしょうげん

さこんのしょうげん 【左近将監】
⇒左近衛将監(サコンエノシヨウゲン)

さこんのじょう

さこんのじょう 【左近尉】
⇒左近衛将監(サコンエノシヨウゲン)

さこんのじん

さこんのじん 【左近の陣】
平安時代,紫宸殿(シシンデン)で儀式のあるとき,左近衛府の将官が座を占めた所。紫宸殿の東南,日華門にあった。左近の陣の座。左仗。

さこんのたいふ

さこんのたいふ 【左近大夫】
左近衛将監で官位が五位の者。

さこんのつかさ

さこんのつかさ 【左近司】
⇒左近衛府(サコンエフ)

さこんのばば

さこんのばば 【左近の馬場】
平安時代以後,左近衛府の管轄する馬場。京都の一条西洞院にあった。さこんのうまば。

さごく

さごく 【左獄】
平安時代,京都左京に置かれた獄舎。東獄。

さござい

さござい
〔「さあござれ」と呼ぶことから〕
近世,正月に街頭で子供を相手に宝引きをさせて物を売る商売。辻宝引き。「―は長屋でいつちかせぐやつ/柳多留 19」

さごし

さごし [1] 【青箭魚】
関西以西で,サワラの幼魚の名。

さごじょう

さごじょう サゴジヤウ 【沙悟浄】
中国,明代の長編小説「西遊記」の副主人公(河童(カツパ))。天上界から追い出されて妖怪となっていたが,三蔵法師の法力で改心し,孫悟空・猪八戒(チヨハツカイ)らと供をしてインドから経典をもたらす。

さごはちづけ

さごはちづけ [0] 【三五八漬(け)】
塩三・麹(コウジ)五・もち米八の割合で漬ける漬け物。

さごろも

さごろも 【狭衣】
〔「さ」は接頭語〕
ころも。着物。「―のこの紐解けと言ふは誰が言/万葉 2866」

さごろもの

さごろもの 【狭衣の】 (枕詞)
〔衣の緒をつける意からか〕
「小筑波(オヅクハ)」にかかる。「―小筑波嶺(ネ)ろの山の岬/万葉 3394」

さごろものたいしょう

さごろものたいしょう 【狭衣大将】
「狭衣物語」の主人公。堀河大臣の子。従妹源氏宮への終生得られぬ恋に懊悩(オウノウ)する。女二の宮・飛鳥井姫と契り,一品宮と結婚するがいずれも不幸に終わる。やがて帝となり源氏宮に似た宰相の中将の妹を后(キサキ)とする。

さごろもものがたり

さごろもものがたり 【狭衣物語】
物語。四巻。作者は禖子(バイシ)内親王宣旨(センジ)説が有力。一一世紀後半の成立。狭衣大将の悲恋物語。「源氏物語」の影響が強い。平安後期の物語中の秀作。

ささ

ささ【笹】
bamboo grass (竹類).〜の葉 a bamboo leaf.‖笹身(肉) white meat.

ささ

ささ 【細・小】 (接頭)
〔「さざ」とも〕
名詞に付いて,「小さい」「細かい」「わずか」の意を表す。「―濁り」「―波(サザナミ)」

ささ

ささ [0] 【酒】
〔もと女房詞。「さけ」の「さ」を重ねた語とも,酒を中国で「竹葉」ということからともいう〕
酒のこと。

ささ

ささ [0] 【笹・篠・小竹】
(1)イネ科タケ亜科の植物のうち小形のものの総称。タケに比べ丈が低く,稈(カン)は細くて生長後も竹の子の皮が残る。全国の山地に群生し,また観賞用に庭や公園に栽植。葉は粽(チマキ)や和菓子を包むのに用い,茎はパルプや細工物にする。果実は食用。メダケ・ヤダケ・アズマザサ・クマザサ・ミヤコザサ・チマキザサなど種類が多い。
(2)家紋の一。笹の葉や枝をかたどったもの。雀・雪などを添える紋もある。

ささ

ささ 【然然】 (副)
これこれ。しかじか。「―の所よりなりけりと聞き給ひて/蜻蛉(中)」

ささ

ささ [1] 【嵯嵯】 (ト|タル)[文]形動タリ
高くけわしいさま。「岩が真直に池の底から突き出して…―と構へる/草枕(漱石)」

ささ

ささ (副)
(「と」を伴って)
(1)水の勢いよく流れ注ぐさま。「あがきの水,前板まで―とかかりけるを/徒然 114」
(2)ざわざわと音や声を立てるさま。「―とののしりさわぐ程に/栄花(浦々の別)」

ささ

ささ (感)
(1)はやすときに用いる語。「この御酒の御酒のあやにうた楽し―/古事記(中)」
(2)人にものをすすめるときなどにいう語。「―いはんすなそこぢやて/滑稽本・浮世床(初)」

ささ

ささ [1] 【些些】 (ト|タル)[文]形動タリ
わずかばかりであるさま。とるにたりないさま。「―たる人間などの瞞着を許さざるものなり/福翁百話(諭吉)」

ささ

ささ [1] 【瑣瑣】 (ト|タル)[文]形動タリ
こまかいさま。くだくだしいさま。「―たる問題にも,きわめて丁寧にいらへしつる余が/舞姫(鴎外)」

ささ∘れる

ささ∘れる (連語)
〔使役の助動詞「させる」に受け身・可能の助動詞「られる」の付いた「させられる」の転〕
させられる。「一夜も足はとめ―∘れぬ,今出て行け/浄瑠璃・二つ腹帯」

ささあめ

ささあめ [0] 【笹飴】
透明な飴を笹に包んだもの。新潟県上越市の名産。

ささい

ささい【些細な】
trifling;→英和
trivial;→英和
small;→英和
petty.→英和
〜な事を気にする worry about trifles.

ささい

ささい [1] 【些細・瑣細】 (形動)[文]ナリ
とるにたりないさま。わずかなさま。「―な違い」「―なこと」

ささいこさい

ささいこさい 【支いこさい】
「ささえこさえ」の転。「傍に付添ふ侫人原(ネイジンバラ)めが,―言廻し/浄瑠璃・先代萩」

ささいなし

ささいな・し (形ク)
差し支えない。異状ない。「九条の右大臣兼実は…―・くて,天下の事顧問に預りて/愚管 5」

ささいろ

ささいろ [0] 【笹色】
青黒く光るようになった濃い紅色。または,青みのある薄緑。ささべに。

ささう

ささ・う ササフ 【支ふ】 (動ハ下二)
⇒ささえる

ささう

ささう [0] 【笹生】
⇒ささふ(笹生)

ささうしのした

ささうしのした [7] 【笹牛の舌】
カレイ目の海魚。体長14センチメートル程度。両眼は体の右側にある。吻は著しく鉤状に曲がる。眼のある側には黒褐色や白色の小斑点が散在する。本州中部以南,東シナ海,黄海の浅海の砂底に分布。

ささえ

ささえ ササヘ [3][0] 【支え】
(1)ささえること。また,そのもの。「塀に―をする」「一家の―となって働く」「心の―」
(2)「ささえぐち」の略。「物ごとに―を言はず暮らされける故(ユエ)/浮世草子・姑気質」

ささえ

ささえ【支え】
a support;→英和
a prop;→英和
a stay.→英和

ささえ

ささえ 【小筒・竹筒】
(1)竹筒。酒を入れて携帯した。「破籠(ワリゴ)―などこまやかにしたためさせ/奥の細道」
(2)「提(サ)げ重箱(ジユウバコ)」に同じ。

ささえぐち

ささえぐち ササヘ― 【支へ口】
人を中傷する言葉。かげぐち。ささえごと。「かげごと・中言・―/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」

ささえこさえ

ささえこさえ ササヘコサヘ 【支え小支え】
〔同音・類音の語を重ねた語〕
じゃまだてすること。中傷すること。ささいこさい。「『牛島殿,待たしやんせ』『こりゃ何故あって私らを,―をしなさんすのぢや』/歌舞伎・加賀見山再岩藤」

ささえじょう

ささえじょう ササヘジヤウ 【支え状】
鎌倉・室町時代の訴訟沙汰で,訴人の提出した訴状に対して,被告である論人が弁明のため提出する陳情。しじょう。

ささえばしら

ささえばしら ササヘ― [4] 【支え柱】
支柱(シチユウ)。

ささえる

ささえる【支える】
(1) support;→英和
maintain;→英和
hold;→英和
stay;→英和
prop.→英和
(2)[食いとめる]check;→英和
resist.→英和
一家を〜 support one's family.城を〜 hold a castle.→英和

ささえる

ささ・える ササヘル [0][3] 【支える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ささ・ふ
(1)力を加えて,物が倒れたり落ちたりしないように押さえたりつっぱったりする。「はしごが倒れないように―・えていてください」「全重量を一点で―・える」「人に―・えられてやっと立っている」
(2)社会・集団を維持する。ある状態をもちこたえる。「会社を―・えているのは一人一人の社員の力だ」「家計を―・える」
(3)援助する。支援する。「仲間に―・えられてここまで来ました」
(4)攻撃などを防ぎ止める。「しばし―・へて防ぎけれども敵は大勢なり/平家 7」
(5)人や物が通ろうとするのを妨げる。さえぎる。「木の芽峠の大雪に―・へられ,只今もつて罷り上る/狂言・餅酒」「日の光は―・えられて,眸に至らぬなるべし/浴泉記(喜美子)」
(6)中傷する。「ヒトヲ―・ユル/日葡」

ささおぶね

ささおぶね [3] 【笹小舟】
軽い小さな舟。笹舟。

ささおり

ささおり [0] 【笹折(り)】
(1)経木で作った折り箱。また,それに詰めた食べ物。
(2)笹の葉で食べ物を包んだもの。

ささかまぼこ

ささかまぼこ [3] 【笹蒲鉾】
笹の葉の形に似せてつくった蒲鉾。仙台の名産。

ささかわ

ささかわ ササカハ 【笹川】
姓氏の一。

ささかわりんぷう

ささかわりんぷう ササカハ― 【笹川臨風】
(1870-1949) 歴史家・俳人。本名,種郎。東京神田生まれ。東大卒。「帝国文学」の編集に携わる。また,江戸文学・江戸美術を研究。著「近世文芸史」「日本絵画史」など。

ささがき

ささがき [0] 【笹掻き】
野菜の切り方の一。ごぼうや大根を細く薄く削ること。また,そのように削ったもの。ささがし。ささぶき。

ささがきなます

ささがきなます [5] 【笹掻き膾】
大根を笹掻きにしたなます。

ささがす

ささが・す (動サ四)
野菜などを細く薄く削る。ささがきにする。[ヘボン(三版)]

ささがに

ささがに [0] 【細蟹】
〔クモが小さいカニに似ていることから〕
クモのこと。また,クモの網(イ)。

ささがにの

ささがにの 【細蟹の】 (枕詞)
「蜘蛛(クモ)」「いと」「い」「いづこ」「いかに」などにかかる。ささがねの。「わがせこがくべき宵なり―くものふるまひかねてしるしも/古今(恋四)」

ささがにひめ

ささがにひめ 【細蟹姫】
〔クモが糸をかけることから〕
織女姫。たなばた姫。

ささがねの

ささがねの (枕詞)
「ささがにの」に同じ。「我が夫子(セコ)が来べきよひなり―蜘蛛の行ひこよひ著しも/日本書紀(允恭)」
〔「ささがね」も「ささがに」と同じく,クモの異名とし,クモにかかる枕詞と考えられてきたが,日本書紀の例は笹の根にいるクモと解する説もある〕

ささがや

ささがや [2] 【笹萱】
イネ科の一年草。各地の林や藪(ヤブ)に群生する。茎は細く,高さ20〜70センチメートルで,よく分枝する。夏から秋,枝頂の花序に小穂をまばらにつける。

ささがれい

ささがれい [3] 【笹鰈】
ヤナギムシガレイの異名。

ささがわのしげぞう

ささがわのしげぞう ササガハ―シゲザウ 【笹川繁蔵】
(1810?-1847) 江戸後期の博徒。下総(シモウサ)国香取郡笹川の住人。飯岡助五郎と利根川沿岸の縄張りを争い殺された。
→天保水滸伝(テンポウスイコデン)

ささき

ささき 【佐佐木・佐々木】
姓氏の一。

ささききぜん

ささききぜん 【佐々木喜善】
(1886-1932) 民俗学者。岩手県生まれ。早大中退。柳田国男に師事し,「遠野物語」の話者となった。以後,東北地方の民間伝承を収集。主著「東奥異聞」「聴耳草紙」

ささきげん

ささきげん [3] 【酒機嫌】
「さかきげん(酒機嫌)」に同じ。

ささきこじろう

ささきこじろう 【佐々木小次郎】
(?-1612) 江戸初期の剣客。岸柳(巌流)と称した。燕返しの剣法を案出。船島(巌流島)で宮本武蔵と試合し,敗死。

ささきさだつな

ささきさだつな 【佐々木定綱】
(1142-1205) 鎌倉初期の武将。近江佐々木氏の祖。源頼朝の挙兵に応じ,功により近江守護となる。

ささきそういち

ささきそういち 【佐々木惣一】
(1878-1965) 法学者。鳥取県出身。京大教授。滝川事件で辞職,のち立命館大学学長。戦後,帝国憲法改正に参画。美濃部達吉とともに大正・昭和期の公法学界の双璧とされる。主著「日本憲法要論」

ささきたかうじ

ささきたかうじ 【佐々木高氏】
(1306-1373) 南北朝時代の武将。入道して導誉(ドウヨ)。京極氏の出。足利尊氏に従い,室町幕府創設に功をたてる。評定衆として幕政に参与。近江・上総(カズサ)・出雲・隠岐(オキ)守護。性豪放磊落(ライラク),和歌・連歌をよくし,近江猿楽の保護にも努めた。

ささきたかおき

ささきたかおき 【佐々木隆興】
(1878-1966) 医学者。東京生まれ。人工癌研究の先駆者。杏雲堂医院院長。佐々木研究所・癌研究所・結核研究所各所長を歴任。

ささきたかつな

ささきたかつな 【佐々木高綱】
(?-1214) 鎌倉初期の武将。定綱の弟。四郎と称す。源頼朝の臣。宇治川の合戦では,駿馬生唼(イケズキ)に乗って梶原景季(カゲスエ)と先陣を争って勝った。のち出家して,信竜坊・西入などと号した。

ささきたかゆき

ささきたかゆき 【佐々木高行】
(1830-1910) 幕末・明治前期の政治家。土佐藩出身。倒幕運動に参加,維新後は新政府に名をつらね,岩倉使節団に随行して外遊。征韓論・西南戦争に際しても政府内にとどまり,参議兼工部卿,枢密顧問官などを歴任。資料性の高い日記「保古飛呂比(ホコビロイ)」を残す。

ささきどうよ

ささきどうよ 【佐々木導誉】
⇒佐々木高氏(タカウジ)

ささきのぶつな

ささきのぶつな 【佐佐木信綱】
(1872-1963) 歌人・国文学者。三重県生まれ。東大卒。父弘綱のあとを受け竹柏会を主宰,「心の華」(のち「心の花」)を創刊。温雅清新な歌風で,代表歌集に「思草」「豊旗雲」がある。また,万葉集の研究に功績を残す。

ささきひろつな

ささきひろつな 【佐佐木弘綱】
(1828-1891) 幕末・明治期の国文学者・歌人。伊勢の人。東大古典科創設とともに講師。著「古事記歌俚言解」「日本書紀歌俚言解」

ささきみつぞう

ささきみつぞう 【佐々木味津三】
(1896-1934) 小説家。愛知県生まれ。本名,光三。明大卒。純文学から大衆小説へ転じる。「右門捕物帖」「旗本退屈男」など。

ささきもさく

ささきもさく 【佐佐木茂索】
(1894-1966) 小説家・出版人。京都の生まれ。1929年(昭和4)「文芸春秋」編集長。46年文芸春秋新社社長。著「困った人達」など。

ささぎ

ささぎ [0] 【豇豆】
⇒ささげ(豇豆)

ささくさ

ささくさ [0][2] 【笹草】
イネ科の多年草。本州中部以西の林に自生。茎は高さ約40センチメートル,下半部にササに似た葉を数枚つける。夏から秋にかけ,茎頂に大形の円錐花序をつくり緑色の小穂をつける。ササノハグサ。

ささくれ

ささくれ [0]
(1)物の先端などが細かく割れること。
(2)「逆剥(サカム)け」に同じ。「―ができる」

ささくれ

ささくれ
<have> a hangnail.→英和

ささくれだつ

ささくれだ・つ [5] 【ささくれ立つ】 (動タ五[四])
(1)ささくれた状態になる。「―・った板塀」
(2)気持ちがすさんでとげとげしくなる。「―・った気分」

ささくれる

ささく・れる [4] (動ラ下一)
(1)物の先端やへりなどが,細く裂けてめくれる。「筆の先が―・れる/ヘボン」
(2)爪の根元の皮が細かくむける。さかむけになる。「―・れた指先」
(3)気持ちが乱れ,荒れている。ささける。「―・れた気分」

ささくれる

ささくれる
split finely;get frayed (気持が).

ささくれ立つ

ささくれだ・つ [5] 【ささくれ立つ】 (動タ五[四])
(1)ささくれた状態になる。「―・った板塀」
(2)気持ちがすさんでとげとげしくなる。「―・った気分」

ささぐ

ささ・ぐ 【捧ぐ】 (動ガ下二)
⇒ささげる

ささぐま

ささぐま [0] 【笹熊・貛】
アナグマの異名。

ささぐも

ささぐも [0][3] 【笹蜘蛛】
真正クモ目のクモ。体長1センチメートル内外。胸背は黄褐色,腹部は灰白色で斜めの縞模様がある。巣を張らず,昆虫に飛びついて捕まえる。スギの害虫スギタマバエの天敵。本州以南に分布。

ささぐり

ささぐり 【小栗】
「柴栗(シバグリ)」に同じ。[季]秋。「山風に峯の―はらはらと庭に落ち敷く大原の里/山家(雑)」

ささぐり

ささぐり 【篠栗】
福岡県北西部,糟屋(カスヤ)郡の町。かつて宿場町,炭鉱町として栄えた。

ささぐりせん

ささぐりせん 【篠栗線】
JR 九州の鉄道線。福岡県桂川・篠栗・吉塚間,25.1キロメートル。筑豊地方と福岡市を連絡する。

ささける

ささ・ける [0] (動カ下一)
「ささくれる」に同じ。「灰吹の口も―・けるばかりなり/浄瑠璃・壇浦兜軍記」

ささげ

ささげ【大角豆】
a cowpea.

ささげ

ささげ 【捧げ】
■一■ [0] (名)
〔動詞「捧げる」の連用形から〕
(太平洋岸の漁村で)女性が頭に物を載せて運搬すること。
■二■ (接尾)
助数詞。中古,捧げ物を数えるのに用いる。木の枝や造花の枝に付けた一組の捧げ物を「ひとささげ」という。「鳩十―,ふたつを一―にしたり/宇津保(蔵開下)」

ささげ

ささげ [0] 【豇豆・大角豆】
マメ科の一年草。南アジア原産。種子や若い莢(サヤ)を食用にするため栽培する。茎はつる性で,卵形の三小葉からなる複葉を互生。夏,葉腋に淡紅褐色の蝶形花をつける。豆果は線状円柱形で,特に莢の長い品種を十六豇豆という。ささぎ。[季]秋。

ささげつつ

ささげつつ [3] 【捧げ銃】
軍隊の敬礼の一種。両手で銃を体の中央前に垂直に捧げ持ち,相手に注目する。

ささげもつ

ささげも・つ [4] 【捧げ持つ】 (動タ五[四])
両手でうやうやしく持つ。「賞状を―・つ」

ささげもの

ささげもの【捧げ物】
<make> an offering.→英和

ささげもの

ささげもの [0] 【捧げ物】
神仏や目上の人にささげるもの。献上品。

ささげる

ささ・げる [0] 【捧げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ささ・ぐ
〔「さしあぐ」の転〕
(1)両手で,物を目より高くして持つ。「賞状を―・げるように持つ」
(2)神仏や高貴な人などに献上する。さしあげる。供える。「神前に玉串(タマグシ)を―・げる」「いけにえを―・げる」
(3)敬愛する人に,自分の著作などをさしだす。献呈する。「この本を亡き母に―・げる」
(4)(「身」「一生」「心」などを目的語として)自分のことをかえりみないで,ひたすら相手に尽くす。「愛する人に身も心も―・げる」「研究に一生を―・げた」
(5)上の方に高くあげる。かかげる。「尾を―・げて七度めぐりてなむ産み落とすめる/竹取」
(6)声をはりあげる。「おとど御声を―・げて泣きののしり給へど/栄花(本の雫)」

ささげる

ささげる【捧げる】
(1)[持ち上げる]lift[hold]up.(2)[献上]give;→英和
offer;→英和
[奉仕]sacrifice <oneself for> ;→英和
devote <oneself to art> .→英和
岡氏に捧ぐ <献辞> Dedicated to Mr.Oka.

ささこ

ささこ [0] 【笹子】
笹鳴きをしているウグイス。[季]冬。

ささごい

ささごい [0] 【笹五位】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長45センチメートルほどのサギ。頭上・背・翼は暗緑色,他は灰色。後頭に長い冠羽がある。水辺で魚やカエルを捕食する。日本では夏鳥として渡来,本州以南の松林などで集団繁殖し,冬は東南アジアなどに渡る。

ささごと

ささごと 【酒事】
酒盛り。酒宴。さかごと。

ささごとうげ

ささごとうげ 【笹子峠】
山梨県東部,関東山地と御坂(ミサカ)山地の接点にある峠。海抜1096メートル。旧甲州街道の難険。現在その東方に笹子トンネルがある。

ささじまやき

ささじまやき [0] 【篠島焼・笹島焼】
現在の名古屋市中村区笹島町の地に,牧朴斎が開いた窯。文化年間(1804-1818)から1923年(大正12)頃まで軟陶質の製品を焼いた。

ささじん

ささじん 【酒塵】 ・ ―ジン 【酒糂】
〔中世女性語〕
ぬかみそ。[日葡]

ささたけ

ささたけ [2] 【笹茸】
松林に生えるキノコの俗称。食用。

ささたけ

ささたけ [0] 【笹竹・篠竹】
小さい竹類の総称。

ささたけの

ささたけの 【篠竹の】 (枕詞)
(1)竹の節を「よ」ということから,「代」「世」にかかる。「―わがよの程の思ひ出にしのばれぬべき一節もがな/続古今(雑下)」
(2)宮中を「竹園」ということから,「大内山」「大宮人」にかかる。「百千鳥けさこそ来鳴け―大宮人にはつ音またれて/続古今(春上)」

ささだんご

ささだんご [3] 【笹団子】
もち米の粉とうるち米の粉をこねて餡(アン)を包み,それを笹の葉で包んで蒸したもの。新潟県の郷土菓子。

ささちまき

ささちまき [3] 【笹粽】
笹の葉で巻いたちまき。[季]夏。

ささつ

ささつ【査察】
(an) inspection.〜する inspect;→英和
investigate.→英和

ささつ

ささつ [0] 【査察】 (名)スル
物事の状態を実際に調査し,視察すること。「米の作柄状況を―する」「監督官庁の―」

ささづくり

ささづくり [3] 【笹作り】
(1)刀剣の装飾の一。縁頭(フチガシラ)・鐺(コジリ)などに笹の葉の模様をつけたもの。
(2)アジ・キスなどの小魚を三枚におろし,斜めに切って笹の葉形にしたもの。

ささづけ

ささづけ [0] 【笹漬(け)】
三枚におろした白身の魚を酢・塩でしめ,笹の葉とともに漬け込んだもの。笹の葉は香りづけと防腐のために用いられる。

ささづつ

ささづつ 【酒筒】
酒を入れる筒。さけづつ。

ささてんぼだい

ささてんぼだい [5] 【�・�点菩提】
「菩薩」の略字である「�(ささぼさつ)」に,さらに点を打った字。「菩提」の略字。
→ささぼさつ

ささなき

ささなき [0] 【笹鳴き】
冬にウグイスが舌鼓を打つようにチチと鳴くこと。[季]冬。「まだ―の鶯が/歌舞伎・名歌徳」

ささなみのやしゅう

ささなみのやしゅう 【泊洦舎集】
歌集。八巻。清水浜臣作。1829年刊。浜臣の詠歌を養子光房が編纂。村田春海門における逸材としての面目を現す。

ささにごり

ささにごり [3] 【細濁り・小濁り】
水が少しにごること。

ささにしき

ささにしき [3] 【ササニシキ】
イネの栽培品種の一。米は良質で味もよい。東北地方が主産地。

ささのあお

ささのあお 【篠青】
襲(カサネ)の色目の名。表は白か青,裏は青。四季通用。柳襲(ヤナギガサネ)。

ささのこ

ささのこ [0] 【笹の子】
「篠(スズ)の子」に同じ。[季]夏。

ささのごんざ

ささのごんざ 【笹野権三】
人形浄瑠璃「鑓(ヤリ)の権三重帷子(カサネカタビラ)」の主人公。茶道の師浅香市之進の妻おさいと密通したとぬれぎぬを着せられ逃げるが,市之進に討たれる。

ささのさいぞう

ささのさいぞう [0] 【笹の才蔵】
福岡県博多など九州北部で作られる前髪振袖の若衆が御幣を持った猿をつれた姿の土人形。また,その姿を描いた札。疱瘡(ホウソウ)よけに用いられた。

ささのつゆ

ささのつゆ [4] 【笹の露】
(1)笹の葉におく露。
(2)〔酒を「ささ」ともいうことから〕
酒。また,少量の酒。
(3)地歌・箏(ソウ)曲の一。手事物(テゴトモノ)。文政・天保年間(1818-1844)京都の菊岡検校(ケンギヨウ)が三味線曲として作曲し,のち八重崎検校が箏の手をつけた。島田両三作詞。酒の徳をたたえた歌。

ささのは

ささのは [0] 【笹の葉】
(1)小竹の葉。ささば。ささっぱ。
(2)淡水産の二枚貝。殻長約9センチメートル,形は笹の葉に似る。貝殻は厚く,表面は黒褐色の殻皮をかぶり,内面は美しい真珠色。琵琶湖水系にのみ分布。

ささのはがき

ささのはがき [0] 【笹の葉書き】
笹の葉のような太く短い字で書くこと。また,その字。

ささのはがれい

ささのはがれい [5] 【笹の葉鰈】
小さいカレイを重ねて干したもの。木の葉がれい。

ささのはぐさ

ささのはぐさ [4] 【笹の葉草】
ササクサの別名。

ささのはべら

ささのはべら [5] 【笹の葉遍羅・笹の葉倍良】
スズキ目の海魚。全長25センチメートル程度。本州南西岸で普通に見られるベラ。体はやや長く側扁し,吻は尖る。頬に四列の鱗。尾びれの後縁は切り落とされたような形をしている。雌雄で体色が異なる。砂中に潜って冬眠する。ベラ類では美味。南日本から台湾までの岩礁・砂礫域に分布。

ささのみ

ささのみ [0] 【笹の実】
ササの実。じねんご。凶作の年には食料とした。

ささのや

ささのや 【笹の屋】
笹で葺(フ)いた家。ささのやどり。ささの庵(イオリ)。「仮枕夢も結ばず―の/続拾遺(羇旅)」

ささのゆき

ささのゆき [3] 【笹の雪】
文化・文政(1804-1830)の頃,江戸上野根岸の料理屋で売られた,葛餡(クズアン)をかけた絹ごし豆腐の料理。吉原への往復の客で繁盛した。

ささはら

ささはら [0] 【笹原】
笹が生えている地。

ささばたき

ささばたき [3] 【笹叩き】
〔「ささっぱたき」とも〕
(1)笹で煤(スス)払いをすること。
(2)「湯立(ユダ)て」に同じ。「お禰宜(ネギ)どのの占(ウラネエ)も,市女(イチツコ)の―もいらねえ/滑稽本・浮世風呂(前)」

ささひだ

ささひだ [0] 【笹襞】
袴(ハカマ)の相引(アイビキ)の上の,斜めにたたんだ笹の葉形の襞。

ささひみ

ささひみ [0] 【笹篊】
海浜の干潟に笹を立て並べて作った垣。満潮のときにはいりこんだ魚が,干潮で逃げられなくなったところをすくいとる。ささひび。

ささふ

ささふ [0] 【笹生】
笹の生えている所。ささう。

ささぶえ

ささぶえ [0][3] 【笹笛】
笹の葉を唇に当てて笛のように吹き鳴らすこと。また,その笹。

ささぶき

ささぶき [0] 【笹吹き】
(1)銀・銅のきわめて小粒なもの。
(2)もと,水中に笹の葉を入れて溶かした銀を流し,小形の銀製品を製した方法。また,その製品。

ささぶき

ささぶき [0] 【笹葺き】
笹の葉で屋根を葺くこと。また,その屋根。粗末なみすぼらしい家。

ささぶね

ささぶね [0] 【笹舟】
(1)笹の葉の両端を折り組んで作った小さな舟。水に浮かべて遊ぶ。
(2)小さな舟のたとえ。「―にさをさして/浮世草子・諸国はなし 4」

ささべ

ささべ 【細瓮】
小さい壺(ツボ)。

ささべに

ささべに [0] 【笹紅】
「笹色(ササイロ)」に同じ。

ささべり

ささべり [0] 【笹縁】
〔笹の葉に白く細い縁があるのに似ていることから〕
衣服や袋物の細い縁取り。

ささほ

ささほ [0] 【笹帆】
竹を網代(アジロ)状に編んだ骨組み二枚の間に竹の葉をはさんで作った帆。中国の船に用いられ,日本では近世初期の朱印船が使用した。網代帆。とまほ。

ささほうさ

ささほうさ [3] (形動)
だいなしにするさま。めちゃめちゃ。散々。「一生を―にして仕舞ふ/自然と人生(蘆花)」

ささぼ

ささぼ [0] 【笹穂】
笹の葉の形をした槍の穂先。

ささぼがき

ささぼがき [3] 【笹穂垣】
穂がついたままの若竹を並べて作った垣。目塞垣(メセキガキ)。

ささぼさつ

ささぼさつ [3] 【�】
〔「菩薩」を略し,その草冠(クサカンムリ)をとって「�」と書いて「ササ」と読んだことから〕
「菩薩」の略字「�」字の称。日本では奈良時代からみられる。

ささまき

ささまき [0] 【笹巻(き)】
(1)「笹巻き鮨」の略。
(2)菓子の一種。道明寺糒(ホシイ)をまぜた練り葛(クズ)で餡(アン)を包み,笹の葉で巻いたもの。
(3)米穀類の粉を団子状にして笹の葉に包んで蒸したもの。

ささまきずし

ささまきずし [4] 【笹巻き鮨】
小さい握り鮨を笹の葉で巻き,箱に入れて押したもの。笹鮨。

ささまくら

ささまくら 【笹枕】
「草枕」に同じ。「露むすぶ野原の庵の―いく夜か月の影になるらむ/続拾遺(羇旅)」

ささみ

ささみ [0] 【笹身】
〔笹の形をしているところから〕
鶏の胸部にある上質の肉。柔らかく脂肪が少ない。
→鶏肉

ささみず

ささみず 【細水】
わずかな量の水。「五月雨はたなゐにもりし―の畦こす迄になりにけるかな/続古今(夏)」

ささみみ

ささみみ [0] 【笹耳】
〔笹の葉に形が似るところからとも,小さい耳の意ともいう〕
茶入・水指(ミズサシ)・花生(ハナイケ)などの取っ手・耳の形の一。

ささめ

ささめ 【私語】
〔「さざめ」とも〕
「ささめごと」の略。「夜半の―にたきしめし,とめ木の薫りうすくとも/浄瑠璃・五人兄弟」

ささめ

ささめ 【莎草】
茅(チガヤ)に似たしなやかな草。葉を編んで,蓑(ミノ)・蓆(ムシロ)などを作ったという。「朝まだき露をさながら―かる賤が袖だにかくは濡れじを/千載(恋二)」

ささめき

ささめき [0][4] 【私語】
ささめくこと。また,その声。「恋の―」

ささめきごと

ささめきごと [0] 【私語】
ひそひそ話。ささめごと。

ささめく

ささめ・く [3] (動カ五[四])
〔「ささ」は擬声語〕
(1)小声でひそひそと話す。ささやく。「人々の―・く声が聞こえる」
(2)ひそかにうわさをする。「ありがたき世語りにそ―・きける/源氏(真木柱)」

ささめごと

ささめごと [0][3] 【私語】
(1)他人に聞こえぬように小声で話す話。内緒話。ひそひそ話。さざめごと。
(2)男女間のむつごと。

ささめごと

ささめごと
連歌論書。二巻。心敬著。1463〜64年成立。和歌連歌同一論・疎句重視・冷え寂び論などを優美な筆致で述べる。世阿弥の能楽論とともに中世評論の代表的作品。

ささめゆき

ささめゆき 【細雪】
小説。谷崎潤一郎作。1943年(昭和18)発表時,発禁となり,戦後完成。大阪船場(センバ)の旧家の四人姉妹の生き方を通して,日本の伝統と文化を絵巻物ふうに書く。

ささめゆき

ささめゆき [3] 【細雪】
こまかに降る雪。[季]冬。

ささめゆき

ささめゆき【細雪】
fine snow.

ささも

ささも [0] 【笹藻】
ヤナギモの別名。

ささもち

ささもち [2][0] 【笹餅】
(1)糝粉(シンコ)餅を笹の葉の形につくって色をつけたもの。花餅。
(2)笹の葉で包んだ餅。

ささもり

ささもり 【笹森】
姓氏の一。

ささもりぎすけ

ささもりぎすけ 【笹森儀助】
(1845-1915) 探検家。弘前の生まれ。地方官吏をつとめたが退官。1892年(明治25)から千島・沖縄・シベリアなどを踏査。国境の防備を提言。著「千島探験」「南島探験」「西伯利亜旅行日記」など。

ささやか

ささやか [2] 【細やか】 (形動)[文]ナリ
(1)規模が小さいさま。こぢんまりして目立たないさま。「―に暮らす」
(2)取るに足らないさま。形ばかりのさま。「―な贈り物」
(3)体がいかにも小さいさま。小柄なさま。「いと―にて,うとましげもなくらうたげなり/源氏(夕顔)」
[派生] ――さ(名)

ささやか

ささやか
〜な tiny;→英和
little;→英和
small.→英和
〜に暮らす live in a small way.

ささやき

ささやき【囁き】
a whisper;→英和
a murmur;→英和
soft nothings (恋の).

ささやき

ささやき [0][4] 【囁き・私語】
ささやくこと。また,その声や音。ささめき。「―ごと」「愛の―」

ささやき=千里

――千里
内緒話がすぐ遠くまで伝わること。ささやき八丁。こそこそ三里。

ささやく

ささやく【囁く】
whisper <in a person's ear> ;→英和
murmur;→英和
speak under one's breath.

ささやく

ささや・く [3][0] 【囁く・私語く】 (動カ五[四])
〔「ささ」は擬声語〕
(1)小声で言う。声をひそめて言う。「耳元で―・く」「愛を―・く」
(2)うわさをする。「人人やうやう―・きたちけり/宇治拾遺 15」
[可能] ささやける

ささやぐら

ささやぐら 【笹櫓】
〔ささやかな櫓の意〕
江戸時代,官許の江戸三座以外の芝居。小芝居。

ささやぶ

ささやぶ [0] 【笹藪】
(1)笹が一面に生えた藪。
(2)竹藪。

ささやま

ささやま 【篠山】
兵庫県東部,多紀郡にある町。篠山盆地の農・商業の中心。旧城下町。

ささやま

ささやま [0] 【笹山】
笹の生い茂った山。

ささゆ

ささ・ゆ 【支ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段動詞「ささふ」をヤ行に活用させたもの。中世後期以降の語〕
「ささえる」に同じ。「道ヲ―・ユル/日葡」

ささゆ

ささゆ 【笹湯・酒湯】
(1)巫女(ミコ)が口寄せをする際,熱湯に笹の葉を浸して,自分の身にふりかけ祈祷(キトウ)すること。ささばたき。
(2)〔米のとぎ汁に酒(ササ)を加えるからとも,笹の葉を浸してふりかけるからともいう〕
小児の疱瘡(ホウソウ)が治ったときにふりかける湯。さかゆ。

ささゆり

ささゆり [2] 【笹百合】
ユリ科の多年草。中部地方以西の山地に自生。高さ約60センチメートルで,ササに似た葉をつける。夏,茎頂付近に淡紅色の漏斗状の花を数個横向きにつける。サユリ。

ささら

ささら [0] 【細ら】
(1)名詞に付いて接頭語的に用い,「こまかい」「小さい」の意を表す。「さらさら音を立てる」意を含ませる場合もある。「―川」
(2)「ささらがた」の略。「わが大君の帯ばせる―の御帯の/日本書紀(継体)」

ささら

ささら [0] 【簓】
(1)田植え囃子(バヤシ)や風流(フリユウ)系の獅子舞などで使用する楽器。先を細く割ったささら竹と,のこぎりの歯のような刻みをつけた棒のささら子とをこすりあわせて音を出す。すりざさら。
→びんざさら
(2)細かく割った竹などを束ねたもの。鍋(ナベ)を洗うたわしの用などとする。さわら。
(3)「びんざさら」の略。
(4)先端が細かく割れること。ささくれること。
(5)物をすりへらすことのたとえ。
簓(1)[図]

ささらえおとこ

ささらえおとこ 【細好男】
〔「えおとこ」は愛すべき男の意〕
月の異名。「山のはの―天の原門渡(トワタ)る光見らくし良しも/万葉 983」

ささらおどり

ささらおどり [4] 【簓踊り】
簓{(1)}をこすってその音に合わせて踊る踊り。獅子舞・鳥追い・風流(フリユウ)踊りなど。

ささらがい

ささらがい [3] 【簓貝】
アマオブネ{■一■(1)}の異名。

ささらがた

ささらがた 【細ら形】
細かな模様。ささら。「―錦の紐を解き放(サ)けて/日本書紀(允恭)」

ささらぎ

ささらぎ [3] 【簓木】
⇒編木(ビンザサラ)

ささらぐ

ささら・ぐ (動ガ四)
水がさらさらと音を立てて流れる。「心地よげに―・ぎ流れし水も/更級」

ささらげた

ささらげた [3] 【簓桁】
階段の登り桁。階段上に切り込んだ刻み目の上に段板をのせて支えるもの。

ささらこ

ささらこ [0][3] 【簓子】
〔「ささらのこ」とも〕
(1)簓{(1)}をこすって音を出す約30センチメートルの細長い竹。両面に一二ののこぎりの歯に似た刻み目をつけてある。
(2)〔建〕 簓子下見において,下見板を押さえるために縦に取り付ける細長い材。双方が密着するように,裏には羽重ねの板の凹凸にしたがって刻み目がつけてある。「峰は―の如く切られて/太平記 31」

ささらこじたみ

ささらこじたみ [5] 【簓子下見】
木造家屋の外壁仕上げの一方法。板を横に羽重ねにして張り,上から縦に30センチメートル程の間隔で押さえとなる簓子{(2)}を取り付けたもの。簓子羽目(ササラコバメ)。
簓子下見[図]

ささらこべい

ささらこべい [4] 【簓子塀】
簓子下見をつけた板塀。

ささらさっぽう

ささらさっぽう [4] 【簓先穂】
(1)簓の先。
(2)サボテンの異名。
(3)簓の先がすり減るように財産が減ってゆくこと。
(4)だいなしにすること。めちゃくちゃになること。

ささらさんぱち

ささらさんぱち [4] 【簓三八】
疫病などを防ぐために門に貼り出した文句。簓三八宿。簓三八孫。簓三助宿。

ささらすり

ささらすり [3] 【簓摺り】
簓{(1)}を用いる大道芸。また,その芸人。念仏・鳥追い歌・説経節・祭文などの雑芸を簓を摺りながら歌う門付(カドヅケ)芸。

ささらなみ

ささらなみ [3] 【細ら波】
「さざなみ」に同じ。「―寄する所に住む鶴は/貫之集」

ささらめ

ささらめ [0] 【簓目】
瓦の裏に,すべらないようにつけた横線。焼く前に簓でつける。

ささりんどう

ささりんどう [3] 【笹竜胆】
(1)リンドウの別名。
(2)家紋の一。リンドウの花と葉をかたどったもの。普通,三花五葉。葉を笹に似せているのでいう。村上源氏の定紋。
笹竜胆(2)[図]

ささる

ささる【刺さる】
stick;→英和
be stuck.

ささる

ささ・る [2] 【刺さる】 (動ラ五[四])
先のとがった物がくいこんではいる。「指にとげが―・る」

ささわら

ささわら [0] 【笹原】
⇒ささはら(笹原)

ささわり

ささわり [0][4] 【障り】
〔「さ」は接頭語〕
さしさわり。さまたげ。「されどそは何の―にもあらず/浴泉記(喜美子)」

ささわる

ささわ・る ササハル 【障る】 (動ラ四)
障害となる。さしさわる。「指ニケガヲシテ手習ニ―・ル/ヘボン」

さざ

さざ [1] 【且座】
〔「しゃざ」とも〕
茶の湯の七事式の一。五人で行う。正客(シヨウキヤク)が花を生け,次客が炭をつぎ,三客が香をたいて一同で聞き,東(トウ)(亭主)は濃茶,半東(ハントウ)(亭主の補助役)は薄茶をたてる。

さざ

さざ (副)
(「と」を伴って)さわがしいさま。ざわざわ。「―と笑ひののしりて/栄花(月の宴)」

さざい

さざい [1] 【栄螺】
「さざえ」の転。

さざい

さざい [0] 【鷦鷯】
ミソサザイの異名。

さざいがら

さざいがら 【栄螺殻】
〔サザエの貝殻の意〕
拳骨。にぎりこぶし。「髻(タブサ)を取つて―二三十くらはせ/浄瑠璃・大経師(上)」

さざえ

さざえ【栄螺】
a top shell.栄螺のつぼ焼 a top shell cooked in its own shell.

さざえ

さざえ [1] 【栄螺・拳螺】
海産の巻貝。貝殻は卵円錐形で,殻高10センチメートル以上になる。浅海の岩礁にすみ,殻表に長く太いとげがあるが,内海の波の静かな所の個体にはとげのないものがある。刺身・壺焼きなどにして美味。貝殻は貝細工・ボタンの材料。北海道南部から九州,朝鮮半島南部に分布。さざい。[季]春。《角欠けていよ��老いし―かな/原石鼎》

さざえどう

さざえどう [0] 【栄螺堂】
内部の階段が螺旋(ラセン)状になっている構造の堂。

さざえのつぼやき

さざえのつぼやき [1] 【栄螺の壺焼(き)】
サザエを殻のまま火にかけて焼き,醤油で味をつけたもの。

さざえばしご

さざえばしご [4] 【栄螺梯子】
螺旋(ラセン)状の階段。

さざえわり

さざえわり [3] 【栄螺割】
ネコザメの異名。

さざき

さざき 【鷦鷯】
ミソサザイの古名。「高行くや速総別(ハヤブサワケ),―とらさね/古事記(下)」

さざなみ

さざなみ【細波】
ripples.〜が立つ ripple.→英和

さざなみ

さざなみ [0] 【細波・小波・漣】
〔古くは「ささなみ」〕
(1)水面に一面にできるこまかい波。「―が立つ」
(2)小さな心のゆれや争いごとのたとえ。
(3)琵琶湖南西部沿岸地の古地名。「―の国つ御神のうらさびて/万葉 33」

さざなみの

さざなみの 【細波の】 (枕詞)
(1)〔「さざなみ{(3)}」から〕
琵琶湖南西岸の地名「大津」「志賀」「比良」「近江」などにかかる。枕詞としない説もある。「―大津の宮の秋の夕霧/夫木 30」「―志賀の手児らが/拾遺(哀傷)」「―比良山風の海吹けば/新古今(雑下)」「ふるさとは夜さむになれや―近江のをとめ衣うつなり/夫木 14」
(2)波に文(アヤ)があることから「あやし」に,波が寄ることから「寄る」「夜」にかかる。「―寄り来る人に/千載(雑下)」

さざなみや

さざなみや 【細波や】 (枕詞)
「さざなみの」に同じ。「―志賀の都はあれにしをむかしながらの山ざくらかな/平家 7」

さざめかす

さざめか・す [4] (動サ五[四])
〔古くは「ざざめかす」〕
(1)ざわざわさせる。ざわつかせる。「艦は金波銀波を―・して/不如帰(蘆花)」
(2)はなやかにする。飾りたてる。「御輿十挺ばかり遣り続け,―・いて清水詣ありけり/御伽草子・美人くらべ」

さざめき

さざめき [0][4]
さざめくこと。また,その声や音。ざわめき。「祭りの―」

さざめく

さざめく
⇒騒ぐ.

さざめく

さざめ・く [3] (動カ五[四])
〔古くは「ざざめく」で,「ざざ」は擬声語〕
(1)大声をあげて騒ぐ。にぎやかに話す。ざわめく。さんざめく。「笑い―・く」
(2)ざわざわと音を立てる。ざわめく。「林が風に―・く」

さざれ

さざれ [0] 【細れ】
(1)名詞に付いて接頭語的に用い,「わずかな」「こまかい」「小さい」の意を表す。「―いし」「―なみ」など。
(2)「さざれいし」の略。「小川のさ波―こえ行く/夫木 2」

さざれいし

さざれいし【細石】
a pebble;→英和
gravel.→英和

さざれいし

さざれいし [3] 【細れ石】
小さい石。「わが君は千代に八千代に―の巌となりて苔のむすまで/和漢朗詠(雑)」

さざれなみ

さざれなみ 【細れ波】
■一■ (名)
小さな波。さざなみ。「―浮きて流るる泊瀬川/万葉 3226」
■二■ (枕詞)
波は「立つ」ことから「立つ」にかかる。「―立ちても居ても/万葉 3993」

さざれみず

さざれみず 【細れ水】
さらさらと音を立てて流れる水。「かしがまし山の下行く―あなかま我も思ふ心あり/金葉(恋下)」

さざんか

さざんか【山茶花】
《植》a sasanqua.

さざんか

さざんか [2] 【山茶花】
〔字音「さんさか」の転か。「山茶」はツバキの漢名〕
ツバキ科の常緑小高木。暖地の山中に自生し,また庭木として栽植される。葉はツバキにくらべてやや小形で密につく。晩秋から冬にかけ,五弁花をつける。花は平開し,花弁は離生,ツバキと異なりばらばらに散る。果実は蒴果(サクカ)で,種子から油をとり,頭髪用・食用にする。園芸品種が多い。[季]冬。

さし

さし [2]
牛肉の霜降りの入り方。

さし

さし 【止し】 (接尾)
〔接尾語「さす」の連用形から〕
動詞の連用形に付いて,その動作を途中で止めること,また,その動作が中止の状態になっていることを表す。…かけ。「読み―の本」「タバコの吸い―」
→ざし(接尾)

さし

さし [2] 【刺(し)】
(1)刺すこと。他の語と複合して「ざし」となることが多い。「串―(クシザシ)」「目―」
(2)「米刺(コメサ)し」に同じ。
(3)「刺身」の略。「馬―」「いか―」

さし

さ・し 【狭し】 (形ク)
せまい。「天地は広しといへど我がためは―・くやなりぬる/万葉 892」

さし

さし [1] 【渣滓】
液体の底に沈んでいるおり。沈殿物。

さし

さし [1] 【砂嘴】
沿岸流や波浪によって運ばれた砂礫(サレキ)が海岸や湖岸から細長く突堤状に堆積してできた地形。静岡県の三保の松原などはその例。しゃし。

さし

さし [1] 【左史】
古く中国で,右史とともに君側にいて,君主の言行を記録した官。

さし

さし 【差(し)・指(し)】
■一■ [2] (名)
〔動詞「差す」の連用形から〕
(1)二人で一緒に仕事をしたり,また向かい合って何かをする状態。さしむかい。「―で話したいことがある」
(2)さしつかえ。さしあい。「おまへの方に―があつたらうまくくりあはせて/安愚楽鍋(魯文)」
(3)(普通「サシ」と書く)謡曲で,拍子に合わせず,ごく単純な節で謡う部分。さしごえ。
■二■ (接頭)
動詞に付いて,語勢をととのえたり,意味を強めたりする。「―押さえる」「―迫る」「―招く」
■三■ (接尾)
助数詞。舞の曲数,あるいは手を差し出す類の動作を数えるのに用いる。「一―舞う」

さし

さし [1] 【蠁子】
(1)魚の頭などで人工的に繁殖させたキンバエの幼虫。釣りの餌(エサ)に用いる。
(2)糠味噌(ヌカミソ)・酒粕(サケカス)などにつく小さい蛆(ウジ)。ショウジョウバエの幼虫。

さし

さし 【緡】
(1)銭の穴に通す細い縄。普通,九六文を一差しとし,百文として扱った。さしなわ。
(2)百本のこより,または細い縄を束ねて根元をくくったもの。神仏への百度参りのとき,数を数えるのに用いた。百度緡。「おその下女にてお百度の―を持ち/歌舞伎・お染久松色読販」

さし

さし [2] 【尺】
〔動詞「差す」の連用形から。他の語と複合して「ざし」となることが多い。「差し」「指し」とも書く〕
ものさし。「くじら―」「メートル―」

さし

さし 【左思】
中国,西晋の詩人。字(アザナ)は太沖(タイチユウ)。10年を費やして完成した「三都の賦」によって文名天下に知られ,「洛陽(ラクヨウ)の紙価を高める」という成語を生んだ。生没年未詳。

さしあい

さしあい [0] 【差(し)合い・指(し)合い】 (名・形動)
(1)さしつかえ。さしさわり。
(2)あたりさわり。「へえー,と細君が―のない返事をする/吾輩は猫である(漱石)」
(3)連歌・俳諧で,一巻の中に類似の言葉や事物が規定以上に近づくのを嫌うこと。また,それを禁ずる規定(去り嫌い),規定された事項(嫌い物)をもいう。
→去り嫌い
(4)人の前でしてはならないことや,言ってはならないこと。望ましくないこと。また,そのさま。遠慮。「悪口も―あれば喧嘩の種なり/仮名草子・浮世物語」「お堀端でみかけたが―なつれであつたから/洒落本・角鶏卵」
(5)一人の遊女に同時に二人の客が来合わせること。「女郎―,名代廻り部屋/洒落本・遊子方言」
(6)二人で力を合わせて行うこと。「二人で―にかつぐ/野菊之墓(左千夫)」
(7)〔女房詞〕
月のさわり。月経。

さしあう

さしあ・う [0][3] 【差(し)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)他の物事と重なって,さしつかえる。当たり障りがある。
(2)出会う。出くわす。向かい合う。「あまた火ともさせて,小路ぎりに辻に―・ひぬ/落窪 1」「胡国と日本の東のおくの地とは―・ひてぞあんなると/宇治拾遺 15」
(3)言い合う。言い争う。「たとへば山賊と海賊と寄合て互に犯科(ボンカ)の得失を―・ふが如し/太平記 27」
(4)重なり合う。「かやうの事ども―・ひて/狭衣 2」
(5)(酒などを)互いにつぎあう。「美き酒にて有りければ,三人―・ひて/今昔 19」

さしあおぐ

さしあお・ぐ 【差し仰ぐ】 (動ガ四)
あおぐ。上を向く。「ただ―・ぎて泣きをり/竹取」

さしあげる

さしあげる【差し上げる】
(1)[持ち上げる]lift[hold]up;raise.→英和
(2)[呈する]give;→英和
present;→英和
offer.→英和

さしあげる

さしあ・げる [0][4] 【差(し)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 さしあ・ぐ
(1)(手で持って)高く上げる。「両手で子供を軽々と―・げる」
(2)「与える」「やる」の謙譲語。献呈する。受け手を敬う気持ちをこめていう語。「この花をあなたに―・げます」
(3)声をはりあげる。「ほそくらうたげなる声を―・げて,泣く泣く飲む/宇治拾遺 9」
(4)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て(で)」の付いた形に付いて,好意をもって相手に恩恵をほどこす意を表す。補助動詞「あげる」よりさらに敬意を含めていう。「お茶を入れて―・げなさい」

さしあし

さしあし [2][0] 【差(し)足】
音を立てないように,足をつまだてて歩くこと。「抜き足―で歩く」

さしあたって

さしあたって [0] 【差し当(た)って】 (副)
「さしあたり」に同じ。「―問題はない」

さしあたり

さしあたり
for the present;→英和
for the time being;[目下]at present;at the moment.→英和

さしあたり

さしあたり [0] 【差し当(た)り】
■一■ (副)
ただ今のところ。目下。いま。さしあたって。「―困らないがあとはどうなるか」
■二■ (名)
さしさわり。支障。「女は…其なかで―のない様に暮らすのを/野分(漱石)」

さしあたる

さしあた・る [0] 【差し当(た)る】 (動ラ五[四])
(1)その場に出くわす。当面する。直面する。現代語では主に「さしあたって」「さしあたり」の形で副詞として用いる。「―・ッタ難儀/ヘボン」
(2)じかにあたる。直接あたる。「日の―・りたるに打ちねぶりてゐたるを/枕草子(七・能因本)」

さしあてて

さしあてて 【差し当てて】 (副)
直接に。じかに。「更級さんに―どうも言ひにくけれど/浄瑠璃・島原蛙合戦」

さしあてる

さしあ・てる [0][4] 【差し当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さしあ・つ
(1)直接にあてる。押し当てる。「聴診器を胸に―・てる」「頭にうち置き,胸に―・てなど,様あしうする人もあるべし/源氏(蜻蛉)」
(2)命じてその事にあたらせる。任務につける。「宿直(トノイ)に―・てなどしつつ/源氏(浮舟)」
(3)一定の方向にねらいをつける。「弓を取りて矢を番(ツガ)へて強く引きて持経者の腹に―・てて射るに/今昔 17」

さしあぶら

さしあぶら [3] 【差(し)油】
(1)機械に油をさすこと。また,その油。
(2)灯(トモシ)の皿に油をつぎたすこと。また,その油。

さしあみ

さしあみ [0][2] 【刺(し)網】
海中に張って,網目に頭をさし込ませたり体をからませたりさせて魚を捕獲する網。浮刺し網・底刺し網などがある。
刺し網[図]

さしあわす

さしあわ・す 【差し合はす】 (動サ下二)
(1)合わせる。同じにする。「御心を―せて宣はむ事/源氏(行幸)」
(2)いっしょに起こる。重なる。「二つ三つ―・せてあしき事の出きぬる上は/愚管 5」

さしあわせ

さしあわせ 【差し合はせ】
(1)前後二人で物をかつぐこと。さしにない。「旅の世の憂きをいとはば輿かきのくるしむ道ぞ―なる/三十二番職人歌合」
(2)急な場合に役立てられるもの。「たからは身の―/浮世草子・胸算用 5」
(3)さしさわり。支障。

さしいず

さしい・ず 【差し出づ・射し出づ】 (動ダ下二)
□一□さし出る。
(1)隆起している。突き出る。「わらふだの大きさして―・でたる石あり/伊勢 87」
(2)外へ出る。進み出る。姿をあらわす。「遣戸を押しあけて―・でたれば/落窪 1」
(3)度を越える。でしゃばる。「物語などするに,―・でて我ひとりさいまんくるるもの/枕草子(二五・能因本)」
(4)(太陽や月が)姿をあらわして輝く。輝き出る。「月のいとおもしろく―・でたりけるを見て/古今(羇旅左注)」
(5)外出する。出むく。「さすがに若い人にひかれて,をりをり―・づるにも/更級」
□二□さし出す。
(1)外へ出す。「車を見るとておもてを―・でて/大和 141」
(2)手に持って出す。提供する。「手ごとにくだものなど―・でつつ/蜻蛉(下)」

さしいで

さしいで 【差し出で】
「さしで」に同じ。「すべて―は,わらはも大人もいとにくし/枕草子 26」

さしいでぐち

さしいでぐち [4] 【差し出で口】
「さしでぐち」に同じ。

さしいらえ

さしいらえ 【差し応へ】
(1)返事をすること。「ときどきさるべきことの―,繁樹もうちおぼえ侍らむかし/大鏡(序)」
(2)楽器演奏の相手をすること。「さらば一人事(=独奏)はさうざうしきを,―し給へかし/源氏(宿木)」

さしいり

さしいり [0] 【差(し)入り】
(1)(季節や月などに)はいってすぐの頃。「本月―に手紙を差出したることは/雪中梅(鉄腸)」
(2)はいってすぐの所。

さしいる

さしい・る [0][3] 【差(し)入る・射(し)入る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)中にはいる。「―・りて見れば/徒然 43」
(2)光が射しこむ。「表の窓から,朝日の―・るのを見て/雁(鴎外)」
■二■ (動ラ下二)
⇒さしいれる

さしいれ

さしいれ【差入れ】
a thing sent in to a prisoner (刑務所の).→英和

さしいれ

さしいれ [0] 【差(し)入れ】
(1)さしいれること。中に入れること。
(2)拘置・留置されている者に,外部から食べ物や必要な品物を届けること。また,そのもの。
(3)ねぎらいのために飲食物を届けること。また,そのもの。

さしいれる

さしい・れる [4][0] 【差(し)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さしい・る
(1)「差し入れ」をする。「弁当を―・れる」「楽屋にすしを―・れる」
(2)中に入れる。「燕の巣に手を―・れさせて探るに/竹取」

さしいれる

さしいれる【差し入れる】
[挿入]insert;→英和
put into;send in (to a prisoner) (囚人に).

さしうば

さしうば [3] 【差(し)乳母】
正規の乳母の代わりとなる乳母。乳だけやる乳母。

さしうら

さしうら [0] 【差裏】
腰に差した刀の鞘(サヤ)の内側。体につく側。
⇔差表

さしうり

さしうり 【緡売り】
(1)江戸時代,緡を売り歩いた人。武家屋敷の中間(チユウゲン)などが内職として作り,押し売りをすることも多かった。
(2)押し売り。

さしえ

さしえ [0][2] 【挿絵】
新聞・雑誌・書籍などで,文章の理解を助けたり,興味をもたせたりするために入れる絵。イラストレーション。「―画家」

さしえ

さしえ【挿絵】
an illustration;→英和
a cut.→英和
〜入りの illustrated.‖挿絵画家 an illustrator.

さしえびら

さしえびら [3] 【指箙・差箙】
箙の一種。方立(ホウダテ)を木で差し合わせて箱とし,木地を漆塗りにしたもの。

さしおうぎ

さしおうぎ [3] 【差扇】
(1)前に扇をかざして顔を隠すこと。また,その扇。
(2)儀式などのとき,女官がかざして顔を隠す檜扇(ヒオウギ)。
(3)能の型の一。左右二足後退しながら,扇を右から大きく上げて,目の前に水平に出す型。

さしおき

さしおき [0] 【差(し)置き】
手紙・品物などを届けて返事を要求せず,そのままにしておくこと。「お使は…,―で宜しいからと云つて直ぐ帰つて仕舞ました/雪中梅(鉄腸)」

さしおく

さしおく【差し置く】
(1)[放置]leave;→英和
set aside.(2)[無視]disregard;→英和
ignore.→英和
何を差し置いても first of all.

さしおく

さしお・く [0][3] 【差(し)置く・差し措く】 (動カ五[四])
(1)「置く」を強めていう語。「黙つて―・いた洋灯(ランプ)の/婦系図(鏡花)」
(2)他のことのために,今していることをそのままにして放っておく。捨てておく。「この問題は―・いて,次に進もう」
(3)(関係のある人などを)無視して事を行う。「課長を―・いて部長と直接相談する」
[可能] さしおける

さしおくる

さしおく・る [0][4] 【差(し)送る】 (動ラ五[四])
先方へ手紙や物を送る。

さしおさえ

さしおさえ [0] 【差し押(さ)え・差押え】
(1)特定の物または権利について私人の処分を禁止する国家権力の行為。
(2)民事訴訟法上,金銭債権の執行の最初の段階として,執行機関が債務者の財産の処分を禁止する強制行為。
(3)行政法上,租税の滞納処分の一段階として滞納者の財産の処分を禁止すること。
(4)刑事手続における押収(オウシユウ)の一方法。
→押収

さしおさえ

さしおさえ【差押え】
attachment;→英和
seizure.→英和
〜を食う have one's property attached.‖差押状 an (a writ of) attachment.差押物品 seized goods.

さしおさえきんしざいさん

さしおさえきんしざいさん [9] 【差押禁止財産】
差押えを受ける債務者やその家族の生活保障・生業の維持・精神生活の尊重等を理由として,民事執行法その他の法律により差押えが禁止されている財産。

さしおさえる

さしおさ・える [5][0] 【差し押(さ)える】 (動ア下一)[文]ハ下二さしおさ・ふ
差し押さえをする。「工場の設備を―・える」

さしおさえる

さしおさえる【差し押える】
attach;→英和
seize.→英和

さしおもて

さしおもて [3] 【差表】
腰に差した刀の鞘(サヤ)の外側。
⇔差裏

さしおろす

さしおろ・す [0][4] 【差(し)下ろす】 (動サ五[四])
おろす。ある方へ向けて下ろす。「長き枝を水の面に―・したる蔭に/即興詩人(鴎外)」

さしかえ

さしかえ [0] 【差(し)替え・差(し)換え】
(1)〔古くは「さしがえ」〕
さしかえること。また,そのために用意しておく物。「―の刀」
(2)活版組版で,校正の指定に従って,組版の誤植や組み違いを正すため活字の取り替え,または組み替えをすること。「誤植の―」

さしかえす

さしかえ・す [0][3] 【差(し)返す】 (動サ五[四])
さしもどす。返す。「嘆願書は―・された」

さしかえる

さしか・える [0][4][3] 【差(し)替える・差(し)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしか・ふ
(1)他の物と入れかえる。取り替える。「メンバーを―・えて試合にのぞむ」
(2)取り替えて別の物を差す。「櫛(クシ)を―・える」
(3)印刷で,校正の指定に従って,活字を取り替えたり組み替えたりする。

さしかえる

さしかえる【差し替える】
replace <A with B> ;→英和
substitute <B for A> .→英和

さしかかる

さしかかる【差し掛かる】
(1)[通りかかる]come near;approach.→英和
(2)[垂れ下がる]hang over;be suspended.(3)[切迫する]be pressing[imminent].

さしかかる

さしかか・る [4][0] 【差し掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)移動していて,ちょうどある地点に至る。通りかかる。「いよいよ最後の急坂に―・る」
(2)ある時期にはいる。その時期・状況になろうとする。「雨期に―・る」
(3)上からおおいかぶさる。「木ノ枝水ニ―・ル/日葡」

さしかくす

さしかく・す [0][4] 【差(し)隠す】 (動サ五[四])
かざして隠す。おおうように隠す。「扇で顔を―・す」

さしかけ

さしかけ [0] 【差(し)掛け】
(1)さしかけること。
(2)母屋の壁面から屋根を片流れに出してつけたした部分。下屋(ゲヤ)。
(3)平安時代,四位以下の人の沓(クツ)。鼻切れ。「乗らむとする舟の,―のかたへばかりに見くだされたる/蜻蛉(中)」

さしかけ

さしかけ【差掛け(小屋)】
a penthouse;→英和
a lean-to.

さしかけ

さしかけ [0] 【指(し)掛け】
将棋で,勝負が決しないまま後日に指し継ぐことにして,一時中断すること。特に,二日以上にわたるときに行われる。

さしかけがさ

さしかけがさ [5] 【差(し)掛け傘】
供の者が主人に後方からさしかける長柄の傘。さしかけからかさ。

さしかけやね

さしかけやね [5] 【差(し)掛け屋根】
母屋へ片流れにさしかけた屋根。さしかけ。下屋(ゲヤ)。

さしかける

さしか・ける [0][4] 【指(し)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さしか・く
将棋を指すのを一時中断する。
→さしかけ(指掛)

さしかける

さしか・ける [0][4] 【差(し)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さしか・く
(1)物を差し出して,他の物をおおうようにかざす。「傘を―・ける」
(2)おおうように寄りかからせる。もたせかける。「よしずを―・ける」
(3)杯を相手の方に向けて,酒をすすめる。「かはらけを―・けられなどするを/蜻蛉(下)」

さしかける

さしかける【差し掛ける】
hold <an umbrella> over a person.→英和

さしかざす

さしかざ・す [4][0] 【差し翳す】 (動サ五[四])
(1)手・傘などを頭上に上げておおいとする。「手に手に―・したいろいろの日傘/婦系図(鏡花)」
(2)ふりあげる。ふりかざす。「三尺五寸の太刀を抜き,甲の真向に―・し/太平記 9」

さしかた

さしかた [2] 【差(し)肩】
かどばった肩。いかり肩。

さしかためる

さしかた・める [0][5] 【差(し)固める・鎖し固める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしかた・む
(1)門や戸などを,固く閉ざす。「家々は多く戸を―・めたれど/ふところ日記(眉山)」
(2)守備の人を多数置いて,出入りや周囲を厳重に警戒する。「陣の周りを―・める」
(3)厳重に身ごしらえをする。「コテ,コグソクヲ―・メタ/日葡」

さしかまい

さしかまい [0] 【差し構い】
さまたげになること。差し支えること。さしかまえ。「少々のことは―ない」

さしかもい

さしかもい [3] 【差鴨居】
〔「さしがもい」とも〕
普通よりも背の高い鴨居。柱に枘差(ホゾサシ)にする。柱間の広い部分に,梁(ハリ)のように構造体として用いられるもの。

さしかり

さしかり 【指狩】
僧侶が着た,指貫(サシヌキ)に似た袴(ハカマ)。

さしかわす

さしかわ・す [0] 【差(し)交わす】 (動サ五[四])
交差させる。「緑樹枝を―・したる中より/舞姫(鴎外)」

さしかわる

さしかわ・る [0][4] 【差し代(わ)る】 (動ラ五[四])
交代する。代わる。「―・り入かはりて,陸続高坐に登る/当世書生気質(逍遥)」

さしがさ

さしがさ [3] 【差(し)傘】
(かぶる笠に対し)手で持ってさす傘。手傘。
⇔かぶりがさ

さしがた

さしがた [0] 【矩形】
長方形。くけい。

さしがたな

さしがたな [3] 【指(し)刀】
腰に差す小刀。腰刀。

さしがね

さしがね【差金】
(1) a carpenter's square.(2) <at the> instigation <of> ;a suggestion (入れ知恵).→英和

さしがね

さしがね [0] 【差(し)金】
(1)(「指矩」とも書く)大工の使う鋼または黄銅製の L 字形の物差し。まがりがね。かねざし。
→曲尺(カネジヤク)
(2)({(4)}より転じて)陰にいて人をそそのかし操ること。「こんなことをしたのは誰の―か」「いらざる―」
(3)操り人形で,人形の手首や指を操作する棒。
(4)黒塗りの竿(サオ)の先に針金をつけた芝居の小道具。陰火やチョウを飛ばしたり,ネズミなど小動物を動かしたりするのに用いる。
差し金(4)[図]

さしがみ

さしがみ 【指(し)紙・差(し)紙】
(1)江戸時代,日を指定した役所の呼び出し状。「是の小万に付て代官所のお―/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(2)揚屋から置屋へ遊女を指名して呼びにやる書状。「―僉議して見し内に/浮世草子・禁短気」
(3)江戸時代,蔵米の落札人がその米を商人に売るために便宜上作製した一種の貨物証券。蔵米切手。

さしがめ

さしがめ [2] 【刺椿象・刺亀虫】
半翅目サシガメ科の昆虫の総称。体は扁平でやや細く,頭部は円筒状で複眼が突出する。口吻は湾曲して先端がとがる。多くは昆虫を捕らえて吸血するので害虫の天敵となるが,人血を吸うものもある。

さしき

さしき【挿木】
<plant> a cutting.→英和

さしき

さしき [0][3] 【挿(し)木】 (名)スル
植物の人為的な無性生殖法の一。植物の枝や葉を切り取り,砂や土に挿して根づかせること。[季]春。「バラを―する」

さしきかごうぶつ

さしきかごうぶつ [5] 【鎖式化合物】
環状構造をもたない有機化合物。一本の鎖の形の構造のほか,枝分かれ構造のものもあり,最も長い連鎖を主鎖,枝分かれの連鎖を側鎖という。脂肪族化合物とほぼ同義。

さしきず

さしきず【刺傷】
a stab;→英和
a nail wound (釘の);a puncture.→英和

さしきず

さしきず [3][2] 【刺(し)傷】
とがったもので突いてできた傷。

さしきり

さしきり [0] 【指(し)切り】
将棋で,相手の王将を攻め込みながら持ち駒を使い果たし,それ以上攻める手段がなくなること。

さしきる

さしき・る [0][3] 【指(し)切る】 (動ラ五[四])
将棋で,指し切りの状態に陥る。
[可能] さしきれる

さしきる

さしき・る [0][3] 【差(し)切る】 (動ラ五[四])
(1)競馬で,ゴール間際で追い抜いて勝つ。
(2)思いきる。「まことに景時,―・りて申されんには/曾我 3」
(3)道をとざす。「道ヲ―・ル/日葡」
[可能] さしきれる

さしきん

さしきん [2] 【差(し)金】
(1)内金(ウチキン)。手付け金。
(2)不足を補うために出す金銭。

さしぎ

さしぎ [0][3] 【差木】
(1)戸などに差して開かないようにする木。しんばりぼう。
(2)〔建〕 枘差(ホゾサシ)などの方法で他の木材に差し込む木。

さしぎちょう

さしぎちょう 【差し几帳】
昔,外出する貴婦人が,左右の従者に持たせ,顔を隠すのに用いた几帳。また,そうして几帳を持たせ歩いたこと。歩障(ホシヨウ)。

さしく

さしく [0][2] 【指句】
俳諧で,宗匠が座中の一人を指名して付けさせる句。月・花の座,恋の句などに多い。

さしくち

さしくち [2][0] 【指(し)口・差(し)口】
〔「さしぐち」とも〕
(1)枘(ホゾ)を受けるためにつくった枘穴。仕口。
(2)将棋を指す手口。
(3)他から申し入れる言葉。申告。告発。密告。
(4)入り口。また,初め。「爰は東海道の―にて,往来しげき逢坂の関路なれば/浮世草子・妾形気」

さしくみに

さしくみに (副)
不意に。いきなり。「―袖ぬらしける山水にすめる心は騒ぎやはする/源氏(若紫)」

さしくり

さしくり [0] 【差(し)繰り】
都合をつけること。くりあわせること。やりくり。「時間の―をつけて出席する」

さしくる

さしく・る [0][3] 【差(し)繰る】 (動ラ五[四])
予定をなんとか都合つける。くりあわせる。「忙しい日程を―・って出席する」
[可能] さしくれる

さしぐし

さしぐし [2] 【挿し櫛】
(透き櫛・解き櫛などに対して)女が髪に挿す,飾りの櫛。

さしぐすり

さしぐすり [3] 【差(し)薬・注し薬】
(1)目にさす薬。点眼薬。
(2)堕胎薬。[日葡]

さしぐすり

さしぐすり [3] 【挿(し)薬】
座薬(ザヤク)。

さしぐむ

さしぐ・む [0][3] 【差し含む】 (動マ五[四])
〔「ぐむ」は接尾語〕
目に涙がわいてくる。涙ぐむ。「熱き涙―・みたる両眼を/露団々(露伴)」「見ゆるごとにただ―・めるにのみあり/蜻蛉(上)」

さしげ

さしげ [2][0] 【差(し)毛・刺(し)毛】
(1)動物の毛で,全体の部分と違った色の毛が交じっていること。また,そのような毛や動物。
(2)兜(カブト)や帽子などに挿した羽毛。

さしげた

さしげた [0][2] 【差(し)下駄】
差し歯の下駄。足駄(アシダ)。

さしげた

さしげた [2][0] 【指桁】
柱や束(ツカ)などに枘差(ホゾサシ)にした桁。

さしこ

さしこ [3] 【指子・指袴】
〔指貫(サシヌキ)の小袴の意〕
括(クク)りのない短い袴。近世,公家が指貫の代わりに用いた。

さしこ

さしこ [3] 【刺(し)子】
綿布を重ね合わせ一面に細かく刺し縫いにすること。また,そのようにして縫われたもの。保温力があり非常に丈夫なので,柔道着・剣道着・消防服などに用いる。さしっ子。
刺し子[図]

さしこ

さしこ【刺し子】
a quilt;→英和
quilted clothes.

さしこおり

さしこおり [0] 【刺(し)子織り】
平織りに同色あるいは色の違う経(タテ)糸または緯(ヨコ)糸を浮かせて刺し子のような文様を表した綿織物。柔道着などに用いる。

さしこぎ

さしこぎ [0] 【刺(し)子着】
刺し子に縫った着物。

さしこしねがい

さしこしねがい [5] 【差(し)越し願い】
規定の順序をふまないで,直接に上官や上司に願い出ること。直訴(ジキソ)。

さしこす

さしこ・す [3] 【差(し)越す】 (動サ五[四])
(1)送ってよこす。
(2)他をさしおいて行う。「つい米八を―・して打解過ぎるむつましさも/人情本・英対暖語」
(3)越えて前に出る。「―・してすすきはほかにまねけども/夫木 11」

さしこばた

さしこばた 【指小旗】
鎧(ヨロイ)の指物(サシモノ)にする小さい旗。

さしこばんてん

さしこばんてん [4] 【刺(し)子半纏】
刺し子で作った半纏。火消しが用いた。

さしこみ

さしこみ [0] 【差(し)込み】
(1)さしこむこと。
(2)さしこむもの。特に,電気器具などで電流の取り入れ口にあたる端子。プラグ。また,コンセント。
(3)胸・腹などに急に激しい痛みを感じること。癪(シヤク)。「急に―が起こる」
(4)かんざしの一種。花模様などの飾り物を差し込んで取り付けるもの。

さしこみ

さしこみ【差込み】
(1) insertion;thrusting.(2)《電》a socket;→英和
a plug (プラグ);→英和
<米> an outlet;→英和
<英> a (power) point (コンセント).
(3)[劇痛] <have> a griping pain.

さしこみ

さしこみ [0] 【指(し)込み】
将棋で,同じ相手と指し続け,規定の番数を負け越した方が手直りされること。

さしこみおび

さしこみおび [5] 【差(し)込み帯】
腰に締めた帯の端を結ばないで挟んでとめておくこと。はさみおび。つき込み帯。

さしこむ

さしこ・む [0][3] 【差(し)込む】 (動マ五[四])
(1)物の中や間に,ほかの物を突き入れる。さしいれる。「コンセントにプラグを―・む」「かぎを―・む」
(2)(「射し込む」とも書く)光が入ってくる。「窓から朝日が―・む」
(3)胸や腹などが,きりで突いたように急に激しく痛む。「胃のあたりがキリキリと―・む」
(4)指名して呼ぶ。「約諾してあとより―・むには/評判記・色道大鏡」
(5)わきから口を出す。入れ知恵する。「―・む奴があるゆゑに気随気儘も云ふならんと/人情本・辰巳園 4」
[可能] さしこめる

さしこむ

さしこむ【差し込む】
(1) insert;→英和
put in;plug in (コンセントに).
(2) flow in (潮が).
(3) have a spasm <of pain> .→英和

さしこめる

さしこ・める [4] 【鎖し籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしこ・む
戸を閉ざして中にとじこめる。「門は一様に―・めて/金色夜叉(紅葉)」

さしこもる

さしこも・る 【鎖し籠る】 (動ラ四)
戸を閉ざして中にこもる。さしこむ。「内ざしに―・らむと思ひて/落窪 2」

さしこゆ

さしこ・ゆ 【差し越ゆ】 (動ヤ下二)
でしゃばる。「いま参りの―・えて…いとにくし/枕草子 28」

さしころす

さしころす【刺し殺す】
stab <a person> to death.

さしころす

さしころ・す [4][0] 【刺(し)殺す】 (動サ五[四])
刃物で突き刺して殺す。「ナイフで人を―・した」
[可能] さしころせる

さしこわらす

さしこわら・す 【差し強らす】 (動サ四)
刀を差していかめしく装う。「直垂上下,長刀―・し/浄瑠璃・井筒業平」

さしごえ

さしごえ [0][3] 【差(し)声・指(し)声】
(1)中世芸能の用語。声明(シヨウミヨウ)や平曲などで,詞章の内容を伝えることを主眼とした単純な節で唱せられる部分。
(2)特に,謡曲でサシのこと。
→差し(3)

さしさば

さしさば [2] 【刺し鯖】
サバを背開きにして二尾を一刺しとした塩味の干物。江戸時代,盆の贈答品とされた。

さしさわり

さしさわり【差障り】
an obstacle;→英和
a hindrance.→英和
〜のある(ない)事を言う make (in)offensive remarks.

さしさわり

さしさわり [0] 【差(し)障り】
それを行うと起こる不都合。支障。さしつかえ。「これ以上言うと―があるので止める」

さしさわる

さしさわ・る [0][4] 【差(し)障る】 (動ラ五[四])
さしさわりが生じる。さしつかえる。「作業に―・る」

さしざお

さしざお [2] 【差し竿・刺し竿】
小鳥をとるために,竿先にとりもちをつけた竿。

さししお

さししお [0][2] 【差(し)潮】
上げ潮。満ち潮。

さししめす

さししめす【指し示す】
indicate;→英和
point <to> ;→英和
show.→英和

さししめす

さししめ・す [4][0] 【指し示す】 (動サ五[四])
(1)指でさして,それと示す。「攻撃目標を―・す」
(2)示す。「速度計は時速一二〇キロを―・している」
[可能] さししめせる

さししょうぎ

さししょうぎ [3] 【指(し)将棋】
(詰め将棋に対して)二人で指し合う将棋。

さしじお

さしじお [0][2] 【差(し)塩】
苦みのある品質の悪い塩。
⇔真塩(マシオ)

さしじきい

さしじきい [3] 【差敷居】
普通より厚く,柱に枘差(ホゾサシ)にした敷居。

さしすぎ

さしすぎ [0] 【指(し)過ぎ】
将棋で,攻めすぎて攻めが続かなくなること。

さしすぐ

さしす・ぐ 【差し過ぐ】 (動ガ上二)
(1)度を超える。出すぎる。「足らず,また,―・ぎたることなく,物し給ひけるかな/源氏(帚木)」
(2)通過する。「佐野の松原―・ぎて/平家 10」

さしすて

さしすて [0] 【差(し)捨て】
酒席で,杯を人にさしたまま,返杯を受けないこと。

さしず

さしず [1] 【指図】 (名)スル
(1)他の者にいいつけてさせること。指示する。「部下を―して準備する」
(2)〔法〕 証券上に記載することによって,証券上の権利者が自己に代わる特定者を権利者として指定する行為。
→指図債権
→指図証券
(3)絵図面。案内図。地図。「荊軻は燕の―をもち,秦舞陽は樊於期が首をもて/平家 5」
(4)見つもり。推定。取りざた。「五百貫目と脇から―違ひなし/浮世草子・永代蔵 3」
(5)指定。名ざし。「いちやを―いたした/狂言記・水汲新発意」

さしず

さしず【指図】
directions;instructions;orders.〜する direct;→英和
instruct;→英和
order;→英和
dictate.→英和
〜を受ける(仰ぐ) receive (ask for) instructions.〜の下に under a person's directions.‖指図人払い《商》payable to order.

さしずさいけん

さしずさいけん [4] 【指図債権】
証券に記載されている者,またはその者から指図(指定)された者に弁済すべき債権。

さしずしきこぎって

さしずしきこぎって [7] 【指図式小切手】
特定の受取人またはその者が指定・指図する者を権利者とする小切手。

さしずしょうけん

さしずしょうけん [4] 【指図証券】
証券に記載されている者,またはその者から指図(指定)された者を権利者とする有価証券。

さしずにん

さしずにん [0] 【指図人】
(1)指図をする人。命令する人。
(2)〔法〕 債権者が指定した債権の弁済受領者。裏書きにより次の権利者と指図された者。被裏書人。

さしずめ

さしずめ
⇒さしあたり.

さしずめ

さしずめ [0] 【差(し)詰め】
■一■ (名)
さしつまること。どんづまり。「もし―になり,ぜひ死ないでかなはずば/浮世草子・新色五巻書」
■二■ (副)
(1)結局。要するに。「―社長は一国の領主だ」
(2)当面。さしあたって。「―食うには困らない」

さしずもんく

さしずもんく [4] 【指図文句】
記載された特定の者,またはその者の指定した者が権利者となる旨を示した証券の文言。

さしせまる

さしせま・る [4][0] 【差(し)迫る】 (動ラ五[四])
期日・事態などが,まぢかになる。切迫する。「一週間後に―・った入学試験」「今のところ―・った危険はない」

さしせまる

さしせまる【差し迫る】
be pressing[imminent].→英和
差し迫った pressing;immediate;→英和
urgent.→英和
時間が〜 Time presses.

さしそう

さしそ・う [3][0] 【差し添う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)(「射し添う」とも書く)光が加わる。「夕日の薄赤く―・つた小さな池/一兵卒の銃殺(花袋)」「秋の最中の月影の光―・ふ心地して/私聚百因縁集」
(2)添う。加わる。「あはれにこまかなる御思ひ―・ひて/寝覚 4」
■二■ (動ハ下二)
⇒さしそえる

さしそえる

さしそ・える [0][4] 【差(し)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしそ・ふ
添える。つけ加える。「右手を―・える」

さしぞい

さしぞい [0] 【差(し)添い】
人を助け守るために付き添うこと,またその人。つきそい。さしぞえ。

さしぞいにん

さしぞいにん [0] 【差(し)添い人】
つきそいの人。さしぞえにん。

さしぞえ

さしぞえ [0] 【差(し)添え】 (名)スル
(1)「さしぞい」に同じ。
(2)刀に添えて差す短刀。わきざし。

さしぞえにん

さしぞえにん [0] 【差(し)添え人】
「さしぞいにん」に同じ。

さしぞめ

さしぞめ [0] 【差(し)初め】
成人した武家の男子がはじめて刀を差すこと。また,その儀式。

さした

さした [1][0] 【然した】 (連体)
(下に打ち消しの語を伴って)これといった。さほどの。さしたる。「これまでは―苦労もしなかった」

さしたて

さしたて [0] 【差(し)立て】
送り出すこと。発送すること。

さしたてる

さした・てる [0][4] 【差(し)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さした・つ
(1)発送する。「得意先に初荷を―・てる」
(2)人を差し向ける。「是非寄越してくれと誰かが仰有(オツシヤ)るもんだから取あへず―・てたんだ/婦系図(鏡花)」
(3)立てる。「ハタヲ―・ツル/日葡」

さしたび

さしたび [0][2] 【刺(し)足袋】
細かく刺し縫いにした足袋。また,足袋を刺し縫いすること。

さしたる

さしたる [1][0] 【然したる】 (連体)
〔副詞「然(サ)」にサ変動詞「する」の連用形「し」,完了の助動詞「たり」の連体形「たる」の付いたものから〕
(1)(下に打ち消しの語を伴って)とりたてていうほどの。それほどの。「―困難はない」
(2)心にこれときめた。特に指定した。「―ことなん言はんと思ふ。今の程,時かはさず来(コ)/宇治拾遺 14」

さしだし

さしだし [0] 【差(し)出し】
(1)差し出すこと。
(2)(「指出」と書く)中世後期,上級権力の要請で提出された面積・作人・年貢高などの土地関係書類。戦国大名の検地はこれにもとづいて行われた。
(3)母屋(モヤ)から張り出した部分。さしかけ。下屋(ゲヤ)。
(4)歌舞伎で,花道の出などに俳優の顔をよく見せるために,後見が長い柄の燭台につけた明かりを差し出すこと。また,その明かり。面明かり。つらび。
差し出し(4)[図]

さしだしにん

さしだしにん【差出人】
a sender;→英和
a remitter (為替の).

さしだしにん

さしだしにん [0] 【差出人】
荷物や手紙などを差し出す人。
⇔受取人

さしだす

さしだ・す [3][0] 【差(し)出す】 (動サ五[四])
(1)前の方に出す。「手を―・す」
(2)提出する。「書類を―・す」
(3)発送する。「手紙を―・す」
(4)派遣する。「代理人を―・す」
[可能] さしだせる

さしだす

さしだす【差し出す】
(1)[提出]present;→英和
submit;→英和
tender <one's resignation> ;→英和
send (in) (送る).→英和
(2)[伸ばす]hold[stretch]out;extend.→英和

さしだる

さしだる [0] 【指し樽・差し樽】
箱形の酒樽。上に注(ツ)ぎ口がある。全体を黒漆塗り,小口を朱漆塗りにしたものなどがある。儀式用。
指し樽[図]

さしちがえ

さしちがえ [0] 【差(し)違え】
(1)入れ違えること。誤って他の方へ差し入れること。
(2)相撲で,行司が判定をまちがって,負けた力士に軍配を上げること。
(3)互い違いにすること。交差させること。

さしちがえ

さしちがえ [0] 【刺(し)違え】
刀などで刺し違えること。

さしちがえる

さしちが・える [0][5] 【差(し)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしちが・ふ
(1)入れ違える。誤って他の方へ差し入れる。
(2)相撲で,行司が判定を誤って負けの力士の方へ軍配を上げる。
(3)入れ違いにする。交差させる。交錯させて置く。「三尺の御几帳一よろひを―・へて/枕草子 278」

さしちがえる

さしちが・える [0][5] 【刺(し)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしちが・ふ
互いに相手を刀などで刺し合って死ぬ。「敵の大将と―・える」

さしちがえる

さしちがえる
(1)[刺し違える]stab each other.〜て死ぬ die stabbing each other.(2)[差し違える]misjudge (行司が).→英和

さしちゃ

さしちゃ [2] 【差(し)茶】 (名)スル
「口茶(クチヂヤ)」に同じ。

さしぢ

さしぢ [2] 【差(し)乳】
「さしぢち(差乳)」に同じ。

さしぢち

さしぢち [2] 【差(し)乳】
(1)乳を飲ませること。また,乳の出ない母親に代わって乳を与えること。さしぢ。
(2)形のいい乳房。乳量の多い豊かな乳房。さしぢ。

さしっ∘た

さしっ∘た (連語)
〔尊敬の助動詞「さしゃる」の連用形に完了の助動詞「た」の付いた「さしゃった」の転。近世江戸語〕
四段以外の活用の動詞の未然形に付き,ごく軽い尊敬の意を表す。なさった。「き―∘たら,ちよつと知らせてもらひたい/歌舞伎・金秤目」
〔四段活用の動詞には「しった」が付く〕
→しった

さしったり

さしったり 【然知ったり】 (連語)
(1)待ち構えていたときに発する言葉。よし,きた。心得た。合点だ。「―と頼光髭切をさしかざし/浄瑠璃・嫗山姥」
(2)失敗したときに発する言葉。しまった。「太刀をさか手に突けども切れども手ごたへなし。―と取りなほし/浄瑠璃・日本振袖始」

さしつかえ

さしつかえ【差支え】
[支障]a hindrance;→英和
an interruption;an inconvenience (不便);→英和
a difficulty (困難);→英和
an objection (異議);→英和
a previous engagement (先約).〜ない have no objection;have no difficulty <in doing> ; <I shall> be free (先約がない);can do without (なくともすむ).

さしつかえ

さしつかえ [0] 【差(し)支え】
何かをするのに都合の悪い事情。さまたげ。支障。「―がなければ来てほしい」

さしつかえない

さしつかえな・い サシツカヘ― [6] 【差(し)支え無い】 (形)[文]ク さしつかへな・し
不都合ではない。かまわない。

さしつかえる

さしつかえる【差し支える】
[支障]be hindered[prevented] <from doing> ;be engaged (先約);[不足]be pressed <for money> ;stand in need <of> .

さしつかえる

さしつか・える [0][5] 【差(し)支える】 (動ア下一)[文]ハ下二さしつか・ふ
ある事をするのにさまたげになる。都合の悪い状態になる。「明日の仕事に―・えるので早く帰る」

さしつかわす

さしつかわ・す [0][5] 【差し遣わす】 (動サ五[四])
金品や人をおくる。派遣する。「特使を―・す」「金子(キンス)幾干(イクラ)かを―・し/当世書生気質(逍遥)」「右健三三歳の砌(ミギ)り養子に―・し置候処/道草(漱石)」

さしつぎ

さしつぎ 【差し次】
(1)その次。次位。「左衛門の乳母とて,大弐の―におぼいたるが娘/源氏(末摘花)」
(2)六位の蔵人(クロウド)で次席の者。

さしつぎ

さしつぎ [0] 【指(し)継ぎ】
将棋で,前回からの持ち越しの勝負を続けること。

さしつぎ

さしつぎ [0][2] 【刺(し)継ぎ】
布地の弱って薄くなった所を裏から共布をあて,同色・同質の糸で刺して丈夫にすること。

さしつぐ

さしつ・ぐ [0] 【指(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
指し掛けの将棋を,改めて指し続ける。「翌日一〇時から―・ぐ」

さしつけ

さしつけ 【差し付け】 (形動)
〔近世語〕
だしぬけであるさま。「私を何と―に言ふも恥かし/清元・鳥羽絵」

さしつけて

さしつけて 【差し付けて】 (副)
直接に。あからさまに。「―申出す折もござりませぬ/歌舞伎・幼稚子敵討」

さしつける

さしつ・ける [0][4] 【差(し)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さしつ・く
(1)物に押し当てる。「百姓の頬へ抜刀(ヌキミ)を―・けて/塩原多助一代記(円朝)」
(2)目の前に突きつけるようにして差し出す。「日記を北八がまへに―・けるに/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(3)わざとする。あてつけてする。「―・けたる追従に/浮世草子・妾形気」
(4)棹(サオ)をさして舟を岸に着ける。「岸に―・くるほどみれば/源氏(澪標)」

さしつどう

さしつど・う 【差し集ふ】 (動ハ四)
よりあつまる。つどう。「長押(ナゲシ)の下に火近く取り寄せて,―・ひて/枕草子 82」

さしつまる

さしつま・る 【差し詰まる】 (動ラ四)
(1)困った状況に追いこまれて窮する。「此詞に兄弟―・つたる気を開き/浄瑠璃・会稽山」
(2)その場に迫る。さしあたる。「それぞれの家業外に成り行き―・りて迷惑する事なり/浮世草子・胸算用 3」

さしつむ

さしつ・む 【差し詰む】 (動マ下二)
(1)せっぱつまった状態になる。「この御返事を大神宮の仰せと思ひ候はんずるなりと―・めておほせられたりける/愚管 4」
(2)(矢を)つがえる。「冑鉢とも言はず,―・めて思様に射けるに/太平記 1」

さしつらぬく

さしつらぬ・く [0][5] 【刺(し)貫く】 (動カ五[四])
突き刺して,反対側まで通す。刺し通す。「槍で胸を―・く」
[可能] さしつらぬける

さしづつ

さしづつ [2][0] 【指筒】
⇒受筒(ウケヅツ)(1)

さしづと

さしづと [2][0] 【差髱】
(1)江戸時代,寛延・宝暦(1748-1764)頃に起こった,髱(タボ)のかもじ。
(2)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。髱を丸く突き出し,鬢(ビン)は粗櫛(アラグシ)を入れたようにしたもの。御殿女中の役などが用いる。

さしづな

さしづな [2][0] 【差(し)綱】
「差(サ)し縄(ナワ){(1)}」に同じ。

さして

さして [1][0] 【然して】 (副)
〔動詞「さす」の連用形に助詞「て」のついた形から〕
(1)(下に打ち消しの語を伴って)その程度があまりはなはだしくない状態や特別ではないさまを表す。それほど。たいして。「―ひどいとは思えない」「―困っているわけではない」
(2)それとはっきりと。「女を―その人とたづねいで給はねば/源氏(夕顔)」

さして

さして【指し手】
《将棋》a move;→英和
a player (人).→英和

さして

さして [3] 【差(し)手】
相撲で,自分の手を相手の脇(ワキ)に差し入れること。また,その手。「立ち合いの―争い」

さして

さして [3] 【指(し)手】
(1)将棋の駒を進める方法。指し方。「―に窮する」
(2)将棋の上手(ジヨウズ)な人。「なかなかの―だ」

さして

さして
⇒大して.

さして=もない

――もな・い
さほどでもない。特別これというほどのこともない。「―・いこと苦口(ニガクチ)言うて/浄瑠璃・薩摩歌」

さしで

さしで 【差(し)出】
(1)差し出ること。特に,陸地が水上に突き出ていること。
(2)「差し出口」に同じ。「―ヲ言ウ/日葡」
(3)「差し出者」に同じ。[日葡]

さしでがましい

さしでがましい【差し出がましい】
forward;→英和
meddlesome;→英和
intrusive;officious.→英和
差し出がましく forwardly;→英和
officiously.→英和
差し出がましいようですが Excuse me for interfering,but….

さしでがましい

さしでがまし・い [6] 【差(し)出がましい】 (形)[文]シク さしでがま・し
出しゃばるような感じを与える。よけいなことをするような感じがする。「―・いようですが,私にも言わせて下さい」
[派生] ――さ(名)

さしでぐち

さしでぐち【差出口をする】
interfere;→英和
put in an impertinent remark.

さしでぐち

さしでぐち [3][0] 【差(し)出口】
出しゃばっておせっかいを言うこと。さしいでぐち。「いらぬ―をきく」

さしでのいそ

さしでのいそ 【差し出の磯】
海や湖に突き出た磯。みさき。
〔甲斐国の歌枕とされるが,現在のどこの地にあたるかは不明。「塩の山―にすむ千鳥/古今(賀)」〕

さしでもの

さしでもの [0] 【差(し)出者】
ですぎたことを言い,また行う者。ですぎもの。でしゃばり。

さしでる

さしでる【差し出る】
⇒出しゃばる.

さしでる

さし・でる [3][0] 【差(し)出る】 (動ダ下一)
前に出る。でしゃばる。「―・でた行動が多すぎる」「―・デタ人/日葡」

さしでん

さしでん 【左氏伝】
「春秋(シユンジユウ)左氏伝」の略。

さしとおす

さしとおす【刺し通す】
pierce;→英和
thrust <a dagger> (into);→英和
run <a sword> through.

さしとおす

さしとお・す [3][0] 【刺(し)通す】 (動サ五[四])
刺して,裏まで突き通す。「腹から背中まで―・す」
[可能] さしとおせる

さしとめ

さしとめ [0] 【差(し)止め】
さしとめること。禁止。「出入り―」

さしとめせいきゅう

さしとめせいきゅう [5] 【差(し)止め請求】
(1)他人の違法な行為によって自分の利益が侵害される恐れがある場合にその行為を行わないように相手に請求すること。
(2)特に公害等によって利益が侵害された場合に,被害者が加害者に対して侵害の停止や予防を求めること,あるいは,そのために行う訴訟。

さしとめせいきゅうけん

さしとめせいきゅうけん [7] 【差(し)止め請求権】
一定の行為の差し止めを請求できる権利。物的会社において取締役または会社が一定の違法行為を行う恐れがある場合に,株主・株式会社の監査役・社員{(2)}に認められるもののほか,不正な商号の使用・不正競争行為・無体財産権の侵害に対するものなどが法定されている。

さしとめる

さしと・める [4][0] 【刺(し)止める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしと・む
(1)突き刺して動かないようにする。「昆虫の標本を虫ピンで―・める」
(2)刺し殺す。「重季も心緩(ユル)さず,すわといはば―・めんと/読本・弓張月(前)」

さしとめる

さしと・める [4][0] 【差(し)止める】 (動マ下一)[文]マ下二 さしと・む
(1)ある動作をやめさせる,禁止する。「出版を―・める」「出入りを―・められる」
(2)船を停泊させる。「けふは難波に船―・めて/源氏(澪標)」

さしとめる

さしとめる【差し止める】
[禁止]prohibit[stop] <a person from doing> ;→英和
forbid <a person to do> ;→英和
suspend (停止).→英和

さしどう

さしどう 【差銅】
江戸時代,金貨・銀貨鋳造の際にまぜ込んだ銅。

さしながら

さしながら 【然しながら】 (副)
〔「し」は強めの助詞〕
さながら。そのままそっくり。「左大将殿の大君,すべてこの御族(ゾウ),君達,女たち―御容貌(カタチ)いと清らなり/宇津保(初秋)」

さしなべ

さしなべ 【銚子】
柄と注口(ツギグチ)のついた鍋(ナベ)。さすなべ。「―に湯沸かせ子ども/万葉 3824」

さしなみ

さしなみ [0] 【差(し)並み】
並んでいること。「―の隣町に/別れ霜(一葉)」

さしならぶ

さしなら・ぶ 【差し並ぶ】
■一■ (動バ四)
並ぶ。「―・ぶ隣の君はあらかじめ己妻(オノヅマ)離(カ)れて/万葉 1738」
■二■ (動バ下二)
並べる。「心やすく―・べて見たてまつり給ふを/浜松中納言 5」

さしなわ

さしなわ サシナハ 【緡縄】
狂言の一。「縄綯(ナワナイ)」に同じ。

さしなわ

さしなわ [0] 【差(し)縄・指(し)縄】
(1)馬の口につけて引く縄。馬をつなぎとめる縄。さしづな。
(2)捕り縄。

さしなわ

さしなわ 【緡縄】
「さし(緡){(1)}」に同じ。

さしにない

さしにない [0][3] 【差(し)担い】
棒などを使って二人で一つの物をかつぐこと。差し合わせ。「―の駕籠(カゴ)」

さしぬい

さしぬい [0][2] 【刺(し)縫い】
(1)布を幾枚も重ねて一針抜きに縫うこと。また,そのもの。
(2)日本刺繍(シシユウ)の技法の一。比較的広い面をすき間なく刺すものに用いる。
〔「刺し繍い」とも書く〕

さしぬき

さしぬき [0] 【指貫】
幅がたっぷりと広く裾に括(クク)り緒のある袴(ハカマ)。直衣(ノウシ)・狩衣(カリギヌ)・衣冠に用いた。古くは布製であったので布袴(ホウコ)ともよばれたが,のちには絹・綾織物で作られた。指貫の袴。奴袴(ヌバカマ)。
指貫[図]

さしぬきごて

さしぬきごて [4] 【指貫籠手】
鎧(ヨロイ)の籠手(コテ)の一。手首にくくりつけてはめる。

さしぬきのはかま

さしぬきのはかま 【指貫の袴】
「指貫」に同じ。[和名抄]

さしね

さしね【指値】
《商》 <within> the limits.〜で at a person's limits.

さしね

さしね [2] 【指(し)値】
取引にあたって,依頼者が指定する売買の値段。

さしねちゅうもん

さしねちゅうもん [4] 【指(し)値注文】
取引で,依頼者が値段を指定して売買の注文をすること。
⇔成り行き注文

さしねばいばい

さしねばいばい [4] 【指(し)値売買】
取引で,指し値の範囲内で行う売買。

さしのく

さしの・く 【差し退く・差し除く】
■一■ (動カ四)
(1)しりぞく。たちのく。離れる。「―・きて喬(ソバ)みて居ぬ/今昔 14」
(2)縁遠くなる。「うち―・きたる人にもおはしまさず/宇治拾遺 3」
(3)興味がなくなる。あきてくる。「見物の者共―・きて/沙石 6」
■二■ (動カ下二)
しりぞかせる。立ちのかす。「よき女房車多くて,…みな―・けさする中に/源氏(葵)」

さしのぞく

さしのぞ・く [0] 【差し覗く】 (動カ五[四])
(1)のぞく。「密(ソツ)と斜に―・けば中に密々(ヒソヒソ)と語り合へる人あるを見る/鉄仮面(涙香)」
(2)ちょっと訪れる。立ち寄る。「殿は,東の御方にも,―・き給ひて/源氏(蛍)」

さしのぶ

さしの・ぶ 【差し伸ぶ・差し延ぶ】
■一■ (動バ上二)
のびのびとする。「詠み持ちたる歌どもの中にも―・びたる物どもありき/後鳥羽院御口伝」
■二■ (動バ下二)
⇒さしのべる

さしのべる

さしのべる【差し伸べる】
hold[stretch]out <one's> hand.援助の手を〜 extend a helping hand <to> .

さしのべる

さしの・べる [4][0] 【差(し)伸べる・差(し)延べる】 (動バ下一)[文]バ下二 さしの・ぶ
(1)伸ばす。「首を―・べる」
(2)「…に手をさしのべる」の形で…を援助する,の意を表す。「救いの手を―・べる」

さしのぼる

さしのぼ・る [4][0] 【差(し)昇る】 (動ラ五[四])
(太陽などが)のぼる。「月はなかば―・り/西洋道中膝栗毛(魯文)」

さしはう

さしは・う 【差し延ふ】 (動ハ下二)
ことさらにする。わざわざする。「―・へたる御文にはあらで/源氏(空蝉)」

さしはく

さしは・く 【差し履く・差し佩く】 (動カ四)
(1)足にはく。「長雨(ナガメ)忌み縫ひし黒沓(クログツ)―・きて/万葉 3791」
(2)刀などを腰に帯びる。腰に差す。

さしはさむ

さしはさむ【挟む】
(1) insert;→英和
put <a thing> between;raise <an objection> .→英和
(2)[心に抱く]harbor;→英和
entertain.→英和

さしはさむ

さしはさ・む [4] 【挟む】 (動マ五[四])
(1)他人の話や考えに自分の言葉や考えを割り込ませる。「人の話に口を―・む」
(2)ある考えを心中にいだきもつ。「当局の発表に疑いを―・む」
(3)物の間にはさむ。「本にしおりを―・む」

さしはなつ

さしはな・つ 【差し放つ】 (動タ四)
はなす。遠ざける。「―・ち難きものに思し知りたるぞ/源氏(蜻蛉)」

さしば

さしば【差し歯】
a pivot tooth.

さしば

さしば [0] 【鸇・差羽】
タカ目タカ科の鳥。全長約50センチメートルで中形。全体が赤褐色。小動物を捕食する。日本では夏鳥として本州以南の低山の松林などで繁殖し,秋にフィリピンなどの東南アジアに渡る。
鸇[図]

さしば

さしば [3][2] 【差(し)歯】
(1)足駄(アシダ)の台に歯を入れること。また,その歯。
(2)「継(ツ)ぎ歯」に同じ。

さしば

さしば [0] 【翳・刺羽・指羽】
羽毛や絹布などを張ったうちわ形のものに,長柄をつけたもの。貴人に左右からさしかざして,その顔を隠す。天皇の即位・朝賀などの際用いた。かざしのは。は。
翳[図]

さしばえ

さしばえ [2] 【刺蠅】
サシバエ科のハエ。体長6ミリメートル内外。胸部背面に四本の暗褐色の縦条があり,腹部は灰黄色で六個の褐色斑がある。口吻は細長く突出し,人や家畜から吸血する。世界各地に分布。

さしばし

さしばし [2] 【刺し箸】
ものを突き刺して取る箸づかい。無作法とされる。

さしばな

さしばな [2] 【挿(し)花】
花をさすこと。いけばな。

さしばり

さしばり [0] 【指梁】
柱などに材の一端をさしこんだ梁。さすばり。

さしひかえ

さしひかえ [0] 【差(し)控え】
(1)さしひかえること。
(2)江戸時代の刑罰の一。公家もしくは武士が,職務上に過失があったとき,出仕を禁じ,自宅で謹慎させたこと。

さしひかえる

さしひか・える [5][0] 【差(し)控える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さしひか・ふ
(1)物事をひかえめにする。内輪にする。「酒とタバコを―・える」
(2)ある動作をなるべくしないようにする。見あわせる。「外出を―・える」「この件については論評を―・えたい」
(3)控えている。「次の間に―・えておれ」

さしひかえる

さしひかえる【差し控える】
(1)[内輪にする]be moderate[temperate].(2)[しない]withhold;→英和
refrain <from doing> ;→英和
reserve <one's opinion> .→英和

さしひき

さしひき【差引】
deduction (控除);→英和
balance (残り);→英和
ebb and flow (潮).

さしひき

さしひき [2] 【差(し)引き】 (名)スル
(1)ある数量から他の数量を引くこと。また,その残り。「貸しと借りを―する」「―千円の損」
(2)増減すること。
 (ア)潮の満ち干。
 (イ)体温の上がり下がり。
(3)指図すること。差配。「糊加減は某(ソレガシ)見申て,―を致さん/仮名草子・浮世物語」

さしひきかんじょう

さしひきかんじょう [5] 【差引勘定】
簿記で,貸借・収支をくらべ,金額の大きい方から金額の少ない方を引いて差額を出すこと。

さしひく

さしひく【差し引く】
take away[deduct] <from> ;subtract;→英和
(strike a) balance (収支勘定).→英和

さしひく

さしひ・く [3] 【差(し)引く】 (動カ五[四])
(1)ある数量から他の数量を引きさる。さっぴく。「手数料を―・く」
(2)潮が満ちたり引いたりする。
[可能] さしひける

さしひじき

さしひじき [3] 【指肘木・差肘木】
斗栱(トキヨウ)で,柱に直接さしこんだ肘木。天竺様建築に特有のもので,東大寺南大門などにみられる。

さしひびき

さしひびき [0] 【差(し)響き】
関係が他に及ぶこと。影響。「御家計に―を生ずる程にはあらねども/経国美談(竜渓)」

さしひびく

さしひび・く [0][4] 【差(し)響く】 (動カ五[四])
関係が他にも及ぶ。他にも影響する。「値上げが生活費に―・く」

さしび

さしび [2] 【差(し)火】
炭火の少ないとき,さらに炭火を加えること。また,その炭火。

さしびき

さしびき [0] 【差(し)引き】
人力車でかじ棒を引く者のほかにもう一人が綱をつけて引くこと。また,その車夫。

さしびん

さしびん 【差鬢】
女の髪の結い方の一。鬢を一段と高くしたもの。江戸時代,寛延・宝暦(1748-1764)頃流行した。

さしふだ

さしふだ [2][0] 【差(し)札・指札】
組香で,香札の代わりに使う札。木や象牙で作り,表に花模様・紋印,裏に一・二・三などと記してある。八角一枚札。

さしぶ

さしぶ 【烏草樹】
シャシャンボの古名。さしぶのき。「河の辺に生ひ立てる―を/古事記(下)」

さしぶた

さしぶた [0] 【挿し蓋・差し蓋】
「落(オ)とし蓋(ブタ)」に同じ。

さしぶみ

さしぶみ 【差文】
朝廷の行事で,諸役を務める者の名をしるした文書。差定(サジヨウ)。

さしほ

さしほ [0][2] 【挿(し)穂】
挿し木にするため,草木から切り取って挿すようにした茎や葉。[季]春。

さしま

さしま 【猿島】
(1)茨城県南西部,利根川沿いの地域。猿島郡や岩井市など。猿島茶を産する。平将門が根拠とした地。
(2)茨城県南西部,猿島郡の町。利根川西岸の平地にある。

さしまい

さしまい [2][0] 【刺米・差米】
江戸時代,検査のために米刺しを俵に入れて取り出した米。鑑定人・仲介人などが手数料としてとる風習があったので,俵に詰めるとき,あらかじめその分を見込んで入れてある。

さしまえ

さしまえ 【差(し)前】
自分が差すための刀。差し料。

さしまく

さしま・く 【差し纏く】 (動カ四)
まきつける。まとう。「ま玉手,玉手―・きももながに寝(イ)はなさむを/古事記(上)」

さしまく

さしま・く 【差し任く】 (動カ下二)
派遣する。任命する。「―・くる心障(サヤ)らず後の世の語り継ぐべく/万葉 4164」

さしまくら

さしまくら 【差し枕】
(1)板で箱形に作った枕。箱枕。
(2)男女が共寝をすること。「たまさかの君の御出を嬉しがり先いねころび―かな/古今夷曲集」

さしまじる

さしまじ・る 【差し交じる】 (動ラ四)
(1)まじる。「かやうなる事も―・りけり/栄花(月の宴)」
(2)人とつきあう。交際する。「さすがに人に―・り心などのあるを/枕草子 292」

さします

さしま・す (動サ四)
〔「させます」の転〕
「する」の意の尊敬語。なさる。させます。「其の分は気遣ひ―・すな/狂言・武悪(虎寛本)」「大事の若君怪我―・すまい/浄瑠璃・菅原」

さします

さします (助動)(さしまさ・さしまし(さしまつ)・さします・さします・さしませ・さしませ)
〔尊敬の助動詞「さす」の連用形に尊敬の助動詞「ます」の付いた「させます」の転〕
四段・ラ変以外の動詞の未然形に付いて,尊敬の意を表す。お…になる。させます。「むむ,何ぢゃ,罠(ワナ)を捨て〈さしまっ〉た/狂言・釣狐(虎寛本)」「わ殿もの言はずとも見〈さしませ〉/仮名草子・浮世物語」

さしまねく

さしまね・く [4] 【差(し)招く・麾く】 (動カ五[四])
(1)手まねきをする。「こちらへくるように―・く」
(2)指揮をして,その向かう方角などを指示する。「軍勢を―・く」「福音を述べて,縁ある衆生を―・くのみである/草枕(漱石)」

さしまわし

さしまわし [0] 【差(し)回し】
指定の場所に向けること。回送。「会社―の車に乗る」

さしまわす

さしまわ・す [0][4] 【差(し)回す】 (動サ五[四])
乗り物などを,ある場所へわざわざ差し向ける。「迎えの車を―・す」
[可能] さしまわせる

さしまわす

さしまわす【差し回す】
send (round).→英和
差回しの車 the car sent round <from> .

さしみ

さしみ【刺身】
sashimi;slices of raw fish.鮪(まぐろ)の刺身 sliced raw tuna.

さしみ

さしみ [3] 【刺(し)身】
新鮮な魚介類などの肉を,生のまま薄く切って醤油などをつけて食べる料理。つくりみ。おつくり。

さしみ

さしみ [3] 【差(し)身】
相撲で,自分の得意な方の差し手を,早く相手のわきに差すこと。

さしみ=のつま

――のつま
(1)刺身の添えものにする野菜や海藻。
(2)あってもなくても,どうでもよいもの。

さしみず

さしみず [2] 【差(し)水】 (名)スル
(1)水をつぎたすこと。また,その水。
(2)川の水かさが少し増えること。[ヘボン(三版)]
(3)井戸に外から水がしみこむこと。また,その水。
(4)豆類や麺類を茹(ユ)でるとき,沸騰後に加える冷水。表面と内部の温度差が少なくなり,早く茹で上がる。びっくり水。

さしみぼうちょう

さしみぼうちょう [4] 【刺(し)身包丁】
刺身を作るのに用いる包丁。刃の幅が狭くて刀身が長い。

さしむ

さしむ (助動)
⇒さしも(助動)

さしむ

さし・む (動マ特活)
⇒さしも(動マ特活)

さしむかい

さしむかい【差向い(で)】
<sit> face to face[tête-à-tête] <with> .

さしむかい

さしむかい [0] 【差し向(か)い】
二人,特に男女が向かい合うこと。さし。「夫婦―の食事」「―で飲む」

さしむかう

さしむか・う 【差し向かふ】 (動ハ四)
(1)その方に向く。むかう。「牡牛(コトイウシ)の三宅の潟に―・ふ鹿島の崎に/万葉 1780」
(2)対座する。さしむかいになる。向かいあう。「へだてなきどち―・ひて/徒然 175」

さしむき

さしむき [0] 【差(し)向き】 (副)
(1)今のところ。目下。さしあたり。「民間に何程の不平家があつても,―腕力の競争に打勝つ事の出来ぬは/雪中梅(鉄腸)」「―の用件」
(2)さしずめ。言ってみれば。「―半道仇(ハンドウガタキ)に打つてつけの顔に不似合なぞろりとしたる扮装(イデタチ)/社会百面相(魯庵)」

さしむける

さしむ・ける [4][0] 【差(し)向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さしむ・く
(1)その方へ向ける。「顔を正面に―・ける」
(2)人に命じて,ある所に行かせる。遣わす。「迎えの車を―・ける」

さしむける

さしむける【差し向ける】
send ((a)round);dispatch;→英和
turn <a thing on> .→英和

さしめ

さしめ
〔助動詞「さしも」の命令形〕
敬意を含んだ命令を表す。…なさい。お…なされ。
→さしも(助動)

さしめ

さしめ [3] 【尺目・差(し)目】
物差しの寸尺の目。

さしも

さしも (助動)(さしま(さしも)・さしもう(さしも)・さしも(さしむ)・さしも(さしむ)・さしまえ・さしまえ(さしめ))
〔中世後期の語〕
上一段・上二段・下一段・下二段活用の動詞およびそれらと同じ活用型の助動詞の未然形に接続する。その動作の主体に対する尊敬および丁寧の気持ちを表す。…なさる。お…になる。「造物がすてまいほどに此のままはて〈さしま〉うずらう/東坡詩抄 10」「中天竺迦毘羅城で生れ〈さしも〉たそ/勅規桃源抄 5」「世事を談し〈さしま〉は大盃の太白を以て罰盃をこみ申すべきぞ/四河入海 15」「花を折ては苦しうない事ぢや,早う爰をゆるいて呉れ〈さしめ〉/狂言・花盗人(虎寛本)」

さしも

さし・も (動マ特活)
〔サ変動詞「する」に助動詞「さしも」が付いた「せさしも」の転。中世後期の語〕
「する」の意の尊敬語。なさる。「かまへて妄りに人に泄たりなんと―・もなと云そ/史記抄 13」「かやうに後悔―・むな,ああと嗟歎して/毛詩抄 13」「人に行き当らぬやうに―・め/狂言・猿座頭」
〔活用は助動詞「さしも」に同じ〕

さしも

さしも [1][0] 【然しも】 (副)
〔副詞「さ」に助詞「し」「も」が付いた語〕
(1)あれほど。あんなに。「―無情な連中も涙なしには聞かれまい」
(2)「さ(然)」を強めた言い方。そのようにも。「心に少く慌てたれど,―顕さで/金色夜叉(紅葉)」「何か―思す。今は世になき人の御事はかひなし/源氏(若紫)」

さしも=なし

――な・し
(1)そうでもない。「よる鳴くもの,なにもなにもめでたし。ちごどものみぞ―・き/枕草子 41」
(2)たいしたものでもない。「―・き身を高く思ひ上げ/十訓 2」

さしも=の

――の
さすがの。「―秀才もその問題には歯が立たない」

さしも=やは

――やは
まさかそんなことは(あるまい)。「―とおぼしめし思ふ程に/栄花(暮待つ星)」

さしもぐさ

さしもぐさ 【指焼草・挿艾】
(1)ヨモギの異名。「―,八重葎(ヤエムグラ),つき草,うつろひやすなるこそうたてけれ/枕草子 66」
(2)この世に生きる人すべて。一切衆生(イツサイシユジヨウ)。「―深くぞ頼む観世音/御伽草子・鉢かづき」[和訓栞]

さしもつれる

さしもつ・れる [0][5] 【差し縺れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さしもつ・る
もつれる。ごたごたが生じる。「談判―・れたらば/浮城物語(竜渓)」

さしもどし

さしもどし [0] 【差(し)戻し】
(1)差し戻すこと。
(2)〔法〕 上級審が原判決を取り消しまたは破棄して審理をやり直させるため,事件を第一審または控訴審に送り返すこと。

さしもどす

さしもどす【差し戻す】
send back.

さしもどす

さしもど・す [4][0] 【差(し)戻す】 (動サ五[四])
元のところへ戻す。戻るようにする。「書類を―・す」「地裁へ―・す」
[可能] さしもどせる

さしもの

さしもの [2] 【指物・差物・挿物】
(1)昔,武士が戦場で目印のため,鎧(ヨロイ)の背などにさしたり,従者に持たせたりした小旗や飾り物。背旗。「旗―」
(2)板を細かにさしあわせて作った器具。机・箪笥(タンス)・障子・箱などの類。
指物(1)[図]

さしもの

さしもの [2] 【挿(し)物】
髪に挿して飾るもの。櫛(クシ)・簪(カンザシ)・笄(コウガイ)の類。

さしもの

さしもの【指物】
joinery;→英和
cabinetwork.→英和
指物師 a joiner.→英和

さしものし

さしものし [4] 【指物師】
指物{(2)}を作る職人。さしものや。

さしものもち

さしものもち 【指物持】
戦闘や行軍の際,主君の指物{(1)}を持った者。

さしものや

さしものや [0][4] 【指物屋】
板を組み合わせて机・箪笥(タンス)・障子・箱などの器具類を作る職業,またその職人。

さしゃく

さしゃく [0] 【茶杓】
⇒茶杓(チヤシヤク)(1)

さしゃる

さしゃ・る (動ラ特活)
〔動詞「さす(さする)」の連用形「させ」に助動詞「やる」が付いた「させやる」の転〕
「させる」の意。同等またはそれに近い下位の者からさせられるときにいう。させる。「由兵衛のいき畜生,文言しれぬ手形によふ判を―・つたのう/浄瑠璃・今宮心中(中)」
〔活用は「さしゃら・さしゃり(さしゃっ)・さしゃる・さしゃる・さしゃれ・さしゃれ(さしゃ)」〕

さしゃる

さしゃ・る (動ラ特活)
〔サ変動詞「する」に助動詞「さしゃる」が付いた「せさしゃる」の転。近世上方語〕
「する」の意の尊敬語。なさる。せられる。さっしゃる。「なんと―・れましたぞ/狂言記・緡縄」「月夜で風のふかぬ時隙じやさかいに夜番―・りますか/浮世草子・一代女 2」
〔活用は助動詞「さしゃる」に同じで,下二段・四段両活用混在の特別活用である〕

さしゃる

さしゃる (助動)(さしやら(さしやろ・さしやれ)・さしやり(さしやつ・さしやれ)・さしやる(さしやるる)・さしやる(さしやるる)・さしやれ(さしやるれ)・さしやれ)
〔「させらる」の転。近世上方語。後期には江戸でも用いられたが,江戸では「さっしゃる」の方が普通。→さっしゃる〕
上一段・下一段・上二段・下二段活用の動詞の未然形に(江戸語ではカ行変格活用の連用形にも)接続する。話し手が動作の主体に対して尊敬の意を表す。お…なさる。さっしゃる。「一寸乗つてつい下り〈さしゃり〉ませ/歌舞伎・好色伝授」「今夜はお月様がよくさへ〈さしゃっ〉た/洒落本・郭中奇譚」
〔活用は,初め下二段活用型(さしゃれ・さしゃれ・さしゃる・さしゃるる・さしゃるれ・さしゃれ)であったが,のち,四段活用型(さしゃら・さしゃり・さしゃる・さしゃる・さしゃれ・さしゃれ)にも活用し,両活用混在の型になった〕
→しゃる(助動)

さしゃんす

さしゃんす (助動)(さしやんせ・さしやんし・さしやんす・さしやんす・さしやんすれ・さしやんせ)
〔尊敬の助動詞「さしゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「さしゃり(れ)ます」の転。一説に,助動詞「さしゃる」に丁寧の助動詞「んす」の付いた語とも。近世上方語。遊女語として発生し,女性一般にも用いられた〕
上一段・下一段・上二段・下二段・カ行変格・サ行変格活用の動詞の未然形に接続する。動作の主体に対する尊敬を表すとともに話し相手に対する敬意をも添える語。…なさいます。「のう旦那殿,起き〈さしゃんせ〉/浄瑠璃・天の網島(中)」「主の供して出たのをなんの案じ〈さしゃんす〉事がござりまする/歌舞伎・心中鬼門角」
→しゃんす(助動)

さしゃんす

さしゃん・す (動サ特活)
〔サ変動詞「する」の未然形「せ」に助動詞「さしゃんす」が付いた「せさしゃんす」の転。近世上方語〕
「する」の意の尊敬語。動作の主体に対する尊敬の意を丁寧に言い表す。なさいます。「どう成と―・せ,こちやおさん様にいふ程に/浄瑠璃・大経師(上)」
〔活用は「さしゃんせ・さしゃんし・さしゃんす・さしゃんす・さしゃんすれ・さしゃんせ」〕

さしや

さしや 【差(し)矢】
(1)近世の競技用の矢。矢柄は細く,焦篦(コガシノ)を用いる。通し矢に使用した。繰り矢。
(2)次々と矢継ぎ早に矢を射ること。また,その矢。

さしやがかり

さしやがかり [4] 【差(し)矢懸かり】
近世における戦法の一。矢継ぎ早に矢を射かけて敵の鉄砲組の反撃を封じ,手早く攻撃に移ること。

さしやなぎ

さしやなぎ 【差(し)柳】
■一■ [3] (名)
挿し木にした柳。「水たまる池のつつみの―この春雨に萌え出でにけり/金槐(春)」
■二■ (枕詞)
〔挿し木にした柳は根を張りやすいので〕
「根」にかかる。「―根張り梓(アズサ)を/万葉 3324」

さしやゆがけ

さしやゆがけ 【差(し)矢弓懸け】
差し矢を射るときに用いる弓懸け。

さしやる

さしや・る 【差し遣る】 (動ラ四)
前の方に押しやる。「かき合せばかり弾きて―・り給へれば/源氏(紅葉賀)」

さしゅ

さしゅ [1] 【叉手】
(1)両手を組み合わせること。さす。しゃす。「独り帳然として―低頭する/世路日記(香水)」
(2)手をこまぬくこと。物事に手を出さないこと。拱手(キヨウシユ)。さす。しゃしゅ。
(3)「しゃしゅ(叉手){(1)}」に同じ。

さしゅ

さしゅ [1] 【詐取】 (名)スル
金品をだまし取ること。「巧妙な手口で預金を―する」

さしゅ

さしゅ【詐取】
fraud;→英和
swindle.→英和
〜する obtain by fraud;→英和
swindle[cheat] <money out of a person> ;defraud <a person of his money> .→英和

さしゅう

さしゅう 【佐州】
佐渡国の別名。

さしゅう

さしゅう [0] 【砂州・砂洲】
⇒さす(砂州)

さしゅう

さしゅう [0] 【査収】 (名)スル
金品・書類などを調べて受け取ること。「御―ください」

さしゆ

さしゆ [2] 【差(し)湯】 (名)スル
茶道の濃茶点前(コイチヤテマエ)で,濃茶を一応練り上げたところへ適量の湯をさすこと。

さしゆうご

さしゆうご [1][1] 【左支右吾】
〔左を支え右を防ぐ意〕
(1)いろいろとはかって免れようとすること。
(2)あちこち食い違うこと。

さしゆるす

さしゆる・す [0][4] 【差(し)許す】 (動サ五[四])
(目下の者に対して)ゆるす。許可する。「許す」をおもおもしく言う語。「名字帯刀を―・す」「学校より書状来りぬ…入舎―・すとの文言なり/当世書生気質(逍遥)」

さしょう

さしょう [0][1] 【左証】
〔割符の左半分が証拠となったことから〕
あかし。証拠。証左。

さしょう

さしょう [0] 【左相】
左大臣の唐名。
⇔右相

さしょう

さしょう [0] 【些少】 (名・形動)[文]ナリ
わずかである・こと(さま)。少し。「―ですがお納めください」

さしょう

さしょう [0] 【詐称】 (名)スル
氏名・職業・年齢などをいつわって人をだますこと。「学歴を―する」「身分―」

さしょう

さしょう【査証】
a visa.→英和
〜する visa <a passport> .〜を受ける get <one's passport> visaed;get a visa <on one's passport> .‖入国(出国)査証 an entry (exit) visa.

さしょう

さしょう【詐称】
misrepresentation;false assumption.〜する assume a person's name.…と〜して under the feigned name of….

さしょう

さしょう [0] 【査哨】
歩哨線の通行人を監査するため,特に指定された道路上に設ける歩哨。

さしょう

さしょう【些少の】
a little;→英和
a few;→英和
slight.→英和
〜ながら trifling as it is.

さしょう

さしょう [0] 【査証】 (名)スル
(1)調べて証明すること。
(2)ビザ(visa)に同じ。

さしょうこく

さしょうこく 【左相国】
左大臣の唐名。左府。
⇔右相国

さしょうしょう

さしょうしょう 【左少将】
⇒左近衛少将(サコンエノシヨウシヨウ)

さしょうべん

さしょうべん 【左少弁】
左弁官の判官。正五位下相当。
→弁官

さしよす

さしよ・す 【差し寄す】 (動サ下二)
そばへよせる。「廊の外に御車―・せたる人々も/源氏(若菜上)」

さしより

さしより [0] 【指し寄り】
■一■ (名)
はじめ。最初。とっかかり。「泣の涙で居る家が四五十軒はあるね。―がそれ御屋敷の/自然と人生(蘆花)」
■二■ (副)
さしあたり。はじめに。「―望む所は,職務以外に何の束縛も受けぬ地位/思出の記(蘆花)」

さしよる

さしよ・る 【差し寄る】 (動ラ四)
そばへ寄る。近寄る。「乳母に―・りて,いざかし,ねぶたきにとのたまへば/源氏(若紫)」

さしりょう

さしりょう [2] 【差(し)料】
自分が差すための刀。差し前。

さしわく

さしわ・く 【差し分く】
■一■ (動カ四)
ことさらに区別する。特別にあつかう。「ことに―・きたるさまにも何事をかは/源氏(賢木)」
■二■ (動カ下二)
(1)特に区別する。「玉江こぐ芦刈小舟―・けて誰れを誰れとか我は定めむ/後撰(雑四)」
(2)分ける。分割する。「名越越前守を大将として其勢三千余騎を―・けて水の辺に陣を取らせ/太平記 7」

さしわけ

さしわけ [0] 【指し分け】
将棋で,何番かの対局のあと,対戦成績が同じであること。

さしわたし

さしわたし [0][4] 【差(し)渡し】
(1)物の直径。「―一メートルの木」
(2)直接血のつながりのあること。「故斎とは―の従弟なり/浮世草子・新永代蔵」

さしわたし

さしわたし【差渡し(1 フィート)】
(one foot) across[in diameter].→英和

さしわたす

さしわた・す [0][4] 【差(し)渡す】 (動サ五[四])
(1)一方から他方へかけわたす。「向こう岸へ丸太を―・す」
(2)舟を向こう岸へ行かせる。「向カイノ地ヘ舟ヲ―・ス/日葡」
(3)さし向かいになる。「更け行く迄―・し/浮世草子・一代男 2」
(4)血のつながりをもつ。「和主が母は渡辺が為には―・した伯母/浄瑠璃・関八州繋馬」
[可能] さしわたせる

さしんしつ

さしんしつ [2] 【左心室】
鳥類および哺乳類にみられる心臓左側下部の腔所。左心房から受けた動脈血をその壁の収縮により大動脈に送る。

さしんぼう

さしんぼう [2] 【左心房】
鳥類および哺乳類にみられる心臓左側上部の腔所。肺静脈から受けた動脈血をその壁の収縮により左心室に送る。

さじ

さじ【匙】
a spoon.→英和
〜ですくう spoon up.〜を投げる give up in despair.‖匙一杯 a spoonful <of> .匙加減 (a) prescription;consideration (手加減).匙加減する use one's discretion.

さじ

さじ [1] 【茶事】
⇒ちゃじ(茶事)

さじ

さじ【瑣事】
a trifle;→英和
a trivial matter.〜にこだわらぬ do not care about trifles.

さじ

さじ [1] 【瑣事・些事】
取るに足らないわずかばかりのこと。小事。「―にとらわれる」「―にこだわる」

さじ

さじ [1][2] 【匙】
〔「茶匙」の字音から〕
流動体や粉末状のものをすくいとる器具。頭部が皿のようになっており,これに柄がついているもの。スプーン。

さじ=を投げる

――を投・げる
〔薬を調合したりする匙を捨てる意から〕
医者が治療をあきらめる。前途の見込みがないとして物事を断念する。「専門家も―・げた難問題」

さじおもだか

さじおもだか [3] 【匙沢瀉・匙面高】
オモダカ科の多年草。浅い水中に生える。葉は根生し,楕円形で柄が長い。八,九月,高さ約80センチメートルの花茎を出し,上半に花枝を輪生して白色の小花を多数つける。根茎は沢瀉(タクシヤ)といって,利尿・止渇剤とする。長野県で多く栽培される。

さじかげん

さじかげん [3] 【匙加減】
(1)薬の調合の加減。
(2)医者の治療のしかた。
(3)料理の味つけの具合。
(4)手加減すること。配慮。手ごころ。「事の成否は彼の―一つで決まる」

さじき

さじき [0][3] 【桟敷】
〔「さずき」の転〕
(1)祭りや相撲などの興行物を見るために高く作った見物席。さんじき。
(2)劇場で,平土間に対して左右に一段高く設けた席。桟敷席。

さじき

さじき【桟敷】
a box;→英和
a gallery;→英和
a stand (競技場の).→英和
‖正面桟敷 the grand tier.二階桟敷 the dress circle.

さじきどの

さじきどの 【桟敷殿】
眺めを楽しむために,高く桟敷ふうに作られた建物。「この―に中納言殿住み給ふに/栄花(玉の台)」

さじさき

さじさき 【匙先】
さじの使い方。薬の調合の仕方。「あの男等は―より口先が功者で/滑稽本・浮世風呂(前)」

さじゅう

さじゅう [0] 【叉銃】 (名)スル
野外で軍隊などが休憩するとき,銃を銃口と槊杖(サクジヨウ)との部分で組み合わせて三角錐状に立て合わせること。

さじゅう

さじゅう 【茶頭】
禅寺で,茶の湯をつかさどる役僧。

さじゅつ

さじゅつ [1] 【詐術】
人をあざむく手段。偽計。「―にたけた男」「―の限りを尽くす」

さじょう

さじょう [0] 【鎖状】
鎖(クサリ)のようにつながっている形。鎖のような状態。

さじょう

さじょう [0] 【鎖錠】 (名)スル
鍵(カギ)をかけること。施錠(セジヨウ)。

さじょう

さじょう 【差定】
「差文(サシブミ)」に同じ。

さじょう

さじょう [0] 【鎖攘】 (名)スル
〔「鎖港攘夷(サコウジヨウイ)」の略〕
港を閉鎖して外国人を追放し,外国との交流を絶つこと。「命令は出たけれども,開国の名義中,―たつぷり/福翁自伝(諭吉)」

さじょう

さじょう [0] 【砂上・沙上】
砂の上。

さじょう

さじょう [0] 【砂状】
砂のような状態。

さじょう

さじょう [0] 【叉状】
交差した状態。「―に立てた二本の国旗」

さじょう=の楼閣(ロウカク)

――の楼閣(ロウカク)
(1)基礎がしっかりしていないために崩れやすい物事のたとえ。
(2)実現または永続不可能な物事のたとえ。空中楼閣。

さじょうこうぶんし

さじょうこうぶんし [6] 【鎖状高分子】
分子が直線状に連なってできている高重合体。セルロースやポリエチレン・ナイロンなど。線状高分子。

さじょうしょう

さじょうしょう 【左丞相】
〔古くは「さしょうじょう」〕
左大臣の唐名。
⇔右丞相

さじょうど

さじょうど サジヤウ― [2] 【砂壌土・沙壌土】
砂土と壌土との中間の土。砂を多く含み,粘土は12.5〜25パーセント。

さじょうぶんき

さじょうぶんき [4] 【叉状分岐】
植物の主軸の生長点が二分して同形の枝を出し,さらにそれぞれの枝が同様に分岐すること。多くの藻類・苔類の根などにみられる。叉生分岐。叉生。叉分。

さじょうみゃく

さじょうみゃく [2] 【叉状脈】
二またに分かれる葉脈。イチョウなどにみられる。

さじん

さじん [0] 【砂塵】
すなぼこり。すなけむり。「―をまきあげて馬車が走る」

さじん

さじん【砂塵】
dust.→英和

さじん

さじん [0] 【茶人】
⇒ちゃじん(茶人)

さじん

さじん [0] 【左衽】
衣服の前を打ち合わせる際,左の襟を内側にして着ること。ひだりえり。ひだりまえ。
〔中国では右衽を中華の風とし,左衽を夷狄(イテキ)の習俗とした〕

さす

さ・す [0]
■一■ (動サ五[四])
させる。「老母に楽な目を―・してあげたい」「この上は勝負を―・して勝つた者を一の店に云ひ付けう/狂言記・連尺」
■二■ (動サ下二)
⇒させる

さす

さす [0] 【扠首】
棟木(ムナギ)などを支えるために合掌形に組んだ材。民家の屋根,社寺建築の妻飾りなどにみられる。
扠首[図]

さす

さす
焼き畑のこと。もと武蔵国に多くある「指谷(サスガヤ)」という地名はこれに由来するといわれる。

さす

さ・す [1] 【刺す】 (動サ五[四])
(1)細長くて先の鋭い固い物を,他の物の中に無理に突き入れる。つきさす。「注射針を腕に―・す」「指にとげを―・した」「短刀で人を―・す」「暴漢に―・される」「団子をくしに―・す」「とどめを―・す」
 (ア)(「螫す」とも書く)虫が人の肌に針を突きたてる。「蜂に―・される」
 (イ)ひと針ひと針縫う。「雑巾を―・す」
(2)(「差す」とも書く)船を進めるために,さおを水底に突き立てる。また,舟を進める。「さおを―・す」
(3)とりもちを塗ったさおで小鳥や虫を捕まえる。「鳥を―・す」
(4)野球で,走者をタッチ-アウトにする。「牽制球で一塁のランナーを―・す」
(5)目・鼻・舌・皮膚などに鋭い刺激を与える。「明るい太陽の光が目を―・す」「異様なにおいが鼻を―・した」「寒気が肌を―・す」
(6)糸やひもで,いくつもの物を貫き通してまとめる。「おどろきて御紐―・し給ふ/源氏(浮舟)」
[可能] させる
[慣用] 釘を―・止(トド)めを―・流れに棹(サオ)―

さす

さ・す [1] 【注す・点す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
(1)液体を注ぎ入れる。
 (ア)器の中の液体にさらに少量の液体を加える。「煮立ったら水を―・す」
 (イ)少量の液体をある部分に注ぎ込む。注入する。「歯車に油を―・す」「目薬を―・す」
(2)火をつける。点火する。「父豊浦の大臣家に火を―・して焼死ぬ/愚管 1」
[可能] させる
[慣用] 水を―

さす

さす [0] 【砂州・砂洲】
海岸や湖岸にできた砂堤。砂嘴(サシ)のさらに発達したもの。潮流・風や河川の運んだ土砂がたまってできる。例,天の橋立・弓ヶ浜。

さす

さす [1] 【叉手】
(1)「さしゅ(叉手)」に同じ。
(2)「扠首(サス)」に同じ。

さす

さ・す [1] 【挿す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
(1)細長い物を他の物の間に入れる。
 (ア)髪に,櫛(クシ)・かんざしなどを入れる。「髪に花を―・す」
 (イ)(「差す」とも書く)刀などを帯の間に挟み入れる。「大刀を腰に―・す」「矢立てを腰に―・す」
(2)挿し木をする。「サツキを―・してふやす」
(3)挿し花をする。「花を花瓶に―・す」
(4)用意された入れ物などに収める。物の中に入れ込む。「手紙を状差しに―・す」
[可能] させる

さす

さす【指す】
(1)[指示]point <to> ;→英和
indicate.→英和
(2)[指名]name;→英和
nominate;→英和
call <on> .→英和
暗に〜 allude <to> ;→英和
hint <at> .→英和
将棋を〜 play chess.

さす

さ・す [1] 【差す】 (動サ五[四])
〔「刺す」「指す」「挿す」などと同源〕
(1)(「射す」とも書く)光が入り込む。日光が当たる。「窓から日が―・す」「雲の切れ間から薄日が―・す」「後光が―・す」
(2)相撲で,自分の腕を相手の腕と胴の間に入れてまわしをつかむ。「立ち合い一気に左を―・す」
(3)相手に酒をすすめる。「杯を―・す」
(4)(「点す」とも書く)ある部分に色をつける。「頬に紅(ベニ)を―・す」「口紅を―・す」
(5)(「点す」とも書く)漢文の文章に,句読点や訓点を書き入れる。加点する。「声点(シヨウテン)を―・す」
(6)手を,上または前のほうに出す。
 (ア)頭をおおうように傘を持つ。かざす。「日傘を―・す」
 (イ)舞で,手を前に伸ばす。「―・す手引く手」
 (ウ)両手で物を高く上にあげる。さしあげる。「イシヲ―・ス/ヘボン」
(7)潮が満ちてくる。「潮が―・してくる」
(8)色が現れる。「頬に赤味が―・してきた」「血の気が―・してくる」
(9)(「熱がさす」などの形で)熱が出る。「くだりも留(トマ)りませず,大ねつが―・しまして/浮世草子・織留 4」
(10)ある気持ちが生じる。「嫌気が―・す」「眠気が―・す」
(11)姿がちらりと見える。「木立ちの間に人影が―・す」
(12)(「気がさす」の形で)うしろめたい気持ちになる。気がとがめる。「居留守を使うのは気が―・す」
(13)(「魔がさす」の形で)心に魔物がはいり込んだかのように,一瞬,悪い考えを起こす。「あんなことをするとは魔が―・したとしか言いようがない」
(14)物差しで寸法を測る。「丈を―・して見ると八尺足りなかつたり/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(15)机・箪笥(タンス)・箱などを作る。「松の木の箱を―・して/浮世草子・武道伝来記 1」
(16)(「止す」とも書く)動詞の連用形に付いて用いる。
 (ア)動作を中途でやめる意を表す。…しかける。…し残す。「おのおの親ありければ,つつみていひ―・してやみにけり/伊勢 86」
 (イ)動作が中途でやんだままの状態であることを表す。…しかかる。「しばし入り―・して/源氏(宿木)」
〔現代でも,「用もなき文など長く書き―・してふと人こひし街に出てゆく/一握の砂(啄木)」などのように,時に用いることがある。→さし(止)〕
(17)印を押す。「私に太政官の印(オシデ)を―・して事を行ふ/水鏡(廃帝)」
(18)さしつかえる。さしさわる。「いや,事介は少お寺に―・す事有る/浄瑠璃・薩摩歌」
(19)物を組み立てる。また,張りめぐらす。「ほととぎす鳴くと人告ぐ網―・さましを/万葉 3918」
(20)帯やひもをしめる。むすぶ。「(名高イ御帯ヲ)しひて―・させ奉り給ふ/源氏(紅葉賀)」
(21)草木の葉や枝が伸び出す。茂って物をおおうようになる。「西の方に―・せりける枝のもみぢ始めたりけるを/古今(秋下詞)」
[可能] させる
[慣用] 気が―・潮が―・熱が―・魔が―

さす

さす【射す】
shine <in,into> (光が).→英和
赤味が〜 be tinged with red.

さす

さ・す [1] 【鎖す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
錠・戸口・栓などをしめる。とざす。「門も―・さるる頃なるべきに/うたかたの記(鴎外)」

さす

さす【差す】
刀を〜 wear a sword.→英和
傘を〜 hold an umbrella over one's head.杯を〜 offer <a person> a cup <of sake> .→英和
潮が〜 rise;→英和
flow.→英和
水を〜 pour water <into a pot> ;⇒水.目薬を〜 drop a lotion into the eye.→英和

さす

さす【挿す】
insert;→英和
put into.⇒生(い)ける.

さす

さす【刺す】
(1)[突き刺す]pierce;→英和
stab;→英和
prick;→英和
stick.→英和
(2)[虫が]bite;→英和
sting.→英和
(3)[縫う]sew;→英和
stitch.→英和
(4)《野》put[throw]out <a runner> .
鳥を〜 catch a bird.→英和

さす

さす【砂州】
a sandbar;→英和
a sandbank.→英和

さす

さ・す [1] 【指す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
(1)人・物や方向を,指などによってそれと示す。
 (ア)指などをその方へ向けて,人・物や方向を示す。「ほしい品物を指で―・す」「駅のほうを―・して教える」「時計の針が五時を―・す」
 (イ)特定の人を指名する。名指しする。「英語の時間に二度―・された」
 (ウ)特定の事物や事態をとりあげて示す。指摘する。「あの非難は明らかに我が党を―・してなされたものだ」「三行目の『それ』は文中のどの語を―・していますか」
 (エ)密告する。「違反建築で―・される」
(2)ある方向へ向かう。めざす。「白鳥は北を―・して飛びたった」「都を―・して歩き続けた」「限りなき未来を―・して進む」
(3)将棋で,駒を進める。また,将棋をする。「将棋を―・す」
(4)派遣するために指名する。また,役目を与えて派遣する。「勅使少将高野のおほくにといふ人を―・して/竹取」
[可能] させる
[慣用] 後ろ指をさされる

さす

さす (助動)(させ・させ・さす・さする・さすれ・させよ)
上一段・上二段・下一段・下二段・カ行変格・サ行変格活用の動詞の未然形に付く。
□一□使役の意を表す。
(1)動作を他にさせる意味を表す。させる。「(雪ハ)侍ども遣りて取棄て〈させ〉しぞ/枕草子(九一・能因本)」「御格子ひとまばかりあけて御車寄せ〈さす〉/狭衣 4」
(2)動作・作用が行われることを許可する,あるいはそのまま放任する意を表す。そのままにする。させておく。「あながちに隠して心安くも御覧ぜ〈させ〉ず,なやまし聞ゆる,いとめざましや/源氏(絵合)」「山里は人こ〈させ〉じと思はねど訪はるる事ぞうとくなりゆく/新古今(雑中)」
(3)中世の武士言葉で,受け身の意味に用いることがある。られる。「兼綱うち甲を射〈させ〉てひるむところに/平家 4」
□二□待遇表現に用いられる。
(1)尊敬の意を表す語を下に伴って,尊敬の意味を表す。「御渡りの事ども,心まうけせ〈させ〉給ふ/源氏(早蕨)」「是ひとへに愚老を助け〈させ〉おはします御孝行の御いたりなるべし/平家 1」
(2)謙譲の意を表す語に付いて,謙譲の意をさらに強める。「いとかたじけなく,立ち寄らせ給へるに,みづから聞え〈させ〉ぬこと/源氏(若紫)」「さるべき職事蔵人などしてぞ奏せ〈させ〉給ひ,うけたまはり給ひける/大鏡(頼忠)」
〔(1)「さす」は「す」と接続の上で相補う関係にあり,四段・ラ行変格・ナ行変格活用の動詞には「す」が用いられる。(2)□一□の意の場合,中世末から近世にかけて,四段化した例もある。「ものやなんどを悪うして失せ〈さし〉たり/勅規桃源抄 3」「分在に過たる願は得〈さし〉がたし/咄本・露が咄」(3)□二□の意には,未然形・連用形以外の活用形は用いられない。(4)「さす」は漢文訓読系の文章には用いられず,和文にのみ用いられた〕

さすかいな

さすかいな [3] 【指す肘・指す肱】
舞楽の舞の型の一。左右の手をひろげて,手の先をはねあげるもの。

さすが

さすが [0] 【刺鉄】
鉸具(カコ)についている,釘(クギ)形の止め金。鐙(アブミ)や革帯の金具として用いた。

さすが

さすが [0] 【流石】
■一■ (副)
(1)(先行の内容を認めながらも,それと矛盾することをいうのに用いて)そうはいうもののやはり。とはいうもののしかし。「離れていても,―心は通じている」
(2)(以前から考えられていた内容を肯定し強調するために用いて)予想どおりに。期待にたがわず。「―千両役者だ」
(3)(「さすがの…も」の形で)定評のある。あれほどの。さしもの。「―の名選手も年齢には勝てない」
■二■ (形動ナリ)
先行の内容をそのまま肯定するわけにはいかない状態を表す。そうもいかない。そうとばかりいえない。「あはじともいはざりける女の,―なりける(=ソウカトイッテ会ウワケデモナイ女)がもとにいひやりける/伊勢 25」「心憂しと思へど,かく思し出でたるも―にて(=困ッタトハイッテモ思イ出シテクレタノモウレシクテ)/源氏(夕顔)」
〔副詞「さ」,サ変動詞「ず」,接続助詞「がに」が熟合した「さすがに」から「に」が脱落したもの。「さすがに」は平安時代以後,上代語「しかすがに」にとってかわったもので,本来副詞であるが,「に」を活用語尾として形容動詞としても用いられるとともに,「に」を脱落することもあった。■一■(1)が原義であるが,中世以降■一■(2)の意でも用いられた。「流石」は中世以降の当て字で,晋の孫楚の「枕流漱石」についての故事を,さすがにうまいこじつけだとしたところからといわれる〕
→しかすがに

さすが

さすが【流石(は)】
indeed;→英和
as may be expected.〜に大作家だけあって like the great writer that he is.〜の勇士も brave soldier as he was.〜のナポレオンも even Napoleon himself.

さすが

さすが [0] 【刺刀】
(1)腰に差す短刀。腰刀。「六郎殿の―は蝦夷(エゾ)の突き折れ/田植草紙」
(2)細工用の小刀。

さすがに

さすがに [0] 【流石に】 (副)
(1)「さすが{■一■(1)}」に同じ。「強がっていても―こわいとみえる」
(2)「さすが{■一■(2)}」に同じ。「―日ごろ鍛えているだけのことはある」

さすがは

さすがは 【流石は】 (連語)
「さすがに{(2)}」に同じ。「―名将の子だ」

さすがみ

さすがみ 【指す神・差す神】
「天一神(テンイチジン)」に同じ。転じて,さし出てじゃまをするもの。「今日は左右に―がござあるに依て/狂言・引敷聟」

さすざお

さすざお [0][2] 【扠首竿】
扠首を構成する斜めの材。

さすず

さすず [0] 【砂錫】
花崗岩(カコウガン)や鉱脈から風化によって分離されたスズ石が,砂や礫(レキ)とともに堆積したもの。スズの原料鉱石。マレー半島からバンカ島・ビリトン島にかけての地帯が世界最大の産地。流錫(リユウシヤク)。

さすたけの

さすたけの 【刺す竹の】 (枕詞)
〔「さすだけの」とも。勢いよく茂る竹のようなの意〕
「君」「大宮人」「皇子(ミコ)」「舎人(トネリ)」などにかかる。「―大宮人の家と住む/万葉 955」

さすづか

さすづか [2][0] 【扠首束】
扠首竿(ザオ)の交差部を下から支えている束。

さすて

さすて [1] 【差す手】
舞の手の一。前方へ差し出す手。

さすてひくて

さすてひくて [1] 【差す手引く手】
(1)差す手と引く手。舞の手振りを言う語。
(2)何かにつけて。「―に油断なく/浮世草子・永代蔵 4」

さすなべ

さすなべ 【銚子】
「さしなべ(銚子)」に同じ。

さすのみ

さすのみ [0][2] 【刺鑿】
のみの一種。柄の長さ約30センチメートルで,槌(ツチ)で打たずに手で突くようにして,木材にやや大きい穴を開けるもの。

さすのみこ

さすのみこ 【指すの巫】
よく予言や占いをして当てる陰陽師や卜者。「人皆―と思へり/盛衰記 4」

さすばり

さすばり [0] 【扠首梁】
妻飾りの扠首を支えている梁。

さすまた

さすまた [0] 【刺股・指叉】
江戸時代の捕り物道具の一。U 字形の鉄金具に2〜3メートルの柄をつけたもの。金具で相手の喉(ノド)・腕などを塀や地面に押しつけて捕らえる。
→袖搦(ソデガラ)み
→突棒(ツクボウ)
刺股[図]

さすような

さすような【刺すような】
biting;cutting;→英和
sharp;→英和
shooting.→英和
刺すように(寒い) biting[bitterly,piercing](cold).

さすらい

さすらい【流離】
wandering;→英和
roaming.

さすらい

さすらい サスラヒ [0] 【流離】
さすらうこと。流浪(ルロウ)。漂泊。「―の旅に出る」「―の身」「―人(ビト)」

さすらう

さすら・う サスラフ [3] 【流離う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
目的地を定めず,あてもなく歩きまわる。流浪(ルロウ)する。さそらう。「母を捜して―・う」「草原を―・う遊牧民」
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「さてとかう女―・へて/大和 148」

さすり

さすり [0] 【摩り】
建築で,二つの面が同じ平面にあること。ぞろ。つらいち。

さする

さす・る [0][2] 【摩る・擦る】 (動ラ五[四])
〔「さ」は接頭語か〕
指先や手のひらを当てて,軽く滑らせるように動かす。軽くなでる。「病人の腰を―・る」
[可能] さすれる

さする

さする【摩る】
(1)[こする]rub.→英和
(2)[なでる]stroke;→英和
pat;→英和
pass one's hand <over> .

さすれば

さすれば [2] 【然すれば】 (接続)
(1)そうであるから。だから。「鎮台を焼払ふ。―曲者は床の下で焼死で仕舞ふだらう/鉄仮面(涙香)」
(2)それならば。「計(タク)みには有ぬか,―此儘に捨置き難し/鉄仮面(涙香)」

さず

さず [1] 【左図】
左に示した図。「―を参照のこと」

さずかりもの

さずかりもの【授かり物】
a <heavenly> gift;→英和
a godsend;→英和
a blessing.

さずかりもの

さずかりもの サヅカリ― [0][6] 【授かり物】
神仏などからたまわったもの。天から与えられたもの。「子供は天からの―だ」

さずかる

さずかる【授かる】
be given[granted,accorded];be blessed[gifted] <with> .

さずかる

さずか・る サヅカル [3] 【授かる】 (動ラ五[四])
(1)神仏や上位の人から,大切なものを与えられる。授けられる。「女の子を―・る」「爵位を―・る」
(2)学問や技術を師から与えられる。「秘伝を―・る」

さずき

さずき 【仮庪】
〔「さじき(桟敷)」の古形〕
仮に作った床。「其の―毎に酒船を置きて/古事記(上)」

さずく

さず・く サヅク 【授く】 (動カ下二)
⇒さずける

さずけもの

さずけもの サヅケ― [0] 【授け物】
神仏が授けるもの。授かり物。

さずける

さずける【授ける】
(1)[与える]give;→英和
grant;→英和
confer.→英和
(2)[教える]teach;→英和
instruct.→英和

さずける

さず・ける サヅケル [3] 【授ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さづ・く
(1)神仏や上位者が下位の者に与える。「幸運を―・ける」「位を―・ける」「皇祖(スメロキ)の…―・け給へる…清きその名を/万葉 4465」
(2)(師が弟子に)伝え教える。伝授する。「秘伝を―・ける」「戒を―・ける」
(3)物を与える。渡す。「其の時に僧,一の鉢を以て恵鏡に―・けて言はく/今昔 6」
〔中古には主に漢文訓読系の文に用いられた〕

させ

させ 【佐瀬】
姓氏の一。

させい

させい [0] 【鎖生】
細胞が一列に並び,各細胞間がくびれて鎖状をなす状態。

させい

させい [0] 【嗄声】
声帯およびその周辺の異常によって生じた音声の異状。かれ声。

させいほうせい

させいほうせい (感)
牛を進ませるときの掛け声。「―,ええ苦々しい,あの子牛は子牛とも思ふが/狂言・木六駄(鷺流)」

させき

させき [1] 【佐蹟】
藤原佐理(スケマサ)の筆跡。

させき

させき [0] 【砂石・沙石】
砂と石。しゃせき。

させきしゅう

させきしゅう 【沙石集】
⇒しゃせきしゅう(沙石集)

させたまう

させたま・う 【させ賜ふ・させ給う】 (連語)
〔助動詞「さす」の連用形に補助動詞「たまふ」の付いたもの〕
⇒さす(助動)
⇒たまう(賜・給)(5)

させつ

させつ【左折する】
turn (to the) left.‖左折禁止 <掲示> No Left Turn.

させつ

させつ [0] 【左折】 (名)スル
左へ曲がること。
⇔右折

させぼ

させぼ 【佐世保】
長崎県中部にある市。旧軍港。海上自衛隊の基地。佐世保港を中心に造船・機械工業が立地。

させぼせん

させぼせん 【佐世保線】
佐賀県肥前山口と長崎県佐世保間,JR 九州の鉄道線。48.8キロメートル。沿線に武雄(タケオ)・有田などがある。

させます

させます (助動)(させまさ・させまし・させます・させます・させませ・させませ)
〔尊敬の助動詞「さす」に尊敬の助動詞「ます」の付いたものから〕
上一段・上二段・下一段・下二段・カ行変格活用の動詞の未然形に接続する。尊敬の意を表す。お…になる。さします。「夜五の時分にするするとはて〈させます〉/御湯殿上(文明一五)」

させます

させま・す (動サ四)
〔サ変動詞「する」に助動詞「させます」が付いた「せさせます」の転〕
「する」の意の尊敬語。なさる。さします。「相手が死んだら自害―・し/浄瑠璃・寿の門松」
〔命令形「さしませ」は「さしまし」ともいう〕

させもぐさ

させもぐさ 【指焼草】
〔「さしもぐさ」の転〕
ヨモギの異名。「思ひだにかからぬ山の―/枕草子 318」

させよじえもん

させよじえもん 【佐瀬与次右衛門】
(1630-1711) 江戸中期,会津の精農。「会津農書」「会津歌農書」などを著す。

させる

させる (助動)(させ・させ・させる・させる・させれ・させろ(させよ))
〔助動詞「さす」の下一段化したもの〕
上一段・下一段・カ行変格活用の動詞の未然形に接続する。場合によりサ変動詞にも付く。
(1)使役の意を表す。
 (ア)誰かに対して動作をしかけるように他にしむける。「老人が若者に少女を助け〈させ〉た」
 (イ)動作をするように,誰かにしむける。「捕手が投手に直球を投げ〈させる〉」
(2)自動性の動詞に付いて,他動性の動作のはたらきかけを強調する。「民衆の興奮をしずめ〈させる〉」
(3)動作の放任・許容の意を表す。「あと三〇分ほど寝〈させ〉ておこう」「一日二日考え〈させ〉てくれ」
(4)不本意なことや迷惑なことを表す。「いろいろ心配をかけ〈させ〉て,申しわけありません」
(5)(「させられる」「させ給う」などの形で)動作者に対する尊敬の意を表す。「親しく被災地を御覧ぜ〈させ〉られた」
〔サ変動詞「する」に接続するとき,本来は「せ〈させる〉」であるが,この形は,敬語の「せ〈させ〉給う」「せ〈させ〉られる」などの場合以外はほとんど用いられず,現代ではただ「させる」(サ変動詞の未然形「さ」に助動詞「せる」を付けたもの)の形を用いるのが普通である。もっとも,「決する」「制する」など,漢字一字の漢語と複合した類のサ変動詞には,「決せ〈させる〉」「制せ〈させる〉」などとなる〕

させる

さ・せる [0] (動サ下一)[文]サ下二 さ・す
〔サ変動詞「す」の未然形「せ」に助動詞「さす」の付いた「せさす」の転〕
(1)人にある動作をするようにしむける。「この仕事は彼に―・せよう」「覚悟を―・せる」
(2)することを許す。するにまかせる。「本人の好きなように―・せる」
→させる(助動)

させる

させる [2] 【然せる】 (連体)
(下に打ち消しの語を伴って)とりたてていうほどの。さほどの。さしたる。「―こともなく終わる」「―御咎めもなく/怪談牡丹灯籠(円朝)」

させる

させる
[強制]make <a person do> ;→英和
cause[induce] <a person to do> ;→英和
[許可]let a person do;allow <a person to do> ;→英和
[依頼]have <a person do> ;→英和
get <a person to do> .→英和

させん

させん [0] 【左遷】 (名)スル
〔中国,戦国時代に,右側を上位として尊んだことから〕
前より低い地位や官職にうつすこと。左降。「地方支社に―される」

させん

させん【左遷】
degradation;relegation;demotion.〜する relegate[demote] <to> .→英和

させん

させん [0] 【鎖線】
「―・―・―」のように点と破線の交互に続く線。「一点―」「二点―」

させんせい

させんせい [0] 【左旋性】
左に回転する旋光性。
→旋光性

させ給う

させたま・う 【させ賜ふ・させ給う】 (連語)
〔助動詞「さす」の連用形に補助動詞「たまふ」の付いたもの〕
⇒さす(助動)
⇒たまう(賜・給)(5)

させ賜ふ

させたま・う 【させ賜ふ・させ給う】 (連語)
〔助動詞「さす」の連用形に補助動詞「たまふ」の付いたもの〕
⇒さす(助動)
⇒たまう(賜・給)(5)

さぜん

さぜん [0] 【作善】
〔仏〕 善根を行うこと。堂塔・仏像の建立・造営,写経・法会(ホウエ)・追善供養などを行うこと。

さそい

さそい サソヒ [0] 【誘い】
誘うこと。勧誘(カンユウ)。「―をかける」「入会の―に乗る」「―に応じる」「―を断る」

さそい

さそい【誘い】
invitation;→英和
temptation (誘惑).→英和
〜に乗る be tempted.〜を掛ける feel a person's pulse.‖誘い水 pump priming (景気回復のための).

さそいあう

さそいあ・う サソヒアフ [4] 【誘い合う】 (動ア五[ハ四])
互いに誘う。誘い合わせる。

さそいあわせる

さそいあわ・せる サソヒアハセル [6] 【誘い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 さそひあは・す
他人を誘っていっしょにある行動をする。

さそいかける

さそいか・ける サソヒ― [5] 【誘い掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さそひか・く
相手に何かをするように誘う。「入会を―・ける」

さそいこむ

さそいこ・む サソヒ― [4] 【誘い込む】 (動マ五[四])
誘って仲間などの中にひきいれる。誘ってある場所に引き入れる。「仲間に―・む」「妖(アヤ)しい雰囲気に―・まれる」

さそいだす

さそいだ・す サソヒ― [4] 【誘い出す】 (動サ五[四])
(1)誘って外に出す。また,おびき出す。「遊びに―・す」
(2)…するように,うまくしむける。「何げない話から重大情報を―・す」
[可能] さそいだせる

さそいて

さそいて サソヒ― [0] 【誘い手】
誘う人。「誰も―がいない」

さそいみず

さそいみず サソヒミヅ [3][0] 【誘い水】
(1)井戸のポンプで水が出ないとき,誘い出しのために上からポンプ内に注ぎ込む水。呼び水。
(2)ある事のきっかけとなること。他の事が起こる誘因となるもの。「新港の建設が工場誘致の―となる」

さそいみずせいさく

さそいみずせいさく サソヒミヅ― [6] 【誘い水政策】
財政支出を誘い水として,景気の建て直しを図る政策。第二次大戦前にアメリカで行われた初期のフィスカル-ポリシー。呼び水政策。

さそう

さそう【誘う】
(1) invite;→英和
ask;→英和
call <for> ;→英和
induce (促す).→英和
(2)[誘惑]tempt;→英和
allure.→英和
涙を〜 move <a person> to tears.

さそう

さそ・う サソフ [0] 【誘う】 (動ワ五[ハ四])
(1)いっしょに行動するように相手にすすめる。「友人を―・って行く」「お茶に―・う」「悪の道に―・う」
(2)ある気持ちを起こすようにし向ける。「春風に―・われて野山に繰り出す」「同情を―・う」「笑いを―・う」
(3)人をさらって行く。「一人子を人商人に―・はれて/謡曲・隅田川」
[可能] さそえる

さそうとう

さそうとう 【左宗棠】
(1812-1885) 中国,清末の政治家。太平天国軍討伐に活躍。福州に近代的造船所を設けて洋務運動を推進。のち,新疆(シンキヨウ)のイスラム教徒の乱を平定。

さそく

さそく [0] 【早速】 (名・形動)
敏速であること。機転をきかすこと。また,そのさま。「お蔦は―に身を躱(カワ)して/婦系図(鏡花)」

さそく

さそく [0] 【左側】
左の側。
⇔右側
「―通行」

さそら

さそら [0] 【採蘇羅】
香道に使用される香木の一。香の六国(リツコク)の一。白檀(ビヤクダン)を含めることがある。

さそらう

さそら・う サソラフ 【流離ふ】
■一■ (動ハ四)
「さすらう{■一■}」に同じ。「今は路頭に―・ひ,行き来の人に物を乞ふ/謡曲・卒都婆小町」
■二■ (動ハ下二)
「さすらう{■二■}」に同じ。「または世に言ふかひなく―・へむ時にを/宇津保(楼上・下)」

さそり

さそり 【螺蠃】
ジガバチの古名。[新撰字鏡]

さそり

さそり [0] 【蠍】
クモ形綱サソリ目の節足動物の総称。体長は25ミリメートルから20センチメートルまで種類により異なる。体は,短い頭胸部と,多くの関節に分かれる腹部から成る。腹部の後方は細く尾状になり,先端に毒針がある。触肢はカニのはさみのようになり,胸部に四対の脚がある。毒虫として有名。熱帯・亜熱帯に多く,約六〇〇種が知られ,日本には八重山・宮古・小笠原諸島に二種が分布。
蠍[図]

さそり

さそり【蠍】
a scorpion.→英和
蠍座 the Scorpion;Scorpio.→英和

さそりざ

さそりざ [0] 【蠍座】
〔(ラテン) Scorpius〕
七月下旬の宵に南中する南天の S 字形の星座。古くは黄道十二宮の天蝎(テンカツ)に相当した。ギリシャ神話では,巨人オリオンを刺し殺したサソリを形どる。アルファ星アンタレスは色が赤く,サソリの心臓にたとえられる。

さそりもどき

さそりもどき [4] 【蠍擬】
クモ形綱サソリモドキ目の節足動物の総称。体長4センチメートル内外。触肢が大きなはさみになり,一見サソリに似るが,尾部が細い鞭(ムチ)状となる。毒はないが,外敵に襲われると悪臭のある液体を放出する。熱帯を中心に約七〇種が知られ,日本にも九州と沖縄に一種が生息する。

さそん

さそん [0] 【差損】
売買の結果や価格・為替の変動・改定により生じた,収支の差額としてでた損失。
⇔差益
「為替―」

さぞ

さぞ [1] 【嘸】
■一■ (副)
〔■二■が一語化したもの〕
(下に推量の語を伴う)直接見聞していないことについてこうに違いないと思いやって用いる言葉。きっと。さだめし。さぞや。「―お困りのことでしょう」「―びっくりしたことだろう」
■二■ (連語)
〔副詞「然(サ)」に助詞「ぞ」が付いたもの〕
そのように。そのようだ。文末にも用いる。「我はさやは思ふなど争ひにくみ,さるから―ともうち語らはば/徒然 12」

さぞ

さぞ【嘸】
I am sure;surely;certainly;→英和
no doubt;indeed.→英和

さぞかし

さぞかし [1] 【嘸かし】 (副)
〔「さぞ」に助詞「かし」が付いたものから〕
「さぞ」を強めた語。さだめし。さぞや。「―無念なことだったろう」「―暑かっただろう」

さぞな

さぞな 【嘸な】 (連語)
〔「さぞ」に終助詞「な」の付いたもの〕
(1)そのように。本当にそのとおりに。「秋の夜はつらき処も―げに多かる野辺の松虫の声/新後撰(秋下)」
(2)さだめし。きっと。さぞかし。まあ。「衆生は心みだれ碁の,石とや―見るらん/浄瑠璃・国性爺合戦」

さぞや

さぞや [1] 【嘸や】
■一■ (副)
〔■二■が一語化したもの〕
「さぞ」を強めた語。さだめし,まあ。
■二■ (連語)
〔「さぞ」に助詞「や」が付いたもの〕
「さぞ」に疑問・詠嘆の意を添えた言い方。ほんとうにそんなにも。「我を君待つ夜もあらばいひてまし頼めてこぬは―つらきと/続古今(恋三)」

さた

さた [2][1] 【沙汰】 (名)スル
〔「沙」は砂,「汰」は選び分ける意。水中でゆすって,砂を捨て米や砂金を選び分ける意〕
□一□
(1)事の是非・善悪などを論じ,定めること,またそれに従って処理すること。しかるべく処置すること。また,訴訟。「地獄の―も金次第」「雨降りて後いまだ庭のかわかざりければいかがせんと―ありけるに/徒然 177」「先づ―の成否は知らず/平家 1」
(2)(主君・官府などの)裁定。指図。指示。また,それを伝える知らせ。「追って―する」「―のあるまで待て」「いづれも大宮院の御―なり/増鏡(老のなみ)」
(3)あれこれ言うこと。評判。うわさ。「此れも不運の至りと身にも思ひ,よそにも―しける/沙石 9」「是はいかさまにも天狗の所為といふ―にて/平家 5」
(4)便り。消息。「音―ない」
□二□(他の語に付いて,あるいは接尾語のように用いて)…にかかわる事柄,…の問題,などの意を表す。「狂気の―」「裁判―」「刃傷(ニンジヨウ)―」「祐経ほどの者が理運の―にまくべきにあらず/曾我 1」

さた

さた【沙汰】
(1)[通知]a notice;→英和
news;→英和
information.→英和
(2)[命令]an instruction;→英和
an order.→英和
(3)[事件]an affair.→英和
〜がある(ない) hear (nothing) from.追って〜のあるまで待つ wait for further instructions.〜の限り be absurd.〜やみになる be dropped.…どころの〜でない <Traveling> is out of the question.→英和

さた

さた [1] 【做多】
⇒さんた(三多)

さた=の外(ホカ)

――の外(ホカ)
もってのほか。道理のほか。論外。

さた=の限り

――の限り
(1)とやかく言えないほどのひどさ。もってのほか。常識外。論外。「命令にそむくなどは―だ」「―の僭越(センエツ)」
(2)理か非か判定を下すことのできる限度内。「縦ひ白状に載ると雖も財物無き者は更に―に非ず/貞永式目」

さたけ

さたけ 【佐竹】
姓氏の一。新羅三郎義光の孫昌義が常陸国久慈郡佐竹郷を本拠とする。鎌倉期,頼朝の奥州征伐に参加。貞義・義篤父子は足利幕府に付き,常陸国守護職を得る。戦国末,義重は北条・伊達氏と抗しながらその子義宣は水戸へ進出。秀吉と通じ,関ヶ原の合戦で豊臣方に付き,戦後出羽国秋田に転封。

さたけしょざん

さたけしょざん 【佐竹曙山】
(1748-1785) 江戸中期の洋風画家。秋田藩主。名は義敦(ヨシアツ)。初め狩野派の絵をよくしたが,平賀源内に西洋画の知識を受け転向。花鳥画や風景画にすぐれた。

さたけよししげ

さたけよししげ 【佐竹義重】
(1547-1612) 安土桃山・江戸初期の武将。義宣の父。常陸(ヒタチ)太田城に拠(ヨ)り,北条氏・伊達氏と対抗,豊臣秀吉と通じて常陸・下野(シモツケ)・陸奥(ムツ)南部に領国を形成した。

さたけよしのぶ

さたけよしのぶ 【佐竹義宣】
(1570-1633) 安土桃山・江戸初期の武将。義重の長男。関ヶ原の戦いでは豊臣方に味方して出羽に減封。秋田藩二〇万石の祖。

さたけよしまさ

さたけよしまさ 【佐竹義和】
(1775-1815) 江戸後期の秋田藩主。農業振興と殖産興業に重点をおく藩政改革を実施し,藩政の刷新を図った。

さたけよしみ

さたけよしみ 【佐竹義躬】
(1749-1800) 江戸後期の洋風画家。秋田角館城主。小田野直武に西洋画を学び,花鳥画をよくした。

さたなし

さたなし [0] 【沙汰無し】
(1)命令や便りが何もないこと。無沙汰。「その件については全く―だ」
(2)とがめだてがないこと。問題にしないこと。「彼の罪状については―となった」
(3)表沙汰(ザタ)にしないこと。「それならば言うて聞かせうが,必ず―でおりやるぞや/狂言・米市(虎寛本)」
(4)とりやめにすること。中止。「夜ぬけの事は―にして/浮世草子・織留 2」

さたにん

さたにん 【沙汰人】
(1)官命を受けて執行する役人。「宿の―源内真弘といふをとこ/平治(中)」
(2)中世,荘園の年貢取り立てに当たった下級荘官。また,それに準ずる者。

さたみさき

さたみさき 【佐多岬】
鹿児島県大隅半島南端にある岬。亜熱帯植物が群生する。霧島屋久国立公園の一部。

さたもの

さたもの 【さた物】
〔「さだもの」とも〕
官府の命令で,禁じられた物事。「大芹(オオゼリ)は国の―/催馬楽」

さたやみ

さたやみ [0] 【沙汰止み】
命令・計画などが中止になってしまうこと。おながれ。「新線建設の話は―になった」

さたろう

さたろう サタラウ 【佐太郎】
〔堺の豪商佐太郎が,紀州侯の家臣に冷や飯を振る舞い,飯野の姓を賜ったことから〕
冷や飯。「―を年中喰て居候/柳多留 79」

さたん

さたん [0][1] 【左端】
左の端(ハシ)。
⇔右端

さたん

さたん [0] 【左袒】 (名)スル
〔「史記(呂后本紀)」にある,前漢の周勃(シユウボツ)が呂氏の乱を平らげようとしたとき,呂氏につくものは右袒し(右肩を脱ぎ),朝廷に味方するものは左袒せよ(左肩を脱げ)と言ったところ,皆左袒したという故事から〕
味方すること。「管仲蘇張に―して孔孟を擯斥するに非ず/文明論之概略(諭吉)」

さたん

さたん [0] 【嗟嘆・嗟歎】 (名)スル
(1)なげくこと。嗟咨(サシ)。「手を束ねて空しく―するばかりなりき/復活(魯庵)」
(2)感心してほめること。嗟賞(サシヨウ)。「『成程東京は大(オツ)きうござす』と―する新五を/思出の記(蘆花)」

さた物

さたもの 【さた物】
〔「さだもの」とも〕
官府の命令で,禁じられた物事。「大芹(オオゼリ)は国の―/催馬楽」

さだ

さだ 【時】
〔「しだ」の転〕
機会。時期。盛時。「左太の浦のこの―過ぎて後恋ひむかも/万葉 2732」
→さだ過ぐ

さだ

さだ [1] 【蹉跎】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「蹉」「跎」ともつまずく意〕
(1)つまずくこと。また,ぐずぐずして空しく時を失うこと。「嗚乎呉を沼にするの志空く―し/佳人之奇遇(散士)」
(2)落ちぶれること。不遇なこと。また,そのさま。「吾が生既に―たり/徒然 112」
(3)食い違っている・こと(さま)。「万事の―たることかくのごときなる/正法眼蔵」

さだいしょう

さだいしょう [2] 【左大将】
「左近衛大将(サコンエノダイシヨウ)」の略。

さだいじん

さだいじん [2] 【左大臣】
(1)律令制で,太政官の官名の一。太政大臣の下,右大臣の上に位置し,太政官の政務を統括する。ひだりのおおいもうちぎみ。ひだりのおとど。
(2)明治初期の最高官職の一。1869年(明治2)天皇を補佐して大政を統理するため,右大臣とともに設置された。85年内閣制度の制定により廃止。

さだいじん

さだいじん [2] 【左大神・左大臣】
神社の随身(ズイジン)門に安置される神将のうち向かって右方の,兵杖をもつ像。
→矢大臣

さだいべん

さだいべん [2] 【左大弁】
左弁官の長官。従四位上相当。

さだえ

さだえ 【栄螺】
「さざえ」の転。「―棲む瀬戸の/山家(雑)」

さだか

さだか [1] 【定か】 (形動)[文]ナリ
はっきりしているさま。確かなさま。「霧で―には見えない」「彼の行方は―ではない」

さだけし

さだけ・し 【定けし】 (形ク)
はっきりしている。さだかである。「この言ひ人―・き歌をぬすみて/平中 25」

さださだと

さださだと 【定定と】 (副)
はっきりと。たしかに。「何にさる事を―けざやかに見聞きけむ/源氏(葵)」

さだじんじゃ

さだじんじゃ 【佐太神社】
島根県鹿島町佐陀宮内にある神社。祭神は天照大神・佐太大神など。九月二五日の御座替(ゴザカエ)祭の前夜,佐陀(サダ)神能が行われる。
→出雲神楽(イズモカグラ)

さだすぐ

さだす・ぐ 【時過ぐ】 (動ガ上二)
(1)ちょうど良い時期が過ぎる。時機を失う。「とふべき程も―・ぎにけり/和泉式部集」
(2)盛りの年頃が過ぎる。「―・ぎたりとつきしろふもしらず/紫式部日記」

さだちょう

さだちょう 【沙陀調】
雅楽の調子の一。壱越(イチコツ)調の枝調子といわれる。

さだつぐ

さだつぐ 【貞次】
鎌倉期の刀工。備中の古青江派に属す。承元年間(1207-1211)に御番鍛冶に選ばれたという。生没年未詳。

さだとし

さだとし 【定利】
鎌倉中期京都の刀工。通称,弥太郎。法名,了阿弥。四条綾小路に住し,綾小路派の祖。太刀のみ造り,樋(ヒ)のある作が多い。銘は「定利」と草書に切る。

さだに

さだに 【然だに】 (連語)
せめてそれだけでも。「―あらせ給へ/堤中納言(はいずみ)」

さだふさしんのう

さだふさしんのう 【貞成親王】
(1372-1456) 伏見宮栄仁(ナカヒト)親王の子。後花園天皇の父。後崇光院と称す。1425年親王宣下。同年出家。後花園天皇が践祚(センソ)したため,太上天皇の尊号を受けた。著「看聞御記」「椿葉記」

さだまった

さだまった【定まった】
fixed;→英和
regular;→英和
definite.→英和

さだまり

さだまり [0][3][4] 【定まり】
(1)さだまること。さだまったこと。きまり。きめ。
(2)きめたこと。決意。「胸のうちには断然(キツ)とせし―もなく/花ごもり(一葉)」
(3)きまりきっていること。おきまり。
→おさだまり

さだまりごと

さだまりごと [0] 【定まり事】
(1)きまっていて動かぬこと。さだまっていること。
(2)前世の因縁。運命。「死は前生よりの―といへり/浮世草子・織留 6」

さだまる

さだま・る [3] 【定まる】 (動ラ五[四])
(1)考え・方針などがきちんとできあがる。確定する。きまる。「方針が―・る」「いまだに目標が―・らない」
(2)体の位置・姿勢などが変化しないようになる。安定する。「腰が―・らない(=対スル態度ガハッキリシナイ)」「足元が―・らない」
(3)安定した良い状態になる。落ち着く。「天候が―・らない」「事移り世の中―・らぬ折は/源氏(澪標)」
(4)慣例・様式となる。「―・った用紙がある」「神世には歌の文字も―・らず/古今(仮名序)」
〔「定める」に対する自動詞〕

さだまる

さだまる【定まる】
be decided;be fixed;become peaceful (平定する);be settled (天候が).

さだみさき

さだみさき 【佐田岬】
愛媛県最西端,伊予灘に突出する佐田岬半島の先端にある岬。豊予海峡をへだてて九州の関崎と対する。

さだみさき

さだみさき 【蹉跎岬】
足摺(アシズリ)岬の別名。

さだみさきはんとう

さだみさきはんとう 【佐田岬半島】
愛媛県西部,八幡浜から西に40キロメートル突出した半島。北の伊予灘,南の宇和海を分ける。先端は佐田岬。

さだむ

さだ・む 【定む】 (動マ下二)
⇒さだめる

さだむね

さだむね 【貞宗】
南北朝期鎌倉の刀工と伝える。彦四郎と称し,五郎正宗の子とも養子ともいわれる。在銘の作品はなく,正宗と並んでその名のみ高い。「高木貞宗」「池田貞宗」などはその作と称される。

さだめ

さだめ [3] 【定め】
〔動詞「定める」の連用形から〕
(1)きまり。規則。とりきめ。「本契約に別段の―なき場合は…」
(2)性質・傾向・状態などがはっきりしていて変わらないこと。
(3)運命。宿命。「はかない―」
(4)決定。判定。「この大臣(オトド)の―によりて/大鏡(基経)」
(5)物事を決定するための議論。評定。「主上御元服の―の為に,殿下御出あるべかんなり/平家 1」

さだめ

さだめ【定め】
a law;→英和
a rule (規定);→英和
a decision (決定);→英和
destiny (運命).→英和

さだめがき

さだめがき [0] 【定書】
江戸時代,幕府から発せられた法令や規則。またそれらを板または紙に書いて,人の集まる所や店頭などに掲出したもの。おさだめがき。

さだめごと

さだめごと [0] 【定め事】
(1)さだめたこと。規則。さだめ。
(2)さだまった運命。さだめ。

さだめし

さだめし【定めし】
surely;no doubt;probably (多分).→英和

さだめし

さだめし [2][3] 【定めし】 (副)
(下に推量の語を伴って)さぞ。おそらく。「―お困りのことでしょう」

さだめて

さだめて [2] 【定めて】 (副)
(1)(下に推量の語を伴って)さぞ。きっと。さだめし。「―帰りが早からうと思うて/にごりえ(一葉)」
(2)必ず。「生じぬる者は―死ぬる事也/今昔 3」

さだめない

さだめな・い [4] 【定め無い】 (形)[文]ク さだめな・し
(1)落ち着かない。一定しない。「―・き空」
(2)無常である。「―・い浮世」「世の中の,―・きにつけても/源氏(紅葉賀)」

さだめなき

さだめなき【定めなき】
uncertain;→英和
unsettled;→英和
changeable;→英和
fickle;→英和
mutable.→英和

さだめまい

さだめまい 【定米】
⇒掟米(オキテマイ)

さだめる

さだめる【定める】
[規則を]establish;→英和
lay down;[決定]decide <on> ;→英和
determine;→英和
appoint <the place> ;→英和
fix <the date> .→英和

さだめる

さだ・める [3] 【定める】 (動マ下一)[文]マ下二 さだ・む
(1)物事をある状態に維持するため,きまりを作る。制定する。規定する。「規則を―・める」「法律の―・めるところにより処罰する」「国境線を―・める」
(2)いろいろある中から,ある物・地点・範囲を選んでそれときめる。きめる。「目標額を―・めて毎月積み立てる」「ねらいを―・める」「行く先も―・めぬ旅」
(3)安定させる。こうだと断定する。「月の晴れ曇る事―・めがたし/徒然 44」
(4)平定する。静める。「天の下治めたまひ食(オズ)国を―・めたまふと/万葉 199」
(5)物事をきめるために議論する。評議する。「しばしふねをとどめて,とかく―・むることあり/土左」
〔「定まる」に対する他動詞〕

さだやっこ

さだやっこ 【貞奴】
⇒川上(カワカミ)貞奴

さだん

さだん [0] 【瑣談】
つまらない話。

さだん

さだん [0] 【定】
暦注の十二直の一。建築・結婚などに吉,訴訟・旅行などに凶という日。

さち

さち [1] 【蹉躓】 (名)スル
つまずくこと。転じて,失敗すること。「―一頓,余は彼方に觔斗す/浮城物語(竜渓)」

さち

さち [1] 【幸】
(1)自然からとれる産物。獲物。収穫。「山の―海の―」
(2)さいわい。しあわせ。幸福。「―多かれと祈る」
(3)獲物をとる道具。「おのおの―を相易へて用ゐむ/古事記(上)」

さち

さち【幸】
⇒幸い.

さちじ

さちじ 【幸鉤】
魚がよくとれる釣り針。「弟,兄の―を持ちたまひて海に入り,魚(イオ)を釣る/日本書紀(神代下訓)」

さちゅう

さちゅう [0] 【砂中・沙中】
砂の中。

さちゅう

さちゅう [0] 【左注・左註】
本文の左側につける注。

さちゅう=の偶語(グウゴ)

――の偶語(グウゴ)
〔史記(留侯世家)〕
臣下がひそかに謀反(ムホン)の相談をすること。

さちゅうかん

さちゅうかん [2] 【左中間】
野球で,左翼手と中堅手との間。レフト-センター間。

さちゅうじょう

さちゅうじょう 【左中将】
「左近衛中将(サコンエノチユウジヨウ)」の略。

さちゅうべん

さちゅうべん 【左中弁】
左弁官の次官。正五位上相当。

さっか

さっか 【察化】 ・ サククワ 【咲嘩】
盗人・詐欺師の異名。「みごひの―と申て,心もすぐになひ者でござる/狂言・察化」

さっか

さっか サク― [0] 【作歌】 (名)スル
詩歌をつくること。また,その歌。

さっか

さっか サク― [0] 【作家】
(1)詩や文章を書くことを職業とする人。特に,小説家。「放送―」「流行―」
(2)美術・工芸など,個人の表現としての芸術作品の制作者。「映像―」「陶芸―」

さっか

さっか サク― [1] 【昨夏】
去年の夏。

さっか

さっか【作家】
a writer;an author;→英和
an authoress (女).→英和

さっか

さっか サククワ [0][1] 【蒴果】
⇒さくか(蒴果)

さっか

さっか [0] 【擦過】 (名)スル
かすること。こすること。

さっかい

さっかい サク― [0] 【鑿開】 (名)スル
切りひらくこと。掘りひらくこと。

さっかいき

さっかいき 【薩戒記】
室町時代の公卿中山定親の日記。1418年から43年までの日記二一冊(うち七年間欠)と,48年までの宣下・消息・その他の抄記から成る。

さっかぎょ

さっかぎょ サクカ― [3] 【溯河魚】
⇒そかぎょ(溯河魚)

さっかく

さっかく サク― [0] 【錯角】
一直線が二直線に交わるとき,一直線の反対側で相対する角。
錯角[図]

さっかく

さっかく サク― [0] 【錯覚】 (名)スル
(1)事実とは異なるが,そうであるかのように思うこと。思い違い。勘違い。「まるで外国へ行ったような―を起こす」
(2)〔心〕 あるものについての知覚が客観的事実と著しく食い違うこと。
→幻覚

さっかく

さっかく【錯覚】
<have,be under> an illusion;→英和
a hallucination.→英和

さっかしょう

さっかしょう [3][0] 【擦過傷】
すりきず。かすりきず。

さっかしょう

さっかしょう【擦過傷】
<receive,get> a scratch[an abrasion].→英和

さっかん

さっかん サク― [0] 【錯簡】
〔竹簡が入り交じる意〕
とじ違いなどによって,書物の紙の順序が狂って,誤っていること。また,文字・文章などが乱れていること。

さっき

さっき [1] 【撮記】 (名)スル
要点を書き記すこと。また,その記録。

さっき

さっき【殺気】
wild excitement;thirst for blood.〜立つ grow[get]excited;be bloodthirsty.〜立った wildly excited;ferocious.→英和

さっき

さっき [0] 【殺気】
(1)人を殺そうとする気迫。殺し合いでも起こりそうな険悪な空気。また,荒々しく緊張した気配。「男の顔には―がみなぎっていた」「場内の空気は―をはらんできた」
(2)草木を枯らす秋冬の寒気。

さっき

さっき
⇒先程(さきほど).

さっき

さっき [1] 【先】
〔「先(サキ)」の促音添加〕
ほんの少し前の時。先ほど。先刻。「―から待っていた」「―出かけたばかり」

さっき

さっき [1] 【箚記】
〔「箚」は札の意。「さつ」は慣用音〕
読書して得た意見・感想を,随時記録すること。また,それを集録した書物。随想録。とうき。

さっき

さっき サク― [1] 【削器】
⇒スクレーパー(3)

さっき

さっき サク― [1] 【数奇】 (名・形動)
「すうき(数奇)」に同じ。「轗軻(カンカ)―なるは我身の上なりければなり/舞姫(鴎外)」

さっきだつ

さっきだ・つ [4] 【殺気立つ】 (動タ五[四])
興奮して,荒々しい気分・様子になる。「―・った群衆」

さっきゃく

さっきゃく 【早却】 (名・形動ナリ)
すみやかな・こと(さま)。早速。「―なれど日がらもよし/浄瑠璃・新版歌祭文」

さっきゅう

さっきゅう サクキフ [0] 【遡及】 (名)スル
「そきゅう(遡及)」の慣用読み。

さっきゅう

さっきゅう [0] 【早急】 (名・形動)[文]ナリ
非常に急ぐ・こと(さま)。至急。そうきゅう。「―な措置を要する」「―に対策を講ずる必要がある」

さっきゅう

さっきゅう【早急の】
urgent;→英和
pressing.→英和
〜に in haste[a hurry].

さっきょ

さっきょ サク― [1] 【索居】 (名)スル
世間を離れて,独り寂しく住むこと。独居。わび住まい。「潜蔵する偉大の勢力,煢然として―すれば/真善美日本人(雪嶺)」

さっきょ

さっきょ サク― [1] 【削去】 (名)スル
けずりさること。削除。

さっきょう

さっきょう サクキヤウ [0] 【作況】
農作物のでき具合。作柄。

さっきょうしすう

さっきょうしすう サクキヤウ― [6][5] 【作況指数】
農作物の作柄を,平年作を基準とした指数で表したもの。

さっきょく

さっきょく【作曲】
(musical) composition.→英和
〜する compose;→英和
set a song to music.‖作曲家 a composer.

さっきょく

さっきょく サク― [0] 【作曲】 (名)スル
音楽上の作品を創作すること。また,詩や台本などに節付けをすること。広義には,即興演奏のように,演奏が同時に作曲行為である場合,あるいは偶然性音楽のように,作品の最終的形態が演奏者にゆだねられている場合なども含まれる。「交響曲を―する」「ミュージカルを―する」「―家」

さっきょくほう

さっきょくほう サク―ハフ [0] 【作曲法】
楽曲を作る技法およびその理論。旋律法・和声法・対位法・管弦楽法などを基礎とする。

さっきょどくせい

さっきょどくせい サク― [1] 【索居独棲】
索居の生活を送ること。わび住まい。

さっきん

さっきん【殺菌】
sterilization;pasteurization.〜する sterilize;→英和
pasteurize <milk> .→英和
‖殺菌剤 a sterilizer;a disinfectant.殺菌力 sterilizing power.

さっきん

さっきん [0] 【殺菌】 (名)スル
細菌を殺すこと。熱などの物理的方法と,薬剤による化学的方法とがある。「―作用」

さっきんざい

さっきんざい [3] 【殺菌剤】
(1)病原微生物を殺す作用をもつ薬剤。
(2)農作物に対する植物病原菌の攻撃から作物を守るための薬剤。

さっきんとう

さっきんとう [0] 【殺菌灯】
紫外線を発して殺菌を行う低圧水銀灯。

さっきんりょう

さっきんりょう [3] 【殺菌料】
食品添加物の一。食品の腐敗・変性の原因となる細菌を殺すために食品や製造用器具に用いる。食品に直接添加できるのは過酸化水素のみだが,ほとんど用いられない。
→保存料

さっく

さっく サク― [0] 【作句】
俳句を作ること。また,作った俳句。

さっくう

さっくう サク― [0] 【鑿空】
(1)穴をうがつこと。
(2)道路を開通すること。
(3)内容が空疎な論。空論。「かの―摸索の能真理を得べきに非れば/明六雑誌 20」

さっくり

さっくり [3] (副)スル
(1)ほとんど抵抗なく切れたり割れるさま。「―切れる」「―と割れる」
(2)あっさりしているさま。さっぱり。淡泊。「―した味」「―した気性」「―能く解つた人だよ/真景累ヶ淵(円朝)」

さっこう

さっこう サクカウ [0] 【錯行】
四季などがかわるがわるめぐること。交互に移ってゆくこと。

さっこう

さっこう サクカウ [0] 【錯交】 (名)スル
いくつものものが入りまじること。交錯。「三岩帯の―する処/日本風景論(重昂)」

さっこう

さっこう サク― [0] 【作興】 (名)スル
(1)ふるいたつこと。盛んになること。
(2)ふるいおこすこと。盛んにすること。「国民精神を―する」

さっこり

さっこり [0] 【裂織り】
⇒さきおり(裂織)

さっこん

さっこん [0] 【擦痕】
(1)こすってついた傷痕。
(2)断層運動や氷河の流動などによって,断層面や岩石の表面にできたすり傷。断層や氷河の運動方向を推定するのに利用。

さっこん

さっこん【昨今】
recently;lately;→英和
of late.〜の recent;→英和
present;→英和
of these days.

さっこん

さっこん サク― [1] 【昨今】
このごろ。近頃。きのうきょう。副詞的にも用いる。「―の情勢」

さっさ

さっさ 【佐々】
姓氏の一。

さっさがすり

さっさがすり [4] 【佐々絣】
木綿絣の一。寛政年間(1789-1801)に佐々成政の子孫の成信が薩摩絣に似せて尾張で創始したもの。

さっさじっちく

さっさじっちく 【佐々十竹】
(1640-1698) 江戸中期の儒者。名は宗淳。通称,介三郎。水戸藩士。「大日本史」編纂の史料を全国から収集。彰考館総裁。著「南行雑録」

さっさせいせつ

さっさせいせつ 【佐々醒雪】
(1872-1917) 国文学者・俳人。京都の生まれ。「文芸界」を編集。のち東京高師教授。著「連俳小史」「俗曲評釈」など。

さっさだて

さっさだて 【左っ左立て】
遊戯の一。ある約束に従って与えられた数を分けるたびに「さあさあ」と掛け声をかけるのを相手が聞いて,その声の度数からそれぞれに分けられた数を当てるもの。銭や碁石で行う。

さっさつ

さっさつ [0] 【察察】
(1)いさぎよく清いこと。潔白。「其人の―明鏡の如くなるに於てをや/福翁百話(諭吉)」
(2)吟味のこまかく,わずらわしいこと。わずらわしいまでにこまごまとしていること。「其―の明,恰(アタカ)も片田舎の村民が村中の出来事を知るが如く/福翁百話(諭吉)」

さっさつ

さっさつ [0] 【颯颯】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)風の吹くさま。風の音を立てるさま。「風声―として起り/佳人之奇遇(散士)」「金風の―たるは/蜃中楼(柳浪)」
(2)人の態度などがさわやかで勇ましいさま。颯爽(サツソウ)。「―と世を渡る可し/福翁百話(諭吉)」

さっさと

さっさと [1] (副)
(1)迷ったり他に気を取られたりしないで早く行うさま。「―帰る」「―歩け」
(2)冷淡に物事を行うさま。「呼んだのに―行ってしまう」
(3)滞りなく,手際よく行うさま。「―仕事を片付ける」
(4)風・波・水の音などを表す語。「松吹ク風―シテ/日葡」「おつむりから―音羽の滝にうたるる様になさるれど/浄瑠璃・平家女護島」

さっさと

さっさと
quickly;→英和
promptly.→英和
〜うせろ! Off with you! 〜飯を食う take a hurried meal.〜片付ける make quick work <of> ; <do> with dispatch.

さっさなりまさ

さっさなりまさ 【佐々成政】
(?-1588) 安土桃山時代の武将。尾張の人。織田信長に仕えて越中富山を領す。小牧・長久手の戦いでは豊臣秀吉と戦って敗れ,降伏。秀吉の九州平定後,肥後に封じられたが,一揆を鎮圧できず,責めを問われて切腹。

さっし

さっし【冊子】
a booklet;→英和
a pamphlet.→英和

さっし

さっし [1][0] 【刷紙】
印刷に用いる紙。すりがみ。

さっし

さっし【察し】
(1)[推量]guess;→英和
conjecture;→英和
understanding (理解).→英和
(2)[思い遣り]consideration.→英和
〜がつく make out;see through;guess <right> .
〜が良(悪)い be (in)sensible[(un)sympathetic].

さっし

さっし [1][0] 【刷子】
はけ。ブラシ。
→ブラシ(3)

さっし

さっし [0] 【察し】
察すること。おしはかり。「それだけ聞けば大体―がつく」「―のいい人」「―が早い」

さっし

さっし [1][0] 【冊子】
〔「さくし」の転〕
(1)書いたものや印刷したものをとじたもの。「小―」
(2)書物の装丁の仕方の一。粘葉(デツチヨウ)・大和綴(ヤマトトジ)など,巻子本(カンスボン)以外のものの総称。草子。草紙。とじほん。

さっし

さっし
〔動詞「さっしゃる」の命令形「さっしゃれ」の変化した「さっせえ」の転〕
「さっせえ(動詞「さっしゃる」の命令形から)」に同じ。「まあ,しづかに―/滑稽本・和合人」

さっし

さっし
〔助動詞「さっしゃる」の命令形「さっしゃれ」の変化した「さっせえ」の転〕
「さっせえ(助動詞「さっしゃる」の命令形から)」に同じ。「馬鹿あ言はずと早く起き―/滑稽本・八笑人」

さっしぼん

さっしぼん [0] 【冊子本】
綴じた本。
→巻子(カンス)本

さっしゃる

さっしゃる (助動)(さつしやら(さつしやろ・さつしやれ)・さつしやり(さつしやつ・さつしやい・さつしやれ)・さつしやる(さつしやるる)・さつしやる(さつしやるる)・さつし(やれ(さつしやるれ)・さつしやれ(さつしやれい・さつしやい))
〔「さしゃる」の転。近世上方語・江戸語両方で用いられたが,江戸語ではこの形が一般〕
上一段・下一段・上二段・下二段活用の語の未然形に接続する。話し手が動作の主体に対して尊敬の意を表す語。お…なさる。さしゃる。「やあ,見馴れ〈さっしゃれ〉ぬはお道理で御ざる/狂言記・貰聟」「京の客衆がわしに教へ〈さっしゃり〉ました/歌舞伎・富士見る里」「ええ時分に起してくれ〈さっしゃれ〉ばええ/洒落本・世説新語茶」
〔活用は下二段・四段両活用混在の型であるが,江戸語では四段型が多く用いられる〕

さっしゃる

さっしゃ・る (動ラ特活)
〔「さしゃる」の転。近世上方語・江戸語両方で用いられたが,江戸語ではこの形が一般〕
「する」の意の尊敬語。なさる。せられる。さしゃる。「さらば,たいめん―・れい/狂言記・釣女」「気遣―・んな,おれがいるからは異見をしませう/歌舞伎・心中鬼門角」「それにあいそづかしも―・らず/洒落本・二筋道後篇廓の癖」
〔活用は助動詞「さっしゃる」に同じで,下二段・四段両活用混在の特別活用。江戸語では四段型が多く用いられる〕

さっしゅう

さっしゅう 【薩州】
薩摩(サツマ)国の別名。

さっしょう

さっしょう【殺傷】
bloodshed.→英和
〜する shed blood.

さっしょう

さっしょう [0] 【擦傷】
すりむいてできた傷。すりきず。

さっしょう

さっしょう [0] 【殺傷】 (名)スル
殺したり傷つけたりすること。「―事件」「人を―すること数万/偽悪醜日本人(雪嶺)」

さっしょうせん

さっしょうせん サツセウ― 【札沼線】
JR 北海道の鉄道線。桑園・新十津川間,76.5キロメートル。石狩川西岸を走り,札幌駅に直通運転される。

さっしる

さっ・しる [0][3] 【察しる】 (動サ上一)
〔サ変動詞「察する」の上一段化〕
「察する」に同じ。「親も―・しる弟も―・しる/十三夜(一葉)」

さっしん

さっしん【刷新】
<carry out a radical> reform;→英和
renovation.〜する reform;innovate.→英和
政界の刷新 a political cleanup.

さっしん

さっしん [0] 【刷新】 (名)スル
事態を改めて,全く新しいものにすること。「選挙制度を―する」「政治の―」

さっす

さっ・す 【察す】 (動サ変)
⇒さっする(察)

さっすい

さっすい [0] 【撒水】 (名)スル
水をまくこと。さんすい。

さっすう

さっすう [3] 【冊数】
書物・ノートなどの数。

さっする

さっする【察する】
(1)[推察]guess;→英和
conjecture;→英和
[悟る]perceive;→英和
understand;→英和
see;→英和
[想像]imagine;→英和
suppose.→英和
(2)[思い遣る]sympathize <with> ;→英和
make allowance <for> .
〜ところ I suppose;perhaps.→英和
お察しいたします I quite sympathize with you.

さっする

さっ・する [3] 【撒する】 (動サ変)[文]サ変 さつ・す
放つ。なげうつ。「網を―・する」

さっする

さっ・する [0][3] 【察する】 (動サ変)[文]サ変 さつ・す
(1)隠された事情などを,外に表れた様子などから感じ取る。推測して了解する。「危険を―・して逃げた」「国内の人心を―・して回復の志ある壮士に謀らば/経国美談(竜渓)」
(2)他人の気持ちをおしはかって同情する。おもいやる。「心中(シンチユウ)を―・する」
(3)詳しく調べる。「一輪の花も詳に之を―・すれば/内部生命論(透谷)」

さっせい

さっせい [0] 【箚青】
いれずみ。刺青。

さっせい

さっせい 【颯声】
風が颯々と吹く音。「律雅調(シラベ)冷(スサマジ)く,―耳をすます所に/太平記 27」

さっせえ

さっせえ
〔動詞「さっしゃる」の命令形「さっしゃれ」の転。近世江戸語〕
しなさい。なさい。さっせい。さっし。「お茶の支度を―よ/滑稽本・浮世風呂 2」

さっせえ

さっせえ
〔助動詞「さっしゃる」の命令形「さっしゃれ」の転。近世江戸語〕
軽い敬意をもった命令を表す。…なさい。さっせい。さっし。「見〈さっせえ〉,家中この通りだ/咄本・はなし売」「木魚の声色でも始め〈さっせえ〉/滑稽本・七偏人」

さっそう

さっそう【颯爽とした(して)】
gallant(ly);→英和
dashing(ly).→英和

さっそう

さっそう [0] 【颯爽】 (ト|タル)[文]形動タリ
人の姿・態度・行動がきりっとしていて気持ちのよいさま。「―と出かける」「―とデビューする」「英姿―たる一将軍の/不如帰(蘆花)」

さっそうがっき

さっそうがっき [5] 【擦奏楽器】
「擦弦(サツゲン)楽器」に同じ。

さっそく

さっそく [0] 【早速】
■一■ (副)
すぐさま。すぐ。「―参上致します」「―報告してもらいたい」
■二■ (名・形動)
すみやかな・こと(さま)。「―の御返事ありがとう」

さっそく

さっそく【早速】
directly;→英和
immediately;→英和
promptly;→英和
at once.〜の prompt;→英和
quick.→英和
〜…する lose no time in doing.

さっそざい

さっそざい [3] 【殺鼠剤】
鼠の駆除に用いる薬剤。古くから黄リンや亜ヒ酸などが用いられ,さらに硫酸タリウム・リン化亜鉛などが開発された。有機合成剤としてはアンツー・ワルファリン・フラドールなどがある。

さっそざい

さっそざい【殺鼠剤】
(a) rat poison.

さった

さった [1] 【薩埵】
〔梵 sattva〕
〔仏〕
(1)有情。衆生(シユジヨウ)。
(2)「菩提(ボダイ)薩埵」の略。菩薩。「生身の―を祈り給ひしに/太平記 26」
(3)釈迦の,過去世における名前。薩埵王子。
(4)「金剛(コンゴウ)薩埵」の略。

さったとうげ

さったとうげ 【薩埵峠】
静岡県庵原(イハラ)郡由比町と清水市興津(オキツ)の境にある峠。旧東海道の難所。

さっち

さっち【察知する】
perceive;→英和
infer;→英和
gather.→英和

さっち

さっち [1][0] 【察知】 (名)スル
推測して知ること。「敵の動きを―する」

さっちゅう

さっちゅう [0] 【殺虫】
害になる虫を殺すこと。

さっちゅうざい

さっちゅうざい [3][0] 【殺虫剤】
害虫を殺すために用いる薬剤。昆虫の体に接触してこれを殺す接触毒剤,昆虫に食わせて殺す消化毒剤,吸飲させて殺す呼吸毒剤(燻蒸剤)がある。化学的には有機リン剤・有機塩素剤・カーバメート剤などに分けられる。スミチオン・ピレトリンなど。

さっちゅうざい

さっちゅうざい【殺虫剤】
an insecticide;→英和
an insect powder (粉末).

さっちゅうとう

さっちゅうとう [0] 【殺虫灯】
農作物の害虫を誘って集め,殺すための灯火。

さっちょう

さっちょう 【薩長】
薩摩藩と長州藩。

さっちょうれんごう

さっちょうれんごう 【薩長連合】
1866年第二次長州征伐を前にして薩長両藩が結んだ攻守同盟。坂本竜馬らの斡旋(アツセン)で長州の木戸孝允と薩摩の西郷隆盛らの間で成立。

さって

さって 【幸手】
埼玉県北東部の市。近世,奥州街道の宿場町。近年,住宅地として発展。権現堂堤は桜の名所。

さっと

さっと 【察度】
非難。とがめ。「すりや手を引いたといふて,―の有う筈もないぞよ/歌舞伎・お染久松色読販」

さっと

さっと [1][0] 【颯と】 (副)
(1)風や雨が急に吹いたり降ったりするさま。「雨が―降る」「―風が吹く」
(2)動作が素早く行われるさま。「―横切る」

さっと

さっと
suddenly (急に);quickly (早く).→英和

さっとう

さっとう【殺到する】
rush[pour] <in> ;→英和
throng[rush] <to> ;→英和
storm <a place> .→英和
注文が〜する have a rush of orders.

さっとう

さっとう [0] 【殺到】 (名)スル
多数の人や物が一度にどっと押し寄せること。「予約が―する」「非常口に―する」

さっとら

さっとら 【薩都剌】
(1305?-1355?) 中国元代の詩人。字は天錫・号は直斎。回族(一説に蒙古族)出身。雁門に生まれた。生活感にあふれる山水詩に佳作を残した。詩集「雁門集」

さっぱ

さっぱ [1] 【撒播】 (名)スル
⇒さんぱ(撒播)

さっぱ

さっぱ [0] 【鯯・拶双魚】
ニシン目の海魚。全長18センチメートルほど。体は細長く,著しく側扁する。背面が青緑色,腹面は銀白色。食用。北海道以南に分布。ママカリ。

さっぱ

さっぱ
湖沼・河川で使う平底の小船。

さっぱり

さっぱり [3] (副)スル
□一□
(1)清潔で整っているさま。「―(と)した身なり」「―(と)した部屋」
→こざっぱり
(2)(性格や味覚などが)淡泊なさま。あっさりしたさま。「―(と)した人柄」「―した食べ物」
(3)気持ちの爽快なさま。すっきり。「試験が終わって―(と)した」「ひげをそって―(と)する」
(4)何も残らないさま。すっかり。上に「きれい」を伴うことが多い。「きれい―(と)なくなる」「きれい―食べてしまう」「―忘れて了(シマ)つたです/社会百面相(魯庵)」
(5)(下に打ち消しの語を伴って)全く。まるきり。「―進まない」「―顔を見せない」
□二□(「さっぱりだ」の形で)全くだめだ。「英会話は―です」「『景気はどうですか』『―です』」

さっぱり

さっぱり
[少しも] <not> at all[in the least].〜した[服装など]clean;→英和
neat;→英和
[性格]frank;→英和
openhearted;[食物]plain <food> ;→英和
[気持] <feel> refreshed.〜と諦(あきら)める give up <something> altogether.〜と縁を切る entirely break off <with> .

さっぱん

さっぱん [1] 【刷版】
主として平版印刷で,実際の印刷に使用する版。原版と区別していう。

さっぴく

さっぴ・く [3][0] 【差っ引く】 (動カ五[四])
「差し引く」の転。「ボーナスから税金を―・かれた」
[可能] さっぴける

さっぴつ

さっぴつ [0] 【擦筆】
「掠(カス)り筆(フデ)」に同じ。「―画」

さっぷ

さっぷ [1][0] 【撒布】 (名)スル
⇒さんぷ(撒布)

さっぷうけい

さっぷうけい【殺風景な[無風流]】
inelegant;→英和
prosaic;→英和
vulgar;→英和
[もの寂しい]dreary <sight> ;→英和
bleak.→英和

さっぷうけい

さっぷうけい [3] 【殺風景】 (名・形動)[文]ナリ
(1)景色などが,単調で趣のない・こと(さま)。「―な倉庫街」
(2)おもしろみがなく,興ざめのする・こと(さま)。「男ばかりで―な宴会だ」「瑪留(メルロー)は性来婦人を喜ばさる―の豪傑なれば/経国美談(竜渓)」
[派生] ――さ(名)

さっぷげんき

さっぷげんき 【冊府元亀】
中国の類書。北宋の王欽若(オウキンジヤク)・楊億(ヨウオク)らが真宗の勅命を受けて撰。一〇〇〇巻,目録一〇巻。1013年完成。古代から五代までの君臣の事蹟を三一部一一一五門に分類して列挙する。

さっぺい

さっぺい 【撒兵】
江戸幕府が1866年に創設したフランス式教練を受けた兵隊。さんぺい。

さっぽう

さっぽう 【冊封】
⇒さくほう(冊封)

さっぽろ

さっぽろ 【札幌】
北海道,石狩平野南西部にある市。道庁所在地。指定都市。石狩支庁所在地。北海道開拓の拠点として,豊平川の扇状地に発達し,政治・文化・商業の中心地。

さっぽろいかだいがく

さっぽろいかだいがく 【札幌医科大学】
公立大学の一。1945年(昭和20)創立の北海道立女子医学専門学校を前身として,50年道立の新制大学として設立。本部は札幌市中央区。

さっぽろおおどおりこうえん

さっぽろおおどおりこうえん 【札幌大通公園】
札幌市中央区の大通りにある都市公園。1871年(明治4)区画測量により市街の火防線として設置されたのが始まり。

さっぽろがくいんだいがく

さっぽろがくいんだいがく 【札幌学院大学】
私立大学の一。1946年(昭和21)創立の札幌文科専門学院を源とし,68年札幌商科大学として設立,84年現名に改称。本部は江別市。

さっぽろじんじゃ

さっぽろじんじゃ 【札幌神社】
札幌市宮ヶ丘にある北海道神宮の旧称。大国魂神・大己貴神(オオナムチノカミ)・少彦名神(スクナヒコナノカミ)をまつる。1869年(明治2)北海道開拓の守護神として創建。1964年(昭和39)明治天皇を合祀(ゴウシ)して,北海道神宮と改称。

さっぽろだいがく

さっぽろだいがく 【札幌大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)設立。本部は札幌市豊平区。

さっぽろとけいだい

さっぽろとけいだい 【札幌時計台】
札幌にある明治期の代表的な洋風建築。1878年に札幌農学校演武場として建設。アメリカ・コロニアル様式の外観と時計台が有名。現在は札幌市記念館。

さっぽろのうがっこう

さっぽろのうがっこう 【札幌農学校】
北海道大学の前身。1872年(明治5),ケプロンの建策により東京芝に開拓使仮学校として開校。75年札幌に移転。翌年札幌農学校となる。初代教頭クラークのキリスト教精神の感化を受け,内村鑑三・新渡戸稲造・宮部金吾ら多くの人材を出した。

さっぽろバンド

さっぽろバンド 【札幌―】
札幌農学校のクラークの影響で,イエスを信ずる者の契約に署名した,内村鑑三・新渡戸稲造らの集団。

さつ

さつ [1] 【察】
〔やくざや犯罪人などの用いる隠語〕
警察のこと。「―にたれこむ」

さつ

さつ 【冊】 (接尾)
助数詞。本・雑誌・帳面など,とじてあるものを数えるのに用いる。「三―の本」

さつ

さつ 【刷】 (接尾)
助数詞。書物などで,同じ版から印刷した順次を示す。すり。「第二版第六―」

さつ

さつ 【札】
■一■ [0] (名)
紙幣。おさつ。「―を数える」「―びら」
■二■ (接尾)
助数詞。手紙・証文・手形などを数えるのに用いる。「一―書かせる」

さつ

さつ [1] 【撮】
体積の単位。中国の旧制で,勺(シヤク)の一〇分の一。また,尺貫法で才の一〇分の一。

さつ

さつ【冊】
a volume;→英和
a copy.→英和
二冊本 a two-volume book.

さつ

さつ【札】
<米> a bill;→英和
<英> a (bank) note;paper money.〜びらを切る spend money freely.‖札入れ a wallet.札束 a roll of notes.千円札 a thousand-yen <米> bill[ <英> note].

さつ

さつ 【刹・檫】
仏塔の中心となる柱。せつ。

さつい

さつい【殺意】
<conceive> murderous intent; <with> intent to murder.

さつい

さつい [1] 【殺意】
人を殺そうとする意思。「―を抱く」

さついれ

さついれ [4][0][3] 【札入れ】
紙幣を入れて持ち歩くもの。紙入れ。さいふ。

さついん

さついん [0] 【刷印】 (名)スル
「印刷」に同じ。「五彩を以て―するの始は/文芸類纂(芳野)」

さつう

さつう [0] 【茶通・茶桶】
⇒ちゃおけ(茶桶)

さつうばこ

さつうばこ [2] 【茶通箱】
茶道具の一種。もとは抹茶を持ち運ぶ通い箱。現在では二種の濃茶を客にもてなす時の点前(テマエ)に用いる箱。また珍しい茶や,客から茶を貰った時にも用いる。

さつえい

さつえい [0] 【撮影】 (名)スル
写真や映画をとること。「―会」「結婚式の模様を―する」

さつえい

さつえい【撮影】
photographing;filming.〜する (take a) photograph <of> ;→英和
film;→英和
shoot (映画を).→英和
‖撮影機 a camera.撮影技師 a cameraman (映画の).撮影所 a production;a studio.撮影台本 a continuity.

さつえいじょ

さつえいじょ [0][5] 【撮影所】
映画を撮影・製作するための設備をもつ所。スタジオ。

さつえいせんそう

さつえいせんそう 【薩英戦争】
1863年7月,生麦事件報復のため鹿児島湾に来襲したイギリス東洋艦隊と薩摩藩との間で行われた戦争。双方とも損害大きく,同年11月横浜で和議が成立,以後薩英は緊密度を深めた。

さつお

さつお 【猟夫】
猟をする人。猟師。「むささびは木末(コヌレ)求むとあしひきの山の―にあひにけるかも/万葉 267」

さつがい

さつがい [0] 【殺害】 (名)スル
〔古くは「せつがい」〕
人を殺すこと。「盗賊に―された」

さつがい

さつがい【殺害】
murder.→英和
〜する murder;kill;→英和
put to death.‖殺害者 a murderer;a murderess (女).

さつき

さつき [0] 【五月・皐月・早月】
(1)陰暦五月のこと。早苗月(サナエヅキ)。[季]夏。
(2)ツツジ科の常緑低木。関東以西に自生。また,古くから観賞用に栽植されて,多くの園芸品種がある。五〜六月ごろ枝先に漏斗状の花をつける。花は紅紫・白紅・絞りなど多様。サツキツツジ。
〔ホトトギスが鳴くころに咲くので「杜鵑花」とも書く〕
[季]夏。

さつき

さつき【五月】
《植》an azalea;→英和
[5月]May.→英和

さつき=の鯉(コイ)の吹き流し

――の鯉(コイ)の吹き流し
鯉幟(コイノボリ)のように腹に何のわだかまりもなく,さっぱりしているということ。江戸っ子の気質を言い表した語。江戸っ子は五月の鯉で口ばかり。

さつきあめ

さつきあめ [4] 【五月雨】
陰暦五月頃に降る長雨。梅雨。つゆ。さみだれ。[季]夏。

さつきしょう

さつきしょう [3] 【皐月賞】
サラブレッド系四歳馬によって行われる競馬のクラシック-レース。距離2000メートル。
→クラシック-レース

さつきつつじ

さつきつつじ [4][5] 【五月躑躅】
「さつき{(2)}」に同じ。

さつきのせち

さつきのせち 【五月の節】
五月五日の節句。端午の節句。「―のあやめの蔵人/枕草子 89」

さつきのたま

さつきのたま 【五月の珠】
橘の実。一説に薬玉(クスダマ)。「ほととぎすいたくな鳴きそ汝が声を―にあへ貫(ヌ)くまでに/万葉 1465」

さつきのみそうじ

さつきのみそうじ 【五月の御精進】
五月(ゴガツ)に行う精進潔斎。「―のほど,職におはします頃/枕草子 99」

さつきばれ

さつきばれ [0] 【五月晴(れ)】
(1)新暦五月頃のよく晴れた天気。
(2)陰暦五月の,梅雨(ツユ)の晴れ間。梅雨晴れ。[季]夏。《男より女いそがし―/也有》

さつきます

さつきます [3] 【五月鱒・皐月鱒】
サケ目の魚類。全長30〜50センチメートルで,体側に赤点を有する。中部地方の太平洋側を中心に分布していたが,個体数が激減または減少し,自然の個体群は長良川および伊勢湾でしか見られない。降海型のマスとしては世界の最南端に位置する。アマゴは本種の陸封型を指す。ナガラマス。アマゴマス。

さつきやみ

さつきやみ [0][3] 【五月闇】
五月雨(サミダレ)の降る頃の暗さ。昼間についてもいう。[季]夏。

さつぐう

さつぐう 【薩隅】
薩摩国と大隅国。

さつげんがっき

さつげんがっき [5] 【擦弦楽器】
弓や棒で弦をこすって鳴らす楽器。バイオリン・胡弓(コキユウ)など。弓奏楽器。擦奏楽器。弓弦楽器。

さつざい

さつざい [2][0] 【擦剤】
皮膚にすり込んで用いる,液状または泥状の外用剤。医薬品を脂肪油・石鹸(セツケン)などに混和したもの。リニメント剤。塗擦剤。

さつじょうしゅう

さつじょうしゅう サツジヤウシフ 【撮壌集】
室町時代の国語辞書。飯尾永祥著。三巻。1454年の序がある。約六〇〇〇語を天象・地儀・人倫など四十二部に分けて漢字で列挙し,時に読み仮名・注を加えたもの。

さつじん

さつじん [0] 【殺人】
人を殺すこと。「―事件」

さつじん

さつじん【殺人】
homicide;→英和
<commit> murder (謀殺).→英和
殺人的(な) deadly <heat> ;→英和
hectic <confusion> .→英和
‖殺人事件 a murder case.殺人犯人 a homicide;a murderer.殺人未遂 an attempted murder.

さつじん

さつじん [0] 【殺陣】
映画・演劇などで,入り乱れての激しい斬り合いの場面。たて。立ち回り。

さつじんき

さつじんき [3] 【殺人鬼】
何人もの人を殺した悪人を,鬼にたとえていう語。

さつじんけん

さつじんけん [3] 【殺人剣】
人を殺すために用いる刀。殺人刀。
⇔活人剣

さつじんざい

さつじんざい [3] 【殺人罪】
故意に他人を殺すことにより成立する罪。

さつじんてき

さつじんてき [0] 【殺人的】 (形動)
人の生命を奪うほど程度の激しいこと。殺されるのではないかと思うほどものすごいさま。「―なスケジュール」「混雑はまさに―だ」

さつじんはん

さつじんはん [3] 【殺人犯】
殺人罪を犯した者。

さつせいぶつざい

さつせいぶつざい [6][5] 【殺生物剤】
殺虫剤・除草剤・殺菌剤などの総称。目的とする病害虫や雑草だけでなく,広範な動植物に影響を与えることに着目していう。

さつぜん

さつぜん [0] 【颯然】 (ト|タル)[文]形動タリ
風がさっと吹くさま。「冷き風―として面(オモテ)を撲(ウ)つ/あめりか物語(荷風)」

さつぞうかん

さつぞうかん サツザウクワン [0] 【撮像管】
被写体の光学像を電気信号に変換する特殊電子管。

さつぞうばん

さつぞうばん サツザウ― [0] 【撮像板】
撮像管と同等の機能をもつ半導体素子。CCD など。

さつたば

さつたば [0][3] 【札束】
紙幣を束にしたもの。また,多額の金銭。「―で頬(ホオ)をはるような仕打ち」

さつどめいやく

さつどめいやく 【薩土盟約】
幕末期,薩摩・土佐両藩の政治協定。1867年大政奉還と公議政体の樹立を目的として締結された。

さつなん

さつなん 【薩南】
薩摩国の南部。

さつなんがくは

さつなんがくは 【薩南学派】
朱子学の一派。応仁の乱勃発後,禅僧桂庵玄樹が薩摩に招かれて伝えたのに始まる。月渚・一翁らが出たが,江戸時代には衰えた。

さつなんしょとう

さつなんしょとう 【薩南諸島】
九州の南,沖縄本島の北に弧状に連なる島々。南西諸島の北半部をいい,奄美(アマミ)諸島・吐噶喇(トカラ)列島・大隅諸島などから成る。鹿児島県に所属。

さつばつ

さつばつ [0] 【殺伐】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
穏やかさやあたたかみの感じられないさま。とげとげしいさま。「―とした世相」「―たる光景」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
人を殺すこと。荒々しくむごい・こと(さま)。「―な事さらりと廃(ヤメ)て/いさなとり(露伴)」「―の声の聞えつるこそ浅ましく/太平記 13」
[派生] ――さ(名)

さつばつ

さつばつ【殺伐な】
bloody <age> ;→英和
brutal;→英和
savage.→英和

さつばつ

さつばつ [0] 【薩閥】
薩摩藩の出身者から成る一派。

さつひと

さつひと 【猟人】
猟師。かりゅうど。さつお。

さつひとの

さつひとの 【猟人の】 (枕詞)
猟人が弓を用いることから,「弓月(ユツキ)が岳」にかかる。「―弓月が岳に霞たなびく/万葉 1816」

さつびら

さつびら [0] 【札片】
紙幣。金片(カネビラ)。

さつびら=を切る

――を切・る
金のあることを見せびらかすようにして,一度に大金を気前よく使う。

さつま

さつま 【薩摩】
旧国名の一。鹿児島県西部にあたる。薩州。

さつまあげ

さつまあげ [3] 【薩摩揚(げ)】
魚のすり身に小麦粉や細かく切った野菜などを加えて油で揚げた食品。

さつまいとびな

さつまいとびな [4] 【薩摩糸雛】
紙雛の一。三つまたは二つ折りにした厚紙に高砂(タカサゴ)の尉(ジヨウ)と姥(ウバ),浦島と乙姫などの絵模様を描いたもの。
→糸雛

さつまいも

さつまいも【薩摩芋】
a sweet potato.

さつまいも

さつまいも [0] 【薩摩芋】
ヒルガオ科のつる性多年草。中米原産。中国・沖縄を経て,一七世紀日本に渡来。一八世紀には,青木昆陽が救荒作物として普及させた。茎は赤紫色を帯び,卵心形の葉を互生。夏,ヒルガオに似た花を開く。根の一部は肥大して塊根(芋)となる。食用のほか,デンプン・ブドウ糖・アルコール・焼酎(シヨウチユウ)などの原料とする。キントキなど品種が多い。唐芋(カライモ)。琉球薯(リユウキユウイモ)。甘藷(カンシヨ)。[季]秋。

さつまいり

さつまいり [0] 【薩摩炒り】
炒った米に小豆と刻んだ薩摩芋を入れ,醤油と砂糖で味をつけて煮た食品。

さつまうま

さつまうま [3] 【薩摩馬】
日本馬の地方種で,鹿児島県の在来馬。

さつまがすり

さつまがすり [4] 【薩摩絣】
薩摩から産出する木綿絣。元来は琉球で産し,薩摩を経て売り出された。

さつまぎく

さつまぎく [3] 【薩摩菊】
エゾギクの異名。

さつまけん

さつまけん [0] 【薩摩拳】
拳の一種。象牙の籌(カズトリ)や杉箸などを何本かわからないように手に握り,双方が同時に差し出して,その数をあて合うもの。御国拳。

さつまげき

さつまげき 【薩摩外記】
江戸前期の浄瑠璃太夫。京都の人。薩摩外記藤原直政。慶安・明暦(1648-1658)の頃江戸へ下り,一流を開いて外記節といった。その曲風は豪快な中に繊細さをもち,歌舞伎芝居へも出勤,荒事に多く用いられた。生没年未詳。
→外記節
→下り薩摩

さつまげた

さつまげた [3] 【薩摩下駄】
下駄の一種。駒下駄に似て,台の幅が広く,白の太い緒をすげた男用の下駄。

さつまこくぶ

さつまこくぶ [4] 【薩摩国府】
鹿児島県国府(国分)から産出する上質のタバコ。

さつまごよみ

さつまごよみ [4] 【薩摩暦】
江戸時代,安永(1772-1781)の頃から,薩摩藩で使われた暦。本田与一右衛門が,藩主島津綱貴の命で,貞享暦をもとに作った。

さつまじい

さつまじい [3][4] 【薩摩椎】
マテバシイの別名。

さつまじしょ

さつまじしょ 【薩摩辞書】
英和辞典。「改正増補和訳英辞書」の通称。1869年(明治2)上海で出版。薩摩藩学生高橋新吉・前田正穀共編。開成所の「英和対訳袖珍(シユウチン)辞書」をもとに,見出し語に片仮名で発音を付す。

さつまじょううん

さつまじょううん 【薩摩浄雲】
(1593-1672) 江戸前期の浄瑠璃太夫。江戸浄瑠璃の開祖。堺(一説に京都または熊野)の人。沢住検校(サワズミケンギヨウ)に浄瑠璃を学び,寛永(1624-1644)の初め頃,江戸に下り,薩摩太夫と称して操り芝居を興行,人気を得た。激越な語り口で,武勇物を得意とした。

さつまじょうふ

さつまじょうふ [4] 【薩摩上布】
苧麻(チヨマ)を手紡(テツム)ぎにして細密に織り上げた上質の麻布。沖縄の宮古・八重山地方から産した上布を薩摩藩が租税として取り,他に販売したことからこの名がある。[季]夏。

さつまじる

さつまじる [4] 【薩摩汁】
鶏肉・豚肉などに大根・ごぼう・里芋などを入れて濃厚に仕立てた味噌汁。鹿児島汁。

さつますぎ

さつますぎ [3] 【薩摩杉】
屋久杉(ヤクスギ)の異名。

さつまどり

さつまどり [3] 【薩摩鶏】
ニワトリの一品種。鹿児島県原産。闘鶏用のニワトリで,剣付鶏(ケンツキドリ)とも呼ばれる。肉質も良い。天然記念物。

さつまにしき

さつまにしき [4] 【薩摩錦】
鱗翅目マダラガ科のガ。開張約8センチメートル。はねは黒地に白・青緑・赤の斑紋があり,体は黒色で青緑色の鱗粉におおわれ,美しい。胸部から悪臭のある液体を出す。幼虫はヤマモガシの葉を食う。本州紀伊半島以南と中国・東南アジアに分布。

さつまにんぎょう

さつまにんぎょう [4] 【薩摩人形】
薩摩国に伝わる武者人形。紙の鎧(ヨロイ)を着て,両手がなく,二本の矢を鎧の袖に貫き,馬にまたがったもので,車をつけて動かせるようにしてある。

さつまのかみ

さつまのかみ [4] 【薩摩の守】
(1)〔薩摩守平忠度(タイラノタダノリ)の名を「ただ乗り」にかけていう〕
無賃乗車。また,それをする人。「―を決め込む」
(2)狂言の一(別項参照)。

さつまのかみ

さつまのかみ 【薩摩守】
狂言の一。旅の僧が,渡しで,「薩摩守忠度(タダノリ)」と秀句を言って無賃で川を渡ろうとはかるが,言い損なって失敗するというもの。

さつまはやと

さつまはやと [4] 【薩摩隼人】
〔古代の隼人と精悍・勇猛な点が似ているところから〕
(1)薩摩の武士。
(2)鹿児島県出身の男性をいう。

さつまはんとう

さつまはんとう 【薩摩半島】
鹿児島県南西部にある半島。鹿児島湾を隔てて大隅半島に対する。低山地と火山灰層の台地が発達。

さつまばん

さつまばん [0] 【薩摩版】
室町時代,薩摩で開板された書籍。また,江戸末期にも若干ある。

さつまびきゃく

さつまびきゃく [4] 【薩摩飛脚】
(1)薩摩国に行く飛脚。
(2)(江戸時代,薩摩藩は他国人の入国を厳戒し,入り込んだ者が多く生還しなかったことから)行ったきりで帰らないことをいう語。「―になる」

さつまびわ

さつまびわ [4] 【薩摩琵琶】
室町末期,薩摩に興った琵琶,またそれを伴奏とした語り物音楽。町家で行われた町風と,武家の士風を幕末に池田甚兵衛が融合した正派のほか,明治時代東京で永田錦心の立てた錦心流,その門下より出た水藤錦穣が考案した錦(ニシキ)琵琶がある。楽器は楽(ガク)琵琶より小さく(全長約1メートル),四弦四柱(ジ)で,柱は大きく高い。扇形の大形の撥(バチ)で奏する。錦琵琶は五弦五柱。

さつまふじ

さつまふじ 【薩摩富士】
開聞岳(カイモンダケ)の別名。

さつまぶし

さつまぶし [0] 【薩摩節】
(1)薩摩国産出の鰹節(カツオブシ)。外形は長大で味は濃厚。
(2)「浄雲(ジヨウウン)節」に同じ。

さつまやき

さつまやき [0] 【薩摩焼】
薩摩で産する陶磁器の総称。文禄の役の際,島津義弘が朝鮮から伴った陶工に焼かせたのに始まる。初期は,白釉(ハクユウ)・黒釉を施した朝鮮風のものや,宋胡録写(スンコロクウツシ)を特色としたが,のち錦手(ニシキデ)や金襴手が盛んとなり,現在では一般にこれを薩摩焼と呼んでいる。

さつまろうそく

さつまろうそく [4] 【薩摩蝋燭】
(1)鹿児島産の上等の蝋燭。
(2)鯨油と松脂(マツヤニ)から作った下等の蝋燭。

さつまわり

さつまわり [3] 【察回り】
報道機関の記者やカメラマンらが,事件や事故の情報を得るため,警察署などで定期的に取材を行うこと。
→察(サツ)

さつまガラス

さつまガラス [4] 【薩摩―】
江戸末期,薩摩藩が西洋のガラス製法を導入して作ったガラス。吹きガラスで,色ガラス(紅ビードロ)・切り子なども作られた。

さつもうき

さつもうき [3] 【刷毛機】
織物仕上げ機械の一。円筒形のブラシで,織物のごみを取り,毛並みをそろえ,光沢をつける。ブラシ機。

さつもんどき

さつもんどき [5] 【擦文土器】
八〜一三世紀頃,北海道で製作・使用された土器。器面全体に刷毛目(ハケメ)様の擦痕(サツコン)がある。本州の土師器(ハジキ)の影響を受けている。

さつもんぶんか

さつもんぶんか [5] 【擦文文化】
北海道における続縄文文化に続く文化。擦文土器・鉄器を使い,竪穴住居に住み,狩猟・漁労・雑穀栽培を行なった八〜一三世紀の文化。

さつや

さつや 【猟矢】
狩猟に用いる矢。「天地の神を祈りて―貫き筑紫の島をさして行く我は/万葉 4374」

さつゆみ

さつゆみ 【猟弓】
狩猟に用いる弓。「剣大刀腰に取り佩き,―を手握り持ちて/万葉 804」

さつよう

さつよう [0] 【撮要】
要点を抜き出して簡単に書くこと。また,そういう著述。摘要。

さつりく

さつりく [0] 【殺戮】 (名)スル
残忍な方法で多くの人を殺すこと。「知識は常に感情を手取りにして,解体し―せんとす/囚はれたる文芸(抱月)」

さつりく

さつりく【殺戮する】
massacre;→英和
slaughter;→英和
butcher.→英和

さつりゃく

さつりゃく [0] 【殺掠・殺略】 (名)スル
人を殺害してその人の財物を略奪すること。「家屋を焚焼し,生人を―するを事となす/新聞雑誌 60」

さて

さて
now;→英和
so;→英和
well;→英和
well then;in the meantime (一方では).→英和

さて

さて [1] 【扨・扠・偖】
■一■ (接続)
(1)それまでの話をきりあげ,別な話題に移る意を表す語。ところで。「―,次に討論に入ります」
(2)これまでの話を受けて,次の話に続けていく語。そうして。それから。「―,舟に乗った桃太郎はいよいよ鬼が島に着きました」「渠(カレ)は…地理書とを書箱(ホンバコ)から出して,―静かに昨日の続きの筆を執(ト)り始めた/蒲団(花袋)」
■二■ (感)
(1)感心したり驚いたりしたときに発する語。「―,ここはどこだろう」
→さても
(2)次の行動に移ろうとするときに発する語。「―,ぼちぼち行くか」「―,困った」
(3)文末に用いて感動を表す語。…よ。「はて,そなたが待たば,愚僧も待たうは―/狂言・宗論(虎寛本)」
■三■ (副)
(1)その状態で。そのままで。「さらに,―過ぐしてむと思されず/源氏(夕顔)」
(2)(「さての」の形で)そのほかの。それ以外の。「―の人々は,みな臆しがちに鼻じろめる/源氏(花宴)」
→さてこそ
→さては
→さても

さて=しも

――しも
「さて」を強めた言い方。そのようでもなお。そのような状態でこそ。「あまり物のほど知らぬやうに,―過ぐしはてず/源氏(末摘花)」

さてい

さてい [0] 【査定】 (名)スル
物事を調べて,その等級・金額・合否などを決めること。「勤務成績を―する」

さてい

さてい【査定(額)】
(an) assessment.→英和
〜する assess;→英和
revise.→英和
査定額 an assessed amount.

さてい

さてい [0] 【砂汀】
砂のなぎさ。砂浜。

さていゆうけつ

さていゆうけつ [0] 【左提右挈】
〔漢書(陳余伝)〕
互いに提携して,援助し合うこと。

さておき

さておき【扠置き】
setting aside[apart].冗談は〜 joking apart.何は〜 first of all.

さておき

さておき 【さて置き】
〔動詞「さておく」の連用形〕
別にして。「それは―,…」

さておく

さてお・く [1] 【扨措く・扨置く】 (動カ五[四])
そのままにしておく。さしあたり話題から外しておく。多く「さておき」「さておいて」の形で用いる。「冗談は―・いて,本題にはいろう」「外国のことは―・き,日本では…」

さてこそ

さてこそ (連語)
(1)そうしてこそ。そうあってはじめて。だからこそ。「そこらの燕,子産まざらむやは。―取らしめ給はめ/竹取」
(2)驚いたことには。やっぱり。「順礼のむすめとおもひしのびしは―高野六十の婆々/滑稽本・膝栗毛 2」

さてさて

さてさて [1]
■一■ (感)
驚いたり,困ったりしたときに発する語。「―,大した男だ」「―,どうしたものだろう」
■二■ (副)
話を促す語。そしてそれから。「『―』と問ひ聞えさせ給ひて/栄花(若生え)」

さてさて

さてさて
what;→英和
how;→英和
indeed;→英和
truly.→英和
〜ばかな奴だ What a fool you are!

さてつ

さてつ【蹉跌】
a failure;→英和
a setback.→英和
〜する stumble;→英和
fail;→英和
miscarry.→英和

さてつ

さてつ [0] 【砂鉄】
岩石中の磁鉄鉱が風化に伴って分離され,堆積したもの。鉄・チタンの原料。近代製鉄業が発達するまで,たたら吹き製鉄の重要な原料だった。

さてつ

さてつ【砂鉄】
iron sand.

さてつ

さてつ [0] 【蹉跌】 (名)スル
つまずくこと。失敗し行きづまること。挫折(ザセツ)。「研究は―をきたした」「出立点から,程遠からぬ所で,―して仕舞つた/それから(漱石)」

さては

さては [1][0] 【扨は】
■一■ (接続)
(1)いろいろのことをしたあげく。遂には。「歌うやら騒ぐやら―踊り出す者まで出る始末だった」
(2)そういうことなら。しからば。「―心やすし,とて頸をのべてうたせたり/平治(中)」
(3)そのほかは。あるいは。「かの夕顔のしるべせし随身ばかり,―顔むげに知るまじき童一人ばかりぞ/源氏(夕顔)」
■二■ (感)
思い当たったり,納得したりしたときに発する語。それではきっと。「―,だまされたか」
■三■ (副)
そのままでは。「まさに―過ぐし給ひてむやと/源氏(末摘花)」

さてまた

さてまた [1] 【扨又】 (接続)
そうしてまた。それからまた。「まづ春はわらび出る,―夏は田をうゑ/狂言・法師が母」

さても

さても [1] 【扨も】
■一■ (感)
物事に感じ入ったときに発する語。ほんとにまあ。「―見事な桜だ」
■二■ (副)
そのままでいても。「―かひなければまかりぬる/蜻蛉(上)」
■三■ (接続)
話題を転じるときに用いる。さて。ところで。「返す返すうれしく対面したるかな。―いくつにかなり給ひぬる/大鏡(序)」

さても=さても

――さても (感)
「さても」を強めた言い方。ほんとにまあ。「―うれしう対面したるかな/大鏡(藤氏物語)」

さても=その後(ノチ)

――その後(ノチ)
さてそれから後。古浄瑠璃などで冒頭に用いられた慣用句。「―それ天地人の三才を観ずるに/浄瑠璃・花山院后諍」

さてん

さてん [0] 【茶店】
(1)ちゃみせ。ちゃてん。
(2)「喫茶店」を俗に略していう語。

さて置き

さておき 【さて置き】
〔動詞「さておく」の連用形〕
別にして。「それは―,…」

さで

さで [1] 【桟手】
滑道(カツドウ)の一。底面に厚材を,両側に防材を設置し,木材などを滑らせて運搬する装置。
→修羅(4)

さで

さで 【叉手】
「叉手網」に同じ。「―さすに衣手濡れぬ/万葉 1717」

さであみ

さであみ [0] 【叉手網】
掬(スク)い網の一。二本の竹を交差させ,これに網を張ったもの。また,竹などで輪をつくり,そこに網を張って柄をつけたものもいう。さで。
叉手網[図]

さでこむ

さでこ・む (動マ四)
ほうりこむ。「こつちの邪魔をする水夫(カコ)の奴等は皆海へ―・んで/歌舞伎・桑名屋徳蔵」

さでん

さでん 【左伝】
「春秋左氏伝」の略。

さと

さと [0] 【里】
(1)(「郷」とも書く)山あいや田園地帯で,人家が集まって小集落をつくっている所。村落。人里(ヒトザト)。
(2)(「郷」とも書く)ふるさと。故郷。「お―はどちらですか」
(3)妻や奉公人などの実家。「―帰り」
(4)(「都」に対して)田舎。
(5)(「寺」に対して)俗世間。在家。
(6)養育料を出して子供を預けた家。里親の家。「あければ七つ,元の遣手玉が才覚で―に遣つたとやら/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」
(7)(「お里」の形で用いて)人の生まれつきや生い立ち。素性。「お―が知れる」
→お里
(8)律令制の地方行政区画の一。
→里(リ)(2)
(9)(「内(ウチ)」に対して)宮仕えする人の実家。「この女,思ひわびて―へ行く/伊勢 65」
(10)遊里。くるわ。「―通い」「色のわけ知り―知りて/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

さと

さと【里】
(1)[村落]a village;→英和
the country (田舎).→英和
(2)[実家]one's old home.(3)[故郷]one's home[hometown,home village].お〜が知れる betray one's origin.

さと

さと 【颯と】 (副)
(1)瞬間的に行動したり物事が起こったりするさま。さっと。「時雨の―かきくらせば/紫式部日記」
(2)いっせいに笑い声などが起こるさま。どっと。「みな何となく―わらふこゑ聞えやすらむ/枕草子 35」

さとい

さとい【聡い】
[賢い]clever;→英和
smart;→英和
[鋭い]sharp;→英和
keen;→英和
quick <of hearing> .→英和

さとい

さとい 【里居】
(1)いなかに住んでいること。また,その住まい。さとずみ。
(2)宮仕えをしている人が自分の家に帰っていること。さとずみ。「―し給ふ程,御遊びなどもあらまほしけれど/源氏(野分)」

さとい

さと・い [2] 【聡い・敏い】 (形)[文]ク さと・し
〔「悟る」と同源〕
理解が早く,判断が確かである。また,敏感である。「耳が―・い」「利に―・い」「世に知らず―・う賢くおはすれば/源氏(桐壺)」

さといぬ

さといぬ [0] 【里犬】
人家で飼われている犬。

さといも

さといも [0] 【里芋】
サトイモ科の多年草。熱帯アジア原産。熱帯・温帯で広く栽培される。葉は長い葉柄につき,卵形で深く二裂する。球茎(芋)と葉柄は食用。日本への渡来は古く,近年までは主食とする地域もあり,また各地で重要な供え物とされた。ヤツガシラ・エグイモ・アカメイモなど品種が多い。はたけいも。いも。[季]秋。

さといも

さといも【里芋】
a taro.→英和

さといもか

さといもか [0] 【里芋科】
単子葉植物の一科。熱帯に多く,世界に約一一〇属一八〇〇種ある。葉は多くは幅広い。花は円柱形の肉穂花序上に密生し,花序の基部に仏炎苞がつく。普通,雌雄同株。果実は液果。サトイモ類・コンニャクは食用,アンスリウム・カラジウム・テンナンショウなどは観賞用。他にミズバショウ・ザゼンソウ・マムシグサなどがある。テンナンショウ科。

さとう

さとう【砂糖】
<refined> sugar.→英和
〜で甘くした sugared <water> .→英和
‖砂糖入れ a sugar bowl[ <英> basin].砂糖水 sugared water.砂糖漬の candied <fruit> .角砂糖 lump sugar.黒砂糖 muscovado;raw sugar.

さとう

さとう [2] 【砂糖】
ショ糖を主成分とする代表的甘味調味料。サトウキビ・サトウダイコンなどから,白色の水に溶けやすい結晶として得られる。
→蔗糖(シヨトウ)
→砂糖[表]

さとう

さとう 【左道】
〔「さどう」とも。中国,戦国時代に,右を尊く,正しいとしたことから〕
(1)正しくない道。邪道。「そのおほせかたじけなく候ままに,―の事共しるし付け候/毎月抄」
(2)不都合であること。不謹慎なこと。「あまりに御心―にて/御伽草子・梵天国」
(3)わずかであること。粗末であること。謙遜していう語。「―ニゴザレドモ/日葡」

さとう

さとう 【佐藤】
姓氏の一。

さとう

さとう [0] 【砂頭・沙頭】
砂浜。砂の上。

さとう

さとう [0] 【差等】
等級の違い。差別。等差。「人間の社会自づから上中下の―あれど/花柳春話(純一郎)」

さとう

さとう 【鮓答・鮓荅】
牛・馬・豚・羊などの胆石や腸内の結石。解毒剤とされ,また雨乞いのまじないに用いられた。石糞。馬の玉。ヘイサラバサラ。ドウサラバサラ。

さとう

さとう [0][1] 【左党】
(1)酒の好きな人。左利き。ひだりとう。
⇔右党
(2)左翼の党派。

さとういっさい

さとういっさい 【佐藤一斎】
(1772-1859) 江戸後期の儒学者。美濃岩村藩家老の子。名は坦。別号,愛日楼。昌平黌(シヨウヘイコウ)の儒官となる。朱子学を講じたが,学説としては陽明学に拠(ヨ)り,渡辺崋山・佐久間象山・林鶴梁など多くの俊秀を輩出した。著「言志四録」「愛日楼文詩」など。

さとうえいさく

さとうえいさく 【佐藤栄作】
(1901-1975) 政治家。山口県生まれ。東大卒。運輸省から政界入り。1964年(昭和39)から72年まで自由民主党総裁・首相の座にあり,高度経済成長政策,日米安保条約自動延長,沖縄返還などの政策を推進した。1974年(昭和49)ノーベル平和賞を受賞。

さとうかえで

さとうかえで [4] 【砂糖楓】
カエデ科の落葉高木。北アメリカ原産。葉は掌状に三〜五裂する。樹液を採ってメープル-シロップなどを作るため栽植する。街路樹・庭園樹ともする。

さとうきび

さとうきび【砂糖黍】
sugarcane.→英和

さとうきび

さとうきび [2] 【砂糖黍】
イネ科の多年草。東南アジアまたはインド原産といわれ,製糖作物として熱帯を中心に世界各地で栽培される。茎は高さ2〜3メートル,円柱形で竹に似るが中空ではない。葉は広い線形。茎の汁液にショ糖を含み,砂糖の原料とする。甘蔗。砂糖竹。[季]秋。

さとうぎりょう

さとうぎりょう 【佐藤義亮】
(1878-1951) 出版業者。秋田県生まれ。東洋大卒。1904年(明治37)新潮社を創立し,雑誌「新潮」を発刊。自然主義文学運動と結んで多くの文学作品や雑誌を出版した。

さとうげんげん

さとうげんげん 【佐藤玄々】
(1888-1963) 彫刻家。福島県出身。別号,朝山。山崎朝雲に師事。フランスではブールデルに学び,木彫の伝統に西洋の彫塑を取り入れた。作「牝猫」「天女像」など。

さとうこうろく

さとうこうろく 【佐藤紅緑】
(1874-1949) 劇作家・小説家。弘前市生まれ。本名,洽六(コウロク)。正岡子規門下の俳人として出発。のち創作に転じ,大衆小説を書く。特に「あゝ玉杯に花うけて」「英雄行進曲」など少年小説に新生面を開いた。

さとうさたろう

さとうさたろう 【佐藤佐太郎】
(1909-1987) 歌人。宮城県生まれ。斎藤茂吉に触発されアララギに入会。近代的な感覚により写生に新生面を開いた。歌集「星宿」「帰潮」「歩道」など。

さとうしょうちゅう

さとうしょうちゅう 【佐藤尚中】
(1827-1882) 医者。下総(シモウサ)国生まれ。本姓,山口。佐藤泰然の養子となって佐倉の順天堂を継ぐ。大学東校の主宰者となり,医学教育の制度を定め,のち下谷に病院(順天堂医院)を開設。

さとうそうのすけ

さとうそうのすけ 【佐藤惣之助】
(1890-1942) 詩人。神奈川県生まれ。民衆詩派系の人道主義詩人として出発。のち陽気で饒舌(ジヨウゼツ)な詩風に転ずる。「赤城の子守唄」「人生劇場」などの作詞家としても知られる。詩集「華やかな散歩」「深紅の人」「琉球諸島風物詩」など。

さとうたいぜん

さとうたいぜん 【佐藤泰然】
(1804-1872) 江戸末期の蘭方医。武蔵(ムサシ)国生まれ。本姓,田辺。別号,紅園。外科手術にすぐれていた。堀田氏に招かれ下総(シモウサ)の佐倉に順天堂を設けて,後進を育成。著「眼科発蘊」「接骨備要」など。

さとうただのぶ

さとうただのぶ 【佐藤忠信】
(1161-1186) 平安末期の武将。名は四郎。源義経が奥州平泉にあったとき,兄継信とともに主従関係を結び,以後義経四天王の一人として各地に転戦。義経が吉野山で僧兵に襲われたとき,身代わりとなって奮戦。京都潜伏中,糟屋有季に襲われて自刃した。浄瑠璃・歌舞伎の題材となっている。

さとうたん

さとうたん [0] 【砂糖炭】
ショ糖を乾留した残分の炭素。きわめて多孔性で,吸着・脱臭・脱色剤として用いる。また炭素の純度が高く,金属や非金属の炭化物の製造原料となる。

さとうだいこん

さとうだいこん【砂糖大根】
(a) sugar beet.

さとうだいこん

さとうだいこん [4] 【砂糖大根】
アカザ科の二年草。ヨーロッパ原産。主に,サトウキビの栽培不能な温帯北部で栽培。根は大根のように肥大する。根葉は柄が長く長卵形。根にショ糖を含み,砂糖の原料とする。茎・葉は飼料とする。甜菜(テンサイ)。ビート。

さとうちょう

さとうちょう [0] 【砂糖鳥】
オウム目インコ科の小鳥。全長約13センチメートル。全身鮮やかな緑色で,のどと腰が赤く,頭に青色の大きい紋がある。果実を食べ,甘いものを好む。休むときや寝るとき,木の枝にさかさにぶらさがる奇習をもつ。マレー半島からボルネオにかけて分布。

さとうつぐのぶ

さとうつぐのぶ 【佐藤継信】
(1158-1185) 平安末期の武将。忠信の兄。名は三郎。源義経四天王の一人。屋島で義経の身代わりとなって戦死した。

さとうづけ

さとうづけ [0] 【砂糖漬(け)】
果実・野菜などを煮てから砂糖に漬けること。また,そうした食品。長崎のブンタン漬け,西洋のマロン-グラッセなど。

さとうなおかた

さとうなおかた 【佐藤直方】
(1650-1719) 江戸中期の儒学者。備後福山の人。山崎闇斎に学んだが,師説に異を唱えて破門。のち福山藩・厩橋(前橋)藩に仕える。朱子学を基礎として封建道徳を絶対のものとし,赤穂浪士の行為も義理に背くものとして退けた。著「韞蔵録」「排釈録」など。

さとうのぶざね

さとうのぶざね 【佐藤誠実】
(1839-1908) 国学者。江戸生まれ。国学を黒川春村に,漢学を安積艮斎(アサカゴンサイ)に学ぶ。「古事類苑」編纂に努める。著「語学指南」「日本教育史」など。

さとうのぶひろ

さとうのぶひろ 【佐藤信淵】
(1769-1850) 江戸後期の農学者。出羽の人。江戸に出て儒・蘭・国学・神道を学ぶ。富国勧農・海防・兵学などの論説多く,絶対主義国家を構想する。宮崎安貞・大蔵永常と並んで江戸期の三大農学者とされる。著「経済要録」「農政本論」など。

さとうはちろう

さとうはちろう 【サトウハチロー】
(1903-1973) 詩人。東京生まれ。本名,佐藤八郎。佐藤紅緑の長男。童謡・歌謡曲などを数多く作詞。歌謡曲「リンゴの歌」,童謡「ちいさい秋みつけた」,詩集「おかあさん」など。

さとうはるお

さとうはるお 【佐藤春夫】
(1892-1964) 詩人・小説家。和歌山県生まれ。慶大中退。若くして「スバル」「三田文学」に才気あふれる詩文を発表,のち小説に転ずる。近代人の倦怠と鬱屈(ウツクツ)した自意識をその詩情の核とする。「殉情詩集」,小説「田園の憂鬱」「都会の憂鬱」など。

さとうみず

さとうみず [2] 【砂糖水】
砂糖を溶かした水。

さとうみつ

さとうみつ [4][2] 【砂糖蜜】
砂糖に酒を加えて煮たもの。

さとうもろこし

さとうもろこし [4] 【砂糖蜀黍】
モロコシの一変種。高さは約1メートル。茎の汁液が甘く,製糖植物や飼料として栽培される。ソルゴー。

さとうやし

さとうやし [4] 【砂糖椰子】
ヤシ科の高木。インドおよび東南アジア原産。高さ20メートルに達する。若い花序の軸を切って汁液を採り,砂糖をつくり,また発酵させて酒にする。茎のデンプンを食用とし,葉の繊維で縄などを作る。

さとおさ

さとおさ [0] 【里長】
村落の長。村長(ムラオサ)。

さとおや

さとおや [0] 【里親】
(1)他人の子を預かり親に代わって養育する人。そだて親。しとね親。
(2)児童福祉法に基づき,保護者のない児童や保護者に監護させることが不適当な児童の養育を,都道府県知事に委託された者。

さとおや

さとおや【里親】
a foster parent.

さとおり

さとおり [0] 【里下り】
奉公人が休みをもらって親元へ帰ること。里帰り。宿下がり。宿おり。

さとかぐら

さとかぐら [3] 【里神楽】
(1)宮中の御神楽(ミカグラ)に対して,諸社や民間で行われる神楽。巫女(ミコ)神楽・出雲神楽などの類。
(2)村里のひなびた神楽。笛や太鼓で囃(ハヤ)し,仮面をかぶり無言で演ずるものが多い。おかぐら。[季]冬。《むつかしき拍子も見えず―/曾良》
→江戸神楽

さとかた

さとかた【里方】
one's wife's family.

さとかた

さとかた [0] 【里方】
嫁や養子の実家。また,その親類筋。

さとがえり

さとがえり [3] 【里帰り】 (名)スル
(1)婦人が結婚後,実家へ帰ること。特に,婚姻習俗の一つとして,祝言後三日目,五日目などに初めて実家へ帰ること。婿を伴うことも多かった。里開き。
(2)「里下(オ)り」に同じ。

さとがえり

さとがえり【里帰り】
<make> one's first call at one's old home after marriage;mothering.→英和

さとがち

さとがち 【里勝ち】 (形動ナリ)
宮仕え人などが,実家で過ごす日が多いさま。「もの心ぼそげに―なるを/源氏(桐壺)」

さとがよい

さとがよい 【里通ひ】
遊里に通うこと。くるわがよい。「もはや―も今日切と/浮世草子・禁短気」

さとことば

さとことば [3] 【里言葉】
(1)地方のなまりのある言い方。いなかことば。国言葉。
(2)「郭(クルワ)言葉」に同じ。

さとご

さとご [0] 【里子】
子供を他人に預けて養育してもらうこと。また,その子供。「―に出される」

さとご

さとご【里子】
a foster child.〜に出す put out <a child> to nurse.

さとごころ

さとごころ [3] 【里心】
よその家や土地に行っている者が自分の家や郷里へ帰りたいと思う心。「―がつく」

さとごころ

さとごころ【里心がつく】
get homesick.

さとざくら

さとざくら [3] 【里桜】
ヤマザクラ系を主とした桜の栽培品種の総称。花は大きく,一重または八重咲きで,オオシマザクラの影響が著しい。ヤエザクラ・ボタンザクラといわれるものの大部分が含まれる。

さとし

さとし [0] 【諭し】
(1)さとすこと。説諭(セツユ)。
(2)神仏のお告げ。神託。「ただ事にあらず,さるべきものの―か,などぞ疑ひ侍りし/方丈記」

さとし

さと・し 【聡し】 (形ク)
⇒さとい

さとす

さと・す [2][0] 【諭す】 (動サ五[四])
(1)目下の者に,ことの道理を理解できるように言いきかせる。「懇々と―・す」「その不心得を―・す/浮雲(四迷)」
(2)神仏などがお告げによって人々に知らせる。「天変しきりに―・し/源氏(薄雲)」
〔「さとる」に対する他動詞〕

さとす

さとす【諭す】
admonish;→英和
remonstrate;→英和
reason (with);→英和
persuade.→英和
諭して…させる(させない) persuade (dissuade) <a person> into (from) <doing> .

さとすずめ

さとすずめ [3] 【里雀】
(1)人里にすむスズメ。
(2)遊里に通いなれた人。「梅川に焦れて通ふ―/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

さとずみ

さとずみ 【里住み】
(1)「里居(サトイ){(1)}」に同じ。「―よりは,をかしき事をも見聞きて/更級」
(2)「里居{(2)}」に同じ。
⇔内住み
「心安く―もえし給はず/源氏(桐壺)」

さとだ

さとだ [0] 【里田】
村里にある田。
⇔山田

さとだい

さとだい 【里内】
「里内裏(サトダイリ)」の略。りだい。

さとだいり

さとだいり [3] 【里内裏】
平安京で内裏の外に,外戚などの邸を一時的に内裏として用いたもの。里内(サトダイ)。今内裏。

さとつ

さとつ [0] 【嗩吶】
⇒さない(嗩吶)

さとどなり

さとどなり 【里隣】
隣り合っている家々。隣近所。「―の人,市をなして聞きければ/宇治拾遺 10」

さとながれ

さとながれ [3] 【里流れ】
里子が,そのまま里親の子供になってしまうこと。また,その子供。里子流れ。

さとなまり

さとなまり [3] 【里訛り】
遊里での特殊な言葉づかい。里言葉(サトコトバ)。遊里語。郭(クルワ)ことば。

さとなれる

さとな・れる [4] 【里馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さとな・る
(1)野鳥などが人里になれる。「あしひきの山ほととぎす―・れて/拾遺(雑春)」
(2)遊里の風習になじむ。「既に―・れた遊女が/濹東綺譚(荷風)」

さとぬし

さとぬし [0][2] 【里主・里之子】
(1)琉球王国で士族の位階の一。脇地頭(一村の領主)になりうるもの。
(2)琉球王国で一般士族の男子に対する敬称。平民からいう。旦那様。さとのし。

さとのし

さとのし 【里之子】
「さとぬし(里主){(2)}」に同じ。「すべて美童を―と称す/読本・弓張月(前)」

さとばら

さとばら [0] 【里腹】
嫁に行った女が,実家に帰って思う存分食べること。

さとばら=三日(ミツカ)

――三日(ミツカ)
里腹のあとは満腹で,三日も空腹を感じないということ。

さとび

さとび 【俚び】
〔動詞「俚ぶ」の連用形から〕
いなかじみていること。卑俗なこと。
⇔雅(ミヤ)び
「雅びと―とのけじめをわきまへ知るべきわざになむ/玉勝間」

さとびうた

さとびうた 【俚び歌】
いなかびた俗謡。俚謡(リヨウ)。

さとびことば

さとびことば 【俚び言葉】
さとびた言葉。いなか言葉。俚言(リゲン)。
⇔雅(ミヤ)び言葉

さとびごと

さとびごと 【俚び言・俗び言】
(1)いなか言葉。方言。
(2)日常話している言葉。世俗の言葉。

さとびと

さとびと [0] 【里人】
(1)その里に住んでいる人。その土地の人。
(2)宮仕えせずにいる人。民間の人。「宮人とよむ,―もゆめ/古事記(下)」
(3)里方の人。実家の人。「御かたがたの―侍る中に/源氏(花宴)」

さとびらき

さとびらき 【里開き】
〔「帰る」というのを嫌って「開く」といったもの〕
「里帰(サトガエ)り{(1)}」に同じ。「今日が―でございますから/滑稽本・浮世床 2」

さとぶ

さと・ぶ 【俚ぶ】 (動バ上二)
いなかじみる。ひなびる。「―・びたる簀の子の端つかたに居給へり/源氏(東屋)」

さとへん

さとへん [0] 【里偏】
漢字の偏の一。「野」などの「里」の部分。

さとぼう

さとぼう 【里坊】
山寺の僧などが,人里に設ける僧坊。「二条猪熊の―に落ちつき給ひて/盛衰記 47」

さとみ

さとみ 【里回・里廻】
人里のあたり。「見渡せば近き―をたもとほり今そ我が来る領巾(ヒレ)振りし野に/万葉 1243」

さとみ

さとみ 【里見】
姓氏の一。清和源氏新田義重流の戦国大名。義重の子義俊が上野国碓氷郡里見郷に住して里見氏を称す一方,頼朝に付き安房国守護。室町期,家基は結城合戦で敗死,その子義実が安房里見の祖となる。義尭以後戦国大名として発展。関ヶ原戦後,忠義の代で大久保忠隣事件に連座し,一族は滅びた。

さとみとん

さとみとん 【里見弴】
(1888-1983) 小説家。横浜生まれ。本名,山内英夫。東大中退。有島武郎・生馬の弟。「白樺」創刊に参加。道義的傾向と享楽的傾向を併存させた作風で,代表作「多情仏心」には独自の倫理観「まごころ哲学」を示す。他に「大道無門」「極楽とんぼ」など。

さとみはっけんでん

さとみはっけんでん 【里見八犬伝】
⇒南総(ナンソウ)里見八犬伝

さとみや

さとみや [2][0] 【里宮】
山上にある山宮または奥宮に対して,村里にある宮のこと。参拝の便宜のために設けられた場合と,里宮が先に成立し,のち山上に宮を設けた場合とがある。
⇔山宮

さとむら

さとむら [0] 【里村】
むらざと。

さとむら

さとむら 【里村】
(1)姓氏の一。
(2)江戸時代の連歌師の家。里村昌休(1510-1552)を祖とする。昌休没後,南家(昌叱(シヨウシツ)系)と北家(紹巴(ジヨウハ)系)の二家に分かれ,幕末に至るまで幕府に代々仕えた。

さとむらしょうたく

さとむらしょうたく 【里村昌琢】
(1574-1636) 江戸初期の連歌師。本名,景敏。母は紹巴の娘。幕府連歌師として活躍した。門弟中に,斎藤徳元・松江重頼・西山宗因らがいる。著「昌琢句集」「類字名所和歌集」など。

さとむらじょうは

さとむらじょうは 【里村紹巴】
(1525頃-1602) 室町末期の連歌師。奈良の人。本姓は松井氏か。別号,臨江斎・半醒子。里村昌休に学ぶ。昌休没後,当時の連歌界の第一人者となる。著「連歌至宝抄」「匠材集」など。

さとめぐり

さとめぐり [3] 【里回り】
アオダイショウ(青大将)の別称。

さとやま

さとやま [0] 【里山】
集落の近くにあり,かつては薪炭用木材や山菜などを採取していた,人と関わりのふかい森林。

さとゆき

さとゆき [0] 【里雪】
里に降る雪。特に,日本海側で平野部や海岸を中心に多量に降る雪。
⇔山雪

さとり

さとり [0] 【悟り・覚り】
(1)さとること。知らなかったことを知ること。気がつくこと,感づくこと。「―が遅い」「―の悪い男だ」
(2)〔仏〕 迷妄を去って,真理を会得すること。また,その真理。開悟。菩提。覚。
⇔迷い
「―を開く」「―の境地」

さとり

さとり【悟り】
(1)[理解]comprehension;→英和
understanding.→英和
(2)[悟道]spiritual awakening;philosophy.→英和
〜が良(悪)い be quick (slow) to understand.〜を開く attain enlightenment;be spiritually awakened.

さとりえ

さとりえ [3] 【悟り絵】
判じ絵の一。ある意味をわからせるために,寓意をもたせた絵。鎌と輪の絵に「ぬ」の字を添えて「かまわぬ」と読ませる類。

さとりすます

さとりすま・す [5] 【悟り澄ます】 (動サ五[四])
すっかり悟っているという様子をしている。「―・した顔つき」

さとる

さと・る [0][2] 【悟る・覚る】 (動ラ五[四])
(1)表面には表れていないことをおしはかって知る。感づく。「言外の意を―・る」「相手に―・られないようにそっと近づく」「死期を―・る」
(2)道理を知る。明らかに知る。「事の重大性を―・る」「日のあたる所には屹度(キツト)影がさすと―・つた/草枕(漱石)」「天文・暦数によく―・り/今昔 9」
(3)(仏教で)欲望・執着・迷いなどを去って,真理を会得する。悟りを開く。
〔「さとす」に対する自動詞〕
[可能] さとれる

さとる

さとる【悟る】
(1)[気付く]see;→英和
realize;→英和
be aware <of> ;[理解]understand;→英和
comprehend.→英和
(2)[悟道]attain enlightenment;find one's philosophy.悟られずに without being noticed; <enter the room> unnoticed.→英和

さとわ

さとわ [0] 【里回・里曲】
里のあたり。さとみ。「―の火影(ホカゲ)も,森の色も/小学唱歌((朧月夜))」

さとわらわ

さとわらわ [3] 【里童】
村里に住んでいる子供。田舎の子供。さとわらべ。

さど

さど 【佐渡】
(1)旧国名の一。新潟県の佐渡島(サドガシマ)にあたる。
(2)「佐渡島」の略。

さど

さど [1] 【砂土】
10パーセント程度の粘土を含み,他はほとんど砂からできている土壌。保水力がなく耕作に適さない。

さどう

さどう [1] 【茶道】
(1)「ちゃどう(茶道)」に同じ。
(2)「茶頭(サドウ)」に同じ。

さどう

さどう【茶道】
the tea ceremony.

さどう

さどう【作動】
operation;→英和
functioning.〜する operate;→英和
function.→英和

さどう

さどう [1] 【茶頭】
貴人に仕えて茶事をつかさどった茶の師匠。安土桃山時代に千宗易(利休)・津田宗及らが信長・秀吉の茶頭を務め,江戸時代には各藩にも茶道方という職掌ができた。禅院では「ちゃじゅう」と読んだ。
〔「茶堂」「茶道」とも書く〕

さどう

さどう [0] 【作動】 (名)スル
機械が運転しはじめること。「エンジンが―する」

さどう

さどう 【左道】
⇒さとう(左道)

さどう

さど・う (動ハ四)
愛におぼれる。迷う。
→さどわす

さどうぐち

さどうぐち [2] 【茶道口】
茶室で,点前(テマエ)をする亭主の出入り口。方立口(ホウダテグチ)・火灯口(カトウグチ)などの形式がある。勝手口。茶立て口。亭主口。

さどうせいげんそうち

さどうせいげんそうち [8] 【差動制限装置】
⇒エル-エス-ディー( LSD )(1)

さどうたい

さどうたい [0] 【作動体】
⇒効果器(コウカキ)

さどうはぐるまそうち

さどうはぐるまそうち [8] 【差動歯車装置】
二つ以上の運動の差または和を一つの運動にして出力する歯車装置。遊星歯車装置などを応用する。自動車ではカーブを曲がるとき,左右の駆動輪の回転数とトルクの差を吸収してスムーズに走るために用いる。ディファレンシャル-ギア。デフ。

さどうぼうず

さどうぼうず [4] 【茶道坊主】
「茶坊主(チヤボウズ){(1)}」に同じ。

さどおけさ

さどおけさ 【佐渡おけさ】
新潟県の民謡。佐渡郡相川町に始まる盆踊り唄。1926年(大正15)レコード化され全国に広まった。

さどがしま

さどがしま 【佐渡島】
新潟県に属し,新潟市の北西海上にある日本海最大の島。面積八五七平方(キロメ―トル)。古くからの流刑地。江戸時代は幕府の直轄領で,佐渡金山で繁栄。史跡・景勝に富む観光地。佐渡。

さどぎつね

さどぎつね 【佐渡狐】
狂言の一。佐渡と越後の百姓が,佐渡に狐がいるかいないかを論争し,刀を賭(カ)ける。佐渡の百姓は裁定者に贈賄して賭けに勝つが,最後に狐の鳴き声を尋ねられて,ごまかしを見破られる。

さどく

さどく [0] 【査読】 (名)スル
水準に達しているかどうかを審査するために読むこと。

さどのいん

さどのいん 【佐渡院】
順徳上皇の異名。承久の乱で佐渡に配流されたことからいう。

さどぶぎょう

さどぶぎょう [3] 【佐渡奉行】
江戸幕府の職名。1601年佐渡代官の名称で設置。老中の支配下にあって,佐渡の統治,鉱山の管理,海上の警戒などに当たった。

さどやひこよねやまこくていこうえん

さどやひこよねやまこくていこうえん 【佐渡弥彦米山国定公園】
新潟県の佐渡島と対岸の弥彦・角田山および米山の景勝地からなる国定公園。美しい海岸と海を展望する山地が主。

さどわ∘す

さどわ∘す サドハス (連語)
〔動詞「さどう」の未然形に尊敬の助動詞「す」の付いたもの〕
愛におぼれていらっしゃる。迷っていらっしゃる。「里人の見る目恥づかし左夫流児(サブルコ)に―∘す君が宮出後風(ミヤデシリブリ)/万葉 4108」

さどわら

さどわら サドハラ 【佐土原】
宮崎県中東部,宮崎市の北に接する町。近世は島津氏の城下町。佐土原人形を特産。

さない

さない [0] 【嗩吶】
清楽(シンガク)に用いる木管楽器。チャルメラに類した七孔の縦笛。約42センチメートル。唐人笛。さとつ。
→さない【嗩吶】[音声]

さないぶし

さないぶし 【左内節】
浄瑠璃節の一派。寛永・正保(1624-1648)頃,京都で薩摩浄雲の門人,左内若狭掾が始めたもの。

さなえ

さなえ【早苗】
rice sprouts.

さなえ

さなえ [0] 【早苗】
〔「さ」は接頭語〕
苗代から田へ移し植えるころの,稲の若い苗。田植え用の稲の苗。わさなえ。[季]夏。《―とる手許の水の小揺かな/虚子》

さなえうた

さなえうた [3] 【早苗唄】
「田植え唄」に同じ。

さなえうち

さなえうち [0] 【早苗打ち】
田植えのとき,植える人たちに苗を配ること。また,その人。苗打ち。

さなえづき

さなえづき [3] 【早苗月】
陰暦五月の異名。さつき。

さなえとんぼ

さなえとんぼ [4] 【早苗蜻蛉】
サナエトンボ科のトンボの総称。体は黒と黄緑色の斑紋がある。成虫は早春より夏にかけて出現する。キイロサナエ・ウチワヤンマなど。

さなえどり

さなえどり [3] 【早苗鳥】
ホトトギスの異名。

さなか

さなか [1] 【最中】
物事が盛んに行われているとき。さいちゅう。もなか。「激戦の―」「大雨の―に外へ飛び出す」

さなかずら

さなかずら 【真葛】
■一■ (名)
サネカズラの古名。「―の根を舂(ツ)き,其の汁の滑(ナメ)を取りて/古事記(中訓)」
■二■ (枕詞)
つるが伸びて,一度分かれてもまた交差することから,「後(ノチ)もあふ」にかかる。「―後も逢はむと/万葉 3280」

さながら

さながら [0] 【宛ら】 (副)
(1)二つの事物・状態が似ているさまにいう。
 (ア)(下に「…のような」「…のごとく」などを伴って)ちょうど。まるで。「草原は―海のようだった」
 (イ)(名詞の下に付いて)…そのまま。…そっくり。「本番―に行う」
(2)まったく。ひたすら。「沖の鴎の―白きは/ふところ日記(眉山)」
(3)そのまま。そのままの状態で。「たえて,ことづてもなし。―六月になりぬ/蜻蛉(中)」
(4)そっくり全部。のこらず。「大事を思ひ立たん人は去りがたく心にかからん事の本意をとげずして,―捨つべきなり/徒然 59」

さながら

さながら【宛ら】
as it were;just like.

さなき

さなき 【鐸】
「たく(鐸)」に同じ。「鉄(クロガネ)の―を作らしむ/古語拾遺」

さなきだに

さなきだに (連語)
それでなくてさえ。「―広い座敷が愈(イヨイヨ)広く/続風流懺法(虚子)」

さなぎ

さなぎ [0] 【蛹】
完全変態をする昆虫が幼虫期と成虫期との間に経過する特殊な発育段階。幼虫器官の退化と成虫器官の形成が起こる。はね・胸脚などを備えるがほとんど機能しない。普通は移動せず,食物もとらない。蛹虫(ヨウチユウ)。

さなぎ

さなぎ【蛹】
《動》a chrysalis;→英和
<become> a pupa.→英和

さなぎゆ

さなぎゆ [3] 【蛹油】
蚕の蛹から採取した油。蛹あぶら。

さなくとも

さなくとも 【然なくとも】 (連語)
そうでなくても。

さなくば

さなくば (連語)
そうでなければ。さもなければ。「刺殺さん,―自(ミズカ)ら死んのみと/鉄仮面(涙香)」

さなげやま

さなげやま 【猿投山】
愛知県北部,瀬戸市と豊田市の境にある山。海抜629メートル。古代・中世の窯址(ヨウシ)群がある。

さなご

さなご [0] 【核子】
(1)瓜のたね。うりざね。
(2)米の粉のかす。粉をふるうとき,篩(フルイ)に残るもの。

さなす

さな・す 【さ寝す】 (動サ四)
〔「なす」は「ぬ(寝)」の尊敬語〕
おやすみになる。ねていらっしゃる。「娘子(オトメ)らが―・す板戸を押し開き/万葉 804」
→さぬ

さなだ

さなだ [0] 【真田】
「真田紐(ヒモ)」「真田織」の略。

さなだ

さなだ 【真田】
長野県東部,小県(チイサガタ)郡の町。戦国時代の真田氏の出身地。菅平や真田温泉などで知られる。

さなだ

さなだ 【真田】
姓氏の一。信濃の豪族。海野氏の出身。戦国時代,幸隆が信濃国真田荘に住したのに始まる。

さなだ

さなだ【真田紐(ひも)】
a braid.→英和
真田虫 a tapeworm.→英和

さなだうち

さなだうち [3][0] 【真田打ち】
「真田紐(ヒモ)」に同じ。

さなだおり

さなだおり [0] 【真田織(り)】
細幅織物の一。絹糸または綿糸で,真田紐のように織ったもの。普通,帯地または紐にする。さなだ。

さなだじゅうゆうし

さなだじゅうゆうし 【真田十勇士】
真田幸村に仕えたと伝えられる一〇人の勇士。猿飛佐助・霧隠才蔵・三好清海入道・三好伊三(イサ)入道・穴山小介・海野六郎・筧(カケイ)十蔵・根津甚八・望月六郎・由利鎌之助の一〇人。明治・大正期にかけて刊行された立川文庫に登場し,人気を博した。

さなだのぶゆき

さなだのぶゆき 【真田信之】
(1566-1658) 安土桃山・江戸初期の武将。昌幸の長男。初代松代藩一〇万石藩主。徳川家康に出仕し,沼田城主となる。関ヶ原およびそれ以後の戦いでは徳川方に属し,戦後父の旧領上田に移り,のち松代に移封されて真田家を存続させた。

さなだひも

さなだひも [3] 【真田紐】
〔天正(1573-1592)の頃,真田昌幸(マサユキ)が初めてこの紐で刀の柄(ツカ)を巻いたという〕
太い木綿糸で平たく厚く編んだ組紐。さなだ。真田打ち。

さなだまさゆき

さなだまさゆき 【真田昌幸】
(1547-1611) 安土桃山時代の武将。信濃上田城主。初め,織田信長・徳川家康らに属す。関ヶ原の戦いでは豊臣方にくみし,徳川秀忠の西上を上田城に拠(ヨ)って阻止した。のち,高野山麓九度山に蟄居(チツキヨ)。

さなだむし

さなだむし [3] 【真田虫】
〔形が真田紐に似ていることから〕
ジョウチュウの別名。

さなだやま

さなだやま 【真田山】
大阪市天王寺区,大阪城の南方にある小丘。大坂冬の陣のとき,真田幸村が陣を構えた所といわれる。

さなだゆきむら

さなだゆきむら 【真田幸村】
(1567-1615) 安土桃山時代の武将。昌幸の次男。名は信繁(ノブシゲ)。関ヶ原の戦いでは父とともに豊臣方で戦い,のち高野山麓九度山に蟄居(チツキヨ)。大坂冬の陣では大坂城にはいり,出城(真田丸)を築いて東軍を悩まし,夏の陣で戦死した。

さなぶり

さなぶり 【早苗饗】
〔「さ上(ノボ)り」の転〕
田植えを終えた祝い。[季]夏。《―や髪撫でつけし日焼妻/高野素十》

さなら∘ず

さなら∘ず 【然ならず】 (連語)
(1)そうではない。「―∘ぬことだに人の御ためには善様(ヨサマ)の事をしも/源氏(葵)」
(2)普通ではない。「―∘ぬうち解けわざもし給ひけり/源氏(末摘花)」

さなり

さなり 【細鳴り】
小さな物音。「歩(アリ)くといへども,―もなく,忍び歩(アリ)きのてい也/御伽草子・猫」

さに

さに 【さ丹】
〔「さ」は接頭語〕
赤い色。丹(ニ)。「大和の宇陀の真赤土(マハニ)の―つかば/万葉 1376」

さにあらず

さにあらず 【然に非ず】 (連語)
そうではない。「図星だと思ったが―」

さにつらう

さにつらう (枕詞)
赤く美しい意から,「君」「妹」「色」などにかかる。「―妹を思ふと/万葉 1911」

さにわ

さにわ 【さ庭】
(1)神おろしをして,神のお告げを聞く場所。斎場。「―に居て,神の命を請ひき/古事記(中訓)」
(2)神のお告げを承る人。霊媒者。「中臣烏賊津使主を喚(メ)して―とす/日本書紀(神功訓)」
(3)神楽(カグラ)で,和琴(ワゴン)を弾く人。

さぬ

さ・ぬ 【さ寝】 (動ナ下二)
〔「さ」は接頭語〕
寝る。共寝する。「白たへの翼(ハネ)さし交(カ)へて打ち払ひ―・ぬとふものを/万葉 3625」

さぬき

さぬき 【讃岐】
旧国名の一。香川県全域を占める。讃州(サンシユウ)。

さぬき

さぬき 【讃岐】
(241頃-?) 平安末期・鎌倉初期の歌人。源頼政の女(ムスメ)。二条天皇に仕え,後に後鳥羽天皇中宮任子(宜秋門院)に仕えた。俊恵が主催した歌林苑の会衆の一人。建保の頃まで歌壇で活躍。二条院讃岐。千載和歌集以下の勅撰集に七二首入集。家集「二条院讃岐集」

さぬきがん

さぬきがん [3] 【讃岐岩】
瀬戸内海周辺に産する古銅輝石安山岩。黒色・緻密(チミツ)でかたく,たたくと響くので,かんかん石ともいわれる。石器用石材として利用された。サヌカイト。

さぬきさんみゃく

さぬきさんみゃく 【讃岐山脈】
香川・徳島の県境となる山脈。北側には讃岐平野が広がり,南側には吉野川が東へ流れる。

さぬきのすけのにっき

さぬきのすけのにっき 【讃岐典侍日記】
日記。二巻。讃岐入道藤原顕綱の女(ムスメ)長子作。天仁年間(1108-1110)の成立か。堀河天皇の発病から崩御までを記した上巻と,鳥羽天皇の即位から大嘗会までを記した下巻とから成る。

さぬきへいや

さぬきへいや 【讃岐平野】
香川県にある瀬戸内海に面する平野。昔から集約的な土地利用が行われ,灌漑用の溜め池が多い。

さね

さね (副)
(1)まことに。必ず。「行きて見てあすも―来むなかなかにをちかた人は心おくとも/源氏(薄雲)」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)決して。少しも。「立ちかはり月重なりて逢はねども―忘らえず面影にして/万葉 1794」

さね

さね [1] 【実・核】
〔真根(サネ)の意〕
(1)果実のたね。核(カク)。
(2)物事の中核となるもの。「文稍くに異(ケ)なりといへども,その―一なり/日本書紀(仁賢訓)」
→ざね(実)
(3)〔建〕 板と板とをはぎ合わせるとき,一方の板の側面につける細長い突出部。他方の板に細長い溝を作ってこれとかみ合わせる。さねほぞ。
→さねはぎ
(4)陰核。ひなさき。

さね

さね [1] 【札】
甲冑(カツチユウ)の材料となる鉄・革の小板。鱗(ウロコ)のように数多く並べ重ね,糸・革でつづる。こざね。

さねかずら

さねかずら 【真葛・実葛】
■一■ [3] (名)
マツブサ科のつる性常緑低木。山地に生え,また庭木や盆栽とされる。樹皮の粘液を髪油の材料としたので美男葛(ビナンカズラ)の別名がある。葉は長楕円形で,光沢がある。夏,葉腋に黄白色の小花をつける。果実は球状の小液果で,赤く熟す。古名サナカズラ。[季]秋。
■二■ (枕詞)
「さなかずら」に同じ。「いや遠長く」「後(ノチ)もあふ」にかかる。「―後も逢はむと/万葉 207」
真葛■一■[図]

さねさし

さねさし (枕詞)
「相模(サガム)」にかかる。語義・かかり方未詳。「―さがむの小野に燃ゆる火の/古事記(中)」

さねたかこうき

さねたかこうき 【実隆公記】
室町後期の公家,三条西実隆の日記。1474年から1536年までの朝廷や公武の動静,荘園の様相や文化状況などをしるす。

さねつぎ

さねつぎ [0][2] 【実接ぎ】
「実矧(サネハ)ぎ」に同じ。

さねづくり

さねづくり [3] 【実造り】
「印籠決(インロウジヤク)り」に同じ。

さねはぎ

さねはぎ [0][2] 【実矧ぎ】
板の接ぎ方の一。一方の板に実(サネ)を,他方の板にそれを受ける溝を作って接ぎ合わせる方法。さねつぎ。
→雇い実(ザネ)矧ぎ

さねばしら

さねばしら [3] 【実柱】
土蔵の扉をつけるための柱。入り口左右の壁に建て入れ,これに扉の金具をとりつける。

さねひじき

さねひじき [3] 【実肘木】
斗栱(トキヨウ)で,最上部にあって桁を直接受ける肘木。普通,装飾的なくり形をつける。

さねぶと

さねぶと [0] 【核太】
「核太棗(ナツメ)」に同じ。

さねぶとなつめ

さねぶとなつめ [5] 【核太棗・酸棗】
ナツメの一変種。中国北部に自生,薬用に栽植される。果実はナツメより小さく,肉が薄く酸味が強い。仁(ジン)を漢方で強壮・鎮静剤とする。さねぶと。

さねほぞ

さねほぞ [0] 【実枘】
「さね(実){(4)}」に同じ。

さねみきょうき

さねみきょうき 【実躬卿記】
鎌倉末期の公卿三条実躬の日記。七四巻。1283年から1307年までの記録で,両統分立時の政治状況を知る貴重な史料。先人記。愚林記。

さねもり

さねもり 【実盛】
能の一。二番目物。世阿弥作。遊行(ユギヨウ)上人が実盛首洗池の辺りで回向していると,斎藤実盛の霊が現れ,白髪を染め錦の直垂(ヒタタレ)を着て出陣したが,奮戦むなしく手塚太郎に討たれたさまを物語る。

さねもりおくり

さねもりおくり 【実盛送り】
虫送りの行事。非業の死を遂げた斎藤実盛が稲の害虫に化したという伝説に基づく。わらで人形を作り,鉦(カネ)・太鼓をたたき,囃子詞(ハヤシコトバ)を唱えつつ村境や川まで送り捨てる。実盛祭り。
→斎藤実盛

さねもりものがたり

さねもりものがたり 【実盛物語】
人形浄瑠璃「源平布引滝(ゲンペイヌノビキノタキ)」の三段目「九郎助住家」の場の通称。

さの

さの 【佐野】
姓氏の一。

さの

さの 【佐野】
(1)栃木県南部の市。もと佐野氏の城下町,日光例幣使街道の宿場町として発展。古くから佐野縮(チヂミ)の産地として知られ,縫製業が盛ん。近年,金属・機械工業が立地。
(2)群馬県高崎市の南東部の地名。謡曲「鉢木(ハチノキ)」の舞台で,その主人公佐野源左衛門の邸跡と伝える常世神社がある。
→佐野の船橋(フナハシ)
(3)和歌山県新宮市南端の地名。「佐野の渡(ワタリ)」(歌枕)で有名。狭野。「駒とめて袖打ちはらふかげもなし―の渡りの雪の夕暮/新古今(冬)」

さのう

さのう【砂嚢】
a sandbag;→英和
a gizzard (鳥の).→英和

さのう

さのう [0] 【砂嚢】
(1)砂を入れた袋。すなぶくろ。
(2)鳥類で,前後二部に分かれた胃の後方の部分。筋肉が多く胃壁は強く厚い。鳥類は歯をもたないので,飲み込んだ砂や小石を砂嚢に満たし食べ物をすり砕く。すなぎも。すなぶくろ。筋胃(キンイ)。
(3)ミミズなどの貧毛類や昆虫の嗉嚢(ソノウ)に続く部分。丈夫な筋壁をもち,中に含まれる砂粒やキチン質の胃歯などで食物をすり砕く。

さのう

さのう [0][1] 【左脳】
大脳の左半分。言語・文字などの情報の処理を行なっていると考えられている。

さのけんざん

さのけんざん 【佐野乾山】
尾形乾山が晩年になって下野(シモツケ)国佐野で焼いた陶器。

さのさぶし

さのさぶし 【さのさ節】
1897年(明治30)頃から流行した俗謡の一。一節の終わりに「さのさ」という囃子詞(ハヤシコトバ)がつく。

さのさ節

さのさぶし 【さのさ節】
1897年(明治30)頃から流行した俗謡の一。一節の終わりに「さのさ」という囃子詞(ハヤシコトバ)がつく。

さのしょうえき

さのしょうえき 【佐野紹益】
⇒灰屋(ハイヤ)紹益

さのじがすり

さのじがすり [4] 【サの字絣】
絣柄の一。十字絣の変化で,片仮名のサの字に似たもの。小柄で男物用とする。

さのじろざえもん

さのじろざえもん 【佐野次郎左衛門】
江戸中期の下野(シモツケ)国佐野の農民。吉原の遊女八橋に通いつめたが愛想づかしをされ,八橋ほか大勢を斬殺した。これを脚色した歌舞伎に四世鶴屋南北作「杜若艶色紫(カキツバタイロモエドゾメ)」,三世河竹新七作「籠釣瓶花街酔醒(カゴツルベサトノエイザメ)」などがある。

さのつどり

さのつどり 【さ野つ鳥】
〔「さ」は接頭語〕
■一■ (名)
野に巣くっている鳥。キジの別名。「我を思へか―来鳴き翔らふ/万葉 3791」
■二■ (枕詞)
野にすむ代表的な鳥として,「きぎし」にかかる。「―きぎしはとよむ/古事記(上)」

さのつねたみ

さのつねたみ 【佐野常民】
(1822-1902) 政治家。佐賀藩の人。西南戦争の際,博愛社を創設,のち日本赤十字社と改称して社長となった。元老院議長・枢密顧問官などを歴任。

さのつねひこ

さのつねひこ 【佐野経彦】
(1834-1906) 明治期の神道家。豊前の人。饒速日命(ニギハヤヒノミコト)を高祖と仰ぐ神理教を開教。

さのとしかた

さのとしかた 【佐野利器】
(1880-1956) 建築構造学者。山形県生まれ。東京帝大卒。鉄骨・鉄筋コンクリート構造学を研究,耐震構造学の基礎を築く。日本最初の鉄骨構造建築(丸善書店)の設計者。

さののおとがみのおとめ

さののおとがみのおとめ 【狭野弟上娘子】
奈良中期の女流歌人。中臣宅守(ナカトミノヤカモリ)が禁を犯して娘子を娶(メト)ったため,宅守は越前に流された。その折の贈答歌六三首が万葉集にあり,うち二三首の娘子の作は,悲恋を情熱的に歌い上げている。狭野茅上(サノノチガミノ)娘子と伝える写本もある。生没年未詳。

さののげんざえもんのじょうつねよ

さののげんざえもんのじょうつねよ 【佐野源左衛門尉常世】
鎌倉時代の武士。上野(コウズケ)国佐野に住し,謡曲「鉢木(ハチノキ)」の主人公として名高い。
→鉢木

さののちがみのおとめ

さののちがみのおとめ 【狭野茅上娘子】
⇒狭野弟上娘子(サノノオトガミノオトメ)

さののふなはし

さののふなはし 【佐野の船橋】
群馬県高崎市佐野を流れる烏川(カラスガワ)にあった橋。((歌枕))「東路(アズマジ)の―かけてのみ思渡(オモイワタ)るを知る人のなさ/後撰(恋二)」

さのぼり

さのぼり [2] 【さ上り】
田植えが終わったあと,田の神を送る儀礼。さなぶり。しろみて。
⇔さおり

さのまなぶ

さのまなぶ 【佐野学】
(1892-1953) 社会運動家。大分県生まれ。東京帝大卒。全国水平社創立の契機となる論文を発表。1927年(昭和2)日本共産党委員長。四・一六事件で検挙され,獄中で転向声明を発表,強い衝撃を与えた。戦後,早大教授。著「唯物史観批判」ほか。

さのみ

さのみ [1] 【然のみ】 (副)
〔副詞「さ」に強意の助詞「のみ」の付いた語。現代では下に打ち消しを伴う〕
(1)それほど。たいして。「背は…―高いといふ程でもないが/浮雲(四迷)」
(2)そのように。そう一概に。「よき人は知りたることとて,―知り顔にやは言ふ/徒然 79」

さは

さは [1] 【左派】
革新的な政治団体。また,ある組織内での,急進派。
⇔右派

さは

さは【左派】
the left wing;a leftist (人).→英和

さは

さは 【然は】 (連語)
〔副詞「さ(然)」に助詞「は」の付いたもの〕
そのようには。そうは。さようには。「―申すとも,はや焼きて見給へ/竹取」

さは=あれ

――あれ
そうではあるけれども。

さは=然(サ)り乍(ナガ)ら

――然(サ)り乍(ナガ)ら
それはそうだが。

さは=言え

――言え
そうはいうものの。しかしながら。

さはい

さはい [1][0] 【差配】 (名)スル
(1)とりさばくこと。とりしきること。処置。「仕事の―をする」
(2)指図をすること。また,指図をする人。「函館松前一円に俺們(ワレワレ)―なし居たるに/近世紀聞(延房)」
(3)持ち主の代わりに,貸し家や貸し地を管理すること。また,その人。「敷金と家賃と―の名とを,手帳に書き留めて出た/雁(鴎外)」

さはい

さはい【差配】
agency.→英和
差配人 a land[house]agent.

さはち

さはち [0] 【沙鉢・皿鉢】
〔「浅鉢(アサハチ)」の転〕
浅い大きな磁器の鉢。

さはちりょうり

さはちりょうり [4] 【皿鉢料理】
高知県の郷土料理の一。九谷焼や伊万里焼の大皿にタイ・カツオ・貝の刺身,組み物(煮物・焼き物・揚げ物),鮨(スシ)(サバの姿鮨や魚の押し鮨)を盛りつけた宴会料理。さわちりょうり。

さはり

さはり [0] 【響銅・胡銅器・砂張】
銅・スズ・鉛の合金。また,それを用いた,仏具や種々の器物。
〔朝鮮の食器サバルも合金であり,その音転ともいわれる〕

さはん

さはん [0] 【茶飯】
茶と飯。転じて,日常ごくありふれていること。「―の日用に活計す/正法眼蔵」

さはんじ

さはんじ [2] 【茶飯事】
日常ごくありふれた事柄。「日常―」

さはんじ

さはんじ【茶飯事】
⇒日常(茶飯事).

さば

さば 【生飯】
〔唐音「さんはん」の転か。「散飯」「三飯」「三把」とも書く〕
〔仏〕 鬼神・餓鬼・衆生のために,食前に少量の飯を取り分けて,野外や屋根の上などに置くこと。また,その飯。出生(スイサン)。さんば。さんぱん。

さば

さば【鯖】
a mackerel.→英和
〜を読む cheat in counting.

さば

さば [0] 【鯖】
スズキ目サバ科のうち,サバ類の海魚の総称。全長40〜50センチメートルほど。体は紡錘形で,やや側扁する。体色は背面が青緑色で,腹面は銀白色。熱帯・温帯の沿岸に分布し,日本近海では一般にマサバとゴマサバの二種をさす。沖縄県以南に体高がやや高くて側扁する近縁種のグルクマがいる。食用。[季]夏。
鯖[図]

さば

さば (接続)
それならば。それでは。「―翁丸にこそはありけれ,よべは隠れしのびてあるなりけりと/枕草子 9」

さば

さば 【娑婆】
「しゃば(娑婆)」に同じ。「―の外の岸にいたりて/源氏(若菜上)」

さば=の生(イ)き腐(グサ)れ

――の生(イ)き腐(グサ)れ
サバはいたみ方が非常に早いということ。サバの肉にはヒスチジンが多く,これが漁獲後短時間のうちに酵素分解してヒスタミンに変化し,アレルギー性の人に蕁麻疹(ジンマシン)などの反応を起こさせる。

さば=を読む

――を読・む
〔サバはいたみやすいので,数えるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことが多いからという〕
自分の利益になるように,数をごまかす。

さばえ

さばえ 【五月蠅】
夏の初めに群がる蠅。[紀(神代下訓注)]

さばえ

さばえ (感)
さよなら。さらば。主に,遊女が別れの挨拶(アイサツ)に用いた語。「不動は目黒へお帰り―/松の葉」

さばえ

さばえ 【鯖江】
福井県中北部の市。誠照(ジヨウシヨウ)寺の門前町,間部(マナベ)氏の城下町として発展。眼鏡枠や越前漆器の生産と機業が行われる。

さばえなす

さばえなす 【五月蠅なす】
陰暦五月頃の蠅の形状から比喩的に,数多いさまや,うるさい状態を表す慣用的副詞句。「―騒く舎人(トネリ)は白たへに衣取り着て/万葉 478」

さばおり

さばおり [0] 【鯖折(り)】
相撲の決まり手の一。両手で相手のまわしを引きつけ,自分の上背と体重で相手を圧して,相手の腰をくじいて押し倒す手。腰挫(コシクジ)き。

さばかり

さばかり 【然許り】 (副)
〔副詞「さ」に助詞「ばかり」の付いた語から〕
(1)それくらい。あのくらい。あんなにも。「この殿の御心―にこそとて/徒然 10」
(2)非常に。たいへん。「―寒き夜もすがら/徒然 23」

さばき

さばき [1][3] 【裁き】
〔動詞「裁く」の連用形から〕
正邪・理非の判断をすること。また,その判断。審判。裁断。「―が下る」「―を受ける」

さばき

さばき [1][3] 【捌き】
〔動詞「捌く」の連用形から〕
(1)うまく取り扱うこと。「手綱の―が巧みだ」「包丁―」
(2)物事を処理すること。「万事ひとりの―にて/浮世草子・風流曲三味線」
(3)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。髷(マゲ)の元結が切れて,髪が乱れたさまを表したもの。

さばき

さばき【裁き】
judgment;decision.→英和

さばきがみ

さばきがみ 【捌き髪】
解いたままで結っていない髪。ざんばら髪。「瞿麦(ナデシコ)の揃へ浴衣,皆―になつて/浮世草子・一代男 7」

さばきのにわ

さばきのにわ 【裁きの庭】
法廷。

さばきふで

さばきふで [3] 【捌き筆】
穂先を糊(ノリ)で固めず,ほぐした状態の筆。

さばきやく

さばきやく [0] 【捌き役】
演劇で,劇中の事件を取り捌き理非曲直を明らかにする役柄。「天一坊」の大岡越前守,「先代萩」の細川勝元など。

さばく

さばく [0] 【砂漠・沙漠】
熱帯・温帯の大陸で,年降雨量200ミリメートル以下の乾燥地帯にできる荒原。土壌が発達せず耐乾性の強いキク科植物や,サボテンなどが疎生する。乾荒原。サハラ砂漠・ゴビ砂漠・カラハリ砂漠など。

さばく

さばく【砂漠】
a desert.→英和

さばく

さば・く [2] 【裁く】 (動カ五[四])
〔「捌く」と同源〕
善悪・理非の判断をする。(裁判官が)判決を下す。「公平に―・く」「検断出て―・く/狂言・茶ぐり(天正本)」
[可能] さばける

さばく

さばく [0] 【佐幕】
〔「佐」は助ける意〕
幕末,勤王・倒幕の思想に反対し,江戸幕府の存続を支持したこと。

さばく

さば・く [2] 【捌く】
■一■ (動カ五[四])
(1)入り乱れたりからんだりしているものを解きほぐす。「裾を―・く」「(相撲デ)さがりを―・いて仕切りにはいる」
(2)鳥・魚などを切り分ける。解体する。「鰹(カツオ)を―・く」
(3)扱いにくいものをうまく扱う。また,道具などを使いこなす。「馬の手綱を巧みに―・く」「飛車をうまく―・く」「包丁を―・く」
(4)物事を手際よく処理する。「山のような仕事を一人で―・く」
(5)商品を売り尽くす。「在庫を―・く」
(6)目立つように振る舞う。「何事にも―・きたがつて出過ぎる故/洒落本・傾城買四十八手」
〔「さばける」に対する他動詞〕
[可能] さばける
■二■ (動カ下二)
⇒さばける

さばく

さばく【捌く】
[操作]handle;→英和
dispose of;manipulate;→英和
sell (売る);→英和
find a market <for> .→英和

さばく

さばく【裁く】
try;→英和
judge;→英和
decide.→英和
犯人(事件)を〜 try a criminal (case).→英和

さばくか

さばくか [0] 【砂漠化】
砂漠周辺などで,過放牧,森林伐採,草原の農地化,塩類化などにより,乾燥地域が砂漠になること。

さばくきこう

さばくきこう [4] 【砂漠気候】
年間の降水量が蒸発量より少ない乾燥気候で,年間降水量が250ミリメートル未満のもの。樹木がほとんど生育せず,気温も年較差より日較差が大きい。中央アジア・北アフリカ・オーストラリアなどの砂漠にみられる。

さばくのふね

さばくのふね [5] 【砂漠の船】
ラクダの異名。

さばくる

さばく・る 【捌る】 (動ラ四)
取り扱う。処理する。さばく。「家に帰りて魚―・りける所に/沙石 7」

さばぐも

さばぐも [0] 【鯖雲】
巻積雲の通称。うろこ雲。

さばけ

さばけ [3] 【捌け】
〔動詞「捌ける」の連用形から〕
(1)売れてゆくこと。売れ行き。「商品の―がいい」
(2)物わかりのいいこと。「―のわるい人」

さばけぐち

さばけぐち [3] 【捌け口】
品物の売れ先。はけぐち。

さばけた

さばけた【捌けた】
sociable;→英和
frank.→英和
〜ことを言う talk sense.

さばける

さば・ける [3] 【捌ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さば・く
(1)もつれていたものが解ける。
(2)商品が売り切れる。よく売れる。「午前中に全部―・けた」
(3)世慣れていて物わかりがよく,相手に気安い感じを与える。「檀那は―・けた方だから,遠慮なんぞなさらないが好い/雁(鴎外)」
(4)砕ける。割れる。「沖津白波―・けて忍べ/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
〔「さばく」に対する自動詞〕

さばける

さばける【捌ける】
sell;→英和
be sold.

さばさば

さばさば [1] (副)スル
(1)面倒なことや嫌なことなどと縁が切れて,さっぱりした気分であるさま。すっきり。「断って―した」
(2)性質などがさっぱりしているさま。物にこだわらぬさま。「―(と)した態度」「―(と)した人」

さばさば

さばさば
〜した ⇒さっぱり(した).

さばしる

さばし・る 【さ走る】 (動ラ四)
〔「さ」は接頭語〕
走る。「川門(カワト)には鮎子―・る君待ちがてに/万葉 859」

さばす

さば・す (動サ四)
渋い風情を出す。「茶のゆはさびたるはむさし,―・したるがよし/わらんべ草」

さばずし

さばずし [2] 【鯖鮨】
塩と酢でしめたサバを鮨飯の上にのせた押し鮨。また,背開きあるいは腹開きにして,塩と酢でしめて調味したサバに鮨飯を詰めた押し鮨。[季]夏。

さばに

さばに
沖縄地方で漁業に使用される伝統的な小船。古くは丸木船だったが,今日では板をはぎ合わせて造る。櫂(カイ)および帆を用い,近年は船外機も使用する。

さばひい

さばひい [0] 【虱目魚】
ネズミギス目の海魚。体長1.7メートル程度まで達する。体は銀白色でやや長く側扁し,口先は尖る。尾びれは長く,二つに分かれる。高知県以南からインド洋までの沿岸浅海域に分布するが,河川にも入る。東南アジアでは重要な食用魚。サバヒー。ミルクフィッシュ。

さばふぐ

さばふぐ [0] 【鯖河豚】
フグ目の海魚。全長35センチメートルほど。体はやや細長い。背面が緑黄色,腹面が銀白色。尾びれの上下両端が白い。無毒。干物とする。本州中部以南に広く分布。シロサバフグ。ギンフグ。

さばぶし

さばぶし [0] 【鯖節】
鯖を鰹(カツオ)節のようにつくったもの。

さばよみ

さばよみ [0][4] 【鯖読み】
鯖を読むこと。数を偽ること。

さばれ

さばれ (副)
〔「さはれ」とも〕
そうではあるが。とにもかくにも。さもあらばあれ。接続詞的にも用いる。「そこはかとなくいとくるしけれど,―とのみおもふ/蜻蛉(中)」「―,あけ給へ/落窪 1」

さひつ

さひつ [0] 【左筆】
剣の尻鞘(シザヤ)や下鞍(シタグラ)についている,虎の斑紋を描いた模様。

さひのくま

さひのくま 【さ檜の隈】
〔「さ」は接頭語〕
奈良県明日香村檜前(ヒノクマ)。「おほほしく宮出もするか―廻(ミ)を/万葉 175」

さひょうえ

さひょうえ [2] 【左兵衛】
(1)「左兵衛府」の略。
(2)左兵衛府の武官。
⇔右兵衛

さひょうえのかみ

さひょうえのかみ 【左兵衛督】
左兵衛府の長官。従五位上相当。

さひょうえのじょう

さひょうえのじょう 【左兵衛尉】
左兵衛府の判官。

さひょうえのすけ

さひょうえのすけ 【左兵衛佐】
左兵衛府の次官。正六位下相当。

さひょうえふ

さひょうえふ [4] 【左兵衛府】
左の兵衛府。さえふ。
→兵衛府

さび

さび【寂】
elegant simplicity;an antique look (古色).

さび

さび [2] 【寂】
〔動詞「寂びる」の連用形から〕
(1)古びて趣のあること。閑寂の趣。さびしみ。しずけさ。
(2)枯れて渋みのあること。また,太くてすごみのあること。「―のある声」「―のきいた声」
(3)しおり・細みなどとともに,蕉風俳諧の基調をなす静かで落ち着いた俳諧的境地・表現美。
→わび
→しおり
→細み
→かるみ
(4)謡や語り物の発声の一。

さび

さび 【皺】
烏帽子(エボシ)のしわ。版木に刻み紙を押し当ててつける。しわの形によって,大皺(オオサビ)・小皺・横皺・柳皺(ヤナギサビ)などがある。しぼ。

さび

さび [2]
(鮨屋(スシヤ)で)「わさび」のこと。

さび

さび [2] 【錆・銹・鏽】
〔動詞「錆びる」の連用形から〕
(1)大気中や水中の酸素の作用で金属の表面にできた酸化物や水酸化物の固体。
(2)悪い報い。「身から出た―」

さび

さび【錆】
rust.→英和
〜がつく (gather) rust;get rusty.〜を落とす remove the rust.→英和
〜を止める keep from rust.→英和
身から出た〜だ It is your own fault.‖錆止め an anticorrosive.

さび=を利(キ)かせる

――を利(キ)か・せる
(1)ワサビをたっぷりつけて味を引きしめる。
(2)物事を,ぴりっと引きしまった感じにする。

さびあさぎ

さびあさぎ [3] 【錆浅葱】
浅葱色より彩度の低い,わずかに緑がかった灰青色。

さびあゆ

さびあゆ [3] 【錆鮎】
秋の産卵期の鮎。体に鉄錆のような赤みを帯びる。落ち鮎。[季]秋。

さびいろ

さびいろ [0] 【錆色】
鉄錆の色のような赤茶色。

さびうるし

さびうるし [3] 【錆漆】
水でかたく練った砥粉(トノコ)に瀬〆漆(セシメウルシ)を混ぜてよく練ったもの。漆塗りの下絵の絵模様の輪郭を描いたり,肉を高く盛り上げるのに用いる。

さびえ

さびえ [2][0] 【錆絵】
錆漆(サビウルシ)で絵や模様を描く技法。また,その絵や模様。錆漆に顔料を加え青錆色・赤錆色などを作って描く場合もある。

さびえぼし

さびえぼし 【皺烏帽子】
皺(シボ)のある烏帽子。

さびおさえ

さびおさえ [3] 【錆押(さ)え】
日本画などで,銀地や銀泥が黒変するのを防ぐため,ミョウバン水を薄く塗ること。

さびかえる

さびかえ・る 【寂返る】 (動ラ四)
ひっそりと静まりかえる。「さしもせき合ひつる城中―・つて/太平記 29」

さびがたな

さびがたな [3] 【錆刀】
刃のさびた刀。役に立たない刀剣を卑しめてもいう。「身より出せし―/浮世草子・好色産毛」

さびきづり

さびきづり [0] 【さびき釣り】
長い鉤素(ハリス)に多くの擬餌鉤(ギジバリ)をつけ,竿(サオ)を上下させて魚皮などの擬餌餌(ギジエ)が泳いでいるように見せかけて魚を釣る方法。

さびきん

さびきん [0] 【銹菌】
担子菌類サビキン目の寄生菌の総称。高等植物に寄生し,葉などに鉄銹のような斑点を生じさせる。銹病の病原体。しゅうきん。

さびき釣り

さびきづり [0] 【さびき釣り】
長い鉤素(ハリス)に多くの擬餌鉤(ギジバリ)をつけ,竿(サオ)を上下させて魚皮などの擬餌餌(ギジエ)が泳いでいるように見せかけて魚を釣る方法。

さびごえ

さびごえ [3][0] 【錆声・寂声】
謡曲などの修練を経て,枯れて渋みのある声。老熟して趣のある声。

さびしい

さびしい【寂しい】
lonely;→英和
desolate;→英和
solitary.→英和
寂しさ loneliness.寂しがる feel lonely;→英和
miss <a person> .→英和

さびしい

さびし・い [3] 【寂しい・淋しい】 (形)[文]シク さび・し
〔「さぶし」の転。中古以降の語〕
(1)あるはずのもの,あってほしいものが欠けていて,満たされない気持ちだ。物足りない。さみしい。「彼の顔が見えないのは―・い」「タバコをやめると口が―・い」「ふところが―・い」
(2)人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。「独り暮らしは―・い」「知らない土地で―・い生活を送る」
(3)人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。さみしい。「―・い夜道」「山奥の―・い村」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)

さびしがりや

さびしがりや [0] 【寂しがり屋・淋しがり屋】
普通の人よりも敏感に寂しさを感じる人。

さびしむ

さびし・む [3] 【寂しむ・淋しむ】 (動マ五[四])
寂しく思う。寂しがる。「秋を―・む」
〔多く現代の和歌などに用いられる語〕

さびしゅ

さびしゅ [2] 【錆朱】
鉄錆のようなくすんだ朱色。

さびた

さびた [1]
ノリウツギの異名。

さびだけ

さびだけ [2] 【錆竹】
立ち枯れて表面に錆色の斑点を生じた竹。また,硫酸で焼いて錆色をつけた竹。風致があるので書院窓・下地(シタジ)窓・竿縁(サオブチ)などに用いる。

さびつく

さびつ・く [0][3] 【錆付く】 (動カ五[四])
(1)金物がさびる。また,金物がさびて,ほかの物にくっついて離れなくなる。「錠前が―・いてあかない」
(2)(比喩的に)技能や機能が衰える。「腕が―・く」「頭が―・く」

さびどめ

さびどめ [0][4] 【錆止め】
金属がさびるのを防ぐために,めっきなどの表面処理をしたり,錆止めペイントなどで塗装すること。

さびぬき

さびぬき [0] 【さび抜き】
握り鮨(ズシ)に山葵(ワサビ)をつけないこと。

さびねず

さびねず [0] 【錆鼠】
染色の一。藍(アイ)鼠に白茶を加えた色。

さびびょう

さびびょう [0] 【銹病】
銹菌の寄生によって起こる作物の病害。葉などに鉄銹状の胞子塊が現れることからいう。赤銹病・黒銹病など。多種の農作物・樹木に発生し被害も大きい。葉渋病。

さびもの

さびもの [0] 【寂物】
茶道で,新しい道具に対し,使い込んだ道具の称。きれいさび。

さびょう

さびょう [0] 【詐病】
病気のふりをすること。仮病(ケビヨウ)。

さびらき

さびらき [2] 【さ開き】
(1)早苗を田に植えはじめること。また,その時期。
(2)「さ降(オ)り」に同じ。

さびる

さ・びる (接尾)
〔動詞上一段型活用 ([文]上二 さ・ぶ)〕
名詞に付いて,そのものらしく振る舞う,そのものらしくなる意を表す。「神―・びる」「翁―・ぶ」「天地(アメツチ)の分れし時ゆ神―・びて高く貴き駿河なる富士の高嶺を/万葉 317」

さびる

さ・びる [2] 【錆びる】 (動バ上一)[文]バ上二 さ・ぶ
〔「寂びる」と同源〕
(1)金属の表面が酸化してさびができる。「真っ赤に―・びたナイフ」
(2)声に渋みを帯びる。「室(ヘヤ)から,『お兼何だい?』と―・びた女の声/魔風恋風(天外)」

さびる

さびる【錆びる】
(gather) rust;→英和
get rusty.→英和
錆びた rusty.錆びない stainless.→英和

さびる

さび・る 【寂る・荒びる】 (動ラ下二)
⇒さびれる

さびる

さ・びる [2] 【寂びる・荒びる】 (動バ上一)[文]バ上二 さ・ぶ
〔「錆(サ)びる」と同源〕
(1)古くなって新鮮でなくなったり,色があせたりする。「人し汲まねば水―・びにけり/神楽歌」「夕づく日色―・びまさる草の下に/玉葉(秋上)」
(2)古くなって,荒れ果てる。また,長いこと使われずに放置されて趣や渋みが出る。時代がつく。古色蒼然とする。「邸(ヤシキ)の内も―・びぬ/自然と人生(蘆花)」「岩に苔むして―・びたる所なりければ/平家(灌頂)」
(3)人けがなくなってさびしくなる。さびれる。「都会ながらにいと―・びたり/慨世士伝(逍遥)」「宿―・びて庭に木の葉の積るより人待つ虫も声弱るなり/秋篠月清集」
(4)心さびしい思いをする。「まそ鏡見飽かぬ君に後れてや朝夕(アシタユフヘ)に―・びつつ居らむ/万葉 572」

さびれ

さびれ [3][0] 【寂れ】
さびれること。おとろえること。

さびれる

さびれる【寂れる】
decline;→英和
become desolate.→英和
寂れた desolate;deserted.→英和

さびれる

さび・れる [0][3] 【寂れる・荒びれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さび・る
(1)にぎやかであった所が,人けがなくなってさびしくなる。すたれる。「大きなスーパーができて商店街が―・れた」
(2)荒れ果てる。荒廃する。「―・れた風景」

さび抜き

さびぬき [0] 【さび抜き】
握り鮨(ズシ)に山葵(ワサビ)をつけないこと。

さふ

さふ [1] 【左府】
左大臣の唐名。
⇔右府
「悪―頼長」

さぶ

さぶ [1] 【左舞】
⇒さまい(左舞)

さぶ

さ・ぶ 【寂ぶ・荒ぶ・錆ぶ】 (動バ上二)
⇒さびる(寂・荒)
⇒さびる(錆)

さぶ

さ・ぶ (接尾)
⇒さびる(接尾)

さぶ

さぶ [1] 【左武】
武を尊ぶこと。「右文(ユウブン)―」

さぶい

さぶ・い [2] 【寒い】 (形)
〔「さむい」の転〕
「さむい(寒)」に同じ。「今朝はめつぽふ―・いなあ/滑稽本・浮世風呂(前)」

さぶし

さぶ・し 【淋し】 (形シク)
心が満たされず,楽しくない。さびしい。「山のはにあぢ群(ムラ)さわき行くなれど我は―・しゑ君にしあらねば/万葉 486」
〔本来,あるべきものが欠けていて,気持ちが満たされない意を表す語。中古以降「さびし」の形で用いられる〕

さぶつ

さぶつ [1][0] 【作仏】
仏となること。悟りを開くこと。成仏。

さぶらい

さぶらい サブラヒ 【侍】
〔動詞「さぶらふ」の連用形から〕
(1)身分のある人のそばに仕えて雑用を勤める人。おつきの人。「み―み笠と申せ宮城野の木の下露は雨にまされり/古今(東歌)」
(2)帯刀し武芸をもって主君に仕えた者。武士。さむらい。
 (ア)平安時代,滝口・北面・帯刀(タチハキ)など,天皇・上皇および皇太子の居処を警固した武士。親王・摂関・大臣以下の家人(ケニン)にもいう。「或る所の―ども/徒然 178」
 (イ)中世,幕府の御家人や将軍の一門に仕えた上級の武士。「―の言葉は倫言にも同じ/義経記 8」
(3)「侍所(サブライドコロ)」の略。「めぐりは檜垣。長屋一つ。―・小舎人所・てらだな・酒殿/宇津保(藤原君)」
(4)「下侍(シモザムライ)」に同じ。「―にまかで給ひて,人々御酒などまゐる程/源氏(桐壺)」

さぶらいだいしょう

さぶらいだいしょう サブラヒ―シヤウ 【侍大将】
(1)一軍を率いる侍。「大将軍には左兵衛督知盛…―には上総守忠清/平家 4」
(2)室町時代から戦国時代,一軍を率いる部将の職名または地位。さむらいだいしょう。
→さむらい

さぶらいどころ

さぶらいどころ サブラヒ― 【侍所】
(1)平安時代,院・親王家・摂関家などに仕える侍の詰め所で,その家の事務を取り扱った所。さむらいどころ。
(2)「さむらいどころ(侍所){(2)}」に同じ。
(3)「さむらいどころ(侍所){(3)}」に同じ。

さぶらいな

さぶらいな サブラヒ― 【侍名・候名】
禁中の下級女官の呼び名。国名・官名以外の名称を用いるもの。「ひさしき」「ゆりはな」「鶴」の類。

さぶらいびと

さぶらいびと サブラヒ― 【侍人】
身分のある人のそばに仕える人。さぶらい。「愛敬つきおごりたる声にて―呼びつけ/枕草子(一二四・能因本)」

さぶらいみょうり

さぶらいみょうり サブラヒミヤウ― 【侍冥利】
「さむらいみょうり(侍冥利)」に同じ。

さぶらいわらわ

さぶらいわらわ サブラヒワラハ 【侍童】
貴人のそばにつき添っている少年。「をかしげなる―の,姿このましう/源氏(夕顔)」

さぶらう

さぶら・う サブラフ 【候ふ・侍ふ】 (動ハ四)
〔中古に「さもらう」から転じた語。初めは謙譲語であったが,のちに丁寧語となった。中世以降は「そうろう」が使われるようになり,「さぶらう」は女性語化した〕
□一□(謙譲語)
(1)目上の人のそばに仕える。お仕えする。「みやつかさ―・ふ人々みな手をわかちてもとめ奉れども/竹取」
(2)目上の人のそばに行く。参上する。「しばしばも―・ふべけれど,事ぞ,とはべらぬほどはおのづから怠り侍るを/源氏(紅葉賀)」
(3)(物が)目上の人のそばにある。お手元にある。「御前に―・ふものは御琴も御笛もみなめづらしき名つきてぞある/枕草子 93」
□二□(丁寧語)あります。おります。ございます。「いかなる所にかこの木は―・ひけむ/竹取」
□三□(補助動詞)
(1)補助動詞「ある」の丁寧語。(で)ございます。「おはしまさむ事は,いと荒き山道になむ侍れど,殊に程遠くは―・はずなむ/源氏(浮舟)」
(2)動詞の連用形に付いて,その動作を丁重に言い表す。…ます。「もの申し―・はん。おどろかせ給へ/宇治拾遺 1」

さぶりりゅう

さぶりりゅう 【佐分利流】
槍術の一派。江戸初期,佐分利重隆が創始したという。

さぶろう

さぶろう [3] 【三郎】
(1)三番目に生まれた男子。三男。
(2)同類の中で三番目のものを擬人化していう。「土用―」

さぶろくきょうてい

さぶろくきょうてい [5] 【三六協定】
⇒時間外(ジカンガイ)協定

さぶん

さぶん [0] 【差分】
(1)変数の一連の値に対応する関数がとる,それぞれの値の間にある差。
(2)数列で,隣り合う二項の間の差。また,それから作られる数列。階差。
(3)和算で,物を配分するときに等分せず差をつけて配分するような問題。

さぶんゆうぶ

さぶんゆうぶ [4] 【左文右武】
「右文左武(ユウブンサブ)」に同じ。

さへい

さへい [0] 【鎖閉】 (名)スル
とじること。とざすこと。閉鎖。「暗中に―せられ/西国立志編(正直)」

さへいじ

さへいじ 【左平次】
〔もと操り浄瑠璃の社会の隠語。「左平治」「左平二」とも書く〕
(1)口をきくこと。また,追従。べんちゃら。「―を専らとし,欲ふかきこと甚し/洒落本・六丁一里」
(2)いらぬ世話をやくこと。でしゃばること。また,その人。「親仁,壱番―するのぢや/歌舞伎・韓人漢文」

さへん

さへん [1] 【左辺】
(1)等式や不等式で,等号や不等号の左側にある式や数の全体。
(2)碁盤の黒側から見て左側の辺。
⇔右辺

さへん

さへん [1] 【サ変】
「サ行変格活用」の略。

さべつ

さべつ【差別】
(a) distinction;→英和
discrimination.〜する distinguish;→英和
discriminate.→英和
〜的 distinctive;→英和
discriminative.〜をつけずに indiscriminately;→英和
equally.→英和
老若男女の〜なく irrespective of age or sex.‖差別語 a discriminatory word.差別待遇 discriminative treatment.差別撤廃(措置) <米> affirmative action.

さべつ

さべつ [1] 【差別】 (名)スル
(1)ある基準に基づいて,差をつけて区別すること。扱いに違いをつけること。また,その違い。「いづれを択ぶとも,さしたる―なし/十和田湖(桂月)」
(2)偏見や先入観などをもとに,特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをすること。また,その扱い。「人種―」「―待遇」
(3)〔仏〕「しゃべつ(差別)」に同じ。

さべつかんぜい

さべつかんぜい [4] 【差別関税】
輸入品の産出国や商品の種類などに応じて,通常と異なる率を適用する関税。割引税として特恵関税,割増税として報復関税・相殺関税・ダンピング防止関税などがある。

さべつりょうきん

さべつりょうきん [4] 【差別料金】
同じサービスに対して,利用者・利用時間帯などによって異なった料金をつけること。電話・タクシー・電気の料金など。

さべんかん

さべんかん [2] 【左弁官】
律令制の官名。左大弁・左中弁・左少弁の総称。

さほ

さほ 【佐保】
奈良市北部の地名。((歌枕))「―過ぎて奈良のたむけに置く幣(ヌサ)は妹(イモ)を目離(カ)れず相見しめとそ/万葉 300」

さほう

さほう [1] 【左方】
(1)左の方。
⇔右方
(2)「左方唐楽(トウガク)」「左方の楽」の略。

さほう

さほう【作法】
manners;etiquette;→英和
form.→英和
〜を知っている(いない) have good (no) manners.〜に適(かな)う(外れる) conform to (go against) etiquette.

さほう

さほう [1] 【作法】
□一□〔歴史的仮名遣い「さはふ」〕
(1)礼にかなった立ち居振る舞いのしかた。「行儀―」「―正しく,手を支(ツ)いたが/婦系図(鏡花)」
(2)物事を行う方法。やり方。「文章―」
(3)しきたり。慣習。「そのほどの―,れいのごとなれば/蜻蛉(中)」
□二□〔歴史的仮名遣い「さほふ」〕
〔仏〕 仏事を行う所作の法式。「行列の―実に貴し/今昔 12」

さほうとうがく

さほうとうがく [4] 【左方唐楽】
雅楽の曲目分類用語。右方高麗楽と対をなし,雅楽の器楽曲(狭義の雅楽)を二大分する。現行の左方唐楽には管弦(器楽合奏のみ)と舞楽(ブガク)(器楽合奏と舞)の二様式があり,前者には笙(シヨウ)・篳篥(ヒチリキ)・竜笛(リユウテキ)・琵琶(ビワ)・箏(ソウ)・羯鼓(カツコ)・鉦鼓(シヨウコ)・太鼓の八種類の楽器を用い,後者には琵琶・箏を除く六種類を用いる。古代に伝来した各種外来楽が九世紀に,日本的に整理された結果の分類であり,それ以前の唐楽と林邑(リンユウ)楽がこれに含められた。左楽。唐楽。
→左舞(サマイ)

さほうのがく

さほうのがく 【左方の楽】
⇒左方唐楽(トウガク)

さほがみ

さほがみ 【佐保神】
春をつかさどる佐保山の女神。さほひめ。

さほがわ

さほがわ 【佐保川】
奈良市春日山東方に発し,市内北部を南西流し,大和郡山市を経て大和川となる川。古歌では千鳥・蛍の名所。さほのかわ。((歌枕))「―の霧のあなたに鳴く千鳥声はへだてぬものにぞ有りける/後拾遺(冬)」

さほど

さほど [0] 【然程】 (副)
(「さほどに」の形でも用いられる。多く打ち消しの語を伴う)それほど。そんなに。「―の人物ではない」「―に辛(ツラ)くもない」

さほひめ

さほひめ 【佐保姫】
(1)「さほがみ(佐保神)」に同じ。
(2) [0][2]
植物,ジオウの異名。さおひめ。

さほやま

さほやま 【佐保山】
奈良市北郊,京都府との境にある丘陵。古くは,奈良山とも。さほのやま。((歌枕))「秋霧は今朝はな立ちそ―のははそのもみぢよそにてもみむ/古今(秋下)」

さほゆうひつ

さほゆうひつ [1][1] 【左輔右弼】
君主の左右にあって,その政治を補佐する臣。輔弼(ホヒツ)の臣。

さぼう

さぼう [0] 【詐謀】
いつわりのはかりごと。「敵方の―を怕(オソ)れて/近世紀聞(延房)」

さぼう

さぼう【砂防】
sand arrestation.〜工事 sand guards.

さぼう

さぼう [0] 【砂防】
山地・海岸・河岸などで,土砂・砂礫(サレキ)の移動・流出を防止すること。防砂。「―造林」

さぼう

さぼう [0] 【茶房】
喫茶店のこと。

さぼうダム

さぼうダム [4] 【砂防―】
山地・渓流から下流の河川への土砂・岩石の急激な流下を防止するために設けるダム。

さぼくや

さぼくや 【左僕射】
左大臣の唐名。さぼくしゃ。

さぼす

さぼ・す [2] 【曝す・乾す】 (動サ五[四])
風にあてる。ほす。「脱ぎ捨てた着物を―・して呉れたりした/彼岸過迄(漱石)」「山ざとのころも―・せる/道綱母集」

さま

さま [2] 【様・方】
■一■ (名)
(1)物事の様子や状態。ありさま。「彼女の寂しげな―」「蝶の群れ飛ぶ―」「―変わり」
(2)すがた。かたち。「この君の十ばかりになり給へる―の,ゆゆしきまでをかしげなるを/源氏(玉鬘)」
(3)やり方。方法。また,形式。「もの言ふ―も知らず/源氏(常夏)」「僧正遍昭は,歌の―はえたれども,まことすくなし/古今(仮名序)」
(4)品格。人柄。「この度はいかでかいなび申さむ。―もよき人におはす/竹取」
■二■ (代)
近世,多く遊里で用いられた。
(1)二人称。親愛の気持ちをもっていう。「大事の物ながら―になに惜しかるべし/浮世草子・一代男 1」
(2)三人称。あのかた。「是はととの手焼きの金槌煎餅,―に進ぜて下さりませ/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
■三■ (接尾)
□一□
(1)
 (ア)人を表す名詞または身分・居所などに付いて,尊敬の意を表す。「中村―」「お母―」「殿―」「仏―」「公方(クボウ)―」
 (イ)接頭語「お」「ご(御)」を冠した名詞または形容動詞に付いて,丁寧にいう場合に用いる。「御馳走(ゴチソウ)―」「お粗末―」「御苦労(ゴクロウ)―」
(2)現代では普通「ざま」の形をとる。動詞連用形に付く。
 (ア)…するようすの意を表す。「続け―」「生き―」「起居挙動(タチイフルマイ)から物の言い―まで/浮雲(四迷)」
 (イ)…する瞬間,…すると同時の意を表す。「すれ違い―」「振り向き―」
□二□
(1)〔後世「ざま」という〕
体言に付いて,方向・方面を表す。「雨が横―に降る」「眉は額―に生ひあがり,鼻は横―なりとも/枕草子 49」「いととく京―に上りければ/古本説話 58」
(2)動詞に付いて,その時,その折の意を表す。「したはれてきにし心の身にしあればかへる―には道も知られず/古今(離別)」
(3)体言またはこれに「お」「ご(御)」を冠した語に付いて,「こと」の意の丁寧語として用いる。「これははばかり―」「御無事なお顔おうれし―や/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」

さま

さま [2] 【狭間】
(1)城壁や櫓(ヤグラ)などに設け,外をうかがい矢弾を放つための小窓。矩形(クケイ)・三角形・円形などのものがあり,用途により矢狭間・鉄砲狭間などの別がある。
(2)細いすき間。「格子の―/浄瑠璃・天の網島(上)」
(3)窓。「明かり取りの―より隣を見れば/浮世草子・一代男 4」
狭間(1)[図]

さま

さま【様】
(1)[敬称][男子]Mr.;Messrs.(Mr.の複数); <英> Esq.;[女子]Miss (未婚の);Mrs.(既婚の);Ms.(未婚・既婚を問わず).
(2)[状態]⇒様子.

さま=になる

――にな・る
それらしい体裁になる。格好がつく。「和服姿が―・ってきた」

さまあし

さまあ・し 【様悪し】 (形シク)
格好が悪い。ぶざまだ。見苦しい。「―・しけれど,鞠もをかし/枕草子 215」

さまい

さまい [1] 【左舞】
雅楽の左方唐楽(トウガク)の舞。左方の舞楽。装束には主に赤系統の色を用い,舞人は舞台の左方から登退場する。さぶ。
⇔右舞(ウマイ)

さまかたち

さまかたち 【様形】
姿かたち。容姿。「物思ひしり給ふは,―などのめでたかりし事/源氏(桐壺)」

さまかわる

さまかわ・る 【様変はる】 (動ラ四)
(1)様子が変わる。ふうがわりである。「これは,いと―・りたるかしづきぐさなり/源氏(若紫)」
(2)髪を剃(ソ)って僧や尼になる。「今はとて―・るは悲しげなるわざなれば/源氏(若菜上)」

さまがわり

さまがわり [3] 【様変(わ)り】 (名)スル
(1)様子・形勢が変わること。「町並みが―する」
(2)取引で,相場の形勢が急変すること。

さまこと

さまこと 【様異】 (形動ナリ)
(1)様子が普通と変わっているさま。格別であるさま。「―に,さならぬうち解けわざもし給ひけり/源氏(末摘花)」
(2)俗とは違っているさま。出家して姿を変えるさま。「―に心ざしたりし身の/源氏(蜻蛉)」

さまさま

さまさま 【様様】 (接尾)
自分に恩恵・利益を与えてくれる人や物の名に付けて,感謝の気持ちを表す。「女房―」

さまざま

さまざま [2] 【様様】 (名・形動)[文]ナリ
それぞれ異なっていること。いろいろであるさま。種々。「兄弟でも性格は―だ」「人―の考え方」「―な方法がある」

さまざま

さまざま【様々な】
various;→英和
diverse;→英和
of all sorts.〜に diversely;→英和
in various ways.人の心は〜だ So many men,so many minds.

さます

さます【覚す】
[目を]wake up;awake;→英和
bring to one's senses (迷いを);make sober (酔いを).

さます

さま・す [2] 【冷ます】 (動サ五[四])
〔「覚ます」と同源〕
(1)熱いものを冷やす。
 (ア)熱いものを,冷やしたり放置したりして,適当な温度にまで下げる。「お湯を―・す」「熱を―・す薬」
 (イ)高まった気持ち・感情・興味を静める。「興奮を―・す」「興(キヨウ)を―・す」
〔「興をさます」は「醒ます」とも書く〕
(2)つれなくあしらう。「あんまり―・しなんすな。おめえにほれてゐんすとさ/洒落本・傾城買四十八手」
[可能] さませる

さます

さま・す [2] 【覚ます・醒ます】 (動サ五[四])
(1)眠っている状態から意識のある状態にもどす。眠りからさめさせる。「ベルの音で目を―・した」「眠気を―・す」
(2)酒に酔った状態から正常な状態にもどす。《醒》「酔いを―・す」
(3)心の迷いをなくさせて正常にする。「心の迷いを―・す」「世の曚昧(モウマイ)を―・さしたい者だて/安愚楽鍋(魯文)」
(4)悲しみや不安をしずめる。「思ひ慰まむかたありてこそ悲しさをも―・すものなれ/源氏(椎本)」
〔「さめる」に対する他動詞〕
[可能] さませる

さます

さます【冷ます】
(1)[冷やす](let <a thing> ) cool;→英和
bring down <the fever> .
(2)[興などを]spoil one's pleasure.

さまたぐ

さまた・ぐ 【妨ぐ】 (動ガ下二)
⇒さまたげる

さまたげ

さまたげ [0] 【妨げ】
さまたげになること。じゃま。障害。さわり。「出世の―」

さまたげ

さまたげ【妨げ】
⇒邪魔.出世の〜となる be an obstacle to one's success.勉強の〜となる disturb a person in his studies.

さまたげる

さまた・げる [4] 【妨げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 さまた・ぐ
(1)物事が行われるのをじゃまする。妨害する。阻害する。「安眠を―・げる」「眺望を―・げるものが何もない」「かかる形にては(遁世ヲ)―・げ聞こゆべきにてはあらぬを/源氏(宿木)」
(2)好ましくないものとする。禁止する。多く,法令・規則の文中で,否定表現を伴って用いる。「重任を―・げない」「私人の使用を―・げるものではない」

さまたげる

さまたげる【妨げる】
disturb <a person's sleep> ;→英和
prevent;→英和
hinder;→英和
obstruct;→英和
block <the passage> .→英和
仕事を〜 interfere with <a person's work> .

さまつ

さまつ [0] 【瑣末】 (名・形動)[文]ナリ
さして重要でないこと。取るに足りないこと。また,そのさま。些細(ササイ)。「―なことをうるさく言う」「―事」
[派生] ――さ(名)

さまつしゅぎ

さまつしゅぎ [4] 【瑣末主義】
⇒トリビアリズム

さまつだけ

さまつだけ [2] 【早松茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。六月頃生える。形はマツタケに似るが香りはない。マツタケの走り物と称して食される。さまつ。

さまづけ

さまづけ [0] 【様付け】
人の姓名・官職名・役名などに「様」という敬称を付けて呼ぶこと。
→さん付け

さまで

さまで [1][2] 【然迄】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)それほどまでに。そんなには。「水は―に深からず/鉄仮面(涙香)」

さまど

さまど [0] 【狭窓】
⇒狐窓(キツネマド)

さまねし

さまね・し (形ク)
〔「さ」は接頭語〕
数が多い。度重なる。「たまさかに見ぬ日―・く月そ経にける/万葉 653」

さまのかみ

さまのかみ 【左馬頭】
左馬寮(サマリヨウ)の長官。従五位上相当。ひだりのうまのかみ。

さまのすけ

さまのすけ 【左馬助】
左馬寮(サマリヨウ)の次官。正六位下相当。

さまのつかさ

さまのつかさ 【左馬寮】
⇒さまりょう(左馬寮)

さまや

さまや [0] 【三摩耶】
⇒さんまや(三摩耶)

さまよう

さまよう【彷徨う】
〔動〕wander[roam,hang]about;〔形〕wandering;→英和
stray.→英和

さまよう

さまよ・う [3] 【彷徨う】 (動ワ五[ハ四])
〔「吟(サマヨ)ふ」と同源か〕
(1)当てもなく,あるいは目指す所が見つからずにあちこち歩き回る。迷い歩く。さすらう。「肉親を求めて焼け野原を―・う」「修羅の街(チマタ)に―・ふ/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
(2)一定の場所にとどまらず,行きつ戻りつする。「生死の境を―・う」「道子は声も―・ふやふに/婦系図(鏡花)」
(3)心や考えが決まらず迷う。思い迷う。落ち着かない。「色めかしう,―・ふ心さへそひて/源氏(真木柱)」

さまよう

さまよ・う サマヨフ 【吟ふ・呻吟ふ】 (動ハ四)
悲しみ嘆く。呻吟(シンギン)する。「妻子(メコ)どもは足(アト)の方に囲み居て憂へ―・ひ/万葉 892」

さまよえる

さまよえる サマヨヘ― 【さ迷える・彷徨える】 (連語)
〔「る」は,助動詞「り」の連体形〕
あてもなくさまよっている。「―人々」

さまよえるオランダじん

さまよえるオランダじん サマヨヘル― 【さまよえる―人】
〔原題 (ドイツ) Der fliegende Holländer〕
ワグナー作曲のオペラ。三幕。1843年初演。ハイネの著作と中世ドイツの幽霊船伝説に基づきワグナー自身が台本を執筆。女性の純愛による魂の救済という理念が打ち出されている。
→「さまよえるオランダ人」序曲(ワグナー)[音声]

さまよえるオランダ人

さまよえるオランダじん サマヨヘル― 【さまよえる―人】
〔原題 (ドイツ) Der fliegende Holländer〕
ワグナー作曲のオペラ。三幕。1843年初演。ハイネの著作と中世ドイツの幽霊船伝説に基づきワグナー自身が台本を執筆。女性の純愛による魂の救済という理念が打ち出されている。
→「さまよえるオランダ人」序曲(ワグナー)[音声]

さまよえるユダヤじん

さまよえるユダヤじん サマヨヘル― 【さまよえる―人】
〔(ドイツ) Der ewige Jude〕
ヨーロッパに伝わった伝説の一。十字架を負い刑場へ向かうキリストをはずかしめたユダヤ人の靴職人が,キリストの再臨まで死ぬことを許されず永久に世界をさまよい歩くという内容で,反ユダヤ人意識が反映されている。

さまよえるユダヤ人

さまよえるユダヤじん サマヨヘル― 【さまよえる―人】
〔(ドイツ) Der ewige Jude〕
ヨーロッパに伝わった伝説の一。十字架を負い刑場へ向かうキリストをはずかしめたユダヤ人の靴職人が,キリストの再臨まで死ぬことを許されず永久に世界をさまよい歩くという内容で,反ユダヤ人意識が反映されている。

さまよし

さまよ・し 【様好し】 (形ク)
見た目がいい。体裁がいい。「涙のこぼるるさまぞ,―・き人もなかりける/堤中納言(逢坂)」

さまりょう

さまりょう [2] 【左馬寮】
馬寮(メリヨウ)の一。衛府に属し右馬寮とともに御所の馬屋の馬・馬具および諸国の御牧(ミマキ)のことをつかさどった役所。さまのつかさ。ひだりのうまづかさ。
⇔右馬寮

さみ

さみ 【さ身】
〔「さ」は接頭語〕
物の主となる部分。なかみ。「出雲建が佩ける刀(タチ),黒葛(ツヅラ)さは巻き,―無しにあはれ/古事記(中)」

さみ

さみ [1] 【三味】
「三味線(サミセン)」の略。しゃみ。「―の音」

さみ

さみ [1] 【沙弥】
⇒しゃみ(沙弥)

さみしい

さみし・い [3] 【淋しい・寂しい】 (形)[文]シク さみ・し
〔「さびし」の転。中世末期から現れる形〕
「さびしい」に同じ。「ひとりぼっちで―・い」「―・い夜道」「私共が御一所でなくて,お―・くは有りませんでしたか/片恋(四迷)」「光を出る風ぞ―・しき/草根集」
〔「さびしい」「さみしい」の両形のうち,古くからある「さびしい」を標準的語形とする見方が強かったが,最近は両形が同様に用いられるようになっている〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

さみす

さみ・す 【狭みす・褊す】 (動サ変)
〔形容詞「さし(狭)」の語幹に接尾語「み」の付いた「さみ」にサ変動詞「す」の付いたもの〕
軽蔑する。見下す。軽んじる。「小説を―・する者またいへらく/小説神髄(逍遥)」「武家ノ輩公家ヲ―・シ/日葡」

さみず

さみず 【真水・素水】
混じり物のない水。まみず。「されば―のあるにまかせて/滑稽本・膝栗毛(初)」

さみせん

さみせん [0] 【三味線】
⇒しゃみせん(三味線)

さみだたからづかこふん

さみだたからづかこふん 【佐味田宝塚古墳】
奈良県河合町にある前方後円墳。三〇面以上の鏡のほか,多数の副葬品を出土。四世紀後半の代表的古墳の一。

さみだる

さみだ・る 【五月雨る】 (動ラ下二)
さみだれが降る。和歌では多く「乱る」の意にかけて用いる。[季]夏。「―・れて物思ふ時はわが宿の/好忠集」

さみだれ

さみだれ【五月雨】
an early summer rain.

さみだれ

さみだれ [0] 【五月雨】
〔「さ」はさつき,「みだれ」は水垂(ミダレ)の意という〕
(1)陰暦五月頃に降り続く雨。つゆ。梅雨(バイウ)。長雨(ナガメ)。うのはなくたし。[季]夏。《―をあつめて早し最上川/芭蕉》
(2)継続しないで,少しずつ繰り返すことのたとえ。「―スト」

さみだれがみ

さみだれがみ 【さ乱れ髪】
〔「さ」は接頭語〕
乱れた髪。和歌では多く「五月雨(サミダレ)」の意にかけて用いる。「あつかはしき―の乱るるも知らで,書き給ふよ/源氏(蛍)」

さみだれしき

さみだれしき [0] 【五月雨式】
(梅雨時の雨のように)途中,途切れながらもだらだらと長く物事が続くこと。また,そのようなやり方。「一か月間―に会議がある」

さみどり

さみどり [2] 【早緑】
若草や若葉のような,みどりいろ。

さみまんせい

さみまんせい 【沙弥満誓】
⇒満誓(マンセイ)

さむ

さむ [1] 【作務】
〔仏〕 禅宗で,農作業・清掃などの作業。

さむ

さ・む 【冷む・覚む・醒む・褪む】 (動マ下二)
⇒さめる(冷)
⇒さめる(覚)
⇒さめる(褪)

さむい

さむ・い [2] 【寒い】 (形)[文]ク さむ・し
(1)気温が低くて不快な感じがする。体が冷えてあたたまりたい感じがする。さぶい。
⇔暑い
「今朝は―・い」「夏は暑く,冬は―・い」
(2)比喩的に用いる。
 (ア)恐ろしさにぞっとする。「背筋が―・くなる」
 (イ)満たされない,ひえびえとした気持ちだ。「心が―・い」
(3)経済的に貧しい。「懐(フトコロ)が―・い」「この―・い装(ナリ)で郭へは行けぬ/浄瑠璃・阿波の鳴門」
→お寒い
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

さむい

さむい【寒い】
cold;→英和
chilly.寒くなる grow cold;→英和
become chilly.寒そうな chilly;wintry.→英和

さむえ

さむえ [2] 【作務衣】
〔仏〕 作務のときに着る服。上は筒袖,下はズボン状。藍(アイ)染めの木綿などで作る。

さむかぜ

さむかぜ [2] 【寒風】
寒い風。寒風(カンプウ)。

さむかわ

さむかわ サムカハ 【寒川】
神奈川県中南部,高座郡の町。寒川神社の鳥居前町として発展。

さむかわじんじゃ

さむかわじんじゃ サムカハ― 【寒川神社】
神奈川県高座郡寒川町にある旧国幣中社。祭神は寒川比古命・寒川比女命。北条・徳川氏など武家の崇敬をうけた。相模国一の宮。

さむがり

さむがり [3][4] 【寒がり】
ひどく寒さに敏感であること。また,その人。
⇔暑がり

さむがり

さむがり【寒がり】
a person exceedingly sensitive to the cold.→英和

さむがる

さむがる【寒がる】
be sensitive to[complain of]the cold.→英和

さむけ

さむけ [3] 【寒気】
(1)病気や恐ろしさなどのために,不快な寒さを感じること。悪寒(オカン)。「風邪を引いたのか―がする」「―を覚える」
(2)寒さ。寒気(カンキ)。

さむけ

さむけ【寒気】
<feel> a chill;→英和
<have> a cold fit.

さむけし

さむけ・し 【寒けし】 (形ク)
いかにも寒そうだ。ひえびえしている。「見る人もなき月の,―・く澄める/徒然 19」

さむけだつ

さむけだ・つ [4] 【寒気立つ】 (動タ五[四])
(1)寒気を感ずる。悪寒(オカン)がする。
(2)恐ろしさに体中が震えあがる。ぞっとする。「冷酷な仕打ちに―・つ」

さむさ

さむさ【寒さ】
cold(ness).→英和
〜を忍ぶ(しのぐ) stand (keep off) the cold.

さむさ

さむさ [1] 【寒さ】
(1)寒いこと。また,その程度。[季]冬。「暑さ―も彼岸まで」
(2)寒い時候。[季]冬。「―に向かう」
⇔暑さ

さむさしのぎ

さむさしのぎ [4] 【寒さ凌ぎ】
寒さを何とかきりぬけること。また,その手段。

さむさまけ

さむさまけ [0][5] 【寒さ負け】
寒さに負けて風邪を引いてしまうこと。かんまけ。

さむざむ

さむざむ [3] 【寒寒】 (副)スル
(1)いかにも寒そうなさま。「―(と)した風景」
(2)殺風景なさま。「家具一つない―(と)した部屋」

さむざむしい

さむざむし・い [5] 【寒寒しい】 (形)
(1)いかにも寒そうな感じである。「―・い冬の夕方」
(2)ひどく殺風景なようすである。「ひとり者の―・い部屋」
[派生] ――さ(名)

さむし

さむ・し 【寒し】 (形ク)
⇒さむい

さむし

さむ・し 【寂し・淋し】 (形シク)
⇒さむしい

さむしい

さむし・い [3] 【寂しい・淋しい】 (形)[文]シク さむ・し
〔「さぶしい」の転〕
さびしい。「―・くつて不可(イケ)ないから,又来て頂戴/それから(漱石)」

さむしろ

さむしろ 【狭筵】
(1)せまいむしろ。小さいむしろ。[色葉字類抄]
(2)〔「さ」は接頭語〕
むしろ。「―に衣かた敷き今宵もや我を待つらむ宇治の橋姫/古今(恋四)」

さむぞら

さむぞら [3] 【寒空】
(1)いかにも寒そうな冬の空。寒天。冬天。[季]冬。
(2)冬の寒い気候。「―に震える」

さむぞら

さむぞら【寒空】
a wintry sky;cold weather.

さむよ

さむよ [2] 【寒夜】
冬の寒い夜。

さむらい

さむらい サムラヒ [0] 【侍】
〔「さぶらい」の転。近世以降多用されるようになった〕
(1)帯刀し,武芸をもって主君に仕えた者。武士。さぶらい。
(2)特に,江戸時代,士農工商のうち士の身分のもの。幕府では御目見得以上,すなわち旗本を,諸藩では中小姓以上の上級武士をさした。
(3)相当な人物。気骨のある人物。「上役に盾突くとはなかなかの―だね」

さむらい

さむらい【侍】
a samurai;a warrior.→英和

さむらいあり

さむらいあり サムラヒ― [3] 【侍蟻】
アリの一種。働きアリの体長は5ミリメートル内外。体は黒色で光沢のある灰白色の微毛におおわれる。夏の夕方クロヤマアリの巣を襲い,蛹(サナギ)を略奪して巣に運び,そこから生まれるクロヤマアリを奴隷として食料の採集,幼虫の保育などを行わせる習性がある。日本全国に分布。

さむらいえぼし

さむらいえぼし サムラヒ― [5] 【侍烏帽子】
武士が用いた折り烏帽子の一種。風折(カザオリ)烏帽子よりさらに細かく折り畳み,前方に三角形の「まねき」をつけ,黒漆で塗り固めたもの。素襖(スオウ)着用の際に用いた。さぶらいえぼし。納豆烏帽子。武家烏帽子。
侍烏帽子[図]

さむらいかたぎ

さむらいかたぎ サムラヒ― [5] 【侍気質】
侍に特有の物堅い気質。さむらいぎ。

さむらいだいしょう

さむらいだいしょう サムラヒ―シヤウ [5] 【侍大将】
⇒さぶらいだいしょう(侍大将)(2)

さむらいづかこふん

さむらいづかこふん サムラヒヅカ― 【侍塚古墳】
栃木県湯津上村にある上侍塚・下侍塚二基の前方後方墳。1692年に徳川光圀の命で発掘されたことがある。史跡。車塚。

さむらいどころ

さむらいどころ サムラヒ― [5] 【侍所】
(1)「さぶらいどころ(侍所){(1)}」に同じ。
(2)鎌倉幕府の政治機関の一。1180年設置。御家人統制や検断沙汰(刑事訴訟)などをつかさどった。長官を別当という。さぶらいどころ。
(3)室町幕府の政治機関の一。京都の警備や検断沙汰などをつかさどった。長官は所司といい,管領に次ぐ重要職で,山名・赤松・一色・京極の四家が交代で任ぜられた。さぶらいどころ。
→四職(シシキ)

さむらいほうし

さむらいほうし サムラヒホフ― [5] 【侍法師】
門跡や院家に仕え警固や雑務をした僧。のちには剃髪せず,妻帯して,普通の侍と同じ風体であった。さぶらいほうし。

さむらいみょうが

さむらいみょうが サムラヒミヤウ― [5] 【侍冥加】
侍であることの幸せ。侍冥利。

さむらいみょうり

さむらいみょうり サムラヒミヤウ― [5] 【侍冥利】
(1)「侍冥加」に同じ。
(2)武士の誓いの言葉。武士として神仏から受ける加護にかけて。決して。さぶらいみょうり。「神八幡―,他言せまじ/浄瑠璃・天の網島(上)」

さむらいボンド

さむらいボンド サムラヒ― [5] 【サムライボンド】
〔samurai bond〕
円建て債の通称。

さむらう

さむら・う サムラフ 【候ふ・侍ふ】 (動ハ四)
〔「さぶらふ」の転。中世女性語〕
「さぶらう」に同じ。多く,補助動詞として用いる。「げにや思ひ内にあれば,色ほかに現はれ―・ふぞや/謡曲・松風」

さめ

さめ【鮫】
a shark.→英和
‖鮫皮 sharkskin.鮫膚 <have> a rough skin.

さめ

さめ 【白眼】
毛の白い牛や馬。また,両眼の縁の毛の白い牛馬。「―なる馬い乗つたる武者は/浄瑠璃・頼光跡目論」

さめ

さめ [0] 【鮫】
軟骨魚類のネコザメ目・カグラザメ目・ネズミザメ目・ツノザメ目などの総称。骨格は軟骨性で,体側に五〜七対の鰓孔(エラアナ)があり,口は腹面にある。性質が荒いメジロザメ・ホオジロザメ・シュモクザメなどのほか,全長20メートルに達するジンベイザメから,20センチメートルのツラナガコビトザメまで,世界に約二五〇種,日本近海に約一〇〇種がいる。多くは熱帯から温帯の海域に分布。
〔古くからワニともいい,関西地方ではフカともいう〕

さめいし

さめいし [0][2] 【鮫石】
岐阜県大垣市赤坂町金生山(キンシヨウザン)付近に産する石灰岩の一種。暗灰色で,中に多数のフズリナを含有。花瓶や灰皿などに加工する。

さめうらダム

さめうらダム 【早明浦―】
高知県土佐郡土佐町,吉野川上流にある上水道・発電などの多目的ダム。重力式で,堤高106メートル。総貯水量3億1600立方メートル。1973年(昭和48)完成。

さめかんゆ

さめかんゆ [3] 【鮫肝油】
鮫類の肝臓から得る油。硬化油・潤滑油などの原料や薬用として用いる。

さめがはし

さめがはし 【鮫が橋】
江戸四谷の地名。岡場所があった。

さめがれい

さめがれい [3] 【鮫鰈】
カレイ目の海魚。体長55センチメートル程度。両眼は体の右側にある。眼のある側にはいぼ状の突起が密に分布する。主にクモヒトデ類を捕食する。日本周辺,東シナ海,渤海から北太平洋北部に分布。食用にするものは,皮をむいて出荷される。

さめがわ

さめがわ [0] 【鮫皮・沙皮】
水にさらして白くし乾かして加工した鮫の皮。近世,南方から輸入されたものはエイの一種の皮。研磨や,刀剣の柄(ツカ)・鞘(サヤ)に用いる。

さめぎわ

さめぎわ [0] 【覚め際・醒め際】
眠りや酔いなどからさめるまぎわ。

さめく

さめ・く (動カ四)
騒がしく音を立てる。騒ぐ。「からすのあつまりてとびちがひ―・き鳴きたる/枕草子 28」

さめこもん

さめこもん [3][4] 【鮫小紋】
鮫皮のような細かい点を一面に染め出した小紋。

さめざめ

さめざめ [3][2] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)涙を流し,声をしのばせて泣くさま。「振袖を顔に当て,―と泣く様子は/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)しみじみと言うさま。しんみりと。つくづくと。「―とかきくどきければ/平家 1」

さめざめ

さめざめ
〜と泣く cry bitterly.

さめざや

さめざや [0] 【鮫鞘】
鮫皮を巻いてつくった刀の鞘。

さめはだ

さめはだ [0] 【鮫肌・鮫膚】
鮫の皮のようにざらざらとした皮膚。

さめはだやき

さめはだやき [0] 【鮫肌焼(き)】
釉(ウワグスリ)が鮫皮のように細かく粒立っている陶器。薩摩の竜門司(リユウモンジ)焼,萩焼・常滑(トコナメ)焼などにみられる。

さめびたき

さめびたき [3] 【鮫鶲】
スズメ目ヒタキ科の小鳥。全長約13センチメートル。全体が地味な暗灰褐色。日本では夏鳥として北海道や本州の亜高山帯で繁殖し,冬は東南アジアに渡る。

さめやすり

さめやすり [3] 【鮫鑢】
鮫皮を板にはりつけたやすり。

さめやらぬ

さめやらぬ 【覚め遣らぬ・醒め遣らぬ】 (連語)
まだすっかり覚めていない。「夢―面持ち」

さめる

さ・める [2] 【冷める】 (動マ下一)[文]マ下二 さ・む
〔「覚める」と同源〕
(1)熱いものが放置されて温度が下がる。「お茶が―・める」「お風呂が―・めないうちにはいりなさい」「御飯が―・める」
(2)高まった気持ち・感情が静まる。「いまだ興奮―・めやらぬ面持ち」「ほとぼりが―・める」「興が―・める」「然(サ)う讃められちやお座が―・める/歌行灯(鏡花)」
〔「興がさめる」は「醒める」とも書く〕

さめる

さめる【冷める】
cool (down);→英和
get cold;subside (体熱などが);→英和
cool down (興が).

さめる

さめる【覚める】
(1)[目が]wake up;awake <from> .→英和
(2)[酔いが]become sober.(3)[迷いが]be disillusioned.

さめる

さ・める [2] 【覚める・醒める】 (動マ下一)[文]マ下二 さ・む
(1)眠っている状態から意識のある状態にもどる。「夢から―・める」「眠気が―・めない」「寝ても―・めても」
(2)酒などに酔った状態から正気にもどる。「酔いが―・める」「麻酔から―・める」
(3)心の迷いがなくなる。「一時の迷いから―・める」
(4)(「さめた」「さめている」の形で)感情に動かされずに,冷静になる。「彼は―・めた目で世界を見ている」
(5)高ぶった感情がしずまる。また,興味が薄れる。「よろづのあはれも―・めぬべけれど/源氏(若菜下)」
〔「さます(覚・醒)」に対する自動詞〕

さめる

さめる【褪める】
[色が主語]go off;fade (away);→英和
[物が主語]discolor;→英和
be discolored.褪め易い(ない) fading (fast) <color> .

さめる

さ・める [2] 【褪める】 (動マ下一)[文]マ下二 さ・む
〔「冷める」と同源〕
長い時間が経過したり,光に当たったりして,色が薄くなる。あせる。「表紙の色が―・める」

さも

さも [1] 【然も】 (副)
〔副詞「然(サ)」に助詞「も」が付いた語〕
(1)本当にそれらしいさま。いかにも。「―うれしそうに笑う」
(2)そのように。そのとおりに。「―あらん」「女思ひも寄らねば,―心も得で有るに/今昔 29」

さも=あらばあれ

――あらばあれ
それならそれでかまわない。どうともなれ。ままよ。「思ふには忍ぶることぞ負けにける逢ふにしかへば―/伊勢 65」
〔「遮莫」とも書く〕

さも=ありなん

――ありなん
いかにもそうであろう。たしかにそんなことだろう。さもあらん。

さも=あれ

――あれ
それはともかく。えい,ままよ。「―,ただはしり出て舞ひてん/宇治拾遺 1」

さも=そうず

――そうず
(1)〔「さも候はず」の転〕
いや,そうではない。とんでもない。「直実(ナオザネ)におしならべてくめやくめ,といひけれども,―とてひかへす/平家 9」
(2)〔「さも候はうず」の転。「うず」は推量の助動詞〕
そうだろう。そのとおりだ。「おお―さもあらん/浄瑠璃・出世景清」

さも=ない

――な・い
(1)そうではない。そうでもない。
(2)たいしたことはない。なんということもない。「―・き笛をうやうやしく/読本・弓張月(後)」

さも=ないと

――ないと
もしそうでなければ。「早く支度しなさい,―遅刻しますよ」

さも=なくば

――なくば
そのようでなかったら。さもなければ。

さも=なければ

――なければ
「さもなくば」に同じ。

さも=言われたり

――言われたり
よくぞ言われた。もっともだ。「翁,それ―といひて/竹取」

さもさも

さもさも [1] 【然も然も】 (副)
〔「さも」を重ねて強めた語〕
いかにも。「―重大そうに話す」

さもし

さも・し (形シク)
⇒さもしい

さもしい

さもしい
mean <spirit> ;→英和
base;→英和
sordid.→英和

さもしい

さもし・い [3] (形)[文]シク さも・し
〔「様(サマ)悪(ア)し」が「さまわし」「さまうし」を経て「さもし」へと転じた語〕
(1)心がいやしい。あさましい。「―・い曲つた根性/社会百面相(魯庵)」
(2)みすぼらしい。見苦しい。「此のめでたい市の始に,何とあの様な―・い牛が/狂言・牛馬(虎寛本)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

さもじ

さもじ 【左文字】
⇒さもんじ(左文字)

さもじ

さもじ 【杓文字】
⇒しゃもじ(杓文字)

さもじ

さもじ 【さ文字】
(1)〔女房詞〕
さかな。また,鯖(サバ)。[大上臈御名之事]
(2)「さびしい」「ささやか」「さく」など「さ」で始まる語を文字詞めかしていう語。女性語。近世の通人たちの間でも用いられた。「さぞ独りゐて―(=寂シイ意)にあらう/狂言・座禅(鷺流)」

さもとらし

さもとら・し (形シク)
もっともらしい。立派だ。しかるべき様子である。「国なかにて―・しき武家より嫁を呼ぶに/咄本・醒睡笑」

さもない

さもな・い 【然もない】 (連語)
⇒「さも」の句項目

さもないと

さもないと
otherwise;→英和
or (else).→英和

さもも

さもも [0] 【早桃】
(1)「水蜜桃」の異名。[季]夏。
(2)早生のスモモの古名。[和名抄]

さもらう

さもら・う 【候ふ・侍ふ】 (動ハ四)
〔「さ」は接頭語。「もらふ」は「守(モ)る」に継続の助動詞「ふ」が付いたもの〕
(1)貴人のそばで待機して,その命令を待つ。そばにお仕えする。「東の多芸(タギ)の御門に―・へど昨日も今日も召す言もなし/万葉 184」
(2)様子をうかがい,好機の到来を待つ。「妹に逢ふ時―・ふと立ち待つに/万葉 2092」
(3)様子をみて,船出の時機を待っている。「朝なぎに舳(ヘ)向け漕がむと―・ふと我が居る時に/万葉 4398」

さもん

さもん [0] 【砂紋】
(1)波や海水の流れによって海底の砂や泥の表面に生ずる起伏。砂蓮。
(2)「風紋(フウモン)」に同じ。
(3)日本庭園の敷砂の上に熊手状の器具で描いた模様。箒(ホウキ)目。

さもん

さもん【査問】
inquiry;→英和
inquisition.→英和
〜する interrogate;→英和
inquire <into> .→英和
‖査問委員会 an inquiry committee.

さもん

さもん [0][1] 【沙門】
⇒しゃもん(沙門)

さもん

さもん 【左門】
「左衛門府(サエモンフ)」の略。

さもん

さもん [0] 【査問】 (名)スル
ある事柄に関係している者を調べ問いただすこと。「収賄の容疑で―する」「―委員会」

さもんじ

さもんじ 【左文字】
南北朝期筑前の刀工。本名,左衛門三郎。「左」一字を銘に切ることから左文字と称される。名物「江雪左文字」は有名。短刀が多い。生没年未詳。

さや

さや【鞘】
(1) a sheath;→英和
a scabbard;→英和
a case (ナイフの);→英和
a cap (万年筆などの).→英和
(2)[差額]《商》a margin[difference];→英和
brokerage (口銭).→英和
〜を取る take a commission.→英和
元の〜に収まる be reconciled.

さや

さや 【明・清】 (副)
(多く「に」を伴って)
(1)あざやかなさま。はっきりしているさま。「背なのが袖も―に振らしつ/万葉 3402」
(2)清らかなさま。さっぱりしているさま。「菅畳(スガダタミ)いや―敷きて我が二人寝し/古事記(中)」
(3)音が静かな中にひびくさま。木の葉などがざわめくさま。さらさらと。ざわざわと。「笹の葉はみ山も―にさやげども/万葉 133」

さや

さや [1] 【鞘】
(1)刀剣の刀身の部分を入れる筒。「―を払う」
(2)物を保護するためにかぶせる筒。サック。キャップ。
(3)売り値と買い値の差。また,ある銘柄の市場による相場の差。差合い。「―をかせぐ」「利―」

さや

さや [1] 【紗綾】
平織りの地に綾織りで文様を織り出した光沢のある絹織物。サアヤ。

さや

さや 【佐屋】
愛知県西部,海部郡の町。近世,東海道脇往還の佐屋路の宿場町。

さや

さや【莢】
a (pea)pod;a shell.→英和
〜をむく shell <peas> .

さや

さや [1] 【莢】
マメ科植物の種子のはいっている殻。

さや

さや [1] 【匣鉢】
陶磁器を焼くとき,保護のために素地(キジ)を入れる耐火粘土製の容器。

さや=を取る

――を取・る
売買の仲介をして,そのとき生じた値段の差の一部を利益として取る。さやをかせぐ。

さやあて

さやあて [0][4] 【鞘当て】
(1)武士が道ですれ違ったとき,刀の鞘が当たったのをとがめ立てすること。さやとがめ。転じて,ちょっとしたことから生じたけんか。
(2)〔(3)から〕
一人の女性を,二人の男性が争うこと。「恋の―」
(3)歌舞伎の趣向の一。多く遊里を舞台に,一人の女を争っている二人の武士が刀の鞘を当てたことから争いになるもの。名古屋山三郎と不破伴左衛門のものが有名で「参会名護屋(サンカイナゴヤ)」以来,歌舞伎十八番「不破」の中心的趣向となっている。現在の形は四世鶴屋南北の「浮世柄比翼稲妻(ウキヨヅカヒヨクノイナズマ)」による。

さやあて

さやあて【鞘当】
rivalry in love.

さやいんげん

さやいんげん【莢隠元】
《植》a kindney[ <米> green, <英> French]bean.

さやいんげん

さやいんげん [3] 【莢隠元】
未熟なうちに莢ごと食べるいんげんまめ。[季]秋。

さやえ

さやえ [2] 【鞘絵】
刀の鞘に映して見る絵。横にひらたく描き,それを蝋(ロウ)塗りなどの鞘に映すと初めて,形の正しい絵に見えるもの。明和・安永(1764-1781)頃流行。

さやえんどう

さやえんどう [3] 【莢豌豆】
未熟なうちに莢ごと食べるえんどうまめ。絹さや。[季]夏。

さやえんどう

さやえんどう【莢豌豆】
《植》a field pea.

さやか

さやか [1] 【明か・清か】 (形動)[文]ナリ
(1)はっきりしているさま。明るいさま。「月は―に照り/武蔵野(独歩)」
(2)音の高く澄んださま。さえて聞こえるさま。「―な笛の音」「裾捌(スソサバキ)の音最(イト)―に/外科室(鏡花)」
[派生] ――さ(名)

さやかん

さやかん [0] 【鞘管】
各種の配管や配線を通すために設けた,径のひとまわり大きい管。スリーブ。

さやがた

さやがた [2] 【紗綾形】
模様の一。卍(マンジ)の形をくずして連続させた模様。紗綾に多く用いられた。
紗綾形[図]

さやく

さやく [1][0] 【鎖鑰】
(1)錠(ジヨウ)と鍵(カギ)。
(2)門や戸のしまり。戸じまり。
(3)重要な場所。外敵の侵入を防ぐ要地。

さやぐ

さや・ぐ (動ガ四)
〔擬声語「さや」の動詞化〕
(1)さやさやと音を立てる。「葦辺なる荻の葉―・ぎ/万葉 2134」
(2)さわぐ。「水穂の国はいたく―・ぎてありなり/古事記(上)」

さやぐち

さやぐち [2] 【鞘口】
(1)刀の鞘の,鍔(ツバ)を受ける部分。鯉口(コイグチ)。
(2)本心を隠した,表面だけの口上。「真剣の勝負せん待つて居れ盛治と,上は立派な―に/浄瑠璃・雪女」

さやぐみ

さやぐみ [0] 【鞘組】
土蔵・石蔵などで,塗り込めた屋根の上にさらに屋根を葺(フ)く場合,初めの屋根の上に置く合掌組みの構造物。防火・断熱・雨仕舞のためのもの。

さやけし

さやけ・し 【明けし・清けし】 (形ク)
(1)気候はさわやかで大気は清澄,万物は見た目にもはっきりしている。あざやかである。[季]秋。「月影―・く,空の色青く/即興詩人(鴎外)」「さえわたる池の鏡の―・きに/源氏(賢木)」
(2)音が高く澄んでいる。響きがさえている。「行く水の音も―・く/万葉 4003」
(3)清い。いさぎよい。「古(イニシエ)ゆ―・く負ひて来にしその名そ/万葉 4467」
[派生] ――さ(名)

さやさや

さやさや [1] (副)
〔「さや」は擬声語〕
物が軽く触れ合って鳴る音を表す語。「細い梢が―と/日本北アルプス縦断記(烏水)」

さやし

さやし [2] 【鞘師】
刀の鞘を作る職人。

さやじり

さやじり [4][0] 【鞘尻】
刀の鞘の末端。鐺(コジリ)。

さやちりめん

さやちりめん [3][0] 【紗綾縮緬】
紗綾形(サヤガタ)を模様に織り出した縮緬。

さやとがめ

さやとがめ 【鞘咎め】
「鞘当(サヤア)て{(1)}」に同じ。「―詞論(コトバロン)も絶えて静かなる時津浪/浮世草子・懐硯 1」

さやとり

さやとり【鞘取り】
brokerage;→英和
arbitrage (株の);→英和
profit-taking (利食い).

さやとり

さやとり [0][2] 【鞘取り】
受け渡しの期間または市場などを異にすることによって生ずる値段の差額(鞘)を利益として得る目的で行う取引。また,為替裁定のこと。鞘取り取引。鞘かせぎ。

さやどう

さやどう [0] 【鞘堂】
建物を保護するため,その外側にそっくりおおうように建てた堂。中尊寺金色堂などにみられる。覆い堂。覆い屋。

さやなが

さやなが [0] 【鞘長】
ヤリイカの異名。

さやなり

さやなり [4] 【鞘鳴り】
(1)刀身が鞘に合わないために,持ち歩くと音がすること。
(2)家がきしんで鳴ること。「つばめ合せと親方が,―するぞ道理なり/浄瑠璃・長町女腹切(上)」

さやぬり

さやぬり [0] 【鞘塗(り)】
「変(カ)わり塗り」に同じ。

さやのなかやま

さやのなかやま 【佐夜の中山・小夜の中山】
静岡県掛川市日坂(ニツサカ)から金谷町に至る途中の坂路。箱根路に次ぐ東海道の難所。さよのなかやま。((歌枕))「年たけて又越ゆべしと思ひきや命なりけり―/新古今(羇旅)」

さやのま

さやのま [1] 【鞘の間】
(1)縁側のように細長い部屋。
(2)本堂と,それをおおう鞘堂との間にある細長い空間。

さやばしる

さやばし・る 【鞘走る】 (動ラ四)
(1)刀身が鞘から自然に抜け出る。「粟田口はそちへさびつかぬか,とうまのぜうは―・らぬか/狂言・粟田口」
(2)出すぎたまねをする。「まだ,―・つた事を言ふ/狂言・末広がり(鷺流)」

さやぶくろ

さやぶくろ [3] 【鞘袋】
鞘に入れた刀をおおい包む袋。傷つけたり汚したりしないためのもので,錦や革で作る。

さやま

さやま 【狭山】
小さい山。小山。「さびしさに野べに立ち出でて眺むれば―がすそに鈴虫の鳴く/夫木 20」

さやま

さやま 【狭山】
(1)埼玉県中南部,入間(イルマ)川中流域にある市。宅地化が進み,食品・自動車などの工業が盛ん。狭山茶の産地。
(2)大阪府大阪狭山市の地名。

さやまいけ

さやまいけ 【狭山池】
大阪狭山市にあり,日本最古とされる農業用溜池。古事記に築造記事がみられる。現在も灌漑用水池として使用。

さやまき

さやまき [2] 【鞘巻】
鍔(ツバ)のない短い刀。鞘に葛藤(ツヅラフジ)のつるを巻いたもの。のち漆塗りでつるを巻いた形を模したものとなった。腰刀(コシガタナ)用。
鞘巻[図]

さやまこ

さやまこ 【狭山湖】
埼玉県所沢市,狭山丘陵の谷を山口ダムが堰止めた人造湖。東京の水源池の一。1934年(昭和9)完成。山口貯水池。

さやまめ

さやまめ [2] 【莢豆】
莢にはいっていて食用とする豆。ダイズ・エンドウ・ソラマメなど。

さやみどろ

さやみどろ [3] 【鞘味泥】
緑藻類サヤミドロ目の淡水藻。藻体は細胞が縦に並んだ糸状体。水田・池沼・湿原などの水辺の草や樹枝などに着生。糸状体が分裂生長する際,細胞膜に独特な鞘状の皺(シワ)を生じる。

さやよせ

さやよせ [0] 【鞘寄せ】
相場の変動により値の開きが小さくなること。

さやる

さや・る 【障る】 (動ラ四)
(1)ひっかかる。「鴫(シギ)わな張るわが待つや鴫は―・らず/古事記(中)」
(2)妨げられる。「すべもなく苦しくあれば出で走り去(イ)ななと思へど此らに―・りぬ/万葉 899」
(3)立ちふさがる。さえぎる。「百日(モモカ)しも行かぬ松浦道今日行きて明日は来なむを何か―・れる/万葉 870」

さゆ

さゆ [1] 【白湯】
沸かしただけで何も入れない湯。

さゆ

さゆ【白湯】
<take medicine with> (plain) hot[warm]water.

さゆ

さ・ゆ 【冴ゆ・冱ゆ】 (動ヤ下二)
⇒さえる

さゆう

さゆう [1] 【左右】 (名)スル
□一□
(1)みぎとひだり。みぎやひだり。「前後―に揺れる」
(2)自分のそば。身のまわり。また,そば近く仕える者。「―の者に命ずる」「―に質(タダ)す」
(3)みぎともひだりとも態度をはっきりさせないこと。「言を―にして言質を与えない」
(4)(年齢などの数を表す漢語のあとに付けて)前後。「道行姿の小作りの前屈みの六十―の白い髯(ヒゲ)の客人/社会百面相(魯庵)」
(5)内容がはっきりすること。「間(アイ)の襖(フスマ)を閉切つて,漸く秘密の―を得た/酒中日記(独歩)」
(6)能楽で舞の基本の型。左手を高く上げ,右手を低く出し添えて左へ行き,足拍子を踏んで向きを変え,右手を上げるとともに左手を下げて右へ行くこと。歩数によって大・中・小の別があり,普通小左右をさす。
□二□
(1)思うままにすること。影響を及ぼし支配すること。「市場を―する」「真善美は吾が一心の所産にあらず,吾れは之れを―する能はず/病閒録(梁川)」
(2)どちらかに決定すること。決断すること。

さゆう

さゆう【左右(の)】
right and left.〜する (have under one's) control;→英和
sway;→英和
influence.→英和
〜される be swayed[influenced] <by> ;be under the control <of> .〜に on both sides;from side to side.言を〜にして on some pretext or other.〜を顧みる look around.

さゆう=に託す

――に託・す
はっきりした返答や処置をしない。

さゆうさ

さゆうさ [2] 【左右左】
(1)叙位・叙官・賜禄などの際の拝舞の仕方。再拝して笏(シヤク)を置き,立って左・右・左の順に身をひねり,地に座って同様に行い,笏を取って少し拝礼し,立って再拝する。
(2)舞の手振り。扇を持って左手を上げ右手を下げて左へ一歩行き,次に左手を下げ右手を上げて右へ一足行くこと。

さゆうそうしょう

さゆうそうしょう [1] 【左右相称】
生物体などを縦軸で分けたとき,その両側が互いに同じ形になっていること。

さゆみ

さゆみ 【貲布】
「さよみ(貲布)」に同じ。「いかなれば恋にむさるるたくぬののなほ―なる人の心ぞ/夫木 33」

さゆり

さゆり [0][1] 【小百合】
(1)〔「さ」は接頭語〕
ユリの異名。
(2)ササユリの別名。[季]夏。

さゆりばな

さゆりばな 【小百合花】 (枕詞)
同音の「ゆり(後)」にかかる。「―ゆりも逢はむと思へこそ/万葉 4088」
〔序詞の中に用いられることもある〕

さよ

さよ(う)なら
<say> good-by;so long;good day[morning,afternoon,evening,night].さよならホーマー a game-ending home run[homer].

さよ

さよ [1] 【小夜】
〔「さ」は接頭語〕
夜(ヨル)。「―曲」「―千鳥」

さよあらし

さよあらし [3] 【小夜嵐】
夜吹く強い風。夜の嵐。

さよう

さよう [0] 【左様・然様】
■一■ (形動)[文]ナリ
前の内容を受けて,「そのような」「そのとおりの」の意に用いる。「―なことは存じません」「―なる人になりては,ドメニカが許には居られぬにや/即興詩人(鴎外)」
■二■ (感)
(1)相手の話を肯定するときに用いる。そうだ。そのとおり。「―,私が致しました」
(2)物を思い出したりしたときに用いる。そうそう。そういえば。「―,あれは私が八歳の時のことでした」

さよう

さよう【作用】
action;→英和
a function (機能);→英和
effect (影響).→英和
〜する act[work] <upon> ;→英和
affect.→英和

さよう

さよう [1] 【作用】 (名)スル
(1)他に力や影響を及ぼすこと。また,そのはたらき。「触媒として―する」「人体に及ぼす―」
(2)心身のいとなみ。はたらき。「消化―」「心理―」
(3)〔物〕
 (ア)二つの物体の間に力がはたらいているとき,一方にはたらく力。他方にはたらく力は反作用という。
 (イ)物体および場に及ぼされる種々のはたらき。化学作用・熱作用など。
 (ウ)エネルギーと時間との積に等しい次元をもち,最小作用の原理が適用される物理量。作用量。
(4)〔哲〕 ブレンターノの心理学やフッサールの現象学で,意識の対象志向的なはたらきをいう。意識作用。心的作用。

さよう=然(シカ)らば

――然(シカ)らば
〔「さよう」と受けて,「しからば」と切り出す,武士などが挨拶(アイサツ)に用いた言葉から〕
そうであるならば。それならば。「―顔を洗つて出直しませうかな/吾輩は猫である(漱石)」

さよういん

さよういん [2] 【作用因】
〔(ラテン) causa efficiens〕
〔哲〕 アリストテレスの説く事物が生成するための四原因の一。例えば,家に対しては,建築家ないしその技術。始動因。動力因。期成因。
→原因

さようげん

さようげん [2] 【作用言】
国文法で,動詞の古い名称。江戸時代および明治初年に用いられた。

さようしんりがく

さようしんりがく [6] 【作用心理学】
意識内容より意識作用の方を研究対象として重んじるブレンターノの心理学。

さようせん

さようせん [2][0] 【作用線】
力のはたらく点を通り,力の方向に引いた直線。

さようてん

さようてん [2] 【作用点】
物体内において力の作用する点。重点。
→力点
→支点

さようなら

さようなら 【左様なら】
〔「さようならば」の意〕
■一■ [4][5] (感)
別れるときの挨拶(アイサツ)の言葉。さよなら。
■二■ [4] (接続)
それなら。「―のちに来ませず/滑稽本・膝栗毛 4」

さようはんさようのほうそく

さようはんさようのほうそく 【作用反作用の法則】
ニュートンの運動の第三法則。
→運動の法則

さようスペクトル

さようスペクトル [5] 【作用―】
⇒抗菌(コウキン)スペクトル

さよかぐら

さよかぐら [3] 【小夜神楽】
巫女(ミコ)が夜,奏する神楽。

さよきょく

さよきょく [2] 【小夜曲】
セレナード。

さよく

さよく [1] 【左翼】
(1)鳥・飛行機などの左側のはね・つばさ。
(2)左右に広がっているものの左側の部分。「敵陣の―を攻撃する」
(3)〔フランス革命時,国民公会で急進派のジャコバン派が議長席から見て左側に座ったことから〕
急進的・革命的な政治勢力や人物。ことに,社会主義的または共産主義的傾向の人や団体。
(4)野球で,本塁から見て外野の左側の部分。また,そこを守る選手。レフト。
⇔右翼

さよく

さよく【左翼】
(1)[隊形]the left (wing,flank);→英和
《野》the left field.(2)[主義]the left wing;a left winger (人).
‖左翼運動 a left movement.左翼手《野》a left fielder.

さよく

さよく [0] 【砂浴】
(1)砂を用いて間接に加熱すること,またはその装置。実験室では鉄製の皿に乾燥した砂を盛り,その上に物をのせて加熱する。熱の伝導が緩慢化・均一化されて,突沸や破損を防ぐことができる。
(2)砂風呂のこと。
(3)鳥類が,羽虫などを取り除くため,砂を掘って羽をすりつけたり,砂を浴びたりすること。すなあび。

さよくしょうにびょう

さよくしょうにびょう [1][0] 【左翼小児病】
〔レーニンの著「共産主義における左翼小児病」から出た言葉〕
現実の客観情勢を無視して,物事を観念的・公式的に判断し,過激な言辞・行動をとる傾向。

さよごうし

さよごうし [3] 【小夜格子】
近世,縦が竹で横が木でできていた,娼家の二階窓の格子。

さよごろも

さよごろも 【小夜衣】
寝所で着る衾(フスマ)。夜着。「さらぬだに重きが上の―わがつまならぬつまな重ねそ/新古今(釈教)」

さよしぐれ

さよしぐれ [3] 【小夜時雨】
夜に降る時雨。[季]冬。《―上野を虚子の来つゝあらん/正岡子規》

さよちどり

さよちどり [3] 【小夜千鳥】
夜に鳴く千鳥。[季]冬。

さよなきどり

さよなきどり [4] 【小夜鳴き鳥】
ナイチンゲールのこと。

さよなら

さよなら [3][4]
〔「さようなら」の転〕
■一■ (名)スル
別れ。また,他の語の上に付いて終わりにする意を表す。「青春に―する」「―ホームラン」「―公演」
■二■ (感)
「さようなら{■一■}」に同じ。「じゃ,―」

さよのなかやま

さよのなかやま 【小夜の中山】
⇒佐夜(サヤ)の中山(ナカヤマ)

さよのねざめ

さよのねざめ [1] 【小夜の寝覚め】
夜中に目が覚めること。「むかし思ふ―の床さえて/新古今(冬)」

さよみ

さよみ [0] 【貲布】
〔「狭読(サヨミ)」の意〕
カラムシの繊維で細かく織った布。奈良時代に調(チヨウ)として上納された。のちには粗く織った麻布をいう。さいみ。さゆみ。さよみのぬの。

さより

さより [0] 【鱵・細魚】
ダツ目の海魚。全長40センチメートルほど。体形は細長く,下あごが長く突き出ている。体色は背面が濃青色,腹面は銀白色。春先がことに美味。サハリンから台湾にかけて分布,汽水域にも現れる。ハリウオ。[季]春。
鱵[図]

さより

さより
《魚》a halfbeak.

さら

さら
〜の ⇒新しい.

さら

さら 【更】
■一■ (形動ナリ)
(1)(多く「言えば」「言うも」の下に付けて)わかりきっていて,いまさらであるさま。…するまでもない。「身の秋を思ひ乱るる花の上に内の心はいへば―なり/蜻蛉(上)」
(2)(「言えば」「言うも」を省略した言い方で)言うまでもないさま。「夏は夜,月の頃は―なり/枕草子 1」
■二■ (副)
全く。全然。決して。「上手と下手とは性かはるべしや,―其の儀にあらず/わらんべ草」
→更に

さら

さら 【皿・盤】
■一■ [0] (名)
(1)浅くて平たい器。食物などを盛るのに用いる。陶器・ガラス・金属製などがある。
(2){(1)}の形をしたもの。「ひざの―」「ペン―」
(3)日本料理で,{(1)}に盛った料理。
(4)仏具の一。金属製で,読経のときに打ち鳴らす。
(5)漢字の脚の一。「盆」「盛」などの「皿」の部分。
■二■ (接尾)
助数詞。皿に盛った食べ物・料理などを数えるのに用いる。「団子二―をたいらげる」

さら

さら【沙羅】
a sal (tree).→英和

さら

さら【皿】
a plate (取り皿);→英和
a dish[ <米> platter](盛り皿);→英和
a saucer (受け皿);→英和
a scale (秤(はかり)の皿).→英和
目を〜の様にして with one's eyes wide open.‖皿洗い dishwashing;a dishwasher (機・人).

さら

さら [1] 【新・更】
新しいこと。まだ使ってないこと。「―の洋服」「―湯」

さら

さら [1] 【娑羅・沙羅】
娑羅双樹(ソウジユ)の異名。

さら∘ん

さら∘ん (連語)
〔動詞「然(サ)り」の未然形に推量の助動詞「む」の連体形の付いたもの〕
(1)そのような。「―∘ん人には,なんでうおり候はんずるぞ/宇治拾遺 8」
(2)そのような時。そのような事。「―∘んにおいては,我生きても無益也/保元(下)」

さら∘ん=には

――には
そうであるからには。そうであるならば。「―,ちからなしとて,其後沙汰もなかりしを/平家 4」

さらあらい

さらあらい [3] 【皿洗い】
食器を洗うこと。また,その人。

さらい

さらい サラヒ [0] 【復習】
〔動詞「復習(サラ)う」の連用形から〕
(多く「おさらい」の形で)
(1)復習すること。さらえ。「ピアノのお―をする」「男は三五郎を中に仁和賀の―/たけくらべ(一葉)」
(2)音曲・舞踊などで,師匠が教えたことを弟子に演じさせること。さらえ。「踊りの大―」「十四の春金子で―のあつたとき/安愚楽鍋(魯文)」
→おさらい

さらい

さらい [0] 【作礼】
仏に敬礼すること。

さらい

さらい サラヒ [0] 【杷・杈・欋】
木または竹製の農具。柄が長く,先に歯のついた熊手(クマデ)のような形のもの。木製のものは土をかきならすのに用い,竹製のものはごみ・落ち葉などをかき集めるのに用いる。さらえ。[和名抄]

さらい

さらい サラヒ [0] 【浚い・渫い】
さらうこと。かいて取り除くこと。掃除。さらえ。「どぶ―」

さらいげつ

さらいげつ [0][2] 【再来月】
来月の次の月。次の次の月。

さらいげつ

さらいげつ【再来月】
the month after next.

さらいし

さらいし [0] 【皿石】
火口周辺に見いだされる皿のような形の溶岩片。阿蘇山のものが有名。

さらいしゅう

さらいしゅう【再来週】
the week after next.

さらいしゅう

さらいしゅう [0] 【再来週】
来週の次の週。次の次の週。

さらいにこ

さらいにこ 【作礼而去】
説法に集まった人々が,終わるとともに仏に礼をして立ち去ること。諸経の結末にある句。「やがて,―まで通しはて給ふに/狭衣 2」

さらいねん

さらいねん [0] 【再来年】
来年の次の年。明後年。

さらいねん

さらいねん【再来年】
the year after next.

さらいのし

さらいのし 【嗟来の食】
〔「礼記(檀弓)」にある語。「さあ,来て食え」と言って与えられる食物のことから〕
無礼な態度で与えられる食べ物。人を見下げた振る舞い。

さらう

さらう【浚う】
clean (out) <a well> ;→英和
dredge <a river> ;→英和
scoop out;drag <a river for a dead body> .→英和

さらう

さら・う サラフ [0] 【浚う・渫う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)川・井戸などの底にたまった泥などを取り除く。さらえる。「どぶを―・う」
(2)すっかり取り除く。さらえる。「鍋の中を―・う」
[可能] さらえる
■二■ (動ハ下二)
⇒さらえる

さらう

さらう【攫う】
kidnap <a child> ;→英和
run away with;carry off;sweep away (波が).

さらう

さらう
review;→英和
go over;rehearse.→英和

さらう

さら・う サラフ [0] 【復習う】
〔「浚(サラ)う」と同源〕
■一■ (動ワ五[ハ四])
教わったことを繰り返し練習する。復習する。おさらいする。さらえる。「何か舞の手を―・つて居るらしい/続風流懺法(虚子)」
[可能] さらえる
■二■ (動ハ下二)
⇒さらえる

さらう

さら・う サラフ [0] 【攫う・掠う】 (動ワ五[ハ四])
〔「浚(サラ)う」と同源〕
(1)(不意をついて)つかんで逃げ去る。横合いから奪いさる。「子供を―・う」「波が―・う」「優勝を―・われる」
(2)残らず自分のものとする。独占する。「世間の話題を―・った出来事」
[可能] さらえる

さらうどん

さらうどん [3] 【皿饂飩】
北九州地方の郷土料理の一。細いうどんを油で揚げたり,炒(イタ)めたりして,その上に肉・野菜・かまぼこなどの具をのせて皿に盛ったもの。

さらえ

さらえ サラヘ [0] 【復習】
「さらい(復習)」に同じ。

さらえ

さらえ サラヘ [0] 【浚え・渫え】
「さらい(浚)」に同じ。

さらえ

さらえ サラヘ [0] 【杷・杈・欋】
「さらい(杷)」に同じ。

さらえぶね

さらえぶね サラヘ― [4] 【浚え船】
川浚えをする船。

さらえる

さら・える サラヘル [0] 【復習える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さら・ふ
「さらう(復習)」に同じ。「この話をば…―・へ行くほどに/即興詩人(鴎外)」

さらえる

さら・える サラヘル [0] 【浚える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さら・ふ
「さらう(浚)」に同じ。「井戸を―・える」

さらがえる

さらがえ・る 【更返る】 (動ラ四)
改めて最初にかえる。あともどりをする。「―・りて懸想だち涙をつくしかかづらはむも/源氏(夕霧)」

さらけ

さらけ 【浅甕】
〔「さらげ」とも〕
底の浅いかめ。「―に醸(カ)める酒(オオミキ)を/日本書紀(顕宗訓)」

さらけだす

さらけだ・す [4] 【曝け出す】 (動サ五[四])
おもてに表れていなかった物事を,隠すところなく出す。「無知を―・す」
[可能] さらけだせる

さらけだす

さらけだす
expose;→英和
disclose;→英和
reveal;→英和
lay bare;bring to light.

さらけやめる

さらけや・める 【さらけ止める】 (動マ下一)
〔近世語〕
すっかりやめる。「足下幇間(タイコモチ)を―・めねえ/人情本・娘節用」

さらける

さら・ける [0] 【曝ける】 (動カ下一)
さらけ出す。「楽屋を悉皆(スツカリ)―・けて御覧に入れます/社会百面相(魯庵)」

さらけ止める

さらけや・める 【さらけ止める】 (動マ下一)
〔近世語〕
すっかりやめる。「足下幇間(タイコモチ)を―・めねえ/人情本・娘節用」

さらげ

さらげ 【さら毛】
長さの揃っていない乱れた髪の毛。

さらこばち

さらこばち [3] 【皿小鉢】
皿や小さい鉢。台所にある瀬戸物類の総称。

さらさら

さらさら
(1)[音]murmuring (川が);rustling (葉が).
(2)[すらすら]lightly;→英和
smoothly.→英和
(3)[少しも]⇒更に.

さらさら

さらさら [1] (副)スル
(1)物が軽く触れ合ってかすかに立てる音を表す語。「―と衣(キヌ)擦れの音がする」
(2)水などが浅い所をよどみなく流れるさま。「小川が―(と)流れる」
(3)茶漬けなどを軽やかに食べるさま。「お茶漬けを―(と)食べる」
(4)物事がつかえずにはかどるさま。すらすら。「巻き紙に―(と)書く」
(5)物に粘り気や湿り気がないさま。さっぱりとしているさま。「―(と)した砂」

さらさら

さらさら [0][1] 【更更】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)少しも。一向に。決して。「そんな気は―ない」
(2)いまさらに。あらためて。ますます。いちだんと。「我や―恋にあひにける/万葉 1927」

さらし

さらし 【晒】
地歌・箏曲の曲名。宇治川の水で布をさらす描写を曲にしたもので,貞享(1684-1688)頃の北沢勾当作曲の「古(コ)ざらし」が基本。のち長唄「越後獅子」や舞踊曲などに取り入れられ,歌舞伎囃子(バヤシ)にも「さらしの合方」が考案されている。

さらし

さらし【晒し】
bleaching (漂白);bleached cotton (布).

さらし

さらし [0] 【晒し・曝し】
〔動詞「さらす」の連用形から〕
(1)洗った布などを日光に当てて白くすること。また,そうした布。[季]夏。
(2)「晒し木綿」の略。
(3)野菜などのあく・辛み・ぬめりなどを除くために,流水に打たせたり,水につけたりすること。「―玉葱(タマネギ)」
(4)江戸時代,重罪人や心中未遂の男女を人目にさらし,辱めた刑。三日を限度として,追放・磔(ハリツケ)などの本刑に先立って行われた。
(5)「晒の合方(アイカタ)」に同じ。
(6)曲名(別項参照)。

さらしあめ

さらしあめ [3] 【晒し飴】
水飴を何度も伸ばして気泡を含ませ,白くした飴。

さらしあん

さらしあん [0][3] 【晒し餡】
生餡を乾燥して粉末にしたもの。水と砂糖を加えて練って用いる。

さらしい

さらしい [3] 【晒し井】
夏,井戸さらえをすること。井戸がえ。[季]夏。

さらしうり

さらしうり 【晒売り】
江戸時代,奈良晒(ナラザラシ)を売り歩いた者。

さらしくじら

さらしくじら [4] 【晒し鯨】
鯨の皮下脂肪をそぎ切りにして,熱湯で脂肪を抜き冷水にさらしたもの。普通,酢味噌で食べる。

さらしくび

さらしくび【曝首】
a gibbeted head.→英和
〜にする gibbet a head.

さらしくび

さらしくび [3] 【晒し首・曝し首】
江戸時代,斬首刑にあった者の首を獄門にさらして多くの人に見せたこと。また,その首。

さらしこ

さらしこ [0] 【晒し粉】
(1)水酸化カルシウム(消石灰)に塩素ガスを吸収させて得られる白色の粉末。水溶液は次亜塩素酸イオンにより強い酸化力をもち,漂白剤・消毒剤として広く用いる。カルキ。クロル石灰。
(2)水でよく洗い白くした米の粉。

さらしな

さらしな [0] 【更科・更級】
(1)長野県の更級郡から更埴(コウシヨク)市にかけての地域名。姨捨(オバステ)山・田毎(タゴト)の月などの名所で知られる。また,蕎麦(ソバ)の産地。((歌枕))「我が心なぐさめかねつ―や姨捨山に照る月をみて/古今(雑上)」
(2)「更科蕎麦」の略。

さらしなきこう

さらしなきこう 【更科紀行】
俳諧紀行。一冊。松尾芭蕉作。1688〜89年成立。「笈(オイ)の小文」の旅を終え,京都から尾張に至り,木曾路を経て姨捨(オバステ)山の月をめで,江戸に帰る間の紀行文。

さらしなこ

さらしなこ [4][0] 【更科粉】
ソバの実の中心部分を挽いた一番粉。御膳粉。

さらしなしょうま

さらしなしょうま [5] 【晒菜升麻】
キンポウゲ科の多年草。山中の林下に生える。高さ80センチメートルから1メートル。葉は羽状複葉。夏,枝先におしべの目立つ白色小花を総状に密生し,ブラシ状に見える。若葉は食用になる。肥厚した根茎を漢方で解熱・解毒剤とする。野菜升麻。
晒菜升麻[図]

さらしなそば

さらしなそば [5] 【更科蕎麦】
更科粉で打った蕎麦。白く上品。

さらしなにっき

さらしなにっき 【更級日記】
日記。一巻。菅原孝標女(タカスエノムスメ)作。1059年頃成立。物語に傾倒した少女時代から,宮仕え,結婚生活を経て,寡婦(カフ)となった晩年までの約40年間を回想的に綴る。浪漫的な少女の精神形成が跡づけられ,夢に関する記事が多い。

さらしなのき

さらしなのき 【更科記】
⇒悦目抄(エツモクシヨウ)

さらしぬの

さらしぬの [3] 【晒し布】
さらして白くした布。主として麻布にいう。

さらしねぎ

さらしねぎ [4] 【晒し葱】
葱の白根を薄く刻み,水にさらして辛みを抜いたもの。

さらしのあいかた

さらしのあいかた 【晒の合方】
歌舞伎下座音楽の一。能管・太鼓・大太鼓に三味線がついて奏される合方{(3)}。荒事(アラゴト)の立ち回りや幕切れなどに用いられる。

さらしば

さらしば [0] 【晒し場】
(1)布や糸類を水で洗ってさらす場所。
(2)江戸時代,罪人をさらしの刑にした場所。

さらしめ

さらしめ 【晒女】
歌舞伎舞踊の一。長唄。変化物「閏茲姿八景(マタココニスガタハツケイ)」の一。通称「近江のお兼」「団十郎娘」。1813年江戸森田座初演。大力で知られた近江の娘お兼が,所作立(シヨサダテ)・口説(クドキ)・盆踊り・布晒(ヌノザラ)しなどを見せる。

さらしもの

さらしもの [0] 【晒し者】
(1)〔(2)の意から〕
人前で恥をかいた人。笑い者にされた人。「―にされる」「―になる」
(2)江戸時代,さらし{(4)}の刑にされた罪人。

さらしもの

さらしもの【晒者にする】
expose <a person> to public view.

さらしもめん

さらしもめん [4] 【晒し木綿】
さらして白くした木綿。さらし。

さらしやね

さらしやね [4] 【晒し屋根】
天井のない屋根で,下から屋根裏が見えるもの。
→化粧(ケシヨウ)屋根裏

さらしろう

さらしろう [3] 【晒し蝋】
木蝋を日光にさらして漂白したもの。

さらじゅ

さらじゅ [2] 【娑羅樹・沙羅樹】
(1)娑羅双樹(サラソウジユ)の異名。
(2)植物ナツツバキの異名。

さらす

さら・す (動サ四)
(1)「する」をののしっていう語。しやがる。「そりや何を―・すのぢや/歌舞伎・韓人漢文」
(2)(動詞の連用形に付いて)相手をののしる意を表す。…しやがる。「そないにぬかし―・しても/滑稽本・膝栗毛 6」

さらす

さら・す [0] 【晒す・曝す】 (動サ五[四])
(1)日光や風雨の当たるままにしておく。「日に―・して肌を焼く」「かばねを戦場に―・す」
(2)布・紙などを水洗いして日光に当てたり,薬品で処理したりして白くする。漂白する。また,染め物・食品などを水で洗い流す。《晒》「黄ばんだ布を―・して白くする」「葱(ネギ)を―・す」
(3)日光にあてる。干す。「日に―・す」「(麦ヲ)夕さり食に充てんとして庭に―・す/今昔 10」
(4)広く人々の目に触れるようにする。「人目に―・す」「恥を―・す」「醜態を―・す」
(5)危険な状態に置く。「身を危険に―・す」「戦火に身を―・す」
(6)(「…に目をさらす」の形で)丹念に見る。「古書に目を―・す」
(7)さらしの刑に処する。「親子諸共獄門に―・さるべし/浄瑠璃・反魂香」
[可能] さらせる

さらす

さらす【晒す】
bleach;→英和
refine (精製).→英和

さらす

さらす【曝す】
expose <to the sun> .→英和
危険に身を〜 expose oneself to danger.恥を〜 be put to shame.

さらず

さらず 【去らず・避らず】 (連語)
〔動詞「さる(去・避)」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
(1)避けることができないで。仕方なく。「―まかりぬべければ/竹取」
(2)去らせないで。放さないで。「あながちにお前―もてなさせ給ひし程に/源氏(桐壺)」

さらず

さらず 【然らず】 (連語)
〔動詞「然(サ)り」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
そうではない。「―とて幾世もあらじいざやさは法にかへつる命とおもはむ/新古今(釈教)」

さらず=は

――は
〔「さらずば」とも〕
それでなければ。そうしなければ。「女あるじに土器(カワラケ)とらせよ,―飲まじ/伊勢 60」

さらせたい

さらせたい 【新世帯】
「新所帯(アラジヨタイ)」に同じ。

さらそうじゅ

さらそうじゅ [3] 【娑羅双樹・沙羅双樹】
〔梵 śāla〕
(1)〔「しゃらそうじゅ」とも〕
インド,クシナガラ城外,娑羅の林の中,釈迦の病床の四方に二本ずつ相対して生えていたという娑羅の木。釈迦が入滅した時,鶴のように白く枯れ変じたという。沙羅。娑羅樹。
→鶴林(カクリン)
(2)フタバガキ科の常緑高木。インド原産。高さ30メートルに達する。葉は長円形。花は淡黄色で小さく,大形の円錐花序につく。材は堅く建材などとし,樹脂はワニスの原料,果実は食用。シャラソウジュ。シャラノキ。
(3)ツバキ科のナツツバキの通称。シャラノキ。

さらたて

さらたて [2] 【皿立て】
飾りの皿を立てるための支え。

さらち

さらち【更地】
a vacant lot.

さらち

さらち [0] 【更地・新地】
(1)手が加えられていない土地。何の用途にもあてられていない土地。
(2)建築物などがなく,宅地として使うことができる土地。

さらっと

さらっと [2] (副)
(1)「さらり{(1)}」に同じ。「―した肌ざわり」
(2)「さらり{(2)}」に同じ。「―した油」
(3)「さらり{(3)}」に同じ。「愁嘆場を―演ずる」

さらで

さらで 【然らで】 (連語)
〔動詞「然(サ)り」の未然形に助詞「で」が付いたもの〕
そうでなくて。「―,よろしかるべき人,誰ばかりかはあらむ/源氏(若菜上)」

さらで=だに

――だに
そうでなくてさえ。「―雅致(オモムキ)ある器具(ドウグ)も一際(ヒトキワ)色を添ふるに/谷間の姫百合(謙澄)」

さらで=は

――は
そうでなければ。「山かげや―庭に跡もなし春ぞ来にける雪のむらぎえ/新古今(雑上)」

さらで=も

――も
そうでなくても。「―教育はむづかしきに/たけくらべ(一葉)」

さらと

さらと [0] 【皿斗】
〔建〕 斗(マス)の一。下方に皿形の部分を付けた斗。法隆寺や東大寺南大門などに見られる。
→斗(マス)

さらなる

さらなる [1] 【更なる】 (連体)
〔文語形容動詞「さら(更)なり」の連体形から〕
今以上の。いっそうの。「―ご支援をお願いいたします」

さらに

さらに【更に】
(1)[もっと]still more;further;→英和
[再び]anew;→英和
afresh;→英和
again.→英和
(2)[少しも] <not> at all[in the least].

さらに

さらに [1] 【更に】
■一■ (副)
(1)程度がより増すさま。いっそう。もっと。「―上達する」「―速く走る」
(2)これまでの行為に加えて重ねて行うさま。その上に。「―交渉する」「―申し入れる」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。「盗んだ覚えは―ない」「いとま―許させ給はず/源氏(桐壺)」
(4)あらためて。こと新しく。「もとの住みかに帰りてぞ―悲しきことは多かるべき/徒然 30」
(5)すっかり。全く。「父此を見るに―忘れて云はく/今昔 1」
■二■ (接続)
前文を受けて,その程度・段階を進ませるような後文を付け加えるときに用いる。それに加えて。引き続き。その上。「予選は通過した。―優勝目指してがんばろう」

さらに=もあらず

――もあらず
言うまでもない。もちろんだ。「供養の日のありさまのめでたさは―や/大鏡(道長)」

さらに=も言わず

――も言わず
あらためて言うまでもない。もちろんだ。「五位・四位は―,見ぬ人はすくなくこそあらめ/枕草子 24」

さらには

さらには 【更には】 (連語)
その上に加えて。接続詞的に用いる。

さらぬ

さらぬ [2] 【然らぬ】
■一■ (連体)
〔■二■の一語化したもの〕
なんでもない。大したことでもない。「―顔」「―やうにてもてないて/平家 12」
■二■ (連語)
〔動詞「然(サ)り」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の連体形が付いたもの〕
そうでない。その他の。「軍人の帽又は―人の帽などの/浴泉記(喜美子)」「頭中将,左中弁,―君だちも/源氏(若紫)」

さらぬ=だに

――だに
そうでなくてさえ。ただでさえ。「―重きが上のさよ衣わがつまならぬつまな重ねそ/新古今(釈教)」

さらぬ=体(テイ)

――体(テイ)
何事もない様子。そしらぬふり。

さらぬ=顔

――顔
何げない顔。そしらぬ顔。

さらば

さらば [1] 【然らば】
〔動詞「然(サ)り」の未然形に助詞「ば」が付いたもの〕
■一■ (接続)
(1)それならば。それでは。「―これまでと観念する」「―ゆるしてよとて,ゆるされにけり/宇治拾遺 4」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)それなのに。ところが。「法師どもに具しておはしけるが,―急ぎも歩み給はで/平家 8」
■二■ (感)
人と別れる時の挨拶(アイサツ)の言葉。さようなら。「いまこそわかれめ,いざ―」
→おさらば

さらばう

さらば・う サラバフ (動ハ四)
(1)「さらぼう{(1)}」に同じ。[書言字考節用集]
(2)「さらぼう{(2)}」に同じ。「ヤセ―・ウ/ヘボン(三版)」

さらばえる

さらば・える サラバヘル [4] (動ア下一)
〔四段動詞「さらばう」の下一段化〕
「さらばう」に同じ。多く他の語と複合して用いられる。「やせ―・える」「老い―・える」

さらばかり

さらばかり【皿秤】
a balance.→英和

さらばかり

さらばかり [3] 【皿秤・盤秤】
はかる物をのせる皿のあるはかり。台ばかりなど。

さらばがき

さらばがき [3] 【然らば垣】
京都の遊里島原の総門の外にあった垣。遊女が客を送ってきて別れをするところから。

さらばち

さらばち [2] 【皿鉢】
どんぶりや鉢などの浅いもの。

さらびょう

さらびょう [0] 【皿鋲】
鋲頭部が平らで,取り付けた場合に頭部が材の表面に飛び出ない鋲。皿リベット。

さらぼう

さらぼ・う サラボフ (動ハ四)
〔「曝(サ)る」と同源〕
(1)風雨にさらされて骨ばかりになる。さらばう。「これ旧き骨―・ひなどしたるにや侍らむ/小右記」
(2)やせおとろえる。さらばう。「物清げに―・ひて賤しからず/浜松中納言 3」

さらまなこ

さらまなこ [3] 【皿眼】
しっかり見開いた目をたとえていう語。「風呂敷包を解いて―になつて,盗難品を検べて居る/吾輩は猫である(漱石)」

さらまわし

さらまわし [3] 【皿回し】
曲芸の一。棒・箸(ハシ)・煙管(キセル)・指などの先で皿を回す曲芸。また,それをする人。

さらめく

さらめ・く (動カ四)
(1)さらさらと音を立てる。「同じ湯に指し入れて―・き,湯に初の如く茹(ユ)づれば/今昔 28」
(2)とどろくような音がする。「世界―・きののしりあひたり/今昔 10」

さらやしき

さらやしき 【皿屋敷】
伝説の一。主家の家宝の皿を割って成敗され,井戸に投げ込まれたお菊が幽霊となって夜な夜な現れ,悲しげに皿の数を数えるというもの。浄瑠璃「播州皿屋敷」,河竹黙阿弥の歌舞伎「新皿屋敷月雨暈(ツキノアマガサ)」,岡本綺堂作「番町皿屋敷」などに脚色された。

さらやま

さらやま 【皿山】
岡山県津山市南部にある山。久米の皿山。((歌枕))

さらゆ

さらゆ [0][2] 【更湯・新湯】
沸かしたばかりで,まだだれも入浴していない風呂。あらゆ。

さらり

さらり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)感触がなめらかで軽いさま。さらっと。「肌触りの―とした布地」
(2)ねばりけのないさま。さらっと。「―としたサラダ油」
(3)物事をとどこおりなくするさま。「言いにくいことを―と言ってのける」「批判を―とかわす」
(4)こだわりのないさま。きれいさっぱり。「過去の事は―と水に流そう」
(5)さらさらと音のするさま。「袂が畳に―と敷く音/婦系図(鏡花)」

さらり

さらり
〜と (1)[あっさり]lightly.→英和
(2)[全然]completely;→英和
entirely;→英和
altogether.→英和

さらりん

さらりん [2] 【娑羅林】
⇒しゃらりん(娑羅林)

さらボルト

さらボルト [3] 【皿―】
頭部が皿形で,取り付けた場合に頭部が材の表面に飛び出ないボルト。

さらリベット

さらリベット [4] 【皿―】
⇒皿鋲(サラビヨウ)

さら毛

さらげ 【さら毛】
長さの揃っていない乱れた髪の毛。

さり

さり [1] 【舎利】
⇒しゃり(舎利)(1)

さり

さ・り 【然り】 (動ラ変)
〔動詞「あり」に副詞「さ」が付いた「さあり」の転〕
そのとおりである。そうである。「『おい,―・り。おい,―・り』と,うなづきて/源氏(玉鬘)」「いき通ふ所出できにけり,―・りけれどこの元の女,悪しと思へるけしきもなくて出しやりければ/伊勢 23」
〔似た意味の語として「しかり」があるが,「しかり」が主に漢文脈で用いられるのに対し,「さり」は和文脈で用いられる〕
→さらず
→さらん
→さりとて
→さりとは
→さりとも
→さる(連体)

さりあえ∘ず

さりあえ∘ず 【避り敢へず】 (連語)
避けることができない。「梓弓春の山べを越え来れば路も―∘ず花ぞ散りける/古今(春下)」

さりがたし

さりがた・し 【避り難し・去り難し】 (形ク)
(1)捨て去りにくい。別れにくい。離れられない。「―・き妻(メ)・をとこ持ちたるものは/方丈記」
(2)避けることがむずかしい。のがれにくい。「人間の儀式,いづれの事か―・からぬ/徒然 112」
(3)断りにくい。辞退しにくい。「―・き餞(ハナムケ)などしたるは,さすがに打ち捨て難くて/奥の細道」

さりきらい

さりきらい [0] 【去り嫌い】
(1)連歌・俳諧で,一巻の中に類似の言葉や事物を近接して用いること(差し合い)のないように定めた規定のこと。例えば,「草」と「木」を三句以上隔てるなど。
→差し合い
(2)すききらい。えり好み。「―がある食物をお気をつけられい/滑稽本・浮世風呂(前)」

さりげ

さりげ 【然りげ】 (形動ナリ)
〔副詞「さ(然)」,動詞「あり」,接尾語「げ」が結び付いた「さありげ」の転〕
そのようなさま。「おぼす事やある。御けしきにこそ―なれ/落窪 2」

さりげない

さりげな・い [4] 【然りげ無い】 (形)[文]ク さりげな・し
考えや気持ちを表面に表さない。何げない。「―・い顔」「―・い調子で受け答えする」
[派生] ――さ(名)

さりげない

さりげない【さり気ない体で】
with assumed indifference;in a casual way.さり気なく装う feign ignorance.

さりじょう

さりじょう [0][2] 【去り状・避り状】
(1)夫が離縁する旨を記して妻に渡す文。室町時代以降,女は去り状がないと再婚できなかった。離縁状。三行半(ミクダリハン)。さりぶみ。
(2)中世,土地などの権利を放棄し,他人にゆだねる旨を明記した文書。さりぶみ。

さりとて

さりとて [1] 【然りとて】 (接続)
そうはいっても。そうだからといって。だが。「欲しいが,―すぐには買えない」

さりとて=は

――は
(1)そうであるからといって。それでも。「―,いと,おぼつかなくてやはあらむ/源氏(蜻蛉)」
(2)そうではあろうが。ともかく。「衣なくては叶ふまじ,―先づかへしたび給へ/謡曲・羽衣」
(3)驚きの気持ちを表す。そうであるとは。それはそれは。まったく。「―,其の小歌の事では御座らぬ/狂言・萩大名(虎寛本)」

さりとて=も

――も
そうであっても。だからといって。「世の人も言ひ出づることあらむや,―…すきずきしき心ばへなど,もらし給ふな/源氏(藤裏葉)」

さりとは

さりとは [1] 【然りとは】 (接続)
(1)そうだとは。そういうこととは。「―知らなかった」
(2)これはまあ。それはそれは。感動をこめていう。「―やさしく情のふかき御かた/浮世草子・五人女 4」

さりとも

さりとも 【然りとも】 (接続)
(1)そうであっても。それでも。「―まかりて仰せ事たまはむ/竹取」
(2)いくらなんでも。よもや。まさか。「―と思ひつつ明くるを待ちつる心もとなさ/更級」

さりながら

さりながら [3][1] 【然り乍ら】 (接続)
そうではあるが。しかし。「その罪は重い。―事情をくんでやるべきだ」

さりぬ∘べし

さりぬ∘べし 【然りぬべし】 (連語)
(1)適当だ。それにふさわしい。「中将,わりなくゆかしがれば,―∘べき,少しは見せん,かたはなるべきもこそと/源氏(帚木)」
(2)相当である。身分の高い。「なほ―∘べからむ人の女などは/枕草子 22」

さりぶみ

さりぶみ 【去り文・避り文】
⇒去(サ)り状(ジヨウ)

さりゃく

さりゃく [0] 【詐略】
他人をおとしいれるはかりごと。

さりゃく

さりゃく 【作略・差略】
(1)ほどよくとりはからうこと。「のこりを弥次郎,きた八と,おのれが―して/滑稽本・膝栗毛 5」
(2)はかりごと。策略。「とうとう此方(コツチ)は流人の身と,したのも汝(ワレ)が―だと/歌舞伎・与話情」

さりや

さりや 【然りや】 (感)
本当にそうである。そのとおりだ。「―,年経ぬるしるしよ,とうち笑ひ給ひて/源氏(末摘花)」

さりょう

さりょう [0][1] 【茶寮】
(1)茶の湯のための建物。茶室。数寄屋。
(2)喫茶店。
(3)料理屋。

さり気ない体で

さりげない【さり気ない体で】
with assumed indifference;in a casual way.さり気なく装う feign ignorance.

さる

さる (助動)(さら・さり(さつ)・さる・さる・され・され(さい))
〔中世末から近世へかけて用いられた語〕
四段・上一段・下一段・上二段・下二段活用の動詞の未然形,カ変動詞の連用形に接続する。
(1)軽い尊敬・親愛の意を表す。…なさる。「あれ見〈さい〉なふ,空行く雲のはやさよ/閑吟集」「肴あぢやうにつん出してくれ〈さい〉/滑稽本・膝栗毛 3」
(2)軽くののしったり卑しめたりする意を表す。…やがる。「天の網が来(キ)〈さつ〉た/狂言記・武悪」「出〈さら〉にや爰(ココ)へ引ずり出す/浄瑠璃・関取千両幟」

さる

さ・る [1] 【去る・避る】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)今までいた場所・地位を離れる。「故郷を―・るのは忍びない」「三〇年勤めた会社を―・る」「社長の職を―・る」「台風が―・ったあとの青空」
(2)ある時期が過ぎる。過ぎ去る。「夏が―・って秋になる」「私の青春はもう―・ってしまった」
(3)ある状態・事態がなくなる。「危険は―・った」「一難―・ってまた一難」「痛みが―・らない」
(4)へだたる。
 (ア)空間的に,ある場所から遠くへだたっている。距離がある。「都を―・ること二百里」「理想を―・ることはなはだしい」
 (イ)時間的に,ある時点から過去へさかのぼる。「今を―・ること三百年」
→去る(連体)
(5)(サ変動詞の連用形に付いて)すっかり…する。「無視し―・る」
(6)(季節や時を表す語について)ある季節・時期になる。「秋―・らば黄葉(モミチ)の時に春―・らば花の盛りに/万葉 3993」
→夕さる
(7)進行する。変化する。「たとひ時移り事―・り/古今(仮名序)」
□二□(他動詞)
(1)遠ざける。しりぞける。なくなす。「俗念を―・る」「迷いを―・る」
(2)妻を離縁する。「妻を―・る」「―・られるのは女の恥だのって/化銀杏(鏡花)」
(3)避ける。よける。「道も―・りあへず花ぞ散りける/古今(春)」
(4)辞退する。ことわる。「いとことに―・り聞え給へるを/源氏(紅葉賀)」
(5)連歌や連句で,句をへだてる。
→去らず
[慣用] 世を―

さる

さる [1] 【然る】 (連体)
〔動詞「然(サ)り」の連体形から〕
場所・人を漠然とさし示し,また物事を漠然と表現する時に用いる。
(1)ある。とある。「―方面よりの要請」「―人の御落胤」「―所に」
(2)相当な。しかるべき。「別当入道―人にて/徒然 231」
(3)そのような。そんな。「―さがなきえびす心を見ては,いかがはせむは/伊勢 15」
→さるもの(連語)
→さるかた(連語)

さる

さる [1] 【申】
(1)十二支の第九番目。年・日・時刻・方位などに当てる。しん。
(2)時刻の名。今の午後四時頃。また,午後三時から五時までの間。または,午後四時から六時の間。
(3)方角の名。西から南へ三〇度の方角。

さる

さる【去る】
(1)[離れる]leave;→英和
go away;quit.→英和
(2)[隔たる]be away <from> .
(考えが)念頭を去らぬ haunt one's mind.職を〜 retire from a post.→英和
世を〜 pass away.今を〜10年 ten years ago.〜8月 last August.

さる

さる【申(年)】
(the year of) the Monkey.

さる

さる【猿】
a monkey;→英和
an ape.→英和
猿も木から落ちる Even Homer sometimes nods.

さる

さる [1] 【去る】 (連体)
〔動詞「去る」の連体形から〕
時などを表す語に付いて,以前の,過ぎ去った,の意を表す。
⇔来たる
「新任の大使は―二日に着任した」

さる

さ・る 【曝る】
■一■ (動ラ四)
長い間,風雨や日光に当たり,色があせたり朽ちたりする。「身を投げ,骨を―・りて/霊異記(下訓注)」
■二■ (動ラ下二)
⇒される

さる

さる [1] 【猿】
(1)霊長目に属する人類以外の動物の総称。顔に毛が少なく,手の指が発達し,すぐれた知能をもつ。狭義にはニホンザルをさす。古くから,神聖視され,馬の守護神とされた。ましら。
(2)小利口な者をののしっていう語。「―まね」「―知恵」
(3)戸の框(カマチ)や桟に取り付ける木片あるいは金物で,敷居や鴨居(カモイ)・柱などの穴にさしこみ,戸締まりをする仕掛け。
(4)炉の自在鉤(カギ)の高さを調節する仕掛け。
(5)江戸時代,風呂屋にいた遊女。湯女(ユナ)の異称。
猿(3)[図]

さる

さる
[ある]certain <place> .→英和

さる=に烏帽子(エボシ)

――に烏帽子(エボシ)
人柄に相応しない服装や言動をたとえていう語。

さる=の尻(シリ)笑い

――の尻(シリ)笑い
自分のことを省みずに,他人の欠点をあざわらうことのたとえ。

さる=も木から落ちる

――も木から落ちる
木登りの上手なはずの猿も,時には失敗して落ちる意。その道に長じた者も,時には失敗することがあるというたとえ。弘法(コウボウ)も筆の誤り。上手の手から水が漏れる。

さる∘べし

さる∘べし 【然るべし】 (連語)
〔動詞「然(サ)り」の連体形に推量の助動詞「べし」の付いた語〕
(1)そうするのにふさわしい。しかるべきである。「さりとて―∘べくて生まれ給へる人の/浜松中納言 1」
(2)そうなるのが当然である。「この世中は―∘べきぞや。なにかおもほす/落窪 1」
(3)相当である。立派である。「―∘べきものの子どもにて,心のままにけふはわがよと,人払はせ/大鏡(師輔)」

さる∘まじ

さる∘まじ 【然るまじ】 (連語)
〔動詞「然(サ)り」の連体形に打ち消し推量の助動詞「まじ」の付いた語〕
(1)そうなるはずはない。そうするべきでない。「この―∘まじき御中のたがひにたれば/蜻蛉(中)」
(2)取るに足りない。たいしたことではない。「―∘まじき人のもとに,あまりかしこまりたるもげにわろきことなり/枕草子 262」

さるあいだ

さるあいだ 【然る間】
■一■ (接続)
さて。「万(ヨロズ)の木の実を愛し,いとやさしき色好みにておはしける。―立願の子細有りて/御伽草子・のせ猿」
■二■ (連語)
そうするうち。そのうち。「―に,思ひはいやまさりにまさる/伊勢 40」

さるえび

さるえび [2] 【猿海老】
海産のエビ。体長12センチメートル内外。甲は厚く,一面に毛が生えている。食用。瀬戸内海・有明海・伊勢湾などに多い。

さるお

さるお [0] 【猿尾】
三味線の棹(サオ)が胴を貫く直前の棹の背面部の名。猿の尾に似ているのでいう。

さるおがせ

さるおがせ [3] 【猿麻桛】
サルオガセ科サルオガセ属の樹枝状地衣植物の総称。深山の針葉樹の幹や枝に着生し,糸状でよく分枝し長く垂れ下がる。心臓疾患・結核などの薬用とされる。ヨコワサルオガセ・ナガサルオガセなど,日本に約四〇種ある。松蘿(シヨウラ)。

さるかい

さるかい 【猿飼ひ】
「猿回(サルマワ)し」に同じ。

さるかえこうとう

さるかえこうとう サルカヘコウタウ 【猿替勾当】
「猿座頭」に同じ。

さるかえり

さるかえり [3] 【猿返り】
(1)歌舞伎で,立ち回りの型の一。あおむけになった姿勢から後方に宙返りして立つ。
(2)雑芸の一。前後左右に自由自在に回転する芸。「―見てや立ちくる酉の年/犬子集」

さるかた

さるかた 【然る方】 (連語)
(1)ある人。特に,名を秘す必要のあるときに用いる。「―から依頼された件」
(2)そういう方面。そのむき。「―に見所ありぬべき女の/源氏(橋姫)」
(3)(「さるかたに」の形で)それはそれでまた。「気近く愛敬づきて,うちそぼれたるは,―にをかしく/源氏(常夏)」
→さる(然)

さるかにかっせん

さるかにかっせん 【猿蟹合戦】
動物昔話の一。蟹が握り飯との交換で猿からもらった柿の種をまいて育てたところ,猿が独り占めし,蟹には青柿を投げつけたので蟹は死ぬ。蟹の子は栗・蜂(ハチ)・臼(ウス)などの助力を得て仇討ちをするというのが一般的な筋。各地には,柿以外のものを争いの原因にする話も多く伝わる。

さるから

さるから 【然るから】 (接続)
(1)そうだから。「―さぞ,ともうち語らはば,つれづれなぐさまめと思へど/徒然 12」
(2)しかしながら。「泣き泣き女問ふことなれば,ほろりと云て―健気に有るべき所に眼を着けて言ふべし/申楽談儀」

さるから=に

――に
(1)「さるから{(1)}」に同じ。「―,人民と,政事とは,その善悪の位価は同等にして/西国立志編(正直)」
(2)そうこうするうちに。「―,春も徒(イタズラ)にくれて/読本・弓張月(後)」

さるかわうつぼ

さるかわうつぼ サルカハ― [5] 【猿皮靫】
猿の毛皮を張った靫。

さるかん

さるかん [0] 【猿環】
釣り道具の一。道糸と鉤素(ハリス)の接続や糸のよりの戻しに用いる金属の環。よりもどし。

さるがう

さるが・う 【猿楽ふ】 (動ハ四)
〔「さるごう(猿楽)」を活用させた語〕
滑稽なことを言う。ふざける。「男などのうち―・ひものよくいふが来たるを/枕草子 140」

さるがき

さるがき [2] 【猿柿】
信濃(シナノ)柿の別名。

さるがく

さるがく [0] 【猿楽・申楽】
(1)軽業(カルワザ)・奇術や滑稽な物まねなどの演芸。奈良時代に唐から伝来した散楽(サンガク)を母胎につくり出されたもの。鎌倉時代頃からこれを職業とする者が各地の神社に隷属して祭礼などに興行し,座を結んで一般庶民にも愛好された。室町時代になると,田楽や曲舞(クセマイ)などの要素もとり入れ,観阿弥・世阿弥父子により能楽として大成される。さるごう。
(2)能楽の旧称。

さるがくざ

さるがくざ [0] 【猿楽座】
中世,猿楽師が結成した職業団体。社寺に隷属し,神事や法会(ホウエ)の際の興行独占権を与えられた。大和四座(ヤマトシザ)が著名。
→大和四座

さるがくし

さるがくし [4] 【猿楽師】
猿楽を業とする人。

さるがくだんぎ

さるがくだんぎ 【申楽談儀】
世阿弥の芸談集。一冊。次男元能(モトヨシ)の聞き書きにより1430年成立。能の歴史をはじめ,他の役者の芸風・挿話,面装束,演技・演出,能作者と作能法,音曲など,具体的な事例に即して述べる。正称,世子(ゼシ)六十以後申楽談儀。

さるがくのう

さるがくのう [4] 【猿楽能】
〔「猿楽の芸能」の意〕
能・能楽の古い呼び名。

さるがくほうし

さるがくほうし [5] 【猿楽法師】
中世,猿楽を業とした僧形の芸人。

さるがしこい

さるがしこ・い 【猿賢い】 (形)[文]ク さるがしこ・し
〔近世口語〕
わるがしこい。ずるくて抜け目がない。「結句―・いといふ物にて,にくし��/ひとりね」

さるがみ

さるがみ [0][2] 【猿神】
猿を神としてまつったもの。また,日吉(ヒエ)神社や山の神の使いとしてまつられたものもある。人身御供(ヒトミゴクウ)をとる神として説話が多い。

さるくいわし

さるくいわし サルクヒ― [3] 【猿喰鷲】
フィリピンワシの旧名。

さるぐつわ

さるぐつわ [3] 【猿轡】
声を出せないように,口に押し込んだり,かませて後頭部にくくりつけておくもの。布などを用いる。「―をかませる」

さるぐつわ

さるぐつわ【猿轡】
a gag.→英和
〜をはめられる be gagged.

さるぐま

さるぐま [0] 【猿隈】
歌舞伎の隈取りの一。紅(ベニ)で額に三本の横筋を引き,猿の顔を表すもの。荒事の立ち役に用いる。

さるげ

さるげ [0] 【猿毛】
馬の毛色の名。鼠(ネズミ)色のもの。

さるこ

さるこ [0] 【猿子】
綿入れの袖なし羽織。

さること

さること 【然る事】 (連語)
(1)そのようなこと。「いかでか―なくてはおはせむ/竹取」
(2)当然のこと。もっともなこと。いうまでもないこと。「君少しかた笑みて―とは思すべかめり/源氏(帚木)」

さることながら

さることながら 【然る事乍ら】 (連語)
それはもちろんのことであるが,そればかりでなく。「外見も―中身もすばらしい」

さるごう

さるごう 【猿楽】
〔「さるがく(猿楽)」の転〕
(1)「さるがく{(1)}」に同じ。「いかなる―をして一日かあらまし/宇津保(蔵開上)」
(2)滑稽なことをすること。おどけること。たわむれ。「口をひき垂れて,知らぬことよとて,―しかくるに/枕草子 143」

さるごうごと

さるごうごと 【猿楽言】
滑稽な言動。冗談。「日一日,ただ―をのみし給ふほどに/枕草子 104」

さるさわのいけ

さるさわのいけ サルサハ― 【猿沢池】
奈良公園内,興福寺の南にある池。放生(ホウジヨウ)池としてつくられたものという。池畔に,この池に入水した采女(ウネメ)をまつった采女神社がある。((歌枕))「わぎもこがねくたれ髪を―の五藻とみるぞかなしき/拾遺(哀傷)」

さるざけ

さるざけ [2] 【猿酒】
猿が樹木の穴などにためておいた果実が自然発酵し,酒のようになったもの。ましら酒。[季]秋。

さるざとう

さるざとう 【猿座頭】
狂言の一。盲人が妻と花見に行く。そこへやってきた猿引きが妻を誘う。盲人は綱で妻と自分の体を結びつけるが,猿引きは妻と猿とを結びかえて,妻を連れて逃げる。花見座頭。猿替勾当。

さるしばい

さるしばい [3] 【猿芝居】
(1)猿に芸を仕込み,かつらや衣装をつけて歌舞伎役者のまねをさせる見世物。
(2)すぐ見透かされるような,あさはかなたくらみ。

さるしばい

さるしばい【猿芝居】
a monkey show.

さるすべり

さるすべり【百日紅】
《植》a crape myrtle.

さるすべり

さるすべり [3] 【猿滑・百日紅】
(1)ミソハギ科の落葉高木。中国原産。樹皮は褐色で,きわめて平滑なのでこの名がある。庭木として栽植される。高さ2〜8メートル。枝は四稜があり,楕円形の葉を対生。夏,長期にわたって枝頂に円錐花序を出して紅・白・淡紫色などの六弁花をつける。ヒャクジツコウ。[季]夏。
(2)ヒメシャラの別名。

さるすべり

さるすべり [3] 【猿辷り】
囲碁で,二の筋から一の筋へ,桂馬にすべりこみ,敵陣を荒らすこと。さるばい。

さるたびこ

さるたびこ 【猿田彦】
〔「さるだひこ」「さるたひこ」とも〕
記紀神話の神。天孫降臨に際して,その道案内をした。容貌魁偉で,鼻は高く,身長は七尺余。後世,庚申(コウシン)信仰や道祖神などとも結びついた。伊勢の猿田彦神社の祭神。

さるぢえ

さるぢえ [0] 【猿知恵】
一見気が利いていて実は間の抜けている考え。

さるぢえ

さるぢえ【猿知恵】
shallow cunning.

さるつかい

さるつかい [3] 【猿遣い】
「猿回(サルマワ)し」に同じ。

さるつなぎ

さるつなぎ [3] 【猿繋ぎ】
(1)中世・近世において,開いた戸や扉が風にあおられるのを防ぐために壁や柱にとめておくのに用いた金具。あおりどめ。
→猿(3)
(2)猿をつなぐように,後ろ手にしばって柱などにつないでおくこと。「一人も洩さず―/浄瑠璃・会稽山」

さるとうじん

さるとうじん 【猿唐人】
物のわからない人間を卑しんでいう語。唐変木。「郷在だから郷在と言つたわ。ええ,負いねえ―だ/歌舞伎・お染久松色読販」

さるとびさすけ

さるとびさすけ 【猿飛佐助】
真田(サナダ)十勇士の一人。戸沢白雲斎に甲賀流の忍術を習い,真田幸村に仕えて活躍し,大坂夏の陣で戦死したというが,架空の人物。

さるとりいばら

さるとりいばら [5] 【菝葜】
ユリ科のつる性落葉低木。山野に自生。茎は節ごとに曲がり,とげがある。葉は楕円形ないし円形で,葉柄に一対の巻きひげがある。雌雄異株。春,葉腋に多数の淡緑色の小花をつけ,晩秋,赤い球形の液果を結ぶ。根茎を山帰来(サンキライ)といい,薬用とする。サンキライ。ガンタチイバラ。カカラ。
菝葜[図]

さるど

さるど [2] 【猿戸】
(1)戸締まり用の猿{(3)}を設けた戸。
(2)露地などに用いる簡素な造りの戸。堅桟や押し縁(ブチ)の端を上下に出して角柄(ツノガラ)とした戸で,柱には皮付き丸太を用いる。角戸(ツノド)。
(3)大戸に取りつけた小さな引き戸。

さるなし

さるなし [0][2] 【猿梨】
マタタビ科のつる性落葉低木。山地に自生。葉は広卵形で暗紅色の柄がある。雌雄異株。初夏,白色の五弁花をつける。果実は球形で淡緑黄色に熟し,甘酸っぱい。コクワ。シラクチヅル。
猿梨[図]

さるに

さるに 【然るに】 (接続)
(1)しかるに。ところが。「―,かの大将,出でてたばかりたまふやう/伊勢 78」
(2)そうしたところ。すると。「―,十二月ばかりにとみの事とて御文あり/伊勢 84」

さるのいきぎも

さるのいきぎも 【猿の生き肝】
動物昔話の一。竜宮の乙姫の病を治す妙薬として猿の生き肝を取りに行った海月(クラゲ)(または亀)が,猿をだまして連れ帰る途中,その目的をもらしたため猿に逃げられ,罰せられて骨なしになる話。

さるのこしかけ

さるのこしかけ [1] 【猿の腰掛】
担子菌類ヒダナシタケ目サルノコシカケ亜目の木質多年生のきのこの総称。傘に柄はなく,樹幹に水平につき,半円形で上面に同心円状の模様があり下面に多数の微細な管孔がある。種類は多く,いずれも木材腐朽菌。種類により薬用・食用・細工用となる。
猿の腰掛[図]

さるは

さるは 【然るは】 (接続)
(1)上に述べたことを説明するのに用いる。以上のようであるのは。それというのは。それは。「ゆかしき人かなと,目止まり給ふ。―,限りなう心を尽くし聞こゆる人によう似奉れるが/源氏(若紫)」
(2)上に述べたことに軽く付け加える意を表す。また。しかも。それに。「(死ンダコトヲ)聞き伝ふるばかりの末々は,あはれとやは思ふ。―,跡とふわざも絶えぬれば/徒然 30」
(3)上に述べたことに対して,以下に述べることが話題転換または逆接になることを表す。「(鶯ハ)十年ばかりさぶらひて聞きしに,まことにさらに音せざりき。―,竹近き紅梅も,いとよく通ひぬべき便りなりかし/枕草子 41」

さるはし

さるはし 【猿橋】
日本三奇橋の一。山梨県大月市にあり,桂川に架かる木橋。両岸の懸崖から刎木(ハネギ)を何段にも重ねて突き出し,橋床を受ける構造のもの。
猿橋[図]

さるはむし

さるはむし [3] 【猿葉虫】
ハムシ科サルハムシ亜科の甲虫の総称。体長5ミリメートル内外の種が多い。体は楕円形で,背が隆起する。成虫は各種植物の葉を,幼虫は根を食害する。ブドウの害虫アカガネサルハムシ,サツマイモにつくイモサルハムシなど。

さるばい

さるばい [0] 【猿匐い】
「猿辷(サルスベ)り」に同じ。

さるばかま

さるばかま [3] 【猿袴】
労働用の袴の一種。腰のまわりはゆったりと,下部は股引(モモヒキ)のように足にぴったり仕立てた。

さるひき

さるひき [2] 【猿引き・猿曳き】
(1)厩(ウマヤ)祭の祈祷(キトウ)に,祝言を述べて猿を舞わす者。
(2)「猿回し」に同じ。[季]新年。《―や猿に着せたる晴小袖/正岡子規》

さるひと

さるひと 【然る人】 (連語)
(1)そのような人。「そのわたりには,―きこえ給はず/浜松中納言 1」
(2)しかるべき人。立派な人。「頼政卿―にて/平家 1」

さるほどに

さるほどに 【然る程に】 (接続)
(1)そうこうするうちに。やがて。「―げに世の中に許され給ひてみやこに帰り給ふ/源氏(蓬生)」
(2)文頭において話題を変える時に用いる語。さて。ところで。「―鬼界が島へ三人ながされたりし流人/平家 3」
(3)先行の事柄に対して感動をもっていう語。さてもさても。全く。「人の盗まぬものは出まするぞ。―憎い鼠めといへば/浮世草子・胸算用 1」

さるぼお

さるぼお [0] 【猿頬】
(1)猿が食べ物を入れておくための,口の中の両側にある袋状の部分。ほおぶくろ。
(2)武具の名。ほおとあごをおおう鉄の面。
(3)海産の二枚貝。殻長5センチメートル内外。赤貝に似ている。東京湾以南の浅海の砂泥地にすむ。食用。
(4)片手桶(カタテオケ)の江戸での呼称。「そのくせ夏は―をつけて,随意(キママ)に汲ませる/滑稽本・浮世風呂 4」

さるぼおてんじょう

さるぼおてんじょう [5] 【猿頬天井】
猿頬面の竿縁(サオブチ)を使った天井。普通の竿縁天井より上等。

さるぼおめん

さるぼおめん [4][0] 【猿頬面】
切り面の一。四五度以上の角度で面取りした断面が猿の頬の形のようになるもの。戸の桟や天井の竿縁などに用いる。えてぼお。
猿頬面[図]

さるまた

さるまた [0] 【猿股】
腰から股のあたりをおおうズボン形の男子用下着。

さるまち

さるまち [0] 【申待】
⇒庚申待(コウシンマチ)

さるまつ

さるまつ 【猿松】
(1)猿の擬人名。えて公。「やあ,駒若ぢやない,こりや―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
(2)浅慮な人,いたずらをする人,口うるさい人などをののしっていう語。「この―めらは何ぬかしやあがる/滑稽本・膝栗毛 8」

さるまなこ

さるまなこ [3] 【猿眼】
猿の目のように,大きく,くぼんだ目。「奴(ヤツコ)は―を晃(キラメ)かして/義血侠血(鏡花)」

さるまね

さるまね【猿真似】
indiscriminate imitation.

さるまね

さるまね [0] 【猿真似】 (名)スル
猿が人の動作をまねるように,他人のすることの表面だけまねること。

さるまめ

さるまめ [0] 【猿豆】
ユリ科の落葉小低木。山地に自生。サルトリイバラに似るが茎にとげがほとんどない。五月頃,淡黄緑色の小花を開く。果実は球形で赤く熟す。

さるまるだゆう

さるまるだゆう 【猿丸大夫】
平安前期の伝説的歌人。三十六歌仙の一人。古今集の真名序にその名が見える。家集「猿丸大夫集」は大部分が古今集・万葉集の読人知らずの歌である。

さるまわし

さるまわし【猿回し】
a monkey showman.

さるまわし

さるまわし [3] 【猿回し】
猿を使って種々の芸をさせ,金銭をもらい受ける大道芸。主として正月,門付(カドヅケ)や辻芸をしながら町々を巡り歩いた。さるかい。さるつかい。さるひき。[季]新年。《物思へば猿よりやせて―/内藤鳴雪》
猿回し[図]

さるみの

さるみの 【猿蓑】
俳諧撰集。六巻。去来・凡兆編。1691年刊。芭蕉七部集の一。発句・歌仙のほか幻住庵記・几右日記などを収める。景情融合の発句,匂付(ニオイヅ)けによる連句など,蕉風俳諧の一つの到達点を示す。

さるむこいり

さるむこいり 【猿壻入り】
昔話の一。異類婚姻譚。田に水を引いたので,約束どおり末娘と結婚した猿が里帰りのとき川に落ちて死ぬ。蛇婿入りに類似。

さるめ

さるめ 【猿女・猨女】
古代,神祇官の職の一。縫殿(ヌイドノ)寮に属し,大嘗祭(ダイジヨウサイ)・鎮魂祭などの神事に神楽(カグラ)の舞を奉仕した女官。

さるめん

さるめん [0] 【猿面】
(1)猿の顔をかたどったお面。
(2)猿に似た顔つき。

さるめんかんじゃ

さるめんかんじゃ [5] 【猿面冠者】
(1)猿に似た顔つきの若者。
(2)豊臣秀吉の若い頃のあだな。

さるもの

さるもの 【然る物】 (連語)
そのとおりであること。もっともなこと。「…と人の仰せられしこそ,げに―なれ/徒然 19」

さるもの

さるもの 【然る者】 (連語)
(1)したたか者。抜け目のない者。油断のならない者。「敵も―」「志丈も中々―ゆゑ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)ある地位・才能などがあり軽視できない人。「―にしなして,長く見るやうも侍りなまし/源氏(帚木)」

さるもの

さるもの【さる者】
a man of no common order (手強い者);a smart fellow (抜目ない者).

さるもの=にて

――にて
(1)言うまでもないことで。「わざとの御学問は―,琴笛の音にも雲井を響かし/源氏(桐壺)」
(2)一応そのとおりだが,それはともかくとして。「もののあはれは秋こそまされ,と人ごとに言ふめれど,それも―今ひときは心も浮き立つものは春の気色にこそあめれ/徒然 19」

さるやま

さるやま [0] 【猿山】
動物園などで,猿の遊び場としてコンクリートなどで造ってある山。

さるよう

さるよう 【然る様】 (連語)
しかるべき事情。「殿は―ありて/源氏(浮舟)」

さるりこう

さるりこう 【猿利口】
こざかしいこと。「いつたい―にて,手のはやきものなれば/滑稽本・続膝栗毛」

さるわか

さるわか [0][2] 【猿若】
(1)初期歌舞伎において,滑稽な演技や雄弁術などを演じた役柄。また,その演技者。道化方の前身。
(2){(1)}を主人公とした演目。猿若座の家狂言として伝わる台本のほか,数種の曲名が伝わる。
(3)初世中村勘三郎の前姓。
(4)滑稽な演技をして歩く大道芸人。
(5)民俗芸能における道化役。

さるわかざ

さるわかざ 【猿若座】
江戸の歌舞伎劇場。江戸三座の筆頭,中村座の前身。1624年猿若勘三郎が中橋南地に創建。

さるわかちょう

さるわかちょう 【猿若町】
東京都台東区の旧町名。現,浅草六丁目に当たる。天保改革のとき,風俗取り締まりのため江戸三座(のち猿若三座とも)を浅草聖天町に移して猿若町と命名。一丁目(中村座)・二丁目(市村座)・三丁目(森田座)と称し,明治初年まで栄えた。

さるを

さるを 【然るを】 (接続)
先行の事柄に対し後続の事柄が,反対・対立の関係にあることを表す語。ところが。「をとこ女…異心なかりけり。―いかなる事かありけむ/伊勢 21」

さる者

さるもの【さる者】
a man of no common order (手強い者);a smart fellow (抜目ない者).

され∘たい

され∘たい 【為れたい】 (連語)
「そうなされることを望みたい」意の改まった,また命令口調の言い方。されたし。「本署に出頭―∘たい」

されい

されい [0] 【茶礼】
(1)茶の湯の礼式。
(2)禅門における飲茶の礼法。

されき

されき [0] 【砂礫】
砂と小石。しゃれき。

されき

されき【砂礫】
gravel;→英和
pebbles.

されこうべ

されこうべ [3] 【髑髏】
〔「曝(サ)れ頭(コウベ)」の意〕
風雨にさらされ,白骨になった頭蓋骨。しゃれこうべ。しゃりこうべ。どくろ。野晒(ノザラ)し。

されど

されど [1] 【然れど】 (接続)
上に述べたことと下に述べたことが逆接になることを表す。そうではあるが。しかし。されども。「腰なむ動かれぬ。―子安貝をふと握りもたればうれしくおぼゆる也/竹取」

されども

されども 【然れども】 (接続)
「されど(然)」に同じ。「玉ならずともありけむをと人言はむや。―,死し子,顔よかりき,といふやうもあり/土左」

されば

されば 【然れば】
〔動詞「然(サ)り」の已然形に「は」の付いたもの〕
■一■ (接続)
(1)上に述べたことを受け,その帰結として下に述べる事柄が起こることを表す。そうであるから。だから。「やがて極楽へ参りけり。―心にだにもふかく念じつれば,仏も見え給ふなりけり/宇治拾遺 1」
(2)話題を転ずる時に用いる。さて。「才覚又ならぶ人なし。―,その里に戦ひおこつて/仮名草子・伊曾保物語」
(3)意外であるという意をこめて用いる。いったい。そもそも。「鎌倉へだにも入れられぬこそほいなけれ。―こは何事ぞ/平家 11」
■二■ (感)
応答に用いる語。さよう。「『権三殿は御存じないか』『―存じたとも申されず,存ぜぬとも申されぬ』/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

されば=こそ

――こそ
やっぱり。案の定。思ったとおり。「―,異物(コトモノ)の皮なりけり/竹取」

されば=と言って

――と言って
とは言っても。さればとて。「確実な方法ではないが,―他にうまい方法もない」

されば=よ

――よ
思ったとおりだ。案の定だ。さればこそ。「―と云ひて/伊勢 22」

さればいな

さればいな 【然ればいな】 (感)
〔近世語〕
相手の言葉を受けて答える時に言う語。多く女性が用いた。そう。はい。さればいの。「お馴染み故ぢやと云ひければ,―,其の文見ると嬉しうて/浄瑠璃・生玉心中(上)」

される

さ・れる [2] 【曝れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さ・る
長い間,風雨や日光に当たり,色があせたり朽ちたりする。「(死骸ノ)一つは小さな動物の骸骨でも見るやうに白く―・れてゐた/嵐(藤村)」

さろう

さろう [0] 【砂漏】
砂の漏刻。すなどけい。

さわ

さわ【沢】
a swamp;→英和
a marsh.→英和

さわ

さわ サハ [2] 【沢】
(1)山あいの谷川。源流に近い流れ。「―登り」
(2)水が浅くたまり,葦(アシ)・荻(オギ)などの草の茂っている所。

さわ

さわ サハ 【沢】
姓氏の一。

さわ

さわ サハ 【多】 (形動ナリ)
たくさん。「国はしも―にあれども/万葉 36」

さわ

さわ [1] 【茶話】
茶を飲みながらの気軽な話。茶飲み話。ちゃわ。

さわあじさい

さわあじさい サハアヂサヰ [3] 【沢紫陽花】
ユキノシタ科の落葉低木。関東以西の山中の谷間などに生える。高さ1メートル内外。夏,枝頂の花序に帯青色の五弁の小花を密につける。周囲の中性花は白または青色。山紫陽花。コガク。

さわあららぎ

さわあららぎ サハ― 【沢蘭】
サワヒヨドリの古名。[和名抄]

さわうちじんく

さわうちじんく サハウチ― 【沢内甚句】
岩手県和賀郡沢内村の民謡で,酒盛り唄。源流は旧南部領の「なにゅとやら」。

さわおぐるま

さわおぐるま サハヲグルマ [4] 【沢小車】
キク科の多年草。山野の湿地に自生。茎は太く,中空。根葉には長い柄がある。春,茎頂に径3センチメートルほどの黄色の頭花を数個つける。
沢小車[図]

さわかい

さわかい [2][0] 【茶話会】
お茶とお菓子程度を供し,打ち解けて話し合う集まり。ちゃわかい。ティー-パーティー。

さわかい

さわかい【茶話会】
a tea party.

さわがしい

さわがし・い [4] 【騒がしい】 (形)[文]シク さわが・し
〔動詞「騒ぐ」の形容詞化〕
(1)大きな声や音が聞こえてやかましい。そうぞうしい。うるさい。「駅の放送が―・い」
(2)多くの人があれこれと言い立てるさま。かまびすしい。「マンション建設をめぐって―・い」
(3)世情が穏やかでない。物情騒然としている。「世の中が―・い」「世の中に事出で来,―・しうなりて/枕草子 143」
(4)事が多く忙しい。取り込んでいて落ち着かない。「日ごろ―・しくてなむえまゐらぬ/大和 136」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

さわがしい

さわがしい【騒がしい】
(1) noisy;→英和
boisterous.→英和
(2)[不穏]troubled <times> ;turbulent.→英和
騒がしく noisily;boisterously.→英和

さわがす

さわがす【騒がす】
disturb;→英和
agitate;→英和
stir up;create a stir.→英和
世間を騒がせた事件 a sensational case.

さわがす

さわが・す [3] 【騒がす】
■一■ (動サ五[四])
動揺させる。心配させる。不安にする。「人心を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒さわがせる

さわがせる

さわが・せる [4] 【騒がせる】 (動サ下一)[文]サ下二 さわが・す
さわがしく落ち着かない状態にする。「世間を―・せた事件」「お―・せして申し訳ありません」

さわがに

さわがに サハ― [0] 【沢蟹】
淡水産のカニ。谷川の清流にすむ。甲幅24ミリメートル内外。体色は赤・白・青・紫・褐色など変化に富む。食用とするが,肺臓ジストマの第二中間宿主となることがある。本州以南,沖縄・台湾に分布。[季]夏。

さわぎ

さわぎ【騒ぎ】
(1)[喧しさ]a noise;→英和
a clamor;→英和
a tumult.→英和
(2)[騒動]a disturbance;a commotion;→英和
a stir;→英和
an affair (事件);→英和
excitement (興奮);→英和
sensation (評判).→英和
笑うどころの〜でない It is no laughing matter <for one> .

さわぎ

さわぎ [1] 【騒ぎ】
〔上代は「さわき」〕
(1)さわぐこと。さわがしいこと。声や物音がやかましいこと。「飲めや歌えの大―」
(2)事件。また,それに伴うごたごた。悶着。騒動。「けんか―」「―を起こす」
(3)(「…どころのさわぎではない」などの形で)そんななまやさしい程度ではない。それどころではない。「忙しくて旅行どころの―ではない」
(4)遊興。「―仲間」「―は両色里の太鼓に本粋になされ/浮世草子・永代蔵 2」

さわぎうた

さわぎうた [3] 【騒ぎ唄】
(1)民謡で,お座敷唄のうち,テンポが速く,にぎやかで明るいもの。
(2)江戸時代に遊里や酒宴の席などで,三味線や太鼓に合わせて唄ったにぎやかな唄。
(3)下座音楽の一。郭(クルワ)・茶屋など遊興の騒ぎの場面に使われる,大鼓・小鼓・太鼓の入るにぎやかなもの。

さわぎきょう

さわぎきょう サハギキヤウ [3] 【沢桔梗】
キキョウ科の多年草。山中の湿地に生える。高さ約1メートル。葉は披針形。八,九月に,紫色で五深裂した左右相称の花を総状に多数つける。

さわぎたてる

さわぎた・てる [5] 【騒ぎ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さわぎた・つ
(1)ひどくさわぐ。「野次馬が―・てる」
(2)おおげさに取りあげてあれこれいう。「マスコミが―・てる」

さわぎたてる

さわぎたてる【騒ぎ立てる】
make an uproar;→英和
(make a) fuss;→英和
(set up a) cry;→英和
raise an alarm.→英和

さわぐ

さわぐ【騒ぐ】
(1)[喧しさ]be noisy;make a noise;→英和
cry;→英和
shout;→英和
(be) clamor(ous).→英和
(2)[騒動]make a disturbance;be excited[agitated];make a fuss (から騒ぎ);→英和
busy oneself <about> (奔走);have a spree (浮かれて).→英和

さわぐ

さわ・ぐ [2] 【騒ぐ】 (動ガ五[四])
〔上代は「さわく」と清音。擬声語「さわ」の動詞化〕
(1)うるさい声や音を立てる。「子供たちが―・ぐ」「夜遅くまで―・ぐので困る」「鈴は絶えず―・ぎぬ/義血侠血(鏡花)」
(2)多くの人が一斉に不平・不満を言い立てて不穏になる。「観客が―・ぐ」
(3)心が動揺する。
 (ア)あわてふためく。「問い詰められても少しも―・がず…」「試験は明日だ。いまさら―・いでも始まらない」
 (イ)気になって落ち着かない。神経が高ぶる。「何だか胸が―・ぐ」「九州男児の血が―・ぐ」
(4)注目すべきものとして人々が盛んに取りざたする。「女性に―・がれる」「マスコミが―・ぐ」
(5)多くの人が忙しく立ち働く。「其を取ると―・く御民も家忘れ/万葉 50」
[可能] さわげる

さわぐるみ

さわぐるみ サハ― [3] 【沢胡桃】
クルミ科の落葉高木。山中の谷間に生える。高さ約20メートル。葉は枝先に集まって互生。雌雄同株。春,長い尾状の花穂を下垂し,秋,二個の翼のついた堅果を結ぶ。材は下駄・器具材などにする。川胡桃。藤胡桃。

さわさわ

さわさわ (副)
(1)物が触れて,ざわざわと音を立てるさま。「釣せし海人の,口大(オオ)の尾翼(オハタ)鱸(スズキ)―に,ひきよせあげて/古事記(上)」
(2)落ち着かないさま。そわそわ。「聞くより胸も―と/浄瑠璃・重井筒(中)」

さわさわ

さわさわ サハサハ [1] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)風がさわやかに吹くさま。「秋風が梢を―と渡る」
(2)気分がさわやかなさま。さっぱりと。「御心地―となりて/宇治拾遺 8」
(3)はっきり。明瞭に。「音曲をも文字に―と当たり/風姿花伝」

さわし

さわし サハシ [3][0] 【醂し】
さわすこと。渋柿の渋を抜くこと。また,その柿。

さわしおん

さわしおん サハシヲン [3] 【沢紫苑】
植物タコノアシの別名。

さわしがき

さわしがき サハシ― [3] 【醂し柿】
渋を抜いた柿。湯や焼酎(シヨウチユウ)につけて渋を取り去る。たるがき。

さわしば

さわしば サハ― [0] 【沢柴】
カバノキ科の落葉高木。山地に生える。葉は卵形。雌雄同株。五月頃,新葉とともに尾状の花穂を下垂。材を薪炭材・器具材などとする。

さわす

さわ・す サハス [0][2] 【醂す】 (動サ五[四])
(1)湯や焼酎(シヨウチユウ)につけて,柿の実の渋を抜く。「柿を―・す」
(2)水に浸してさらす。
(3)黒漆で,光沢が出ないように塗る。

さわずみ

さわずみ サハズミ 【沢住・沢角】
姓氏の一。

さわずみけんぎょう

さわずみけんぎょう サハズミケンゲウ 【沢住検校・沢角検校】
慶長(1596-1615)頃の盲人の琵琶法師。京都に住む。元来琵琶に合わせて語っていた古浄瑠璃の伴奏に,初めて三味線を使用したと伝えられる。沢住勾当(コウトウ)。生没年未詳。

さわたり

さわたり [2] 【沢渡り】
庭園の池泉や流れの中に打った飛び石。依水園・平安神宮庭園などに見られる。沢飛び。

さわたる

さわた・る (動ラ四)
〔「さ」は接頭語。「わたる」は「あたる」の転か〕
打診してみる。「何やら,どんどと申すほどに,―・つて見ませうず/狂言記・粟田口」

さわたる

さわた・る 【さ渡る】 (動ラ四)
〔「さ」は接頭語〕
わたる。「天雲の向伏す極みたにぐくの―・る極み/万葉 800」

さわだ

さわだ サハ― 【多】 (副)
〔「だ」は接尾語〕
たくさん。多く。「間夜(アイダヨ)は―なりぬをまた寝てむかも/万葉 3395」

さわだ

さわだ サハダ 【沢田】
姓氏の一。

さわだがわ

さわだがわ サハダガハ 【沢田川】
京都府相楽郡木津町瓶原(ミカノハラ)付近を流れる泉川の部分名か。((歌枕))「さみだれに水まさるらし―まきの継橋浮きぬばかりに/金葉(夏)」

さわだしょうじろう

さわだしょうじろう サハダシヤウジラウ 【沢田正二郎】
(1892-1929) 俳優。東京生まれ。早大卒。芸術座を経て1917年(大正6)新国劇を創立。「月形半平太」「国定忠治」などの剣劇もので大衆劇に新境地を開き,「沢正(サワシヨウ)」の名で親しまれた。

さわだつ

さわだ・つ [3] 【騒立つ】 (動タ五[四])
(1)ざわつく。さわがしくなる。「億万の水簇一時に跳るが如く―・ち/自然と人生(蘆花)」
(2)興奮する。動揺する。「ジンキガ―・ツ/ヘボン」

さわだなたり

さわだなたり サハダ― 【沢田名垂】
(1775-1845) 江戸後期の国学者。会津藩士。和漢の学,神道に通じ,和歌をよくした。著に日本住宅史の概説「家屋雑考」など。

さわだみき

さわだみき サハダ― 【沢田美喜】
(1901-1980) 社会事業家。東京生まれ。岩崎弥太郎の孫。1948年(昭和23)占領軍兵士と日本女性との間に生まれた混血孤児のための家エリザベス-サンダース-ホームを創設。

さわちりょうり

さわちりょうり サハチレウリ [4] 【皿鉢料理】
⇒さはちりょうり(皿鉢料理)

さわて

さわて サハ― 【沢手】
江戸時代,輸送の途中,雨や海水などのため貨物がぬれていたむこと。また,その貨物。

さわてまい

さわてまい サハ― 【沢手米】
江戸時代,年貢米を運ぶ際に雨や海水などでぬれてしまった米。

さわとび

さわとび サハ― [0] 【沢飛び】
「沢渡(サワタ)り」に同じ。

さわに

さわに サハ― [0] 【沢煮】
白身の魚・鶏のささ身などと数種の野菜を取り合わせた,淡味の煮物。

さわにわん

さわにわん サハ― [0] 【沢煮椀】
〔沢煮から転じたもの〕
豚の背脂(セアブラ)とゴボウ・ニンジン・ミツバなどをいずれも千切りにし薄味で煮た汁物。

さわの

さわの サハノ 【沢野】
姓氏の一。

さわのちゅうあん

さわのちゅうあん サハノ― 【沢野忠庵】
⇒フェレイラ

さわのぶよし

さわのぶよし サハ― 【沢宣嘉】
(1835-1873) 幕末の攘夷派の公家。号,春川。文久三年(1863)8月18日の政変で長州藩に逃亡(七卿落ち),生野(イクノ)の変に加わった。新政府では外国事務総監・外務卿などを歴任。

さわのぼり

さわのぼり サハ― [3] 【沢登り】
渓流沿いに登山すること。特に,沢や滝を直接登ること。また,その技術。

さわひよどり

さわひよどり サハ― [3][4] 【沢鵯】
キク科の多年草。湿った草地に自生。高さ50センチメートル内外。葉は披針形。秋,茎頂に淡紫紅色または白色の小頭花を多数散房状につける。

さわふたぎ

さわふたぎ サハ― [3] 【沢蓋木】
ハイノキ科の落葉低木。山中の湿地に自生。高さ2〜3メートル,よく分枝する。葉は倒卵形で互生する。初夏,枝先に白い小花を多数散生し,秋,藍(アイ)色の小核果を結ぶ。材は器具材,灰汁(アク)は草木染めの媒染剤とする。ニシゴリ。

さわべ

さわべ サハ― [0] 【沢辺】
沢のほとり。

さわみず

さわみず サハミヅ [2] 【沢水】
沢にある水。沢を流れる水。

さわむら

さわむら サハムラ 【沢村】
姓氏の一。

さわむらえいじ

さわむらえいじ サハムラエイヂ 【沢村栄治】
(1917-1944) プロ野球選手。投手。三重県生まれ。大日本東京野球倶楽部(巨人軍)に入団。速球派の名投手として知られたが,台湾沖で戦死。戦後,野球殿堂入り第一号。

さわむらきんしょ

さわむらきんしょ サハムラ― 【沢村琴所】
(1686-1739) 江戸中期の儒者・詩人。近江の人。名は維顕,字(アザナ)は伯揚。伊藤東涯に師事し,のちに徂徠学に傾倒した。著「琴所縞刪」

さわむらしょう

さわむらしょう サハムラシヤウ [4] 【沢村賞】
プロ野球セントラル-リーグで,そのシーズンの最優秀投手に与えられる賞。沢村栄治の功績をたたえて,1947年(昭和22)に制定。

さわむらそうじゅうろう

さわむらそうじゅうろう サハムラソウジフラウ 【沢村宗十郎】
歌舞伎俳優。屋号は紀伊国屋。
(1)(初世)(1685-1756) 京都の武家の出。初世沢村長十郎の門人。江戸に下って写実的演技により名優とされる。のち三世長十郎,初世助高屋高助を名乗る。
(2)(三世)(1753-1801) 二世の次男。初名,田之助。寛政期(1789-1801)江戸随一の立役として活躍。和事を得意とした。
(3)(五世)(1802-1853) 四世の門弟。江戸後期に活躍。のち訥升(トツシヨウ)。沢村家の和事をよくし,女形を兼ねた。

さわむらたのすけ

さわむらたのすけ サハムラ― 【沢村田之助】
歌舞伎俳優。屋号は紀伊国屋。
(1)(初世)三世沢村宗十郎の初名。
(2)(三世)(1845-1878) 五世宗十郎の次男。幕末から明治初期の人気若女形。毒婦役を得意としたが,脱疽(ダツソ)で両手足を切断して引退。

さわやか

さわやか【爽やかな】
(1)[気分]refreshing;→英和
bracing.(2)[言葉・声]clear <voice> ;→英和
fluent <tongue> ;→英和
flowing <eloquence> .

さわやか

さわやか サハ― [2] 【爽やか】 (形動)[文]ナリ
(1)ほどよく冷たくさっぱりしていて気持ちがよいさま。[季]秋。「―な秋の日」「―な笑顔」「一種清涼の気は人の気を―にして/あひびき(四迷)」
(2)はっきりしているさま。明快なさま。「弁舌―な青年」「声いと―にて/源氏(真木柱)」
(3)鮮やかなさま。見事なさま。「三浦の一党が鎧(ヨロイ)―なりし当時を思ふに/ふところ日記(眉山)」
(4)いさぎよいさま。「―に腹を切らんずる物を/太平記 9」
[派生] ――さ(名)

さわやぐ

さわや・ぐ サハ― 【爽やぐ】
■一■ (動ガ四)
さわやかになる。気分がよくなる。「はればれしからぬ空のけしきに,え―・ぎ給はねど/源氏(若菜下)」
■二■ (動ガ下二)
さわやかにする。「仏の御しるしいと尊し。今しばし―・げてわたし奉れ/寝覚 2」

さわやなぎ

さわやなぎ サハヤナギ 【沢柳】
姓氏の一。

さわやなぎまさたろう

さわやなぎまさたろう サハヤナギマサタラウ 【沢柳政太郎】
(1865-1927) 教育行政官・教育学者。信州松本の人。帝国大学文科大学卒。文部省学務局長として普通教育制度の原型を確立。京都帝大総長のとき,教員の任免権をめぐって教授団と対立,文部省が教授任免に関する教授会の権限を認めて引責辞職した(沢柳事件)。また,成城学園を創設し,新教育運動の実践にも尽力した。

さわやま

さわやま 【佐和山】
滋賀県彦根市にある山。海抜233メートル。石田三成の居城があった。

さわやま

さわやま サハ― 【多山・沢山】
〔「沢山(タクサン)」の訓読み〕
数が多いこと。近世,多く女性が書簡で用いた。やまさわ。

さわら

さわら【椹】
《植》a Japanese cypress.

さわら

さわら サハラ [0] 【椹】
ヒノキ科の常緑高木。山中に自生し,高さは40メートルに達する。ヒノキに似るが,鱗片葉の先はとがり,球果は黄褐色に熟す。材を建築・器具・桶(オケ)などに用いる。ヒムロ・イトヒバなど園芸品種が多い。

さわら

さわら サハラ 【佐原】
千葉県北東部の市。かつて利根川水運の河港として商業・醸造業で繁栄。現在,水郷地帯の商業・観光の中心地。古い商家の建物が多く残る。香取神宮や伊能忠敬の旧宅がある。

さわら

さわら【鰆】
《魚》(a) Spanish mackerel.

さわら

さわら サハラ [0] 【鰆】
スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。マグロを細長くしたような体形で,吻(フン)はとがる。背面は青色の地に多数の青褐色の斑紋が散在し,腹面は銀白色。肉は白身で,寒ザワラは美味。日本各地の沿岸に分布。若魚はサゴシ・サゴチと呼ばれる。[季]春。

さわらか

さわらか サハ― 【爽らか】 (形動ナリ)
さわやかなさま。こざっぱりしたさま。「小舎人童,小さくて髪いとうるはしきが,筋―に/枕草子 54」

さわらしんのう

さわらしんのう サハラシンワウ 【早良親王】
(750?-785) 光仁天皇の第二皇子。781年兄桓武天皇の即位に伴って皇太子となる。藤原種継暗殺に連座したとして,淡路に流される途中絶食して絶命。怨霊を恐れて崇道(スドウ)天皇と追号。

さわらび

さわらび [2] 【早蕨】
(1)芽を出したばかりのわらび。[季]春。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は青。三月着用。
(3)源氏物語の巻名。第四八帖。宇治十帖の一。

さわらん

さわらん サハ― [2] 【沢蘭】
ラン科の多年草。中部地方以北の山中の湿地に自生。茎は高さ約15センチメートルで,基部に広線形の葉が一枚つく。夏,茎頂に紫紅色の花を一個横向きにつける。アサヒラン。

さわり

さわり サハリ [0] 【障り】
〔動詞「障る」の連用形から〕
(1)都合の悪いこと。さしつかえ。
(2)さまたげ。じゃま。支障。障害。「興奮させると治療の―になる」
(3)健康の害になること。病気になること。「烈しき暑さの御―も不被為有(アラセラレズ)/不如帰(蘆花)」
(4)月経。生理。月のさわり。「―ある女は此座敷に出づべき事にあらず/浮世草子・一代女 4」

さわり

さわり【触り】
(1)[触感]touch;→英和
feel.→英和
(2)[聞きどころ]an emotional passage;the point <of a story> .→英和

さわり

さわり サハリ [0] 【触り】
〔動詞「触る」の連用形から〕
(1)手や体でふれること。また,ふれた感じ。多く他の語と複合して用いられる。「手―」「肌―」
(2)浄瑠璃用語。
 (ア)
〔他の節(フシ)にさわっている意。普通「サワリ」と書く〕
義太夫節以外の先行の曲節を義太夫節に取り入れた箇所。
 (イ)曲中で最も聞きどころ,聞かせどころとされている部分。本来は口説きといわれる歌謡的部分をさす。
(3)〔(2)が転じて〕

 (ア)話の中心となる部分。聞かせどころ。
 (イ)演劇・映画などの名場面。見どころ。「西部劇の―を集めて編集した映画」
(4)三味線の特殊な仕掛け。一の糸を開放弦として弾くときに,複雑なうなり音を出すようにしたもの。また,その音。琵琶(ビワ)の仕組みが取り入れられたもの。

さわり

さわり【障り】
(1)[故障]a hindrance;→英和
an obstacle.→英和
(2)[影響]harm (害);→英和
a bad effect.

さわり=三百(サンビヤク)

――三百(サンビヤク)
触っただけで三百文の損になる意。ちょっと関係したばかりに損をすることのたとえ。「是ぞ世にいふ―なるべし/浮世草子・胸算用 1」

さわりがね

さわりがね サハリ― [0] 【触り金】
三味線の上駒(カミコマ)の別名。

さわりどころ

さわりどころ サハリ― 【障り所】
さまたげになるもの。「ひたみちに行ひにおもむきなむに,―あるまじきを/源氏(御法)」

さわる

さわる【障る】
(1)[支障]hinder;→英和
interfere <with one's study> .→英和
(2)[影響]affect;→英和
tell <on> ;→英和
[有害]hurt;→英和
do harm;injure.→英和
体に〜 be bad for[injurious to]health.気に〜 hurt a person's feelings.

さわる

さわ・る サハル [0] 【触る】 (動ラ五[四])
〔「障る」と同源〕
(1)接触する。
 (ア)人が手などで物体や人体に意図的に接触する。ふれる。「展示品には―・らないでください」
 (イ)物体が当たる。「何か動く物が足に―・った」「棹に―・るは桂なるらし/土左」
 (ウ)かかわりをもつ。「だれも―・りたがらない問題」
(2)「さわる(障){(2)}」に同じ。「神経に―・る」
(3)宴会での杯のやりとりの作法の一。相手が注ごうとするのを抑えて,酒を注ぎ返す。「盃のくるたびたびにちと押さへましよ,是非―・りますと/浮世草子・一代女 5」
[可能] さわれる

さわる

さわる【触る】
touch;→英和
feel.→英和
肩に〜 touch <a person> on the shoulder.→英和

さわる

さわ・る サハル [0] 【障る】 (動ラ五[四])
(1)健康の障害となる。害になる。「徹夜は体に―・る」「暑さが病気に―・らなければよいが」
(2)ある感覚器官にふれて,嫌なものとして受け取られる。「小骨が舌に―・る」「耳に―・る音」「気に―・る言い方」「癪(シヤク)に―・る」
(3)さまたげとなる。邪魔になる。「水無月の照りはたたくにも―・らず来たり/竹取」
(4)月経になることを婉曲にいう。「―・ることあり,とて会はざりければ/大和 53」
〔「障(サ)える」に対する自動詞〕
[慣用] 当たらず障らず

さわるりそう

さわるりそう サハルリサウ [0] 【沢瑠璃草】
ムラサキ科の多年草。林内に自生。茎は高さ約70センチメートルで,長楕円形の葉をつける。五,六月,茎頂の花序に瑠璃色の小さな花をつける。花冠は五裂する。

さわれ

さわれ サハレ (副)
⇒さばれ

さわん

さわん【左腕】
the left arm[hand].左腕投手 a lefty;→英和
a left-hander;a southpaw.→英和

さわん

さわん [1][0] 【左腕】
(1)左の腕。
(2)左利きのこと。「―投手」
⇔右腕(ウワン)

さん

さん 【山】 (接尾)
(1)山の名に付けていう。「富士―」「筑波―」
(2)仏寺の称号に添えていう。山号。「金竜―浅草寺」「吉祥―永平寺」

さん

さん [1] 【算】
(1)占いに用いる算木(サンギ)。また,占い。
(2)昔,中国から渡来した計算用具。長方形の小木片,二七一枚を集めたもの。
(3)計算。勘定。「たとへ―があうても/浄瑠璃・重井筒(上)」
(4)そろばん。

さん

さん (接尾)
〔「さま(様)」の転〕
(1)人名・職名などに付けて敬意を表す。また動物名などに付けて,親愛の意を表すこともある。「山本―」「お父―」「課長―」「お手伝い―」「お猿―」
(2)体言または体言に準ずる語に付けて,丁寧の意を表す。「ごくろう―」「お世話―」

さん

さん 【散】
■一■ [1] (名)
(1)〔仏〕 精神統一がなされず,宗教的瞑想に入っていない心の在り方。あれこれと揺れ動く,日常的な心の在り方。
⇔定(ジヨウ)
(2)こなぐすり。[ヘボン]
■二■ (接頭)
位階を表す名詞に付いて,位だけがあって官職に就いていないことを表す。「―一位」

さん

さん 【餐】
〔「ざん」とも〕
飲食すること。「朝暮の―も心にまかせず/平家 3」

さん

さん [0] 【三・参】
(1)数の名。二より一つ多い数。一の三倍の数。み。みつ。みっつ。
(2)二番目の次の順番。「―の酉(トリ)」
(3)「三の糸」の略。「―下がり」

さん

さん [1] 【桟】
(1)戸や障子の骨。
(2)雨戸の猿。
→猿(3)
(3)蓋(フタ)などが反るのを防ぐため裏に打ち付ける細い横木。

さん

さん [1] 【産】
(1) [0]
(多く「お産」の形で)子供が生まれること。分娩(ブンベン)。出産。
(2)生まれ育った土地。出身地。「君は一体どこの―だ/坊っちゃん(漱石)」
(3)財産。資産。「―を成す」
(4)地名の下に付いて,その土地の生産であることを表す。「北海道―のジャガイモ」

さん

さん [1] 【惨】 (ト|タル)[文]形動タリ
むごたらしいさま。また,ひどくいたましいさま。多く「さんとして」の形で用いられる。「―として風雨の来襲を待つ状(サマ)/自然と人生(蘆花)」「浪子は―として笑みつ/不如帰(蘆花)」

さん

さん [1] 【参】
(1)二十八宿の一。
→しん(参)
(2)禅宗で人を集め,座禅・説法・念誦(ネンジユ)すること。

さん

さん [1] 【賛・讃】
(1)漢文の文体の一。人や物をほめたたえる際の文体。多く四字一句とし韻を踏む。
(2)東洋画で,その絵に関した詩歌・文章を画面の中に記すこと。また,その詩歌・文章。画賛。
(3)仏・菩薩の功徳をほめたたえた言葉。梵讃(ボンサン)・和讃の類。
(4)非難。批評。「出口の茶屋に腰掛けながら,朝帰りの客に―付くるに/浮世草子・諸艶大鑑 1」

さん

さん【産】
(1)[出産]childbirth.→英和
(2)[産出]product.→英和
(3)[財産]a fortune.→英和
〜する grow;→英和
produce.→英和
お〜が軽(重)い have an easy (a difficult) delivery.お〜をする give birth <to> .
〜をなす make a fortune.

さん

さん [1] 【酸】
(1)すっぱいもの。すっぱい味。「―が強いみかん」
(2)〔化〕 水に溶けたときに電離して,水素イオンを生ずる物質。酸味をもつ・青色リトマス試験紙を赤色に変える・塩基と反応して塩と水を生じるなどのいわゆる酸性は水素イオンの性質による。また,イオン化列で水素よりも前にある金属を溶かして塩をつくり水素ガスを発生する。酸はその電離度により,強酸と弱酸に区別される。現在では水溶液のみでなく,広範な化学反応を酸・塩基の立場で説明するために,酸を陽子供与体としたり,電子対受容体とする定義が用いられている。
→塩基
→アルカリ

さん

さん【桟】
a crosspiece;→英和
a frame;→英和
a bolt.→英和
〜をおろ(はず)す (un)bolt <the door> .

さん

さん【三】
three.→英和
第〜(の) the third.→英和

さん

さん【酸】
an acid.→英和
〜の acid.酸類 acids.

さん

さん [1] 【燦】 (ト|タル)[文]形動タリ
あざやかなさま。きらびやかなさま。「第三の世界は―として春の如く盪(ウゴ)いてゐる/三四郎(漱石)」「―たる灯火一斉に消え/あめりか物語(荷風)」

さん=の紐(ヒモ)を解く

――の紐(ヒモ)を解・く
お産をする。分娩する。「かくて,年月を経るほどに,三年三月にて,―・き給ふ/弁慶物語」

さん=を乱す

――を乱・す
算木を乱したように散乱する。ちりぢりばらばらになる。算を散らす。

さん=を傾ける

――を傾・ける
(1)財産を使いはたす。
(2)財産全部をかけて,あることを行う。

さん=を散らす

――を散ら・す
「算を乱す」に同じ。「楯は―・したる様にさんざんに蹴ちらさる/平家 11」

さん=を破る

――を破・る
財産を無くす。破産する。

さん=を置く

――を置・く
(1)算木で計算する。
(2)算木で占う。

さんあい

さんあい [1][0] 【三愛】
(1)琴と酒と詩。三友。
(2)〔仏〕 人間の心に生じる欲愛(情欲)・有愛(存在欲)・非有愛(存在を否定しようとする欲)の三つの愛着の心。また,臨終の時に起こる,肉親・自身・現世に対する愛着の心。

さんあく

さんあく [1] 【三悪】
〔仏〕「三悪道(サンアクドウ)」の略。

さんあくしゅ

さんあくしゅ [3] 【三悪趣】
〔仏〕
〔連声して「さんなくしゅ」「さんまくしゅ」とも〕
「三悪道(サンアクドウ)」に同じ。

さんあくどう

さんあくどう [4] 【三悪道】
〔仏〕
〔連声して「さんなくどう」「さんまくどう」とも〕
死者が悪業(アクゴウ)のために行く,地獄道・餓鬼道・畜生道の三つの世界。三悪趣。三趣。

さんあみ

さんあみ 【三阿弥】
足利将軍の同朋衆のうち能阿弥,その子芸阿弥,孫相阿弥の三人。

さんい

さんい [1] 【産衣】
うぶぎ。さんえ。

さんい

さんい [1] 【三畏】
〔論語(季氏)〕
君子がおそれ敬うべき三つのもの。すなわち天命・大人・聖人の言の三つ。

さんい

さんい [1] 【賛意】
賛成の気持ち。「―を表する」

さんい

さんい 【散位】
律令制で,位階のみあって,それに相当する官職に就いていないもの。散官。
⇔職事(シキジ)

さんい

さんい [1] 【簒位】 (名)スル
君主の位を奪うこと。簒奪。

さんい

さんい 【三位】
⇒さんみ(三位)

さんい

さんい【賛意】
<express one's> approval <of> .→英和

さんいく

さんいく [0] 【産育】
子供が大人になるまでに行われる習俗や慣行,行事のこと。

さんいちい

さんいちい [4] 【散一位】
位階が一位でありながら大臣に就いていない者。

さんいちごじけん

さんいちごじけん 【三・一五事件】
1928年(昭和3)3月15日,田中義一内閣によって行われた,日本共産党員などの全国的検挙事件。一道三府二七県にわたり,一五六八名の共産党員やその支持者が検挙された。

さんいちどくりつうんどう

さんいちどくりつうんどう 【三・一独立運動】
1919年(大正8)3月1日を期して始まり,一年以上にわたって,日本の植民地支配に反対して展開された朝鮮独立運動。独立万歳を叫んでデモ行進したので万歳(マンセイ)事件とも呼ばれた。運動は都市から農村に拡大したが,軍隊を投入した日本により弾圧された。三・一事件。三・一運動。

さんいっち

さんいっち [3] 【三一致】
〔(フランス) trois unités〕
フランス古典主義演劇の作劇法の規範。劇は一日以内に(時の一致),同一の場所で起こる(場所の一致),単一の筋を(筋の一致)扱わねばならないとするもの。アリストテレスの「詩学」に由来。三単一の法則。

さんいつ

さんいつ [0] 【散逸・散佚】 (名)スル
まとまっていた書物・文献などが散り失せて所在がわからなくなってしまうこと。「蔵書が―してしまった」

さんいつ

さんいつ【散逸する】
get scattered and lost.

さんいつこうぞう

さんいつこうぞう [5] 【散逸構造】
物理学者プリゴジーンが提唱した用語。熱平衡状態ではない不可逆な変化の過程で生ずる巨視的な秩序構造。エントロピー増大,エネルギーの散逸が起こり,安定状態が分岐して新たな状態に転移して形成される。多様性に富み,無秩序から秩序が生まれる点で,宇宙や生命を解明する手がかりとして注目されている。

さんいん

さんいん [0] 【山陰】
(1)山の北側。また,山のかげ。
(2)「山陰道」の略。
(3)「山陰地方」の略。

さんいん

さんいん [1] 【三院】
(1)平安時代,大学別曹である勧学院・学館院・奨学院の総称。
(2)1871年(明治4)の官制改革における正院・左院・右院の総称。

さんいん

さんいん [0] 【参院】
「参議院」の略。

さんいん

さんいん [0] 【産院】
妊産婦・新生児のための病医院。産科の病院。

さんいん

さんいん【産院】
a maternity hospital.

さんいんかいがんこくりつこうえん

さんいんかいがんこくりつこうえん 【山陰海岸国立公園】
京都府竹野郡網野町から兵庫県を経て鳥取市の浜坂砂丘に至る,日本海に臨む海岸の国立公園。雄大な海食崖や海岸砂丘が発達する。

さんいんこう

さんいんこう [3] 【三陰交】
鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。内くるぶしから,手の指四本分上がったところ。三本の陰の経絡が交わっている。

さんいんちほう

さんいんちほう 【山陰地方】
中国地方のうち,中国山地より北の地域。鳥取・島根の二県と山口県の北部。兵庫県と京都府の北部を含めることもある。

さんいんどう

さんいんどう 【山陰道】
律令制における七道の一。丹波・丹後・但馬・因幡(イナバ)・伯耆(ホウキ)・出雲・石見・隠岐(オキ)の八国より成る。また,それらを縦貫する幹線道路をいう。

さんいんほんせん

さんいんほんせん 【山陰本線】
山陰地方を縦断する JR 西日本の鉄道線。京都から福知山・松江を経て下関市幡生(ハタブ)に至る678.3キロメートルと長門市・仙崎(2.2キロメートル)からなる。

さんう

さんう [1] 【山雨】
山に降る雨。山の方から降ってくる雨。

さんう

さんう [1] 【三有】
〔「さんぬ」とも〕
〔仏〕
(1)欲界・色界・無色界の三界のこと。また,三界に生きるもの。
(2)現在の生である本有(ホンウ),次の生である当有(トウウ),その中間の状態である中有(チユウウ)の総称。
→有(ウ)

さんう=来たらんと欲して風(カゼ)楼(ロウ)に満(ミ)つ

――来たらんと欲して風(カゼ)楼(ロウ)に満(ミ)つ
〔許渾の詩「題�咸陽城東楼�」から〕
山雨の来る前には,まず高楼へ風がさっと吹きつけてくる意。転じて,変事の前の情勢の穏やかでないさま。

さんうつ

さんうつ [0] 【散鬱】
ふさいだ気分を晴らすこと。気散じ。

さんえ

さんえ [1] 【三会】
〔「さんね」とも〕
〔仏〕
(1)仏が三度大法会(ホウエ)を開き,衆生(シユジヨウ)済度の説法をすること。多く弥勒仏(ミロクブツ)の竜華三会(リユウゲサンネ)をいう。
(2)奈良の南京三会。興福寺の維摩会(ユイマエ)と薬師寺の最勝会と大極殿の御斎会(ゴサイエ)。
(3)京都の北京(ホツキヨウ)三会。法勝寺の大乗会と円宗寺の法華会および最勝会。
(4)禅宗で,鐘または鼓を三六回打つのを一会,一〇八回打つのを三会という。

さんえ

さんえ [1] 【三衣】
〔「さんね」とも〕
僧尼の着る僧伽梨(ソウギヤリ)(大衣・九条衣)・鬱多羅僧(ウツタラソウ)(上衣・七条衣)・安陀会(アンダエ)(中衣・五条衣)の三種の衣。袈裟(ケサ)。

さんえ

さんえ [1] 【三慧】
〔「さんね」とも〕
〔仏〕 経教を見聞すること(聞慧),理を思惟すること(思慧),禅定を修めること(修慧)によって得る三つの智慧。聞思修慧。

さんえ

さんえ [1][0] 【産穢】
出産したとき,その産児の父母の身にかかるというけがれ。江戸時代は,父は七日間,母は三五日間出仕・神事などを慎むとされた。

さんえい

さんえい [0] 【山影】
山のかげ。山の姿。

さんえいっぱつ

さんえいっぱつ [1] 【三衣一鉢】
三衣と一個の鉄鉢。僧が行脚・托鉢(タクハツ)に携えるもの。

さんえき

さんえき [0] 【酸液】
酸性の液。

さんえき

さんえき [0] 【山駅】
山中にある宿駅。山郵(サンユウ)。「初めて泊まつた―の宿屋では/思出の記(蘆花)」

さんえき

さんえき [0][1] 【三易】
中国,夏・殷・周三代の易。夏の連山,殷の帰蔵,周の周易をいい,現在,周易のみ残る。

さんえきゆう

さんえきゆう [3] 【三益友】
(1)〔論語(季氏)〕
交際して益になる三種の友人。すなわち正直な人,誠実な人,多聞な人。益者三友。
⇔三損友
(2)梅・竹・石をいう。画題とする。

さんえつ

さんえつ [0] 【三越】
越前・越中・越後の総称。

さんえつ

さんえつ [0] 【参謁】 (名)スル
参上して高位の人に会うこと。「長官に―する」

さんえばこ

さんえばこ [3] 【三衣匣】
三衣を入れておく箱。

さんえふ

さんえふ [3] 【三衛府】
律令制で,衛門府・衛士府・兵衛府の総称。
→衛府

さんえぶくろ

さんえぶくろ [4] 【三衣袋】
三衣を入れて持ち歩く袋。衣嚢(エノウ)。

さんえん

さんえん 【三袁】
中国,明代の湖北省公安県出身の袁宗道(エンソウドウ)・袁中郎・袁中道の三兄弟。
→性霊説(セイレイセツ)

さんえん

さんえん [0] 【山塩】
岩塩(ガンエン)のこと。やまじお。

さんえん

さんえん [0] 【三猿】
両手でそれぞれ両目・両耳・口をおおっている三匹の猿の像。「見ざる・聞かざる・言わざる」の意を表したものといわれ,絵・彫刻に描かれ,また庚申塚(コウシンヅカ)などに見られる。さんさる。

さんえん

さんえん [0] 【三遠】
山水画の遠近法の三つの基本的構図。麓(フモト)から山頂を仰ぎ見る高遠,手前の山から後ろの山を眺める平遠,山の手前から山の後ろをのぞきこむ深遠のこと。北宋の郭煕(カクキ)が「林泉高致集」で唱えた。

さんえん

さんえん [0] 【三縁】
〔仏〕
(1)善導の観経疏に説く,念仏をする者が救済される理由である三つの縁。念によって行者と仏が親しく結びつく親縁,仏を近くに見る近縁(ゴンエン),救済力が働きかけてくる増上縁の総称。
(2)慈悲の縁を三種に区別したもの。衆生縁・法縁・無縁の三つ。

さんえんかぶつ

さんえんかぶつ [5] 【酸塩化物】
‐ COCl という基をもつ一群の有機化合物の総称。水と反応して酸を,アルコールと反応してエステルを生じる。

さんえんきさん

さんえんきさん [5] 【三塩基酸】
酸のうちで,電離して水素イオンになることのできる水素原子を一分子あたり三個含むもの。リン酸などがその例。三価の酸。

さんえんきしじやく

さんえんきしじやく [7] 【酸塩基指示薬】
⇒中和指示薬(チユウワシジヤク)

さんえんきてきてい

さんえんきてきてい [6] 【酸塩基滴定】
⇒中和滴定(チユウワテキテイ)

さんおう

さんおう [3] 【三王】
中国,夏の禹王(ウオウ)と殷(イン)の湯王と周の文王(または武王)。さんのう。

さんおう

さんおう [0] 【山鶯】
山中のウグイス。

さんおうれいはい

さんおうれいはい サンワウ― 【三王礼拝】
キリスト教で,キリスト降誕に際し東方の三博士が星に導かれて幼児キリストを訪れて礼拝したことをいう。キリスト教美術の画題として多く描かれる。三博士礼拝。マギの礼拝。
→マギ

さんおき

さんおき 【算置き】
算木を使って占うこと。また,それを職とする人。易者。「安倍の外記といへる世界見通しの―が申せしは/浮世草子・一代男 4」

さんおん

さんおん [0] 【三音】
茶道で,釜(カマ)の蓋(フタ)をきる音,茶筅(チヤセン)通しの音,茶碗(チヤワン)に茶杓(チヤシヤク)をあてる音(異説もある)。茶席では,これ以外の音を立てないのを理想とする。

さんおんとう

さんおんとう サンヲンタウ [0] 【三温糖】
車糖(クルマトウ)の一。中白糖より精製度が低く,色は褐色。煮物などに使用。

さんか

さんか [1] 【三貨】
金貨・銀貨・銭貨(銭(ゼニ))の三種の貨幣。

さんか

さんか【酸化】
oxid(iz)ation.〜する oxidize.→英和
‖酸化物 an oxide.一(二)酸化炭素 carbon monoxide (dioxide).

さんか

さんか [1] 【傘下】
勢力のある人物や組織に属して,その支配・影響・庇護などを受ける立場にあること。翼下。「大企業の―に入る」

さんか

さんか [0] 【産科】
妊娠・出産および新生児を扱う医学の一分科。

さんか

さんか【傘下の】
under the influence <of> .→英和
傘下企業(組合) an affiliated enterprise (union).

さんか

さんか【参加】
participation.〜する participate[take part] <in> ;→英和
join;→英和
enter <war> .→英和
〜を申し込む send an entry.→英和
‖参加国 a participating nation.参加者 a participant.

さんか

さんか [1] 【惨禍】
(風水害・戦争・火災などによる)むごたらしい被害。いたましい災難。「戦争の―」

さんか

さんか [0][1] 【参稼】
個人が組織や団体の中で特殊技能を生かして仕事をすること。

さんか

さんか [0] 【参加】 (名)スル
(1)会や団体など目的をもつ集まりの一員になること。行動をともにすること。「平和運動に―する」
(2)〔法〕 ある法律関係に当事者以外の者が関与すること。

さんか

さんか [1] 【三夏】
初夏・仲夏・晩夏(孟夏・仲夏・季夏)の総称。夏の三か月。陰暦四月・五月・六月。[季]夏。

さんか

さんか【賛歌】
a paean;→英和
a song in praise <of> .

さんか

さんか [1] 【山家】
山中にある家。やまが。

さんか

さんか [1] 【賛歌・讃歌】
(1)ほめたたえる気持ちを表した歌。「雪山―」
(2)神や聖人をたたえる歌。カトリック教会の典礼で用いられる歌の中で,特に聖書の章句によらずラテン語で創作された歌をさす。

さんか

さんか [1] 【山下】
山の下。ふもと。さんげ。

さんか

さんか [1] 【三過】
〔仏〕 身体・言葉・心でおかす過(アヤマ)ち。

さんか

さんか【産科(学)】
obstetrics.→英和
‖産科医 an obstetrician.産科病院 ⇒産院.

さんか

さんか [1] 【山火】
山火事。

さんか

さんか【惨禍】
⇒惨害.

さんか

さんか [0] 【酸化】 (名)スル
ある物質が酸素と化合する反応,またはある物質から水素が奪われる反応。一般には原子・分子・イオンから電子が奪われる反応をいう。さらに一般には,反応にあずかる各原子に対し一定の規則による酸化数を考え,酸化数の増大を酸化と考える。

さんか

さんか [1] 【山窩】
山間部を移動しながら漂泊生活をおくっていた人々。山菜などの採集や狩猟・川漁,あるいは箕(ミ)・籠(カゴ)などの竹細工を生業としていた。東北地方以北にはいなかったといわれる。さんわ。

さんかあえん

さんかあえん [4] 【酸化亜鉛】
亜鉛を燃焼させるか,あるいは炭酸水酸化亜鉛を加熱すると生じる白色の粉末。結晶は六方晶系。化学式 ZnO 水には難溶。白色顔料・化粧品・外傷用医薬に用いる。亜鉛華。亜鉛白。

さんかい

さんかい【散会】
adjournment.→英和
〜する adjourn;→英和
break up.

さんかい

さんかい [0] 【散開】 (名)スル
(1)散り広がること。散らばること。
(2)戦闘で,各兵士が広い間隔の隊形をとること。「敵前に―する」

さんかい

さんかい【山海の珍味】
<entertain a person with> all sorts of delicacies.

さんかい

さんかい【参会する】
attend[be present at]a meeting.→英和
参会者 an attendant;→英和
<a large> attendance (総称).→英和

さんかい

さんかい【三回勝負】
<have> a rubber <of> .→英和

さんかい

さんかい【散開する】
《軍》extend;→英和
spread out.〜して in open order.

さんかい

さんかい [0][1] 【山海】
山と海。

さんかい

さんかい [0] 【散会】 (名)スル
会合が終わること。「黙祷した後一同は―した/社会百面相(魯庵)」

さんかい

さんかい [0] 【参会】 (名)スル
(1)会合に出席すること。「―者」
(2)集会。よりあい。「各々の御―おびたたしい事でござる/狂言・張蛸」
(3)遊女をあげて遊ぶこと。遊興。「いにしへ―せし,阿波の大じん/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

さんかい

さんかい [0] 【三槐】
三公の別名。
→槐位(カイイ)

さんかい

さんかい [0] 【三戒】
(1)〔論語(季氏)〕
一生に守らなければならない三つの戒め。青年の女色,壮年の闘争,老年の利得。
(2)〔仏〕 在家戒と出家戒と道俗戒。

さんかい

さんかい [0] 【山塊】
山々が群がり集まって一かたまりになっているもの。また,周囲を断層で限られた山地。

さんかいかん

さんかいかん サンカイクワン 【山海関】
中国,河北省の渤海(ボツカイ)湾に臨む都市。万里の長城の東端に位置し,古くから東北に通じる要地で,天下第一関と称せられる。明代に山海衛が置かれたことからの名。シャンハイコワン。

さんかいき

さんかいき サンクワイキ 【山槐記】
〔「山槐」は中山右大臣の意〕
平安末期の公卿中山忠親の日記。1151〜94年の記事を収めるが,欠失の箇所が多い。平家興亡の史実を詳細に記述する。達幸記。貴嶺記。

さんかいき

さんかいき サンクワイ― [3] 【三回忌】
ある人の死後,翌々年の忌日。また,その日に行う法事。三年忌。三周忌。
〔満一年で一回忌となり,満二年で三回忌となる〕

さんかいきょう

さんかいきょう 【山海経】
⇒せんがいきょう(山海経)

さんかいせいだん

さんかいせいだん [5] 【散開星団】
星団のうち,恒星の密集部がまばらなもの。銀河系の円盤部にあり,約一〇〇〇個が知られる。牡牛座のプレアデス(昴(スバル))やヒヤデスなど。銀河星団。

さんかいだん

さんかいだん [3] 【三戒壇】
奈良時代以後,奈良の東大寺,下野(シモツケ)の薬師寺,筑前の観世音寺の三つの寺に置かれた戒壇。
→四戒壇(シカイダン)

さんかいのちんみ

さんかいのちんみ 【山海の珍味】
海や山で採れた珍しい食べ物。豪華な料理。

さんかいめ

さんかいめ サンクワイ― 【三会目】
遊里で,客が同じ遊女を揚げて遊ぶ三度目のこと。これからを「馴染(ナジ)み」という。「来る時に小道へ寄らぬ―/柳多留 21」

さんかえん

さんかえん [3] 【酸化炎・酸化焔】
⇒外炎(ガイエン)

さんかかんげんこうそ

さんかかんげんこうそ [8] 【酸化還元酵素】
生物体内での酸化還元反応を触媒する酵素の総称。二百種類以上が知られており,生体を構成する各種の物質の合成,生活に必要なエネルギーの獲得などに重要な役割を果たす。オキシダーゼ・デヒドロゲナーゼなど。オキシドレダクターゼ。

さんかかんげんはんのう

さんかかんげんはんのう [8] 【酸化還元反応】
二種の物質間で電子の授受が起こる反応。一方の物質が酸化されれば,それに相伴って他方の物質は還元されるという,反応における両側面をとらえていう語。

さんかかんし

さんかかんし [4] 【産科鉗子】
分娩時などに用いる,産科用の鉗子。
→鉗子

さんかがみ

さんかがみ [3] 【三鏡】
⇒さんきょう(三鏡)

さんかぎんでんち

さんかぎんでんち [6] 【酸化銀電池】
正極に酸化銀(Ag�O),負極に亜鉛,電解液に濃いアルカリ水溶液を用いた電池。電圧一・五ボルト。ボタン型・コイン型の小型電池として電子機器に用いられる。

さんかく

さんかく【三角(形)】
a triangle.→英和
〜の triangular.‖三角関係 the eternal triangle;a triple love affair.三角関数 trigonometrical function.三角旗 a pennant;a pennon.三角筋 deltoid muscle.三角定規 <米> a triangle; <英> a set square.三角州 a delta.三角帆 a jib.三角法 trigonometry.三角窓 a quarter light[vent](自動車の).三角翼 a delta wing.

さんかく

さんかく [0] 【山郭】
山にある村。「水村―」

さんかく

さんかく [0] 【三覚】
〔仏〕 仏における覚の三相。自ら悟る自覚,他者を悟らせる覚他,悟りのはたらきが完全である覚行究満の総称。

さんかく

さんかく [1] 【三角】
(1)三つの角をもつ図形。三角形。
(2)「三角関数」「三角法」の略。
(3)屠蘇(トソ)袋の異名。形が三角形なのでいう。「―はめでたい薬袋なり/柳多留 24」

さんかく

さんかく【参画する】
participate[take part] <in the planning of> .→英和

さんかく

さんかく [0] 【参画】 (名)スル
(政策や事業などの)計画に加わること。「草案の起草に―する」

さんかく

さんかく [0] 【三革】
(1)甲・冑・盾の総称。
(2)暦道で,革令(甲子の年)・革運(戊辰の年)・革命(辛酉の年)の総称。これらの年には古来,変事が多いとされ,改元などが行われた。

さんかくい

さんかくい [4] 【三角藺】
カヤツリグサ科の多年草。海岸付近や水辺に群生。茎は三角形で高さ70センチメートル内外。葉は鞘(サヤ)状。夏,茎の先近くに褐色の花穂をつける。台湾ではこの茎で筵(ムシロ)を作る。大甲藺(タイコウイ)。サギノシリサシ。

さんかくえんしんじゅうきょう

さんかくえんしんじゅうきょう [0] 【三角縁神獣鏡】
神獣鏡のうち,縁の部分の断面が三角形をしているもの。日本の前期古墳から出土し,魏の製品と考えられ,大和王権の勢力圏を示している。

さんかくかんけい

さんかくかんけい [5] 【三角関係】
一人の男と二人の女,または一人の女と二人の男との間の複雑な恋愛関係。

さんかくかんすう

さんかくかんすう [5] 【三角関数】
直角三角形の直角でない角の一つを θ とすると,三辺相互の比の値は θ により定まる。これを角 θ の三角比といい,図の場合 sin θ=BC/AB cos θ=AC/AB tan θ=BC/AC cot θ=AC/BC sec θ=AB/AC cosec θ=AB/BC と表し,それぞれ θ の正弦(サイン),余弦(コサイン),正接(タンジェント),余接(コタンジェント),正割(セカント),余割(コセカント)という。これらを角 θ の関数とみたとき,三角関数という。三角関数の概念は,θ が一般角の場合にも拡張される。すなわち,�� 座標において,点 P(�, �)と原点 O との距離を �,半直線 OP(動径)と � 軸がなす角を θ とし,半直線 OP が回転するとき,図左に掲げたような �,�,� の比は θ の関数となる。この六種の関数を三角関数という。円関数。
三角関数[図]

さんかくがい

さんかくがい [4] 【三角貝】
⇒トリゴニア

さんかくきん

さんかくきん [3][4] 【三角筋】
肩の関節をおおう三角形の大きな筋肉。肩甲骨と鎖骨から起こり上腕骨に付着。上腕を水平に引き上げる運動をつかさどる。

さんかくきん

さんかくきん [3][4] 【三角巾】
大幅の布を一辺が1メートル前後の正方形に切り,対角線上で二つに切った三角形の布。包帯の代用として救急処置に用いたり,労働時に頭にかぶる。

さんかくけい

さんかくけい [3][4] 【三角形】
三つの直線で囲まれた平面図形。

さんかくこう

さんかくこう [3] 【三角江】
河口付近の土地が沈降して形成された三角型の入江。セントローレンス川・ラプラタ川・テムズ川・セーヌ川などの河口部にみられる。

さんかくざ

さんかくざ [0] 【三角座】
〔(ラテン) Triangulum〕
一二月中旬の宵に,ほぼ日本の天頂を通過する小星座。アンドロメダ座の南東に,細長い二等辺三角形を形づくって見える。

さんかくじょうぎ

さんかくじょうぎ [5] 【三角定規】
三角形をなす定規。通常,直角二等辺三角形のものと,一つの鋭角が六〇度である直角三角形のものの二種がある。

さんかくす

さんかくす [4][3] 【三角州】
河川の運搬する土砂が河口付近に堆積して形成され,上流に頂点をもつ三角形の低く平らな地形。デルタ。例,エジプトのナイル川河口部。

さんかくすい

さんかくすい [4][3] 【三角錐】
角錐のうち,底面が三角形であるもの。

さんかくそくりょう

さんかくそくりょう [5] 【三角測量】
地形図などを作成する際,精密に長さを測った基線と,その他いくつかの測点を設け,それらを結びつけることによって多くの三角形の網をつくり,三角法によって計算する測量法。

さんかくそで

さんかくそで [4] 【三角袖】
⇒巻袖(マキソデ)

さんかくだん

さんかくだん [0][4] 【三角壇】
密教で,降伏(ゴウブク)護摩を修するときに設ける三角形の壇。

さんかくちゅう

さんかくちゅう [4][3] 【三角柱】
角柱のうち,底面が三角形であるもの。

さんかくづる

さんかくづる [4] 【三角蔓】
ギョウジャノミズの別名。

さんかくてん

さんかくてん [4][3] 【三角点】
三角測量によって求められた測地の基準となる点。また,基準点に埋設された花崗(カコウ)岩製の標識。一等から四等までの等級があり,各等級の点を結びつけてつくられた三角網はそれぞれ上級の三角網のすきまを埋めて全国をおおう三角網となる。

さんかくなみ

さんかくなみ [4] 【三角波】
方向の違う二つ以上の波が重なってできる,波長と比べて波高の高い三角形の波。重複波(チヨウフクハ)。さんかくは。

さんかくひ

さんかくひ [4][3] 【三角比】
⇒三角関数(サンカクカンスウ)

さんかくほう

さんかくほう [0] 【三角法】
三角形の辺と角との関係を基礎として三角関数も含め,幾何学的図形の量的関係,測量などへの応用を研究する数学の一分野。

さんかくほうていしき

さんかくほうていしき [7] 【三角方程式】
三角関数の角,または角を表す式の中に未知数を含んだ方程式。

さんかくぼうえき

さんかくぼうえき [5] 【三角貿易】
二国間の貿易では収支の均衡がとれない場合,第三国を介入させて全体の収支の均衡を図り,貿易量を拡大しようという貿易方法。経済史上,一八世紀に盛んだったイギリス(綿布),西アフリカ(奴隷),西インド諸島(綿花)間の貿易が有名。

さんかくぼうし

さんかくぼうし [5] 【三角帽子】
先のとがった長めの帽子。

さんかくよくき

さんかくよくき [6][5] 【三角翼機】
左右両翼の平面形が三角形をした飛行機。超音速で飛ぶ飛行機にこの型のものが多い。デルタ翼機。

さんかこうそ

さんかこうそ [4] 【酸化酵素】
⇒オキシダーゼ

さんかざい

さんかざい [3][0] 【酸化剤】
酸化還元反応において,他の物質を酸化して自身は還元される物質。酸素・オゾン・硝酸・濃硫酸・塩素など。

さんかしはらい

さんかしはらい [4] 【参加支払】
手形の引き受けまたは支払いが拒絶された場合に,その遡求(ソキユウ)を阻止するため,振出人または引受人以外の第三者が,特定の遡求義務者のために手形の支払いを行うこと。栄誉支払。

さんかしゅう

さんかしゅう 【山家集】
歌集。三巻。西行作。歌数約一五六〇首。成立年未詳。作者独自の生き方から生まれた人間的抒情の詠が多く見られる。六家集の一。山家和歌集。西行法師歌集。

さんかすいぎん

さんかすいぎん [4] 【酸化水銀】
(1)酸化水銀(I)。Hg�O と考えられたが,X 線解析によると Hg と HgO の混合物である。一価水銀塩溶液をアルカリ性にして得られる黒色の粉末。
(2)酸化水銀(II)。化学式 HgO 赤色酸化水銀は水銀を摂氏三五〇度に加熱すると生じる。黄色酸化水銀は赤色のものを微粉末にするとできる。両者とも日光で分解し有毒。

さんかすう

さんかすう [3] 【酸化数】
化合物中の各原子の荷電状態を区別し,酸化還元反応を電子のやりとりで考えるときに利用する数値。元素の単体の酸化数を 0,イオンになっている原子ではその正・負の価数に等しく,化合物中の水素の酸化数は +1 酸素の酸化数は −2 電気的に中性な化合物では構成原子の酸化数の代数和は 0,イオンになっている原子団では構成原子の酸化数の代数和はそのイオンの正負の価数に等しい,としてその酸化数を決める。酸化されることは酸化数が増大することである。

さんかせんりょう

さんかせんりょう [4] 【酸化染料】
繊維にしみこませ,酸化剤によって繊維上で酸化して発色および染着を行わせる染料。アニリンを酸化して得られるアニリンブラックなど。

さんかちっそ

さんかちっそ [4] 【酸化窒素】
窒素の酸化物の総称。一酸化窒素(NO),三酸化二窒素(N�O�),二酸化窒素(NO�),五酸化二窒素(N�O�),一酸化二窒素(N�O)など。普通は一酸化窒素をいう。
→一酸化窒素
→二酸化窒素

さんかちょうちゅうか

さんかちょうちゅうか サンカテウチユウカ 【山家鳥虫歌】
江戸時代の民謡集。二巻。天中原長常南山編。1772年刊。国別に全国六八か国の民謡を集成したもの。

さんかっけい

さんかっけい サンカク― [3] 【三角形】
⇒さんかくけい(三角形)

さんかつはんしち

さんかつはんしち 【三勝半七】
1695年,大坂千日寺墓地で心中したと伝える美濃屋三勝と赤根屋半七の情話。人形浄瑠璃「艶容女舞衣(ハデスガタオンナマイギヌ)」などに脚色された。

さんかてきりんさんか

さんかてきりんさんか [0] 【酸化的燐酸化】
真核生物の細胞中にあるミトコンドリアの内膜,または原核生物の細胞膜において,ADP と無機リン酸とから ATP を生成する反応。生体のエネルギー変換においてきわめて重要な役割を占める。

さんかてつ

さんかてつ [3] 【酸化鉄】
(1)酸化鉄(II)。化学式 FeO 黒色発火性粉末。シュウ酸鉄(II)を空気を断って焼くと得られる。
(2)酸化鉄(III)。化学式 Fe�O� 天然には赤鉄鉱として産出するが,工業的には硫酸鉄を焼いてつくる。ベンガラとして古くから赤色顔料や金属・ガラスの研磨に用いる。三酸化二鉄。三二酸化鉄。
(3)
⇒四酸化三鉄(シサンカサンテツ)

さんかどう

さんかどう [3] 【酸化銅】
(1)酸化銅(I)。化学式 Cu�O 赤色の結晶性粉末。天然には赤銅鉱として産出する。赤色ガラスの着色剤や半導体として整流器・光電池の材料に用いられる。亜酸化銅。
(2)酸化銅(II)。化学式 CuO 天然には黒銅鉱として得られる。銅片を赤熱して得られる黒色粉末。顔料・酸化剤・触媒として用いられる。

さんかなまり

さんかなまり [4] 【酸化鉛】
鉛の酸化物。一酸化鉛(PbO),二酸化鉛(PbO�),四酸化三鉛(Pb�O�)などが知られている。
→一酸化鉛
→二酸化鉛
→四酸化三鉛

さんかのごい

さんかのごい [5] 【山家五位】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長約70センチメートル。黄褐色で全身に黒褐色の斑がある。葦原(アシハラ)に生息。夜行性で,ウシガエルに似た声で鳴く。希少種。

さんかはっこう

さんかはっこう [4] 【酸化発酵】
好気性微生物が酸素によって有機化合物を不完全酸化する発酵。エタノールからの酢酸の生成や,ブドウ糖からクエン酸・酒石酸を生ずる発酵はその例。

さんかひきうけ

さんかひきうけ [4] 【参加引受】
手形の引き受けが拒絶された場合に,その遡求(ソキユウ)を阻止するため,引受人以外の者が,特定の遡求義務者のために引受人と同じ義務を引き受けること。栄誉引受。

さんかひそ

さんかひそ [4] 【酸化砒素】
(1)三酸化二ヒ素 As�O� 無色の結晶。有毒で致死量0.06〜0.2グラム。農薬・医薬・顔料(雄黄)・殺虫剤などに用いる。亜ヒ酸無水物,俗に亜ヒ酸。
(2)五酸化二ヒ素 As�O� 白色粉末で潮解性。{(1)}に比べて毒性は弱く,遅効性。

さんかひょうはくざい

さんかひょうはくざい [7] 【酸化漂白剤】
酸化作用によって繊維中の色素を分解・脱色するのに用いる物質。晒粉(サラシコ)・過酸化水素など。

さんかぶつ

さんかぶつ [3] 【酸化物】
酸素と,それ以外の元素との化合物。塩基性酸化物・酸性酸化物・両性酸化物などに分けられる。

さんかほうしゅう

さんかほうしゅう [4] 【参稼報酬】
特殊技能をもつ人が所属する組織・団体から活動の度合によって得る報酬。

さんかぼうしざい

さんかぼうしざい [6] 【酸化防止剤】
食品などが空気中の酸素によって,酸化・変質するのを防ぐ目的で添加される物質。

さんかめいが

さんかめいが サンクワ― [4] 【三化螟蛾】
〔一年に三回世代をくりかえすところから〕
鱗翅目の昆虫。体長1センチメートル内外。雄の前ばねは灰褐色で中央に小黒点が一個あり,雌の前ばねは白黄色で中央に小黒点が一個ある。幼虫はサンカメイチュウといい,イネの害虫。本州南西部・四国・九州以南に分布。イッテンオオメイガ。

さんかめいちゅう

さんかめいちゅう サンクワ― [4] 【三化螟虫】
サンカメイガの幼虫。体長約2センチメートルで,イネの茎に食い込む害虫。

さんかよう

さんかよう [3] 【山荷葉】
メギ科の多年草。深山に自生。高さ約50センチメートル。葉は柄に盾形につき,広腎形で二深裂する。初夏,茎頂に白色六弁花を数個つけ,液果を結ぶ。

さんからくさがわら

さんからくさがわら [7] 【桟唐草瓦】
軒先に用いる前垂れのついた桟瓦。唐草模様の有無にかかわらずいう。

さんからど

さんからど [4] 【桟唐戸】
框(カマチ)の中に桟を組み,その間に薄板や連子をはめた扉。鎌倉時代に宋から伝来。
→板唐戸
桟唐戸[図]

さんかん

さんかん【参観】
a visit;→英和
(an) inspection.〜する visit;inspect.→英和
〜を許す(さない) be open (closed) to visitors.

さんかん

さんかん 【山館】
山中の宿。山中の建物。「―野亭のくるしき愁も,かつは話の種となり/笈の小文」

さんかん

さんかん [0] 【山間】
山の中。山あいの地域。「―の僻地(ヘキチ)」

さんかん

さんかん [0] 【三澣・三浣】
〔「澣」「浣」ともに洗う意。中国の漢・唐代に,旬日ごとに官吏が沐浴の休暇を賜ったことから〕
上旬・中旬・下旬の称。三旬。

さんかん

さんかん [0] 【三冠】
三つの栄冠。三つの賞。

さんかん

さんかん [0] 【参観】 (名)スル
(1)その場に出向いて,仕事ぶりや授業などを見ること。「授業を―する」「父親―日」
(2)くらべ合わせて見ること。「巻尾の正史摘節を―すべし/経国美談(竜渓)」

さんかん

さんかん【山間の】
in[among]the mountains.

さんかん

さんかん [0] 【三関】
〔「さんせき」とも〕
(1)古代,都の防備として置かれた三つの関所。奈良時代には,伊勢の鈴鹿(スズカ),美濃の不破(フワ),越前の愛発(アラチ)。平安時代には,愛発に代わり近江の逢坂(オウサカ)。
(2)奥州の三つの関所。常陸(ヒタチ)の勿来(ナコソ),磐城(イワキ)の白河(シラカワ),羽前の念珠(ネズ)。奥羽三関。

さんかん

さんかん [3][0] 【三韓】
(1)古代,朝鮮半島の南部に割拠した韓族の三部族の総称。馬韓(バカン)・辰韓(シンカン)・弁韓(ベンカン)(弁辰(ベンシン))。
(2)古代朝鮮の三国,百済(クダラ)・新羅(シラギ)・高句麗(コウクリ)の総称。

さんかん

さんかん [0] 【三竿】
〔竹竿(ザオ)三本つなぎあわせた程度の高さの意〕
日月が空のかなり高い所にあること。「月―にして黒雲の中にかくる/堅田十六夜之弁」

さんかん

さんかん [0] 【三管】
(1)雅楽で使用する笙(シヨウ)・篳篥(ヒチリキ)・笛の総称。
(2)「三管領(カンレイ)」の略。

さんかん

さんかん [0] 【散官】
⇒散位(サンイ)

さんかん

さんかん 【算勘】
(1)数量を数えること。数の勘定。計算。「知らぬ者の是程まで,―商読書の/浄瑠璃・五十年忌(中)」
(2)算木の占いによって考えること。

さんかん

さんかん [0] 【参看】 (名)スル
照らしあわせて見くらべること。「兵馬の大権を論ずる章に詳なり宜しく―す可し/明六雑誌 7」

さんかん

さんかん [0][3] 【三鑑】
〔唐書(魏徴伝)〕
為政者が手本とすべき三つのもの。衣冠を正す鏡と,世の移り変わりを知る歴史と,是非を明らかにしてくれるすぐれた人物。

さんかんおう

さんかんおう【三冠王になる】
《野》win the triple crown.

さんかんおう

さんかんおう [3] 【三冠王】
(1)野球で,首位打者・本塁打王・打点王の三つを独占した選手。トリプル-クラウン。
(2)三部門すべての一位。

さんかんがく

さんかんがく [3] 【三韓楽】
古代日本に朝鮮半島から伝来した新羅(シラギ)楽・百済(クダラ)楽・高麗(コマ)楽の三種を一括した呼称。三種の区分は次第に失われ,九世紀以後は渤海(ボツカイ)楽をも合わせて「右方(ウホウ)高麗楽」と総称されるに至った。

さんかんこく

さんかんこく [3] 【三関国】
重要な三つの関所のある国。伊勢・美濃・越前。

さんかんしおん

さんかんしおん [5] 【三寒四温】
寒い日が三日ぐらい続くと,そのあと四日間ぐらいは暖かい日が続くということ。冬季,シベリア高気圧が一週間ぐらいの周期で寒気を吹き出すために生ずる現象。[季]冬。

さんかんじゃ

さんかんじゃ 【算勘者】
計算にたくみな人。[日葡]

さんかんば

さんかんば [3] 【三冠馬】
中央競馬で,クラシック-レース中,皐月(サツキ)賞・日本ダービー・菊花賞の三大レースの優勝を独占した馬。

さんかんれい

さんかんれい [3] 【三管領】
室町幕府の管領に任ぜられる格式を有する,斯波(シバ)・細川・畠山の三家。三管。三職。さんかんりょう。

さんかアルミニウム

さんかアルミニウム [7] 【酸化―】
⇒アルミナ

さんかエチレン

さんかエチレン [4] 【酸化―】
⇒エチレンオキシド

さんかカルシウム

さんかカルシウム [6] 【酸化―】
石灰石(炭酸カルシウム)の熱分解により生成する塩基性酸化物で,白色の固体または粉末。化学式 CaO 水を注ぐと激しく反応して多量の熱を発生し,水酸化カルシウムを生ずる。漆喰(シツクイ)やモルタル,またカルシウムカーバイドの原料となる。生(セイ)石灰。煆製(カセイ)石灰。

さんかクロム

さんかクロム [4] 【酸化―】
三酸化二クロム(Cr�O�),三酸化クロム(CrO�)などの総称。三酸化二クロムは緑色粉末で,ガラスや陶器の顔料に用いる。

さんかバリウム

さんかバリウム [5] 【酸化―】
白色の粉末。化学式 BaO バリウム塩の原料やガラス工業などに用いる。重土。バライタ。バリタ。

さんかマグネシウム

さんかマグネシウム [7] 【酸化―】
マグネシウムを酸素中で燃焼させたときに生じる白色粉末状の固体。化学式 MgO 高温用炉材や坩堝(ルツボ)・セメントなどの製造に用い,胃腸薬など医薬に使うほか白色の標準物質に用いる。苦土。マグネシア。

さんが

さんが [1] 【参賀】 (名)スル
参内して賀意を表すること。特に正月などに皇居へ行って祝意を表すこと。[季]新年。

さんが

さんが [1] 【山河】
〔「さんか」とも〕
山と川。また,自然。「国破れて―あり」「故郷の―」

さんが

さんが【参賀する】
go to offer one's congratulations at the Imperial Palace.

さんが

さんが [1] 【算賀】
長寿の祝賀。賀の祝い。四〇歳から始めて10年ごとに行う。中国伝来の慣習で,のちには六十一(還暦),七十七(喜寿),八十八(米寿)なども祝う。

さんが

さんが [1] 【蚕蛾】
カイコの成虫。カイコガ。[季]夏。

さんがい

さんがい 【山外】
〔仏〕 中国宋代,天台宗の一派。四明知礼に対立する源清・智円らの一派で,宗義が華厳宗に傾いたとされた。山外宗。
⇔山家(サンゲ)

さんがい

さんがい [0] 【惨害】
いたましい被害。ひどい災害。

さんがい

さんがい【惨害】
heavy damage;havoc;→英和
ravage.→英和
〜を与える work havoc <on> .〜を被る suffer heavily <from> .

さんがい

さんがい [0] 【三階】
(1)建物で,地上の一番下の階から数えて三番目の階。
(2)〔奥の三階にあったので〕
芝居の楽屋で,下級俳優のいる大部屋。また,下級俳優。

さんがい

さんがい【三階】
<米> the third floor; <英> the second floor.三階建の家 a three-storied house.

さんがい

さんがい 【三界】
■一■ [0][1] (名)
(1)〔仏〕 心をもつものの存在する欲界・色界・無色界の三つの世界。仏以外の全世界。三有(サンウ)。「―広しといへども五尺の身置き所なし/平家 3」
(2)「三千大千世界」の略。
■二■ (接尾)
(1)地名に付いて,遠く離れた所の意を表す。くんだり。「江戸―」「西東(ニシヒガシ)の神田―にやあおらああるめえとおもふぜ/安愚楽鍋(魯文)」「いかにいたづらすればとていつの便宜に唐―/浄瑠璃・国性爺合戦」
(2)名詞に付いて,その意味を強める。「茶は土瓶で拵へりや一日―余る/滑稽本・浮世風呂 4」

さんがい

さんがい [0] 【三蓋】
三層にかさねること。

さんがい

さんがい [0] 【三繋・三鞅】
三種の馬具の総称。面繋(オモガイ)・胸繋(ムナガイ)・尻繋(シリガイ)の三つ。
三繋[図]

さんがい=に家(イエ)なし

――に家(イエ)な・し
どこにも安住の家がない。
→女(オンナ)三界に家なし(「女」の句項目)

さんがい=の火宅(カタク)

――の火宅(カタク)
〔法華経(譬喩品)「三界無�安,猶如�火宅�」〕
苦悩の絶えない人間界を煩悩(ボンノウ)の火に焼かれる家にたとえた語。

さんがい=の首枷(クビカセ)

――の首枷(クビカセ)
この世の苦悩から逃れることを妨げるもの。「子は―」

さんがいいっしん

さんがいいっしん [5] 【三界一心】
〔仏〕 三界はすべて心に映る現象で,人間の心の中以外に三界はないということ。

さんがいがさ

さんがいがさ [5] 【三階笠】
(1)笠紋の一。三層に重なった笠を側面から見た形。
(2)武具・馬標(ウマジルシ)・指物(サシモノ)の一。三段笠。
三階笠(1)[図]

さんがいきょう

さんがいきょう [0] 【三階教】
隋の信行が創唱した仏教の一宗派。仏教を一乗・三乗・普法の三階に分け,時を正・像・末,人を最上利根・一般利根・鈍根に区別。現在は第三階の末法の時であり,人は鈍根であるから,普法を信ぜよと説いた。信行の死後禁止された。三階宗。普法宗。

さんがいぐさ

さんがいぐさ [3] 【三階草】
ホトケノザの別名。

さんがいびし

さんがいびし [3] 【三階菱】
菱紋の一。三層に重なった菱形を側面から見た形。
→菱

さんがいぶし

さんがいぶし [0] 【三階節】
〔同じ文句を三回繰り返すからとも,仏教の三界からともいう〕
新潟県柏崎市の民謡で,盆踊り唄・お座敷唄。1828年頃流行したやっしょめ節が伝えられ,「米山さんから雲が出た」の歌詞で,花柳界のお座敷唄として唄われるうち一般にも広まった。

さんがいまつ

さんがいまつ [5] 【三階松・三蓋松】
(1)松紋の一。三層に重なった松の枝を側面から見た形。
(2)枝葉の三層に重なった松。「腰掛枝の―/浄瑠璃・反魂香」
三階松(1)[図]

さんがいむあん

さんがいむあん [5] 【三界無安】
〔法華経(譬喩品)〕
どこにも安住できる所がないこと。
→三界の火宅

さんがいゆいいっしん

さんがいゆいいっしん [7] 【三界唯一心】
〔仏〕 三界のすべての現象は心によってのみ存在し,また,心のつくり出したものであるということ。三界唯心。

さんがいるてん

さんがいるてん [0] 【三界流転】
〔仏〕 三界を生まれ変わって流転すること。

さんがきんたい

さんがきんたい [1] 【山河襟帯】
山が襟(エリ)のように囲んでそびえ,川が帯のように巡って流れ,自然の要害をなしていること。

さんがく

さんがく [0] 【山岳】
やま。特に,高く険しい山々。「―地帯」「―部」

さんがく

さんがく [0] 【産額】
産出する物資の数量。また,その金額。

さんがく

さんがく【山岳】
mountains.山岳地帯 a mountainous district.

さんがく

さんがく [0][1] 【三学】
〔仏〕 仏教修行者が修めるべき学習・修行の三種。戒学と定学と慧学。
→戒定慧(カイジヨウエ)

さんがく

さんがく [0] 【算額】
和算家が自己の作った数学の問題や解答を書いて,神社・寺院などに奉納した絵馬。額面題。

さんがく

さんがく [0] 【山壑】
山と谷。山谷。

さんがく

さんがく [0] 【散楽】
奈良時代に中国から渡来した雑芸(ゾウゲイ)。軽業・曲芸・奇術・滑稽物真似などを含み,相撲(スマイ)の節会(セチエ)・競(クラ)べ馬・御神楽(ミカグラ)などに行われた。のち田楽・猿楽などに受け継がれ,猿楽能の母体ともなった。
→猿楽(サルガク)
散楽[図]

さんがく

さんがく [0] 【参学】 (名)スル
座禅して仏道を学ぶこと。

さんがく

さんがく [0] 【算学】
数値計算についての学問。算数。数学。「―ヲスル/ヘボン」

さんがくかい

さんがくかい [4][3] 【山岳会】
登山の愛好者が集まって作った団体。「日本―」

さんがくきょうどう

さんがくきょうどう【産学協同】
industry-university cooperation.

さんがくきょうどう

さんがくきょうどう [1] 【産学協同】
産業界と研究・教育機関とが協力して職業訓練や協同研究などを行うこと。

さんがくけいもう

さんがくけいもう 【算学啓蒙】
数学書。中国,元の朱世傑(シユセイケツ)著。三巻。1299年刊。朝鮮で重刊され,文禄・慶長の役の頃,日本にも伝えられ,和算の発展に大きな影響を与えた。

さんがくしんこう

さんがくしんこう [5] 【山岳信仰】
山岳を神体,神の宿る場所,あるいは祖霊の住む所などと考え,尊びあがめること。山岳崇拝。

さんがくとう

さんがくとう 【山岳党】
〔議場の最高部に議席を有したことから〕
フランス革命時代の急進派。ロベスピエールらを中心に国民公会の主導権をとり,恐怖政治を行なった。山岳派。

さんがくびょう

さんがくびょう [0] 【山岳病】
⇒高山病(コウザンビヨウ)

さんがくぶっきょう

さんがくぶっきょう [5] 【山岳仏教】
仏教の一形態。人里離れた山中に寺院を構えて修行するもの。平安時代の天台宗・真言宗や修験道など。

さんがつ

さんがつ【三月】
March <Mar.> .→英和

さんがつ

さんがつ [1] 【三月】
一年の第三番目の月。やよい。[季]春。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

さんがつかくめい

さんがつかくめい 【三月革命】
(1)1848年3月,フランスの二月革命の影響でベルリン・ウィーンなどに同時的に突発した武装蜂起。広義には同年後半,反動勢力の巻き返しにより失敗するまでのドイツ諸邦各地の革命の全過程をいう。48年革命。
(2)1917年3月(ロシア暦二月)労働者・兵士が蜂起し,ロマノフ朝の専制政治を打倒したロシアの革命。二月革命。
→ロシア革命

さんがつじけん

さんがつじけん 【三月事件】
1931年(昭和6)3月の,軍事政権樹立をめざした日本陸軍の青年将校らによるクーデター計画未遂事件。

さんがつじん

さんがつじん [4] 【三月尽】
三月の終わること。陰暦で春の終わりの日。やよいじん。

さんがつていきん

さんがつていきん [5] 【三月庭訓】
「庭訓往来」の一二か月の往復書状を手本にして手習いを始めた者が,三月のあたりでやめてしまうこと。学習の長続きしないことにいう。「須磨源氏」の類。

さんがつどう

さんがつどう 【三月堂】
東大寺法華堂の別名。毎年陰暦三月に法華会が行われるのでいう。

さんがつな

さんがつな [4] 【三月菜】
暮れから春先にまいて,陰暦三,四月頃に食用とする菜類。[季]春。

さんがにち

さんがにち [3][0] 【三箇日】
正月の元日・二日・三日の三日間。
〔ふつう「三ヶ日」「三が日」と書く〕
[季]新年。

さんがのちょうじ

さんがのちょうじ 【三箇の重事】
朝廷における三つの重要な儀式。即位・御禊(ゴケイ)・大嘗祭(ダイジヨウサイ)のこと。

さんがのつ

さんがのつ 【三箇の津】
⇒三津(サンシン)

さんがのつ

さんがのつ 【三箇の都】
江戸時代,京都・大坂・江戸の三つの町。三都。

さんがらだいみょう

さんがらだいみょう [5] 【三柄大名】
江戸時代の大名中,前田・島津・伊達の三家。前田は禄高が最高であるので高柄といい,島津は源頼朝の落胤(ラクイン)の子孫と伝えるので家柄といい,伊達は領内が豊かであったので国柄といった。

さんがわら

さんがわら [3] 【桟瓦】
断面が波形で,一隅または二隅に切り込みのある瓦。本瓦葺(ブ)きの牡瓦(オガワラ)と牝瓦(メガワラ)を一枚に簡略化したもの。江戸時代以降普通に用いられている。
桟瓦[図]

さんがん

さんがん [0] 【三観】
〔仏〕 真理を観ずる三つの法。一般には,天台宗における空・仮・中の三諦(サンタイ)を観ずることをいう。
→三諦

さんがん

さんがん [0] 【巑岏】 (ト|タル)[文]形動タリ
山がするどくそびえ立つさま。「―と,あら削りの柱の如く聳えるのが天狗岩ださうだ/草枕(漱石)」

さんき

さんき [1] 【酸基】
無機・有機の各種の酸の分子から,水素イオンとして電離し得る水素原子を一個以上除いた残りの原子または原子団。酸根。

さんき

さんき [1] 【三器】
(1)古代中国で,国を治める三つの手段。号令・刑罰・賞賜。
(2)茶道で,茶入れ・茶杓(チヤシヤク)・仕服(茶入れ袋)の三つ。

さんき

さんき [1] 【三帰】
〔仏〕 仏・法・僧の三宝に帰依すること。三帰依。

さんき

さんき [1] 【三季】
江戸時代,端午(五月五日)・重陽(チヨウヨウ)(九月九日)・歳暮(一二月二一日)の三つの礼日。三節。

さんき

さんき [1] 【山気】
(1)山中のひんやりとした空気。「残月虚明,―爽絶/日光山の奥(花袋)」
(2)やまぎ。やまっけ。「元来(モトヨリ)―の大腹屋巨細を呑込/西洋道中膝栗毛(魯文)」

さんきあきない

さんきあきない [5][4] 【三季商・三期商】
江戸時代,大坂堂島の米市で,帳合米の取引で行われた方法。一年を三期に分け,各期の取引は必ずその期の末日までに清算するように定められていた。

さんきえ

さんきえ [3] 【三帰依】
〔仏〕 仏・法・僧の三宝に帰依すること。帰依仏・帰依法・帰依僧の総称。帰依三宝。三帰。

さんききょう

さんききょう [3] 【三奇橋】
構造が特異な三つの橋。すなわち山口県錦川の錦帯橋,山梨県桂川の猿橋,富山県黒部川の愛本(アイモト)橋。

さんきしゃ

さんきしゃ [3] 【三騎射】
三種の騎射。笠懸(カサガケ)・流鏑馬(ヤブサメ)・犬追物(イヌオウモノ)の総称。

さんきじん

さんきじん [3] 【三奇人】
三人の奇人。
→寛政の三奇人

さんきち

さんきち 【三吉】
浄瑠璃「丹波与作待夜の小室節」「恋女房染分手綱」の中の子役の名。重(シゲ)の井子別れの段で知られる。自然生(ジネンジヨ)の三吉。

さんきゃく

さんきゃく [0] 【三脚】
(1)三本のあし。「二人―」
(2)写真機や望遠鏡・カンバスなどを支え安定させるための,伸縮自在の三本の支持脚。三脚架。
(3)「三脚椅子(イス)」の略。

さんきゃく

さんきゃく [0] 【山脚】
山のすそ。山麓(サンロク)。ふもと。

さんきゃく

さんきゃく [0] 【酸脚】
だるい足どり。「涙を払つて,―を踏みしむ可き時である/思出の記(蘆花)」

さんきゃく

さんきゃく【三脚(台)】
a tripod.→英和
〜の three-legged <stool> .

さんきゃくいす

さんきゃくいす [4] 【三脚椅子】
木を三叉(サンサ)に組み,座る部分に布などを張った椅子。折りたたんで携帯用とする。三脚几(サンキヤクキ)。

さんきゃくか

さんきゃくか [4] 【三脚架】
「三脚{(2)}」に同じ。

さんきゅう

さんきゅう【産休】
a maternity leave.

さんきゅう

さんきゅう [0] 【産休】
出産のための休暇。出産休暇。

さんきゅう

さんきゅう [0] 【参究】
〔仏〕 参禅し真理を究めること。

さんきょ

さんきょ [1] 【山居】 (名)スル
山中に住むこと。また,山中の住居。特に,隠遁(イントン)者の住居。「長剣をもやめて―の心ざしも起りしが/浮世草子・武家義理物語 4」

さんきょ

さんきょ [1] 【散居】 (名)スル
(1)散らばって居住すること。「他の一組は阿善(アテネ)の都に―し/経国美談(竜渓)」
(2)
 (ア)現在の戸主の先々代にあたる隠居。
 (イ)長男に家を継がせ,次男以下を連れて隠居したのち,その次男などがさらに分かれて一家を成したもの。

さんきょう

さんきょう [0] 【山峡】
両側に山のせまった狭い谷間。やまかい。たにあい。

さんきょう

さんきょう [0] 【三教】
〔「さんぎょう」とも〕
(1)三つの宗教。
 (ア)儒教・仏教・道教。
 (イ)神道・儒教・仏教。
 (ウ)仏教・神道・キリスト教。
(2)〔仏〕
 (ア)仏一代の教法を三種に分判したもの。南中三教(漸教・頓教・不定教),光統三教(頓教・漸教・円教),南山三教(性空教・相空教・唯識円教)など。
 (イ)「三時教」に同じ。

さんきょう

さんきょう [0] 【桟橋】
(1)谷を横切って高く架けた橋。かけはし。
(2)さんばし。

さんきょう

さんきょう 【三峡】
長江が四川・湖北両省の境にある巫山(フザン)山脈を浸食してつくった長さ204キロメートルに及ぶ大峡谷。瞿塘(クトウ)峡・巫峡(フキヨウ)・西陵峡の三つの峡谷の総称。古来航行の難所。近年水路の改修が行われた。

さんきょう

さんきょう [0] 【三鏡】
「大鏡」「水鏡」「増鏡」の総称。さんかがみ。
→四鏡(シキヨウ)

さんきょう

さんきょう [0] 【惨況】
むごたらしいありさま。いたいたしい状態。惨状。「大地震の―を伝えるニュース」

さんきょう

さんきょう [1][0] 【三卿】
江戸時代,徳川家の親族である田安・一橋・清水の三家の称。尾張・紀伊・水戸の御三家に次ぐ家格で,宗家に嗣子(シシ)のないとき,養嗣子となる資格を有する。八代将軍吉宗のときに始まる。

さんきょういっち

さんきょういっち [0] 【三教一致】
三つの教えが根本的には一体であること。中国では儒・道・仏,日本では神・儒・仏の一致が説かれる。
→神仏習合

さんきょうしいき

さんきょうしいき 【三教指帰】
⇒さんごうしいき(三教指帰)

さんきょうず

さんきょうず [3] 【三教図】
画題の一。儒・仏・道三教の祖,すなわち孔子・釈迦・老子を一幅に描くもの。三教が根本では一致するという考えを表す。

さんきょく

さんきょく [1] 【三曲】
(1)箏・三弦・尺八(または胡弓)の合奏。三曲合奏。
(2)三曲合奏を行う三種目。すなわち,箏曲(ソウキヨク)・地歌・尺八楽の便宜的な総称。
(3)日本音楽の各種目で,伝承上特に重要視される三つの曲。楽琵琶(ガクビワ)独奏曲の流泉・啄木・楊真操,平曲の大秘事である剣の巻・宗論・鏡の沙汰,能の蘭曲(ランギヨク)である初瀬六代・東国下・西国下,箏曲組歌の四季曲(シキノキヨク)・扇曲(オウギノキヨク)・雲井曲(クモイノキヨク)などをいう。

さんきょく

さんきょく [0] 【三極】
(1)電子管の陽極・陰極・制御電極(グリッド)の総称。
(2)天・地・人の称。三儀。三元。「また万代の池の亀は,甲に―を備へたり/謡曲・翁」

さんきょく

さんきょく [1] 【三局】
律令制で,太政官に属する三つの事務局。少納言局・左弁官局・右弁官局の総称。

さんきょく

さんきょく【三曲】
a trio of Japanese musical instruments.

さんきょくしんくうかん

さんきょくしんくうかん [0] 【三極真空管】
二極管の陽極と陰極の間に格子状の第三電極(格子またはグリッド)を入れた真空管。整流作用に加え,電流・電圧の増幅,検波・発振などの機能をもつ。三極管。

さんきらい

さんきらい [3] 【山帰来】
(1)生薬の一。サルトリイバラの根茎。利尿・解熱・解毒剤などとして用いる。
(2)サルトリイバラの異名。
(3)ユリ科のつる性低木。中国南部・東南アジアなどに産する。サルトリイバラに似るが,とげがない。地下の根茎を土茯苓(ドブクリヨウ)といい薬用とする。

さんきん

さんきん [0] 【山金】
⇒やまきん(山金)

さんきん

さんきん 【散禁】
律令制で,罪人を刑具を付けないで牢などに一時的に閉じ込めること。

さんきん

さんきん [0] 【参勤・参覲】 (名)スル
(1)出仕して主君に拝謁すること。
(2)「参勤交代」の略。

さんきん

さんきん [0] 【産金】
金を産出すること。「―額」

さんきんこうたい

さんきんこうたい [0][5] 【参勤交代】
江戸幕府の大名統制策の一。原則として一年交代で,諸大名を江戸と領地とに居住させた制度。1635年の武家諸法度改定により制度化。往復や江戸屋敷の経費は大名財政を圧迫したが,交通の発達や文化の全国的な交流をうながすなど各方面に影響を与えた。参勤。

さんぎ

さんぎ [0] 【桟木】
木材を桟積みするとき,風通しをよくするため材に直交して間に挟む小角材。

さんぎ

さんぎ [1] 【参議】 (名)スル
(1)国政に参与して,政策などを議すること。「国政を―す/花柳春話(純一郎)」
(2)(「三木」とも書く)律令制で令外官の一。三位・四位の中から選ばれ,大・中納言に次ぐ重職。平安時代には定員八人となった。八座。宰相。
(3)1869年(明治2),太政官に設置し,大政に参与した官名。左右大臣に次ぎ,正三位相当。85年廃止。
(4)1937年(昭和12),日中戦争に際して内閣に設けられた職。重要国務に参与した。43年廃止。内閣参議。

さんぎ

さんぎ [1] 【三儀】
天と地と人。三才。

さんぎ

さんぎ 【三岐】
三重県と岐阜県。

さんぎ

さんぎ [1][3] 【算木】
(1)易で占いに使う長さ約9センチメートルの正方柱体の木。六本を一組みとする。筮竹(ゼイチク)を操作して得た卦(ケ)の形に並べて判断する。
(2)和算で用いる計算用具。木製の小さな角棒。算籌(サンチユウ)。
算木(1)[図]

さんぎ

さんぎ 【山祇】
山にすむ神。山の神。やまつみ。

さんぎいん

さんぎいん [3] 【参議院】
日本国憲法下,衆議院とともに国会を構成する一院。衆議院の行き過ぎを是正し不足を補充して,国会の審議を慎重なものにする機能を担う。解散はなく,衆議院の解散中に緊急の必要が生じた場合,単独で議決を行う。参院。

さんぎいん

さんぎいん【参議院(議員)】
(a member of) the House of Councilors.

さんぎいんぎいん

さんぎいんぎいん [6] 【参議院議員】
参議院を組織する議員。比例代表区(一〇〇人)と選挙区(一五二人)から選出され,任期は六年。三年ごとに半数が改選。被選挙権は三〇歳以上。

さんぎぜめ

さんぎぜめ [0] 【算木責め】
「石抱き」に同じ。

さんぎづみ

さんぎづみ [0] 【算木積み】
石垣の出角(デスミ)を積む石積み法の一。直方体に加工した石を用い,石の長辺を石垣の角の両面に交互に出すように積む。

さんぎもち

さんぎもち [3] 【算木餅】
算木の形に切った餅。算餅。

さんぎゃく

さんぎゃく [0] 【三逆】
〔仏〕 五逆のうち,提婆達多(ダイバダツタ)が犯した三種の罪。阿羅漢を殺すこと,仏の体を傷つけて出血させること,教団を分裂させること,の三つ。

さんぎょう

さんぎょう [0] 【鑽仰・賛仰】
〔論語(子罕)「仰�之弥高,鑽�之弥堅」〕
聖人の道を探求し徳を仰ぎ慕うこと。学問・研究に精進すること。さんごう。「―の嶺に攀(ヨ)ぢて/太平記 17」

さんぎょう

さんぎょう【産業】
<encourage> industry.→英和
‖産業界 the industrial world.産業革命 the Industrial Revolution.産業合理化 the rationalization of industry.産業スパイ an industrial spy.産業廃棄物 industrial waste.主要産業 the key industries.戦時(平和)産業 wartime (peace) industry.

さんぎょう

さんぎょう [0] 【産業】
(1)〔industry〕
人間生活に必要な商品・サービスの生産・提供を行うためのさまざまな経済活動。また,業態の似かよった各活動分野の単位。農林水産業・鉱工業などの直接生産にかかわる活動のほか,これらに寄与する運輸・金融・商業・サービス業などがある。
(2)生活のための仕事。職業。「妻の―及びその交遊/明六雑誌 33」

さんぎょう

さんぎょう [0] 【三業】
(1)料理屋・芸者屋・待合茶屋の三種の営業。
→二業
(2)人形浄瑠璃で,浄瑠璃語り(太夫)・三味線弾き・人形遣いの三者。

さんぎょう

さんぎょう [0] 【蚕業】
カイコを飼育し,繭をとる事業。養蚕業。「―試験場」

さんぎょうい

さんぎょうい [3] 【産業医】
職場で労働者の健康管理に当たる医師。

さんぎょういかだいがく

さんぎょういかだいがく 【産業医科大学】
私立大学の一。1977年(昭和52)設立。本部は北九州市八幡西区。

さんぎょうかくめい

さんぎょうかくめい [5] 【産業革命】
〔industrial revolution〕
動力機械の発明と応用が生産技術に画期的な変革をもたらし,工場を手工業的形態から機械制大工場へ発展させ,その結果社会・経済のあらゆる面に生じた変革と発展の総過程。一八世紀半ば頃,イギリスに最も早く起こり,欧米諸国へ波及した。日本では,一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,日清・日露戦争の間に遂行された。

さんぎょうきょういく

さんぎょうきょういく [5] 【産業教育】
工業・農業・商業などの産業に従事するために必要な知識・技能を習得させる教育。

さんぎょうぎしょ

さんぎょうぎしょ サンギヤウギシヨ [5] 【三経義疏】
〔「義疏」は注釈書の意〕
聖徳太子の撰と伝える「法華経義疏」「維摩経義疏」「勝鬘経義疏」の三書の総称。

さんぎょうくうどうか

さんぎょうくうどうか [0] 【産業空洞化】
⇒空洞化(クウドウカ)(2)

さんぎょうくみあい

さんぎょうくみあい [5] 【三業組合】
三業{(1)}の組織する商業組合。

さんぎょうくみあい

さんぎょうくみあい [5] 【産業組合】
産業組合法(1900年制定)によって設立された,小生産者の協同組合。信用組合・購買組合・販売組合・利用組合の四種があり,特に農村で発達。戦後,各種の協同組合に分解した。

さんぎょうこうこがく

さんぎょうこうこがく [7] 【産業考古学】
産業上の遺跡・遺物を考古学的に研究する学問。1955年イギリスのリクス(M. Rix 1913-1981)が初めて提唱。初めは産業革命の遺跡を対象としたが,次第に対象物も対象時代も拡大した。

さんぎょうこうこく

さんぎょうこうこく サンギヤウクワウコク [5] 【三行広告】
新聞・雑誌の広告欄で,求人・求職・不動産売買など三行程度の小さな広告。

さんぎょうこうこく

さんぎょうこうこく【三行広告】
a (classified) three-line advertisement.

さんぎょうこうぞう

さんぎょうこうぞう [5] 【産業構造】
国民経済の内部における諸産業の相互依存のあり方。コーリン=クラーク(Colin Clark)は第一次産業・第二次産業・第三次産業に分類。

さんぎょうごうりか

さんぎょうごうりか [0] 【産業合理化】
機械設備の導入,生産技術の改善,労働組織の再編成などによって,産業の労働生産性を高め利潤を増大させようとすること。また特に,生産性の低い産業部門が淘汰・整理されること。

さんぎょうしほん

さんぎょうしほん [5] 【産業資本】
(1)生産過程に投下され,労働力と生産諸手段とを結びつけて生産を行い,剰余価値の一部を利潤として取得する資本。労働力の商品化が行われるほどに発達した商品生産がその前提をなす。資本主義的生産様式における基本的な資本の形態。
(2)産業のために投ぜられる資本。
⇔金融資本

さんぎょうしゃかい

さんぎょうしゃかい [5] 【産業社会】
工業化の進展によって,社会構造全体がその産業様式・システムに規定されて編成されている社会。

さんぎょうしゃかいがく

さんぎょうしゃかいがく [6] 【産業社会学】
社会学の一分野。企業体・労働組合などの産業組織の構造,その内部の職場集団と人間関係,成員の態度・意識・行動,および産業組織の外部社会との関連などを主たる研究領域とする。

さんぎょうしんりがく

さんぎょうしんりがく [7] 【産業心理学】
応用心理学の一分野。産業活動に従う人間の心理を対象とし,適性・作業能率・人間関係・市場調査・広告などを研究する。

さんぎょうせいさく

さんぎょうせいさく [5] 【産業政策】
政府による産業への介入政策のこと。産業の育成・発展を図る場合と,公正競争を維持するものとがある。前者には,産業基盤の整備,資金助成や租税優遇などがあり,後者は主に独占禁止法に基づいて行われる。マクロ経済政策と対比される。

さんぎょうそしき

さんぎょうそしき [5] 【産業組織】
産業内部における企業間の関係を総体的に捉える概念。企業間の競争状態(独占・寡占・完全競争)や下請け・流通関係のあり方をさす。
→産業構造

さんぎょうそしきろん

さんぎょうそしきろん [7] 【産業組織論】
経済を産業レベルで分析する経済学の一分野。産業内部の企業間競争の状況を表す市場構造,その市場での企業行動からなる市場行動,その市場での効率性を示す市場成果の三つを主な研究対象とする。

さんぎょうち

さんぎょうち [3] 【三業地】
三業{(1)}の営業が許可された地域。
→二業地

さんぎょうはいきぶつ

さんぎょうはいきぶつ [7] 【産業廃棄物】
燃え殻・汚泥・廃油など,事業活動に伴って生じた廃棄物で,法令で定めたもの。原則として事業者が処理する責任を負う。

さんぎょうはいすい

さんぎょうはいすい [5] 【産業排水】
農林漁業(第一次産業)・鉱工業(第二次産業)からの排水。特に工業排水は,水質汚濁・土壌汚染など種々の公害を引き起こす元凶となるので,法律で規制されている。産業廃水。

さんぎょうべつくみあい

さんぎょうべつくみあい [7] 【産業別組合】
同一の産業に従事するすべての労働者を,企業・職業・職種や熟練・非熟練に関係なく組織する労働組合。労働者個人を構成単位とする。産業別労働組合。産別組合。
→単産
〔日本では一部例外を除き,企業別組合単位の加盟による連合体または協議体が多い〕

さんぎょうほうこくかい

さんぎょうほうこくかい [8] 【産業報国会】
1938年(昭和13)産業報国連盟のもとで戦争協力を目的に,各工場・事務所に置かれた労資一体の組織。40年,諸労働団体が合流して大日本産業報国会となり,戦時体制の一つの柱となった。45年解散。産報。

さんぎょうようロボット

さんぎょうようロボット [7][8] 【産業用―】
コンピューターの制御により,従来人間の手作業に頼っていた工程の作業を行う工業用機械。悪環境における作業や,持続的な単純作業などに用いられる。

さんぎょうよびぐん

さんぎょうよびぐん [6] 【産業予備軍】
資本主義社会において,資本蓄積の過程で絶えずつくりだされる失業者群。資本の労働力需要に常に応じられるように形成された相対的過剰人口。

さんぎょうれんかんひょう

さんぎょうれんかんひょう [0] 【産業連関表】
一年間に一国の各産業部門にどのように生産要素が投入され,生産された生産物・サービスが各産業部門および消費・政府・輸出部門にどのように配分されたかを見るための表。経済計画に使われる。レオンチェフが考案。投入産出表。I / O 表。

さんぎょうれんかんぶんせき

さんぎょうれんかんぶんせき [9] 【産業連関分析】
各産業部門間の投入(input)と産出(output)の相互依存,ならびにこれらと最終需要との関連を分析する手法。レオンチェフによって開発され,政府の経済計画などに利用される。投入・産出分析( IO 分析)。多部門分析。

さんぎょうろうどうちょうさじょ

さんぎょうろうどうちょうさじょ 【産業労働調査所】
無産階級運動を支援することを目的に,1924年(大正13)野坂参三の提案で設立された調査・研究機関。官憲の弾圧で1933年(昭和8)閉鎖。

さんぎょうスパイ

さんぎょうスパイ [5][6] 【産業―】
企業のもつ経営や技術などに関する情報を不正に探り出すこと。また,それをする人。

さんぎん

さんぎん [0] 【三吟】
連歌や連句の一巻を三人の連衆で詠むこと。また,その作品。「水無瀬―百韻」
→独吟
→両吟

さんく

さんく [1][0] 【三垢】
〔仏〕 人間の心身をけがす三つの煩悩(ボンノウ)。貪欲(トンヨク)・瞋恚(シンイ)・愚痴。三毒。

さんく

さんく [1] 【惨苦】
ひどい苦しみ。つらい苦しみ。「―を目(マ)のあたりにする」

さんく

さんく [1] 【三句】
(1)連歌・俳諧などで,三つの句。
(2)和歌の第三句目。

さんく

さんく [1] 【酸苦】
酸味と苦味。また,堪えがたい苦しみ。「君は碌々といふ言葉の内(ナカ)に,どれほどの―が入つて居ると考へる/破戒(藤村)」

さんく

さんく [1] 【三苦】
〔仏〕 苦の三分類。それ自体が不快なものから生じる苦苦,好ましいものが破壊されて生じる壊苦(エク),この世が流転して無常であることを見て生じる行苦。

さんくぎれ

さんくぎれ [0] 【三句切れ】
短歌で,第三句と第四句との間に意味上の大きな段落や終止のあること。初句・三句切れは七五調。

さんくずし

さんくずし [3] 【算崩し・三崩し】
縦の三筋と横の三筋を市松状に配した模様。算木崩し。

さんくつ

さんくつ [0] 【山窟】
山の中のいわや。山中の洞窟。

さんくにち

さんくにち [3] 【三九日】
九月の九の日。九月の九日・一九日・二九日をいう。茄子(ナス)を食べると福を招くとされた。

さんくのわたり

さんくのわたり 【三句の渡り】
連句で,打ち越し(前々句)・前句・付句(ツケク)の三句の変化の仕方。打ち越しと前句の付合(ツケアイ)の世界を大きく転じるという,連句の原則。三句の見渡し。三句の運び。三句のはなれ。

さんぐ

さんぐ [1][0] 【産具】
出産のときに必要な用具。

さんぐ

さんぐ [1] 【散供】
(1)神仏に上げた供物を下げること。撤饌(テツセン)。
(2)米や銭をまき散らして神仏に供えること。また,穢(ケガ)れや悪霊などを祓(ハラ)うために,米や銭をまくこと。また,そのもの。うちまき。おひねり。散米。散銭。

さんぐ

さんぐ [1] 【蚕具】
養蚕に使う道具。

さんぐ

さんぐ [1] 【三具】
〔仏〕「三具足(ミツグソク)」に同じ。

さんぐう

さんぐう [0][3] 【三宮】
「三后(サンコウ)」に同じ。

さんぐう

さんぐう [3][0] 【参宮】 (名)スル
神社,特に伊勢神宮に参拝すること。

さんぐうかいどう

さんぐうかいどう [5] 【参宮街道】
伊勢神宮参拝のための街道。伊勢街道。

さんぐうせん

さんぐうせん 【参宮線】
JR 東海の鉄道線。三重県多気・伊勢市・鳥羽間,29.1キロメートル。志摩半島北部を走る。

さんぐん

さんぐん [0] 【三軍】
(1)〔古代中国,周の兵制で,一軍は一万二五〇〇人〕
大国のもつ三万七五〇〇人の軍隊。また,大軍。
(2)陸軍・海軍・空軍の総称。
(3)軍勢の前鋒・中堅・後拒,または左翼・中軍・右翼。また,全軍。

さんぐん=も帥(スイ)を奪うべきなり、匹夫(ヒツプ)も志(ココロザシ)を奪うべからざるなり

――も帥(スイ)を奪うべきなり、匹夫(ヒツプ)も志(ココロザシ)を奪うべからざるなり
〔論語(子罕)〕
全軍の心が一致していないときは大軍の将であっても討つことができる。しかし,身分の卑しい男でも意志を守る心が堅ければ,その意志を変えることはできない。

さんぐんふくごうたい

さんぐんふくごうたい [1] 【産軍複合体】
⇒軍産複合体(グンサンフクゴウタイ)

さんぐんへんせいたい

さんぐんへんせいたい [0] 【三郡変成帯】
飛騨(ヒダ)および中国地方東部から北九州の三郡山地周辺にかけて点在し,全体として帯状の分布をなす変成帯。結晶片岩・千枚岩などの変成岩から成る。

さんけ

さんけ【産気づく】
begin to labor.

さんけ

さんけ [0] 【産気】
子供の生まれそうなけはい。「―づく」

さんけ

さんけ [1] 【三家】
(1)公家の三家。閑院・花山院・中院(ナカノイン)の三つの公家の称。中の院の代わりに久我を入れることもある。
(2)「御三家(ゴサンケ){(1)}」に同じ。

さんけい

さんけい [0] 【参詣】 (名)スル
(1)神社やお寺にお参りすること。「八幡宮に―する」
(2)貴人のもとを訪れること。

さんけい

さんけい【参詣する】
worship <at> ;→英和
visit <a shrine> .→英和
参詣人 a worshipper;a visitor.→英和

さんけい

さんけい [0] 【惨刑】
残酷な刑罰。「異説の人を―に行ふに至る/自由之理(正直)」

さんけい

さんけい [0] 【算計】 (名)スル
(1)数量を数えはかること。勘定。計算。「斤両は百六十匁を以て―すべき事/新聞雑誌 49」
(2)起こりそうなことを予想し,考えに入れておくこと。「偶然の事を仔細(シサイ)に―する人なり/西国立志編(正直)」

さんけい

さんけい [0] 【山径】
山の中の小道。山道。

さんけい

さんけい【三景】
the three famous views.

さんけい

さんけい [0] 【山系】
互いに密接な関係をもって一つの系統をなしている山脈群の総称。「ヒマラヤ―」

さんけい

さんけい [0] 【三計】
〔管子(権修)「一年之計,莫�如�樹�穀,十年之計,莫�如�樹�木,終身之計,莫�如�樹�人」より〕
一年.10年・終身の三つの計画。穀物を樹(ウ)え,木を樹え,人を樹える(人材を登用する)こと。

さんけい

さんけい [0] 【三経】
三種類の経書(ケイシヨ)。「易経」「詩経」「春秋」,あるいは「詩経」「書経」「易経」など諸説がある。

さんけい

さんけい [0] 【三径・三逕】
〔陶潜「帰去来辞」より。漢の蒋詡(シヨウク)が庭に三筋の小道を作り,松・菊・竹を植えたことから〕
庭園の三筋の小道。隠者の庭,または住居。

さんけい

さんけい [0] 【山景】
山の景色。山の風光。

さんけい

さんけい [0] 【山鶏】
(1)キジ目キジ科の鳥。翼長25センチメートルほど。雄は胸・腰・尾が青,頭上と首の後ろが白く,顔と足が赤い。雌は灰色。台湾の高地にすむ。
(2)山鳥。またはキジ。

さんけい

さんけい【山系】
a mountain range.

さんけい

さんけい 【産経】
日刊新聞の一。1933年(昭和8)大阪で創刊された「日本工業新聞」が前身。42年「産業経済新聞」に改題。50年から東京でも発行し経済紙から一般紙に転身。

さんけい

さんけい [0] 【三景】
景色の特によい三か所。「日本―」

さんけいえん

さんけいえん 【三渓園】
横浜市中区にある日本式庭園。生糸貿易商の原富太郎(号,三渓)が築造,1906年(明治39)開園。臨春閣などの伝統的建造物がある。

さんけいかじょ

さんけいかじょ [5] 【散形花序・繖形花序】
無限花序の一。花序の軸の先端に花柄のある多数の花が放射状につくもの。ニンジン・ラッキョウ・ヤツデなどにみられる。
→花序

さんけち

さんけち [0] 【三纈】
臈纈(ロウケチ)・夾纈(キヨウケチ)・纐纈(コウケチ)の総称。

さんけつ

さんけつ【酸欠(症)】
anoxia.→英和

さんけつ

さんけつ [0] 【酸欠】
〔「酸素欠乏」の略〕
空気中の酸素や水中の溶存酸素が不足すること。「―事故」「―水塊」

さんけつ

さんけつ [0] 【三傑】
三人のすぐれた人物。明治維新の西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允,中国の蜀(シヨク)の諸葛亮・関羽・張飛,漢の蕭何・張良・韓信など。

さんけつしょう

さんけつしょう [0] 【酸血症】
⇒アシドーシス

さんけづく

さんけづ・く [4] 【産気づく】 (動カ五[四])
今にも子が生まれそうになる。産気を催す。「明け方に―・く」

さんけん

さんけん【散見する】
be found here and there.

さんけん

さんけん [0] 【散見】 (名)スル
あちらこちらに見えること。「著者の並々ならぬ洞察力が著書の至る所に―される」

さんけん

さんけん [0] 【産繭】
まゆの生産。また,生産されたまゆ。

さんけん

さんけん [0][1] 【三権】
国家の統治権の三種別。立法権・行政権・司法権。

さんけん

さんけん [0] 【三賢】
その分野での三人のすぐれた人。書道の小野道風・藤原佐理・藤原行成,連歌の二条良基・救済(キユウセイ)・周阿(シユウア)など。
→さんげん(三賢)

さんけんぶんりつ

さんけんぶんりつ【三権分立】
separation of the three powers (of administration,legislation and judicature).

さんけんぶんりつ

さんけんぶんりつ [0] 【三権分立】
国家権力を,立法・行政・司法のそれぞれ独立した機関に担当させ,相互に抑制・均衡をはかることによって,権力の乱用を防ぎ,国民の権利・自由を確保しようとする原理。
→権力分立

さんげ

さんげ [1] 【懺悔】 (名)スル
〔仏〕「ざんげ(懺悔)」に同じ。

さんげ

さんげ [1] 【散華】 (名)スル
(1)〔仏〕
 (ア)仏を供養するために花をまき散らすこと。
 (イ)特に法会(ホウエ)で,偈(ゲ)を唱えながら列をつくって歩き,蓮(ハス)の花びらの形をした紙をまき散らす法要。
(2)戦死を美化していう語。「南海に―した勇士」

さんげ

さんげ [1] 【山家】
(1)中国,北宋の時代に二分された天台宗の一派で,義寂・四明知礼の法系。正統派といわれる。
⇔山外(サンガイ)
(2)比叡山延暦寺の別名。

さんげえ

さんげえ [3] 【山家会】
天台宗で,毎年6月4日の山家大師(伝教大師)の忌日に修する法会(ホウエ)。六月会(ミナヅキエ)。

さんげがくしょうしき

さんげがくしょうしき 【山家学生式】
最澄が比叡山の僧侶のために,818年から19年にかけて著した天台宗の修行規定。南都仏教に対して,天台宗の独立を明らかにし,大乗戒の必要を説いたもの。「天台法華宗年分学生式(六条式)」「勧奨天台宗年分学生式(八条式)」「天台法華宗年分度者回小向大式(四条式)」の総称。

さんげき

さんげき [0] 【惨劇】
むごたらしい筋の劇。また,そのような出来事・事件。「一家皆殺しの―」

さんげき

さんげき【惨劇】
<enact> a tragedy.→英和

さんげさんげ

さんげさんげ 【懺悔懺悔】
歌舞伎下座唄の一。江戸時代に,法印が唱えた呪文を歌曲化したもの。世話狂言で裏長屋の場などの幕開きや,小悪党の出入りに用いる。

さんげし

さんげし [3] 【散華師】
〔仏〕 法会(ホウエ)で,散華をつかさどる僧。散華僧。

さんげだつもん

さんげだつもん [5] 【三解脱門】
〔仏〕 空解脱・無相解脱・無願解脱の総称。迷いの世界を三種の禅定によって脱け出すこと。また,その禅定。三解脱。
→三三昧(サンザンマイ)

さんげつ

さんげつ [1] 【山月】
山にかかった月。

さんげつき

さんげつき 【山月記】
小説。中島敦作。1942年(昭和17)「文学界」に発表。唐代の伝奇「人虎伝」に取材,狷介(ケンカイ)さと自尊心の強さゆえに虎に変身した李徴を描く。

さんげめつざい

さんげめつざい [1] 【懺悔滅罪】
〔仏〕 懺悔の功徳(クドク)によって,それまでに犯した一切の罪を消滅させること。

さんげもん

さんげもん [0] 【懺悔文】
〔仏〕 懺悔をするときに唱える文。代表的なものは,「華厳経」普賢行願品の「我昔所�造諸悪業,皆由�無始貪瞋癡�,従�身口意�之所�生,一切我今皆懺悔」という七言四句の偈文(ゲモン)。

さんげん

さんげん [0] 【三賢】
〔仏〕 菩薩修行の段階のうち,十住・十行・十回行の位にあるもの。

さんげん

さんげん [0] 【三玄】
(1)老子・荘子・易の思想。
(2)〔仏〕 臨済録に出る語。何をさすか明示されていない。一説に,玄中玄(真理そのもの),句中玄(言語における真理),体中玄(修行で現れる真理)の三つをあげる。

さんげん

さんげん [0] 【三元】
(1)上元(正月一五日)・中元(七月一五日)・下元(一〇月一五日)の総称。
(2)天・地・人の総称。
(3)正月元日。年・月・日の元(ハジメ)であるからいう。
(4)中国,明代,進士の試験の及第者の上位三人。
(5)中国,清代,郷試・会試・殿試の首席を独占し,解元・会元・状元となったもの。
(6)〔化〕 三つの元素。「―合金」

さんげん

さんげん [0] 【三弦・三絃】
(1)三味線の別名。
〔特に地歌・箏曲(ソウキヨク)では正称として慣用〕
(2)中国の撥弦(ハツゲン)楽器。形状は日本の三味線に似るが,胴は長円形に近く両面に蛇皮を張り,撥(バチ)は用いず右手指先で弾奏する。元代から今日まで各種音楽で盛んに用いられている。琉球に伝来して三線(サンシン)となり,その三線が日本本土で改造されて三味線となった。三弦子。弦子。
(3)中国の三弦,琉球の三線,日本本土の三味線など,同類の楽器の総称。
(4)雅楽で用いる三種の弦楽器。和琴(ワゴン)・琵琶・箏の総称。

さんげんしゃ

さんげんしゃ [3] 【三間社】
(1)一棟の中に,神殿が三つ並んでいる神社。石清水八幡宮の類。三社造り。
(2)神社本殿の母屋正面の柱間が三つある形式のもの。

さんげんしょく

さんげんしょく【三原色】
the three primary colors.

さんげんしょく

さんげんしょく [3] 【三原色】
適当な割合で混ぜ合わせることで,広い範囲の色を表すことのできる基本的な三つの色。光では赤・緑・青の三色。絵の具・印刷インクなどではシアン(青緑)・マゼンタ(赤紫)・イエロー(黄)の三色。

さんげんそしき

さんげんそしき [5] 【三原組織】
織物の基本となる三つの組織。すなわち平織り・斜文織り・繻子(シユス)織り。

さんげんにはく

さんげんにはく [5] 【三言二拍】
中国,宋・元・明三代の口語体の短編小説集の総称。三言とは,明末,馮夢竜編の「喩世明言」「警世通言」「醒世恒言」をいい,二拍とは,凌蒙初編の「初刻拍案驚奇」「二刻拍案驚奇」をいう。

さんげんは

さんげんは 【山元派】
⇒やまもとは(山元派)

さんこ

さんこ [1] 【三鼓】
(1)雅楽で用いる三種の打ち物。太鼓・鉦鼓・羯鼓(カツコ)(または三の鼓)。
(2)「三更(サンコウ)」に同じ。

さんこ

さんこ 【三戸】
(1)わずかな戸数。小国のたとえ。「楚は―の小国なれども/太平記 37」
(2)目・耳・口の三つの感覚器官。また,心。「―ヲ静メサセテ鷲ノ子細ヲ述ベタ/天草本伊曾保」

さんこ

さんこ [1] 【三顧】
〔諸葛亮「前出師表」より。蜀(シヨク)の劉備(リユウビ)が諸葛亮を軍師に迎えようとして,その庵(イオリ)を三度訪れた故事による〕
人に仕事を頼むのに,何度も訪問して礼を尽くすこと。「―を尽くす」

さんこ

さんこ [1] 【三鈷】
〔仏〕 金剛杵(コンゴウシヨ)の一。両端が三つ股(マタ)になったもの。さんご。
→金剛杵

さんこ=の礼

――の礼
「三顧」に同じ。「―をもって迎える」

さんこう

さんこう [0] 【散光】
平滑でない面や浮遊している微粒子などに当たって四方に散らされた光。また,曇り空の光やすりガラスを通った光のように,光の方向が一定でなく影のできない光。
→散乱

さんこう

さんこう [0] 【三綱】
儒教で,人間として守るべき,君臣・父子・夫婦の秩序。「―五常」
→さんごう(三綱)

さんこう

さんこう [0] 【三孝】
三種の孝行。
(1)〔礼記(祭義)〕
親を尊ぶこと,親をはずかしめないこと,親を養うこと。
(2)〔礼記(祭義)〕
親を養うこと,親の喪に服すこと,親をまつること。
(3)〔孝経〕
親に仕え,君に仕え,身を立てること。

さんこう

さんこう [0] 【三考】 (名)スル
よくよく考えること。「再思―する」

さんこう

さんこう [0][1] 【三后】
太皇太后・皇太后・皇后の総称。三宮(サングウ)。

さんこう

さんこう [0] 【三光】
(1)太陽・月・星のこと。
(2)「三光鳥」に同じ。また,飼い鶯(ウグイス)。
(3)茶道で,水指(ミズサシ)の前に置いた茶入れ・茶碗(チヤワン)の姿。

さんこう

さんこう [0] 【山行】
(1)山歩き。山遊び。登山。「奥穂高―」
(2)山を越えて旅をすること。

さんこう

さんこう [0][1] 【三公】
(1)中国の官制で,臣下として最高位にある三つの官職。周は太師・太傅(タイフ)・太保を,前漢は丞相(大司徒)・太尉(大司馬)・御史大夫(大司空)を,後漢から唐までは多く太尉・司徒・司空を置いたが,次第に空名化した。三槐(サンカイ)。
(2)日本で,太政大臣・左大臣・右大臣,または左大臣・右大臣・内大臣の総称。

さんこう

さんこう [0] 【参考】 (名)スル
(1)考えをまとめたり,物事を決める際に,手がかりや助けとすること。また,その材料。「前例を―にする」
(2)種々の資料などを利用し,考えること。また,その資料。「ご―までに」「欧米の書籍を広く―する時間を要する/社会百面相(魯庵)」

さんこう

さんこう【参考】
reference.→英和
〜にする refer <to> ;→英和
consult <a book> .→英和
〜になる be instructive[helpful].〜の為 for reference[one's information].‖参考書 a reference book.参考書目 a bibliography(巻末の).参考資料 reference materials.参考人 a witness.参考文献 references.

さんこう

さんこう [0] 【参向】 (名)スル
高位の人の所へ出向くこと。「至急に御所へ―せしに/近世紀聞(延房)」

さんこう

さんこう 【参候】
高貴な人のもとに参上し,御機嫌をうかがうこと。「忠盛に知られずして,ひそかに―の条,力及ばざる次第なり/平家 1」

さんこう

さんこう [0] 【三行】
親になすべき三つのおこない。孝養と葬礼と祭事をいう。また,父母に孝,賢良に友,師長に順の三つの重んずべきおこないをいう。三道。

さんこう

さんこう [0][3] 【三皇】
古代中国の伝説上の三人の皇帝。伏羲(フツキ)・神農・女媧(ジヨカ)。また,天皇(テンコウ)・地皇・人皇などとも。

さんこう

さんこう [0] 【三更】
五更の第三。また,子(ネ)の刻。丙夜。

さんこう

さんこう [0] 【鑽孔】 (名)スル
(1)穴をあけること。「―機」
(2)コンピューターで,カードや紙テープに穴をあけてデータを記録すること。穿孔(センコウ)。パンチ。

さんこうきゅうけい

さんこうきゅうけい [0] 【三公九卿】
三公と九卿。「山門より供奉して出でられたる―纔(ワズカ)に死罪一等を宥(ナダ)められたれども/太平記 17」

さんこうごう

さんこうごう [5] 【三皇后】
「三后(サンコウ)」に同じ。

さんこうごてい

さんこうごてい [0][5] 【三皇五帝】
伝説に基づく中国古代の理想の皇帝。三皇と,黄帝・顓頊(センギヨク)・帝嚳(テイコク)・唐尭(トウギヨウ)・虞舜(グシユン)の五帝。諸説がある。

さんこうざい

さんこうざい [3] 【散孔材】
広葉樹で,一年輪層内に比較的小さくほぼ均一な大きさの道管が散らばってあるもの。クスノキ・ブナ・ツゲなど。
→環孔材(カンコウザイ)

さんこうしゃごげんぎょう

さんこうしゃごげんぎょう [3][2] 【三公社五現業】
公共企業体等労働関係法(公労法)の適用を受けた,公共企業体および国の経営する企業。日本国有鉄道・日本専売公社・日本電信電話公社の三公社と,郵便・国有林野・印刷・造幣・アルコール専売の各事業(五現業)を行う国営企業とがあったが,三公社はすべて民営化され,アルコール専売は新エネルギー総合開発機構に移管された。
→公共企業体等労働関係法

さんこうしょ

さんこうしょ [5][0] 【参考書】
学習・調査・研究などにあたって,参考として用いる書物。

さんこうじょう

さんこうじょう サンクワウ― [3] 【三光尉】
〔面打ち三光坊の創作という〕
能の尉面の一。ほおぼねが著しく突起し,筋肉に厚みがあり,しわが多く,黄土色で,どことなく野趣を帯びる。「屋島」「忠度」などの前シテに用いられる。

さんこうすいちょう

さんこうすいちょう サンカウスイチヤウ [0] 【山高水長】
〔范仲淹「厳先生祠堂記」〕
聖人・君子の徳を,山がいつまでも高くそびえ,水が永久に流れているのにたとえていう語。高潔な人格のたとえ。

さんこうせいうん

さんこうせいうん [5] 【散光星雲】
星雲のうち,暗黒星雲と惑星状星雲以外のもの。形も輪郭もはっきりしていない。星間ガスが恒星の光を反射して光って見える反射星雲と,星間ガスの放射により光って見える発光星雲とがある。ガス状星雲。

さんこうせいさく

さんこうせいさく [5] 【三光政策】
日中戦争中,日本軍の残虐な戦術に対する中国側の呼称。三光とは殺光(殺しつくすこと)・搶光(略奪しつくすこと)・焼光(焼き払うこと)のこと。

さんこうせん

さんこうせん サンカウ― 【三江線】
JR 西日本の鉄道線。島根県江津・浜原・三次間,108.1キロメートル。江の川に沿い,山陰と山陽の連絡ルートの一部を形成する。

さんこうちょう

さんこうちょう [0] 【三光鳥】
スズメ目カササギヒタキ科の小鳥。スズメ大だが,雄の尾羽が著しく長く30センチメートルを超える。頭は黒色,背は赤紫色で腹は白く,目の周りに水色の縁取りがある。日本では夏鳥として本州以南の暗い林で繁殖し,冬は東南アジアに渡る。鳴き声が「ツキヒホシ(月日星)」と聞きなしたことから,この名がある。

さんこうてん

さんこうてん [3] 【三光天】
「三光天子」に同じ。「―を拝むとて/浄瑠璃・大経師(中)」

さんこうてんし

さんこうてんし [5] 【三光天子】
日天子・月天子・明星天子の総称。

さんこうとりい

さんこうとりい [5] 【三光鳥居】
⇒三輪鳥居(ミワドリイ)

さんこうにん

さんこうにん [0] 【参考人】
(1)犯罪捜査の過程で,捜査機関に取り調べを受ける,被疑者以外の者。
(2)議院の委員会または行政庁の求めに応じて,審査または調査のため参考意見を述べる者。

さんこうのびょう

さんこうのびょう 【三光の鋲】
兜(カブト)の目庇(マビサシ)を鉢に取り付けるために打った三個の鋲。

さんこうぶんけん

さんこうぶんけん [5] 【参考文献】
書物・論文などにまとめるうえで,参考とする書物・文書。

さんこうぼう

さんこうぼう サンクワウバウ 【三光坊】
室町末期の能面作者。三光尉(サンコウジヨウ)という老人面を作ったと伝える。

さんこうめぬけ

さんこうめぬけ [5] 【さんこう目抜】
カサゴ目の深海魚。全長50センチメートル。体はやや細長い長卵形で側扁し,目は大きい。体色は鮮赤色で,背びれに黒斑が一個ある。旬(シユン)は冬で美味。深海釣りの対象魚。相模湾から北海道にかけて分布。マメヌケ。サンゴメヌケ。

さんこうりょうはちじょうもく

さんこうりょうはちじょうもく サンカウリヤウハチデウモク 【三綱領八条目】
儒教で,己を修め人を治める根本原理としての三綱領(明明徳・親民・止至善)と八条目(致知・格物・正心・誠意・修身・斉家・治国・平天下)をいう。宋の朱熹が「大学」の綱領とした。

さんこう目抜

さんこうめぬけ [5] 【さんこう目抜】
カサゴ目の深海魚。全長50センチメートル。体はやや細長い長卵形で側扁し,目は大きい。体色は鮮赤色で,背びれに黒斑が一個ある。旬(シユン)は冬で美味。深海釣りの対象魚。相模湾から北海道にかけて分布。マメヌケ。サンゴメヌケ。

さんこく

さんこく [0] 【惨酷・酸酷】
「残酷(ザンコク)」に同じ。「其―なる状態(アリサマ)は口の能(ヨ)く云尽し得べきにあらず/竜動鬼談(勤)」

さんこく

さんこく [1][0] 【山谷】
山と谷。また,山中の谷。

さんこくし

さんこくし [3] 【三国司】
戦国時代末まで国司を称して栄えた公家出身の三家。飛騨国司姉小路家・伊勢国司北畠家・土佐国司一条家(または阿波国司一宮家)。異説もある。

さんこつ

さんこつ [0] 【散骨】
遺骨を海や山河にまく葬礼。

さんこつ

さんこつ [0] 【山骨】
土砂がとれて露出した,山の岩石。

さんこれい

さんこれい [3] 【三鈷鈴】
密教の修法で用いる,取っ手が三鈷の形をした鈴。

さんこん

さんこん [0] 【三献】
〔「さんごん」とも〕
正式な酒宴の作法。大・中・小の杯で一杯ずつ飲んで膳(ゼン)を下げることを三回繰り返す。また,その三度目の酒肴(シユコウ)。近世以降,婚礼の三三九度の杯をいうこともある。式三献。

さんご

さんご [0] 【産後】
出産のあと。
⇔産前
「―の肥立(ヒダ)ち」

さんご

さんご【産後(の)】
<be doing well> after childbirth.

さんご

さんご [1] 【参伍】
いりまじること。まぜ合わせること。

さんご

さんご [1] 【珊瑚】
(1)花虫綱八放サンゴ亜綱サンゴ科の腔腸動物の総称。シロサンゴ・アカサンゴ・モモイロサンゴなどがある。深さ100〜300メートルの海底に多数のサンゴ虫(ポリプ)が集まって高さ50センチメートルほどの樹枝状の群体をつくり,個体が死ぬとその骨格だけが残る。この骨格を加工して装飾品を作る。古来,七宝の一に数えられる。暖流域に広く分布。六放サンゴ類の石サンゴ類や,ヒドロ虫類のギサンゴ類を含めていうこともある。
(2)一般に,サンゴ虫の群体の骨格。

さんご

さんご [1] 【三五】
(1)(三と五の積から)一五のこと。
 (ア)十五夜。
 (イ)一五歳。「明けて―の春秋を/浄瑠璃・孕常盤」
 (ウ)(揚げ代が一五匁であったことから)囲い女郎。「―に義理をはりま潟/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
(2)〔長さが三尺五寸あることから〕
琵琶(ビワ)の異名。
(3)あちらに三つこちらに五つとかたまってあること。「江に臨む楼台―/思草(信綱)」
(4)「三皇五帝」の略。

さんご

さんご【珊瑚(色の)】
coral.→英和
‖珊瑚礁(虫) a coral reef (insect).

さんご=の十八

――の十八
〔三と五の積を一八と誤るところから〕
計算のあわないこと。計画や予想が外れること。三五の二十五。「何ほど利発才覚にしても若き人には―,ばらりと違ふ事数々なり/浮世草子・胸算用 1」

さんごいろ

さんごいろ [0] 【珊瑚色】
サンゴのような明るい赤色。

さんごう

さんごう [0] 【鑽仰】
⇒さんぎょう(鑽仰)

さんごう

さんごう [0] 【参合】
(1)交わり合うこと。まぜ合わせること。「其社員の多寡に関はらず之を―することを得べき/民約論(徳)」
(2)照らし合わせて考えること。「唯其大意を斟酌して之を日本の事実に―したるも/文明論之概略(諭吉)」

さんごう

さんごう [3][0] 【山号】
寺院の名の上につける別称。初めは寺院の所在地の山名によったが,鎌倉時代以後は平地の寺院にも及び,別称として一般化した。「身延山久遠寺」の「身延山」,「東叡山寛永寺」の「東叡山」の類。
→寺号(ジゴウ)

さんごう

さんごう [0] 【三綱】
(1)仏寺に置かれた三種の役僧。上座・寺主・都維那(ツイナ),上座・寺主・維那(イナ),上座・維那・典座(テンゾ)など宗派・時代によって異なる。
(2)已講(イコウ)・内供奉(ナイグブ)・阿闍梨(アジヤリ)。有職。

さんごう

さんごう [0] 【三業】
〔仏〕 身体の行為である身業,言語表現である口業(クゴウ),心のはたらきである意業の三つ。

さんごう

さんごう [0] 【三楽】
〔論語(季氏)〕
人が願い望む三つのもの。礼楽をわきまえ,人の善行をほめてみならい,賢友の多いこと。また,わがままをし,安逸をむさぼり,酒色に耽(フケ)ること。
→さんらく(三楽)

さんごう

さんごう [0] 【三合】
(1)陰陽道(オンヨウドウ)でいう厄年の一。太歳・太陰・客気の三神が合すること。災害が多いという。
(2)金星・木星・火星が重なり合うこと。凶兆。三星合。「すでに犯分に―のよりあひたりけるに/愚管 6」

さんごう

さんごう サンガウ 【三郷】
奈良県北西部,生駒郡の町。竜田川の下流域を占め,竜田大社・八幡神社がある。信貴山への登山口。

さんごうかい

さんごうかい サンガフクワイ 【三合会】
⇒天地会(テンチカイ)

さんごうざっし

さんごうざっし サンガウ― [5] 【三号雑誌】
創刊後,三号ぐらいで廃刊となるような雑誌。

さんごうしいき

さんごうしいき サンガウ― 【三教指帰】
仏教書。三巻。空海作。797年成立。儒教・道教・仏教の三教のうちの仏教の優位を,三人の仮想人物の対話の体裁で論じたもの。別本として「聾瞽(ロウコ)指帰」がある。

さんごうそうおう

さんごうそうおう [0] 【三業相応】
〔仏〕 三業に現れるところが,ともに相応して背反しないこと。

さんごうわくらん

さんごうわくらん [5] 【三業惑乱】
江戸時代,浄土真宗本願寺派に起こった教義理解をめぐる紛争。学林の学僧を中心に,身口意の三業をあげて帰仏の儀式を行うことが必要であるとする三業帰命の学説が広がったが,それを異端とする主張が生じて対立した。宗派内では解決できず,1806年幕府の裁断で三業帰命は異端説と定められた。

さんごかい

さんごかい 【珊瑚海】
南太平洋,ソロモン諸島とオーストラリアとの間にある海域。コーラル海。

さんごかいかいせん

さんごかいかいせん 【珊瑚海海戦】
1942年(昭和17)5月,珊瑚海で日米間に戦われた史上初の空母機動部隊どうしの海戦。双方が空母に打撃を受け,開戦以来の日本軍の前進が阻止された。

さんごく

さんごく【三国同盟】
a triple alliance.〜一の unparalleled;→英和
ideal.→英和
‖三国人 a third national.

さんごく

さんごく [1] 【三国】
(1)三つの国。
(2)日本・唐土・天竺の三つの国。また,日本・朝鮮・中国の三つの国。また,全世界。
(3)中国,後漢の末に興った魏(ギ)・呉(ゴ)・蜀(シヨク)の総称。

さんごくいじ

さんごくいじ 【三国遺事】
朝鮮の史書。五巻。高麗の僧,一然(1206-1289)の撰。「三国史記」に漏れた新羅(シラギ)・百済(クダラ)・高句麗(コウクリ)の遺聞を集める。仏教関係の記述が多い。

さんごくいち

さんごくいち [6][4] 【三国一】
(1)日本・唐土・天竺の中で第一であること。世界中で一番であること。「―の剛の者と言はれしぞかし/義経記 8」
(2)〔三国一の山,富士山が一夜でできたという伝説から,一夜造りの意で〕
甘酒の異名。
(3)江戸初期,祝言などで,嫁や婿をほめて歌う小唄。また,その歌詞。「是非祝言させて―を歌うて仕舞ひ申し候ひて/浮世草子・文反古 4」

さんごくかんしょう

さんごくかんしょう [5] 【三国干渉】
1895年(明治28)下関条約の調印の直後,露・仏・独の三国が日本に干渉し,遼東半島を清国に返還させた事件。

さんごくかんぼうえき

さんごくかんぼうえき [7] 【三国間貿易】
外国どうしの貿易を,取引に直接はかかわらない第三国が取り次ぎ,代金の決済にはかかわる取引。仲介貿易。スイッチ取引。

さんごくきょうしょう

さんごくきょうしょう [5] 【三国協商】
第一次大戦前から大戦中の,英・仏・露三国の協力体制。1891年(明治24)の露仏同盟,1904年の英仏協商,07年の英露協商によって相互に提携し,ドイツに対抗した。17年のロシア革命で解消。

さんごくし

さんごくし 【三国志】
中国,二十四史の一。魏・呉・蜀の三国の歴史を記す。西晋の陳寿の撰。六五巻。魏志三〇巻,蜀志一五巻,呉志二〇巻。
→魏志倭人伝(ギシワジンデン)

さんごくしえんぎ

さんごくしえんぎ 【三国志演義】
中国の歴史小説。二四巻。羅貫中著。四大奇書の一。三国時代の史実を「三国志」に基づいて物語風に演義したもの。劉備・関羽・張飛の義兄弟の契りに始まり,魏の曹操,呉の孫権,劉備の宰相諸葛孔明などの活躍を通俗的に描く。日本でも江戸期より翻訳がなされ,広く愛読された。三国志通俗演義。

さんごくしき

さんごくしき 【三国史記】
朝鮮の現存する最古の史書。五〇巻。高麗の金富軾(キンフシヨク)らの撰。1145年成立。新羅(シラギ)・高句麗(コウクリ)・百済(クダラ)の三国の歴史を紀伝体で記す。

さんごくじだい

さんごくじだい [5] 【三国時代】
(1)中国,後漢滅亡後,魏・呉・蜀(蜀漢)三国の抗争した時代(220-280)。
(2)朝鮮で,四〜七世紀,高句麗(コウクリ)・百済(クダラ)・新羅(シラギ)の三国が分立抗争した時代。

さんごくじん

さんごくじん [4] 【三国人】
「第三国人」に同じ。

さんごくつうらんずせつ

さんごくつうらんずせつ 【三国通覧図説】
江戸後期の地誌。一巻。林子平著。日本および朝鮮・琉球・蝦夷(エゾ)・小笠原諸島の五色刷り地図五枚と,里程・気候・風俗などの解説書とから成る。地図は1785年刊,解説は翌年刊。「海国兵談」とともに海防知識の普及を図ったものであるが,92年幕命により両書とも絶版。

さんごくでんらい

さんごくでんらい [1] 【三国伝来】
インドから中国へ伝わり,更に日本に伝わったこと。「―の秘法」

さんごくどうめい

さんごくどうめい [5] 【三国同盟】
(1)1882年(明治15),独・墺・伊が締結した秘密軍事同盟。三国協商と対立して第一次大戦に発展。1915年,イタリアの離脱で廃棄。
(2)1940年(昭和15),日・独・伊が締結した軍事同盟。アメリカを刺激し,太平洋戦争突入の要因となった。43年のイタリア降伏,45年のドイツ降伏で崩壊。

さんごくぶそう

さんごくぶそう 【三国無双】
他に並ぶものがないこと。三国一。さんごくむそう。「―の雁塔也/太平記 21」

さんごしょう

さんごしょう [3] 【珊瑚礁】
サンゴ虫の遺骸や分泌物から成る石灰質の岩礁。水深20メートル程度の暖かいきれいな海に形成される。環礁・裾礁(キヨシヨウ)・堡礁(ホシヨウ)などに分ける。石花礁。
珊瑚礁[図]

さんごじゅ

さんごじゅ [3] 【珊瑚樹】
(1)スイカズラ科の常緑高木。暖地に自生し,また生け垣・防風林・防火樹などとして栽植される。葉は長楕円形で光沢がある。夏,枝端に白色小花を多数円錐状につけ,秋,赤熟する楕円形の液果を結ぶ。キサンゴ。
(2)樹枝状のサンゴ。

さんごじゅ

さんごじゅ [3] 【珊瑚珠】
珊瑚を加工した珠。装飾品に用いる。「―の首飾り」

さんごじゅな

さんごじゅな [4] 【珊瑚樹菜】
フダンソウの栽培品種。葉脈・葉柄・根が紫赤色。根の形はカブに似,断面に渦巻状の模様がある。砂糖大根に近縁で甘みが多く,食用とする。赤萵苣(アカヂサ)。渦巻大根(ウズマキダイコン)。火焔菜(カエンサイ)。

さんごじゅなす

さんごじゅなす [5] 【珊瑚樹茄子】
トマトの異名。

さんごちゅう

さんごちゅう [3] 【珊瑚虫】
サンゴの群体をつくっている動物体。イソギンチャク形で,八本または六本の触手をもつポリプ。

さんごとう

さんごとう [0] 【珊瑚島】
珊瑚礁が水面上に現れてできた島。

さんごのつき

さんごのつき 【三五の月】
十五夜の月。特に,陰陽暦八月十五夜の月。

さんごも

さんごも [3] 【珊瑚藻】
紅藻類サンゴモ科の海藻の総称。直立して分枝するものと,岩上にはりつくものとがある。石灰質に富む。

さんごや

さんごや [0][3] 【三五夜】
十五夜。特に,陰陽暦八月一五日の夜。

さんごアナナス

さんごアナナス [4] 【珊瑚―】
パイナップル科サンゴアナナス属の観葉植物。南米の熱帯地域に分布し,同属の数種と共に温室栽培される。葉は線形で革質,基部は短い茎に巻き付く。花序は脇生,苞(ホウ)が赤色に色づき美しい。

さんさ

さんさ [1] 【三叉】
三本に分かれていること。みつまた。

さんさい

さんさい [0] 【三際】
〔仏〕 過去・現在・未来。また,前世・現世・来世。三世。「―に亘つて無為ならむ/三教指帰」

さんさい

さんさい【山菜】
wild plants.

さんさい

さんさい [0] 【山斎】
山中に建てた部屋。山荘。

さんさい

さんさい [0] 【散斎】
⇒荒忌(アライ)み

さんさい

さんさい [0] 【三才】
(1)天と地と人をいう。三極。三儀。「二儀已に分れ―漸く顕はれて/太平記 16」
(2)宇宙の万物。
(3)人相学で,額・鼻・顎(アゴ)。

さんさい

さんさい [0] 【山菜】
山に自生している,食用になる植物。ワラビ・ゼンマイ・フキノトウ・タラノキの芽など。

さんさい

さんさい [0] 【山妻】
山家育ちの妻。自分の妻をへりくだっていう語。愚妻。荊妻(ケイサイ)。

さんさい

さんさい [0] 【三彩】
低火度溶融の釉(ウワグスリ)を用いた陶器。三色とは限らない。盛唐期の唐三彩に始まり,遼三彩・宋三彩・交趾(コウチ)などがある。日本でも古く奈良三彩があり,またイスラム陶器などにも類似のものがある。

さんさい

さんさい [0] 【三災】
(1)水災・火災・兵災のこと。
(2)〔仏〕 住劫(ジユウコウ)の一定期に起こる小三災(刀兵災・疾疫災・飢饉)と,壊劫(エコウ)の末期に起こる大三災(火災・風災・水災)。

さんさい

さんさい [0] 【山塞・山砦】
(1)山の中に作ったとりで。
(2)山賊のすみか。

さんさい

さんさい 【三斎】
細川忠興(タダオキ)の号。

さんさいいち

さんさいいち 【三斎市】
平安末期から江戸時代にかけて,月に三回開かれた定期市。五日市・八日市など市開催日にちなんだ地名が各地に残る。

さんさいがつ

さんさいがつ [3] 【三斎月】
〔仏〕 一か月間八斎戒を守り,心身を清浄にし精進すべき,正月・五月・九月の三か月。三長斎。

さんさいじょ

さんさいじょ [3] 【三才女】
三人の才知ある女性。
(1)平安中期の三人の女流歌人,紀内侍・伊勢大輔・小式部内侍をいう。
(2)「県門(ケンモン)の三才女」に同じ。

さんさいずえ

さんさいずえ 【三才図会】
中国,明代の図解書。一〇六巻。王圻(オウキ)撰。1607年完成,09年刊。天文・地理・人物・鳥獣・草木など一四部門に分けて種々の事物を図説する。「和漢三才図会」はこれにならったもの。

さんさいせき

さんさいせき [3] 【三才石】
庭園に,天・地・人になぞらえて据えた石。

さんさいばおり

さんさいばおり [5] 【三斎羽織】
筒袖で背縫いの裾をぶっ裂きにした陣羽織。細川忠興が始めたという。

さんさいぼり

さんさいぼり [0] 【三斎彫】
細川忠興が余技に刀剣の縁頭(フチガシラ)や鐔(ツバ)に施した彫刻。

さんさいりゅう

さんさいりゅう [0] 【三斎流】
茶道流派の一。千利休の高弟細川忠興を祖とする。

さんさがり

さんさがり [0] 【三下り】
三味線の調弦法の一。本調子に比べて第三弦が一全音(長二度)だけ下がっている調弦。

さんさく

さんさく【散策】
<take> a stroll.→英和
⇒散歩.

さんさく

さんさく [0] 【三作】
三人の名匠の作。
(1)刀工の,粟田口の藤四郎吉光,鎌倉の五郎正宗,越中の郷義弘の鍛えた刀。
(2)鐔(ツバ)工の,明珍信家・埋忠明寿・青木金家が作った鐔。
(3)金工の,後藤一乗・河野春明・田中清寿の彫った彫刻。

さんさく

さんさく [0] 【散策】 (名)スル
特別な目的もなくぶらぶら歩くこと。散歩。「公園を―する」

さんさく

さんさく 【三朔】
「三朔日(サンツイタチ)」に同じ。

さんさしぐれ

さんさしぐれ [4] 【さんさ時雨】
宮城県の民謡で,祝い唄。江戸吉原ではやった踊り唄が江戸土産として伝えられたもの。宴の初めに全員で手拍子で唄う。

さんさしんけい

さんさしんけい【三叉神経】
《解》the trigeminal (nerve).

さんさしんけい

さんさしんけい [4] 【三叉神経】
脳神経の中で最も太いもの。橋(キヨウ)の手前にある三叉神経節から出て,末梢に向かう方の突起が眼神経・上顎神経・下顎神経の三枝に分かれる。頭部および顔面の大部分の感覚と咀嚼(ソシヤク)運動を支配。第五脳神経。

さんさしんけいつう

さんさしんけいつう [0][6] 【三叉神経痛】
三叉神経の分布領域に起こる疼痛(トウツウ)発作。多くは原因不明。顔面神経痛。

さんさぶし

さんさぶし [0] 【さんさ節】
江戸時代のはやり唄。「さんさ」という囃子詞のつく唄。「松の葉」などに散見する。

さんさろ

さんさろ【三叉路】
a three-forked road.

さんさろ

さんさろ [3] 【三叉路】
道路のみつまたになっているところ。
〔「三差路」とも書く〕

さんさん

さんさん【燦々と】
<shine> brilliantly.→英和
⇒燦爛(らん).

さんさん

さんさん [0] 【毿毿】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)毛などが長くのびたさま。「髪振乱し髯―と生ひ延びて/罪と罰(魯庵)」
(2)物が細長く垂れ下がるさま。「―たる川底(センテイ)の藻は水に梳(クシケズ)られて/自然と人生(蘆花)」

さんさん

さんさん [0] 【燦燦・粲粲】 (ト|タル)[文]形動タリ
美しく光り輝くさま。鮮やかに輝くさま。「太陽の光が―とふりそそぐ」

さんさん

さんさん [0][3] 【潸潸】 (ト|タル)[文]形動タリ
涙をはらはらと流すさま。「泣倒れて,―たる涙を袂に受け/緑簑談(南翠)」

さんさん

さんさん [0] 【珊珊】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)下げた玉などの鳴る音。「孔子の車の玉鑾(ギヨクラン)が―と鳴つた/麒麟(潤一郎)」
(2)輝いて美しいさま。「細瀑(ダキ)小瀑の―として濺(ソソ)げるは/金色夜叉(紅葉)」「―たる羅浮山の梅/浄瑠璃・菅原」

さんさん

さんさん [0] 【三三】
(1)五目並べで,三個続いた石が,同時に二か所できるもの。禁じ手。
(2)碁盤の縦・横の第三線の交点。星から一路盤側寄りで,隅の実利の要所となる所。
(3)吉数である三が二つ重なるめでたい数。

さんさんかいおう

さんさんかいおう サンサンクワイワウ [6] 【三酸化硫黄】
硫黄の酸化物の一。化学式 SO� 強い酸性酸化物で,水に溶けると多量の熱を発生して硫酸になる。工業的には二酸化硫黄を接触法によって酸化してつくる。濃硫酸や発煙硫酸の原料となる。無水硫酸。

さんさんくこん

さんさんくこん [5] 【三三九献】
「三三九度」に同じ。

さんさんくど

さんさんくど [5] 【三三九度】
儀式の献杯の作法。三つ組の杯を用い,一つの杯で三度ずつ酒をすすめること。現在では日本風の結婚式で行われる。

さんさんくど

さんさんくど【三々九度】
<perform> a wedding ceremony.〜の杯 <exchange> nuptial cups.

さんさんごご

さんさんごご [5] 【三三五五】 (副)
あちらに三人こちらに五人というように,人が行く,また居るさま。また,物が散在するさま。「―集まってくる」

さんさんごご

さんさんごご【三々五々】
by twos and threes.

さんさんず

さんさんず [3] 【三酸図】
〔「三聖吸酸図」の略〕
東洋画の画題。儒教の蘇東坡,道教の黄山谷,仏教の仏印禅師の三人が,桃花酸(トウカサン)という酢(ス)をなめ眉をひそめる図。儒教・道教・仏教の三教一致を主題にしたもの。孔子・老子・釈迦として描かれることもある。

さんさ時雨

さんさしぐれ [4] 【さんさ時雨】
宮城県の民謡で,祝い唄。江戸吉原ではやった踊り唄が江戸土産として伝えられたもの。宴の初めに全員で手拍子で唄う。

さんさ節

さんさぶし [0] 【さんさ節】
江戸時代のはやり唄。「さんさ」という囃子詞のつく唄。「松の葉」などに散見する。

さんざ

さんざ [0] (副)
「さんざん」に同じ。「―人に気をもましておいてさ/当世書生気質(逍遥)」

さんざ

さんざ [0] 【参座】
出席すること。参列。参会。「裁判するに,―の者は土人を用ひず/文明論之概略(諭吉)」

さんざい

さんざい【散在する】
[物が主語]lie scattered;[所が主語]be dotted <with things> .

さんざい

さんざい [0] 【散剤】
粉末状の内服薬。こなぐすり。散薬。

さんざい

さんざい [0] 【散在】 (名)スル
あちこちに,散らばってあること。まばらにあること。「人家が―する」

さんざい

さんざい [0] 【散財】 (名)スル
(1)金銭を使うこと。また,金銭を無駄に使うこと。「とんだ―をかけました」
(2)近世,遊郭などで多額の金銭を使うこと。

さんざい

さんざい【散財する】
spend[squander,lavish]money.

さんざいしんけいけい

さんざいしんけいけい [0] 【散在神経系】
体表に散在した神経細胞が相互に連絡して神経網を構成し,脳や神経節をもたない神経系。ヒドラ・イソギンチャクなどの腔腸動物に見られる。散漫神経系。
⇔集中神経系

さんざいぶくろ

さんざいぶくろ [5] 【散財袋】
宴席などで祝儀を入れて与える紙の袋。祝儀袋。

さんざか

さんざか 【山茶花】
〔「さんさか」とも〕
サザンカ。[日葡]

さんざさわぎ

さんざさわぎ [4] 【さんざ騒ぎ】
酒宴などの,どんちゃんさわぎ。

さんざし

さんざし【山査子】
《植》a hawthorn.→英和

さんざし

さんざし [0] 【山樝子・山査子】
バラ科の落葉低木。中国原産。江戸中期,薬用植物として渡来,庭木・盆栽にもされる。枝にはとげがある。葉は倒卵形で基部はくさび形。春,枝頂に白色の五弁花を散房状につける。果実は赤または黄色に熟し,健胃・整腸剤とする。
〔「山樝子の花」は [季]春〕
山樝子[図]

さんざっぱら

さんざっぱら [0] (副)
「さんざん」を強めていう語。思いっきり。ひどく。「―遊びまわったあげく」

さんざめく

さんざめ・く [4] (動カ五[四])
〔「さざめく」の転。「ざんざめく」とも〕
大ぜいでにぎやかに騒ぐ。「弦歌―・く」「『よう菊三郎う』と,何(イズ)れも手を拍つて―・く/火の柱(尚江)」

さんざん

さんざん【散々に】
severely;→英和
terribly;→英和
mercilessly;→英和
utterly.→英和
〜遊ぶ enjoy oneself to the full.→英和
〜小言を言われる have a good scolding.〜不平を言う make all sorts of complaints.〜待たせる keep a person waiting long.〜な目にあう have a hard time (of it).

さんざん

さんざん 【散散】
■一■ [3][0] (形動)[文]ナリ
(1)程度がはなはだしいさま。不快になるほど激しいさま。「―にからかわれた」
(2)ひどい目にあわせるさま。また,ひどい目にあってみじめなさま。「―にやっつける」「雨で運動会は―だった」
(3)こなごなに砕け散るさま。ばらばらになるさま。「この弓とりの法師がいただきに落ちて,つぶれて―に散りぬ/著聞 12」
■二■ [0] (副)
{■一■(1)}に同じ。さんざ。「―考えて選んだ道」「―遊んで,今さら金がないとは何だ」

さんざん

さんざん [1] 【三山】
三つの山。大和(ヤマト)三山(香具山(カグヤマ)・畝傍山(ウネビヤマ)・耳成山(ミミナシヤマ))・熊野(クマノ)三山(熊野本宮・新宮・熊野那智大社)・出羽(デワ)三山(月山(ガツサン)・湯殿山・羽黒山)など。

さんざんかん

さんざんかん [3] 【三山冠】
礼冠の一。即位や朝賀のとき,賛者や図書寮(ズシヨリヨウ)・主殿寮(トノモリリヨウ)の役人が着用した。巾子(コジ)を山が三つ並んだ形にした,黒漆塗りの冠。
三山冠[図]

さんざんまい

さんざんまい [3] 【三三昧】
〔仏〕 心を平静にし,思考を集中させ,真理を知る三つの方法。この世のすべての存在について,固有の性質はないと知る空三昧,ゆえに定まった形態はないと知る無相三昧,ゆえにこの世に願い求めるものはないと知る無願三昧の三つ。三解脱門。

さんざ騒ぎ

さんざさわぎ [4] 【さんざ騒ぎ】
酒宴などの,どんちゃんさわぎ。

さんし

さんし [1] 【簒弑】
臣下が君主を殺して,その位を奪い取ること。さんしい。

さんし

さんし [1] 【蚕糸】
カイコの繭から取った糸。生糸。「―試験場」「―業」

さんし

さんし [1] 【参仕】 (名)スル
参上して仕えること。

さんし

さんし [1] 【蚕紙】
⇒蚕卵紙(サンランシ)

さんし

さんし [1] 【算師】
律令制下の下級の官人。主計寮・主税寮・大宰府に置かれて計算を担当した。

さんし

さんし [1] 【山觜】
山のはし。山のはな。

さんし

さんし 【山市】
山間のまち。「あるいは船着・―,はんじやうの里々を見たて/浮世草子・胸算用 3」

さんし

さんし [1] 【三師】
中国で,北魏以降,宋に至るまで太師・太傅(タイフ)・太保の三官に対する呼称。三公よりも位は高いが実権はなかった。上公。

さんし

さんし [1] 【産資】
財産。身代(シンダイ)。資産。

さんし

さんし [1] 【散士・散史】
(1)官に仕えない人。また,世俗を避けて気楽に暮らす人。
(2)文人・墨客の雅号に添えて用いる語。
(3)
⇒東海(トウカイ)散士

さんし

さんし [1] 【賛詞・讃詞】
ほめことば。賛辞。

さんし

さんし [1] 【三史】
中国古代の三つの史書。「史記」「漢書」「後漢書」をいう。また,「後漢書」の代わりに「東観漢紀」あるいは「戦国策」を入れることもある。

さんし

さんし [1] 【三子】
(1)三人。また,三人の子。
(2)道家で,老子・荘子・列子の三人の称。

さんし

さんし [1] 【三尸】
道教で,人の腹の中にすむといわれる三匹の虫。この虫が庚申(コウシン)の夜,人の寝ている間に天に昇って,その罪過を上帝に密告すると長生きできないという。
→庚申待(コウシンマチ)

さんし

さんし【蚕糸】
silk yarn[thread].蚕糸業 sericultural industry.

さんし

さんし [1] 【三始】
「三元(サンゲン){(3)}」に同じ。

さんし

さんし [1] 【三思】 (名)スル
三度思うこと。よく考えること。

さんし

さんし [1] 【三支】
(1)十二支を四方位に配当したとき,一つの方位にあたる三個。北は亥(イ)・子(ネ)・丑(ウシ),東は寅(トラ)・卯(ウ)・辰(タツ),南は巳(ミ)・午(ウマ)・未(ヒツジ),西は申(サル)・酉(トリ)・戌(イヌ)。
(2)〔仏〕 因明(インミヨウ)の宗(論証する命題)・因(成立理由),喩(宗と因との関係)の三つの称。
→因明

さんしい

さんしい 【簒弑】
⇒さんし(簒弑)

さんしき

さんしき [0] 【算式】
加減乗除などの記号を用いて,計算の順序・方法を表した式。

さんしき

さんしき [0] 【三識】
〔仏〕 真如としての心のはたらきである真識,諸事物を現象させる心のはたらきである現識,対象心を動かす分別事識の総称。九識・八識の各説で,最後の二つの識を真識と現識に当て,前の六識ないし七識を分別事識に当てる。

さんしき

さんしき 【三色】
(1) [1]
三種類の色。さんしょく。
(2) [1]
三種類のもの。みいろ。
(3) [0]
〔仏〕 三種の色法,すなわち五根・五境と意識のみの対象である無表色の称。

さんしきぎょう

さんしきぎょう [4] 【三資企業】
中国で,外資系企業を意味する語。内外資本合弁の合資企業,内外企業の生産契約に基づく合作企業,外資のみの独資企業の総称。

さんしきし

さんしきし [4][3] 【三色紙】
古筆で特に尊ばれる三種の色紙。伝小野道風筆の継(ツギ)色紙,伝紀貫之筆の寸松庵(スンシヨウアン)色紙,伝藤原行成筆の升(マス)色紙の三つ。もと冊子本であったものの断簡。

さんしきすみれ

さんしきすみれ [5] 【三色菫】
パンジーに同じ。[季]春。

さんしきすみれ

さんしきすみれ【三色菫】
a pansy.→英和

さんしけんてい

さんしけんてい [4] 【産子検定】
(1)豚の繁殖能力を評価する検定。子孫の出産頭数,総重量,発育の斉一度などを審査する。
(2)肉牛の遺伝的特性を調べる検定。雄種牛の発育や体型の遺伝的な優劣を,その子牛の成績から推定する。

さんしご

さんしご [0] 【三四五】
三辺を三・四・五の割合にした大形の直角定規。測量に使う。おおがね。

さんしすいめい

さんしすいめい [1] 【山紫水明】
山は紫にかすみ,川は澄み切っていること。景色の美しいこと。「―の地」

さんしすいめい

さんしすいめい【山紫水明の地】
a place of great natural beauty;a scenic spot.

さんした

さんした [0][4] 【三下】 (名・形動)
(1)「三下奴」の略。
(2)取るに足りないさま。また,そのような者。「―な野郎たあちがふによ/洒落本・船頭部屋」

さんしたやっこ

さんしたやっこ [5] 【三下奴】
博打(バクチ)打ちの仲間で,最も下位の者。三下。

さんしちぜんでんなんかのゆめ

さんしちぜんでんなんかのゆめ 【三七全伝南柯夢】
読本。六巻。滝沢馬琴作,葛飾北斎画。1808年刊。三勝・半七の情話を武家の社会に移して,勧善懲悪を盛り込んだもの。「南柯記」など中国の小説の趣向をも取り入れている。

さんしちそう

さんしちそう [0] 【三七草・山漆草】
キク科の多年草。中国原産。庭園に植え,薬用に栽培。高さ約1メートル。葉は大形で羽状に深裂。秋,枝頂に深黄色の筒状花のみから成る頭花をつける。葉は解毒・止血の薬とする。サンシチ。

さんしちにち

さんしちにち [4] 【三七日】
(1)二一日間。「―のお籠(コモ)りをする」
(2)仏教で,人の死後二一日目。みなぬか。
(3)出産後,二一日目の祝い。

さんしつ

さんしつ [0] 【散失】 (名)スル
ばらばらになってなくなること。散りうせること。散逸。「貴重な文化財が―する」

さんしつ

さんしつ [0] 【蚕室】
カイコを飼う部屋。

さんしつ

さんしつ [0] 【産室】
お産をする部屋。うぶや。

さんしつ

さんしつ【産室】
a lying-in[delivery]room.

さんしのれい

さんしのれい 【三枝の礼】
鳩は礼儀を知っていて,子は親のいる枝より三本下の枝にとまるということ。鳥でも孝道を知っていることのたとえ。

さんしゃ

さんしゃ [1] 【山車】
⇒だし(山車)

さんしゃ

さんしゃ [1] 【三社】
〔「さんじゃ」とも〕
三つの神社。特に,伊勢神宮・石清水八幡宮・賀茂神社(または春日神社)。

さんしゃ

さんしゃ [0][1] 【三車】
〔仏〕「法華経(譬喩品)」にある羊車・鹿車・牛車。それぞれ人々を導く仏の三種の教えである声聞(シヨウモン)乗・縁覚乗・大乗にたとえる。みつのくるま。

さんしゃ

さんしゃ [1] 【三者】
三人の者。「―会談」「―三様(サンヨウ)」

さんしゃ

さんしゃ [1] 【三舎】
(1)古代中国の天文学で,三星宿の距離。「魯陽が日を―に返し闘ひしも/太平記 10」
(2)古代中国で九〇里(約60キロメートル)のこと。軍隊の三日の行程。

さんしゃ

さんしゃ [1] 【三斜】
和算で,不等辺三角形のこと。

さんしゃ

さんしゃ【三者会談】
a tripartite meeting[conference].三者凡退する《野》Three batters are easily put out.

さんしゃ

さんしゃ [0][1] 【参社】 (名)スル
神社に参拝すること。社参。

さんしゃ

さんしゃ 【算者】
計算の上手な人。「年波のせはしき世の事,―も是をつもれり/浮世草子・永代蔵 5」

さんしゃ=を避(サ)く

――を避(サ)・く
〔左氏伝(僖公二十三年)〕
(1)〔おそれはばかって三舎{(2)}の外に退く意から〕
相手をおそれてしりごみをする。おそれはばかって避ける。「嫁は百歩を譲り,―・けるは,敢て其威を懼るるばかりではない/二人女房(紅葉)」
(2)相手に遠く及ばないと認めて引き退く。

さんしゃく

さんしゃく [0] 【参酌】 (名)スル
「斟酌(シンシヤク)」に同じ。「外国思想の長所が―してあるのです/一隅より(晶子)」

さんしゃこうせい

さんしゃこうせい [4] 【三者構成】
労働者・使用者・公益の三つの立場を代表する者で委員会などを構成すること。

さんしゃしっこう

さんしゃしっこう [4] 【三者執行】
⇒第三者執行(ダイサンシヤシツコウ)

さんしゃしょうけい

さんしゃしょうけい [4] 【三斜晶系】
結晶系の一。長さがそれぞれ異なり,互いに斜めに交わる三本の軸をもつ結晶。カオリナイト・斜長石など。

さんしゃたくいつ

さんしゃたくいつ 【三者択一】
三つの中からどれか一つを選ぶこと。三択(サンタク)。

さんしゃたくせん

さんしゃたくせん 【三社託宣】
天照大神・八幡大菩薩・春日大明神の託宣を一幅に書いたもの。正直・清浄・慈悲を強調する。室町末期より,吉田神道の発展とともに広く流行。

さんしゃほうへい

さんしゃほうへい 【三社奉幣】
朝廷から三社に幣を奉ずること。

さんしゃみ

さんしゃみ [3] 【三沙弥】
〔仏〕 年齢によって沙弥を三区分した称。七歳から一三歳までを駆烏(クウ)沙弥,一四歳から一九歳までを応法沙弥,二〇歳以上を名字(ミヨウジ)沙弥という。三品(サンボン)の沙弥。

さんしゅ

さんしゅ [1] 【三種】
〔「さんじゅ」とも〕
三つの種類。

さんしゅ

さんしゅ [1] 【蚕種】
蚕(カイコ)の卵。

さんしゅ

さんしゅ [0] 【讃衆】
〔仏〕 法会(ホウエ)の際,讃をうたう僧。

さんしゅ

さんしゅ [1] 【三趣】
⇒三悪道(サンアクドウ)

さんしゅう

さんしゅう [0] 【三秋】
(1)初秋・仲秋・晩秋(孟秋・仲秋・季秋)の総称。秋の三か月。陰暦七月・八月・九月。[季]秋。
(2)秋を三度過ごすこと。三年にわたること。

さんしゅう

さんしゅう [0] 【参集】 (名)スル
寄り集まること。「他県からも多数―した」「御―の皆さま」

さんしゅう

さんしゅう [0] 【纂修】
「纂輯(サンシユウ)」に同じ。

さんしゅう

さんしゅう [0] 【纂輯】
材料を集めて書物をつくること。編纂。「或は数多の奇事を―し/日本開化小史(卯吉)」

さんしゅう

さんしゅう 【山州】
山城(ヤマシロ)国の別名。

さんしゅう

さんしゅう【参集】
⇒集合.

さんしゅう

さんしゅう [1] 【三州・参州】
(1)三つの国。三国。
(2)三河(ミカワ)国の別名。

さんしゅう

さんしゅう [0] 【三舟】
(1)三艘(ソウ)の舟。
(2)「三船(サンセン)」に同じ。
(3)勝海舟・高橋泥舟・山岡鉄舟の併称。徳川の三舟。

さんしゅう

さんしゅう 【讃州】
讃岐(サヌキ)国の別名。

さんしゅう=の思い

――の思い
〔詩経(王風,采葛)〕
一日会わないと随分長いこと会わないような気持ちがすること。慕う気持ちが非常に強いこと。一日千秋の思い。

さんしゅうき

さんしゅうき サンシウ― [3] 【三周忌】
⇒三回忌(サンカイキ)

さんしゅうのさい

さんしゅうのさい 【三舟の才】
「三船の才」に同じ。

さんしゅうみそ

さんしゅうみそ [5] 【三州味噌】
「八丁味噌」に同じ。

さんしゅつ

さんしゅつ【算出】
computation;calculation.〜する compute <at> ;→英和
reckon.→英和

さんしゅつ

さんしゅつ [0] 【産出】 (名)スル
鉱物などがとれること。また,物を生産すること。「ウランを―する」

さんしゅつ

さんしゅつ [0] 【算出】 (名)スル
計算して数値を出すこと。「見積もり額を―する」

さんしゅつ

さんしゅつ【産出(高)】
(a) production;→英和
output.→英和
〜する produce;→英和
yield;→英和
turn out.

さんしゅにち

さんしゅにち [3] 【三首日】
月の上旬・中旬・下旬の最初の日。一日・一一日・二一日。

さんしゅのじんぎ

さんしゅのじんぎ【三種の神器】
the Three Sacred Treasures.

さんしゅのじんぎ

さんしゅのじんぎ [5] 【三種の神器】
(1)皇位のしるしとして伝えられている三つの宝物。八咫(ヤタ)の鏡・草薙(クサナギ)の剣(天叢雲(アマノムラクモ)の剣)・八尺瓊(ヤサカニ)の勾玉(マガタマ)。みくさのかんだから。みくさのたからもの。
(2)三種の代表的な必需品。

さんしゅゆ

さんしゅゆ [0][3] 【山茱萸】
(1)ミズキ科の落葉小高木。中国・朝鮮原産。江戸中期に渡来。花木・薬用植物として栽植。樹皮は黒褐色で剥落(ハクラク)する。葉は楕円形。春,葉より先に枝頂に黄色の小花を多数散形につける。秋,楕円形の核果が赤く熟す。春黄金花(ハルコガネバナ)。秋珊瑚(アキサンゴ)。
〔「山茱萸の花」は [季]春〕
(2)漢方薬名。{(1)}の完熟した果実から核を除いて乾燥したもの。収斂(シユウレン)・強壮剤とする。
山茱萸(1)[図]

さんしゅゆうびん

さんしゅゆうびん【三種郵便(物)】
<send by> third-class mail (matter).

さんしゅん

さんしゅん [0] 【三春】
(1)初春・仲春・晩春(孟春・仲春・季春)の総称。春の三か月。陰暦一月・二月・三月。[季]春。
(2)春を三度過ごすこと。三年にわたること。「巌窟の洞(ホラ)にこめられて,―の愁歎を送り/平家 2」

さんしょ

さんしょ [0] 【山椒】
⇒さんしょう(山椒)

さんしょ

さんしょ [1] 【三所】
〔「さんじょ」とも〕
三つの場所。三か所。みところ。

さんしょ

さんしょ [0][1] 【三杵】
三種の金剛杵。独鈷・三鈷・五鈷。

さんしょう

さんしょう [1][0] 【三章】
(1)三つの編章・箇条。
(2)簡明な規則。

さんしょう

さんしょう【参照】
(a) reference;→英和
(a) comparison.→英和
〜する refer <to> ;→英和
compare <with> .→英和
〜せよ see;→英和
vid.;vide;compare <cf.> .

さんしょう

さんしょう [0] 【賛賞・讃賞】 (名)スル
ほめたたえること。賞賛。「ストラウスの音楽の不調和無形式を―した/あめりか物語(荷風)」

さんしょう

さんしょう [0] 【参照】 (名)スル
他のものと照らし合わせてみること。「第一章を―せよ」「―項目」

さんしょう

さんしょう【山椒】
《植》a Japanese pepper.

さんしょう

さんしょう [0] 【山椒】
ミカン科の落葉低木。山中に自生し,また栽植される。枝にはとげがあり,葉は羽状複葉。雌雄異株。春,枝先に緑黄色の小花を密につける。果実は赤熟し,裂開して黒い種子を現す。若葉は香気が強く,「木の芽」といい,香味料にする。果実は香辛料にするほか,健胃・回虫駆除などの薬用。また,材はすりこ木にする。さんしょ。はじかみ。
〔「山椒の花」は [季]春。「山椒の実」は [季]秋〕
山椒[図]

さんしょう

さんしょう [0] 【賛頌・讃頌】 (名)スル
言葉を尽くし,また歌などに作ってほめたたえること。

さんしょう

さんしょう [0] 【賛称・讃称】 (名)スル
ほめたたえること。称賛。「『妹はえらい』と―したと云ふ/思出の記(蘆花)」

さんしょう

さんしょう [1] 【三商】
近世から明治にかけて,盗品などを扱う可能性のある三種の商売,質屋・古着屋・古道具屋をさした語。

さんしょう

さんしょう [1][0] 【三性】
〔仏〕
(1)物事を宗教的倫理の立場から区別する三つの性質。善と悪と無記(善でも悪でもないもの)。
(2)唯識学派・華厳宗などで説く,この世の存在の三つの在り方。実体がないものを実在であると思い込む遍計所執性(ヘンゲシヨシユウシヨウ),事物が縁によって生まれたものであると知る依他起性(エタキシヨウ),完成された真の存在としての円成実性(エンジヨウジツシヨウ)。この三性をも空とする三無性と併せて説かれる。

さんしょう

さんしょう [1][0] 【三省】
(1)律令制下の中央官庁八省中で,重要な式部省・民部省・兵部省の称。
(2)中国唐代の官制で,重要な中書省・門下省・尚書省の称。

さんしょう

さんしょう 【三笑】
⇒虎渓(コケイ)三笑

さんしょう

さんしょう [1] 【三生】
〔仏〕 前生・現生・後生の称。三世。

さんしょう

さんしょう [0] 【三唱】 (名)スル
三度となえること。「万歳を―する」

さんしょう

さんしょう [0] 【三焦】
漢方で,六腑の一。上焦(横隔膜より上部),中焦(上腹部),下焦(へそより下部)に分かれ,呼吸・消化・排泄をつかさどるという。みのわた。「雪噛砕く白泡に,―よしや尾は青柳の/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

さんしょう

さんしょう [0] 【三障】
〔仏〕 仏道修行に対する三つの妨げ。
(1)煩悩障(ボンノウシヨウ)と,悪行である業障と,悪行の報いとして三悪道に生まれる報障。
(2)外部の対象におこす皮煩悩障と,心の分別から生じる肉煩悩障と,無明のおこす心煩悩障。
(3)密教で,三業と三密の一体化を妨げる我慢重障・嫉妬重障・貪欲重障。

さんしょう=は小粒でもぴりりと辛(カラ)い

――は小粒でもぴりりと辛(カラ)い
体は小さくても,気性や才覚が目覚ましくて,あなどれない。

さんしょううお

さんしょううお【山椒魚】
a (giant) salamander.

さんしょううお

さんしょううお [3] 【山椒魚】
(1)有尾目サンショウウオ科・アンビストマ科・プレソドン科の両生類の総称。体長10〜16センチメートル。外形はイモリに似るが,卵は多数が膠(ニカワ)質の卵嚢(ランノウ)に包まれ,体外受精を行うなどの点が異なる。サンショウウオ科にはハコネサンショウウオ・クロサンショウウオなど日本特産種が多い。別科のオオサンショウウオを含めていうこともある。古くから黒焼きや干物にして薬用とする。
(2)書名(別項参照)。

さんしょううお

さんしょううお サンセウウヲ 【山椒魚】
小説。井伏鱒二作。1923年(大正12)「世紀」に発表。岩屋から出られなくなった絶望的な状況の山椒魚をユーモラスな筆致で描く。

さんしょうくい

さんしょうくい [3] 【山椒喰】
スズメ目サンショウクイ科の小鳥。全長約20センチメートル。背面は灰色,前額と腹面は白。日本では夏鳥として本州以南の低山帯で繁殖し,冬は東南アジアに渡る。ヒリリン,ヒリリンと鳴く声からこの名があるという。

さんしょうだゆう

さんしょうだゆう サンセウダイフ 【山椒太夫・山椒大夫】
〔「山荘太夫」「三荘大夫」とも書く〕
丹後国由良(ユラ)に伝わる伝説上の長者。陸奥(ムツ)国の岩城判官正氏は讒言によって筑紫に流されるが,その子安寿姫と厨子王は母とともに父を尋ねて流浪の旅に出て直江津に至る。そこで人買い山岡太夫にだまされ,母は佐渡へ,二人は由良の山椒太夫に売られて,奴婢として酷使される。のち厨子王は太夫のもとを逃れて京に上り,出世して丹後・越後・佐渡を賜り,母子再会を遂げ,山椒太夫を討って仇を報いる。説経節・浄瑠璃などに採られて流行し,森鴎外の小説の題材ともなった。

さんしょうてい

さんしょうてい サンセウテイ 【三笑亭】
落語家の亭号。

さんしょうていからく

さんしょうていからく サンセウテイ― 【三笑亭可楽】
(初世)(1777-1833) 落語家。通称,京屋又五郎。江戸日本橋馬喰町の生まれ。櫛(クシ)屋の職人より落語家となる。寄席に出演し,三題噺(バナシ)の創始などで知られる。江戸落語中興の祖。著「山しょ味噌」など。

さんしょうていけい

さんしょうていけい サンセウ― [5] 【産消提携】
生鮮食料品の流通を市場にゆだねずに,農協・漁協などの生産者集団と消費者集団の直接的な結びつきによって行い,安全性の確保,適正な価格協議などをめざす運動。

さんしょうのほう

さんしょうのほう [1] 【三章の法】
⇒法三章(ホウサンシヨウ)

さんしょうばら

さんしょうばら [3] 【山椒薔薇】
バラ科の落葉低木。箱根・富士地方に自生。枝にはとげが多い。葉はサンショウに似る。初夏,枝頂に淡紅色の五弁花を開く。果実は球形でとげが多い。

さんしょうびょう

さんしょうびょう [3] 【山椒鋲】
腰板・戸袋などの板を張るときに用いる,頭部の丸い化粧釘(クギ)。蟹目(カニメ)釘。

さんしょうみそ

さんしょうみそ [5] 【山椒味噌】
サンショウの若葉や実をすりまぜた味噌。田楽などに塗る。

さんしょうも

さんしょうも [3] 【山椒藻】
サンショウモ目の水生シダ植物。水田や池沼に群生して浮かぶ。葉は短い茎の上に三個輪生するが,一個は根状に変化し水中に垂れ,全体として羽状複葉に見え,サンショウの葉に似る。秋,大小二種の胞子嚢(ホウシノウ)をつける。ムカデモ。
山椒藻[図]

さんしょく

さんしょく [1][0] 【三職】
(1)王政復古により明治新政府の要職として設置された,総裁・議定・参与の総称。のち,太政大臣・納言(または左右大臣)・参議をも称した。
(2)三管領の別名。

さんしょく

さんしょく【三色の】
three-color;tricolored.‖三色旗 the tricolor.

さんしょく

さんしょく [1] 【三食】
朝・昼・晩の三回の食事。一日分の食事。「―付き」

さんしょく

さんしょく【蚕食する】
encroach <upon> ;→英和
make an inroad <into> .→英和

さんしょく

さんしょく [0] 【蚕食】 (名)スル
〔カイコが桑の葉を食うように〕
端から次第に奥深く他の領域を侵略すること。「領土を―される」

さんしょく

さんしょく [1] 【三色】
(1)三種の色。さんしき。
(2)「三原色」に同じ。

さんしょく

さんしょく [0] 【山色】
山の色。山の景色。

さんしょくき

さんしょくき [3][4] 【三色旗】
三色に染め分けた旗。特に,フランスの国旗。

さんしょくすみれ

さんしょくすみれ [5] 【三色菫】
「さんしきすみれ(三色菫)」に同じ。パンジー。

さんしょくせつ

さんしょくせつ [4] 【三色説】
人の色覚に関するヤング・ヘルムホルツの学説。網膜は赤・緑・青の三色に相応する組成子をもつと仮定し,各組成子の反応の組み合わせにより,種々の色彩の感覚が生ずるとした。

さんしょごんげん

さんしょごんげん [4] 【三所権現】
和歌山県熊野にある本宮・新宮・那智の三権現の称。

さんしろう

さんしろう サンシラウ 【三四郎】
小説。夏目漱石作。1908年(明治41)発表。熊本から上京した大学生小川三四郎と里見美禰子の淡い恋愛を中心に,東京の風俗や明治の知識階級の様相を描いた青春小説。

さんしん

さんしん [0] 【三信】
〔仏〕 浄土真宗で,無量寿経中の阿弥陀の四十八願のうち第十八願に示された至心・信楽(シンギヨウ)・欲生(ヨクシヨウ)の三つをいう。往生の因である信を三つに分けて説いたもので,別々のものではないとされる。大経の三心。

さんしん

さんしん [0] 【三辰】
日・月・星(北斗星)の総称。

さんしん

さんしん [0] 【散心】
〔仏〕 宗教的な精神統一の状態になく,あれこれと変化する日常の心。
⇔定心(ジヨウシン)

さんしん

さんしん [0] 【三身】
〔仏〕 仏の三種類のあり方。
(1)真如そのものである法身(ホツシン),修行をして成仏した報身(ホウジン),人々の前に出現してくる応身の総称。
(2)法相宗でいう自性身・受用身・変化身の総称。

さんしん

さんしん 【三晋】
中国,春秋時代の末,晋に仕えた三卿がそれぞれ建てた魏(ギ)・趙(チヨウ)・韓の三国。

さんしん

さんしん [0] 【三親】
〔親しいものの意から〕
父子・夫婦・兄弟をいう。

さんしん

さんしん [0] 【参進】 (名)スル
神前や貴人の前に進み出ること。

さんしん

さんしん [0] 【三心】
〔仏〕 観無量寿経に説かれる,往生する者が具えなければならない三つの心。至誠心(シジヨウシン)・深心(ジンシン)・廻向発願心(エコウホツガンシン)の総称。
〔真宗などで三信と区別して「さんじん」という〕

さんしん

さんしん [0] 【三振】 (名)スル
野球で,打者がストライクを三回とられてアウトになること。「三者連続―」

さんしん

さんしん [0] 【三針】
時計に長針・短針・秒針がついていること。また,その時計。

さんしん

さんしん [0] 【三線】
沖縄の撥弦楽器。三味線のもとになった楽器で,黒檀・紫檀・桑などの棹(サオ)に,蛇の皮を張った胴を付ける。撥(バチ)は用いず,人差し指に義甲をはめて弾く。一四世紀後半に中国の三弦が伝来したもの。三味線。蛇皮線(ジヤビセン)。
三線[図]

さんしん

さんしん【三振】
《野》a strikeout.→英和
〜する be struck out.

さんしん

さんしん [0] 【三津】
古く,内外航路の重要な港であった筑前の博多津(ハカタノツ),薩摩の坊の津,伊勢の安濃津(アノツ)の三つの港をいう。三箇(サンガ)の津(ツ)。

さんしんえんまん

さんしんえんまん [0] 【三身円満】
〔仏〕 三身が完全に具現していること。

さんしんざん

さんしんざん [3] 【三神山】
(1)中国の伝説で,渤海(ボツカイ)中にあって仙人が住むという蓬莱(ホウライ)・方丈・瀛州(エイシユウ)の三山。三島。
(2)日本で画題として,富士・熊野・熱田の三山。

さんしんせいど

さんしんせいど [5] 【三審制度】
裁判所に上下の段階を設け,同一事件について三回の審理・裁判の機会を訴訟当事者に与える制度。
→審級

さんしんせいど

さんしんせいど [5] 【参審制度】
一般の国民の中から選ばれた者が裁判官とともに合議体を構成して裁判を行う制度。主にドイツで発達。日本では認められていない。

さんしんとう

さんしんとう [3] 【三親等】
親等の一。本人および配偶者から三世を隔てる尊属および卑属,すなわち曾祖父母・伯叔父母・曾孫・甥姪との関係。また,その人。三親等の姻族は法律上,親族とみなす。また三親等内の血族の婚姻は禁止されている。三等親。

さんしんぽう

さんしんぽう [3] 【三新法】
1878年(明治11)公布された郡区町村編制法・府県会規則・地方税規則の総称。明治政府最初の統一的地方制度。大区・小区制を廃して,郡・町村を行政単位として認め,戸長公選・町村会設置を決め,府県会の開設を認めた。

さんじ

さんじ [1] 【参事】
(1)国会職員の職名。
(2)協同組合などの職員の職名。
(3)明治初年の地方官制で,長官に次ぐ官名。

さんじ

さんじ【惨事】
<cause> a terrible accident;a disaster;→英和
a tragedy.→英和

さんじ

さんじ【賛辞】
a eulogy;→英和
a praise.→英和
〜を呈する praise;pay a tribute <to> .→英和

さんじ

さんじ【参事】
a councilor.→英和
参事会 a council.→英和

さんじ

さんじ [1] 【産児】
生まれる子。または,生まれたばかりの子。

さんじ

さんじ 【散事】
(1)律令制で,後宮十二司に奉仕した女嬬(ニヨジユ)・采女(ウネメ)。また,位階だけあって官職のない女官。
(2)地方の国衙・郡衙の下級役人。

さんじ

さんじ [1] 【惨事】
見ていられないような,むごたらしい事件。いたましい出来事。「ガス爆発の―」「大(ダイ)―」

さんじ

さんじ【産児】
a newborn baby.産児制限 <practice> birth control.

さんじ

さんじ [1] 【三時】
(1)時刻の名の一。
(2)午後三時頃に食べる間食。おやつ。おさんじ。
(3)農業で大切な三つの時期。耕作をする春,除草をする夏,収穫をする秋のこと。
(4)〔仏〕
 (ア)釈迦入滅以後の時代を,仏教の信仰形態から三分した正法・像法・末法の総称。正像末の三時。
→末法

 (イ)六時を,昼三時,夜三時にまとめたもの。晨朝(ジンジヨウ)・日中・日没(ニチモツ)を昼三時,初夜・中夜・後夜を夜三時という。「三七日の間―に懺法を行ふに/今昔 12」

さんじ

さんじ [1] 【三事】
(1)三つの事柄。
(2)三時(春・夏・秋)にわたってする事業。すなわち,農業。
(3)仕えるべき三人の人。すなわち,君・師・父。
(4)世を治めるのに大切な三つのこと。すなわち,正徳・利用・厚生。
(5)仕官する者が守るべき三つのこと。すなわち,清・慎・勤。
(6)「三公」に同じ。

さんじ

さんじ [1] 【賛辞・讃辞】
ほめたたえる言葉・文章。ほめ言葉。「―を呈する」「おしみない―」

さんじ

さんじ [1] 【蚕児】
〔児は助辞〕
かいこ。

さんじ

さんじ【三次】
the third.→英和
‖第三次産業 the tertiary industry.三次式《数》a cubic expression.三次方程式 a cubic equation.

さんじいん

さんじいん 【参事院】
1881年(明治14)に太政官内に設置された機関で,法律の制定・審査や行政官と司法官,地方議会と地方官の権限争いの裁定などにあたった。85年,内閣制度創設により廃止。

さんじかん

さんじかん [3] 【参事官】
内閣官房・法制局あるいは各省庁などで,法律の立案や政策の審議などの事務を行う職員。

さんじき

さんじき [0] 【桟敷】
「さじき(桟敷)」に同じ。

さんじきょう

さんじきょう [0] 【三時教】
〔仏〕 法相(ホツソウ)宗で釈迦一代の説法を三期に分けたもの。第一時は阿含(アゴン)経などに説く小乗の教えで,現象には実体がないがそれを構成する要素は存在するという有教(ウキヨウ),第二時は般若(ハンニヤ)経などに示されるすべてに実体がないとする空教,第三時は華厳経や解深(ゲジン)密経などに示される非空非有の最終的真理を説く中道教であるとする。有空中(ウクウチユウ)。三教。

さんじきょう

さんじきょう 【三字経】
⇒本朝(ホンチヨウ)三字経

さんじぎれ

さんじぎれ [0] 【三字切れ】
連歌・俳諧の発句で,上五・中七・下五が三つの切れ字で切れていること。
→三段切れ

さんじげん

さんじげん [3] 【三次元】
次元が三であること。たとえば,われわれが住む空間のように,上下・左右・前後の三つの独立した方向のひろがりをもっていること。
→次元(2)

さんじげん

さんじげん【三次元】
three dimensions.〜の three-dimensional.‖三次元映画 a three-dimension(al) film.

さんじごう

さんじごう [3] 【三時業】
〔仏〕 善悪の業を,その結果を受ける時期で三つに分けたもの。今の生で報いを受ける順現業,次の生で報いを受ける順生業,次の次の生以後に報いを受ける順後業の総称。

さんじさんぎょう

さんじさんぎょう [4] 【三次産業】
⇒第三次産業(ダイサンジサンギヨウ)

さんじざぜん

さんじざぜん [4] 【三時座禅・三時坐禅】
〔仏〕 禅宗で,南宋時代に行われた四時(シジ)座禅から深夜に行う後夜を除き,午前中の早晨(ソウシン),午後の哺時(ホジ),日没の黄昏(コウコン)に座禅を行う修行法。

さんじせいげん

さんじせいげん [4] 【産児制限】
人為的に妊娠や出産を避けて人口を制限すること。M =サンガーが多産による貧困や女性の負担過剰からの解放運動として提唱。

さんじっこう

さんじっこう [1][3] 【三十講】
〔仏〕 法華経二十八品に,開経の無量義経一巻を初めに加え,結経の観普賢経を終わりに加えた三〇巻を一日一巻ずつ三〇日間にわたって講ずること。また,朝夕一巻ずつ,一五日間講ずるものもいう。法華三十講。

さんじっこくぶね

さんじっこくぶね [7] 【三十石船】
(1)米三〇石分の積載能力(4.5トン積み)の和船の称。
(2)江戸時代,伏見・大坂八軒屋間の淀川舟運で活躍した過書奉行支配下の,三〇石積み二八人乗りの乗合船の俗称。上りは岸からの曳き船,下りは流れを利用した。京坂間を上下する旅客に大いに利用された。
三十石船(2)[図]

さんじつ

さんじつ [0][1] 【三日】
(1)みっか。特に,正月の元日・二日・三日。
(2)江戸時代,毎月の式日とした一日・一五日・二八日。諸大名・旗本などは,この日麻裃(カミシモ)で総登城した。

さんじゃく

さんじゃく [0] 【山鵲】
スズメ目カラス科の鳥。全長65センチメートルほどで,尾羽が長い。体は濃青色で,頭頂から頸(クビ)にかけて灰色,顔から胸は黒く,くちばしと足は赤い。ヒマラヤ・タイから中国に分布。古く飼い鳥として輸入された。

さんじゃく

さんじゃく [0][1] 【三尺】
〔一尺(約30.3センチメートル)の三倍〕
「三尺帯」の略。

さんじゃく=の童子(ドウジ)

――の童子(ドウジ)
三尺ほどの身長の子供。無知な者にたとえる。「―でもわきまえていること」

さんじゃく=下がって

――下がって(=去って)師(シ)の影(カゲ)を踏(フ)まず
〔弟子が師に随行する時,三尺離れて影も踏まないようにするということから〕
弟子は師を尊敬し,礼儀を忘れてはならないといういましめ。弟子七尺去って師の影を踏まず。

さんじゃく=高し

――高・し
磔(ハリツケ)の刑に処せられること。磔は,地面から三尺の高さの所に足をうちつけた。「―・い木の空で,主(シユウ)殺しの御成敗受けて/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」

さんじゃくおび

さんじゃくおび [5] 【三尺帯】
(1)子供のへこ帯。また,近世,職人などが締めた三尺の手ぬぐいや木綿の帯。
(2)〔(1)を締めていたことから〕
職人や遊び人のこと。

さんじゃくだな

さんじゃくだな [4][0] 【三尺店】
間口三尺ほどの店。小さな店。小さな家。

さんじゃくてぬぐい

さんじゃくてぬぐい [5] 【三尺手拭い】
長さ三尺ほどの手ぬぐい。鉢巻・頬(ホオ)かぶり・置き手ぬぐいなどに用いた。

さんじゃくね

さんじゃくね [4] 【三尺寝】
大工・左官など職人の昼寝のこと。三尺ほどの狭い場所で寝るからとも,日の陰が三尺ほど動く間だけ寝るからともいう。[季]夏。

さんじゃくもの

さんじゃくもの [0] 【三尺物】
〔侠客が三尺帯を締めていたことから〕
講談・浪曲で,博徒や侠客を主人公とした演目の総称。「天保水滸伝」「国定忠治」「清水次郎長」など。

さんじゃまつり

さんじゃまつり [4] 【三社祭】
(1)東京浅草の浅草神社(旧称,三社明神)の祭り。現在は,五月の第三日曜を最終とする三日間に行われ,江戸・東京の年中行事として名高い。浅草祭り。[季]夏。
(2)歌舞伎舞踊の一。清元。本名題「弥生(ヤヨイ)の花浅草祭」。二世瀬川如皐(ジヨコウ)作詞。1832年江戸中村座初演。浅草三社祭の山車(ダシ)人形を舞踊化したもので,神功皇后と武内宿禰が漁師の浜成・武成にかわり,さらに善玉悪玉が乗り移って踊るというもの。善玉悪玉。

さんじゅ

さんじゅ [1] 【傘寿】
〔「傘」の略体の「仐」が「八十」と分解できることから〕
数え年の八〇歳。また,その祝い。

さんじゅ

さんじゅ [1] 【散手】
「散手破陣楽」の略。

さんじゅ

さんじゅ [1] 【三寿】
上寿(百歳)と中寿(八〇歳)と下寿(六〇歳)の総称。

さんじゅう

さんじゅう【三十】
thirty.→英和
第〜(の) the thirtieth.→英和
〜代である be in one's thirties.

さんじゅう

さんじゅう [1] 【三十】
(1)一〇の三倍の数。
(2)三〇歳。

さんじゅう

さんじゅう [0] 【三重】
(1)同じような物事が三つかさなること。「―衝突」
(2)音楽の奏法で用いる語。
 (ア)声明(シヨウミヨウ)・平家琵琶で,声の高さを三つに分けた時の,一番高い音域。
 (イ)三味線の手の一。浄瑠璃や長唄で,段や場面の終わりや語り出しなどに用いる。愁い三重・大三重など種々ある。
(3)歌舞伎の下座音楽の一。合方を主とし,唄はなく,もっぱら効果音楽として用いる。愁い三重・忍び三重・対面三重など。

さんじゅう

さんじゅう 【山戎】
中国,春秋から戦国時代にかけて東北辺境に居住し,燕(エン)・斉(セイ)などの東北諸国を侵攻した種族。

さんじゅう

さんじゅう【三重の】
threefold;→英和
triple.→英和
〜にする treble.→英和
‖三重苦 a triple handicap.三重唱[奏]a trio.

さんじゅう

さんじゅう [0] 【三従】
女性は,生家では父に従い,嫁しては夫に従い,夫の死後は子に従うということ。仏教や儒教による教え。婦人の三従。

さんじゅう=にして立つ

――にして立つ
〔論語(為政)〕
三〇歳になり,精神的に自立する。
→而立(ジリツ)

さんじゅういちもじ

さんじゅういちもじ サンジフイチ― [1][2] 【三十一文字】
〔仮名で三一文字であることから〕
和歌。みそひともじ。

さんじゅうぎり

さんじゅうぎり [0] 【三重切り】
竹筒の花入れで,窓が三段に開けられているもの。

さんじゅうく

さんじゅうく [3] 【三重苦】
三つの苦しみを一身に負っていること。また,その人。特に,盲・聾・唖であること。

さんじゅうけい

さんじゅうけい [3] 【三従兄】
またいとこで,年長の男子。

さんじゅうけいてい

さんじゅうけいてい [5] 【三従兄弟】
またいとこ。

さんじゅうけつごう

さんじゅうけつごう [5] 【三重結合】
二個の原子の間が三個の共有結合で結ばれていること。‐C≡C‐や‐C≡N のようにアセチレンやシアン化物中に存在する。

さんじゅうごにち

さんじゅうごにち サンジフゴ― [1][1] 【三十五日】
「五七(ゴシチ)日」のこと。

さんじゅうごミリ

さんじゅうごミリ サンジフゴ― [1][1] 【三五―】
35ミリメートル幅のフィルム。また,それを使用するカメラ。ライカ判。

さんじゅうさつ

さんじゅうさつ [3] 【三重殺】
⇒トリプル-プレー

さんじゅうさんかいき

さんじゅうさんかいき サンジフサンクワイキ [1][3] 【三十三回忌】
死亡した年から満32年目にあたる忌日。また,その日に行う仏事。三十三年忌。

さんじゅうさんかんのん

さんじゅうさんかんのん サンジフサンクワンオン [1][3] 【三十三観音】
三三体の形の異なる観音菩薩。法華経普門品に説く仏の化身(ケシン)三十三身(ジン)に基づくという。楊柳(ヨウリユウ)・竜頭(リユウズ)・持経・円光・遊戯(ユゲ)・白衣(ビヤクエ)・蓮臥(レンガ)・滝見・施薬・魚籃(ギヨラン)・徳王・水月・一葉・青頸(シヨウキヨウ)・威徳・延命・衆宝(シユホウ)・岩戸・能静(ノウジヨウ)・阿耨(アノク)・阿麼提(アマダイ)・葉衣(ヨウエ)・瑠璃・多羅尊・蛤蜊(ハマグリ)・六時・普悲・馬郎婦(メロウフ)・合掌・一如・不二・持蓮・灑水(シヤスイ)。

さんじゅうさんげんどう

さんじゅうさんげんどう サンジフサンゲンダウ 【三十三間堂】
〔内陣(ナイジン)の柱間が三三あることから〕
京都市東山区七条大和大路にある天台宗の寺,蓮華王院本堂の通称。後白河法皇の発願により1164年に平清盛が造進。湛慶らの作になる一〇〇一体の千手観音像,風神・雷神像,二十八部衆などの彫刻がある。江戸時代には廊で三十三間堂通し矢が行われた。

さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい

さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい サンジフサンゲンダウ― 【三十三間堂棟由来】
人形浄瑠璃「祇園女御九重錦(ギオンニヨウゴココノエニシキ)」の三段目「平太郎住家」の段を独立させ上演した時の題名。1825年大坂御霊境内初演。内容・詞章ともほとんど原作どおりで,平太郎とその子緑丸と柳の精お柳との悲哀の別れを描く。

さんじゅうさんしょ

さんじゅうさんしょ サンジフサン― 【三十三所】
⇒西国三十三所(サイゴクサンジユウサンシヨ)

さんじゅうさんじん

さんじゅうさんじん サンジフサン― [1][1] 【三十三身】
〔仏〕 観音が衆生(シユジヨウ)済度のため姿を変えたという三三体の称。

さんじゅうさんてん

さんじゅうさんてん サンジフサン― 【三十三天】
⇒忉利天(トウリテン)

さんじゅうし

さんじゅうし 【三銃士】
〔原題 (フランス) Les Trois Mousquetaires〕
冒険歴史小説。デュマ{(1)}作。1844年刊。快男子ダルタニアンとアトス・ポルトス・アラミスの三人の近衛兵が宰相リシュリューの権勢や女スパイ,ミレディの陰謀に抗して縦横の活躍をする。「20年後」「ブラジュロヌ子爵」と三部作をなす。

さんじゅうしちさい

さんじゅうしちさい サンジフ― [0][6] 【三汁七菜】
日本料理の供応の形式の一。また,その献立。本膳・二の膳・三の膳に焼き物膳と台引き物のつく豪華なもの。

さんじゅうしちそん

さんじゅうしちそん サンジフシチ― [1][2] 【三十七尊】
〔仏〕 金剛界曼荼羅の成身会のうちに配された三七の仏・菩薩・仏神のこと。金剛界三十七尊。

さんじゅうしちどうほん

さんじゅうしちどうほん サンジフシチダウホン [1][3] 【三十七道品】
〔仏〕 最高の悟りに至るための三七の修行法。すなわち四念処・四正勤・四如意足・五根・五力・七覚支・八正道の総称。三十七覚支。三十七菩提分。

さんじゅうしょう

さんじゅうしょう [3] 【三重唱】
三人の独唱者による三声部の重唱。また,その曲。トリオ。

さんじゅうすいそ

さんじゅうすいそ [5] 【三重水素】
〔tritium〕
水素の同位体のうちで質量数が三で最も重いもの。³H または T と表す。β崩壊する放射性同位体で,半減期は一二・三年で ³He となる。天然には宇宙線による核反応で大気中にごく微量存在し,雨水その他の天然水中にも入っているが,戦後の核実験によって量が増えた。放射性トレーサーに用いられ,核融合反応の材料として重要である。トリチウム。

さんじゅうそう

さんじゅうそう [3] 【三重奏】
三種類の独奏楽器による重奏。ピアノ・バイオリン・チェロによるピアノ三重奏,バイオリン・ビオラ・チェロによる弦楽三重奏など。トリオ。

さんじゅうだな

さんじゅうだな [3] 【三重棚】
茶室の棚物の一。地板のほかに,三枚の棚板が三段に重なった棚。

さんじゅうてい

さんじゅうてい [3] 【三従弟】
またいとこで,年下の男子。

さんじゅうてん

さんじゅうてん [3] 【三重点】
ある物質の固相・液相・気相の間の平衡関係を示す図で三相が平衡状態にある点。また,その時の温度・圧力。水の三重点は摂氏〇・〇一度,六一〇・六パスカル。

さんじゅうとが

さんじゅうとが サンジウ― [5] 【三獣渡河】
〔仏〕
〔「優婆塞戒経」にある語〕
三乗の修行に深浅があることを,兎(ウサギ)・馬・象の三獣が河を渡るのにたとえた語。象の足が底に達するのを悟りの最も深い菩薩に,馬の足が水中にあるのを悟りのやや深い縁覚(エンガク)に,兎が水に浮かんで渡るのを声聞(シヨウモン)にたとえる。三獣渡水。

さんじゅうにそう

さんじゅうにそう サンジフニサウ [1][1] 【三十二相】
(1)仏のもつ三二の優れた身体的特徴。すなわち,足安平・足千輻輪・手指繊長・手足柔軟・手足縵網・足跟満足・足趺高好・腨如鹿王・手過膝・馬隠蔵・身縦広・毛孔生青色・身毛上靡・身金色・身光面各一丈・皮膚細滑・七処平満・両腋満・身如獅子・身端直・肩円満・四十歯・歯白斉密・四牙白浄・頬車如獅子・咽中津液得上味・広長舌・梵音深遠・眼色如金精・眼睫如牛王・眉間白毫・頂成肉髻。
(2)女性の容貌・容姿に備わる美しさのすべて。「―そろった絶世の美人」

さんじゅうにねんテーゼ

さんじゅうにねんテーゼ サンジフニネン― 【三十二年―】
1932年(昭和7)コミンテルンが作成した,日本共産党に対する指示書の通称。天皇制打倒・寄生地主制廃止などを当面の任務とし,ブルジョア民主主義革命から社会主義革命への転化を指示。
→二十七年テーゼ

さんじゅうねんせんそう

さんじゅうねんせんそう サンジフネンセンサウ 【三十年戦争】
1618年から48年の30年間に,ドイツを中心に欧州各国が参戦した宗教戦争。ドイツ新旧両教徒諸侯の内戦としてボヘミアで勃発(ボツパツ)。旧教側にスペイン,新教側にデンマーク・スウェーデン・フランスが加担し国際戦争に発展。ウェストファリア条約で終結。

さんじゅうはちどせん

さんじゅうはちどせん サンジフハチド― 【三十八度線】
朝鮮半島のほぼ中央部を横断している北緯三八度線のこと。第二次大戦後,この線を境にして北はソ連,南はアメリカが占領。のち北と南にそれぞれ朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国とが成立。この線の付近に軍事境界線が引かれている。
→朝鮮戦争

さんじゅうばんじん

さんじゅうばんじん サンジフバン― [5] 【三十番神】
本地垂迹説により,日本天台宗と日蓮宗で,法華経を守護する神として,月の三〇日に割りあててまつる三〇の神。

さんじゅうふりそでしじゅうしまだ

さんじゅうふりそでしじゅうしまだ サンジフフリソデシジフシマダ 【三十振袖四十島田】
年輩の女が年に不相応な若づくりをすること。また,そのような女。特に,年増の芸者や夜鷹などの若づくりをあざけっていう。「―,土手の川風芝の露,さぞ冷たかろ/洒落本・卯地臭意」

さんじゅうぼいん

さんじゅうぼいん [5] 【三重母音】
同一の音節を形成していながら,母音の音価が三種類認められる音連続。

さんじゅうぼう

さんじゅうぼう サンジフバウ [3] 【三十棒】
〔警策で数多く打つ意〕
(1)〔仏〕 禅宗で,師が修行者の誤りを厳しく叱り,正しい道へ向かわせるための強い教導。
(2)(転じて)手厳しい注意。痛棒。「―をくらわす」「やはり初めの句ならば―なるべし。なほ陰高きを直すべし/去来抄」

さんじゅうろくしせん

さんじゅうろくしせん サンジフロク― [1][3] 【三十六詩仙】
石川丈山が三十六歌仙にならって選んだ,漢から宋までの三六人のすぐれた詩人。狩野探幽にその像を描かせて,詩仙堂の壁に掲げた。

さんじゅうろくにんしゅう

さんじゅうろくにんしゅう サンジフロクニンシフ 【三十六人集】
藤原公任(キントウ)撰「三十六人撰」所載歌人の家集の集大成。平安後期の成立か。写本のうち,西本願寺本は美術史・書道史・国文学上きわめて価値が高く,国宝。

さんじゅうろくりん

さんじゅうろくりん サンジフロク― [1][2] 【三十六鱗】
〔体側に三六枚のうろこが並んでいるということから〕
コイの異名。

さんじゅうろっかせん

さんじゅうろっかせん サンジフロク― [1][3] 【三十六歌仙】
藤原公任(キントウ)の「三十六人撰」に名をあげられた歌人。
→三十六歌仙[表]

さんじゅうろっかせんえまき

さんじゅうろっかせんえまき サンジフロク―ヱ― [1][6] 【三十六歌仙絵巻】
三十六歌仙の肖像画にそれぞれの詠歌を書き添えた絵巻物。鎌倉時代以降多く作成されたが,現存するものでは伝藤原信実(絵)・九条良経(詞)作の二巻のものが著名。

さんじゅうろっきん

さんじゅうろっきん サンジフロク― [1][1] 【三十六禽】
一昼夜一二時のそれぞれに動物を配し,さらにそのそれぞれに二種ずつ付き従う動物を配したもの。五行では占いに用いるが,仏教では修行者を悩ませるものとする。

さんじゅうろっけい

さんじゅうろっけい サンジフロク― [1] 【三十六計】
中国古代の兵法で用いられた三六の計略。

さんじゅうろっけい=逃げるに如(シ)かず

――逃げるに如(シ)かず
(1)〔南史(王敬則伝)〕
作戦はいろいろあるが,逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち,のちの再挙を図るのが最上の策である。
(2)(転じて)面倒な事からは手を引いて逃げるのが一番よい,というたとえ。逃げるが勝ち。

さんじゅうろっぽう

さんじゅうろっぽう サンジフロク― 【三十六峰】
京都市東山区,鴨川の東に南北に連なる東山丘陵の称。江戸初期に,中国の嵩山(スウザン)三十六峰に倣って呼ばれた。東山三十六峰。

さんじゅじょうかい

さんじゅじょうかい [1] 【三聚浄戒】
〔仏〕 地持経・瓔珞経などに見られる三種の菩薩戒。摂律儀戒(シヨウリツギカイ)(一切の悪を捨て去ること)・摂善法戒(一切の善を実行すること)・摂衆生戒(一切の衆生(シユジヨウ)にあまねく利益を施すこと)の総称。三聚戒。

さんじゅつ

さんじゅつ【算術】
<be good at> arithmetic.→英和
〜をする do sums.

さんじゅつ

さんじゅつ [0] 【算術】
〔arithmetic〕
(1)正の整数・小数・分数および量についての計算を中心とする初等数学。
(2)旧制の小学校における教科名。
(3)中国および近世の日本で,数学の総称。

さんじゅつ

さんじゅつ [0] 【纂述】 (名)スル
材料を集めて文章に述べること。「市史を―する」

さんじゅつきゅうすう

さんじゅつきゅうすう [5][7] 【算術級数】
⇒等差級数(トウサキユウスウ)

さんじゅつへいきん

さんじゅつへいきん [5] 【算術平均】
「相加(ソウカ)平均」に同じ。
⇔幾何平均

さんじゅはじんらく

さんじゅはじんらく 【散手破陣楽】
雅楽の一。五破陣楽の一。左方の新楽。太食(タイシキ)調の中曲。一人舞の走り舞。竜頭の甲(カブト)に貴人風の面をつけ,太刀・鉾(ホコ)を持ち右手は剣印を結んで舞う。散手。
散手破陣楽[図]

さんじゅん

さんじゅん [0] 【刪潤】 (名)スル
文章の悪い部分をけずり,いたらない部分を補って,整え飾ること。「ハツバス・ダアダアは必ずおのれが―せしを告ぐ/即興詩人(鴎外)」

さんじゅん

さんじゅん [0] 【三旬】
月の上旬と中旬と下旬。

さんじょ

さんじょ [1] 【芟除】 (名)スル
〔「せんじょ」とも〕
雑草などを刈り除くこと。除き去ること。「其覬覦(キユ)の念を未萌(ミホウ)に―す/明六雑誌 10」

さんじょ

さんじょ [1] 【刪除】 (名)スル
不要な字句をけずりとること。削除。「稿を―するが如き/佳人之奇遇(散士)」

さんじょ

さんじょ [1] 【賛助】 (名)スル
直接手を下すのではなく,脇にいて力を添え,助けること。「―会員」

さんじょ

さんじょ [0][3] 【産所】
お産をする部屋。うぶや。産室。

さんじょ

さんじょ [1][3] 【散所】
(1)律令制の官職上はある官司に属するが平常は出仕せず,有力貴族などに奉仕していること。また,その者。
⇔本所
(2)古代末・中世,貴族・社寺の所領の一形態,またその住民。領主に従属し,年貢を免除される代わりに,手工業・交通・狩猟などの労役を提供した。流入する浮浪人が多く,のちには賤民視されるようになった。また,中世以降,雑芸を業とする者を多く生み出した。

さんじょ

さんじょ【賛助】
support;→英和
patronage.→英和
〜する support;→英和
back up.〜を得る(求める) obtain (solicit) a person's support.‖賛助会員 a supporting member.賛助金 a contribution.

さんじょう

さんじょう [0] 【惨状】
むごたらしいありさま。いたいたしいありさま。「事故の―を物語る」

さんじょう

さんじょう [0] 【賛襄】 (名)スル
助けて事を成し遂げさせること。「往年米国の義挙を―し/佳人之奇遇(散士)」

さんじょう

さんじょう サンデウ 【三条】
姓氏の一。藤原北家閑院流。公実の子実行を祖とする清華家。

さんじょう

さんじょう【惨状】
a disastrous scene;a wretched state;misery.→英和
〜を呈する present a terrible[disastrous]sight.

さんじょう

さんじょう [0] 【散状】
(1)古代・中世の,儀式・法会(ホウエ)などの列席者,ある事件に連座する者など,一つの事柄に関係するすべての人の名前を列記した文書。交名(キヨウミヨウ)。
(2)中世,上からの命令・質問に対する返答書。「さる随身の―やはあるべきとて/著聞 16」

さんじょう

さんじょう [0] 【散杖】
仏具の名。真言宗で,加持のとき,香水を壇供物などに注ぐのに用いる杖(ツエ)状のもの。

さんじょう

さんじょう【三乗】
《数》cube.→英和
〜する cube.‖三乗羃(べき) the third power.

さんじょう

さんじょう [0] 【山上】
□一□
(1)山のうえ。また,山頂の寺社。
(2)山に登ること。特に,山頂の寺社に参ること。「この尉こそただ今―する者にて候へ/謡曲・女郎花」
□二□
(1)比叡山。「―・洛中の騒動なのめならず/平家 6」
(2)山上ヶ岳のこと。また,その奥の院の蔵王権現に参ること。

さんじょう

さんじょう [0] 【三上】
〔欧陽脩「帰田録」〕
文章を練るのに最適の三つの場所。すなわち,馬上・枕上(チンジヨウ)・厠上(シジヨウ)。

さんじょう

さんじょう [0] 【三乗】 (名)スル
(1)〔数〕 同じ数や式を三度かけ合わせること。立方。
(2)〔仏〕
〔「乗」は迷いの此岸から悟りの彼岸へ衆生(シユジヨウ)を渡す乗り物の意〕
衆生が煩悩(ボンノウ)の世界から菩提の世界に達する三つの方法。声聞乗・縁覚乗・菩薩乗の総称。
→一乗

さんじょう

さんじょう [0] 【三譲】
三たび辞退すること。古く中国で,宰相などに任じられた際に,形式的なものとして行われた。日本でも平安以後,摂政・関白などに任じられた際に,三度辞表を奏することが慣例とされた。

さんじょう

さんじょう サンデウ 【三条】
平安京の条坊の一。また,東西に通ずる大路の名。三条大路。

さんじょう

さんじょう サンデウ 【三条】
新潟県中部,信濃川(シナノガワ)に臨む市。江戸時代の金物鍛冶(カジ)に始まる金物工業が発達。法華宗総本山本成(ホンジヨウ)寺がある。

さんじょう

さんじょう [0] 【参上】 (名)スル
目上の人の所へ行くこと。また,他人の所へ行くことをへりくだっていう語。「お宅へ―します」「直ちに―いたします」

さんじょう

さんじょう [0] 【山城】
⇒やまじろ(山城)

さんじょう=の説教(セツキヨウ)

――の説教(セツキヨウ)
新約聖書マタイ福音書五〜七章(ルカ福音書六章)に編集的意図をもって集成されたイエスの説教。愛敵の教えをはじめ,厳格な宗教倫理などが語られている。当時のユダヤ教の律法が外面的であるのに対して,徹底的に内面化したイエスの新律法が提示されている。山上の垂訓。

さんじょういん

さんじょういん サンデウヰン 【三条院】
京都三条の北堀川西大宮東にあった邸宅。三条天皇の仙洞だったが,天皇崩御の後は荒廃したと思われる。

さんじょうおおはし

さんじょうおおはし サンデウオホ― 【三条大橋】
京都市三条通り,鴨川にかかる橋。豊臣秀吉の命により建造。近世,東海・東山・北陸諸道の要所。西のたもとに里程元標がある。

さんじょうがたけ

さんじょうがたけ サンジヤウ― 【山上ヶ岳】
奈良県南部,大峰山脈北部の主峰。海抜1719メートル。山容高峻で,古来山岳信仰の霊地。山頂に修験道の根本道場大峰山寺がある。今も女人禁制。吉野熊野国立公園の一部で,高山植物・鳥類などの宝庫。大峰山(オオミネサン)。

さんじょうがわら

さんじょうがわら サンデウガハラ 【三条河原】
京都市を流れる鴨川の三条通り付近の河原。

さんじょうき

さんじょうき サンデフ― [3] 【三畳紀】
〔Triassic period〕
地質時代の中生代を三分した場合の最初の時代。現在より約二億四千七百万年前から約二億一千二百万年前までの期間。爬虫類やアンモナイトが栄えた。トリアス紀。

さんじょうこう

さんじょうこう [0] 【山上講】
山上ヶ岳にある蔵王権現に参詣する講。行者講。

さんじょうこかじ

さんじょうこかじ サンデウコカヂ 【三条小鍛冶】
⇒宗近(ムネチカ)

さんじょうこん

さんじょうこん [3] 【三乗根】
「立方(リツポウ)根」に同じ。

さんじょうさねつむ

さんじょうさねつむ サンデウ― 【三条実万】
(1802-1859) 江戸末期の公家。内大臣。条約勅許・将軍継嗣問題で井伊直弼と対立,安政の大獄により籠居(ロウキヨ)・出家。

さんじょうさねとみ

さんじょうさねとみ サンデウ― 【三条実美】
(1837-1891) 幕末・明治時代の政治家。実万(サネツム)の子。七卿落ちの一人として長州藩に逃れた。王政復古後,新政府の議定となり,副総裁・輔相などの要職を経て,太政大臣にのぼる。のち内大臣。

さんじょうさま

さんじょうさま [6][5] 【山上様】
役小角(エンノオヅノ)の異名。

さんじょうてんのう

さんじょうてんのう サンデウテンワウ 【三条天皇】
(976-1017) 第六七代天皇(在位 1011-1016)。名は居貞(オキサダ)。冷泉天皇の第二皇子。左大臣藤原道長の圧迫で,在位五年で後一条天皇に譲位。

さんじょうどおり

さんじょうどおり サンデウドホリ 【三条通り】
京都市中央部を東西に通じる通りの名。東は東山区蹴上から西は右京区の西大路三条まで。平安京の三条大路にほぼ相当。

さんじょうにし

さんじょうにし サンデウニシ 【三条西】
姓氏の一。藤原北家閑院流。正親町(オオギマチ)三条家より分かれた公時(キントキ)を祖とする。和歌・香道などの家として権威があった。

さんじょうにしきんえだ

さんじょうにしきんえだ サンデウニシ― 【三条西公条】
(1487-1563) 室町後期の公家。歌人。右大臣。父実隆から古今伝授を受けた。集に「称名院詠」,著に「細流抄」「伊勢物語抄」など。

さんじょうにしさねたか

さんじょうにしさねたか サンデウニシ― 【三条西実隆】
(1455-1537) 室町後期の公家。内大臣に至る。出家して逍遥院尭空,また聴雪とも号す。飛鳥井雅親に和歌を学び,飯尾宗祇から古今伝授を受け,連歌・書道・有職故実など和漢の学に通じた。歌集「再昌草」「雪玉集」「聴雪集」,日記「実隆公記」がある。

さんじょうぶっしょ

さんじょうぶっしょ サンデウ― 【三条仏所】
平安後期から鎌倉時代にかけ,京都三条にあった仏像などの工房。定朝の弟子長勢(1010-1091)によって開かれ,円勢・長円・賢円らが出た。鎌倉時代に七条仏所が擡頭し,衰えた。
→円派

さんじょうまいり

さんじょうまいり [5] 【山上参り】
山上ヶ岳の蔵王権現に参ること。山上詣(モウデ)。

さんじょうもの

さんじょうもの サンデウ― [0] 【三条物】
京都三条の刀工,宗近(ムネチカ)の一派が鍛えた刀剣。

さんじょうりゅう

さんじょうりゅう サンデウリウ 【三条流】
書道の流派の一。御家流の分派の一。三条西実隆を祖とする。

さんじょうわさん

さんじょうわさん サンデフ― 【三帖和讃】
親鸞晩年の作,浄土和讃・浄土高僧和讃・正像末浄土和讃の三部の総称。

さんじょく

さんじょく [0] 【産褥】
(1)産婦の使う寝床。「―に就く」
(2)産褥期。

さんじょく

さんじょく【産褥】
<in> childbed;→英和
confinement.→英和
〜につく be confined.

さんじょくき

さんじょくき [4][3] 【産褥期】
分娩(ブンベン)後,母体が妊娠前の状態に回復するまでの期間。通常,六〜八週間。

さんじょくねつ

さんじょくねつ [4] 【産褥熱】
産褥期に,産道の創傷に化膿菌などが感染して起こる高熱を伴う疾患。

さんじる

さん・じる [0][3] 【散じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「散ずる」の上一段化〕
「散ずる」に同じ。「石を降らし,灰を―・じ/日本風景論(重昂)」

さんじる

さん・じる [0][3] 【参じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「参ずる」の上一段化〕
「参ずる」に同じ。「明日―・じることにいたします」

さんじん

さんじん [0][3] 【山神】
(1)山嶺に宿る神霊。
(2)山にいる神。やまのかみ。

さんじん

さんじん [0] 【山人】
(1)山中に住む人。山中に隠棲する人。
(2)文士・書家などが号の下に添える語。「紅葉―」

さんじん

さんじん [0][3] 【散人】
(1)役に立たない人。無能な人。
(2)俗世間の雑事から離れて気ままに暮らす人。また,仕官しないで民間にいる人。散士。閑人。「此の度我らお暇下され,世の―と成りたれども/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(3)文人などが雅号の下に添える語。「荷風―」

さんじん

さんじん [0] 【三神】
三はしらの神。
(1)古事記神話で,天地創造の時,最初に現れた天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)・高皇産霊神(タカムスヒノカミ)・神皇産霊神(カミムスヒノカミ)の称。
(2)五穀守護の三神,稚産霊神(ワクムスヒノカミ)・倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)・保食神(ウケモチノカミ)の称。
(3)和歌の三神,住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂の称。

さんす

さん・す 【産す】 (動サ変)
⇒さんする(産)

さんす

さん・す (動サ特活)
〔サ変動詞「する」に助動詞「さんす」が付いた「せさんす」の転〕
「する」の意の尊敬語に丁寧の意が加わった語。なさいます。「無体な事を言ひ掛けて,後で難儀を―・すなえ/浄瑠璃・双蝶蝶」
〔活用は助動詞「さんす」に同じ〕

さんす

さんす (助動)(さんせ・さんし・さんす(さんする)・さんす(さんする)・さんすれ・さんせ)
〔近世上方の遊女語。一般の女性語としても用いられ,のちさらに男性も用いることがあった〕
動詞およびある種の助動詞の未然形(カ変には連用形)に接続する。相手の動作を尊敬していうのに用いる。お…なさいます。「また来(キ)〈さんし〉たか/仮名草子・浮世物語」「なぜに大きい声してこの本を読ま〈さんす〉/歌舞伎・好色伝授」「これ見〈さんせ〉/浄瑠璃・吉野都女楠」

さんすい

さんすい [1][0] 【山水】
■一■ (名)
(1)山と川。また,自然の景色。
(2)「山水画」に同じ。
(3)山中を流れる水。やまみず。[日葡]
■二■ (形動ナリ)
ものさびしいさま。みすぼらしいさま。「今は山も麓に見落とされて―なるありさま/浮世草子・禁短気」

さんすい

さんすい【山水】
a landscape;→英和
scenery.→英和
‖山水画 a landscape (painting).山水画家 a landscape painter.

さんすい

さんすい [0] 【散水・撒水】 (名)スル
〔「撒水(サツスイ)」の慣用読みから〕
水をまくこと。「道路に―する」

さんすい

さんすい【散水する】
water <a street> ;→英和
sprinkle with water.散水器[装置]a sprinkler.散水車 a water cart[wagon].

さんすいおとこ

さんすいおとこ 【山水男】
みすぼらしい男。「身こそ墨絵の―,紙表具の体なりとも/浄瑠璃・反魂香」

さんすいかわらもの

さんすいかわらもの [0] 【山水河原者】
中世,京都の賀茂川の河原に居住した人々のうち,作庭を業としていた人の呼称。せんずいかわらもの。

さんすいが

さんすいが [0] 【山水画】
東洋画で,山岳・河水を中心とする自然の風景を描(カ)いた絵。人物画・花鳥画とともに重要な部門をなす。山水。

さんすいしゃ

さんすいしゃ [3] 【散水車・撒水車】
道路などに水をまく車。

さんすいじんけいりんもんどう

さんすいじんけいりんもんどう 【三酔人経綸問答】
政治評論書。中江兆民著。1887年(明治20)刊。西洋近代思想を理想主義的に代弁する洋学紳士,膨張主義的国権主義思想を説く壮士風の豪傑君,これを迎える現実主義的な民権拡張論者の南海先生の三者の鼎談形式で,日本がいかにあるべきかを論じている。近代の日本の政治・軍事・社会・文化の根本問題が浮き彫りにされている。

さんすいせんのていり

さんすいせんのていり [3][1] 【三垂線の定理】
立体幾何学の定理の一。平面αの上にない点 P から,αに下ろした垂線の足を Q とし,Q からαの上にあり Q を通らない直線 � に下ろした垂線の足を R とするとき,PR は直線 � に垂直であるという定理。
三垂線の定理[図]

さんすいそえん

さんすいそえん [5] 【酸水素炎】
水素と酸素を別々に噴出させて混合し,点火して得る高温の炎。無色・透明で摂氏二四〇〇〜二七〇〇度。理化学実験や,金属の溶接・溶断に用いる。

さんすいちょうかん

さんすいちょうかん 【山水長巻】
雪舟筆「四季山水図」の通称。長さ約16メートルの巻物。我が国水墨画の最高傑作といわれる。

さんすいならびにのがたのず

さんすいならびにのがたのず 【山水并野形図】
「作庭記」とならぶ作庭書の古典。現存の巻子本には増圓僧正撰とあり,文正元年(1466)の年号も見えるが,ともに確証はない。

さんすう

さんすう【算数】
[計算]calculation;reckoning;→英和
arithmetic (算術).→英和

さんすう

さんすう [3] 【算数】
(1)かぞえること。計算すること。また,損得などをはかること。「其の子肆孫店に至つては―す可からず/東京新繁昌記(撫松)」
(2)小学校の教科名。数学の初歩を教える。昭和16年,それまでの「算術」を改めたもの。
(3)「数学」に同じ。算学。

さんすくみ

さんすくみ【三竦みになる】
come to a three-cornered deadlock.

さんすくみ

さんすくみ [3][0] 【三竦み】
(1)蛙(カエル)は蛇を,蛇はナメクジを,ナメクジは蛙を,それぞれ恐れてすくむこと。
(2)三者が互いに牽制(ケンセイ)しあって,だれも動き出せないこと。「―の状態」

さんすけ

さんすけ [1] 【三助】
(1)近世,商家や町家の下男の通り名。
(2)銭湯で,湯を沸かしたり客の背中を洗ったりする男。

さんすけ

さんすけ [1] 【三介】
(1)常陸介(ヒタチノスケ)・上総介(カズサノスケ)・上野介(コウズケノスケ)の総称。この三国は親王が国司に任命されたので,守(カミ)は置かれず,介(スケ)が実際の政務を行なった。
(2)(「三助」「三輔」とも)寛政の三助。

さんする

さん・する [3] 【賛する・讃する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
(1)同意する。同意して助ける。「或は駁し或は―・しぬる中に/蜃中楼(柳浪)」
(2)ほめる。ほめたたえる。「快挙を―・して,祝賀会を開く」「詩を作(ナ)して頌せむ―・せむ/五重塔(露伴)」
(3)絵画などに「賛」を書く。「涼しさやとか,夕涼みとかいふやうな句を―・する/病牀六尺(子規)」

さんする

さん・する [3] 【産する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
□一□(自動詞)
(1)うまれる。「鹿児島市に―・し,東京で育つ」
(2)物が作り出される。とれる。「東京湾で―・した浅草海苔」
□二□(他動詞)
(1)うむ。出産する。「男児を―・する」
(2)生み出す。また,物を作り出す。「政治家を多く―・した土地」「ミカンを―・する土地」

さんする

さんする【産する】
⇒産(する).

さんする

さん・する [3] 【参する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
仲間に加わる。かかわる。「君は…機密に―・しておると想像して/社会百面相(魯庵)」

さんする

さん・する [3] 【算する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
かぞえる。かぞえて,ある数値を得る。「聴衆は一万を―・する」

さんず

さんず [0][1] 【三途】
〔仏〕
〔「途」は道・境界の意〕
(1)死者が悪行のために生まれる三つの場所。すなわち火途(地獄道)・血途(畜生道)・刀途(餓鬼道)の総称。三悪道(サンアクドウ)。
(2)「三途の川」の略。「由なかりける海路の知るべ,思へば―の瀬踏みなり/謡曲・藤戸」

さんず

さんず [0] 【三頭・三図】
馬の尻の方の,百会(ヒヤクエ)の後ろの,骨が盛り上がって高くなった所。

さんずい

さんずい [0] 【三水】
漢字の偏の一。「池」「波」などの「氵」の部分。さんずいへん。

さんずのかわ

さんずのかわ【三途の川】
<cross> the Styx.→英和

さんずのかわ

さんずのかわ [6] 【三途の川】
〔仏〕
〔中国で作られた十王経による〕
冥土への途中にあり,死んで七日目に極善・極悪でない人が渡るという川。流れの速さの違う三つの瀬があり,生前の業(ゴウ)によって渡る場所が異なる。川のほとりには姥(ウバ)と翁の鬼がいて,亡者の衣を奪うという。三瀬川(ミツセガワ)。三途川。そうずがわ。

さんずる

さん・ずる [0][3] 【散ずる】 (動サ変)[文]サ変 さん・ず
(1)散る。散らす。「風に花が―・ずる」「花見連(レン)も,よほど―・じた様子だ/当世書生気質(逍遥)」
(2)なくなる。「洋燧(マツチ)の空箱,ひとふたみ,やう枝と共に―・じ/当世書生気質(逍遥)」
(3)にげる。「追い立てられ四方に―・ずる」
(4)暗い気持ちを払う。「疑念を―・ずる」「気を―・ずる」「世の人に立ち交りて,気鬱を―・ぜん/即興詩人(鴎外)」
(5)金をつかう。散財する。「領内の民財を奪略し来りて之を京洛の内に―・ぜしかば/日本開化小史(卯吉)」

さんずる

さん・ずる [0][3] 【参ずる】 (動サ変)[文]サ変 さん・ず
(1)「行く」「来る」の意の謙譲語。目上の人の所に行く。まいる。参上する。「御挨拶に―・じました」
(2)禅を修行する。参禅する。「一冬,永平寺に―・ずる」
(3)一員として麾下(キカ)に加わる。「源氏勝たば一門なれば,御方(ミカタ)に―・ずべし/平治(中)」
(4)(補助動詞)
「行く」「来る」の意の謙譲語。「今日はお寺詣に連れて―・じますのさ/滑稽本・浮世風呂 2」

さんずん

さんずん [1] 【三寸】
(1)一寸の三倍の長さ。また,短いこと,薄いこと,などのたとえ。「胸―」「舌先―」
(2)〔一尺三寸の台に並べて売ったことから〕
小間物・菓子などを売った大道商人。
(3)遊里で,最下級の女郎。一夜を三つに分け,一切りの揚げ代が三匁であった。三寸局(ツボネ)。「半領の女,―といふ/浮世草子・元禄太平記」

さんずん=の見直し

――の見直し
何事も細かく点検すれば多少の欠点があるものだということ。また,多少の欠点は見慣れればさして苦にならなくなることのたとえ。

さんずんくぎ

さんずんくぎ [3] 【三寸釘】
長さ三寸の釘。
〔和釘では一寸のものをいった〕

さんずんなわ

さんずんなわ [3] 【三寸縄】
罪人を縛る際の縄のかけ方。後ろ手に縛った縄を首に回し,手首と首との間を三寸くらいにして締め上げる。縄三寸。

さんずんにんじん

さんずんにんじん [5] 【三寸人参】
ニンジンの栽培品種。古来栽培されていたものより,根が短い。

さんずんふりつ

さんずんふりつ [5] 【三寸不律】
〔「不律」は筆の異名〕
三寸の長さの筆。短い筆。

さんずんみとおし

さんずんみとおし [5] 【三寸見通し】
洞察力の鋭いこと。

さんずんもよう

さんずんもよう [5] 【三寸模様】
着物の模様のおき方の一。裾(スソ)から三寸ほどの高さに小さな模様をおくもの。年配の女性が用いる。

さんせ

さんせ [1] 【三施】
〔仏〕 三種の布施。一般には,財施・法施・無畏(ムイ)施をいう。

さんせい

さんせい [0] 【参政】
(1)政治に参加すること。
(2)執政の次に位して,政治に参与する者。江戸幕府の若年寄,大名の用人などの別称。

さんせい

さんせい [0] 【産制】
「産児制限」の略。

さんせい

さんせい [0][1] 【三正】
(1)〔書経(甘誓)〕
天・地・人の正道。三才。
(2)〔礼記(哀公問)〕
三綱の道が正しく行われること。

さんせい

さんせい [0] 【刪正】
「刪定(サンテイ)」に同じ。

さんせい

さんせい [0][1] 【三姓】
平安時代以後,朝廷の祭祀(サイシ)を担当した三氏。すなわち大中臣(オオナカトミ)・卜部(ウラベ)・斎部(インベ)の三氏。

さんせい

さんせい [1] 【三世】
(1)親・子・孫の三つの世代にわたること。三代。さんぜ。
(2)同名の王や皇帝のうち三番目のもの。「ナポレオン―」
(3)移民などで,三代目のもの。

さんせい

さんせい [0] 【三牲】
(1)神に供える三種のいけにえ。すなわち牛・羊・豕(ブタ)。三犠。
(2)牛・羊・豕をそろえた御馳走。

さんせい

さんせい [0] 【山精】
(1)山の精。山の霊。
(2)やまびこ。

さんせい

さんせい [0] 【産生】 (名)スル
うみ出すこと。作り出すこと。

さんせい

さんせい 【山西】
中国,太行山脈の西に位置し,黄河中流以北の黄土高原を占める省。春秋時代,晋の国の地。省都,太原(タイユアン)。別名,晋。シャンシー。

さんせい

さんせい [0] 【酸性】
酸の示す性質。酸味をもち,水溶液の水素イオン指数(pH)が七より小で,青色リトマス試験紙を赤色に変える。
⇔塩基性
⇔アルカリ性
→酸(2)

さんせい

さんせい [0] 【賛成】 (名)スル
(1)提案や意見に同意すること。
⇔反対
「君の意見に―する」「修正案に―の人」
(2)助力してなしとげさせること。「御同志に反対して,御味方党を―する様になつたのですかね/雪中梅(鉄腸)」

さんせい

さんせい【三世】
a sansei.

さんせい

さんせい【酸性(にする)】
acidity (acidify).〜の acid.→英和
‖酸性雨 acid rain.酸性反応 an acid reaction.

さんせい

さんせい [0] 【三省】 (名)スル
〔論語(学而)「吾日三�省吾身�」〕
日に三たび反省すること。何度も我が身をかえりみること。

さんせい

さんせい【参政】
participation in government.〜する participate in government.‖(婦人)参政権 (woman) suffrage.

さんせい

さんせい [0] 【山棲】
山中に住むこと。隠棲すること。

さんせい

さんせい [0] 【散聖】
出家した人を敬っていう語。特に,布袋(ホテイ)和尚をさすことがある。

さんせい

さんせい [0][1] 【三聖】
(1)三人の聖人。釈迦・孔子・キリスト。あるいは老子・孔子・釈迦。
(2)古代中国の三人の聖人。
 (ア)伏羲(フツキ)・文王・孔子。
 (イ)尭(ギヨウ)・舜(シユン)・禹(ウ)。
 (ウ)禹・周公・孔子。
 (エ)文王・武王・周公。
 (オ)老子・孔子・顔回。
(3)古代ギリシャの三人の聖人。ソクラテス・プラトン・アリストテレス。
(4)その分野で特に優れた三人。
 (ア)歌道で,衣通姫(ソトオリヒメ)・人麻呂・赤人。
 (イ)書道で,空海・道真・道風。
 (ウ)俳諧で,荒木田守武・山崎宗鑑・飯尾宗祇。

さんせい

さんせい【賛成】
approval;→英和
support;→英和
agreement.〜する approve <of> ;→英和
agree <to a person's opinion,with a person> ;→英和
support <a bill> ;second <a motion> ;→英和
be in favor <of> .〜を求め(表明す)る ask (express) a person's approval.〜を得る gain[win]the approval <of> .〜意見をのべる speak in favor <of> .〜投票をする vote for.‖賛成演説 a speech in favor <of a motion> .賛成投票 approval ballot.

さんせい

さんせい [0] 【山勢】
山のありさま。山の姿。

さんせいう

さんせいう [3] 【酸性雨】
一般に水素イオン指数(pH)の値が五・六以下の降水。普通の雨に比べて酸性が一〇倍以上も強い。石炭・石油などの燃焼によって生ずるイオウ酸化物・窒素酸化物が原因。陸水の酸性化,土壌の変質,森林の枯死をもたらし,生態系に影響を与える。
→酸性霧

さんせいえん

さんせいえん [3] 【酸性塩】
まだ水素イオンとなり得る水素原子を含んでいる塩。炭酸水素ナトリウムなど。この水溶液は必ずしも酸性を示すとは限らず,中性や塩基性を示すことも多い。

さんせいがん

さんせいがん [3] 【酸性岩】
二酸化ケイ素に富む(六六重量パーセント以上)火成岩。流紋岩・石英斑岩・花崗(カコウ)岩など。
⇔塩基性岩

さんせいきゅうさん

さんせいきゅうさん [5] 【三聖吸酸】
「三酸図(サンサンズ)」に同じ。

さんせいけん

さんせいけん [3] 【参政権】
基本的人権の一。国民が直接・間接に国政に参加する権利。選挙権・被選挙権,公務員になる権利,公務員を罷免する権利など。

さんせいこ

さんせいこ [3] 【酸性湖】
湖水の水素イオン指数(pH)が五以下の強い酸性を示す湖沼。酸性化がすすむと生物が住めなくなる。

さんせいさんかぶつ

さんせいさんかぶつ [7] 【酸性酸化物】
水に溶けてオキソ酸(酸素を含む酸)を生じ,また水に溶けない場合にも直接塩基と反応して塩をつくる酸化物。二酸化炭素・二酸化硫黄(イオウ)など。

さんせいし

さんせいし [3] 【酸性紙】
インクのにじみ防止に硫酸アルミニウムを用いた洋紙。硫酸イオンがセルロースを分解するため年月とともに黄ばみ,ぼろぼろになって長期の保存に耐えない。
→中性紙

さんせいしょうにん

さんせいしょうにん [5] 【山西商人】
中国,山西省出身の商人。明代以後,活躍顕著となり,南方の新安商人と対立する大勢力となった。

さんせいしょくひん

さんせいしょくひん [5] 【酸性食品】
体内で分解してリン酸・硫酸などの酸をつくりだす食品。穀類・肉類・鶏卵など。

さんせいしょくぶつ

さんせいしょくぶつ [6] 【酸性植物】
酸性土壌に生育しうる植物。針葉樹・ミズゴケ・スギナなど。作物ではイネ・コムギなど。

さんせいじ

さんせいじ [3] 【三生児】
三つ子。

さんせいせん

さんせいせん [3][0] 【酸性泉】
温泉水が酸性を示す温泉。水素イオン指数(pH)三未満を酸性泉,三以上六未満を弱酸性泉に分ける。群馬県草津温泉が有名。

さんせいせんりょう

さんせいせんりょう [5] 【酸性染料】
分子内にスルホ基・カルボキシル基など酸性の親水基を含む染料。普通ナトリウム塩となっているので,酸性の染浴で,絹・羊毛など動物性繊維やナイロンに染着する。木綿や麻は染まらない。

さんせいど

さんせいど [3] 【酸性度】
溶液の酸性の程度を示す量。水素イオン指数(pH)で表す。

さんせいどじょう

さんせいどじょう [5] 【酸性土壌】
酸性を示す土壌。酸を遊離する腐植物質が集積したり,アルカリが流失・欠乏したりしてでき,湿潤な気候のもとで生じやすい。

さんせいはくど

さんせいはくど [5] 【酸性白土】
モンモリロナイトを主とする白色または灰色の粘土。酸性反応を示す。山形県中部・新潟県・長野県北部などに産する。吸着力・触媒作用が強い。乾燥剤のほか,油類の脱色などに用いる。

さんせいひりょう

さんせいひりょう [5] 【酸性肥料】
その水溶液が酸性か,または作物に吸収されたのちに土壌が酸性になる肥料。過リン酸石灰・硫安・硫酸カリなど。

さんせいぼんち

さんせいぼんち [5] 【鑽井盆地】
地下に被圧地下水を包蔵する盆地。井戸を掘ると自噴することがある。オーストラリア大陸の大鑽井盆地が有名。
→掘り抜き井戸

さんせいむ

さんせいむ [3] 【酸性霧】
酸性の大気汚染物質が雨水ではなく,大気中に浮遊する霧に取り込まれたもの。酸性雨よりはるかに長時間,空気中に漂っているため,大気汚染物質を多く吸収し,酸性度が強い。

さんせき

さんせき [1][0] 【三関】
⇒さんかん(三関)

さんせき

さんせき [1][0] 【三席】
漢詩と和歌と管弦の会合の席。近世は,香と茶と連俳の会合の席をもいう。

さんせき

さんせき【山積する】
lie in piles;accumulate;→英和
make a pile;→英和
have a mountain of <work to do> .

さんせき

さんせき [0] 【霰石】
⇒あられいし(霰石)

さんせき

さんせき [1][0] 【三蹟・三跡】
平安中期の三人の能書家。また,その筆跡。小野道風・藤原佐理(スケマサ)・藤原行成。三賢。

さんせき

さんせき [0] 【山積】 (名)スル
山のように高く積み重なっていること。物・仕事や課題がたくさんたまること。「難問が―する」

さんせきせん

さんせきせん [0] 【散積船】
ばら積みの貨物船。

さんせきのわか

さんせきのわか 【三夕の和歌】
新古今和歌集の中の,「秋の夕暮」という結びの優れた三首の和歌。定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮」,寂蓮の「さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮」,西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮」の三首。三夕。

さんせけん

さんせけん [3] 【三世間】
〔仏〕
(1)摩訶止観などで,五陰世間(ゴオンセケン)(世界を構成する五要素から成るものとしての世界)・衆生世間(心をもつものの世界)・器世間(環境としての世界)の三つ。
(2)華厳孔目章(ケゴンクモクシヨウ)などで,衆生世間・器世間・智正覚世間(前二者を教化する仏)の三つ。

さんせちえ

さんせちえ [3] 【三節会】
宮中で行われた正月の三つの節会。元日の節会,七日の白馬節会(アオウマノセチエ),一六日の踏歌節会(トウカノセチエ)の総称。

さんせつ

さんせつ [0][1] 【三節】
「三季(サンキ)」に同じ。

さんせん

さんせん 【散銭】
(1)神仏に奉る銭。賽銭(サイセン)。「―投げるがうれしく/浮世草子・五人女 1」
(2)ばら銭のこと。

さんせん

さんせん [0] 【参戦】 (名)スル
戦争に参加すること。

さんせん

さんせん [0] 【山川】
山と川。自然の景色。「―草木」

さんせん

さんせん [0] 【三遷】
⇒孟母(モウボ)三遷(サンセン)の教(オシ)え

さんせん

さんせん [0] 【三選】
選挙などで,三度選ばれること。

さんせん

さんせん [0] 【三船】
漢詩・和歌・管弦の三つの船。中古,公卿などの宴遊にこの三つの船を仕立て,それぞれの得意な者が乗った。三舟。みつのふね。

さんせん

さんせん [0] 【三仙】
画題の一。柏樹・水仙・霊芝を一図に描くもの。

さんせん

さんせん【参戦する】
participate in[enter]a war <on the British side> .→英和

さんせん

さんせん [0] 【三線】
「三味線(シヤミセン)」に同じ。

さんせんけ

さんせんけ [3] 【三千家】
茶道で,表千家・裏千家・武者小路千家の三家の称。

さんせんじん

さんせんじん [3] 【三戦神】
戦いの守護神である摩利支天(マリシテン)・大黒天・毘沙門天(ビシヤモンテン)の総称。

さんせんのさい

さんせんのさい 【三船の才】
漢詩・和歌・管弦の三つの才能を兼ね備えていること。三舟の才。

さんせんばんり

さんせんばんり [5] 【山川万里】
山川を隔てて遠く離れていること。

さんせんべん

さんせんべん [3] 【三尖弁】
心臓弁膜の一。右心房と右心室との間にあり,三個の尖頭の部分から成る。血液の心房への逆流を防ぐ。右房室弁。

さんぜ

さんぜ [1][0] 【三世】
(1)〔仏〕 三つの世,すなわち前世・現世・来世,また過去世・現在世・未来世など。三際。三界。三生。「主従は―」
(2)父・子・孫の三代。さんせい。「―の恩」

さんぜいっしんのほう

さんぜいっしんのほう 【三世一身の法】
723年に発布された開墾奨励策。新たに用水を設けて開墾した者には三代にわたって,旧用水を利用して開墾した者には本人一代限り,開墾地の私有を認めた。公地公民制崩壊の第一歩となった。

さんぜいんが

さんぜいんが [4] 【三世因果】
〔仏〕 あらゆる存在が,過去・現在・未来の三世にわたって,因果の法則に支配されていることをいう語。

さんぜかくも

さんぜかくも 【三世覚母】
〔「覚母」は智慧を生ずる母,すなわち仏の意〕
文殊菩薩の異名。

さんぜしょぶつ

さんぜしょぶつ [4] 【三世諸仏】
〔仏〕 三世に出現する諸仏。

さんぜじっぽう

さんぜじっぽう 【三世十方】
〔仏〕 あらゆる時間と空間。どこでも。「―の仏陀の聖衆もあはれみ給ひ/平家 3」

さんぜそう

さんぜそう [3][0] 【三世相】
生まれ年の干支(エト)・人相などをもとに,仏教の因縁説や五行相生・相剋の説を考え合わせて,人の過去・現在・未来の因果・吉凶などを判断すること。また,それを平易に解説した書物。「さる人に―見てもらひしに/浄瑠璃・生玉心中(中)」

さんぜそう

さんぜそう 【三世相】
歌舞伎「三世相錦繍文章(ニシキブンシヨウ)」の通称。世話物。三世桜田治助作。1857年江戸中村座初演。遊女お園と大工の六三郎の情話を脚色したもの。全幕にわたり常磐津を使用。お園六三。

さんぜそうめいかん

さんぜそうめいかん [6] 【三世相命鑑】
三世相をわかりやすく解説した書。

さんぜつ

さんぜつ [0] 【惨絶】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて悲惨なさま。非常にむごいさま。「凄絶か,―か/此一戦(広徳)」

さんぜつ

さんぜつ [0] 【三絶】
(1)三つのきわめて優れているもの。
(2)三度切れること。
→韋編(イヘン)三絶
(3)三首の優れた絶句。「吉野―」

さんぜのえん

さんぜのえん 【三世の縁】
三世にわたって続く縁。主従の縁。三世の契り。

さんぜのちぎり

さんぜのちぎり 【三世の契り】
「三世の縁」に同じ。

さんぜりょうだつ

さんぜりょうだつ 【三世了達】
〔仏〕 諸仏の智慧が,三世の事柄を明らかに知り尽くしていること。「我和光の塵に交はる事久しくして,―の智も浅くなりぬ/太平記 17」

さんぜん

さんぜん [0] 【産前】
出産の前。特に,臨月。
⇔産後

さんぜん

さんぜん【産前の[に]】
before childbirth.産前産後の休暇 a maternity leave.

さんぜん

さんぜん [0] 【惨然】 (ト|タル)[文]形動タリ
心を痛めるさま。みじめなさま。「―として楽まざりしを憶ひ/佳人之奇遇(散士)」

さんぜん

さんぜん【燦然と】
brilliantly.→英和

さんぜん

さんぜん【参禅する】
practice Zen meditation.

さんぜん

さんぜん [3] 【三千】
千の三倍。また,非常に大きな数量のたとえ。

さんぜん

さんぜん [0] 【参禅】 (名)スル
座禅して禅を修学すること。特に,ある師の指導の下に禅の修行をすること。参学座禅。問禅。「老師の下に―する」

さんぜん

さんぜん [0] 【潸然】 (ト|タル)[文]形動タリ
涙を流すさま。「―として一掬の涙を紫の袴の上に落した/吾輩は猫である(漱石)」

さんぜん

さんぜん [0] 【燦然・粲然】 (ト|タル)[文]形動タリ
鮮やかに輝くさま。明らかなさま。「頭上に―と輝く王冠」

さんぜん=の寵愛(チヨウアイ)一身にあり

――の寵愛(チヨウアイ)一身にあり
〔白居易「長恨歌」より〕
後宮の女性三千に分け与えるべき愛をただ一人でうけていること。唐の玄宗に愛された楊貴妃をいう。

さんぜんいん

さんぜんいん 【三千院】
京都市左京区大原にある天台宗の寺。山号,魚山。延暦年間(782-806)に最澄が比叡山に建立したのに始まり,数度移転したのち,応仁の乱後現在地に移った。堀河天皇皇子最雲法親王が第一三世住持として入山して以来皇族が住持となる。天台声明の総本拠。梶井門跡。梨本坊。

さんぜんせかい

さんぜんせかい [5] 【三千世界】
(1)〔仏〕「三千大千世界」の略。
(2)広い世間。「―に頼る者もいない」

さんぜんだいせんせかい

さんぜんだいせんせかい [9] 【三千大千世界】
一人の仏の教化する世界。須弥山(シユミセン)・日・月・四大州・上天の一世界を千集めたものを小千世界,それを千集めたものを中千世界,中千世界を千集めたものを三千大千世界という。三界。

さんぜんのかんちょう

さんぜんのかんちょう 【三千の貫長・三千の貫頂】
三千の衆徒の頭。比叡山延暦寺の座主(ザス)。天台座主。

さんそ

さんそ [1] 【三蘇】
中国,宋の蘇洵(老蘇)とその二子,蘇軾(大蘇)と蘇轍(小蘇)三人の称。

さんそ

さんそ [1] 【酸素】
〔英 oxygen; (ドイツ) Sauerstoff〕
酸素族元素の一。元素記号 O 原子番号八。原子量一六・〇〇。安定な単体としては,酸素(化学式 O�)とオゾン(化学式 O�)とがある。単体の酸素は1774年イギリスのプリーストリーが発見。無色無臭の気体。沸点は摂氏マイナス一八二・九六度。空気の約五分の一の体積を占める。化合物として水や岩石成分として存在し,地球上の存在量は約50パーセントで,第一位。工業的には液体空気の分留または水の電気分解で得られ,実験室では過酸化水素の分解または塩素酸カリウムの熱分解などによって得る。化学的にきわめて活性で,多くの元素と燃焼・化合してその酸化物をつくる。生物の呼吸に深く関与し,その生命維持に必須の物質。高圧または液体にしてボンベに蓄え,酸素吸入,酸水素炎・酸素アセチレン炎などに用いる。

さんそ

さんそ【酸素】
oxygen.→英和
‖酸素吸入(器) oxygen inhalation (an oxygen inhaler).酸素ボンベ an oxygen cylinder.酸化物 an oxide.酸素溶接 oxyacetylene welding.

さんそ

さんそ [1] 【酸楚】
悲しくつらいこと。「兎角(トカク)世の中は―勝なものだ/未来の夢(逍遥)」

さんそう

さんそう [0] 【山相】
山の姿・様子。鉱物などを含有しているか否かの指標となるような地質・気象などを含めた,山のありさま。

さんそう

さんそう [0] 【山葬】
神道で,死者を山に葬ること。

さんそう

さんそう [0] 【山僧】
■一■ (名)
(1)山寺の僧。
(2)比叡山延暦寺の僧。山門の僧。
→寺僧
■二■ (代)
一人称。主に禅宗で,僧が自分をへりくだっていう語。「―行業(アンゴウ)取(シユ)無くして/正法眼蔵」

さんそう

さんそう【山荘】
a mountain villa.

さんそう

さんそう [0] 【山草】
山地に生える草。

さんそう

さんそう [0] 【山荘】
山の中にある別荘。

さんそう

さんそう [0] 【三倉】
義倉(ギソウ)・社倉(シヤソウ)・常平倉(ジヨウヘイソウ)の総称。凶年などに備えて穀物などを蓄えておく倉。

さんそう

さんそう [0] 【三草】
(1)三種の有用な草。麻・紅花(ベニバナ)・藍(アイ)とも,木綿・麻・豆とも,藍・紅花・稲ともいう。
(2)古今伝授中の三種の草。異伝があるが,普通,川菜草・下がり苔(ゴケ)・蓍(メド)に削り花をいう。

さんそうか

さんそうか [0] 【山相家】
山相学に通じた人。

さんそうがく

さんそうがく [3] 【山相学】
山相を明らかにする学問。探鉱術・採鉱法などに及ぶ。江戸時代,佐藤信淵の「山相秘録」により大成された。

さんそうこうりゅう

さんそうこうりゅう サンサウカウリウ [5] 【三相交流】
三つの電圧または電流の振幅が等しく,各電圧間の位相差がそれぞれ一二〇度ずつである交流。

さんそうしぼく

さんそうしぼく [5] 【三草四木】
三種の有用な草と四種の有用な木。三草{(1)}と桑・楮(コウゾ)・漆(ウルシ)・茶。[書言字考節用集]

さんそうにもく

さんそうにもく [5] 【三草二木】
「法華経(薬草喩品)」の教説を要約した語。慈雨がさまざまな種類の草木の上に一様に降り注ぐように,資質の異なる衆生(シユジヨウ)が等しく仏陀の教えにより悟りを開くことをたとえる。

さんそきゅうにゅう

さんそきゅうにゅう [4] 【酸素吸入】
呼吸困難の時,血液中の酸素含有量を保持するため,酸素テント・酸素マスク・カニューレなどを用いて酸素を与えること。

さんそくどき

さんそくどき [5] 【三足土器】
三本の足をもつ土器。各地の先史・原史時代の遺跡から出土。特に,中国の竜山文化時代に盛行した鬲(レキ)・鼎(テイ)など。のち青銅器製となる。

さんそくのからす

さんそくのからす 【三足の烏】
太陽の中にすむという三本足の烏。吉祥とされた。また,太陽。金烏(キンウ)。

さんそけつぼうしょう

さんそけつぼうしょう [6][1][0] 【酸素欠乏症】
体の各組織が酸素欠乏になった状態。肺や循環器の病気,貧血などにより起こる。脳への影響が最も大きく,頻脈,呼吸の切迫,精神障害などをきたす。低酸素症。ハイポキシア。

さんそこきゅう

さんそこきゅう [4] 【酸素呼吸】
酸素を必要とする呼吸。生物体の細胞内において,酸素の存在下で,有機物が分解され,エネルギーが生成される。
⇔無気呼吸

さんそさん

さんそさん [0][3] 【酸素酸】
「オキソ酸」に同じ。

さんそゆえきざい

さんそゆえきざい [7][1][3] 【酸素輸液剤】
血液の酸素運搬機能を代用する液体。フッ素と炭素の化合物であるペルフルオロトリプロピルアミン( FTPA )など。代用赤血球。

さんそようせつ

さんそようせつ [4] 【酸素溶接】
酸素アセチレン炎を用いる溶接。ガス溶接。

さんそん

さんそん [0] 【散村】
住居が散在している村落。水の便がよいことや政策的に土地分割を行なったためなどの様々な理由により成立した。我が国では,富山県の砺波平野の散村が有名。散居村落。
⇔集村

さんそん

さんそん [0][1] 【三尊】
とうとぶべき三種の人。君・父・師。
→さんぞん(三尊)

さんそん

さんそん【山村】
a mountain village.

さんそん

さんそん [0] 【山村】
山間の村。山中の村。

さんそんすいかく

さんそんすいかく [0] 【山村水郭】
山中の村と水辺の村。いなかの村々。

さんそんゆう

さんそんゆう [3] 【三損友】
〔論語(季氏)〕
交わらない方がよい三種の友人,すなわち人にへつらう人,柔和なだけで真心のない人,口先ばかり巧みでねじけた心の人。
⇔三益友

さんそんりゅうがく

さんそんりゅうがく [5] 【山村留学】
小・中学生が一定期間親元を離れ,山村の留学センターや里親家庭で生活しながら現地の学校で学ぶこと。

さんそアセチレンえん

さんそアセチレンえん [7] 【酸素―炎】
アセチレンの気流に酸素を混合して点火して生じさせる高温度の炎。摂氏二九〇〇〜三一〇〇度の高温が得られるので,金属の溶接・切断に利用する。

さんぞう

さんぞう [0] 【三蔵】
(1)古代,官倉であった斎蔵(イミクラ)・内蔵(ウチツクラ)・大蔵(オオクラ)の総称。みつくら。
(2)〔仏〕 仏教の聖典群を三種に分けたもの。経蔵・律蔵・論蔵の総称。また,仏教聖典の総称。
(3)三蔵に通暁した僧を敬っていう語。また,仏教聖典を翻訳した僧,特に玄奘(ゲンジヨウ)を敬っていう語。みつくら。
(4)馬方・船頭・徒弟などの通称。「夜更けては君が寝巻とうたひ連て,―仁介が夢を覚させ/浮世草子・一代男 3」

さんぞうきょう

さんぞうきょう [0] 【三蔵教】
(1)経・律・論の三蔵に説かれた釈迦一代の教えの総称。
(2)天台宗で,小乗教の異名。

さんぞうし

さんぞうし サンザウシ 【三冊子】
俳諧論書。三冊。1702年成立,1776年刊。服部土芳(トホウ)著。「白冊子」「赤冊子」「忘水(ワスレミズ)(黒冊子)」の三部から成る。俳諧の起源・式法や俳諧作者の心構え,また,不易・流行・軽み・付合論などを論ずる。「去来抄」とともに,芭蕉晩年の俳諧観・芸術観を知るうえで重要。

さんぞうほうし

さんぞうほうし [5] 【三蔵法師】
(1)経・律・論の三蔵に通じた学僧。
(2)玄奘(ゲンジヨウ)の尊称。さんぞうほっし。

さんぞうろう

さんぞうろう 【然ん候ふ】 (連語)
〔「さにさうらふ」の転〕
主人など目上に対する応答の語。さようでございます。「『汝は花方か』『―』/平家 10」

さんぞく

さんぞく【山賊】
a bandit.→英和
〜に会う fall among bandits.

さんぞく

さんぞく [0] 【蚕蔟】
⇒蔟(マブシ)

さんぞく

さんぞく [0] 【山賊】
山中に根城を構えて通行人を襲う賊。

さんぞく

さんぞく 【三族】
三種の親族。父と子と孫,また,父母・兄弟・妻子,父の族・母の族・妻の族など諸説ある。「其罪を論ずるに,―に行なうても尚足らず/太平記 23」

さんぞくのつみ

さんぞくのつみ 【三族の罪】
三族にわたって連座する罪。

さんぞろまつり

さんぞろまつり 【参候祭】
愛知県設楽(シタラ)町の津島神社の祭り。一一月一七日頃に行われる。湯立の場へ七福神などがあらわれて禰宜(ネギ)との問答があり,その名乗りが祭りの名になった。室町時代に始まるという。

さんぞん

さんぞん [0][1] 【三尊】
(1)〔仏〕
 (ア)仏・法・僧の三宝のこと。
 (イ)「三尊仏」に同じ。
(2)尊敬すべき三人の人。君・父・師。[新撰字鏡]

さんぞんいわぐみ

さんぞんいわぐみ [5] 【三尊石組】
日本庭園の基本的石組の一。三尊仏を石組で意匠したもの。

さんぞんぶつ

さんぞんぶつ [3] 【三尊仏】
〔仏〕 中尊(中心の仏)と左右の脇侍(キヨウジ)(菩薩)との三者一組の仏体。仏像配置の一形式。阿弥陀三尊は阿弥陀・観音・勢至,薬師三尊は薬師・日光・月光,釈迦三尊は釈迦と文殊・普賢をそれぞれ配する。

さんぞんらいごう

さんぞんらいごう [0][1] 【三尊来迎】
浄土門の行者の臨終に,阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の三尊が来て,極楽浄土へ迎え導くこと。

さんた

さんた [1] 【三太】
(1)丁稚(デツチ)・小僧などの通称。「年季の―すつきりと合点せず/浄瑠璃・重井筒(上)」
(2)犬の芸の一。前足を上げ,後ろ足だけで立つもの。ちんちん。「犬に―させて遊ばるるこそ少しは憎し/浮世草子・一代男 6」
(3)卑屈におもねること。ぺこぺこすること。「請け出さうというたらば,―もしさうな物が/浮世草子・禁短気」

さんた

さんた [1] 【三多】
文章の上達に必要な三つの条件。すなわち,文章を多く読むこと(看多),多く書くこと(做多(サタ)),多く推敲すること(商量多)。

さんたい

さんたい [0] 【三諦】
〔「さんだい」とも〕
〔仏〕 天台宗の根本教義の一。空・仮・中の三つの真理。すなわち,この世の事物はすべて実体ではないとする空諦,すべて縁起によって生じた現象であるとする仮諦,すべては空・仮を超えた絶対的真実であるとする中諦の総称。三諦は孤立して成立するのではなく,同時に一つの真理として成立するもので,それを三諦円融という。空仮中。

さんたい

さんたい [1] 【三態】
物質の固体・液体・気体の三つの状態。

さんたい

さんたい [0] 【三体】
(1) [1]
三つの形体・物体。「―のミイラ」
(2)真書・行書・草書の三つの書体。
(3)歌の三つの風体。求韻・査体・雑体。
(4)能楽で,物まねの基本としての老体・女体・軍体。

さんたい

さんたい 【三台】
(1)星の名。古代中国の天文学で,紫微星の周囲にある上台・中台・下台の三つの星。
(2)太政大臣・左大臣・右大臣の総称。三公。「重盛いやしくも九卿に列して―にのぼる/平家 3」

さんたいし

さんたいし 【三体詩】
⇒三体唐詩(サンタイトウシ)

さんたいししょう

さんたいししょう 【三体詩抄】
抄物の一。「三体唐詩」の注釈書。月舟寿桂のもの(1527年頃成立),雪心素隠のもの(1622年刊)など多数ある。

さんたいしゅ

さんたいしゅ [3] 【三太守】
〔親王が任命されることから〕
常陸(ヒタチ)・上野(コウズケ)・上総(カズサ)の三国の守(カミ)をいう。
→三介(サンスケ)

さんたいせい

さんたいせい [0] 【三台星】
「三台」に同じ。

さんたいとうし

さんたいとうし サンタイタウシ 【三体唐詩】
中国唐代の詩人一六七人の近体詩を,七言絶句・七言律詩・五言律詩に分けて編纂(ヘンサン)した書。三巻本・六巻本・二〇巻本がある。1250年,宋の周弼(シユウヒツ)の編。中晩唐期の作品を多く収める。唐賢三体詩法。三体詩。

さんたいもんだい

さんたいもんだい [5] 【三体問題】
三つの質点からなる系の運動を論じる問題。例えば万有引力が作用する三つの天体の運動を論じる問題。一般には厳密解が得られない。
→多体問題

さんたいよう

さんたいよう [3] 【三大洋】
太平洋・大西洋・インド洋の総称。

さんたいりくしゅうゆうき

さんたいりくしゅうゆうき 【三大陸周遊記】
イブン=バトゥータが30年に及ぶ旅行をまとめた書。

さんたく

さんたく [0] 【三択】
「三者択一(サンシヤタクイツ)」に同じ。「―問題」

さんたく

さんたく [0] 【山沢】
山と沢。また,山中の沢。

さんたっそん

さんたっそん [3] 【三達尊】
〔孟子(公孫丑)〕
世の中で尊ばれる三つのもの。すなわち朝廷では爵位,郷党では年齢,人の上に立つには徳。

さんたっとく

さんたっとく [3] 【三達徳】
〔中庸〕
いかなる場合でも尊ばれる三つの徳,すなわち智・仁・勇。

さんたな

さんたな [0] 【三棚】
(1)近世における武家調度のうち,御厨子(ミズシ)棚・黒棚・書棚の三つの棚。大名家の嫁入り調度。
(2)すぐれた意匠で著名な三種の違い棚。醍醐寺三宝院の霞棚,修学院離宮・桂離宮の桂棚。

さんたろう

さんたろう サンタラウ [0] 【三太郎】
(1)間抜け・あほうを人名のようにいう語。「大馬鹿―」「すでにいい―にしようとしやあがつた/滑稽本・膝栗毛 4」
(2)丁稚(デツチ)・小僧の通称。

さんたろうのにっき

さんたろうのにっき サンタラウ― 【三太郎の日記】
随筆。阿部次郎作。1914年(大正3)〜18年刊。作者の三十代の内面生活の記録。真理を愛し,個の確立を目指す理想主義の思索的エッセイ。戦前の青年の愛読書。

さんたん

さんたん [0] 【惨憺・惨澹】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)いたましくて見るに忍びないさま。「―たる結果に終わる」「―たる殺戮を世上に見るのみなりき/日本開化小史(卯吉)」
(2)あれこれと心を砕くさま。「苦心―」「自己の―たる労力の一部を割いて/土(節)」
(3)薄暗くて恐ろしいさま。「黄雲―とし,満眸皆な黄色/日本風景論(重昂)」

さんたん

さんたん【賛嘆する】
admire;→英和
praise;→英和
extol;speak highly <of> .

さんたん

さんたん【三嘆する】
admire greatly.

さんたん

さんたん [0] 【賛嘆・讃歎】 (名)スル
非常に感心してほめること。「見事な演技に―の声をあげる」

さんたん

さんたん [0] 【産炭】
石炭を産出すること。「―国」

さんたん

さんたん [0] 【山丹】
ヒメユリの漢名。

さんたん

さんたん [0] 【三端】
〔韓詩外伝〕
君子の避けるべき三つのもの。文士の筆の先,武士の刀の先,弁士の舌の先。

さんたん

さんたん [0] 【三嘆・三歎】 (名)スル
(1)感心して何度もほめること。心底から感心すること。「―に値する」「一読―」
(2)白河法皇が意のままにならないと嘆いた三つの事。賀茂川の水と双六(スゴロク)の賽(サイ)と山法師。
(3)一人の発声に,三人が和してうたうこと。
→一唱三嘆

さんたん

さんたん [0] 【三炭】
茶道で,初炭(シヨズミ)・後炭(ゴズミ)・立炭(タチズミ)の三種の炭手前(スミテマエ)。

さんたん

さんたん [0] 【三丹】
丹波国・丹後国・但馬国の総称。

さんたん

さんたん【惨憺たる】
[無残な]tragic;horrible;→英和
miserable;→英和
[哀れな]pitiful;→英和
piteous.→英和

さんたんか

さんたんか [3] 【山丹花】
アカネ科の常緑低木。東南アジア原産。観賞用に栽培する。葉は倒卵形で革質。上端が四裂する高坏(タカツキ)状の花を枝頂に密につける。花色は朱紅色が多いが,白・黄色もある。イクソラ。

さんたんとう

さんたんとう [0] 【三炭糖】
⇒トリオース

さんだ

さんだ 【三田】
兵庫県中東部の市。近世,九鬼氏の城下町。三田米・三田牛・マツタケを特産。

さんだい

さんだい [0] 【散大】 (名)スル
瞳孔(ドウコウ)が開くこと。瞳孔散大。

さんだい

さんだい [1] 【三代】
(1)父・子・孫の三つの時代。三世。「―続いた江戸っ子」
(2)三代目。第三代。「―将軍家光公」

さんだい

さんだい [0] 【参内】 (名)スル
宮中に参上すること。「―する」

さんだい

さんだい [0] 【三大】
〔仏〕 体大・相大・用大の総称。人々の心の本体である真如(体),その現れた姿(相),そのはたらき(用)がそれぞれ無限であること。

さんだいえ

さんだいえ [3] 【三大会】
⇒三会(サンエ)(2)(3)

さんだいえいようそ

さんだいえいようそ [7] 【三大栄養素】
動物の栄養素のうち,炭水化物・脂肪・タンパク質の三つをいう。生物体の構成物質およびエネルギー源となるもの。

さんだいがさ

さんだいがさ [5] 【参内傘】
少将以上の者が参内するとき従者に持たせた長柄の傘。紙は朱色で柄は籐(トウ)で巻き,畳むときは白麻の袋で包む。近世は,十万石以上の大名も用いた。台傘。

さんだいきゃくしき

さんだいきゃくしき [5] 【三代格式】
平安初期,嵯峨・清和・醍醐三代の天皇の時代に編纂(ヘンサン)・施行された格と式。弘仁格式・貞観格式・延喜格式の総称。

さんだいきりつはっこうちゅうい

さんだいきりつはっこうちゅうい 【三大規律八項注意】
日中戦争時の八路軍の規律。行動は指揮に従い,大衆のものは取らず,捕獲品は公のものに,など平易な注意事項を定めたもの。

さんだいし

さんだいし [3] 【三大師】
陰暦一一月に行われる三度の大師講。一般に,四日・一四日・二四日。関東以北に多い。

さんだいしゅう

さんだいしゅう 【三代集】
勅撰和歌集のうち,初めの三集の称。「古今和歌集」「後撰和歌集」「拾遺和歌集」をいう語。

さんだいじ

さんだいじ [3] 【三大寺】
大和にあって朝廷の尊崇を受け,奈良時代まで隆盛であった三つの寺。大安寺(大官大寺)・元興寺(飛鳥寺)・弘福(グフク)寺(川原寺)。

さんだいじけんけんぱくうんどう

さんだいじけんけんぱくうんどう 【三大事件建白運動】
1887年(明治20)に高揚した自由民権派の反政府運動。政府の条約改正交渉失敗の機をとらえた後藤象二郎ら自由民権派は「地租軽減,言論・集会の自由,外交失策の挽回(バンカイ)」の三大要求(三大事件)を掲げて激しく政府を攻撃。政府は保安条例を公布し,五七〇名の民権派を東京から追放して運動を鎮圧した。

さんだいじつろく

さんだいじつろく 【三代実録】
六国史の第六番目。五〇巻。藤原時平・大蔵善行らが宇多天皇の勅をうけて撰修,901年完成。清和・陽成・光孝三代,858年(天安2)から87年(仁和3)までの30年間を編年体で記述する。日本三代実録。

さんだいじんけ

さんだいじんけ [5] 【三大臣家】
江戸時代,大臣の資格があると認められていた家柄。中院(ナカノイン)・正親町三条(オオギマチサンジヨウ)・三条西の三家。

さんだいせつ

さんだいせつ [3] 【三大節】
旧制の三大祝祭日。すなわち四方拝・紀元節・天長節の総称。

さんだいそうおん

さんだいそうおん [1] 【三代相恩】
祖父以来三代にわたって主君に仕え,その恩を受けていること。三代重恩。三代承恩。

さんだいでん

さんだいでん 【参内殿】
近世,京都御所内に設けられた宮殿。常御殿の西,御車寄せの内にあり,摂家はここから参内した。

さんだいはつめい

さんだいはつめい [5] 【三大発明】
ルネサンス期ヨーロッパの羅針盤・火薬・活版印刷術の三つの発明。いずれも中国起源のものの改良・実用化であるが,以後の西洋社会に大きな影響を与えた。

さんだいばなし

さんだいばなし [5] 【三題咄・三題噺】
客の出した三つの題を,即座に一席の落語にまとめて演じること。また,その話。初代三笑亭可楽(カラク)に始まるといい,幕末に盛んに行われた。「芝浜(シバハマ)」「鰍沢(カジカザワ)」などは三題噺より練り上げられたという。

さんだいひほう

さんだいひほう [5] 【三大秘法】
〔仏〕 日蓮宗でいう三つの秘法。法華経の本門に説かれた本尊(久遠実成(クオンジツジヨウ)の釈迦牟尼仏),本門の題目(南無妙法蓮華経の七字),本門の戒壇(本尊を礼拝し題目を唱える儀場)をいう。三秘。

さんだいぶ

さんだいぶ [3] 【三大部】
〔仏〕 三大著作の意。
(1)中国,天台宗の智顗(チギ)の法華玄義・法華文句・摩訶止観。
(2)中国,律宗の道宣の四分律行事鈔・四分律羯磨疏・四分律戒本疏。
(3)日蓮の観心本尊鈔・開目鈔・立正安国論。

さんだいぶつ

さんだいぶつ [3] 【三大仏】
奈良の東大寺,河内の太平寺,近江の関寺の大仏。後世は東大寺,鎌倉の高徳院,京都の方広寺の大仏をいう。

さんだいめ

さんだいめ [5][0] 【三代目】
家系・流派・学統などの三番目の人。「売り家と唐様(カラヨウ)で書く―」

さんだいもん

さんだいもん [3] 【三大門】
平安京外郭にあった三つの大門。朱雀(スザク)門・応天門・羅城門の称。

さんだつ

さんだつ [0] 【簒奪】 (名)スル
帝王の位を奪い取ること。「帝位を―して新王朝を開く」

さんだつ

さんだつ【簒奪】
(a) usurpation.〜する usurp <the throne> .→英和
‖簒奪者 a usurper.

さんだやき

さんだやき [0] 【三田焼】
三田市で産した陶磁器。寛政年間(1789-1801),神田惣兵衛が京都から陶工を迎えて開窯。大正末期廃窯。

さんだゆう

さんだゆう サンダイフ [1][3] 【三太夫】
貴族・大名などの富貴の家で,家事・会計をあずかる男の通称。家令。家扶。執事。

さんだらぼうし

さんだらぼうし [5] 【桟俵法師】
「さんだわらぼうし(桟俵法師)」の転。

さんだらぼっち

さんだらぼっち [5] 【桟俵法師】
「さんだわらぼうし(桟俵法師)」の転。

さんだわら

さんだわら [3] 【桟俵】
米俵の両端にあてる,わらで編んだ円いふた。神饌(シンセン)の台盤とし,疱瘡(ホウソウ)の神や流し雛(ビナ)をのせて川に流し,また胞衣(エナ)をのせて埋めるなど,神と人との交わりの道具としてさまざまに用いられた。

さんだわらぼうし

さんだわらぼうし [6] 【桟俵法師】
「さんだわら」の擬人名。

さんだん

さんだん [1][3] 【算段】 (名)スル
あれこれと手段・方法を考えること。特に,工夫して必要な金をそろえること。工面。やりくり。「金を―する」「くるしい―にてもとめたる袖時計/安愚楽鍋(魯文)」

さんだん

さんだん [0] 【讃談・讃歎】
(1)〔仏〕 仏の徳をほめたたえること。また,その話。法話。
(2)五念門の第二。讃歎門。
(3)〔仏〕 仏教讃歌の一種。仏・菩薩・経・教法などをたたえる。法華讃歎・百石(モモサカ)讃歎など。平安初期から行われた。
→和讃
(4)世間の取りざた。うわさ。「お側に寝たとて,皆人の―ぢや/閑吟集」

さんだん

さんだん【散弾】
a shot;→英和
a slug.→英和
散弾銃 a shotgun.→英和

さんだん

さんだん【算段する】
make shift;contrive;→英和
manage.→英和
やり繰り〜する strive to make both ends meet;scrape along.

さんだん

さんだん 【三段】
(1) [1]
三つの段。三つの段階。
(2) [0]
歌舞伎で使う高さ約1メートルほどの三段の階段。高足の二重舞台に配して階段とし,また幕切れにこれを赤い毛氈(モウセン)で包んで持ち出し,演者が見得をきる時に乗る。

さんだん

さんだん [0] 【散弾・霰弾】
発射すると,多数の比較的小さな鉛製のたまがあられのように飛び散る弾丸。ばらだま。

さんだんかいろん

さんだんかいろん [5] 【三段階論】
(1)物理学者武谷三男が唯物弁証法の立場から提唱した科学認識論。科学的認識は「現象論・実体論・本質論」の三段階を経ながら発展するとしたもの。
(2)経済学者宇野弘蔵が提唱した経済学研究の方法論。経済学研究をその研究対象の次元の差に基づいて「原理論・段階論・現状分析」の三分野に分ける立場。

さんだんがまえ

さんだんがまえ [5] 【三段構え】
支障の起こった場合を考えて,前もって三つの段階の対策を立てておくこと。あらゆる場面に対応できるように準備すること。

さんだんぎれ

さんだんぎれ [0] 【三段切れ】
連歌・俳諧で,発句が三段に切れること。のちには,「奈良七重七堂伽藍(ガラン)八重桜」のように,各句が名詞によって区切られることをいう。みつぎれ。三名(ミナ)ぎれ。三字切れ。

さんだんじゅう

さんだんじゅう [3] 【散弾銃】
散弾を発射する銃。銃腔には溝を刻まない。鳥や小動物の狩猟,およびクレー射撃に用いる。ショット-ガン。

さんだんとび

さんだんとび【三段跳】
a triple jump.

さんだんとび

さんだんとび [3][0] 【三段跳び】
陸上競技の一。連続した三つの跳躍による飛距離を競う種目。最初に踏み切った(ホップ)のと同じ足で第二歩めの跳躍(ステップ)を,反対の足で第三歩めの跳躍(ジャンプ)を行い両足で着地する。トリプル-ジャンプ。

さんだんのみしゅほう

さんだんのみしゅほう 【三壇の御修法】
延暦寺で如意輪法を,三井寺で不動法を,東寺で延命法を絶え間なく修すること。さんだんのみずほう。

さんだんほう

さんだんほう [0] 【三壇法】
密教で,大壇・護摩壇・聖天壇の三壇を設けて営む修法。

さんだんまいり

さんだんまいり [5] 【讃談参り】
讃談{(1)}を聞きに行くこと。「今宵は道場に平太郎殿の―,群集(クンジユ)すべし/浮世草子・胸算用 5」

さんだんめ

さんだんめ [5] 【三段目】
相撲の番付で,幕下の下,序二段の上に記される地位。また,その力士。

さんだんろんぽう

さんだんろんぽう [5] 【三段論法】
〔論〕
〔syllogism〕
間接推理の中の演繹(エンエキ)的推理。「(1)すべての M は P である。(2)すべての S は M である。故に,(3)すべての S は P である」のように二つの前提から一つの結論を導き出す推理。結論の主語( S )を小概念,それを含む前提(2)を小前提といい,結論の述語( P )を大概念,それを含む前提(1)を大前提という。また,S と P を結びつける概念( M )を媒概念(中項)という。右の例のようなものを定言的三段論法というが,その他に,前提に仮言的判断,選言的判断を含むものを,それぞれ仮言的三段論法,選言的三段論法という。推論式。推理式。

さんだんろんぽう

さんだんろんぽう【三段論法】
a syllogism.→英和

さんだんろんぽうがいのすいり

さんだんろんぽうがいのすいり 【三段論法外の推理】
〔extra-syllogistic reasoning〕
三段論法の形式をとらないが,正確な推論の方法であり得る推理。「 a は b より大,b は c より大,故に a は c より大」などの類。

さんち

さんち [1] 【三知】
〔論語(季氏)〕
道を知るのに,天分の多少によって三種があること。生まれながらに知る者(生知),学んで知る者(学知),苦しんではじめて知る者(困知)。

さんち

さんち [1] 【三智】
〔仏〕
〔智度論〕
一切智(声聞縁覚の智)・道種智(菩薩の智)・一切種智(仏の智)。

さんち

さんち【産地】
a place of production;the home[habitat](動植物の).→英和
産地直送の <apples> sent direct from the place of production.

さんち

さんち【山地】
a mountainous district.

さんち

さんち [1] 【散置】 (名)スル
あちこちに置くこと。

さんち

さんち [1] 【産地】
物が製造・生産される土地。「米の―」

さんち

さんち [1] 【山池】
(1)山中にある池。
(2)山と池。

さんち

さんち [1] 【山地】
(1)地殻の突出部で,比高が大きく,広い範囲にわたって起伏に富む地表の部分。勾配の急な斜面の集合からなり,一般に地質構造が複雑。
(2)山の多い土地。山の中の土地。

さんち

さんち [1] 【参知】
そのことに加わって知ること。たずさわること。

さんち

さんち [1] 【三遅】
(1)酒宴に遅れた場合の罰酒の最も重いもの。杯の十巡以後に到着した者に七杯の罰杯を科す。
(2)競(クラ)べ馬で発走前の作法。諸説あり,三度ゆっくりと馬を歩ませることかという。

さんちせいじ

さんちせいじ [4] 【参知政事】
中国の官名。宋初,宰相の権限を弱めるために置かれた高官。副宰相。執政。明初まで存在。元以降,その性格を異にする。

さんちたい

さんちたい [0] 【山地帯】
垂直分布による植物帯の一。丘陵帯の上に位置し,上部は亜高山帯に接する。夏緑樹林を主体とし,時にモミ・ツガなどが生える。低山帯。

さんちちょくそう

さんちちょくそう [1] 【産地直送】
(1)大規模小売店などが,流通の合理化のために産地と直接取引し,生鮮食料品などを直接仕入れること。
(2)消費者が生産者と直接取引を行なって生産物を手に入れること。

さんちちょくばい

さんちちょくばい [1] 【産地直売】
卸売市場を介在させないで生産者が消費者に生産物を販売すること。

さんちちょっけつ

さんちちょっけつ [1] 【産地直結】
卸売市場の介在なしに,直接生産者と消費者が結びついていること。無農薬野菜の共同購入などについていわれる。

さんちひょうが

さんちひょうが [4] 【山地氷河】
高い山地に発達する氷河。平坦な山頂をおおう氷帽や山頂近くのカールを埋める氷河,それらが流出して合流した谷氷河など。大陸氷河に比べて規模が小さく薄いが,流速は大きい。山岳氷河。

さんちゃ

さんちゃ [0] 【山茶】
(1)ツバキの漢名。
(2)山地に産する茶。[日葡]

さんちゃ

さんちゃ [0] 【散茶】
(1)ひいて粉にした茶。ひき茶。
(2)煮ばなの茶。でばなの茶。
(3)「散茶女郎」の略。「太夫・格子・―より,河岸女郎に至るまで/滑稽本・根南志具佐」

さんちゃく

さんちゃく [0] 【参着】 (名)スル
(1)到着すること。「追々―した会員の百余名/油地獄(緑雨)」
(2)「参着払い」の略。

さんちゃくばらい

さんちゃくばらい [5] 【参着払い】
「一覧払い」に同じ。

さんちゃじょろう

さんちゃじょろう [4] 【散茶女郎】
江戸吉原で,太夫・格子に次ぎ,梅茶(ウメチヤ)より上位の女郎。揚屋入りをせずその家の二階で客を取る。

さんちゃづくり

さんちゃづくり [4] 【散茶造り】
元禄(1688-1704)頃から一般化した江戸吉原の遊女屋の造り方。湯女(ユナ)を置いた風呂屋の造りを模したもので,局見世(ツボネミセ)を広く構え,大格子をつけ,庭を広くとる。妓夫台(ギユウダイ)に妓夫を座らせて客を引いた。

さんちゃぶね

さんちゃぶね [4] 【散茶舟】
江戸吉原へ通う遊客が乗った舟。

さんちゃんのうぎょう

さんちゃんのうぎょう [5] 【三ちゃん農業】
農業の担い手の空洞化を俗にいう語。農家の主な働き手である男性の出稼ぎや兼業化で,農作業がじいちゃん・ばあちゃん・かあちゃんの手で行われている実態をいう。

さんちゅう

さんちゅう【山中の[に,で]】
in the mountain(s).→英和

さんちゅう

さんちゅう [1] 【山中】
山のなか。山間。

さんちゅう

さんちゅう [0] 【算籌】
「算木(サンギ){(2)}」に同じ。

さんちゅう=の賊(ゾク)を破るは易(ヤス)く心中(シンチユウ)の賊を破るは難(カタ)し

――の賊(ゾク)を破るは易(ヤス)く心中(シンチユウ)の賊を破るは難(カタ)し
〔明の王陽明の言葉から〕
山賊の討伐はやさしいが,心中の邪念をうちやぶることはむずかしい。精神修養の困難なことをいう。

さんちゅう=暦日(レキジツ)なし

――暦日(レキジツ)なし
〔唐詩選に載る太上隠者の「答�人詩」より〕
山の中で閑居していると,世間とかけはなれているために年月の過ぎるのを忘れてしまうこと。

さんちょう

さんちょう【山頂】
the top[summit]of a mountain.→英和

さんちょう

さんちょう [0] 【参朝】 (名)スル
朝廷に行くこと。参内。「一橋大納言殿―せられて/近世紀聞(延房)」

さんちょう

さんちょう [0][1] 【三朝】
(1)〔一年・一月・一日の朝であることから〕
一月一日の朝。元旦。
(2)月の第三日。三日。「春の暮月月の―/和漢朗詠(春)」
(3)三代の朝廷。

さんちょう

さんちょう [0] 【山頂】
山のいただき。頂上。山巓(サンテン)。

さんちょう

さんちょう [0] 【三鳥】
(1)古今伝授中の三種の鳥。異説があるが,喚子鳥(ヨブコドリ)・百千鳥(モモチドリ)・稲負鳥(イナオオセドリ),または喚小鳥・都鳥(ミヤコドリ)・稲負鳥をいう。
(2)料理で,鶴・雁・雉(キジ)をいう。

さんちょう

さんちょう [0] 【散超】
〔「散布超過」の略〕
財政資金の対民間収支において,政府が民間に支払う額の方が民間から受け入れる額より多い状態。民間の通貨量を増加させ,金融緩和の要因となる。はらいちょう。
⇔揚げ超(チヨウ)

さんちょうさい

さんちょうさい [3] 【三長斎】
「三斎月(サンサイガツ)」に同じ。

さんちょうせい

さんちょうせい サンチヤウ― [0] 【三長制】
中国,北魏の孝文帝が486年に制定した郷村組織。戸籍・税制の整備のため五家を隣,五隣を里,五里を党とし,それぞれに長をおいたもの。

さんちょうは

さんちょうは 【三鳥派】
日蓮宗富士派の一分派。寛文年間(1661-1673)に三鳥院日秀が首唱。邪宗とされ,弾圧にあって滅びた。

さんちょく

さんちょく [0] 【産直】
「産地直送」「産地直売」「産地直結」の略。「―野菜」

さんついたち

さんついたち 【三朔日】
江戸時代,式日であった三つの一日。正月・六月・八月の一日をいう。三朔(サンサク)。

さんつう

さんつう 【三通】
中国の「通典(ツテン)」「通志(ツウシ)」「文献通考(ブンケンツコウ)」の三書の総称。
→九通(キユウツウ)

さんつう

さんつう [0] 【産痛】
出産時の痛み。陣痛(ジンツウ)。

さんつう

さんつう [0] 【惨痛】
ひどく心を痛めて苦しむこと。また,その苦しみ。「その労苦―,おほかたならず/西国立志編(正直)」

さんつうせいさく

さんつうせいさく [5] 【三通政策】
中国が台湾との統一を果たすために掲げている政策。台湾との通信・通航(人員の往来など)・通商の拡大・強化の三つ。
→三不政策

さんづくり

さんづくり [3] 【彡旁】
〔「さんつくり」とも〕
漢字の旁(ツクリ)の一。「形」「彩」などの「彡」の部分。彩り・模様・飾りなどに関する文字を作る。

さんづけ

さんづけ [0] 【さん付け】
人の名前の下に「さん」を付けて呼ぶこと。敬意や親愛の気持ちを示す。また,目下の者に対しては丁寧な言い方となる。
→呼び捨て

さんづみ

さんづみ [0] 【桟積み】 (名)スル
製材を乾燥させるため,上下に桟木(サンギ)を挟んで積み重ねること,またその堆積。

さんてい

さんてい【算定する】
compute;→英和
work out;[推定]estimate;→英和
appraise.→英和
〜を誤る miscalculate.→英和

さんてい

さんてい [0] 【算定】 (名)スル
計算してはっきりと数字に表すこと。「米の価格を―する」「―基準」

さんてい

さんてい [0] 【桟梯】
崖(ガケ)などにかけ渡したはしご。かけ橋。

さんてい

さんてい [0] 【山亭】
山中のあずまや。山荘。

さんてい

さんてい [0] 【刪定】
文章の不要な所を削り悪い所を整えること。刪正。「後年の―を経たもの/北条霞亭(鴎外)」

さんていどうめい

さんていどうめい [5] 【三帝同盟】
独・墺・露の皇帝の間に結ばれた同盟。ビスマルクのフランス孤立化政策の一環をなす。

さんていふうたい

さんていふうたい [5] 【算定風袋】
あらかじめ重量のわかっている風袋。計算風袋。見積もり風袋。

さんてつ

さんてつ [1] 【鑽鉄】
金剛砂。エメリー。

さんてん

さんてん [0] 【散点】 (名)スル
あちらこちらに散らばってあること。散在。「流の両側に―する農家/武蔵野(独歩)」

さんてん

さんてん [0] 【山巓・山顛】
山のいただき。山頂。

さんてん

さんてん [0] 【三天】
〔「さんでん」とも〕
摩利支天(マリシテン)・大黒天・弁才天の総称。

さんてん

さんてん [1] 【三点】
三つの点。

さんてんしじ

さんてんしじ [5] 【三点支持】
ロック-クライミングの基本的姿勢。四肢のうち三肢で身体を支え,一つだけを岩壁から離して行動する。

さんてんだいごだいさんき

さんてんだいごだいさんき 【参天台五台山記】
1072〜73年,成尋(ジヨウジン)が入宋し,天台山・五台山などを巡礼した際の記録。八巻。

さんてんとうりつ

さんてんとうりつ [5] 【三点倒立】
頭と両手の三点を支持点にして行う倒立。

さんでん

さんでん [0] 【参殿】 (名)スル
御殿に参上すること。他人の家を訪問する意の謙譲語としても用いる。参堂。「議奏大納言忠能卿へ―して/近世紀聞(延房)」

さんでん

さんでん [0] 【産殿】
お産をするための御殿。御産所。

さんでん

さんでん [0] 【散田】
(1)本来の姿を失った田。荒廃田・損田・無主田,公田に対する私有田など。
(2)平安中期以降,荘園領主が農民に田を割り当てて請作させること。また,その田。原則として一年ごとに更新した。
(3)江戸時代,農民の死亡・逃散(チヨウサン)などによって耕作者のいなくなった土地。

さんでん

さんでん [0][1] 【三殿】
(1)宮中の三殿。賢所(カシコドコロ)・皇霊殿・神殿。
(2)江戸時代,一橋・田安・清水の三家。三卿。

さんでん

さんでん [0] 【三伝】
(1)天竺(インド)・唐土(中国)を経て日本に伝わること。
(2)「春秋」の三つの注釈書。左氏伝・公羊(クヨウ)伝・穀梁伝の総称。春秋三伝。

さんと

さんと [1] 【山斗】
泰山と北斗。人が仰ぎみるもののたとえ。泰斗。

さんと

さんと [1] 【三都】
三つの大きな都市。特に京都・江戸・大坂をいう。

さんと

さんと [1] 【山徒】
比叡山の下級僧侶。寺の雑事や警備,荘園の会計事務などに従事。僧兵として出動し,山法師などとも呼ばれた。

さんとう

さんとう [0] 【山頭】
(1)山のいただき。山頂。
(2)〔古くは多く山上にあったことから〕
火葬場。やきば。また,墓地。

さんとう

さんとう [0] 【算当】 (名)スル
勘定すること。また,勘定をしておよその見当をつけること。「其数少なくして―に合はぬなり/学問ノススメ(諭吉)」

さんとう

さんとう【三等】
the third class.‖三等客 a steerage passenger (船の).三等重役 a third-rate director.

さんとう

さんとう [3][0] 【三等】
(1)第三番目の等級。第三位。「競走で―になる」「勲―」
(2)もと,鉄道・客船などの最下級の旅客等級。
(3)三つの等級・段階。「その音に―あり/滑稽本・放屁論」
(4)程度があまりよくないこと。「―国」

さんとう

さんとう [0] 【山刀】
やまがたな。

さんとう

さんとう [0] 【三冬】
初冬・仲冬・晩冬(孟冬・仲冬・季冬)の総称。冬の三か月。陰暦一〇月・一一月・一二月。[季]冬。「潜竜は―に蟄して,一陽来復の天を待つ/太平記 4」

さんとう

さんとう [0] 【三到】
読書に必要な三つ,心到・眼到・口到のこと。心・眼・口を十分にはたらかせる意。

さんとう

さんとう [0] 【三島】
⇒三神山(サンシンザン)(1)

さんとう

さんとう [0] 【三塔】
比叡山延暦寺の東塔・西塔・横川(ヨカワ)の称。また,延暦寺の称。「一紙一句をもて―三千の憤をやすめ/平家 1」

さんとう

さんとう 【山東】
中国,山東半島と黄河下流域の平野を占める省。小麦・綿花などを産出。省都,済南。別名,魯(ロ)。シャントン。

さんとう

さんとう [0] 【蚕豆】
ソラマメの漢名。

さんとう

さんとう 【山東】
姓氏の一。

さんとう

さんとう 【山濤】
(205-283) 中国,西晋の思想家・政治家。竹林の七賢の一人。官は吏部尚書に至る。

さんとうあんじゃ

さんとうあんじゃ [5] 【参頭行者】
禅寺で,行者(アンジヤ)の長たる者。古参の僧。

さんとうか

さんとうか サントウクワ 【山頭火】
⇒種田(タネダ)山頭火

さんとうきょうざん

さんとうきょうざん 【山東京山】
(1769-1858) 江戸後期の戯作者。本名,岩瀬百樹(モモキ)。京伝の弟。篆刻(テンコク)を業とした。合巻を多数書き,狂歌や絵もよくした。著「教草女房気質(オシエグサニヨウボカタギ)」など。

さんとうきょうでん

さんとうきょうでん 【山東京伝】
(1761-1816) 江戸後期の戯作者・浮世絵師。本名,岩瀬醒(サムル)。通称,伝蔵。江戸の人。浮世絵を北尾重政に学ぶ。黄表紙・洒落本作者として著名。江戸読本創出者としても知られる。晩年は考証随筆に傾注。著「江戸生艶気樺焼(エドウマレウワキノカバヤキ)」「通言総籬(ツウゲンソウマガキ)」「骨董集」など。

さんとうさい

さんとうさい [3] 【山東菜】
「山東白菜(ハクサイ)」に同じ。

さんとうしゅっぺい

さんとうしゅっぺい 【山東出兵】
中国国民革命軍の北上を阻止するため,田中義一内閣が1927年(昭和2)5月と28年4月・五月の三次にわたって山東省に出兵した事件。第二次出兵では済南事件を引き起こした。この内政干渉に対し,中国の排日運動が激化した。

さんとうしん

さんとうしん [3] 【三等親】
⇒三親等(サンシントウ)

さんとうじゅうやく

さんとうじゅうやく [5] 【三等重役】
資本をもたないサラリーマン重役。名ばかりで,大して実権のない重役のこと。
〔源氏鶏太の小説の題名で広まった〕

さんとうせいじ

さんとうせいじ【三頭政治】
a triumvirate;→英和
triarchy.

さんとうせいじ

さんとうせいじ [5] 【三頭政治】
古代ローマ共和制末期の有力三政治家の盟約に基づく独裁政治。第一回((前60-前53))はポンペイウス・カエサル・クラッスス,第二回((前43-前33))はアントニウス・オクタビアヌス・レピドゥスによる。

さんとうせん

さんとうせん サンタウ― [0] 【三島船】
上甲板上の船首・中央・船尾に船楼を備えた船。貨物船の標準的な船型。三楼型船。

さんとうな

さんとうな [3][0] 【山東菜】
「山東白菜」に同じ。

さんとうのせんぎ

さんとうのせんぎ 【三塔の僉議】
寺の大事に際して比叡山の僧徒全員が集まって評議・相談すること。

さんとうはくさい

さんとうはくさい [6][5] 【山東白菜】
ハクサイの一品種。明治初年に中国の山東省から渡来。葉はハクサイより大形で,上半は結球しない。黄緑色。漬物・煮物に用いる。サントウサイ。サントウナ。

さんとうはんとう

さんとうはんとう 【山東半島】
中国,山東省の黄海北部に突き出た半島。遼東半島に対する。青島・煙台・威海などの良港がある。シャントン半島。

さんとうぶん

さんとうぶん【三等分】
trisection.〜する divide into three equal parts.

さんとうもんだい

さんとうもんだい 【山東問題】
1915年提出された対華二一か条要求において,山東におけるドイツ権益を継承しようとする日本とこれに反対する中国との間の紛争。五・四運動,パリ・ワシントンの両会議を経て旧ドイツ諸権益はほとんど中国に回収された。

さんとうれき

さんとうれき [3] 【三統暦】
中国,前漢時代,夏・殷(イン)・周三代の暦に基づいて劉歆(リユウキン)が作成した太陰太陽暦。

さんとく

さんとく [0][1] 【三徳】
(1)人として守るべき三つの徳目。「中庸」では智・仁・勇,「書経(洪範)」では正直・剛克・柔克,「荘子(盗跖)」では上徳・中徳・下徳とする。
(2)〔仏〕
 (ア)大涅槃(ダイネハン)がそなえる三つの徳。法身・般若・解脱。
 (イ)仏果にそなわる三つの徳。智徳・断徳・恩徳。
 (ウ)サーンキヤ学派で,すべてのものにそなわる性質を三つに分類したもの。薩埵(サツタ)・剌闍(ラジヤ)・答摩(トウマ)。
(3)禅宗でいう食物の三徳。すなわち,あっさりとしている軽軟,清潔である浄潔,規則通りにできている如法作。これに甘・辛・鹹・苦・酸・淡の六味を加え,三徳六味という。
(4)釣りの接続具の一。道糸・鉤素(ハリス)・おもりを接続する。
(5)一つで三種の用途をもつ便利な物。

さんとして

さんとして 【惨として】 (連語)
⇒さん(惨)

さんとしより

さんとしより [3] 【三年寄】
江戸時代,町年寄を世襲した三家。奈良屋・樽屋(タルヤ)・喜多村の三家。

さんとのふ

さんとのふ 【三都の賦】
中国,晋の左思の「蜀都賦」「呉都賦」「魏都賦」の総称。人気を博し,人々が争って伝写したために洛陽の紙価を高からしめたという。

さんとみしんでん

さんとみしんでん 【三富新田】
江戸時代,川越城主柳沢吉保によって開発された武蔵野台地の新田。上富(カミトミ)(現三芳町)・中富(ナカトミ)・下富(シモトミ)(現所沢市)の総称。さんとめ新田。

さんど

さんど [1] 【桟戸】
裏に桟を取り付けた,頑丈な戸。

さんど

さんど【三度】
three times;《楽》third.→英和
〜三度 at every mealtime.〜目に for the third time.〜目の正直 Third time does the trick[is lucky].→英和
〜に一度は once in three times.

さんど

さんど [1] 【酸度】
(1)塩基の分子中にあって,水溶液になったとき,イオンとなり得る水酸基の数。その数により,一酸塩基・二酸塩基などという。
⇔塩基度
(2)水質分析の際に,アルカリ標準溶液で滴定してきめた試料の水の酸性の度合。酸性度。

さんど

さんど 【三度】
■一■ [1] (名)
(1)みたび。三回。「―の食事」
(2)〔音〕 音程の一。短三度,長三度,短三度より半音狭い減三度,長三度より半音広い増三度がある。
(3)「三度飛脚」の略。「そちが商売は―でないか/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
■二■ (接尾)
名詞に付いて,意味を強める。「縄でもくびれ込んで間違ひ―のある時は/歌舞伎・加賀鳶」

さんど=目

――目((サンドメ))の正直
最初の二回は失敗したりしてあてにならなくても,三回目はうまくゆくこと。

さんどいり

さんどいり [0] 【三度入り】
杯に用いる土器(カワラケ)。中くらいの大きさのもの。「間の物で十はい,―で十四はい/狂言・地蔵舞」

さんどう

さんどう [0] 【山童】
山育ちの子供。

さんどう

さんどう [0] 【賛同】 (名)スル
他人の説に同意すること。賛成。「大方の―を得た」「趣旨に―する」

さんどう

さんどう [0] 【算道】
(1)計算の方法。算術。算法。
(2)律令制における大学で教えた学科の一。算術を修める学問。

さんどう

さんどう [0] 【散瞳】
瞳孔が径4ミリメートル以上に散大すること。また,散大した状態。正常な眼では暗転や驚き・痛みなどの刺激で起こり,病的には緑内障などで起こる。
⇔縮瞳

さんどう

さんどう [0] 【桟道】
きりたった山腹や崖(ガケ)などに沿って,木材で棚のように張り出して設けた道。

さんどう

さんどう [0] 【参道】
神社や寺院に参拝する人のために作られた道。「表―」

さんどう

さんどう [0] 【参堂】 (名)スル
(1)寺社の堂に参ること。寺社に参詣すること。
(2)人の家を訪問することをへりくだっていう語。「―の上是非文芸上の御高話を伺ひたいから/吾輩は猫である(漱石)」
(3)僧堂に入ること。僧堂の一員として認められ,自分の場所を与えられること。

さんどう

さんどう [0] 【山道】
山の中の小さな道。やまみち。

さんどう

さんどう【賛同】
approval;→英和
support.→英和
〜を求め(得)る ask (obtain) a person's approval.〜を得て with a person's approval.

さんどう

さんどう【山道】
a mountain path[pass].

さんどう

さんどう [0] 【三道】
(1)〔礼記(祭統)〕
「三行(サンコウ)」に同じ。
(2)〔仏〕
 (ア)迷いをもつ衆生の生のこと。煩悩(ボンノウ)をもち,身口意の三業をなし,苦を得るので,惑道・業道・苦道とする。三種類の生存があるのではなく,三道で一つの生存をさす。輪廻(リンネ)の三道。
 (イ)三悪道。
 (ウ)真理を理解して,聖者の位にはいる見道,修練を積む修道,もはや学ぶことのない完成された境地である無学道。
(3)中古,大学の学問の三つの分野。明経・明法・算道。
(4)能を作るにあたっての三つの大切な条件,すなわち種(素材)・作(構成)・書(文を案じて書くこと)。世阿弥の用語。また,世阿弥の「能作書」の別名。

さんどう

さんどう [0] 【産道】
分娩時に,胎児が通る経路。

さんどう

さんどう【参道】
the approach to a shrine.→英和

さんどうやく

さんどうやく [3] 【散瞳薬】
瞳孔の散大を起こさせる薬。副交感神経の作用をその末端で遮断するアトロピン・ホマトロピン,交感神経の末端を興奮させるエピネフリン・エフェドリンなど。

さんどがさ

さんどがさ [4] 【三度笠】
菅笠の一。深く顔をおおう笠。三度飛脚が用いた。

さんどく

さんどく [0] 【三毒】
〔仏〕 人の心を毒する三つの根本的な煩悩(ボンノウ)。貪欲(トンヨク)・瞋恚(シンイ)・愚痴。貪瞋痴。

さんどく

さんどく [1][0] 【惨毒】 (名・形動)[文]ナリ
ひどく傷つける・こと(さま)。「財本を一朝悉(コトゴト)く烏有に帰せしむるが如き―なる大禍/明六雑誌 22」

さんどくしょう

さんどくしょう [0][4] 【酸毒症】
⇒アシドーシス

さんどぐり

さんどぐり [3] 【三度栗】
山野に自生する栗で,年に三度,実を結ぶといわれているもの。

さんどっかい

さんどっかい [3] 【三読会】
⇒読会(ドツカイ)

さんどびきゃく

さんどびきゃく [4] 【三度飛脚】
江戸時代,毎月三度,定期的に大坂・江戸間を往復した飛脚。
三度飛脚[図]

さんどまめ

さんどまめ [3] 【三度豆】
〔年に三度取れることから〕
インゲンマメの異名。

さんない

さんない [0][1] 【三内】
悉曇(シツタン)学で音声の調音点を内といい,それを喉(コウ)・舌・唇の三つに大別した総称。のち中国の音韻学にも取り入れられた。

さんない

さんない [1] 【山内】
(1)山の中。山中。
(2)寺の境内。寺内。

さんないおん

さんないおん [3] 【三内音】
悉曇(シツタン)学で,三内によって発声される音。k・g・ŋは喉内音,t・d・n は舌内音,p・b・m は唇内音とする類。

さんないまるやまいせき

さんないまるやまいせき 【三内丸山遺跡】
青森市南西部の縄文前期・中期の集落遺跡。中期の巨木柱と掘立柱建物群,盛土遺構や谷の投棄場が発掘され,土偶・樹皮籠・ヒスイ珠が出土。数百人規模の縄文巨大集落と墓地が推定されている。

さんなきぐるま

さんなきぐるま [5] 【三泣き車】
〔丁稚(デツチ)は苦労して泣き,仲仕は仕事を奪われて泣き,車はきしって泣くことから〕
荷車の一。車輪が小さく梶棒(カジボウ)が長く,車台の後方に鉄欄をつけて荷物の支えとする。

さんなく

さんなく [1] 【三悪】
「さんあく(三悪)」の連声。

さんなく

さんなく [1] 【三惑】
「さんわく(三惑)」の連声。

さんに

さんに [1] 【散位】
「さんい(散位)」の連声。

さんにち

さんにち [0] 【散日】
法会(ホウエ)の最終の日。

さんにゅう

さんにゅう [0] 【参入】 (名)スル
(1)貴人の住居など高貴な場所に入ること。「―するを許されぬは御疑念の筋ありと察せり/近世紀聞(延房)」
(2)加わること。入ること。「他社におくれて―した分野」

さんにゅう

さんにゅう [0] 【算入】 (名)スル
計算に加えること。一緒にして計算すること。「給料には残業料分も―してある」

さんにゅう

さんにゅう [0] 【酸乳】
牛乳などを乳酸発酵させた飲料。また,これに甘味料・香料などを加えた飲み物。乳酸飲料。

さんにゅう

さんにゅう【算入】
inclusion.→英和
〜する include;→英和
count in.

さんにゅうしょうへき

さんにゅうしょうへき [5] 【参入障壁】
ある産業に加わろうとする企業にとって,既存の企業が備えている優位性などが参入阻止要因になっていること。

さんにょう

さんにょう 【算用】
「さんよう(算用)」の連声。

さんにょらい

さんにょらい [3] 【三如来】
阿弥陀・釈迦・薬師の三つの如来。特に,三国伝来とされる長野善光寺の阿弥陀如来,嵯峨清涼寺の釈迦如来,京都因幡堂の薬師如来をいう。

さんにん

さんにん [3] 【三人】
人の数が三であること。

さんにん

さんにん【三人】
three people.‖三人組 a trio.三人寄れば文珠の知恵 Two heads are better than one.

さんにん=寄れば公界(クガイ)

――寄れば公界(クガイ)
人が三人集まればおおやけの場である。三人いる所で言ったり,したりしたことは,秘密にはできない,の意。三人寄れば人中(ヒトナカ)。

さんにん=寄れば文殊(モンジユ)の知恵

――寄れば文殊(モンジユ)の知恵
平凡な人でも三人が協力すれば,よい知恵が出るものだ。

さんにん=市虎(シコ)を成(ナ)す

――市虎(シコ)を成(ナ)す
「市(イチ)に虎(トラ)あり」に同じ。

さんにんかんじょ

さんにんかんじょ [5] 【三人官女】
雛(ヒナ)人形のうち,官女の姿をした三体一組の人形。

さんにんきちさ

さんにんきちさ 【三人吉三】
歌舞伎「三人吉三廓初買(サンニンキチサクルワノハツガイ)」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。お坊吉三・和尚吉三・お嬢吉三の三人の盗賊を主人公とし,百両の金と名刀庚申丸をめぐる白浪物。序幕大川端の場が有名。

さんにんごし

さんにんごし [3] 【三人輿】
⇒三枚肩

さんにんさんよう

さんにんさんよう [0] 【三人三様】
三人がそれぞれ違うこと。人それぞれであること。「―の考え方」

さんにんしまい

さんにんしまい 【三人姉妹】
〔原題 (ロシア) Tri sestry〕
チェーホフの戯曲。四幕。1901年初演。モスクワに行くことを夢見ながら,地方都市の生活と恋愛の中で,姉妹たちの希望は次々に消える。

さんにんしょう

さんにんしょう【三人称】
《文》the third person.

さんにんしょう

さんにんしょう [3] 【三人称】
文法で,話し手(書き手)・聞き手(読み手)以外の人または物に関することを示すものをいう。日本語では,代名詞についてだけいう。話し手(書き手)および聞き手(読み手)以外の第三者(人および物)を指すもの。「これ」「それ」「あれ」「彼」「彼女」など。他称。

さんにんじょうご

さんにんじょうご [5] 【三人上戸】
怒り上戸・泣き上戸・笑い上戸の三人。

さんにんづかい

さんにんづかい [5] 【三人遣い】
操り人形の操法の一。一体の手遣い人形を,首(カシラ)と右手を主遣(オモヅカ)いが,左手を左遣いが,両足を足遣いがそれぞれ担当して操作するもの。1734年,「蘆屋道満大内鑑」上演のときから行われたという。日本独特の形式。現在,文楽座に伝承されているのがその代表。

さんにんばり

さんにんばり [0] 【三人張(り)】
三人がかりで弦を張るような強弓。「弓は―,矢束(ヤヅカ)は十三束(ゾク)/保元(中)」

さんにんほうし

さんにんほうし 【三人法師】
御伽草子。二巻。作者未詳。室町後期成立。高野山に修行する三人の法師が,遁世(トンセイ)の由来を懺悔(ザンゲ)する。三人懺悔の冊子。

さんぬ

さんぬ [1] 【三有】
〔「さんう(三有)」の連声〕
〔仏〕
(1)「三界」に同じ。
(2)現在と未来の間の生存を三種に分けたもの。現在の本有,未来の当有,本有と当有の中間の中有。
→有(ウ)

さんぬる

さんぬる 【去んぬる】 (連体)
〔「去りぬる」の転〕
過ぎ去った。去る。「又―十三日神輿射奉りし武士六人/平家 1」「―五月十日に帰国」
〔現代語では文章語的な言い方〕

さんね

さんね [1] 【三会】
「さんえ(三会)」の連声。

さんね

さんね [1] 【三慧】
「さんえ(三慧)」の連声。

さんね

さんね [1] 【三衣】
「さんえ(三衣)」の連声。

さんねつ

さんねつ [0] 【三熱】
〔仏〕 畜生道で,竜・蛇が受ける三つの苦しみ。熱風に骨肉を焼かれること,悪風に居所や衣服を奪われること,金翅鳥(コンジチヨウ)に食われること。

さんねん

さんねん [0] 【三年】
三年間。みとせ。また,長い年月。「石の上にも―」

さんねん

さんねん【三年生】
a 3rd-year student;a junior (4年制大学の).→英和

さんねん=飛ばず鳴かず

――飛ばず鳴かず
将来の活躍を期してじっと機会を待っていること。
〔楚の荘王が三年間酒色に耽って政治を顧みないのを臣下が諫(イサ)めると,王は「飛べば天まで上がり,鳴けば必ず人を驚かすだろう」と答えたという「史記(楚世家)」などの故事から〕

さんねんき

さんねんき [3] 【三年忌】
「三回忌」に同じ。

さんねんざか

さんねんざか [3] 【三年坂】
転ぶと三年以内に死ぬという迷信のある坂。東京芝高輪(タカナワ)・京都清水寺などにある。

さんねんだけ

さんねんだけ [3] 【三年竹】
生え出て三年目の竹。矢竹にするには三年目に切るのがよいという。

さんねんのも

さんねんのも 【三年の喪】
昔,中国で父母の喪。

さんねんふさがり

さんねんふさがり [5] 【三年塞り】
暦注で,大将軍の方位。また,しばらく開運の見込みがないこと。

さんねんみそ

さんねんみそ [5] 【三年味噌】
仕込んで三年目の味噌。熟成して,うまくなった味噌。

さんねんみつき

さんねんみつき [5] 【三年三月】
長い年月にたとえていう語。「酒屋の門に―お立ちあそばさいでも,あがらぬ酒には酔はぬ道理/滑稽本・浮世床 2」

さんのいた

さんのいた [4] 【三の板】
兜(カブト)の錣(シコロ)や鎧(ヨロイ)の草摺(クサズリ)・袖の,上から三枚目の板。

さんのいと

さんのいと [4] 【三の糸】
三味線の,最も細く,最も高音を出す糸。正面から見て右端の糸。

さんのう

さんのう サンワウ 【山王】
〔「山王権現」の略〕
(1)滋賀県大津市坂本にある日吉(ヒエ)大社の別名。「さらば―の御輿を振り奉らん/義経記 3」
(2)東京都千代田区永田町の日枝(ヒエ)神社の別名。「―様はおれが贔屓だから/滑稽本・浮世床(初)」

さんのう

さんのう [3] 【三皇】
⇒さんこう(三皇)

さんのう

さんのう [3] 【三王】
「さんおう(三王)」の連声。

さんのういちじつしんとう

さんのういちじつしんとう サンワウ―シンタウ 【山王一実神道】
⇒日吉神道(ヒエシントウ)

さんのうごんげん

さんのうごんげん サンワウ― 【山王権現】
日吉(ヒエ)・日枝両神社の祭神。また,その神社の別名。

さんのうしちしゃ

さんのうしちしゃ サンワウ― [6] 【山王七社】
大津市坂本の日吉(ヒエ)大社の本山・摂社・末社の二一神社を上・中・下それぞれ七社ずつに三区分していう呼び名。上は大宮・二宮・聖真子・八王子・客人・十禅師・三宮,中は牛御子・大行事・新行事・早尾・下八王子・王子宮・聖女,下は小禅師・山未・気比・岩滝・剣宮・大宮竈殿・二宮竈殿。特に,上七社をいうことが多い。七社。山王二十一社。七所。

さんのうだいがく

さんのうだいがく 【産能大学】
私立大学の一。日本能率学校を源として1978年(昭和53)産業能率大学として設立。89年(平成1)現名に改称。本部は伊勢原市。

さんのうとりい

さんのうとりい サンワウ―ヰ [5] 【山王鳥居】
鳥居の様式の一。笠木(カサギ)の中央に棟柱を建てて合掌形の破風を架したもの。日吉(ヒエ)山王権現の鳥居から始まったという。合掌鳥居。総合鳥居。

さんのうにじゅういっしゃ

さんのうにじゅういっしゃ サンワウニジフイツ― [3][1][1] 【山王二十一社】
⇒山王七社(サンノウシチシヤ)

さんのうま

さんのうま [5] 【三の午】
二月に三回午の日があるとき,その最後の午の日。[季]春。
→初午
→二の午

さんのうまつり

さんのうまつり サンワウ― 【山王祭】
山王権現の例祭。
(1)滋賀県大津市坂本の日吉(ヒエ)大社の例祭。四月一四日(古くは陰暦四月中の申の日)を中心に行われる。日吉祭。[季]春。
(2)東京都千代田区永田町にある日枝神社の例祭。六月一五日を中心に行われる。日本三大夏祭の一。

さんのおり

さんのおり [0] 【三の折】
百韻の連歌・連句で,懐紙の三枚目の称。三の懐紙。

さんのかわり

さんのかわり [0] 【三の替(わ)り】
(1)芝居興行で,演目の三度目の替わり。
(2)江戸時代,京坂の歌舞伎で,顔見世・初春(ハツハル)に続く三月の興行。[季]春。

さんのきり

さんのきり [5][0] 【三の切り】
〔「三段目の切り」の略〕
義太夫節で,時代物の五段中,第三段目の後半の語り場。一曲の葛藤の最高頂の場面で,語り方も至難とされ,一座の最高位の太夫が語る。

さんのず

さんのず 【三の図・三の頭】
〔「三頭(サンズ)」から転じて〕
人の尻の上部。「尻,―まで引つからげ/浄瑠璃・油地獄(下)」

さんのぜん

さんのぜん [3][0] 【三の膳】
本膳料理で,本膳(一の膳)・二の膳の次に出す膳。客の方から見て本膳の左側に置く。

さんのつづみ

さんのつづみ [0] 【三の鼓】
細腰鼓(サイヨウコ)の一種。雅楽で主として高麗楽(コマガク)に用いられ演奏をリードする。床上に横たえ古くは両手で打ったが,現在は桴(バチ)で一面のみを打つ。

さんのとり

さんのとり [0][3] 【三の酉】
一一月の三度目の酉の日。酉の日が三度ある年は火事が多いとされる。[季]冬。

さんのへ

さんのへ 【三戸】
青森県南東部,三戸郡の町。南部藩発祥の地で,藩政時代は旧奥州街道の宿場町として繁栄。現在はリンゴの産地。

さんのま

さんのま [0] 【三の間】
(1)貴族の邸宅で,「次の間」に続く奥向きの部屋。特に,江戸城大奥の奥女中の居室。また,その奥女中の職名。
(2)和船で,船首から三番目と四番目の船梁で仕切られている部分。

さんのまつ

さんのまつ [4] 【三の松】
能舞台橋懸かりの白洲に植えられた三本の松のうち揚げ幕に最も近い松。懸かりの松。
→能舞台

さんのまる

さんのまる [0] 【三の丸】
城郭で,二の丸の外側の曲輪(クルワ)。三の郭(クルワ)。

さんのみや

さんのみや 【三宮】
神戸市中央区,同市随一の繁華街。

さんのめし

さんのめし [5] 【産の飯】
「産(ウブ)立て飯(メシ)」に同じ。

さんはかせ

さんはかせ [3] 【算博士】
律令制で,大学寮で算術を教授する教官。平安時代以後,三善・小槻(オヅキ)二氏の世襲。

さんはかせ

さんはかせ [3] 【三博士】
(1)三人の秀でた学者。
→寛政の三博士
(2)新約聖書マタイ福音書二章に登場する三人の占星術の学者。
→マギ
→三王礼拝(サンオウレイハイ)

さんはんきかん

さんはんきかん [6][5] 【三半規管】
⇒半規管(ハンキカン)

さんば

さんば 【三馬】
⇒式亭三馬(シキテイサンバ)

さんば

さんば 【散飯・生飯】
「さば(生飯)」に同じ。

さんば

さんば【産婆(術)】
a midwife(ry).→英和
〜役を勤める assist <in the formation of a Cabinet> .→英和

さんば

さんば [0] 【産婆】
助産婦の旧称。

さんばい

さんばい [1] 【三杯・三盃】
三つの器に入る,酒・飯などの分量。「駆け付け―」

さんばい

さんばい
田の神の名。「―に御酒参らせうや/田植草紙」「―降ろし」
〔「三杯」「三拝」「三把」などと書かれる〕

さんばい

さんばい【三倍】
three times.〜にする[なる]treble.→英和

さんばいきげん

さんばいきげん 【三盃機嫌】
ほろ酔い気分。「飛魚のむしり肴,取いそぎて―/浮世草子・五人女 1」

さんばいず

さんばいず [3] 【三杯酢】
加減酢の一。同量の酢・醤油・味醂(ミリン)を混ぜ合わせたもの。

さんばいたい

さんばいたい [0] 【三倍体】
基本の染色体数の三倍の染色体数をもつ生物体。四倍体と二倍体との交雑によって生じ,不稔性になることが多い。種なし果実の育成に利用。ヒガンバナ・セイヨウタンポポなどには自然にも存在し,これらは無性生殖によってふえる。

さんばがらす

さんばがらす【三羽烏】
a trio.→英和

さんばがらす

さんばがらす [4] 【三羽烏】
ある集団で,特にすぐれた三人。「漱石門下の―」

さんばがわ

さんばがわ 【三波川】
群馬県南西部を北東流する神流(カンナ)川の支流。三波石や地質学用語の三波川結晶片岩・三波川変成帯の語を生んだ。

さんばがわへんせいたい

さんばがわへんせいたい 【三波川変成帯】
関東山地および西南日本外帯に分布する結晶片岩を主とする変成岩地帯。中生代白亜紀後半の造山運動によって形成されたといわれる。
〔三波川(神流(カンナ)川の支流)流域に産する結晶片岩を三波川結晶片岩と呼んだことに由来する〕
→三波石

さんばし

さんばし [0] 【桟橋】
(1)港で,船を横づけにするために陸から海に突き出して設けた構造物。
(2)建築現場で,高い所へ登るための勾配のある足場。

さんばし

さんばし【桟橋】
a (landing) pier;→英和
a landing stage;a wharf[quay](埠頭).→英和
〜に横付けになる come alongside the pier.

さんばしりょう

さんばしりょう [4] 【桟橋料】
船舶の係留,貨物の積み降ろしなどに桟橋を使用する料金。

さんばしわたし

さんばしわたし [5] 【桟橋渡し】
売買した貨物の受け渡しを,船舶着港の桟橋で陸揚げの際に行うこと。その後は,その貨物に関するすべての費用や危険負担は買い手の側に移る。

さんばじゅつ

さんばじゅつ [3] 【産婆術】
〔(ギリシヤ) maieutikē〕
ソクラテスの問答法のこと。自らは積極的なロゴスを産み得ないが,対話によって相手のロゴスの産出を手伝い,また産まれたロゴスの吟味を行うことを,産婆の仕事にたとえて呼んだ語。
→問答法

さんばせき

さんばせき [3] 【三波石】
群馬・埼玉の県境を流れる神流(カンナ)川中流の峡谷に見られる美しい結晶片岩。天然記念物。

さんばそう

さんばそう [0] 【三番叟】
(1)能の「翁(オキナ)」の役名。狂言方が勤める。
(2)能の「翁」を,三番叟の部分のみ舞踊化した歌舞伎所作事。舌出し三番・操り三番・雛鶴(ヒナヅル)三番・晒(サラシ)三番・二人三番など,趣向を変えたものが作られた。
(3)最初。手始め。「まず―に卵焼きで酒を持つて来る/洒落本・仇手本」

さんばそうぐも

さんばそうぐも [6] 【三番叟蜘蛛】
コガネグモの別名。

さんばつ

さんばつ [0] 【傘伐】
林業で,次代の樹木をうまく育てるために親木を残して伐採し,親木の下に稚樹を天然更新させること。
→皆伐(カイバツ)

さんばばあ

さんばばあ [4] 【三婆】
歌舞伎の老母役で難役とされる三役。「本朝廿四孝」または「信州川中島合戦」の勘助の母,「近江源氏先陣館」の微妙(ミミヨウ),「菅原伝授手習鑑」の覚寿。

さんばやく

さんばやく [0] 【産婆役】
新しい組織などをつくるとき,当初からかかわって成立を助ける役。また,その人。普通,表面に出ない。

さんばら

さんばら [0] 【三跋羅】
〔梵 saṃvara〕
戒律のこと。

さんばら

さんばら [0]
結っている髪がくずれてふり乱れていること。

さんばらがみ

さんばらがみ [0][4] 【さんばら髪】
〔「ざんばらがみ」とも〕
ふり乱れた髪。

さんばら髪

さんばらがみ [0][4] 【さんばら髪】
〔「ざんばらがみ」とも〕
ふり乱れた髪。

さんばり

さんばり [0] 【桟梁】
櫓門(ヤグラモン)や長屋門の冠木(カブキ)の上に直角にのせた梁。

さんばん

さんばん [0] 【算盤】
(1)和算の計算器具。盤上に縦横に線を引いて作った正方形の中に算木を置いて計算をする。
(2)そろばん。

さんばん

さんばん [0] 【三ばん】
俗に,選挙で当選するのに必要な三つのもの。地盤(選挙民とのつながり)と看板(肩書き)と鞄(カバン)(選挙資金)をいう。

さんばん

さんばん [0] 【三番】
(1)順序・順位が第三であること。
(2)取組・番組などの数が三であること。

さんばんがしら

さんばんがしら [5] 【三番頭】
江戸幕府の小姓組番頭・書院番頭・大番頭の総称。

さんばんしょうぶ

さんばんしょうぶ [5] 【三番勝負】
三回戦って勝負を決めること。

さんばんだいこ

さんばんだいこ [5] 【三番太鼓】
近世,大坂新町の遊郭で,門を閉じる合図の太鼓。時代によって一定しないが午後一〇時頃から午前二時頃までであった。仕舞い太鼓。

さんばんちゃ

さんばんちゃ [3] 【三番茶】
二番茶のあとに出た新芽を摘んで製する茶。

さんばんめもの

さんばんめもの [0] 【三番目物】
能楽で,五番立番組の三番目に演じられる曲の総称。優美な女性や草木の霊を主人公とする曲が多い。

さんぱ

さんぱ [1] 【散播・撒播】 (名)スル
〔「撒播(サツパ)」の慣用読み〕
田畑に種子を一様にばらまくこと。「牧草の種を―する」

さんぱい

さんぱい [0] 【酸敗】 (名)スル
(1)油脂が空気や水分との接触,光・熱・細菌などによって分解・酸化し,不快なにおいを生じるとともに,すっぱくなること。
(2)食べ物が腐敗し,すっぱくなること。「―した牛乳」

さんぱい

さんぱい【参拝】
⇒参詣(けい).

さんぱい

さんぱい [0] 【参拝】 (名)スル
神社に行って拝むこと。寺にもいう。「明治神宮に―する」

さんぱい

さんぱい [0] 【三拝】 (名)スル
三度拝礼すること。また,何度も拝礼すること。「神前で―する」

さんぱいきゅうはい

さんぱいきゅうはい【三拝九拝する】
bow many times;prostrate oneself.

さんぱいきゅうはい

さんぱいきゅうはい [0] 【三拝九拝】 (名)スル
(1)三拝と九拝の礼。転じて何度も頭を下げること。「―して頼み込む」
(2)手紙文などの末尾に記して敬意を表す語。

さんぱく

さんぱく [1] 【三白】
(1)正月に降る雪。
(2)馬の四肢のうち,三肢の下部の白色のもの。
(3)「三白眼」の略。

さんぱくがん

さんぱくがん [4] 【三白眼】
黒目が上方に寄って,左右と下方の三方が白目になっているもの。凶相という。三白。

さんぱちしきほへいじゅう

さんぱちしきほへいじゅう [8] 【三八式歩兵銃】
小銃の一。明治38年に採用された旧陸軍の歩兵銃。

さんぱつ

さんぱつ [0] 【散発】 (名)スル
(1)弾丸を間をおいて撃つこと。
(2)物事が連続・集中せず,間をおいて起こること。「放火事件が―する」

さんぱつ

さんぱつ [0] 【散髪】 (名)スル
(1)髪を刈り,形を整えること。調髪。「―に行く」「―してもらう」
(2)元結(モトユイ)を結わずに下げた,乱れた髪。ちらし髪。
(3)「斬髪」に同じ。
(4)「散切り」に同じ。

さんぱつ

さんぱつ【散髪する】
have one's hair cut;have a haircut.→英和

さんぱつ

さんぱつ【散発】
《野》scattered hits.〜的スト a sporadic strike.

さんぱつだっとうれい

さんぱつだっとうれい [7] 【散髪脱刀令】
髷(マゲ)を落とし刀を帯びないことを自由に認めて,結髪・帯刀の旧弊を廃した法令。1871年(明治4)公布。

さんぱつや

さんぱつや [0] 【散髪屋】
床屋(トコヤ)。理髪店。

さんぱん

さんぱん 【散飯・生飯】
⇒さば(生飯)

さんぱんごはんうんどう

さんぱんごはんうんどう 【三反五反運動】
中華人民共和国成立後,1951年末から52年にかけて行われた,公務員の三害(汚職・浪費・官僚主義)と資本家の五害(贈収賄,脱税,国家資産の横領,原料のごまかし,国家の経済情報の盗漏)への大衆的反対闘争。

さんぱんしゅぎ

さんぱんしゅぎ [5] 【三反主義】
1932年(昭和7)結成の社会大衆党の掲げた政策。反共産主義・反資本主義・反ファシズムをその内容とする。

さんぱんのらん

さんぱんのらん 【三藩の乱】
中国,清初の1673年,漢人の雲南の呉三桂,広東の尚之信,福建の耿精忠(コウセイチユウ)の三藩王が起こした反乱。1681年康煕帝が鎮定し,清朝の中国支配を確立。

さんひめ

さんひめ [1] 【三姫】
歌舞伎の姫役で難役とされる三役。「鎌倉三代記」の時姫,「本朝廿四孝」の八重垣姫,「祇園祭礼信仰記」の雪姫。

さんび

さんび [1] 【酸鼻】 (名)スル
〔鼻に痛みを感じて涙が出ることから〕
ひどく心を痛めて悲しむこと。また,いたましくむごたらしいこと。また,そのさま。「―をきわめる」「わたくしは―に堪へない/伊沢蘭軒(鴎外)」「記憶に止つてゐるのは…田之助の―すべき運命である/うづまき(敏)」

さんび

さんび [1] 【賛美・讃美】 (名)スル
ほめたたえること。「偉業を―する」

さんび

さんび【賛美する】
praise;→英和
glorify;→英和
extol.賛美者 an admirer;an adorer.

さんびか

さんびか [0] 【賛美歌・讃美歌】
キリスト教で,神をたたえる歌。主としてプロテスタント教会で典礼に使われる歌をいう。賛歌。聖歌。

さんびか

さんびか【賛美歌】
<sing> a hymn.→英和

さんびしん

さんびしん [3] 【三美神】
〔英 three Graces; (ギリシヤ) Kharites〕
ギリシャ神話における美と優雅の女神たちカリテス(単数形,カリス)。普通,アグライア(輝き)・エウフロシュネー(喜び)・タレイア(花の盛り)の三女神を指す。美しい若い娘の姿で表される。

さんびゃく

さんびゃく [1] 【三百】
(1)百の三倍。
(2)「三百代言」の略。
(3)銭三百文。また,わずかな金額の意。「―をすてたら助かるものを/咄本・御前男」

さんびゃくしょこう

さんびゃくしょこう [5] 【三百諸侯】
〔江戸時代,大名の数がおよそ三百であることから〕
大名のすべて。

さんびゃくだいげん

さんびゃくだいげん [5] 【三百代言】
(1)〔明治初期に,資格のない代言人(弁護士)をののしった語から〕
もぐりの代言人。また,弁護士をののしっていう語。
(2)詭弁(キベン)を弄すること。また,その人。

さんびゃくだいげん

さんびゃくだいげん【三百代言】
a pettifogger.→英和

さんびゃくだな

さんびゃくだな 【三百店】
江戸時代,江戸で家賃三百文ほどの安い借家。

さんびゃくねんさい

さんびゃくねんさい【三百年祭】
a tercentenary;→英和
a tercentennial;→英和
the three-hundredth anniversary.

さんびょう

さんびょう [0] 【三病】
(1)〔仏〕
 (ア)心をくもらす三つの病気。貪(トン)病・瞋(シン)病・痴病。
→三毒

 (イ)仏道に導くことの困難な三種の人。謗大乗・五逆罪・一闡提(イツセンダイ)。
(2)三つの難病。癩(ライ)・くつち・てんごう。[日葡]
(3)絵画で,筆遣いの三つの欠点。すなわち,枝(弱々しく平凡なこと)・刻(ごつごつしてかどだつこと)・結(すらすら運ばないこと)。

さんびょうし

さんびょうし【三拍子】
《楽》triple time;the three important conditions (三条件).〜揃った all-(a)round;ideal.→英和

さんびょうし

さんびょうし [3] 【三拍子】
(1)音楽で,原則として強・弱・弱の三拍で一単位となる拍子。
(2)小鼓・大鼓(オオカワ)・太鼓(または笛)の三種の楽器でとる拍子。
(3)三つの必要な条件。

さんびょうし=揃(ソロ)う

――揃(ソロ)・う
(1)三つの大切な条件がととのっている。「攻走守の―・った好選手」
(2)飲酒・賭博・女郎買いの三つの悪癖が備わる。「―・つて息子身が持てず/柳多留 75」

さんびょうどうかん

さんびょうどうかん [5] 【三平等観】
「入我我入(ニユウガガニユウ)」に同じ。

さんぴ

さんぴ [1] 【三碑】
(1)有名な三つの古碑。陸前国多賀城碑・上野(コウズケ)国多胡碑・下野(シモツケ)国那須国造(クニノミヤツコ)碑。
(2)上野の三碑。多胡碑・山上碑・金井沢碑。

さんぴ

さんぴ【賛否】
approval or disapproval;yes or no.〜を問う put <a matter> to the vote (投票で).→英和
賛否両論 pros and cons.

さんぴ

さんぴ [1] 【賛否】
賛成と不賛成。「―両論」「―を問う」

さんぴつ

さんぴつ [0][1] 【三筆】
三人のすぐれた書家。特に,嵯峨天皇・橘逸勢(タチバナノハヤナリ)・空海の三人。ほかに,藤原行成・藤原行能・藤原行尹(ユキタダ)(世尊寺流),本阿弥光悦・近衛信尹(ノブタダ)・松花堂昭乗(寛永の三筆),隠元・即非・木庵(黄檗(オウバク)の三筆)などをいう。

さんぴつ

さんぴつ [0] 【算筆】
勘定と読み書き。読み書き算盤(ソロバン)。

さんぴょう

さんぴょう [0] 【賛評】
ほめたたえる批評をすること。

さんぴょう

さんぴょう [0] 【散票】
(1)選挙の開票の際,当落の決定後に残っている票。
(2)選挙で,ある候補者に対して,あちこちの投票所に少しずつ投じられた票。また,特定の政党や候補者に投票が集中しないこと。

さんぴら

さんぴら [0] 【三平】
(1)備前の刀工の三名人。高平(タカヒラ)・助平(スケヒラ)・包平(カネヒラ)。
(2)藤原基経の子,時平(トキヒラ)・仲平(ナカヒラ)・忠平(タダヒラ)。

さんぴん

さんぴん [1] 【三品】
(1)三種の物。みしな。
(2)三つの品格。書画の神品・妙品・能品。また,士の道徳に志すこと,功名に志すこと,富貴に志すこと。

さんぴん

さんぴん【産品】
a product.→英和
主要産品 staple products.

さんぴん

さんぴん [0][1] 【産品】
生産される品。産出する品物。さんひん。「一次―」

さんぴんとりひきじょ

さんぴんとりひきじょ 【三品取引所】
大阪の綿花・綿糸・綿布の三品を扱う取引所。1893年(明治26)設立。

さんふ

さんふ [1][0] 【算賦】
中国,秦・漢代に行われた人頭税。一五歳以上五六歳までの男女に課され,国家の重要な財源であった。

さんふきょ

さんふきょ [3] 【三不去】
〔大戴礼(本命)〕
妻を離別することができない三つの場合。帰る所のない場合,舅(シユウト)・姑(シユウトメ)の喪をつとめた場合,結婚後に富貴になった場合。

さんふくせん

さんふくせん [3] 【三複線】
複線が三組平行している線路。

さんふこう

さんふこう [3][4] 【三不孝】
三つの親不孝。すなわち,親を悪事にひき入れること,貧しいまま親が老年になっても官途につかないこと,結婚しないで子供もなく家系を断絶すること。

さんふじんか

さんふじんか【産婦人科】
obstetrics and gynecology.産婦人科医 an obstetrician (産科);→英和
a gynecologist (婦人科).

さんふじんか

さんふじんか [0] 【産婦人科】
産科と婦人科とを扱う医学の一分科。妊娠・出産や女性の生殖器に関する病気の診断・治療・予防・研究を対象とする。

さんふせいさく

さんふせいさく [4] 【三不政策】
台湾が中国との関係を律する原則として掲げている政策。中国とは接触せず・交渉せず・妥協せずの三原則。しかし1980年代後半から実質的な交流が盛んになっている。
→三通政策

さんふどう

さんふどう [3] 【三不動】
(1)高野山明王院の赤不動,大津三井寺の黄不動,京都青蓮(シヨウレン)院の青不動の三つの仏画の総称。
(2)東京の,目黒不動・目白不動・目赤不動の称。

さんふわく

さんふわく [3] 【三不惑】
酒・女・金銭に惑わないこと。

さんぶ

さんぶ [1] 【三部】
(1)三つの部分・部門。「全編を―に分かつ」
(2)〔仏〕
 (ア)「三部経」の略。
 (イ)密教で,仏部・蓮華部・金剛部,または金剛界・胎蔵界・蘇悉地法の総称。

さんぶ

さんぶ 【山武】
千葉県中部,山武郡の町。下総(シモウサ)台地を占め,山武杉の産地。

さんぶいちぎんのう

さんぶいちぎんのう [6] 【三分一銀納】
江戸時代,上方において田畑の年貢の三分の一を銀で納めた制度。

さんぶいっそう

さんぶいっそう [1] 【三武一宗】
中国仏教史上,大規模な仏教弾圧を行なった四人の天子。北魏の太武帝,北周の武帝,唐の武宗,後周の世宗。

さんぶかい

さんぶかい [3] 【三部会】
僧侶・貴族・平民の議員で構成されるフランスの身分制議会。1302年成立とされ,絶対王政確立により1614年閉鎖。再開された1789年,討議形式をめぐって紛糾し,フランス革命の端緒と成る。

さんぶかなしょう

さんぶかなしょう 【三部仮名鈔】
鎌倉時代の僧向阿の著した「帰命本願鈔」「西要鈔」「父子相迎鈔」の総称。浄土宗の教義を説く。

さんぶがっしょう

さんぶがっしょう【三部合唱】
a (vocal) trio.

さんぶがっしょう

さんぶがっしょう [4] 【三部合唱】
三つの声部から成る合唱。

さんぶきょう

さんぶきょう [0] 【三部経】
相互に密接な関係をもつとされる三つの経典。法華三部経(法華経・無量義経・観普賢経),大日三部経(大日経・金剛頂経・蘇悉地経),浄土三部経(無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経),鎮護国家三部経(法華経・仁王経・金光明経),弥勒三部経(仏説観弥勒菩薩上生兜率天経・仏説弥勒下生経・仏説弥勒大成仏経)など。

さんぶぎょう

さんぶぎょう [3] 【三奉行】
江戸幕府の寺社奉行・町奉行・勘定奉行の総称。

さんぶけいしき

さんぶけいしき [4] 【三部形式】
最も基礎的な音楽形式の一。八小節を一単位とする三つの楽節によって構成され,A(呈示)― B(対照)― A(再現)の形をとる。三部分形式。

さんぶさく

さんぶさく【三部作】
a trilogy.→英和

さんぶさく

さんぶさく [3] 【三部作】
独立していながら相互に関連し合い,一つのまとまりをなす三つの作品。漱石の「三四郎」「それから」「門」や,「地獄編」「煉獄編」「天国編」より成るダンテの「神曲」など。

さんぶしんとう

さんぶしんとう [4] 【三部神道】
唯一神道と両部神道と本迹(ホンジヤク)縁起神道をいう。三種神道。三家神道。

さんぶっしん

さんぶっしん [3] 【三仏身】
「三身(サンシン)」に同じ。

さんぶっせい

さんぶっせい 【三仏斉】
⇒シュリービジャヤ

さんぶつ

さんぶつ [0] 【讃仏】
〔仏〕 仏の功徳をたたえること。

さんぶつ

さんぶつ [0] 【産物】
(1)その土地に産する品物。「この地方の―」
(2)あることの結果として生み出されたもの。

さんぶつ

さんぶつ【産物】
a product;→英和
produce (集合的);→英和
[成果]a result;→英和
an outcome.→英和

さんぶつえ

さんぶつえ [4][3] 【讃仏会】
真宗で,春秋の彼岸に仏の功徳をたたえる法会(ホウエ)。

さんぶつかいしょ

さんぶつかいしょ [5] 【産物会所】
⇒国産会所(コクサンカイシヨ)

さんぶつげ

さんぶつげ [4] 【讃仏偈】
〔仏〕 仏の功徳をほめたたえた偈頌(ゲジユ)。

さんぶつじ

さんぶつじ 【三仏寺】
鳥取県三朝(ミササ)町にある天台宗の寺。山号は美徳山。慶雲年間(704-708)役小角(エンノオヅノ)の開創という。849年円仁が中興。山全体が修験道の行場。懸崖(ケンガイ)の岩窟に懸け造りで建てられた奥の院の投入(ナゲイリ)堂は国宝。

さんぶつじょう

さんぶつじょう [3] 【讃仏乗】
〔仏〕
(1)仏乗を賛嘆すること。
(2)仏法をほめたたえて人を教化すること。

さんぶつど

さんぶつど [3] 【三仏土】
〔仏〕 三身仏のいる三つの仏土。すなわち法身仏のいる法性(ホツシヨウ)土,報身仏のいる受用土,応身仏のいる変化(ヘンゲ)土。三土。

さんぶつぼだい

さんぶつぼだい [5] 【三仏菩提】
〔仏〕 仏の三身(法身・報身・応身)の三種の仏果。

さんぶのだいほう

さんぶのだいほう 【三部の大法】
密教で,金剛界・胎蔵界・蘇悉地法の三部の修行。

さんぶのひきょう

さんぶのひきょう 【三部の秘経】
天台密教で,大日経・金剛頂経・蘇悉地経の三部の経典。

さんぶのほんしょ

さんぶのほんしょ 【三部の本書】
先代旧事本紀・古事記・日本書紀の三書。唯一神道で根本経典とした。

さんぶん

さんぶん [0] 【三分】 (名)スル
三つにわけること。「期間を―する」

さんぶん

さんぶん【散文】
prose.→英和
〜的 prosaic.→英和
〜で書く write in prose.→英和
‖散文詩 a prose poem.散文体 prose style.

さんぶん

さんぶん【三分する】
divide into three (parts).三分の一 one[a]third.

さんぶん

さんぶん [0] 【散文】
韻律・字数・句法などに制限のない通常の文章をいう。小説・随筆・日記・論文・手紙などに用いられる文章。
⇔韻文

さんぶん

さんぶん [0] 【惨聞】
いたましいうわさ。

さんぶんし

さんぶんし [3] 【散文詩】
散文の形式で書かれた詩。

さんぶんていそく

さんぶんていそく [0] 【三分鼎足】
〔史記(淮陰侯伝)〕
三者が天下を三分して,ほぼ同じ勢力をもつこと。鼎立。

さんぶんてき

さんぶんてき [0] 【散文的】 (形動)
(1)散文のようであるさま。
(2)しみじみとした味わいや奥行が感じられないさま。また,まとまりのないさま。「―な風景」

さんぶんほう

さんぶんほう [3] 【三分法】
全体を三つに分けて考える考え方。人間を霊魂・肉体・精神から成ると考える類。

さんぷ

さんぷ [1][0] 【散布・撒布】 (名)スル
〔「撒布(サツプ)」の慣用読みから〕
ふりかけること。まきちらすこと。「薬剤を―する」「―剤」

さんぷ

さんぷ【散布する】
scatter;→英和
sprinkle;→英和
spread.→英和
散布薬 a dusting powder.

さんぷ

さんぷ【産婦】
a woman in childbed;a woman in her confinement.

さんぷ

さんぷ [1] 【三府】
東京府・京都府・大阪府の総称。1943年(昭和18)東京府は東京都となる。「―四十三県」

さんぷ

さんぷ [1] 【参府】 (名)スル
江戸時代,大名が江戸に参勤したこと。また,江戸に出ること。

さんぷ

さんぷ [1] 【産婦】
出産前後の女性。

さんぷ

さんぷ [1] 【散布】 (名)スル
(1)方々にちらばってあること。「ところどころに―する村落/破戒(藤村)」
(2)「撒布(サンプ)」に同じ。

さんぷう

さんぷう [0] 【山風】
山から吹き下ろす風。やまかぜ。

さんぷう

さんぷう 【杉風】
⇒杉山(スギヤマ)杉風

さんぷく

さんぷく [0] 【山腹】
山頂と山麓との間の部分。山の中腹。

さんぷく

さんぷく【山腹】
<on> a hillside;→英和
a mountainside.→英和

さんぷく

さんぷく [0] 【三福】
〔仏〕 観無量寿経に説く,福徳を招く三種の善行。世間的善行である世福,戒律を保つ戒福,自利利他の行にはげむ行福の総称。

さんぷく

さんぷく [0][1] 【三伏】
初伏(夏至後の三度目の庚(カノエ)の日)・中伏(四度目の庚の日)・末伏(立秋後初めての庚の日)の総称。最も暑い時期。[季]夏。「―の候」

さんぷくつい

さんぷくつい [4][3] 【三幅対】
〔「さんぶくつい」とも〕
(1)三幅で一組みの掛物。
(2)三つで一組みになるもの。

さんぷくでん

さんぷくでん [4][3] 【三福田】
〔仏〕 福徳を生ずる三種の田の意。敬田(キヨウデン)・恩田・悲田の総称。

さんぷど

さんぷど [3] 【散布度】
統計データの散らばりの程度を表す数値。データの範囲・分散・平均偏差・標準偏差などがある。

さんぷのよう

さんぷのよう 【三釜の養】
〔一釜は日本の六斗四升。曾子が,親の存命中は薄給でも孝養を尽くせて楽しかったが,のちに高給を得たときは親の死後で,孝養が尽くせず悲しかったといったという「荘子(寓言)」にある故事から〕
薄給の身で親に孝養を尽くすこと。

さんぷんき

さんぷんき [3] 【散粉機】
粉末の薬剤などを散布する機械。

さんへいほうのていり

さんへいほうのていり サンヘイハウ― 【三平方の定理】
「ピタゴラスの定理」に同じ。

さんべさん

さんべさん 【三瓶山】
島根県中部にある溶岩円頂丘群。主峰は男三瓶,海抜1126メートル。大山(ダイセン)隠岐国立公園の一部。佐比売(サヒメ)山。

さんべつ

さんべつ [0] 【産別】
(1)「産業別」の略。「―対抗」
(2)「全日本産業別労働組合会議」の略。
→産別会議

さんべつかいぎ

さんべつかいぎ [5] 【産別会議】
「全日本産業別労働組合会議」の略称。1946年(昭和21)日本共産党の影響下,産業別組合を結集し発足した労働組合の全国組織。二・一ストを指導するなど,第二次大戦後の労働運動の中核となったが,運動方針への批判や弾圧により衰退し,58年に解散。産別。

さんべつしょう

さんべつしょう 【三別抄】
朝鮮高麗時代の軍隊。左右の別抄と神儀軍の総称。モンゴルの侵略により高麗が降伏後も南部で抵抗したが,1273年平定された。

さんべん

さんべん [0][3] 【三遍】
三回。三度。

さんべん=回(マワ)って煙草(タバコ)にしょ

――回(マワ)って煙草(タバコ)にしょ
〔夜まわりが,三回見まわりをしてから休もうとする意から〕
念には念を入れて,手落ちがないことを確かめてから休憩にしよう。休むことを急いで仕事をいいかげんにするな,という意。

さんぺい

さんぺい 【散兵】
(1) [1][0]
四散した兵。
(2) [0]
兵を適当な距離をとって配置すること。
(3) [1][0]
除隊した兵。

さんぺい

さんぺい [0] 【撒兵】
「さっぺい(撒兵)」の慣用読み。

さんぺい

さんぺい 【三瓶】
姓氏の一。

さんぺいかいきょう

さんぺいかいきょう 【三平開胸】
唐の禅僧石鞏(セツキヨウ)は僧が訪ねて来ると弓を引いて相手の人物を試していたが,三平(義忠禅師)は胸を開きその矢は人を生かす矢か殺す矢かと問いかけ石鞏に弓を捨てさせたという故事。画題となる。石鞏張弓。

さんぺいこうこ

さんぺいこうこ 【三瓶孝子】
(1903-1978) 経済史学者。福島県生まれ。早大卒。日本労働科学研究所で女性労働の社会的経済的側面を研究。

さんぺいごう

さんぺいごう [3] 【散兵壕】
散兵{(2)}による戦闘を有効にするために設けた壕。

さんぺいじまん

さんぺいじまん 【三平二満】
(1)〔「三」「二」は数が少ないこと〕
心が平らかで諸事に満足していること。
(2)額と鼻とあごが平らで,両方のほおが膨れている顔。おかめ。おたふく。「―の口紅しなだれかかる会釈顔/浄瑠璃・反魂香」

さんぺいじる

さんぺいじる [5] 【三平汁】
北海道の郷土料理。糠(ヌカ)漬けニシンあるいは塩ザケと野菜を煮込み,塩で味を調えた汁。酒粕を入れることもある。[季]冬。

さんぺいせん

さんぺいせん [3][0] 【散兵線】
散開した戦闘隊形。

さんぺき

さんぺき [1][0] 【三碧】
陰陽(オンヨウ)道の九星の一。五行では木に属し,本位は震(シン)(東)とする。

さんほうらい

さんほうらい [3] 【三蓬莱】
富士・熱田・熊野の三霊山。三神山。

さんぼう

さんぼう 【三方】
(1) [3]
〔「さんぽう」とも〕
三つの方向。三つの面。
(2) [0]
檜(ヒノキ)の白木で作った折敷(オシキ)を,三方に刳(ク)り形のついた台につけたもの。神饌(シンセン)を載せたり儀式用の台とする。古くは食事の膳に用いた。
三方(2)[図]

さんぼう

さんぼう 【三宝】
■一■ [0] (名)
(1)三種の宝。
(2)〔仏〕
 (ア)仏と,仏の教えである法と,その教えをひろめる僧。仏・法・僧。
 (イ)仏の異名。「―のいとかしこく褒め給ふ事なり/源氏(手習)」
(3)道家で,耳・目・口。
■二■ (接尾)
名詞,形容動詞の語幹,副詞などに付く。
(1)思いのままにする,また,思いのままにさせる,という意を表す。…ほうだい。「病人のいいなり―にしてあげなせえ/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)上の語の意味を強める。「再び―帰るもんぢやあねえ/滑稽本・浮世風呂(前)」

さんぼう

さんぼう [0] 【三房】
名前に「房」の字をもつ博識者三人の称。藤原伊房(コレフサ)・藤原為房・大江匡房(マサフサ)を前の三房,吉田定房・北畠親房・万里小路宣房を後の三房という。

さんぼう

さんぼう [0] 【山房】
(1)山中の家。山荘。
(2)寺。
(3)書斎の雅称。「漱石―」

さんぼう

さんぼう [0] 【三報】
〔仏〕 三種類の果報。同じ生において報いを受ける現報(順現報),次生において受ける生報(順生報),それ以降の生において受ける後報(順後報)。

さんぼう

さんぼう【参謀】
(1)[軍の]the staff (総称);→英和
a staff officer.(2)[相談役] <act as> an adviser <to> .
‖参謀(総)長 the chief of the (general) staff.参謀本部 the General Staff Office.

さんぼう

さんぼう【三方】
(1)[器]a wooden stand.(2) <on> three sides.

さんぼう

さんぼう [0] 【参謀】
(1)高級指揮官の幕僚として,軍の作戦・用兵などの一切を計画して指揮官を補佐する将校。
(2)表立った指導者・指揮者の下にいて補佐し,意志決定に際して進言・献策など重要な役割を果たす人。「選挙の―」

さんぼういちりょうぞん

さんぼういちりょうぞん 【三方一両損】
講談・落語の一。大岡政談物の一つで,無欲な職人二人の意地の張り合いを大岡越前守が巧みに裁くという筋。

さんぼういん

さんぼういん [3] 【三法印】
〔仏〕 仏教の思想を特徴づける三つの基本的な主張。諸行無常・諸法無我・涅槃(ネハン)寂静の三つ。

さんぼういん

さんぼういん [0] 【三宝印】
禅宗で,「仏法僧宝」の四字を刻んだ印。寺院で,祈祷札(キトウフダ)などに押す。

さんぼういん

さんぼういん 【三宝院】
⇒醍醐寺(ダイゴジ)三宝院

さんぼうえ

さんぼうえ [3] 【三宝絵】
(1)仏・法・僧の三宝に関する絵。仏画。
(2)「三宝絵詞(サンポウエコトバ)」の略。

さんぼうえことば

さんぼうえことば サンボウヱコトバ 【三宝絵詞】
説話集。三巻。源為憲編。984年成立。冷泉天皇第二皇女尊子内親王のために撰進。説話を物語的に構成し,仏教を平易に解説する。絵は散逸。三宝絵。

さんぼうかじ

さんぼうかじ [5] 【三宝加持】
仏・法・僧の加護を受けること。また,それを受けるための祈祷(キトウ)。

さんぼうかじょ

さんぼうかじょ サンバウクワジヨ [5] 【散房花序・繖房花序】
無限花序の一。花軸の下方の花ほど花柄が長くなり,花がほぼ一平面上に並ぶもの。アブラナ科の若い花序にみられる。

さんぼうかん

さんぼうかん [0] 【三宝柑】
〔「さんぽうかん」とも〕
ミカン類の一種。和歌山県原産。果実は中形で,淡黄色。早春に熟し,果皮は厚く,果肉は淡黄色で酸味が少ない。

さんぼうがくにん

さんぼうがくにん 【三方楽人】
応仁の乱で,衰微した雅楽の伝統を保持するため,京都楽人の欠を天王寺楽人で補い,京都・南都(奈良)・四天王寺の三方の楽人を宮廷に属させた。これら楽人の総称。

さんぼうきちにち

さんぼうきちにち [0] 【三宝吉日】
陰陽(オンヨウ)道で,万事に吉であるという日。

さんぼうきん

さんぼうきん [3] 【三方金】
書物の装丁で,上部・下部・側面の三方の小口に金箔(キンパク)を貼ったもの。小口金。

さんぼうぎり

さんぼうぎり [3] 【三方桐】
たんすなどの,前面と両側面に桐を用いること。また,そうしたもの。
⇔総桐
⇔前桐

さんぼうぎん

さんぼうぎん [3] 【三宝銀】
宝永銀の一。「宝」字の極印三つを刻した丁銀および豆板銀。

さんぼうこうじん

さんぼうこうじん 【三宝荒神】
(1)仏・法・僧を守護するという神。俗に,不浄を嫌うことから火の神にあて,かまどの神としてまつる。神仏習合によって生じ,修験者がつかさどることが多い。荒神。
(2)馬の背に置いて,三人で乗れるようにした枠。「―に男女のひとつにのるを/浮世草子・五人女 2」
三宝荒神(2)[図]

さんぼうしょうけい

さんぼうしょうけい [5] 【三方晶系】
結晶系の一。回転に対して三回の対称の位置をもつ回転軸を主軸とし,これに直交する平面上に一二〇度で交わる三つの等しい長さの軸をもつ結晶。

さんぼうそうちょう

さんぼうそうちょう [5] 【参謀総長】
旧日本陸軍の参謀本部の長。

さんぼうちょう

さんぼうちょう [0] 【三宝鳥】
鳥,ブッポウソウの異名。

さんぼうほんぶ

さんぼうほんぶ [5] 【参謀本部】
軍隊を統率・指揮する最高機関。旧日本軍においては,陸軍のものを参謀本部と呼び,作戦計画や参謀将校の監督・教育などを行なった。天皇直属。海軍は軍令部と称した。

さんぼうろんぎ

さんぼうろんぎ 【三方論議】
三人の者がそれぞれ主張しあう論争。「―の意地づくは/浄瑠璃・百日曾我」

さんぼく

さんぼく [0] 【散木】
材木として役に立たない木。また,役に立たない人のたとえ。「―の陋質を恥ぢず/太平記 14」

さんぼく

さんぼく [0][1] 【三木】
(1)古今伝授中の三種の木。異伝があるが,普通,小賀玉(オガタマ)の木・蓍(メド)に削り花・川菜草をいう。
(2)生け花で,立花の主要な花材である松・檜(ヒノキ)・伊吹(イブキ)。

さんぼくいっそう

さんぼくいっそう [1] 【三木一草】
建武政権で重用された四人。三木は名の一部に「き」のつく結城(ユウキ)親光・伯耆守(ホウキノカミ)名和長年・楠木正成,一草は千種(チグサ)忠顕をいう。

さんぼくきかしゅう

さんぼくきかしゅう サンボクキカシフ 【散木奇歌集】
源俊頼の自撰歌集。一〇巻。1128年頃成立。約一六〇〇首。連歌を収め,用語に俗語・奇語を交えるなど,革新的歌人としての俊頼の全貌をうかがうことができる。

さんぼだい

さんぼだい [3] 【三菩提】
〔仏〕
〔梵 saṃbodhi〕
「阿耨多羅三藐三菩提(アノクタラサンミヤクサンボダイ)」の略。

さんぼん

さんぼん [1] 【三本】
一本の三倍。

さんぼん

さんぼん [0] 【三品】
(1)〔仏〕 上品(ジヨウボン)・中品・下品(ゲホン)。極楽浄土での三階級。
(2)律令制で,親王の位の第三位。

さんぼん

さんぼん [0] 【三盆】
結晶の細かい上等の白砂糖。三盆白。
→和三盆(ワサンボン)
→唐三盆

さんぼんからかさ

さんぼんからかさ [5] 【三本傘】
傘紋の一。三本の開いたからかさを放射状に描(カ)いたもの。

さんぼんぎはら

さんぼんぎはら 【三本木原】
青森県東部の洪積台地。台地の北東に小川原(オガワラ)湖,西に八甲田火山群,中央には十和田市の市街地がある。

さんぼんしょうぶ

さんぼんしょうぶ【三本勝負】
a three-game match.

さんぼんじめ

さんぼんじめ [0] 【三本締め】
儀式や宴会などで,三回繰り返して打つ手締め。

さんぼんじょうじゅ

さんぼんじょうじゅ [5] 【三品成就】
真言宗の修法によって得る上中下三種類の妙果。

さんぼんじろ

さんぼんじろ [3] 【三盆白】
⇒三盆(サンボン)

さんぼんすぎ

さんぼんすぎ [3] 【三本杉】
(1)杉紋の一。並立した三本の杉の木を図案化したもの。
(2)刀の刃紋の一種。山形を三つ連ねた形。関孫六(兼元)系の代表的刃紋。

さんぼんだて

さんぼんだて【三本立て[映画]】
a triple feature program.

さんぼんのはしら

さんぼんのはしら 【三本の柱】
狂言の一。三本の柱を一人が二本ずつ持ってくるようにと命じられた三人の冠者が,それぞれ三本の柱の端を二本ずつ持ってはやしながら帰ってくる。

さんぽ

さんぽ [0] 【散歩】 (名)スル
特別の目的をもたずに,気の向くままに歩くこと。散策。「浜辺を―する」

さんぽ

さんぽ [1] 【刪補】 (名)スル
文章の不要な字句を削り,必要な字句を補うこと。

さんぽ

さんぽ【散歩】
a walk;→英和
a stroll.→英和
〜する take a walk;→英和
stroll.〜に出る go (out) for a walk.‖散歩道 a promenade.

さんぽう

さんぽう [1] 【山砲】
山地での戦闘用の大砲。砲身・砲架・車輪などに分解して運ぶことができる。

さんぽう

さんぽう [1][0] 【算法】
(1)計算の方法。また,計算の規則。
(2)江戸時代,数学のこと。

さんぽう

さんぽう 【産報】
⇒産業報国会(サンギヨウホウコクカイ)

さんぽしきのうぎょう

さんぽしきのうぎょう [6] 【三圃式農業】
中世ヨーロッパで行われた耕作法。村落全体の畑地を夏畑・冬畑・休閑地に三分して,作付けと休閑を繰り返して地力を回復させる方法。三圃制度。

さんぽのらん

さんぽのらん 【三浦の乱】
1510年に朝鮮の三浦(薺浦(セイホ)・富山浦(フザンポ)・塩浦(エンボ))に居住していた日本人(恒居倭人(コウキヨワジン)と呼ばれた)が起こした暴動事件。密貿易などに対する李朝の取り締まりの強化に対して起こしたもの。対馬と朝鮮の通交は一時断絶した。

さんま

さんま【秋刀魚】
a (Pacific) saury.

さんま

さんま [0] 【秋刀魚】
ダツ目の海魚。全長40センチメートルになる。体は細長くてやや側扁し,吻(フン)はとがる。背面が暗青色,腹面は銀白色。秋,産卵のため千島列島付近から南下する。重要な水産資源で,おもに棒受け網で漁獲する。美味。北太平洋と日本海に分布。体が刀状で,秋の代表的な魚であるところから「秋刀魚」と書く。[季]秋。

さんまい

さんまい 【三昧】
〔梵 samādhi〕
■一■ [0] (名)
(1)〔仏〕 心を一つのものに集中させて,安定した精神状態に入る宗教的な瞑想。また,その境地。三摩地。三摩提。定。正受。等持。
(2)「三昧場(サンマイバ)」の略。「都の外,七所の―をめぐりぬ/鉢扣辞」
■二■ (接尾)
連濁により「ざんまい」となることが多い。名詞または形容動詞の語幹に付く。
(1)ともするとその傾向になるという意を表す。「刃物―に及ぶ」
(2)その事に熱中するという意を表す。「読書―に明け暮れる」
(3)心のままにするという意を表す。「ぜいたく―な生活」

さんまい

さんまい [0] 【散米】
神事で,邪気を払うため,また神饌(シンセン)として神前にまき散らす米。散供(サング)。うちまき。散らし米(ヨネ)。

さんまい

さんまい【三枚に下ろす】
fillet <a fish> .→英和

さんまい

さんまい 【三枚】
(1) [1]
紙・布・枝など薄いもの三つ。
(2) [0][1]
魚のおろし方の一。背骨の両側に包丁を入れて,二枚の肉と中骨の三つの部分に分けること。三枚おろし。「―におろす」

さんまい

さんまい [0] 【産米】
とれた米。「新潟―」

さんまいあわせ

さんまいあわせ [5] 【三枚袷】
表と裏との間に絹布を一枚入れて仕立てた袷。

さんまいおろし

さんまいおろし [5] 【三枚下ろし】
「三枚{(2)}」に同じ。

さんまいかぶと

さんまいかぶと [5] 【三枚兜】
錏(シコロ)が三段になっている兜。

さんまいがさね

さんまいがさね [5] 【三枚重ね・三枚襲】
小袖を三枚重ねて着ること。また,重ねて着る三枚一組の小袖。三領(ミツエリ)。

さんまいがた

さんまいがた [3] 【三枚肩】
駕籠舁(カゴカ)きが三人ついた駕籠。二人でかつぎ,一人ずつ交代する。三人輿(コシ)。三人回し。

さんまいがわ

さんまいがわ [3] 【三枚革】
小札(コザネ)を鉄といため革三枚とを重ね,厚く作ったもの。また,それで作った鎧(ヨロイ)。

さんまいきょう

さんまいきょう [0] 【三昧境】
無我の状態。忘我の境地。

さんまいざさ

さんまいざさ [3] 【三枚笹】
笹紋の一。三枚の笹の葉を葉柄を上にして図案化したもの。

さんまいそう

さんまいそう [3] 【三昧僧】
〔仏〕 三昧を自己の修行法としている僧。

さんまいどう

さんまいどう [0] 【三昧堂】
〔仏〕
(1)法華三昧・念仏三昧などの三昧を修する堂。
(2)墓所にある葬式用の堂。

さんまいにく

さんまいにく [3] 【三枚肉】
肋肉(バラニク)のこと。

さんまいは

さんまいは [0] 【三昧派】
俳句の流派の一。河東碧梧桐(カワヒガシヘキゴトウ)主宰の雑誌「三昧」によった新傾向の一派。

さんまいば

さんまいば [0] 【三昧場】
墓地。また,火葬場。

さんまいめ

さんまいめ [5] 【三枚目】
〔昔,芝居の絵看板や番付の三枚目に記されたことから〕
(1)滑稽な役をする俳優。道化方。茶利(チヤリ)。
→二枚目
(2)いつも道化役にまわる人。

さんまいめ

さんまいめ【三枚目】
《劇》a comedian;→英和
a comic actor;a byplayer.

さんまいや

さんまいや [0] 【三昧耶】
⇒三摩耶(サンマヤ)

さんまいりゅう

さんまいりゅう [0] 【三昧流】
天台宗谷流の一派。三昧院良祐を開祖とする。一時中絶したが江戸時代に天海によって再興された。

さんまいガルタ

さんまいガルタ [5] 【三枚―】
カルタ賭博の一。三枚以内の札の合計の末尾が九に近い者を勝ちとするもの。

さんまい,ざんまい

さんまい,ざんまい【三昧】
読書三昧に耽る be absorbed in reading.贅沢三昧に暮らす live in luxury.

さんまくしゅ

さんまくしゅ [3] 【三悪趣】
「さんあくしゅ(三悪趣)」の連声。

さんまくどう

さんまくどう [3] 【三悪道】
「さんあくどう(三悪道)」の連声。

さんまくもの

さんまくもの【三幕物】
a three-act play.

さんまじ

さんまじ サンマヂ [0] 【三摩地】
〔仏〕「三昧(サンマイ){■一■}」に同じ。

さんまた

さんまた [0] 【三股・三叉】
先端が Y 字形になった長い棒。物を高い所にかけるのに用いる。みつまた。

さんまだい

さんまだい [3] 【三摩提】
〔仏〕「三昧(サンマイ){■一■}」に同じ。

さんまや

さんまや [3][0] 【三摩耶・三昧耶】
〔仏〕
〔梵 samaya〕
(1)時。時間。また,集会・平等・教理などを意味する語。さまや。さんまいや。
(2)密教で,平等・本誓(ホンゼイ)・除障・驚覚の意。仏と衆生(シユジヨウ)が本来は等しく同一であることを根本とする。さまや。さんまいや。
(3)「三摩耶形(ギヨウ)」の略。

さんまやかい

さんまやかい [4] 【三摩耶戒】
〔仏〕 密教で,伝法灌頂の直前に授けられる戒。一切の戒行を統一し,諸仏と衆生とを平等一如にさせるという真言功力(クリキ)の戒。

さんまやぎょう

さんまやぎょう [4] 【三摩耶形】
仏・菩薩が,一切の衆生を救済する本願を示すために手に持っているもの,または印契。大日如来の塔婆,宝生如来の宝珠,不動明王の剣など。三形。

さんまやまんだら

さんまやまんだら [5] 【三摩耶曼荼羅】
四種曼荼羅の一。仏・菩薩・諸天を,その本願を示す持ち物や手印などで象徴させて描いた曼荼羅。

さんまん

さんまん [0] 【散満】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
散り広がること。散漫。「薫香天に―す/太平記 27」
■二■ (形動タリ)
いっぱいに満ちるさま。「悲しみの思―たり/太平記 35」

さんまん

さんまん [0] 【散漫】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ちらばってまとまりのないさま。焦点が定まらないさま。また,気が散るさま。「―な論旨」「注意力が―だ」
(2)「散満」に同じ。「―して古馗を塞ぐ/本朝続文粋」
[派生] ――さ(名)

さんまん

さんまん【散漫】
diffuseness;→英和
vagueness.→英和
〜な loose;→英和
desultory <reading> ;→英和
vague <idea> .→英和

さんみ

さんみ [3][0] 【酸味】
すっぱい味。「―の強いみかん」

さんみ

さんみ [1] 【三位】
〔「さんい」の連声〕
(1)位階の第三等。また,その位の人。正三位と従三位。「源―(ゲンザンミ)頼政」
(2)キリスト教で,父(神)・子(キリスト)・聖霊の三つのペルソナ(位格)。
(3)寺院で身分の低い法師。稚児の後見役などをする。「その時―まかりいで/咄本・昨日は今日」

さんみ

さんみ【酸味】
acidity.〜ある sour;→英和
acid.→英和

さんみいったい

さんみいったい [1] 【三位一体】
(1)〔doctrine of Trinity〕
キリスト教の根本教義の一つで,三位はすべて本質(ウーシア)において同一であり,唯一神はこの三つをもつ実体であるという考え方。三位一体論。三一論。
(2)三つのものが,一つの物の三つの側面であること。また,三者が心を合わせること。「親と学校と地域が―となって子供を守る」

さんみいったい

さんみいったい【三位一体】
the Trinity.三位一体論 Trinitarianism.

さんみつ

さんみつ [0][1] 【三密】
〔仏〕
(1)密教で,仏の身・口(ク)(言葉)・意(心)の三つの行為。人間の理解を超えているので密という。
(2)人間の三業(サンゴウ)をいう。そもそもは,人間の三業は仏と同一であるとの考えによる。また,身に印を結び,口に真言を唱え,意に本尊を観ずる場合,人間の三業は仏の三密そのものである。両者を区別する場合,前者を無相の三業,後者を有相の三業という。

さんみつかじ

さんみつかじ [5] 【三密加持】
〔仏〕 密教で,有相の三密によって修行をする行者の三業(サンゴウ)に仏の三密が相応し融合すること。不思議な力が現れ,即身成仏の悟りを得るといわれる。

さんみつかん

さんみつかん [4] 【三密観】
密教の修行で,「吽(ウン)」の字を身・口・意におき,五鈷金剛杵(ゴココンゴウシヨ)を観ずることで,三業を清める観法。三金剛観。三金観。三吽観。

さんみつぎょうぼう

さんみつぎょうぼう [5] 【三密行法】
〔仏〕 三密の修行をつむこと。

さんみつごま

さんみつごま [5] 【三密護摩】
〔仏〕 三密の法を修してたくごま。

さんみつそうおう

さんみつそうおう [5] 【三密相応】
「三密瑜伽(ユガ)」に同じ。

さんみつゆが

さんみつゆが [5] 【三密瑜伽】
〔仏〕
〔「瑜伽」は相応の意〕
修行者の三密がよく仏の三密と呼応して,融和すること。瑜伽三密。三密相応。

さんみのちゅうじょう

さんみのちゅうじょう 【三位中将】
三位の近衛中将。中将の相当位は四位であった。

さんみゃく

さんみゃく [0] 【山脈】
山々が長く連なって帯状に延びる山地。「飛騨―」

さんみゃく

さんみゃく【山脈】
a mountain range[chain];the <Rocky> Mountains.

さんみゃくいんりゅう

さんみゃくいんりゅう サンミヤクヰンリウ 【三藐院流】
〔三藐院は近衛信尹(ノブタダ)の法号〕
近衛信尹に始まる書道の流派。近衛流。

さんみゃくさんぼだい

さんみゃくさんぼだい [1][3] 【三藐三菩提】
〔仏〕
〔梵 samyak-saṃbodhi「正遍知」「正等覚」と訳す〕
仏が一切の真理を正しく平等に悟ること。

さんみょう

さんみょう [0] 【三明】
〔仏〕 自他の未来を知る天眼通,自他の過去を知る宿命通,煩悩(ボンノウ)を断って明智を得る漏尽通の三つの能力。過去と未来を知った上で,現在を悟り一切の煩悩を断つこと。

さんみょうのかくろ

さんみょうのかくろ 【三明の覚路】
〔仏〕
〔三明は仏となるべき智慧であることから〕
仏となるべき道。仏門。

さんみんしゅぎ

さんみんしゅぎ [5] 【三民主義】
1905年,孫文が提唱した中国革命の基本理念。中国国民党の政綱となり,革命運動の発展とともに,その内容は深化し,孫文の晩年に完成。24年,国民党改組以後,新三民主義と呼ばれる。民族の独立(民族主義),民主制の実現(民権主義),地権平均・資本節制による経済的不平等の是正(民生主義)の三原則。孫文主義。

さんむすいぶつ

さんむすいぶつ [4] 【酸無水物】
カルボン酸の同一分子内,または二個の分子間で,二個のカルボキシル基から水一分子がとれて,縮合してできた化合物。無水酢酸・無水フタル酸など。

さんめり

さんめり [0] 【三めり】
「六下(ロクサ)がり」に同じ。

さんめん

さんめん [0] 【三面】
(1)三つの面。三つの方面。
(2)〔新聞が四ページであった頃,第三ページに社会記事を主に載せたことから〕
新聞の社会面。
(3)一体で三つの顔があること。

さんめんかく

さんめんかく [3] 【三面角】
同一平面上にない三つの角が頂点を共有し,隣の角と辺を共有してできている立体図形。

さんめんきじ

さんめんきじ [5] 【三面記事】
新聞の社会面の記事。雑事件の報道記事。

さんめんきじ

さんめんきじ【三面記事】
city[local]news.

さんめんきょう

さんめんきょう [0] 【三面鏡】
正面の鏡の左右に,角度を変えられる鏡を一面ずつ取り付けた鏡台。

さんめんきょう

さんめんきょう【三面鏡】
a triple mirror.

さんめんけいやく

さんめんけいやく [5] 【三面契約】
立場の異なる当事者三人の間で結ばれる契約。債権者・債務者・引受人の間の債務引受契約はその例。

さんめんそしょう

さんめんそしょう [5] 【三面訴訟】
立場の異なる三人以上の当事者が争う訴訟。

さんめんだいこくてん

さんめんだいこくてん [8] 【三面大黒天】
正面に大黒天,右面に毘沙門天,左面に弁才天の三つの顔をもつ大黒天。三面の大黒。

さんめんとうかのげんそく

さんめんとうかのげんそく 【三面等価の原則】
国民所得は,生産・分配・支出のどの面から算出しても,等しい値が得られるという原則。

さんめんろっぴ

さんめんろっぴ [5] 【三面六臂】
(1)三つの顔と六本の腕を備えていること。
(2)一人で何人分もの働きをすること。八面六臂。「―の目(メザ)ましい働き/色懺悔(紅葉)」

さんもうさく

さんもうさく [3] 【三毛作】
年間を通じて同じ田畑に三種の農作物を順次に栽培すること。

さんもつ

さんもつ [0] 【散物】
(1)金物に漆を塗り,箔(ハク)を押したもの。
(2)神仏に供える物。散銭・散米など。

さんもん

さんもん [0] 【山門】
(1)〔寺院は元来,山中に建てられたことから〕
寺院の門。また,寺院。
→三門(2)
 (エ)
(2)比叡山延暦寺の異名。
→寺門(2)

さんもん

さんもん 【山門】
歌舞伎「金門五三桐(キンモンゴサンノキリ)」(のち「楼門(サンモン)五三桐」)の通称。時代物。初世並木五瓶作。1778年大坂中の芝居初演。石川五右衛門を主人公とし,南禅寺山門の場は「絶景かな。絶景かな」の台詞(セリフ)で知られる。

さんもん

さんもん [0] 【三門】
(1)大きな門とその左右に連なる二つの小さな門の全体を一つの門としていう語。
(2)〔仏〕
 (ア)障害を離れ悟りに至るための三種の門。智慧門・慈悲門・方便門。
 (イ)教・律・禅のこと。
 (ウ)南大門・東大門・西大門の総称。
 (エ)主に禅宗で,寺の本堂の前にある正門。重層で,普通,正面五間あるいは三間,上層に仏壇を設け,左右に山廊を付ける。禅宗では本堂を涅槃(ネハン)に擬し,そこへ入る端緒である空・無相・無作の三解脱門を象徴したものと解釈される。

さんもん

さんもん [0] 【三問】
三度問うこと。

さんもん

さんもん【山門】
the main gate of a temple;→英和
a temple gate.

さんもん

さんもん【三文の値打もない】
be not worth a penny.→英和
‖三文判 a ready-made seal.三文文士 a literary hack.

さんもん

さんもん [1] 【三文】
一文銭三枚。値打ちのないこと。非常に安いこと。「―の価値もない代物(シロモノ)」「二束―」

さんもんきょう

さんもんきょう 【三門峡】
中国,黄河中流部にある峡谷。河南省と山西省の境に位置する。二つの岩島の間を人門・神門・鬼門の三水路が流れる。古来,黄河水運の最大の難所。サンメンシヤ。

さんもんきょうダム

さんもんきょうダム 【三門峡―】
三門峡に建設されたダム。1962年完成。ダム高106メートル。堤長973メートル。貯水量650億立方メートル。

さんもんさんとう

さんもんさんとう [0] 【三問三答】
鎌倉・室町時代の訴訟手続。訴人の訴状に対して論人(被告)が陳状を提出することを三度繰り返してそれぞれの主張を述べること。

さんもんしょうせつ

さんもんしょうせつ [5] 【三文小説】
つまらない,芸術的価値のない小説。

さんもんじょう

さんもんじょう [0][3] 【三問状】
三問三答で,訴人が三回目に提出した訴状。

さんもんづくり

さんもんづくり [5] 【山門造り】
寺院に造られる重層の門の構造。

さんもんと

さんもんと 【三門徒】
越前国(福井県)で行われた真宗の一派。如導・道性・如覚の三人が唱導。仏と衆生(シユジヨウ)とは本来同一であるとし,念仏・礼拝などは不要で,ただ本願を信ずるのみでよいとした。のちに本願寺の教義を受け入れ,真宗の三門徒派・山元派・出雲路派・誠照寺派となった。越前三門徒おがまずの衆。

さんもんとは

さんもんとは 【三門徒派】
真宗十派の一。派祖は如導。本山は福井市の専照寺。

さんもんは

さんもんは 【山門派】
天台宗の一派。比叡山延暦寺を本山とする。派祖は円仁。
→寺門派

さんもんばん

さんもんばん [0][3] 【三文判】
出来合いの安価な印判。

さんもんふこう

さんもんふこう [0][2] 【山門不幸】
その寺の住職の死。また,それを知らせる言葉。

さんもんぶぎょう

さんもんぶぎょう [5] 【山門奉行】
室町幕府の職名。比叡山延暦寺に関する事務を取り扱った。

さんもんぶんし

さんもんぶんし [5] 【三文文士】
評価の低い文士。へぼ文士。

さんもんやっこ

さんもんやっこ [5] 【三文奴】
役に立たない人。三文野郎。

さんもんオペラ

さんもんオペラ 【三文―】
〔原題 (ドイツ) Die Dreigroschenoper〕
ブレヒトの戯曲。三幕。1928年初演。一八世紀イギリスの劇作家ジョン=ゲイの「乞食オペラ」の翻案で,市民社会の偽善を鋭く風刺する。

さんや

さんや [1] 【山野】
山と野原。のやま。「―を駆け巡る」

さんや

さんや【山野】
mountains and plains;fields and mountains.

さんや

さんや [0] 【産屋】
出産のための小屋。うぶや。

さんや

さんや [1] 【三夜】
(1)月の三日の夜。また,その夜の月。「おいらが傾なぞは―の三ケ月様だそうで/洒落本・売花新駅」
(2)誕生後三日目の夜。また,その祝い。「―,五夜,七夜,九夜などのいかめしくきこえて/増鏡(草枕)」
(3)新婚三日目の夜。餅を食べて祝う風習があった。

さんや

さんや 【山谷・三野・三谷】
(1)東京都台東区北東部の旧地名。隅田川西岸の日本堤・東浅草・清川などにあたる。寺院が多い。一部は簡易旅館街。
(2)(元吉原の焼失後,新吉原移転まで遊郭が置かれたことから)吉原の遊郭。「―帰りの酒機嫌の男ども/浮世草子・諸艶大鑑 4」

さんや

さんや [0]
(1)胴突きの異名。
(2)漁船を陸上に引き上げるときに用いる,縦巻きの轆轤(ロクロ)。

さんやがよい

さんやがよい 【山谷通ひ】
吉原の遊郭に通うこと。

さんやく

さんやく【散薬】
powder (medicine).→英和

さんやく

さんやく [1] 【三役】
(1)相撲で,大関・関脇・小結の総称。
(2)会社・団体・政党などの重要な三つの役職。また,指導的地位にある幹部。
(3)能楽で,脇方(ワキカタ)・狂言方・囃子方(ハヤシカタ)。
→仕手方
(4)茶の湯で,亭主・正客・詰の三人。
(5)江戸時代,幕府直轄地の三種の特別税。御伝馬宿入用米・六尺給米・御蔵前入用金の三つ。

さんやく

さんやく [1][0] 【山薬】
ヤマノイモを干して粉にした漢方薬。滋養強壮などに用いる。

さんやく

さんやく [1][0] 【散薬】
粉末にした薬。こなぐすり。散剤。

さんやく

さんやく [0] 【纂訳】 (名)スル
(いろいろな書物を)翻訳し,編集して一つの書物にまとめること。「矢野文雄大人(ウシ)の―せられし経国美談といへる書/小説神髄(逍遥)」

さんやく

さんやく【三役】
《相撲》the first three sumo wrestlers except champion wrestlers;the three top-ranking officials (幹部).

さんやくそろいぶみ

さんやくそろいぶみ [1] 【三役揃い踏み】
相撲で,大関・関脇・小結にかなう力士が土俵上に並んで,そろってしこを踏むこと。本場所の千秋楽の結びの三番前に行われる。

さんやくび

さんやくび [3][4] 【三厄日】
八朔(ハツサク)と二百十日と二百二十日。台風の来ることが多い日。

さんやぞうり

さんやぞうり [4] 【山谷草履】
藺殻(イガラ)で編んだ草履。吉原通いの遊客がよく使用した。

さんやつ

さんやつ [0] 【三八つ】
新聞広告面の大きさの一。紙面の下三段を横に八等分したもので,多く書籍の刊行広告などが載る。

さんやぶね

さんやぶね [4] 【山谷船】
隅田川から山谷堀へ通う猪牙舟(チヨキブネ)。吉原通いの遊客をのせた。

さんやぼり

さんやぼり 【山谷堀】
隅田川の今戸から山谷に至る掘割。吉原の遊郭への水路として利用された。

さんゆう

さんゆう [0] 【三友】
(1)〔論語(季氏)〕
三益友と三損友。
(2)松・竹・梅。歳寒の三友。
(3)〔白居易の詩「北窓三友」より〕
詩・琴・酒。

さんゆうかん

さんゆうかん サンイウ― [3] 【三遊間】
野球で,三塁手と遊撃手の守備範囲の中間。

さんゆうてい

さんゆうてい サンイウ― 【三遊亭】
落語家の亭号。

さんゆうていえんしょう

さんゆうていえんしょう サンイウ―ヱンシヤウ 【三遊亭円生】
(1)(初世)(1768-1838) 落語家。江戸の生まれ。本名,橘(タチバナ)屋松五郎。三遊派の祖。初め木戸芸者・声色(コワイロ)を業としたが,烏亭焉馬(ウテイエンバ)に身を寄せ,咄家(ハナシカ)に転じる。身振り・声色・鳴り物入りの芝居咄を創始。「東都噺者師弟系図」を刊行。
(2)(六世)(1900-1979) 落語家。大阪生まれ。本名,山崎松尾。一〇歳で東京の橘家円蔵の弟子となる。「子別れ」「鰍沢(カジカザワ)」などを得意とした。

さんゆうていえんちょう

さんゆうていえんちょう サンイウ―ヱンテウ 【三遊亭円朝】
(初世)(1839-1900) 落語家。江戸の生まれ。本名,出淵次郎吉。「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」「塩原多助」など芝居咄・怪談咄・人情咄を自作自演。

さんゆこく

さんゆこく【産油国】
an oil-producing country;an oildom.

さんゆこく

さんゆこく [3] 【産油国】
石油を産出する国。特に,石油の輸出がその国の経済の基盤となっている国。

さんよ

さんよ【参与】
a councilor (職名).→英和
〜する participate[take part] <in> .→英和

さんよ

さんよ [1] 【三余】
読書に最も適しているという三つの暇な時。冬(歳の余り)・夜(日の余り)・陰雨(時の余り)。

さんよ

さんよ [1] 【参与】 (名)スル
(1)物事にかかわり合うこと。相談などにあずかること。また,その役の人。「国政に―する」
(2)王政復古により置かれた官職名。三職の一。公卿・雄藩の代表者から任命。1869年(明治2)廃止。

さんよいん

さんよいん [3] 【参与員】
家事審判に立ち会い,意見を述べることを任務とする者。前もって家庭裁判所により民間の有識者から任命される。

さんよう

さんよう [0] 【山容】
山のかたち。山の姿。

さんよう

さんよう [0] 【山陽】
(1)山の南側。
(2)「山陽道」の略。
(3)「山陽地方」の略。
(4)岡山県南部,赤磐(アカイワ)郡の町。モモ・ブドウの産地。雨宮山古墳・備前国分寺跡などの史跡がある。
(5)山口県南西部,厚狭(アサ)郡の町。周防灘に臨み,小野田と下関の間にある。

さんよう

さんよう [0] 【山腰】
山の,山腹と山麓(サンロク)の間。

さんよう

さんよう [0] 【蚕蛹】
カイコのさなぎ。

さんよう

さんよう [0] 【算用】 (名)スル
〔古くは「さんにょう」とも〕
(1)計算すること。勘定。また,算術。「いやまづおまちやれ,―しなおいてみ申さう/狂言・賽の目」
(2)勘定を払うこと。清算すること。「これも近々には―致しまする/狂言・千鳥(虎寛本)」
(3)見積もりを立てること。予想。目算。「五十年の月日にわたるも百年の―にはあふべきをや/鶉衣」

さんよう

さんよう [0] 【纂要】
要点だけを抜き出してしるすこと。また,その書物。

さんようあい

さんようあい 【算用合ひ】
収支決算。また,計算。帳合い。「いかに親子の中でも,たがひの―はきつとしたがよい/浮世草子・胸算用 1」

さんようがくえんだいがく

さんようがくえんだいがく 【山陽学園大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は岡山市。

さんようしんかんせん

さんようしんかんせん 【山陽新幹線】
JR 西日本の新幹線。新大阪・博多間,623.3キロメートル。1975年(昭和50),全線開業。東海道新幹線と直通運転される。

さんようじどうしゃどう

さんようじどうしゃどう 【山陽自動車道】
兵庫県姫路市と山口市とを結び,山陽地方を縦断する高速道路。延長358.2キロメートル。

さんようじょう

さんようじょう [0] 【算用状】
中世,個々の荘園に関する年間の収支決算報告書。

さんようすいたい

さんようすいたい [0] 【山容水態】
山の姿と水のようす。自然の風景。山水色。

さんようすうじ

さんようすうじ【算用数字】
an Arabic figure[numeral].

さんようすうじ

さんようすうじ [5] 【算用数字】
数字 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 9 ・ 0 のこと。本来筆算に用いる数字だったところからいう。アラビア数字。

さんようちほう

さんようちほう 【山陽地方】
中国地方のうち,中国山地より南の地域。岡山・広島両県と山口県の南部。瀬戸内海に臨み,古くより開けた地域で,多角的農業や工業が盛ん。

さんようちゅう

さんようちゅう サンエフ― [0][3] 【三葉虫】
節足動物三葉虫綱の海産の化石動物。体長は普通5〜7センチメートル。体は多数の体節からなり,各節に一対の肢がある。また,体は縦方向に中央の隆起した部分と左右の平たい部分の三部に分かれるのでこの名がある。古生代のカンブリア紀に繁栄し二畳紀に絶滅した。
三葉虫[図]

さんようでんきてつどう

さんようでんきてつどう 【山陽電気鉄道】
神戸・姫路の都市間路線を中心として兵庫南部に鉄道網をもつ民営鉄道。鉄道営業キロ63.2キロメートル。西代・山陽姫路間の本線(54.7キロメートル)と網干線よりなる。

さんようどう

さんようどう 【山陽道】
律令制における七道の一。播磨(ハリマ)・美作(ミマサカ)・備前・備中・備後・安芸(アキ)・周防(スオウ)・長門(ナガト)の八国よりなる広域行政区画,およびそれらを縦貫する幹線道路。西国路。

さんようなし

さんようなし 【算用無し】
見積もりも立てず,収支決算もしないこと。成り行きまかせ。また,その人。「大神宮にも―に物つかふ人うれしくは思しめさず/浮世草子・胸算用 1」

さんようほんせん

さんようほんせん 【山陽本線】
神戸・門司間の鉄道線。神戸・下関(506.4キロメートル)および兵庫・和田岬(2.7キロメートル)の JR 西日本,下関・門司(6.3キロメートル)の JR 九州からなる。山陽地方を縦貫し,東海道本線とともに,日本の主要な人口・産業の集中する地帯を結ぶ。

さんよかん

さんよかん [3] 【参与官】
1898年(明治31)に設置され1900年に廃止されたのち,1924年(大正13)再び内閣各省に設置された自由任用の政務官。帝国議会との交渉事項その他の政務に参与した。48年(昭和23)廃止。

さんよかんさつ

さんよかんさつ [4] 【参与観察】
研究対象である社会や集団に調査者自身が加わり,生活をともにするなどして,観察を行い,一次資料を収集すること。文化人類学などにおける異文化社会の研究方法の一。
→フィールドワーク

さんよきかん

さんよきかん [5][4] 【参与機関】
行政上の意思決定に参与する行政機関。行政組織法では行政庁の付属機関とされる。

さんらい

さんらい [0] 【三籟】
自然や人間の発する三つの響き。天籟(風の音)・地籟(地上の音)・人籟(人の発する管弦の音)。

さんらい

さんらい [0] 【三礼】
(1)中国,古代の作法や制度について記した三種の書物の総称。「周礼(シユライ)」「儀礼(ギライ)」「礼記(ライキ)」。
(2)〔仏〕 仏などに,三度礼拝すること。三拝。
(3)中国で,天神・地祇(チギ)・人鬼をまつる三つの儀式。さんれい。
(4)「三礼師」の略。

さんらい

さんらい [0] 【山籟】
山風が樹木を吹き騒がす音。

さんらいし

さんらいし [3] 【三礼師】
〔仏〕 法会(ホウエ)で諸役を分担する七僧の一。読経のはじめに三礼の唄(バイ)を曲節をつけて唱える。三礼。礼師。

さんらく

さんらく [0] 【散落】 (名)スル
ばらばらになって散ること。「破片処々に―し/浮城物語(竜渓)」

さんらく

さんらく 【山楽】
⇒狩野(カノウ)山楽

さんらく

さんらく [0] 【惨落】 (名)スル
相場が暴落すること。

さんらく

さんらく 【参洛】
都へ上ること。上洛。「東国北国の源氏等おのおの―を企て/平家 7」

さんらく

さんらく [0][1] 【三楽】
(1)〔孟子(尽心上)〕
君子の三つの楽しみ。すなわち父母兄弟家族の者が皆,無事で生きていること,公明正大で心に恥じることがないこと,天下の英才を得てこれを教育すること。
(2)〔列子(天瑞)〕
人生の三つの楽しみ。人として生まれたこと,男として生まれたこと,長寿であること。
→さんごう(三楽)

さんらん

さんらん [0] 【散乱】 (名)スル
(1)ばらばらに散ること。ちらばること。「ガラスの破片が―する」
(2)〔物〕
〔scattering〕
波または粒子線が物体に当たり,各方向へ散らばり広がってゆく現象。衝突の前後で運動エネルギーの変化のない弾性散乱と,変化のある非弾性散乱がある。

さんらん

さんらん [0] 【蚕卵】
カイコの卵。

さんらん

さんらん [0] 【産卵】 (名)スル
卵をうむこと。「―期」「サケは海から川へさかのぼって―する」

さんらん

さんらん [0] 【燦爛】 (ト|タル)[文]形動タリ
鮮やかに輝くさま。華やかで美しいさま。「黒ずんだメルトン地を背景に―と耀(カガ)やいてゐる/虞美人草(漱石)」

さんらん

さんらん【燦爛たる(と)】
brilliant(ly);→英和
bright(ly);→英和
dazzling(ly);radiant(ly).→英和

さんらん

さんらん【産卵する】
lay eggs;spawn (魚介類).→英和
産卵期 the spawning[breeding]season.

さんらん

さんらん【散乱する】
be dispersed;be scattered[lying]about;[場所が主語]be littered <with scraps of paper> .

さんらんかいゆう

さんらんかいゆう [5] 【産卵回遊】
魚類などが産卵のために特定の水域へ移動すること。川から海に下るウナギ,海から川にさかのぼるサケなど。

さんらんかん

さんらんかん [0] 【産卵管】
昆虫の雌の腹端にある管状の産卵用の突起。魚類にもみられる。

さんらんし

さんらんし [3] 【蚕卵紙】
カイコの蛾(ガ)に卵を産みつけさせる厚紙。たねがみ。蚕紙。[季]春。

さんり

さんり [1] 【三里】
鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。普通,足の三里をさす。膝頭の下三寸,外側の少しくぼんだ所。俗に,ここに灸をすえると万病に効くという。

さんりがみ

さんりがみ [3] 【三里紙】
武家奴(ヤツコ)などが膝の三里に当てる三角形の白い紙や布。土下座用とも,灸のあとを隠すためともいわれる。

さんりく

さんりく 【三陸】
陸奥(ムツ)・陸中・陸前の三国の称。

さんりくおきじしん

さんりくおきじしん 【三陸沖地震】
1896年(明治29)6月15日と1933年(昭和8)3月3日,三陸沖を震源地として起こった地震。大津波を伴い,多数の死傷者が出た。三陸地震津波。

さんりくかいがん

さんりくかいがん 【三陸海岸】
三陸地方の海岸。南は牡鹿半島南端から,北は八戸市の鮫崎に至る。南部に複雑なリアス式海岸が,北部には雄大な海食崖(カイシヨクガイ)と海岸段丘が発達し,水産資源に恵まれ,また景勝地が多い。

さんりくてつどう

さんりくてつどう 【三陸鉄道】
岩手県久慈(クジ)と宮古間の北リアス線(71キロメートル)および釜石と盛(サカリ)間の南リアス線(36.6キロメートル)からなる鉄道線。第三セクター方式の鉄道の第一号。宮古と釜石間は山田線が結ぶ。

さんりさんべつ

さんりさんべつ 【三吏三別】
杜甫(トホ)の,「新安吏」「石壕吏(セキゴウリ)」「潼関吏(ドウカンリ)」(三吏),「新婚別」「垂老別」「無家別」(三別)の六詩をいう。戦乱のために離別する人民の悲しみ,徴兵官の過酷さ,前線兵士の状況などを描く。

さんりつ

さんりつ [0] 【惨慄】 (名)スル
残酷さや寒さなどで身ぶるいすること。「見るに随ひ聞くに随ひて皆―/菅家後集」

さんりつ

さんりつ [0] 【簒立】 (名)スル
〔「簒」は奪い取る意〕
臣下が君主の位を奪って,自分が位につくこと。

さんりづか

さんりづか 【三里塚】
千葉県成田市南東部の地名。御料牧場があった。新東京国際空港(成田空港)がある。

さんりゃく

さんりゃく [1][0] 【三略】
(1)中国古代の兵法の書。上略・中略・下略の三巻。周の太公望の遺著とも漢の張良が黄石公から授けられたともいう。老子の思想を基調にして,治国の大道から政略・戦略の道を論述したもの。黄石公三略。「六韜(リクトウ)」と併称される。
(2)考えるときのよりどころとなる本。虎の巻。

さんりゅう

さんりゅう [0] 【産瘤】
胎児が産道を通過する際,その先進部(多くは頭部)が鬱血(ウツケツ)し,浸出した血漿(ケツシヨウ)が集まってできる軟らかいこぶ。

さんりゅう

さんりゅう [0] 【三流】
第三等の階級。程度・品質などが非常に劣っていること。「―のチーム」

さんりゅう

さんりゅう【三流の】
third-rate;third-class.

さんりゅうしゅ

さんりゅうしゅ サンリフ― [3] 【霰粒腫】
まぶたの中にぐりぐりしたものができる目の病気。慢性肉芽腫性炎症による。赤みや痛みを伴わないことが多い。

さんりょう

さんりょう [0] 【山陵】
(1)山と丘。丘陵。
(2)天皇や皇后の墓。みささぎ。

さんりょう

さんりょう [0] 【山稜】
山の峰と峰とをつないで分水界をなす部分。峰すじ。また,峰から派生し,谷と谷との境をなす尾根。

さんりょう

さんりょう [0] 【三療】
あんま(マッサージ・指圧)・鍼(ハリ)・灸(キユウ)の三つの職業をいう語。

さんりょう

さんりょう [0] 【三稜】
(1)かどが三つあること。また,三つのかど。三角。
(2)植物ウキヤガラの塊根を乾燥させたもの。漢方で通経・催乳に用いる。

さんりょう

さんりょう [0] 【山梁】
〔論語(郷党)「山梁雌雉,時哉時哉」〕
(1)山中の谷川に架けた橋。
(2)雉(キジ)の異名。[日葡]

さんりょう

さんりょう [3] 【産量】
生産量。

さんりょうきょう

さんりょうきょう [0] 【三稜鏡】
プリズム。

さんりょうし

さんりょうし [3] 【山陵使】
「告陵使(コクリヨウシ)」に同じ。

さんりょうし

さんりょうし 【山陵志】
歴代天皇陵を実地調査し,古図・旧記などによって考証した書。蒲生君平著。二巻。1808年刊。漢文体で記述。天皇陵の荒廃を憂え,復興を説いて,幕末の尊皇論に影響を与えた。

さんりょうしん

さんりょうしん [3] 【三稜鍼】
鍼術に用いられる鍼(ハリ)の一種で,三稜のあるもの。腫(ハ)れ物の切開や瀉血に用いる。

さんりょうせき

さんりょうせき [3] 【三稜石】
砂塵を含んだ強い風の風食作用でできた三角錐状の礫(レキ)。砂漠や海岸地方にみられる。ドライカンター。

さんりょうぶぎょう

さんりょうぶぎょう [5] 【山陵奉行】
江戸幕府の職名。1862年設置。山陵の修補・管理をつかさどった。

さんりん

さんりん [0] 【山林】
(1)山と林。
(2)山中の林。
⇔平地林

さんりん

さんりん【山林】
a forest (on a mountain).→英和

さんりん

さんりん [0] 【三輪】
(1)三つの輪。「オート―」
(2)〔仏〕
 (ア)大地を支えている,金輪(コンリン)(または地輪)・水輪・風輪の称。
 (イ)仏が衆生(シユジヨウ)を教化するときに用いる,身・口・意の三業(サンゴウ)。
 (ウ)施者と受者と施物。

さんりんしゃ

さんりんしゃ【三輪車】
<ride> a tricycle.→英和

さんりんしゃ

さんりんしゃ [3] 【三輪車】
(1)子供が遊びに使う車輪の三つついた車。
(2)オート三輪。

さんりんぼう

さんりんぼう [3] 【三隣亡】
暦注の一。その日に建築すれば,近隣三軒まで災いが及ぶとされる日。一・四・七・一〇月は亥(イ)の日,二・五・八・一一月は寅(トラ)の日,三・六・九・一二月は午(ウマ)の日がそれにあたる。

さんる

さんる [1] 【三流】
律令制で定めた三種類の流罪,すなわち遠流(オンル)・中流・近流の三つ。

さんるい

さんるい [1] 【三塁】
(1)野球で,走者が得点するために触れなければならない四つの地点のうち,三番目のもの。サード-ベース。サード。
(2)「三塁手」の略。

さんるい

さんるい【三塁】
《野》the third base.‖三塁手 a third baseman.三塁打 a three-base hit;a triple.

さんるいしゅ

さんるいしゅ [3] 【三塁手】
野球で,内野手の一。三塁とその周辺を守る選手。三塁。サード。

さんるいだ

さんるいだ [3] 【三塁打】
野球で,打者が三塁まで行くことのできる安打。スリーベース-ヒット。

さんれい

さんれい [0] 【山霊】
(1)山の精霊。山の精。
(2)山の神。

さんれい

さんれい [0] 【蚕齢】
カイコの発育段階。卵から孵化(フカ)して脱皮するまでを第一齢,以後脱皮ごとに一齢を増す。普通,第五齢まである。

さんれい

さんれい [0] 【山嶺】
山のみね。

さんれい

さんれい [0] 【三礼】
「さんらい(三礼)」に同じ。

さんれいごしん

さんれいごしん [5][0] 【三令五申】
〔史記(孫武伝)〕
幾度も繰り返し命令すること。

さんれき

さんれき [0] 【算暦】
算法と暦法。

さんれつ

さんれつ [0] 【惨烈】 (名・形動)[文]ナリ
非常にむごたらしいこと。寒さなどの厳しいこと。また,そのさま。「―を極める」「其攻撃戦の如何に―なりしかを/肉弾(忠温)」

さんれつ

さんれつ【参列する】
attend;→英和
be present <at> .参列者 an attendant (個人);→英和
an attendance (総称).→英和

さんれつ

さんれつ [0] 【参列】 (名)スル
式に関係者の一人として参加すること。「告別式に―する」

さんれん

さんれん [0] 【三連】
(1)三つ,または三回続くこと。
(2)漢詩で,句の下三字を平字(ヒヨウジ)あるいは仄字(ソクジ)だけで連ねること。避けるべきこととされる。

さんれんおんぷ

さんれんおんぷ [5] 【三連音符】
二等分すべきところを三等分した音符。三連符。トリプレット。

さんれんせい

さんれんせい [0][3] 【三連星】
囲碁で,盤面の星の上に縦または横に三つ連ねて打つ布石。

さんろ

さんろ [1] 【三露】
茶の湯で,露地に打つ三度の打ち水。初水(席入り前)・中水(中立ち前)・立水(退出前)をいう。

さんろ

さんろ [1] 【山路】
(1)やまみち。やまじ。
(2)伝説で,花人親王(のちの用明天皇)が草刈り童(ワラワ)に身をやつしていたときに用いた名。また,草刈り童。

さんろう

さんろう [0] 【三老】
(1)中国,漢代に,村の教化に当たった長老。
(2)上寿(一〇〇歳)・中寿(九〇歳)・下寿(八〇歳)の人。

さんろう

さんろう [0] 【山廊】
禅宗寺院の三門の両脇にある切妻造りの平屋の建物。三門の上層に上る階段のあがり口をおおうもの。

さんろう

さんろう [0] 【山楼】
山上の楼閣。山閣。

さんろう

さんろう [0] 【参籠】 (名)スル
神社・寺院などに一定の期間こもって祈願すること。おこもり。「寺に―する」

さんろうごこう

さんろうごこう [0][5] 【三老五更】
中国,周代,天子が父兄の礼をもって養った長老の称。

さんろがふえ

さんろがふえ 【山路が笛】
草刈り童(ワラワ)に身をやつし山路と名乗った花人親王(のちの用明天皇)が,長者の娘を思って吹いたという伝説の笛。のちに,牧童などの草刈り笛。また,恋人が思いをこめて吹く笛をもいう。「柏木の鞠(マリ)―,古今其の品変れども皆これ恋路の寄框(ヨセガマチ)/浄瑠璃・五十年忌(上)」

さんろく

さんろく [0] 【散録】
心に浮かぶままに書き記すこと。また,その記録。漫録。

さんろく

さんろく [0] 【纂録】 (名)スル
集めて記録すること。集録。

さんろく

さんろく【山麓(に)】
(at) the foot of a mountain.→英和

さんろく

さんろく [0] 【山麓】
山のふもと。山のすそ。

さんろくきょうてい

さんろくきょうてい [5] 【三六協定】
⇒時間外協定(ジカンガイキヨウテイ)

さんろくたい

さんろくたい [0] 【山麓帯】
垂直分布による植物帯の一。日本では照葉樹林のシイ・タブなどが代表樹種。丘陵帯。低地帯。

さんろくばん

さんろくばん [0] 【三六判】
書籍の型。縦六寸(約18センチメートル)横三寸の大きさのもの。さぶろくばん。

さんろん

さんろん 【山論】
中世・近世,山の所有権・利用権や境界についての紛争。やまろん。

さんろん

さんろん [0] 【三論】
竜樹の「中論」「十二門論」および提婆(ダイバ)の「百論」。三論宗の根本聖典。

さんろんげんぎ

さんろんげんぎ 【三論玄義】
一巻。中国,隋代の吉蔵著。三論宗の教義を概説した書。

さんろんしゅう

さんろんしゅう [3] 【三論宗】
南都六宗・中国十三宗の一。三論をよりどころとして,空(クウ)・中道を説く。中国には晋代に鳩摩羅什(クマラジユウ)が伝え,隋の吉蔵が大成。日本へは625年高麗僧慧灌により伝えられ,奈良時代に盛んに研究された。

さんろんしゅうてん

さんろんしゅうてん 【三論宗点】
「東大寺(トウダイジ)三論宗点」の略。

さんわ

さんわ [1][0] 【三和】
(1)〔仏〕 認識の三要素である,根・境・識が和合すること。
(2)薬の名。三和散。「世に医術の良薬ありて,―五積の煎湯を施し/疝気伝」

さんわ

さんわ 【三和】
(1)茨城県南西部,猿島(サシマ)郡の町。
(2)広島県東部,神石(ジンセキ)郡の町。タバコを栽培。
(3)長崎県南部,西彼杵(ニシソノギ)郡の町。長崎半島中部に位置。

さんわ

さんわ [1] 【山窩】
⇒さんか(山窩)

さんわおん

さんわおん [3] 【三和音】
一つの音(根音)をいちばん下に置き,その上に三度と五度の二音を重ね,同時に共鳴させて得られる和音。長三和音・短三和音・増三和音・減三和音の四種がある。

さんわく

さんわく [1] 【三惑】
〔「さんなく」とも〕
天台宗でいう三種の迷い,すなわち見思惑・塵沙惑・無明惑。

さんわりじち

さんわりじち [5] 【三割自治】
中央集権的な行政・財政制度のために,地方自治の裁量性が小さいことを象徴的にいう語。租税総額に占める地方税の割合,また自治体収入に占める地方税の割合がともに三割余であったことや,自治体固有の事務が三割程度しかないことから言われた。

さんわりだしゃ

さんわりだしゃ【三割打者】
a three-hundred[.300]hitter.

さんアミド

さんアミド [3] 【酸―】
⇒アミド(1)

さんケーほうしゃ

さんケーほうしゃ [5] 【 3K 放射】
⇒宇宙背景放射(ウチユウハイケイホウシヤ)

さんケーろうどう

さんケーろうどう [5] 【三 K 労働】
「きつい・きたない・きけん」のローマ字の頭文字。労働条件の厳しさを示したもの。

さんシーせいさく

さんシーせいさく [5] 【三 C 政策】
第一次大戦前,ケープタウン(Capetown),カイロ(Cairo),カルカッタ(Calcutta)の三拠点を結んだ三角地帯の支配確立をめざしたイギリスの帝国主義政策。ドイツの三 B 政策と対立。

さんセク

さんセク [0] 【三―】
「第三セクター」の略。

さんディー

さんディー [3] 【 3D 】
〔three-dimensional〕
三次元の・立体的な,の意。

さんディーえいぞう

さんディーえいぞう [5] 【 3D 映像】
立体写真,立体映画などにおける映像。通常,左右の目それぞれに相当する二台のカメラで撮影された映像を,左右の目にそれぞれ別々に与えるような方法を用いて実体験と同じような奥行き感・立体感を得る。

さんビーせいさく

さんビーせいさく [5] 【三 B 政策】
第一次大戦前,ベルリン(Berlin)・イスタンブール(旧名ビザンチウム Byzantium)・バグダッド(Bagdad)を鉄道で結び,バルカンおよび近東の支配確立をめざしたドイツの帝国主義的進出政策。イギリスの三 C 政策と対立。

さんピン

さんピン [3] 【三一】
〔「ピン」はポルトガル語 pinta(点の意)のなまりか〕
(1)さいころなどで,三と一の目が出ること。
(2)「三一侍」に同じ。

さんピンざむらい

さんピンざむらい [5] 【三一侍】
〔給与が年間三両一人扶持だったところから〕
身分の低い侍を卑しめて呼ぶ語。三一奴(ヤツコ)。

さん付け

さんづけ [0] 【さん付け】
人の名前の下に「さん」を付けて呼ぶこと。敬意や親愛の気持ちを示す。また,目下の者に対しては丁寧な言い方となる。
→呼び捨て

さ上り

さのぼり [2] 【さ上り】
田植えが終わったあと,田の神を送る儀礼。さなぶり。しろみて。
⇔さおり

さ丹

さに 【さ丹】
〔「さ」は接頭語〕
赤い色。丹(ニ)。「大和の宇陀の真赤土(マハニ)の―つかば/万葉 1376」

さ乱れ髪

さみだれがみ 【さ乱れ髪】
〔「さ」は接頭語〕
乱れた髪。和歌では多く「五月雨(サミダレ)」の意にかけて用いる。「あつかはしき―の乱るるも知らで,書き給ふよ/源氏(蛍)」

さ公達

さきんだち 【さ公達】
〔「さ」は接頭語〕
きんだち。貴公子。「更衣(コロモガエ)せむや,―や/催馬楽」
〔催馬楽では「さきんだちや」で囃子詞(ハヤシコトバ)として用いられる〕

さ寝

さ・ぬ 【さ寝】 (動ナ下二)
〔「さ」は接頭語〕
寝る。共寝する。「白たへの翼(ハネ)さし交(カ)へて打ち払ひ―・ぬとふものを/万葉 3625」

さ寝す

さな・す 【さ寝す】 (動サ四)
〔「なす」は「ぬ(寝)」の尊敬語〕
おやすみになる。ねていらっしゃる。「娘子(オトメ)らが―・す板戸を押し開き/万葉 804」
→さぬ

さ小峰

さおお 【さ小峰】
〔「さ」は接頭語〕
山の小さいみね。「大峰(オオオ)には幡(ハタ)張りだて―には幡張りだて/古事記(下)」

さ庭

さにわ 【さ庭】
(1)神おろしをして,神のお告げを聞く場所。斎場。「―に居て,神の命を請ひき/古事記(中訓)」
(2)神のお告げを承る人。霊媒者。「中臣烏賊津使主を喚(メ)して―とす/日本書紀(神功訓)」
(3)神楽(カグラ)で,和琴(ワゴン)を弾く人。

さ文字

さもじ 【さ文字】
(1)〔女房詞〕
さかな。また,鯖(サバ)。[大上臈御名之事]
(2)「さびしい」「ささやか」「さく」など「さ」で始まる語を文字詞めかしていう語。女性語。近世の通人たちの間でも用いられた。「さぞ独りゐて―(=寂シイ意)にあらう/狂言・座禅(鷺流)」

さ曇る

さぐも・る 【さ曇る】 (動ラ四)
〔「さ」は接頭語〕
くもる。「たな曇り雪は降り来―・り雨は降り来/万葉 3310」

さ檜の隈

さひのくま 【さ檜の隈】
〔「さ」は接頭語〕
奈良県明日香村檜前(ヒノクマ)。「おほほしく宮出もするか―廻(ミ)を/万葉 175」

さ渡る

さわた・る 【さ渡る】 (動ラ四)
〔「さ」は接頭語〕
わたる。「天雲の向伏す極みたにぐくの―・る極み/万葉 800」

さ緒

さお 【さ緒】
〔「さ」は接頭語〕
緒。綱。ひも。「赤駒を打ちて―引き/万葉 3536」

さ行

さぎょう [1] 【さ行・サ行】
五十音図中の第三行。さ・し・す・せ・そ。

さ走る

さばし・る 【さ走る】 (動ラ四)
〔「さ」は接頭語〕
走る。「川門(カワト)には鮎子―・る君待ちがてに/万葉 859」

さ身

さみ 【さ身】
〔「さ」は接頭語〕
物の主となる部分。なかみ。「出雲建が佩ける刀(タチ),黒葛(ツヅラ)さは巻き,―無しにあはれ/古事記(中)」

さ迷える

さまよえる サマヨヘ― 【さ迷える・彷徨える】 (連語)
〔「る」は,助動詞「り」の連体形〕
あてもなくさまよっている。「―人々」

さ野つ鳥

さのつどり 【さ野つ鳥】
〔「さ」は接頭語〕
■一■ (名)
野に巣くっている鳥。キジの別名。「我を思へか―来鳴き翔らふ/万葉 3791」
■二■ (枕詞)
野にすむ代表的な鳥として,「きぎし」にかかる。「―きぎしはとよむ/古事記(上)」

さ開き

さびらき [2] 【さ開き】
(1)早苗を田に植えはじめること。また,その時期。
(2)「さ降(オ)り」に同じ。

さ降り

さおり [0] 【さ降り】
田植え始めに,田の神を迎える儀礼。さびらき。

さ青

さお 【さ青】
〔「さあを」の略。「さ」は接頭語〕
あお。「色は雪はづかしく白うて,―に額つき/源氏(末摘花)」

ざ 【座】
■一■ [0] (名)
(1)会合などですわったりこしかけたりする場所。座席。「―に着く」「上手(カミテ)に―を占める」
(2)集会や宴会などの雰囲気。「―が持たない」「―を持たせる」
(3)地位。「妻の―」「大関の―を守る」
(4)鎌倉・室町時代,朝廷・貴族・社寺などの保護を受け,座役を納める代わりに特定の商品の販売・製造や芸能の上演などの独占権をもっていた商工民や芸能団体の同業組合。「絹―」「大和四―」
(5)江戸時代
 (ア)貨幣や特殊な免許品を製造・専売した場所。「金―」「銀―」「枡(マス)―」
 (イ)歌舞伎・人形浄瑠璃などの興行権の表象。「佐渡島―」「桐―」
■二■ (接尾)
名詞に付く。
(1)劇場・映画館などの名に添える。「歌舞伎―」「スカラ―」
(2)劇団などの名に添える。「文学―」「俳優―」
(3)星座の名に添える。「大熊―」「オリオン―」
(4)助数詞。
 (ア)祭神・仏像などを数えるときに用いる。「三―の仏像」
 (イ)里神楽(サトカグラ)などで,曲の数を数えるのに用いる。
 (ウ)劇場などの数を数えるのに用いる。「江戸三―」
 (エ)仏教で,連続して行われる教理の講義の回数を数えるのに用いる。「百―法談」
 (オ)神道で,祓(ハライ)の回数を数えるのに用いる。「七―の祓」(カ)高山を数えるのに用いる。「未登頂の一―」

ざ【座】
a seat (席);→英和
a theater (劇場);→英和
a (theatrical) company (劇団).〜につく take one's seat.〜を外す withdraw;→英和
go out of the room.→英和


「さ」の濁音の仮名。歯茎破擦音(または歯茎摩擦音)の有声子音と後舌の広母音とから成る音節。


〔打ち消しの助動詞「ず」に係助詞「は」の付いた「ずは」の転〕
打ち消しの仮定を表す。…なければ。ざあ。「行か―なるまい」「さびたらばとが―なるまいが/狂言・連歌毘沙門」「見めもよいが,かたちもよいが,人だに振ら―,なほよかるらう/閑吟集」
〔現代語では「…ざ…まい」などの言い方に限られる〕

ざ=が白ける

――が白・ける
会合などで,それまで愉快だった雰囲気がこわされる。座がさめる。

ざ=が長い

――が長・い
訪問した先に長居する。

ざ=に堪え∘ない

――に堪え∘ない
その場にいることにたえない。いたたまれない。

ざ=に直る

――に直・る
すわるべき席につく。

ざ=に連なる

――に連な・る
同席する。列席する。

ざ=をさます

――をさま・す
(1)一座の興をそぐ。座を白けさせる。
(2)〔座を冷たくするの意〕
席を立つ。中座する。「―・さずの御修法を百日の間行はせらる/太平記 34」

ざ=を占める

――を占・める
(1)座につく。席につく。すわる。
(2)ある地位に就く。「権力の―・める」

ざ=を取り持つ

――を取り持・つ
同座の人々の気分をなごやかにするように応対する。

ざ=を外(ハズ)す

――を外(ハズ)・す
会合などの席からしりぞく。席をはずす。「関係者以外は―・してください」

ざ=を組む

――を組・む
あぐらをかく。「芝の上に扇をうち敷き鎧を脱ぎ捨て―・みて/謡曲・頼政」

ざ∘なり

ざ∘なり (連語)
〔「ざるなり」または「ざりなり」の転「ざんなり」の撥音「ん」の無表記〕
打ち消しの伝聞・推定の意を表す。…ないという。「多くの人の身をいたづらになしてあは―∘なるかぐや姫はいかばかりの女ぞと/竹取」

ざ∘めり

ざ∘めり (連語)
〔打ち消しの助動詞「ざり」の連体形「ざる」に推量の助動詞「めり」の付いた「ざるめり」の音便形「ざんめり」の撥音無表記〕
…ないようだ。「これは世の常の御有様にも侍ら―∘めり/源氏(若菜下)」

ざあ

ざあ
〔打ち消しの助動詞「ず」に係助詞「は」の付いた「ずは」の転〕
打ち消しの仮定を表す。…なければ。ざ。「行か―なるまい」「知ら―言つて聞かせやせう/歌舞伎・青砥稿」
〔現代語では「…ざあ…まい」などの言い方に限られる〕

ざあざあ

ざあざあ
〜降りの雨 a pouring rain.〜水を掛ける shower water <over> .〜雨が降る It rains heavily.

ざあざあ

ざあざあ [1] (副)
雨が激しく降る音や,水が激しく流れる音を表す語。「雨が―降る」「―と落ちる滝の水」

ざあっと

ざあっと [2] (副)
(1)雨が急に強く降り出すさま。「夕立が―降り出す」
(2)物事を一通りおおまかに行うさま。「書類に―目を通す」

ざあます

ざあま・す (動サ特活)
〔江戸の遊里語「ざます」の転〕
補助動詞として用いられる。「ある」の意の丁寧語。ございます。「大変おもしろう―・すわ」
〔活用は動詞「ざます」に同じ。東京山の手の婦人言葉として用いられ始めた語〕

ざあます

ざあます (助動)
〔江戸の遊里語「ざます」の転〕
助動詞「ざます」に同じ。「大変結構な事〈ざあます〉」「まことにそう〈ざあます〉わ」
〔活用は助動詞「ざます」に同じ。東京山の手の婦人言葉として用いられ始めた語〕

ざあますことば

ざあますことば [5] 【ざあます言葉】
文末に「ざあます」という語をしきりに用いる言葉遣い。
〔東京山の手の有閑(ユウカン)婦人が上品ぶってやたらに丁寧に言う言い方とされる〕

ざあます言葉

ざあますことば [5] 【ざあます言葉】
文末に「ざあます」という語をしきりに用いる言葉遣い。
〔東京山の手の有閑(ユウカン)婦人が上品ぶってやたらに丁寧に言う言い方とされる〕

ざい

ざい【材】
[木材]timber;→英和
wood;→英和
material (材料);→英和
[才能]talent;→英和
ability.→英和

ざい

ざい 【采】
采配。さい。「信長公―を取て/戴恩記」

ざい

ざい [1] 【財】
(1)財産。富。「巨万の―を築く」「―を成す」
(2)人間の生活にとって貴重な物。「文化―」
(3)〔経〕 人間の欲望を満たすのに役立つもの。自由財と経済財に分けられる。広義では,非物質的財貨であるサービスも含む。財貨。

ざい

ざい【財】
money;→英和
wealth;→英和
[財産] <make> (a) fortune;→英和
property (財物);→英和
《経》goods.→英和

ざい

ざい 【剤】 (接尾)
助数詞。調合した薬を数えるのに用いる。「呉茱萸丸・芍薬丸・温白丸各一―/延喜式(神祇五)」

ざい

ざい [1] 【在】
(1)いなか。在郷。在所。「六郷の―」「―から来た人」
(2)今,そこにいること。「―,不在を示す」「―パリ」

ざい

ざい [1] 【材】
(1)
 (ア)材木。木材。「檜(ヒノキ)―」「良質の―を使って建てた家」
 (イ)木本植物の茎の木質の部分をいう。道管・木部柔組織・木部繊維などから成り,温帯以北では年輪が見られる。
(2)才能や能力のある人物。人材。「有為の―を育成する」
(3)物を作るときのもとになるもの。材料。「小説の―を古代にもとめる」

ざい

ざい 【際】
分際。身のほど。「女の―に刀差いて二階へ上り/浄瑠璃・島原蛙合戦」

ざい

ざい [1] 【座位】
(1)座席の順序。座次。
(2)すわった姿勢。

ざい

ざい【在の者】
a countryman.→英和
…の〜に on the outskirts of….

ざい−

ざい−【在英中】
while in Britain.在米邦人 Japanese residents in America.

ざいあく

ざいあく【罪悪】
<commit> a crime (犯罪)[a sin (宗教・道徳上の)].→英和

ざいあく

ざいあく [1] 【罪悪】
にくむべき罪。道徳や宗教の教えなどに反する悪いおこない。とが。

ざいあくかん

ざいあくかん [4][3] 【罪悪感】
悪いこと,非難されるべきことをおかしたという気持ち。「―にさいなまれる」

ざいい

ざいい [1] 【在位】 (名)スル
(1)帝王が位に就いていること。「―六〇年」
(2)ある位に就いていること。「横綱―七場所」

ざいい

ざいい【在位する】
reign;→英和
be on the throne.→英和
〜中に during one's reign.

ざいいん

ざいいん [0] 【罪因】
罪を犯すことになった原因。

ざいいん

ざいいん [0] 【在院】 (名)スル
病院など,院と名のつく施設にいること。

ざいえき

ざいえき [0] 【在役】 (名)スル
(1)懲役に服していること。
(2)兵役に就いていること。
(3)任務に就いていること。

ざいえき

ざいえき【在役の】
in military[naval]service (兵役);in commission (軍艦).

ざいえん

ざいえん [0] 【在園】 (名)スル
幼稚園・保育園など,「園」と呼ばれる所にいること。

ざいおう

ざいおう [0] 【在欧】 (名)スル
欧州に滞在すること。

ざいか

ざいか [1] 【罪過】
(1)つみとあやまち。法律や道徳に背いた行為。
(2)罰すること。「―に処する」

ざいか

ざいか [1] 【財貨】
財産として価値のある品物や金銭。財物。「戦災で多くの―が失われた」

ざいか

ざいか [0] 【在荷】 (名)スル
店や倉庫などに品物があること。また,その品物。在庫。

ざいか

ざいか [1] 【在家】
いなかの家。いなか。ざいけ。

ざいか

ざいか【罪科】
an offence;→英和
a crime.→英和

ざいか

ざいか [1] 【罪科】
(1)法律・道徳などに背いた罪。また,その罪の程度。
(2)罪に対する刑罰。しおき。とがめ。

ざいか

ざいか【財貨】
goods;→英和
commodities;property.→英和

ざいかい

ざいかい [0] 【財界】
政治・経済に影響力をもつ資本家・経営者の世界。政界に対する意味での経済界。「―の大立て者」

ざいかい

ざいかい [0] 【罪魁】
犯罪の首謀者。罪を犯した張本人。

ざいかい

ざいかい【財界】
the financial[business]world;business circles.〜の financial <crisis> .→英和
‖財界人 a financier;a businessman.

ざいかいじん

ざいかいじん [3] 【財界人】
大資本を背景とした実業家。

ざいかた

ざいかた [0][4] 【在方】
いなか。農村。在。在所(ザイシヨ)。「―文書」

ざいかぼう

ざいかぼう ザイクワバウ [3] 【在華紡】
第二次大戦前,日本の紡績資本によって中国に設立された紡績工場。

ざいかん

ざいかん [0] 【在館】 (名)スル
大使館・博物館など,「館」と呼ばれる所にいること。また,在籍していること。

ざいかん

ざいかん [0] 【在監】 (名)スル
刑務所に入れられていること。

ざいかん

ざいかん [0] 【在官】 (名)スル
官職に就いていること。

ざいがい

ざいがい [0] 【在外】
外国にいること。また,外国にあること。多く複合語として用いる。「―邦人」「―資産」

ざいがい

ざいがい【在外(の)】
(stationed,resident) abroad.→英和
‖在外公館 diplomatic establishments abroad.在外資産 overseas assets.在外邦人 Japanese residents abroad.

ざいがいこうかん

ざいがいこうかん [5] 【在外公館】
外国にある外務省の出先機関。大使館・公使館・総領事館・領事館・国際連合日本政府代表部などの総称。

ざいがいしさん

ざいがいしさん [5] 【在外資産】
日本の国家・法人・民間人が外国で所有する財産。

ざいがいせいか

ざいがいせいか [5] 【在外正貨】
外国の金融中心地に保有された正貨準備。外国為替銀行の海外に保有する為替資金とともに,国際貸借の決済に用いられる。

ざいがく

ざいがく [0] 【在学】 (名)スル
学生・生徒として学校に籍があること。「―証明書」「本校に―している者」

ざいがく

ざいがく【在学する】
be in[at]school[college].‖在学証明書 a school certificate.在学生 a student;an undergraduate (大学).在学中(に) while at[in]school[college].

ざいきゅう

ざいきゅう [0] 【罪咎】
つみととが。罪科。

ざいきょ

ざいきょ [1] 【在居】 (名)スル
その場所にいること。また,そこに住んでいること。

ざいきょう

ざいきょう【在京する】
be[stay]in town.〜中に while in Tokyo.

ざいきょう

ざいきょう [0] 【在京】 (名)スル
(1)東京にいること。「今月末まで―する」「―県人会」
(2)都にいること。

ざいきょう

ざいきょう [0] 【在郷】 (名)スル
郷里にいること。ざいごう。「―する旧友を訪ねる」

ざいきょうにん

ざいきょうにん 【在京人】
鎌倉時代,京都に常駐して京都の治安・維持にあたった御家人。在京御家人。

ざいきん

ざいきん [0] 【在勤】 (名)スル
(1)ある勤務についていること。在職。「大阪支社に―しているとき」
(2)ある地域に勤務していること。「本国より此地に―する精選(エリヌキ)の募兵/浮城物語(竜渓)」

ざいきん

ざいきん【在勤する】
⇒在職.

ざいきんもの

ざいきんもの 【在勤者】
江戸時代,江戸・大坂の藩邸に勤務した国詰めの武士。

ざいく

ざいく [1] 【罪苦】
罪ある者が受ける苦しみ。

ざいく

ざいく 【罪垢】
〔罪悪を垢(アカ)にたとえていう〕
罪によるけがれ。罪科。「其の益(ヤク)―を洗ひぬべし/盛衰記 26」

ざいぐち

ざいぐち 【在口】
村の出入り口。在所への入り口。「親父殿の遅いが気にかかり,―まで行(イ)たれど/浄瑠璃・忠臣蔵」

ざいけ

ざいけ [0][1] 【在家】
(1)出家せずに,在俗のまま仏教に帰依した人。正式の戒を受けていない人。
⇔出家
(2)〔「ざいか」とも〕
在所の家。民家。
(3)中世,屋敷とそれに付属する宅地・園地などを含めた在家役賦課の単位。また,在家役の対象となった農民。主に東国・九州などの辺境地方に多くみられた。

ざいけ

ざいけ [1] 【済家】
〔「さいけ」とも〕
臨済宗の寺。また,臨済宗。

ざいけい

ざいけい [0] 【剤形・剤型】
医薬品を患者に投与できる形に整えたもの。投与する方法に応じて錠剤・散剤・注射剤などがある。

ざいけい

ざいけい [0] 【財形】
〔「勤労者財産形成制度」の略〕
勤労者が給与の一部を天引きの形で金融機関に積み立てる貯蓄を税制面などで優遇する制度。1971年(昭和46)の勤労者財産形成法に基づく。

ざいけい

ざいけい【財形貯蓄】
fortune-making savings.

ざいけい

ざいけい [0] 【財経】
財政と経済。

ざいけいじゅうたく

ざいけいじゅうたく [5] 【財形住宅】
「財形住宅貯蓄制度」の略。住宅取得,増改築を目的として,勤労者が貯蓄するもの。税制面で優遇措置がある。1988年(昭和63)から実施。住宅財形。

ざいけいちょちく

ざいけいちょちく [5] 【財形貯蓄】
「勤労者財産形成貯蓄制度」の略。勤労者の資産作りの援助を目的に,事業主を通して,毎月,給与の一部を天引きして金融機関に貯蓄するもの。税制面での優遇あるいは融資を受けられる。1972年(昭和47)から実施。

ざいけいねんきん

ざいけいねんきん [5] 【財形年金】
「財形年金貯蓄制度」の略。勤労者が年金での受け取りを目的として貯蓄するもの。税制面で優遇措置がある。1982年(昭和57)から実施。

ざいけいほうていしゅぎ

ざいけいほうていしゅぎ [9] 【罪刑法定主義】
いかなる行為が犯罪となるか,それにいかなる刑罰が科せられるかは既定の法律によってのみ定められるとする主義。刑罰権の恣意(シイ)的な行使を防ぐ人権保障の表れで,近代自由主義刑法の基本原則。

ざいけそう

ざいけそう [3] 【在家僧】
妻帯・肉食をする僧。火宅僧。妻帯僧。妻帯坊主。

ざいけぶっきょう

ざいけぶっきょう [4] 【在家仏教】
出家して僧になることなく,俗人の立場で信仰する仏教。また,俗人の信仰の意義を評価する仏教。

ざいけやく

ざいけやく 【在家役】
中世,荘園公領内の在家{(3)}に課した賦役。

ざいげん

ざいげん [0][3] 【財源】
(あることに)必要な金銭。また,その金の出所。「―確保」

ざいげん

ざいげん【財源】
a source of revenue; <be rich in> resources; <raise> funds (資金).

ざいこ

ざいこ [0] 【在庫】
(1)品物が倉庫などに置いてあること。「―が少ない」「―品」
(2)ある一定時点における,企業内の原材料・仕掛かり品・製品などの量。

ざいこ

ざいこ【在庫(品)】
stocks;goods in stock.〜している(いない) be in (out of) stock.‖在庫一掃セール a clearance sale.在庫品目録 an inventory; <英> a stock list.

ざいこう

ざいこう [0] 【在校】 (名)スル
(1)学校に在籍していること。在学。「―生」
(2)学校の中にいること。

ざいこう

ざいこう【在校】
⇒在学.

ざいこかんり

ざいこかんり [4] 【在庫管理】
原材料・仕掛かり品・製品の形で企業内にある在庫を,最適な質と量の状態で維持・管理すること。

ざいこきんゆう

ざいこきんゆう [4] 【在庫金融】
企業が生産・販売活動を維持していくために必要な一定割合の原材料・仕掛かり品・製品のための運転資金の供給のこと。
→滞貨金融

ざいこく

ざいこく [0] 【在国】 (名)スル
(1)国もとにいること。在郷。
(2)江戸時代,大名や家臣が領地にいること。

ざいこくし

ざいこくし 【在国司】
鎌倉時代の在庁職の一。任国に下らない国司に対して,国衙(コクガ)にあって国司のように勢威をふるった者をいう称。特に,九州地方に多かった。

ざいこくしゅう

ざいこくしゅう 【在国衆】
室町時代,京都に参勤することなく,いつも領国にいた大名。

ざいこしすう

ざいこしすう [4][3] 【在庫指数】
基準日の在庫量をもとにして,毎日の在庫量の変動を示す指数。

ざいこじゅんかん

ざいこじゅんかん [4] 【在庫循環】
在庫投資の変動による約四〇か月の周期をもつ景気循環。発見者キチンの名にちなんでキチン循環ともいう。

ざいこちょうせい

ざいこちょうせい [4] 【在庫調整】
経済事情の変化に応じて在庫量を増減させ,適正水準に保とうとすること。また,過剰な在庫を減らすこと。

ざいことうし

ざいことうし [4] 【在庫投資】
ある期間における原料や製品の在庫量の増減。売れ残りによる在庫増を,意図せざる在庫投資,在庫減を負の在庫投資という。

ざいこりつしすう

ざいこりつしすう [7][6] 【在庫率指数】
月末在庫額の月間出荷額に対する割合を表す指数。

ざいこん

ざいこん [0] 【罪根】
〔仏〕
(1)深く根ざして抜き去ることのできない罪。
(2)罪の根源。

ざいご

ざいご [3] 【在郷】
「ざいごう」の転。「維新後間も無くこの村にお―したのだ/南小泉村(青果)」

ざいご

ざいご 【在五】
「在五中将」の略。

ざいごう

ざいごう [0] 【罪業】
〔仏〕 罪の原因となる業(ゴウ)。

ざいごう

ざいごう [0] 【在郷】 (名)スル
(1)都会から隔たった地方。いなか。在。在所。ざいご。
(2)郷里にいること。ざいきょう。「―せる士族を然(ソ)う呼ぶのだ/南小泉村(青果)」

ざいごう

ざいごう【在郷】
rural districts.在郷軍人 an ex-soldier; <米> a veteran;→英和
reservists (総称).

ざいごううた

ざいごううた [3] 【在郷歌・在郷唄】
(1)いなか歌。民謡。
(2)下座唄の一。田舎の場面およびその幕間に演ずるもの。ざいごうた。

ざいごうぐんじん

ざいごうぐんじん [5] 【在郷軍人】
平時は生業に就き,非常の際に召集されて国防にあたる義務を負う予備役・退役・後備役などの軍人。

ざいごうぐんじんかい

ざいごうぐんじんかい 【在郷軍人会】
各地に分立していた在郷軍人団体の統一組織。1910年(明治43)帝国在郷軍人会として発足。初め親睦・修養などを目的としたが,昭和期には軍国主義の宣伝・戦争協力を行なった。機関紙「戦友」を発行。46年(昭和21)解散。

ざいごうもうそう

ざいごうもうそう [5] 【罪業妄想】
自分の行為や内面的な心の動きに罪悪感をもち,自分自身を責める妄想。鬱病(ウツビヨウ)において典型的にみられる。

ざいごうもの

ざいごうもの [0] 【在郷者】
いなか育ちの者。また,いなかから出てきた者。いなか者。在郷びと。

ざいごがものがたり

ざいごがものがたり 【在五が物語】
〔在五中将(在原業平)を主人公とする物語の意〕
「伊勢物語」の異名。

ざいごちゅうじょう

ざいごちゅうじょう 【在五中将】
〔在原氏の五男であったので〕
在原業平(アリワラノナリヒラ)の異名。

ざいごべえ

ざいごべえ [3] 【在郷兵衛】
いなか者を人名に擬していう語。ざいごっぺえ。

ざいさん

ざいさん【財産】
an estate;→英和
<inherit> (a) fortune;→英和
property;→英和
assets.〜を作る(なくす) make a (run through one's) fortune.〜目あてに嫁ぐ marry for money.‖財産家 a man of property.財産税 a property tax.財産目録 an inventory.私有(公共)財産 private (public) property.

ざいさん

ざいさん [1][0] 【財産】
(1)個人や団体などのもっている土地・建物・物品・金銭・有価証券などの総称。資産。しんだい。「―を築く」「私有―」
(2)〔法〕 一定の目的の下に結合した,金銭的に価値があり,法律により保護または承認されているものの総体。物権・債権・無体財産権の類。
(3)その人にとって貴重な事柄。「この経験を―とする」「友人が最大の―だ」

ざいさんか

ざいさんか [0] 【財産家】
資産を多くもっている人。資産家。

ざいさんかんじょう

ざいさんかんじょう [5] 【財産勘定】
簿記で,財産に関する勘定。資産勘定と負債勘定とから成る。

ざいさんく

ざいさんく [3] 【財産区】
市町村または特別区の一地区で財産を有しまたは公の施設を設けているものがある場合,その財産または公の施設の管理・処分について権能をもつもの。特別地方公共団体の一。

ざいさんけい

ざいさんけい [3] 【財産刑】
罰金・科料・没収など財産を徴収する刑罰。

ざいさんけん

ざいさんけん [3] 【財産権】
財産的価値を有する権利。身分権・人格権などと並ぶ私権の一。物権・債権および無体財産権などが主要なもの。

ざいさんしゅっし

ざいさんしゅっし [5] 【財産出資】
会社設立などにあたり,金銭その他の財産によってなされる出資。金銭出資と現物出資がある。

ざいさんしょとく

ざいさんしょとく [5] 【財産所得】
財産の所有もしくは利用から生ずる所得。地代・利子・配当など。資産所得。

ざいさんぜい

ざいさんぜい [3] 【財産税】
(1)財産・資本を所有している事実に課される租税。所有者の総財産に課税する一般財産税と,相続税・贈与税・固定資産税などの特別財産税に分かれる。
(2)富の再配分を目的として,1946年(昭和21)3月3日の時点で個人が有していた財産に対して課された国税。

ざいさんそうぞく

ざいさんそうぞく [5] 【財産相続】
財産上の地位の相続。この場合の財産には消極財産も含む。
→身分相続

ざいさんはん

ざいさんはん [3] 【財産犯】
財物または財産上の利益を侵害する犯罪の総称。窃盗・詐欺・横領・背任・毀棄など。財産罪。

ざいさんぶんよ

ざいさんぶんよ [5] 【財産分与】
婚姻中に得た財産を離婚により清算するために,離婚した夫婦の一方が他方の請求に対して財産を分与すること。

ざいさんぶんり

ざいさんぶんり [5] 【財産分離】
相続債権者・受遺者・相続人の固有の債権者らの請求により,相続財産と相続人の固有の財産を分離して管理・清算する財産上の処分。

ざいさんほう

ざいさんほう [0][3] 【財産法】
私法のうち,経済生活に関する法規の全体。
→身分法

ざいさんもくろく

ざいさんもくろく [5] 【財産目録】
商業帳簿の一。一定の時期における商人の営業財産を,個別に価額を付して記載した静態的な明細表。1974年(昭和49)に会社の清算などの場合を除いて廃止。

ざいざい

ざいざい 【在在】
そこここの村里。「―までも近郷残らず尋ねしが/浄瑠璃・鑓の権三(下)」

ざいざいしょしょ

ざいざいしょしょ 【在在所所】
ここかしこ。そこここ。「都のほとりには,―,堂舎塔廟,一つとして全からず/方丈記」

ざいしつ

ざいしつ [0] 【材質】
(1)材木の性質。
(2)材料の性質。

ざいしつ

ざいしつ【材質】
the quality of the material.→英和

ざいしつ

ざいしつ [0] 【罪質】
刑法が定める各犯罪のもつ,法益の異同などの刑事学的性質。

ざいしつ

ざいしつ [0] 【在室】 (名)スル
部屋にいること。「水曜日は午後―する」

ざいしゃ

ざいしゃ [0] 【在社】 (名)スル
(1)会社の社員として籍があること。「―三〇年」
(2)会社の中にいること。

ざいしゅ

ざいしゅ [1] 【材種】
(1)木材を用途・形状・寸法によって分けた種類。
(2)材料の種類。

ざいしゅう

ざいしゅう [0] 【罪囚】
牢獄につながれた罪人。囚人。

ざいしゅく

ざいしゅく [0] 【在宿】 (名)スル
自分の家にいること。外出しないこと。在宅。「―して火の用心を怠らぬやうにいたせ/阿部一族(鴎外)」

ざいしょ

ざいしょ [3][0] 【在所】 (名)スル
(1)都会から離れたところ。いなか。ざい。「―住まい」「―育ち」
(2)郷里。ふるさと。「生まれ―」
(3)住んでいるところ。すみか。
(4)事務所・営業所など,「所」と名のつくところにいること。
(5)あり場所。また単に,場所。ところ。

ざいしょう

ざいしょう [0] 【罪証】
犯罪の証拠。

ざいしょう

ざいしょう [0][3] 【罪障】
〔仏〕 往生の妨げとなる罪業(ザイゴウ)。

ざいしょういんめつざい

ざいしょういんめつざい [8] 【罪証隠滅罪】
⇒証拠(シヨウコ)隠滅罪

ざいしょく

ざいしょく【在職する】
hold[be in]office.〜中(に) during (one's tenure of) office.⇒勤続.

ざいしょく

ざいしょく [0] 【在職】 (名)スル
ある職務に就いていること。「三〇年間―した」

ざいしょくろうれいねんきん

ざいしょくろうれいねんきん [9] 【在職老齢年金】
退職を原則的な支給要件とする被用者年金制度において,低所得の在職者に特例的に支給される老齢年金。

ざいしょもの

ざいしょもの [0] 【在所者】
いなか者。

ざいじゃりん

ざいじゃりん 【摧邪輪】
仏教書。明恵(高弁)が法然の「選択集(センチヤクシユウ)」を批判・論難した書。三巻。1212年成立。

ざいじゅう

ざいじゅう【在住する】
reside;→英和
live.→英和
〜の resident <in> .→英和
‖在住者 a resident.

ざいじゅう

ざいじゅう [0] 【在住】 (名)スル
ある所,特に外国などに住んでいること。「日本に―する外国人」「パリ―の画家」

ざいじょう

ざいじょう【罪状】
(the nature of) a crime;→英和
<inquire into a person's> guilt.→英和
〜を自白する confess one's crime.罪状認否《法》(an) arraignment.→英和

ざいじょう

ざいじょう [0] 【罪状】
罪を犯したときの状況。犯罪の内容。「取り調べの結果―は明白だ」

ざいじょうにんぴ

ざいじょうにんぴ [5] 【罪状認否】
刑事裁判の冒頭に,被告人が起訴状に記載された公訴事実を認めるかどうかについて行う答弁。

ざいす

ざいす [0] 【座椅子】
和室で用いる脚のない背もたれ。

ざいす

ざいす【座椅子】
a legless chair.

ざいすう

ざいすう [3] 【罪数】
犯罪の個数。

ざいせ

ざいせ [1][0] 【在世】
(1)「ざいせい(在世)」に同じ。
(2)釈迦が生存していたとき。「―を考ふるに人皆俊なるに非ず/正法眼蔵随聞記」
(3)在俗。「ある時―の人倫,恋にしのぶの色里一見せばやと思ふ一念/浮世草子・好色敗毒散」

ざいせ

ざいせ [0] 【財施】
〔仏〕 三施の一。仏・僧侶や貧者などに物品や金銭を施すこと。

ざいせい

ざいせい [0] 【在世】 (名)スル
人がこの世に生存していること。ざいせ。

ざいせい

ざいせい【在世中に】
while a person lives;during a person's lifetime.

ざいせい

ざいせい【財政】
finances;economy;→英和
financial affairs.〜が豊か(困難)である be well off (in financial difficulties).〜上の financial;→英和
economic.→英和
‖財政状態(整理) financial status (readjustment).財政投融資 treasury investment and loan.財政通(顧問) a financial expert (adviser).健全(赤字)財政 balanced (unbalanced) finance.

ざいせい

ざいせい [0] 【財政】
〔finance の訳語〕
(1)国または公共団体などが行政活動や公共政策の遂行のために行う,資金の調達・管理・支出および実体財産の管理運営。狭義には,以上のうちの政府の資金調達をさす。
(2)国家・団体・個人などの経済状態。金まわり。ふところ具合。「今月の我が家の―は苦しい」

ざいせいか

ざいせいか [0] 【財政家】
財政の事務に通じた人。理財に巧みな人。

ざいせいかんぜい

ざいせいかんぜい [5] 【財政関税】
財政収入を主目的として課される関税。奢侈品(シヤシヒン)や国内に競争品のない物品などに課される。石油関税が代表的。収入関税。歳入関税。
→保護関税

ざいせいがく

ざいせいがく [3] 【財政学】
国家あるいは地方公共団体の経済である財政現象を解明する学問。

ざいせいこうちょくか

ざいせいこうちょくか [0] 【財政硬直化】
社会保障費や国債償還費,人件費などの歳出の当然増が国家予算の大きな部分を占めるようになって,資源配分や景気調整のための弾力的な財政運営が困難になること。

ざいせいさいけんだんたい

ざいせいさいけんだんたい [9] 【財政再建団体】
財政が赤字に陥って独力での再建が見込まれず,国の援助協力のもとに赤字の解消を目指す地方公共団体。

ざいせいざいさん

ざいせいざいさん [5] 【財政財産】
財政収入を得るために国家が所有管理する財産。収益財産。
⇔行政財産

ざいせいしきん

ざいせいしきん [5][6] 【財政資金】
政府が財政を行うための資金。

ざいせいせいさく

ざいせいせいさく [5] 【財政政策】
政府支出額を弾力的に増減することによって民間経済に介入し,景気の調整・完全雇用・安定成長などの経済目標の達成をめざす政策。広義には財政の機能を利用した政府の政策全般をさす。フィスカル-ポリシー。

ざいせいてき

ざいせいてき [0] 【財政的】 (形動)
財政に関するさま。「―な援助をする」

ざいせいとうゆうし

ざいせいとうゆうし [7] 【財政投融資】
国による財政資金の出資(投資)および貸し付け(融資)の総称。政府自身や公社・公団・事業団・地方公共団体などに対して,また政府金融機関を通じて民間に対して行われる。通常は財政投融資資金計画をさす。財投。

ざいせいとうゆうししきんけいかく

ざいせいとうゆうししきんけいかく [13] 【財政投融資資金計画】
財政投融資に関する計画。一般会計などと異なり,その多くは国会の議決を要しないため,景気調整策などの政策目的に即した弾力的運用が可能。

ざいせいねんど

ざいせいねんど [5] 【財政年度】
⇒会計(カイケイ)年度

ざいせいはん

ざいせいはん [3] 【財政犯】
行政犯の一。財政法上の義務に違反する行為。租税の逋脱(ホダツ)などにより国の収入を直接減損する逋脱犯と,申告・帳簿記載などの義務違反により間接的に国の収入に影響を及ぼす財政上の秩序犯がある。

ざいせいほう

ざいせいほう [0][3] 【財政法】
(1)財政に関する法規の全体。財政法{(2)}・会計法・国有財産法,各種の租税法・地方財政法などを含む。
(2)国の予算・決算およびその他の財政の基本を定める法律。1947年(昭和22)制定。

ざいせいインフレーション

ざいせいインフレーション [8] 【財政―】
財政支出の急膨張や財政収入の不足をまかなうための,紙幣の増発や赤字公債の発行などによって生ずる物価騰貴。

ざいせき

ざいせき [0] 【在籍】 (名)スル
学校・団体などに籍を置いていること。「本校には約千名が―している」

ざいせき

ざいせき [0] 【罪責】
犯罪を犯した責任。

ざいせき

ざいせき [0] 【罪跡】
犯罪の証拠となる痕跡(コンセキ)。

ざいせき

ざいせき [0] 【材積】
木材や石材などの体積。

ざいせき

ざいせき [0] 【在昔】
むかし。往古。「―,熊谷直実が敦盛を討て/文明論之概略(諭吉)」

ざいせき

ざいせき【在籍する】
be on the register.→英和

ざいせき

ざいせき [0] 【在席】 (名)スル
職場で自分の席についていること。

ざいせきいんめつざい

ざいせきいんめつざい [8] 【罪跡隠滅罪】
〔法〕
⇒証拠(シヨウコ)隠滅罪

ざいせきせんじゅう

ざいせきせんじゅう [5] 【在籍専従】
会社などに籍を置いたままで,労働組合の役職に専従すること。また,その人。普通,専従する期間は休職扱いとなる。

ざいせきひょう

ざいせきひょう [0] 【材積表】
胸高直径と樹高,あるいは末口(スエクチ)径と長さを関数とし,立木や丸太などの材積を示した表。立木幹材積表・丸太材積表などがある。

ざいせんちゅう

ざいせんちゅう [3] 【材線虫】
樹木に寄生する線虫類の総称。その一種のマツノザイセンチュウは全国的な松枯れの原因となっている。

ざいぞく

ざいぞく [0] 【在俗】
出家せずに俗人のままでいること。また,その人。在家(ザイケ)。

ざいぞくそう

ざいぞくそう [4] 【在俗僧】
寺院に住まず俗間に住んでいる僧。俗服を着ている僧。

ざいた

ざいた [0] 【座板】
(1)腰掛けの,尻をのせる部分の板。
(2)ゆか板。

ざいたい

ざいたい [0] 【罪体】
犯罪事実または犯罪の対象である物体(殺害された死体,焼かれた家など)。

ざいたく

ざいたく [0] 【在宅】 (名)スル
自宅にいること。「先生は御―でしょうか」

ざいたく

ざいたく【在宅する】
be at home;be in.‖在宅勤務 telecommuting.

ざいたくいりょう

ざいたくいりょう [5] 【在宅医療】
病院や自治体と連携しながら自宅での治療を目的にした医療体系。病院から医師や看護婦が定期的に訪れたり,情報機器を用いて容体を捉え,適切な治療にあたる。

ざいたくかいごしえんセンター

ざいたくかいごしえんセンター [11][5][4] 【在宅介護支援―】
高齢者の在宅介護に関して,市町村の福祉サービスや専門家による相談・指導が常時受けられる施設。1990年(平成2)より,特別養護老人ホーム・病院などに併設。

ざいたくかんご

ざいたくかんご [5] 【在宅看護】
家庭で療養している患者を看護者が看護すること。寝たきりの状態にある高齢者・重度の障害者(障害児)・慢性疾患患者などを対象とする。

ざいたくきんむ

ざいたくきんむ [5] 【在宅勤務】
勤め先に出勤せず,自宅で業務を行うこと。

ざいたくふくし

ざいたくふくし [5] 【在宅福祉】
施設入所によらず,対象者が自宅で生活しながらサービスを受ける社会福祉の形態。具体的な事業としてはショート-ステイ・デイ-サービス・ホーム-ヘルプ-サービスなどがある。

ざいたくケア

ざいたくケア [5] 【在宅―】
ホーム-ヘルパーの派遣など,福祉の援助を必要とする在宅者に対して,家族による介護・看護を社会的に補う福祉サービス。

ざいだん

ざいだん [0] 【財団】
(1)一定の目的のために結合された財産の集合。抵当権の目的とされる鉄道財団・工場財団・鉱業財団などの類。
(2)「財団法人」の略。

ざいだん

ざいだん [0] 【在団】 (名)スル
楽団・球団などに籍があること。

ざいだん

ざいだん【財団】
a foundation.→英和
‖財団法人 a (juridical) foundation.アジア財団 the Asia Foundation.

ざいだんていとう

ざいだんていとう [5] 【財団抵当】
財団を目的とする抵当権,およびその設定。企業経営のための土地・建物・機械などの物的施設,および特許権などの工業所有権を一括してその上に抵当権を設定する制度。

ざいだんほうじん

ざいだんほうじん [5] 【財団法人】
財団を運営するために作られる法人。現行法では,公益を目的とする公益法人のみが認められている。
→社団法人

ざいち

ざいち [1] 【在地】
(1)住んでいる土地。
(2)いなかの土地。在郷。在所。「是は―の土民等/保元(中)」

ざいちはん

ざいちはん 【在地判】
地方の頭だった者の判。在地の組頭や村長などの証明した捺印(ナツイン)。

ざいちゅう

ざいちゅう [0] 【在中】 (名)スル
ある物が中に入っていること。封筒などに書くことが多い。「写真―」

ざいちゅう

ざいちゅう【在中】
containing <a photo> .‖在中物 the contents.印刷物在中 <表示> Printed Matter Only.

ざいちょう

ざいちょう [0] 【在庁】 (名)スル
(1)「庁」と名のつく役所に在職していること。また,出勤して官庁にいること。
(2)「在庁官人」の略。「師光は阿波国の―/平家 1」

ざいちょう

ざいちょう [0] 【在朝】
朝廷に仕えていること。官途についていること。
⇔在野

ざいちょうかんにん

ざいちょうかんにん 【在庁官人】
平安中期以降,国衙(コクガ)にあって実務に携わった下級役人。多くは土着の豪族で,その職を世襲した。のち武士化して,鎌倉幕府の御家人に組み入れられていった。在庁。在庁人。ざいちょうかんじん。

ざいてい

ざいてい [0] 【在廷】 (名)スル
(1)法廷に出頭していること。
(2)朝廷に仕えていること。
→在朝

ざいていしょうにん

ざいていしょうにん [5] 【在廷証人】
正規に召喚されたのではないが,法廷内に居合わせたため,証人として尋問を受ける者。

ざいてん

ざいてん [0] 【在天】 (名)スル
(神や死者の霊が)天上にあること。「天に在(イマ)す―の父よ/思出の記(蘆花)」

ざいとう

ざいとう [0] 【財投】
⇒財政投融資(ザイセイトウユウシ)

ざいにち

ざいにち [0] 【在日】 (名)スル
外国人が,日本にいること。

ざいにちがいこくじん

ざいにちがいこくじん [8] 【在日外国人】
日本に居住する外国人。

ざいにちちょうせんじん

ざいにちちょうせんじん [9] 【在日朝鮮人】
第二次大戦前の日本の朝鮮支配下で,強制的に連行されるなどして渡日し,終戦後の朝鮮南北分断・朝鮮戦争などのため,日本に残留を余儀なくされた朝鮮人とその子孫。

ざいにほんだいかんみんこくみんだん

ざいにほんだいかんみんこくみんだん 【在日本大韓民国民団】
大韓民国を支持する在日韓国人の全国組織。略称,民団。1946年(昭和21)左派の在日本朝鮮人連盟(在日本朝鮮人総連合会の前身,49年解散)に対抗し,自由主義派を結集して在日本朝鮮居留民団が結成され,48年大韓民国樹立に伴い在日本大韓民国居留民団に改称,94年(平成6)現名に改称。

ざいにほんちょうせんじんそうれんごうかい

ざいにほんちょうせんじんそうれんごうかい 【在日本朝鮮人総連合会】
朝鮮民主主義人民共和国を支持する在日朝鮮人の全国組織。略称,朝鮮総連。1945年(昭和20)設立された在日本朝鮮人連盟の後継団体,在日朝鮮統一民主戦線が,55年発展的に解消して結成されたもの。

ざいにん

ざいにん【罪人】
a criminal;→英和
an offender;→英和
a sinner (宗教・道徳上の).→英和

ざいにん

ざいにん【在任する】
hold a post;→英和
be in office.〜中に while in office.

ざいにん

ざいにん [0] 【在任】 (名)スル
任務についていること。在勤。「蔵相―中」

ざいにん

ざいにん [0][3] 【罪人】
罪を犯した者。「―扱い」

ざいのう

ざいのう [0] 【財嚢】
(1)かねを入れるふくろ。財布(サイフ)。「―から金を出して/福翁自伝(諭吉)」
(2)財布にある限りのかね。財力。「―をはたく」

ざいはく

ざいはく [0] 【財帛】
(1)財貨と布帛。
(2)禅寺で,金銭出納の任に当たる僧。副寺(フウス)。
(3)(人相で)鼻端をいう。

ざいはん

ざいはん [0] 【在判】
(1)古文書の写しなどで,姓名の下など花押(カオウ)のあった位置に記す語。
(2)花押または捺印すること。「俊寛が赦し文,能登の守教経と,―して渡さるる/浄瑠璃・平家女護島」

ざいはん

ざいはん [0] 【在藩】
江戸時代,藩の大名やその家臣が江戸詰めでなく自国にいること。在国。

ざいばつ

ざいばつ【財閥】
a financial clique[group];the plutocracy;→英和
the zaibatsu.

ざいばつ

ざいばつ [0] 【財閥】
(1)第二次大戦前の日本において発達をとげた経営形態で,一族・一門の家族的関係のもとに閉鎖的に結合した資本家の多角的経営体。三井・三菱・住友など。大資本家の一族。コンツェルン。
(2)金持ち。

ざいばつかいたい

ざいばつかいたい [0] 【財閥解体】
第二次大戦後,経済民主化の方策の一つとして占領軍により実施された,財閥を解体するための一連の措置。持株会社の解体,財閥家族所有の株式の買い上げ,財閥家族の役員就任の禁止,商号使用禁止,企業規模の制限などが行われた。

ざいばん

ざいばん [0] 【在番】
(1)勤番に当たってその任を務めること。
(2)江戸幕府で,役人が交替制で二条城・大坂城などの勤務に当たったこと。
(3)江戸時代,大名の改易などの際に,他の大名が一時その城の警備に当たること。

ざいひ

ざいひ [0] 【在否】
居ることと居ないこと。「―を尋ねる」

ざいふ

ざいふ [0] 【在府】 (名)スル
江戸時代,大名やその家臣が江戸に在勤すること。

ざいふ

ざいふ [0] 【財賦】
(1)財貨。
(2)財政。

ざいふ

ざいふ [0] 【在釜】
茶会を催していることを知らせる語。「本日―」

ざいふく

ざいふく [0] 【罪福】
〔仏〕 悪い行為(罪)と善い行為(福)。また,その行為がもたらす善悪の報い。

ざいふりぼく

ざいふりぼく [4] 【采振木】
バラ科の落葉小高木。山野に自生。葉は楕円形。春,白色五弁の花を総状につける。和名は花序を采配に見立てたもの。果実は小球形で紫黒色に熟し,食べられる。材は緻密で,器具用。シデザクラ。

ざいぶつ

ざいぶつ [1][0] 【財物】
(1)金銭と物品。ざいもつ。
(2)〔法〕 保護に値する価値または効用を有し,窃盗・強盗・詐欺・恐喝・横領などの犯罪の客体となる物。

ざいべい

ざいべい [0] 【在米】
外国から来て米国に在住していること。「―邦人」「―企業」

ざいほう

ざいほう [0] 【罪報】
悪業のむくい。罪のむくい。

ざいほう

ざいほう [0] 【財宝】
財産や宝物。

ざいほう

ざいほう【財宝】
treasures;riches.

ざいほう=は地獄(ジゴク)の家苞(イエヅト)

――は地獄(ジゴク)の家苞(イエヅト)
財宝はいくらためこんでも,死んだとき,地獄へのみやげになるにすぎない。「―,名聞は焦熱の爪木とも譬へたり/浄瑠璃・蝉丸」

ざいほり

ざいほり [0] 【ざい掘り】
〔「ざい」は凍結しかけた水〕
雪国の冬の漁法。池沼の氷を割り,中へ雪をたくさん入れてかきまわし,魚を浮き上がらせて取る。ざいくぐり。

ざいほん

ざいほん [0] 【財本】
財産と資本。「―を一朝悉(コトゴト)く烏有に帰せしむる/明六雑誌 22」

ざいまい

ざいまい [0] 【在米】
現在,倉庫・問屋などにある米。在庫米。ありまい。

ざいます

ざいま・す (動サ特活)
〔近世江戸の遊里語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。あります。ございます。「いいえ,たんと―・す/洒落本・後編香ひ袋」
(2)(補助動詞)
補助動詞「ある」の丁寧語。であります。でございます。「ほんにおきのどくで―・すねえ/洒落本・通客一盃記言」「おそろしく人がわるう―・すよ/洒落本・遊僊窟烟之花」
〔活用は「ざいませ(ざいましょ)・ざいまし・ざいます・ざいます・ざいますれ・ざいませ」〕

ざいます

ざいます (助動)(ざいませ(ざいましよ)・ざいまし・ざいます・ざいます・ざいますれ・ざいませ)
〔近世江戸の遊里語〕
体言およびそれに準ずる語に付く。「だ」「である」の意の丁寧語。です。でございます。「あきれけえつたもん〈ざいます〉/洒落本・青楼快談玉野語言」

ざいみょう

ざいみょう 【在名】
(1)在所(ザイシヨ)の名。
(2)住んでいる土地名をとってつけた氏や名。「粟田口は―でござる/狂言・粟田口(虎寛本)」

ざいみん

ざいみん [0] 【在民】
国民にあること。国民がもっていること。「主権―」

ざいみんぶきょうけうたあわせ

ざいみんぶきょうけうたあわせ ザイミンブキヤウケウタアハセ 【在民部卿家歌合】
歌合。在原行平が民部卿の時(884-887),同家で催された。郭公・恋の二題一二番。判者・歌人ともに不明。現存する最古の歌合。判が記され,既に平安朝歌合の特質を備える。

ざいむ

ざいむ【財務】
financial affairs.財務官(顧問).a financial commissioner (adviser).

ざいむ

ざいむ [1] 【財務】
財政に関する事務。

ざいむかいけい

ざいむかいけい [4] 【財務会計】
経営成績や財政状態を外部に示すことを目的とする一般会計の名称。企業会計原則に準拠して作成される。

ざいむかんり

ざいむかんり [4] 【財務管理】
組織内の資金需要と資金の調達可能性との調整を図ること。

ざいむきょく

ざいむきょく [3] 【財務局】
大蔵省の地方支部局。全国一〇か所に置かれ,大蔵省の地方業務を扱う。

ざいむしょうしょうけん

ざいむしょうしょうけん [6] 【財務省証券】
アメリカ連邦政府(財務省)が発行する証券。
 (ア)財務省短期証券(Treasury bill)で,期間一年以内の割引債。通称,TB 。
 (イ)財務省中期証券(Treasury note)で,満期二年以上10年以内の利付債。
 (ウ)財務省長期証券(Treasury bond)で,満期10年超の利付債。

ざいむしょひょう

ざいむしょひょう [4] 【財務諸表】
企業の財政や経営状態を,利害関係者に報告する目的で作成される各種の計算書類。貸借対照表・損益計算書・剰余金計算書など。

ざいむぶんせき

ざいむぶんせき [4] 【財務分析】
企業の収益性・安全性などを財務諸表を通じて分析すること。

ざいめい

ざいめい [0] 【罪名】
(1)犯罪の名称。
(2)罪があるという世間でのうわさ。「―をすすぐ」

ざいめい

ざいめい 【在名】
⇒ざいみょう(在名)

ざいめい

ざいめい [0] 【在銘】
刀剣・器物などに,その作者の名が記してあること。有銘。

ざいめい

ざいめい【罪名】
the name of a crime;→英和
<on a> charge <of> .→英和

ざいもく

ざいもく【材木】
wood;→英和
<米> lumber;→英和
<英> timber;→英和
a log (丸太).→英和
‖材木置場 <米> a lumberyard; <英> a timber-yard.材木屋 <米> a lumberman; <英> a timber dealer.

ざいもく

ざいもく [0] 【材木】
建築物や家具などをつくる材料とする木。普通,板や角材に製材されたものをいう。

ざいもくいわ

ざいもくいわ [4] 【材木岩】
柱状節理を示し,材木を並べたように見える火山岩。宮城県白石市小原の流紋岩よりできたものは天然記念物に指定。材木石。

ざいもくざ

ざいもくざ [0] 【材木座】
中世の材木商の同業組合。営業独占権を有した。山城木津・京都堀川などが有名。

ざいもくぶぎょう

ざいもくぶぎょう [5] 【材木奉行】
(1)鎌倉・室町時代,幕府や寺社などで造営工事が行われるとき,臨時に任命されて材木一切の調達をつかさどった宰領人。
(2)江戸幕府の職名の一。寺社の建築・修理の材料である材木に関する一切をつかさどった。1689年以降石奉行を兼ね,材木石奉行と称した。

ざいもくや

ざいもくや [0] 【材木屋】
(1)材木を売る店。また,それを業とする者。
(2)〔木を取るの意から〕
気取り屋。
(3)〔木と気をかけて〕
気が多いこと。また,その人。

ざいもくやふう

ざいもくやふう [0] 【材木屋風】
元禄(1688-1704)頃,材木屋の間で流行した男の髪の結い方。頭の後方で髷(マゲ)を細く結ったもの。

ざいもつ

ざいもつ [0] 【財物】
財宝。家財。ざいぶつ。

ざいや

ざいや [1][0] 【在野】
(1)公職に就かず,民間にいること。
⇔在朝
「―の研究者」
(2)政党が政権を握らず,野党の立場にあること。「―の第一党」

ざいや

ざいや【在野の】
<a party> out of power;nonofficeholding;in opposition.在野党 a non-Government party.

ざいよう

ざいよう [0] 【財用】
(1)資財。もとで。「漫(ミダリ)に―を費すが如き/文明論之概略(論吉)」
(2)資財の用途。

ざいよく

ざいよく [0][1] 【財欲】
〔仏〕 五欲の一。財物をほしがる心。

ざいらい

ざいらい [0][1] 【在来】
これまでずっとあったこと。これまでどおり。従来。「―の方法」

ざいらい

ざいらい【在来の】
ordinary;→英和
customary;→英和
usual;→英和
conventional.→英和
‖在来線 the old railroad line.

ざいらいしゅ

ざいらいしゅ [3] 【在来種】
ある地方だけに長年飼育または栽培され,他地方の品種と交配されたことがない動植物の品種。在来品種。

ざいらいせん

ざいらいせん [0] 【在来線】
同一区間に新たに開設された新線に対して,従来からの鉄道路線。特に,新幹線に対して従来の鉄道線をいう。

ざいり

ざいり [1] 【財利】
財産と利益。また金銭的利益。

ざいり

ざいり [0] 【座入り】
(1)茶の湯で,客が露地から茶席に入ること。席入り。
(2)座{(4)}に入ること。仲間入り。「こじきは―してより袋を首にかけてありくとや/咄本・露が咄」

ざいりゅう

ざいりゅう [0] 【在留】 (名)スル
ある期間,その土地に滞在すること。特に,外国に居住すること。

ざいりゅう

ざいりゅう【在留する】
reside;→英和
stay.→英和
在留邦人 Japanese residents <in> .

ざいりゅうほうじん

ざいりゅうほうじん [5] 【在留邦人】
海外に在留している日本人。

ざいりょう

ざいりょう【材料】
<collect> materials; <furnish> data <for> .→英和
‖材料費 the material cost.原(建築)材料 raw (building) materials.

ざいりょう

ざいりょう [3] 【材料】
(1)ある物を作るとき,もととして用いるもの。資材。「建築―」「工作の―」
→原料
(2)研究・調査などのために取り扱うもの。「アサガオを研究―とする」
(3)芸術作品などの題材。「小説の―をさがす」
(4)ある判断などをするためのもととなるもの。「反論の―」「格好の攻撃―となる」
(5)取引で,相場を動かす要因。「好―」「悪―」

ざいりょうりきがく

ざいりょうりきがく [6][5] 【材料力学】
機械・建造物あるいは,その材料の応力・強度・変形などを研究する学問。

ざいりょく

ざいりょく [1] 【財力】
財産があることによって備わる威力。財産・資本の力。金力。経済力。

ざいりょく

ざいりょく【財力】
financial power;means;→英和
resources.

ざいるい

ざいるい [0][1] 【罪累】
(1)罪を重ねること。
(2)罪に連座すること。

ざいれい

ざいれい [0] 【罪戻】
〔「戻」は人道にもとる意〕
つみ。罪過。

ざいわい

ざいわい [0] 【財賄】
たから。財産。

ざいん

ざいん [0] 【座員】
演劇の一座のメンバー。劇団員。

ざいテク

ざいテク [0] 【財―】
〔「財」は財務の,「テク」はテクノロジーの略〕
企業・個人が株式・不動産・外国為替取引などに投資して,収益をあげるため資金の有利な調達および運用の多様化・効率化を図ること。

ざいテク

ざいテク【財テク】
financial[money]management.

ざい掘り

ざいほり [0] 【ざい掘り】
〔「ざい」は凍結しかけた水〕
雪国の冬の漁法。池沼の氷を割り,中へ雪をたくさん入れてかきまわし,魚を浮き上がらせて取る。ざいくぐり。

ざう

ざう 【座右】
⇒ざゆう(座右)

ざえ

ざえ 【才】
(1)学問。特に,漢学。学才。ざい。「この人は日本紀をこそ読み給ふべけれ。まことに―あるべし/紫式部日記」
(2)芸能の技量。「琴ひかせ給ふ事なむ,一の―にて,次には横笛・琵琶・箏の琴をなむ,次次に習ひ給へる/源氏(絵合)」
(3)神楽(カグラ)のとき,音楽などを奏する人の称。才の男(オノコ)。芸能者。「幄(アゲバリ)うちて,―ども,笛吹き・歌うたひ着き並みぬ/宇津保(菊の宴)」

ざえがる

ざえが・る 【才がる】 (動ラ四)
学識がありそうに振る舞う。学識をひけらかす。「男だに,―・りぬる人は,いかにぞや,はなやかならずのみ侍るめるよ/紫式部日記」

ざえざえし

ざえざえ・し 【才才し】 (形シク)
才能があるようにみえる。「ただ走り書きたる趣の―・しく/源氏(若菜下)」

ざえす

ざえ・す (動サ特活)
〔「ざんす」の転か〕
(1)「ある」の意の丁寧語。あります。ございます。「おめへさんにむしんが―・すは/洒落本・契情買言告鳥」
(2)(補助動詞)
補助動詞「ある」の丁寧語。であります。でございます。「今さらどふされなんすもので―・す/洒落本・契情買言告鳥」
〔活用は動詞「ざんす」に同じ〕

ざえのおのこ

ざえのおのこ 【才の男】
神楽(カグラ)の楽人・舞人。猿楽芸を得意とする者で,宮中の神楽などに召され,採物(トリモノ)のあとの酒宴に才を披露した。ざえのおとこ。

ざおう

ざおう ザワウ 【蔵王】
(1)「蔵王山」の略。
(2)「蔵王権現」の略。

ざおうこくていこうえん

ざおうこくていこうえん ザワウ―コウヱン 【蔵王国定公園】
宮城・山形両県の県境,蔵王山を中心とする国定公園。火山景観・温泉・スキー場などで知られる。

ざおうごんげん

ざおうごんげん ザワウ― 【蔵王権現】
釈迦如来の化身といわれ修験道の本尊。役行者(エンノギヨウジヤ)が金峰山(キンプセン)で修行中に感得したとされる。像は三目の忿怒身で,右手に三鈷(サンコ)を握って振り上げ左手は腰にあて片足を高くあげた姿をとる。金剛蔵王。蔵王菩薩。
蔵王権現[図]

ざおうざん

ざおうざん ザワウ― 【蔵王山】
宮城・山形両県にまたがる火山群。屏風岳を中心とする南蔵王と,最高峰熊野岳(1841メートル)・刈田岳を外輪山とし,五色岳を中央火口岳とする北蔵王からなる。樹氷で有名。

ざおうどう

ざおうどう ザワウダウ 【蔵王堂】
奈良県吉野山にある金峰山(キンプセン)寺の本堂。蔵王権現をまつる。現存の堂は1456年の再建。

ざか

ざか [1] 【座下】
(1)座席の近く。座右。
(2)書簡の脇付(ワキヅケ)として,敬意を表すためにしるす語。

ざかく

ざかく [0] 【座客】
座に連なっている客。同席の客。

ざかた

ざかた 【座方】
江戸時代,芝居小屋の使用人。

ざかん

ざかん [0] 【座棺・坐棺】
遺骸を座らせて入れるように作った棺。
→寝棺

ざかん

ざかん [0] 【座間】
一座の間。席上。座。「―を取り持つ」

ざかんしきていえん

ざかんしきていえん ザクワンシキテイヱン [6][0] 【座観式庭園】
庭園様式の一。室町時代頃に興った,書院や座敷から座視観賞するための比較的狭い庭園。
→回遊式庭園

ざが

ざが [1] 【座臥・坐臥】
(1)すわることとねること。起居。
(2)日常。ふだん。「常住―」「行住(ギヨウジユウ)―」「日常―の間/日乗(荷風)」

ざがく

ざがく [0] 【座学】 (名)スル
(もと軍隊などで)実技に対して,教室での講義形式の授業。

ざがしら

ざがしら [2] 【座頭】
(1)劇団などのかしら。座長。
(2)歌舞伎で,一座を代表する最高位の俳優。多く,立役(タチヤク)の筆頭が勤めた。
(3)一番上座(カミザ)の人。

ざがなもの

ざがなもの [2] 【座金物】
鋲(ビヨウ)などを打つとき,材の表面を保護するために鋲頭の下に敷く平たい金物。装飾化して花形にしたり,透かし彫りを施したりする。建物・調度・武具などに用いる。座金。
座金物[図]

ざがね

ざがね【座金】
a washer.→英和

ざがね

ざがね [0] 【座金】
(1)「座金物(ザガナモノ)」に同じ。
(2)ボルトを締めるとき,ナットの下に敷く金属板。ワッシャー。

ざがら

ざがら [0] 【座柄】
一座の客の様子。その場の雰囲気。

ざきょう

ざきょう [0] 【座興】
(1)宴会などで,その場を愉快なものにするために行う遊戯や芸。「―に隠し芸を披露する」
(2)ちょっとしたその場限りの戯れ。「その場の―にすぎない」

ざきょう

ざきょう【座興に】
for[in]fun;to amuse[entertain]the company.→英和

ざぎょう

ざぎょう [0] 【座業・坐業】
一定の仕事場ですわってする仕事。居職(イジヨク)。「力つよく血多き人に,―せしむれば/浴泉記(喜美子)」

ざぎょう

ざぎょう [1] 【ざ行・ザ行】
五十音図のサ行の濁音行。ざ・じ・ず・ぜ・ぞ。

ざく

ざく [1]
すき焼きなどの鍋料理で,肉・魚などに添えて煮るネギなどの野菜。

ざくぎり

ざくぎり [0] 【ざく切り】
葉物の野菜を大きく切ること。

ざくざく

ざくざく
〜踏む crunch on <gravel> .〜きざむ chop <vegetables> noisily.

ざくざく

ざくざく
■一■ [1] (副)
(1)雪・霜柱・小石などを踏んで歩く音を表す語。「霜柱を―と踏む」
(2)宝石・金貨などが多くあるさま。「金なら―ある」「小判が―出てきた」
(3)切り方・織り方などの粗いさま。「キャベツを―刻む」「太い糸で―編む」
■二■ [0] (形動)
切り方や切り口が粗いさま。「―な切り口」

ざくつ

ざくつ [0] 【座屈】
細長い棒などで,縦方向に圧力を加えていったとき,圧力がある限界値に達すると,急に横方向に湾曲が起こる現象。バックリング。

ざくり

ざくり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)物がたやすく切れるさまを表す語。「西瓜(スイカ)を―と切る」
(2)柔らかいものの中に,刃物や棒状のものなどを勢いよく入れ込むさまを表す語。「槍で―と突く」
(3)米・砂利などを勢いよくすくうさま。「シャベルで―と砂をすくう」

ざくろ

ざくろ [1] 【石榴・柘榴】
ザクロ科の落葉小高木。西アジア原産。葉は長楕円形で光沢がある。初夏,枝頂に筒状で橙赤色・橙黄色・絞りなどの六弁花をつける。重弁のものをハナザクロという。秋,球形の果実を結び,熟すと裂けて種子を現す。種皮は甘ずっぱい液に富み,食べられる。樹皮を条虫駆除や染色に用いる。ジャクロ。セキリュウ。[季]秋。
〔「石榴の花」「花石榴」は [季]夏〕

ざくろ

ざくろ【柘榴】
a pomegranate.→英和

ざくろいし

ざくろいし【柘榴石】
《鉱》garnet.→英和

ざくろいし

ざくろいし [3] 【石榴石】
マグネシウム・鉄・マンガン・カルシウム・クロムなどを含むケイ酸塩鉱物。等軸晶系。粒状または塊状。色は,赤・黒・灰・黄・緑など。宝石または飾り石のほか,研磨材に利用。一月の誕生石。ガーネット。

ざくろぐち

ざくろぐち [3] 【石榴口】
〔昔,鏡磨きはザクロの実からとった酢を用いたところから,「屈(カガ)み入る」を「鏡要る」にかけた洒落〕
江戸時代の銭湯で,洗い場から浴槽への入り口。湯の冷めるのを防ぐため入り口を低く作ってあり,かがんで入るようになっていた。「道理で―が込だ/滑稽本・浮世風呂 3」
石榴口[図]

ざくろそう

ざくろそう [0] 【石榴草】
ザクロソウ科の一年草。畑や道端に多い。茎は高さ約15センチメートル。葉はザクロの葉に似,二,三個ずつ輪生状につく。七〜九月,枝端に多数の黄色の小花をつける。

ざくろばな

ざくろばな [3] 【石榴鼻】
鼻の頭が赤くふくれ,ぶつぶつしてザクロの実のように見えるもの。酒を飲む人に多い。鼻瘤腫。
→酒皶(シユサ)

ざく切り

ざくぎり [0] 【ざく切り】
葉物の野菜を大きく切ること。

ざぐ

ざぐ [1] 【座具・坐具】
(1)すわるとき,下に敷くもの。ござ・布団など。
(2)〔仏〕 僧の六物(ロクモツ)の一つで,布製の敷物。インドでは座臥(ザガ)するときに用い,中国・日本では,仏前で礼拝や勤行(ゴンギヨウ)をするときに敷く。尼師壇(ニシダン)。

ざぐう

ざぐう [0] 【座隅】
座席のすみ。

ざぐみ

ざぐみ [0] 【座組(み)】
歌舞伎・人形浄瑠璃・新派劇・寄席などの出演者の構成。

ざぐり

ざぐり [0] 【座刳り】
木ねじ・ボルトなどの頭を材面より沈めるため,部材にへこみをつけること。

ざぐり

ざぐり [0] 【座繰り・坐繰り】
数個の繭から糸を集めて一本の生糸にして糸枠に巻き取る,手回しの器具。ざぐり機。
座繰り[図]

ざぐりいと

ざぐりいと [4] 【座繰り糸】
座繰りにかけて取った生糸。ざぐり。

ざげい

ざげい [0] 【座芸・坐芸】
落語や講談など,すわってする芸。

ざこ

ざこ [1] 【雑魚・雑喉】
(1)いろいろな種類の入りまじった小魚。じゃこ。
(2)小さいさかな。小魚。じゃこ。
(3)あまり大した人物でない人。小物(コモノ)。

ざこ

ざこ【雑魚】
small fish.〜寝する sleep together all in a huddle.→英和

ざこ=の魚(トト)交(マ)じり

――の魚(トト)交(マ)じり
大物の中に小物がまじっていること。蝦(エビ)の鯛(タイ)交じり。

ざこう

ざこう [0] 【座功】
連歌俳諧の興行の席で,修練を積むこと。

ざこう

ざこう [0] 【座高・坐高】
すわったときの背の高さ。背をまっすぐにして椅子(イス)に腰かけたときの,椅子の面から頭頂までの高さ。

ざこう

ざこう【座高】
one's sitting height.

ざこつ

ざこつ【座骨】
《解》the hucklebone;the hipbone.→英和
座骨神経痛《医》sciatica.→英和

ざこつ

ざこつ [0] 【挫骨】 (名)スル
骨をくじくこと。また,くじいた骨。

ざこつ

ざこつ [0] 【座骨・坐骨】
寛骨(カンコツ)の後下部を占める屈曲した骨。すわったとき体幹を支える。

ざこつしんけい

ざこつしんけい [4] 【座骨神経】
腰髄と仙髄から発して臀部(デンブ)および大腿(ダイタイ)後側を下行し膝窩(シツカ)付近に至る,人体で最も太く長い神経。下肢の運動・知覚をつかさどる。

ざこつしんけいつう

ざこつしんけいつう [0][6] 【座骨神経痛】
座骨神経の分布領に起こる疼痛発作。

ざこね

ざこね [0] 【雑魚寝】 (名)スル
(1)何人もの人が入り交じって寝ること。
(2)年越しの夜や神社の宵祭りのときなどに,社などに男女が集まって一夜を明かした風習。

ざこば

ざこば 【雑魚場】
江戸時代,大坂の代表的な魚市場の名前。また,一般に魚市場をいう語。

ざご

ざご [1] 【座五】
俳句で,「下五(シモゴ)」に同じ。

ざごうしゃく

ざごうしゃく [2] 【座講釈】
(1)宴席などに招かれて演ずる講釈・講談。御座敷講釈。
(2)立ち読みに対して,簀(ス)張りの小屋で座料をとって演ずる講釈・講談。

ざさ

ざさ [1] 【座作・坐作】
すわることと立つこと。起居。立ち居。「―進退」

ざさしんたい

ざさしんたい [1][1] 【座作進退・坐作進退】
立ち居振る舞い。行儀。

ざさん

ざさん [0] 【座参・坐参】
禅宗の語。夕方の座禅。住持の前で自己の見解を語る前に,僧堂で座禅して待つこと。

ざざい

ざざい [0] 【座剤・坐剤】
医薬品をカカオ脂などの基剤に混ぜて一定の形状に成形し,肛門または膣(チツ)に挿入する固形の外用剤。内部で溶けて効果を発揮する。座薬。坐薬。

ざざい

ざざい [0] 【剉剤】
草の根や木の皮をこまかく刻んだ薬剤。浸剤・煎剤とする。

ざざむし

ざざむし [2] 【ざざ虫】
長野県で,トビケラ・カワゲラなど水生昆虫の幼虫の総称。釣り餌(エ)にするほか佃煮にして食べる。かわむし。

ざざらぎいせき

ざざらぎいせき 【座散乱木遺跡】
宮城県玉造郡岩出山町にある旧石器遺跡。江合(エアイ)川流域の丘陵の火山灰層から,尖頭器・石刃・彫器が出土。四万年前の石器が初めて確認された。

ざざんざ

ざざんざ
(1)松に吹く風の音の形容。「―,浜松の音は―/狂言・抜殻」
(2)「ざざんざ節」の略。
(3)〔(2)の歌が酒宴の席でよく歌われたことから〕
酒宴。酒盛り。「―所ぢやござんすまい/浄瑠璃・薩摩歌」

ざざんざぶし

ざざんざぶし [0] 【ざざんざ節】
「ざざんざ,浜松の音はざざんざ」の歌詞を代表とする,一連の流行歌謡。慶長(1596-1615)頃盛行。

ざざんざ節

ざざんざぶし [0] 【ざざんざ節】
「ざざんざ,浜松の音はざざんざ」の歌詞を代表とする,一連の流行歌謡。慶長(1596-1615)頃盛行。

ざざ虫

ざざむし [2] 【ざざ虫】
長野県で,トビケラ・カワゲラなど水生昆虫の幼虫の総称。釣り餌(エ)にするほか佃煮にして食べる。かわむし。

ざし

ざし 【差し・指し】 (接尾)
〔動詞「さす」の連用形から〕
名詞に付いて,その物の姿や様子などを表す。「まな―」「おも―」
→さし(差・指)

ざし

ざし【座視する】
look on unconcernedly.〜するに忍びない cannot remain an idle spectator <of> .

ざし

ざし [1] 【座視・坐視】 (名)スル
そばで黙って見ていて手出しをしないこと。傍観。「―するに忍びない」

ざしき

ざしき [3] 【座敷】
〔昔の家は板敷で,円座や上げ畳などを敷いて座ったところから〕
(1)来客に応対するための畳敷きの部屋。客間。また,板敷に対して,畳が敷いてある部屋。「―に通される」
(2)(多く「お座敷」の形で)芸人・芸者などが客に招かれて出る席。酒席。「お―がかかる」「お―を勤める」
(3)居所。ありどころ。「扇は風に吹けて―にたまらず/平家(一八・長門本)」

ざしき

ざしき【座敷】
a room;→英和
a parlor.→英和
〜へ通す show <a person> in[into a room].お〜がかかる be called (芸者に).

ざしきあんどん

ざしきあんどん [4] 【座敷行灯】
茶席で用いる行灯。
→露地行灯

ざしきおどり

ざしきおどり [4] 【座敷踊り】
揚屋の大座敷などで遊女が大勢で踊ること。

ざしきぎ

ざしきぎ [3] 【座敷着】
芸者・芸人などが,客席に出るときに着る着物。

ざしきげい

ざしきげい [3] 【座敷芸】
酒宴の席などで,座興に演じる芸。

ざしきこじき

ざしきこじき [4] 【座敷乞食】
連歌師・俳諧師を卑しんでいった語。

ざしきじょうるり

ざしきじょうるり [4] 【座敷浄瑠璃】
宴席などに招かれて座興に語る浄瑠璃。本来は高座(コウザ)にも座らず,肩衣(カタギヌ)もつけず,見台(ケンダイ)も用いなかったが,今は素(ス)浄瑠璃をいい,肩衣をつけ,見台を置いて語る場合が多い。

ざしきじょちゅう

ざしきじょちゅう [4] 【座敷女中】
料理屋・旅館などで,座敷に出て客に接する女中。

ざしきのう

ざしきのう [3] 【座敷能】
座敷で上演する能。舞台で演じられる能に対していう。

ざしきのぼり

ざしきのぼり [4] 【座敷幟】
端午の節句に座敷の中に飾る小さな幟。[季]夏。

ざしきもち

ざしきもち [0] 【座敷持(ち)】
(1)宴席で,一座の興をうまくもりあげること。「―のいい芸者」
(2)〔専用の座敷を持ったことから〕
江戸中期以後,新吉原の遊里における上位の遊女。小見世(コミセ)では最高位。大見世では部屋持ちの上位。自分の座敷を持ち,そこで客をもてなした。

ざしきろう

ざしきろう [3] 【座敷牢】
昔,乱心者などを監禁しておくために作られた座敷。住居の中に設けられた牢。

ざしきわらし

ざしきわらし [4] 【座敷童】
岩手県を中心とした東北地方でいわれる家の精霊,およびそれに関する俗信。童形で顔が赤く,おかっぱ頭をしているという。旧家の奥座敷に出現し,家の繁栄を守護するといわれる。ざしきぼっこ。くらわらし。

ざしゃ

ざしゃ [0][2] 【座射・坐射】
弓道で,跪坐(キザ)の姿勢で矢をつがえたのち,立ち上がって射ること。
→立射

ざしょ

ざしょ [1] 【座所】
貴人などの座のある所。

ざしょう

ざしょう【挫傷】
a bruise.→英和

ざしょう

ざしょう [0] 【座商・坐商】
店ですわっていて商品を売る商業。また,その商人。
⇔行商

ざしょう

ざしょう [0] 【挫傷】 (名)スル
転倒や打撲の際,皮膚は傷つかないが皮下組織や深部が傷つくこと。うちみ。

ざしょう

ざしょう [0] 【座礁・坐礁】 (名)スル
船舶が暗礁に乗り上げて動けなくなること。「操船を誤って―させる」

ざしょう

ざしょう【座礁する】
strike a rock;→英和
run aground;(be) strand(ed).→英和

ざしょく

ざしょく [0] 【座食・坐食】 (名)スル
働かずに食うこと。いぐい。徒食。「七百万石を世襲し―する者/新聞雑誌 2」

ざしょく

ざしょく [0] 【座職・坐職】
すわっていてする職業。

ざじ

ざじ [1] 【座次】
座の順序。席次。

ざじょう

ざじょう [0] 【座上】
〔古くは「ざしょう」〕
(1)集まりの席上。
(2)一座の上席。上座。「其の後―にけだかげなる宿老の在(マシ)ましけるが/平家 5」

ざじょう

ざじょう [0] 【座乗・坐乗】 (名)スル
海軍で,司令官などが軍艦や航空機に乗り込んで指揮をとること。「国賓の―された同盟国軍艦/青春(風葉)」

ざじょう=の空論

――の空論
実際には役に立たない無駄な議論。机上の空論。座上の論。

ざす

ざす [1] 【座州・坐洲】
船が州に乗り上げて動けなくなること。

ざす

ざ・す (動サ特活)
〔「ざんす」の転。江戸の遊里語〕
補助動詞として用いる。「ある」の意の丁寧語。であります。でございます。「たしかつれがあるやうで―・す/洒落本・白狐通」
〔活用は動詞「ざんす」に同じ〕

ざす

ざ・す [1] 【座す・坐す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「座する」の五段化〕
「ざする(座)」に同じ。「石の上に三年も―・す」
■二■ (動サ変)
⇒ざする

ざす

ざす (助動)
〔「ざんす」の転。江戸の遊里語〕
体言およびそれに準ずる語に付く。「だ」の意の丁寧語。です。でございます。「『薄舞さんへ』『なん〈ざす〉』/洒落本・遊遷窟烟之花」
〔活用は助動詞「ざんす」に同じ〕

ざす

ざす [1] 【座主】
〔もと中国では,高僧の敬称〕
延暦寺・金剛峰寺・醍醐寺などの大寺で,寺務を総括する最高位の僧。一般には延暦寺の天台座主をさす。明治以前は官命,以後は宗派・寺院内部の決定による。

ざすい

ざすい [0] 【座睡・坐睡】 (名)スル
いねむりすること。「壁に倚(モタ)れて―する丈(ダケ)だ/門(漱石)」

ざする

ざする【座する】
⇒座(すわ)る,連座する.

ざする

ざ・する [2] 【座する・坐する】 (動サ変)[文]サ変 ざ・す
(1)すわる。「―・して死を待つわけにはいかない」
(2)事件のかかりあいになる。まきぞえをくう。連座する。「汚職事件に―・して辞任する」

ざせき

ざせき [0] 【座席】
すわる席。すわる場所。「―に着く」

ざせき

ざせき【座席】
a seat;→英和
a pew (教会内の);→英和
a cockpit (操縦士の).→英和
〜を予約する book a seat.〜につく(を譲る) take (offer) one's seat.‖座席数 <above,in excess of> the seating capacity.座席満員 <掲示> Standing Room Only <SRO> .

ざせつ

ざせつ【挫折する】
[計画などが]be frustrated;break down;fail;→英和
be discouraged (気力が).

ざせつ

ざせつ [0] 【挫折】 (名)スル
事業や計画などが途中でだめになること。「事業が―する」「―感」

ざせん

ざせん 【座銭】
鎌倉・室町時代に,座の加入者が保護者である本所・領家に納めた金。座役銭。

ざぜん

ざぜん【座禅】
<sit in> religious contemplation.

ざぜん

ざぜん [0] 【座禅・坐禅】
〔仏〕 仏教の中心的修行法の一つで,特に禅宗においては根幹をなす修行とされる瞑想法。状況に応じて変更することが許されるが,原則としては座布団の上に尻を置き,結跏趺坐(ケツカフザ)し,手に法界定印を結び,呼吸を緩やかにして,宗教的な精神の統一を実現する。
→禅

ざぜん

ざぜん [0] 【座前】
(1)座席の前。目の前。
(2)手紙のあて名の脇付に用いる語。座下。

ざぜんせき

ざぜんせき [2] 【座禅石】
座禅を行うときにすわる石。

ざぜんそう

ざぜんそう [0] 【座禅草】
サトイモ科の多年草。山中の湿地に生え,臭気がある。葉は大形の心円形で長柄がある。早春,葉が開出する前に短い花茎を立て,半卵形で大形の仏炎苞に包まれた肉穂花序を単生する。ミズバショウに似るが,仏炎苞は暗褐色。ダルマソウ。

ざぜんまめ

ざぜんまめ [2] 【座禅豆】
〔座禅の際,小便を止めるために食べる習慣があったということから〕
黒豆を甘く煮た食べ物。

ざぜんわさん

ざぜんわさん 【座禅和讃】
白隠慧鶴の書いた和讃。四四句に禅宗の教えを親しみやすく表現。臨済宗で広く愛唱される。

ざそう

ざそう [0] 【挫創】
転倒や打撲の際,それを受けた部分に生じる皮膚の損傷。

ざそう

ざそう [0] 【剉桑】
蚕に与える桑の葉をきざむこと。また,その葉。「―育」

ざそう

ざそう [0] 【座葬】
⇒屈葬(クツソウ)

ざそう

ざそう [0] 【痤瘡】
毛穴に炎症を起こして生ずる丘疹・膿疱。比較的慢性の経過をとる。にきびもこの一種。

ざぞう

ざぞう【座像】
a seated figure.

ざぞう

ざぞう [0] 【座像・坐像】
すわった姿をしている像。

ざたく

ざたく [0] 【座卓】
畳にすわって使う和室用の机。

ざだん

ざだん【座談】
(a) conversation;→英和
table talk.〜がじょうずである be a good talker.‖座談会 a discussion meeting; <hold> a symposium <on> .

ざだん

ざだん [0] 【挫断】 (名)スル
骨などをくじき,切断すること。「躯幹四肢悉(コトゴト)く―せられて/此一戦(広徳)」

ざだん

ざだん [0] 【座談】 (名)スル
何人かの人が一座になり,互いに話し合うこと。

ざだんかい

ざだんかい [2] 【座談会】
何人かが集まって,ある問題について,各自の意見や感想を述べ合う会。形式ばらないで話し合うことを目的とする。

ざちゅう

ざちゅう [0][1] 【座中】
(1)列席者の中。
(2)一座の仲間。

ざちょう

ざちょう【座長】
the chairman[-person];→英和
Mr.[Madam]Chairman (呼びかけ).〜に選ぶ elect <a person> chairman.

ざちょう

ざちょう [0] 【座長】
(1)会議や座談会などで議事進行をはかる人。
(2)芝居や演芸を行う一座のかしら。座頭(ザガシラ)。

ざっか

ざっか 【雑歌】
⇒ぞう(雑)

ざっか

ざっか 【雑家】
中国,九学派の一。儒・墨・名・法・道など諸家の説を総合・参酌した学派。淮南子(エナンジ)など。

ざっか

ざっか [0] 【雑貨】
種々のこまごました日用品。「―商」「―店」「―を扱う」

ざっか

ざっか【雑貨】
miscellaneous[sundry]goods;general merchandise.‖雑貨商 a grocer;a general dealer.雑貨店 a grocer's; <米> a variety store.

ざっかけない

ざっかけな・い [5] (形)
荒っぽく粗野である。また,ざっくばらんである。「―・い男」「―・い感じ」

ざっかん

ざっかん [0] 【雑感】
まとまった論にはならない,とりとめのない感想。思いつくままに感想を述べた文。「世相―」

ざっかん

ざっかん [0] 【雑観】
(ニュースや評論などについての)個人的ないろいろの観察。「―記事」

ざっかん

ざっかん【雑感】
miscellaneous thoughts.

ざっき

ざっき [1] 【雑器】
(1)種々の器物。雑多なうつわ。
(2)神棚の供物(クモツ)を盛る小さい木の皿,または片木(ヘギ)。

ざっき

ざっき [0] 【雑記】
種々の事を書きつけること。また,その書いたもの。「身辺―」

ざっきちょう

ざっきちょう [0] 【雑記帳】
こまごましたことを何でも書いておく帳面。

ざっきちょう

ざっきちょう【雑記帳】
a notebook.→英和

ざっきょ

ざっきょ [0] 【雑居】 (名)スル
(1)一つの建物に何家族もの人が住むこと。また,一つの建物に種々の店が出店している場合にもいう。「―家族」「僧の蓄髪し妻子を長育し四民と―すること/新聞雑誌 60」
(2)一つの地域にいろいろな人種が入り交じって住んでいること。

ざっきょ

ざっきょ【雑居する】
live together.

ざっきょく

ざっきょく [0] 【雑曲】
(1)雅楽以外の種々の音曲。
(2)民間の流行歌。はやりうた。俗曲。

ざっきょち

ざっきょち [3] 【雑居地】
明治前期,居留する外国人に対し一定の居留区域を設けないで,日本人との雑居を認めた地域。

ざっきょぼう

ざっきょぼう [3] 【雑居房】
複数の囚人を雑居させる監房。雑居監房。
⇔独房

ざっきょビル

ざっきょビル [4] 【雑居―】
多数の業種により,各種の用途で使用されるビル。ビル全体の指揮系統がないまま運営されていることが多い。

ざっきん

ざっきん [0] 【雑菌】
いろいろな細菌。純粋培養における目的の菌以外の雑多な菌をいうことが多い。

ざっく

ざっく [1][3] (副)
(1)小石・銭などかたくて細かいものを踏みつけたりつかんだりする音やそのさまを表す語。「小判を―とつかむ」
(2)勢いよく切りつけたり,たたき割ったりする音を表す語。「西瓜(スイカ)を―と切り割る」
(3)金属の触れ合う音を表す語。「草摺り軽げに―と投げかけ/謡曲・夜討曾我」

ざっくざっく

ざっくざっく [1] (副)
〔「さくさく」または「ざくざく」を強めた語〕
(1)小石・霜柱,凍った雪などを勢いよく踏みつけていく音を表す語。「玉砂利の上を―と行進する」
(2)かたい小さな物が,たくさん触れ合う音を表す語。また,たくさんあるさま。「小判が―(と)出た」
(3)野菜などを切る音。

ざっくばらん

ざっくばらん [1] (形動)
遠慮や隠し事をしないで接するさま。気取らないさま。「―な人」「―に言う」
[派生] ――さ(名)

ざっくばらん

ざっくばらん
〜の(に) outspoken(ly);→英和
frank(ly);→英和
candid(ly).→英和
〜に言えば to be frank (with you);frankly (speaking).

ざっくり

ざっくり [3] (副)スル
〔「ざくり」を強めた語〕
(1)勢いよく切りつけたり,大きな塊に割ったりするさま。「―(と)西瓜(スイカ)を割る」
(2)切れ目や割れ目が深いさま。「―(と)割れた傷口」
(3)布地などの織り目が粗い感じ。手ざわりが粗いさま。「―(と)した生地」
(4)議論などが,大ざっぱであるさま。あらあら。「―(と)した議論」
(5)衣服を無造作に着ているさま。「お納戸の絹セルに,―,山繭縮緬の縞の羽織を引掛けて/婦系図(鏡花)」
(6)銭・小石・米などをつかんだり踏んだりしたときの音を表す語。「―とつかんだ所を母おさへ/柳多留 20」

ざっくり

ざっくり [0] 【裂織り】
〔「さきおり」の転。「さっくり」とも〕
(1)「裂き織り」に同じ。
(2)裂き織りでできた野良着。

ざっけん

ざっけん [0] 【雑犬】
雑種の犬。

ざっけん

ざっけん [0] 【雑件】
それほど重要なものではない,いろいろの事件・用件・案件。「会議の初めに―を片づける」

ざっけん

ざっけん【雑件】
miscellaneous matters.

ざっこ

ざっこ 【雑戸】
律令制下,諸官司に属して,鍛冶(カジ)・武器製造・馬飼などの特殊技術で奉仕し,代わりに課役の一部または全部を免除された者。渡来人系統の者が多かった。ぞうこ。

ざっこう

ざっこう [0] 【雑考】
いろいろの事柄・方面についてのさまざまな考察。「芭蕉―」

ざっこう

ざっこう [0] 【雑稿】
種々雑多な記事・文章。雑文。

ざっこう

ざっこう [0] 【雑交】
⇒交雑(コウザツ)

ざっこく

ざっこく [0] 【雑穀】
米・麦以外の,粟(アワ)・稗(ヒエ)・蕎麦(ソバ)などの穀類。豆類を含めることもある。食料や飼料に用いる。

ざっこく

ざっこく【雑穀(商)】
(a dealer in) cereals.

ざっこん

ざっこん [0] 【雑婚】
⇒乱婚(ランコン)

ざっさい

ざっさい [0] 【雑載】 (名)スル
雑誌・新聞などで,雑多なこまごました記事を載せること。また,その欄。

ざっさん

ざっさん [0] 【雑纂】
種々雑多な事項に関する記録・文書などを集めて編集すること。また,その書物。

ざっし

ざっし【雑誌】
a magazine;→英和
a journal;→英和
a periodical.→英和
〜に寄稿する write for a magazine.〜をとる take (in) a magazine.‖月刊(季刊)雑誌 a monthly (quarterly) magazine.総合(婦人)雑誌 a general (women's) magazine.

ざっし

ざっし [0] 【雑誌】
複数の執筆者や記者が書いた作品や記事・写真などを掲載する定期刊行の出版物。マガジン。

ざっし

ざっし 【雑紙】
はながみ。[日葡]

ざっしき

ざっしき 【雑色】
「ぞうしき(雑色)」に同じ。「これは御前へまゐり候―なり/曾我 5」
→ざっしょく(雑色)

ざっしゅ

ざっしゅ [0] 【雑酒】
酒税法上,清酒・合成清酒・焼酎(シヨウチユウ)・味醂(ミリン)・ビール・果実酒類・ウイスキー類・スピリッツ類・リキュール類のいずれにも属さない酒。発泡酒の類。

ざっしゅ

ざっしゅ【雑種】
a mixed breed;a crossbred;a hybrid;→英和
a mongrel.→英和
〜の (1)[交配]crossbred;hybrid;mongrel.(2)[種々の]miscellaneous.→英和

ざっしゅ

ざっしゅ [0] 【雑種】
(1)いろいろ入りまじった種類。
(2)異属間・異種間・異品種間の交配によって生じた個体。一つ以上の遺伝子に関してヘテロである個体。ハイブリッド。

ざっしゅ

ざっしゅ [1] 【雑修】
〔仏〕 種々の行業を交えて修すること。特に浄土系の信仰で,念仏以外の行を併せ修すること。ぞうしゅ。
⇔専修(センジユ)

ざっしゅうにゅう

ざっしゅうにゅう【雑収入】
miscellaneous incomes.

ざっしゅきょうせい

ざっしゅきょうせい [4] 【雑種強勢】
雑種第一代が両親のいずれよりも大きさや病気・環境に対する抵抗性あるいは生産力などの点ですぐれた形質を示す現象。ヘテロシス。

ざっしゅさいぼう

ざっしゅさいぼう [4] 【雑種細胞】
種の異なる二つの細胞を人工的に融合させて作り出した細胞。
→細胞融合

ざっしゅだいいちだい

ざっしゅだいいちだい [0][1][2] 【雑種第一代】
ある対立遺伝子のそれぞれをホモにもつ両親間の交雑によって生じる第一代目の子孫。野菜・カイコ・ラバなど,多くの場合,雑種強勢を示す。一代雑種。一代交配種。

ざっしょ

ざっしょ [1][0] 【雑書】
(1)まとまりなく,雑多なことを書き記した書物。雑本。雑著。
(2)書物の分類上,一定の部類にはいらない書物。
(3)昔,相性・吉凶などの俗説を記した書。「恋は―の通り,はじめよし,後わるし/浮世草子・一代男 7」

ざっしょう

ざっしょう 【雑掌】
(1)律令制下,諸官衙に属して雑務をつかさどった者。
(2)中世荘官の一。本所・領家の代理人として荘園の管理,訴訟事務を取り扱った者。
(3)貴族・武家に仕え,雑務に携わった者。
(4)1872年(明治5)宮内省に設けられ,宮中の雑役を取り扱った判任官。86年廃止。

ざっしょうぶぎょう

ざっしょうぶぎょう [5] 【雑掌奉行】
室町時代,将軍の赴く大名の家で,将軍接待の酒宴の準備にあたらせるよう臨時に任命した職。

ざっしょく

ざっしょく【雑食(性)の】
omnivorous.→英和
雑食類《動》Omnivora.

ざっしょく

ざっしょく [0] 【雑食】 (名)スル
肉類や野菜類をとりまぜて食べること。また,何でも食べること。

ざっしょく

ざっしょく [0] 【雑色】
種々まざった色。
→ぞうしき(雑色)

ざっしょくせい

ざっしょくせい [0] 【雑食性】
動物の食性の一。動物質と植物質と両方の食物を食べること。

ざっしょくせいどうぶつ

ざっしょくせいどうぶつ [7] 【雑食性動物】
雑食性の動物。ブタ・ネズミなどの類。

ざっせつ

ざっせつ [0] 【雑説】
雑多な説。諸説。また,根拠のないうわさ。

ざっせつ

ざっせつ [0] 【雑節】
暦で,二十四節気以外の季節の移り変わりの目安となる日の総称。節分・八十八夜・入梅・半夏生(ハンゲシヨウ)・二百十日・土用・彼岸(ヒガン)など。
→雑節[表]

ざっそ

ざっそ [1] 【雑訴】
(1)小さい種々の訴訟。
(2)中世,公家の訴訟制度で,主に所領関係などの訴訟。

ざっそう

ざっそう【雑草】
weeds.〜を取る weed <a garden> .→英和

ざっそう

ざっそう [0] 【雑草】
人間が栽培する作物や草花以外の,いろいろの草。田畑・庭園・路傍・造林地などに侵入して,よくはびこる。多数の帰化植物が含まれる。「―を抜く」

ざっそく

ざっそく [0] 【雑則】
主要な規則以外の,種々のこまごまとした規則。法令の本則中,章や節に分類できない雑多な個別的・手続的事項などをまとめた部分。

ざっそけつだんしょ

ざっそけつだんしょ 【雑訴決断所】
建武新政権が1333年に設置した訴訟処理機関。記録所が朝廷の公事(クジ)を裁決したのに対し,一般の訴訟,特に所領関係の訴訟裁決にあたった。決断所。

ざっそざた

ざっそざた 【雑訴沙汰】
中世,所領関係の訴訟を公家側でいう語。

ざっそつ

ざっそつ [0] 【雑卒】
下っ端の兵隊。雑兵(ゾウヒヨウ)。

ざっそんこうじょ

ざっそんこうじょ [5] 【雑損控除】
所得控除の一。生活に通常必要な資産の災害・盗難などに係る損失金・支出金を控除すること。

ざった

ざった [0] 【雑多】 (名・形動)
種々のものが入りまじっているさま。「―な人間が同居している」
[派生] ――さ(名)

ざった

ざった【雑多な】
various;→英和
miscellaneous;→英和
sundry.→英和

ざったい

ざったい [0] 【雑体】
(1)「雑体詩」に同じ。
(2)「ざってい(雑体)」に同じ。

ざったいし

ざったいし [3] 【雑体詩】
⇒雑言体(ザツゴンタイ)

ざっちょ

ざっちょ [0][1] 【雑著】
「雑書(ザツシヨ)」に同じ。

ざってい

ざってい [0] 【雑体】
(1)〔古今集の部立てにあることから〕
和歌の部類の一。長歌と旋頭歌(セドウカ)と俳諧歌のこと。ざったい。
(2)和歌の一体として,連歌を呼ぶ語。「連歌は歌の―也/連理秘抄」
(3)連歌の一。雑体連歌(俳諧・聯句連歌・雑句・片句連歌)のこと。

ざっと

ざっと
[あっさり]briefly;roughly;[大略]roughly;approximately.→英和
〜言えば in short;roughly speaking.〜見積もる make a rough estimate.〜目を通す glance over.

ざっと

ざっと [0] (副)
(1)おおまかに物事を行うさま。大ざっぱなさま。あらあら。「―目を通す」「―掃除をする」
(2)ほぼ。大体。「駅まで―一キロある」「手並みは―こんなもんだ」
(3)風や雨が急に勢いよく吹いたり降ったりするさま。「時々―降つて行く気勢(ケハイ)も聞取られる/田舎教師(花袋)」
(4)勢いよく動作するさま。「―引きにけり/義経記 4」

ざっとう

ざっとう【雑踏】
congestion;a traffic jam;a throng (群衆).→英和
〜する〔動〕be crowded[thronged] <with> ;→英和
〔形〕crowded[bustling] <streets> .

ざっとう

ざっとう 【雑稲】
奈良・平安時代の官稲の一。出挙(スイコ)して,その貸し付けた利を社寺・池溝などの国郡の雑用にあてたもの。雑色官稲。ぞうとう。

ざっとう

ざっとう [0] ―タフ 【雑踏・雑沓】 ・ ―タウ 【雑鬧】 (名)スル
人々が大勢集まってこみあうこと。人ごみ。「―にまぎれて姿を消す」「花見の人で―するから煩(ウルサ)い/一隅より(晶子)」

ざっぱい

ざっぱい [0] 【雑俳】
〔雑体の俳諧の意〕
前句付け・笠(カサ)付(冠付)け・沓(クツ)付け・折句(オリク)など,多様な短詩形の庶民文芸の総称。もっぱら機知を楽しむ点に特色がある。江戸中期から用いられた語。
→川柳(センリユウ)

ざっぱい

ざっぱい [0] 【雑輩】
取るに足らない人物。小者。

ざっぱいすい

ざっぱいすい [3] 【雑排水】
〔「ざつはいすい」とも〕
⇒生活(セイカツ)雑排水

ざっぱく

ざっぱく【雑駁な】
confused;→英和
incoherent <argument> ;→英和
loose <idea> .→英和

ざっぱく

ざっぱく [0] 【雑駁】 (名・形動)[文]ナリ
雑然としていて,まとまりのないさま。「―な知識」「文明の―なるを知らず,其動くを知らず/文明論之概略(諭吉)」
[派生] ――さ(名)

ざっぴ

ざっぴ [0] 【雑費】
いろいろのこまごまとした費用。会計上,独立した科目を設けるほど重要でない出費。

ざっぴ

ざっぴ【雑費】
miscellaneous expenses.

ざっぴつ

ざっぴつ [0] 【雑筆】
種々雑多なことを書くこと。また,その書いたもの。雑記。雑録。

ざっぴょう

ざっぴょう [0] 【雑兵】
⇒ぞうひょう(雑兵)

ざっぴん

ざっぴん [0] 【雑品】
種々のこまごまとした品物。

ざっぷり

ざっぷり (副)
(1)多量の水を一度に浴びせるさま。ざんぶり。「なま酔のあたまから―/滑稽本・浮世風呂(前)」
(2)物を勢いよく切るさま。ざっくり。「切つた��と人寄せの,声を留めんと又―/浄瑠璃・夏祭」

ざっぺん

ざっぺん [0] 【雑編】
種々雑多な内容の文章を集めた本。

ざっぽう

ざっぽう [0] 【雑報】
あまり重要でないこまごまとしたことの報道。また,新聞の社会面の記事。

ざっぽう

ざっぽう【雑報(欄)】
general news (columns).

ざっぽう

ざっぽう 【雑袍】
直衣(ノウシ)の別名。ぞうほう。「禁色―をゆり/平家 1」

ざっぽうか

ざっぽうか ザツパウ― [0] 【雑方家】
古医方・後世方を併用する漢方医家。宝暦(1751-1764)頃の江戸の望月三英などが代表。

ざっぽん

ざっぽん [0] 【雑本】
あまり値打ちのない雑多な本。雑書。

ざつ

ざつ【雑な】
rough;→英和
rude;→英和
coarse.→英和
〜に roughly;coarsely.→英和

ざつ

ざつ 【雑】
■一■ [0] (形動)[文]ナリ
精密でないさま。粗末なさま。いいかげんなさま。「―にできている」「―な造り」
[派生] ――さ(名)
■二■ [1] (名)
「ぞう(雑)」に同じ。

ざつえい

ざつえい [0] 【雑詠】
題を決めないでいろいろの事物を詠むこと。また,その詩歌や俳句。
⇔題詠

ざつえき

ざつえき [0] 【雑益】
主要な営業活動による以外のこまごました利益。
⇔雑損

ざつえき

ざつえき【雑役】
miscellaneous services;odd jobs.‖雑役夫 an odd-job man.雑役婦 a charwoman.

ざつえき

ざつえき [0] 【雑役】
種々雑多の仕事。雑用。「―係」

ざつおん

ざつおん [0] 【雑音】
(1)騒がしい物音。うるさく不愉快な物音。
(2)電話・ラジオ・テレビなどで,視聴しようとする画像・音声や送りたいデータ以外の,音や信号。ノイズ。
(3)さしでぐち。「わきから―を入れるな」

ざつおん

ざつおん【雑音】
(1) a noise;→英和
[ラジオ]jarring and grating;static (空中障害の).→英和
(2) interference;→英和
rumor(s) (比喩的).→英和

ざつがく

ざつがく [0] 【雑楽】
〔近世以前の用語〕
雅楽以外の種々の俗楽。
⇔正楽

ざつがく

ざつがく [0] 【雑学】
種々雑多な方面にわたる,系統立っていない知識や学問。「―の大家」

ざつがく

ざつがく【雑学】
knowledge of miscellaneous matters.〜の大家である know something about everything.

ざつき

ざつき [0][3] 【座付(き)】
(1)芝居で俳優や劇作家が一座(劇団)に専属となっていること。また,そういう人。
(2)定められた席に着くこと。また,席順。「―も上(カミ)へは上げず/浮世草子・一代女 2」
(3)宴(ウタゲ)の初めに,芸者が奏する祝儀の曲。座付き唄。
(4)宴などの初めの口上。
(5)一座の雰囲気。座のようす。「―むつかしくなつて/浮世草子・一代男 6」

ざつきさくしゃ

ざつきさくしゃ [4] 【座付(き)作者】
芝居の一座や劇場に専属して,脚本を書き下ろす作者。

ざつきゅうよ

ざつきゅうよ [3] 【雑給与】
本給以外の種々の給与。

ざつぎ

ざつぎ [1] 【雑技・雑伎】
(1)いろいろな技芸。
(2)民間で行われる種々の技芸。奇術・曲芸など。
(3)中国,古代・中世のさまざまな芸能の総称。曲芸・幻術・力競(クラ)べ・原始的演劇・人形劇・仮面舞踊などを含む。日本に伝わった散楽は,この唐代の呼称。雑戯。雑楽(ゾウガク)。百戯。百伎。

ざつぎょう

ざつぎょう [0] 【雑業】
職業として分類しにくい,雑多な仕事。

ざつぎょぎょう

ざつぎょぎょう [3] 【雑漁業】
(網漁業・釣り漁業に対して)銛(モリ)・やすなどの雑漁具を使って行う漁業。

ざつぐ

ざつぐ [1] 【雑具】
種々雑多な道具や調度。

ざつげい

ざつげい [0] 【雑芸】
「ぞうげい(雑芸)」に同じ。

ざつげき

ざつげき [0] 【雑劇】
中国の古典劇の一。歌と台詞(セリフ)を伴う歌劇で,もと北宋に興った滑稽な風刺寸劇であった。金代には院本といわれ,元代に至って民間の語り物であった諸宮調や北方系歌曲をとりいれて大成され,北京を中心に盛行した。その脚本は元曲とよばれる。

ざつごん

ざつごん [0] 【雑言】
「雑言体」の略。

ざつごんこし

ざつごんこし [5] 【雑言古詩】
雑言体で書かれた古詩。

ざつごんたい

ざつごんたい [0] 【雑言体】
中国の古典詩のうち,正統詩体の様式からはずれた,一種の文字遊びに似た詩体。雑体。

ざつしゅうにゅう

ざつしゅうにゅう [3] 【雑収入】
〔「ざっしゅうにゅう」とも〕
定期の収入,または主な収入以外の雑多な収入。

ざつしょとく

ざつしょとく [3] 【雑所得】
所得税法上の所得分類の一つで,他の所得に分類されない所得のこと。著述家・作家以外の者が受け取る原稿料,非営業貸金の金利など。

ざつじ

ざつじ【雑事】
miscellaneous affairs.

ざつじ

ざつじ [1] 【雑事】
いろいろの細かい仕事。いろいろの用事。「―に追われる」「―にかまける」

ざつじゅう

ざつじゅう [0] 【雑糅】 (名)スル
雑然と入り交じること。

ざつぜん

ざつぜん【雑然たる】
disorderly;→英和
confused.→英和
〜と confusedly;in confusion;promiscuously.

ざつぜん

ざつぜん [0] 【雑然】 (ト|タル)[文]形動タリ
雑多に入りまじっているさま。整然としていないさま。
⇔整然
「―とした部屋」「―たる人生の渦巻を/うづまき(敏)」

ざつだい

ざつだい【雑題】
miscellaneous subjects[questions (練習題)].

ざつだい

ざつだい [0] 【雑題】
分類しにくいものを寄せ集めた題目や問題。

ざつだん

ざつだん【雑談】
(a) gossip;→英和
idle (small) talk;a chat.→英和
〜する (have a) chat <with> ;gossip <with> .

ざつだん

ざつだん [0] 【雑談】 (名)スル
〔古くは「ぞうたん」とも〕
さまざまのことを気楽に話し合うこと。また,その話。世間話。よもやま話。「―に時を過ごす」「会議のあと―する」

ざつどく

ざつどく [0] 【雑読】 (名)スル
特定の目的をもたずに,多方面の本を読むこと。

ざつにく

ざつにく [0] 【雑肉】
(1)くず肉。
(2)牛肉・豚肉・羊肉以外の食用獣肉。馬肉など。

ざつねん

ざつねん [0] 【雑念】
気を散らせるよけいな考え。心を乱すさまざまの思い。「―を払う」「―が湧く」

ざつねん

ざつねん【雑念】
<banish> worldly thoughts <from one's mind> .

ざつのう

ざつのう [0] 【雑納】
⇒色代納(シキタイノウ)

ざつのう

ざつのう [0] 【雑嚢】
種々雑多な物を入れて運ぶための袋。肩から掛ける布製のかばん。

ざつのう

ざつのう【雑嚢】
a haversack.→英和

ざつぶつ

ざつぶつ [0] 【雑物】
雑多なもの。こまごまとしたもの。

ざつぶつ

ざつぶつ【雑物】
sundries;→英和
[不純物]impurities.

ざつぶん

ざつぶん【雑文】
a miscellany.→英和
雑文家 a miscellaneous writer.

ざつぶん

ざつぶん [0] 【雑文】
軽い内容の文章。「―書き」

ざつぼく

ざつぼく [0] 【雑木】
いろいろな種類の木。また,良い材にならない樹木類。ぞうき。

ざつむ

ざつむ [1] 【雑務】
(主たる仕事以外の)細かい雑多な仕事。ぞうむ。

ざつむ

ざつむ【雑務】
miscellaneous duties.〜に追われる be busy with one thing and another.

ざつむさた

ざつむさた 【雑務沙汰】
鎌倉時代の訴訟のうち,金銭貸借などの民事に関する訴訟。ぞうむさた。
→所務沙汰
→検断沙汰

ざつよう

ざつよう 【雑徭】
⇒ぞうよう(雑徭)

ざつよう

ざつよう【雑用】
<be pressed with> various duties;chores (日課).⇒雑務.

ざつよう

ざつよう [0] 【雑用】
いろいろのこまごまとした用事。「―に追われる」

ざつよきん

ざつよきん [3] 【雑預金】
⇒別段預金(ベツダンヨキン)

ざつらん

ざつらん [0] 【雑乱】 (名)スル
ごたごたと入り乱れること。混乱。「人心―して利は尽く外人に奪れ/明六雑誌 27」

ざつりょ

ざつりょ [1] 【雑慮】
心を乱すいろいろの考え。雑念。

ざつろく

ざつろく [0] 【雑録】
種々の事柄をまとまりなく書くこと。また,書いたもの。

ざつわ

ざつわ [0] 【雑話】 (名)スル
とりとめもなく述べること。また,その話。雑談。「―せる許多(アマタ)の客あり/鉄仮面(涙香)」

ざとう

ざとう [0][2] 【座頭】
(1)中世・近世,僧形の盲人で,琵琶(ビワ)・琴などを弾いたり,また按摩(アンマ)・鍼(ハリ)などを職業とした者の総称。
(2)盲官の一。当道所属の盲人の最下位の位階。検校・勾当の下。
→当道(2)
(3)盲人。
(4)一座の長。商工業・芸能などの長。

ざとうがね

ざとうがね 【座頭金】
江戸時代,座頭が貸した金。非常に高利で期限も三か月と短く,返金が少しでも遅れると,厳しく催促したという。

ざとうくじら

ざとうくじら [4] 【座頭鯨】
ヒゲクジラの一種。全長15メートルほど。胸びれはきわめて長い。体の背面は黒く,腹面は白い。極洋から熱帯の海まで広く分布。
〔体形が座頭{(2)} の用いた琵琶に似ることからという〕

ざとうくじら

ざとうくじら【座頭鯨】
a humpback (whale).

ざとうころばし

ざとうころばし [4] 【座頭転ばし】
かつて座頭が踏みはずして墜落死したという言い伝えのある,山中の険しい坂道。

ざとうむし

ざとうむし [2] 【座頭虫】
メクラグモの別名。

ざどうじょう

ざどうじょう [2] 【座道場・坐道場】
仏道修行して悟りを開くこと。

ざなみ

ざなみ [0][1] 【座並(み)】
座席の順。座順。ざなり。

ざなり

ざなり [0] 【座成り】
(1)座席を動かず,そのままであること。
(2)「座並(ザナ)み」に同じ。
(3)「おざなり」に同じ。「おやぢ様はなかなか御気力がつようござる,と―にいへば/浮世草子・親仁形気」

ざね

ざね 【実】 (接尾)
〔「さね(実)」の転〕
名詞に付く。
(1)根本のもの,そのものとなるもとの意を表す。「是の後に生(ア)れし五柱の男子は物―我が物によりて成れり/古事記(上訓)」
(2)本体・中心となるものの意を表す。「ここに日本武尊,神―のなれる蛇といふことを知らずして/日本書紀(景行訓)」
(3)その中の主たるもの,重きをなすものの意を表す。「左中弁藤原の良近といふをなむまらうど―にて/伊勢 101」

ざはい

ざはい [0][1] 【座配】
(1)座を割り当てること。また,座の順序。「いづれも寺寺の衆,―ありてそれぞれになほり給ふ/咄本・昨日は今日」
(2)座の取り持ち。応接。「おのづからかうした―いそがし/浮世草子・一代男 3」

ざはい

ざはい [0] 【座拝・坐拝】
すわって神仏をおがむこと。

ざはき

ざはき [0] 【座掃き】
茶席の畳を掃き清めること。また,そのときに使うほうき。鶴(ツル)や白鳥の羽で作られ,席を改めるときに用いる。ざぼうき。

ざばん

ざばん [0] 【座盤】
鎧(ヨロイ)の籠手(コテ)で,小手や二の腕を保護するために家地(イエジ)に縫い付けてある鉄板。
→籠手

ざひょう

ざひょう【座標】
《数》coordinates.横座標 an abscissa.→英和
縦座標 an ordinate.→英和

ざひょう

ざひょう [0] 【座標】
点の位置を表すのに使ういくつかの数の組。平面上では,直角に交わる二直線と点との距離と点の位置による正負の符号を考えた直交座標が使われる。

ざひょうけい

ざひょうけい [0] 【座標系】
座標を定めるシステム。座標の種類・原点・座標軸などを総称する。直交座標系・極座標系などがある。

ざひょうじく

ざひょうじく [2] 【座標軸】
座標を定める基準となる直線。普通は直角に交わる二直線(平面),互いに直角に交わる三直線(空間)を用いる。

ざひょうへんかん

ざひょうへんかん [4] 【座標変換】
ある点の,一つの座標系における座標を,他の座標系における座標に移すこと。または,一つの座標系で記述された式を他の座標系による記述に移すこと。物理学では,座標系の平行移動や回転・反転などのほか,相対的に運動する座標系への変換などを考える。

ざぶざぶ

ざぶざぶ [1] (副)
水を絶えず動かすときの音を表す語。「小川を―(と)渡る」「顔を―(と)洗う」

ざぶざぶ

ざぶざぶ
splashingly.〜川を渡る splash across a stream.→英和
水を〜かける dash water <on> .

ざぶとん

ざぶとん [2] 【座布団・座蒲団】
座るとき下に敷く布団。

ざぶとん

ざぶとん【座蒲[布]団】
<sit on> a cushion.→英和

ざぶり

ざぶり [2][3] (副)
水中に飛び込む音,勢いよく水をかける音などを表す語。ざんぶ。「―(と)水を浴びる」

ざぶん

ざぶん
〜と(飛び込む) (plunge into the water) with a splash.→英和

ざほう

ざほう [0] 【座法・坐法】
仏教やヨーガなどで,一定の形式を守った座り方。結跏趺坐(ケツカフザ)・半跏趺坐・達人座など。

ざぼう

ざぼう [0] 【座傍・坐傍】
座のかたわら。座右。

ざぼう

ざぼう [0] 【坐忘】
雑念を去り,身心・物我の区別を忘れて現実を超越すること。

ざぼうき

ざぼうき [2] 【座箒】
茶道の炭手前(スミテマエ)で,主人が客前で道具畳を掃除する羽箒(ハボウキ)。鶴・白鳥などの片羽で作る。

ざま

ざま
a state;→英和
a plight;→英和
appearance.→英和
〜見ろ Serve you right!

ざま

ざま 【座間】
神奈川県中部の市。もと宿場町。米軍基地がある。近年,住宅・大工場の進出による都市化が著しい。

ざま

ざま 【様・態】
〔「さま(様)」の転〕
■一■ [2] (名)
様子や格好などを,ののしったりあざけったりしていう語。「その―はなんだ」
■二■ (接尾)
⇒さま■三■□二□(1)

ざま=

――(を)見ろ
人の失敗・不運に対して,心中愉快だと思いながら発するののしりの言葉。それ見たことか。

ざま=は無い

――は無・い
体裁が悪い,みっともない話だ,の意の俗語的な言い方。「肝心のところで三振じゃ―・いよ」

ざまく

ざまく (形動)
軽率で不注意なさま。「―ナヒト/日葡」

ざます

ざま・す (動サ特活)
〔「ざんす」の転。江戸の遊里語〕
補助動詞として用いる。「ある」の意の丁寧語。であります。でございます。「私(ワチ)きや泣いて嬉しう―・したよ/人情本・梅美婦禰 5」
〔活用は動詞「ざんす」に同じ〕

ざます

ざます (助動)(ざませ・ざまし・ざます・○・○・○)
〔江戸の遊里語〕
体言およびそれに準ずる語に付く。「だ」の意の丁寧語。です。でございます。「おやきつい事〈ざます〉ね/人情本・閑情末摘花」
〔明治以降も,東京山の手の女性語として用いられることがある〕

ざめつ

ざめつ [0] 【挫滅】 (名)スル
外部からの強い衝撃によって,筋肉などの組織がつぶれること。

ざめつしょうこうぐん

ざめつしょうこうぐん [6] 【挫滅症候群】
広範囲にわたる筋組織の損傷により引き起こされる症候群。初期にはショック症状があり,急速に腎機能が悪化する。クラッシュ-シンドローム。

ざもち

ざもち [0] 【座持ち】
人々の集まりの雰囲気を楽しいものにすること。一座をとりもつこと。「―がうまい」

ざもと

ざもと [3][0] 【座元・座本】
劇場の持ち主。興行の責任者。櫓主(ヤグラヌシ)。太夫元(タユウモト)。

ざもと

ざもと【座元】
the manager[proprietor]of a theater.→英和

ざやく

ざやく [0] 【座薬・坐薬】
⇒座剤(ザザイ)

ざやく

ざやく【座薬】
a suppository.→英和

ざやく

ざやく 【座役】
中世,販売の独占や関銭の免除などの特権を与えられる代わりに,本所である幕府・領主・寺社などから座に課せられた労役奉仕や市座銭などの課役。

ざやめく

ざやめ・く (動カ四)
ざわざわする。ざわめく。「大文の指貫そばとて,―・き入給へば/平家 2」

ざゆう

ざゆう [0][1] 【座右】
〔「ざう」とも〕
(1)身のまわり。身近な所。身辺。「―に備えて愛用する」「―の書」
(2)手紙などで,相手を尊敬し,直接その人をさすのをはばかって用いる語。また,あて名などのわきに書き添えて敬意を表す。おんもと。

ざゆう

ざゆう【座右の(に)】
by one('s side); <keep> at hand[one's elbow].〜の銘 a motto.→英和
〜の書 one's favorite book.

ざゆうのめい

ざゆうのめい [5] 【座右の銘】
常に自分の心にとめておいて,戒めや励ましとする格言。座左の銘。

ざよく

ざよく [0] 【座浴・坐浴】 (名)スル
⇒腰湯(コシユ)

ざら

ざら
⇒ざらに.

ざら

ざら
■一■ [0] (形動)
どこにでもあって珍しくないさま。ありふれているさま。「そんな話は―にある」
■二■ [1] (名)
(1)「ざら紙」の略。「―一しめ」
(2)「ざらめ糖」の略。「赤―」

ざらがみ

ざらがみ【ざら紙】
rough (printing) paper.

ざらがみ

ざらがみ [0] 【ざら紙】
機械パルプが60パーセント以上,残りは化学パルプを用いて抄造した下級紙。紙面がざらざらしている。雑誌などに用いる。わら半紙。ざら。

ざらざら

ざらざら
⇒ざらつく.

ざらざら

ざらざら
■一■ [0] (形動)
物の表面が滑らかでないさま。手触りが粗くひっかかるさま。「廊下が砂で―になる」「手が―に荒れる」
■二■ [1] (副)スル
(1)砂・砂利・豆など粒状のものが触れ合う音を表す語。「豆を―(と)袋に入れる」
(2)粗く滑らかでないさま。「舌が荒れて―(と)する」「―した声」

ざらつく

ざらつく
〔動〕feel rough;→英和
〔形〕rough;coarse.→英和

ざらつく

ざらつ・く [0] (動カ五[四])
ざらざらする。「砂で―・く床」

ざらに

ざらに
〜ある be (quite) common;be met with everywhere.

ざらば

ざらば [0] 【ざら場】
取引所での寄り付きから大引けまでの間,売り手と買い手が随時互いに相手を見つけ,条件が合うごとに個別的に売買を成立させる取引。また,その値段。
→板寄せ

ざらめ

ざらめ [0] 【粗目】
(1)「粗目糖」の略。
(2)「粗目雪」の略。

ざらめ

ざらめ【粗目】
granulated sugar.

ざらめく

ざらめ・く [3] (動カ五[四])
手触りがあらくて,ざらざらする。「山は―・いた土で松には適しさう/戸隠山紀行(美妙)」

ざらめとう

ざらめとう [0] 【粗目糖】
分蜜糖(ブンミツトウ)のうち,結晶粒のあらい,ざらざらした砂糖。ざらめ。ハード-シュガー。

ざらめゆき

ざらめゆき [3] 【粗目雪】
ざらめ糖状の積雪。春の日に解け,日没後再び凍り,それを繰り返すうちに互いに連結して大きい粒子となったもの。

ざらり

ざらり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)表面がざらざらしたさま。「―とした手触り」
(2)なめらかでないものが触れ合って発する音を表す語。ざらざら。「雨の蘆辺も乱るる片男波,あなたへ―,こなたへ―/謡曲・蘆刈」
(3)残るところのないさま。残らず。「万事を底たたいて語りける。―と聞いて合点して/浮世草子・一代女 4」

ざら場

ざらば [0] 【ざら場】
取引所での寄り付きから大引けまでの間,売り手と買い手が随時互いに相手を見つけ,条件が合うごとに個別的に売買を成立させる取引。また,その値段。
→板寄せ

ざら紙

ざらがみ【ざら紙】
rough (printing) paper.

ざら紙

ざらがみ [0] 【ざら紙】
機械パルプが60パーセント以上,残りは化学パルプを用いて抄造した下級紙。紙面がざらざらしている。雑誌などに用いる。わら半紙。ざら。

ざり

ざり (助動)(ざら・ざり・(ざり)・ざる・ざれ・ざれ)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連用形に動詞「あり」が付いた「ずあり」の転〕
用言および助動詞の未然形に付く。打ち消しの助動詞「ず」の補助活用とされる。「荒津の海潮干潮満ち時はあれどいづれの時か我(ア)が恋ひ〈ざら〉む/万葉 3891」「むば玉の闇の現は定かなる夢にいくらもまさら〈ざり〉けり/古今(恋三)」「人皆生を楽しま〈ざる〉は,死を恐れ〈ざる〉故なり/徒然 93」「貧しくして分を知ら〈ざれ〉ば盗み,力衰へて分を知ら〈ざれ〉ば病を受く/徒然 131」「心の師とは成るとも心を師とせ〈ざれ〉/十訓 2」
〔未然・連用の両形は他の助動詞へ連接する場合に用いられ,命令形「ざれ」とともに,「ず」の用法の補いとなる。連体形「ざる」と已然形「ざれ」は漢文訓読文に多く用いられ,和文系統に用いられる「ず」の連体形「ぬ」,已然形「ね」と対応する。終止形「ざり」はまれにしか用いられない〕
→ず(助動)

ざり

ざり (連語)
〔係助詞「ぞ」に動詞「あり」の付いた「ぞあり」の転〕
…がある。…である。「てる月の流るる見れば天の川いづるみなとは海に―ける/土左」
〔中古の和歌などで多く「にざりける」の形で用いられる〕

ざり

ざり [0] 【砂利】
砂まじりの小石。じゃり。

ざりがに

ざりがに
《動》a crawfish[crayfish].→英和

ざりがに

ざりがに [0] 【蝲蛄】
(1)淡水産のエビ。体長6センチメートル内外。鋏脚(ハサミアシ)が大きい。食用になるが,肺臓ジストマの中間宿主になるので危険。日本固有種で,北海道・東北に分布。
(2)ザリガニ科の甲殻類の総称。在来種のニホンザリガニと輸入種のアメリカザリガニ・ウチダザリガニ・タンカイザリガニをいう。
蝲蛄(2)[図]

ざりがにいし

ざりがにいし [4] 【蝲蛄石】
ザリガニの胃の中にある米粒大の炭酸石灰質の分泌物。俗にオクリカンキリといって医薬に用いた。胃石。

ざりょう

ざりょう [0] 【座料】
座敷の借り代。席料。また,芸人などが座敷をつとめた報酬。

ざる

ざ・る 【戯る】 (動ラ下二)
⇒ざれる

ざる

ざる [2] 【笊】
(1)割って薄く削った竹を編んで作った,浅くくぼんだ入れ物。台所用品として,野菜や米穀を洗ったり水気を切ったりするのに用いる。金網・プラスチックなどでも作られる。
(2)粗雑で漏れが多いこと。「―法」
(3)「笊碁(ザルゴ)」の略。
(4)「笊蕎麦(ザルソバ)」の略。

ざる

ざる【笊】
a bamboo basket.

ざる

ざる
〔古語の打ち消しの助動詞「ざり」の連体形で,現代に残存しているもの〕
打ち消しの意を表して,下の語に続く。…ない…。「思わ―出来事」「計ら―結果となった」
〔現代語では,主に文章語的な表現として用いられる〕
→ず(助動)
→ざり(助動)

ざるがい

ざるがい [2] 【笊貝】
海産の二枚貝。貝殻は殻長6センチメートル内外で,淡褐色の地に淡紅色の斑紋があり,表面に四〇条ほどの放射肋(ロク)がある。浅海の砂底にすむ。食用。本州中部以南に分布。

ざるご

ざるご [0] 【笊碁】
〔笊のように目が粗いことから〕
へたな人の打つ碁。ざる。

ざるご

ざるご【笊碁である】
He is a poor hand at the game of go.

ざるそば

ざるそば【笊蕎麦】
buckwheat noodles served on a bamboo-work plate.

ざるそば

ざるそば [0] 【笊蕎麦】
笊に盛った盛りそばに刻み焼き海苔(ノリ)を振りかけたもの。もとは,一番だしを用い味醂(ミリン)などを加えた,盛りそばよりも濃いつゆで食べた。

ざるべからず

ざるべからず (連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ざる」に連語「べからず」が付いたもの〕
動詞の未然形について,二重の否定で,強い義務・命令の意を表す。…しないわけにはいかない。…しなければならない。「行か―」「努力せ―」
→べからず

ざるほう

ざるほう [0] 【笊法】
運用面に抜け道の多い法律の俗称。有名無実の法律。

ざるみみ

ざるみみ [0][2] 【笊耳】
(笊に水を入れるように)聞いたことを忘れやすいこと。また,そのような人。籠(カゴ)耳。

ざるをえ∘ない

ざるをえ∘ない 【ざるを得ない】 (連語)
(動詞・助動詞の未然形に続けて)…しないわけにはいかない。…せねばならぬ。「そうせ―∘ない」「戦わ―∘ない」

ざるを得ない

ざるをえ∘ない 【ざるを得ない】 (連語)
(動詞・助動詞の未然形に続けて)…しないわけにはいかない。…せねばならぬ。「そうせ―∘ない」「戦わ―∘ない」

ざれ

ざれ [2] 【戯れ】
ざれること。たわむれ。じゃれ。「―言」

ざれい

ざれい [0] 【座礼・坐礼】
(1)座っているときの礼儀作法。
(2)座ったままでする礼。
⇔立礼(リユウレイ)

ざれうた

ざれうた [2] 【戯れ歌】
(1)滑稽味のある和歌。俳諧歌。
(2)「狂歌{(1)}」に同じ。

ざれえ

ざれえ [2] 【戯れ絵】
(1)たわむれ書きの絵。滑稽や風刺を主とした絵。戯画。
(2)略画。「―ざつと書いたるを求めてこい/狂言・末広がり」

ざれがき

ざれがき [0] 【戯れ書き】
たわむれに書いた書画・文章。

ざれく

ざれく [0][2] 【戯れ句】
(1)滑稽な句。狂句。
(2)たわむれに作った句。

ざれごと

ざれごと [0] 【戯れ言】
〔「ざれこと」とも〕
ふざけて口にする言葉。たわむれの言葉。冗談。「このはかなき―いひ得て/浴泉記(喜美子)」

ざれごと

ざれごと [0] 【戯れ事】
〔「ざれこと」とも〕
ふざけてすること。いたずら。

ざれごとうた

ざれごとうた [4] 【戯れ言歌】
滑稽・機知を主とした歌。俳諧歌。ざれうた。

ざれつ

ざれつ [0] 【座列・坐列】 (名)スル
その席に居並ぶこと。座に連なること。列座。「―して耳を傾け/太平記 8」

ざればむ

ざれば・む 【戯ればむ】 (動マ四)
(1)たわむれる。じゃれる。「いぎたなき夜と―・みて/浮世草子・好色万金丹」
(2)風流で気が利いている。しゃれている。「―・みたるがまだ造りさしたる所なれば/源氏(東屋)」

ざれる

ざ・れる [2] 【戯れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ざ・る
〔古くは「さる」とも〕
(1)ふざける。たわむれる。じゃれる。「若君はいとうつくしうて,―・れ走りおはしたり/源氏(須磨)」
(2)風情(フゼイ)がある。趣がある。しゃれている。「―・れたる女ぞ/落窪 1」「さすがに―・れたる遣戸(ヤリド)口に/源氏(夕顔)」
(3)あだめいている。「年の程よりは,―・れてやありけむ/源氏(乙女)」

ざろん

ざろん [0] 【座論】
席上での議論。

ざろんばい

ざろんばい [2] 【座論梅】
ウメの園芸品種。実は小さく,一つの花に四〜七個結実し,熟さないうちに一つずつ落ちていく。花は八重の白または淡紅色。ざろんうめ。八房梅。品字梅。

ざわざわ

ざわざわ [1] (副)スル
(1)大勢の人が集まってざわついているさま。「会場が―(と)して落ち着かない」
(2)木の葉や枝が触れ合って音を立てるさま。「雑木林が風で―(と)する」
(3)鳥肌だつようなさま。「熱があって―する」

ざわつく

ざわつ・く [0] (動カ五[四])
ざわざわする。「会場の後ろの方が―・いている」

ざわつく

ざわつく
⇒ざわめく.

ざわめき

ざわめき [0]
ざわめくこと。ざわざわとする声や音。「場内に―が起こった」

ざわめき

ざわめき
a stir;→英和
(a) commotion.→英和

ざわめく

ざわめく
be noisy;be in commotion;rustle;→英和
stir;→英和
be astir.

ざわめく

ざわめ・く [3] (動カ五[四])
〔「ざわ」は擬声語〕
多くの声や音が入りまじって,騒がしい感じになる。「会場が―・く」

ざん

ざん [1] 【斬】
打ち首。「―に処される」

ざん

ざん [1] 【讒】
事実をまげて,人をおとしいれること。讒言。「―にあって流罪となる」

ざん

ざん [1] 【残】
残り。余り。「支払いの―」

ざんい

ざんい [1] 【慚恚・慙恚】 (名)スル
恥じて恨み怒ること。

ざんえい

ざんえい [0] 【残影】
おもかげ。「古代王朝の―」

ざんえい

ざんえい [0] 【残映】
(1)夕焼け。夕映え。
(2)転じて,消えたものの名残。「江戸文化の―」

ざんえん

ざんえん [0] 【残炎】
秋に残る暑さ。残暑。

ざんえん

ざんえん [0] 【残煙・残烟】
燃え残りのけむり。

ざんおう

ざんおう [0] 【残桜】
春が過ぎても咲き残っている桜。

ざんおう

ざんおう [0] 【残鶯】
「老(オ)い鶯(ウグイス)」に同じ。[季]夏。

ざんか

ざんか [1] 【残火】
(1)のこりび。
(2)暁の茶事の際,前夜の灯籠(トウロウ)の火が,露地を照らしていること。残灯。

ざんか

ざんか [1] 【残花】
散り残った花。特に,桜の花についていう。残る花。残桜。[季]春。
→余花

ざんかい

ざんかい [0] 【残灰】
物を燃やしたあとにのこった灰。

ざんかい

ざんかい [0] 【残懐】
心中に思いのこすこと。残念なこと。「―尠(スクナ)からざるに付き/近世紀聞(延房)」

ざんかい

ざんかい [0] 【慚悔】 (名)スル
恥じ悔いること。慚愧。「少壮客気の失策なりと―し/復活(魯庵)」

ざんかえ

ざんかえ [3] 【残火会】
茶会の途中で,他の客が訪れて所望したときに行う茶事。炉中の炭火以外のすべてを改めるのでいう。残火の茶会。のこりびのかい。残火。
→跡見(アトミ)

ざんかく

ざんかく [0] 【斬獲】 (名)スル
敵をきり殺したり,生け捕りにしたりすること。「奸党は已に洩れなく―せられ/経国美談(竜渓)」

ざんかん

ざんかん [0] 【斬奸】
悪人をきること。「―趣意書」

ざんかん

ざんかん [0] 【慚汗】
恥じ入って汗が流れること。また,その汗。「―背を流れる」

ざんかん

ざんかん [0] 【讒陥】 (名)スル
讒言して罪におとしいれること。「英仏の為めに―せられ/佳人之奇遇(散士)」

ざんかん

ざんかん [0] 【残簡・残翰】
部分的に失われた古い文書の,現存している部分。断簡。

ざんかん

ざんかん [0] 【残寒】
春になってもなお寒いこと。余寒。

ざんかんじょう

ざんかんじょう [0][3] 【斬奸状】
悪人をきろうとするにあたって,その趣意を書き記した書状。

ざんがい

ざんがい [0] 【残害】 (名)スル
いためそこなうこと。また,殺すこと。「相闘(アイタタカイ)て―するを/慨世士伝(逍遥)」

ざんがい

ざんがい【残骸】
the remains[wreck].→英和

ざんがい

ざんがい [0] 【残骸】
(1)捨て置かれた死体。「敵兵の―」
(2)もとの形をとどめないほど,壊れたり破壊されたりして残っている物。「遭難機の―」「―と化す」

ざんがく

ざんがく [0] 【残額】
差し引いて残った数量,または金額。

ざんがく

ざんがく【残額】
<pay> the remainder.→英和
⇒残高.

ざんがん

ざんがん [0] 【巉厳】
きりたってけわしい岩山。

ざんき

ざんき【慙愧に堪えない】
be quite ashamed of oneself.〜せしめる put <a person> to shame.

ざんき

ざんき [1] 【慚愧・慙愧】 (名)スル
〔「ざんぎ」とも。元来は仏教語で,「慚」は自己に対して恥じること,「愧」は外部に対してその気持ちを示すことと解釈された。「慚」「慙」は同字〕
自分の言動を反省して恥ずかしく思うこと。「―に堪えない」「我輩常に―するです/社会百面相(魯庵)」

ざんき

ざんき [1] 【讒毀】 (名)スル
告げ口をすること。「思ふに人の僕を―する者ある可し/花柳春話(純一郎)」

ざんきゅう

ざんきゅう [0] 【残丘】
浸食から取り残されて準平原上に孤立して突起している丘陵。
→モナドノック

ざんきょう

ざんきょう [0] 【残響】
室内で,音源が止まったあと,壁・天井などの反射によって引き続いて聞こえる響き。

ざんきん

ざんきん【残金】
the balance (差引);→英和
surplus (money) (残り).→英和

ざんきん

ざんきん [1] 【残金】
(1)支払いののち手元に残った金。残額。
(2)支払うべき金のうち,まだ支払っていない金。残額。

ざんぎく

ざんぎく [1] 【残菊】
重陽(チヨウヨウ)(陰暦九月九日)を過ぎて咲いている菊。秋の終わりまで咲き残った菊。残りの菊。[季]秋。

ざんぎくのえん

ざんぎくのえん 【残菊の宴】
宮中で一〇月に行われた菊見の宴。江戸時代まで行われた。

ざんぎゃく

ざんぎゃく【残虐】
cruelty;brutality.〜な cruel;→英和
brutal;→英和
atrocious.→英和

ざんぎゃく

ざんぎゃく [0] 【残虐】 (名・形動)[文]ナリ
人や動物に対し,無慈悲で残酷な・こと(さま)。「―な行為」
[派生] ――さ(名)

ざんぎょう

ざんぎょう【残業】
overtime work.〜する work overtime.‖残業手当 an overtime pay[allowance].

ざんぎょう

ざんぎょう [0] 【残業】 (名)スル
規定の勤務時間のあと,さらに残って仕事をすること。また,その仕事。超過勤務。「遅くまで―する」「―手当」

ざんぎり

ざんぎり【散切り(頭)】
a crop(ped head).→英和
頭を〜にする have one's hair cropped.

ざんぎり

ざんぎり [0][4] 【散切り】
(1)明治初期,散髪脱刀令以降流行した男の髪形。髷(マゲ)を結わずに髪を短く切り西洋風にしたもの。散髪(サンパツ)。斬髪(ザンパツ)。
(2)剃(ソ)ったり結んだりしないで,後ろになでつけただけの髪。なでつけ髪。「頭は霜を梳(ケズ)りて―となし/浮世草子・禁短気」
(3)〔(2)の髪形から〕
近世,囚人を扱った非人のこと。
散切り(1)[図]

ざんぎりあたま

ざんぎりあたま [5] 【散切り頭】
散切り{(1)}にした頭。「―をたたいてみれば文明開化の音がする」

ざんぎりきょうげん

ざんぎりきょうげん [5] 【散切り狂言】
「散切り物」に同じ。

ざんぎりもの

ざんぎりもの [0] 【散切り物】
歌舞伎世話狂言の一。明治初期,散切り頭に象徴される新時代の社会生活に取材したもの。黙阿弥の「島鵆月白浪(シマチドリツキノシラナミ)」「水天宮利生深川(スイテングウメグミノフカガワ)」などの類。

ざんくん

ざんくん [1][0] 【残曛】
日没後も照り映えて残る夕日の光。残照。「富士の東北に唯一抹朱黄色の―を剰(アマ)したるのみにて/自然と人生(蘆花)」

ざんぐり

ざんぐり [3] (副)
大まかで風雅な趣のあるさま。茶道具などにいう。「至極―と出来あがつた/続鳩翁道話」

ざんけい

ざんけい [0] 【斬刑】
首を切り落とす刑罰。打ち首。

ざんけつ

ざんけつ [0] 【残欠・残闕】
一部が欠けて完全でないこと。また,そのもの。「―を補う」

ざんげ

ざんげ [1][3] 【懺悔】 (名)スル
〔「懺」は梵語 kṣama の音訳「懶摩」の略。「悔」はその漢訳。江戸時代中頃まで「さんげ」。仏教用語としては現在も「さんげ」〕
自分の犯した罪悪に気づき,それを神仏や他人に告白し,悔い改めることを誓うこと。

ざんげ

ざんげ【懺悔】
(a) confession;→英和
repentance (悔悟).→英和
〜する confess;→英和
repent.→英和
‖懺悔者 a penitent.懺悔話 a confession.

ざんげつ

ざんげつ【残月】
a pale morning moon.

ざんげつ

ざんげつ [1] 【残月】
夜が明けて,なお空に残っている月。有明(アリアケ)の月。

ざんげつ

ざんげつ 【残月】
地歌・箏曲(ソウキヨク)の一。手事物(テゴトモノ)。天明・寛政(1781-1801)期に大坂の峰崎勾当(コウトウ)作曲。愛弟子への追善曲。特に,五段の手事が力作。箏は平調子。

ざんげばなし

ざんげばなし [4] 【懺悔話】
過去におかした過ちを悔いて,罪ほろぼしの気持ちで他人に打ち明ける話。

ざんげろく

ざんげろく 【懺悔録】
⇒告白録(コクハクロク)

ざんげん

ざんげん [3][0] 【讒言】 (名)スル
他人を陥れようとして,事実をまげ,いつわって悪(ア)しざまに告げ口をすること。「―して失脚させる」「―にあう」

ざんげん

ざんげん【讒言】
(a) slander;→英和
a false charge.〜する slander;make a false charge <against> .

ざんこう

ざんこう [0] 【讒口】 (名)スル
讒言。

ざんこう

ざんこう [0] 【残更】
夜の明けがた。五更。

ざんこう

ざんこう [0] 【残肴】
食べ残しの酒のさかな。

ざんこう

ざんこう [0] 【残香】
人などが去ったあとに漂っているかおり。余香。のこりが。

ざんこう

ざんこう [0] 【残光】
(1)日没後もまだ空に残っている光。残照。余光。
(2)光照射や放電などの刺激を断たれたあとも物質が発光する現象。蛍光・リン光などがある。

ざんこう

ざんこう [0] 【讒構】
悪(ア)しざまに告げ口をして人を陥れようとすること。「必定何者かの―と存じ/桐一葉(逍遥)」

ざんこく

ざんこく【残酷】
(a) cruelty;(a) brutality.〜な(に) cruel(ly);→英和
merciless(ly);→英和
harsh(ly).→英和

ざんこく

ざんこく [0] 【残酷・残刻】 (名・形動)[文]ナリ
人や動物に対して,思いやりがなく,平気で苦しめるさま。「―な仕打ち」「―な場面」
[派生] ――さ(名)

ざんこくえんげき

ざんこくえんげき [5] 【残酷演劇】
〔(フランス) théâtre de la cruauté〕
戯曲中心主義的な西欧演劇を否定して,バリ島演劇にみられるような,言語を超える身体性の奪回を唱えたアルトーの演劇理論。1960年代の前衛演劇に大きな影響を与えた。

ざんこん

ざんこん [0] 【残痕】
残っているあと。痕跡。

ざんごう

ざんごう [0] 【塹壕】
(1)陣地の周りに掘る溝(ミゾ)。
(2)城の周りのほり。

ざんごう

ざんごう【塹壕】
<dig> a trench;→英和
a dugout.→英和
塹壕生活(戦) a trench life (warfare).

ざんさ

ざんさ [1] 【残渣】
溶解・濾過(ロカ)などのあとに残った不溶物。残りかす。

ざんさい

ざんさい [0] 【残滓】
「ざんし(残滓)」の慣用読み。

ざんさつ

ざんさつ [0] 【斬殺】 (名)スル
刃物で切り殺すこと。「兇漢(ワルモノ)を―して/怪談牡丹灯籠(円朝)」

ざんさつ

ざんさつ【斬殺する】
slay;→英和
put to the sword.→英和

ざんさつ

ざんさつ【惨殺】
slaughter;→英和
massacre.→英和
〜する murder;→英和
slaughter;→英和
butcher.→英和
‖惨殺死体 a mangled body.

ざんさつ

ざんさつ [0] 【惨殺】 (名)スル
〔「ざん」は慣用音〕
むごたらしい殺し方をすること。「捕虜を―する」

ざんさつ

ざんさつ [0] 【残殺】
〔「残」はそこなう意〕
そこない殺すこと。また,むごたらしく殺すこと。

ざんざい

ざんざい [0] 【斬罪】
首を切り落とす刑罰。打ち首。

ざんざぶり

ざんざぶり [0] 【ざんざ降り】
雨がはげしく降ること。

ざんざらがさ

ざんざらがさ [5] 【ざんざら笠】
菅笠(スゲガサ)の一。編み上げた菅の端を切りそろえないでそのまま出したもの。主に馬子や駕籠舁(カゴカキ)が使用した。また,頂に造花などを飾って,祭礼笠にも用いた。[守貞漫稿]
ざんざら笠[図]

ざんざら笠

ざんざらがさ [5] 【ざんざら笠】
菅笠(スゲガサ)の一。編み上げた菅の端を切りそろえないでそのまま出したもの。主に馬子や駕籠舁(カゴカキ)が使用した。また,頂に造花などを飾って,祭礼笠にも用いた。[守貞漫稿]
ざんざら笠[図]

ざんざん

ざんざん [1] (副)
雨がはげしく降るさまを表す語。「雨が―降る」「―降り」

ざんざんじょうすい

ざんざんじょうすい [1] 【残山剰水】
〔山や川を残して描く意〕
全景を描ききらず,その一部分だけを描くことにより,かえって自然の広大な景観を描出する山水画の構図法。南宋の馬遠一派により完成。馬一角(バイツカク)。

ざんざ降り

ざんざぶり [0] 【ざんざ降り】
雨がはげしく降ること。

ざんし

ざんし [0] 【惨死】 (名)スル
むごたらしくみじめな死に方をすること。「―するもの多数にいたる」

ざんし

ざんし [1] 【残滓】
〔「ざんさい」は慣用読み〕
容器などの底に残っているかす。残りかす。「旧体制の―」

ざんし

ざんし【惨死する】
meet with a tragic death;be killed (in an accident).

ざんし

ざんし [1][0] 【慚死】 (名)スル
深く恥じて死ぬこと。また,深く恥じ入ること。「平生(フダン)の耳で居たら―する程の大言壮語を/思出の記(蘆花)」

ざんしつ

ざんしつ [0] 【残疾】
律令制下,課役徴収のために定められた,身体に障害や病疾を持つ者の規定のうち,最も軽度のもの。
→廃疾
→篤疾

ざんしゃ

ざんしゃ [1] 【讒者】
讒言をする人。讒人。

ざんしゅ

ざんしゅ [1][0] 【斬首】 (名)スル
首をきること。また,その刑。「―に処す」

ざんしゅ

ざんしゅ【斬首する】
cut off the head <of> ;→英和
behead.→英和

ざんしゅう

ざんしゅう [0] 【慚羞】 (名)スル
恥じて顔を赤らめること。「悔悟―して其行(オコナイ)を改むるには至らずとも/小説神髄(逍遥)」「―に堪へず/浮城物語(竜渓)」

ざんしゅう

ざんしゅう [0] 【残秋】
秋の末。晩秋。なごりの秋。

ざんしゅん

ざんしゅん [0] 【残春】
春の末。晩春。「―の風情を楽しむ」

ざんしょ

ざんしょ【残暑】
the lingering summer heat;the heat of late summer.

ざんしょ

ざんしょ [1] 【暫且】
しばらくの間。しばし。暫時。

ざんしょ

ざんしょ [1] 【残暑】
立秋の後まで残る暑さ。「―が厳しい」[季]秋。《山の宿―といふも少しの間/虚子》

ざんしょう

ざんしょう [0] 【残照】
日が沈んでもなお空に残っている光。夕日の光。夕焼け。

ざんしょみまい

ざんしょみまい [4] 【残暑見舞(い)】
残暑のころ,人を見舞うこと。また,相手を思って出す見舞いの手紙や品物。

ざんしん

ざんしん [0] 【讒臣】
讒言して主君におもねる臣下。

ざんしん

ざんしん【斬新な】
new;→英和
novel;→英和
original;→英和
up-to-date.〜な流行 the latest fashion.

ざんしん

ざんしん [0] 【斬新】 (形動)[文]ナリ
発想が独自で,それまでに全く類のないさま。「―なデザイン」
[派生] ――さ(名)

ざんしん

ざんしん [0] 【残心】
(1)不満や未練が残ること。未練。
(2)武道における心構え。一つの動作が終わってもなお緊張を解かないこと。剣道では打ち込んだあとの相手の反撃に備える心の構え,弓道では矢を射たあとその到達点を見極める心の構えをいう。

ざんじ

ざんじ【暫時】
⇒暫(しばら)く.

ざんじ

ざんじ [1] 【暫時】
しばらくの間。副詞的にも用いる。「―お待ち願います」「―の猶予を請う」

ざんじつ

ざんじつ [0] 【残日】
沈もうとしている太陽。入り日。

ざんす

ざん・す (動サ特活)
〔江戸の遊里語〕
(1)「ある」の意の丁寧語。あります。ございます。「おめへさんにつかはれるものはだれも―・せん/洒落本・契情買言告鳥」
(2)(補助動詞)
形容詞の連用形(音便の形),断定の助動詞「だ」の連用形「で」に付く。補助動詞「ある」の丁寧語。であります。でございます。「まあうそにもうれしう―・す/洒落本・傾城買四十八手」「あばただらけのぢぢいづらで―・す/洒落本・滑稽吉原談語」
〔活用は助動詞「ざんす」に同じ〕

ざんす

ざんす (助動)(ざんせ・ざんし・ざんす・ざんす・ざんすれ・○)
〔江戸の遊里語〕
体言およびそれに準ずる語に付く。「だ」の意の丁寧語。です。でございます。「ごしやう〈ざんす〉,よしてもおくんなんしえ/洒落本・遊僊窟烟之花」「うそはきついきらい〈ざんす〉/洒落本・契情買言告鳥」「なん〈ざんす〉とえ。ちつともきこえんせん/洒落本・傾城買四十八手」
〔はじめ吉原の妓楼丁字屋の使用語であったが,のち広く遊里語として用いられるようになったという〕

ざんする

ざん・する [3] 【讒する】 (動サ変)[文]サ変 ざん・す
人を陥れるために事実を曲げて告げ口する。讒言をする。「誤なるのみかは,是我党を―・する也/慨世士伝(逍遥)」

ざんする

ざん・する [3] 【竄する】 (動サ変)[文]サ変 ざん・す
(1)流罪にする。島流しにする。
(2)文章をこっそり直す。改竄する。

ざんせい

ざんせい [0] 【残星】
夜明けの空に残っている星。有明の星。「―光を奪はるる習なれば/太平記 1」

ざんせい

ざんせい [0] 【残声】
長年きたえぬき,枯れた魅力ある声。「老声は生声(ナマゴエ)つきて,あるひは横,あるひは主,又は相音(アイオン)などの―にて/花鏡」

ざんせい

ざんせい [0] 【残生】
年をとって残り少ない人生。余生。

ざんせきど

ざんせきど [3][4] 【残積土】
岩石が風化され,もとの岩石の上にそのまま堆積してできた土壌。山頂付近にある土はほとんどこれにあたる。原積土。
⇔運積土

ざんせつ

ざんせつ【残雪】
the remaining snow.

ざんせつ

ざんせつ [0] 【残雪】
(1)消え残っている雪。
(2)春になってもまだ残っている雪。[季]春。《―やごろ��と吹く松の風/村上鬼城》

ざんぜつ

ざんぜつ [0] 【嶄絶・巉絶】 (名・形動)[文]ナリ
山が切りたってけわしいさま。「―なる海角を刻出し/日本風景論(重昂)」

ざんぜん

ざんぜん [0] 【嶄然】 (ト|タル)[文]形動タリ
他より一段と高くそびえるさま。「―たる一片の石壁/明六雑誌 4」

ざんぜん

ざんぜん [0] 【残喘】
残り少ない命。余生。「多病にして―を保つ方が余程結構だ/吾輩は猫である(漱石)」

ざんぜん=頭角を現す

――頭角を現・す
ひときわ目立って才能を現す。

ざんそ

ざんそ [1] 【讒訴】 (名)スル
人を陥れるために悪く告げ口をすること。また,かげぐち。「主人に―する」「あなたは僕の事を何かお父さんに―しやしないか/それから(漱石)」

ざんそう

ざんそう [0] 【讒奏】
人を陥れるために実際より悪く奏上すること。

ざんそん

ざんそん【残存する】
〔動〕still exist;remain;→英和
survive;→英和
〔形〕remaining;extant.→英和

ざんそん

ざんそん [0] 【残存】 (名)スル
〔「ざんぞん」とも〕
残っていること。「土中に―する養分」

ざんそんしゅ

ざんそんしゅ [3] 【残存種】
過去に広い地域に分布していたり,個体数の多かった生物で,現在は限られた狭い地域にのみ生存・生育している種。少数が残存するアメリカ-バイソン,狭い地域だけに生育するメタセコイア,ほとんど進化しないまま生存しているシーラカンス・シャミセンガイなど。遺存種。

ざんそんしゅけん

ざんそんしゅけん [5] 【残存主権】
ある国の領域について他の国が施政権を有する場合,ある国に残された権限。潜在主権。

ざんぞう

ざんぞう【残像】
an afterimage.→英和

ざんぞう

ざんぞう [0] 【残像】
光の刺激を見つめたあと,目を閉じたり他の方面に視線を移したりしたときに生じる視覚体験。種々の形・色・明るさの像として現れる。

ざんぞく

ざんぞく [0] 【残賊】 (名)スル
(1)傷つけたり殺したりすること。そこなうこと。「日本未来の人文啓発を―すると同一般/日本風景論(重昂)」
(2)討伐を免れた賊。余賊。

ざんだか

ざんだか [1][0] 【残高】
収入から支出を差し引いて残った金額。また,貸借を決済して残った額。

ざんだか

ざんだか【残高】
the balance[remainder].→英和
‖残高表 a balance sheet.繰越残高 the balance carried forward.

ざんち

ざんち [1] 【残置】 (名)スル
そのまま残して置くこと。「―諜者(チヨウジヤ)」「一分隊を―する」

ざんちょう

ざんちょう [0] 【残聴】
聴力損失がかなりあるが,ある程度の聴力が残っている状態。

ざんてい

ざんてい [0] 【暫定】
正式に決定するまで,仮に定めること。臨時の措置。

ざんてい

ざんてい【暫定的(に)】
provisional(ly);→英和
tentative(ly);→英和
‖暫定措置 <take> a temporary step.暫定予算 a provisional budget.

ざんてい

ざんてい [0] 【竄定】 (名)スル
詩文などを直して,正しく改めること。

ざんていてき

ざんていてき [0] 【暫定的】 (形動)
臨時の措置であるさま。「―な処置」

ざんていめんきょ

ざんていめんきょ [5] 【暫定免許】
免許取得一年以内を暫定免許期間とし,交通違反の状況によって再試験を義務づける免許制度。1990年(平成2)に導入。

ざんていよさん

ざんていよさん [5] 【暫定予算】
会計年度が開始しても本予算が成立していない場合に,本予算成立までの間,暫定的に実行される予算。

ざんてき

ざんてき [0] 【残滴】
残ったしずく。余滴。

ざんてき

ざんてき [0] 【残敵】
討ちもらした敵兵。「―を掃蕩(ソウトウ)する」

ざんと

ざんと [1] 【残徒】
討伐を逃れて残っている者。

ざんとう

ざんとう【残党】
remnants <of> .

ざんとう

ざんとう [0] 【残灯】
消え残っているともしび。残燭(ザンシヨク)。

ざんとう

ざんとう [0] 【残党】
討ちもらして残っている者たち。「盗賊団の―」

ざんとく

ざんとく [0] 【竄匿】 (名)スル
にげかくれること。竄伏。「我が同志之を聞くや―して/佳人之奇遇(散士)」

ざんど

ざんど [1] 【残土】
土木工事で穴を掘ったときに出る土砂。

ざんない

ざんな・い 【慚無い】 (形)
〔「無慚(ムザン)」に返り点を付けて読んだ語。中世・近世語〕
見るに忍びない。むごい。「おお―・い仏様や/浄瑠璃・島原蛙合戦」

ざんにゅう

ざんにゅう [0] 【竄入】 (名)スル
(1)逃げこむこと。「中立港湾に―して/此一戦(広徳)」
(2)誤って余計なものがまぎれ込むこと。「本文に注が―する」

ざんにょう

ざんにょう [0] 【残尿】
排尿後,まだ膀胱(ボウコウ)内に残っている尿。「―感」

ざんにん

ざんにん [0] 【残忍・惨忍】 (名・形動)[文]ナリ
むごいことを平気でするさま。「―な仕打ち」「―な性格」
[派生] ――さ(名)

ざんにん

ざんにん【残忍】
⇒残酷.

ざんねい

ざんねい [0] 【讒佞】
目上の人にへつらって,他人を悪く言うこと。また,その人。

ざんねん

ざんねん [3] 【残念】 (形動)[文]ナリ
(1)満足できなくて,心残りがする・こと(さま)。「―ですが紙数が尽きました」「お会いできず―です」
(2)悔しく思う・こと(さま)。「試合で弟に負けて―だった」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)

ざんねん

ざんねん【残念な】
regrettable;→英和
mortifying;→英和
disappointing.→英和
〜に思う be sorry;regret;→英和
be disappointed[vexed,chagrined] <at> .〜ながら I regret[am sorry](to say) that…;to my regret.‖残念賞 a consolation prize.

ざんねん

ざんねん [0] 【残年】
残りの生命。余命。

ざんねん=閔子騫(ビンシケン)

――閔子騫(ビンシケン)
「残念」をしゃれていう語。「残念」をその音が似ているところから孔門の「顔淵(ガンエン)」にかけ,同門の閔子騫と続けたもの。「是は―/洒落本・辰巳之園」

ざんねんかい

ざんねんかい [3] 【残念会】
目的を達せられなかった人を慰めたり,その人同士で慰め合うために催す会。

ざんねんしょう

ざんねんしょう [3] 【残念賞】
競技会や宝くじなどで,惜しくも入賞できなかったりはずれたりした人に出す賞。

ざんばつ

ざんばつ [0] 【斬伐】 (名)スル
(1)木を切ること。「斧を以て―せられんか/日本風景論(重昂)」
(2)討ち滅ぼすこと。

ざんぱい

ざんぱい【惨敗】
<suffer> a crushing defeat.〜する be crushed.

ざんぱい

ざんぱい [0] 【残杯・残盃】
杯に飲み残した酒。

ざんぱい

ざんぱい [0] 【惨敗】 (名)スル
〔「さんぱい」とも〕
さんざんに負けること。みじめな負け方。「予選で―する」「―を喫する」

ざんぱいれいしゃ

ざんぱいれいしゃ [5] 【残杯冷炙】
飲み残しの酒と冷えたあぶり物の肉。冷遇されて恥辱を受けることのたとえ。

ざんぱつ

ざんぱつ [0] 【斬髪】 (名)スル
髷(マゲ)を結わず,髪を短く切ること。また,そのような髪形。断髪。散髪。

ざんぱん

ざんぱん [0][3] 【残飯】
食べ残した飯や料理。「―をあさる」

ざんぱん

ざんぱん【残飯】
the leavings (of a meal).→英和

ざんぴん

ざんぴん【残品】
the remaining stock(s);unsold goods.

ざんぴん

ざんぴん [0][1] 【残品】
残った品。売れ残りの商品。

ざんぶ

ざんぶ [1] 【残部】
(1)残りの部分。残っている品物。
(2)出版物などで,残っている部数。「―僅少」

ざんぶ

ざんぶ【残部】
the remainder[remnant].→英和

ざんぶ

ざんぶ [1][3] (副)
「ざぶり」に同じ。「―と飛び込む」

ざんぶ

ざんぶ
〜と with a splash.→英和
〜と飛び込む plunge into the water.→英和

ざんぶ

ざんぶ [1] 【讒誣】 (名)スル
事実とは違う悪口を言って陥れること。讒謗(ザンボウ)。「遂に余を―するに至りぬ/舞姫(鴎外)」

ざんぶつ

ざんぶつ【残物】
remnants;scraps;leavings.→英和

ざんぶつ

ざんぶつ [0] 【残物】
残った品物。残り物。余り物。

ざんぶはんけつ

ざんぶはんけつ [4] 【残部判決】
民事訴訟事件について一部判決がなされたのちに残部を完結する判決。
→一部判決

ざんぷく

ざんぷく [0] 【竄伏】 (名)スル
のがれかくれること。

ざんぺい

ざんぺい【残兵】
the remnants of a defeated army.

ざんぺい

ざんぺい [0] 【残兵】
残った兵。敗残の兵。

ざんぺん

ざんぺん [0] 【残編】
散逸した書物の,残った部分。

ざんぺん

ざんぺん [0] 【残片】
残ったきれはし。

ざんぼう

ざんぼう [0] 【讒謗】 (名)スル
ありもしないことを言って,人を悪く言うこと。誹謗(ヒボウ)。「人を―することを善い事の様に思つて居る/雪中梅(鉄腸)」

ざんぼう

ざんぼう [0] 【残暴】
残酷で荒々しいこと。

ざんぼう

ざんぼう【讒謗】
⇒誹謗(ひぼう).

ざんぼうりつ

ざんぼうりつ 【讒謗律】
1875年(明治8)制定された言論取り締まりの法令。自由民権運動の擡頭(タイトウ)に対処するため,同日公布の新聞紙条例とならんで民間の言論・政府批判に弾圧を加えたもの。

ざんぽん

ざんぽん [0] 【槧本】
〔「槧」は文字を書くのに用いた板〕
版木で印刷した本。板本。刻本。

ざんぽん

ざんぽん [0] 【残本】
(1)売れ残りの本。
(2)端本(ハホン)。

ざんまい

ざんまい 【三昧】 (接尾)
⇒さんまい(三昧)■二■

ざんむ

ざんむ [1] 【残夢】
見残した夢。目覚めてからも,なお心に残る夢。また,明け方近くにうとうとしながら見る夢。

ざんむ

ざんむ [1] 【残務】
まだ処理されないで残っている仕事。「―整理」

ざんむ

ざんむ【残務整理する】
wind up[arrange]the affairs <of> .

ざんめつ

ざんめつ [0] 【残滅】 (名)スル
そこない滅ぼすこと。

ざんや

ざんや 【残夜】
夜明け方。

ざんゆ

ざんゆ [1] 【讒諛】 (名)スル
事実をまげて悪く言い,他人をおとしいれて,人に取り入ること。

ざんよ

ざんよ [1] 【残余】
残り。余り。

ざんよ

ざんよ【残余】
the remainder;→英和
the remnant;→英和
the rest.→英和
〜の remaining.

ざんよう

ざんよう [0] 【残陽】
夕日。入り日。

ざんよざいさん

ざんよざいさん [4] 【残余財産】
会社または組合の清算の手続において,債務弁済後に残った積極財産。

ざんりゅう

ざんりゅう [0] 【残溜】
残ってたまること。残りの滴(シズク)。

ざんりゅう

ざんりゅう [0] 【残留】 (名)スル
あとに残りとどまること。残っていること。「―部隊」「農薬が―している」

ざんりゅう

ざんりゅう【残留する】
remain;→英和
stay behind.残留物 remnants;leavings.→英和

ざんりゅう

ざんりゅう [0] 【竄流】
「りゅうざん(流竄)」に同じ。

ざんりゅうおうりょく

ざんりゅうおうりょく [5] 【残留応力】
外部からの力が除かれた後や,温度分布が変化した後に物体内に残る応力。物質の組成の不均一や,不均一な加熱などによって起こる。

ざんりゅうきじゅん

ざんりゅうきじゅん [5] 【残留基準】
残留農薬の濃度基準。食品衛生法により,野菜や果物について定められ,基準を超えると回収命令が出される。

ざんりゅうこうしょう

ざんりゅうこうしょう [5] 【残留鉱床】
岩石が風化分解し,その中に含まれていた有用成分が濃集してできた鉱床。ボーキサイト鉱床はこの例。風化残留鉱床。

ざんりゅうじき

ざんりゅうじき [5] 【残留磁気】
強磁性体を磁場の中に入れて磁化してのち,その磁場を取り去っても失われずに残っている磁気。永久磁石はこれを利用したもの。残留磁化。

ざんりゅうのうやく

ざんりゅうのうやく [5] 【残留農薬】
農作物や動植物の体内や体表面,あるいは土壌中に残存している農薬。

ざんりょう

ざんりょう [3] 【残量】
使い残りの分量。

ざんるい

ざんるい [0] 【残涙】
なみだのあと。

ざんるい

ざんるい [0] 【残塁】 (名)スル
(1)攻め落とされないで残っているとりで。
(2)野球で,攻守交替のときランナーが塁に残っていること。

ざんるい

ざんるい [0][1] 【残類】
討ちもらされて残った者ども。残党。

ざんるい

ざんるい【残塁】
<three men> left on bases.〜になる be left on base.

ざんれき

ざんれき [0] 【残暦】
(1)年末になって,残り少なくなった日数。
(2)年老いて,残り少なくなった命。余命。

ざ行

ざぎょう [1] 【ざ行・ザ行】
五十音図のサ行の濁音行。ざ・じ・ず・ぜ・ぞ。

し [1] 【史】
(1)歴史。
(2)歴史を記す人。記録をつかさどる役人。史官。
(3)律令制で神祇官・太政官の主典(サカン)。大史と少史とがあり,記録をつかさどった。
(4)漢籍の分類法である四部(経・史・子・集)の一。歴史・地理・政治に関する書物など。

し [1] 【食】
たべもの。「一箪(イツタン)の―一瓢(イツピヨウ)の飲(イン)」

し 【師】
■一■ [1] (名)
(1)学問や芸能などを教える人。先生。師匠。「―と仰ぐ」「―の恩」
(2)僧侶・神父など宗教上の指導者。
(3)中国,周代の軍制で,二五〇〇人を一師という。転じて,軍隊,戦争。
■二■ (接尾)
(1)技術・技芸などを表す語に付けて,その道の専門家であることを表す。「医―」「講談―」
(2)僧侶・神父などの姓氏に付けて,尊敬の意を表す。

し [1] 【司】
律令制で,省に属し,職・寮に次ぐ役所。

し [1] 【秭】
数の名。垓(ガイ)の一万倍。�(ジヨ)。

し [1] 【刺】
名刺。

し [1] (感)
(1)人を制して沈黙させるときなどに発する語。しい。しっ。「―,静かに!」
(2)牛馬を進ませたり,邪魔なものを追い払ったりするときに発する語。しい。しっ。「―,あっちへ行け」
(3)(狂言で)呼びかけの言葉。「是に言葉をかけう,―,―,申し/狂言・餅酒」

し [1] 【士】
(1)男子。特に,学問・道徳を修めた男子についていう。「同好の―」「好学の―」「高潔の―」
(2)さむらい。武士。
(3)古代中国で,大夫と庶民との間に位した身分。

し [1] 【氏】
■一■ (名)
「うじ(氏)」に同じ。
■二■ (代)
三人称。男子に対して,敬意をこめて用いる。彼。「―は斯界の先達であります」
■三■ (接尾)
(1)人の姓名に付けて尊敬の意を表す。主として男子に用いる。「山田太郎―」
(2)氏族の名に付けて,その氏族の出身であることを表す。「藤原―」
(3)助数詞。尊敬の意をこめて人数を表すのに用いる。「人(ニン)」の尊敬語。「御出席の三―」

し [1] 【使】
(1)つかい。使者。
(2)「検非違使(ケビイシ)」の略。
(3)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)の異名。煩悩が人間を迷いの世界に流転させることからいう。

し [1] 【四・肆】
数の名。三より一つ多い数。よ。よつ。よっつ。よん。
〔「肆」は大字として用いられる〕

し [1] 【觜】
二十八宿の一。西方の星宿。觜宿。とろきぼし。

し [1] 【子】
■一■ (名)
(1)こ。こども。
(2)五等爵の第四。子爵。
(3)独自の思想・理論をもって一家をなした人。有徳の人。特に,孔子。「―のたまわく」
(4)漢籍の分類法である四部(経・史・子・集)の一。経書以外の諸子百家の書,農学・芸術・宗教に関する書物など。
■二■ (代)
二人称。自分と同程度の相手をさす。古めかしい言い方。君。「―の考えやいかん」
■三■ (接尾)
(1)動作性の名詞に付いて,そのことをもっぱら行う男子の意を表す。「読書―」「編集―」
(2)古く,貴族の女子の名に添えて用いる。「光明―」「式―内親王」
(3)名前の下に付けて親しみの意を表す。「やや点兵衛―,どうなすつた/滑稽本・浮世風呂 4」
(4)自分の名の下に付けて,卑下する意を表す。「芭蕉―/芭蕉書簡」
(5)助数詞。碁石,特に置き碁のとき置く石を数えるのに用いる。「三―置く」

し【史】
<medieval> history;→英和
a history (書).

し [1] 【糸】
(1)いと。
(2)数の単位。一万分の一。
(3)歩合の単位。割の一万分の一。

し [1] 【志】
(1)紀伝体の史書で,天文・地理・礼楽などを記述した部分。
(2)律令制で,衛府の主典(サカン)。


■一■ (接助)
活用語の終止形に付いて,前後の句を接続する。強調の気持ちをこめて,並列・順接・逆接などの関係で下に続ける働きを示す。
(1)事実や条件を並べて示し,強調する。「しゃべっている人もいない―,横を向く人もいない」「むし暑い―,風はない―,まったく参った」
(2)一つまたは二つ以上の事実や条件を示し,それがあとの事柄(結果・判断)の原因・理由となっていることを表す。「お金はある―,時間はある―,映画でも見よう」「家も近くです―,また参ります」
(3)文末にあって,事実・条件を言いさし,それから導かれる結果・判断を言外にひびかせて表す(終助詞的な用法)。「ああ面白かった。席もすいていた―ね」
(4)相反する条件・事柄を並べたてる。「遊びには行きたい―,暇はない―,面白くない」
(5)(打ち消し推量の助動詞「まい」に付いて)逆接条件を表す。…ものを。…のに。「子供でもあるまい―,飴玉をくれるとはね」
〔この助詞は,中世から見られる形容詞の終止形による接続用法から,その語尾が遊離・独立して成立した。近世以降多く用いられるようになった〕
■二■ (副助)
〔指示語「し」の転という〕
文中にあって種々の語に付き,上の語の意味を指示・強調する。「宇治のみやこの仮廬(カリイオ)―思ほゆ/万葉 7」「うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとり―思へば/万葉 4292」「ほのぼのと明石の浦の朝霧に島がくれゆく舟を―ぞ思ふ/古今(羇旅)」「ありと―ある人は皆浮雲の思ひをなせり/方丈記」
■三■ (間投助)
(1)詠嘆の意を表す。間投助詞「や」「よ」の下に重ね用いられることが多い。「はしきよ―我家(ワギエ)の方ゆ雲居立ち来(ク)も/日本書紀(景行)」
(2)(感動詞や他の間投助詞とともに用いられて)語調を調え,囃子詞(ハヤシコトバ)を構成する。「今はよ今はよああ―やを今だにも吾子よ今だにも吾子よ/日本書紀(神武)」


〔上代語。尊敬の助動詞「す」の連用形〕
⇒す(助動)


〔尊敬の助動詞「しゃる」の命令形〕
⇒っし(助動)

し [1] 【駟】
四頭立ての馬車。また,その四頭の馬。


〔過去回想の助動詞「き」の連体形。「若かりし時」など現代語では慣用的な言い方としてのみ用いられる〕
⇒き(助動)

し【師】
a teacher;→英和
a master;→英和
the Reverend (聖職者の敬称).

−し【−氏】
Mr. <Ota> (敬称);[氏族]the <Tokugawa> family;→英和
the <Heike> clan.→英和

−し【−視する】
consider <a person to be dangerous> ;→英和
regard[look upon] <a person as> .→英和


植物ギシギシの古名。[和名抄]


(1)五十音図サ行第二段の仮名。硬口蓋摩擦音の無声子音と前舌の狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「し」は「之」の草体。片仮名「シ」は「之」の草体の変形。

し [1] 【仕】
つかえること。つとめ。

し [1] 【死】
(1)死ぬこと。生物の生命活動が終止すること。宗教的には彼岸に赴くことをいい,魂の更生ないしは転生を意味する。
⇔生
「父の―」「―に臨む」「―に瀕(ヒン)す」
(2)死罪。

し [1] 【私】
自分個人に関すること。わたくし。「公と―と」

し 【視】
名詞の下に付けて,…と考える,…とみなす意を表す。「重大―」「問題―」「困難―する」「白眼―する」

し【詩】
poetry (総称);→英和
verse;→英和
<write,compose> a poem.→英和
〜に作る versify.→英和

し【四】
four.→英和
第〜(の) the fourth.→英和

し【死】
death;→英和
decease;→英和
《野》out.→英和
〜に至らしめる cause <a person's> death;→英和
cause <a person> to die.〜を悼(いた)む mourn over a person's death.〜を決する prepare for death.‖死の灰 atomic dust;radioactive fallout.二死後《野》after two outs.

し [1] 【市】
地方公共団体の一。人口五万以上を有し,中心市街地にある戸数が全体の六割以上を占め,その他都市に必要な諸施設・諸要件を備えていることなどの条件を満たしているもの。

し 【枝】 (接尾)
助数詞。細長い物を数えるのに用いる。「長刀一―」

し 【姉】 (接尾)
同輩以上の女性の氏名に付けて,尊敬の意を表す。

し [1] 【其・汝】 (代)
(1)中称の指示代名詞。物や人をさす。それ。「枯(カラ)野(=船ノ名)を塩に焼き―が余り琴に作り掻き弾くや/古事記(下)」
(2)二人称。おまえ。相手を軽んじあるいは親しんでいう語。「さきくさの中にを寝むと愛(ウツク)しく―が語らへば/万葉 904」
(3)反照代名詞。自身をさす。「老人(オイヒト)も女童も―が願ふ心足らひに撫でたまひ/万葉 4094」
〔すべて格助詞「が」を伴った形で用いられている〕

し [1] 【資】
(1)もとで。財貨や財産。「―を投ずる」
(2)生まれつき,資質。

し [1] 【歯】
(1)は。
(2)年齢。よわい。

し [1] 【詞】
(1)ことば。文章。詩歌。
(2)中国の歌曲の一体「填詞(テンシ)」のこと。
(3)国文法で,単語を文法上の性質から二大別したものの一。
 (ア)橋本進吉の説では自立語をいう。
 (イ)時枝誠記の説では,概念過程を経て表現された語,すなわち,事柄を表現する語をいう。
⇔辞

し [0] 【詩】
(1)文学の形式の一。一定の韻律などを有し,美的感動を凝縮して表現したもの。内容的にはギリシャ以来抒情詩・叙事詩・劇詩に大別され,近代にはいって定型を廃した自由詩・散文詩が盛んとなった。
(2)人の心に訴え,心を清める作用をもつもの。また,詩的趣があるさま。「彼の生き方には―がある」
(3)(和歌・俳句に対して)漢詩のこと。

し [1] 【梓】
〔古く梓(アズサ)の木を用いたことから〕
版木(ハンギ)。「是を―にちりばめ/浮世草子・二十不孝(序)」

し【市】
a city;→英和
a town;→英和
a municipality (行政区画).→英和
〜の city;municipal.→英和

し=に三長(サンチヨウ)あり

――に三長(サンチヨウ)あり
〔唐書(劉知幾伝)〕
歴史を記す人間には,才能・学問・見識の三つの長所が必要である。

し=に上(ノボ)す

――に上(ノボ)・す
書物を出版する。上梓(ジヨウシ)する。

し=に別才(ベツサイ)あり

――に別才(ベツサイ)あり
〔滄浪詩話(詩弁)〕
詩作は学問の浅深に関係なく,特殊の才能による。

し=の五の言う

――の五の言・う
なんのかのと文句を言う。「―・って約束を守らない」「―・わずにさっさとやれ」

し=の隙(ゲキ)を過ぐるが若(ゴト)し

――の隙(ゲキ)を過ぐるが若(ゴト)し
〔礼記(三年問)〕
四頭立ての馬車が壁のすき間の向こうを駆け抜けて行くように,一瞬のことである。月日のたつのが早いことのたとえ。

し=は或(アルイ)は泰山(タイザン)より重く、或は鴻毛(コウモウ)より軽し

――は或(アルイ)は泰山(タイザン)より重く、或は鴻毛(コウモウ)より軽し
〔司馬遷「報�任安�書」〕
死はある時は重んずべく,ある時は軽んずべく,その価値は義にかなっているかどうかによって決すべきである。

し=も舌(シタ)に及ばず

――も舌(シタ)に及ばず
〔論語(顔淵)〕
言葉の伝わるのは四頭立ての馬車よりもはやい。言葉は慎むべきである。

し=を作るより田を作れ

――を作るより田を作れ
文芸に精力を使うよりは,実生活に利益のある仕事に精を出すべきだという意。

し=を決する

――を決・する
死ぬ覚悟をする。「―・して事に当たる」

し=を没(ボツ)す

――を没(ボツ)・す
〔論語(憲問)〕
命が終わる。死ぬ。

し=を致す

――を致・す
〔公羊伝(宣公元年)〕
官を辞する。致仕する。

し=を視(ミ)ること帰するが如し

――を視(ミ)ること帰するが如し
〔大戴礼(曾子制言上)〕
死ぬことを我が家に帰るように思う。従容として死を恐れぬ。

し=を賜(タマワ)る

――を賜(タマワ)・る
自殺を命ぜられる。

し=を賭(ト)す

――を賭(ト)・す
命を投げ出して事に当たる。

し=を軽(カロ)くす

――を軽(カロ)く・す
死を恐れず事に当たる。死を軽んずる。

し=を通ずる

――を通・ずる
名刺を出して面会を求める。「唖々子の名を借りて―・ずる/日乗(荷風)」

し=を鴻毛(コウモウ)の軽きに比す

――を鴻毛(コウモウ)の軽きに比す
〔「鴻毛」は鴻(オオトリ)の羽毛で,きわめて軽いもののたとえ〕
(国家や君主のために)身をささげていさぎよく死ぬことは少しも惜しくない。命は鴻毛よりも軽し。

し=一等(イツトウ)を減ずる

――一等(イツトウ)を減・ずる
死罪になるはずのところを,減刑して死罪の次の刑とする。

しあ

しあ [1] 【四阿】
(1)あずまや。
(2)寄せ棟造り。

しあい

しあい【試合】
a match;→英和
<play> a game;→英和
<have> a tournament (一連の).→英和
〜に勝つ(負ける) win (lose) a game.〜に出る take part in a game.〜をする have a match[game] <with> .〜を申し込む challenge.→英和
‖単(複)試合 a singles (doubles) match.夜間試合 a night game.

しあい

しあい [0] 【試合・仕合】 (名)スル
〔「為(シ)合い」の意で,「試」「仕」は当て字〕
武芸・スポーツなどで,力の優劣を競い合うこと。「―した結果,二対一で負けた」「泥―」

しあい

しあい [0] 【糸鞋】
⇒しがい(糸鞋)

しあい

しあい [0][1] 【私愛】
(1)かたよった愛情。
(2)ひそかな愛。

しあい

しあい [0][1] 【至愛】
この上ない愛。

しあい

しあい [0][1] 【四愛】
〔虞集「四愛題詠序」の「陶潜愛�菊,周茂叔愛�蓮,林逋愛�梅,黄魯直愛�蘭也」による〕
菊・蓮・梅・蘭の併称。文人画の画題とされる。

しあう

しあ・う [2] 【為合う】 (動ワ五[ハ四])
互いにする。「世話を―・う」「互いに批判を―・う」
[可能] しあえる

しあう

しあ・う 【為敢ふ】 (動ハ下二)
なし遂げる。しおおせる。「黒きもまだ―・へさせ給はず/源氏(夕霧)」

しあがり

しあがり【仕上がり】
[完成]finish;→英和
completion;the result (結果).→英和

しあがり

しあがり [0] 【仕上(が)り】
仕上がること。また,その結果。「―が遅れる」「すばらしい―」

しあがる

しあが・る [3] 【仕上(が)る】 (動ラ五[四])
仕事が完了する。物事ができあがる。「注文の洋服が―・った」

しあがる

しあがる【仕上がる】
be finished[ready].→英和
仕上がった finished;completed.

しあく

しあく [0][1] 【至悪】
この上なく悪いこと。最大の悪。

しあく

しあく [0][1] 【四悪】
〔論語(尭曰)〕
国を治める上での四つの悪事。虐(教えないでおいて,罪を犯せば殺すこと),暴(戒めないでおいて,成功を求めること),賊(命令をおろそかにしておいて,期限を厳重に守らせること),有司(与えるべきものを与えないこと)。

しあくしゅ

しあくしゅ [2] 【四悪趣】
〔仏〕 四つの悪趣。六道の中の四つの悪道。地獄・餓鬼・畜生・修羅をいう。四悪道。四趣。

しあくどう

しあくどう [2] 【四悪道】
⇒四悪趣(シアクシユ)

しあげ

しあげ【仕上げ】
finish;→英和
completion; <give> finishing touches (最後の).〜のすまぬ unfinished.→英和
‖仕上工 a finisher.

しあげ

しあげ [0] 【仕上げ】
(1)仕上げること。また,その結果。できあがり。「―がいい」
(2)仕事の最後の工程。「―の段階に入る」
(3)人の死後,仏事供養をすませて一段落つけ生業に戻るための行事。「七日の―,八日目より蔀門口をあけて/浮世草子・永代蔵 1」

しあげかんな

しあげかんな [4] 【仕上げ鉋】
木材を削る時,最後に表面を仕上げるために用いる鋭利で薄い刃の鉋。上仕工(ジヨウシコ)。

しあげしろ

しあげしろ [0] 【仕上(げ)代】
仕上げの研磨のときに減るのを見込んで,完成時の寸法より少し大きめに付加しておく部分。見込み代。

しあげと

しあげと [3] 【仕上げ砥】
刃物をとぐとき,最後に用いるきめの細かい砥石。あわせど。

しあげぼり

しあげぼり [0] 【仕上(げ)彫り】
下彫りしたものに仕上げのために施す細密な彫刻。

しあげる

しあげる【仕上げる】
finish;→英和
complete;→英和
get through <with> .

しあげる

しあ・げる [3] 【仕上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しあ・ぐ
(1)物事を完成させる。すっかり終わらせる。「宿題を―・げる」「立派な跡取が大学校―・げて帰るに/青春(風葉)」
(2)前よりよくする。特に次第に立派にして財産を築く。「一代で―・げた人」「御身もずんと女房を―・げたり/浄瑠璃・出世景清」

しあごん

しあごん [2] 【四阿含】
四種の阿含経。北方仏教の分類で,長阿含(ジヨウアゴン)・中阿含・増一阿含・雑阿含(ゾウアゴン)の四種。四阿含経。
→阿含

しあさって

しあさって [3]
(1)(東京や主に西日本で)あさっての翌日。
(2)(東京の一部,関東甲信越・北海道などで)あさっての翌々日。
→やのあさって
→ごあさって

しあさって

しあさって【明々後日】
two days after tomorrow;three days hence.

しあつ

しあつ [0] 【指圧】 (名)スル
(1)指や手のひらで押すこと。
(2)「指圧療法」の略。

しあつりょうほう

しあつりょうほう [4] 【指圧療法】
親指や手のひらで体表を圧迫するなどして神経に刺激を加え,血行を良くして体調を整えあるいは病気を治療する方法。指圧法。

しあつりょうほう

しあつりょうほう【指圧療法】
a finger-pressure therapy.

しありく

しあり・く 【為歩く】 (動カ四)
(1)歩きまわる。「鷹,すのめぐりに,―・く/宇治拾遺 6」
(2)何かをしながら日を送る。「日の暖かなる程はかく―・きて母に食はす/宇津保(俊蔭)」

しあわせ

しあわせ [0] 【幸せ・仕合(わ)せ・倖せ】 (名・形動)[文]ナリ
(1)めぐりあわせがよい・こと(さま)。幸運。幸福。「友人の―を祈る」「―な生涯」
(2)めぐりあわせ。運命。「我はそも,何時ぞやも言ふ如く,―も悪ければ/仮名草子・竹斎」
(3)ことの次第。始末。「無念ながらも長らへて,さて只今の―なり/浄瑠璃・出世景清」

しあわせ

しあわせ【仕合せ】
(good) fortune[luck];→英和
happiness.→英和
〜な(ことに) fortunate(ly);→英和
happy(-ily);→英和
lucky(-ily).→英和
⇒幸福.

しあわせ

しあわせ [2] 【詩合】
二手に分かれて漢詩を作り,判者がその優劣を判定して勝ち負けを決める競技。歌合を漢詩で行うもの。村上天皇の代に始まった。

しあわせもの

しあわせもの [0] 【幸せ者・仕合(わ)せ者】
運のよい人。果報者。

しあわせよし

しあわせよし [4] 【仕合はせ吉し】
馬の腹当てに丸の中に「仕合」「吉」などと文字を染めぬいたもの。「―の旅双六里/浄瑠璃・丹波与作(上)」

しあん

しあん【私案】
one's private plan.

しあん

しあん 【思案】
⇒石橋(イシバシ)思案

しあん

しあん [0] 【私案】
個人的な考え。

しあん

しあん [1] 【思案】 (名)スル
(1)考えをめぐらすこと。また,その考え。「―をめぐらす」「左様なこともあらうか位に―して/小公子(賤子)」
(2)心配。ものおもい。「―の種」

しあん

しあん [0] 【試案】
検討の材料として,試みに提出する案。試みに作った計画や意見。

しあん

しあん【思案】
meditation;consideration.→英和
〜する think <about> ;→英和
consider;→英和
meditate <on> .→英和
〜に余る be at one's wit's end.〜に暮れる be lost in thought;be at a loss.→英和
‖思案顔 <with> a thoughtful look.

しあん

しあん【試案】
a tentative plan.

しあん=に余る

――に余・る
いくら考えてもよい考えが浮かばない。「奥さんも―・つて,気を揉んで/婦系図(鏡花)」

しあん=に暮れる

――に暮・れる
どうしたらよいか考え迷う。

しあん=に沈む

――に沈・む
深く考えこむ。

しあん=に落ちる

――に落・ちる
合点が行く。納得が行く。「どちらへどうとも片付けて―・ちぬ風俗/浄瑠璃・淀鯉(上)」

しあんがお

しあんがお [0] 【思案顔】
深く考えこんでいる顔つき。

しあんどころ

しあんどころ [4] 【思案所】
よく考えねばならない場合。思案のしどころ。「ここが―」

しあんなげくび

しあんなげくび [1][2] 【思案投(げ)首】
名案が浮かばず,困りきって首を傾けていること。「―の体(テイ)」

しあんばし

しあんばし [2] 【思案橋】
渡ろうか渡るまいかと,思いあぐねるという橋。各地にこの名の橋があり,本来は橋占(ハシウラ)の行われた所という。

しい

しい [1] 【四夷】
漢民族が中国の周囲の異民族をさしていう語。東夷・西戎(セイジユウ)・南蛮・北狄(ホクテキ)の総称。転じて服従しない四方の民。

しい

しい [1] 【紫衣】
⇒しえ(紫衣)

しい

しい [1] 【詩意】
詩の心。詩の意味。

しい

しい [1] 【緇衣】
⇒しえ(緇衣)

しい

しい【椎】
《植》a chinquapin.→英和
〜の実 an acorn.→英和

しい

しい【四囲の情勢】
circumstances;surroundings.

しい

しい [1] 【恣意・肆意】
(1)その時々の気ままな思いつき。自分勝手な考え。「会長の―によって方針が左右される」
(2)物事の関係が偶然的であること。「言語の―性」

しい

しい シヒ [1] 【椎】
ブナ科の常緑高木。ツブラジイ・スダジイの総称。関東以西の暖地に自生し,大木・古木となる。葉は革質で長円形。雌雄同株。果実はどんぐり状で食用になる。材は建材・家具材,椎茸の原木などとする。樹皮は染色に用いる。シイノキ。シイガシ。

しい

しい [1] 【私意】
(1)自分の考え。私見。
(2)私情を交えた不公平な考え。「毫も―なし/花柳春話(純一郎)」

しい

しい 【尿】
〔幼児語〕
小便。おしっこ。

しい

しい【恣意的な(に)】
arbitrary(-ily).→英和

しい

しい [1] 【施為】
ほどこし行うこと。行為。

しい

しい [1] 【旨意】
考え。意図。「何等の―も,秩序も,趣味も無くて/金色夜叉(紅葉)」

しい

しい【思惟する】
think;→英和
consider;→英和
speculate.→英和

しい

しい [1] 【四維】
(1)〔「維」は隅(スミ)の意〕
艮(ウシトラ)(北東)・巽(タツミ)(南東)・坤(ヒツジサル)(南西)・乾(イヌイ)(北西)の四つの方位。
(2)〔「管子(牧民)」による。「維」は大綱の意〕
国家を維持するのに必要な四つの基本的な事柄。礼・義・廉・恥をいう。

しい

しい [1] 【四位】
位階の第四番目。正四位・従四位の総称。

しい

し・い (接尾)
〔形容詞型活用([文]シク し)〕
名詞や動詞の未然形,畳語などに付いて,形容詞をつくる。そういうさまである,そう感じられる,という意を表す。「おとな―・い」「喜ば―・い」「毒々―・い」「にくにく―・い」

しい

しい [1] (感)
(1)動物を追う語。しっ。
(2)人を制する語。しっ。「―,人が来るぞ」
(3)あざ笑う声を表す語。「―と笑ひけるなり/平治(下・古活字本)」
(4)呼び掛ける語。もしもし。「是に言葉をかけて見う,―,―,申/狂言・鼻取相撲」

しい

しい [1] 【四囲】 (名)スル
(1)四方をとり囲むこと。「高嶽之れを―す/日本風景論(重昂)」
(2)まわり。周囲。「―の情勢」

しい

しい [1] 【尸位】
〔「書経(五子之歌)」による。人が尸(カタシロ)として,仮に神霊の位につく意〕
才能も人徳もないのにいたずらに位についていること。「―素餐(ソサン)」

しい

しい [1] 【徙移】
移ること。移動。移徙。

しい

しい [1] 【思惟】 (名)スル
(1)考えること。思考。しゆい。「其―する所甚だ卑下にして/明六雑誌 19」
(2)〔仏〕「しゆい(思惟)」に同じ。
(3)〔哲〕「思考(シコウ){(2)}」に同じ。

しいか

しいか【詩歌】
Chinese and Japanese poetry (漢詩と和歌);→英和
poetry (散文に対して).

しいか

しいか [1] 【詩歌】
〔「しか(詩歌)」の慣用読み〕
(1)和歌・俳句・詩など韻文の総称。
(2)和歌と漢詩。「―管弦の遊び」

しいかあわせ

しいかあわせ [4] 【詩歌合】
数名が左右に分かれ,同じ題について詠じた和歌と漢詩をくらべ合わせて優劣を判定したもの。

しいがし

しいがし シヒ― [1] 【椎樫】
シイの別名。

しいがもと

しいがもと シヒガモト 【椎本】
姓氏の一。

しいがもと

しいがもと シヒガモト 【椎本】
源氏物語の巻名。第四六帖。宇治十帖の一。

しいがもとさいまろ

しいがもとさいまろ シヒガモト― 【椎本才麿】
(1656-1738) 江戸前・中期の俳人。本名,谷八郎右衛門。大和国宇陀の人。西武門,のち西鶴門。青年期に江戸で芭蕉らと親交,のち大坂俳壇の中心となる。著「椎の葉」

しいき

しいき [1] 【市域】
市の区域。

しいぎ

しいぎ [2] 【四威儀】
〔仏〕「四儀(シギ)」に同じ。

しいぎゃく

しいぎゃく [0] 【弑逆】 (名)スル
「しぎゃく(弑逆)」の慣用読み。「君父を―する/日本開化小史(卯吉)」

しいく

しいく [0] 【飼育】 (名)スル
家畜などを養い育てること。「乳牛を―する」

しいく

しいく 【飼育】
短編小説。大江健三郎作。1958年(昭和33)「文学界」に発表。山村に不時着した黒人兵を獣のように飼育する村人たちを,子供の眼を通して描く。

しいく

しいく【飼育する】
breed;→英和
raise;→英和
rear.→英和
牛の飼育場 a cattle-breeding farm.飼育係 a keeper.

しいけいざい

しいけいざい シヰ― [3] 【思惟経済】
⇒思考経済(シコウケイザイ)

しいごと

しいごと シヒ― [2][0] 【誣言】
事実を曲げて言うこと。作りごと。讒言(ザンゲン)。「君が世にめずらしき―に/浴泉記(喜美子)」

しいさあ

しいさあ [0]
〔獅子さんの意〕
沖縄で,魔よけとして家屋の屋根の四方にとりつける焼物の唐獅子像。

しいざかな

しいざかな シヒ― [3] 【強い肴】
懐石料理で,酒をさらに客に勧めるために,本来の献立に加えて出す肴。進め肴。

しいし

しいし [1] 【四至】
〔「しし(四至)」の慣用読み〕
古代・中世において,荘園や寺域などの東西南北の境界。

しいしば

しいしば シヒ― 【椎柴】
(1)椎の小枝。また,椎。「わが折敷ける嶺の―/新古今(羇旅)」
(2)〔椎を染料としたことから〕
喪服。喪服の色。「―に変へぬを歎く涙もて深くぞ袖の色を染めつる/新千載(哀傷)」

しいしゅ

しいしゅ 【旨趣】
「ししゅ(旨趣)」の慣用読み。「心の底に―を残すべきに非ず/平家 2」

しいじ

しいじ [1] 【四時】
「しじ(四時)」の慣用読み。

しいする

しい・する [3] 【弑する】 (動サ変)[文]サ変 しい・す
〔「しする(弑)」の慣用読み〕
主君・親など目上の人を殺す。「誰か其君を―・するを欲せん/日本開化小史(卯吉)」

しいず

しい・ず 【為出づ】 (動ダ下二)
(1)作り上げる。やり遂げる。「嫗よろづにしありきて其の折の事皆―・でつ/宇津保(俊蔭)」
(2)事をする。しでかす。「なかなかなること―・でたる/紫式部日記」
(3)し始める。「その世の物語―・で侍りていと堪へがたく/源氏(玉鬘)」

しいせい

しいせい [0] 【恣意性】
〔(フランス) arbitraire〕
ソシュールの用語。言語記号の音声面(能記)と意味内容面(所記)との間には自然な結びつきが存在しないこと。

しいそさん

しいそさん シヰ― [1] 【尸位素餐】
〔漢書(朱雲伝)〕
才能も人徳もないのに位についていて,むなしく俸禄を食(ハ)むこと。

しいたぐ

しいた・ぐ シヒタグ 【虐ぐ】 (動ガ下二)
⇒しいたげる

しいたけ

しいたけ【椎茸】
a shiitake;a <dried> mushroom.→英和

しいたけ

しいたけ シヒ― [1] 【椎茸】
(1)担子菌類ハラタケ目のきのこ。ナラ・クヌギ・シイ・クリ・カシなどの枯れ木に生えるが,人工栽培もされる。傘は径6〜10センチメートル。肉質で弾性があり,上面は淡褐色から黒褐色。食用。乾物は香りが高い。[季]秋。
(2)「椎茸髱(タボ)」の略。

しいたけたぼ

しいたけたぼ シヒ― [5] 【椎茸髱】
江戸時代,御殿女中の髪形の一。椎茸の傘状に左右の鬢(ビン)を張り出した髱。また,その髪形の御殿女中。

しいたげる

しいた・げる シヒタゲル [4] 【虐げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しひた・ぐ
〔「しへたぐ」の転〕
むごい扱いをして苦しめる。虐待(ギヤクタイ)する。「領民を―・げる」「動物を―・げる」

しいたげる

しいたげる【虐げる】
oppress;→英和
tyrannize <over> ;→英和
treat with tyranny.

しいたぶたい

しいたぶたい [0] 【椎椨帯】
温帯の山麓帯のこと。シイ・タブノキなどの照葉樹林が発達するのでいう。

しいだす

しいだ・す 【為出だす】 (動サ四)
(1)作って形のあるものにする。また,事を成し遂げる。「白鑞(ロウ)をわかして…海・山・亀・月,いろを尽して―・す/宇津保(吹上・上)」「打手は向うたりといへどもさせる―・したる事も候はず/平家 6」
(2)事件などを引き起こす。ある状況にする。「かかる態(ワザ)を―・して量らんをばいかにかはすべき/今昔 28」
(3)し始める。初めてする。「唐土の烏曹といふ者,博棊(バクギ)といふ事を―・せしより/仮名草子・浮世物語」

しいち

しいち [2] 【視位置】
天球上における天体の見かけの位置。地球の中心から見たある時刻の天体の幾何学的位置に年周光行差などの補正をしたもの。天体暦に記載。

しいちろくじけん

しいちろくじけん 【四・一六事件】
1929年(昭和4)4月16日,前年の三・一五事件に引き続き,田中義一内閣によって行われた日本共産党員大量検挙事件。よんいちろくじけん。

しいっし

しいっし [2] 【視一視】
じっと見つめること。「瞳を定めて能く之を―すれば/世路日記(香水)」

しいつける

しいつ・ける シヒ― [4] 【強い付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しひつ・く
無理やり勧める。「無暗にワイン(酒)ばかし―・けて居たが/当世書生気質(逍遥)」

しいて

しいて【強いて…させる】
force[compel] <a person> to do.〜頼む press one's request <upon another> .〜…とおっしゃれば if you insist.

しいて

しいて シヒ― [1] 【強いて】 (副)
〔動詞「強いる」の連用形に助詞「て」の付いた語〕
(1)困難や反対などを押し切って,物事を行うさま。むりに。むりやり。「嫌なら,―することはない」
(2)むしょうに。むやみに。「はらからの君たちよりも―悲しとおぼえ給ひけり/源氏(柏木)」

しいてき

しいてき [0] 【恣意的】 (形動)
その時々の思いつきで物事を判断するさま。「―な解釈」

しいな

しいな シヒナ 【椎名】
姓氏の一。

しいな

しいな シヒナ [0] 【粃・秕】
(1)十分に実っていない籾(モミ)。殻ばかりで,中に実のない籾。しいなせ。しいだ。
(2)果実のよく実っていないもの。また,中身のからっぽなもの。

しいなり

しいなり シヒ― [0] 【椎形・椎像】
先のとがった当世兜(トウセイカブト)。形が椎の実に似ているのでいう。

しいなりんぞう

しいなりんぞう シヒナリンザウ 【椎名麟三】
(1911-1973) 小説家。兵庫県生まれ。本名,大坪昇。実存主義を基調とする作風で,のちキリスト教に入信。小説「深夜の酒宴」「永遠なる序章」「自由の彼方で」「懲役人の告発」など。

しいのしょうしょう

しいのしょうしょう シヰ―セウシヤウ 【四位少将】
(1)四位の位に進んだ近衛府の少将。通常,少将は五位相当であり名誉とされた。
(2)謡曲「通小町(カヨイコマチ)」中の深草の少将のこと。

しいのみ

しいのみ シヒ― [1] 【椎の実】
(1)椎の果実。形はどんぐり状で,食べられる。[季]秋。
(2)幼い男子の陰茎。また,その年齢の男子。「まだ―だから役に立たねえ/人情本・娘消息」

しいのみふで

しいのみふで シヒ― [4] 【椎の実筆】
太書き用の筆。穂が椎の実に似る。
椎の実筆[図]

しいば

しいば シヒバ 【椎葉】
宮崎県北西部,耳川上流の九州山地にある山村。平家落人の伝説や民謡「稗搗(ヒエツキ)節」で知られる。また,上椎葉ダムがある。

しいら

しいら [0][1] 【鱰・鱪】
スズキ目の海魚。全長約1.5メートル。体は著しく側扁し,目の後方の上部から尾部にかけて長い背びれをもつ。体色は背面が青緑色,腹面は黄色を帯びた銀白色で,体側に小黒点が散在する。食用。全世界の暖海に分布。マンビキ。
鱰[図]

しいらづけ

しいらづけ [0] 【鱰漬(け)】
竹の束を海面に浮かべ,石俵などにつないで定置したもの。物陰に集まるシイラの習性を利用して漁獲する。また,その漁法。
鱰漬け[図]

しいる

し・いる シヒル [2] 【強いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ
相手の気持ちを無視してむりにさせる。むりにおしつける。強制する。「酒を―・いる」「…に無理を―・いる」「苦戦を―・いられている」
→強いて

しいる

しい・る シヒル (動ラ下二)
ふくれていたものがしぼむ。「御腹ただ―・れに―・れて/栄花(浦々の別)」

しいる

し・いる シヒル [2] 【誣いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ
〔「強いる」と同源〕
事実を曲げていう。ありもしない事を述べて,人を悪くいう。「そをかくまで―・ふるは/浴泉記(喜美子)」

しいる

し・いる シヒル [2] 【癈いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ
目や耳の感覚を失う。「耳の―・いるほど鋭く響く/奇遇(四迷)」「両眼―・イマシマシテ/日葡」「耳―・イテ/日葡」

しいる

しいる【強いる】
force;→英和
compel;→英和
press;→英和
urge.→英和
強いられて under pressure.自分の考えを他人に〜 impose one's opinion upon another.

しいれ

しいれ [0] 【仕入れ】
(1)商品・原材料などを仕入れること。「―帳」
(2)しこむこと。訓練すること。「元来女郎と野郎は凡夫の生いたちの―から違ふた物なり/浮世草子・禁短気」

しいれ

しいれ【仕入れ】
stocking;→英和
buying in.〜る lay in;stock <goods> .→英和
〜てある have a <large> stock <of> .‖仕入値 the cost price.

しいれさき

しいれさき [0] 【仕入れ先】
商品・原材料などの仕入れをする相手方。

しいれもの

しいれもの [0] 【仕入れ物】
(1)仕入れた品物。
(2)出来合いの品。既製品。

しいれる

しい・れる [3] 【仕入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しい・る
(1)販売のための商品や製造・加工のための原料を買いこむ。「問屋から―・れる」
(2)物事を自分のものとして取りいれる。「新しい情報を―・れる」
(3)訓練する。しこむ。「長崎水右衛門が―・れたる鼠づかひの藤兵衛/浮世草子・胸算用 1」

しいん

しいん [0] 【子音】
〔consonant〕
言語音の分類の一。発音に際して発音器官のどこかで閉鎖,摩擦・せばめなど,呼気の妨げがある音。声帯の振動を伴うか否かにより,有声子音(g, z, d, b など)と無声子音(k, s, t, p など)に分けられる。父音。しおん。
⇔母音

しいん

しいん [1] 【市隠】
公の仕事につかず,市井(シセイ)にひっそりと住むこと。また,その人。「東京―仮名垣魯文戯著/安愚楽鍋(魯文)」

しいん

しいん [0] 【死因】
人が死に至った原因。

しいん

しいん【子音】
a <voiced,voiceless> consonant.→英和

しいん

しいん [0] 【私印】
個人の用いる印章。
→官印
→公印

しいん

しいん [0] 【資蔭】
父祖の勲功によって官職に就くこと。

しいん

しいん [0] 【指印】
指に印肉などを付けて指形を押し,印判を押すのに代えること。
→拇印

しいん

しいん [0] 【試飲】 (名)スル
(味の良否を知るために)酒類や飲料などをためしに飲むこと。

しいん

しいん [1][0] 【子院・支院・枝院】
(1)「塔頭(タツチユウ)」に同じ。
(2)本寺に属する寺院。末寺。

しいん

しいん [0][1] 【四韻】
律詩のこと。四か所で韻を踏むのでいう。「―の詩(ウタ)なめりき/宇津保(嵯峨院)」

しいん

しいん【死因】
<inquire into> the cause of a person's death.

しいんぎぞうざい

しいんぎぞうざい [0][2] 【私印偽造罪】
行使の目的で他人の印章や署名を偽造する犯罪。

しいんこうたい

しいんこうたい [4] 【子音交替】
子音の音韻変化にかかわる諸現象。調音点・調音様式・音源の三点から整理し得る。日本語では,ミラ→ニラ,ヘミ→ヘビ,タレ→ダレなどがそれぞれの例となる。子音推移。
→母音(ボイン)交替

しいんしょぶん

しいんしょぶん [4] 【死因処分】
行為者の死亡によって効力が発生する法律行為。遺言・死因贈与など。死因行為。死後行為。死後処分。
⇔生前処分

しいんぞうよ

しいんぞうよ [4] 【死因贈与】
贈与者の死亡によって効力を生ずる贈与契約。

しいんと

しいんと [0] (副)スル
物音一つせず,静まりかえっているさま。「場内は―静まりかえった」

しう

し・う シフ 【誣ふ】 (動ハ上二)
⇒しいる(誣)

しう

し・う シフ 【癈ふ】
■一■ (動ハ四)
「癈いる」に同じ。「松反(ガエ)り―・ひてあれやは三栗の中上り来ぬ麿といふ奴/万葉 1783」
■二■ (動ハ上二)
⇒しいる(癈)

しう

しう [1] 【祠宇】
(1)やしろ。神社。
(2)教派神道で,主神を鎮祭し,儀式を執行,公衆の参拝に供する施設。

しう

しう [1] 【糸雨】
糸のような細い雨。細雨(サイウ)。霧雨(キリサメ)。

しう

し・う シフ 【強ふ】 (動ハ上二)
⇒しいる(強)

しう

しう [1] 【四有】
〔仏〕 一つの生が経る四つの段階。すなわち,生命の出現する瞬間である生有(シヨウウ),生存している状態である本有(ホンヌ),死ぬ瞬間である死有(シウ),次の生を得るまでの状態である中有(チユウウ)。

しう

しう [1] 【死有】
四有の一。死の瞬間。

しうち

しうち [0] 【仕打ち】
(1)他人に対する振る舞い。人の取り扱い方。多く悪い意味に使う。「ひどい―を受ける」
(2)俳優の舞台でのしぐさ。
(3)京阪の歌舞伎界で,興行主の称。

しうち

しうち【仕打ち】
(a) <bad> treatment (扱い);→英和
[行為]conduct;→英和
an action.→英和

しうん

しうん [0][1] 【紫雲】
紫色の雲。仏教で,念仏を行う者が死ぬとき,仏が乗って来迎するとされる雲。

しうんえい

しうんえい [2] 【紫雲英】
レンゲソウの漢名。

しうんてん

しうんてん【試運転】
<make> a trial run[trip];test working (機械の).

しうんてん

しうんてん [2] 【試運転】 (名)スル
乗り物や機械の完成,または修理のあと,ためしに運転してみること。

しうんどう

しうんどう [2] 【視運動】
天体の視位置の運動。
→視位置

しえ

しえ [1] 【四衛】
左右の衛士府(エジフ)と左右の兵衛府の総称。

しえ

しえ [1] 【緇衣】
〔「しい」とも〕
(1)鼠色がかった黒色の僧衣。黒衣(コクエ)。
(2)転じて,僧侶。
⇔白衣(ビヤクエ)

しえ

しえ [1] 【紫衣】
紫色の法衣。勅許などによって高位・高徳の僧に着用が許された。しい。紫甲。
→紫衣事件

しえい

しえい [0] 【私営】
個人の経営。
⇔公営

しえい

しえい【市営】
municipal management.〜の municipal.→英和
〜にする municipalize.‖市営住宅 a municipal dwelling house.市営バス[地下鉄]a city bus[subway].

しえい

しえい【私営】
a private enterprise.〜の private.→英和

しえい

しえい [0] 【四裔】
〔「裔」は衣のすそ〕
国の四方のはて。

しえい

しえい [0] 【市営】
市の経営。「―住宅」

しえいでん

しえいでん [2] 【私営田】
初期荘園の一。平安時代前半,国家が直接経営する公営田(クエイデン)に対し,在地豪族が直接経営する田。
→公営田

しえき

しえき [1] 【四駅】
江戸時代,江戸より出る五街道の出発点となった四つの駅。品川(東海道)・内藤新宿(甲州街道)・板橋(中山道)・千住(日光・奥州街道)。四宿。

しえき

しえき【私益】
⇒私利.

しえき

しえき【使役する】
employ;→英和
use;→英和
(set to) work.→英和
使役動詞《文》a causative verb.

しえき

しえき [0][1] 【私益】
個人の利益。私利。
⇔公益

しえき

しえき [0] 【使役】 (名)スル
(1)働かせること。人に仕事をさせること。「侍女を養ひ僮僕を―し/福翁百話(諭吉)」
(2)文法で,他のものに何か動作をさせる意を表す言い方。口語では助動詞「せる」「させる」「しめる」,文語では「す」「さす」「しむ」を付けて言い表す。

しえき

しえき [0] 【資益】 (名)スル
たすけ利すること。「規則の善もの,固より人を―すべけれども/西国立志編(正直)」

しえじけん

しえじけん 【紫衣事件】
1627年,大徳寺・妙心寺などの僧への紫衣着用の勅許を,江戸幕府が無効とした事件。これに抗議した大徳寺の沢庵らは処罰され,後水尾天皇は退位した。しいじけん。

しえたぐ

しえた・ぐ シヘタグ 【虐ぐ】 (動ガ下二)
〔「しひたぐ」の古形。上代は「しへたく」と清音か。「しへだく」とも〕
(1)むごい扱いをして苦しめる。虐待する。「鬼神をやつことして召使ひ人民を―・ぐる由を/保元(下・古活字本)」
(2)征服する。征伐する。「御方(ミカタ)追ひ落とされて敵を―・ぐるに及ばず/平家 12」
(3)無実の罪におとし入れる。[名義抄]

しえつ

しえつ [0] 【私謁】
私事で貴人に謁見すること。

しえつ

しえつ [0] 【視閲】 (名)スル
警察職員を検閲すること。

しえや

しえや シヱヤ (感)
物事を思い切ったときなどに発する語。えい,ままよ。「あらかじめ人言繁しかくしあらば―我が背子奥もいかにあらめ/万葉 659」

しえん

しえん [0] 【支援】 (名)スル
他人を支えたすけること。援助。後援。「友人の事業を―する」「―の手をさしのべる」

しえん

しえん【紫煙】
tobacco smoke.

しえん

しえん [0] 【試演】 (名)スル
演劇などを,試みに演じてみること。本格的な公演に対していう。

しえん

しえん [0] 【資縁】
仏道修行をたすける縁としての衣食住。

しえん

しえん【支援】
support;→英和
backing.→英和
〜する support;→英和
back (up).→英和

しえん

しえん [0] 【私怨】
個人的なうらみ。「―を晴らす」

しえん

しえん [0] 【詞苑】
詩文などをおさめた書。

しえん

しえん【私怨】
private malice;(personal) grudge.→英和
〜をはらす satisfy one's grudge.

しえん

しえん [0][1] 【紫煙】
(1)紫色のけむり。紫色のもや。「―がたちのぼる」
(2)タバコの煙。「―をくゆらす」

しえん

しえん [1][0] 【紙鳶】
凧(タコ)のこと。

しえん

しえん [0][1] 【詞筵】
詩人・文人の会合の席。

しえんかけいそ

しえんかけいそ シエンクワ― [5] 【四塩化珪素】
無色で発煙性・刺激臭をもつ液体。化学式 SiCl� 塩素中でケイ素を加熱したり,二酸化ケイ素をホスゲンと反応させたりしてつくる。アンモニアと混ぜて煙幕として使用。純粋なケイ素やケイ素樹脂の原料。

しえんかたんそ

しえんかたんそ シエンクワ― [5] 【四塩化炭素】
無色で特有な臭いのある有毒液体。化学式 CCl� メタンや二硫化炭素の塩素化によってつくる。溶剤・消火剤,フロンの原料などに用いる。

しお

しお シホ [2] 【潮・汐】
(1)月および太陽の引力によって,海水が周期的に満ちたり引いたりすること。うしお。「―が満ちる」「大―」
(2)物事をするのにちょうどよい時期。しおどき。「それを―に席を立つ」「之を―に…庭の方へ走出(ハセイズ)るに/鉄仮面(涙香)」
(3)愛嬌(アイキヨウ)。「尼崎とは海近く何故にそなたは―がない/浄瑠璃・五十年忌(下)」
(4)江戸時代,大坂新町の遊女の階級で,鹿恋(カコイ)の次,影の上の位。「三五以上の月の顔,さす―影の訳もよき/浄瑠璃・寿の門松」
〔「潮」は朝のしお,「汐」は夕べのしお〕

しお

しお シホ [2] 【塩】
〔「潮」と同源〕
(1)しょっぱい味のする白い結晶。塩化ナトリウムを主成分とする。人体の生理上不可欠のもので,工業的にも重要物質。食塩。
(2)塩の味。しおけ。「―がきつい」「―をきかす」
(3)(比喩的に)世の中の苦労。「お鈴も浮世の―知らず/薄命のすず子(お室)」

しお

しお【塩】
salt.→英和
〜が甘(辛)い be not well (too much) salted.〜につける salt.→英和
〜一つまみ a pinch of salt.→英和
‖塩入れ <米> a salt shaker; <英> a saltcellar.

しお

しお【潮】
the tide;→英和
a current (潮流);→英和
sea water (海水);an opportunity (機会).→英和

しお

しお シホ 【入】 (接尾)
助数詞。布を染めるとき,染料に浸す度数を数えるのに用いる。古くは,酒の醸造のとき,酒を醸(カ)む度数にもいう。「千―(チシオ)」「紅の八―の衣/万葉 2623」「船ごとに其の八―折の酒を盛りて/古事記(上訓)」

しお=がさす

――がさ・す
潮が満ちてくる。上げ潮になる。

しお=が引く

――が引・く
(1)引き潮になる。
(2)(「潮が引くように」の形で)集まった人々がみるみる散っていく。

しお=が浸(シ)む

――が浸(シ)・む
世の中の苦労を経験する。「前方はちつと道楽だつけが,今では―・みたか/滑稽本・浮世風呂 2」

しお=ならぬ海(ウミ)

――ならぬ海(ウミ)
淡水湖。特に琵琶湖をさす。

しお=を∘する

――を∘する
調理する前の魚や野菜に塩をふりかける。塩をまぶす。

しお=を踏む

――を踏・む
世の中に出て苦労を重ねる。「―・ませて人にしや/浄瑠璃・卯月の紅葉(中)」

しおあい

しおあい シホアヒ [0][3] 【潮合(い)】
(1)潮の満ち引きの度合。しおどき。
(2)ちょうどよい時機。しおどき。「つい起(タチ)そそくれて―を失ひ/浮雲(四迷)」
(3)潮流がぶつかりあう所。

しおあし

しおあし シホ― [0][2] 【潮足】
潮の満ち引きの速さ。

しおあじ

しおあじ シホアヂ [2][0] 【塩味】
塩でつけた味。「―が強い」

しおあめんぼ

しおあめんぼ シホ― [3] 【塩水黽】
アメンボの一種。体長約4ミリメートル。黄褐色で黒斑がある。海岸の近くにすみ,海水の流入する水路や池に見られる。本州と九州に特産するが,海岸の整備が進み,絶滅の危機にある。

しおあわ

しおあわ シホ― 【潮泡】
⇒しおなわ(潮泡)

しおあん

しおあん シホ― [0][2] 【塩餡】
塩で味をつけた餡。

しおい

しおい シホヰ 【塩井】
姓氏の一。

しおいうこう

しおいうこう シホヰウカウ 【塩井雨江】
(1869-1913) 詩人・国文学者。兵庫県生まれ。日本女子大・奈良女子高等師範教授。赤門派の擬古詩人。著「暗香疎影」「新古今集詳解」

しおいり

しおいり シホ― [0][4] 【潮入り】
川・沼などに海水が入りこむこと。また,その場所。

しおう

しおう [0] 【雌黄】
(1)「石黄(セキオウ)」に同じ。
(2)〔古く中国で,(1)を塗って文章の誤りを正したことから〕
詩文を改竄(カイザン)すること。
(3)「ガンボージ」「ガンボージの木」に同じ。

しおう

しおう [2] 【四王】
「四天王」の略。

しおう

しおう 【死王】
閻魔(エンマ)大王の異名。

しおうち

しおうち シホ― [0][4] 【塩打ち】
豆などに塩をふりかけること。また,ふりかけたもの。

しおうてん

しおうてん [2] 【四王天】
〔仏〕 六欲天の最下にある天。四天王とその眷属(ケンゾク)の住む所。

しおうに

しおうに シホ― [0][3] 【塩雲丹】
ウニの卵巣に塩を加えて練った食品。

しおうみ

しおうみ シホ― 【潮海】
塩分を含んでいる海。海。淡海(アワウミ)に対していう。「―のほとりにてあざれあへり/土左」

しおえる

しお・える [0] 【為終える】 (動ア下一)[文]ハ下二 しを・ふ
やりつづけていた仕事を終わらせる。やりとげる。しとげる。「やっとのことで年内に―・えた」

しおおけ

しおおけ シホヲケ [3] 【潮桶】
塩をつくるために海水をくむ桶。

しおおし

しおおし シホ― [0][4][3] 【塩押し】
野菜などを塩に漬け,重石(オモシ)で押しつけておくこと。また,その漬物。

しおおせる

しおお・せる [4] 【為果せる】 (動サ下一)[文]サ下二 しおほ・す
困難な仕事などをし遂げる。「宜しい,充分に此役目を―・せます/鉄仮面(涙香)」

しおかげん

しおかげん【塩加減】
seasoning.→英和
〜する season <with salt> .→英和

しおかげん

しおかげん シホ― [3] 【塩加減】
塩でつけた味のぐあい。塩あんばい。「―を見る」

しおかぜ

しおかぜ シホ― [2] 【潮風】
潮けを含んだ海からの風。

しおかぜ

しおかぜ【潮風】
a sea breeze.

しおかぜ

しおかぜ シホ― [2] 【塩風】
海から吹いてくる塩けを含んだ風。

しおから

しおから【塩辛】
salted fish guts.

しおから

しおから シホ― [3][4] 【塩辛】
魚介類の肉・内臓・卵などを塩で漬けて発酵させ,うまみを出した食品。主に酒の肴(サカナ)とする。

しおから=を食おうとして水を飲む

――を食おうとして水を飲む
準備がよすぎて,かえって間が抜けていることのたとえ。

しおからい

しおから・い シホ― [4] 【塩辛い】 (形)[文]ク しほから・し
塩けが強い。しょっぱい。「―・い漬物」
[派生] ――さ(名)

しおからい

しおからい【塩辛い】
salt(y);→英和
briny.

しおからごえ

しおからごえ シホ―ゴヱ [5] 【塩辛声】
しわがれた声。しゃがれごえ。

しおからとんぼ

しおからとんぼ シホ― [5] 【塩辛蜻蛉】
トンボの一種。体長約5センチメートル。雄の体は灰褐色で白粉におおわれる。雌は黄色で腹背面に二本の黒条があり,ムギワラトンボと呼ばれる。春から秋にかけて平地に多い。日本全土のほか,台湾・中国にも分布。

しおがかり

しおがかり シホ― [3] 【潮懸(か)り】
逆潮(船の進行方向と逆の潮の流れ)にあった船が,一時停泊し順潮を待つこと。櫓漕(ロコ)ぎ・帆走に依存した時代の重要な航海技術の一。潮待ち。

しおがしら

しおがしら シホ― [3] 【潮頭】
さしてくる潮の波がしら。しおさき。

しおがま

しおがま シホ― [2] 【塩竈・塩釜】
(1)菓子の名。微塵粉(ミジンコ)に砂糖・塩をまぜ,枠に入れ押し固めたもの。宮城県塩竈で作り始められたのでいう。
(2)サトザクラの一品種。花は八重。しおがまざくら。
(3)海水を煮て塩をつくるかまど。また,かま。

しおがま

しおがま シホガマ 【塩竈・塩釜】
宮城県中部,松島湾に臨む市。東北有数の漁港・商港。水産加工業・造船業が立地する。塩竈神社の門前町で,松島への観光基地でもある。((歌枕))「陸奥(ミチノク)はいづくはあれど―の浦こぐ舟のつなでかなしも/古今(東歌)」

しおがまぎく

しおがまぎく シホ― [4] 【塩竈菊】
ゴマノハグサ科の半寄生多年草。山野に自生。高さ約60センチメートル。葉は狭卵形で,縁に鋸歯(キヨシ)がある。八,九月,茎頂に紅紫色の唇形花を総状につける。シオガマソウ。

しおがまじんく

しおがまじんく シホガマ― 【塩竈甚句】
塩竈市の民謡で,花柳界の酒席の騒ぎ唄。熊本県の「牛深はいや節」が船乗りによって伝えられたもの。はっとせ節。

しおがまじんじゃ

しおがまじんじゃ シホガマ― 【塩竈神社】
塩竈市にある神社。祭神は塩土老翁神(シオツチノオジノカミ)・武甕槌神(タケミカヅチノカミ)・経津主神(フツヌシノカミ)。海上安全と豊漁の神。

しおがみ

しおがみ シホ― [0] 【潮上】
潮の干満の時,海水が流れ動いてくる方向。しおかみ。

しおき

しおき【仕置】
punishment;execution.→英和

しおき

しおき [0] 【仕置き】 (名)スル
(1)こらしめのための処置。
→おしおき
(2)処置すること。なしおくこと。
(3)戦国時代,封建領主が領民を支配すること。
(4)江戸時代,罪人を法にてらして処罰すること。また,その刑罰。おしおき。
(5)製法。やり方。「鍋蓋・火うち箱の―,これより外を知らず/浮世草子・永代蔵 1」
(6)とりしまり。「清盛入道が利をまげて天下の―立つべきか/浄瑠璃・平家女護島」

しおきしゃ

しおきしゃ 【仕置き者】
事を処置する人。「蔵人是を腹立して―にさし向ひ/浮世草子・武道伝来記 5」

しおきば

しおきば [0] 【仕置き場】
処刑の場所。刑場。

しおきもの

しおきもの [0] 【仕置き者】
処刑される者。罪人。

しおきり

しおきり シホ― [0][4] 【潮切り】
(1)和船の荷船で,波を避けるために,艪床(ロドコ)の外側につけるもの。浪(ナミ)切り。
(2)和船で,水押(ミヨシ)の水中にある部分。浪(ナミ)切り。

しおぎく

しおぎく シホ― [2] 【塩菊】
キク科の多年草。四国の海岸の崖に自生。高さ40センチメートル内外。秋,枝頂に白色の小頭花を密につける。舌状花は短く,時に筒状になる。潮風菊。

しおく

しお・く 【為置く・仕置く】 (動カ四)
処置する。すっかりすませておく。「あるべき様に―・かせ給ふ/源氏(松風)」

しおくぐ

しおくぐ シホ― [2][0]
スゲ属の一種。河口の湿地に群生する。葉は線形で長い。春,高さ約50センチメートルの花茎を出し,頂に雄穂を,その下方に雌穂をそれぞれ一,二個つける。葉で,くぐ縄という細い縄を作る。くぐ。

しおくび

しおくび シホ― [2][0] 【潮頸・塩首】
⇒螻蛄首(ケラクビ)

しおくみ

しおくみ シホクミ 【汐汲】
能の「松風」を題材とした歌舞伎舞踊の一系統。桜田治助作詞の七変化(シチヘンゲ)中の「七枚続花の姿絵」が有名。

しおくみ

しおくみ シホ― [3][4] 【潮汲み・汐汲み】 (名)スル
塩をつくるために海水を汲むこと。また,その人。

しおくみにんぎょう

しおくみにんぎょう シホクミ―ギヤウ [5] 【汐汲み人形】
歌舞伎舞踊「汐汲」の姿をした女の人形。

しおくり

しおくり [0] 【仕送り・為送り】 (名)スル
生活・勉学を助けるために,金品を送ること。「月々の生活費を―する」

しおくり

しおくり【仕送り】
<a monthly> allowance;→英和
remittance.〜する send money <to a person> ;make <a person> an allowance;remit money.

しおくる

しおく・る [3] 【仕送る・為送る】 (動ラ五[四])
生活・勉学を助けるため,金品を送る。「何も不足なく―・つてくれまする/真景累ヶ淵(円朝)」

しおぐもり

しおぐもり シホ― [3] 【潮曇(り)】
海上の潮けによって,空または海面がくもること。

しおけ

しおけ シホ― [3] 【塩気】
しおからい味。塩分。

しおけ

しおけ【塩気】
a salt(y) taste.〜のある(ない) salt(less).→英和

しおけ

しおけ シホ― [3] 【潮気】
塩分を含んだ湿りけ。また,潮の香。

しおけむり

しおけむり シホ― [3] 【潮煙】
海水が岩にくだけて飛び散るしぶき。しおけぶり。「岩の間から―が立つ」

しおこしょう

しおこしょう シホコセウ [3] 【塩胡椒】 (名)スル
塩と胡椒。また,調理の際,材料に塩と胡椒を振りかけて味をつけること。

しおこんぶ

しおこんぶ シホ― [3] 【塩昆布】
四角に切った昆布を醤油で煮しめ,塩が吹き出るように作った食品。

しおさい

しおさい シホサヰ [0] 【潮騒】
〔「しおざい」とも〕
潮がさしてくる時の波の音。寄せ来る波が立てる音。

しおさい

しおさい シホサヰ 【潮騒】
小説。三島由紀夫作。1954年(昭和29)刊。太陽あふれる歌島の,若く健康な肉体と精神を持つ男女の恋物語を,ギリシャ的様式美のうちに描く。

しおさい

しおさい【潮騒】
the sound of the sea.→英和

しおさき

しおさき シホ― [0][4] 【潮先】
(1)潮がさしてくる時。また,さしてくる潮の波先。しおがしら。
(2)物事の始まる時。しお。「いで此の―をかりてなさくじりそ/落窪 1」

しおさめ

しおさめ [0] 【仕納め・為納め】
ある仕事や行動などを,それを最後としてすること。それをして終わりにすること。「これが今年の仕事の―だ」

しおざかい

しおざかい シホザカヒ [3] 【潮境】
(1)異なる二つの海流が出合う所。しばしば潮目(シオメ)が生じる。
→潮目
(2)河水と海水の境目。
(3)物事の境目。「今が浮沈の―/浮雲(四迷)」

しおざかな

しおざかな シホ― [3] 【塩魚】
塩漬けの魚。また塩をふった魚。

しおざけ

しおざけ シホ― [3] 【塩鮭】
塩蔵品にしたサケ。荒巻き・塩引きなどがある。塩じゃけ。[季]冬。

しおざわ

しおざわ シホザハ [0] 【塩沢】
(1)新潟県南部,南魚沼郡の町。三国街道の旧宿場町。高級織物の産地。鈴木牧之(ボクシ)の生地。
(2)新潟県塩沢地方で産する高級絹織物。お召し風の紬絣(ツムギガスリ)。塩沢絣。塩沢結城(ユウキ)。

しおしお

しおしお シヲシヲ [1] (副)
がっかりして元気のないさま。しょんぼり。「断られて―(と)帰る」「之れが別れになる事かと―として往きます/塩原多助一代記(円朝)」

しおしお

しおしお シホシホ (副)
涙などにぬれるさま。「―とまづぞ泣かるる/源氏(明石)」

しおしお

しおしお
〜と with a heavy heart;in low spirits.

しおじ

しおじ シホヂ [0] 【塩路】
モクセイ科の落葉高木。関東以西の山地に自生。トネリコの仲間。葉は羽状複葉で,葉柄の基部が特に太い。初夏,白色の小花を枝先の円錐花序につけ,秋,大きな翼果を結ぶ。材は建築・家具用。

しおじ

しおじ シホヂ [0][2] 【潮路・汐路】
(1)潮のさしひきの通り道。
(2)海上の通路。海路。「八重の―に日をくらし/平家 7」

しおじむ

しおじ・む シホ― 【潮染む】 (動マ四)
(1)海の水や潮の気がしみ込む。海のにおいがしみ付く。「世を海にここら―・む身となりて/源氏(明石)」
(2)慣れる。世慣れる。「この方に―・みたる人はいかなるも心やすげなり/浜松中納言 3」

しおじゃけ

しおじゃけ【塩鮭】
a salted salmon.

しおじゃけ

しおじゃけ シホ― [3] 【塩鮭】
⇒しおざけ(塩鮭)

しおじり

しおじり シホジリ 【塩尻】
長野県中部,松本盆地南端にある市。中山道の宿場町として塩尻峠下に発達。ブドウ・リンゴ・ナシなどを栽培。葡萄酒(ブドウシユ)醸造業や精密機械工業が立地。

しおじり

しおじり シホジリ 【塩尻】
〔書名は,巻頭で「伊勢物語」中の難解語「しほじり」を解説したのによる〕
随筆。天野信景著。1697年頃から1733年まで執筆。現存一七〇巻余。神仏・法律・文芸・自然などについて,和漢の諸書を引証して自説を述べたもの。

しおじり

しおじり シホ― 【塩尻】
塩田で,砂を円錐形に積み上げたもの。これに海水をくみかけては日に乾かして塩分を固着させる。「富士の山…,形(ナリ)は―のやうになむありける/伊勢 9」
〔なお,この語については古来異説が多い〕

しおじりとうげ

しおじりとうげ シホジリタウゲ 【塩尻峠】
松本盆地と諏訪盆地を分ける峠。海抜999メートル。中山道の旧峠は1052メートル。

しおじる

しおじる シホ― [3] 【潮汁・塩汁】
(1)塩で調味した汁。
(2)海水。また,塩水。

しおせ

しおせ シホ― 【潮瀬】
潮の流れるところ。潮流。「―のなをりを見れば,遊びくる鮪(シビ)がはたてに妻立てり見ゆ/古事記(下)」

しおせんばいほう

しおせんばいほう シホ―ハフ 【塩専売法】
塩の需給・価格の安定の確保,塩産業の基盤強化等を目的として,塩の専売に関して規定する法律。専売権は国に専属するが,その権能は日本たばこ産業株式会社に行わせる。1984年(昭和59)制定。

しおせんべい

しおせんべい シホ― [3] 【塩煎餅】
醤油味の,関東系の煎餅。

しおぜ

しおぜ シホ― [1] 【塩瀬】
羽二重(ハブタエ)の一。たて糸を密にし,太いよこ糸を打ち込んで横畝(ヨコウネ)を表した絹織物。帯・袱紗(フクサ)・半襟などにする。塩瀬羽二重。

しおた

しおた シホ― [0] 【塩田】
⇒えんでん(塩田)

しおたれる

しおた・れる シホ― [0][4] 【潮垂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しほた・る
(1)元気がなくなる。あわれな様子になる。「しよぼしよぼと―・れた姿で帰つて来る/田舎教師(花袋)」
(2)(海水にぬれて)しずくが垂れる。ぐっしょりぬれる。「髪も袴も―・れて/平家 9」
(3)涙にぬれる。また,嘆き沈む。「いと尊ければ皆人―・れ給ふ/源氏(鈴虫)」

しおだおんせん

しおだおんせん シホダヲンセン 【塩田温泉】
兵庫県南部,飾磨郡夢前町,夢前川中流東岸の山峡にある食塩泉。書写山を望む。

しおだし

しおだし シホ― [0][4] 【塩出し】 (名)スル
塩分を多く含んだ食物を水に入れて塩けを抜くこと。塩抜き。

しおだち

しおだち【塩断ちする】
abstain from salt.

しおだち

しおだち シホ― [0][4] 【塩断ち】 (名)スル
神仏への祈願や健康上の理由で,ある期間塩けのある食品を食べないこと。

しおだまり

しおだまり シホ― [3] 【潮溜まり】
潮が引いたあとも海水が残っている岩礁上のくぼみ。タイド-プール。

しおだら

しおだら シホ― [3] 【塩鱈】
塩漬けにしたタラ。

しおちゃ

しおちゃ シホ― [2] 【塩茶】
番茶に塩を少し加えたもの。酒の酔いをさますという。

しおつちのおじ

しおつちのおじ シホツチ―ヲヂ 【塩土老翁】
記紀神話の神。海幸彦から借りた釣り針を失って困っていた山幸彦に,海神の宮へ行くことを教え,また神武東征の際,東方に天業(アマツヒツギ)を営む好地のあることを教えた。塩椎神(シオツチノカミ)。

しおつなみ

しおつなみ シホ― [3] 【潮津浪】
⇒海嘯(カイシヨウ)

しおつやま

しおつやま シホツ― 【塩津山】
現在の滋賀県伊香郡西浅井町塩津浜と福井県敦賀市追分との間の山。琵琶湖北岸から敦賀へ出る険路。((歌枕))「―打ち越え行けば我(ア)が乗れる馬そつまづく家恋ふらしも/万葉 365」

しおづけ

しおづけ【塩漬】
salted food.〜にする salt.→英和

しおづけ

しおづけ シホ― [0][4] 【塩漬(け)】
野菜・魚肉などを塩で漬けること。また,漬けたもの。

しおで

しおで シホデ [0] 【牛尾菜】
ユリ科のつる性多年草。山野に自生。葉は卵形。葉柄に一対の巻きひげがある。雌雄異株。夏,長い花柄の頂に淡黄緑色の小花を多数散状につける。果実は球形の液果で黒熟する。若芽を食用にする。
牛尾菜[図]

しおで

しおで シホ― [0] 【四方手・鞖】
馬具の名。鞍の前輪(マエワ)・後輪(シズワ)の左右につけて,胸繋(ムナガイ)・尻繋(シリガイ)を結びつける革紐(カワヒモ)の輪。
→鞍橋(クラボネ)

しおとうじ

しおとうじ シホタウヂ [3] 【潮湯治】
病気の治療のために海水につかること。また,海水浴。しおゆあみ。

しおとし

しおとし [0] 【為落(と)し】
しおとすこと。しおち。

しおとす

しおと・す [3] 【為落(と)す】 (動サ五[四])
うっかりして,やるべきことをし忘れる。「点検を―・した所がある」

しおとんぼ

しおとんぼ シホ― [3] 【塩蜻蛉】
シオカラトンボの別名。

しおどき

しおどき【潮時(を外す)】
(let slip) an opportunity.→英和
⇒機会.

しおどき

しおどき シホ― [0] 【潮時】
(1)潮が満ちたり引いたりする時。「満潮の―にかかる」
(2)物事をするのにちょうどよい時。「―を見計らう」「物には―というものがある」

しおどく

しおど・く シホ― 【潮解く】 (動カ下二)
(1)びっしょりぬれる。「雨少しうち降りて田子の袂も―・けたり/栄花(御裳着)」
(2)涙にぬれる。「あはれにて―・け暮らし/栄花(月の宴)」

しおどけし

しおどけ・し シホ― 【潮解けし】 (形ク)
海水にぬれている。また,涙にぬれている。「よる浪にたちかさねたる旅ごろも,―・しとや人のいとはむ/源氏(明石)」

しおどめ

しおどめ シホ― [0][4] 【潮止め】
干拓工事で,海水をせき止める堤防の開口部を締めきって,干拓地から海水を完全に遮断すること。「―口」

しおな

しおな シホ― [0] 【塩菜】
塩漬けにした菜っ葉。

しおなめゆび

しおなめゆび シホナメ― [4] 【塩嘗め指】
人差し指の異名。

しおなり

しおなり シホ― [0] 【潮鳴り】
遠くから聞こえる,寄せては返す波の音。

しおなる

しおな・る シホ― 【潮馴る】 (動ラ下二)
潮けがしみてよれよれになる。「いかに伊勢をの海士(アマ)の―・れてや/源氏(空蝉)」

しおなわ

しおなわ シホ― 【潮泡・塩沫】
〔「しおのあわ」の転〕
海水のあわ。しおあわ。「―の留まる限り/祝詞(祈年祭)」

しおに

しおに シホ― [3] 【塩煮】
塩味で煮ること。また,その料理。

しおに

しおに [3] 【紫苑】
〔「しおん」の撥音「ん」を「に」と表記した語〕
「しおん(紫苑)」に同じ。[和名抄]

しおぬき

しおぬき シホ― [0] 【塩抜き】
「塩出し」に同じ。

しおのみさき

しおのみさき シホ― 【潮岬】
紀伊半島南端,太平洋に突出する本州最南端の岬。岬一帯は海抜40〜80メートルの平坦な隆起海食台地からなる陸繋(リクケイ)島。

しおのめ

しおのめ シホ― [0] 【潮の目】
⇒潮目(シオメ)

しおのや

しおのや シホノヤ 【塩谷】
姓氏の一。

しおのやおん

しおのやおん シホノヤヲン 【塩谷温】
(1878-1962) 中国文学者。東京出身。号は節山。東大教授。中国の俗文学を研究。著「支那文学概論」「元曲研究」など。

しおのやとういん

しおのやとういん シホノヤタウイン 【塩谷宕陰】
(1809-1867) 江戸末期の儒者。名は世弘。江戸の人。水野忠邦に仕え,のち昌平黌の儒官。著「阿芙蓉彙聞」「籌海私議」などで海防を論じた。

しおのやま

しおのやま シホ― 【塩の山】
現在の山梨県塩山市北部の山。海抜553メートル。「差し出の磯」とともに和歌に詠まれた。((歌枕))「―差し出の磯にすむ千鳥/古今(賀)」

しおはま

しおはま シホ― [0] 【塩浜】
塩田(エンデン)。

しおはまねんぐ

しおはまねんぐ シホ― 【塩浜年貢】
江戸時代の税の一。塩田に対して,その生産高に応じて課したもの。塩浜運上。

しおはゆい

しおはゆ・い シホ― 【鹹い】 (形)[文]ク しほはゆ・し
〔「しおばゆい」とも。中世・近世語〕
しおからい。しょっぱい。「―・きやうにて,へんなにほひのする酒だ/滑稽本・膝栗毛 6」[日葡]

しおばな

しおばな シホ― [0][2] 【塩花】
(1)不浄を清めたり,縁起直しのためにふりまく塩。
(2)料理屋など客商売の家の出入り口に,三つ,つまんで並べておく塩。もりじお。
(3)白く立つ波。「百騎も二百騎も―蹴立てて押寄せば/盛衰記 42」

しおばら

しおばら シホバラ 【塩原】
栃木県北部にある温泉町。多くの温泉が箒(ホウキ)川の渓谷沿いに分布する。秋の紅葉は有名。

しおばら

しおばら シホバラ 【塩原】
姓氏の一。

しおばらい

しおばらい シホバラヒ [3] 【塩払い】
葬式から帰ったとき,家の入り口で塩をふりかけて身を清めること。

しおばらおんせんきょう

しおばらおんせんきょう シホバラヲンセンキヤウ 【塩原温泉郷】
箒(ホウキ)川上流域とその支流に分布する温泉群。大網・福渡(フクワタ)・塩釜・塩ノ湯・畑下(ハタオリ)・袖ヶ沢・須巻・門前・古町・元湯・新湯(アラユ)の一一の温泉がある。塩原十一湯。

しおばらたすけ

しおばらたすけ シホバラ― 【塩原多助】
(1)(1743-1816) 江戸時代の商人。上州より江戸に出て薪炭商を営んで成功した。
(2)人情噺の一。三遊亭円朝作。{(1)}の立志伝を脚色したもの。上州の百姓塩原多助が,自分を邪魔にして亡き者にしようとする養家を逃れ,江戸に出て立身するというもの。歌舞伎・浪曲などにも脚色。出奔の夜の愛馬青(アオ)との別れの場は有名。塩原多助一代記。

しおひ

しおひ シホ― [3] 【潮干】
(1)潮が引くこと。また,潮が引いて現れた海浜。[季]春。《青柳の泥にしだるゝ―かな/芭蕉》
(2)「潮干狩り」の略。「―と桜こぎわける柳ばし/柳多留 93」[季]春。《―より今帰りたる隣かな/正岡子規》

しおひがた

しおひがた シホ― 【潮干潟】
海水が引いて現れた干潟。[季]春。「沖つ風吹上の浜の―/新千載(冬)」

しおひがり

しおひがり【潮干狩】
<go> gathering shellfish at low tide.

しおひがり

しおひがり シホ― [3] 【潮干狩(り)】
潮の引いた浜へ出て,アサリやハマグリなどの貝をとって遊ぶこと。春の大潮の時が好期で,かつては陰暦三月三日の行事でもあった。しおひ。[季]春。《ぬるき汐つめたき汐や―/富安風生》

しおひのなごり

しおひのなごり シホ― 【潮干の名残】
潮が引いたあとに残った水たまり。「難波潟―よく見てむ/万葉 976」

しおひるたま

しおひるたま シホヒル― 【潮干る珠】
⇒しおふるたま(潮干珠)

しおひるに

しおひるに シホヒル― 【潮涸る瓊】
「しおふるたま(潮干珠)」に同じ。「則ち―を出して以て救ひたまへ/日本書紀(神代下訓)」

しおびき

しおびき シホ― [0][4] 【塩引き】
(1)魚などを塩蔵処理すること。また,その魚。塩物。
(2)塩を強くした塩鮭(シオザケ)。[季]冬。
→荒巻き

しおふき

しおふき シホ― [3][4][0] 【潮吹き】
(1)クジラの呼気。体内で温められ湿った空気が急激に体外へ吐き出され,水蒸気が水滴となり,同時に鼻孔周辺の海水も一緒に吹き上げられる。
(2)船の舵の羽板(ハイタ)に開けた穴。輪精(リンセイ)。
(3)「潮吹き面」の略。
(4)海産の二枚貝。殻長5センチメートル前後で,丸みのある三角形。殻表は黄褐色で細かい輪脈がある。内湾の潮間帯の砂泥にすむ。佃煮(ツクダニ)にする。しおふきがい。

しおふきめん

しおふきめん シホ― [4] 【潮吹き面】
火男(ヒヨツトコ)の面。潮吹き。

しおふるたま

しおふるたま シホフル― 【潮干る珠】
潮を引かせる力をもつという珠。干珠(カンジユ)。しおひるたま。しおひるに。
⇔潮満つ珠
「若し其れ愁ひ請(マオ)さば―を出して活かし/古事記(上訓)」

しおぶね

しおぶね シホ― 【潮舟】
海路を行く船。「―にま楫(カジ)しじ貫き我は帰り来む/万葉 4368」

しおぶねの

しおぶねの シホ― 【潮舟の】 (枕詞)
舟の並び行くさまや,浜に置かれたさまからいうか。「並ぶ」「置く」にかかる。「―並べて見れば/万葉 3450」

しおぶり

しおぶり シホ― [3] 【潮鰤】
塩蔵品にしたブリ。

しおぶろ

しおぶろ シホ― [0] 【塩風呂・潮風呂】
海水や塩水を沸かした風呂。塩湯。[日葡]

しおぼし

しおぼし シホ― [0] 【塩干(し)】 (名)スル
魚などに塩を振って日干しにすること。また,そうした干物。

しおま

しおま シホ― [0][3] 【潮間】
潮が引いている間。

しおまち

しおまち シホ― [4] 【潮待ち】 (名)スル
(1)釣りで,潮が動き出すのを待つこと。
(2)好機を待つこと。「うら茶屋ばいりの―もたいぎだから/安愚楽鍋(魯文)」
(3)「潮懸かり」に同じ。

しおまねき

しおまねき シホ― [3] 【潮招・望潮】
海産のカニ。甲幅3センチメートル内外。砂泥地の干潟にすむ。雄は片方のはさみが著しく大きくなり,これを上下に振る動作が潮を招くように見えるのでこの名がある。砕いて塩辛にしたものを「蟹漬(ガンヅケ)」といい,有明海沿岸の名物。紀伊半島以南に広く分布。タウチガニ。[季]春。
潮招[図]

しおまめ

しおまめ シホ― [2] 【塩豆】
乾燥したエンドウなどの豆を塩水につけたあと,煎(イ)ったもの。

しおまわり

しおまわり シホマハリ [3] 【潮回り】
約一五日周期の潮の変化。

しおみ

しおみ シホ― [2] 【塩味】
(1)塩からい味。
(2)塩のきいた味加減。

しおみ

しおみ シホ― [3][0] 【潮見】
潮時・潮の具合を見ること。

しおみ

しおみ シホミ 【塩見】
姓氏の一。

しおみず

しおみず シホミヅ [2] 【塩水】
塩分を含む水。食塩の溶けた水。

しおみず

しおみず【塩水】
salt water;brine.→英和

しおみず

しおみず シホミヅ [2] 【潮水】
海の水。うしお。

しおみだけ

しおみだけ シホミ― 【塩見岳】
静岡県と長野県の境にある赤石山脈中部の高峰。海抜3047メートル。

しおみつたま

しおみつたま シホミツ― 【潮満つ珠】
潮を満ちさせる力をもつという珠。満珠(マンジユ)。しおみつに。
⇔潮干(フ)る珠
「攻め戦はば,―を出して溺らし/古事記(上訓)」

しおみつに

しおみつに シホミツ― 【潮満つ瓊】
「しおみつたま(潮満珠)」に同じ。「―を出せば則ち潮大きに溢(ミ)ちて/日本書紀(神代下訓)」

しおみばし

しおみばし シホ― [3] 【潮見橋】
日本庭園で池尻の狭い場所などにかけ渡す橋。古船の底板を使って作る。

しおみまさなり

しおみまさなり シホミ― 【塩見政誠】
(1646-1719) 蒔絵(マキエ)師。京の人。落ち着いた研ぎ出し蒔絵を得意とし,その作は「塩見蒔絵」と称された。

しおむき

しおむき シホ― [0][4] 【塩剥き】
アサリ・ハマグリなどを剥き身にすること。また,そのもの。

しおむし

しおむし シホ― [0] 【塩蒸(し)】 (名)スル
材料に塩けを加えて蒸すこと。また,その料理。

しおむし

しおむし シホ― [2] 【潮虫】
甲殻綱等脚目の節足動物。体は平たい卵円形。体長15ミリメートルほど。背面は淡褐色で黒点が散在する。乾燥して養殖魚の餌(エサ)とする。北海道・千島の沿岸の砂泥底にすむ。

しおめ

しおめ シホ― [0][3] 【潮目】
異なる二つの潮流の接する海面に現れる帯状の筋。寒流と暖流の出合う付近などに見られ,しばしば好漁場となる。しおのめ。

しおもの

しおもの シホ― [2] 【塩物】
塩漬けにした魚類。塩引き。

しおもみ

しおもみ シホ― [0][4] 【塩揉み】 (名)スル
生の野菜などに塩を振ってもむこと。また,その食べ物。

しおや

しおや シホヤ 【塩谷】
栃木県北部,塩谷郡の町。日光北街道の旧宿駅。佐貫(サヌキ)石仏や鳥羽ノ湯などで知られる。

しおや

しおや シホ― [2] 【塩屋】
(1)塩を売る家。また,塩を売る人。
(2)塩竈(シオガマ)を置いた小屋。製塩をする小屋。「さる―の傍に過ぐしつらむことを/源氏(松風)」
(3)うぬぼれている人。高慢な人。「拳(ケン)がきつい―さ/滑稽本・浮世風呂 3」

しおやき

しおやき【塩焼】
fish broiled with salt.〜にする broil <fish> with salt.

しおやき

しおやき シホ― [0][4] 【塩焼(き)】 (名)スル
(1)生の魚などに塩を振りかけて焼くこと。また,その料理。
(2)海水を煮て塩をつくること。また,それを仕事とする人。「芦の屋の灘の―暇(イトマ)なみ/伊勢 87」

しおやきぎぬ

しおやきぎぬ シホ― 【塩焼き衣】
塩焼き{(2)}をする人が着る粗末な着物。しおやきごろも。「―の,あまり目なれ,見だてなくおぼさるるにや/源氏(朝顔)」

しおやきごろも

しおやきごろも シホ― 【塩焼き衣】
「しおやきぎぬ(塩焼衣)」に同じ。「志賀の海人(アマ)の―なれぬれど/万葉 2622」

しおやけ

しおやけ シホ― [0] 【潮焼け】 (名)スル
(1)皮膚が,潮風に吹かれ,日光を受けて,赤黒く焼けること。「―したたくましい顔」
(2)海上の水蒸気が日光を受け赤く映えること。

しおやとんぼ

しおやとんぼ シホ― [4] 【塩屋蜻蛉】
トンボの一種。シオカラトンボに似るが,体長は約4センチメートル。雄の体は白粉におおわれ,雌の体は黄色。春,平地の池などに普通に見られる。日本の九州以北,東アジア・東南アジアに分布する。

しおゆ

しおゆ シホ― [2] 【塩湯・潮湯】
(1)「塩風呂(シオブロ)」に同じ。
(2)塩分を含む温泉。
(3)食塩を加えた白湯(サユ)。

しおゆあみ

しおゆあみ シホ― 【潮浴み】
海水に浴すること。潮湯治(シオトウジ)。「播磨の明石といふ所に―にまかりて/後拾遺(羇旅詞)」

しおゆで

しおゆで シホ― [0] 【塩茹で】 (名)スル
塩を入れて,食物をゆでること。

しおらしい

しおらし・い シヲラシイ [4] (形)[文]シク しをら・し
〔動詞「萎(シオ)る」の形容詞形〕
(1)控えめでいじらしい。遠慮深くて奥ゆかしい。「驚ろく様な女なら,―・いんだが/草枕(漱石)」
(2)かわいらしい。かれんである。「岩梅の―・い小花を/日本北アルプス縦断記(烏水)」「―・しき名や小松吹く萩すすき/奥の細道」
(3)けなげである。殊勝である。「―・い決意」「―・しい事ほざいたり/浄瑠璃・国性爺合戦」
(4)上品で優雅である。「―・しき掛物を客によりてこれを掛ける/仮名草子・東海道名所記」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

しおらしい

しおらしい
[やさしい]gentle;→英和
tender;→英和
meek;→英和
modest;→英和
[哀れっぽい]touching;→英和
moving.→英和

しおり

しおり シヲリ [0] 【萎り】
能で,役者が舞台で演ずる泣くしぐさ。顔をうつむけ,てのひらを眼の前にかざす。

しおり

しおり【栞】
a bookmarker;a guide <to> (案内).→英和

しおり

しおり シヲリ [0] 【栞・枝折(り)】
〔動詞「枝折る」の連用形から〕
(1)本の読みかけのところに挟んでしるしとする,細幅の紙片やひも。
(2)案内書。手引き。「旅の―」「英文学研究の―」
(3)山道などで,木の枝を折っておいて道しるべとすること。また,その道しるべ。「―を尋ねつつも登り給ひなまし/今昔 28」
(4)くるわ。城郭。「三の丸―ぎはまで追入りしかども/太閤記」
(5)「枝折り戸」の略。

しおり

しおり シヲリ [0] 【撓・萎】
蕉風俳諧の根本理念の一。作者の心にある哀感が,句または句の余情に自然とあらわれること。蕉風では「しほり」と表記。
→寂(サビ)
→細み
→かるみ

しおりがき

しおりがき シヲリ― [3] 【枝折(り)垣】
竹または木の枝を折ったもので作った粗末な垣。茶室の庭などに用いる。

しおりど

しおりど【枝折戸】
a wicket made of branches and twigs.

しおりど

しおりど シヲリ― [3] 【枝折(り)戸】
(1)竹や木の枝を折って作った簡素な開き戸。
(2)露地の小門の一。丸竹の枠に割り竹を両面から菱目(ヒシメ)に組み付けたもの。菱目の交差部分は蕨縄(ワラビナワ)で結い,門柱には丸太を用いる。
枝折り戸(2)[図]

しおる

しお・る シホル 【霑る】 (動ラ下二)
ぬれる。湿る。「盛りなる桜の,朝露に―・るる心地して/寝覚 1」「涙に袖は―・れつつ/平家 12」

しおる

しお・る シヲル 【撓る・萎る】
■一■ (動ラ四)
(1)痛め苦しめる。痛めつけて弱らせる。「―・りつる野分はやみてしののめの雲にしたがふ秋のむらさめ/風雅(秋下)」
(2)たわめる。しなわせる。「暫く―・りて堅めたる体(スガタ)/太平記 12」
■二■ (動ラ下二)
⇒しおれる

しおる

しお・る シヲル 【責る】 (動ラ四)
〔「撓る」と同源か〕
折檻(セツカン)する。責めさいなむ。「―・り殺してよ/落窪 1」

しおる

しお・る 【枝折る】 (動ラ四)
〔「撓(シオ)る」と同源。「枝折る」は当て字か〕
道しるべのため,木の枝などを折る。「世の憂さに―・らで入りし奥山に/浜松中納言 1」

しおれかえる

しおれかえ・る シヲレカヘル [4] 【萎れ返る】 (動ラ五[四])
ひどく元気がなくなる。「豊崎は急に―・つて/社会百面相(魯庵)」

しおれる

しおれる【萎れる】
droop;→英和
wither;→英和
[気持が]be cast down;be dejected.

しおれる

しお・れる シヲレル [0] 【萎れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しを・る
(1)草木や花が,水分が不足したりして生気を失う。枯れそうになる。「花瓶の花が―・れる」「されど薔薇は既に―・れ/即興詩人(鴎外)」
(2)人が元気を失ってしょんぼりする。「しかられて,―・れている」
(3)濡れる。濡れて弱る。「幾夜我浪に―・れて貴舟川袖に玉ちる物思ふらむ/新古今(恋二)」

しおん

しおん [0] 【子音】
⇒しいん(子音)

しおん

しおん [1][0] 【四恩】
〔仏〕 人がこの世で受ける四種の恩。「心地観経」では国王・父母・衆生(シユジヨウ)・三宝の恩。
→二恩

しおん

しおん [0] 【至恩】
この上なく大きな恩恵。「大義―の万国に卓絶せる/新聞雑誌 24」

しおん

しおん [0] 【私恩】
私情から特定の人に施す恩恵。「―を売る」「―を施し其心を収攬し/日本開化小史(卯吉)」

しおん

しおん [1][0] 【歯音】
(1)上の前歯と舌先の接触または接近によって発音される子音。[t][d][n][θ][ð][s][z]など。前歯(マエバ)音。
(2)中国古代の音韻学で,子音を五種に分類したものの一。上の前歯と舌で調音される音。「心」「邪」「審」「禅」などの子音をさす。

しおん

しおん【歯音】
《音声》a dental (sound).→英和

しおん

しおん【子音】
⇒子音(しいん).

しおん

しおん【紫苑】
《植》an aster.→英和

しおん

しおん [0][1] 【師恩】
先生から受けた恩。

しおん

しおん [1][0] 【紫苑・紫菀】
(1)キク科の多年草。日本・朝鮮・中国・シベリアに分布。観賞用に栽植もされる。茎は高さ約2メートルになり,広披針形の葉を互生。秋,茎頂が分枝し,淡紫色の頭花を多数つける。漢方で根を鎮咳(チンガイ)・鎮静剤とする。鬼の醜草(シコグサ)。[季]秋。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は薄紫,裏は青。また,表は紫,裏は蘇芳(スオウ)。秋に着用。
紫苑(1)[図]

しおんいろ

しおんいろ [0] 【紫苑色】
「紫苑{(2)}」に同じ。

しおんとりょう

しおんとりょう シヲントレウ [4] 【示温塗料】
一定の温度で色が変わる化合物を顔料として含む塗料。サーモ-ペイント。カメレオン塗料。

しか

しか【史家】
a historian.→英和

しか

しか [1][2] 【翅果】
⇒翼果(ヨクカ)

しか

しか【歯科】
dental surgery;dentistry.→英和
‖歯科医 a dentist.歯科医院 a dentist's office.歯科大学 a dental college[university].

しか

しか [1][2] 【賜暇】
官吏などが願い出て休暇を許されること。また,その休暇。

しか

しか 【子夏】
孔門十哲の一人。姓は卜(ボク),名は商,子夏は字(アザナ)。礼の形式を重んじ,礼の精神を重んずる子游(シユウ)の学派と対立。文学に長じた。生没年未詳。

しか

しか 【志賀】
石川県北部,能登半島西岸,羽咋(ハクイ)郡の町。

しか

しか [0][2] 【鹿】
〔古くは「か」といい,「めか(女鹿)」に対して牡鹿を呼んだものという〕
(1)偶蹄目シカ科の哺乳類の総称。体重10キログラム以下から800キログラムまで,多くの種類がみられる。細長い四肢をもつ優美な外形で,枝分かれした大きな角が特徴的。灰色・褐色など体色の変異は大きい。森林・草原からツンドラまで広く分布する。
(2){(1)}のうち特にニホンジカを指す。[季]秋。
(3)遊女の階級の一つで,「囲(カコイ)」の異名。鹿恋(カコヒ)の字を当てるところからいう。「香こそ愛らし梅(=天神)の花,―の起きふししをらしく/浮世草子・元禄太平記」

しか

しか [1][2] 【史科】
歴史に関する科目。また,歴史学科。

しか

しか [1][2] 【史家】
歴史の研究家。歴史家。

しか

しか [1][2] 【疵瑕】
〔「しが」とも〕
欠点。あやまち。瑕疵。「遂に―たることを免るべからず/即興詩人(鴎外)」

しか

しか [1][2] 【四火・四花】
灸穴(キユウケツ)で,背の下部の四点。

しか

しか [1][2] 【四果】
〔仏〕 小乗仏教において,修行によって得られる結果を分類したもの。聖者の位に入った預流(ヨル)果,天界と人間界を往復する一来果,流転することのなくなる不還(フゲン)果,完全な悟りを開く無学果(阿羅漢果)の総称。
→四向

しか

しか (連語)
〔副助詞「し」に係助詞「か」が付いたもの〕
「いつしか」「なにしか」の形で用いられることが多い。「いつ―と霞みわたれる梢どもの,心もとなき中にも/源氏(末摘花)」「あづまぢのさやのなか山なかなかになに―人を思ひそめけむ/古今(恋二)」
〔下にさらに助詞「も」が付いても用いられる。現代語では副詞「いつしか」の中に残存している〕
→いつしか
→なにしか

しか

しか (終助)
〔上代では「しか」であったが,のち「しが」ともいわれるようになった〕
自己の動作に関して望み願う気持ちを表す。「てしか」「にしか」の形で用いられることが多い。…したい。…したいものだ。「まそ鏡見―と思ふ妹(イモ)も逢はぬかも/万葉 2366」「おもふどち春の山辺に打ちむれてそこともいはぬたびねして―/古今(春下)」「伊勢の海に遊ぶあまともなりに―浪かき分けてみるめ潜(カズ)かむ/後撰(恋五)」
〔語源については,過去の助動詞「き」の已然形「しか」からの転,過去の助動詞「き」の連体形「し」に係助詞「か」の付いたものなどの説がある〕

しか

しか 【然・爾】 (副)
(1)そのように。そう。「このころは千年や行きも過ぎぬると我や―思ふ見まく欲りかも/万葉 686」
(2)感動詞的用法。相手の言葉を受けて,あいづちを打ったり,承諾の意を表すとき用いる。そうだ。はい。「生むこと奈何(イカニ)とのりたまへば,伊邪那美命,―善けむと答へたまひき/古事記(上訓)」「童,―,五六たびばかりは見奉りたり,と答ふ/今昔 20」

しか

しか [1] 【糸価】
生糸(キイト)の価格。生糸の相場。

しか

しか【鹿】
a deer;→英和
a stag (雄);→英和
a hind (雌).→英和
〜の肉 venison.→英和
〜の角 an antler.→英和

しか

しか [1][2] 【歯科】
歯の治療や矯正などを行う医学の一分科。「―医師」

しか

しか [1][2] 【詞華・詞花】
詩歌・文章で,巧みに飾って表現した文句。すぐれた詩や文章。詞藻(シソウ)。「―集」

しか

しか [1][2] 【紙価】
紙の値段。また,相場。

しか

しか [1][2] 【紙花】
(1)紙でつくった花。紙の造花。
(2)「死花花(シカバナ)」に同じ。

しか

しか [1][2] 【死火】
〔仏〕
〔すべてが無に帰するところから〕
死を火にたとえた語。

しか

しか (係助)
体言またはそれに準ずるもの,動詞の連体形,形容詞・形容動詞の連用形,格助詞などに付き,下に常に打ち消しの語を伴って用いる。特定の事柄・条件だけを取りあげて,それ以外のものをすべて否定する意を表す。また,「だけしか」の形で一層強い限定の意を表す。「その事を知っているのは彼―いない」「正解者はたった一人だけ―おりませんでした」
〔くだけた言い方では「っきゃ」となることがある。「ぼくがやるっきゃないだろう」〕

しか

しか [1][2] 【師家】
(1)先生の家。
(2)師。先生。しけ。

しか

しか [1][2] 【私家】
(1)自分の家。私宅。
(2)(朝廷や役所に対し)私人の家。また,個人。「―集」

しか

しか [1][2] 【詩家】
詩人。詩客。

しか

しか (助動)
〔過去回想の助動詞「き」の已然形〕
⇒き(助動)

しか

しか [1][2] 【四科】
〔論語(先進)〕
儒学で重んじられる四種の科目。すなわち徳行・言語・政事・文学。

しか

しか [1][2] 【詩歌】
⇒しいか(詩歌)

しか

しか【市価】
the market[current]price.〜が上(下)がる The market rises (falls).〜の変動 market fluctuation.

しか

しか [1][2] 【市価】
市場で売買されるときの商品の値段。

しか

しか [1][2] 【知客】
〔唐音〕
禅寺で,客の接待に当たる僧。

しか

しか [1][2] 【雌花】
⇒めばな(雌花)

しか=あれば

――あれば
そうであるから。「我等,昔をかしし罪により,悪しき身を受けたり。―忍辱の心を思ふともがらにあらず/宇津保(俊蔭)」

しか=の角を蜂(ハチ)が刺す

――の角を蜂(ハチ)が刺す
鹿の角を蜂が刺しても鹿は何も感じないように,いっこうに手ごたえがない。全く平気でいる。蛙(カエル)の面(ツラ)に水。鹿(シシ)の角を蜂が刺す。

しか=はあれど

――はあれど
そうではあるが。しかあれども。

しか=を指(サ)して馬となす

――を指(サ)して馬となす
〔秦の趙高が鹿を二世皇帝に献じて馬であると披露すると,群臣は趙高の権勢をはばかって反対を唱えなかったという「史記(秦始皇本紀)」の故事から〕
自分の権勢をよいことに,矛盾したことを押し通す。また,人を愚弄する。白を黒という。鹿を馬。

しか=を逐(オ)う

――を逐(オ)・う
〔史記(淮陰侯伝)「秦失�其鹿�,天下共逐�之」〕
政権や帝位を得ようとして争う。中原に鹿を逐う。

しか=を逐(オ)う=者

――を逐(オ)う=者(=猟師(リヨウシ))は山を見ず
〔淮南子(説林訓)〕
利益を得ようと熱中する者は,周囲の情勢に気がつかないことのたとえ。

しか=を高める

――を高・める
⇒洛陽(ラクヨウ)の紙価(シカ)を高(タカ)める

しか=言う

――言・う
〔「爾云」「云爾」の訓読み〕
文章末尾などにおき,上述のとおりという意を表す。「理りに因(ヨツ)て―・ふのさ/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

しか∘ず

しか∘ず [2][0] 【如かず】 (連語)
〔動詞「如く」の未然形「しか」に打ち消しの助動詞「ず」が付いたもの。「…にしかず」の形で用いることが多い〕
(1)及ばない。かなわない。「百聞は一見に―∘ず」
(2)それにこしたことはない。…がいちばんだ。「三十六計逃げるに―∘ず」

しかい

しかい【視界】
the field of vision; <come into> view;→英和
<get out of> sight;→英和
visibility.

しかい

しかい【斯界の権威】
an authority on the subject.→英和

しかい

しかい【市会】
a city[municipal]assembly.‖市会議員 a member of the municipal assembly.市会議員選挙 a municipal election.市会議事堂 a city hall.

しかい

しかい【司会する】
preside at[over] <a meeting> ;take the chair.→英和
司会者 the chairman[chairwoman];→英和
the president;→英和
the toastmaster (宴会の);→英和
the master[mistress (女)]of ceremonies <m.c.,M.C.> (テレビなどの).

しかい

しかい【死海】
the Dead Sea.

しかい

しかい 【死海】
〔Dead Sea〕
アラビア半島北部,ヨルダンとイスラエルとの国境にある塩湖。湖面が海面下392メートルにあり,世界で最も低く,排出河川がないため塩分が非常に濃い。ヨルダン川が流入。
死海(水浴)[カラー図版]

しかい

しかい [0] 【司会】 (名)スル
会の進行をつかさどること。また,その人。「座談会で―する」「―者」
〔古代中国で,財政を司った官名〕

しかい

しかい [0] 【視界】
目に見える範囲。視野。「―に入る」「―がきかない」

しかい

しかい【四海】
the whole world.四海同胞 universal brotherhood.

しかい

しかい [0][1][2] 【四界】
(1)〔群書拾唾〕
天界・地界・水界・陽界の総称。
(2)〔倶舎論〕
地・水・火・風の四大の称。

しかい

しかい [0][2] 【市会】
(1)旧制で,市に置かれた議会。
(2)「市議会」の略。「―議員」

しかい

しかい [0] 【死灰】
(1)火の気のなくなった灰。
(2)生気のないもの。「頭(コウベ)を垂れて,―の如く控へ/高野聖(鏡花)」

しかい

しかい [0] 【尸解】
道家の術で,仙術を心得た者が肉体を残して,魂魄(コンパク)だけ抜け出る術。

しかい

しかい [0][1] 【詞海】
詩文の語彙(ゴイ)の豊富なことを広大な海にたとえていう語。「汪洋たる―想海の何処に漂ふとも/思出の記(蘆花)」

しかい

しかい [0] 【斯界】
この社会。この方面。この専門の筋。「―のために尽くす」「―の権威」

しかい

しかい シクワ― [2] 【歯科医】
歯科医師のこと。

しかい

しかい [2] 【四海】
(1)四方の海。
(2)国内。天下。世の中。また,世界。「征夷将軍の跡を継がしめ以て―に号令せり/日本開化小史(卯吉)」
(3)〔仏〕 須弥山(シユミセン)を四方から取りまく海。

しかい=復(マタ)燃ゆ

――復(マタ)燃ゆ
〔史記(韓長孺伝)〕
一度勢いを失ったものが,再び盛んになる。一度落着した事柄がまた起こる。

しかい=波静か

――波静か
〔宋の楊万里の語〕
天下がよく治まって泰平なこと。また,国の内外が平和なこと。

しかいう

しかい・う 【爾云・云爾】
⇒「しか(然)」の句項目

しかいけいてい

しかいけいてい [2][1] 【四海兄弟】
〔論語(顔淵)「四海之内皆兄弟也」〕
世界の人々が親しみあうこと皆兄弟のごときであるべきだ,という意。四海同胞。

しかいし

しかいし シクワ― [3] 【歯科医師】
歯科医師法に基づき,歯の病気の予防・治療をする者。歯科医。歯医者。

しかいしょうせつ

しかいしょうせつ シクワイセウセツ [4] 【志怪小説】
中国,魏(ギ)・晋(シン)・六朝(リクチヨウ)時代の怪異のことを述べた小説。東晋の干宝(カンポウ)の「捜神記(ソウジンキ)」など。

しかいだん

しかいだん [2] 【四戒壇】
三戒壇に,延暦寺の円頓(エンドン)戒壇を加えた,四つの戒壇。四所戒壇。
→三戒壇

しかいどうほう

しかいどうほう [2] 【四海同胞】
⇒四海兄弟(ケイテイ)

しかいなみ

しかいなみ [2] 【四海波】
祝儀用に謡う,謡曲「高砂」の一節「四海波静かにて,国も治まる時つ風,君の恵みぞありがたき」の部分の通称。

しかいもんじょ

しかいもんじょ [4] 【死海文書】
1947年以来数回にわたり死海北西岸のクムランその他の洞穴から発見された多数のヘブライ語・アラム語・ギリシャ語古文書の総称。旧約聖書の研究やキリスト教成立前後のユダヤ教の姿を知る上で重要な資料。死海写本。

しかうら

しかうら [0] 【鹿占】
古代の占法の一。鹿の肩の骨を焼き,その割れ目の形状で吉凶を占う法。
→太占(フトマニ)

しかえいせいし

しかえいせいし シクワヱイセイシ [5] 【歯科衛生士】
歯科衛生士法に基づき,歯科疾患の予防・衛生指導などを行なって歯科医師を補助する者。

しかえし

しかえし【仕返し】
revenge;→英和
retaliation.〜する revenge oneself[be revenged] <on a person for a thing> ;retaliate <on a person> ;→英和
give tit for tat;get even <with> .

しかえし

しかえし [0] 【仕返し】 (名)スル
ひどい目にあわされた相手に報復すること。復讐。「将棋で碁の―をする」

しかえす

しかえ・す [2][3] 【仕返す】 (動サ五[四])
(1)しかえしをする。報復する。「―・す気はない」
(2)改めてやり直す。しなおす。「何とぞ今一たび商売―・せ/浮世草子・胸算用 1」

しかえる

しか・える [3][2] 【仕替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 しか・ふ
(1)やり直す。新しく作りかえる。「机ノ足ヲ―・エル/ヘボン(三版)」「大声に叱つて,―・へる間もあらせず/あひびき(四迷)」
(2)江戸時代,遊女がつとめ先をかわる。「出る事も成らず,其上此郭へ―・へられ/歌舞伎・幼稚子敵討」

しかかくげん

しかかくげん [3][4] 【四箇格言】
日蓮が他宗を邪宗だとして唱えた,念仏無間・禅天魔・真言亡国・律国賊の四句。

しかかり

しかかり [0] 【仕掛(か)り・仕懸(か)り】
(1)仕事のし始め。とりかかり。
(2)仕事の途中であること。

しかかりひん

しかかりひん [0] 【仕掛(か)り品】
製造中でまだ完成していない物品。仕掛け品。

しかかる

しかか・る [3] 【仕掛(か)る・仕懸(か)る】 (動ラ五[四])
(1)し始める。とりかかる。「外出の支度を―・る」
(2)仕事の途中である。「―・った仕事」

しかがみ

しかがみ [2] 【四鏡】
⇒しきょう(四鏡)

しかがわ

しかがわ [0] 【鹿皮・鹿革】
鹿の毛皮。また,鹿のなめしがわ。

しかぎこうし

しかぎこうし シクワ― [4] 【歯科技工士】
歯科技工士法に基づき,義歯・歯冠・充填(ジユウテン)物などを作製・加工して歯科医師を補助する者。

しかく

しかく [0] 【詩格】
(1)詩を作る規則。詩の法則。
(2)詩の風格・品位。

しかく

しかく【刺客(の手にかかる)】
(fall a victim to) an assassin.→英和

しかく

しかく【四角】
a square.→英和
〜な square.〜張る be formal;stand on ceremony.

しかく

しかく【死角】
<be in> the dead angle.

しかく

しかく【資格】
capacity;→英和
qualification;→英和
competence;right;→英和
claim.→英和
〜がある(ない) be (un)qualified[(in)competent] <for> .〜を与える(失う) qualify (be disqualified);→英和
entitle.→英和
…の〜で in the capacity of….‖資格試験 a qualifying examination.資格審査 screening (test);an examination of qualifications.資格喪失 disqualification.有資格者 a qualified[competent]person.

しかく

しかく【視角】
the visual angle;a viewpoint (見地).→英和

しかく

しかく [2] 【然く・爾く】 (副)
〔古くは漢文訓読に用いられた語〕
そのように。そんなに。「―平気な男も時々は歓楽の飽満に疲労して/門(漱石)」

しかく

しかく [0] 【詩客】
詩を作る人。詩人。

しかく

しかく [0] 【視覚】
外界からの光を刺激として生じる感覚。ヒトでは光が目の網膜を刺激し,そこに生じた神経興奮が大脳の視覚野に伝えられたときに生じる。明暗覚・色覚・形態覚・運動覚を含む。視感。
〔sight の訳語〕

しかく

しかく [0] 【資格】
(1)あることをする場合の,その人の立場や地位。「個人の―で発言する」「どういう―で参加したのか」
(2)一定のことを行うために必要とされる条件や能力。「教員の―をとる」「議員の―を失う」「―を欠く」「受験―」

しかく

しかく [0] 【視角】
目と物体の両端を結んだ二直線のなす角の大きさ。この角度が大きいと物が大きく見える。

しかく

しかく [0] 【始覚】
〔仏〕 教法を聞き,また自らの努力によって,初めて迷いを去り悟りを開くこと。
→本覚(ホンガク)

しかく

しかく [0] 【刺客】
暗殺をする人。しきゃく。せっかく。「―をさしむける」

しかく

しかく [0] 【死角】
(1)銃砲の射程内にあるが,地形や構造物などのため,あるいは銃砲自体の構造のため,射撃できない区域。
(2)ある角度から見ることができない範囲。ある位置・立場からは観察できない箇所。

しかく

しかく [0] 【詞客】
詩歌・文章を作る人。文人。

しかく

しかく [3] 【四角】 (名・形動)[文]ナリ
(1)正方形・長方形など四隅に角(カド)のある形。また,そのさま。「―な机」「真―」
(2)態度などの折り目正しいこと。また,真面目すぎて堅苦しいさま。「あまり―な事をいうな」「―に堅くろしく,すはつて見ても何とやら/当世書生気質(逍遥)」

しかく

しかく【視覚】
(the sense of) sight;→英和
vision.→英和
視覚教育 visual education.

しかく=な文字(モジ)

――な文字(モジ)
角ばった文字。仮名に対して,漢字のこと。「祖父は―をば読んだ人でござんす/にごりえ(一葉)」

しかくい

しかくい [3] 【四角藺】
カヤツリグサ科の多年草。山中の湿地に自生。茎は四角柱状で,根茎から直立して株となり,高さ約30センチメートル。葉は退化して鞘(サヤ)となる。夏から秋にかけ,茎頂に淡褐色の小穂を一個つける。

しかくい

しかく・い [0][3] 【四角い】 (形)
〔「四角」を形容詞化した語〕
四角な形をしている。「―・く切る」

しかくがた

しかくがた [0] 【視覚型】
ものを覚えたり,思い出したり,考えたりするときに,それらを視覚的に行うタイプ。

しかくき

しかくき [3][2] 【視覚器】
光刺激を受容する器官。視細胞が体表に散在するものから,集まって網膜となり目を形成するものまである。視覚器官。視器。光受容器。

しかくけい

しかくけい [2][3] 【四角形】
四つの直線で囲まれた平面図形。
→四辺形

しかくげいじゅつ

しかくげいじゅつ [4] 【視覚芸術】
絵や彫刻など,視覚を介して鑑賞される芸術。造形芸術。空間芸術。

しかくげんご

しかくげんご [4] 【視覚言語】
視覚を通じて情報を伝達するはたらきをもつもの。手話・象徴図形・標識など。

しかくごうま

しかくごうま [4] 【四角号碼】
〔「号碼」は番号の意〕
中国の王雲五の考案した漢字検索法で,字の四隅の形によって〇から九までの番号を定め,漢字を左上・右上・左下・右下の順の四桁の数で表し,その順に配列するもの。

しかくしきょうのまつり

しかくしきょうのまつり 【四角四境の祭(り)】
陰陽(オンヨウ)道で,疫神を追い払うため,病人の家の四隅,国の四方の境界などで行なった祭祀(サイシ)。また,朝廷で行なった鎮火祭と道饗(ミチアエ)の祭り。四境祭。

しかくしけん

しかくしけん [5][4] 【資格試験】
あることをするための資格を満たしているかどうかを調べる試験。

しかくしめん

しかくしめん [4] 【四角四面】
(1)真四角なこと。「―のやぐら」
(2)態度などの折り目正しいこと。また,真面目過ぎて堅苦しいこと。「―の応対」「お勢の前ではいつも―に喰ひしばつて/浮雲(四迷)」

しかくしょうがい

しかくしょうがい [4] 【視覚障害】
視覚機能が永続的に低下している状態。視野障害・視力障害などがある。「―者」

しかくすい

しかくすい [3] 【四角錐】
底面が四角形の角錐。

しかくだけ

しかくだけ [3] 【四角竹】
⇒四方竹(シホウチク)

しかくちゅう

しかくちゅう [3] 【四角柱】
底面が四角形の角柱。

しかくちゅうすう

しかくちゅうすう [4] 【視覚中枢】
視覚に関与する神経中枢。大脳皮質の左右後頭葉にある。

しかくにんよう

しかくにんよう [4] 【資格任用】
一定の資格を持つ人だけを任用すること。

しかくはっぽう

しかくはっぽう 【四角八方】
あらゆる方面。四方八方。「忽に―へ逃げ散ず/太平記 5」

しかくばる

しかくば・る [4] 【四角張る】 (動ラ五[四])
(1)四角形をしている。角張る。「―・った顔」
(2)堅苦しい態度をとる。きまじめな考え方をする。「真摯(マジメ)に―・つて/社会百面相(魯庵)」

しかくまめ

しかくまめ [3] 【四角豆】
マメ科のつる性一年草。熱帯アジア原産。莢(サヤ)は長さ10〜30センチメートルで,断面は四角形。若い莢を食用とするが,茎葉・花・塊根も食べられる。

しかくや

しかくや [3] 【視覚野】
大脳皮質のうちで視覚に直接関係のある部分。後頭葉にある。視覚領。視領。

しかけ

しかけ [0] 【仕掛(け)・仕懸(け)】
(1)やりかけであること。「―の仕事」
(2)他に対して働きかけること。しかけること。「相手の―を待つ」
(3)物事をある目的に合わせて,作りこしらえること。
 (ア)装置。からくり。しくみ。「種も―もございません」「最後でどんでん返しになる―の映画」
 (イ)釣りで,目的とする魚に応じて幹糸(ミキイト)・鉤素(ハリス)・釣り針・おもりなどを組み合わせて仕立てたもの。
 (ウ)「仕掛け花火」の略。
(4)打掛・掻取(カイドリ)の称。「この―を斯う着なましてね/人情本・梅美婦禰 5」
(5)やり方。かけひき。「両人共に此善吉―を見ならへ/浮世草子・一代男 4」
(6)ごまかし。「銭は―でやりました/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」
(7)用意。準備。特に食事などの用意。「朝の―をしねえぢやあならねえ/人情本・英対暖語」

しかけ

しかけ【仕掛】
<make> a contrivance[device];a mechanism;→英和
a scale (規模).→英和
‖仕掛花火 set fireworks.大仕掛(に) (on) a large scale.電気(バネ)仕掛 an electric (a spring) device.

しかけはなび

しかけはなび [4] 【仕掛(け)花火】
地上に装置をして,種々の形や文字が現れるように作った花火。しかけ。[季]秋。

しかけひん

しかけひん [0] 【仕掛(け)品】
「仕掛(シカ)かり品(ヒン)」に同じ。

しかけぶんこ

しかけぶんこ [4] 【仕掛(け)文庫】
江戸深川の遊里で,遊女の着替えなどを入れて持ち運ぶのに用いた手箱。

しかけもの

しかけもの 【仕掛(け)者】
(1)たくらみをして人をだます者。「借銭の宿にも,様々の―有り。油断する事なかれ/浮世草子・永代蔵 5」
(2)色仕掛けで男をだまし,金などをとる女。「又同じ姿にて,各別の―あり/浮世草子・織留 6」

しかけもの

しかけもの [0] 【仕掛(け)物】
特殊な仕掛けのしてある物。特に演劇などで,舞台効果をあげるため仕掛けのしてある大道具・小道具・衣装・鬘(カツラ)の類。

しかける

しかける【仕掛ける】
(1) begin;→英和
start;→英和
commence;→英和
set about.(2)[挑む]challenge;→英和
fasten <a quarrel on> .→英和
(3)[取りつける]lay;→英和
set up.話を〜 speak[address oneself]to <a person> .

しかける

しか・ける [3] 【仕掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しか・く
(1)他人に対して,自分の方から積極的に動作・作用を向ける。攻勢に出る。「喧嘩(ケンカ)を―・ける」「うしをくひてゐるきやくにはなしを―・ける/安愚楽鍋(魯文)」
(2)装置を取り付ける。また,装置をセットする。しかけをする。「目覚まし時計を―・ける」「わなを―・ける」
(3)し始める。また,ある動作を始めてその途中である。「挨拶を―・けて気付いた」
(4)煮たきするために,鍋(ナベ)・釜(カマ)などを火にかける。また,その準備をしておく。「ご飯を―・ける」「是からおかゆを―・けう/浄瑠璃・先代萩」
(5)浴びせる。注ぎかける。ひっかける。「烏のとびて通りけるがゑどを―・けけるを/宇治拾遺 2」
(6)押し寄せる。押しかける。「今夜は何でも家へ―・けて,引つ剥いで行かにやあなりませぬのさ/歌舞伎・都鳥廓白浪」

しかざる

しかざる [0] 【鹿猿】
広島県宮島特産の玩具。土焼き製で,座った鹿の尾の上に猿が乗ったもの。

しかざん

しかざん【死火山】
an extinct volcano.

しかざん

しかざん [2] 【死火山】
有史時代にはいって以来,一度も噴火していない火山。大山(ダイセン)など。
→活火山
→休火山

しかし

しかし シクワ― [2] 【私窩子】
淫売(インバイ)婦。私娼(シシヨウ)。

しかし

しかし【然し】
but;→英和
however;→英和
nevertheless;→英和
still;→英和
and yet.

しかし

しかし [2] 【然し・併し】 (接続)
(1)前に述べたことや相手の判断と対立する事柄を話しだすときに用いる。そうではあるが。けれども。だが。「天気は悪い。―,出発する」「実験は成功した。―,喜んではいられない」「『絶対彼が犯人だ』『―,証拠はあるか』」「面倒くさいが,―そうもいっていられまい」
(2)前に述べたことを受けつつ,話題を転ずるときに用いる。それはそれとして。「よく会社をやめる決心がついたね。―これからどうするつもりだい」
(3)感動を込めて述べ始めるときに用いる。それにしても。「―,豪荘な邸宅だなあ」

しかしか

しかしか 【然然】 (感)
〔「しか」を重ねた語〕
そうそう。そのとおり。「―,さはべりし事也/大鏡(序)」

しかしか

しかしか 【確確】 (副)
(1)はっきりとしているさま。しっかりと。「いかにも腹の立つやうにて,返事も―し給はず/仮名草子・竹斎」
(2)物事がはかばかしく進むさま。「気色も―はかどらねど/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

しかしき

しかしき [2] 【四家式】
⇒和歌四式(ワカシシキ)

しかしちろん

しかしちろん 【紫家七論】
評論。一冊。安藤為章著。1703年成立。紫式部の人間像,源氏物語の成立および内容を七項目にわたって論じた書。著作動機などに関する旧説を批判・是正。紫女七論。源氏物語七論。

しかして

しかして [2] 【然して・而して】 (接続)
〔副詞「しか」に動詞「す」の連用形「し」,助詞「て」の付いた語〕
そうして。こうして。それから。文章に用いる。「大いに破壊して―改修せざるべからざるもの多々あるなり/偽悪醜日本人(雪嶺)」

しかしながら

しかしながら [4] 【然し乍ら・併し乍ら】
■一■ (接続)
そうではあるが。だが。しかし。主に文章や演説で用いる。「彼は未熟であるかもしれない。―前途は洋々としている」
■二■ (副)
〔漢文訓読に用いられた語〕
(1)そっくりそのまま。すべて。ことごとく。「願はくは天の下の―衆生皆解脱を蒙らむ/日本書紀(欽明訓)」「位をつぎ国を治めたまふことは,―天照大神・正八幡宮の御はからひなり/保元(上)」
(2)つまるところ。要するに。結局。「人のために恨みをのこすは,―,我身のためにてこそありけれ/宇治拾遺 11」

しかしゅう

しかしゅう シクワシフ [2] 【詞華集・詞花集】
(1)美しい詩歌や文を集めたもの。アンソロジー。
(2)「詞花和歌集」の略。

しかしゅう

しかしゅう [2] 【私家集】
個人の歌集。主に江戸時代以前までのものをいう。自撰・他撰ともにあり,形態も部類・編年・雑纂とさまざま。家の集。家集。

しかじ

しかじ 【如かじ】 (連語)
〔動詞「如く」の未然形「しか」に打ち消しの推量の助動詞「じ」の付いたもの〕
(1)…に及ばないであろう。…に越したことはあるまい。「何事にもまことありて,人を分かずうやうやしく,言葉すくなからんには―/徒然 233」
(2)(副詞的に用いて)いっそのこと。確かに。「その攻めをかうむらんよりは,―,御調物を奉るべし/仮名草子・伊曾保物語」

しかじか

しかじか [2][0] 【然然・云云】 (副)
繰り返して言ったり,詳しく言ったりする必要のないとき,その代わりに使う語。かくかく。これこれ。うんぬん。「―の理由によると明記せよ」「返書の旨趣を―と語り/近世紀聞(延房)」

しかじか

しかじか【然々】
so and so;and so on[forth].〜の such and such <a day> .

しかじゅう

しかじゅう [2] 【死荷重】
外部からかかる重さを除外した,構造物自体の重さ。
⇔活荷重(カツカジユウ)

しかすがに

しかすがに (副)
〔副詞「しか」に,動詞「す」,助詞「がに」が付いたもの〕
そうはいうものの。「三島野に霞たなびき―昨日も今日も雪は降りつつ/万葉 4079」

しかすがのわたり

しかすがのわたり 【然菅の渡り】
三河国の飽海川(現在の豊川)河口近くにあった渡し場。((歌枕))「をしむともなき物ゆゑに―と聞けばただならぬかな/拾遺(別)」

しかた

しかた【仕方】
a method;→英和
a way;→英和
a resource (方策);→英和
a means (手段).→英和
〜なく reluctantly;→英和
unwillingly.→英和
〜なく…する be obliged to do.〜がない cannot help <it,doing> ;have no choice <but to do> ;There is no help for it[no other choice].…したくて〜がない be anxious <to do> ;be dying <to do> .

しかた

しかた [0] 【仕方】
(1)物事をする方法。やりかた。手段。「話の―」「運転の―」
(2)振る舞い。しうち。「礼を欠く―」
(3)身振りや手まね。「五月乙女(サオトメ)に―望まんしのぶ摺(芭蕉)/雪満呂気」

しかた

しかた 【志方】
姓氏の一。

しかた=が無い

――が無・い
「仕方無い」に同じ。

しかたない

しかたな・い [4] 【仕方無い】 (形)[文]ク しかたな・し
(1)する手段・方法がない。「―・い,あきらめよう」「そうするしか―・かった」
(2)どうにもならない。困ったものだ。「後悔しても―・い」「―・い奴だ」
(3)やむをえない。「天災だから―・い」「起こってしまったことは―・い」「電車が出てしまったので―・く歩いた」
(4)たえがたい。がまんできない。「腹が減って―・い」「いやでいやで―・い」
→仕方無し

しかたなし

しかたなし [4] 【仕方無し】
どうにもしようがないこと。やむをえないこと。「職がなく―(に)家の手伝いをしていた」

しかたのう

しかたのう [3] 【仕方能】
江戸時代,社寺の境内などで能のまねを演じた見世物。

しかたばなし

しかたばなし [4] 【仕方話・仕方噺】
身振り・手振りをまじえた話。特に落語で,身振りの加わるもの。

しかたまい

しかたまい [0] 【仕方舞】
ものまねの所作を主体とした舞。江戸初期には,これを表芸とした芝居が京都にあった。「大晦日(オオツゴモリ)に無用の―/浮世草子・胸算用 3」

しかたますぞう

しかたますぞう 【志方益三】
(1895-1964) 化学者。東京生まれ。京大教授・名大教授。ヘイロウスキーとともにポーラログラフィーを創案,電気化学の研究に貢献。

しかっけい

しかっけい シカク― [2] 【四角形】
⇒しかくけい(四角形)

しかつ

しかつ [0] 【止渇】
口の渇きを止めること。「―剤」

しかつ

しかつ 【師勝】
愛知県北西部,春日井郡の町。名古屋の北に接する。近郊農業地域だが,近年は住宅地化。

しかつ

しかつ [0] 【死活】 (名)スル
死ぬことと生きること。死ぬか生きるか。「子の暴言をして―せしむるは唯だ余の短銃/花柳春話(純一郎)」

しかつべまがお

しかつべまがお 【鹿都部真顔】
(1753-1829) 江戸後期の狂歌師・黄表紙作者。本名,北川嘉兵衛。別号,鹿杖山人・狂歌堂・恋川好町など。江戸数寄屋橋外の大家(差配人)の子。戯文を恋川春町,狂歌を大田南畝に学ぶ。作「元利安売鋸商内(ガンリヤスリノコギリアキナイ)」など。

しかつべらしい

しかつべらし・い [6] (形)[文]シク しかつべら・し
〔「然りつべくあらし」の転か。近世以降の語〕
「しかつめらしい」に同じ。「折目正敷(タダシク)居すまつて,―・く思ひのたけを言い出ださうとすれば/浮雲(四迷)」

しかつめがお

しかつめがお [0] 【しかつめ顔】
もったいぶった顔つき。まじめくさった顔つき。「―で応対する」

しかつめらしい

しかつめらし・い [6] (形)[文]シク しかつめら・し
〔「しかつべらしい」の転。「鹿爪らしい」とも当てる〕
(1)まじめくさっていて,堅苦しい感じがする。もったいぶっている。「―・い顔つきで挨拶をする」
(2)いかにも道理にかなっている様子だ。もっともらしい。「―・い話」「女房(カミサン)も粘つこい口調で―・く説いた/微光(白鳥)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

しかつめらしい

しかつめらしい
formal;→英和
ceremonious;→英和
grave;→英和
serious.→英和

しかつめ顔

しかつめがお [0] 【しかつめ顔】
もったいぶった顔つき。まじめくさった顔つき。「―で応対する」

しかつもんだい

しかつもんだい [4] 【死活問題】
死ぬか生きるかにかかわるような重大な問題。

しかつもんだい

しかつもんだい【死活問題】
a matter of life and death;a question of vital importance.

しかと

しかと [2][1] 【確と】 (副)
(1)はっきりしているさま。確かであるさま。「―そうか」「―心得た」
(2)しっかりと。かたく。「刀を―握る」「八重にも十重にも折たる儘帯の間へ―納め/緑簑談(南翠)」
(3)すき間のないさま。びっしりと。「その国のなにがし,それがしと名のつて,廻廊に―並みゐたり/太平記 3」

しかと

しかと【確と】
[確かに]certainly;→英和
definitely;exactly;clearly;[堅く]firmly;tight(ly).→英和

しかとする

しかと・する [0] (動サ変)
〔「鹿(シカ)の十(トオ)」で,花札の十月の絵柄の鹿が横を向いているからという〕
無視することを俗にいう語。

しかどう

しかどう シクワダウ 【至花道】
能楽論書。一冊。世阿弥著。1420年成立。五か条に分かれ,二曲三体・無主風・皮肉骨など,花に至るための習道について論ずる。

しかな

しかな (連語)
〔終助詞「しか」に感動の終助詞「な」の付いたもの。「しがな」とも〕
自己の動作に関して望み願う気持ちを表す。「てしかな」「にしかな」の形で用いられることが多い。…したいものだ。…したいなあ。「みみなしの山のくちなし得て―/古今(雑体)」「いかで鳥の声も聞こえざらむ山にこもりに―/宇津保(俊蔭)」

しかねない

しかねない【仕兼ねない】
make no scruple of doing;be capable of any <crime> .

しかねる

しか・ねる [3] 【為兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 しか・ぬ
(1)することがむずかしい。また,「できない」を婉曲にいう語。「賛同―・ねる」「ご質問には,お答え―・ねます」
(2)「しかねない」の形で,普通ならやりそうもないことをしそうだ,の意を表す。やりかねない。「彼なら―・ねない」

しかねる

しかねる【仕兼ねる】
cannot <do> ;→英和
be unable <to do> ;hesitate <to do> (ためらう).→英和

しかの

しかの 【鹿野】
姓氏の一。

しかのうら

しかのうら 【志賀浦】
福岡市志賀島付近の浦。((歌枕))「―にいざりする海人家人(イエビト)の/万葉 3653」

しかのしま

しかのしま 【志賀島】
福岡市北部,博多湾上にある陸繋島。海ノ中道で本土と連絡する。古来,大陸との交通の要地。志賀海神社など史跡が多く1784年には金印「漢委奴国王(カンノワノナノコクオウ)」を出土。しかしま。((歌枕))「みよや人―へと急げどもかのこまだらに波で立つめる/重之集」

しかのその

しかのその 【鹿の苑】
鹿野苑(ロクヤオン)を訓読みした語。「―鷲の峰の深き御法(ミノリ)をさとるにしもあらず/千載(序)」

しかのつのきり

しかのつのきり [0] 【鹿の角切り】
奈良の春日神社の神鹿(シンロク)の角を切り落とす行事。現在は,一〇月下旬〜一一月上旬に行われている。角切り。[季]秋。

しかのぶざえもん

しかのぶざえもん 【鹿野武左衛門】
(1649-1699) 江戸落語の祖。大坂の人。仕方噺(シカタバナシ)を得意とした。その著「鹿の巻筆」の一話が流言のもとと見なされ江戸落語は衰微した。

しかのほうよう

しかのほうよう 【四箇の法要】
〔仏〕 大法会の際,偈(ゲ)を唱えながら行う四つの儀式。梵唄(ボンバイ)・散華(サンゲ)・梵音(ボンノン)・錫杖(シヤクジヨウ)のこと。四箇法要。

しかのまきふで

しかのまきふで 【鹿の巻筆】
咄本。五冊。鹿野武左衛門作。1686年刊。三九話のかなり長文の笑話を収める。歌舞伎関係に取材した話が多い。

しかのみならず

しかのみならず [5][2] 【加之】 (接続)
〔副詞「しか」に助詞「のみ」,助動詞「なり」の未然形「なら」,助動詞「ず」の付いた語。主として漢文訓読体に用いられた〕
そればかりでなく。その上。「情勢は少しも好転しなかった。―,新たな困難が生じた」「車室の構造は堅牢…―列車毎に強梗の遏転(ハドメ)器を備へたれば/八十日間世界一周(忠之助)」

しかばかり

しかばかり 【然許り】 (副)
これほどまでに。そんなにまで。「―ちぎりしものを/和泉式部日記」

しかばな

しかばな シクワ― [2] 【死花花・紙花花】
葬具の一。細かく鋏(ハサミ)を入れた紙を竹串(タケグシ)などに巻きつけたもの。紙花(シカ)。

しかばね

しかばね [0] 【屍・尸】
〔「しにかばね」の意〕
(1)死んだ人の体。死骸(シガイ)。かばね。「生ける―」
(2)「尸冠(シカバネカンムリ)」に同じ。

しかばね

しかばね【屍】
a <living> corpse;→英和
a carcass (獣の).→英和
〜を戦場に曝す fall in battle.

しかばね=に鞭(ムチ)打つ

――に鞭(ムチ)打・つ
死んだ人の悪口を言う。死屍(シシ)に鞭打つ。

しかばね=を晒(サラ)す

――を晒(サラ)・す
野外で死に,弔われずに放置される。

しかばねかんむり

しかばねかんむり [5] 【尸冠】
漢字の冠の一。「屍」「届」などの「尸」。人に関する文字を作る。かばね。しかばね。

しかばん

しかばん [0] 【私家版】
個人が営利を目的とせずに発行して,狭い範囲に配布する書籍。私版。自家版。

しかぶえ

しかぶえ [0][3] 【鹿笛】
鹿の鳴く声に似た音を出す笛。猟師が鹿を誘うために用いる。ししぶえ。

しかま

しかま 【飾磨】
姫路市南部の地名。古くからの播磨灘の要港。今,播磨工業地域の一部。((歌枕))「播磨(ハリマ)なる―に染むるあながちに人を恋しと思ふころかな/詞花(恋上)」

しかまのかち

しかまのかち 【飾磨の褐】
飾磨地方で産する染料。藍色または褐色。また,その色に染めた布。飾磨紺(シカマゴウ)。

しかみ

しかみ [0] 【獅噛】
(1)獅子の頭を模様化した装飾。兜(カブト)の目庇(マビサシ)の上や火鉢の脚などに飾りとして用いる。
(2)「獅噛火鉢」の略。

しかみ

しかみ [0] 【顰】
〔動詞「顰む」の連用形から〕
(1)日本建築で,木鼻などのえぐれた部分。
(2)能面の一。口を開き,牙(キバ)を表した恐ろしい形相の能面。悪鬼・妖怪などに用いる。
(3)模様・細工物などで,顔をしかめた鬼や獅子の面。
顰(2)[図]

しかみせん

しかみせん [0] 【顰銭】
江戸時代,質の悪い銭貨。しかみぜに。

しかみづら

しかみづら [0] 【顰面】
「顰(シカ)めっ面(ツラ)」に同じ。

しかみのかぶと

しかみのかぶと 【獅噛の兜】
獅噛の前立(マエダテ)を打った兜。

しかみひばち

しかみひばち [4] 【獅噛火鉢】
脚に獅噛がついている金属製の円形の火鉢。

しかむ

しか・む [0] 【顰む】
■一■ (動マ四)
眉の辺りにしわがよって,不機嫌な表情になる。しわむ。「男等の―・みたる顔付を見るに/即興詩人(鴎外)」「鼻と眉とが集つて―・うだぞ/史記抄 11」
■二■ (動マ下二)
⇒しかめる

しかめっつら

しかめっつら [0] 【顰めっ面】
不快そうに眉や額の辺りにしわを寄せた顔。渋面(ジユウメン)。「―をする」

しかめつら

しかめつら [0] 【顰め面】
〔「しかめづら」とも〕
「顰(シカ)めっ面(ツラ)」に同じ。「憎々しく―をして/二人女房(紅葉)」

しかめつら

しかめつら【顰め面】
a wry face;a grimace.→英和

しかめる

しか・める [3][0] 【顰める】 (動マ下一)[文]マ下二 しか・む
(不快などの気持ちを表して)眉の辺りや額にしわを寄せる。「歯の痛みに顔を―・める」

しかめる

しかめる【顔を顰める】
frown[scowl] <at,on> ;→英和
make a wry face;knit the brows.顔を顰めて with a frown;with knitted brows.

しかも

しかも (連語)
〔終助詞「しか」に感動の終助詞「も」の付いたもの〕
自己の動作に関して望み願う気持ちを表す。「てしかも」の形で用いられることが多い。…したいものだ。…したいなあ。「なかなかに人とあらずは酒壺になりにて―酒にしみなむ/万葉 343」

しかも

しかも [2] 【然も・而も】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
前述の事柄にさらに後述の事柄がつけ加わる意を表す。その上に。さらに。「最初で,―最後の機会」「さんざん待たせて,―平然としている」「彼様(アンナ)猥褻な席に連つてゐる。…―一所に成つて巫山戯(フザケ)てゐる/浮雲(四迷)」

しかも

しかも【然も】
[その上]moreover;→英和
besides;→英和
also;→英和
too;→英和
and that;into the bargain;→英和
[にもかかわらず]and yet;for all that.

しかよせ

しかよせ [0] 【鹿寄せ】
奈良の春日大社で,鹿の角切りのために柵(サク)の中に鹿を追い込むこと。[季]秋。

しからしめる

しからし・める [5] 【然らしめる】 (動マ下一)[文]マ下二 しからし・む
そういう結果・状態にさせる。そのようにさせる。「時勢の―・めるところだ」

しからずば

しからずば [3] 【然らずば】 (接続)
〔「しからずは」の転〕
そうでなければ。さもなくば。しからずんば。「『吾に自由を与へよ,―死を与へよ』と叫むだり/思出の記(蘆花)」

しからずんば

しからずんば [4] 【然らずんば】 (接続)
「しからずば」の転。

しからば

しからば [2] 【然らば】
■一■ (接続)
(1)前述の事柄を仮定した場合に生ずる事柄を後述する。多く文章に使う。もしそうならば。それなら。「スポーツは単なる闘争ではない。―,その目的は何か」
(2)前述の事柄を理由として,その結果もたらされる事柄を後述する。そうであるから。それだから。「我,今この大海を飲みつくすべし。―,一いちに大海に流れ入る所の河を,ことごとく堰きとめ給へ/仮名草子・伊曾保物語」
■二■ (感)
別れの挨拶に用いる語。さようなら。「―御免」「『や,―』『はい,さやうなら』/滑稽本・浮世風呂 4」

しからみぞうし

しからみぞうし 【しからみ草紙】
文芸雑誌。1889年(明治22)創刊,94年廃刊。全五九冊。森鴎外の啓蒙的評論を中心に,小金井貴美子の翻訳,幸田露伴・尾崎紅葉・斎藤緑雨・与謝野鉄幹らの作品を載せる。後身に「めさまし草」がある。しがらみぞうし。

しからみ草紙

しからみぞうし 【しからみ草紙】
文芸雑誌。1889年(明治22)創刊,94年廃刊。全五九冊。森鴎外の啓蒙的評論を中心に,小金井貴美子の翻訳,幸田露伴・尾崎紅葉・斎藤緑雨・与謝野鉄幹らの作品を載せる。後身に「めさまし草」がある。しがらみぞうし。

しかり

しか・り [2] 【然り】 (動ラ変)
〔「しかあり」の転〕
そうである。そのようである。そのとおりである。「人類の国家を造る,故なくして―・るにあらず/真善美日本人(雪嶺)」「人皆か我(ア)のみや―・る/万葉 892」
〔現在,終止形を「そうだ」「そのとおり」の意で,感動詞的に使うことがある。「『我我は立ち上がらねばならぬ』『―・り』」〕

しかり

しかり [0] 【叱り・呵り】
(1)(「おしかり」の形で)しかること。「きついお―を受けた」
(2)江戸時代,庶民に科した最も軽い刑。奉行が白州(シラス)に呼び出し,その罪を叱るだけにとどめたもの。やや重いものを急度叱(キツトシカリ)という。

しかりちらす

しかりちら・す [5] 【叱り散らす】 (動サ五[四])
感情にまかせて,だれかれとなく叱りつける。「小使給事などを―・して/浮雲(四迷)」

しかりつける

しかりつ・ける [5] 【叱り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しかりつ・く
きびしく叱る。強く叱る。「子供を―・ける」

しかりとばす

しかりとば・す [5] 【叱り飛ばす】 (動サ五[四])
ひどく叱る。荒々しく叱る。「使用人を―・す」

しかる

しか・る [0][2] 【叱る・呵る】 (動ラ五[四])
(1)(目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて,強い態度で責める。「子供のいたずらを―・る」
(2)怒る。「猪のししといふものの,腹立ち―・りたるはいと恐ろしきものなり/宇治拾遺 10」
(3)陰で悪口を言う。「あのやうなしわい人はあるまいと申して,皆―・りまする/狂言・素襖落(虎寛本)」
[可能] しかれる

しかる

しかる【叱る】
scold;→英和
reprove;→英和
give <a person> a scolding;find fault <with> .叱られる be scolded;have a <good> scolding (こっぴどく).

しかる∘べし

しかる∘べし 【然る可し】 (連語)
(1)もっともだ。当然だ。そうなる運命だ。「何事も―∘べき事と申しながら/平家 8」
(2)適当だ。その場にふさわしい。時宜を得ている。「いかさまにも今夜(コヨイ)首を刎ねられん事,―∘べうも候はず/平家 2」
(3)そうしてもよい。そうすることができる。「―∘べう候はば,御ゆるされをかうぶて/平家 11」
(4)立派だ。すぐれている。身分がある。「しかる間,京より―∘べき女車に乗りて参る/今昔 16」

しかるあいだ

しかるあいだ 【然る間】 (接続)
〔動詞「しかり」の連体形「しかる」に,名詞「あいだ」の付いた語。漢文訓読に用いられた語で,和文では,「さるほどに」が用いられた〕
(1)そうしているうちに。そのうちに。「―,既に酉の時ばかりに成りぬ/今昔 26」
(2)それだから。それゆえ。そのために。「中宮御座の御祈によて非常の赦行はる。―,鬼界の嶋の流人,少将成経・康頼法師赦免/平家 3」

しかるに

しかるに【然るに】
but;→英和
however;→英和
yet;→英和
whereas;→英和
at the same time;on the contrary.→英和
〜また on the other hand.

しかるに

しかるに [2] 【然るに】 (接続)
〔動詞「しかり」の連体形「しかる」に,助詞「に」の付いた語〕
(1)そうであるのに。それなのに。多く文章や演説などに用いる語。「国民に福祉の向上を誓った。―,その公約は全く実行されていない」
(2)話題を変えて,別のことを述べる時,その冒頭に用いる。ところで。さて。「―,其の人の右中弁にて殿上人にて有ける時に/今昔 28」

しかるのち

しかるのち [2] 【然る後】 (接続)
そうしてから。そのあとで。「登録手続きを行い,―申し込むこと」

しかるべき

しかるべき【然るべき】
due;→英和
proper;→英和
suitable;→英和
right;→英和
decent;→英和
respectable;→英和
justifiable.→英和

しかるべき

しかるべき 【然る可き】 (連語)
(1)そうするのが当然である。「重罪に処せられて―だ」
(2)(連体詞的に用いて)適当な。ふさわしい。「―人を立てて交渉するのがよい」

しかるべく

しかるべく【然るべく】
properly;→英和
as one thinks[one may think]fit.

しかるべく

しかるべく 【然る可く】 (連語)
(副詞的に用いて)適当に。よいように。「―処置する」

しかるを

しかるを [2] 【然るを・而るを】 (接続)
それなのに。それにもかかわらず。「是を三代将軍と号す。―頼家の卿は実朝の為に討たれ/太平記 1」

しかれども

しかれども [2] 【然れども】 (接続)
〔動詞「しかり」の已然形「しかれ」に,接続助詞「ども」の付いた語。古くは漢文訓読に多く用いられた〕
そうではあるけれども。しかしながら。「我国の智識に於ける竟に彼の敵にあらざるべきか。―これ皮相の見のみ/真善美日本人(雪嶺)」

しかれば

しかれば 【然れば】 (接続)
〔「しかり」の已然形「しかれ」に接続助詞「ば」の付いた語。漢文訓読に用いられた語で,古くは,和文系の「されば」と対応した〕
(1)そうであるから。それだから。「命を堕さん事を悔いず,―寂阿に於ては,英時が城を枕にして討死すべし/太平記 11」
(2)話題を変える時,話の冒頭に用いる。ところで。さて。「―,胡国の軍(イクサ),強(コオ)うして従ふこと期(ゴ)し難し/謡曲・昭君」

しかわかしゅう

しかわかしゅう シクワワカシフ 【詞花和歌集】
六番目の勅撰和歌集。一〇巻。崇徳上皇の下命で藤原顕輔が撰。1151年頃成立。歌数約四一〇首。初度本・精撰本がある。「軽々」な風体の集として高く評価されなかったが,その多様な歌風のうちに金葉集を継承する新しい和歌の流れが感じとれる。八代集の一。詞花集。詞花。

しかん

しかん シクワン 【芝翫】
三世中村歌右衛門の俳名。

しかん

しかん [0] 【脂肝】
異常に多量の脂肪が肝臓に蓄積され変性を起こした状態。脂肪の過食,低タンパク食,糖尿病・アルコール中毒などの際に起こる。

しかん

しかん [0] 【視官】
視覚をつかさどる器官。視覚器官。

しかん

しかん [1][2] 【仕官】 (名)スル
(1)官に仕えること。役人になること。「太政官(ダジヨウカン)に―する」
(2)浪人中の武士が召し抱えられて大名などに仕えること。

しかん

しかん [0] 【屍姦】
死体を姦淫(カンイン)すること。異常性欲の一種。ネクロフィリア。

しかん

しかん [0] 【歯冠】
歯の歯肉より露出している部分。エナメル質でおおわれている。

しかん

しかん [0] 【詩巻】
詩を集めた本。詩集。

しかん

しかん【弛緩】
(a) laxity <of morals> ;→英和
《医》atony.

しかん

しかん [1][2] 【史官】
歴史を記録し,編纂(ヘンサン)する官。特に,古代中国で,世襲的にその職にあった人。また,その家。

しかん

しかん【士官】
an <a military,naval> officer.→英和
‖士官学校 a military academy.士官候補生 a cadet.

しかん

しかん【子癇】
《医》eclampsia.

しかん

しかん【史観】
a historical view.

しかん

しかん [0] 【祠官】
(1)神社に仕える神職。
(2)1871年(明治4)府県社および郷社に置かれた神職の長。のち社司と改称。

しかん

しかん [0] 【枝幹】
(1)枝と幹。
(2)末と本(モト)。

しかん

しかん [0] 【視感】
「視覚(シカク)」に同じ。

しかん

しかん [0] 【止観】
〔仏〕
(1)天台宗の根本的な修行である瞑想法。心を静め,智慧のはたらきによって宗教的イメージや真理を心の中に出現させ,感得すること。
(2)「摩訶止観(マカシカン)」の略。
(3)天台宗の別名。止観宗。

しかん

しかん [0] 【弛緩】 (名)スル
ゆるむこと。たるむこと。「筋肉が―する」「精神が―した気味に見えた/門(漱石)」
〔「ちかん」は慣用読み〕

しかん

しかん [0] 【糸管】
弦楽器と管楽器。また,音楽。糸竹。

しかん

しかん [0] 【私感】
個人としての立場での感想。

しかん

しかん [1][2] 【士官】
(1)軍隊で,佐官・尉官の総称。
(2)高級船員の通称。

しかん

しかん [0][1] 【史観】
歴史を解釈する基本となる考えや態度。歴史観。「唯物―」

しかん

しかん [0] 【支間】
橋脚と橋台,また橋脚と橋脚の距離。スパン。

しかん

しかん [0] 【支管】
ガス管・水道管などの,本管から分かれた細い管。

しかん

しかん [0] 【支干】
十二支と十干(ジツカン)。干支(カンシ)。

しかん

しかん [0] 【子癇】
妊娠中毒症の最重症型。全身の痙攣(ケイレン)発作と意識消失が主な症状で,多くは分娩時に起こる。高度のタンパク尿・浮腫(フシユ)・高血圧の症状のみられる高年初産婦に多い。

しかん

しかん [0] 【師管・篩管】
維管束植物の師部の主体をなす細長い管状組織。細長い細胞がつらなったもの。同化物質の通路となる。ふるい管。

しかん

しかん [0] 【屍諫・尸諫】 (名)スル
身命を捨てて主君をいさめること。

しかんおん

しかんおん [2] 【弛緩音】
〔lax〕
唇・舌・咽頭・喉頭などの音声器官が,相対的にゆるんで発せられる言語音。英語の短母音[�]は,長母音[iː]に対して,また有声子音の[d]は,無声子音の[t]に対して,それぞれ弛緩音であるといえる。
→緊張音

しかんおん

しかんおん [2] 【歯間音】
〔interdental〕
舌尖(ゼツセン)が上下門歯の間に軽く触れるような形で狭(セバ)めを形成してつくられる言語音。

しかんがっこう

しかんがっこう [4] 【士官学校】
陸軍士官学校の略称。

しかんがっこうじけん

しかんがっこうじけん 【士官学校事件】
⇒十一月事件(ジユウイチガツジケン)

しかんぎょう

しかんぎょう シクワンギヤウ 【四巻経】
「金光明経(コンコウミヨウキヨウ)」の異名。四巻から成るのでいう。

しかんこうほせい

しかんこうほせい [6] 【士官候補生】
規定の学業を終了して,士官に任ぜられる資格をもった者。

しかんごう

しかんごう [2] 【止観業】
〔仏〕 日本天台宗の修行の一つで,密教を学ぶ遮那業(シヤナゴウ)に対し,天台宗本来の領域の修行。

しかんざい

しかんざい [2] 【止汗剤】
⇒制汗剤(セイカンザイ)

しかんしきかごうぶつ

しかんしきかごうぶつ シクワンシキクワガフブツ [7] 【脂環式化合物】
炭素環式化合物のうち,芳香族化合物に属さないものの総称。性質は鎖式化合物に似ている。

しかんしゅう

しかんしゅう [2] 【止観宗】
天台宗の別名。

しかんじゅうじょう

しかんじゅうじょう 【止観十乗】
〔仏〕
⇒十乗観法(ジユウジヨウカンボウ)

しかんたざ

しかんたざ シクワン― [4] 【只管打坐・祗管打坐】
〔「只管」はひたすらの意〕
〔仏〕 悟りを求めたり想念をはたらかすことなく,ひたすら座禅すること。曹洞宗の座禅の特色。

しかんちゃ

しかんちゃ シクワン― [2] 【芝翫茶】
三世中村歌右衛門が好んだ,やや黄みがかった薄茶色。

しかんほう

しかんほう [0] 【私間法】
国際私法の別名。

しが

しが 【志賀】
姓氏の一。

しが

しが 【滋賀】
近畿地方北東部の内陸県。かつての近江(オウミ)国全域を占める。近江盆地を占め,中央に琵琶湖がある。東は伊吹山地・鈴鹿山脈,西は比良山地,北は野坂山地,南は信楽山地となる。県庁所在地,大津市。
〔古くは「志賀」とも書いた〕

しが

しが【歯牙にもかけない】
take no notice <of> ;make light <of> .

しが

しが 【志賀】
滋賀県中西部,滋賀郡の町。琵琶湖西岸にあり比良山地への登山口。小野篁(タカムラ)神社・小野道風(トウフウ)神社・小野妹子の墓がある。((歌枕))

しが

しが [1] 【歯牙】
(1)歯と牙(キバ)。歯。
(2)ことば。口の端(ハ)。

しが

しが [1] 【指画】
⇒指頭画(シトウガ)

しが=にも掛け∘ない

――にも掛け∘ない
まったく問題にしない。無視する。

しがい

しがい [1] 【市街】
多くの人家や商店が立ち並んでいる地域。ちまた。

しがい

しがい [1] 【市外】
都市の区域外で,都市の周辺にある地域。
⇔市内

しがい

しがい【市街】
the streets;a town.→英和
‖市街戦 street fighting.市街電車 <米> a streetcar; <英> a tram(car).市街地 a town area (郊外に対して).

しがい

しがい【死骸】
a corpse;→英和
a (dead) body.

しがい

しがい [0] 【死骸・屍骸】
死んだ人の体。死体。しかばね。

しがい

しがい【市外】
<live in> the suburb(s) <of> ;→英和
<on> the outskirts <of> .→英和
〜の suburban.‖市外局番 <米> an area code; <英> an STD code.市外電話 <米> a long-distance call; <英> a trunk call.

しがい

しがい [0] 【糸鞋】
白絹の組糸を編んで作ったくつ。雅楽の舞人などが用いる。いとぐつ。いとのくつ。しあい。
糸鞋[図]

しがいかくいき

しがいかくいき [5] 【市街化区域】
都市計画法による都市計画区域のうち,すでに市街地を形成している区域および今後優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域。

しがいかだいがく

しがいかだいがく 【滋賀医科大学】
国立大学の一。1974年(昭和49)設立。本部は大津市。

しがいかちょうせいくいき

しがいかちょうせいくいき [9] 【市街化調整区域】
都市計画法による都市計画区域のうち,原則として開発が抑制されている区域。一定規模以上の計画的開発を除き市街化が抑制されている。

しがいしおづめ

しがいしおづめ [4] 【死骸塩詰め】
江戸時代の刑罰の一。親殺し・主殺しなどの重罪人で,判決以前に死亡した者の死骸を塩漬けにしたこと。判決後に磔(ハリツケ)などにした。

しがいせん

しがいせん【紫外線】
ultraviolet rays.

しがいせん

しがいせん [0] 【市街戦】
市街地で行われる戦闘。

しがいせん

しがいせん シグワイ― [0] 【紫外線】
波長が,可視光線より短く X 線より長い電磁波の総称。波長約四〇〇〜数ナノメートル。目には見えないが,太陽光・水銀灯などに含まれ,日焼け,殺菌の作用をもつほか,しばしば光化学反応を起こすなど化学作用が強い。皮膚癌の原因になることがある。また,太陽光線中の紫外線は大気上層の酸素やオゾンによって吸収され,およそ350ナノメートル以下のものは地上に到達しない。化学線。菫外(キンガイ)線。

しがいせんしゃしん

しがいせんしゃしん シグワイ― [6] 【紫外線写真】
紫外線の照射下で撮影した写真。ゼラチン量を減らして,紫外線に感光しやすくした乾板を用いる。物質の同定,古文書の鑑定などに利用。

しがいせんりょうほう

しがいせんりょうほう シグワイ―レウハフ [6] 【紫外線療法】
紫外線を用いる治療法。ビタミン D が生成されカルシウム代謝を促進するので,くる病・貧血・皮膚疾患・虚弱体質改善などに有効。

しがいだるき

しがいだるき シグワイ― [4] 【枝外垂木】
屋根の妻の壁面に用いる,棟木から丸桁にかけて打たれている急勾配の化粧垂木。追っ立て垂木。

しがいち

しがいち [2] 【市街地】
人家や商店・ビルなどが立ち並び,農地や自然のままの林・草原などが見られなくなった地域。

しがいつうわ

しがいつうわ [4] 【市外通話】
電話で,単位料金区域を越えて交わされる通話。市外電話。

しがいでんしゃ

しがいでんしゃ [4] 【市街電車】
市街地を走る路面電車。

しがう

しが・う シガフ
■一■ (動ハ四)
草を刈り束ねる。「はつせに草を―・ひかけつつ/続詞花集」
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「刈萱(カルカヤ)を―・へて君がみまくさにしつ/散木奇歌集」

しがきよし

しがきよし 【志賀潔】
(1870-1957) 細菌学者。仙台市生まれ。東大卒。伝染病研究所に入り,北里柴三郎のもとで細菌学を研究。1898年(明治31)赤痢菌を発見。ドイツ留学後,結核その他の研究に従事。京城大学総長。

しがく

しがく [1] 【試楽】
公事(クジ)・祭礼などに行われる舞楽の予行演習。特に,平安時代,石清水八幡や賀茂神社の臨時祭の前に清涼殿の前庭で東遊(アズマアソビ)・神楽を天覧に供したこと。

しがく

しがく【詩学】
poetics;prosody (韻律学).→英和

しがく

しがく [1] 【斯学】
この学問。「―における第一人者」

しがく

しがく [1] 【詩学】
(1)詩を作る方法や詩の本質について研究する学問。
(2)書名(別項参照)。

しがく

しがく 【詩学】
〔原題 (ギリシヤ) Peri poiētikēs〕
アリストテレスの著作。悲劇と叙事詩について論じた部分のみ現存。芸術活動は模倣本能に基づくとし,悲劇の本質をカタルシス(浄化)であると説明するなど,のちの西洋文芸に大きな影響を与えた。

しがく

しがく【私学】
a private school[college,university].私学出 a private-college graduate.

しがく

しがく [1] 【志学】
(1)学問に志すこと。
(2)〔論語(為政)「吾十有五而志�于学�」〕
一五歳の異名。

しがく

しがく [1][0] 【私学】
私立の学校。
⇔官学

しがく

しがく [1] 【視学】
旧制の学校教育で,学事の視察,教職員の監視・監督に当たった地方官。郡視学・府県視学があった。

しがく

しがく [1] 【仕学】
実務才能と学究能力。「―並び長ず」

しがく

しがく【史学】
history;→英和
historical science.

しがく

しがく [0] 【仕覚】
(1)才覚。くふう。「家でも拵へる―をしてお呉れ/にごりえ(一葉)」
(2)準備。たくわえ。「始末―もない時節かの武兵衛が尋ね来て/浄瑠璃・八百屋お七」

しがく

しがく [1] 【史学】
歴史を研究する学問。歴史学。

しがく

しがく [1] 【四岳・四嶽】
古代中国で,中原の四方にあって諸山の鎮めとされた四つの大山。泰山(東岳)・華山(西岳)・衡山(南岳)・恒山(北岳)の総称。天子巡狩の際,その方面の諸侯と会する所と定められていたという。

しがくかん

しがくかん [3][2] 【視学官】
(1)旧制で,中央・地方に置かれ,学事の視察と事務をつかさどった官吏。
(2)文部省に置かれ,教育行政に関する連絡や指導・助言を行う職。

しがこうげん

しがこうげん 【志賀高原】
長野県北東部にある溶岩台地からなる高原。海抜1400〜2000メートル。上信越高原国立公園の一部で,志賀山などの山岳や多くの温泉・湖沼があり,スキー・登山客でにぎわう。

しがしげたか

しがしげたか 【志賀重昂】
(1863-1927) 地理学者。号,矧川(シンセン)。愛知県の人。札幌農学校卒。三宅雪嶺らと雑誌「日本人」を創刊,国粋主義宣揚の論陣を張る。著「日本風景論」「世界山水図説」など。

しがじく

しがじく シグワヂク [2] 【詩画軸】
掛軸で,画面の上部の余白に,その絵にちなんだ漢詩を書いたもの。
→詩軸

しがだいがく

しがだいがく 【滋賀大学】
国立大学の一。1922年(大正11)創立の彦根高商と滋賀師範・同青年師範が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。本部は彦根市。

しがち

しがち [3] 【仕勝ち】 (形動)[文]ナリ
とかくそうする傾向になりやすいさま。「あわてると,間違いを―だ」

しがっこう

しがっこう [2] 【私学校】
(1)私立の学校。
(2)1874年(明治7),下野した西郷隆盛が郷里鹿児島に建てた学校。銃隊学校と砲隊学校からなる。
→西南戦争

しがって

しがって [2] 【仕勝手】
物事をするときの,やりぐあい。「―がいい」

しがつ

しがつ【四月】
April <Apr.> .→英和
四月馬鹿 an April fool (人).

しがつ

しがつ [3] 【四月】
一年の第四番目の月。卯月(ウヅキ)。[季]春。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

しがつかくめい

しがつかくめい 【四月革命】
1960年4月,韓国で起きた,学生を中心とした李承晩政権に反対する大衆運動。不正選挙に反対した学生が武装警官隊に殺害される事件に端を発し,反政府デモが全国に広がり,李承晩大統領は辞任に追い込まれた。四・一九革命。四・一九義挙。

しがつばか

しがつばか [4] 【四月馬鹿】
エープリル-フールに同じ。[季]春。

しがでら

しがでら 【志賀寺】
⇒崇福寺(スウフクジ)

しがない

しがない
poor;→英和
miserable;→英和
<live a> wretched <life> .→英和

しがない

しがな・い [3] (形)[文]ク しがな・し
〔「さがなし」の転か〕
(1)とるにたりない。つまらない。「―・い芸妓といひながらも/当世書生気質(逍遥)」「―・い恋の情が仇/歌舞伎・与話情」
(2)まずしい。「―・い暮らし」

しがなおや

しがなおや 【志賀直哉】
(1883-1971) 小説家。宮城県生まれ。東大中退。武者小路実篤らと「白樺」を創刊。父親との確執により作家としての主体を確立,強靭(キヨウジン)かつ純粋な自我意識と明晰(メイセキ)な文体によって,独創的なリアリズム文学を樹立した。代表作「大津順吉」「城の崎にて」「和解」「暗夜行路」

しがにっかい

しがにっかい 【四河入海】
抄物の一。笑雲清三(シヨウウンセイサン)編。二五巻。1534年成立。蘇東坡(ソトウバ)の詩の注解。瑞渓周鳳(ズイケイシユウホウ)・大岳周崇(タイガクシユウスウ)・一韓智翃(イツカンチコウ)・万里集九(バンリシユウキユウ)の四人の説に自見を加えて集成したもの。

しがのうら

しがのうら 【滋賀浦・志賀浦】
滋賀県志賀町の琵琶湖南西岸の地。((歌枕))「―や遠ざかり行く浪まより氷りて出づる有明の月/新古今(冬)」

しがのおおわだ

しがのおおわだ 【志賀の大輪田】
大津市の唐崎の南方,琵琶湖の湾曲したあたりをいったか。((歌枕))「楽浪(ササナミ)の―淀むとも昔の人にまたも逢はめやも/万葉 31」

しがのたかあなほのみや

しがのたかあなほのみや 【志賀高穴穂宮】
景行・成務・仲哀天皇の皇居。大津市坂本穴太(アノウ)町付近が故地。

しがのみやこ

しがのみやこ 【滋賀の都・志賀の都】
大津京(オオツノミヤコ)の異名。

しがのやまごえ

しがのやまごえ 【志賀の山越】
大津から志賀峠を越えて京都北白川に出る峠道。白川越。((歌枕))「桜花道見えぬまで散りにけりいかがはすべき―/後拾遺(春下)」

しがみつく

しがみつく
cling <to> ;→英和
hold on fast <to> .

しがみつく

しがみつ・く [4] (動カ五[四])
力をこめて,強く取りすがる。「こわがって,父に―・く」

しがやま

しがやま 【滋賀山・志賀山】
大津市の西方,比叡山の南に続く山。大津から志賀峠(421メートル)を越し,山中を経て京都北白川に至る山道を,志賀の山越あるいは白川越という。

しがやま

しがやま 【志賀山】
志賀高原の中央に位置する山。海抜2037メートル。二峰よりなる。この山の溶岩流により志賀高原が形成された。

しがやまでら

しがやまでら 【志賀山寺】
⇒崇福寺(スウフクジ)

しがやまりゅう

しがやまりゅう 【志賀山流】
日本舞踊の流派の一。江戸の歌舞伎舞踊の振付師の祖志賀山万作が,元禄(1688-1704)頃創始。日本舞踊最古の流派とされる。

しがらき

しがらき 【信楽】
(1)滋賀県南部,甲賀郡にある町。信楽丘陵の中心に位置する。((歌枕))「昨日かもあられふりしか―の外山(トヤマ)の霞春めきにけり/詞花(春)」
(2)「信楽焼」の略。

しがらきがさ

しがらきがさ [5] 【信楽笠】
信楽地方で作られた大形の笠。

しがらきちゃ

しがらきちゃ [4] 【信楽茶】
信楽地方から産出する茶。古来,煎茶で有名。

しがらきのみや

しがらきのみや 【信楽宮・紫香楽宮】
信楽町黄瀬(キノセ)にあった,奈良時代の都。742年聖武天皇が離宮として造営。甲賀宮。

しがらきやき

しがらきやき [0] 【信楽焼】
信楽産の陶器。古く奈良時代に渡来人によって始められたといわれるが,室町時代,茶道の流行とともに,日用雑器の類が茶道具としてとりあげられ有名になった。現在は茶器のほか火鉢・植木鉢・タイルなどの雑器が主流となっている。しがらき。

しがらみ

しがらみ [0] 【柵・笧】
(1)水の勢いを弱めるため,川の中に杭(クイ)を一定の距離に打ち並べ,柴(シバ)や竹などをからみつけたもの。「明日香川―渡し塞(セ)かませば/万葉 197」
(2)まとわりついて,引き止めるもの。関係を絶ちがたいもの。「恋の―」「浮き世の―」

しがらむ

しがら・む 【柵む・笧む】 (動マ四)
(1)からみつく。「友禅メリンスの袖口の―・む繊弱(キヤシヤ)な手を突き/其面影(四迷)」
(2)からみつける。「秋萩を―・み伏せて鳴く鹿の/古今(秋上)」
(3)柵(シガラミ){(1)}を作る。「涙河流るる跡はそれながら―・みとむる面影ぞなき/狭衣 2」

しがん

しがん【志願】
desire (願望);→英和
application (申込み).→英和
〜する desire;aspire <to> ;→英和
apply[volunteer] <for> .→英和
‖志願者 an applicant;a candidate.志願兵 a volunteer.

しがん

しがん [1] 【此岸】
〔仏〕 生死から解脱しない,現実のこの世。
⇔彼岸(ヒガン)

しがん

しがん [1] 【史眼】
歴史を洞察する力のある眼識。

しがん

しがん [1] 【志願】 (名)スル
望むこと。希望して願い出ること。「―者」「―兵」「―して軍隊に入る」

しがん

しがん [1][0] 【詩眼】
(1)詩に関する見識。
(2)漢詩における字眼。五言詩では三字目,七言詩では五字目をいい,実字を用いる。

しき

しき 【頻】
〔動詞「頻く」の連用形から〕
動詞の連用形または名詞の上に付いて,「度重なること」「しきりに」の意を表す。「―浪」「―降る」

しき

しき [1][2] 【紙器】
紙を成型・加工した容器類。段ボール箱,飲料品の容器,紙コップ・紙皿など。カルトン。

しき

しき [1][2] 【紫気】
(霞などのために)紫色を帯びた大気。「相模灘上の―いよいよ勢猛く/自然と人生(蘆花)」

しき

しき 【磯城】
奈良盆地中央部の郡名。古代の政治・文化の中心地の一。
→敷島(シキシマ)

しき

しき 【志木】
埼玉県中南部の市。近世,奥州から甲州・相州への脇街道の宿場町。現代は住宅地として発展。

しき

しき 【史記】
中国最初の紀伝体の通史。二十四史の一。一三〇巻。前漢の司馬遷著。紀元前91年頃完成。上古の黄帝から前漢の武帝までの歴史を記す。本紀一二巻,表一〇巻,書八巻,世家(セイカ)三〇巻,列伝七〇巻から成る。後世,正史の模範とされた。注釈書に南朝の宋の裴駰(ハイイン)の「史記集解(シツカイ)」,唐の司馬貞の「史記索隠」,唐の張守節の「史記正義」などがある。太史公書。

しき

しき【式】
(1)[儀式] <hold> a ceremony;→英和
rites;rituals.(2)[方式]a method;→英和
a system.→英和
(3)[型]a style;→英和
a form;→英和
a fashion.→英和
(4)《数》an expression;→英和
《化》a formula.→英和

しき

しき【士気】
morale.→英和
〜を鼓舞する raise the morale <of men> .〜が阻喪する become demoralized.

しき

しき【指揮】
command;→英和
direction;→英和
instructions (指令);supervision (監督).〜する command;→英和
lead;→英和
direct <a band> ;→英和
superintend.→英和
〜をうける be under a person's command.‖指揮権 (the right of) command.指揮者 a commander;a director;《楽》a conductor.指揮台 a podium;a platform.指揮棒 a baton.

しき

しき【死期】
the time of death.〜を早める hasten one's death.

しき

しき [1][2] 【私記】
個人の記したもの。私的な記録。

しき

しき 【城・磯城】
城(シロ)。砦(トリデ)。「―を得爾辛(トクジシ)に助け築かしむ/日本書紀(欽明訓)」

しき

しき [2][1] 【指揮・指麾】 (名)スル
〔「揮」は指図の旗の意〕
(1)多くの人々を指図して,統一ある動きをさせること。下知。「―を取る」「彼等の行動を―し,彼等の生命を掌握する/肉弾(忠温)」
(2)合奏・合唱などの音楽演奏を,身振りや指揮棒によって統率すること。「楽団を―する」

しき

しき [2][0] 【鋪】
鉱山の坑道。鉱坑。

しき

しき【四季】
<change of> the four seasons.〜咲きの perpetual <roses> .→英和
〜を通じて at all seasons;all the year round;throughout the year.→英和

しき

しき [1][2] 【始期】
(1)物事のはじまる時期。
(2)法律行為の効力が発生し,あるいは債務の履行を請求できるようになる期限。
⇔終期

しき

しき [2][1] 【士気】
戦いに臨む,兵士の意気込み。また,集団で事に臨む人々の意気込み・熱意。「―を鼓舞する」

しき

しき 【子規】
⇒正岡(マサオカ)子規

しき

しき (副助)
〔名詞「しき(式)」から〕
(1)指示代名詞「これ」「それ」「あれ」などに付いて,物事の動作・状態などを取るに足らない程度とみなして軽視する気持ちを表す。くらい。ほど。「これ―のことには驚かない」「それ―の傷で泣くな」
(2)人代名詞に付いて,…みたいなもの,…のようなものなどの意を表す。「我等―にはもつたいないと/洒落本・無頼通説法」「おのれ―ぶち放すも刀の穢れ/浄瑠璃・新版歌祭文」

しき

しき [1][2] 【志気】
物事をしようとする気持ち。こころざし。士気。「盛んな―」

しき

しき [1] 【至貴】
この上なく尊いこと。

しき

しき [1][2] 【死期】
(1)死ぬ時。命の終わる時。しご。「―が迫る」
(2)命を投げ出すべき時。しご。「―を得る」

しき

しき [1] 【市気】
人々の歓心を得ようとおもねる気持ち。「理想のない技巧家を称して,所謂―匠気のある芸術家と云ふのだらうと/文芸の哲学的基礎(漱石)」

しき

しき [1] 【四器】
形を正しく定めるのに必要な四つの道具。規(ブンマワシ)・差し金・準(ミズモリ)・縄(スミナワ)の総称。

しき

しき [2][1] 【式】
(1)一定の作法にのっとって行う行事。儀式。「祝賀の―」
(2)特に結婚式。「―を挙げる」「―の日取り」
(3)ある物事をするときの一定のやり方。「そういう―でやってみよう」
(4)数学・論理学などの諸科学で,記号を用いてある関係や構造を表したもの。「―を立てる」
(5)律令の適用の仕方を定めた細則。また,それらを編纂(ヘンサン)した書。「弘仁式」「延喜式」など。
(6)ことのわけ。ことの次第。事情。「此程の―をば身に替ても申し宥(ナダム)べく候/太平記 10」
(7)名詞の下に付いて,一定の方式・形式・やり方である意を表す。「日本―」「電動―」

しき

しき [2][1] 【四季】
(1)春・夏・秋・冬の四つの季節。
(2)四つの季節の末の月。陰暦で三月・六月・九月・一二月をいう。

しき

しき [1][2] 【子規】
ホトトギスの異名。

しき

しき [2][0] 【敷】
(1)敷くこと。また,敷くもの。多く他の語と複合して用いる。「鍋―」「板―(イタジキ)」「その筥の―に/栄花(本の雫)」
(2)和船で,船底の縦通材。かわら。
(3)「敷き布団(ブトン)」の略。「―の厚いのは困る/黴(秋声)」

しき

しき [2] 【識】
(1)知り合いであること。「一面の―もない」「半面の―が有るが/浮雲(四迷)」
(2)〔仏〕
〔梵 vijñāna〕
対象を認識する心の働き。六識・八識などが立てられ,仏教の認識論・存在論の基本概念である。
(3)〔「しるす」の意〕
序文などの署名の下に用いる語。「著者―」

しき

しき [2] 【職】
(1)律令制で,省に属し,寮・司の上に位する役所。中宮職・大膳職・京職など。
(2)「職の曹司(ゾウシ)」の略。「―へなむ参る/枕草子 83」
(3)荘園制において,職務に付随した権益または土地の用益権などをいう。私財化して譲与の対象となった。領家職・守護職・地頭職・名主職など。

しき

しき [2] 【色】
〔梵 rūpa〕
〔仏〕
(1)五蘊(ゴウン)・五位の一。物質的な存在。
⇔心
(2)目で見ることのできるもの,すなわち色(イロ)と形。

しき

しき 【四季】
ビバルディ作曲のバイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」第一番から第四番の通称。
→「四季」より「春」(ビバルディ)[音声]

しき

しき [1] 【四気】
天地間に消長する,四季の気。すなわち春の温,夏の熱,秋の涼,冬の寒。

しきあみ

しきあみ [0] 【敷(き)網】
魚網の一。方形・円形・箕(ミ)状の浅い袋状の網。水中に敷き,集魚灯やまき餌(エ)で魚をその上に誘い,引き上げて捕る。

しきい

しきい [0] 【敷居・閾】
(1)門の内外を区切り,また部屋を仕切るために敷く横木。溝やレールをつけて戸・障子・襖(フスマ)などを受ける。古くは閾(シキミ)と称した。戸閾。
⇔鴨居(カモイ)
(2)しきもの。「官の羆皮七十枚を借りて,賓(マロウト)の―にす/日本書紀(斎明訓)」

しきい

しきい【敷居】
<cross> the threshold;→英和
a doorsill (戸の).→英和
〜が高い feel embarrassed in visiting a person.→英和

しきい=が高い

――が高・い
不義理・不面目なことなどがあって,その人の家に行きにくい。

しきい=を跨(マタ)ぐ

――を跨(マタ)・ぐ
家に入る。訪れる。また,家を出る。「二度と―・がせぬ」「男が―・げば七人の敵」

しきいき

しきいき【識閾】
《心》the threshold of consciousness.

しきいき

しきいき [3][0] 【識閾】
意識作用が出現し始めたり消失し始めたりする境界。
→閾

しきいごし

しきいごし [0] 【敷居越し】
(1)敷居を隔てて,物事をすること。「―に挨拶(アイサツ)する」
(2)間隔が狭いたとえ。

しきいし

しきいし【敷石】
a paving stone;a pavement.→英和
〜を敷く pave <a road> with stone.

しきいし

しきいし [0] 【敷石・舗石】
道路・庭などに敷き並べた平らな石。
敷石[図]

しきいた

しきいた [0] 【敷板】
(1)ものの下に敷く板。
(2)茶道で,風炉の下に敷く板。
(3)牛車(ギツシヤ)のふみ板。
(4)ねだ板。

しきいち

しきいち [3] 【閾値】
⇒いきち(閾値)

しきいん

しきいん [0] 【職印】
律令制の識(シキ)の官印。

しきいん

しきいん シキヰム 【敷尹】 (連語)
〔敷き居むの意。「む」は助動詞。「尹」は当て字。一説に,「敷居」の撥音添加とも〕
平安時代,節会(セチエ)などで着座を宣する語。お座りください。「公卿列立の後―と仰す/江家次第」

しきうつし

しきうつし [0] 【敷(き)写し】 (名)スル
(1)手本となるものの上に薄い紙を重ね敷き,透かしてそのままの形に写すこと。透き写し。
(2)他人の文をそっくりまねること。

しきうつし

しきうつし【敷写し】
tracing.→英和
〜する trace.→英和

しきえ

しきえ [2] 【四季絵】
春夏秋冬の風物を季節順に一連の画面の絵として屏風(ビヨウブ)や襖(フスマ)に書いたもの。

しきえ

しきえ [2] 【色衣】
墨染め以外の法衣。僧位によって色や種類が区分されている。

しきか

しきか [2] 【色価】
〔(フランス) valeur〕
主として絵画の画面の各部分の色の明度・彩度の対比・相互関係。バルール。

しきかい

しきかい [2][0] 【色界】
〔仏〕 三界の一。欲界の上に位置し,無色界の下にある。四禅を修めたものが死後に生まれる世界で,初禅天から四禅天の四つに分かれる。淫欲・貪欲(トンヨク)などの欲を脱しているが,まだ物質の制約を逃れていない世界。色天。色界天。

しきかく

しきかく [2][0] 【色覚】
色,すなわち可視光線の波長の差を識別する感覚。色神。

しきかくいじょう

しきかくいじょう [5] 【色覚異常】
目の網膜にある錐状体(スイジヨウタイ)の機能特性により,色覚の三要素(赤・緑・青)のいずれかが弱いか欠いた状態。このうち,赤・緑・青が弱い場合をそれぞれ第一・第二・第三色覚異常という。第三色覚異常は稀。第一色覚異常は赤色とその補色,第二色覚異常は緑色とその補色の識別に困難を生じることがある。その程度は様々であり,他の色との区別は可能であるなど,日常生活に支障を来さないことが多いにもかかわらず,職業選択や進学などで制限を受けてきた。

しきかん

しきかん [2] 【指揮官】
(軍隊・警察などで)全体を指揮する役目。また,その役目の人。

しきかん

しきかん [0] 【色環】
⇒色相環(シキソウカン)

しきかん

しきかん [0] 【色感】
(1)色彩から受ける感じ。
(2)「色彩感覚(シキサイカンカク)」に同じ。「―が豊かだ」

しきがく

しきがく [0] 【式楽】
儀式に用いられる音楽や舞踊。能楽は徳川幕府の式楽であった。

しきがし

しきがし [3] 【式菓子】
慶弔の儀式のときに配る菓子。

しきがね

しきがね [0] 【敷金・敷銀】
(1)「しききん(敷金)」に同じ。
(2)持参金。しきぎん。しきせん。「四年以前に大和より―持つて養子分/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

しきがまえ

しきがまえ [3] 【式構え】
漢字の構えの一。「弌」「式」の「弋」の部分。

しきがみ

しきがみ [0] 【敷(き)紙】
(1)物の下に敷く紙。
(2)紙を厚く貼り合わせ,渋などをひいて製した敷物。

しきがみ

しきがみ [0][2] 【式神・識神】
陰陽師(オンヨウジ)の命令に従って,呪詛(ジユソ)・妖術などの不思議な業をするという鬼神。しきじん。式の神。「かつがつ―一人,内裏へまゐれ/大鏡(花山)」

しきがわ

しきがわ【敷皮】
a fur cushion;an inner sole (靴の).

しきがわ

しきがわ [0] 【敷(き)皮・敷(き)革】
(1)熊・鹿などの毛皮で作った敷物。
(2)靴の底に敷く革。中敷き。

しきがわら

しきがわら [3] 【敷瓦・甃】
(1)石畳のように土間や地面などに敷き並べる平たい瓦。塼(セン)。
(2){(1)}を並べたような模様。市松模様。「帯は―の折りびろうど/浮世草子・五人女 3」
(3)茶道で,鉄風炉(テツブロ)の下に敷く平たい瓦。

しきき

しきき [2] 【子規忌】
正岡子規の忌日。九月一九日。糸瓜忌(ヘチマキ)。獺祭忌(ダツサイキ)。

しききん

しききん【敷金】
<give> a deposit;→英和
<deposit> caution money.

しききん

しききん [2] 【敷金】
不動産の賃借人が賃料の支払いの保証のために賃貸人に預けておく金銭。賃借人に債務の未払いがない限り賃貸借契約の終了の際に返還される。古くは広く売買契約その他の保証金や礼金をもいった。しきがね。
→権利金

しききんこさく

しききんこさく [5] 【敷金小作】
江戸時代,数年間の小作料を地主に前納して行う小作。

しきぎょう

しきぎょう [2] 【私企業】
民間資本で民間人が営利のために経営する企業。
⇔公企業

しきぎん

しきぎん 【敷銀】
「敷金(シキガネ){(2)}」に同じ。「今時の仲人,頼もしづくにはあらず,其―に応じて/浮世草子・永代蔵 1」

しきぐさ

しきぐさ [0] 【敷(き)草】
「敷(シ)き藁(ワラ)」に同じ。

しきけ

しきけ 【式家】
藤原四家の一。不比等(フヒト)の第三子,式部卿宇合(ウマカイ)を祖とする。

しきけん

しきけん [0] 【識見】
物事に対する正しい判断・考え。また,その能力。見識。しっけん。「高い―の持ち主」

しきけん

しきけん【識見】
discernment;→英和
judgment;insight;→英和
[思想]view;→英和
opinion.→英和

しきけん

しきけん [2] 【指揮権】
(1)職務を指揮・監督する権限。
(2)検察官の検察事務および犯罪捜査について法務大臣がもつ指揮・監督権。個々の取り調べや処分については検事総長だけを指揮できる。「―発動」

しきけんもん

しきけんもん 【式乾門】
平安京内裏(ダイリ)の外郭門の一。北面し,朔平門の西にある。
→内裏

しきげ

しきげ [0] 【式外】
「延喜式」神名帳に記載されていないこと。また,その神社。式外の社(ヤシロ)。
⇔式内(シキナイ)

しきげた

しきげた [0] 【敷桁】
建物の外周部にあって,柱の上端をつなぎ,小屋梁(ハリ)や二階の根太(ネダ)などを支える横木。

しきげんたい

しきげんたい [0] 【色原体】
化学染料で,発色団が結合している分子。ベンゼン環に発色団が結合している場合が多い。

しきご

しきご [2][0] 【識語】
写本・刊本などで,本文の前またはあとに,その本の来歴や書写の年月・氏名などを記したもの。しご。

しきごたつ

しきごたつ [3] 【敷き炬燵】
置きごたつ。

しきさい

しきさい [0] 【色彩】
(1)いろ。また,色のとりあわせ。色どり。色あい。
(2)物事の性質・傾向。「政治的―を帯びた発言」

しきさい

しきさい【色彩】
a color;→英和
a hue;→英和
a tint.→英和
〜に富んだ colorful.〜のない colorless.→英和
…の〜を帯びた with a tinge[tint]of….

しきさいかんかく

しきさいかんかく [5] 【色彩感覚】
色彩の良否・美醜を敏感に判断する感覚的能力。色感。

しきさいちょうせつ

しきさいちょうせつ [5] 【色彩調節】
⇒カラー-コンディショニング

しきさんこん

しきさんこん [3] 【式三献】
⇒三献(サンコン)

しきさんば

しきさんば [3] 【式三番】
(1)能の「翁(オキナ)」の古称。しきさんばん。
(2)能の「翁」を歌舞伎舞踊化したもの。長唄「翁千歳三番叟(オキナセンザイサンバソウ)」,義太夫「寿式三番叟」など。
→三番叟

しきさんばそう

しきさんばそう [0] 【式三番叟】
「式三番(シキサンバ){(2)}」に同じ。

しきざき

しきざき [0] 【四季咲き】
四季を通じて花が咲くこと。また,その植物。「―のバラ」

しきざくら

しきざくら [3] 【四季桜】
ヒガンザクラの園芸品種。低木で葉も小さい。花は淡紅または白色で,多少八重咲きになり,一〇月頃から咲き始め,四月に盛りとなる。十月桜。

しきし

しきし【色紙】
a square piece of fancy paper.

しきし

しきし [0] 【色紙】
(1)和歌・書画などを書く方形の厚紙。表に金銀箔などを散らすものもある。普通,大は縦六寸四分(約19.4センチメートル)・横五寸六分(約17センチメートル),小は縦六寸(約18.2センチメートル)・横五寸三分(約16センチメートル)。
(2)着物の布地の弱った部分に裏から当てる布。
(3)さまざまな色の紙。「赤き―のいと清らなる/源氏(浮舟)」

しきしがた

しきしがた [0] 【色紙形】
(1)正方形に近い形。短冊形に対していう。
(2)色紙の形を屏風(ビヨウブ)・襖(フスマ)などに書き,その中に詩歌などを書いたもの。「御障子に歌・絵どもかかせ給ひし―を/大鏡(実頼)」

しきしき

しきしき 【式式】
(1)儀式が格式・時節などにふさわしく執り行われること。「―ノフルマイ/日葡」
(2)儀式ばっていること。「中居女に口上いはせ―に仕掛けぬれば/浮世草子・文反古 2」

しきしき

しきしき 【頻頻】 (副)
しきりに。しばしば。「今日も―春雨ぞふる/風雅(春中)」

しきしぎり

しきしぎり [0] 【色紙切り】
料理で,材料を薄い正方形に切ること。

しきししょう

しきししょう [0] 【色視症】
もともと無色である物が色彩を帯びて見えるような病的状態。

しきしだい

しきしだい [3] 【式次第】
式の順序。式次(シキジ)。

しきしつぎ

しきしつぎ [0] 【色紙継ぎ】
色紙{(2)}を用いて布に継ぎをすること。

しきしないしんのう

しきしないしんのう 【式子内親王】
⇒しょくしないしんのう(式子内親王)

しきしま

しきしま 【敷島・磯城島】
(1)大和(ヤマト)国磯城(シキ)郡の,崇神天皇・欽明天皇が都を置いた地。
(2)〔「敷島の」が「やまと」にかかる枕詞であるところから〕
大和国の別称。
(3)日本国の別称。
(4)(「敷島」と書く)山梨県中部,中巨摩(ナカコマ)郡の町。甲府盆地北西部の旧宿場町。御岳昇仙峡で知られる。
(5)「敷島の道」の略。

しきしまど

しきしまど [4] 【色紙窓】
配置の様子が色紙を散らした形に似た窓。茶室などに使われる。

しきしまの

しきしまの 【敷島の】 (枕詞)
国名「やまと」にかかる。「―大和の国に人二人ありとし思はば/万葉 3249」

しきしまのみち

しきしまのみち [0] 【敷島の道】
大和歌(ヤマトウタ)の道。和歌の道。歌道。敷島。

しきしまや

しきしまや 【敷島や】 (枕詞)
「やまと」にかかる。「―やまとの歌のつたはりを/千載(雑下)」

しきしゃ

しきしゃ [2] 【識者】
物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人。

しきしゃ

しきしゃ【識者】
intelligent people.

しきしゃ

しきしゃ [2] 【指揮者】
(1)指揮をする人。指図する人。
(2)合唱や合奏の指揮をする人。コンダクター。

しきしゃ

しきしゃ [2] 【式社】
⇒式内(シキナイ)

しきしゃでん

しきしゃでん [3] 【職写田】
平安時代,計帳を出さぬ戸の田を左右京職が没収して設定した不輸租田。京職はこれを賃租させてその地子を計帳の筆写料にあてた。
→国写田

しきしゃまな

しきしゃまな [3] 【式叉摩那】
〔梵 śikṣamāṇā〕
〔仏〕 未成年の女の出家者が成人になると,正式の尼僧になるため二年間,六法戒を守って修行を行うが,この期間の尼僧の称。学法女。正学女。

しきしゅ

しきしゅ [2] 【職衆・色衆】
〔仏〕 法会(ホウエ)の際,金剛杵(コンゴウシヨ)を持ったり,散華(サンゲ)などの職務をつとめる僧衆。

しきしょう

しきしょう 【式正】
正しい儀式。正式。また,荘重で立派なこと。「―の庖丁人/浮世草子・一代男 8」

しきしょう

しきしょう 【史記抄】
抄物の一。「史記」について講じたもの。口語体仮名抄。桃源瑞仙著。一九巻。1477年成立。史記桃源抄。

しきしょう

しきしょう [0] 【職掌】
(1)平安時代,中宮職・大膳職などの職で雑務に当たった下級の官吏。
(2)中世,社寺で神楽を演ずる役を務めた者。
(3)1869年(明治2)皇太后宮職・皇后宮職に置かれた判任官。77年廃止。

しきしょう

しきしょう [2] 【雌器床】
苔類の葉状体で,造卵器が形成される部分。雌器托。

しきしょうのしょうぞく

しきしょうのしょうぞく 【式正の装束】
儀式などに着る正式の装束。

しきしょうのよろい

しきしょうのよろい 【式正の鎧】
⇒大鎧(オオヨロイ)(2)

しきしん

しきしん [0][2] 【色心】
〔仏〕 物質(色)と精神(心)。物と心。

しきしん

しきしん [0] 【色神】
⇒色覚(シキカク)

しきしん

しきしん [0][2] 【色身】
〔仏〕
(1)肉眼で見える身。肉身。
(2)特に,身体をもって現れた仏。生身の仏。
⇔法身(ホツシン)

しきしんいじょう

しきしんいじょう [5] 【色神異常】
⇒色覚異常(シキカクイジヨウ)

しきじ

しきじ【式辞】
<read,give> an address <at a ceremony> .→英和

しきじ

しきじ [0] 【式次】
儀式を進行させる順序。式の次第(シダイ)。

しきじ

しきじ [0] 【式事】
(1)儀式に関すること。
(2)儀式の行事。

しきじ

しきじ [0] 【式辞】
儀式の席で述べる挨拶(アイサツ)の言葉。

しきじ

しきじ [0] 【職事】
(1)律令制で,官位相当を有する官。または,それに任ぜられている者。職事官。
⇔散位
(2)蔵人所(クロウドドコロ)の頭(トウ)と,五位・六位の蔵人の総称。
(3)親王・女院・摂関家などの蔵人所・侍所の職員。
(4)組織・団体において,実務を担当する者。

しきじ

しきじ [0] 【識字】
文字が読めること。

しきじうんどう

しきじうんどう [4] 【識字運動】
貧困や差別などのために教育を受ける機会を得られなかった人が,文字の読み書きを学ぶ運動。

しきじかん

しきじかん [3] 【職事官】
「職事(シキジ){(1)}」に同じ。

しきじつ

しきじつ [0] 【式日】
(1)儀式のある日。
(2)祝日。祭日。
(3)特定の行事や用事を行うことに定めてある日。

しきじゃく

しきじゃく [0] 【色弱】
色覚の三要素(赤・緑・青)のうち,ある系統の色覚が他の色覚に比べて比較的弱い状態。
→色覚異常

しきじゃく

しきじゃく【色弱】
partial color blindness.

しきじゃばら

しきじゃばら [3] 【敷蛇腹】
武具などで,革の地とへりとを適当にかがったあと,蛇腹組みにした組紐(クミヒモ)でおおうこと。また,そのようにしたもの。

しきじょう

しきじょう【色情】
<excite> sexual de sire(s);(a) lust.→英和
色情狂 erotomania;an erotomaniac (人).

しきじょう

しきじょう [0] 【式場】
儀式の行われる場所。

しきじょう

しきじょう [0] 【式条】
⇒式目(シキモク)(1)

しきじょう

しきじょう [0] 【指揮杖】
部隊や行進するブラスバンドなどを指揮するときに使う,杖(ツエ)の形の指揮棒。

しきじょう

しきじょう [0] 【色情】
異性に対してもつ性的な感情。色欲。

しきじょう

しきじょう【式場】
the hall of ceremony.

しきじょうきょう

しきじょうきょう [0] 【色情狂】
色情が激しく性的に正常でない行動をすること。また,その人。いろきちがい。

しきじょうとうさく

しきじょうとうさく [5][0] 【色情倒錯】
同性愛など性対象の倒錯や,サディズム・マゾヒズムなど性行為の異常。倒錯性欲。

しきじん

しきじん [0][2] 【式神・識神】
⇒しきがみ(式神)

しきすな

しきすな [0] 【敷(き)砂】
庭園に敷かれた砂。枯山水式庭園にはこれだけで景にしているものも多い。

しきせ

しきせ [0] 【仕着せ・為着せ・四季施】
(1)主人が使用人に,その季節の衣服を与えること。また,その衣服。普通は,盆・暮れの二度。おしきせ。
(2)江戸時代,幕府が諸役人に時服を与えたこと。また,その衣服。おしきせ。

しきせ

しきせ【仕着せ】
(a) livery.→英和

しきせだい

しきせだい [0] 【仕着せ代・四季施代】
江戸時代,衣服代として諸役人に幕府から与えた金。

しきせん

しきせん [2] 【敷銭】
(1)中世,荘園・所領の代官職につくための身元保証金。辞任のとき返してもらった。
(2)中世,不動産を担保に借金したときの買い戻し代金。
(3)「敷金(シキガネ){(2)}」に同じ。

しきそ

しきそ [2][1] 【色素】
物体に色を与えている物質の総称。染料・顔料,生物体内の生体色素に大別する。

しきそ

しきそ【色素】
coloring matter;a pigment.→英和

しきそう

しきそう [0] 【色相】
(1)色合い。
(2)色の三属性の一。有彩色の色を,他の色と区別するよりどころとなる特質。赤み・黄み・青みなど。色合い。
→彩度
→明度
(3)〔仏〕 肉眼で見られる形相。かたち。

しきそうかん

しきそうかん [0][3] 【色相環】
代表的な色相を系統的に環状に並べたもの。向かい合った位置にある色が互いに補色になるものもある。色環。

しきそくぜくう

しきそくぜくう [5] 【色即是空】
〔仏〕
〔般若心経〕
この世にあるすべてのもの(色)は,因と縁によって存在しているだけで,固有の本質をもっていない(空)という,仏教の基本的な教義。
→空即是色

しきそくぜくう

しきそくぜくう【色即是空】
All is vanity.

しきそさいぼう

しきそさいぼう [4] 【色素細胞】
色素を産生し,保有する動物細胞の総称。

しきそせいかんぴしょう

しきそせいかんぴしょう [8] 【色素性乾皮症】
日光に当たると,皮膚が色素沈着を起こして著しく乾燥し,角質化する疾患。皮膚癌を生じることもある。劣性の遺伝病。

しきそたい

しきそたい [0] 【色素体】
植物細胞内にある色素を含んだ細胞小器官。核酸を含み,色素合成や自己増殖を行う。葉緑体・白色体・有色体などがある。プラスチド。

しきそたんぱくしつ

しきそたんぱくしつ [7][6] 【色素蛋白質】
色素を成分として含むタンパク質の総称。生体内の酸素運搬・酸化還元反応・光化学反応に関与する。ヘモグロビン・ミオグロビン・フィトクロムなど。

しきそちんちゃく

しきそちんちゃく [4] 【色素沈着】
生体内の細胞に色素が貯留し,色調が変化すること。日焼け後の皮膚がメラニンの増加により褐色に見えることなど。

しきそほう

しきそほう [0][3] 【色素胞】
色素細胞とほぼ同義。運動性があり,色素顆粒(カリユウ)を含んで生理的体色変化にあずかるものが多い。黒色素胞・黄色素胞・赤色素胞などに分ける。

しきたい

しきたい [0] 【色代・色体・式体】
〔「しきだい」とも〕
(1)挨拶(アイサツ)。儀礼的な言葉を述べること。「後日にこそ又見参に入らめと―して/太平記 8」
(2)おせじ。追従(ツイシヨウ)。「―にて御年よりは若く見え給ふと言へばうれしく/沙石 8」
(3)他の品物で代用すること。

しきたいぜに

しきたいぜに [5] 【色代銭】
色代納として納めた銭貨。しきたいせん。

しきたいのう

しきたいのう [3] 【色代納】
中世,租税を米で納める代わりに塩・油・絹布など,その土地の産物で納めたこと。雑納。

しきたえ

しきたえ 【敷栲・敷妙】
(1)寝所に敷く布。「―に臥しみふさずみ歎けども/馬内侍集」
(2)枕の異名。「―,枕の事/女中詞」

しきたえの

しきたえの 【敷妙の】 (枕詞)
寝具またはそれに関係のある「枕」「手枕(タマクラ)」「袖」「衣手(コロモデ)」「床(トコ)」「家」などにかかる。共寝のイメージを伴うことが多い。「―枕のあたり忘れかねつも/万葉 72」「―手枕まきて/万葉 217」

しきたく

しきたく [2] 【雌器托】
⇒雌器床(シキシヨウ)

しきたく

しきたく [0] 【色沢】
いろつや。しょくたく。「己が将来の生涯に―を生ずるのみならず/西国立志編(正直)」

しきたり

しきたり【仕来り】
a conventional practice.⇒慣例.

しきたり

しきたり [0] 【仕来り・為来り】
前々からそのようにしてきたこと。ならわし。慣例。「土地の―」「―に従う」

しきだ

しきだ 【敷田】
姓氏の一。

しきだい

しきだい [0] 【式台・敷台】
(1)玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分。客を送り迎えする所。もとは武家の住宅で,玄関の次にある,客に送迎の挨拶(アイサツ)をするための部屋。
(2)和船の反り台の下にある垣立(カキダツ)の台。

しきだたみ

しきだたみ [3] 【敷(き)畳】
座敷に敷く畳。たたみ。

しきだとしはる

しきだとしはる 【敷田年治】
(1817-1902) 幕末・明治期の国学者。豊前(ブゼン)の人。帆足万里に師事。和学講談所教官・神宮皇学館教頭。著「古事記標註」「音韻啓蒙」など。

しきだな

しきだな [0] 【四季棚】
天袋のある,襖四枚にそれぞれ四季の花鳥が描かれている棚。香席の床に飾られる。

しきち

しきち【敷地】
<select> a (building) site;the (plot of) ground.

しきち

しきち [0] 【敷地】
建物を建てたり,道路・堤防などの施設を設けるための土地。

しきちょう

しきちょう【色調】
a tone (of color).→英和

しきちょう

しきちょう [0] 【色聴】
ある音を聞く際に必ず一定の色彩感覚が伴う現象。
→共感覚

しきちょう

しきちょう [0] 【色調】
色の配合,濃淡・強弱などの調子。色合い。「柔らかい―の照明」

しきちょう

しきちょう [2][0] 【四季帳】
律令制下,課役を免除すべき人名を四季ごとに調査し,記録した帳簿。

しきって

しきって [2] 【頻って】 (副)
しきりに。切に。強く。「当座は―帰りたがつた娘が/金色夜叉(紅葉)」

しきつのうら

しきつのうら 【敷津の浦】
大阪市住吉区,住吉神社の南西にあった海岸。((歌枕))「藻塩草―の寝覚には時雨にのみや袖はぬれける/千載(羇旅)」

しきつめ

しきつめ [0] 【敷き詰め】
敷物を部屋の広さいっぱいに敷くこと。「じゅうたんを―にする」

しきつめる

しきつめる【敷き詰める】
spread <gravel> all over <a garden> .

しきつめる

しきつ・める [4] 【敷(き)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 しきつ・む
(1)すき間のないように敷く。「門から玄関まで御影石で―・めてある」「絨緞(ジユウタン)を―・める」
(2)敷いておさえつける。「下なる敵の左右(ソウ)の手を膝にて―・め/保元(中・古活字本)」

しきて

しきて [0] 【敷手】
舞楽の一。右方の新楽。高麗(コマ)壱越(イチコツ)調の中曲。文の舞。常装束で舞う四人舞。左舞の青海波の番舞(ツガイマイ)とされる。志岐伝。志岐手。重来舞(シキマイ)。

しきていさんば

しきていさんば 【式亭三馬】
(1776-1822) 江戸後期の戯作者(ゲサクシヤ)。本名,菊地久徳。別号,遊戯堂・四季山人など。江戸の人。版木師の子。書肆(シヨシ)に奉公し,のち薬商を営む。黄表紙・洒落本・草双紙・滑稽本などを多く著す。特に,江戸市井のさまざまな人を,会話を主に皮肉をまじえて活写した滑稽本で有名。その作「雷太郎(イカズチタロウ)強悪物語」は合巻の嚆矢(コウシ)とされる。著「浮世風呂」「浮世床」

しきてん

しきてん [0] 【色天】
⇒色界(シキカイ)

しきてん

しきてん [0] 【式典】
儀式。式。

しきてん

しきてん【式典】
a ceremony.→英和

しきでん

しきでん [2][0] 【職田】
⇒職分田(シキブンデン)

しきとう

しきとう [0] 【指揮刀】
平時,軍隊で軍の指揮のため,軍刀の代わりに用いる,刃のついてない刀。

しきど

しきど [2] 【色度】
色刺激(または色感覚)を,明度を除いて数量的に表したもの。「―図」

しきどう

しきどう [2][0] 【色道】
色事のみち。情事に関する事柄。「いつまで―の中有に迷ひ/浮世草子・一代男 8」

しきどうおおかがみ

しきどうおおかがみ シキダウオホカガミ 【色道大鏡】
遊里に関する百科的書物。一八巻(もと一六巻)。藤本箕山(キザン)著。1688年頃成立。遊里年中行事・郭(クルワ)言葉・遊女のたしなみ・遊客の心得・諸国遊里案内・遊女名録など,色道(シキドウ)全般にわたる解説を記す。

しきどく

しきどく [0] 【色読】
書物を読んで,文字の表面的な意味だけを理解すること。
⇔体読

しきない

しきない [2] 【式内】
「延喜式」神名帳に記されていること。また,その神社。式内社。式社。
⇔式外(シキゲ)

しきない

しきない [2] 【鋪内】
鉱山の,坑道の内部。坑内。

しきない

しきない [2] 【四畿内】
畿内の四か国。大和・河内・山城・摂津をいう。757年,河内国から和泉国が分かれ,以後,五畿内となる。

しきなぶ

しきな・ぶ 【敷き並ぶ】 (動バ下二)
一面に従えて統治する。「そらみつ大和の国はおしなべて我こそ居れ―・べてわれこそいませ/万葉 1」

しきなみ

しきなみ 【頻並み】 (形動ナリ)
あとからあとから続くさま。「―につどひたる車なれば/枕草子 35」

しきに

しきに 【頻に】 (副)
あとからあとから。しきりに。「一日には千重波―思へども/万葉 409」

しきにん

しきにん [0] 【識認】 (名)スル
対象を明確に理解すること。認識。「識者の已(スデ)に―する処なり/求安録(鑑三)」

しきね

しきね [0] 【敷(き)寝・蓐】
物を下に敷いて寝ること。また,下に敷いて寝る具。「金革を―にして/笈日記」

しきねじま

しきねじま 【式根島】
伊豆七島の一。新島の属島。平坦な台地で,海岸線は屈曲し,海辺に温泉が湧き出る。

しきねのふね

しきねのふね 【敷(き)寝の船】
七福神と宝物を乗せた船を描いた絵。除夜または節分の夜これを枕の下に敷いて寝ると,よい夢を見るとされた。宝船。

しきねん

しきねん [0] 【式年】
〔「式」はさだめの意〕
式年祭を行う年。

しきねんさい

しきねんさい [3] 【式年祭】
一定の年を定めて行う祭り。皇室では歴代の天皇・皇太后・皇后などを祭る祭祀(サイシ)。崩御の年から,3.5.10.20.30.40.50.100年と以後100年ごとに,その崩御の日に当たる日に,皇霊殿および御陵所で行われる。

しきねんせんぐうさい

しきねんせんぐうさい [7] 【式年遷宮祭】
一定の期間をおいて新殿を造営し,旧殿から新殿へ神体を移す祭祀(サイシ)。伊勢神宮では20年ごと。

しきのう

しきのう [2] 【式能】
儀式として催される能楽。江戸幕府では,将軍宣下(センゲ)・勅使下向・普請祝いなどに,江戸城内に能楽の四座一流を召して翁付き五番立てで催した。現在では,能楽協会主催の五番立ての五流能をいう。

しきのかみ

しきのかみ 【式の神】
⇒しきがみ(式神)

しきのし

しきのし [0] 【敷き伸し】
(1)洗った着物を生乾きのうちに畳み,ござなどの間に挟んで重しをしてしわを伸ばすこと。
(2)寝押し。

しきのぞうし

しきのぞうし 【職の曹司】
中宮職の一局。内裏の東北,左近衛府の西,梨本の南にあり,皇后・中宮の移御のほか,内裏焼失の際などには天皇の渡御があった。職の御曹司。
→大内裏

しきのみこ

しきのみこ 【志貴皇子・施基皇子】
(?-716) 天智天皇の第七皇子。光仁天皇の父。清澄な調べの歌六首が万葉集に見える。没年は,一説に715年。しきのおうじ。

しきのみずかきのみや

しきのみずかきのみや シキノミヅカキ― 【磯城瑞籬宮】
記紀に見える崇神天皇の皇居。推定地は奈良県桜井市金屋付近。

しきのやまうば

しきのやまうば 【四季の山姥】
長唄の一。1862年,「新山姥」として初演。一一世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。山姥の前身を傾城(ケイセイ)とし,四季の山めぐりを唄い,怪童丸の暴れで終わる。

しきばり

しきばり [0] 【敷梁】
小屋梁・床梁を支えるために,それに対して直角方向にわたす断面の大きい梁。牛梁(ウシバリ)。

しきひょうじょうしゅう

しきひょうじょうしゅう [5] 【式評定衆】
室町幕府の職名。例式の評定にのみ参与した。のち御評定始・御沙汰始にのみ臨席した。

しきひらがわら

しきひらがわら [5] 【敷平瓦】
平瓦の一種。軒先を葺(フ)く唐草瓦の下に敷く瓦。

しきび

しきび [0][2] 【式微】
〔「詩経(邶風)」の「式微式微胡不�帰」による。「式」は発語,「微」は衰える意〕
非常に衰えること。「文学の―亦極まれり/日本開化小史(卯吉)」

しきび

しきび [0][2] 【樒・梻】
植物シキミの別名。

しきふ

しきふ【敷布】
a (bed) sheet.

しきふ

しきふ [0] 【職封】
律令制で,食封(ジキフ)の一。官職に応じて与えられた封戸(フコ)。大宝令では大納言以上,のちには参議以上に支給された。

しきふ

しきふ [0] 【敷布】
敷き布団の上にしく布。シーツ。

しきふく

しきふく【式服】
a ceremonial dress[robe];a full dress.

しきふく

しきふく [0] 【式服】
儀式の際に着る衣服。礼服。

しきぶ

しきぶ [2] 【式部】
(1)「式部省」の略。
(2)明治初期の太政官制で,式部局(のち式部寮と改称)に属し,儀式をつかさどった官。
(3)女官の呼び名。紫式部・和泉式部など。
(4)〔(3)から〕
女房のこと。「子産まぬ―の老いの果て/梁塵秘抄」

しきぶかん

しきぶかん [3] 【式部官】
もと,宮内省の式部職の職員。祭典・儀式などをつかさどった。

しきぶきょう

しきぶきょう [3][0] 【式部卿】
律令制で,式部省の長官。正四位下。平安以後,親王が任じられた。

しきぶきょく

しきぶきょく [3] 【式部局】
1871年(明治4)設置された太政官の一局。儀式・図書の事務をつかさどった。翌年式部寮と改称。

しきぶしょう

しきぶしょう [3] 【式部省】
律令制で,八省の一。左弁官に属し,礼式および文官の人事全般をつかさどり,大学寮・散位寮を管轄した。式部。のりのつかさ。のんのつかさ。

しきぶしょく

しきぶしょく [3] 【式部職】
(1)宮内省の一部局。1884年(明治17)式部寮を改称して設置。宮中の祭典・礼式・交際・雅楽などをつかさどる。
(2)宮内庁の一部局。皇室の儀式・交際・翻訳・狩猟・雅楽のことにあたる。

しきぶとん

しきぶとん【敷蒲[布]団】
a mattress.→英和

しきぶとん

しきぶとん [3] 【敷(き)布団】
寝るとき下に敷く布団。
⇔掛け布団

しきぶぶし

しきぶぶし [0] 【式部節】
古浄瑠璃の一。貞享・元禄(1684-1704)頃,江戸の広瀬式部太夫の始めたもの。典雅な曲風で,河東節に影響を与えた。

しきぶりょう

しきぶりょう [3] 【式部寮】
1872年(明治5)式部局を改称したもの。式部職の前身。

しきぶん

しきぶん [0] 【式文】
キリスト教会の礼拝で,司式者や会衆が唱えたり歌ったりするために定められた文章。カトリック教会では固有文と通常文に分かれる。

しきぶんしじん

しきぶんしじん [5] 【職分資人】
律令制で,官職に応じて支給された従者。
→資人

しきぶんでん

しきぶんでん [3] 【職分田】
律令制で,大納言以上,在外諸司(大宰府官人・国司)・郡司に官職に応じて支給された田。大宝令では在外諸司のものを公廨田(クゲデン),他を職田といって区別したが,養老令で職分田に統一した。

しきべつ

しきべつ [0] 【識別】 (名)スル
物事の相違を見分けること。「敵と味方を―する」

しきべつ

しきべつ【識別】
discrimination;discernment.→英和
〜する discriminate;→英和
tell <A from B> ;→英和
distinguish <between> .→英和
‖識別力 discriminating[discerning]power.

しきほう

しきほう [2] 【四季報】
年に四回出す刊行物。季刊誌。クォータリー。

しきほう

しきほう [0] 【式法】
儀式。作法。

しきほう

しきほう [0] 【色法】
〔仏〕 事物的存在のこと。
⇔心法(シンボウ)
→五位

しきぼう

しきぼう [0][2] 【指揮棒】
(1)音楽演奏の際,指揮者が指揮に用いる棒。タクト。
(2)旧石器時代の骨角器。鹿角製で一つないし複数の穴があけられ,多くは鳥や獣の線刻が施されている。狩猟の指揮用とされていたが,祭祀(サイシ)用とする説が有力。穴あき棒。有孔棒。

しきま

しきま【色魔】
a lady-killer;a Lothario.

しきま

しきま [2] 【色魔】
情欲のおもむくままに,次々と女を誘惑し,もてあそぶ男。女たらし。

しきまき

しきまき 【重播き・頻蒔き】
上代社会の不法行為の一。穀物の種を,一度まいた上に重ねてまき,穀物の生長を害することかという。「春は則ち―し/日本書紀(神代上訓注)」

しきます

しきま・す 【敷き座す】 (連語)
〔「ます」は尊敬の補助動詞〕
お治めになる。しろしめす。「大君の―・す国に/万葉 460」

しきまつば

しきまつば [3] 【敷(き)松葉】
冬に庭などに敷く松葉。霜よけ,あるいは風趣を添えるためなどに敷く。[季]冬。

しきみ

しきみ [0] 【閾】
(1)門の内外を区画するために,門柱の間に敷く横木。蹴放し。
(2)「敷居(シキイ){(1)}」に同じ。

しきみ

しきみ [0][2] 【樒・梻】
モクレン科の常緑小高木。山中に自生。また,墓地などに植える。葉は長楕円形で光沢がある。四月頃,淡黄白色の花を開き,秋,星形の果実を結ぶ。果実は有毒。全体に香気があり,仏前に供え,葉・樹皮から線香・抹香を作り,材は数珠などとする。コウノキ。マッコウギ。ハナノキ。シキビ。
〔「樒の花」は [季]春〕
樒[図]

しきめ

しきめ [0] 【敷女】
情婦。いろおんな。「―を連れて大阪落ちの/多情仏心(弴)」

しきめ

しきめ [0] 【敷目】
(1)「敷目板」の略。
(2)縅目(オドシメ)が三列ある鎧(ヨロイ)の札(サネ)。また,敷目縅(オドシ)のこと。「火威の胄の―に拵へたるを/太平記 22」

しきめいた

しきめいた [4] 【敷目板】
羽目・床張りなどの板の継ぎ目の裏に,すき間を埋めるために取り付けた細長い板。敷目。

しきめおどし

しきめおどし [4] 【敷目縅】
(1)敷目の札(サネ)を用いた鎧(ヨロイ)の縅。札が三枚重なり合うので堅固になる。
(2)江戸後期,市松模様に構成した鎧の縅。

しきもう

しきもう [0] 【色盲】
色覚の三要素(赤・緑・青)のうち,ある系統の色覚を欠く状態。赤・緑・青の色覚のいずれか一つを欠いた状態を二色型色覚といい,通常の色盲はこれに当たる。また,二つを欠いた場合を一色型色覚(全色盲)というが,極めて稀で,強度の弱視や眼球震盪を伴うため色覚以外の問題の方が大きい。
→色覚異常

しきもう

しきもう【色盲】
color blindness.〜である be color-blind.‖赤色盲 red-blindness.全色盲 achromatopsia.

しきもく

しきもく [0] 【式目】
〔「式」は法式,「目」は条目〕
(1)中世,法令・規則を箇条書きにしたもの。武家法に多く,「貞永式目(御成敗式目)」や「建武式目」はその主なもの。式条。
(2)連歌・俳諧を詠むための規則・法式を箇条書きにしたもの。連歌の「応安新式」など。

しきもくうた

しきもくうた [4] 【式目歌】
連歌・俳諧の式目を覚えやすいように歌に詠んだもの。

しきもくじん

しきもくじん [4] 【色目人】
〔諸種族に属する人の意〕
中国,元代,モンゴル人・漢人・南人以外の西方系諸種族の総称。モンゴル人に次ぐ準支配者として重用された。

しきもの

しきもの [0] 【敷物】
座るために下に敷くもの。布団・じゅうたん・毛皮など。

しきもの

しきもの【敷物】
a carpet;→英和
a rug;→英和
a cushion;→英和
matting.→英和
〜を敷く spread a carpet;→英和
cover <the floor> with a carpet.

しきもり

しきもり 【式守】
姓氏の一。

しきもりいのすけ

しきもりいのすけ 【式守伊之助】
相撲の立行司(タテギヨウジ)の名。木村庄之助に次ぐ。
→立行司

しきゃ

しきゃ (係助)
〔係助詞「しか」の転。くだけた言い方に用いられる〕
「しか」(係助)に同じ。「これだけ―ない」「母に―話してない」

しきゃく

しきゃく [0] 【刺客】
⇒しかく(刺客)

しきゃく

しきゃく [0] 【支脚】
人体立像で,体重がかかる方の脚。

しきゃくもん

しきゃくもん [3] 【四脚門】
⇒よつあしもん(四脚門)

しきゅう

しきゅう【至急の】
urgent;→英和
pressing;→英和
express.→英和
〜に urgently;→英和
immediately;→英和
at once.‖至急便 <send by> express.至急報 an urgent telegram (電報);a dispatch (新聞の).

しきゅう

しきゅう【死球】
《野》a hit by pitch.

しきゅう

しきゅう [0] 【屍柩】
屍(シカバネ)を納めるひつぎ。かんおけ。

しきゅう

しきゅう [0] 【至急】
非常に急ぐこと。大急ぎ。「―の用事」「―連絡してほしい」

しきゅう

しきゅう [0] 【死球】
野球で,デッド-ボール。

しきゅう

しきゅう [0] 【四球】
野球で,フォア-ボール。

しきゅう

しきゅう [0] 【支給】 (名)スル
金銭・物品などを払い渡すこと。「ボーナスを―する」

しきゅう

しきゅう【四球】
《野》 <give> a base on balls;a pass;→英和
a walk.→英和
〜で出る walk.

しきゅう

しきゅう [0] 【子宮】
単孔類以外の哺乳動物の雌性生殖器の一部。内膜は性周期や妊娠により変化を繰り返す。また,受精卵は子宮の壁に着床し発育する。人間では小骨盤腔の中央にあり,鶏卵大の茄子(ナス)形。

しきゅう

しきゅう【子宮】
the womb;→英和
《解》the uterus.→英和
‖子宮口 the uterine ostium.子宮外妊娠 ectopic pregnancy.子宮癌 uterine cancer.子宮筋腫 a myoma of the uterus.子宮病 (a) uterine disease.

しきゅう

しきゅう【支給】
provision;→英和
supply;→英和
payment.→英和
〜する provide[supply] <a person with a thing> ;→英和
allow;→英和
give <a person a monthly salary of …yen> .→英和
‖支給品 supplies.

しきゅうがいにんしん

しきゅうがいにんしん [6] 【子宮外妊娠】
受精卵が子宮腔以外の場所(卵管・卵巣・腹腔)に着床して発育する妊娠。卵管妊娠がほとんどで,妊娠初期に流産や卵管破裂を起こし,激しい下腹痛とともに多量の出血を来す。

しきゅうがん

しきゅうがん [2] 【子宮癌】
子宮に発生する癌腫。子宮頸癌と子宮体癌とに分けられる。

しきゅうきんしゅ

しきゅうきんしゅ [4] 【子宮筋腫】
子宮にできる腫瘍(シユヨウ)の一種。多くは平滑筋から生じ,良性。

しきゅうけいかん

しきゅうけいかん [4] 【子宮頸管】
子宮の一部で,その下方三分の一ほどの円柱状の部分。膣に開口する。この部分に機能的弛緩(シカン)があると,妊娠中期に流産することが多い。頸管。

しきゅうけいがん

しきゅうけいがん [4] 【子宮頸癌】
子宮癌のうち,子宮頸部に発生するもの。子宮癌の大多数を占める。

しきゅうこうくつ

しきゅうこうくつ [4] 【子宮後屈】
正常な状態では前傾・前屈である子宮が後方に屈曲している状態。

しきゅうしき

しきゅうしき【始球式を行なう】
throw the first ball.

しきゅうしき

しきゅうしき シキウ― [2] 【始球式】
野球のリーグ戦・大会などで,第一試合開始に先立って招待された人が第一球を捕手に投げる儀式。

しきゅうたい

しきゅうたい シキウ― [0] 【糸球体】
毛細血管が糸玉のように球状に集まったもの。腎臓の皮質にあり,ボーマン嚢(ノウ)に包まれて腎小体をつくる。血液を濾過(ロカ)し,血球やタンパク質以外の成分はボーマン嚢へ押し出されて原尿になる。
→腎小体

しきゅうたいがん

しきゅうたいがん [4] 【子宮体癌】
子宮癌のうち,子宮体部の内膜に発生するもの。

しきゅうたいじんえん

しきゅうたいじんえん シキウ― [6] 【糸球体腎炎】
⇒腎炎(ジンエン)

しきゅうたいのう

しきゅうたいのう シキウ―ナウ [4] 【糸球体嚢】
⇒ボーマン嚢(ノウ)

しきゅうだつ

しきゅうだつ [2] 【子宮脱】
子宮の一部または全部が,膣口外に脱出するもの。

しきゅうないまくえん

しきゅうないまくえん [7] 【子宮内膜炎】
子宮壁最内層の粘膜(子宮内膜)の炎症。大部分は分娩・流産後の細菌感染が原因。

しきゅうないまくしょう

しきゅうないまくしょう [0] 【子宮内膜症】
子宮内膜組織が本来の部位以外で発育増殖するもの。卵巣をはじめ子宮周辺の臓器に多くみられる。

しきゅうないリング

しきゅうないリング [6] 【子宮内―】
〔intrauterine contraceptive device〕
避妊のため,子宮腔内に入れておく円板状・輪状などの形をした特殊な器具。卵の着床を妨げる。子宮内避妊器具。避妊リング。IUD 。

しきゅま

しきゅま
奄美・沖縄地方の稲の初穂儀礼。稲穂数本を田から持ち帰り,祖霊・火の神に供える。また,新米の飯を炊き神に供え,家族も共食する。

しきょ

しきょ【死去】
⇒死亡.

しきょ

しきょ [1][2] 【死去】 (名)スル
人が死ぬこと。「昨夜―した」

しきょ

しきょ [1][2] 【四虚】
漢詩で,律詩の前聯(ゼンレン)・後聯の四句が,いずれも景物を写さずに情思を述べたもの。
⇔四実

しきょう

しきょう [0] 【至強】 (名・形動)
この上なく強いさま。「―の将軍は,其威力誠に―にして/文明論之概略(諭吉)」

しきょう

しきょう [0] 【至境】
最もすぐれた境地。「―に達する」

しきょう

しきょう [0] 【四境】
四方の国境。四辺。

しきょう

しきょう [0] 【四教】
(1)四種の大切な教え。
 (ア)
〔礼記(王制)〕
詩・書・礼・楽の教え。
 (イ)
〔論語(述而)〕
文(学問)・行(実践)・忠(誠実)・信(信義)の教え。
 (ウ)
〔周礼(天官・九嬪)〕
婦徳・婦言・婦容・婦功の婦人の四つの心得。四行。
(2)天台宗で,釈迦一代の説法を四種に分けたもの。化儀(ケギ)の四教と化法(ケホウ)の四教がある。
→五時八教

しきょう

しきょう [0] 【思郷】
故郷をなつかしく思うこと。

しきょう

しきょう [0] 【四鏡】
「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」の四つの歴史物語の総称。

しきょう

しきょう [0] 【市況】
株式市場や商品市場での,株式や商品の取引の状況。市場の景気。

しきょう

しきょう [0] 【指教】 (名)スル
さし示して教えること。指導。「―を仰ぐ」「帰路を―するを得ば,其恩応に何を以て報ず可き/佳人之奇遇(散士)」

しきょう

しきょう [0] 【示教】 (名)スル
〔「じきょう」とも〕
具体的に示しつつ教えること。教示。

しきょう

しきょう [0] 【詩境】
詩作する時の心境。また,詩的世界。

しきょう

しきょう [0] 【鴟梟・鴟鴞】
(1)フクロウの異名。
(2)奸悪(カンアク)な人をたとえていう語。「嗚呼(アア)時不祥にして―翺翔(コウシヨウ)/佳人之奇遇(散士)」

しきょう

しきょう [0] 【詩興】
詩を作りたくなる気分。詩心が呼びおこされる趣興。「―がそそられる」

しきょう

しきょう【司教】
a bishop.→英和

しきょう

しきょう【市況】
(the tone of) the market.→英和
株式市況 the stock market.

しきょう

しきょう [0] 【試供】 (名)スル
商品を客に使ってもらうために提供すること。「新製品を―する」

しきょう

しきょう シキヤウ 【詩経】
中国最古の詩集。五経の一。孔子の編と伝えるが未詳。西周から春秋時代に及ぶ歌謡三〇五編を,風(民謡)・雅(朝廷の音楽)・頌(シヨウ)(祖先の徳をたたえる詩)の三部門に分けて収録。風は一五に,雅は小雅・大雅の二つに,頌は周頌・魯頌・商頌の三つに分かれる。現存のものは漢代の人毛亨(モウコウ)が伝えたとされ,「毛詩」ともいう。

しきょう

しきょう [2][1] 【司教】
ローマ-カトリック教会の聖職位の一。司祭の上に立つ。教区の監督者。正教会・聖公会の主教に当たる。

しきょうく

しきょうく [2] 【司教区】
ローマ-カトリック教会の管轄区域の単位。司教がその管理を行う。ローマ教区の司教は,教皇自身。

しきょうさい

しきょうさい [2] 【四境祭】
⇒四角四境(シカクシキヨウ)の祭(マツリ)

しきょうひん

しきょうひん [0] 【試供品】
化粧品・薬品などで,実際に使ったときの効果を知ってもらうために客に無料で提供する品。

しきょうひん

しきょうひん【試供品】
a sample;→英和
a specimen.→英和

しきょうゆうずい

しきょうゆうずい シキヤウ― [4] 【四強雄蕊】
⇒四長雄蕊(シチヨウユウズイ)

しきょぎ

しきょぎ [2] 【視距儀】
トランシットを用いて一定長の目標の視角を測定し,計算により距離を測る道具。スタジア測量器。

しきょく

しきょく [2][0] 【支局】
新聞社・放送局などの地方出先機関。本社・本局の管理のもと,その地域の業務を扱う。

しきょく

しきょく [0] 【私曲】
自分の利益になるようにすること。「嫉妬もある,偏執もある,―もある/社会百面相(魯庵)」

しきょく

しきょく [1][2] 【紫極】
〔「紫」は紫微垣(シビエン)で,天帝の座の意〕
天子の居所。禁中。

しきょく

しきょく [1][2] 【詞曲】
〔詞と曲はともに中国の韻文の体〕
韻文。また,歌謡。

しきょく

しきょく【支局】
a branch (office).→英和

しきょく

しきょく [2][0] 【史局】
史書の編纂(ヘンサン)に当たった役所。また特に,水戸藩の徳川光圀(ミツクニ)が「大日本史」編纂のため建てた施設。のちの彰考館。

しきよく

しきよく【色欲】
⇒色情.〜を慎む keep down one's carnal appetite.

しきよく

しきよく [0] 【色欲・色慾】
(1)男女の性的な欲望。情欲。
(2)〔仏〕 五欲の一。色や形をもつものに執着すること。

しきり

しきり 【陣】
〔動詞「頻(シキ)る」の連用形から〕
出産間際の間隔の短い陣痛(ジンツウ)。「―はくれども取あげ婆の約束もなく/浮世草子・置土産 3」

しきり

しきり【仕切り】
(1) (a) partition;→英和
(a) division;→英和
a boundary.→英和
〜をする partition.(2)[相撲の]toeing the mark.→英和
‖仕切壁 a partition wall.仕切直し toeing the mark again.

しきり

しきり [0] 【仕切り】
(1)しきること。へだてを設けること。また,そのへだて。「部屋の―」
(2)取引・帳簿などをある時点で区切って締めること。決算すること。
(3)相撲で,土俵上の両力士が互いに呼吸を合わせながら立ち合いの身構えをすること。
(4)取引所を通さないで,証券業者が顧客と株の売買を行うこと。現在は禁止されている。仕切り売買。
(5)「仕切り金」の略。「親父が塩梅(アンベイ)が悪りいので,手前往つて―を取つて来うと云ふので/塩原多助一代記(円朝)」

しきり

しきり [0] 【頻り】 (形動)[文]ナリ
〔動詞「頻る」の連用形から〕
短期間に同じことが何度も繰り返し起こるさま。引き続いて起こるさま。「催促が―だ」「御使―なれど聞き入るる人もなし/栄花(衣の珠)」

しきりいた

しきりいた [4] 【仕切り板】
(1)間をへだてる板。
(2)船体の動揺による荷物の移動を防ぐため,船倉内に船体の中心線に沿って設ける板。

しきりきん

しきりきん [0] 【仕切り金】
取引の決算で,買い手が売り手に支払う代金。仕切り銀。しきりがね。しきり。

しきりじょう

しきりじょう [0][3] 【仕切り状】
「送り状」に同じ。

しきりせん

しきりせん [0] 【仕切り線】
相撲で,仕切りの手をおろす位置の目安となる線。その線より前に手をおろしてはならない。

しきりちがいだな

しきりちがいだな [5] 【仕切り違い棚】
床脇棚の一。上下一組二枚の違い棚を一本の束(ツカ)で支えるように作ったもの。

しきりちょう

しきりちょう [0] 【仕切り帳】
取引の決算をする帳簿。

しきりと

しきりと [0] 【頻りと】 (副)
(1)「頻(シキ)りに{(1)}」に同じ。「顔の汗を―拭く/魔風恋風(天外)」
(2)「頻りに{(2)}」に同じ。「―水を欲しがる」

しきりなおし

しきりなおし [0][4] 【仕切り直し】
相撲の立ち合いで,両力士の呼吸が合わないで,仕切りをやり直すこと。

しきりに

しきりに【頻りに】
very often;frequently;→英和
repeatedly;→英和
[熱心に]eagerly;earnestly;→英和
strongly.

しきりに

しきりに [0] 【頻りに】 (副)
(1)しばしば。ひっきりなしに。しきりと。「雪が―降っている」「―誘われる」
(2)むやみに。無性に。ひどく。しきりと。「―家が恋しい」「―恐縮している」

しきりねだん

しきりねだん [4] 【仕切り値段】
(1)売買の成立した値段。
(2)清算取引で,建て玉(ギヨク)の転売や買い戻しをして建て玉を整理する際の値段。

しきりのとし

しきりのとし 【頻りの年】
ここ数年。近年。「―より以来平氏王皇蔑如して政道にはばかる事なし/平家 5」

しきりば

しきりば [0] 【仕切り場】
(1)仕切り屋の作業場。廃品を取引したり整理したりする所。
(2)江戸時代から明治にかけて,芝居小屋の鼠木戸の側にあって,金主・帳元・会計方などが詰め,一切の会計を扱った所。また,そこに詰めている手代をもいう。

しきりばいかい

しきりばいかい [4] 【仕切り売買】
取引所を通さないで,証券業者が顧客の株の売買を行うこと。証券取引法上,禁止されている。
→売買(バイカイ)

しきります

しきります [3] 【仕切り枡】
相撲・劇場などの枡席。

しきりや

しきりや [0] 【仕切り屋】
廃品回収業者が集めた廃品を種類ごとに仕分けて売り払う職業。また,その人。

しきりょう

しきりょう [2] 【敷料】
⇒倉敷料(クラシキリヨウ)

しきりょう

しきりょう [2] 【識量】
見識と度量。

しきりょう

しきりょう [2] 【式量】
化学式の各構成原子の原子量の総和。塩化ナトリウムのようなイオン結合性物質では分子量を定義できず,代わりに組成式 NaCl の式量を用いる。化学式量。

しきりょく

しきりょく [2] 【識力】
物事を識別する能力。見分ける力。

しきる

しき・る [2] 【頻る】 (動ラ五[四])
〔「頻(シ)く」と同源〕
(1)何度も繰り返し起こる。また,さかんに引き続いて起こる。「酒の香,物煮る匂―・りて/金色夜叉(紅葉)」「東宮の御使ひ―・りてある程/枕草子 104」
(2)動詞の連用形に付いて,さかんに…する意を表す。「降り―・る雨」

しきる

しき・る [2] 【仕切る】 (動ラ五[四])
(1)隔てを設けていくつかの部分に分ける。「カーテンで部屋を―・る」
(2)物事を適切に処理する。とりしきる。「長門守が―・つてお詫びとこそ聞いたれ/桐一葉(逍遥)」
(3)取引の決算をする。「算用はけふ残らず―・つて/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
(4)さえぎる。ふさぐ。「ミチヲ―・ル/日葡」
(5)相撲で,力士が仕切り{(3)}をする。「両力士が―・る」
[可能] しきれる

しきれ

しきれ 【尻切れ】
〔「しりきれ」の転〕
(1)底を革で貼った草履(ゾウリ)。後世の雪駄(セツタ)の原形。[貞丈雑記]
(2)「尻切(シリキ)れ草履」に同じ。「ひらあしだ,ふる―…/宇治拾遺 2」

しきれい

しきれい [0] 【式礼】
礼をすること。挨拶(アイサツ)。

しきれい

しきれい [0] 【式例】
しきたり。慣例。

しきれんが

しきれんが [3] 【敷煉瓦】
道路舗装用の煉瓦。

しきわら

しきわら [0] 【敷き藁】
作物や若木・草花の根もとや,家畜小屋に敷く藁。敷き草(グサ)。

しきわら

しきわら【敷藁(を敷く)】
litter.→英和

しきん

しきん【資金】
capital;→英和
funds;a fund (基金).→英和
〜がある(切れる) be in (out of) funds.‖資金カンパ a fund-raising campaign.資金繰りが苦しい be financially distressed;be in financial troubles.資金難 financial difficulties.奨学資金 a scholarship fund.

しきん

しきん [0][2] 【紫禁】
〔「紫」は紫微垣(シビエン)で,天帝の座の意〕
皇居。内裏。

しきん

しきん [2][0] 【紫金】
赤銅(シヤクドウ)の異名。

しきん

しきん [1] 【私金】
私有の金銭。個人が所有している金。

しきん

しきん [0] 【至緊】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて切迫している・こと(さま)。「―至要なる問題/月世界旅行(勤)」

しきん

しきん [0] 【至近】
きわめて近いこと。「―距離」「―弾」

しきん

しきん【賜金】
a grant of money.

しきん

しきん [0] 【試金】
鉱石・金属などを分析してその品位・品質を鑑別すること。

しきん

しきん [2][1] 【資金】
もとでとなる費用。事業の運営や特定の活動に必要な費用。「運転―」「育英―」

しきん

しきん [2] 【賜金】
天皇や国から下賜される金。下賜金。

しきんうんようぶ

しきんうんようぶ 【資金運用部】
政府直営の金融機関の一。郵便貯金や政府の特別会計の余裕金を管理し,公債の引き受け,政府関係機関・地方公共団体への貸し付けなどに運用することを任務とする。

しきんぐり

しきんぐり [0] 【資金繰り】
(資金の調達や,その運用など)資金のやりくり。「―が苦しい」

しきんじゅんかん

しきんじゅんかん [4] 【資金循環】
⇒マネー-フロー

しきんじょう

しきんじょう 【紫禁城】
中国,北京にある明・清代の宮城。明の永楽帝が造営。現在,故宮博物院となっている。
→故宮博物院

しきんせき

しきんせき [2] 【試金石】
(1)貴金属の純度を調べるのに用いる黒色緻密(チミツ)な玄武岩やケイ質の岩石。この石にこすりつけ,条痕(ジヨウコン)色を既知のものと比較して金・銀の純度を試験した。金付(カネツ)け石。
(2)人の力量や物の価値を判定する規準となる物事。

しきんせき

しきんせき [2] 【紫金石】
赤間石(アカマイシ)の別名。

しきんせき

しきんせき【試金石】
a touchstone;→英和
a test.→英和

しきんせんじょう

しきんせんじょう [4] 【資金洗浄】
⇒マネー-ロンダリング

しきんとうけつ

しきんとうけつ [4] 【資金凍結】
国家が資金の処分・移動の自由を制限または禁止する措置。国内の外国政府・個人所有の資金に対して,経済制裁として行うことがある。

しきんとうせい

しきんとうせい [4] 【資金統制】
一定の経済政策遂行のために行われる,資金の市場流通の総量や資金の流れの方向に対する統制。

しきんほけん

しきんほけん [4] 【資金保険】
保険金の全額を一時に支払う保険。生命保険の普通の支払い方式。一時金保険。
⇔年金保険

しきんポジション

しきんポジション [5] 【資金―】
金融機関における資金の過不足の状況。預金などの調達資金と,貸し出しや証券投資などの運用資金とのバランス。

しきんワクチン

しきんワクチン [4] 【死菌―】
⇒不活化(フカツカ)ワクチン

しぎ

しぎ【鴫】
《鳥》a snipe.→英和

しぎ

しぎ [1] 【鴫・鷸】
チドリ目シギ科とその近縁の科の鳥の総称。一般に,長いくちばしと脚をもつ。水辺にすみ,小魚・甲殻類・ゴカイ類・昆虫などを食べる。長距離の渡りを行うものが多く,日本では春・秋に旅鳥として通過する種が大部分である。[季]秋。
鴫[図]

しぎ

しぎ [1] 【仕儀】
事のなりゆき。ありさま。事情。特に,思わしくないことについていう。「かような―にあいなり…」「野辺の送りも出来かぬる―なるに/いさなとり(露伴)」

しぎ

しぎ [1] 【試技】
跳躍競技・投擲(トウテキ)競技や重量挙げで,選手に許されている一定回数の演技。トライアル。

しぎ

しぎ [1] 【市議】
「市議会議員」の略。

しぎ

しぎ [1] 【私議】 (名)スル
(1)自分一人の意見。私見。
(2)陰で批判すること。ひそかにそしること。「野に公議せずして朝に―し/明六雑誌 38」

しぎ

しぎ [1] 【四儀】
〔仏〕 日常の起居の動作の基本である行・住・座・臥の四種の作法。四威儀。

しぎ

しぎ [1] 【思議】 (名)スル
思いはかること。考えめぐらすこと。「かく―する間,終始我心目の前に往来するものは/即興詩人(鴎外)」

しぎ=の看経(カンキン)

――の看経(カンキン)
鴫が田や沢に静かにたたずんでいるさまを,経を読む姿に見立てていう語。

しぎ=の羽掻(ハネガ)き

――の羽掻(ハネガ)き
鴫が羽虫を取るために何度もくちばしで羽をしごくこと。数が多いことのたとえとする。「暁の―ももはがき君が来ぬ夜は我ぞ数かく/古今(恋五)」

しぎ=の羽返(ハガエ)し

――の羽返(ハガエ)し
舞の手の名。また,剣術・相撲の手の一。

しぎかい

しぎかい [2] 【市議会】
市の議決機関。市民によって選出された議員によって構成。市会。

しぎかいぎいん

しぎかいぎいん [5] 【市議会議員】
市議会を構成する議員。市会議員。市議。

しぎけんぽうあん

しぎけんぽうあん [5] 【私擬憲法案】
私人が起草した憲法草案。特に明治前期,自由民権運動の展開の中で作られた民権各派の憲法草案をいう。

しぎさん

しぎさん 【信貴山】
奈良県北西部,生駒山地南部の山。海抜437メートル。山腹に信貴山寺がある。

しぎさんえんぎ

しぎさんえんぎ 【信貴山縁起】
絵巻物。三巻。信貴山の再興者命蓮(ミヨウレン)の奇譚を描いたもの。一二世紀後半の作。

しぎさんじ

しぎさんじ 【信貴山寺】
信貴山の山腹にある信貴山真言宗の総本山。正式には朝護孫子寺。聖徳太子の開創と伝える。平安中期,命蓮が再興。本尊は毘沙門天。信貴山縁起絵巻を所蔵。

しぎたつさわ

しぎたつさわ 【鴫立沢】
神奈川県大磯町の南西にある渓流。西行が陸奥(ムツ)へ下る途中に詠んだ「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮」の歌によって知られる。

しぎむし

しぎむし [2] 【鷸虫】
クリシギゾウムシの別名。

しぎゃく

しぎゃく [0] 【嗜虐】
残虐なことを好むこと。

しぎゃく

しぎゃく [0][1] 【弑逆】 (名)スル
主君や父を殺すこと。しいぎゃく。

しぎゃくてき

しぎゃくてき [0] 【嗜虐的】 (形動)
残虐なことを好むさま。サディスティック。「―な行為」

しぎやき

しぎやき [0] 【鴫焼(き)】
ナスに油を塗って焼き,練り味噌をつけた料理。雉(キジ)焼き。[季]夏。

しぎょ

しぎょ [1] 【仔魚】
魚の幼生。孵化(フカ)して以後,すべてのひれが完成するまでをいう。

しぎょう

しぎょう [0] 【始業】 (名)スル
仕事や授業を始めること。
⇔終業
「午前九時に―する」「―式」

しぎょう

しぎょう [0] 【仕業】
機械の操作をすること。車両を運行すること。「―点検」

しぎょう

しぎょう [0] 【施行】 (名)スル
「しこう(施行){(2)}」に同じ。

しぎょう

しぎょう【始業】
commencement of work.始業式 an opening ceremony.

しぎょう

しぎょう [0] 【執行】
〔仏〕「しゅぎょう(執行){(2)}」に同じ。

しぎょう

しぎょう [1][0] 【斯業】
この事業。この方面の事業。

しぎょう

しぎょう [0] 【施業】 (名)スル
業務を行うこと。

しぎょう

しぎょう [0] 【志業】
学業・事業にこころざすこと。「勤皇の―浅からず/近世紀聞(延房)」

しぎょう

しぎょう [0] 【詩業】
(1)詩を作る仕事。
(2)詩人としての業績。

しぎょうじょう

しぎょうじょう [0] 【施行状】
中世,武家文書の一種。上命下達のための文書。幕府が下した命令を,鎌倉時代には六波羅・鎮西両探題が諸国に,室町時代には執事・管領が守護などに取り次ぐ際の文書。様式には御教書(ミギヨウシヨ)・下知状などがある。せぎょうじょう。
→遵行状(ジユンギヨウジヨウ)

しぎん

しぎん [0] 【市銀】
「市中銀行(シチユウギンコウ)」の略。

しぎん

しぎん [0] 【歯齦】
歯ぐき。歯肉。

しぎん

しぎん【詩吟】
Chinese-poem recitation.

しぎん

しぎん [0] 【詩吟】
漢詩を読み下したものに節をつけて吟ずること。剣舞を伴うこともある。幕末以降,書生の間で流行した。

しぎんえん

しぎんえん [2] 【歯齦炎】
⇒歯肉炎(シニクエン)

しく

しく【市区】
a municipal district; <improve> the streets.

しく

しく [1] 【詩句】
詩の一節。詩の文句。

しく

し・く [0] 【如く・若く・及く】 (動カ五[四])
(1)匹敵する。かなう。およぶ。多く打ち消しの語を伴って用いる。「逃げるに―・かず」「明媚争(イカデ)か画も―・かん/金色夜叉(紅葉)」
(2)追いつく。「黄泉(ヨモツクニ)に入りまして,―・きて共に語る/日本書紀(神代上訓)」
→おいしく
→いしく

しく

し・く [0] 【敷く・布く】 (動カ五[四])
(1)平らに広げて置く。「布団を―・く」「カーペットを―・く」
(2)おおうように一面に並べる。しきつめる。「砂利を―・く」
(3)下にあてがうために物を平らに置く。「座布団を―・く」「下敷きを―・いて書く」「緑なす蘩蔞(ハコベ)は萌えず若草も―・くによしなし/落梅集(藤村)」
(4)おさえつける。「亭主を尻に―・く」「組み―・く」
(5)広くゆきわたらせる。発布する。《布》「善政を―・く」「戒厳令を―・く」
(6)配置する。また,施設を取り付ける。敷設する。「鉄道を―・く」「陣を―・く」
(7)一面に広がる。
 (ア)おおうようにすき間なく散らばる。散りしく。「いつしか雪の降出でて,薄白く庭に―・けるなり/金色夜叉(紅葉)」
 (イ)広く満ち満ちる。「霧の―・きたる夜なりし/遠野物語(国男)」
(8)治める。統治する。「天皇(スメロキ)の―・きます国の天の下/万葉 4122」
[可能] しける
[慣用] 尻に―・レールを―

しく

し・く 【頻く】 (動カ四)
繰り返し起こる。たび重なる。しきる。「今日降る雪のいや―・け吉事(ヨゴト)/万葉 4516」

しく

しく【詩句】
a verse;→英和
a line;→英和
a stanza.→英和

しく

しく【敷く】
pave (石を);→英和
lay <a railway> (敷設);→英和
promulgate <a law> (公布);→英和
sit <on a cushion> (座る).→英和
敷物を〜 lay a carpet on the floor.→英和
蒲団を〜 make bed.

しく

しく【如く】
be equal <to> ;be like.…に〜はない It is best to…;had better….

しく

しく [2][1] 【四苦】
〔仏〕 人生の四つの苦しみ。生・老・病・死をいう。「―八苦」

しく

しく [1] 【市区】
(1)市と区。
(2)市街の区画。

しく

しく [1][2] 【死苦】
(1)〔仏〕 四苦の一。人は死を逃れえないという苦しみ。
(2)死ぬときの苦しみ。また,死ぬほどのひどい苦しみ。

しく

しく [1] 【死句】
(1)仏の教えの言葉のみにとらわれていること。
(2)詩・俳諧で,言外に余情のない句。
⇔活句(カツク)

しく

し・く (動カ下二)
⇒しける(時化)

しく

しく [1][2] 【四句】
〔仏〕 偈(ゲ)。多く八言四句なのでいう。

しく

しく [1] 【四衢】
四方に通じている道。よつつじ。

しくう

しくう [2][0][1] 【司空】
中国,周代,六卿の一。冬官の長。土地・人民のことをつかさどった。後漢以後,隋・唐の三公の一。

しくかつよう

しくかつよう [3] 【シク活用】
文語形容詞の活用形式の一。語尾が「しく・しく・し・しき・しけれ・○」と活用するもの。これに補助活用のカリ活用を加えて,「しく(しから)・しく(しかり)・し・しき(しかる)・しけれ・しかれ」というようにもする。「正し」「恋し」「をかし」などの語がこれに属する。この活用に属する形容詞には情意的意味を持つものが多い。
〔学校文法では,シク活用の語を,右のように,「し」以下を語尾とし,それ以外を語幹とするのが一般である。しかし,ク活用の形容詞では語幹が用いられる場合に,シク活用の形容詞では,「し」を含めた形が用いられる(「あな,をかし」「をかしの御髪や」「をかしさ」「をかしみ」など)。したがって,シク活用では,「し」までを語幹に含めて,語尾が「く・く・△・○・き・けれ・○」(△は無語尾で語幹の形がそのまま用いられる活用形)と活用するものとみることができる〕

しくしく

しくしく 【頻頻】 (副)
絶え間なく。しきりに。「ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしき―思ほゆ/万葉 2456」

しくしく

しくしく [2][1] (副)スル
(1)勢いなくあわれに泣くさま。しおれて泣くさま。さめざめ。「―(と)泣く」
(2)腹などが絶えず鈍く痛むさま。「腹が―する」

しくしく

しくしく
〜泣く sob.→英和
〜痛む have a griping pain <in> .

しくじり

しくじり [0][4]
(1)やりそこない。失敗。「とんだ―をしてしまった」「馴れぬこととて何角(ナニカ)と―のみいたし/不如帰(蘆花)」
(2)過失などのために,職や地位を失うこと。「お前は飯島様を―でもしたか/怪談牡丹灯籠(円朝)」

しくじり

しくじり
a blunder;→英和
a failure.→英和

しくじる

しくじる
fail <in> ;→英和
(make a) blunder.→英和

しくじる

しくじ・る [3] (動ラ五[四])
(1)失敗する。やりそこなう。「今度は―・るなよ」
(2)過失などによって,地位や職などを失う。「私もそれが知れれば―・つて此家(ココ)には居られないから/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)人の機嫌をそこねる。「些(チヨツ)とした女の言草に,自分の気持を―・ると/黴(秋声)」

しくち

しくち [0] 【仕口】
〔「しぐち」とも〕
二つの木材を直角あるいは斜めに接合する方法。また,その部分。接合するために切り刻んだ枘(ホゾ)などをいうこともある。
→継ぎ手
仕口[図]

しくつ

しくつ【試掘】
prospecting <right> ;trial digging.〜する prospect <a mine> .→英和
‖試掘者 a prospector.

しくつ

しくつ [0] 【試掘】 (名)スル
試験的に掘削すること。鉱床の採掘の事前調査や,地質・湧水(ユウスイ)の状態を確認するために行う。「温泉を―する」

しくつけん

しくつけん [3] 【試掘権】
鉱区内において,試掘する権利。採掘権とともに鉱業権の一。存続期間は二年。
→採掘権

しくは

しくは
〔形容詞語尾「しく」に係助詞「は」の付いたもの〕
⇒は(係助)(6)

しくはちがい

しくはちがい [1][2] 【四衢八街】
道が四方八方に通じている大きな市街。「名におほ坂の―/桐一葉(逍遥)」

しくはっく

しくはっく [3] 【四苦八苦】 (名)スル
(1)非常に苦しむこと。大変苦労すること。「金策に―する」
(2)〔仏〕 生老病死の四苦に,愛別離苦・怨憎会苦(オンゾウエク)・求不得苦(グフトクク)・五陰盛苦(ゴオンジヨウク)の四苦とを併せたもの。人間のあらゆる苦しみ。

しくはっく

しくはっく【四苦八苦(の苦しみをする)】
(writhe in) agony.→英和

しくみ

しくみ【仕組】
a plan;→英和
a device;→英和
a contrivance;a mechanism;→英和
a plot (筋).→英和

しくみ

しくみ [0] 【仕組(み)】
(1)機械などの組み立てた物の構造。「機械の―」
(2)物事の組み立て。仕掛け。「巧妙な―」「世の中の―」
(3)戯曲・小説などの筋の立て方。趣向。構成。「行文(コウブン)は花なく,其(ソノ)―は浅劣なれども/当世書生気質(逍遥)」

しくみきょうげん

しくみきょうげん [4] 【仕組(み)狂言】
事件を興味をそそるように仕組んだ芝居。

しくみせん

しくみせん [0] 【仕組(み)船】
日本の海運会社の出資で海外に設立した船会社が建造した船を,出資海運会社がチャーターして運航するもの。

しくむ

しく・む [2] 【仕組む】 (動マ五[四])
〔「しぐむ」とも〕
(1)工夫して組み立てる。「箱の中に人形を―・んである」
(2)計画する。くわだてる。もくろむ。「うまく―・まれた事件だ」「かならず笑ふなと上する女房どもにもよく��―・みて/浮世草子・好色盛衰記 3」
(3)小説や劇などの筋を組み立てる。「よく芝居に―・まれる題材」
(4)仲間になる。「三人―・ンデ商イヲスル/ヘボン」
[可能] しくめる

しくむ

しくむ【仕組む】
[工夫する]contrive;→英和
devise;→英和
[企む]plan;→英和
plot.→英和

しくん

しくん [1][2] 【師君】
師を敬っていう語。

しくん

しくん 【使君】
〔古く中国で,天子の命を奉じて四方に使いする人の敬称。また,州の刺史(シシ)の敬称〕
国守の唐名。

しくん

しくん [1][2] 【嗣君】
あとつぎを敬っていう語。

しくん

しくん [1][2] 【此君】
〔晋の王徽之(オウキシ)が竹を愛し「何可�一日無�此君�耶」と言った「晋書(王徽之伝)」の故事による〕
竹の異名。このきみ。

しくん

しくん [1][2] 【四君】
中国戦国時代の,斉の孟嘗君(モウシヨウクン),趙(チヨウ)の平原君,楚(ソ)の春申君,魏(ギ)の信陵君の四人の称。

しくんし

しくんし [2] 【士君子】
学問があって,徳行の高い人。

しくんし

しくんし [2] 【使君子】
シクンシ科のつる性常緑低木。中国南部・東南アジアに分布。全体に毛がある。夏,長い萼筒をもつ五弁花をつけ,花の色は白から橙黄色に変わる。種子を漢方で回虫駆除の薬とする。カラクチナシ。
使君子[図]

しくんし

しくんし [2] 【四君子】
〔気品に満ち,風格があるところからいう〕
東洋画の画題で,蘭(ラン)・竹・梅・菊のこと。

しぐ

しぐ [1] 【至愚】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて愚かである・こと(さま)。「―なる者も甚だ少なく,至智なる者も甚だ稀なり/文明論之概略(諭吉)」

しぐうしき

しぐうしき [2] 【四宮職】
太皇太后宮職・皇太后宮職・皇后宮職・中宮職の総称。

しぐさ

しぐさ【仕種】
acting;→英和
action;→英和
gestures (身振り).

しぐさ

しぐさ [1][0] 【仕種・仕草・為種】
(1)ある事をするときの態度や表情。また,やり方。「愛らしい―」
(2)舞台での俳優の動作や表情。所作。

しぐぜいがん

しぐぜいがん [3] 【四弘誓願】
〔仏〕 すべての菩薩が共通して発する四つの誓願。衆生(シユジヨウ)を救おうとする衆生無辺誓願度,煩悩(ボンノウ)を絶とうという煩悩無量誓願断,すべての教えを学ぼうという法門無尽誓願知(または学),最高の悟りに達しようという仏道無上誓願成(または証)の総称。総願。
→別願

しぐらう

しぐら・う シグラフ (動ハ四)
(1)空がしぐれるようにぼんやりとかすんで見える。「けあぐる塩のかすみとともに―・ふだるなかより/平家 11」
(2)人や物がびっしりと密集していて,遠くからはぼんやりとして見える。「ここに―・うで見ゆるはたが手やらん/平家 9」

しぐる

しぐ・る 【時雨る】 (動ラ下二)
⇒しぐれる

しぐれ

しぐれ [0] 【時雨】
(1)初冬の頃,一時,風が強まり,急にぱらぱらと降ってはやみ,数時間で通り過ぎてゆく雨。冬の季節風が吹き始めたときの,寒冷前線がもたらす驟雨(シユウウ)。村時雨・小夜(サヨ)時雨・夕時雨・涙の時雨などの言い方がある。「―が通り過ぎる」「―する稲葉の山のもみぢばは/沙石 5」[季]冬。《いそがしや沖の―の真帆片帆/去来》
(2)「時雨煮」の略。
(3)涙を落として泣くさまにたとえていう。「野山の気色,まして,袖の―をもよほしがちに/源氏(椎本)」

しぐれ

しぐれ【時雨】
an early-winter shower[drizzle].時雨れる It drizzles.

しぐれかん

しぐれかん [0] 【時雨羹】
和菓子の一。小豆餡(アン)をそぼろにして蒸して作ったもの。

しぐれき

しぐれき [3] 【時雨忌】
芭蕉の忌日。時雨の降る頃,陰暦一〇月一二日に没したのでいう。芭蕉忌。[季]冬。

しぐれごこち

しぐれごこち 【時雨心地】
涙が出そうになる気持ち。「人しれぬ―に神無月我れさへ袖のそぼちぬるかな/玉葉(雑一)」

しぐれさいぎょう

しぐれさいぎょう シグレサイギヤウ 【時雨西行】
長唄の一。1864年初演。二世杵屋(キネヤ)勝三郎作曲,河竹黙阿弥作詞。能の「江口」を長唄化したもの。

しぐれづき

しぐれづき [3] 【時雨月】
陰暦一〇月の異名。

しぐれに

しぐれに [0] 【時雨煮】
蛤(ハマグリ)などのむき身をショウガの薄切りなどを加えて砂糖・醤油で煮た佃煮(ツクダニ)。しぐれ。
〔近世,桑名の名産として知られた〕

しぐれはまぐり

しぐれはまぐり [5] 【時雨蛤】
蛤のむき身を時雨煮にしたもの。三重県桑名の名産。

しぐれる

しぐ・れる [3][0] 【時雨れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しぐ・る
(1)しぐれが降る。「―・れてきた」
(2)涙が落ちる。「十月(カムナヅキ)我のみしたに―・ると思へば/大和 113」

しけ

しけ [1] 【師家】
(1)(一般の禅僧に対して)座禅の指導者としての学徳・資格を有する禅僧。
(2)「しか(師家){(2)}」に同じ。「我何方を―とも定めず/都鄙問答」

しけ

しけ [1][0] 【四家】
(1)藤原氏の四つの家系。南家・北家・式家・京家。
(2)茶道で,表千家・裏千家・武者小路(ムシヤノコウジ)千家・藪内(ヤブノウチ)家。
(3)〔仏〕
 (ア)般若家(別教)・諦(タイ)家(円教)・捨煩悩(シヤボンノウ)家(通教)・苦清浄家(三蔵教)の称。
→五時八教

 (イ)法相・三論・天台・華厳の大乗四宗。

しけ

しけ [2][1] 【四華・四花】
〔仏〕 法華経が説かれるとき,めでたいしるしとして天から降るという四種の蓮華(レンゲ)花。曼荼羅華(マンダラゲ)(白花)・摩訶曼荼羅華(マカマンダラゲ)(大白花)・曼珠沙華(マンジユシヤゲ)(赤花)・摩訶曼珠沙華(大赤花)。四種の花。

しけ

しけ【時化】
stormy weather; <be overtaken by> a storm;→英和
scarcity of fish (不漁);business depression (不況).〜る ⇒時化る.

しけ

しけ [2] 【時化】
〔「時化」は当て字〕
(1)風雨のため海が荒れること。
⇔凪(ナギ)
(2)(海が荒れて)魚がとれないこと。不漁。「―で魚の値が上がる」
(3)(興行物などの)客の入りが悪いこと。また,商品などの売れゆきが悪いこと。不景気。

しけ

しけ [2] 【絓】
(1)繭の外皮。粗悪な絹糸の材料に用いる。
(2)「絓糸(シケイト)」の略。
(3)「絓絹(シケギヌ)」の略。

しけい

しけい【死刑】
<the abolition of> capital punishment;death penalty.〜に処する put <a person> to death.〜の宣告 <pass> a death sentence <on a person> .〜を執行する execute.→英和
〜を宣告する sentence[condemn] <a person> to death.‖死刑罪 a capital offense.死刑執行人 an executioner.死刑囚 a condemned criminal.

しけい

しけい [0] 【支系】
直系から分かれた系統。傍系。

しけい

しけい [2] 【死刑】
犯罪者の生命を絶つ刑罰。日本の現行法では絞首による。「―に処する」
→死罪

しけい

しけい [0] 【詞兄】
〔詩文上の先輩の意〕
自分と同様に文学に親しんでいる友人に対して,手紙文などで用いる敬称。

しけい

しけい [0] 【私計】
自分の考え。また,自分の利益のためのはかりごと。「自家の―を謀らんが為に/近世紀聞(延房)」

しけい

しけい [0] 【施恵】 (名)スル
恩恵をほどこすこと。「之を尊崇し之に―したれば/日本開化小史(卯吉)」

しけい

しけい [0] 【四計】
〔馮応京「月令広義」〕
一日の計,一年の計,一生の計,一家の計の四つのはかりごと。

しけい

しけい [0] 【詩型・詩形】
詩の形式。

しけい

しけい【紙型】
<take> a matrix.→英和

しけい

しけい【私刑】
⇒リンチ.

しけい

しけい [0][2] 【私刑】
法律によらず,個人や集団が勝手に犯罪者などに加える制裁。私的制裁。リンチ。

しけい

しけい【詩形】
a verse form.

しけい

しけい [0] 【紙型】
活版印刷で,鉛版の鋳造に用いる紙製の鋳型。凸版の原版に,特殊加工紙をのせ熱を加えて押圧し,乾燥させて作る。

しけい

しけい [0] 【市警】
旧警察法下,各市におかれた警察。

しけいおん

しけいおん [2] 【歯茎音】
⇒はぐきおん(歯茎音)

しけいざい

しけいざい [2] 【私経済】
営利原則に基づいて営まれる企業の経済。
⇔公経済

しけいと

しけいと [0] 【絓糸】
繭の外皮の部分に当たる,太さにむらのある粗悪な絹糸。しけ。

しけいとおり

しけいとおり [0] 【絓糸織(り)】
絓糸で織った絹織物。屑糸織り。しけ織り。

しけいふう

しけいふう [2] 【至軽風】
ビューフォート風力階級で 1 の風。
→風力階級

しけおり

しけおり [0] 【絓織(り)】
⇒絓糸織(シケイトオ)り

しけぎぬ

しけぎぬ [3] 【絓絹】
絓糸で織った絹布。多く表装などに用いる。しけ。

しけこむ

しけこ・む [0][3] (動マ五[四])
(1)悪所や情人・友達の家などの遊び場に入る。「帰途(カヘリ)に待合へ―・むなんぞは悪い洒落だぜ / 社会百面相(魯庵)」
(2)金がなくて,家に閉じこもっている。
〔しけにあった船が港に入ることから,という〕

しけし

しけ・し (形シク)
きたない。荒れている。一説に,ひっそりと隠れている。「葦原の―・しき小屋に/古事記(中)」

しけしだ

しけしだ [0] 【湿羊歯】
オシダ科の夏緑性シダ植物。山中の湿地や日陰に自生。葉は短毛があり長さ約30センチメートルの羽状複葉で,小葉はさらに羽状に深裂。裂片の中脈に沿って,線形の胞子嚢(ホウシノウ)群を生じる。シケクサ。

しけずいのう

しけずいのう 【四家髄脳】
「綺語抄」「無名抄」「和歌童蒙抄」「奥義抄」の四歌学書の総称。

しけっぽい

しけっぽ・い [4] 【湿気っぽい】 (形)
何となく湿気を帯びているようである。「―・い空気」

しけつ

しけつ【止血する】
stop bleeding.止血剤 a hemostatic.止血帯 a tourniquet.→英和

しけつ

しけつ [0] 【四橛】
〔「橛」は杭(クイ)の意〕
密教の仏具。護摩壇の四隅に立てて,その内側が結界であることを示す柱。

しけつ

しけつ [0] 【止血】 (名)スル
傷口からの出血を止めること。血どめ。

しけつ

しけつ [0] 【四穴】
古く邦楽で用いた,調律用の音具。細い短い管(側面に四指孔)の一端に張った和紙をはじいて鳴らす。指孔開閉により十二律が得られる。一竹(イツチク)。

しけつざい

しけつざい [3][0] 【止血剤】
止血目的で用いる薬。ビタミン K ・カルシウム剤・トロンビン・ゼラチン・高張食塩液・エピネフリンなど。

しけつせん

しけつせん [0] 【止血栓】
⇒タンポン

しけもく

しけもく [0]
俗に,タバコの吸い殻をいう。「―を吸う」

しける

しけ・る [2][0] 【湿気る】 (動ラ五)
〔下一段動詞「湿気る」の五段化〕
「しける(湿気)」に同じ。「―・った煎餅(センベイ)」

しける

し・ける [2][0] 【湿気る】 (動カ下一)
しめりけを帯びる。「海苔(ノリ)が―・ける」「―・けた壁のにおい」

しける

し・ける [2][0] 【時化る】 (動カ下一)[文]カ下二 し・く
〔「湿気る」と同源。「時化」は当て字〕
(1)風雨のために,海が荒れる。「台風で海が―・ける」
(2)金回りが悪い。ふところが乏しい。「財布に一〇円しかない。―・けてんな」
(3)しょげる。気分が暗くなる。「―・けた顔つき」
(4)空が曇る。「天気ガ―・ケタ/日葡」

しける

しける【湿気る】
be[get]wet[damp].

しける

しける【時化る】
be stormy;be gloomy[depressed](心が);be dull (市況が).

しけん

しけん [2] 【試験】 (名)スル
(1)物事の性質・能力などを知るために,ためし調べてみること。テスト。「新車の性能を―する」「生理学が生物を―するやうに小説も事実を実験し/文芸上の自然主義(抱月)」
(2)人の性質・能力や学習の成果などを種々の問題に対する解答を通して調べること。「司法―」「入学―」「―問題」

しけん

しけん【私権】
《法》a private right.

しけん

しけん【私見】
one's personal opinion.〜としては in my opinion.

しけん

しけん [0] 【私見】
自分一人の考えや意見。自分の意見をへりくだっていうときにも使う。「―を披瀝(ヒレキ)する」

しけん

しけん【試験】
an examination[ <話> exam];→英和
a test;→英和
an experiment (実験);→英和
(a) demonstration (実演).〜的 experimental;tentative.→英和
〜する examine;→英和
test;put to the test;(make an) experiment.〜に合格(失敗)する pass (fail in) an examination.〜に堪える stand the test.〜を受ける take[sit for]an examination.〜を行なう hold an examination;give a test;→英和
experiment (実験).‖試験科目 an examination subject.試験管 a test tube.試験管ベビー a test-tube baby.試験官 an examiner.試験監督 <米> a proctor; <英> an invigilator.試験場 an examination room.試験飛行 a test flight.試験勉強をする prepare for an examination.試験問題[答案]an examination paper.入学(卒業)試験 an entrance (a final) examination.

しけん

しけん [0] 【私権】
私法関係において認められる権利の総称。財産権・身分権・人格権・社員権など。私権の行使には社会的制約を伴う。
⇔公権

しけんかん

しけんかん [2] 【試験官】
(1)受験生に面接して試問を行う人。
(2)試験場の監督者。

しけんかん

しけんかん [0][2] 【試験管】
化学・医学などの実験に使用する,細長い透明のガラス容器。

しけんかんないじゅせい

しけんかんないじゅせい [8] 【試験管内授精】
人工授精法の一。人工的に採取した卵子と精子を試験管に入れて授精させる方法。

しけんかんベビー

しけんかんベビー [6] 【試験管―】
排卵直前の成熟卵を採取し,特殊培養液の中で授精させ,受精卵の一定の発育を待って子宮内に戻して着床させるという方法で生まれた体外授精児のこと。

しけんし

しけんし [2] 【試験紙】
試薬や指示薬を染み込ませた紙。試料溶液中に浸すか,これに溶液を一,二滴落として,色彩の変化や発色により目的の物質の存在を知る。リトマス試験紙・硝酸銀試験紙など。

しけんじごく

しけんじごく [4] 【試験地獄】
競争の激しい入学試験に合格する苦難を地獄にたとえていう語。

しけんじょう

しけんじょう [0] 【試験場】
(1)入学や入社のための試験を実施する場所。
(2)農業・工業などに関する発明・改良のため,実地に試験する常設の施設。

しけんだい

しけんだい [0] 【試験台】
(1)実験などをするために物をのせる台。
(2)ためすための対象とする人や物。実験台。「―にされる」

しけんてき

しけんてき [0] 【試験的】 (形動)
ためしにやってみるさま。「―に使ってみる」

しけんばいばい

しけんばいばい [4] 【試験売買】
目的物を試験(試用)した上で買主が気に入れば買うという売買。試味売買。

しけんへん

しけんへん [2] 【試験片】
ある部材の機械的性質などを測定するため,その部材から切り取った小片。

しげい

しげい [1] 【四芸】
四つの芸。琴・囲碁・書・絵画のこと。

しげい

しげい [0][1] 【至芸】
非常にすぐれた技芸。最高の芸。

しげい

しげ・い 【繁い】 (形)
〔文語形容詞「しげし」の口語形。中世後期以降用いられるようになった。現代語では連用形「しげく」はひろく用いられるが,終止・連体形「しげい」はほとんど用いられない〕
(1)草木が密に生い茂っている。「―・い植え込み」
(2)数量や回数が多い。ひんぱんである。絶え間がない。「ひとしきり虫の音の際立ちて―・く/うらおもて(眉山)」「人―・イトコロ/日葡」
(3)密集している。こみあっている。「―・く立ち並んだビル」
(4)煩わしい。うるさい。「宮仕ひは―・いもの/田植草紙」
→しげし(形ク)

しげいさ

しげいさ 【淑景舎】
(1)「しげいしゃ(淑景舎)」に同じ。
(2)淑景舎に住んでいる女御(ニヨウゴ)・更衣の通称。「―は北に少しよりて南向きにおはす/枕草子 104」

しげいしゃ

しげいしゃ 【淑景舎】
平安京内裏五舎の一。女御・更衣の住居。内裏の北東の隅にあり,庭に桐が植えられていたところから桐壺とも呼ばれる。しげいさ。
→内裏

しげき

しげき【史劇】
a historical play.

しげき

しげき【詩劇】
a poetical drama[play].

しげき

しげき【刺激】
a stimulus;→英和
an impulse;→英和
an incentive.→英和
〜する stimulate;→英和
excite;→英和
spur.→英和
〜的 exciting;sensational.→英和
〜性の stimulative;→英和
incentive.〜となる serve as an incentive.→英和
〜のない dull;→英和
monotonous.→英和
〜を求める look for some excitement.‖刺激剤 a stimulant.

しげき

しげき [1] 【史劇】
歴史上の人物や事件に取材した戯曲。歴史劇。

しげき

しげき [0] 【刺激・刺戟】 (名)スル
(1)外部から働きかけて,感覚や心に反応を起こさせること。また,その働きをする物事。「―が強い」「自分の新しい化粧法がどんな風に岡の目を―するか/或る女(武郎)」
(2)生体に作用して何らかの反応を引き起こさせること。また,その働きの要因となる物事。
〔明治期に作られた語〕

しげき

しげき [0] 【刺撃】 (名)スル
(1)武器でさしたり,うったりすること。
(2)「しげき(刺激){(1)}」に同じ。「横合より国民の思想を―し/文学史骨(透谷)」

しげき

しげき [1] 【詩劇】
韻文で書かれた劇。また,部分的に散文をまじえた韻文劇。広義には詩的情緒に富む劇を含む。古代ギリシャ悲劇,シェークスピア・ラシーヌの劇,近代では T = S =エリオットなどの試みがある。

しげきいき

しげきいき [3] 【刺激閾】
ある感覚を引き起こすのに必要な,最小の刺激の強さ。
→閾

しげきざい

しげきざい [3][0] 【刺激剤】
(1)生体の一部に刺激を与えて,生理的活動・生理作用などを促進させる薬剤。
(2)人の心に働きかけて,発奮させる原因となる物事のたとえ。

しげきてき

しげきてき [0] 【刺激的】 (形動)
感性を強く触発するさま。「―な論文」

しげきでんどうけい

しげきでんどうけい [0] 【刺激伝導系】
心臓の内壁に存在し,心臓の機械的な収縮を引き起こすための電気的な刺激を発生,伝導する特殊な心筋細胞の系。

しげきはんのうせつ

しげきはんのうせつ [6] 【刺激反応説】
⇒エス-アール説(セツ)

しげきりょうほう

しげきりょうほう [4] 【刺激療法】
疾病に対する回復力を高めるため,人体に適度な物理的または化学的な刺激を加える療法。発熱療法・鍼灸(シンキユウ)など。

しげく

しげく [1] 【繁く】 (副)
〔文語形容詞「しげし」の連用形から〕
回数が多いさま。しばしば。「―通う」

しげし

しげ・し 【繁し】 (形ク)
(1)「しげい(繁){(1)}」に同じ。「今日見れば木立―・しも/万葉 4026」
(2)「しげい(繁){(2)}」に同じ。「上なども―・う渡らせ給ふに/栄花(初花)」「蛍―・くとびまがひて/源氏(帚木)」
(3)「しげい(繁){(3)}」に同じ。「隣の,―・く,咎むる里人多く侍らむ時に/源氏(夕顔)」
(4)「しげい(繁){(4)}」に同じ。「人言の―・き時には/万葉 2852」「―・かりしうき世の事も忘られず/更級」
→しげい(形)

しげしげ

しげしげ [1] 【繁繁】 (副)
〔「しけしけ」「しけじけ」とも〕
(1)何度も。たびたび。ひんぱんに。「その店に―(と)通う」
(2)よくよく。じっと。「横顔を―(と)見る」

しげしげ

しげしげ【繁々(と)】
[度々]very often;[じっと] <look,gaze> hard[closely,fixedly].→英和

しげたゆうぶし

しげたゆうぶし シゲタイフ― 【繁太夫節】
上方浄瑠璃の一。元文・寛保(1736-1744)頃,宮古路豊後掾の門人豊美(トヨミ)繁太夫の始めたもの。大坂島の内の遊里に流行し,現在は地歌の繁太夫物として伝えられている。

しげだるき

しげだるき [3] 【繁垂木・繁棰】
垂木の割り付け方の一。垂木を密に並べるもの。また,そのように並べられた垂木。
⇔疎(マバ)ら垂木(ダルキ)

しげどう

しげどう [2] 【重籐・滋籐・繁籐】
弓の束(ツカ)を籐で密に巻いたもの。籐の巻き方や位置などによって村重籐・塗籠(ヌリゴメ)籐・追重籐・白重籐などの種類がある。
重籐[図]

しげない

しげな・い (形)
〔中世・近世語〕
つまらない。よくない。「―・い戯れはせぬ事ぢや/狂言・若菜」

しげの

しげの 【重野】
姓氏の一。

しげの

しげの 【滋野】
姓氏の一。

しげの

しげの 【繁野】
草木の茂った野。「馬並めてみ狩そ立たす春の―に/万葉 926」

しげのい

しげのい シゲノヰ 【滋野井・重の井】
近松門左衛門作「丹波与作待夜の小室節」,また「恋女房染分手綱(ソメワケタヅナ)」をはじめとするその改作の登場人物。自然生(ジネンジヨ)の三吉の母。

しげのいこわかれ

しげのいこわかれ シゲノヰ― 【重の井子別れ】
人形浄瑠璃「恋女房染分手綱」十段目の通称。主家への義理と生みの子三吉への愛情との板ばさみとなった重の井の苦衷,悲しみを描く。

しげののさだぬし

しげののさだぬし 【滋野貞主】
(785-852) 平安初期の漢学者。大内記・東宮学士などを歴任,参議に至る。「秘府略」および「経国集」の編纂(ヘンサン)に参加。

しげのぶ

しげのぶ 【重信】
愛媛県中部,温泉郡の町。重信川上流域で,松山市に接する。

しげのやすつぐ

しげのやすつぐ 【重野安繹】
(1827-1910) 歴史学者。旧薩摩藩士。昌平黌(シヨウヘイコウ)に学ぶ。修史局に入り,修史事業に当たる。東大に国史科を設置。実証主義に基づく史学の基礎を築く。主著「国史眼」「国史綜覧稿」

しげぼね

しげぼね [0] 【繁骨】
(1)障子の桟の目の細かいもの。
(2)提灯(チヨウチン)の骨の目の細かいもの。

しげまさ

しげまさ 【重政】
⇒北尾(キタオ)重政

しげみ

しげみ【茂み】
a thicket;→英和
a bush.→英和

しげみ

しげみ [0][3] 【茂み・繁み】
草木の茂っている所。

しげみつ

しげみつ 【重光】
姓氏の一。

しげみつまもる

しげみつまもる 【重光葵】
(1887-1957) 外交官・政治家。大分県生まれ。東大卒。第二次大戦敗戦時に外相となる。政府代表として,日本降伏文書に調印した。のち改進党総裁。日ソ国交回復に尽くした。

しげめゆい

しげめゆい [0] 【滋目結・繁目結】
鹿の子絞りの総絞り。「―の直垂(ヒタタレ)に洗革の鎧着て/平治(上)」

しげもり

しげもり 【重森】
姓氏の一。

しげもりみれい

しげもりみれい 【重森三玲】
(1896-1975) 庭園研究家・作庭家。岡山県生まれ。日本美術学校卒。シュールレアリスム理論に傾倒し新しい生け花を提唱し,勅使河原蒼風・中山文甫などに影響を与えた。松尾大社庭園などを実作。著「日本庭園史図鑑」

しげもん

しげもん [0] 【繁文】
密に配置した模様。
⇔遠文(トオモン)

しげやま

しげやま 【茂山】
姓氏の一。

しげやまやごろう

しげやまやごろう 【茂山弥五郎】
⇒善竹(ゼンチク)弥五郎

しげよし

しげよし 【繁慶】
⇒はんけい(繁慶)

しげより

しげより 【重頼】
⇒松江(マツエ)重頼

しげり

しげり [3] 【茂り・繁り】
樹木が鬱蒼(ウツソウ)と繁茂すること。また,その場所。[季]夏。《光りあふ二つの山の―かな/去来》

しげりあう

しげりあ・う [4][0] 【茂り合う】 (動ア五[ハ四])
草や葉がたくさんしげる。一面にしげる。「庭の草が―・う」

しげる

しげ・る [2] 【茂る・繁る】 (動ラ五[四])
〔形容詞「繁し」と同源〕
草木の枝や葉が勢いよく伸びて,重なり合う。また,草木が密に生え出る。「若葉が―・る」「夏草が―・る」

しげる

しげ・る (動ラ四)
男女がむつまじく交わる。「お夏様と聟様と,この蚊屋で―・らしやんしたらば/浄瑠璃・五十年忌(中)」

しげる

しげる【茂る】
grow thick;be overgrown.茂った dense;→英和
luxuriant.→英和

しげん

しげん [1] 【資源】
自然から得られる生産に役立つ要素。広くは,産業のもととなるもの,産業を支えているものをもいう。地下資源・水資源・海洋資源・人的資源・観光資源など。「―開発」

しげん

しげん【資源を開発(保護)する】
exploit (conserve) natural resources.人的資源 manpower.

しげん

しげん [1][0] 【始原】
物事のはじめ。原始。

しげん

しげん【至言】
a wise saying.…とは〜である It is rightly[aptly,wisely,well]said that….

しげん

しげん [0][1] 【四弦・四絃】
四本の弦。特に,琵琶をいう。

しげん

しげん [0] 【至言】
物事の本質を適切に言い表した言葉。

しげんきょう

しげんきょう [0] 【四言教】
王陽明が門人に授けた四句の教義。すなわち「無�善無�悪心之体,有�善有�悪意之動,知�善知�悪是良知,為�善去�悪是格物」をいう。

しげんせいしょくさいぼう

しげんせいしょくさいぼう [8] 【始原生殖細胞】
生殖細胞のもとになる細胞。発生の初期に出現し,将来の卵原細胞あるいは精原細胞になる。原始生殖細胞。

しげんエネルギーちょう

しげんエネルギーちょう [7] 【資源―庁】
通商産業省の外局の一。鉱物資源の開発,電力などのエネルギーの安定供給および料金などの変更認可などを任務とする。1973年(昭和48)設置。

しげんナショナリズム

しげんナショナリズム [7] 【資源―】
石油などの天然資源を保有する発展途上国が資源に対する主権を回復し,自国の利益のためにその生産量や輸出価格などの決定を自らが行おうとすること。外国採掘会社の国有化,OPEC による原油価格引き上げなど。

しこ

しこ [1][2] 【四胡】
中国の擦弦楽器の一。材質と形は二胡(ニコ)に似るが,二胡より大形で四弦。同音高に調弦した各二弦を同時に擦奏する。
→胡琴(コキン)
→二胡

しこ

しこ [2][1] 【指呼】 (名)スル
(1)指さして呼ぶこと。
(2)呼べば答えが返るほどの近い距離。「―の中(ウチ)」「―の間(カン)に望む」

しこ

しこ [1][2] 【四庫】
中国で,経・史・子・集の四部の書物を収めておく書庫。唐の玄宗のときに建てられたのが最初。
→四庫全書

しこ

しこ [1][2] 【四顧】 (名)スル
(1)あたりを振りむいて見ること。四方を見回すこと。「自分は座して,―して/あひびき(四迷)」
(2)まわり。四辺。「満眼荒涼として―人声なく/花柳春話(純一郎)」

しこ

しこ [1][2] 【市賈】
市場の商人。あきんど。

しこ

しこ [0] 【鯷】
〔「ひしこ」の転〕
カタクチイワシの異名。

しこ

しこ 【醜】
〔多く名詞の上に付いて用い,また「しこの」「しこつ」の形でも用いる〕
(1)醜悪なものや嫌悪感を起こさせるものをののしっていう語。くだらない。役に立たない。馬鹿な。「うれたきや,―ほととぎす/万葉 1507」
(2)自らを卑下したり自嘲していう語。つまらない。つたない。「―の御楯と出で立つ我は/万葉 4373」
〔記紀の「アシハラシコヲ」など名前に用いられたものは,醜悪なものを好んで名付けた古代の命名法の一〕

しこ

しこ [1][2] 【指顧】 (名)スル
(1)指さしてかえりみること。「眼界壮宏真に―に堪へず/日本風景論(重昂)」
(2)転じて,指図すること。「婁々其―に応ぜしむるに足り/日本開化小史(卯吉)」
(3)「指呼(シコ)」に同じ。

しこ

しこ [1][2] 【飼戸】
律令制で,馬寮(メリヨウ)に属し,馬の飼育・調教や穀草の貢納などに従っていた民戸。かいべ。

しこ

しこ 【矢壺・矢籠・尻籠】
矢を入れて携帯する道具。「―の矢,筈下りに負ひなして/義経記 5」

しこ

しこ [2] 【四股】
〔「醜(シコ)」の意か〕
相撲の基本動作の一。両足を開いて構え,膝に手をそえて足を交互に高く上げ,力をこめて踏みおろすこと。力足(チカラアシ)。「―を踏む」

しこ

しこ【四股を踏む】
stamp on the ring for a warm-up.‖四股名 a ring name.

しこいわし

しこいわし [3] 【鯷鰯】
カタクチイワシに同じ。

しこう

しこう [0] 【脂膏】
動物のあぶら。脂肪。

しこう

しこう [0] 【思考】 (名)スル
(1)考えること。また,その考え。「誤った―」「余は―す,故に余は存在す/吾輩は猫である(漱石)」
(2)〔哲〕
〔thinking〕
意志・感覚・感情・直観などと区別される人間の知的作用の総称。物事の表象を分析して整理し,あるいはこれを結合して新たな表象を得ること。狭義には概念・判断・推理の作用による合理的・抽象的な形式の把握をさす。思惟。
〔明治期につくられた語〕

しこう

しこう [0] 【私行】
個人の私生活上の行為。「―の乱れ」

しこう

しこう [0] 【私考】
自分だけの考え。私見。

しこう

しこう [0] 【私交】 (名)スル
個人的な交わり。うちうちの付き合い。「人と人との―に於ては/文明論之概略(諭吉)」

しこう

しこう [0] 【施工】 (名)スル
工事を行うこと。せこう。

しこう

しこう [0] 【指甲】
指の爪。

しこう

しこう [0] 【歯垢】
歯の表面に付着する柔らかい堆積物。食べ物の残りかすを栄養とする微生物とその代謝産物から成り,長期間たつと歯石となる。はくそ。

しこう

しこう【思考】
thinking;→英和
consideration;→英和
thought.→英和
〜する think;→英和
consider.→英和
‖思考力 thinking power.

しこう

しこう [0] 【視紅】
脊椎動物の網膜の視細胞のうち,桿状体の外節に含まれ,光の感覚に関与する物質。ビタミン A に近い構造のものとタンパク質が結合した色素で,ビタミン A が欠乏するとその合成が妨げられ,夜盲症となる。視紫紅。ロドプシン。視紅素。

しこう

しこう シカウ 【支考】
⇒各務(カガミ)支考

しこう

しこう [0] 【試行】 (名)スル
(1)試みにやってみること。
(2)繰り返し行うことのできる実験・観測などを試みること。

しこう

しこう [0] 【志行】
こころざしとおこない。

しこう

しこう [0] 【志向】 (名)スル
(1)意識をある目的へ向けること。こころざすこと。意向。指向。「民主国家の建設を―する」
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Intention〕
意識がいつもある対象に向かっていること。
→志向性

しこう

しこう [0] 【四光】
花札の出来役の一。松・桜・薄(ススキ)(坊主)・桐の二〇点札四枚をそろえた役。

しこう

しこう [0] 【指向】 (名)スル
(1)ある目的を目指して向かうこと。志向。「医を―する」
(2)ある特定の方向を指定すること。ある方向に向けること。「探知機が発信源を―する」

しこう

しこう [0] 【至高】 (名・形動)[文]ナリ
この上もなく高くすぐれている・こと(さま)。最高。「―の芸」「至善―なりと定めたる一元理を/明六雑誌 22」

しこう

しこう [0] 【施行】 (名)スル
(1)公布された法令の効力を発生させること。法律は,施行時期の定めのない時は,公布の日より起算して満二〇日を経て施行される。せこう。
(2)実際に行うこと。しぎょう。「君家の為を思ひて諸務を―し/日本開化小史(卯吉)」

しこう

しこう [0] 【試航】 (名)スル
こころみに航行すること。試験的に行う航行。「―船」

しこう

しこう 【子貢】
孔門十哲の一人。姓は端木,名は賜,子貢は字(アザナ)。弁舌・政治力にすぐれ,斉が魯(ロ)を攻撃しようとしたとき,諸国を遊説し,これを救った。また貨殖の才もあった。生没年未詳。

しこう

しこう [0] 【詩稿】
詩の下書き。詩の原稿。

しこう

しこう [0] 【四更】
五更の第四。また,丑(ウシ)の刻。丁夜(テイヤ)。

しこう

しこう [0] 【梓行】 (名)スル
書物を出版すること。上梓(ジヨウシ)。「荷風全集第一巻―/日乗(荷風)」

しこう

しこう [0] 【歯腔】
⇒歯髄腔(シズイコウ)

しこう

しこう [0] 【紙工】
紙を加工すること。「―芸」

しこう

しこう [0] 【祇候・伺候】 (名)スル
(1)謹んで貴人のそば近く仕えること。「権門に―して出身の道を求む/福翁百話(諭吉)」「朝より夕に及ぶまで―す/平家 4」
(2)謹んでご機嫌伺いに上がること。「課長殿の私邸へ―し/浮雲(四迷)」

しこう

しこう [0] 【趣向】
「しゅこう(趣向)」の転。

しこう

しこう [0] 【至公】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく公平な・こと(さま)。「―至正」「死を致すの事業に於ては至正―にして/経国美談(竜渓)」

しこう

しこう [0] 【四向】
〔仏〕 四果に至るための修行の段階。預流(ヨル)向・一来向・不還(フゲン)向・無学向の総称。
→四果

しこう

しこう [0] 【至幸】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく幸福な・こと(さま)。「僕の―何そ之に過ぎん/花柳春話(純一郎)」

しこう

しこう [0] 【恣行】 (名)スル
ほしいままにおこなうこと。

しこう

しこう [0] 【至孝】
この上もない孝行。しいこう。

しこう

しこう【嗜好】
<have a> taste[liking] <for> .→英和
嗜好品 luxury goods.

しこう

しこう [0] 【駛行】 (名)スル
疾駆して行くこと。「二十余町を―す/浮城物語(竜渓)」

しこう

しこう [0] 【厠坑】
便所の穴。便壺。

しこう

しこう【私行】
<expose> a person's private affairs.

しこう

しこう [0] 【嗜好】 (名)スル
たしなみ,好むこと。趣味。特に,飲食物についての好み。「―がかたよっている」

しこう

しこう【志向】
(an) intention.→英和
〜する intend <to do> ;→英和
aim <at> .→英和
〜の <male-> oriented.

しこう

しこう【歯垢】
dental plaque.

しこう

しこう [0] 【四劫】
〔仏〕 一つの世界が成立してから存在しなくなるまでの間を四つに分けたもの。世界が成立し,生物などが出現する成劫(ジヨウコウ),世界が存続し,人間がそこに住んでいる住劫,世界が崩壊していく壊劫(エコウ),そのあとに続く空無の時期である空劫(クウコウ)の四つ。この四劫全部の時間が一大劫。

しこう

しこう [0] 【四行】
(1)人の行うべき四つの道。孝・悌(テイ)・忠・信の称。
(2)「四教(シキヨウ){(1)
 (ウ)}」に同じ。

しこう

しこう【施行】
enforcement.→英和
〜する[法律を]enforce;→英和
put in force;[一般]carry out;conduct.→英和
〜される come into force;go into[take]effect.〜されている be in force.‖施行細則 detailed enforcement regulations.

しこうか

しこうか [2] 【指甲花】
植物ヘンナの別名。

しこうきそく

しこうきそく [4][5] 【施行規則】
法律を施行するために必要な細則や,法律・政令の委任事項などを定めた命令。

しこうきん

しこうきん シカウ― [2][0] 【紙腔琴】
手回し式の小型自動オルガン。譜に応じて穴をあけた帯状の紙を用いる。1892年(明治25),戸田欽堂が考案。栗本鋤雲(ジヨウン)が命名。

しこうけいざい

しこうけいざい [4] 【思考経済】
〔(ドイツ) Denkökonomie〕
できるだけ多くの事実をできるだけ少ない思考の労力で記述することを科学的認識の目標と考える説。マッハ(E. Mach)らによって説かれたが,プラグマティズムにもこの考えが見られる。思惟経済。

しこうさ

しこうさ [2] 【視交叉】
左右の眼球の網膜からでた視神経繊維が分岐し交わるところ。それぞれの鼻側の半分の繊維が視床下部の先端で交叉している。立体視に大きな役割を果たしていると考えられている。

しこうさいそく

しこうさいそく [4] 【施行細則】
法令などを施行する上で必要なことを定めた細かい規則。

しこうさくご

しこうさくご【試行錯誤】
trial and error.

しこうさくご

しこうさくご [4] 【試行錯誤】
(1)新しい物事をする際,試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを立て,解決策を見いだしていくこと。「―を重ねる」
(2)〔心〕
〔trial and error〕
新しい学習を行う際,初めは盲目的な種々の反応が生じるが,偶然に成功した反応が以後繰り返され,次第に無駄な反応を排除してゆくこと。

しこうして

しこうして シカウ― [2] 【而して】 (接続)
〔「しかくして」の転,また「しかして」の転とも。漢文訓読に用いられた語〕
そうして。しかして。「春秋の志と言ふは正に高麗に起るなり。―先づ百済に声(キ)かしめむ/日本書紀(天智訓)」「然り―人の心は其本人の善悪邪正に論なく/福翁百話(諭吉)」

しこうしょうがい

しこうしょうがい [4] 【思考障害】
〔心〕 思考の過程や内容,体験様式に異常をきたすこと。思考過程の異常には思考制止・観念奔逸などがあり,そのほかに,妄想は思考内容の異常,強迫観念は思考を体験する様式の異常,とされる。

しこうじっけん

しこうじっけん [4] 【思考実験】
〔物〕 実行可能性にとらわれず,単純化された装置などの条件を想定して,そこで起こると考えられる現象を理論的に追究すること。物理量の定義法として,また理論の矛盾の検証などに利用する。

しこうせい

しこうせい シカウ― [0] 【指行性・趾行性】
哺乳類の歩き方の一。イヌ・ネコなどのように,指骨だけを地につけて歩く歩き方。

しこうせい

しこうせい [0] 【指向性】
(1)電波・光波・音波などの強さが発信源からの方向によって異なる性質。また,波を受信する装置が特定の方向からの波に大きな感度を示す性質。
(2)「志向性(シコウセイ)」に同じ。

しこうせい

しこうせい [0] 【志向性】
〔哲〕
〔(ドイツ) Intentionalität〕
ブレンターノの心理学・フッサールの現象学における意識のもつ特性。すべての意識は何ものかについての意識であり,常に一定の対象に向かっていること。実存哲学では人間存在の存在論的特性に拡大される。指向性。

しこうせいアンテナ

しこうせいアンテナ [6] 【指向性―】
電波の送信・受信に際して,指向性を示すアンテナ。八木-宇田アンテナ・パラボラ-アンテナなど。ビーム-アンテナ。

しこうぜん

しこうぜん [2] 【至高善】
⇒最高善(サイコウゼン)

しこうてい

しこうてい 【始皇帝】
(前259-前210) 中国,秦の第一世皇帝(在位 (前221-前210))。第三一代秦王。名は政。紀元前221年戦国の六国を滅ぼし,初めて中国全土を統一,自ら皇帝と称した。郡県制を施行して中央集権化を図り,焚書坑儒(フンシヨコウジユ)による思想統制,度量衡・文字・貨幣の統一,万里の長城の増築などを行なった。

しこうていきかん

しこうていきかん シカウテイキクワン [7][6] 【四行程機関】
⇒四(ヨン)サイクル機関(キカン)

しこうのげんり

しこうのげんり 【思考の原理】
論理的な思考において欠くことのできない根本的な法則。普通,同一律・矛盾律・排中律・充足理由律の四つをさす。

しこうひん

しこうひん [0] 【嗜好品】
栄養のためでなく,味わうことを目的にとる飲食物。酒・茶・コーヒー・タバコなど。

しこうひん

しこうひん [0] 【紙工品】
紙を加工して作った物。

しこうほう

しこうほう [0] 【施行法】
ある法律の施行に必要な諸規定を定める法律。民法施行法・刑法施行法など。

しこうりょく

しこうりょく [2] 【思考力】
思考する力。考える能力。

しこうれい

しこうれい [2] 【施行令】
〔「せこうれい」とも〕
法律の施行細則やその委任に基づく諸事項を内容とする命令。

しこうろくみん

しこうろくみん [0] 【四公六民】
江戸時代の年貢率。田畑の収穫量の四割を租税として納め,六割を個人の収入とするもの。
→五公五民

しこお

しこお [0][2] 【醜男】
(1)みにくい男。
(2)勇猛な男。

しこく

しこく [1][0] 【紫黒】
紫がかった黒色。紫黒色。

しこく

しこく [2][1] 【四国】
四つの国。

しこく

しこく 【四国】
(1)南海道六国のうち,阿波・讃岐・伊予・土佐の四か国。日本列島四大島の一つ四国島を構成。
(2)徳島・香川・愛媛・高知の四県の地域。瀬戸内海沿岸,太平洋岸,山間部では,自然や産業にそれぞれ大きな差がある。

しこくいぬ

しこくいぬ [3] 【四国犬】
イヌの一品種。高知県原産。体高45〜55センチメートル。狼に似た顔つきで,目尻がややつり上がっている。古くから猟犬として飼育されていた。天然記念物。

しこくがくいんだいがく

しこくがくいんだいがく 【四国学院大学】
私立大学の一。1950年(昭和25)設立の四国基督教学園を母体とし,62年設立。本部は善通寺市。

しこくさぶろう

しこくさぶろう 【四国三郎】
吉野川の異名。四国二郎とも。
→坂東太郎
→筑紫二郎

しこくさんち

しこくさんち 【四国山地】
四国を東西に横断する山地。中央構造線の外帯に属し,東は紀伊山地,西は九州山地に連なる。山容は急峻。最高峰石鎚(イシヅチ)山(海抜1982メートル)。

しこくじゅんれい

しこくじゅんれい [4] 【四国巡礼】
四国八十八箇所を巡拝すること。また,その人。四国遍路。四国参り。四国巡り。おしこく。

しこくせいばつ

しこくせいばつ 【四国征伐】
1585年豊臣秀吉が長宗我部元親を討って四国を統一した戦い。六月秀吉は弟秀長を将として阿波・讃岐・東伊予の三方面から大軍を進撃させ,七月元親を降伏させた。

しこくだいがく

しこくだいがく 【四国大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)四国女子大学として設立。92年現名に改称。本部は徳島市。

しこくちほう

しこくちほう [4] 【四国地方】
四国{(2)}の四県からなる地方。

しこくどうめい

しこくどうめい 【四国同盟】
1815年,オーストリア・ロシア・プロイセン・イギリスの四か国が結んだ同盟。ヨーロッパの平和維持の名のもと,自由主義・民族主義運動を抑圧し,ウィーン体制を擁護。のちフランスが加わり五国同盟となったが,イギリスは離脱した。

しこくはちじゅうはっかしょ

しこくはちじゅうはっかしょ 【四国八十八箇所】
四国にある八八か所の,弘法大師の霊場。八十八箇所。

しこくびえ

しこくびえ [3] 【四国稗】
イネ科の一年草。高さ約80センチメートル。実は黄赤色で食用・飼料となる。東アフリカ・インド原産。日本には中国を経て古く渡来,現在は飼料としてまれに栽培される。弘法稗。唐稗(カラビエ)。

しこくへんろ

しこくへんろ [4] 【四国遍路】
⇒四国巡礼(シコクジユンレイ)

しこくまいり

しこくまいり [4] 【四国参り】
⇒四国巡礼(シコクジユンレイ)

しこくむぎ

しこくむぎ [4] 【四国麦】
ハトムギの別名。

しこくめぐり

しこくめぐり [4] 【四国巡り】
⇒四国巡礼(シコクジユンレイ)

しこくれんごうかんたいしものせきほうげきじけん

しこくれんごうかんたいしものせきほうげきじけん 【四国連合艦隊下関砲撃事件】
1864年8月,英・仏・米・蘭の四か国連合艦隊が下関を攻撃した事件。前年5月の長州藩の外国船砲撃に対する報復として行われた。下関事件。馬関戦争。

しこしこ

しこしこ [2][1] (副)スル
(1)弾力があって,かむと歯ごたえのあるさま。「―(と)した歯ざわり」
(2)持続的に,地道にするさま。「―(と)書きためた原稿」

しこじらす

しこじら・す [4] 【為拗らす】 (動サ五[四])
病気をこじらせる。しこじらかす。「―・した体熱/道草(漱石)」

しこず

しこ・ず シコヅ 【譖づ・讒づ】 (動ダ上二)
讒言(ザンゲン)する。「今我身刺(ムザシ)に―・ぢられてよこしまに誅(コロ)されむことを恐る/日本書紀(孝徳訓)」

しこぜんしょ

しこぜんしょ 【四庫全書】
中国,清代に乾隆(ケンリユウ)帝の勅命によって四庫全書館で集成された叢書(ソウシヨ)。古今の重要な書物を網羅しており,集録された書物は七万九千七十巻(巻数には異同がある)。書名のみ採録された「存目」九万三千五百五十六巻。紀昀(キイン)をはじめ三百六十余人の学者が編纂に当たり,1781年第一部が完成。

しこぜんしょかんめいもくろく

しこぜんしょかんめいもくろく 【四庫全書簡明目録】
「四庫全書」の中に収められている書のうち主要なものについて沿革・内容を簡単に記した目録。二〇巻。1774年,于敏中らが勅を奉じて撰。

しこぜんしょそうもくていよう

しこぜんしょそうもくていよう 【四庫全書総目提要】
「四庫全書」の解題。二〇〇巻。1782年成立。全書集録の書物それぞれの巻頭に付けられた解題を集めて修補し,さらに書名だけ記録された「存目」書の解題も合わせてある。四庫提要。

しこたま

しこたま
〜儲(もう)ける make a big profit.

しこたま

しこたま [0] (副)
たくさん。どっさり。「―もうけた」「―買い占める」

しこためる

しこた・める (動マ下一)[文]マ下二 しこた・む
〔「しこだめる」とも〕
(1)たくさん蓄える。しこたまため込む。「その身一代に二千貫目―・めて/浮世草子・永代蔵 1」
(2)金品を着服する。「利徳は隠して―・め/浮世草子・手代気質」

しこたん

しこたん 【色丹】
「色丹島(シコタントウ)」の略。

しこたんそう

しこたんそう [0] 【色丹草】
ユキノシタ科の多年草。本州の高山,北海道などに自生。茎は短く,小さい匙(サジ)状披針形の葉を密に互生。夏,高さ約10センチメートルの花茎に淡黄色で紅と黄の細点のある五弁花を数個つける。

しこたんとう

しこたんとう 【色丹島】
北海道根室半島東方の海上にある島。面積255平方キロメートル。沿岸海域は昆布をはじめとする水産物に富む。第二次大戦後,ソ連(のちロシア連邦)の占領下にある。

しこたんはこべ

しこたんはこべ [5] 【色丹繁縷】
ナデシコ科の多年草。本州中部・北部の高山,北海道の海岸の岩上に生える。高さ5〜15センチメートル。葉は狭卵形。夏,白色の五弁花を茎頂や葉腋(ヨウエキ)に数個つける。

しこたんまつ

しこたんまつ [5][3] 【色丹松】
グイマツの別名。

しこつ

しこつ [0] 【篩骨】
頭蓋骨の一部。鼻腔の上壁および側壁と鼻中隔の上部を構成する複雑な形の骨。その一部に多数の嗅神経の通る小孔が篩(フルイ)のように開いている。

しこつ

しこつ [0] 【趾骨】
足の指の骨。親指は二個,その他の指は三個から成り,基部で中足骨と連接する。足指骨。指骨。

しこつ

しこつ [0] 【指骨】
(1)手の指の骨。親指は二個,その他の指は三個から成り,基部で中手骨と連接する。
(2)「趾骨(シコツ)」に同じ。

しこつ

しこつ [0] 【肢骨】
手足の骨。

しこつ

しこつ [0] 【歯骨】
脊椎動物の下顎(カガク)の歯を支える骨。哺乳類では強大となって下顎骨とよばれる。

しこつこ

しこつこ 【支笏湖】
北海道南西部にあるカルデラ湖。不凍湖。湖北に恵庭(エニワ)岳,南方に樽前(タルマエ)山がそびえる。

しこつとうやこくりつこうえん

しこつとうやこくりつこうえん 【支笏洞爺国立公園】
北海道南西部の山地を占める国立公園。羊蹄(ヨウテイ)山・有珠(ウス)山・恵庭(エニワ)岳などの火山や支笏湖・洞爺湖などのカルデラ湖を含み,また各地に温泉が分布する。

しこな

しこな [0][2] 【醜名】
(1)力士の名乗り。谷風・双葉山など。
〔「四股名」は当て字〕
(2)いみ名。本名。[名義抄]
(3)自分の名を謙遜していう語。「明理の濫行に行成が―呼ぶべきにあらず/大鏡(伊尹)」

しこなし

しこなし [0]
(1)態度。振る舞い。しぐさ。「恥かしさうな―/浮雲(四迷)」
(2)物事をうまく処理すること。切り回し。「その―を説いて聞かされよ/浮世草子・禁短気」

しこなす

しこな・す [3] (動サ五[四])
(1)物事をうまく処理する。巧みにやる。「見事に―・す」
(2)物なれた態度で接する。「―・して門どめにあふ地紙売/柳多留 2」

しこのみたて

しこのみたて 【醜の御楯】
卑しい身ながら天皇を守る盾となる者。「大君の―と出で立つ我は/万葉 4373」

しこぶち

しこぶち (名・形動ナリ)
粗野で,無骨な・こと(さま)。しこぶつ。「―にふるめきたる箱二つに/宇津保(祭の使)」

しこみ

しこみ【仕込み】
(1) training;→英和
education;→英和
breeding (しつけ).→英和
(2)[仕入れ]stocking;→英和
laying in.

しこみ

しこみ [0] 【仕込み】
(1)訓練すること。技能や芸などを教え込むこと。「お勢さんは流石は叔母さんの―だけ有つて/浮雲(四迷)」
(2)商品・材料などを仕入れて,商売の準備をすること。「―にかかる」「―にはいる」
(3)酒・醤油・味噌などを醸造するため,原料を混ぜ合わせて桶に詰め込むこと。「新酒の―を始める」
(4)中に作り入れること。特に,刀身を杖の中に装着すること。
(5)演劇など,興行物を開演・開場するための準備やそのための費用。
(6)将来芸妓になるために諸芸を教え込まれている少女。仕込みっ子。
(7)(「…じこみ」の形で地名または場所を表す語の下に付いて)その場所で身につけたこと,得たことなど,の意を表す。「家元―の芸」「英国―の論理法をもて滔々と/不如帰(蘆花)」

しこみおけ

しこみおけ [4] 【仕込み桶】
(1)酒・醤油などの醸造のため,原料を仕込むのに用いる桶。
(2)漬物桶。

しこみっこ

しこみっこ [0] 【仕込みっ子】
「仕込(シコ)み{(6)}」に同じ。

しこみづえ

しこみづえ【仕込み杖】
a sword cane.

しこみづえ

しこみづえ [4] 【仕込み杖】
中に刀を仕込んだ杖。

しこむ

しこむ【仕込む】
(1) train;→英和
teach.→英和
(2) ⇒仕入れ(る).

しこむ

しこ・む [2] 【仕込む】
■一■ (動マ五[四])
(1)技能や芸などが身につくよう,訓練・指導する。「踊りを―・む」「犬に芸を―・む」
(2)飲食店や商店で,商品・材料を仕入れて商売の準備をする。仕入れる。「おでんの材料を―・む」
(3)準備して整えておく。「一〇日分の食料を―・む」「―・みに―・みし御企/浄瑠璃・先代萩」
(4)巧みに,中に組み込む。「杖に刀を―・む」
(5)酒・醤油・味噌などを醸造するため,原料を混ぜ合わせて桶に詰め込む。「酒を―・む」
(6)ある場所で,知識・学問・技術などを身につける。「留学して―・んだ知識」
[可能] しこめる
■二■ (動マ下二)
取り巻いて構えをつくる。垣などをめぐらす。「かまどを三重に―・めて,匠(タクミ)らを入れ給ひつつ/竹取」

しこめ

しこめ [0] 【醜女】
(1)容貌(ヨウボウ)のみにくい女。
(2)黄泉(ヨミ)の国のみにくく,恐ろしい女の鬼。「即ちよもつ―を遣はして追はしめき/古事記(上)」

しこめし

しこめ・し 【醜めし】 (形ク)
けがれてみにくい。醜悪である。「―・ききたなき国に到りてありけり/古事記(上)」

しこや

しこや 【醜屋】
きたない家。粗末な家。「さし焼かむ小屋の―に/万葉 3270」

しこり

しこり【痼】
<have> a stiffness <in the shoulder> ;a lump;→英和
an ill feeling (感情の).痼る become stiff;harden.→英和

しこり

しこり [0] 【凝り・痼り】
(1)筋肉や皮下組織などがこること。また,そのかたまり。「肩の―をもみほぐす」
(2)物事が一段落したあとに残るすっきりしない気分。「あとあと―が残る人事」

しこる

しこ・る [0][2] 【凝る・痼る】 (動ラ五[四])
(1)身体の一部に筋肉のこりかたまりができる。「首が―・る」
(2)寄り集まって一団となる。「ニンジュ(=人数)ガ―・ッテ/日葡」
(3)ある行為や考えに熱中する。また,興奮する。「手代が困るこつちは―・る親父は叱る/浄瑠璃・夏祭」
(4)動詞の連用形の下に付いて,しきりに…する意を表す。「奥には猶も飲み―・り踊るやら歌ふやら/浄瑠璃・生玉心中(上)」

しころ

しころ [0] 【錏・錣・�】
(1)兜(カブト)・頭巾(ズキン)の左右・後方に下げて首筋をおおう部分。
→兜
(2)「錏庇(シコロビサシ)」に同じ。

しころいた

しころいた [4] 【錏板】
⇒鎧板(ヨロイイタ)

しころずきん

しころずきん [4][5] 【錏頭巾】
縁に錏をつけた頭巾。宗十郎頭巾など。

しころびき

しころびき [0] 【錏引き】
源平屋島の戦いで,平景清が源氏方の美尾谷十郎国俊の兜の錏を引きちぎったという伝説。これを脚色した歌舞伎が種々あり,現行では「一谷嫩軍記(イチノタニフタバグンキ)」の序幕に付されたものがある。

しころびさし

しころびさし [4] 【錏庇】
母屋の屋根の軒下から一段低く差し出された片流れの屋根。錏。

しころぶき

しころぶき [0] 【錏葺き】
錏{(1)}を垂らしたように,端を重ねて二段に葺(フ)く屋根の葺き方。
錏葺き[図]

しころやね

しころやね [4] 【錏屋根】
錏庇(シコロビサシ)の屋根。

しこん

しこん 【紫金】
「紫磨黄金(シマオウゴン)」に同じ。

しこん

しこん【歯根】
the root of a tooth.→英和

しこん

しこん [0] 【私恨】
ひそかに心中にもつうらみ。私怨。

しこん

しこん [0] 【支根】
⇒側根(ソツコン)

しこん

しこん【紫紺の】
bluish-purple.

しこん

しこん [2][0] 【士魂】
武士のたましい。

しこん

しこん [0] 【紫根】
ムラサキの根。紫色の染料,また火傷・湿疹などの皮膚病の薬(紫雲膏(シウンコウ))などに用いられる。

しこん

しこん [0] 【歯根】
歯ぐきの中に埋まり,歯槽(シソウ)に納まっている歯の部分。セメント質でおおわれ,形は円錐形。

しこん

しこん [0] 【詩魂】
詩を作る心。詩に対する情感。

しこん

しこん [0] 【紫紺】
紺色のはいった紫色。濃い暗紫色。

しこんいろ

しこんいろ [0] 【紫根色】
紫根で染めた色。濃い暗紫色。

しこんしょうさい

しこんしょうさい [2] 【士魂商才】
〔「和魂漢才」のもじり〕
武士の精神と商人の才とを兼ね備えること。

しこんぞめ

しこんぞめ [0] 【紫根染(め)】
紫根で染めること。また,染めたもの。

しこんでん

しこんでん [2] 【私墾田】
奈良・平安時代,豪族・農民などが自力で開墾し,私有田として認められた田。治田(チデン)。

しご

しご [1] 【私語】 (名)スル
ひそかに話すこと。また,その話。ひそひそ話。ささやき。「―はつつしむこと」「何処かで看護婦達の―する声と/一隅より(晶子)」

しご

しご [1] 【死語】
(1)過去に使用された言語で,今では一般の言語生活上使われなくなった言語。古代ギリシャ語・古代ラテン語など。
(2)「廃語(ハイゴ)」に同じ。
→活語

しご

しご【私語】
<overhear> secret talk;whispering.〜する whisper.→英和

しご

しご【死後の】
after one's death;posthumous.→英和
〜一週間を経過していると思われる The man is supposed to have been dead for a week.→英和
‖死後硬直 rigor mortis.

しご

しご【詩語】
a poetical word.

しご

しご [1] 【識語】
⇒しきご(識語)

しご

しご [1] 【詩語】
詩の言葉。詩に特有の言葉。

しご

しご【死語】
a dead language;an obsolete word (廃語).

しご

しご [1] 【死期】
死にぎわ。臨終の時。しき。

しご

しご [1] 【死後】
死んだのち。没後。

しごう

しごう [0] 【諡号】
生前のおこないをたたえ,死後におくる名。おくりな。

しごう

しごう [0] 【糸毫】
きわめてわずかなこと。

しごう

しごう [1] 【祠号】
神社の称号。

しごう

しごう [1] 【師号】
朝廷から高僧に勅賜される,国師・大師・禅師(ゼンジ)などの称号。

しごう

しごう [0] 【至剛】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく剛健である・こと(さま)。

しごう

しごう [0] 【試毫】
〔「毫」は筆の意〕
かきぞめ。試筆。

しごかん

しごかん [0][2] 【子午環】
天体の子午線通過時刻と高度を同時に測定する装置。子午儀に精密な高度測定用の目盛り環をつけたもの。

しごき

しごき [3][0] 【扱き】
(1)しごくこと。
(2)厳しく鍛練すること。
(3)「扱き帯」の略。

しごき

しごき【扱き】
hard[rigorous]training; <米> hazing.

しごきおび

しごきおび [4] 【扱き帯】
並幅の布を,そのまま用いる帯。兵児(ヘコ)帯・三尺帯など。元来は抱え帯。しごき。

しごきもとゆい

しごきもとゆい [4] 【扱き元結】
⇒扱(コ)き元結(モトユイ)

しごぎ

しごぎ [2] 【子午儀】
天体の子午線通過の時刻を測定する装置。東西方向に水平な回転軸に望遠鏡を取り付け,子午面の中だけを動くようにしたもの。

しごく

しご・く [2] 【扱く】 (動カ五[四])
(1)細長い物を片手で握り,もう一方の手で強く引き抜く。こく。「槍を―・く」「稲の穂を―・いて,もみを落とす」
(2)いためつける。転じて,厳しく訓練する。「合宿で―・かれる」「芽ざし柳を―・く朝風に/色懺悔(紅葉)」
[可能] しごける

しごく

しごく [1] 【司獄】
監獄のことをつかさどること。また,その人。

しごく

しごく [1] 【至極】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)きわめてもっともな・こと(さま)。「維盛卿は―の道理に面目なげに差し俯(ウツブ)き/滝口入道(樗牛)」「―の異見申し尽くして出家と成ぬ/浮世草子・五人女 4」
(2)きわみを尽くすこと。最上のところへ達すること。また,最上の境地。「法皇も道理―して,仰下さるる方もなし/平家 3」「女道衆道の―を表はす要文/浮世草子・禁短気」
(3)もっともだと思うこと。「いかにも―せり/浮世草子・新色五巻書」
■二■ (副)
この上なく。きわめて。「―快適です」「―もっとも」「―安楽な様なれども/民権自由論(枝盛)」
■三■ (接尾)
形容動詞語幹や状態性の名詞に付いて,この上なく…である,全く…だ,などの意を表す。「迷惑―だ」「不届き―なやつ」「残念―」「不都合―なるものと云ふ可し/文明論之概略(諭吉)」

しごく

しごく【至極】
very;→英和
quite;→英和
exceedingly;→英和
highly;→英和
only too <natural> .

しごく

しごく【扱く】
(1) squeeze <a thing> through one's hand;stroke <one's beard> .→英和
(2) train[drill]hard[severely]; <米> haze.→英和

しごこうい

しごこうい [3] 【死後行為】
⇒死因処分(シインシヨブン)

しごこうちょく

しごこうちょく [3] 【死後硬直】
死後,筋肉が化学変化により硬直すること。死後二〜三時間で顎(アゴ)や首筋に始まり,半日ほどで全身に及び,やがて軟化する。死後経過時間推定に役立つ。死体強直(キヨウチヨク)。

しごころ

しごころ [2] 【詩心】
(1)詩を作ろうとする気持ち。
(2)詩を作ったり味わったりする心や能力。

しごしょぶん

しごしょぶん [3] 【死後処分】
⇒死因処分(シインシヨブン)

しごせん

しごせん [0][2] 【子午線】
〔「子」は北,「午」は南の意〕
(1)天球の北極および南極と,ある地点の天頂とを連ねた天球上の大円。
(2)地球上では,北極と南極を結ぶ大円。経線。

しごせん

しごせん【子午線】
《天》the meridian.→英和

しごせんかんそく

しごせんかんそく [5] 【子午線観測】
天体が子午線を通過する瞬間における時刻や天頂距離を観測すること。

しごせんつうか

しごせんつうか [0] 【子午線通過】
天体が日周運動で子午線を通過すること。この時の恒星時はその天体の赤経に等しい。

しごと

しごと [0] 【仕事】
〔動詞「する」の連用形「し」に「こと(事)」の付いた語。「仕」は当て字〕
(1)するべきこと。しなければならないこと。「台所の―」「―が片付く」「―に取りかかる」
(2)生計を立てるために従事する勤め。職業。「お―は何ですか」「―を探している」
(3)〔物〕 物体が力の作用のもとに移動するとき,移動方向の力の成分と移動距離の積で表される量。物体が仕事をされると,それだけ運動エネルギーが増加する。
(4)裁縫。針仕事。「お隅が一人奥で―をしてゐる/真景累ヶ淵(円朝)」
(5)しわざ。所業。「あの連中の―だといふのだがね/義血侠血(鏡花)」

しごと

しごと【仕事】
work;→英和
business;→英和
a task;→英和
[職]a job;→英和
employment;an occupation;→英和
a vocation.→英和
〜がない have nothing to do;be out of job.〜に追われる be pressed with business.〜にかかる set to work.〜を捜す seek for employment;hunt (for) work.〜をする (do one's) work;→英和
labor.→英和
〜を休む take a day off.‖仕事着 working[workaday]clothes;overalls[a blouse](工場の).仕事場 one's place of work;a workshop.仕事日 a workday.

しごと=になら∘ない

――になら∘ない
仕事として成り立たない。「来客が多くて―∘ない」

しごとうた

しごとうた [3] 【仕事唄】
民謡分類上の名称。仕事をするとき,単純作業に飽きないように,また大勢の人の動作をそろえたり力を出させたりするためにうたわれる唄。労作唄。作業唄。

しごとかんすう

しごとかんすう [4] 【仕事関数】
物質内部にある電子を外へ出すのに必要な最小エネルギー。金属では数エレクトロンボルト程度。

しごとがら

しごとがら [0] 【仕事柄】
■一■ (名)
仕事に直接関係したこと。職業柄。「―とはいえ目が疲れる」
■二■ (副)
仕事の性質上。職業柄。「―出張することが多い」

しごときゅう

しごときゅう [3] 【仕事給】
職務や職務遂行能力など仕事の要素に対応して決められる賃金。職務給・職能給・職種給など。
→生活給

しごとぎ

しごとぎ [3][0] 【仕事着】
仕事をするときに着る衣服。

しごとさき

しごとさき [0] 【仕事先】
仕事をしている場所。勤務先。

しごとざん

しごとざん [3] 【仕事算】
仕事を主題とした算術の応用問題。「ある仕事を仕上げるのに A は八日間,B は六日間かかる。二人共同ですれば何日間で仕上がるか」というような問題。

しごとし

しごとし [3] 【仕事師】
(1)土木や建築工事などに従う労働者。鳶(トビ)の者。
(2)よく事業を計画・運営する人。やりて。

しごとだかばらい

しごとだかばらい [6] 【仕事高払い】
⇒出来高(デキダカ)払(バラ)い

しごとのげんり

しごとのげんり 【仕事の原理】
物体に仕事をする場合,必要な仕事量はどんな道具を用いても変わらない,という力学上の原理。

しごとはじめ

しごとはじめ [4] 【仕事始め】
新年になって初めて仕事をすること。事始め。仕初め。[季]新年。

しごとば

しごとば [0] 【仕事場】
仕事をする場所。

しごとばこ

しごとばこ [3] 【仕事箱】
仕事に必要な道具類を入れるための箱。大工道具箱・針箱など。

しごとりつ

しごとりつ [3] 【仕事率】
〔物〕 単位時間当たりの仕事。単位としてワット(W)や馬力(HP)が用いられる。工率。

しごとりょう

しごとりょう [3] 【仕事量】
(1)仕事の量。
(2)「仕事(シゴト){(3)}」に同じ。

しごめん

しごめん [2] 【子午面】
子午線を含む平面。赤道面と直交する。

しさ

しさ [1] 【咨嗟】 (名)スル
なげき嘆息すること。「天地微妙の大消息深呼吸を詠嘆し―したる先哲の著述を/欺かざるの記(独歩)」

しさ

しさ【視差】
《天》the <solar> parallax.→英和

しさ

しさ [1] 【試査】
監査で,会計上の取引の一部を取り出して調べ,会計処理全体の妥当性について判断すること。

しさ

しさ [1] 【視差】
〔parallax〕
(1)観測位置の相違により生じる物の視覚像や方向の差異。
(2)〔天〕
 (ア)天体を太陽中心から見た方向と地球中心から見た方向との差(年周視差)。
 (イ)天体を地球中心から見た方向と観測者から見た方向との差(日周視差)。
(3)カメラのファインダーの像とフィルム上に得られる像との差異。

しさ

しさ [1] 【示唆】 (名)スル
〔「じさ」とも〕
それとなく物事を示し教えること。「―を与える」「―に富む話」「政界の腐敗を―する事件」

しさ

しさ【示唆する】
suggest;→英和
hint.→英和
〜に富む suggestive.→英和

しさあつりょくけい

しさあつりょくけい [0] 【示差圧力計】
二つの圧力の大きさの差を測定する機器。U 字管に水銀などを詰め,両開放端に圧力をかけ,液柱の高さの差を測るものなど。差圧計。

しさい

しさい [0][1] 【子細・仔細】 (名・形動)
(1)細かなこと。くわしいこと。また,そのさま。「―に検証する」「勘次は…―に事の顛末を打ち明けた/土(節)」
(2)物事のくわしい事情。わけ。「―を話す」「―ありげな様子」
(3)さしつかえ。不都合なこと。異議。「その処置で―あるまい」「既に詔命を下さる。―を申すところなし/平家 1」

しさい

しさい【詩才】
poetical talent.

しさい

しさい [0] 【詩才】
詩を作る才能。

しさい

しさい [0] 【私祭】
(1)私人の行う祭祀(サイシ)。
(2)神社で,大祭や公式の祭り以外に行う祭祀。
(3)私邸内の社で行う祭祀。

しさい

しさい [0] 【司宰】
つかさどること。また,その人。

しさい

しさい【子細】
reasons (理由);circumstances (事情);particulars (委細).〜に closely;minutely;→英和
in detail.〜ありげな(に) significant(ly).→英和

しさい

しさい【司祭】
a priest.→英和

しさい

しさい [1][0] 【司祭】
〔priest〕
キリスト教の聖職位の一。ローマ-カトリック教会では司教の下位。ハリストス教会・聖公会では主教の下位。聖礼典を執り行う。

しさい

しさい [0] 【四塞】
〔「しそく」とも〕
(1)四方が山河などに囲まれている要害の地。
(2)四方をとりまくこと。

しさい=に及ば∘ず

――に及ば∘ず
かれこれ言うまでもない。「其の身朝敵となりにし上は,―∘ずといひながら/平家 7」

しさい=無い

――無・い
(1)さしつかえない。かまわない。「一時間や二時間発(タ)つのが後れたつて仔細は無からうと/平凡(四迷)」
(2)変わった事情はない。別状ない。「当時まで都に別の―・く候事/平家 12」
(3)面倒がない。難しいことがない。「男しもなむ,―・き者は侍るめる/源氏(帚木)」

しさいがお

しさいがお [0] 【子細顔】
わけありげな顔。子細面(ヅラ)。

しさいぼう

しさいぼう [2] 【視細胞】
動物の感覚細胞の一種。光の受容器となる細胞。脊椎動物では桿(カン)状体と錐状体に分化し,それらが多数集まって網膜をつくる。

しさいぼう

しさいぼう [2] 【刺細胞】
ヒドロ虫や鉢クラゲなどの刺胞動物類の触手や胃腔の内面にある細胞。内部に毒液を含んだ刺胞を有し,その刺針に触れるものがあるとそれにつながる螺旋糸(ラセンシ)が反転して毒液を発射し,捕食や防御に役立てる。
→刺胞

しさいもの

しさいもの 【仔細者】
わけのあるらしい者。一癖ある者。変わり者。「この亭主―にて/浮世草子・一代女 5」

しさいらしい

しさいらし・い [5] 【子細らしい・仔細らしい】 (形)[文]シク しさいら・し
(1)何かわけがあるらしい。「ホツブスと,久敷(ヒサシイ)間だ―・く話しをしてゐました/小公子(賤子)」
(2)物事を心得ているようすだ。もったいぶっている。「物に念を入るべき事と―・しき親仁の申しき/浮世草子・五人女 1」

しさうんどう

しさうんどう [3] 【視差運動】
地球の公転運動によって生じる天球上の恒星の見かけ上の位置変化。対視運動。

しさく

しさく【思索】
meditation;speculation;contemplation.→英和
〜する think <about,over> ;→英和
speculate[meditate] <on> ;→英和
contemplate.→英和
〜的 speculative;→英和
meditative.〜にふける be lost in meditation.‖思索家 a thinker.

しさく

しさく【試作する】
manufacture for trial[experiment].

しさく

しさく【詩作する】
write[compose]poems.

しさく

しさく【施策】
a measure;→英和
a policy.→英和
〜を講じる take measures[steps] <to do> .

しさく

しさく [0] 【試作】 (名)スル
こころみに作ること。本格的に作る前に実験的に製作すること。また,そのもの。「改良品を―する」「―車」

しさく

しさく [0] 【支索】
ものをささえるために張ってある鋼索。

しさく

しさく [0] 【詩作】 (名)スル
詩を作ること。また,その作品。

しさく

しさく [0] 【施策】 (名)スル
ほどこすべき策。実行すべき計画。

しさく

しさく [0] 【思索】 (名)スル
筋道を立てて深く考えること。思惟。「―にふける」「静かに―する」

しさす

しさ・す [2][0] 【為止す】 (動サ五[四])
しかけてやめる。中途でやめる。「陰陽師…仰天して祓を―・して/宇治拾遺 12」

しさそんえき

しさそんえき [3] 【死差損益】
生命保険で,危険保険料と死亡保険金などの保険給付との差。

しさつ

しさつ [0] 【刺殺】 (名)スル
(1)刃物で刺し殺すこと。せきさつ。「途中に待伏して―せんとの巧みなり/経国美談(竜渓)」
(2)野球で,守備側のプレーヤーがボールを捕り,打者や走者を直接アウトにすること。プット-アウト。

しさつ

しさつ [0] 【思察】 (名)スル
よく考えること。「予この事を勤めて―し/西国立志編(正直)」

しさつ

しさつ 【使札】
使者に持たせてやる書状。「諸方より―くれ候へども/甲陽軍鑑(品三九)」

しさつ

しさつ [0] 【試刷】 (名)スル
ためしに刷ってみること。ためし刷り。下刷り。

しさつ

しさつ【視察】
(an) inspection.〜する visit;→英和
inspect.→英和
‖視察団 <send> an inspecting party.視察旅行 <go on> a tour of inspection;a study tour <of> .

しさつ

しさつ [0] 【視察】 (名)スル
実情を知るために実地を見ること。「民情―」「水害地を―する」

しさつ

しさつ【刺殺する】
stab <a person> dead;《野》put <a runner> out.

しさてきとくちょう

しさてきとくちょう [0] 【示差的特徴】
⇒弁別的特徴(ベンベツテキトクチヨウ)

しさる

しさ・る [2] 【退る】 (動ラ五[四])
〔「しざる」とも〕
後ろへさがる。あとずさりする。「シザル/ヘボン」「この馬の―・り候ふ時に/沙石 4」
〔「後(シリ)去る」の意という〕

しさん

しさん [0][1] 【私産】
自分の財産。私有財産。

しさん

しさん [0] 【四散】 (名)スル
四方に散らばること。ちりぢりになること。「群衆が―する」

しさん

しさん [0] 【四三】
(1)連珠で,四と三とが同時にできること。勝ちとなる。三四。
(2)花札の手役の一。同種の札四枚,他の同種の札三枚が自分の手にくること。しそう。
(3)「しそう(四三){(2)}」に同じ。

しさん

しさん [0] 【賜餐】
天皇が食事の宴に招くこと。「―の栄に浴する」

しさん

しさん 【子産】
(前585?-前522?) 中国,春秋時代,鄭(テイ)の政治家。成文法を作り,国内を統治。敏腕な外交家として知られる。

しさん

しさん [0] 【試鑽】
⇒ボーリング

しさん

しさん [1][0] 【屍産】
産婦の死後,死んだ胎児の娩出される現象。死後分娩。
→死産(シザン)

しさん

しさん【四散する】
be dispersed;be scattered;scatter in all directions.

しさん

しさん【資産】
property;→英和
a fortune;→英和
assets (会社の).‖資産家 a man of property.資産株 an income stock.

しさん

しさん【試算(する)】
(make) a trial calculation.

しさん

しさん [1][0] 【資産】
(1)金銭や土地・家屋・証券などの財産。
(2)企業が所有し,その経営活動に用いる財産。

しさん

しさん [0] 【試算】 (名)スル
ためしに計算すること。「工事費を―する」

しさんか

しさんか [0] 【資産家】
財産を多くもっている人。

しさんかさんてつ

しさんかさんてつ シサンクワサン― [5] 【四酸化三鉄】
強磁性の黒色粉末。化学式 Fe�O�(実は,FeO・Fe�O�)天然には磁鉄鉱として産出。電極・触媒・黒色顔料に用いる。四三酸化鉄。

しさんかさんなまり

しさんかさんなまり シサンクワサン― [7] 【四酸化三鉛】
赤色の無定形粉末。化学式 Pb�O� 一酸化鉛を摂氏約五〇〇度に加熱すると生成する。鉛丹・光明丹と呼ばれ,古くから橙赤色顔料として使われた。鉛ガラスの原料。四三酸化鉛。

しさんかぶ

しさんかぶ [2] 【資産株】
売買による利益が目的でなく,資産として保有するのに適する堅実な株式。

しさんかんじょう

しさんかんじょう [4] 【資産勘定】
簿記の勘定科目の一つで,企業の積極財産である資産に関する勘定。
⇔負債勘定

しさんこうか

しさんこうか [4] 【資産効果】
保有する土地や株式などの資産価格や資産残高の実質価値が高まり,それが消費行動に与える効果。資産価格の下落が消費を減らす現象を逆資産効果という。

しさんこうかいほう

しさんこうかいほう 【資産公開法】
国会議員の資産の状況等を国民の監視と批判の下におくため,国会議員の資産等を公開する措置を講ずることを定める法律の略称。1992年(平成4)制定。

しさんさいひょうか

しさんさいひょうか [6] 【資産再評価】
固定資産の評価額を見直し,帳簿価格を変更すること。貨幣価値の変動に対処し,減価償却を適切なものにするために行う。

しさんじかい

しさんじかい [4] 【市参事会】
1888年(明治21)市に設置された,市長・助役および他の参事会員より成る執行機関。1911年以後は市会議員中の有力者より成る副議決機関となる。47年(昭和22)廃止。

しさんちょうさ

しさんちょうさ [4] 【資産調査】
⇒ミーンズ-テスト

しさんとうけつ

しさんとうけつ [4][0] 【資産凍結】
国家が資産の処分・移動を禁止する措置。特に,戦時において,自国内にある敵国人の資産を政府が接収または管理することをいう。

しさんひょう

しさんひょう [0] 【試算表】
複式簿記で,仕訳帳から元帳への転記が正しいか否かを検証するために,各勘定の貸借の合計額(合計試算表)または貸借残高(残高試算表)を記した表。貸し方・借り方の合計が一致すれば転記に誤りないことが認められる。

しさんひょうか

しさんひょうか [4] 【資産評価】
資産の金銭価額を算定すること。

しざ

しざ [1] 【視座】
ものを認識する立場。視点。
→視座構造

しざ

しざ [1] 【四座】
⇒よざ(四座)

しざい

しざい [1] 【資材】
ある物を作るもととなる材料。「建築―」

しざい

しざい [1] 【死罪】
(1)死に相当する犯罪。
(2)生命を絶つ刑罰。律令制では絞首と斬首の二種があった。現行刑法では死刑という。
(3)江戸時代,「公事方(クジカタ)御定書 」に規定された七種の死刑の一。斬首ののち,死骸は試し斬りにされ,闕所(ケツシヨ)の刑が付加された。
(4)死に相当する失礼をわびる意で,書簡文・上表文などの末尾に書く語。「頓首―」

しざい

しざい [1][0] 【私財】
個人の財産。「―を投ずる」

しざい

しざい [1][0] 【私罪】
律令制で,官吏が公務以外に犯した罪や,公務を執行しない罪などの称。
⇔公罪

しざい

しざい【死罪】
a capital crime.⇒死刑.

しざい

しざい [1] 【資財】
財産。また,物資と財産。

しざい

しざい【資材】
<building> materials.

しざい

しざい【私財】
private property;one's money.〜を投じる expend one's funds <upon> .〜を投じて out of one's own pocket;at one's own expense.

しざい

しざい [0][1] 【詩材】
詩を作るための材料。

しざいちょう

しざいちょう [0] 【資財帳】
律令政府が官大寺・定額寺(ジヨウガクジ)に上申させた財産目録。

しざいちりゅう

しざいちりゅう [1] 【四座一流】
江戸時代,能楽各流派の総称。観世・金春(コンパル)・宝生(ホウシヨウ)・金剛の四座に新興の喜多流を加えた名称。

しざこうぞう

しざこうぞう [3] 【視座構造】
マンハイムの知識社会学の中心概念の一。人が事実を認識する際,社会的条件は認識の形成過程のみを規定するのではなく,認識の構造そのものにまで組み込まれていることを示す概念。

しざま

しざま [0] 【為様】
(1)事のなしかた。しかた。しよう。
(2)衣の仕立て方。「―もいと唐(カラ)めいたり/紫式部日記」

しざん

しざん【死産】
a stillbirth.→英和
〜の stillborn <child> .→英和

しざん

しざん [1][0] 【死産】 (名)スル
〔「しさん」とも〕
胎児が死んだ状態で分娩されること。法律上は妊娠四か月(一三週)以後についていう。

しざんけつが

しざんけつが [1][1] 【屍山血河】
死体が山のように積み重なり,血が多く流れて河のようになること。激しい戦いのあとのさまをいう語。

しざんしょうしょ

しざんしょうしょ [4] 【死産証書】
死産を証明するために医師または助産婦の作成する証書。

しし

しし [1] 【死屍】
死体。なきがら。しかばね。「―累々」

しし

しし [1] 【志士】
身を犠牲にして国や社会のために尽くそうという,高い志をもっている人。「勤王の―」

しし

しし (副)
すすり泣くさま。しくしく。「―と泣く/蜻蛉(中)」

しし

しし [1] 【詩史】
(1)詩の歴史。
(2)詩文で記した歴史。

しし

しし [1] 【師資】
〔老子(二七章)「善人,不善人之師,不善人,善人之資」〕
(1)師匠。先生。
(2)師匠と弟子。師弟関係。「朕上人と―の契浅からず/太平記 26」

しし

しし [1] 【紙誌】
新聞と雑誌。

しし

しし [1] 【紫史】
〔紫式部の書いたふみの意〕
源氏物語の異名。紫文。

しし

しし [1] 【嗣子】
家のあとを継ぐ子。あとつぎ。

しし

しし [1] 【獅子・師子】
(1)ライオン。古来,百獣の王とされ,権威・王権などの象徴ともされた。獅子王。
(2){(1)}を基に想像された獣。仏教では文殊(モンジユ)菩薩の乗物とする。
(3)神社の社頭などに置いて魔よけとする。{(1)}に似た獣の像。古くは器物の重しともした。
(4)「獅子舞」「獅子頭(シシガシラ){(1)}」の略。
(5)〔仏〕(人の王であるところから)仏。「―の座」

しし

しし 【子思】
(前492?-前431?) 中国,春秋時代の魯(ロ)の学者。名は伋(キユウ),子思は字(アザナ)。孔子の孫。孔子の高弟,曾子(ソウシ)に師事。「中庸」の著者といわれる。

しし

しし [1] 【刺史】
(1)中国の地方官。漢代では地方監察官,隋・唐代では州の長官。宋以後廃止。
(2)国守(コクシユ)の唐名。

しし

しし [1] 【孜孜】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
熱心に励むさま。孳孳(ジジ)。「君子は己を修むるに―たり/欺かざるの記(独歩)」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。「―勉強して能く身を立て/福翁百話(諭吉)」

しし

しし【嗣子】
an heir;→英和
an heiress (女).→英和

しし

しし【獅子】
a lion;→英和
a lioness (雌).→英和
‖獅子座 the Lion;Leo.獅子鼻 a pug nose.獅子奮迅の勢いで with irresistible force.獅子舞 a ritual dance with a lion's mask.

しし

しし【四肢】
the limbs;the legs and arms.

しし

しし【志士】
a patriot.→英和

しし

しし【孜々として】
diligently;→英和
assiduously;→英和
with assiduity.

しし

しし [1] 【指示】
⇒しじ(指示)

しし

しし [1] 【私資】
個人の財産。私財。私産。

しし

しし [1] 【市史】
市の歴史。また,それを記録した書物。

しし

しし [1] 【四詩】
(1)詩経の四種の詩体。国風・大雅・小雅・頌(シヨウ)の総称。
(2)前漢に行われた四種の詩経。すなわち魯(ロ)の申培の伝えた魯詩,斉の轅固生(エンコセイ)の伝えた斉詩,燕の韓嬰の伝えた韓詩,魯の毛亨(モウコウ)の伝えた毛詩の四種。毛詩だけが現存している。

しし

しし [1] 【四肢】
両手と両足。手足。また,動物の四本の足。

しし

しし [1] 【四始】
〔歳・月・日・時の初めの意〕
正月元日。

しし

しし [1] 【四至】
〔「しじ」とも〕
「しいし(四至)」に同じ。

しし

しし [1] 【四四】
連珠で,四目が同時に二か所にできること。先手側の禁手とされる。

しし

しし 【尸子】
中国の雑家の書。戦国時代の思想家尸佼の著作。上巻一三篇,下巻佚文数十則が伝わる。儒家思想を主とし,ときに道家・名家の観点をまじえる。また歴史故事や民間伝説を引いて例証としている。

しし

しし [1] 【史詩】
歴史上の出来事を扱った詩。

しし

しし [1] 【士師】
(1)中国周代に,刑をつかさどった役人。
(2)〔Judges〕
旧約聖書士師記に記されている王国成立以前のイスラエルにおけるカリスマ的指導者・救護者。大士師と小士師がいた。その多くは部族の長。裁(サバ)き司(ヅカサ)。

しし

しし [1] 【獣・鹿・猪】
〔「しし(肉)」と同源〕
(1)猪(イノシシ)や鹿(シカ)など,その肉を食用にする獣の総称。「み吉野のをむろが嶽に―伏すと/古事記(下)」
(2)特に猪のこと。[季]秋。

しし

しし 【尿】
〔幼児語〕
小便。おしっこ。

しし

しし 【肉・宍】
にく。人体の肉。「我が―はみ膾(ナマス)はやし/万葉 3885」[和名抄]

しし

しし 【父】
〔上代東国方言〕
父。
⇔あも
「旅行きに行くと知らずて母(アモ)―に言申さずて今ぞ悔しけ/万葉 4376」

しし

しし [1] 【私史】
「野史(ヤシ){(1)}」に同じ。

しし

しし [1] 【支子】
嫡子以外の子。

しし

しし [1] 【詩思】
詩を作ろうとする気持ち。詩情。詩興。「―を生ぜしめ給ふを/即興詩人(鴎外)」

しし=が付く

――が付・く
肥えふとる。[日葡]

しし=に牡丹(ボタン)

――に牡丹(ボタン)
獅子の勇姿に花の王である牡丹を配した図柄。取り合わせのよいもののたとえ。牡丹に唐獅子。

しし=に鞭(ムチ)打つ

――に鞭(ムチ)打つ
〔伍子胥(ゴシシヨ)が父兄の敵である楚の平王の死体を掘り出して鞭打った「史記(伍子胥伝)」の故事から〕
死んだ人の生前の言行を非難したり攻撃したりする。死者に鞭打つ。

しし=に鰭(ヒレ)

――に鰭(ヒレ)
強いものがますます強さを加えることのたとえ。鬼に金棒。

しし=の分け前

――の分け前
〔イソップ物語による〕
強者が弱者を使って得た利益を独占し,何の分け前も与えないこと。

しし=の子落とし

――の子落とし
〔獅子は子を産んで三日たつと,その子を千仞(センジン)の谷に蹴落(ケオ)とし生き残った子ばかりを育てるという言い伝えから〕
我が子に試練を与え,その才能を試すこと,また厳しく育てるたとえにいう。

しし=の歯噛(ハガ)み

――の歯噛(ハガ)み
怒り狂うさまにいう。「―をして,降人に出でんと思ふ者は無かりけり/太平記 6」

しし=仁人(ジンジン)は生を求めて以(モツ)て仁を害するなし

――仁人(ジンジン)は生を求めて以(モツ)て仁を害するなし
〔論語(衛霊公)〕
志士や,仁を重んじる人は生命を惜しんで仁の道にそむくことはしない。

しし=苦心多し

――苦心多し
〔陸機の詩による〕
志士がその志を貫こうとすると,こと志と違うことが多く,苦心が多い。

しし=身中(シンチユウ)の虫

――身中(シンチユウ)の虫
〔「梵網経(下)」獅子の体内で養われている虫が,かえって獅子を滅すということから〕
仏の弟子なのに仏教に害を与える者。転じて,内部の者でありながらその組織などに害を与える者にいう。

しし=食った報(ムク)い

――食った報(ムク)い
悪い事をしたために受ける報い。

ししあい

ししあい [0] 【肉合(い)】
肉のつき具合。ししおき。

ししあいぼり

ししあいぼり [0] 【肉合い彫(り)】
主に彫金で,模様の周囲を彫り沈めて,浮き彫りの効果を出す技法。模様の面は地の面より高くならない。日本では杉浦乗意(1701-1761)が始めたとされる。

ししあいまきえ

ししあいまきえ [5][6] 【肉合い蒔絵】
蒔絵技法の一。高蒔絵と研ぎ出し蒔絵とが併用された立体的な感じを与えるもの。肉合い研ぎ出し蒔絵。

ししあし

ししあし 【鹿足】
⇒跑足(ダクアシ)

ししいでん

ししいでん 【紫宸殿】
⇒ししんでん(紫宸殿)

ししうど

ししうど [3] 【猪独活】
セリ科の大形多年草。山地の草原に自生。根葉は羽状複葉。茎は中空で,高さ1.5メートル内外。夏,白色の小花を複散形花序につける。ウドに似るが食用にならない。根を風邪などの薬とする。イヌウド。

ししおう

ししおう [3] 【獅子王】
(1)百獣の王として獅子をたたえていう語。
(2)名剣の名。源頼政が鵼(ヌエ)を射たとき二条天皇から賞賜されたもの。豊後(ブンゴ)定秀または高平の作という。

ししおき

ししおき [0] 【肉置き】
肉のつき具合。ししあい。「―豊かに,目なざし燃ゆる如くなれば/即興詩人(鴎外)」

ししおどし

ししおどし [3] 【鹿威し】
(1)「添水(ソウズ)」に同じ。
(2)田畑に来る鳥獣を追い払うための装置。添水・鳴子など。

ししおどり

ししおどり [3] 【獅子踊り】
東日本に広く行われる一人立ちの風流(フリユウ)獅子舞。四隅に花笠をかぶり簓(ササラ)を摺(ス)る者が立つ中で,胸に太鼓をつけ,獅子頭(シシガシラ)をかぶった者三人が踊る。
→獅子舞

ししおどり

ししおどり [3] 【鹿踊り】
岩手・宮城両県で盆や祭礼に行われる芸能。鹿の頭をかぶり,胸に太鼓をつけた者が組になって踊り,寺社や家々をめぐり歩く。

ししかぐら

ししかぐら [3] 【獅子神楽】
獅子頭(シシガシラ)に神を勧請(カンジヨウ)し,家々を清めて回る神楽。伊勢の太神楽(ダイカグラ)や東北地方の権現(ゴンゲン)舞など。

ししがき

ししがき [2] 【鹿垣】
(1)枝のついた木や竹で作った垣。田畑に鹿(シカ)や猪(イノシシ)などの侵入するのを防ぐもの。[季]秋。
(2)砦(トリデ)の周りに設けて防御用にした垣。鹿砦(ロクサイ)。

ししがしら

ししがしら [3] 【獅子頭】
(1)獅子の頭の形に似せて作った木製の仮面。獅子舞に使う。しし。
(2)金魚の一品種。頭部に多くのいぼがあり,冠をかぶったように見える。背びれはない。
(3)ウラボシ科の常緑性シダ植物。葉は倒披針形の羽状葉で獅子のたてがみ状に多数根生。胞子葉は栄養葉より細長い。百足草(ムカデグサ)。鰯骨(イワシボネ)。オサバ。
獅子頭(3)[図]

ししがしらのかぶと

ししがしらのかぶと 【獅子頭の兜】
獅子頭{(1)}を前立(マエダテ)として付けた兜。

ししがたに

ししがたに 【鹿ヶ谷】
京都市左京区,大文字山西麓の地名。

ししがたにじけん

ししがたにじけん 【鹿ヶ谷事件】
1177年,俊寛・藤原成親(ナリチカ)・藤原師光(モロミツ)(西光)ら後白河法皇の近臣が,鹿ヶ谷の俊寛の山荘で平家討伐を謀議した事件。多田行綱の密告によって発覚,師光は死罪,成親・俊寛らは流罪。

ししがり

ししがり [0][2][3] 【猪狩(り)・鹿狩(り)】
山野にはいって猪(イノシシ)・鹿(シカ)などの獣を捕らえること。しし。

ししき

ししき [1] 【四職】
(1)律令制で,左京職・右京職・大膳職・修理(シユリ)職の総称。
(2)室町時代,侍所の長官(所司)に任ぜられた,山名・一色・京極・赤松の四家。四殿衆。四職衆。

ししき

ししき [0] 【司式】
式を執り行うこと。特に,キリスト教で,洗礼・聖餐や結婚・葬儀などの式をつかさどること。

ししき

ししき [0] 【歯式】
動物の歯の種類と数とを表す式。上下顎の片側の門歯・犬歯・前臼歯・後臼歯の数を左から右へ分数式で示す。哺乳類では分類の重要な基準になる。

ししきゅう

ししきゅう [2] 【獅子宮】
黄道十二宮の第五宮。獅子座に相当していたが,現在は歳差のためずれている。

ししきゅう

ししきゅう [2] 【四死球】
野球で,四球(フォア-ボール)と死球(デッド-ボール)をいう。

ししきゅうきゅう

ししきゅうきゅう [1] 【孜孜汲汲】 (ト|タル)[文]形動タリ
飽きることなく努力を重ねるさま。「―として其功を奏せし者も/世路日記(香水)」

ししく

ししく [2] 【獅子吼】 (名)スル
(1)獅子がほえること。
(2)釈迦の説法・教説。獅子がほえて,百獣を恐れさせる威力にたとえていう。
(3)熱弁をふるって真理・正義を説くこと。

ししくしろ

ししくしろ 【肉串ろ】 (枕詞)
串に刺して焼いた獣肉がうまいことから,「熟睡(ウマイ)」に,また良味(ヨミ)と同音の「黄泉(ヨミ)」にかかる。「―熟睡寝し間(ト)に/日本書紀(継体)」「―黄泉に待たむと/万葉 1809」

ししぐち

ししぐち [2] 【獅子口】
(1)屋根の棟飾りの一。棟の両端に用いる箱形の瓦で,頂上に経の巻という丸瓦を三〜五個のせる。社寺・宮殿建築に多く用いる。
(2)能面の一。口を大きく開き,牙(キバ)をむき出した凶暴な面相のもの。石橋(シヤツキヨウ)の獅子などに用いる。
(3)竹筒の花入れの一。一重切りの窓が横に大きく切られたもの。鰐口(ワニグチ)。
獅子口(1)[図]
獅子口(2)[図]

ししこく

ししこく 【獅子国】
セイロン(現スリランカ)の古名。

ししこつ

ししこつ [2] 【四肢骨】
上肢および下肢の骨の総称。

ししこらかす

ししこらか・す (動サ四)
病気などを治しそこなう。こじらす。「―・しつる時は,うたて侍るを/源氏(若紫)」

ししざ

ししざ [0] 【獅子座】
(1)仏の座る座。また,高僧の座る所。猊座(ゲイザ)。獅子の座。
(2)〔(ラテン) Leo〕
四月下旬の宵に南中する星座。黄道十二宮の獅子宮に相当した。ギリシャ神話ではネメアの谷間に住み人畜を害した獅子で,ヘラクレスに退治されたものという。

ししざりゅうせいぐん

ししざりゅうせいぐん [6] 【獅子座流星群】
毎年11月一六,七日頃に現れる流星群。獅子座ガンマ星の近くに放射点がある。約33年ごとに大出現し,1799年.1833年には大流星雨をもたらした。

ししざる

ししざる [3] 【獅子猿】
ライオン-タマリンの別名。

ししし

ししし 【子思子】
孔子の孫,子思の撰による儒書。宋代に散逸して現存しないが,「礼記」中の「中庸」はその一部であるという。

ししじもの

ししじもの 【猪じもの・鹿じもの】
〔「じもの」は接尾語〕
鹿(シカ)や猪(イノシシ)のように。副詞的に用いる。「―い這(ハ)ひ伏しつつ/万葉 199」

ししそうしょう

ししそうしょう [1] 【師資相承】 (名)スル
師から弟子へと道を次第に伝えていくこと。

ししそんそん

ししそんそん [1] 【子子孫孫】
子孫を強めていう語。子孫の続く限りの意。代々。「―に至るまで語り伝える」

ししそんそん

ししそんそん【子々孫々に伝える】
hand down to posterity.〜に至るまで even to one's remotest descendants.

ししたけ

ししたけ [2] 【猪茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。傘の径は20〜30センチメートル。あくが強く,苦味がある。近縁種のコウタケと同種とする説もある。

ししちほん

ししちほん [3][0] 【四七品】
「妙法蓮華経」の異名。二八品から成るのでいう。

ししっぱな

ししっぱな [0][2] 【獅子っ鼻】
「ししばな(獅子鼻)」に同じ。

ししつ

ししつ【私室】
a private room.

ししつ

ししつ【資質】
(a) nature;→英和
temperament.→英和

ししつ

ししつ [0] 【死失】
死ぬこと。「今若し一朝病苦の為めに此処にて―せなば/経国美談(竜渓)」

ししつ

ししつ [0] 【私室】
公共の建物の中で,個人が私的に使う部屋。

ししつ

ししつ [0] 【屍室】
病院などの霊安室のこと。

ししつ

ししつ [0] 【歯質】
⇒象牙質(ゾウゲシツ)

ししつ

ししつ [0] 【紙質】
紙の品質。かみしつ。

ししつ

ししつ [0] 【資質】
生まれつきの性質や才能。「優秀な―」

ししつ

ししつ【紙質】
the quality of paper.

ししつ

ししつ [1] 【脂質】
生物体内に存在して,水に不溶,有機溶媒に可溶の有機化合物の総称。脂肪酸と各種アルコールとのエステルである単純脂質(中性脂肪あるいは油脂,蝋(ロウ)),脂肪酸・アルコール・リン酸・糖などから成る複合脂質(リン脂質・糖脂質など),および以上二者の加水分解生成物で水に不溶の物質(脂肪酸・高級アルコール・ステロールなど)やテルペン・脂溶性ビタミンなどの誘導脂質に分類される。リピド。

ししつき

ししつき [0] 【肉付き】
肉づき。ししおき。

ししつだん

ししつだん [2] 【四悉檀】
〔仏〕
〔悉檀は 梵 siddhānta の音訳で,教説の立て方の意〕
仏が人々を教え導く四種の方法。世界悉檀(人々の心に合わせて説く),各々為人悉檀(各人の宗教的能力を考えて説く),対治悉檀(煩悩(ボンノウ)を打ち砕く),第一義悉檀(真理に直接導こうとする)の四つ。

ししとう

ししとう [0] 【獅子唐】
「ししとうがらし」の略。

ししとうがらし

ししとうがらし [5] 【獅子唐芥子】
トウガラシの栽培変種。いわゆるピーマンのうち,在来品種で,果実が小さく細長いもの。シシトウ。青唐芥子。

ししなべ

ししなべ [0] 【猪鍋】
薄切りにした猪(イノシシ)の肉を野菜類とともに味噌仕立てにした鍋料理。割り下で煮ることもある。いのしし鍋。ぼたん鍋。[季]冬。

ししのざ

ししのざ 【獅子の座】
⇒ししざ(獅子座)(1)

ししばな

ししばな [0] 【獅子鼻】
(1)(獅子頭{(1)}の鼻に似て)低く小鼻の広がった鼻。ししっぱな。
(2)獅子の頭部に似せて彫刻した木鼻(キバナ)。

ししばば

ししばば 【尿糞】
小便と大便。「立居もひとりで出来ねえから,―もおまるでとる/滑稽本・浮世風呂 2」

ししびしお

ししびしお 【肉醤・醢】
肉を用いた,塩辛のような食品。にくしょう。[和名抄]

ししふしゅせつ

ししふしゅせつ [4] 【止止不須説】
〔仏〕
〔法華経(方便品)〕
舎利弗(シヤリホツ)が最高の教えを求めたのに対し,釈迦が三度断ったときの言葉。「止みなん,止みなん,説くべからず」と訓読する。なおも教えを請う舎利弗の求めに応じ,法華経の教説が語られる。

ししふせぎ

ししふせぎ [3] 【猪防ぎ・鹿防ぎ】
猪(イノシシ)や鹿(シカ)などが田畑を荒らすのを防ぐための設備。

ししふんじん

ししふんじん [1] 【獅子奮迅】 (名)スル
獅子が奮い立って猛進するような激しい勢い。また,勇猛に戦うさま。「―の勢い」「―の活躍」

ししぶえ

ししぶえ [2][3] 【鹿笛】
「しかぶえ(鹿笛)」に同じ。

ししぶんろく

ししぶんろく 【獅子文六】
(1893-1969) 小説家・劇作家。横浜生まれ。本名,岩田豊雄。劇作・演出に活躍する一方,ユーモアと風刺に富んだ新聞小説で親しまれた。著「海軍」「てんやわんや」「自由学校」「大番」「娘と私」など。

ししぼうじ

ししぼうじ 【四至牓示】
〔「ししほうじ」とも〕
(1)荘園の区域を確認するため四方におかれた標識。
(2)四辻などで,四方への道の行き先をしるした石や立札。[日葡]

ししまい

ししまい [0][2] 【獅子舞】
(1)獅子頭(シシガシラ)をかぶって演ずる芸能。一人の人間が頭に獅子頭をいただいて舞う風流(フリユウ)系統のものと,二人以上の人間が獅子のほろに入って舞う伎楽系統のものに大別される。[季]新年。
(2)能楽で,獅子の遊ぶさまに擬した急調の舞。

ししみち

ししみち [2] 【猪道・鹿道】
鹿(シカ)や猪(イノシシ)などが通って自然にできた道。けものみち。

ししむら

ししむら [0] 【肉叢】
肉のかたまり。肉塊。また,肉体。「かくもわが血は君が―を慕ひにき/ふらんす物語(荷風)」

ししめい

ししめい 【史思明】
(?-761) 安史の乱の指導者の一人。安禄山の反乱軍の武将。のち禄山の子の安慶緒を殺して大燕皇帝を称したが,子の史朝義に殺された。

ししもの

ししもの [0] 【獅子物】
近世の舞踊・音曲などで獅子に関係あるものの総称。能の「石橋(シヤツキヨウ)」に基づく「相生獅子」「執着(シユウジヤク)獅子」などの石橋物と,獅子舞を扱った「越後獅子」「角兵衛獅子」などがある。

ししもん

ししもん 【獅子門】
各務支考の風にならう俳人の一派。支考の号「獅子門」による名。美濃国が支考の生国で活動の中心だったので,美濃派ともいう。

ししゃ

ししゃ【死者】
a dead person;the deceased;→英和
the dead[killed](総称).→英和
〜を出す <three lives> be lost.一人の〜もなく without loss of life.

ししゃ

ししゃ【試写(会)】
<give> a preview <of a film> .→英和

ししゃ

ししゃ【支社】
a branch (office).→英和

ししゃ

ししゃ [1] 【支社】
(1)会社などで,本社から分かれて設けられた事業所。
⇔本社
(2)神社の分社。末社。

ししゃ

ししゃ [1] 【詩社】
詩人が組織する団体。詩人の結社。

ししゃ

ししゃ [1][2] 【死者】
死んだ者。死人。

ししゃ

ししゃ [1][0] 【視写】 (名)スル
学校教育で,手本とするものを見て書き写すこと。

ししゃ

ししゃ [1] 【使者】
命令や依頼を受けて使いに行く人。「急ぎの―を立てる」

ししゃ

ししゃ [0][1] 【試写】 (名)スル
映画を,一般公開に先立って製作関係者や特定の人々に映写して見せること。「―会」

ししゃ

ししゃ [1][2] 【試射】 (名)スル
銃砲などをためしに撃つこと。

ししゃ

ししゃ【使者】
<send> a messenger;→英和
an envoy.→英和

ししゃ=に鞭(ムチ)打つ

――に鞭(ムチ)打・つ
⇒死屍(シシ)に鞭打(ムチウ)つ

ししゃく

ししゃく【子爵】
a viscount;→英和
a viscountess (夫人).→英和

ししゃく

ししゃく [1] 【子爵】
もと五等爵(公・侯・伯・子・男)の第四位。

ししゃごにゅう

ししゃごにゅう [1] 【四捨五入】 (名)スル
必要とする位の次の位の数字が四以下ならばこれを切り捨て,五以上ならば切り上げて,上の位に一を加える方法。

ししゃごにゅう

ししゃごにゅう【四捨五入する】
round <a number to> .→英和

ししゃざい

ししゃざい [2] 【止瀉剤】
下痢止めの薬。タンニンや生薬のゲンノショウコなど,緩和な収斂(シユウレン)薬を用いる。止痢剤。

ししゃのしょ

ししゃのしょ 【死者の書】
(1)〔Book of the Dead〕
古代エジプトで死者を葬るときに副葬された文書。死後の平安と復活を願って呪文や祈祷文(キトウブン)がパピルスに書かれている。紀元前一六〜一四世紀の第十八王朝の頃成立。
(2)小説。折口信夫作。1943年(昭和18)刊。当麻寺の中将姫伝説に取材,古代人の生活や心情を浪漫的憧憬の下に描く詩的小説。

ししゃも

ししゃも【柳葉魚】
《魚》a smelt.→英和

ししや

ししや 【猟矢・鹿矢】
狩猟に用いる矢。さつや。「―あまたさして/盛衰記 36」

ししゅ

ししゅ [1] 【旨趣】
事のおもむき。わけ。趣旨。しいしゅ。

ししゅ

ししゅ【死守する】
defend to the last.→英和

ししゅ

ししゅ [1] 【四趣】
⇒四悪趣(シアクシユ)

ししゅ

ししゅ [1] 【四種】
四つの種類。

ししゅ

ししゅ [1] 【死守】 (名)スル
命がけで守ること。「砦を―する」

ししゅ

ししゅ [1] 【詩酒】
詩と酒。また,詩を作り,酒を飲むこと。

ししゅ

ししゅ [1] 【詩趣】
(1)詩に表された情趣。
(2)詩のようなおもむき。詩的な興趣。「―に富んだ風景」

ししゅ

ししゅ [1] 【四衆】
〔仏〕
(1)仏教徒を四つに分けたもの。比丘(ビク)・比丘尼(ビクニ)・優婆塞(ウバソク)・優婆夷(ウバイ)。
(2)出家した者を四つに分けたもの。比丘・比丘尼・沙弥(シヤミ)・沙弥尼。四部衆。四部の弟子。

ししゅ

ししゅ【詩趣(に富む)】
(be rich in) poetical interest;poetry.→英和
〜に乏しい have no poetry <in> ;be prosaic.

ししゅ

ししゅ [1] 【旨酒】
うまい酒。美酒。

ししゅ

ししゅ [1] 【錙銖】
〔古代中国で,百粒の黍(キビ)を一銖,二四銖を一両,八両を錙としたのによる〕
ごく少ない目方。わずかなこと。銖錙。「日に―の利を争ふて/福翁百話(諭吉)」

ししゅう

ししゅう [0][1] 【四周】 (名)スル
四方を取り巻くこと。また,まわり。「島を―せる径路/日本風景論(重昂)」

ししゅう

ししゅう [0] 【死囚】
死刑が決まっている囚人。死刑囚。

ししゅう

ししゅう【詩集】
poetical works;an anthology.→英和

ししゅう

ししゅう 【志州】
志摩(シマ)国の別名。

ししゅう

ししゅう [0] 【詩集】
詩を集めた書物。

ししゅう

ししゅう [0] 【刺繍】 (名)スル
糸を通した針を刺し布に模様や絵を表すこと。縫い取り。「ハンカチに―する」

ししゅう

ししゅう [0] 【私讐】
個人的なうらみ。私怨。

ししゅう

ししゅう [0] 【死臭・屍臭】
死骸から発する腐臭。

ししゅう

ししゅう [1][0] 【四州・四洲】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り巻く九山八海(クセンハツカイ)の最も外側にある四大陸。南瞻部(ナンセンブ)洲(または閻浮提(エンブダイ))・東勝身洲・西牛貨(サイゴケ)洲・北倶盧(ホツクル)洲の四つ。四天下(シテンゲ)。四大州。

ししゅう

ししゅう【刺繍】
embroidery.〜する embroider <figures on> .→英和
‖刺繍糸 embroidery thread.

ししゅう

ししゅう 【四衆】
⇒ししゅ(四衆)

ししゅうえん

ししゅうえん シシウ― [2] 【歯周炎】
歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨から成る歯周組織に起きる炎症。

ししゅうだい

ししゅうだい [0] 【刺繍台】
日本刺繍で,布を張る台。

ししゅく

ししゅく [0] 【私淑】 (名)スル
〔私(ヒソ)かに淑(ヨ)しとする意〕
直接教えを受けたわけではないが,著作などを通じて傾倒して師と仰ぐこと。「―する作家」

ししゅく

ししゅく [0] 【止宿】 (名)スル
宿泊すること。また,下宿すること。「友人の家に―する」

ししゅく

ししゅく【私淑する】
take <a person> for a model;→英和
adore <a person> in one's heart.

ししゅく

ししゅく [1][0] 【四宿】
⇒四駅(シエキ)

ししゅさんまい

ししゅさんまい [3] 【四種三昧】
〔仏〕「摩訶止観」に説く天台宗の教説。三昧をその動作によって常坐三昧・常行三昧・半行半坐三昧・非行非坐三昧の四つに分けたもの。

ししゅしょう

ししゅしょう [0] 【嗜酒症】
⇒アルコール依存症(イソンシヨウ)

ししゅせい

ししゅせい [2] 【四種姓】
⇒カースト

ししゅつ

ししゅつ [1] 【四出】
四方へ出ること。四方へ出すこと。

ししゅつ

ししゅつ【支出】
expenses;expenditure.→英和
〜する expend;→英和
make an outlay;→英和
pay.→英和
‖支出額 expenditure;the amount expended.

ししゅつ

ししゅつ [0] 【支出】 (名)スル
ある目的のために金銭・物品を支払うこと。また,その支払い。
⇔収入
「―がかさむ」

ししゅつこくみんしょとく

ししゅつこくみんしょとく [8] 【支出国民所得】
国民所得をその付加価値に対する支出の側面からとらえたもの。一定期間(通常一年)の民間の消費と投資,政府の支出,輸出から輸入を引いた差額を合計したもの。

ししゅつぜい

ししゅつぜい [3] 【支出税】
ある期間の個人の消費支出総額に対して累進的に課す税。通常の消費税と異なり直接税。現在は,この税を実施している国はない。総合消費税。

ししゅねんぶつ

ししゅねんぶつ [3] 【四種念仏】
〔仏〕 称名念仏(仏の名を口に唱えること)・実相念仏(実相としての仏の法身を観じて念じること)・観想念仏(仏の微妙相好を観想すること)・観像念仏(仏の形相を心に念じること)の総称。

ししゅのはな

ししゅのはな 【四種の花】
⇒四華(シケ)

ししゅばん

ししゅばん [0][2] 【四種盤】
香道の源平香・名所香・競馬香・矢数香の四種の組香に使用する盤と立物(タテモノ)を一つに納めたもの。

ししゅまんだら

ししゅまんだら [3] 【四種曼荼羅】
密教でいう,大曼荼羅・三昧耶(サンマヤ)曼荼羅・法曼荼羅・羯磨(カツマ)曼荼羅の総称。

ししゅんき

ししゅんき [2] 【思春期】
児童期から青年期への移行期。もしくは青年期の前半。第二次性徴が現れ,異性への関心が高まる年頃。一一,二歳から一六,七歳頃をいう。春機発動期。青春期。

ししゅんき

ししゅんき【思春期】
puberty.→英和
〜の adolescent.→英和

ししゅんきやせしょう

ししゅんきやせしょう [6] 【思春期痩せ症】
思春期の女子に多く見られる疾患。拒食により体重が極端に減少する。心理的要因が多い。
→食欲異常

ししょ

ししょ [1] 【死所・死処】
(1)死にがいのある場所。「―を得る」
(2)死んだ場所。「―を同じくする」

ししょ

ししょ【司書】
a librarian.→英和

ししょ

ししょ [1] 【私署】 (名)スル
一個人として署名すること。また,その署名。

ししょ

ししょ【私書】
<forge> a private document;a private letter.私書箱 a post-office box <P.O.B.> .

ししょ

ししょ【支署[所]】
a branch (office).→英和

ししょ

ししょ [1] 【史書】
歴史を記述した書物。史籍。

ししょ

ししょ [1] 【司書】
図書館法に基づき,図書資料の整理・保管・閲覧などに関する専門的事務を行う者。

ししょ

ししょ [1] 【支署】
警察・税務署などの,本署から離れた地に設置され,その地域の業務を担当する役所。

ししょ

ししょ [1] 【詩書】
(1)詩の本。詩集。
(2)詩経と書経。

ししょ

ししょ [1] 【支庶】
(1)本家から分かれた血筋。支族。
(2)めかけばらの子。妾腹(シヨウフク)。支子。

ししょ

ししょ [1] 【四書】
儒教の根本経典とされる「大学」「中庸」「論語」「孟子」の総称。

ししょ

ししょ [1] 【士庶】
(1)士人と庶民。
(2)(貴人に対して)一般の人々。

ししょ

ししょ [1] 【私書】
(1)私人の立場で書いた文書。また,個人の手紙。
(2)内密の手紙。

ししょ

ししょ [1] 【支所】
会社・役所などの出先の事務所。

ししょう

ししょう [1][2] 【師匠】
(1)学問・武芸・芸術などを教える人。先生。
(2)稽古事を教える人。「生け花の―」
(3)落語家など寄席芸人に対する敬称。

ししょう

ししょう [0] 【支障】
事をなす妨げとなる物事。さしつかえ。さしさわり。「―を来す」

ししょう

ししょう 【紫霄】
おおぞら。転じて,禁中。「―のうへには星の位おだやかに/保元(上)」

ししょう

ししょう [0] 【視床】
間脳の背側に左右一対あって,間脳の主体をなす部分。嗅覚以外の知覚神経を大脳皮質へ中継する。視丘(シキユウ)。

ししょう

ししょう [0] 【詩抄】
詩を抜き書きした書物。

ししょう

ししょう [0] 【嗤笑】 (名)スル
あざけりわらうこと。嘲笑(チヨウシヨウ)。「牢獄の役員にも―せられて/妾の半生涯(英子)」

ししょう

ししょう [0] 【師承】 (名)スル
師からうけ伝えること。師伝。

ししょう

ししょう [0] 【四生】
〔仏〕 迷いの世界の生物をその生まれ方によって分けたもの。胎生・卵生・湿生・化生(ケシヨウ)の四種。

ししょう

ししょう [0] 【史生】
〔「しじょう」とも〕
律令制で,主典(サカン)の下で公文書の浄書・複写・装丁,四等官の署名を集めるなどの雑務に当たった下級の官。官位相当はない。ふびと。行署(コウシヨ)。

ししょう

ししょう【師匠】
a master;→英和
a mistress (女);→英和
a teacher.→英和

ししょう

ししょう [0] 【刺衝】 (名)スル
突き刺すこと。刺激すること。「政府や国会を―する輿論を造り出だして/花間鶯(鉄腸)」

ししょう

ししょう [0] 【刺傷】 (名)スル
刺して傷つけること。また,その傷。

ししょう

ししょう [0] 【四声】
⇒しせい(四声)

ししょう

ししょう [0] 【四姓】
⇒しせい(四姓)

ししょう

ししょう [0] 【四象】
易で少陽(春)・太陽(夏)・少陰(秋)・太陰(冬)の総称。

ししょう

ししょう [0] 【四聖】
〔仏〕
(1)仏・菩薩・縁覚・声聞の称。
(2)阿弥陀仏・観世音菩薩・大勢至菩薩・大海衆菩薩の称。
(3)東大寺建立における,本願の聖武天皇,開基の良弁(ロウベン),勧進の行基,導師の婆羅門僧正の総称。
→しせい(四聖)

ししょう

ししょう【支障】
⇒差支え.

ししょう

ししょう [0] 【四障】
〔仏〕
(1)仏になれない人の,原因となる四種の障害。仏教を信じられない闡提(センダイ)障・自己の存在に執着する外道(ゲドウ)障,この世の苦を恐れる声聞(シヨウモン)障,慈悲心に欠ける縁覚(エンガク)障。
(2)仏道修行の四つの障害。煩悩にまどう惑障,悪い行為の業障,過去の悪業の起こす報障,誤った考えに陥る見障。

ししょう

ししょう [0] 【志尚】
こころざし。

ししょう

ししょう [0] 【私消】 (名)スル
公の金品を勝手に私用に消費すること。

ししょう

ししょう [0] 【私娼】
公の許可を得ていない売春婦。
⇔公娼

ししょう

ししょう [0] 【私傷】
公務外で受けたきず。
⇔公傷

ししょう

ししょう [0] 【死生】
死と生。生死。しせい。「―不知」

ししょう

ししょう [0] 【詞章】
(1)詩歌や文章の総称。
(2)謡物・語り物の文句。

ししょう

ししょう [0] 【死傷】 (名)スル
死ぬことと傷つくこと。「火山噴出し…人民―する者甚だ多し/新聞雑誌 47」

ししょう

ししょう [0] 【祠掌】
社掌(シヤシヨウ)の旧称。

ししょうかぶ

ししょうかぶ [4] 【視床下部】
視床の前下方に続き間脳の底部を形成する部分。自律神経系の高次中枢および体温・睡眠・生殖・物理代謝などの神経中枢が存在する。また,下垂体とも密接に連絡する。

ししょうがい

ししょうがい [2] 【私生涯】
個人としての生涯。一生のうちの,個人的な生活の面。
⇔公生涯

ししょうくつ

ししょうくつ [2] 【私娼窟】
私娼の多くいる地域。

ししょうけん

ししょうけん [2] 【四正見】
〔仏〕 一切のものを苦・空・無常・無我と見る正しい見解。

ししょうしゃ

ししょうしゃ【死傷者】
casualties;the killed and the wounded.→英和
〜を出す cause <heavy> casualties.‖死傷者名簿 a casualty list.

ししょうじ

ししょうじ [2] 【四摂事】
⇒四摂法(シシヨウボウ)

ししょうじ

ししょうじ シセウ― [2] 【指小辞】
接尾語の一種。ある語のあとに付け,「小さい」「かわいい」「けなす」などの意を加えるもの。英語の cigarette の -ette やドイツ語の Fräulein の -lein イタリア語の violino の -ino などの類。

ししょうじ

ししょうじ【指小辞】
《文》a diminutive.→英和

ししょうせつ

ししょうせつ【私小説】
a private life novel.

ししょうせつ

ししょうせつ [2] 【私小説】
(1)作者自身を主人公とし,自分の生活や経験を虚構を排して描き,自分の心境の披瀝を重視する日本近代文学に特有の小説の一形態。わたくし小説。
(2)イッヒ-ロマンの訳語。

ししょうたい

ししょうたい 【四聖諦】
⇒四諦(シタイ)

ししょうのくりん

ししょうのくりん 【四生の苦輪】
〔仏〕 一切衆生(シユジヨウ)が四生に生まれ変わり,繰り返し苦しみを味わうこと。

ししょうびょう

ししょうびょう [0] 【私傷病】
労働者のけがや病気のうち,業務に起因しないもの。

ししょうぼう

ししょうぼう [2] 【四摂法】
〔仏〕 菩薩が衆生(シユジヨウ)を悟らせるための四つの方法。教えや財を施す布施,親愛な言葉をかける愛語,あらゆる行為によって利益を与える利行,社会的な活動をともにする同事。四摂。四摂事。

ししょかいだん

ししょかいだん [3] 【四所戒壇】
⇒四戒壇(シカイダン)

ししょかん

ししょかん [2] 【私書函】
私書箱の旧称。

ししょきょうゆ

ししょきょうゆ [3] 【司書教諭】
学校図書館の管理,運営や子供の読書に関する指導を専門的に行う教員。1958年(昭和33)学校図書館法により制度化。

ししょく

ししょく [0] 【嗜食】 (名)スル
好んで食べること。また,習慣として食べること。「獣肉を―する」

ししょく

ししょく [0] 【至嘱】
大いに嘱望しうること。

ししょく

ししょく [0] 【試食】 (名)スル
食物の味のよしあしを知るため,試みに食べてみること。「みんなで―する」「―会」

ししょく

ししょく【試食する】
sample <a cake> ;→英和
try.→英和
‖試食会 a sampling party.

ししょく

ししょく [0] 【試植】 (名)スル
植物を試験的に植えること。

ししょく

ししょく [0] 【紫色】
むらさき色。

ししょく

ししょく [1] 【四職】
⇒ししき(四職)

ししょく

ししょく [1][0] 【姿色】
みめかたち。「―端麗」

ししょく

ししょく [0] 【死色】
死にそうな顔色。死人のような顔色。

ししょく

ししょく [3][1] 【紙燭・脂燭】
⇒しそく(紙燭)

ししょくきん

ししょくきん [3][2] 【紫色金】
金78パーセント,アルミニウム22パーセントから成る合金。装飾用。

ししょごきょう

ししょごきょう [1] 【四書五経】
四書と五経。
→五経

ししょしょうしょ

ししょしょうしょ [3] 【私署証書】
私人の立場で作成・署名した証書。私文書。
⇔公正証書

ししょたいぜん

ししょたいぜん 【四書大全】
四書の注釈書。三六巻。明の永楽帝の命で胡広らが編纂。1415年刊。科挙受験の参考書とされた。

ししょばこ

ししょばこ [2] 【私書箱】
「郵便私書箱(ユウビンシシヨバコ)」の略。

ししょみょうじん

ししょみょうじん 【四所明神】
四柱の明神。特に,奈良春日神社の祭神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)・経津主命(フツヌシノミコト)・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・比売命(ヒメノミコト)の四神。

ししりょくひょう

ししりょくひょう [0] 【試視力表】
視力を測定する表。視力表。

ししん

ししん [0][1] 【史臣】
記録をつかさどる臣。

ししん

ししん [0] 【詩心】
詩を作りたいと思う心境。詩ごころ。

ししん

ししん [0] 【仕進】
役人として仕えること。また,官に仕えて立身すること。仕官。

ししん

ししん [0] 【四診】
漢方で,望(視診)・聞(聴診)・問(問診)・切(触診)の四つの診察法。

ししん

ししん [0] 【指針】
(1)時計・計器類などの針。
(2)取るべき態度や進むべき方向を示す方針。「―を与える」

ししん

ししん【私信】
a private letter[message].

ししん

ししん 【紫宸】
〔「紫」は天帝の居所である紫微垣(シビエン),「宸」は天子の住居〕
天子の御殿。「―に御して徳は馬の蹄の極る所に被(オヨ)び/古事記(序訓)」

ししん

ししん【指針】
an indicator;a compass needle;a guide (手引).→英和

ししん

ししん [0] 【使臣】
王命・国命で,外国へ派遣される人。「―を斬るは自ら国体を汚すなり/日本開化小史(卯吉)」

ししん

ししん [0][1] 【使信】
イエス-キリストおよび使徒たちの福音宣教の中核的内容。転じて,聖書の言葉から読み取れる内容,説教者の勧めなど。
→ケリュグマ

ししん

ししん [0] 【司辰】
漏刻(ロウコク)博士の唐名。

ししん

ししん [0] 【至親】 (名・形動)[文]ナリ
最も血縁の近い間柄である・こと(さま)。「―なる妻にさへ告げざりし其秘密/福翁百話(諭吉)」

ししん

ししん [0] 【視診】 (名)スル
目で見て診療すること。患者の顔色・皮膚の色・体格・栄養の状態などで判断すること。部位によっては内視鏡による診察が広く行われる。

ししん

ししん [0] 【私心】
(1)自分ひとりの利益をはかろうとする気持ち。「―を去る」
(2)自分だけの考え。

ししん

ししん [0] 【至信】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく誠実な・こと(さま)。

ししん

ししん [0] 【至心】
この上ない誠の心。まごころ。

ししん

ししん [0] 【詩神】
詩をつかさどる神。また,すぐれた詩人をたたえていう語。

ししん

ししん [0] 【四箴】
(1)四つのいましめ。
(2)宋の程頤(テイイ)の文章の名。視・聴・言・動に関する四つのいましめがある。
(3)「四勿(シブツ)」に同じ。

ししん

ししん [0] 【指箴】
指針とすべき戒め。

ししん

ししん [0] 【指診】 (名)スル
指で触れて診察すること。主として直腸の診察に用いられる。

ししん

ししん [0] 【私信】
(1)私用の手紙。
(2)内密の通信。

ししん

ししん【私心】
selfishness;→英和
self-interest; <act upon> a selfish motive.

ししんおん

ししんおん [2] 【歯唇音】
⇒唇歯音(シンシオン)

ししんけい

ししんけい【視(歯)神経】
《解》the optic (dental) nerve.

ししんけい

ししんけい [2] 【視神経】
網膜が受けた光刺激を脳に伝える神経。第二脳神経。視束。

ししんけいえん

ししんけいえん [4] 【視神経炎】
視神経の炎症。視力低下・視野異常・眼窩痛などの症状が現れる。

ししんしんぎょう

ししんしんぎょう [4] 【至心信楽】
〔仏〕 阿弥陀仏を心から信じて疑わないこと。

ししんせい

ししんせい [2] 【始新世】
地質時代の新生代古第三紀を三つに区分した場合の,真ん中の時期。約五五〇〇万年前から約三八〇〇万年前までの期間。

ししんでん

ししんでん 【紫宸殿】
〔「ししいでん」とも〕
内裏の正殿。南面して建つ入母屋(イリモヤ)造り檜皮葺(ヒワダブ)きの建物。正面九間の母屋の四方に廂(ヒサシ)を設け,母屋と北廂の間に賢聖障子(ケンジヨウノソウジ)を入れる。もと日常の政務を議する所であったが,大極殿(ダイゴクデン)焼失後は即位などの儀式も行うようになった。南殿(ナデン)。前殿。現在の京都御所のものは1855年の造営。
→内裏

ししんとう

ししんとう [2] 【四親等】
親等の一。四世を隔てた関係にある親族。高祖父母・いとこ・玄孫など。

ししんのうけ

ししんのうけ 【四親王家】
江戸時代,伏見・有栖川(アリスガワ)・桂・閑院の四つの宮家をいう。

しじ

しじ [1] 【死児】
死んだ子供。

しじ

しじ [1] 【指事】
漢字の六書(リクシヨ)の一。数量や位置などの抽象的概念を字形の上に表すもの。「一」「二」「上」「下」「末」「本」などの類。

しじ

しじ [1] 【支持】 (名)スル
(1)支えること。「梁(ハリ)を―する柱」「瀦水(タマリミズ)暴漲(ボウチヨウ)堤防之を―するを得ず/新聞雑誌 23」
(2)他の人の思想・意見・態度などに賛成して援助すること。また,その援助。「―する政党」「―を取り付ける」

しじ

しじ [1] 【伺持】 (名)スル
そばに仕え,たすけ保つこと。「朝夕膝下に―せむことを冀(コイネガ)へども/日乗(荷風)」

しじ

しじ シヂ [1] 【榻】
牛を取りはずした時に牛車(ギツシヤ)の轅(ナガエ)の軛(クビキ)を載せたり,また乗り降りの踏み台にした台。
→牛車

しじ

しじ [1] 【指示】 (名)スル
〔「しし」とも〕
(1)さし示すこと。
(2)指図すること。また,その指図・命令。「計画の中止を―する」「その点については―がなかった」「―書」

しじ

しじ 【指似】
小児の陰茎。「まことに口惜しや。―もわが物ではない/咄本・昨日は今日」

しじ

しじ [1] 【四事】
〔仏〕 供養に用いる四種のもの。臥具(ガグ)・衣服・飲食・湯薬の称。また,飲食・衣服・散華(サンゲ)・焼香の称。

しじ

しじ [1] 【師事】 (名)スル
師として仕え,教えを受けること。「書を A 先生に―して学ぶ」

しじ

しじ【支持】
support;→英和
backing.→英和
〜する support;→英和
back (up);→英和
stand by;uphold;→英和
maintain.→英和
〜を受ける have <the public> at one's back.‖支持者 a supporter.

しじ

しじ【私事】
personal[private]affairs.人の〜に立ち入る pry into others' business.

しじ

しじ【指示】
(an) indication;instructions.〜する indicate;→英和
point <to> ;→英和
point out;instruct.→英和
〜に従う follow a person's instructions.〜に従って as instructed <by a person> .‖指示代名詞《文》a demonstrative pronoun.

しじ

しじ【師事する】
study <under> ;→英和
become a person's pupil.

しじ

しじ [1] 【四時】
(1)春・夏・秋・冬をいう。四季。しいじ。「頂には―雪あり/日本風景論(重昂)」
(2)朝・昼・夕・夜の四つの時。しいじ。
(3)一か月中の晦(カイ)・朔(サク)・弦(ゲン)・望(ボウ)の四つの時。

しじ

しじ [1] 【私事】
(1)個人の私生活上のこと。わたくしごと。
⇔公事(コウジ)
「―にわたって恐縮ですが」
(2)他人には知られたくない私生活の秘密。プライバシー。「―をあばく」

しじ=の端書(ハシガ)き

――の端書(ハシガ)き
昔,男が女に思いをかけ,百夜続けて通ったら承知すると女に言われ,九十九夜通って,そのしるしを榻に書きつけたが,百夜目に支障があって通えず,思いを遂げられなかったという故事。深草少将と小野小町の伝説などとして流布。熱烈な恋のたとえ,また思いどおりにならない恋のたとえとされる。

しじ=の齢(ヨワイ)を数える

――の齢(ヨワイ)を数える
過ぎ去った,言っても甲斐のない事についてぐちを言うたとえ。死んだ子の年を数える。

しじかかく

しじかかく シヂ― [3] 【支持価格】
価格を安定させる必要性から,政府が定めた価格。主として農産物が対象となる。

しじかまる

しじかま・る 【蹙まる】 (動ラ四)
ちぢまる。ちぢかむ。「この時蛇えよらで,―・りたりけり/著聞 20」

しじかむ

しじか・む 【蹙む】 (動マ四)
ちぢむ。ちぢこまる。「御手は昔だにありしを,いとわりなう―・み/源氏(行幸)」

しじかん

しじかん 【四時観】
俳諧流派の一。江戸浅草蔵前の札差仲間である水光(祇徳)・莎鶏(祇明)・為邦・魚貫(心祇)の四名が編者となり,1733年に刊行した「四時観」の書名に由来する。もっぱら蕉風を志向した。

しじき

しじき [2] 【指示器】
計器における測定値を示す装置。インジケーター。

しじく

しじく [0] 【詩軸】
詩文のみを書いた掛け軸。

しじく

しじく [0] 【視軸】
眼底の黄斑と注視する物体とを結ぶ直線。視線。

しじく

しじく [0] 【支軸】
梃子(テコ)などの支点にある支えの軸。

しじく

しじ・く 【蹙く】 (動カ下二)
ちぢこまる。なえる。「蟹これに―・けて這ひ降りて/沙石(八・古活字本)」

しじぐい

しじぐい シヂグヒ [2] 【支持杭】
軟弱地盤を貫通し,先端が硬い層に達して支持される杭。
→摩擦杭

しじざぜん

しじざぜん [3] 【四時座禅】
〔仏〕 早晨(ソウシン)(朝)・晡時(ホジ)(昼)・黄昏(コウコン)(夕方)・後夜(ゴヤ)(夜)の座禅。

しじし

しじし [2] 【指示詞】
指示の働きを主としている語。「これ・それ・あれ・どれ」など。代名詞はすべて指示の機能をもつが,それ以外に「こう・そう・ああ・どう」の副詞や「この・その・あの・どの」の連体詞も指示の機能をもち,これに含められる。

しじだいめいし

しじだいめいし [5] 【指示代名詞】
代名詞の一。事物・場所・方角などを,その名をいわないで直接に指し示すもの。「これ」「そこ」「あちら」「どれ」の類。話し手の領域(近称),聞き手の領域(中称),そのどちらにも属さない領域(遠称),不特定の領域(不定称)による使い分けがあり,「こ・そ・あ・ど」の体系をなす。

しじつ

しじつ [1] 【摯実】 (形動)[文]ナリ
まじめで誠実なさま。「少しも―の気質がない/行人(漱石)」

しじつ

しじつ [1][0] 【史実】
歴史上の事実。

しじつ

しじつ [1] 【四実】
律詩で,前聯(ゼンレン)・後聯の四句ともに景物を詠じたもの。
⇔四虚

しじつ

しじつ [1] 【至日】
冬至(トウジ)または夏至(ゲシ)の日。

しじつ

しじつ【史実】
a historical fact.

しじつがん

しじつがん シヂツガン 【資治通鑑】
中国の編年体の通史。二九四巻。北宋の司馬光編著。1084年完成。紀元前403年(戦国時代の始まり)から五代末の959年までの歴史を膨大な史料を駆使し,一貫した見識のもとに記す。書名は君王の政治に資する鑑(カガミ)となる書の意で,神宗から賜ったもの。

しじつがんこうもく

しじつがんこうもく シヂツガンカウモク 【資治通鑑綱目】
「資治通鑑」の記事を大義名分論・正統論の立場から再編した編年体の史書。五九巻。朱熹(シユキ)が大要(綱)を示し,門人の趙師淵らが詳注(目)を書いた。

しじつたい

しじつたい [0] 【子実体】
菌類が胞子をつくる際に形成する菌糸の集合体。大形のものを「きのこ」という。担胞子体。

しじに

しじに 【繁に】 (副)
すき間なくたくさん。密に。しげく。「五百枝(イオエ)さし―生ひたるつがの木の/万葉 324」

しじぬく

しじぬ・く 【繁貫く】 (動カ四)
たくさん貫く。特に,櫂(カイ)を船べりからたくさん突き出す。「大舟にま梶―・き海原を漕ぎ出て渡る月人をとこ/万葉 3611」

しじばりき

しじばりき [3] 【指示馬力】
内燃機関のシリンダー内の圧力の変化をインジケーターを用いて記録した線図から,計算によって求めた馬力。実際の馬力(軸馬力)は摩擦などのためにこれより小さい。図示(ズシ)馬力。

しじばん

しじばん【指示板】
a finger post;a notice board.

しじま

しじま [0]
(1)物音一つせず,静まりかえっていること。「夜の―」
(2)口を閉じて黙りこくっていること。「幾そ度君が―に負けぬらむ/源氏(末摘花)」

しじまる

しじま・る 【蹙る】 (動ラ四)
ちぢまる。かがまる。「我御命も―・るやうにおぼさる/栄花(玉の飾)」

しじみ

しじみ [0] 【蜆】
シジミ科の二枚貝の総称。貝殻は丸みを帯びた三角形で,表面に輪状の成長脈をもつ。殻表は多くは黒褐色。マシジミは湖・川に,ヤマトシジミは河口に,セタシジミは琵琶湖水系に分布。いずれも食用となる。蜆貝。[季]春。

しじみ

しじみ【蜆】
a corbicula.

しじみかき

しじみかき [3] 【蜆掻き】
シジミをとるための漁具。網の袋の口に板か金属製の爪をつけ,長い柄をつけたもの。[季]春。

しじみがい

しじみがい [3] 【蜆貝】
(1)シジミに同じ。
(2)シジミの貝殻。「―で海を測る(=成シ遂ゲ難イコトノタトエ。「蜆貝で井戸替え」トモ)」

しじみがわ

しじみがわ 【蜆川】
大阪市北区堂島新地の北を流れていた川。また,堂島新地の異名。「折々の気のばしに―にあそび/浮世草子・織留 3」

しじみじる

しじみじる [4] 【蜆汁】
シジミを殻のまま入れて煮た味噌汁。黄疸(オウダン)によいとされる。[季]春。

しじみちょう

しじみちょう [3][0] 【蜆蝶・小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウの総称。一般に小形で,色彩の美しいものが多く,はねの形も変化に富む。ルリシジミ・ヤマトシジミ・ミドリシジミ・オナガシジミなど種類が多い。全世界に分布。

しじみばな

しじみばな [3] 【蜆花】
バラ科の落葉低木。中国原産。花木として植える。幹は高さ1メートル内外,多数株立ちとなる。葉は楕円形。春,新葉と同時に白色八重の小花が枝を覆うように密に咲く。粶花(ハゼバナ)。小米花(コゴメバナ)。[季]春。

しじむ

しじ・む 【蹙む・縮む】
■一■ (動マ四)
ちぢむ。小さくなる。[日葡]
■二■ (動マ下二)
(1)ちぢめる。「人の袴のたけ・狩衣の裾まで伸べ―・め給ひけるを/栄花(見はてぬ夢)」
(2)減らす。「御飯を日ごろよりは少し―・められ候ひて/著聞 18」

しじゃ

しじゃ [1] 【紫麝】
紫がかった麝香(ジヤコウ)。また,麝香。

しじやく

しじやく [2] 【指示薬】
滴定において,色の変化や沈殿の生成など,直接目で見える変化で当量点を知るため,反応液に加える薬品。フェノールフタレイン・メチルオレンジ・クロム酸カリウムなど。

しじゅ

しじゅ [1] 【師授】
師から教え授けられること。「―の秘法」

しじゅ

しじゅ [1] 【紫綬】
紫色の組紐(クミヒモ)。

しじゅう

しじゅう [2] 【四十】
(1)一〇の四倍の数。よんじゅう。
(2)四〇歳。

しじゅう

しじゅう [0] 【止住】 (名)スル
とどまり住むこと。居住。

しじゅう

しじゅう【始終】
from beginning to end;all the time;→英和
always;→英和
very often;constantly.

しじゅう

しじゅう【四十】
<over> forty.→英和
第〜(の) the fortieth.→英和
〜代である be in one's forties.

しじゅう

しじゅう [0] 【詩什】
〔「什」は「十」の意。「詩経」の「雅」と「頌」は一〇編を一巻としたことから〕
詩を集めたもの。詩編。

しじゅう

しじゅう [1] 【始終】
■一■ (名)
(1)始めと終わり。また,始めから終わりまでの事柄。すべて。「一部―を物語る」
(2)事の経緯。事情。「事の―を気取られては/当世書生気質(逍遥)」
(3)行く末。将来。「―よかるべしともおぼえず/平家 2」
(4)事の終わり。結末。「―の勝こそ肝要にて候へ/太平記 16」
■二■ (副)
(1)始めから終わりまで。たえず。いつも。「―本を読んでいる」「―黙然としてゐる/社会百面相(魯庵)」
(2)終わりには。結局。「―かなふべしともおぼえず/平治(下)」

しじゅう

しじゅう [0] 【四獣】
(1)「四神(シジン){(1)}」に同じ。
(2)虎(トラ)・豹(ヒヨウ)・熊(クマ)・羆(ヒグマ)の総称。

しじゅう

しじゅう [0] 【四重】
(1)〔仏〕「四重禁」の略。
(2)四つ重なること。また,そのもの。

しじゅう=にして惑(マド)わず

――にして惑(マド)わず
〔論語(為政)〕
人は四〇歳に達すれば,自らの生き方について,あれこれ迷わない。
→不惑(フワク)

しじゅう=島田(シマダ)

――島田(シマダ)
年輩の女性が年に似合わない若づくりをすること。また,その女性。
→三十振袖四十島田

しじゅう=振袖(フリソデ)

――振袖(フリソデ)
「四十島田」に同じ。

しじゅう=暗(クラ)がり

――暗(クラ)がり
四〇歳頃になって視力が衰えること。四十ぐらみ。

しじゅううで

しじゅううで シジフ― [2] 【四十腕】
四〇歳前後に,原因がよくわからずに腕が痛むこと。

しじゅうかた

しじゅうかた シジフ― [2] 【四十肩】
⇒五十肩(ゴジユウカタ)

しじゅうから

しじゅうから シジフ― [2] 【四十雀】
〔「しじゅうがら」とも〕
スズメ目シジュウカラ科の小鳥。全長15センチメートルほど。背面は灰青色,腹面は白色で,頭は黒,頬は白い。のどから尾まで続く太い黒帯が目立つ。全国各地の林にすみ,活発に飛び回る。巣箱でもよく繁殖する。広くユーラシアに分布。[季]秋。
四十雀[図]

しじゅうから

しじゅうから【四十雀】
《鳥》a tit(mouse).→英和

しじゅうからがん

しじゅうからがん シジフ― [6] 【四十雀雁】
カモ目カモ科の水鳥。首から上が黒く,顔に大きな三角の白斑がある。かつて日本には冬鳥として多数渡来したが,現在ではきわめてまれ。北アメリカに分布。カナダガン。

しじゅうきん

しじゅうきん [2] 【四重禁】
〔仏〕 最も重い四つの禁戒。すなわち殺生(セツシヨウ)・偸盗(チユウトウ)・邪淫(ジヤイン)・妄語(モウゴ)の四つ。四重罪。四重禁戒。

しじゅうくいん

しじゅうくいん シジフクヰン [4] 【四十九院】
(1)弥勒菩薩の居所兜率天(トソツテン)の内院にある摩尼宝殿と,その四方にある四八の宮殿。
(2)一つの寺院の境内に兜率天を模して建てられた四九の堂。平安時代以後の様式。
(3)前面に六基,後面に一五基,左右に各一四基の塔婆を建てた墓。鎌倉時代以後の様式。

しじゅうくにち

しじゅうくにち シジフク― [4][2] 【四十九日】
(1)人の死後四九日目の日。中陰の終わる日。僧を招き法事を行う。なななぬか。七七(シチシチ)日。
(2)人の死後四九日の期間。この間,死者はこの世と来世との中間をさまようという。中陰。

しじゅうくもち

しじゅうくもち シジフク― [4] 【四十九餅】
四十九日の法事に,仏前に供えたり縁者に配ったりする餅。

しじゅうしちし

しじゅうしちし シジフシチ― [5] 【四十七士】
赤穂浪士四七人のこと。

しじゅうしょう

しじゅうしょう [2] 【四重唱】
四人の歌手による重唱。男声・女声・混声がある。カルテット。

しじゅうそう

しじゅうそう [2] 【四重奏】
四つの独奏楽器による合奏。第一バイオリン・第二バイオリン・ビオラ・チェロによる弦楽四重奏は最も代表的。カルテット。

しじゅうそう

しじゅうそう【四重奏】
《楽》a <string> quartet.

しじゅうにしょうきょう

しじゅうにしょうきょう シジフニシヤウキヤウ 【四十二章経】
経典。一巻。中国後漢代,中国に初めて仏教を伝えた迦葉摩騰(カシヨウマトウ)・竺法蘭(ジクホウラン)が勅命によって漢訳したといわれる。四二章から成り,平易に仏教の基本思想と倫理を説く。

しじゅうにのふたつご

しじゅうにのふたつご シジフニ― 【四十二の二つ子】
父親が四二歳のとき,二歳になる男の子。四二に二を加えると「四四(死死)」になることから忌み嫌われた。父親が四一歳のときに生まれた男の子は親を食い殺すという俗信があり,そのため生まれた子を一度仮に捨てて人に拾わせ,これをもらい受けて育てた。

しじゅうはちがん

しじゅうはちがん シジフハチグワン [5] 【四十八願】
「無量寿経」に説く,阿弥陀仏がまだ法蔵菩薩として修行していたときに仏になる条件として立てた四八の誓願。浄土教の根拠で,特に第十八願は重視される。弥陀の本願。
→第十八願

しじゅうはちや

しじゅうはちや シジフハチ― [5] 【四十八夜】
〔仏〕 阿弥陀仏の四十八願にちなんで,四八日間,毎夜,念仏を唱える法会(ホウエ)。また,その念仏。

しじゅうはったか

しじゅうはったか シジフハツ― [4] 【四十八鷹】
(1)〔鷹の種類が四八種あるといわれることから〕
あらゆる種類の鷹。
(2)それぞれの役の者が打ち揃っていること。「主従で―名を残し/柳多留 50」

しじゅうはったな

しじゅうはったな シジフハツ― [4] 【四十八棚】
床脇棚(トコワキダナ)の,違い棚・天袋・地袋を種々に組み合わせた四八種の棚。
→床脇棚

しじゅうはって

しじゅうはって シジフハツ― [4] 【四十八手】
(1)相撲の決まり手の総称。数多くの技があるところから四八手といったもの。現在は日本相撲協会が七〇手にまとめている。
(2)あることをするための様々な手段や駆け引き。「商売の―」

しじゅうはって

しじゅうはって【四十八手】
the forty-eight tricks (of sumo wrestling);all the tricks <of> (一般に).

しじゅうはって=の裏表(ウラオモテ)

――の裏表(ウラオモテ)
(1)相撲の手の総称。四十八手にそれぞれ表と裏があるとされていること。
(2)手段にはいろいろ変化のあること。人を操る法や処世術のすべて。

しじゅく

しじゅく【私塾】
<run> a private school.

しじゅく

しじゅく [1][0] 【私塾】
私設の教育機関。江戸時代,主に儒者が開設。幕末には洋学の塾も作られ,明治になって私立学校または公立学校となったものも多い。堀川塾・適塾・松下村塾・慶応義塾・津田英学塾などが有名。
→塾

しじゅつ

しじゅつ [1] 【師術】
人の師となるべき道。

しじゅつ

しじゅつ [1] 【四術】
詩・書・礼・楽の四つの道。

しじゅつ

しじゅつ [1] 【施術】 (名)スル
医療の術,特に手術を行うこと。

しじゅほうしょう

しじゅほうしょう [3] 【紫綬褒章】
褒章の一。紫色の綬のついた記章。学術・芸術・発明などに顕著な功績のあった者に授与される。

しじゅん

しじゅん [0] 【諮詢・咨詢】 (名)スル
参考として問い尋ねること。意見をきくこと。諮問。「社会の為に益するの公道に就て其良智に―し/民約論(徳)」

しじゅん

しじゅん [0] 【至純・至醇】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく純粋なこと。少しも混じりけのないさま。「―の心」

しじゅん

しじゅん [0] 【視準】
望遠鏡の軸の方向を決定したり,補正したりすること。

しじゅんかせき

しじゅんかせき [4] 【示準化石】
地層の地質年代を決定する指標となる化石。特定の年代に生存し,地理的分布の広かった生物の化石を用いる。古生代カンブリア紀の三葉虫類,中生代のアンモナイト類など。標準化石。

しじゅんきかん

しじゅんきかん [5][4] 【諮詢機関】
旧憲法下,天皇がその大権を行使するにあたって意見を徴した機関。枢密院・元老会議・元帥府など。

しじゅんぎ

しじゅんぎ [2] 【視準儀】
⇒コリメーター

しじゅんせつ

しじゅんせつ【四旬節】
Lent.→英和

しじゅんせつ

しじゅんせつ [2] 【四旬節】
イエスの受難・十字架の死をしのんで修養(斎戒)する,復活祭の前の四〇日間(六主日を除く)。イエスが荒野で断食・修行した四〇日間(四旬)にちなんだもの。大斎節。四旬祭。レント。

しじょ

しじょ [1] 【仕女】
(1)古代の労役の一つで,女性を裁縫などに従事させたもの。女丁。仕女丁。
(2)女の召し使い。

しじょ

しじょ [1] 【歯序】
年齢に基づいた順序。としの順。

しじょ

しじょ [1] 【士女】
男と女。紳士と淑女。

しじょ

しじょ [1] 【子女】
(1)息子と娘。子供の総称。「帰国―」
(2)女子。娘。「良家の―」

しじょ

しじょ 【紫女】
紫式部の異名。

しじょ

しじょ【子女】
children;→英和
sons and daughters.

しじょう

しじょう【誌上で】
in a magazine.→英和

しじょう

しじょう 【熾盛】 (名・形動ナリ)
火の燃えあがるように勢いの盛んなこと。しせい。「慾心―の野伏ども/太平記 9」

しじょう

しじょう【詩情】
<be full of> poetic(al) sentiment.

しじょう

しじょう【私情】
<set aside> personal feelings.

しじょう

しじょう【紙上で】
<read> in the paper (新聞).→英和

しじょう

しじょう シデウ 【四条】
平安京の条坊の一。また,東西に通じる大路の名。四条大路。

しじょう

しじょう【史上に名をとどめる】
be immortalized in history.〜最高の the highest <price> on record.

しじょう

しじょう【至情】
<show one's> sincerity;→英和
one's sincere feeling.

しじょう

しじょう シデウ 【四条】
姓氏の一。藤原氏四家の一。藤原北家。魚名(ウオナ)の子孫隆季が四条大宮に住して家名とした。宗家は代々包丁の家として聞こえる。

しじょう

しじょう [0] 【誌上】
雑誌の記事面。誌面。

しじょう

しじょう [0] 【詩情】
(1)詩のもつおもむき。また,詩的な味わい。「―ゆたかな作品」
(2)詩に表したいと思う気持ち。「―がわく」

しじょう

しじょう [0] 【紙上】
(1)紙の上。「―に記す」
(2)新聞の記事面。紙面。「―を騒がす」
(3)紙に書かれた文章。手紙。「悲しいかなや悲しいかなや,更に―に尽くさず/保元(下)」

しじょう

しじょう [0][1] 【姿情】
(1)姿とこころばえ。姿とおもむき。
(2)俳諧で,句の風姿と風情。「姿」は,一句に具体的に表現された形象,「情」は,対象に向かう作者の心のはたらき。

しじょう

しじょう [0] 【枝条】
木の枝。

しじょう

しじょう [0] 【至情】
(1)誠心誠意の気持ち。まごころ。
(2)人間としての当然の人情。

しじょう

しじょう [0] 【私乗】
〔「乗」は記録の意〕
個人が著した歴史。

しじょう

しじょう [0] 【支状】
⇒初陳状(シヨチンジヨウ)

しじょう

しじょう【至上権】
sovereignty.→英和
至上命令 a supreme order.

しじょう

しじょう [0] 【支城】
本城を補助するために配された城。

しじょう

しじょう [0] 【史乗】
〔「乗」は記録の意〕
事実の記録。史録。「古今の―に載する各国の大改革/明六雑誌 7」

しじょう

しじょう [0] 【市上】
まちなか。市中。

しじょう

しじょう [0] 【市場】
〔market〕
(1)商品の売買が現実に行われる特定の場所。魚市場・中央卸売市場・証券取引所など。いちば。マーケット。
(2)商品としての財貨やサービスが交換され,売買される場についての抽象的な概念。国内市場・国際市場など。
(3)商品売買の範囲。「―を開拓する」

しじょう

しじょう【試乗する】
make a trial trip[ride];test <a new plane> .→英和

しじょう

しじょう [0] 【糸状】
糸のように細いありさま。

しじょう

しじょう [0] 【至上】
この上もないこと。最高。「―の喜び」「―の位」

しじょう

しじょう [0] 【私情】
(1)個人的な感情。「―をさしはさむ」
(2)利己的な心。

しじょう

しじょう【市場】
a market;→英和
a fair;→英和
a mart.→英和
〜に出る(ている) come into (be on) the market.〜を求める(開拓する) seek (find) a market <for> .‖市場価格 market prices.市場操作 market operations.市場調査 a market research (市場そのものについて);a marketing research (市場活動全般にわたる).株式市場 a stock market.中央(卸売)市場 a central (wholesale) market.

しじょう

しじょう [0] 【試乗】 (名)スル
乗り物に試験的に乗ること。「新車に―する」

しじょう

しじょう [0] 【史上】
歴史に記録されている範囲内。歴史上。「―最大の激戦」

しじょう

しじょう 【祗承】
「しぞう(祗承)」に同じ。[色葉字類抄]

しじょうかいほう

しじょうかいほう [4] 【市場開放】
関税や輸入割当,排他的な商慣行などの,外国製品や企業に不利な制度を廃止し,自国市場を対外的に開放すること。

しじょうかかく

しじょうかかく [4] 【市場価格】
市場において成立している価格。需要と供給の一致したときに成立する価格。

しじょうかち

しじょうかち [4] 【市場価値】
市場価格を決定する基礎となる価値。同種商品全体の平均価値に一致するものと考えられている。

しじょうがわら

しじょうがわら シデウガハラ 【四条河原】
京都の四条大橋付近の鴨川の河原。先斗町(ポントチヨウ)や祇園に近く,近世は芝居小屋が立ち並び,付近は京きっての歓楽街だった。

しじょうきこう

しじょうきこう [5][4] 【市場機構】
価格の変化に応じて,市場は需要と供給を自動的に調整し,均衡させるような仕組みになっていること。市場メカニズム。価格メカニズム。

しじょうきん

しじょうきん [2][0] 【糸状菌】
糸状の菌糸をもつ菌類の通称。一般にカビといわれるもの。

しじょうきんこう

しじょうきんこう [4] 【市場均衡】
ある財に対する需要と供給が市場において一致し,市場価格が成立すること。需要と供給の各主体均衡が価格によって市場で調整されて需給均衡が成立すること。
→市場価格
→主体均衡

しじょうけいざい

しじょうけいざい [4] 【市場経済】
個々の経済主体は自由に経済活動を行い(自由競争),社会全体の財の需要と供給は価格をバロメーターとする市場機構により調節される経済。
→計画経済
→自由経済
→統制経済

しじょうこうぶっちょうにょらい

しじょうこうぶっちょうにょらい 【熾盛光仏頂如来】
一切の災難を除くという如来。仏身の毛孔から熾盛の光明を放つという。熾盛光如来。熾盛光。

しじょうしゃかいしゅぎ

しじょうしゃかいしゅぎ [7] 【市場社会主義】
生産手段の公有制を維持しつつ,自由競争という市場原理に基づいて生産・分配・資源配分を行おうとする経済体制。

しじょうしん

しじょうしん シジヤウ― [2] 【至誠心】
〔仏〕 極楽往生を願う真心。

しじょうしん

しじょうしん [2] 【至上神】
ある宗教で最高位を占める神。通常,全知全能で,創造性・人格性をもつ。高神などとも重なる神観念で,世界の諸民族の宗教に広くみられる。最高神。

しじょうじゅう

しじょうじゅう シデウ― [2] 【施条銃】
⇒ライフル銃(ジユウ)

しじょうせんゆうりつ

しじょうせんゆうりつ [6] 【市場占有率】
特定期間内における,当該業界の総売り上げに対する特定の会社の製品の売り上げの比率。市場占拠率。マーケット-シェア。シェア。

しじょうたい

しじょうたい [0] 【糸状体】
(1)「原糸体(ゲンシタイ)」に同じ。
(2)藍藻類で,細胞が一列に並んだ糸状の部分。体の基本となる。

しじょうたかすけ

しじょうたかすけ シデウ― 【四条隆資】
(1292-1352) 南北朝時代の公卿。正中の変・元弘の変に参画。建武新政府では雑訴決断所・恩賞方などに属す。南朝方の重鎮。足利義詮と戦って戦死した。

しじょうだいなごん

しじょうだいなごん シデウ― 【四条大納言】
藤原公任(キントウ)の通称。

しじょうちゅう

しじょうちゅう [2] 【糸状虫】
⇒フィラリア

しじょうちょうさ

しじょうちょうさ [4] 【市場調査】
⇒マーケティング-リサーチ

しじょうてんのう

しじょうてんのう シデウテンワウ 【四条天皇】
(1231-1242) 第八七代天皇(在位 1232-1242)。名は秀仁(ミツヒト)。後堀河天皇の第一皇子。二歳で即位。在位10年で病没。

しじょうどおり

しじょうどおり シデウドホリ 【四条通り】
京都市街を東西に通じる通りの名。東は東大路の八坂神社前から,西は桂川を越えて松尾神社前に至る。市の中心部の通りは,平安京の四条大路に当たる。

しじょうなわて

しじょうなわて シデウナハテ 【四條畷】
大阪府北東部,生駒(イコマ)山地西斜面にある市。楠木正行(マサツラ)らを祀(マツ)る四條畷神社がある。

しじょうなわてのたたかい

しじょうなわてのたたかい シデウナハテ―タタカヒ 【四條畷の戦い】
1348年1月,四條畷で北朝の高師直(コウノモロナオ)軍が南朝の楠木正行(マサツラ)軍を破った戦い。正行は弟正時らとともに自刃。

しじょうのしっぱい

しじょうのしっぱい [1] 【市場の失敗】
公害や公共財の十分な供給などが,市場の自動調整作用に委ねておいたのでは解決されないこと。

しじょうは

しじょうは シデウ― 【四条派】
(1)日本画の一派。京都四条通りに住した松村呉春を祖とし,松村景文・岡本豊彦らにより広まる。江戸末期から明治にかけて上方(カミガタ)日本画壇の中心をなす。四条流。
(2)時宗十二派の一。四条金蓮寺に住した浄阿(他阿の弟子)が祖。

しじょうめいれい

しじょうめいれい [4] 【至上命令】
絶対に従わねばならない命令。「上官の―」

しじょうりゅう

しじょうりゅう シデウリウ 【四条流】
(1)膳部料理の流派の一。藤原山蔭((822頃-888))が開祖とされ,儀式料理の形式を保っている。
(2)嵯峨(サガ)流と並ぶ築山(ツキヤマ)・庭園造りの一流派。
(3)「四条派(シジヨウハ){(1)}」に同じ。

しじょうろうどう

しじょうろうどう [4] 【市場労働】
賃金を受けとる労働。労働市場において商品として売買される労働力としての労働。家事労働・再生産労働と対比される概念。

しじょうメカニズム

しじょうメカニズム [6] 【市場―】
⇒市場機構(シジヨウキコウ)

しじら

しじら [0] 【縬】
経(タテ)糸の張り方を不均衡にしたり,太さの違う糸や織り方の違う組織をまぜて,表面にしぼを表した織物。しじら織り。

しじらかんとう

しじらかんとう [4] 【縬間道】
名物裂の一。白の縬地に黒か紺の格子縞の真田織が入る裂。

しじらふじ

しじらふじ
ツヅラフジの古名。

しじん

しじん [0] 【至仁】 (名・形動)
この上なく哀れみ深い・こと(さま)。「天道果して―にして/福翁百話(諭吉)」

しじん

しじん [0][1] 【至人】
修養の極致に達した人。

しじん

しじん [0] 【詩人】
(1)詩を作る人。詩作に巧みな人。
(2)詩情を解する人。

しじん

しじん [0] 【澌尽】
〔「澌」はつきる意〕
つきはてること。滅びつきること。

しじん

しじん【私人として】
<do a thing> in one's private capacity.

しじん

しじん【詩人】
a poet;→英和
a poetess (女).→英和
へぼ詩人 a petty poet;a poetaster.→英和

しじん

しじん [0] 【私人】
公の立場を離れた一個人。
⇔公人
「―の資格で参加する」「一―として申し上げる」

しじん

しじん [0] 【市塵】
(1)市街に立つちりやほこり。
(2)市中のにぎやかなこと。市中の雑踏。

しじん

しじん [1] 【士人】
(1)さむらい。
(2)教養・地位のある人。

しじん

しじん [0] 【詞人】
漢詩文を作る人。詩人。文人。

しじん

しじん [1] 【資人】
律令制下,皇族や貴族に位階や官職に応じて支給され,護衛や雑役に使われた下級官人。親王・内親王に与えられた帳内,五位以上の者に与えられた位分資人,中納言以上の官職にある者に与えられた職分資人など。つかいびと。とねり。

しじん

しじん [0] 【矢刃】
矢と刃(ヤイバ)。兵器。武器。

しじん

しじん [1] 【四神】
(1)天の四方の方角をつかさどる神。東の青竜(セイリヨウ),西の白虎(ビヤツコ),南の朱雀(スザク),北の玄武(ゲンブ)の称。星宿を動物に見立てる中国古代の思想に由来する。四獣。
(2)中国で,四季をつかさどる神の名称。春の句芒(コウボウ),夏の祝融(シユクユウ),秋の蓐収(ジヨクシユウ),冬の玄冥(ゲンメイ)をいう。

しじん

しじん [1][0] 【市人】
まちに住む人。また,商人。

しじん

しじん [0] 【使人】
使いする人。使者。

しじん

しじん [1][0] 【梓人】
大工の棟梁(トウリヨウ)。

しじんき

しじんき [2] 【四神旗】
四神{(1)}を描き出した四本の旗。昔,朝廷で,即位礼・元日などに庭前に立てられた。四神の旗。

しじんそうおう

しじんそうおう [1] 【四神相応】
天の四神の方角に相応した,地上で最良の地勢。左(東)に流水(青竜),右(西)に大道(白虎),前(南)にくぼ地(朱雀),後ろ(北)に丘陵(玄武)のあるものをいい,平安京はそれにかなう地といわれた。四地相応。

しす

し・す 【歯す】 (動サ変)
⇒しする(歯)

しす

し・す [1] 【資す】
■一■ (動サ五[四])
〔サ変動詞「資する」の五段化〕
「資する」に同じ。「会の発展に―・さないだろう」
■二■ (動サ変)
⇒しする(資)

しす

し・す 【弑す】 (動サ変)
⇒しいする(弑)

しす

し・す 【死す】 (動サ変)
⇒しする(死)

しす

し・す 【殺す】 (動サ下二)
ころす。「己が緒(=命)を盗み―・せむと/古事記(中)」

しすい

しすい [0] 【試錐】 (名)スル
⇒ボーリング(boring)(2)

しすい

しすい [0] 【私水】
地下水・自家用井戸水など,特定の場所に停滞して,他所に流出しない水。
⇔公水

しすい

しすい シスヰ 【酒々井】
千葉県北部,印旛郡の町。下総台地にあり,近世は成田街道の宿駅。近年,住宅地化が進む。

しすい

しすい [0] 【四陲・四垂】
四方の辺境。四方のはて。

しすい

しすい [0] 【死水】
(1)流れない水。たまり水。
⇔活水
(2)流体中の物体の後ろにできる,流速のほとんどない部分。
(3)密度の違う海流の行き合う所や河口などで,密度の低い水が密度の高い海水の上を薄くおおい,流れに不連続層を生じている状態。この層が浅い所にある場合は,馬力の小さな舟がほとんど動けなくなることがあり,「ひき幽霊」「底幽霊」などと呼ばれ,恐れられている。しにみず。

しすい

しすい [0] 【止水】
(1)流れない水。静かに澄んだたまり水。「明鏡―」
(2)水の出を止めること。

しすい

しすい [0] 【四睡】
画題の一。豊干(ブカン)・寒山(カンザン)・拾得(ジツトク)の三人が虎(トラ)と寄り合って眠っている図。禅の境地を示す。

しすい

しすい 【泗水】
中国,山東省南西部を流れる河川。蒙山に源を発し,曲阜を通り,大運河に注ぐ。長さ355キロメートル。泗河(シガ)。スー-シュイ。

しすいこ

しすいこ [2] 【私出挙】
古代,私人が行なった出挙。
→出挙

しすう

しすう [2] 【指数】
(1)数や文字の右肩に付記して,その累乗を示す数字や文字。�² や �� などの 2 や �。
→累乗
(2)物価・賃金などの経済数量の時間的変動や空間的差異を表すために,基準を一〇〇として示した指標。

しすう

しす・う 【為据う】 (動ワ下二)
ある状態にしてきちんと据える。人を,ある地位・立場などに就かせる。「故院のあるべきさまに―・ゑ奉らせ給ひし御事をも/栄花(ゆふしで)」
〔中世後期以降からヤ行にも活用した〕

しすう

しすう [2] 【紙数】
(1)(原稿を書く場合などの)定められた枚数。「―が尽きる」
(2)ページ数。

しすう

しすう【指数】
an index number.物価指数 a price index.

しすう

しすう【紙数】
the number of pages.〜に限りがあるので owing to limited space;for want of space (足りないので).

しすうかんすう

しすうかんすう [4] 【指数関数】
� を 1 でない正の定数,� を変数とするとき,�=�� の形の関数を,� を底とする指数関数という。
指数関数[図]

しすうほうそく

しすうほうそく [4] 【指数法則】
正数 � と �,実数の指数 � と � に対して,(1)����=����(2)(��)�=���(3)(��)�=���� などが成り立つという法則。

しすぎる

しすぎる【し過ぎる】
overdo;→英和
go to excess.運動を〜 take excessive exercise.仕事を〜 work too hard;overwork oneself.

しすます

しすま・す [3] 【為済ます】 (動サ五[四])
最後までうまくやる。まんまとやってのける。「邪魔者の孝助が,殿様の御手打になるのだから,―・したりと思ふ所ろへ/怪談牡丹灯籠(円朝)」

しする

し・する [2] 【歯する】 (動サ変)[文]サ変 し・す
仲間に加わる。同列に並ぶ。よわいする。「共に―・すべき徒(ヤカラ)にあらず/慨世士伝(逍遥)」

しする

しする【資する】
contribute <to> ;→英和
be helpful <to> .

しする

し・する [2] 【資する】 (動サ変)[文]サ変 し・す
あることをするのに役に立つ。たすけになる。「彼の研究は科学の発展に―・すること大である」

しする

し・する [2] 【死する】 (動サ変)[文]サ変 し・す
死ぬ。「人間と称する動物は,…―・するものにして/福翁百話(諭吉)」

しず

しず シヅ 【賤】
■一■ (名)
卑しいこと。身分の卑しい人。「あやしき―山がつも力尽きて薪さへ乏しくなりゆけば/方丈記」
■二■ (代)
一人称。近世,幇間(ホウカン)などが自分を卑下していう語。わたくしめ。「―も昔は恋を磨き/浄瑠璃・淀鯉(上)」

しず

しず シヅ 【倭文】
〔上代は「しつ」〕
梶(カジ)の木や麻などで青・赤などの縞を織り出した古代の布。しずぬの。しずはた。しず織り。しどり。しずり。あやぬの。「神の社に照る鏡―に取り添へ/万葉 4011」

しず

し・ず シヅ 【垂づ】 (動ダ下二)
たらす。たれさげる。「思泥(シデ)の崎木綿(ユウ)取り―・でて幸(サキ)くとそ思ふ/万葉 1031」

しず

しず シヅ [1] 【鎮】
錘(オモリ)。重し。鎮子(チンシ)。「絵草紙に―おく店や春の風/井華集」

しずい

しずい [1] 【歯髄】
歯髄腔を満たす,血管・神経に富んだ結合組織。象牙(ゾウゲ)質の栄養をつかさどる。

しずい

しずい【歯髄】
《歯》the dental pulp.

しずい

しずい [1] 【雌蕊】
⇒めしべ(雌蕊)

しずいえん

しずいえん [2] 【歯髄炎】
歯髄に起こる炎症。疼痛(トウツウ)を伴う。多くは虫歯の細菌感染が原因。

しずいこう

しずいこう [2][0] 【歯髄腔】
歯の中心部にある象牙質内の腔所。内部を歯髄が満たす。歯腔。

しずえ

しずえ シヅ― 【下枝】
下の方の枝。したえ。したえだ。
⇔上枝(ホツエ)
「上枝は鳥居枯らし―は人取り枯らし/古事記(中)」

しずお

しずお シヅヲ 【賤男】
「賤(シズ)の男(オ)」に同じ。「―の徒(トモ)は川の瀬申せ/万葉 4061」

しずおか

しずおか シヅヲカ 【静岡】
(1)中部地方南東部の県。かつての伊豆・駿河・遠江(トオトウミ)の国を占める。南は太平洋の遠州灘に面し,御前崎と東の伊豆半島との間は駿河湾となる。北東部に富士山,北部に赤石山脈がそびえ,富士川・大井川・天竜川が南流する。県庁所在地,静岡市。
(2)静岡県中部,駿河湾に臨む市。県庁所在地。駿河の国府で,府中または駿府と呼ばれた。江戸初期,徳川家康が隠棲し居城とした駿府城の城下町。商工業が発達,茶の集散・加工も盛ん。登呂遺跡がある。

しずおかけんりつだいがく

しずおかけんりつだいがく シヅヲカ― 【静岡県立大学】
公立大学の一。1986年(昭和61)設立。本部は静岡市。

しずおかさんぎょうだいがく

しずおかさんぎょうだいがく シヅヲカサンゲフ― 【静岡産業大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は磐田市。

しずおかじけん

しずおかじけん シヅヲカ― 【静岡事件】
1886年(明治19)6月,旧自由党員らの政府転覆計画が発覚,静岡を中心に百余名が逮捕された事件。自由民権運動激化諸事件の最後のもの。

しずおかだいがく

しずおかだいがく シヅヲカ― 【静岡大学】
国立大学の一。1922年(大正11)創立の静岡高校と浜松工専を中心に,師範系三校が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。51年静岡農科大学を併合。本部は静岡市。

しずおかりこうかだいがく

しずおかりこうかだいがく シヅヲカリコウクワ― 【静岡理工科大学】
私立大学の一。1990年(平成2)設立。本部は静岡市。

しずおり

しずおり シヅ― [0] 【倭文織(り)】
⇒しず(倭文)

しずか

しずか シヅ― [1] 【静か・閑か】 (形動)[文]ナリ
(1)物音がしないで,ひっそりとしているさま。「―な夜」「子供たちが寝ると―になる」
(2)動かないで,じっとしているさま。「―な海」
(3)落ち着いているさま。穏やかなさま。「―に話す」「―に歩く」
(4)口数が少なく,おとなしいさま。「―な人」
[派生] ――さ(名)

しずか

しずか シヅカ 【静】
源義経の愛妾。もと京の白拍子(シラビヨウシ)。母は磯禅師(イソノゼンジ)。吉野山で義経と別れたのち捕らえられ,鎌倉の鶴岡八幡宮で頼朝夫妻に所望されて舞ったとき,義経を慕う歌をうたった話は有名。幸若舞・能・歌舞伎などにとり上げられた。静御前。生没年未詳。

しずか

しずか【静かな】
silent;→英和
still;→英和
calm;→英和
quiet;→英和
peaceful;→英和
gentle.→英和
〜に softly;→英和
quietly;→英和
silently;→英和
peacefully.→英和
〜にする be[keep]quiet.

しずかえぼし

しずかえぼし シヅカ― [4] 【静烏帽子】
能で,白拍子の用いる立(タテ)烏帽子。

しずかなドン

しずかなドン シヅカナ― 【静かな―】
〔原題 (ロシア) Tikhii Don〕
ショーロホフ作の長編小説。1928〜40年刊。ロシア革命前後の激動期におけるドン-コサックの運命がコサックの青年の生き方を中心に描かれる。

しずかのうみ

しずかのうみ シヅ― [1][1][1] 【静かの海】
月面上の海の名称の一。月面の中央近くにある平地。1969年,アポロ一一号の月着陸船イーグルがここに軟着陸し,人類が初めて月面に立った。

しずがき

しずがき シヅ― [0] 【閑掻・静掻】
雅楽の箏(ソウ)の基本的奏法。しずかに細やかに掻き鳴らすもの。
⇔早掻(ハヤガキ)

しずがたけ

しずがたけ シヅ― 【賤ヶ岳】
滋賀県北部,琵琶湖の北東岸にある山。海抜422メートル。

しずがたけのしちほんやり

しずがたけのしちほんやり シヅ― 【賤ヶ岳の七本槍】
賤ヶ岳の戦いで特に活躍した,羽柴秀吉の近習(キンジユ)七人のこと。加藤清正・福島正則・脇坂安治・加藤嘉明・平野長泰・片桐且元・糟屋武則。

しずがたけのたたかい

しずがたけのたたかい シヅ―タタカヒ 【賤ヶ岳の戦い】
1583年4月,賤ヶ岳付近で羽柴秀吉が柴田勝家を破った戦い。本能寺の変後,織田信長の次男信雄を奉ずる秀吉と,三男信孝を奉ずる勝家との対立が原因。勝家・信孝は自殺し,秀吉の全国制覇への基礎が築かれた。

しずく

しずく【雫】
a drop.→英和
〜がたれる drip;→英和
trickle.→英和

しずく

しず・く シヅク 【沈く】 (動カ四)
(1)水底に沈んでいる。「藤波の影なす海の底清み―・く石をも玉とそ我(ア)が見る/万葉 4199」
(2)水に映って見える。「水のおもに―・く花の色さやかにも/古今(哀傷)」

しずく

しずく シヅク [3] 【滴・雫】 (名)スル
水などの液体がしたたり落ちること。また,その水など。「―に濡れる」「貫一は―する涙を払て/金色夜叉(紅葉)」

しずくいし

しずくいし シヅクイシ 【雫石】
岩手県西部,岩手郡の町。岩手山南方に小岩井農場,南西斜面には網張温泉があり,北部は十和田八幡平国立公園の一部。

しずけさ

しずけさ【静けさ】
silence;→英和
stillness <of the night> ;→英和
quiet(ness);→英和
calm(ness).→英和
〜を破る break the silence.

しずけさ

しずけさ シヅケ― [3] 【静けさ】
〔形容詞「静けし」の語幹に接尾語「さ」の付いた語〕
静かであること。「嵐の前の―」

しずけし

しずけ・し シヅケシ 【静けし】 (形ク)
静かである。「鴨川の後瀬(ノチセ)―・く後も逢はむ妹には我(ワレ)は今ならずとも/万葉 2431」

しずこころ

しずこころ シヅ― 【静心】
〔「しずごころ」とも〕
静かな心。落ち着いた心。「いみじうおぼつかなう思ひ聞えさせ侍りて,―侍らぬままには/浜松中納言 3」

しずこころなし

しずこころな・し シヅココロ― 【静心無し】 (形ク)
〔「しずごころなし」とも〕
心が静かでない。気持ちが落ち着かない。「久方の光のどけき春の日に―・く花の散るらむ/古今(春下)」

しずしず

しずしず シヅシヅ [1] 【静静】 (副)
(1)静かに動作が行われるさま。「葬列は―と進む」
(2)きわめて静かなさま。「御堂の内―として/狭衣(二・承応本)」

しずしず

しずしず
〜と quietly;→英和
gently;slowly.

しずたにこう

しずたにこう シヅタニクワウ 【閑谷黌】
岡山藩の郷学(ゴウガク)。1668年藩主池田光政が領内の民間子弟の初等教育のために和気郡閑谷(現,備前市)に創設。1701年完成の講堂は国宝。閑谷精舎。閑谷学校。

しずたまき

しずたまき シヅ― 【倭文手纏き】 (枕詞)
〔「しつたまき」とも。しずで作った腕輪の意〕
しずが粗末な織物だったことから,比喩的に「いやしき」「数にもあらぬ」にかかる。「―数にもあらぬ身にはあれど/万葉 903」

しずない

しずない シヅナイ 【静内】
北海道南部,日高支庁静内郡の町。日本有数の競走馬の産地。海岸段丘上にシャクシャインの戦いの砦跡がある。

しずのお

しずのお シヅ―ヲ 【賤の男】
身分のいやしい男。しずお。「あやしき―の声々/源氏(夕顔)」

しずのおだまき

しずのおだまき シヅ―ヲダマキ 【倭文の苧環】
〔「しつのおだまき」とも〕
しずを織るのに使うおだまき。「繰り返し」「いやし」の序詞に用いることが多い。「いにしへの―繰り返し昔を今になすよしもがな/伊勢 32」

しずのめ

しずのめ シヅ― 【賤の女】
身分のいやしい女。身分の低い女。「―があさけの衣めを荒み/曾丹集」

しずのや

しずのや シヅ― 【賤の屋】
身分のいやしい者の住む家。「あやしき―も雪にみな面がくしして/枕草子 285」

しずはた

しずはた シヅ― 【倭文機】
〔「しつはた」とも〕
しずを織る織機。また,それで織った布。「古(イニシエ)にありけむ人の―の帯解き替へて/万葉 431」

しずはたおび

しずはたおび シヅハタオビ 【賤機帯】
(1)一中節。本名題「蜂雲(オノエノクモ)賤機帯」。宮崎忠五郎作曲,壕越二三治作詞。1751年初演。遊女あがりの八雲が子を失って狂い歩き,それを三太郎がからかうというもの。能「隅田川」などに取材。
(2)長唄。本名題「八重霞(ヤエガスミ)賤機帯」。1828年一〇世杵屋(キネヤ)六左衛門が山王祭の踊り屋台のために作曲。{(1)}の改作。

しずはたおび

しずはたおび シヅ― 【倭文機帯】
しずで仕立てた帯。「古(イニシエ)の―を結び垂れ/万葉 2628」

しずはたに

しずはたに シヅ― 【倭文機に】 (枕詞)
(1)しずの模様の乱れていることから,「乱る」にかかる。「―乱れてぞ思ふ恋しさは/貫之集」
(2)機(ハタ)にかける意の「綜(フ)」と同音の「経(フ)」にかかる。「―へつるほどなり白糸の/後撰(恋六)」

しずはたやき

しずはたやき シヅハタ― [0] 【賤機焼】
静岡市の賤機山で産した交趾(コーチ)写しの陶器。寛永(1624-1644)頃の創業という。

しずはたやま

しずはたやま シヅハタ― 【賤機山】
静岡市の北郊にある山。南麓(ナンロク)に浅間神社があり,境内に古墳がある。((歌枕))「時雨の雨まなくしふれば駿河なる―も錦おりかく/堀河百首」

しずまりかえる

しずまりかえ・る シヅマリカヘル [5] 【静まり返る】 (動ラ五[四])
すっかり静かになる。「一瞬,聴衆が―・った」

しずまる

しずまる【静まる】
become quiet[still];be hushed;calm down;subside;→英和
be suppressed (反乱が).静まりかえる be come silent as the grave.→英和

しずまる

しずま・る シヅマル [3] 【静まる・鎮まる】 (動ラ五[四])
(1)物音・動きなどがなくなり,静かになる。穏やかになる。《静》「室内の騒ぎが―・る」
(2)勢いが衰える。「風が―・る」
(3)動乱などがおさまる。《鎮》「内乱が―・る」
(4)気持ちの乱れがおさまる。乱れた気持ちが落ち着く。「興奮が―・る」「怒りが―・る」
(5)神が鎮座する。《鎮》「常宮(トコミヤ)と高くしたてて神(カム)ながら―・りましぬ/万葉 199」
(6)落ち着いている。沈着である。「さる中にもいと―・りたる人なり/源氏(胡蝶)」
(7)眠りにつく。「端つ方の御座(オマシ)に仮なるやうにて大殿籠れば,人々―・りぬ/源氏(帚木)」
〔「静める」に対する自動詞〕

しずみ

しずみ シヅミ [0] 【沈み】
沈むこと。「この部分の―が大きい」

しずみうお

しずみうお シヅミウヲ [3] 【沈み魚】
「底魚(ソコウオ)」に同じ。
⇔浮き魚

しずみこむ

しずみこ・む シヅミ― [4] 【沈み込む】 (動マ五[四])
(1)下側に深く入る。「太平洋プレートが大陸の下へ―・む」
(2)暗い気持ちになる。落ち込む。「落選の報にすっかり―・む」

しずむ

しず・む シヅム [0] 【沈む】
〔形容動詞「静か」と同源〕
■一■ (動マ五[四])
(1)水面よりも上にあった物が水底に向かって移動し,水面よりも下になる。また,水底につく。
⇔浮く
⇔浮かぶ
「船が―・む」「ダムの底に―・んだ村落」
(2)物体が下がって,物の中の方に入ってゆく。「土台の石が土に―・む」「体がソファーに―・む」
(3)太陽や月が地平線・水平線に入ってゆく。
⇔登る
「日が西に―・む」
(4)空中を飛んでいた物の位置が急に下方に動く。「機体が―・む」「ボールが―・む」
(5)恵まれない境遇におちいる。おちぶれる。「市井(シセイ)に―・む」「さやうに―・みて生ひ出でたらむ人の有様/源氏(玉鬘)」
(6)暗い気持ちに落ち込む。気持ちの晴れない状態になる。「悲しみに―・む」「憂いに―・む」「―・んだ顔つき」「―・んだ気持ち」
(7)色や音が落ち着いた地味な感じである。「―・んだ紫色」「―・んだ声調」
(8)ある物が,周囲の物との見分けがはっきりつかず,目立たなくなる。「闇に―・む」
(9)ボクシングで,ノックアウトされて,起きられなくなる。「三回でマットに―・む」
(10)麻雀などで,最初の持ち点以下になる。
⇔浮く
「二千点―・む」
(11)(「病(ヤマイ)に沈む」の形で)重い病気にかかる。「病に―・みて返し申し給ひける位を/源氏(澪標)」
[可能] しずめる
■二■ (動マ下二)
⇒しずめる

しずむ

しず・む シヅム 【静む・鎮む】 (動マ下二)
⇒しずめる(静・鎮)

しずむ

しずむ【沈む】
sink;→英和
go down;set (太陽が);→英和
feel depressed (気分が).思いに沈んでいる be lost[buried]in thought.

しずめ

しずめ シヅメ [3][0] 【鎮め】
治めて鎮めること。また,そのためのもの。おさえ。鎮護。「国の―」

しずめおうぎ

しずめおうぎ シヅメアフギ [4] 【鎮め扇】
能楽で用いる扇の一種。通常のたたみ扇のこと。

しずめおり

しずめおり シヅメヲリ [0] 【沈め折り】
閉じたときに全体が細く締まる扇。また,その折り方。

しずめもの

しずめもの シヅメ― [0] 【鎮め物】
地鎮祭のとき,工事の無事を祈って地中に埋めるもの。小形の鏡や御幣など。

しずめる

しず・める シヅメル [0] 【沈める】 (動マ下一)[文]マ下二 しづ・む
〔「鎮める」と同源〕
(1)水中などに没するようにする。沈ませる。
⇔浮かべる
「敵艦を―・める」「ベッドに身を―・める」
(2)姿勢を低くする。いすなどに身を深くうずめて楽な姿勢をとる。「身を―・めて様子をうかがう」
(3)(「身を沈める」の形で)自分の身を好ましくない境遇に置く。「苦界(クガイ)に身を―・める」
(4)ボクシングで,相手をノックアウトして倒す。「強烈なパンチでマットに―・める」
(5)身分・地位などを下げる。おちぶれさせる。「かう身を―・めたる程は,行ひより他のことは思はじ/源氏(明石)」
(6)質に入れる。「帯を―・めて松魚(カツオ)を喰ふともなか��しかず/洒落本・玉菊灯籠弁」
〔「沈む」に対する他動詞〕

しずめる

しず・める シヅメル [0][3] 【静める・鎮める】 (動マ下一)[文]マ下二 しづ・む
〔「沈める」と同源〕
(1)人の声や物音がしないようにさせる。《静》「議場を―・めるために議長は木槌(キヅチ)を打った」「鳴りを―・める」
(2)物事の勢いを弱くさせる。《鎮》「この薬は咳(セキ)を―・める」「痛みを―・める」「火勢を―・める」
(3)騒乱をおさめて世の中を落ち着いた状態にする。鎮定する。《鎮》「反乱を―・める」「説得によって騒ぎを―・める」
(4)怒りや不安で乱れた心を落ち着かせる。「気持ちを―・める」
(5)神を鎮座させる。《鎮》「国守ります神として祭り―・めて/古事記(中訓)」
(6)眠りにつかせる。「こよひだに人―・めて,いととく逢はむと思ふに/伊勢 69」
〔「静まる」に対する他動詞〕

しずめる

しずめる【沈める】
sink;→英和
send to the bottom.→英和

しずめる

しずめる【静[鎮]める】
quiet;→英和
calm;→英和
soothe (和らげる);→英和
relieve (痛みを);→英和
[鎮圧]quell;→英和
put down.心を〜 calm oneself.

しずもる

しずも・る シヅモル [3] 【静もる・鎮もる】 (動ラ五[四])
しずまる。

しずやか

しずやか シヅ― 【静やか】 (形動)[文]ナリ
静かなさま。落ち着いたさま。「暫しは言葉もなかりしが稍(ヤヤ)ありて―に/谷間の姫百合(謙澄)」

しずり

しずり シヅリ 【垂り】
「垂(シズ)れ」に同じ。「何となく暮るる―のおとまでも雪あはれなる深草の里/山家(冬)」

しずりゆき

しずりゆき シヅリ― [3] 【垂り雪】
屋根や木の枝などから落ちる雪。また,落ちた雪。しずれ雪。しずれ。[季]冬。

しずる

しず・る シヅル 【垂る】 (動ラ下二)
木の枝などに積もった雪が落ちる。「朝まだき松のうは葉の雪は見む日影さしこば―・れもぞする/為忠百首(丹後守)」

しずれ

しずれ シヅレ 【垂れ】
〔動詞「垂(シズ)る」の連用形から〕
木の枝などから,積もった雪が落ちること。また,その雪。しずり。「難波江の葦のあさはの―こそ/為忠百首(木工頭)」

しずわ

しずわ シヅ― [0] 【後輪】
鞍(クラ)の部分。鞍橋(クラボネ)の後部の山形に高くなっている部分。しりわ。あとわ。
⇔前輪
→鞍橋

しせい

しせい [0][1] 【市井】
〔昔,中国で,井戸のある周辺に人家が集まったことから,あるいは市街では道が井の字の形をしているからともいう〕
人家の集まっている所。まち。ちまた。

しせい

しせい [0] 【市制】
(1)地方自治体としての市の制度。「―をしく」
(2)市の構成・組織・権能などを定めた旧憲法下の法律。1888年(明治21)制定。1947年(昭和22)地方自治法制定に伴い廃止。

しせい

しせい [0] 【市政】
地方自治体としての市の政治。

しせい

しせい【施政】
administration;→英和
government.→英和
‖施政方針 <decide upon> an administrative policy.施政方針演説を行なう deliver a speech of administration policies.

しせい

しせい【姿勢】
a posture[pose];→英和
[体つき]a figure;→英和
carriage.→英和
〜が良(悪)い have a fine (poor) carriage.→英和
〜を正す straighten oneself.座った〜で in a sit ting posture.

しせい

しせい [0] 【私製】
個人の作ったもの。
⇔官製

しせい

しせい【市井(の徒)】
(a man in) the street.→英和

しせい

しせい【私製の】
private <postcard> .→英和

しせい

しせい [0][1] 【四聖】
釈迦・キリスト・孔子・ソクラテスの四人の聖人。世界の四聖。
→ししょう(四聖)

しせい

しせい [1][0] 【四姓】
〔「ししょう」とも〕
(1)四つの姓。特に,かつて代表的名家だった源氏・平氏・藤原氏・橘氏(源平藤橘(ゲンペイトウキツ))の四氏。
(2)カーストに同じ。

しせい

しせい [0][1] 【四声】
〔「ししょう」とも〕
中国音韻学で,漢字音の四種の声調の総称。
→声調
(1)六朝以降の韻書に代表される分類法で,平声(ヒヨウシヨウ)・上声(ジヨウシヨウ)・去声(キヨシヨウ)・入声(ニツシヨウ)をいう。日本語でも,音節の高低昇降の表示に利用された。また,漢詩では,平声に対し,上声・去声・入声を一括して仄声(ソクセイ)とし,合わせて平仄(ヒヨウソク)という。
→平声
→上声
→去声
→入声
(2)現代中国の共通語では第一声・第二声・第三声・第四声をいう。

しせい

しせい [0] 【紙製】
紙で作ってあること。かみせい。

しせい

しせい [0] 【市勢】
人口・産業・経済などからみた市の動勢。

しせい

しせい [0] 【姿勢】
(1)体の構え。「防御の―をとる」「―が良い」
(2)物事に対する構え。態度。「政治の―を正す」「問題に取り組む―が大事だ」

しせい

しせい【至誠】
sincerity;→英和
faith;→英和
one's true heart.

しせい

しせい [0] 【刺青】
いれずみ。ほりもの。

しせい

しせい [0][1] 【四清】
画題の一。梅・桂・菊・水仙を配する。

しせい

しせい【市政】
municipal administration.

しせい

しせい [0] 【試製】 (名)スル
ためしに作ってみること。試作。

しせい

しせい [1] 【氏姓】
氏(ウジ)と姓(カバネ)。姓氏。

しせい

しせい【市制】
municipal organization.〜を敷く organize as a municipality;→英和
municipalize.

しせい

しせい [1][0] 【至聖】
この上なく知徳のすぐれていること。また,その人。

しせい

しせい [1][0] 【賜姓】
古代,無姓の臣下や渡来人,また臣籍降下した皇族が天皇から姓を賜ること。また,その姓。

しせい

しせい [0][1] 【至誠】
この上なく誠実なこと。また,その心。まごころ。「愛国は人性の―なり/基督信徒の慰(鑑三)」

しせい

しせい [0] 【雌性】
生物の雌に共通して見られる性質。
⇔雄性

しせい

しせい [1] 【資性】
生まれつきの才能や性質。資質。天性。

しせい

しせい [0] 【熾盛】 (名・形動)[文]ナリ
「しじょう(熾盛)」に同じ。「蘭加舎(ランカシヤー)は,工場―にして/西国立志編(正直)」

しせい

しせい [0] 【至精】
(1)いたって精妙であること。
(2)非常に純粋であること。

しせい

しせい [0] 【詩聖】
(1)きわめてすぐれた詩人。詩仙。
(2)李白を詩仙というのに対し,杜甫(トホ)の敬称。

しせい

しせい [0] 【私生】
法律上の夫婦でない男女の間に子が生まれること。

しせい

しせい [0] 【至正】 (名・形動)
この上なく正しい・こと(さま)。「―至公にして毫も憾むる所なし/経国美談(竜渓)」

しせい

しせい [0] 【施政】
政治を行うこと。また,その政治。

しせい

しせい [1] 【死生】 (名)スル
死と生。生死。ししょう。「空しく農業の疾苦中に―するのみ/福翁百余話(諭吉)」

しせい=の間(カン)をさまよう

――の間(カン)をさまよう
生きるか死ぬかの瀬戸際にある。死生の境をさまよう。生死の間をさまよう。

しせい=命(メイ)あり

――命(メイ)あり
〔論語(顔淵)〕
人の生死は天命で,人の力ではどうすることもできない。

しせい=天に通ず

――天に通ず
まごころをもって事に当たればいつかは認められる。

しせいかつ

しせいかつ【私生活】
one's private life.

しせいかつ

しせいかつ [2] 【私生活】
公務などを離れた,その人の個人としての生活。「―に干渉する」

しせいかん

しせいかん [2] 【司政官】
第二次大戦中,日本軍が占領地の行政のために置いた臨時の職員。

しせいかん

しせいかん [2] 【死生観】
死あるいは生死に対する考え方。また,それに基づいた人生観。

しせいけん

しせいけん [2] 【施政権】
信託統治地域において,立法・司法・行政の三権を行使する権利。国家主権のうち領土処分権を除いたもの。
→残存主権

しせいこうか

しせいこうか [4] 【賜姓降下】
皇族が姓を賜って,その身分を離れること。
→臣籍降下

しせいし

しせいし [2] 【私生子】
法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子をいった語。民法旧規定では父の認知を得ていない者をいい,認知された子は庶子として家籍に入れられた。現在の民法では「嫡出でない子」という。私生児。

しせいしき

しせいしき [2] 【示性式】
化学式の一。主として有機化合物の表示に用いる。分子を,その中にある基の種類と数と結合の順序を示すことにより表現したもの。構造式を簡略化したものといえる。エチルアルコールを C�H�OH とするなど。

しせいじ

しせいじ [2] 【私生児】
⇒私生子(シセイシ)

しせいじ

しせいじ【私生児】
<recognize> a natural[an illegitimate]child;a bastard.→英和

しせいじょ

しせいじょ [0] 【至聖所】
古代イスラエルで,エルサレムの神殿の最奥部に一段高く二重の幕によって仕切られた最も聖なる場所。宗教哲学的象徴として重要な意味をもつ。

しせいせいど

しせいせいど [4] 【氏姓制度】
大和朝廷の支配制度。諸豪族は個々の家を基礎とした同族的集団である氏(ウジ)を構成し,これに朝廷内での地位や職業に応じて姓(カバネ)を与え,秩序づけた制度。大化の改新後,解体。
→氏(ウジ)
→姓(カバネ)

しせいだい

しせいだい [2] 【始生代】
先カンブリア時代を二分した場合の古い方。地質時代の最も古い時代にあたる。

しせいてん

しせいてん [2] 【四声点】
⇒声点(シヨウテン)

しせいどうどう

しせいどうどう シセイドウダウ 【四世同堂】
中国の長篇小説。老舎作。「惶惑」「偸生」「飢荒」の三部から成る。1944〜46年発表。北平に暮らす四世代同居の祁家を中心に,日本軍占領下の庶民の苦難と,民族意識にめざめて抵抗に立ち上がる姿を描く。

しせいのしん

しせいのしん 【市井の臣】
〔「儀礼(士相見礼)」「孟子(万章下)」〕
市井に住む人。庶民。

しせいのつかい

しせいのつかい 【四姓の使】
朝廷から伊勢神宮へ遣わされた奉幣使。古くは五位以上の王氏を正使とし,中臣(ナカトミ)氏・忌部(インベ)氏がこれに従い,平安以後卜部(ウラベ)氏が加わってこの称が生じた。

しせいのと

しせいのと 【市井の徒】
〔旧唐書(李密伝)〕
市中のならずもの。無頼の徒。

しせいのひと

しせいのひと 【市井の人】
市中の庶民。

しせいはいぐうし

しせいはいぐうし [6] 【雌性配偶子】
合体する配偶子に大小の区別がある場合の大きい方の配偶子。大配偶子。

しせいはがき

しせいはがき [4] 【私製葉書】
個人が作った郵便葉書。規格・様式は官製葉書に準じる。

しせいはんしゃ

しせいはんしゃ [4] 【姿勢反射】
脊椎動物において,体の姿勢や運動中の平衡を維持するのに役立つ反射の総称。延髄や脊髄が中枢となる。さらに中脳や小脳も関与する。

しせいほうしん

しせいほうしん [4] 【施政方針】
政治を行うときの方向。政治の目的・方法・理念など。

しせいホルモン

しせいホルモン [4] 【雌性―】
脊椎動物の第二次性徴を支配する雌の性ホルモン。主に卵巣から分泌される。卵胞ホルモンや黄体ホルモンがある。女性ホルモン。卵巣ホルモン。

しせき

しせき [1][0] 【士籍】
士族の族籍。

しせき

しせき [1][0] 【咫尺】 (名)スル
〔「せき」は漢音。「咫」は周尺の八寸,「尺」は一尺〕
(1)距離がきわめて近いこと。「―の間」「策を帷幕の内にめぐらして勝つ事を―のもとにえたり/平家 7」
(2)貴人に接近すること。「威厳に―し心中に恐懼したる乎/緑簑談(南翠)」

しせき

しせき【史跡】
a historic site;a place of historical interest;historical relics.

しせき

しせき [0] 【歯石】
歯の表面に沈着した歯垢(シコウ)が石灰化したもの。歯周や歯肉の炎症の原因となる。
→歯垢

しせき

しせき【歯石】
《歯》tartar.→英和

しせき

しせき [1][0] 【矢石】
矢と石弓の石。転じて,戦争。

しせき

しせき [1][0] 【史籍】
歴史の書物。史書。

しせき

しせき [0] 【史跡・史蹟】
歴史に残る事件に関係のあった場所・建物や遺構。

しせき

しせき [0] 【指斥】 (名)スル
指さすこと。また,指さして非難すること。「短処を挙げて之を―するは/雪中梅(鉄腸)」

しせき=を弁(ベン)ぜず

――を弁(ベン)ぜず
暗くて,近くの物も見分けがつかない。

しせきえい

しせきえい [2] 【紫石英】
紫水晶(ムラサキズイシヨウ)の別名。

しせきしゅうらん

しせきしゅうらん 【史籍集覧】
歴史書の叢書。近藤瓶城編。1881(明治14)〜85年刊。「群書類従」未収の歴史書三六四種を収録し,四六八冊より成る。1900〜03年改訂増補した「改訂史籍集覧」三三冊がある。

しせきせんり

しせきせんり 【咫尺千里】
ごく近い距離も見方や考え方によっては,非常に遠く感じられることのたとえ。[日葡]

しせきぼ

しせきぼ [3] 【支石墓】
新石器時代末から金石併用時代にかけての巨大な石を用いた墳墓。中国の山東半島・東北部,朝鮮半島,日本の北九州に分布。
→ドルメン

しせきめいしょうてんねんきねんぶつ

しせきめいしょうてんねんきねんぶつ [13] 【史跡名勝天然記念物】
文化財保護法に基づき,文部大臣が指定した史跡・名勝・天然記念物の総称。

しせつ

しせつ [1][2] 【施設】 (名)スル
(1)ある目的のために,建造物などをこしらえ設けること。また,その設備。「公共―」「我れ其―する所の方法/明六雑誌 10」
(2)特に,児童福祉施設として設けられる児童厚生施設・養護施設など。

しせつ

しせつ【使節】
an envoy;→英和
a delegate.→英和
〜として行く go on a <cultural> mission <to> .→英和

しせつ

しせつ [2][1] 【使節】
〔もと中国で,外国へ行く使者が符節を所持したことからいう〕
国や国の命令で外国に派遣される人。「親善―」

しせつ

しせつ [0] 【私設】 (名)スル
私人が設けること。
⇔公設
「―秘書」「富山銀行は其父の―する所にして/金色夜叉(紅葉)」

しせつ

しせつ [1] 【四節】
四つの季節。四季。

しせつ

しせつ [0] 【私説】
一個人としての学説・考え。

しせつ

しせつ [1] 【志節】
「志操(シソウ)」に同じ。

しせつ

しせつ [1] 【師説】
先生の説。師の学説。

しせつ

しせつ【私設の】
private.→英和

しせつ

しせつ【施設】
an institution;→英和
an establishment;→英和
equipment (設備);→英和
a home <for orphans> .→英和
‖軍事施設 military establishments 公共施設 a public institution.

しせつえんげい

しせつえんげい [4] 【施設園芸】
温室やハウスなど施設を利用して行う園芸作物の栽培。

しせつしょう

しせつしょう [0] 【施設症】
⇒ホスピタリズム

しせつたい

しせつたい [0] 【施設隊】
自衛隊の部隊の一。築城・架橋・障害物処理・測量などの作業を行う。旧陸軍の工兵隊にあたる。

しせつケア

しせつケア [4] 【施設―】
福祉の援助を必要とする者を,社会福祉施設へ入所させることによって,保護・養護すること。施設福祉。
→コミュニティー-ケア

しせるたましい

しせるたましい 【死せる魂】
〔原題 (ロシア) Myortvye dushi〕
ゴーゴリの長編小説。1842年刊。詐欺師チチコフの遍歴を通して,ロシアの腐敗した現実を描く叙事詩的作品。

しせん

しせん 【泗川】
韓国の南端部にある都市。1598年慶長の役で島津義弘が明軍を破った古戦場。

しせん

しせん [0] 【始線】
〔数〕 極座標で基準線となる半直線。基線。

しせん

しせん [0] 【私選】 (名)スル
個人が選ぶこと。

しせん

しせん【詩選】
an anthology.→英和

しせん

しせん [0] 【死戦】 (名)スル
命がけで戦うこと。「敵陣の中央を突貫し,―して活路を開きしが/不如帰(蘆花)」

しせん

しせん [0] 【死線】
(1)生きるか死ぬかの境目。「―をさまよう」「―を越える」
(2)捕虜収容所などの周囲に設けられ,これを越えると銃殺されることになっている線。

しせん

しせん [0] 【紙銭】
(1)紙幣。さつ。
(2)紙を銭の形に切ったもの。棺に入れて死者に持たせる。かみぜに。ぜにがた。冥銭。六道銭。

しせん

しせん [0] 【私船】
(1)私有の船舶。
(2)国際法上,私人の管理に属する船舶。商船など。
⇔公船

しせん

しせん [0] 【私戦】
国家の宣戦布告なしに,私人または私団体が勝手に外国に対してなした戦闘行為。刑法上,私戦の予備・陰謀は処罰される。

しせん

しせん [0] 【支線】
(1)本線・幹線から分岐した鉄道線路や道路。
(2)本線から分岐した短距離の送電線。
(3)電柱を支持するため,上部から斜めに地上に張る線。

しせん

しせん [0] 【私賤】
律令制下,私有の賤民。私奴婢(シヌヒ)と家人(ケニン)とがあった。
⇔官賤

しせん

しせん [0] 【脂腺】
皮膚の表面に皮脂を分泌する腺。毛根近くにあって,その導管は毛包の上部に開口する。てのひら・足の裏を除く全身に分布。皮脂腺。

しせん

しせん [0] 【視線】
(1)目の中心と見ている対象とを結ぶ線。見つめている方向。「―をそらす」「―が合う」「背中に―を感じる」
(2)視軸。
〔明治期につくられた語〕

しせん

しせん【死線を越えて】
across the deadline.→英和

しせん

しせん [0] 【詩仙】
(1)きわめてすぐれた詩人。詩聖。
(2)李白(リハク)の敬称。
→詩聖

しせん

しせん【視線】
one's eyes;a glance.→英和
〜が会う <Our> eyes meet.〜を避ける avoid a person's gaze.〜を向ける turn one's eyes <on> .

しせん

しせん【支線】
a branch line (鉄道).

しせん

しせん 【四川】
中国,長江上流域にある省。周囲を山が囲み,肥沃な四川盆地が広がる。米・茶を多く産する。省都,成都。別名,川・蜀(シヨク)。スーチョワン。

しせん

しせん [0] 【詩箋】
詩を書くのに用いる紙。罫(ケイ)や彩色や模様のあるもの。吟箋。

しせん

しせん [0] 【私撰】
私人が作品を選び,編集すること。
⇔勅撰
⇔官撰

しせんじ

しせんじ 【使宣旨】
⇒しのせんじ(使宣旨)

しせんそくど

しせんそくど [4] 【視線速度】
観測者に対する天体の速度のうち,視線方向の成分。スペクトル線の変位を測定することによって求められる。

しせんどう

しせんどう 【詩仙堂】
京都市左京区一乗寺にある石川丈山の隠棲所。1641年落成。堂内に狩野探幽筆の漢魏唐宋の三十六詩仙の像と,丈山自筆の各人の詩歌を掲げる。白砂と刈り込みが中心の文人趣味的な庭園がある。

しせんべんごにん

しせんべんごにん [0] 【私選弁護人】
被告人・被疑者などが自ら選任した弁護人。
→国選弁護人

しせんぼうどう

しせんぼうどう 【四川暴動】
1911年,中国清国政府が立てた幹線鉄道国有計画に反対して,四川で起こった暴動。これが動機になって,同年10月武昌で革命軍が蜂起し,辛亥革命となった。

しせんりょうこばんのうめのは

しせんりょうこばんのうめのは シセンリヤウ― 【四千両小判梅葉】
歌舞伎。世話物。通称「四千両」。河竹黙阿弥作。1885年(明治18)東京千歳座初演。江戸城御金蔵破り事件を脚色。入牢体験者に取材した伝馬町牢内の場の,写実的描写が有名。

しせんりょうり

しせんりょうり [4] 【四川料理】
中国の四川省一帯で作られてきた料理。中国料理の四大系統の一。香辛料を多用する。麻婆(マーボー)豆腐が有名。

しせんわかしゅう

しせんわかしゅう [5] 【私撰和歌集】
私的に撰定した和歌集。和歌では「古今和歌六帖」「夫木和歌抄」など数多くある。詩では「懐風藻」など。私撰集。

しぜい

しぜい【市税】
a municipal tax.

しぜい

しぜい [1][0] 【市税】
市が賦課・徴収する地方税。

しぜつ

しぜつ [0] 【歯舌】
斧足(オノアシ)類を除く軟体動物の口腔内にあるやすり状の舌。食物をかきとる働きをする。舌紐(ゼツチユウ)。

しぜん

しぜん [0] 【至善】 (名・形動)[文]ナリ
(1)この上ない善。この上なく正しいさま。「道理政治は政体中の至美―なる者なり/明六雑誌 28」
(2)〔倫〕「最高善(サイコウゼン)」に同じ。

しぜん

しぜん [0] 【自然】
■一■ (名)
(1)おのずから存在してこの世界を秩序立てているもの。山・川・海やそこに生きる万物。天地間の森羅万象。人間をはぐくみ恵みを与える一方,災害をもたらし,人間の介入に対して常に立ちはだかるもの。人為によってその秩序が乱されれば人間と対立する存在となる。「―を破壊する」「―の猛威」「―を愛する」
(2)人や物に本来的に備わっている性質。天性。「楽しい時には笑い,悲しい時には泣く,それが人間の―だ」
(3)〔哲〕
〔nature〕
古代ギリシャで,他の力によるのではなく自らのうちに始源をもち生成変化するものの意。ここから人為・作為から区別されたありのままのものの意にもなり,事物に内在する固有の本性ないしは本性的な力の意ともなる。また中世では,被造物一般のことであり,さらに神の恩寵(オンチヨウ)に対して人間が生まれつき具有するものを指す。
■二■ (形動)
行為や態度がわざとらしくないさま。「―な動作」「―な反応」
■三■ (副)
(1)(「に」や「と」を伴うこともある)ひとりでに。おのずと。「―に体が震えてくる」「世の中のことが次第に分るにつれ―と心に合点が行き/谷間の姫百合(謙澄)」「―祖母が一家の実権を握つてゐた/平凡(四迷)」
(2)万一の事態の起こるさま。ひょっとして。「―モ人ニ行キ逢エバ,藁芥(ワラアクタ)ノ中ニ逃ゲ入ッテ隠ルルニモ心安イ/天草本伊曾保」
→じねん(自然)
[派生] ――さ(名)

しぜん

しぜん [0] 【史前】
有史以前。

しぜん

しぜん【自然】
nature.→英和
〜な[の]natural;→英和
spontaneous;→英和
unaffected;→英和
automatic.→英和
〜に[と]naturally;→英和
spontaneously;→英和
instinctively;→英和
automatically.〜に親しむ take nature for a friend.→英和
〜にそむく be against nature.→英和
〜の成行きに任す let <a thing> take its natural course.‖自然界 nature.自然科学 natural science.自然休会 automatic adjournment.自然主義 naturalism.自然食品 natural[macrobiotic]foods.自然選択[淘汰]natural selection.自然美 natural beauty.自然保護 protection of natural environment.

しぜん

しぜん [0] 【四禅】
〔仏〕「四禅天(シゼンテン)」の略。

しぜん=に還(カエ)れ

――に還(カエ)れ
人間本来の自由・幸福を奪った社会という悪を脱して,自然の無垢(ムク)な状態に還れという意味。ルソーの根本思想を表す言葉。

しぜん=は飛躍せず

――は飛躍せず
〔(ラテン) natura non facit saltum〕
自然は,一挙にではなく,漸次的に変化するものである。生物学者リンネの言葉。

しぜんえいよう

しぜんえいよう [4] 【自然栄養】
乳児を母乳で育てること。
⇔人工栄養

しぜんおんかい

しぜんおんかい [4] 【自然音階】
ハニホヘトイロの音名で表される幹音のみから成る音階。ピアノの白鍵のみで弾ける音階。ハ長調・イ短調の音階がこれに当たる。

しぜんかい

しぜんかい [2] 【自然界】
(1)人間を含んで,人間の周りに広がる全世界。(内面の世界に対して)自分の外に存在するすべてのもの。
(2)人間界以外の世界。

しぜんかいとう

しぜんかいとう [4] 【自然解凍】
冷凍した食品を加熱せずに解凍すること。

しぜんかかく

しぜんかかく [4] 【自然価格】
⇒正常価格(セイジヨウカカク)

しぜんかがく

しぜんかがく [4] 【自然科学】
自然現象を対象として取り扱い,そのうちに見いだされる普遍的な法則性を探究する学問。便宜的に,物理学・化学・生物学・地学など。単に科学ともいう。ナチュラル-サイエンス。
→社会科学
→人文科学

しぜんかんき

しぜんかんき [4] 【自然換気】
室内外の温度差・風圧などによって,室内の空気が自然に入れ替わること。

しぜんかんきょう

しぜんかんきょう [4] 【自然環境】
人間や生物を取り巻き,その生存や行動などに密接な関連をもつ,土地・大気・水・生物などからなる自然界の状況。

しぜんかんきょうほぜんほう

しぜんかんきょうほぜんほう 【自然環境保全法】
自然環境保全についての基本理念と基本事項を定めた法律。1972年(昭和47)制定。

しぜんがく

しぜんがく [2] 【史前学】
⇒先史学(センシガク)

しぜんがく

しぜんがく [2] 【自然学】
〔(ギリシヤ) physikē〕
ギリシャ哲学において,自然を扱う学問部門。しばしば論理学・倫理学とともに哲学の三部門を成す。
→自然哲学

しぜんききょう

しぜんききょう [4] 【自然気胸】
外傷や医療処置によらずに生じた気胸。青年男子に好発する特発性自然気胸は胞膜下にある小嚢胞(ノウホウ)が破れることで起こるとされている。中高年者で結核などの胸部疾患に伴って起こる続発性自然気胸もある。

しぜんきゅうかい

しぜんきゅうかい [4] 【自然休会】
国会の会期中に,国会の一院が慣例上または各党派の申し合わせによって審議を休むこと。

しぜんきゅうようそん

しぜんきゅうようそん [6] 【自然休養村】
都市生活者が自然に親しみ休養がとれるように整備された区域。市町村が都道府県に申請して指定を受ける。

しぜんきゅうようりん

しぜんきゅうようりん [6] 【自然休養林】
林野庁が1968年(昭和43)以来国民の保健休養のために指定,開放している国有林。

しぜんけいざい

しぜんけいざい [4] 【自然経済】
交換の媒介に貨幣を用いず,現物交換に基づいて行われる最も古い段階の経済。現物経済。
→貨幣経済
→信用経済

しぜんけつぞく

しぜんけつぞく [5][4] 【自然血族】
〔法〕 血縁関係のある人々。
⇔法定血族

しぜんけん

しぜんけん [2] 【自然権】
国家およびその法律に先立って,個人に本来的に備わり,国家によって侵されることのないとされる諸権利。天賦(テンプ)人権。
→基本的人権

しぜんげんご

しぜんげんご [4] 【自然言語】
社会の中で自然に発生し,自然に用いられている言語。人為的に規定された人工言語に対していう語。
⇔人工言語

しぜんげんしょう

しぜんげんしょう [4] 【自然現象】
自然界に見られる諸現象。

しぜんこう

しぜんこう [2][0] 【自然光】
(1)太陽などの天然の光。
(2)いろいろな方向の振動面をもった波が均一に混合した光。
⇔偏光(ヘンコウ)

しぜんこうえん

しぜんこうえん [4] 【自然公園】
自然を保護し,その利用の増進をはかり,国民の保健に資すことを目的として,自然公園法によって指定される景勝地。国立公園・国定公園・都道府県立自然公園がある。

しぜんこうぶつ

しぜんこうぶつ [4] 【自然公物】
〔法〕 河川・海浜などのように,天然の状態で公(オオヤケ)の用に供することができる公物。
⇔人工公物

しぜんさいがい

しぜんさいがい [4] 【自然災害】
地震・洪水・火山爆発・台風などの自然現象が直接原因となって起こる災害。天災。
⇔人為災害

しぜんさいむ

しぜんさいむ [4] 【自然債務】
〔法〕 債務者が任意に債務を弁済すれば有効な弁済となるが,弁済がない場合に債権者側が履行を強制できない債務。

しぜんざんりゅうじき

しぜんざんりゅうじき [8] 【自然残留磁気】
岩石が産出状態ですでにもっている磁気。岩石が生成される際,地磁気により磁化されたもの。

しぜんし

しぜんし [2] 【自然誌】
⇒博物学(ハクブツガク)

しぜんし

しぜんし [2] 【自然史】
(1)〔哲〕
〔(ドイツ) Naturgeschichte〕
弁証法的に発展する自然を歴史的にとらえるマルクス主義の概念。自然は意識や意志の外に独立して存在し,社会の発展も同様な自然史的過程であるとされる。
(2)〔natural history〕
博物学。ナチュラル-ヒストリー。

しぜんし

しぜんし [2] 【自然死】
外傷や病気などによらず,生活機能の自然衰退によって死ぬこと。老衰死。

しぜんしつぎょうりつ

しぜんしつぎょうりつ [6] 【自然失業率】
いかなる財政金融政策を用いても,いかなる賃金水準においても,解消できない非自発的失業者の割合。

しぜんしゃかい

しぜんしゃかい [4] 【自然社会】
地縁・血縁によって成立している社会。原始社会だけをさすこともある。
⇔人為社会

しぜんしゅうきょう

しぜんしゅうきょう [4] 【自然宗教】
(1)神の超越的なはたらきによる宗教(啓示宗教)に対し,人間の自然の本性,すなわち理性に基づく宗教。一八世紀以後の啓蒙思潮や理神論の考える宗教がその代表。
→啓示宗教
(2)原始的・自然発生的な宗教。アニミズム・呪物崇拝などの素朴な信仰の総称。

しぜんしゅぎ

しぜんしゅぎ [4] 【自然主義】
〔naturalism〕
(1)〔哲〕 存在や価値の根本に自然を考える立場の総称。一般に,超自然的なもの(理想・規範・超越者など)の独自性を認めず,自然的なもの(物質・感覚・衝動・生命など)を基盤にして物事をとらえる。
 (ア)倫理学で,善や規範を超越的な原理からではなく,感覚的経験から導出する説。また,内的あるいは外的自然に即した生活を旨とする主義。
 (イ)宗教上では,汎神(ハンシン)論にほぼ同じ。
(2)一九世紀後半に興った文芸思潮。観察を標榜する近代のリアリズム(写実主義)の延長上に,これを科学的に徹底し,理想化を排し人間の生の醜悪・瑣末(サマツ)な相までをも描出する。フランスのゾラ・モーパッサンなどが代表。この影響のもとに,日本では明治後期に島崎藤村・田山花袋などが輩出した。
(3)美術で,自然の事物を忠実に再現しようとする作画態度。古典ギリシャの美術などにもみられるが,特に一七世紀イタリアのカラバッジョやその後継者たち,さらには一九世紀中頃のテオドール=ルソーらバルビゾン派や一九世紀後半のクールべらの写実主義をさす。

しぜんしょうにん

しぜんしょうにん [4] 【自然承認】
国会で,予算の議決・条約承認・総理大臣指名の場合,衆議院の議決後定められた期間内に参議院が議決を行わない場合,衆議院の議決をもって国会の議決とすること。自然成立。

しぜんしょくひん

しぜんしょくひん [4] 【自然食品】
人工色素・防腐剤・化学調味料などの添加物を加えず,本来の性質を変化させるような加工をしていない,自然のままの食品。
⇔加工食品

しぜんしん

しぜんしん [2] 【自然神】
自然現象または自然の事物を崇拝して神格化したもの。
→自然崇拝(スウハイ)

しぜんしんえいどう

しぜんしんえいどう シゼンシンエイダウ 【自然真営道】
安藤昌益の著書。1753年刊の三巻本と,明治後期に発見された稿本一〇一巻九三冊がある。健全な心身を論じながら封建的身分制を否定するなど鋭い社会批判を展開。

しぜんしんがく

しぜんしんがく [4] 【自然神学】
〔natural theology〕
キリストにおける啓示を基礎とする啓示神学に対し,人間に本来的に与えられている理性(自然の光)によってキリスト教の真理性を証明しようとする神学。トマス=アクィナスが代表的。理神論なども含む。

しぜんしんろん

しぜんしんろん [4] 【自然神論】
⇒理神論(リシンロン)

しぜんじ

しぜんじ [2] 【自然児】
世俗の風習にとらわれることなく,自分の意のままに生きる者。また,社会の因習にそまっていない純粋な心の持ち主。

しぜんじしん

しぜんじしん [4] 【自然地震】
自然現象として発生する通常の地震。人工地震と対比していう。

しぜんじょうたい

しぜんじょうたい [4] 【自然状態】
社会契約説において,個人相互の社会契約に基づく国家の形成以前に,諸個人が置かれていると論理的・歴史的に想定される状態。自然権の無制限な行使による戦争状態であるとしたり(ホッブス),理性によって生活を営む自由で平等な状態であるとする(ロック)など論者によって異なる。

しぜんじん

しぜんじん [2] 【自然人】
(1)社会や文化に束縛されることなく,あるがままに生きる人間。
(2)〔法〕 出生から死亡まで等しく完全な権利能力を認められている個人。法人に対する個人。

しぜんじんるいがく

しぜんじんるいがく [6] 【自然人類学】
生物としての人類を生物学の立場から研究する学問。人類の進化・変異・適応などが中心課題となる。形質人類学。

しぜんすう

しぜんすう [2] 【自然数】
〔数〕 1・2・3・4…と続く数の総称。正の整数。0 を含めることもある。

しぜんすうはい

しぜんすうはい [4] 【自然崇拝】
特定の自然現象および自然物に宗教的価値を認めてそれを崇拝すること。崇拝対象には,天体現象(太陽・月・星・雨・風・雷など),地上現象(大地・火・水・川・山岳・岩石など),動植物などがある。天然崇拝。

しぜんせいちょうりつ

しぜんせいちょうりつ [6] 【自然成長率】
経済で,労働人口の成長率と技術進歩率(労働の生産性の増加率)によって可能な成長率。

しぜんせき

しぜんせき [2] 【自然石】
天然に産出した石。天然のままの,加工してない石。じねんせき。

しぜんせんたく

しぜんせんたく [4] 【自然選択】
〔natural selection〕
ある生物に生じた遺伝的変異個体のうち生存に有利なものが生き残ること。集団遺伝学では,異なった遺伝子型をもつ個体が次代に残す子孫の数によって自然選択に対する有利さを評価する。ダーウィンが導入した概念。自然淘汰(トウタ)。

しぜんそう

しぜんそう [2] 【自然葬】
散骨などにより,自然に回帰しようとする葬儀。

しぜんそん

しぜんそん [2] 【自然村】
農耕・漁労を通じて,自然に形成された村落共同体。行政の単位としての行政村に対する語。村(ムラ)。
→行政村

しぜんぞう

しぜんぞう [2] 【自然増】
(1)成り行きのままにしておいて増えること。
(2)特に,出生によって人口が自然に増えること。自然増加。
→社会増加

しぜんぞうかりつ

しぜんぞうかりつ [6] 【自然増加率】
出生率から死亡率を引いた値。

しぜんぞうしゅう

しぜんぞうしゅう [4] 【自然増収】
税率・税法の変更なしに,経済界の好況の影響で自然的に租税収入や印紙収入などが増加すること。

しぜんたい

しぜんたい [0] 【自然体】
(1)柔道で,自然なままで立った基本的な姿勢。右自然体・左自然体がある。
(2)身構えたり,先入観をもったりしないあるがままの態度。「今回の審議には―で臨む」

しぜんたいすう

しぜんたいすう [4] 【自然対数】
�(2.71828…)を底とする対数。

しぜんちゆ

しぜんちゆ [4] 【自然治癒】
生体に備わった治癒力により病気やけがが治ること。

しぜんちりがく

しぜんちりがく [5] 【自然地理学】
地理学の一分野。人間生活の基盤としての自然現象を研究する。地形学・気候学・水文学(スイモンガク)・土壌地理学・生物地理学などを含む。
⇔人文地理学

しぜんていぼう

しぜんていぼう [4] 【自然堤防】
河川の両側にできる堤防状の微高地。氾濫(ハンラン)時に土砂が堆積してできる。

しぜんてき

しぜんてき [0] 【自然的】 (形動)
天然のままであるさま。人工の加わらないさま。

しぜんてきこっきょう

しぜんてきこっきょう [6][0] 【自然的国境】
山脈・河川・湖沼・砂漠・海峡などの自然物を利用した国境。アンデス山脈(アルゼンチンとチリ)・アムール川(ロシア連邦と中国)・レマン湖(スイスとフランス)・ドーバー海峡(イギリスとフランス)などの例がある。
→人為的国境

しぜんてきたいど

しぜんてきたいど [6] 【自然的態度】
〔(ドイツ) natürliche Einstellung〕
フッサール現象学の用語。目の前に広がる世界の存在を自明のこととして疑わない素朴な日常的見方を指す。この態度は現象学的還元の操作によって停止され,超越論的態度へと移行する。

しぜんてきたんおんかい

しぜんてきたんおんかい [8] 【自然的短音階】
短音階の最も基本的な型。音階の第二音と第三音,第五音と第六音の間が半音,他は全音の音程をなすもの。

しぜんてつがく

しぜんてつがく [5][4] 【自然哲学】
〔(ドイツ) Naturphilosophie〕
広く自然の事物や現象についての体系的理解および理論的考察の総称。主として,古代ギリシャ,イオニア学派の万物の根元を求める哲学や,近代では自然科学とは区別された,思弁的・哲学的な原理による自然の全体的・統一的な考察をいう(シェリング・ヘーゲルなど)。近代科学成立以前は自然科学をも包括する呼称として用いられた。

しぜんてん

しぜんてん [2] 【四禅天】
〔仏〕 禅を修することによって生まれかわるとされる,色界の四天。初禅天・第二禅天・第三禅天・第四禅天の総称。四禅。

しぜんとうた

しぜんとうた [4] 【自然淘汰】 (名)スル
(1)「自然選択(シゼンセンタク)」に同じ。
(2)({(1)}から転じて)長い間には,劣悪なものは滅び優良なものが生き残ること。「安かろう悪かろうの品は―される」

しぜんとじんせい

しぜんとじんせい 【自然と人生】
随筆・小品集。徳富蘆花作。1900年(明治33)刊。短編小説・評伝・随筆・散文詩を収録。万物に神を見る汎神論(ハンシンロン)的自然観がうかがえる。自然詩人としての名声が高まった作品。

しぜんどくせん

しぜんどくせん [4] 【自然独占】
その産業分野の有する自然の条件や技術的な特性によって,競争的となりえず,必然的に独占状態となること。産出の限られた天然資源,電力などの公益産業にみられる規模の経済性などが原因となる。

しぜんのうほう

しぜんのうほう [4] 【自然農法】
有機農業・生態系農業のうち,無農薬・無化学肥料を厳格に実施するもの。基準は特に定められていない。

しぜんのくに

しぜんのくに 【自然の国】
〔哲〕
(1)〔(ラテン) regnum naturale〕
キリスト教思想で,物質的自然および世俗的世界。
⇔恩寵(オンチヨウ)の国
(2)〔(ドイツ) Reich der Natur〕
カントでは,「目的の国」に対して,因果律の支配する人間の自由の存在しない自然の世界をさす。

しぜんのこと

しぜんのこと 【自然の事】
万一のこと。悪いことをいう場合に用いる。「―のあらん時,物の具して頼朝がのるべき馬なり/平家 9」

しぜんのすう

しぜんのすう 【自然の数】
自然の成り行き。「固より―である/小説「エイルヰン」の批評(漱石)」

しぜんのせいいつせい

しぜんのせいいつせい 【自然の斉一性】
〔uniformity of nature〕
事象が同一の事情のもとでは常に同一の在り方を示すように自然が統一ある秩序を保持していること。特殊から普遍を導く帰納的推理を正当化する根本仮定として J = S =ミルが提唱した。

しぜんのひかり

しぜんのひかり 【自然の光】
〔(ラテン) lumen naturale〕
スコラ哲学で,事物の認識のために神から特別に与えられる恩寵の光に対して,人間に生得的に与えられている事物を認識する能力。

しぜんはっか

しぜんはっか [4] 【自然発火】
可燃性の物質が空気中に放置されたとき,分解熱・酸化熱・吸着熱などが蓄積し,その結果自然に発火する現象。

しぜんはっせい

しぜんはっせい [4] 【自然発生】
(1)生物が無生物からも発生するという考え。現在では生命の起源に関する考え方を除き,否定されている。偶然発生。
(2)人為によらず,偶然的なきっかけによって物が生ずること。「―的な暴動」

しぜんはん

しぜんはん [2] 【自然犯】
殺人・強盗・放火などそれ自体で反社会的・反道徳的であり,法規によるまでもなく不当性が自明とされる犯罪。刑事犯。
⇔法定犯

しぜんひつぜんせい

しぜんひつぜんせい [0] 【自然必然性】
偶然も自由もあり得ぬような自然法則に示される必然性。人間の自由な当為に代表される目的論的必然性に対する。因果的必然性。

しぜんび

しぜんび [2] 【自然美】
自然界に現れる美。人工によらない天然の美。
⇔芸術美

しぜんびょうしゃ

しぜんびょうしゃ [4] 【自然描写】
文学作品などで,自然をありのまま表現すること。

しぜんぶつ

しぜんぶつ [2] 【自然物】
人の手が加わっていない,自然界の有形物。

しぜんぶんべん

しぜんぶんべん [4] 【自然分娩】
吸引や人工破膜など人工介助をせずに,陣痛や腹圧など自然の娩出力によって胎児を産み出すこと。

しぜんぶんるい

しぜんぶんるい [4] 【自然分類】
生物を自然界における類縁関係に従って分類すること。各生物の進化の過程を考えて系統的に分類することを目標とする。
⇔人為分類

しぜんべんしょうほう

しぜんべんしょうほう [0][6] 【自然弁証法】
〔(ドイツ) Naturdialektik〕
精神よりも物質を根源的なものと見るマルクス・エンゲルスの弁証法でとらえられた自然観。機械論的な自然観に対して,様々な物質が相互に連関しつつ,全体で弁証法的運動を示すと見る。唯物(ユイブツ)弁証法。

しぜんほう

しぜんほう [2][0] 【自然法】
人間の本性そのものに基づいて普遍的に存立する法。
⇔実定法
⇔人定法

しぜんほうがく

しぜんほうがく [4] 【自然法学】
自然法の存在を認め,これによって実定法を基礎づけようとする法思想。近世合理主義において顕著な展開をみ,市民的・自由主義的法思想の確立に貢献した。グロティウス・ホッブス・ルソー・カントなどはその代表。

しぜんほうしゅつ

しぜんほうしゅつ [4] 【自然放出】
原子などが,外部の光や電子の衝突なしに自然に高い励起状態から低い励起状態に遷移して光を放出すること。自発放射。
→誘導放出

しぜんほうそく

しぜんほうそく [4] 【自然法則】
(1)自然界の現象や秩序を支配していると考えられている法則。自然律。
(2)当為を表現する規範法則に対して,自然界における事物や出来事の間に成立する普遍的・必然的な因果関係を表現する法則。

しぜんほご

しぜんほご [4] 【自然保護】
人間の社会的活動によって生じる自然の破壊や汚染から,自然環境を保全し,かつ回復・育成すること。「―団体」

しぜんぼく

しぜんぼく [2] 【自然木】
自然に山野に生長した樹木。

しぜんめんえき

しぜんめんえき [4] 【自然免疫】
ある種の病原体に対し,生体が先天的に持っている抵抗性。先天免疫。先天性免疫。
⇔獲得免疫

しぜんゆうほどう

しぜんゆうほどう [6] 【自然遊歩道】
自然公園内の散策用に作られた道。途中に樹木・野草・野鳥などの説明板や案内板などが設置されている。

しぜんらくさ

しぜんらくさ [4] 【自然落差】
水車を作動させる水流の,取水口と放水口の高さの差を単純に測ったもの。
→有効落差

しぜんりしりつ

しぜんりしりつ [5] 【自然利子率】
実物貯蓄と実物投資を均等にすると想定された利子率。資本の限界生産力に等しい。実物利子率。貨幣貸借における元本に対する利子の比率である貨幣利子率に対していう。

しぜんりつ

しぜんりつ [2] 【自然律】
⇒自然法則(シゼンホウソク)(1)

しぜんりょく

しぜんりょく [2] 【自然力】
水の力,風の力などの自然界の作用。

しぜんりょくがん

しぜんりょくがん [0] 【紫髯緑眼】
赤黒いひげと青い目。中国で西方の異民族の容貌を形容した語。

しぜんりん

しぜんりん [2] 【自然林】
人手によらず自然に成立した林。天然林。

しそ

しそ【紫蘇】
《植》a perilla;a beefsteak plant.

しそ

しそ [1] 【私訴】
私人により提起される訴え。民事の訴えを意味する場合もある。

しそ

しそ [1] 【紙塑】
楮(コウゾ)・ミツマタ・木材パルプなどの繊維に木材の粉末・胡粉・糊などを混ぜ,臼でついた粘土状の素材を用いて人形などを作ること。

しそ

しそ [1] 【始祖】
(1)ある物事を始めた人。元祖。「一刀流の―」
(2)禅宗で達磨(ダルマ)大師をいう称。

しそ

しそ [0] 【紫蘇】
シソ科の一年草。中国原産。高さ50センチメートル内外。葉は広卵形。夏から秋に,花穂に淡紅色の小花を密につけ,小果を結ぶ。葉・実は香りがよく食用にし,赤紫蘇の葉は漬物の着色に使う。青紫蘇・赤紫蘇・縮緬(チリメン)紫蘇などの品種がある。ちそ。[季]夏。
〔「紫蘇の実」は [季]秋〕

しそ

しそ [1] 【尸素】
「尸位素餐(シイソサン)」の略。

しそ

しそ [1] 【緇素】
〔「緇」は黒,「素」は白の意〕
黒衣を着けた僧と白衣を着た俗人。僧俗。道俗。

しそ

しそ【始祖】
the founder;→英和
the father <of> .→英和

しそう

しそう [0] 【芝草】
(1)しば草。しば。「香煙窓を出づるも―覆ひて人無し/盛衰記 48」
(2)マンネンタケの異名。

しそう

しそう [0] 【詩想】
(1)詩を生み出すもとになる感情・着想。「―がわく」
(2)詩の中に表現されている思想・感情。

しそう

しそう [0] 【詩宗】
すぐれた詩人。また,詩人の敬称。

しそう

しそう [0] 【歯槽】
歯根を入れている上下の顎骨(ガツコツ)の穴。

しそう

しそう [0] 【詩僧】
詩を作る僧。詩がじょうずな僧。

しそう

しそう [0] 【指嗾・使嗾】 (名)スル
指図してそそのかすこと。けしかけること。「順良なる生徒を―して,此騒動を喚起せるのみならず/坊っちゃん(漱石)」

しそう

しそう [0] 【詞宗】
詩文に長じた人。また,文人・学者に対する敬称。

しそう

しそう【歯槽】
《解》an alveolus.→英和
〜の alveolar.→英和
‖歯槽膿漏(のうろう)《医》pyorrhea.

しそう

しそう [0] 【詞藻】
(1)文章の修辞。言葉のあや。「―に富んだ文章」
(2)詩歌や文章。

しそう

しそう [0] 【指爪】
ゆびのつめ。

しそう

しそう [0] 【紙窓】
紙を貼った窓。明かり障子のある窓。

しそう

しそう [1] 【師僧】
師である僧。

しそう

しそう [0] 【詩草】
詩の草稿。詩稿。

しそう

しそう [0] 【試走】 (名)スル
(1)(試合などの前に)試みに走ってみること。「軽く―する」
(2)自動車などを試験的に走らせてみること。「テストコースを―する」「―車」

しそう

しそう [0] 【志想】
こころざし。

しそう

しそう [0] 【刺創】
突き刺されてできるきず。さしきず。

しそう

しそう [0] 【駛走】 (名)スル
〔「駛」は馬が速く走る意〕
速く走ること。疾走。「街鉄(ガイテツ)の鋪(シ)き石の上を―して来た旧式な相乗りの俥が/秘密(潤一郎)」

しそう

しそう【死相】
<have> the seal of death <on a person's face> .

しそう

しそう【詩想】
a poetical imagination.

しそう

しそう【思想】
thought;→英和
an idea.→英和
〜が豊か(貧弱)である be rich (poor) in ideas.〜を取り締まる control thoughts.〜を練る train one's ideas.‖思想家 a thinker.思想取締 thought control.思想問題 a thought problem.危険思想 dangerous thoughts.

しそう

しそう [0] 【思想】
(1)人がもつ,生きる世界や生き方についての,まとまりのある見解。多く,社会的・政治的な性格をもつものをいう。
(2)〔哲〕
〔thought〕
単なる直観の内容に論理的な反省を施して得られた,まとまった体系的な思考内容。
(3)考えること。考えつくこと。「道上に於て,―することあれば,これを記録せり/西国立志編(正直)」

しそう

しそう【志操】
<high> principle.→英和
志操堅固な人 a man of firm purpose.

しそう

しそう【使嗾】
instigation.

しそう

しそう [0] 【四葬】
インドで行われる四種の葬法。火葬・水葬・土葬・林葬の総称。

しそう

しそう [0] 【四相】
〔仏〕
(1)事物が出現し消滅していく四つの段階。事物がこの世に出現してくる生相(シヨウソウ),持続して存在する住相,変化していく異相,消え去っていく滅相。
(2)人間の一生に{(1)}を当てはめたもの。すなわち,生・老・病・死の各相。
(3)人々がその心身に執着するために抱く四つの誤った相。我・人・衆生(シユジヨウ)・寿者の四相。

しそう

しそう 【四三】
(1)「しさん(四三){(2)}」に同じ。
(2)賽(サイ)の目の四と三とが出ること。「―をはなれて五二(グニ)となつて/狂言記・双六僧」

しそう

しそう [0] 【志操】
主義や考えなどを固く守る意志。志節。「―が堅固だ」「―高潔な人」

しそう

しそう [0] 【使送】 (名)スル
使いの者に持たせて送ること。

しそう

しそう [0] 【刺草】
アザミの別名。

しそう

しそう [0] 【死相】
(1)人相に死の近いことが現れること。また,その人相。
(2)死に顔。

しそうか

しそうか [0] 【思想家】
思想を,深く豊かにもっている人。思想の面で,社会的影響力をもっている人。

しそうかせき

しそうかせき シサウクワセキ [4] 【示相化石】
地層が堆積した当時の環境を示す化石。珊瑚など。

しそうけいさつ

しそうけいさつ [4] 【思想警察】
反政府的ないし反体制的思想の取り締まりを任務とする警察。戦前の特別高等警察など。

しそうげき

しそうげき [2] 【思想劇】
人生観・世界観・宗教観など思想的な問題を主題とする劇。イプセン・ストリンドベリ・ショーなどの劇の類。

しそうとうそう

しそうとうそう [4] 【思想闘争】
共産主義運動において,革命的プロレタリア思想をもってするブルジョア思想との闘争。

しそうのうよう

しそうのうよう [4] 【歯槽膿瘍】
歯肉内に膿汁による腫瘤を生ずること。虫歯による歯髄炎のほか,抜歯後の細菌感染などが原因。

しそうのうろう

しそうのうろう [4] 【歯槽膿漏】
炎症などによって歯の周囲の組織が破壊され,歯茎から膿や血が出たり,歯がぐらついたりする疾患の総称。口臭や歯の脱落を伴い,咀嚼(ソシヤク)機能が著しく低下する。

しそうのじゆう

しそうのじゆう 【思想の自由】
憲法が保障する基本的人権の一。人がどのような思想をもっていても,それを理由に社会的不利益を受けることのない自由。

しそうのほし

しそうのほし 【四三の星】
〔四と三の和が七であるところから〕
北斗七星の異名。一説にオリオン座。「空さへ曇りたれば,―も見えず/義経記 4」

しそうはりあみ

しそうはりあみ シサウ― [5] 【四艘張(り)網】
敷き網の一。方形の網を四艘の船で広げ,撒(マ)き餌や集魚灯で集めたアジ・サバ・サンマなどを一斉に引き揚げて捕るもの。

しそうはん

しそうはん [2] 【思想犯】
(1)確信犯の一。思想上の主義主張の相違による犯罪。
(2)もと治安維持法に触れる犯罪の通称。また,その犯罪者。

しそうはんほごかんさつほう

しそうはんほごかんさつほう 【思想犯保護観察法】
治安維持法違反に問われた(刑期終了・仮出獄・執行猶予・不起訴)者を,再犯防止のため保護観察に付することを規定した法律。1936年(昭和11)制定,45年廃止。

しそか

しそか [0] 【紫蘇科】
双子葉植物合弁花類の一科。世界に約二百属三千余種ある。多くは草本で,全体に香りのある油分を含む。茎は四角柱状。花は両性で二唇形。果実は四分果から成る。香料・薬用・観賞用とするものが多い。タイム・ラベンダー・セージ・ハッカ・シソ・カキドオシ・コレウスなど。唇形科。クチビルバナ科。

しそきせき

しそきせき [3] 【紫蘇輝石】
斜方輝石の一。鉄・マグネシウムのケイ酸塩鉱物。黄褐色ないし暗褐色の柱状結晶。火成岩造山鉱物として産する。ハイパーシン。

しそく

しそく【四足の】
four-footed.四足獣 a quadruped.→英和

しそく

しそく【四則】
the four rules of arithmetic.

しそく

しそく【子息】
a son.→英和

しそく

しそく [2][1] 【子息】
むすこ。男の子。他人の子をいう語。

しそく

しそく [1] 【四足】
(1)よつあし。四本の足があるもの。
(2)四つ足の動物。けだもの。[日葡]

しそく

しそく [0] 【視束】
⇒視神経(シシンケイ)

しそく

しそく [3][1] 【紙燭・脂燭】
小形の照明具の一種。松の木を長さ45センチメートル,太さ9ミリメートルぐらいに丸く削り,先端を焦がして油を塗り,手元を紙屋紙(コウヤガミ)で巻いたもの。紙や布を細く巻いてよった上に油を染み込ませたものもある。夜間の儀式や室内照明に用いた。ししょく。「まづ―さして来/竹取」
紙燭[図]

しそく

しそく [0] 【四塞】
⇒しさい(四塞)

しそく

しそく [1] 【四則】
足し算(加),引き算(減),掛け算(乗),割り算(除)の四つの算法の総称。「―計算」

しそくいろ

しそくいろ [0] 【脂燭色】
(1)織り色の名。経(タテ)糸は紫,緯(ヨコ)糸は紅(クレナイ)。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は濃紅。四季通用。

しそくさ

しそくさ [0] 【紫蘇草】
ゴマノハグサ科の一年草。湿地に生え,全草にシソの香りがある。高さ約20センチメートル,披針形の葉を対生。秋,葉腋に小形白色の唇形花をつける。

しそくどうぶつ

しそくどうぶつ [4] 【四足動物】
脊椎動物のうち,四肢をもつものの総称。魚類を除く両生類・爬虫類・哺乳類・鳥類をいう。鳥類では前肢は翼に変化。四足類。四肢動物。

しそこなう

しそこな・う [4] 【仕損なう・為損なう】 (動ワ五[ハ四])
〔「しぞこなう」とも〕
失敗する。しくじる。しそんじる。「忙しくて電話を―・った」

しそこなう

しそこなう【仕損なう】
fail;→英和
make an error[a mistake];→英和
blunder.→英和

しそしゅ

しそしゅ [2] 【紫蘇酒】
紫蘇の葉・桂皮・茴香(ウイキヨウ)などを焼酎に漬けた酒。

しそす

しそ・す 【為過す】 (動サ四)
度を越すと思われるほどにする。「心を遣りてしたり顔に―・したり/栄花(御裳着)」

しそちょう

しそちょう [0] 【始祖鳥】
鳥類の祖先の一種と考えられる化石動物。ハトとカラスの中間くらいの大きさ。ドイツ南部のジュラ紀の石灰岩中から1861年に発見。翼の爪や歯を有する点で現生の鳥とは異なる。鳥類が爬虫類から進化したことを示すものとされる。アーケオプテリクス。
始祖鳥[図]

しそつ

しそつ [1][2] 【士卒】
士官と兵卒。また,兵隊。

しそまき

しそまき [0] 【紫蘇巻(き)】
塩漬けのシソの葉で,梅干しまたは砂糖などで調味した味噌を巻いた食品。

しそむ

しそ・む 【仕初む・為初む】 (動マ下二)
し始める。「むつかしき事も,―・めてけるかな/源氏(手習)」

しそん

しそん【子孫】
a descendant;→英和
posterity (総称).→英和

しそん

しそん [1] 【至尊】
(1)この上なく尊いこと。また,そのような人。
(2)特に,天皇・天子のこと。

しそん

しそん [1] 【子孫】
(1)子と孫。
(2)子・孫・曾孫と血筋をひいて生まれる人々。また広く,のちの世代の人々。後裔(コウエイ)。

しそんじる

しそん・じる [4] 【仕損じる・為損じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「仕損ずる」の上一段化〕
「しそんずる」に同じ。

しそんずる

しそん・ずる [4] 【仕損ずる・為損ずる】 (動サ変)[文]サ変 しそん・ず
やりそこなう。失敗する。「せいては事を―・ずる」

しぞう

しぞう 【祗承】
奈良・平安時代,地方下向の勅使の接待に当たった役。

しぞう

しぞう [0] 【私蔵】 (名)スル
個人が所蔵すること。

しぞう

しぞう [0] 【四蔵】
〔仏〕 四種の仏典。経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に呪蔵または雑蔵を加える。
→三蔵

しぞう

しぞう【死蔵する】
hoard.→英和
⇒退蔵.

しぞう

しぞう [0] 【死蔵】 (名)スル
活用しないで,無駄にしまっておくこと。「書物を―する」

しぞく

しぞ・く 【退く】 (動カ四)
しりぞく。「かたはら痛ければ,知らず顔にてやをら―・きぬるぞ/源氏(宿木)」

しぞく

しぞく [1] 【支族・枝族】
分かれ出た血族。分家。別家。

しぞく

しぞく [1] 【氏族】
〔clan〕
祖先を同じくするという認識のもとに構成される血縁集団。しばしば外婚の単位となっている。一般には,父系もしくは母系の単系血縁集団である。日本においては,氏族は外婚規制の単位とならず,父系的傾向をもった集団であった。

しぞく

しぞく [0] 【指嗾・使嗾】 (名)スル
「しそう(指嗾)」の誤読。

しぞく

しぞく【氏族】
a family;→英和
a clan.→英和

しぞく

しぞく [1] 【士族】
(1)武士の家柄。
(2)1869年(明治2),版籍奉還に伴い旧武士の家系の者に与えられた身分の呼称。華族と異なり,なんら法律上の特典はなかった。1947年(昭和22)廃止。

しぞく=の商法

――の商法
〔明治維新後,士族授産によって商業に従事した旧武士が多く失敗したことから〕
慣れない事業などに手を出した者の,へたでえらぶったやり方。また,それによって失敗すること。

しぞくしゃかい

しぞくしゃかい [4] 【氏族社会】
生活の基本単位が氏族である社会。家族や国家が成立する以前の原始共産制の社会とされる。

しぞくじゅさん

しぞくじゅさん [4] 【士族授産】
明治維新後,秩禄処分などで困窮した士族に対して政府や府県庁が行なった一連の救済策。事業資金の貸し付け,官有荒蕪地(コウブチ)の低額払い下げ,北海道移住の奨励など。

しぞくはんらん

しぞくはんらん [4] 【士族反乱】
明治維新後における不平士族の明治政府に対する反乱。封建的特権を剥奪(ハクダツ)された士族(旧武士)は,佐賀の乱・神風連の乱・秋月の乱・萩の乱・西南戦争などを通じて特権の回復や征韓を主張して蜂起したが,ことごとく鎮圧された。

しぞめ

しぞめ [0] 【仕初(め)・為初(め)】
(1)はじめて物事をすること。てはじめ。
(2)「仕事始(シゴトハジ)め」に同じ。
(3)江戸時代,正月元日に,歌舞伎で行なった儀式。翁渡(オキナワタシ)を行い,座頭(ザガシラ)が春狂言の名題や役を発表する巻触(マキブ)れ,子役の踊り初めのあと一同で手打ちをする。《仕初》

した

した【舌】
the tongue.→英和
〜が荒れている One's tongue is rough.〜が回らない be tongue-tied.〜がもつれる have difficulty in articulation.〜を出(鳴ら)す put[stick]out (clack) one's tongue.〜を巻く be astounded.

した

した【下】
the lower part;the bottom;→英和
the foot.→英和
〜の lower;→英和
subordinate (下位);→英和
inferior (劣った).→英和
〜へ down;→英和
downward;→英和
downstairs (階下へ).→英和
〜から from under[below];→英和
<the 3rd line> from the bottom.〜に[の]under;below;→英和
beneath.→英和

した

した [0] 【下】
(1)基準とする点より相対的に低い方向,または位置。「ベランダから―に落ちる」「―から見上げる」「―の部屋」「東京の空の―」
(2)ある人の支配の及ぶところ。支配下。「あの人の―で働くのはつらい」
(3)表面から見えない部分。内側。「―にとのこを塗り,上に漆を塗る」「―にシャツを着る」
(4)紙などを人の前に置いたとき,その人に近い方向,またはその位置。「―から五字目の文字」「本文の―に脚注をつける」
(5)連続しているものの,順序が後ろの部分。「―に記すように」「―に『ん』のつく言葉」
(6)地位・能力・品質などが劣っている方。「身分が―の者」「成績は彼より―だが,指導力はまさっている」「これより―の品物では使いものにならない」
(7)年齢が少ない方。年少。「三歳くらい―の同僚」「―の兄」
(8)形式名詞。(「…下から」「…下より」の形で)…の直後に。…したすぐあとに。「わびる言葉の―からもう失礼なことを言っている」
(9)名詞の上に付いて,「準備のための」「あらかじめの」の意を表す。「―相談」「―検分」「―ごしらえ」「―書き」
(10)内心。心中。「隠り沼(ヌ)の―ゆ恋ふればすべをなみ/万葉 2441」
(11)(多く「下に」の形で)内々。ひそかに。「狭き所に侍れば,なめげなる事や侍らむと―に嘆くを聞き給ひて/源氏(帚木)」
(12)代金の一部として差し出す品物。下取りの品。「―に出す」「あれを―に遣つて挿込みのある簪(カンザシ)と取つ替へたがの/滑稽本・浮世風呂 3」{(1)(3)}〜{(7)}
⇔上(ウエ)
〔(2)(8)の場合,アクセントは [2]〕

した

した [2] 【舌】
(1)脊椎動物の口腔底にあって粘膜におおわれた骨格筋性の器官。魚類は筋肉を欠き粘膜状,一般の動物では筋肉・腺をそなえ,可動性。ヒトでは唾液腺が開口し,味覚・触覚をつかさどるほか,咀嚼(ソシヤク)嚥下(エンゲ)を助け,発声器の一部でもある。べろ。
(2)物を言うこと。また,その言い方。くち。「その―にあひては,すなほに心よき人も/浴泉記(喜美子)」
(3)舌に似た形のもの。「鐙(アブミ)の―」
→簧(シタ)

した

した [2] 【簧】
〔舌の意〕
リード(reed)に同じ。

した=が回る

――が回・る
すらすらとよどみなくしゃべる。口が達者である。「よく―・る男だ」

した=が縺(モツ)れる

――が縺(モツ)・れる
舌が自由に動かなくなって,言葉がうまくしゃべれなくなる。

した=に∘居(イ)る

――に∘居(イ)る
(1)能楽で,片膝(カタヒザ)を立てて座る。
(2)座る。ひざまずく。「まあ―∘ゐて下さんせ/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

した=に∘見る

――に∘見る
(1)上方から見る。見下ろす。
(2)相手を軽蔑する。見下げる。見下す。

した=にも置か∘ない

――にも置か∘ない
丁重に取り扱って,下座(シモザ)にも置かない。「―∘ないもてなしを受ける」

した=に下に

――に下に
〔「下におれ」の意〕
江戸時代,将軍・大名などの行列の際,先払いが一般の人に土下座をせよと命令する触れ声。

した=の剣(ツルギ)は命(イノチ)を絶つ

――の剣(ツルギ)は命(イノチ)を絶つ
言動を慎まないために命を落とすたとえ。「口の虎は身を破ぶる。―/十訓 4」

した=の根(ネ)の乾(カワ)かぬうち

――の根(ネ)の乾(カワ)かぬうち
言い終えてすぐに。
〔前言に反する発言を非難するときに用いる〕
「―に約束をたがえては困る」

した=は禍(ワザワ)いの根(ネ)

――は禍(ワザワ)いの根(ネ)
〔老子「夫舌禍福之門」〕
災いは多く言葉から起こるものである。口は禍いの門。

した=も引かぬ

――も引かぬ
まだ言い終わらない。言い終えてすぐ。「愚痴文盲のお名が流れん笑止��と,―に六波羅よりはや使/浄瑠璃・平家女護島」

した=を出(ダ)す

――を出(ダ)・す
(1)陰でばかにする。心の中であざわらう。「腹の中で―・しているにちがいない」
(2)自分の失敗を恥じたり,ごまかしたりするしぐさにいう。

した=を吐(ハ)く

――を吐(ハ)・く
ひどくあきれる。「直行は―・きて独語(ヒトリゴ)ちぬ/金色夜叉(紅葉)」

した=を巻く

――を巻・く
〔漢書(揚雄伝)〕
(相手に圧倒されて)非常に驚く。感心する。「見事な采配(サイハイ)ぶりに―・く」

した=を振る

――を振・る
驚き恐れる。舌を振るう。「人目をおどろかし,―・らずといふものなし/保元(上)」
→舌振(ブ)るい

した=を振るう

――を振る・う
(1)弁舌を振るう。雄弁を振るう。
(2)「舌(シタ)を振(フ)る」に同じ。「見聞の人―・はして懼(オソ)れ思はぬ者は無りけり/太平記 21」

した=を食(ク)う

――を食(ク)・う
舌をかみ切って死ぬ。「―・ふか身を投げるか/浄瑠璃・丹波与作(下)」

した=を鳴らす

――を鳴ら・す
舌を上顎(ウワアゴ)に当ててはじき鳴らす。
(1)感嘆するさま。
(2)おいしい物を食べて満足しているさま。
(3)不満や軽蔑の気持ちを表すさま。

したあご

したあご [0] 【下顎】
下方の顎。かがく。
⇔上顎(ウワアゴ)

したあご

したあご【下顎】
the lower jaw.

したあじ

したあじ [0] 【下味】
(1)料理の材料に塩・醤油などであらかじめ味をつけておくこと。また,その味。「―をつける」
(2)相場が下がりぎみになること。

したあらい

したあらい [3] 【下洗い】 (名)スル
本洗いの前にざっと洗い落とすこと。予洗。

したい

したい [1][2][0] 【四体】
(1)頭・胴・手・足,すなわち,からだ全体。全身。
→五体
(2)古文・篆(テン)・隷・草の四書体。

したい

したい【姿態】
a figure;→英和
a style.→英和

したい

したい【死体】
a (dead) body;a corpse;→英和
a carcass (獣の).→英和
‖死体置場 a mortuary (病院などの).死体解剖 necropsy;autopsy (検屍のための).

したい

したい [0] 【四諦】
〔仏〕 四つの真理の意。苦諦・集諦(ジツタイ)・滅諦・道諦の総称。十二縁起と並ぶ仏教の根本教理。四聖諦(シシヨウタイ)。
→苦集滅道(クジユウメツドウ)

したい

したい [0] 【死体・屍体】
死んだ人間や動物のからだ。死骸(シガイ)。

したい

したい [0] 【死胎】
母親の胎内で死んだ子。

したい

したい [0] 【肢帯】
脊椎動物の四肢の骨格の一部で,四肢を脊柱に結合させる役をなすもの。上肢帯(肩帯)と下肢帯(腰帯)とに分けられる。

したい

したい [0][1] 【姿態・姿体】
(ある所作をしたときの)からだのすがた。容姿。「美しい―」

したい

したい【肢体】
the limbs.〜の不自由な disabled;physically handicapped.

したい

したい [0][1] 【支隊】
本隊から分かれた部隊。
⇔本隊

したい

したい [0] 【肢体】
手足。また,手足とからだ。

したい

したい
wish[want,hope,desire] <to do> ;→英和
be eager <to do> .〜放題をする(させておく) have everything one's own way (let a person have his own way).

したい

したい [0] 【詩体】
詩の形式。「新しい―」

したいあん

したいあん 【施耐庵】
(1296頃-?) 中国,元末・明初期の小説家。「水滸伝」の編者の一人とされるが,経歴は未詳。

したいいきざい

したいいきざい [5] 【死体遺棄罪】
社会通念上,埋葬とは認められないような態様で遺体を放棄する犯罪。

したいか

したいか [2] 【四大家】
その分野で,大家と呼ばれる四人の人。文章では唐代の韓愈(カンユ)・柳宗元,宋代の欧陽脩(オウヨウシユウ)・蘇軾(ソシヨク)の四人。また,書では宋代の蘇軾・黄庭堅・米芾(ベイフツ)・蔡襄(サイジヨウ)の四人など。四家。

したいがい

したいがい (形動)
〔「がい」は接尾語〕
したいほうだい。「どろく者めが―に踏み付ける/浄瑠璃・油地獄(中)」

したいけんあんしょ

したいけんあんしょ [8][0] 【死体検案書】
⇒検案書(ケンアンシヨ)

したいげんしょう

したいげんしょう [4] 【死体現象】
死後に現れる種々の現象の総称。皮膚の蒼白化,体表の乾燥,死斑,死後硬直,自家融解,腐敗など。
→生活反応

したいふ

したいふ [2] 【士大夫】
(1)中国で,士と大夫。また,科挙出身の高級官僚。
→卿大夫士(ケイタイフシ)
(2)高い官職にある高潔の人。

したいふじゆう

したいふじゆう [5] 【肢体不自由】
上肢・下肢・体幹の運動機能の障害をいう語。その原因・症状・程度は多様である。

したいよう

したいよう [2] 【視太陽】
見たままの太陽のこと。天球上の位置は大気差の影響を除いてあるが光行差の影響は除いていないため,真太陽より黄道上西へ角度で二〇・五秒ずれている。

したいようじ

したいようじ [4] 【視太陽時】
ある地点におけるみかけの太陽の時角に基づいた時刻。
→平均太陽時

したいようじつ

したいようじつ [4] 【視太陽日】
視太陽時の〇時から次の〇時までの時間。視太陽は黄道上を等角速度で移動していないので,視太陽日の長さは一定ではない。最も長い日は一二月二二日頃の二四時間〇分三〇秒,最も短い日は九月一七日頃の二三時間五九分三九秒。
→平均太陽日
→真太陽日

したう

した・う シタフ [0][2] 【慕う】 (動ワ五[ハ四])
(1)恋しく思う。心がひかれなつかしく思う。思慕する。恋慕する。「以前からお―・い申しておりました」「故国を―・う」
(2)離れがたく思ってあとを追う。「母親を―・って泣く」
(3)学問・人徳などを尊敬して,それにならおうとする。「博士の学風を―・う人々」
(4)逃げる相手を追う。「わがあとを―・ひてうたんと思はれば/戴恩記」

したう

したう【慕う】
yearn <after> ;→英和
long <for> ;→英和
love dearly;admire[adore](敬慕);→英和
follow a person <to a place> (追う).→英和

したうけ

したうけ【下請】
a subcontract.→英和
〜する subcontract.〜に出す sublet.→英和
‖下請工場 a subcontract factory.下請仕事 subcontracted work.下請人 a subcontractor.

したうけ

したうけ [0] 【下請(け)】 (名)スル
ある人や会社などの引き受けた仕事を,さらに別のものが引き受けてやること。また,それをするもの。下請け負い。下仕事。又請(マタウケ)。「―に出す」「大企業の仕事を―する」
→元請け

したうけおい

したうけおい [3] 【下請(け)負い】
「下請(シタウ)け」に同じ。

したうけにん

したうけにん [0] 【下請(け)人】
(1)下請け負いをする人。
(2)江戸時代,請け人に対して,さらに奉公人の保証に立った者。

したうず

したうず 【下沓・襪】
⇒しとうず(下沓)

したうち

したうち [0][4] 【舌打ち】 (名)スル
舌を上顎(ウワアゴ)に当ててはじき鳴らすこと。
(1)残念な気持ちや不愉快な気持ちなどを表す動作。「口惜しそうに―する」
(2)美味なものを味わったりするときの動作。舌鼓(シタツヅミ)。

したうち

したうち【舌打ちする】
click one's tongue;tut.→英和

したうちあわせ

したうちあわせ [0][3] 【下打ち合(わ)せ】
「下相談」に同じ。

したうちおん

したうちおん [4] 【舌打ち音】
⇒吸着音(キユウチヤクオン)

したうま

したうま [0] 【下馬】
(1)江戸時代,袷(アワセ)や綿入れの下に着る粗末な浴衣。
(2)質草(シチグサ)の異名。

したえ

したえ【下絵】
<make> a rough sketch;a draft;→英和
a study (習作).→英和

したえ

したえ [0] 【下絵】
(1)絵を描(カ)くための下描きの絵。下図。「―を描く」
(2)染色・刺繍(シシユウ)などで,布に書く輪郭など。
(3)色紙(シキシ)などに,あらかじめ描かれた絵。

したえだ

したえだ [0] 【下枝】
木の下部の方にある枝。したえ。しずえ。
⇔上枝(ウワエダ)

したえつけ

したえつけ [3] 【下絵付け】
釉(ウワグスリ)をかける前に,陶磁器の素地(キジ)の上に直接絵付けをすること。

したえのぐ

したえのぐ [3] 【下絵の具】
陶磁器の下絵付けに用いる絵の具。高熱に耐えるものが必要で,ホウ酸・ホウ砂・ケイ砂(シヤ)などに各種の金属酸化物や安定剤・補助剤などを加えて焼き,粉砕・水洗して作る。
⇔上(ウワ)絵の具

したおぎ

したおぎ 【下荻】
荻の下葉。また,他の草などの陰に生えている荻とも。「ほのめかす風につけても―のなかばは霜にむすぼほれつつ/源氏(夕顔)」
〔歌語としてしばしば「下招(シタオ)ぐ(=心ノ中デ人ヲ待ツ)」の意で用いられる〕

したおし

したおし [0] 【下押し】
(1)下の方へ押すこと。
(2)取引市場の相場が下がる傾向にあること。

したおび

したおび [0] 【下帯】
(1)肌に直接着けて陰部をおおう布。ふんどしや腰巻をいう。
(2)装束の下,小袖の上に締める帯。したひも。したのおび。

したおび

したおび【下帯】
a loincloth.→英和

したおびのいわい

したおびのいわい 【下帯の祝(い)】
通過儀礼の一。昔,成人した男子が初めて下帯を着けるときにした祝い事。褌(フンドシ)祝い。褌(ヘコ)祝い。

したおもい

したおもい 【下思ひ】
〔「した」は心の意〕
心の中に隠して顔や言葉に表さない感情。したもい。「人皆知りぬわが―は/万葉 2468」

したかげ

したかげ [0][3] 【下陰】
木などにおおわれてできた陰。

したかぜ

したかぜ [0][2] 【下風】
(樹木などの)下を吹く風。
⇔上風(ウワカゼ)

したかた

したかた [0] 【下方】
〔「したがた」とも〕
(1)下の方。下。
(2)町人や農民。また,その階級。
〔ヘボン(三版)〕
(3)舞踊・歌舞伎などで,囃子方(ハヤシカタ)のこと。

したかた

したかた 【下形】
(1)「形木(カタギ)」に同じ。「物の―絵様などをも御覧じ入れつつ/源氏(梅枝)」
(2)下地。素質。また,それを備えた候補者。「公の御後見となるべかめる―なるを/源氏(藤袴)」
(3)下地となる心得。あらかじめ知っておくべき作法。「物の心知り給ふべき―を聞え知らせ給ふ/源氏(鈴虫)」

したかわらけ

したかわらけ 【下土器】
容器からこぼれる酒などの液体を受けるために,容器の下に置く皿。したいれ。

したが

したが [2] (接続)
〔動詞「する」の連用形「し」に,助動詞「た」と助詞「が」の付いたもの〕
しかし。けれども。「娘や随分御馳走申しやや。―余り馳走過ぎ,大事の口上忘れまいぞ/浄瑠璃・忠臣蔵」

したがい

したがい [0] 【下交い】
「下前(シタマエ)」に同じ。
⇔上交(ウワガ)い
「膝に挟(ハサ)んだ―の褄(ツマ)を内端(ウチワ)に/婦系図(鏡花)」

したがう

したがう【従う】
(1)[後に従う]follow;→英和
accompany.→英和
(2)[逆らわぬ]obey <the law> ;→英和
be obedient <to> ;observe;→英和
abide by <a rule> ;conform <to custom> ;→英和
comply <with a request> ;→英和
accept;→英和
accede <to a demand> ;→英和
submit <oneself to> ;→英和
yield <to persuasion> .→英和

したがう

したが・う シタガフ [0][3] 【従う・随う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)目上の人のあとについて行動する。随行する。「社長に―・ってパリへ行く」
(2)他からの働きかけを受け入れて,さからわない。
 (ア)他人のいうことを聞き入れる。命令・教え・きまりなどを守る。「係員の指示に―・って下さい」「日本の習慣に―・って屋内では靴を脱ぐ」「矢印に―・って角を曲がる」
 (イ)大きな力に任せて,動かされるままに動く。「時代の流れに―・う」「木葉にたまれる水,風に―・つて大滴となりて落つ/十和田湖(桂月)」
 (ウ)降参する。降伏する。降(クダ)る。「河野四郎は猶―・ひ奉らず/平家 9」
(3)(多く「…に従い」「…に従って」の形で)他のものの変化に伴って変化する。他のものに対応する。「回を重ねるに―・って聴衆が増える」「日が暮れるに―・い,寒くなってきた」「装束時に―・ひ/枕草子 47」
(4)ある業務を行う。従事する。「兵役に―・う」「本務に―・う」
→従って
[可能] したがえる
■二■ (動ハ下二)
⇒したがえる

したがえ

したがえ 【下交へ】
「下前(シタマエ)」に同じ。
⇔上交(ウワガ)え

したがえる

したがえる【従える[伴う]】
be attended[followed] <by> .⇒征服.

したがえる

したが・える シタガヘル [0][4] 【従える・随える】 (動ア下一)[文]ハ下二 したが・ふ
(1)連れて行く。率いる。「五人の供を―・える」
(2)自分の支配下に組み入れる。服従させる。征服する。「熊襲(クマソ)を―・える」

したがき

したがき [0] 【下書き】 (名)スル
(1)清書する前に,準備のために書くこと。また,そのもの。
(2)文章などを試みに書くこと。また,その原稿。草稿。

したがき

したがき [0] 【下掻き】
⇒下染(シタゾ)め

したがき

したがき【下書き】
a draft.→英和
〜をする make a draft[rough copy] <of> ;draft.

したがさね

したがさね [3][0] 【下襲】
(1)束帯の,半臂(ハンピ)または袍(ホウ)の下に着用する衣服。後ろ身頃(ミゴロ)の裾が長く(裾(キヨ)),袍の下から出して引く。平安末期以後,裾は切り離されて別裾となった。「えび染めの御さしぬき,桜の―いと長う尻ひきて/源氏(行幸)」
(2)したぎ。肌着。[日葡]
下襲(1)[図]

したがって

したがって【従って】
accordingly;→英和
consequently;→英和
therefore;→英和
in consequence.…に〜 as;→英和
according to;in proportion to.年を取るに〜 as a person grows older.文明が進むに〜 with the progress of civilization.

したがって

したがって [0] 【従って】 (接続)
〔「したがひて」の転〕
前に述べたことからの必然的な結果として以下のことが起こることを表す。それゆえ。だから。その結果。「当方に過失はない。―,賠償などするつもりはない」

したがね

したがね [0] 【下金】
(1)下地に用いる金属。地金(ジガネ)。
(2)使い古した金属。古鉄(フルカネ)。

したがねや

したがねや [0] 【下金屋】
江戸時代,金銀の地金を売買する商人。

したがり

したがり [0] 【下刈(り)】 (名)スル
植え付けた苗木の生長の妨げになる雑草や低木を刈り取ること。夏期に一〜二回,数年間行う。中刈り。

したがる

したがる
wish[want,desire] <to do> ;→英和
be ready[eager,anxious] <to do> .

したがわ

したがわ [0] 【舌革】
靴の部分の名。つま先から履き口に向かって,ひもの下側を舌状に延びている革。

したき

したき [0] 【下木】
(1)林の下などに生えている低い木。
(2)〔多く「したぎ」という〕
庭園などで,背の高い樹木に対し,比較的背の低い樹木全般の呼称。

したきりすずめ

したきりすずめ [5] 【舌切り雀】
昔話の一。動物報恩譚。雀に糊(ノリ)をなめられた老婆が怒って,雀の舌を切って追い出す。心配した老爺が雀の宿を訪問して歓待され,宝の入った軽いつづらをもらって帰る。うらやんだ老婆が行って重いつづらをもらうが,開けてみると中から蛇・化け物などが出るというのが荒筋。明治時代に国定教科書に採用され一般化。古典では「宇治拾遺物語」にみえる。

したぎ

したぎ [0] 【下着】
(1)上着の下に着る衣服。特に,直接肌に着ける衣類。アンダー-ウエア。
(2)和服の重ね着で,内側に着る衣服。
→上着

したぎ

したぎ【下着】
an undergarment[undershirt];→英和
underwear;→英和
underclothes;→英和
lingerie (婦人用).→英和

したぎき

したぎき [0] 【下聞き】
前もって聞いておくこと。

したぎゆ

したぎ・ゆ 【下消ゆ】 (動ヤ下二)
降り積もった雪の下の方が解ける。「憂き事のまだ白雪の―・えて降れどとまらぬ世の中はなぞ/宇津保(蔵開中)」

したく

したく【支度】
[用意]preparations;arrangements;an outfit (身支度).→英和
〜する prepare <for> ;→英和
make preparations[arrangements] <for> ;get <dinner> ready;dress oneself.〜が整っている.be all ready.‖支度金 a wedding allowance (結婚の);an outfitting allowance (出張旅行の).支度部屋 a dressing room.

したく

したく【私宅】
one's private house.

したく

したく [0] 【支度・仕度】 (名)スル
(1)準備すること。用意すること。「食事の―をする」
(2)外出などのために服装を整えること。身支度。「旅―」
(3)食事をすること。「これから精養軒で―をしようと/うづまき(敏)」
(4)あらかじめ見積もること。計算すること。「石つくりの御子は心の―ある人にて/竹取」

したく

したく [0] 【私宅】
官舎,公舎,社宅に対して,個人で持つ住宅。自分の家。自宅。

したくきん

したくきん [0] 【支度金】
準備や用意に必要な金。就職や嫁入りなどの準備に要する金。支度料。

したくさ

したくさ [0] 【下草】
(1)木陰に生えている草。特に,森林に群生している雑草。
(2)庭園などに用いるシダ類・シャガなどの背の低い植物の総称。
(3)日陰者のたとえ。「かかる―もたのもしくぞ思しなりぬる/源氏(玉鬘)」

したくさせん

したくさせん [0] 【下草銭】
江戸時代の雑税の一。領主の林(御林(オハヤシ))の雑草採取を許された者が納めた金銭。御林下草銭。下草永。したくさぜに。

したくちびる

したくちびる【下唇】
the lower lip.

したくちびる

したくちびる [4][3] 【下唇】
下側のくちびる。
⇔上唇(ウワクチビル)

したぐみ

したぐみ [0] 【下組(み)】
(1)建築などで,本組みの前の仮組み。
(2)心中にたくらむこと。用意。支度。「さしこめて守り戦ふべき―をしたりとも/竹取」

したぐら

したぐら [0] 【下鞍・韉】
馬具の一。和式の鞍で,鞍橋(クラボネ)の下に敷いて,馬の背を保護するもの。普通二枚を重ねて用い,上を切付(キツツケ),下を膚付(ハダツケ)と称する。中世以後は,全体を切付と称することがある。

したけんぶん

したけんぶん [3] 【下検分】 (名)スル
あらかじめ調べること。下見。「発掘予定地を―する」

したけんぶん

したけんぶん【下検分(をする)】
(make) a preliminary inspection.

したげいこ

したげいこ [3] 【下稽古】
本番の前に,あらかじめ練習をしておくこと。

したげいこ

したげいこ【下稽古】
preparation;→英和
a rehearsal (芝居の).→英和
〜する prepare;→英和
rehearse;→英和
have a rehearsal.

したげんこう

したげんこう [3] 【下原稿】
下書きの原稿。草稿。

したこがる

したこが・る 【下焦がる】 (動ラ下二)
表に出さないで心の中で思い焦がれる。「なにはめのすくもたく火の―・れ上はつれなきわが身なりけり/千載(恋一)」

したごい

したごい 【下恋】
表に出さないで心中ひそかに恋い慕うこと。「―に思ひうらぶれ/万葉 3978」

したごころ

したごころ [3] 【下心】
(1)心の底で,ひそかに考えていること。たくらみ。もくろみ。「妙に親切なのは何か―があるのだろう」
(2)本心。内心。真意。「我(ア)が―木の葉知るらむ/万葉 1304」
(3)漢字の脚の一。「忝」「恭」などの「�」,「念」「思」などの「心」の部分。

したごころ

したごころ【下心(がある)】
(have) a secret desire[wish,intention].

したごしらえ

したごしらえ [3] 【下拵え】 (名)スル
(1)本ごしらえの前に,準備をしておくこと。
(2)料理などで,あらかじめ材料に手を加えて準備しておくこと。「料理の―」

したごしらえ

したごしらえ【下拵え】
<make> preparations[preliminary arrangements].

したさき

したさき [0][4] 【舌先】
(1)舌の先。「―で味わう」
(2)口先。言葉。弁舌。「―が達者な人」

したさき

したさき【舌先】
the tip of the tongue.→英和
〜でごまかす explain away.

したさきさんずん

したさきさんずん [5] 【舌先三寸】
口先だけの巧みな弁舌。舌三寸。「―で言いくるめる」

したさく

したさく [0] 【下作】 (名)スル
「小作(コサク)」に同じ。「此藁葺(ワラブキ)は忠三郎とて―あてた小百姓/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」

したさんずん

したさんずん [3] 【舌三寸】
「舌先三寸(シタサキサンズン)」に同じ。「男も女もつつしむべきは―/浄瑠璃・嫗山姥」

したさんぶぎょう

したさんぶぎょう [5] 【下三奉行】
江戸時代,修営のことをつかさどった作事・普請・小普請の三奉行の総称。

したざや

したざや [0] 【下鞘】
ある銘柄の相場が他の同一業種銘柄の相場より安いこと。また,同一銘柄でありながら,他の取引所よりも,その相場が安いこと。
⇔上鞘(ウワザヤ)

したざわり

したざわり [3] 【舌触り】
(食べ物や飲み物などが)舌に触れたときの感じ。「とろけるような―」

したし

した・し 【親し】 (形シク)
⇒したしい

したしい

したしい【親しい】
〔形〕close;→英和
familiar;→英和
intimate;→英和
〔動〕be on good[friendly]terms <with> .親しく intimately;→英和
personally (自ら).→英和
親しくなる make friends <with> .親しく訪ねる make a personal call <on> .

したしい

したし・い [3] 【親しい】 (形)[文]シク した・し
(1)心が通じている。仲がよい。親密である。「―・い友人」「―・い関係」
(2)いつも接していて,なじみがある。「耳目に―・い」
(3)近い関係にある。血縁関係のない,近親の間柄をいう。「―・い縁者」「かやうに―・しくなつて候へば申す/平家 2」
(4)(身分の高い人が)直接行うさま。
→したしく
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

したしく

したしく [2][3] 【親しく】 (副)
〔形容詞「したしい」の連用形から〕
身分の高い人が,自分で直接行うさま。みずから。「―お手植えになった松」「―お言葉を賜る」

したしごと

したしごと [3] 【下仕事】
(1)ある仕事をするための下準備。下ごしらえ。
(2)「下請(シタウ)け」に同じ。

したしみ

したしみ【親しみ】
friendship;→英和
intimacy;→英和
affection (愛情).→英和
〜のある friendly;→英和
intimate;→英和
familiar.→英和
〜のない strange;→英和
unfriendly;→英和
unfamiliar.→英和

したしみ

したしみ [0][4] 【親しみ】
〔動詞「親しむ」の連用形から〕
(1)親しく思う気持ち。親近感。「―を抱く」「―がわく」「―を感じる」
(2)親しい友人。また,親族。「別当惟方は元来信頼卿の―にて/平治(上・古活字本)」

したしみぶかい

したしみぶか・い [6] 【親しみ深い】 (形)
親しさが感じられるようすである。「―・い態度」

したしむ

したし・む [3] 【親しむ】 (動マ五[四])
〔形容詞「親し」の動詞化〕
(1)相手と接する機会が多く,それを身近な存在だと感じる。「友と―・む」「市民の足として長年―・まれてきた路面電車」「人ト,人ニ,人ヲ―・ム/日葡」
(2)好んで継続的に接する。また,なじむ。「学生時代から―・んできたフランス文学」「自然に―・む」
[可能] したしめる
[慣用] 灯火―べし・筆硯(ヒツケン)に―・薬餌(ヤクジ)に―

したしむ

したしむ【親しむ】
become intimate <with> ;make friends <with> .自然と〜 be a lover of nature.読書に〜 read much.

したしょく

したしょく [0] 【下職】
〔「したじょく」とも〕
親方などの責任者の下で,仕事を手伝う職人。また,その仕事。

したしらべ

したしらべ【下調べ】
a preliminary inquiry; <make> preparation <for> (準備).→英和
〜する prepare <for one's lessons> (予習).→英和

したしらべ

したしらべ [3][0] 【下調べ】 (名)スル
(1)ある場所で物事をするにあたって,事前にその場所へ行って事情を調べておくこと。予備調査。「遠足に先立ち,現地へ―に行く」
(2)授業や発表のために必要な事柄を前もって調べておくこと。「英語の授業の―をしておく」

したじ

したじ [0] 【下地】
(1)物事が成立する土台となっているもの。物事の基礎。「―があるから上達も早い」「―ができていたとみえてすぐ酔いつぶれた」「其間に勉強して他(ホカ)の方面へ出る―を作らう/破戒(藤村)」
(2)加工・仕上げなどをする土台。特に,壁下地・塗り下地。
(3)生まれつきもっているもの。資質。天性。「賢き―無くして,俄に菩薩になり難かるべし/沙石 3」
(4)〔吸い物の土台の意〕
醤油。また,醤油を主にしただし汁やつけ汁。「割り―」
(5)ずっと前。もともと。以前から。副詞的にも用いる。「先づ―のが済みましてからの事/浮世草子・置土産 4」「今の分(ワケ)ある様子では―から懇(ネンゴロ)で/浮世草子・禁短気」
(6)一人前になる前の,教育・見習い期間中の者。「野郎の―/浮世草子・禁短気」「番頭―/黄表紙・通風伊勢物語」
(7)中世,公領や荘園で所当・年貢の収益を生みだす土地そのもの。これらの収益を上分(ジヨウブン)といったのに対する。田畑・山林・塩浜など。

したじ

したじ【下地】
(1)[基礎]groundwork;→英和
foundation;→英和
preparations (準備);grounding (素養);→英和
aptitude (素質).→英和
(2) soy (醤油).→英和

したじ=はすきなり御意(ギヨイ)はよし

――はすきなり御意(ギヨイ)はよし
もともと自分が好きであるところへもってきて,他人から好意をもって勧められることにいう。「お―,この上はともかくもと,娘と手をとり/浮世草子・御前義経記」

したじうま

したじうま [3] 【下地馬】
⇒物射馬(モノイウマ)

したじき

したじき [0] 【下敷(き)】
(1)物の下に敷くもの。「花瓶の―」
(2)物の下に敷かれること。「倒れた木の―になる」
(3)創作・学説などのもととなったもの。「今昔物語を―にした小説」
(4)紙に鉛筆などで書くとき,紙の下に入れる薄い板。また,習字などに用いる,字配りの目安を書いた敷物。

したじき

したじき【下敷】
a desk pad.〜になる be crushed[pressed,pinned] <under> .

したじころ

したじころ [3] 【下錏】
当世具足の兜(カブト)のうち,二重に錏があるものの下の方の錏。

したじし

したじし [3] 【下地師】
彫金の彫り下地を作ることを業とする者。

したじた

したじた [2] 【下下】
■一■ (名)
(1)上(カミ)に対して一般の人。身分の低い人々。下方(シタカタ)。しもじも。「―の難儀」
(2)部下の者ども。配下。「世間へ沙汰することなかれと,―の口を閉ぢて/浮世草子・永代蔵 1」
■二■ (副)
へりくだるさま。「何所までも悪丁寧に―と出て/南小泉村(青果)」

したじち

したじち [0] 【下質】
江戸時代,他人から抵当として預かった物品を,さらに抵当に入れること。又質。

したじちゅうぶん

したじちゅうぶん [4] 【下地中分】
鎌倉時代から南北朝時代にかけて行われた,荘園領主と地頭との間の年貢・所領争論に対する解決法の一。下地を二分し,互いの領有権を認めて侵犯しないようにした。地頭の荘園侵略に対抗する手段であったが,荘園制崩壊の一因ともなった。

したじっこ

したじっこ [0] 【下地っ子】
芸妓に仕立てるために養育して,遊芸などを習わせておく少女。「此頃目見えに来て居る―が/人情本・梅児誉美(初)」

したじまど

したじまど [4] 【下地窓・助枝窓】
壁を塗り残したように壁下地の木舞(コマイ)を見せた窓。茶室や数寄屋(スキヤ)風書院などに用いられる。塗りさし窓。塗り残し窓。
下地窓[図]

したじめ

したじめ [0] 【下締(め)】
「腰紐(ヒモ)」に同じ。

したじゅんび

したじゅんび【下準備する】
make preliminary arrangements <for> .

したじゅんび

したじゅんび [3] 【下準備】
前もってしておく準備。あらかじめする準備。

したすがた

したすがた [3] 【下姿】
冠も袍(ホウ)も着けない公家などの略装。

したすき

したすき [0] 【下梳き】
髪を結う準備に,よく髪をすいておくこと。また,それをする人。

したすずみ

したすずみ [3] 【下涼み】
木陰などで涼(リヨウ)をとること。

したすだれ

したすだれ [3] 【下簾】
牛車(ギツシヤ)の簾の内側に掛ける絹のとばり。長さ3メートルほど。二筋を並べ掛け,簾の下から外へ長く出して垂らす。少納言以上と女房の車に用いる。

したず

した・ず シタヅ 【滴づ】 (動ダ下二)
⇒したつ(滴)

したず

したず [0] 【下図】
下書きの図・絵。下絵。「―を書く」

したずり

したずり [0] 【下刷(り)】 (名)スル
組版・版木のでき上がったとき,試みに行う印刷。ためし刷り。

したそうだん

したそうだん【下相談をする】
have preliminary consultation[talks];arrange beforehand.

したそうだん

したそうだん [3] 【下相談】 (名)スル
相談の前にあらかじめしておく大体の打ち合わせ。下話。「会議の―をする」

したぞめ

したぞめ [0] 【下染(め)】 (名)スル
(1)二種以上の染料で染めるとき,初めの染料で染める工程。
→上掛け
(2)素性。「地体,だんなの―はの,重井筒屋といふ南の茶屋の弟で/浄瑠璃・重井筒(上)」
(3)「襯染(シンゼン)」に同じ。「彼(カノ)小説作り物語に比せば趣向の―に略(ホボ)類せり/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」

したぞり

したぞり [0] 【下剃り】 (名)スル
(1)ひげなどを本剃りする前に,あらかじめざっと剃ること。
(2)江戸時代,床屋の徒弟。

したたか

したたか【強か】
⇒沢山,ひどい(ひどく).

したたか

したたか [0][2] 【強か】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)強くて手ごわいさま。一筋縄ではいかないさま。「―なやつ」
(2)強そうなさま。いかめしいようす。「力が強く勇気があつて―な豪傑である/社会百面相(魯庵)」
(3)しっかりしているさま。確かなさま。「君達の御為はかばかしく―なる御後見,何にかはせさせ給はむ/源氏(帚木)」
(4)大げさなさま。はなはだしいさま。「いと―なるみづからの祝ひ事どもかな/源氏(初音)」
■二■ (副)
程度のはなはだしいさま。ひどく。「頭を―打った」「―に酔う」
[派生] ――さ(名)

したたかもの

したたかもの [0] 【強か者】
(1)こちらの思うようにたやすく扱えない人。一筋縄でいかない者。手ごわい者。「彼は見かけと違ってなかなかの―だ」
(2)力が強く,勇ましい者。剛の者。「上総守が童(ワラワ)次郎丸といふ―,おしならべひつくんで,どうどおつ/平家 4」

したたかもの

したたかもの【強か者】
an old hand;a rascal;→英和
a vicious woman (女).

したたまる

したたま・る 【認る】 (動ラ四)
以前の状態が改まり,新しくしっかりしたものになる。ととのう。「この殿御後見もし給はば,天下の政(マツリゴト)は―・りなむ/大鏡(道隆)」

したたむ

したた・む 【認む】 (動マ下二)
⇒したためる

したためる

したためる【認める】
write;→英和
put[set]down;draw up.

したためる

したた・める [4] 【認める】 (動マ下一)[文]マ下二 したた・む
(1)文章を書く。「毛筆で―・める」「紹介状を一筆(イツピツ)―・めてもらう」
(2)食事をする。「昼食を―・める」
(3)しかるべく処置する。処理する。「寺へものせしとき,取り乱しものども,つれづれなるままに,―・むれば/蜻蛉(上)」
(4)用意する。支度する。「弓の絃(ツル)・胡簶(ヤナグイ)の緒など皆―・めて夜明くるを待つに/今昔 5」
(5)治める。「天皇,世の中を―・めおはしましける時に/今昔 22」

したたらす

したたら・す [4] 【滴らす】 (動サ五[四])
したたるようにする。したたらせる。「額から汗を―・す」

したたらず

したたらず [3] 【舌足らず】 (名・形動)[文]ナリ
(1)舌がよく回らず,発音がはっきりしない・こと(さま)。「―でよく聞き取れない」
(2)言葉・表現などが不十分なこと。十分に言い表していないこと。また,そのさま。「―な文章」

したたり

したたり【滴り】
dripping;→英和
a drop.→英和

したたり

したたり [0] 【滴り・瀝り】
(1)したたること。また,そのもの。しずく。「汗の―」「蝋の―」
(2)崖(ガケ)などからにじみ出たり,苔類を伝わって落ちる点滴。[季]夏。《―のあまたの音の一つ澄む/大橋桜坡子》

したたり=積もりて淵(フチ)となる

――積もりて淵(フチ)となる
ごくわずかなものでも,多く集まれば,大きなものになる。塵(チリ)も積もれば山となる。

したたる

したたる【滴る】
drop;→英和
drip;→英和
trickle.→英和

したたる

したた・る [3] 【滴る】 (動ラ五[四])
〔近世初め頃まで「しただる」〕
(1)液体がしずくとなって落ちる。垂れる。「岩の割れ目から―・る水」「汗が―・り落ちる」
(2)みずみずしさなどがあふれるばかりである。「緑―・る若葉の候」
〔「滴(シタ)つ」に対する自動詞〕
[慣用] 水の―よう

したたるい

したたる・い [4] 【舌たるい】 (形)[文]ク したたる・し
〔近世以降の語〕
(1)物の言いようが甘えたようである。また,態度がべたべたしている。「益々寄添ひつつ,―・いまでに語(コトバ)を和げて/金色夜叉(紅葉)」
(2)物の言い方がくどくどしている。したるし。「―・い愚痴沢山な自惚やら楽屋落やら列べれば/社会百面相(魯庵)」

しただい

しただい [0] 【舌代】
〔口で言うべきところを代わりに文字で示した,の意〕
飲食店などで,客に示す挨拶(アイサツ)・値段表などの初めに記す語。口上。口上書き。ぜつだい。

しただしさんば

しただしさんば 【舌出し三番】
歌舞伎舞踊の一。長唄・清元。本名題「再春菘種蒔(マタクルハルスズナノタネマキ)」。二世桜田治助作詞。1812年江戸中村座初演。志賀山流の三番叟で復活した軽妙な踊り。舌出し三番叟。志賀山三番。種蒔三番。

しただみ

しただみ 【小羸子・細螺】
小さい巻貝の類の古名。今のコシタカガンガラやイシダタミにあたる。「―のい這ひもとほり撃ちてしやまむ/古事記(中)」

したって

したって (連語)
(「…にしたって」の形で)たとえ…でも。「やるに―たいしたことはできないよ」
→たって

したっぱ

したっぱ [0] 【下っ端】
地位の低い者。「―の社員」

したっぱ

したっぱ【下っ端】
[人]a petty official;a minor clerk;an underling.→英和

したっぱら

したっぱら [0] 【下っ腹】
「したはら」の促音添加。「―に力を入れる」

したつ

した・つ 【滴つ】 (動タ下二)
〔「したづ」とも〕
したたらせる。「今共に心の血(マコト)を―・つ/日本書紀(孝徳訓)」

したつ

した・つ 【仕立つ】
■一■ (動タ四)
着物を作る。仕立てる。「みな装束―・ちて/枕草子 90」
■二■ (動タ下二)
⇒したてる

したつ

したつ [0] 【四達】
(1)道路が四方に通ずること。四通。
(2)広く行き渡ること。

したつ

したつ [0] 【紫闥】
皇居の門。転じて,皇居をいう。

したつき

したつき 【舌つき】 (名・形動ナリ)
物の言い方がはっきりしないこと。またそのさま。舌たらず。「声(コワ)づかひの,さすがに―にて,うちざれむとは,なほ思へり/源氏(朝顔)」

したつくに

したつくに 【下つ国】
地下の世界。黄泉(ヨミ)の国。
⇔上(ウワ)つ国
「吾が名妋(ナセ)の命は,上つ国を知ろしめすべし,吾は―を知らさむ/祝詞(鎮火祭)」

したつけ

したつけ [0] 【下付け】
〔「したづけ」とも〕
(1)手紙で,先方に敬意を表すために署名の下に付ける言葉。上・再拝・九拝など。
(2)〔建〕 一番下に塗る漆喰(シツクイ)・塗料など。

したつづみ

したつづみ [3] 【舌鼓】
〔「したづつみ」とも〕
おいしい物を味わったときに鳴らす舌の音。

したつづみ

したつづみ【舌鼓を打つ】
smack one's lips;eat with much gusto (食べる).

したつづみ=を打つ

――を打・つ
(1)おいしい物を味わった満足感を舌を鳴らして表す。
(2)不愉快な気持ちを,舌を鳴らして表す。「さりとは憎い奴と―・つ所へ帰りぬ/浮世草子・新色五巻書」

したつゆ

したつゆ [0][3] 【下露】
下草に結んだ露。また,木の葉などから滴り落ちる露。
⇔上露(ウワツユ)
「―にぬれる」「―になびかましかば女郎花(オミナエシ)あらき風にはしをれざらまし/源氏(野分)」

したづかさ

したづかさ 【下司】
(1)地位の低い役人。げし。げす。「式部省の―/浄瑠璃・菅原」
(2)部下の役人。したやく。「此国の受領の―/読本・雨月(蛇性の婬)」

したづみ

したづみ【下積み】
the lower layer (荷物);people in the lowest social stratum (人).〜生活をする live in obscurity.

したづみ

したづみ [0] 【下積み】
(1)他の荷物の下に積むこと。また,他の物の下に積まれること。
⇔上積(ウワヅ)み
(2)人の下に使われていて目立たない地位にあること。能力などをふるう機会に恵まれないこと。また,その人。

したて

したて [0] 【下手】
〔「したで」とも〕
(1)下の方。下の方の場所。また,川下や風下。しもて。「丘の―に陣を取る」
(2)相撲で相手の差し手の下に差した組み手。また,その腕。
⇔上手(ウワテ)
(3)囲碁・将棋などで,棋力の劣る方の指し手。
⇔上手(ウワテ)
(4)学問・技芸・人格などが他の人より劣ること。
⇔上手(ウワテ)

したて

したて【仕立】
cut;→英和
tailoring.→英和
〜おろしの newly-made;brand-new.〜の良(悪)い be well-(ill-)cut.〜がじょうずだ be a good tailor.‖仕立賃 sewing charges.仕立屋 a tailor;a dressmaker (婦人物).

したて

したて [0] 【仕立て】
(1)作り上げること。特に,布地を裁断・縫製し,着物・洋服などを作ること。裁縫。また,衣服の作り方の工夫や技術・出来具合い。「―のよい着物」
(2)乗り物などを特別の用にあてるため,用意すること。「特別―の列車」「―の釣り舟」
(3)教え込むこと。養成。
(4)よそおうこと。身なり。「当世風の権妻―/当世書生気質(逍遥)」

したて=に∘出る

――に∘出る
相手に対して,へりくだった態度をとる。「―∘出ればつけ上がる」

したて=に付く

――に付・く
相手の下に立つ。他人の下に立つ。

したてあがり

したてあがり [4][0] 【仕立て上(が)り】
仕立てて出来上がること。特に,衣服が新調して間もないこと。「―の着物に手を通す」

したてあげる

したてあ・げる [5] 【仕立て上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 したてあ・ぐ
(1)作り上げる。「着物を―・げる」
(2)弟子などを育て上げる。「一人前の役者に―・げる」
(3)ある物事を素材として,何かを作り上げる。「事件を芝居に―・げる」

したておろし

したておろし [4][0] 【仕立て下(ろ)し】
新しく作った服。新調の衣服。

したてぎわ

したてぎわ [0] 【仕立て際】
仕立ての出来栄え。「恋の染め衣色知りの,―よき手ききなり/浄瑠璃・十二段長生島台」

したてけん

したてけん [3] 【仕立券】
洋服・ワイシャツなどの布地に添え,注文者の体に合わせて仕立てることを約束した券。

したてだしなげ

したてだしなげ [0] 【下手出し投げ】
相撲の決まり手の一。上手側のからだを開いて下手回しから投げを打つ技。

したてなおし

したてなおし [0][4] 【仕立て直し】
衣服などを解いて,別の物に作りかえること。また,そのもの。

したてなげ

したてなげ【下手投げ】
an underarm throw (相撲の);《野》an underhand throw.

したてなげ

したてなげ [0] 【下手投げ】
(1)相撲の決まり手の一。下手で相手のまわしを引いて投げる技。
(2)野球で,アンダー-スローのこと。

したてひねり

したてひねり [4] 【下手捻り】
相撲の決まり手の一。下手で相手のまわしを引いて差し手の側へひねり倒す技。

したてぶね

したてぶね [4] 【仕立船】
遊覧・釣りなどのために,特別にあつらえた船。

したてまわし

したてまわし [4] 【下手回し】
帆船を風上に向けて進めるときの操船法。ジグザグの針路を取って進めるとき,風を受ける側を変えるのに,船首を風下側に回すこと。

したてもの

したてもの [0] 【仕立物】
(1)縫い物。裁縫。また,縫い上がった衣服など。「―をする」
(2)樹木を刈り込みなどをして,自然に育った姿形から庭園用として整った姿形にしたもの。

したてや

したてや [0] 【仕立屋】
洋服などの仕立てを業とする家。また,その人。

したてる

した・てる [3] 【仕立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 した・つ
(1)作り上げる。特に,衣服を作る。他に依頼して作らせることにもいう。「背広を―・てる」「新に―・てし己が衣類/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
(2)技術などを身につけさせる。仕込む。養成する。「大工に―・てる」
(3)特別に用意する。特に,乗り物などを特別の用にあてるため,用意する。「使者を―・てる」「馬車を―・てる/社会百面相(魯庵)」
(4)もともとは違うものをそれらしく見えるようにする。「替え玉を―・てる」
(5)よそおう。飾りたてる。「つくろひ化粧じ,劣らじと―・てたる/紫式部日記」

したてる

したてる【仕立てる】
(1)[裁縫]tailor;→英和
make;→英和
have one's suit made (仕立てさせる).
(2)[養成]bring up;train.→英和
(3)[準備]prepare;→英和
get ready;make up.

したてるひめ

したてるひめ 【下照姫】
〔「したでるひめ」とも〕
記紀神話の神。大国主神(オオクニヌシノカミ)の娘。天稚彦(アメワカヒコ)の妻。高姫(タカヒメ)。和歌の祖神とされる。

したでる

したで・る 【下照る】 (動ラ四)
〔後世は「したてる」〕
花の色などでその木の下にあるものが照り輝く。「春の園紅にほふ桃の花―・る道に出で立つ娘子(オトメ)/万葉 4139」

したとりほうろく

したとりほうろく [5] 【下取り焙烙】
茶道で,炉の中をならすとき,熾炭(オコシズミ)を取り入れる焙烙。底取り焙烙。

したど

したど 【舌疾】 (形動ナリ)
早口なさま。舌速(シタバヤ)。「のたまふけはひの―にあはつけきを/源氏(賢木)」

したどい

したどい 【下問ひ・下訪ひ】
心中ひそかに異性を思うこと。「―に,わがとふ妹を/古事記(下)」

したどし

したど・し 【舌疾し】 (形ク)
物言いがはやい。早口だ。「小賽(シヨウサイ)小賽とこふ声ぞ,いと―・きや/源氏(常夏)」

したどり

したどり【下取り品】
a trade-in.〜してもらう trade in <one's old car for a new one> .

したどり

したどり [0] 【下取り】 (名)スル
売買のとき,買い手がすでに所有している古い品を売り手が引き取って,その評価額だけ新品の代金を割り引くこと。「車を―に出す」

したなが

したなが 【舌長】 (形動ナリ)
身のほどもわきまえず大きなことを言うさま。口はばったいさま。「やあ,畜生とは―な梅王/浄瑠璃・菅原」

したながあぶみ

したながあぶみ [5] 【舌長鐙】
鐙の一。足を乗せる所(舌)が長い鐙。
⇔舌短(シタミジカ)鐙
舌長鐙[図]

したながし

したなが・し 【舌長し】 (形ク)
はばからない言いぶりである。「身が生国は大日本風来とは―・し/浄瑠璃・国性爺合戦」

したなき

したなき 【下泣き】
〔「した」は心の意〕
心のうちで忍び泣くこと。「―に吾が泣く妻を昨夜(コゾ)こそは安く肌触れ/古事記(下)」

したなげし

したなげし [3] 【下長押】
敷居の下の長押。しもなげし。
⇔上(ウワ)長押

したなめずり

したなめずり [3][4] 【舌舐めずり】 (名)スル
(1)おいしい食物を前にしたり想像したときや食事の前後に,舌で唇をなめること。
(2)何かしようと獲物を待ち構えているようす。

したなめずり

したなめずり【舌舐りする】
lick one's lips.〜して食べる eat with much relish.

したならし

したならし [3] 【下慣らし】
準備のために慣らしておくこと。下稽古(ゲイコ)。

したに

したに [0] 【下荷】
下に積まれた荷物。
⇔上荷(ウワニ)

したに

したに [0] 【下煮】 (名)スル
料理で,火が通りにくい材料をあらかじめ煮ておくこと。

したぬい

したぬい [0] 【下縫い】 (名)スル
本式に縫う前に仮に縫うこと。仮縫い。

したぬき

したぬき 【下貫き】
(1)人を迷わして稼ぐこと。「こちの嚊は嘘つかぬ者とばかり心得て―喰るる人おほし/浮世草子・娘容気」
(2)賭博(トバク)で,いかさまをすること。「わごりよが親仁は村一番―の名人/浄瑠璃・嵯峨天皇」

したぬり

したぬり【下塗り(をする)】
(put) the undercoating;(give) the first coat.

したぬり

したぬり [0] 【下塗(り)】 (名)スル
建築・彫刻・工芸・絵画などの塗り重ねや塗装・壁塗りで,下地を塗ること。

したね

したね [0][2] 【下値】
(1)取引で,それまでよりも安い値段。
⇔上値(ウワネ)
(2)代金の一部に充当される下取りの値段。

したのおび

したのおび [4] 【下の帯】
⇒下帯(シタオビ)(2)

したのね

したのね [4] 【舌の根】
舌の付け根。
→舌の根の乾(カワ)かぬうち(「舌」の句項目)

したのはかま

したのはかま 【下の袴】
「したばかま(下袴){(2)}」に同じ。「狩衣の肩すこしおちたるに,―も着ず/宇治拾遺 1」

したはう

したは・う 【下延ふ】 (動ハ下二)
心の中で恋しく思う。「白玉の人のその名をなかなかに言(コト)を―・へ/万葉 1792」

したはら

したはら【下腹】
the belly;→英和
the abdomen.→英和

したはら

したはら [0] 【下腹】
〔「したばら」とも〕
(1)腹の下部。このかみ。ほがみ。したっぱら。
(2)馬のふとばら。

したはら=に毛がない

――に毛がない
〔老いた狼(オオカミ)の下腹には毛がないという言い伝えから〕
老獪(ロウカイ)な人のたとえにいう。

したはらまき

したはらまき [4][3] 【下腹巻】
直垂(ヒタタレ)・狩衣(カリギヌ)などの下に防具としてつける腹巻{(2)}。また,それを着けた装い。

したば

したば [0] 【下歯】
(1)下の歯茎(ハグキ)に生えた歯。
⇔上歯(ウワバ)
(2)〔近世語〕
下層階級で妻・女房をいう語。「年の数かさねて―といはるる女でも/人情本・梅美婦禰(初)」

したば

したば [0] 【下葉】
草木の下の方の葉。
⇔上葉(ウワバ)

したば

したば [0] 【下端】
物の下面。下の部分。「台鉋(ガンナ)の―」

したば=に付く

――に付・く
下手に出る。「此方(コツチ)から―・いてはばかりだのなんのとくどくいふやうだが/人情本・辰巳園(初)」

したばえ

したばえ [0] 【下生え】
木の下に生えている草や低木。下草。

したばえ

したばえ【下生え】
undergrowth;→英和
<米> underbrush.→英和

したばかま

したばかま [3] 【下袴】
(1)「肌袴(ハダバカマ)」に同じ。
(2)指貫(サシヌキ)・狩袴の下にはく袴。したのはかま。
→大口(オオクチ)袴
(3)江戸時代,町人の用いた丈が短く膝までしかない袴。
(4)ふんどし。
下袴(2)[図]

したばき

したばき [0] 【下穿き】
腰から下にはき,直接肌に着ける衣類。ショーツ・パンツの類。

したばき

したばき [0] 【下履(き)】
主に屋外ではく履物。
⇔上履(ウワバ)き

したばじょうぎ

したばじょうぎ [4] 【下端定規】
二枚一組の木製の直線定規。主として鉋(カンナ)の下端の平面や直線の検査に用いる。割定規。二葉定規。
下端定規[図]

したばたらき

したばたらき [3] 【下働き】
(1)他人の下で働くこと。目立たない雑務などをすること。また,その人。下回り。
(2)炊事・掃除などの雑事をすること。また,その人。下回り。

したばたらき

したばたらき【下働き】
<do> hackwork <for> (仕事);→英和
[人]an underworker;an assistant.→英和

したばなし

したばなし [3] 【下話】
「下相談」に同じ。

したばや

したばや 【舌速】 (形動ナリ)
物言いのはやいさま。口ばや。早口。舌疾(シタド)。「此の恨は尽きすまじ。尽きせじ晴れじ忘れじ止まじと,―に/浄瑠璃・用明天皇」

したばり

したばり [0] 【下張(り)】 (名)スル
襖(フスマ)・壁などの上張(ウワバ)りの仕上げをよくするため,下地に張る紙や布。また,それを張ること。
⇔上張り

したばん

したばん [0] 【下盤】
断層・鉱床・岩脈などの下側の岩盤。

したひげ

したひげ [0] 【下鬚】
(1)口の下に生えたひげ。
(2)罫線のロウソク足で,始値あるいは終値より下に出た線。売買の途中であった安値を示す。
⇔上髭(ウワヒゲ)

したひも

したひも [0][4] 【下紐】
〔上代は「したびも」〕
(1)装束の下,小袖の上に結ぶ帯。したおび。
(2)下裳(シタモ)または下袴(シタバカマ)の紐。「愛(ウルワ)しと思ひし思はば―に結ひ付け持ちて止まず偲(シノ)はせ/万葉 3766」

したひも=解(ト)く

――解(ト)・く
□一□〔「解く」は四段活用〕
下紐をほどく。女が男に身を任せることにいう。「我ならで―・くなあさがほの夕影またぬ花にはありとも/伊勢 37」
□二□〔「解く」は下二段活用〕
下紐がほどける。人に恋い慕われていると下紐が自然に解けるという俗信があった。「我妹子(ワギモコ)し我(ア)を偲ふらし草枕旅の丸寝に―・けぬ/万葉 3145」

したひもの

したひもの 【下紐の】 (枕詞)
同音と比喩性を利用して,「した」にかかる。「―下ゆ恋ふるに月そ経にける/万葉 3708」

したび

したび [0] 【下火】
(1)火の燃え方が弱まること。「火事が―になる」
(2)一時盛んだった物事が,盛りを過ぎて衰えてくること。「風邪の流行も―になった」
(3)茶道の炭手前(スミテマエ)で,あらかじめ風炉(フロ)や炉に入れておく種火(タネビ)。

したび

したび [0] 【下樋】
〔「したひ」とも〕
(1)地中にうずめた樋(トイ)。うずみひ。うめどい。
(2)琴の腹部。表と裏板との間の空洞の部分。

したび

したび【下火になる】
burn low (火事);[熱など]decline;→英和
go out of vogue (流行が).

したびえ

したびえ [0] 【下冷え】 (名)スル
体のしんまで冷え込むような感じのすること。そこびえ。「―する寒さ」

したびらめ

したびらめ【舌平目】
《魚》a sole.→英和

したびらめ

したびらめ [3] 【舌鮃・舌平目】
カレイ目ウシノシタ科とササウシノシタ科の海魚の総称。全長約10〜30センチメートル。体形は扁平で,牛の舌に似る。体色が赤いアカシタビラメや,黒いクロウシノシタなど日本近海に二八種がいる。大形のものはムニエルやバター焼きにして美味。本州中部以南の沿岸に分布。
→ウシノシタ
舌鮃[図]

したふ

した・ふ (動ハ四)
葉が赤く色づく。紅葉する。「秋山の―・へる妹/万葉 217」

したぶし

したぶし [0] 【下臥し】
(1)うつぶせになること。
(2)物の下にふすこと。「花の主と思し召さば,―に待ち給へ/謡曲・箙」

したぶり

したぶり 【舌風・舌振り】
(1)物の言い方。口のききよう。「―いと物さわやかなり/源氏(行幸)」
(2)「舌振(シタブ)るい」に同じ。「―ヲスル/日葡」

したぶるい

したぶるい 【舌振るひ】
驚き恐れて,舌を震わせること。舌振り。「東国の兵これを見て,―して進まざりければ/盛衰記 35」
→舌を振る

したへん

したへん [0] 【舌偏】
漢字の偏の一。「辞」「舐」などの「舌」。

したまえ

したまえ [0] 【下前】
着物の前を合わせたとき,内側になる側。下交(シタガ)い。下交え。
⇔上前(ウワマエ)

したまち

したまち [0] 【下町】
都市の市街地のうち,低地にある地区。主に商工業者などが多く住んでいる町。東京では東京湾側に近い下谷・浅草・神田・日本橋・深川などの地域をいう。
⇔山の手
「―育ちで威勢がよい」

したまち

したまち【下町】
Shitamachi;the lower part of a town.→英和

したまちことば

したまちことば [5] 【下町言葉】
下町の人々に用いられている言葉。主として,東京の下町で近世江戸語以降用いられてきた特有な言葉遣いをいう。江戸の町人・職人などの言葉の流れをひくもので,「ひ」を「し」と発音したり,連母音「アイ」を「エー」と発音したりするなどの特徴をもつ。
⇔山の手言葉

したまちふう

したまちふう [0] 【下町風】
下町の風俗・風習・気風。特に,東京の下町に残る,江戸時代の「いなせ」「いき」などの風をいう。

したまつ

したま・つ 【下待つ】 (動タ四)
〔「した」は心の意〕
内心ひそかに待ち受ける。心待ちにする。「又の日待てど文もおこせず。その夜―・ちけれど/大和 103」

したまぶた

したまぶた【下瞼】
the lower eyelid.

したまわり

したまわり [3][0] 【下回り】
(1)「下働(シタバタラ)き」に同じ。「―の作業者」
(2)歌舞伎などの芝居で,下級の役者。

したまわる

したまわる【下回る】
be lower[less]than;fall below.

したまわる

したまわ・る [4][3] 【下回る・下廻る】 (動ラ五[四])
ある目標や基準よりも数量が下になる。
⇔上回る
「学力が平均を―・る」「予想を―・る不成績」

したみ

したみ【下見】
a preliminary inspection (下検分).⇒下調べ.‖下見板 <米> clapboard.

したみ

したみ [0] 【下身】
魚をまないたに載せたとき,下になった側の身。
⇔上身(ウワミ)

したみ

したみ 【下見】 (名)スル
(1) [0]
ある事をする前に,あらかじめ見ておくこと。下検分。「試験場の―」
(2) [0]
書物にあらかじめ目を通しておくこと。下読み。「講義ノートを―する」
(3) [2]
家の外壁などに用いる横板張りで,板の端が少しずつ重なるように取り付けたもの。下見張り。
下見(3)[図]

したみ

したみ [0] 【湑み】
〔動詞「湑む」の連用形から〕
(1)水滴などのしたたり。
(2)「湑み酒」の略。「此一木の陰にて呑み懸け間もなき―露よりかろき事なれども/浮世草子・二十不孝 1」

したみいた

したみいた [4] 【下見板】
家の外側の下見に張る板。

したみざけ

したみざけ 【湑み酒】
升などからあふれてたまった酒。また,飲み残しの酒や燗(カン)冷ましをいう。したみ。「京屋で太々講があつて,一番好きな―/咄本・無事志有意」

したみじかあぶみ

したみじかあぶみ [6] 【舌短鐙】
鐙の一。足を乗せる所(舌)が短い鐙。
⇔舌長(シタナガ)鐙

したみず

したみず [0] 【下水】
(1)物の下を流れて行く水。内々に心に思うことのたとえにも用いる。下行く水。「汲みて知る人もあらなむ夏山の木の―は草がくれつつ/後拾遺(恋一)」
(2)漢字の脚の一。「泰」「暴」などの「氺」。

したみせ

したみせ [0] 【下店・下見世】
蔀(シトミ)の上部をつり上げ,下部を前に倒して店の縁側としたつくり。

したみち

したみち [0] 【下道】
山陰・木陰など,物の下にある道。

したむ

した・む [2] 【湑む・釃む】 (動マ五[四])
(1)水分が残らないように,しずくを垂らし切る。「煮汁を―・む」
(2)水分を布に吸い取らせる。「着る物にて残らず―・み/浮世草子・一代男 6」

したむき

したむき [0] 【下向き】
(1)下を向いていること。「―の姿勢」
(2)物事が衰え始めること。「商売が―になる」
(3)相場・物価が下がり始めること。「市場は―だ」
⇔上(ウワ)向き

したむき

したむき【下向きになる】
look down(ward);show a downward tendency (物価が).

したむく

したむ・く [3] 【下向く】 (動カ五[四])
(1)下方を向く。
(2)衰える。「家運が―・いてくる」
(3)相場・物価が下落に向かうこと。「ダウが―・く」
⇔上(ウワ)向く

しため

しため [0] 【下目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)視線を下に向けること。また,そのような目つき。
⇔上目
「―で見る」
(2)劣っている・こと(さま)。「己より―なる者には交らはず/仮名草子・浮世物語」

しため=に∘見る

――に∘見る
見下げる。軽んじる。下目に懸ける。「お吉は侮辱(サゲス)む様に―∘見て/くれの廿八日(魯庵)」

しためづかい

しためづかい [4] 【下目遣い・下目使い】
視線だけを下に向けて見ること。下目。

したも

したも 【下裳】
(1)奈良・平安時代,女性が,襲(カサネ)の裳をはくとき,下に着ける裳。
⇔上裳
(2)後世の湯巻き。

したもい

したもい 【下思ひ】
「したおもい(下思)」に同じ。「―に嘆かふ我が背/万葉 3973」

したもえ

したもえ [0] 【下萌え】
春になって,いつの間にか草の芽が生い出ること。また,その芽。草萌え。[季]春。《―や土の裂目の物の色/太祇》

したもえ

したもえ 【下燃え】
心の中で人知れず思い焦がれること。「蚊やり火のいつまでわが身―にせむ/古今(恋一)」

したもじり

したもじり [3] 【舌捩り】
言葉遊びの一。発音しづらい言葉を連ねて言わせるもの。「お綾(アヤ)や親にお謝り。お綾や親にお謝りとお言い」など。

したもゆ

したも・ゆ 【下燃ゆ】 (動ヤ下二)
人知れず思い焦がれる。「―・ゆる嘆きをだにも知らせばや/栄花(根合)」

したもゆ

したも・ゆ 【下萌ゆ】 (動ヤ下二)
土の中から芽が生い出る。「春日野の―・えわたる草の上に/新古今(春上)」

したや

したや 【下谷】
東京都台東区の地名。旧区名。各種の問屋が集中する。

したや

したや [0] 【下家・下屋】
(1)母屋(オモヤ)に付属する小さな家。
(2)階下・縁の下など家屋の下側。「二階の口よりさし覗けば,男は―に顔を出し/浄瑠璃・曾根崎心中」

したやいちばん

したやいちばん 【下谷一番】
〔江戸時代の手鞠唄(テマリウタ)「おらのねえさん三人ござる…いっちよいのは下谷にござる。下谷一番伊達者(ダテシヤ)でござる」による〕
華美な服装をする者。「―の貌して衣がへ/七番日記」

したやかた

したやかた [3] 【下屋形】
和船の,重層の屋形の最下層。

したやく

したやく [0] 【下役】
(1)役所・会社などで,自分の下にいる者。部下。
⇔上役(ウワヤク)
(2)地位の低い役人。下級の役人。

したやく

したやく【下役】
a subordinate (official).→英和
⇒下っ端.

したやく

したやく [0] 【下訳】
外国語を翻訳する際,推敲(スイコウ)のための草稿をつくること。

したやぐみ

したやぐみ 【下谷組】
江戸下谷根岸辺に住んだ,谷文晁・亀田鵬斎・酒井抱一・大田南畝・市河米庵ら文人・画人・書家らのグループ。

したやしき

したやしき [3] 【下屋敷】
⇒しもやしき(下屋敷)

したやすし

したやす・し 【下安し】 (形ク)
〔「した」は心の意〕
(多く打ち消しを伴う)心安い。安心だ。「居なほり給ふ程も,げにぞ―・からぬ/源氏(宿木)」

したやど

したやど 【下宿】
(1)大名行列の供の者などが逗留する本陣以外の宿。
(2)江戸時代,訴訟人が奉行所・代官所へ出頭するときの休息所。

したやみ

したやみ [0] 【下闇】
木が生い茂って日光が遮られるため,樹下がほの暗いこと。木下闇(コノシタヤミ)。[季]夏。《―や地虫ながらの蝉の声/嵐雪》

したよこめやく

したよこめやく [5] 【下横目役】
横目付(ヨコメツケ)を補佐する役。下横目。

したよみ

したよみ【下読み】
preparation;→英和
rehearsal (脚本の).→英和
〜する prepare <one's lessons> ;→英和
rehearse.→英和

したよみ

したよみ [0] 【下読み】 (名)スル
書物などをあらかじめ読んで調べておくこと。下見。

したより

したより [0] 【下撚り】
諸撚(モロヨ)り糸・双糸などを作るとき,初めに単糸にかける撚り。

したらば

したらば (接続)
〔動詞「す」の連用形に助動詞「たり」の未然形と助詞「ば」が付いたもの〕
それならば。では。「―,それで書きませ/狂言記・文山賊」

したり

したり [2] (感)
〔動詞「す」の連用形に,助動詞「たり」の付いた語〕
(1)事がうまく運んだ時に発する語。「馬ワ逃ゲノビ,ヤア―ヤトアザケッテイッタ/天草本伊曾保」「―,―,むむ,よう訳をおつしやつた/浄瑠璃・忠臣蔵」
(2)失敗した時に発する語。「ああ,― ―恨めしや/狂言・枕物狂」
(3)驚いた時などに発する語。「―百度参りとはきつい凝りやう/浄瑠璃・新版歌祭文」
→これはしたり

したりがお

したりがお【したり顔で】
proudly;→英和
with an air of triumph.

したりがお

したりがお [0] 【したり顔】 (名・形動)[文]ナリ
うまくやったといわんばかりの得意そうな顔つき。自慢げなさま。「―に言う」「―をする」

したりげ

したりげ [3] (形動)
得意そうなさま。「いかにも―な口ぶりで話す」

したり顔

したりがお [0] 【したり顔】 (名・形動)[文]ナリ
うまくやったといわんばかりの得意そうな顔つき。自慢げなさま。「―に言う」「―をする」

したり顔で

したりがお【したり顔で】
proudly;→英和
with an air of triumph.

したるし

したる・し (形ク)
(1)衣などがべたついている。「しづのめも大路井筒に夕すずみ―・きあさのころもすすぎて/夫木 36」
(2)ものの言い方が甘ったるい。舌たるい。「すこし―・き野郎をまねき/浮世草子・置土産 5」
(3)にぶい。のろのろしている。[日葡]

したわしい

したわしい【慕わしい】
〔形〕dear;→英和
beloved.→英和

したわしい

したわし・い シタハシイ [4] 【慕わしい】 (形)[文]シク したは・し
〔動詞「慕ふ」の形容詞形〕
心がひかれて,そばに近づきたくなる気持ちである。恋しい。したわしい。「―・く思っている人」「何事も古き世のみぞ―・しき/徒然 22」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

したん

したん [0] 【四端】
〔孟子(公孫丑上)〕
仁・義・礼・智の徳に達するための四つの糸口。惻隠(ソクイン)・羞悪(シユウオ)・辞譲・是非の四つの心の総称。孟子の性善説の根底を成す。

したん

したん【紫檀】
《植》a red sandalwood.

したん

したん [0] 【肢端】
手足の末端。

したん

したん [1][2] 【紫檀】
マメ科の常緑小高木。唐木の一。インド南部原産。高さ約10メートル。葉は羽状複葉。花は黄色の蝶形花。辺材は白色,心材は暗紫紅色で,質硬く,木目が美しいので,床柱や家具に用いる。熱帯各地に産する類似の材をも紫檀材と呼ぶことがある。朱檀(シユダン)。ローズウッド。

したんかい

したんかい [2] 【試胆会】
胆試(キモダメ)し。

したんぬり

したんぬり [0] 【紫檀塗(り)】
紫檀の木目に似せた漆塗り。

したんひだいしょう

したんひだいしょう [0] 【肢端肥大症】
⇒末端巨大症(マツタンキヨダイシヨウ)

しだ

しだ 【志田】
姓氏の一。

しだ

しだ [1] 【試打】 (名)スル
ためしに打ってみること。「新しいゴルフ-クラブを―する」

しだ

しだ 【志太】
姓氏の一。

しだ

しだ
…するとき。…する際。「遠しとふ故奈の白嶺に逢ほ―も逢はのへ―も汝にこそ寄され/万葉 3478」

しだ

しだ【羊歯】
《植》a fern.→英和

しだ

しだ [1] 【羊歯・歯朶】
(1)シダ植物の一綱。シダ植物の大半を占める。植物体の形は種々であるが,葉は大きく,縁または裏に胞子嚢(ノウ)をつける。ヘゴ・ウラジロ・ワラビ・シノブ・サンショウモなど世界に約九千種。花も種子もなく増殖するため,ヨーロッパでは古くから魔法の草とされ,常緑で茂ることから繁栄と長寿を願う正月の飾り物に使われる。大葉類。羊歯類。[季]新年。
→羊歯植物
(2)ウラジロの別名。
(3)家紋の一。{(2)}を図案化したもの。穂長(ホナガ)。

しだい

しだい [0] 【歯大】
「歯科大学」の略。

しだい

しだい 【次第】
■一■ [0] (名)
(1)順序。「式の―」「車の―定めにくければ/宇津保(楼上・上)」
(2)現在に至るまでに,物事がたどった道筋。事情。いきさつ。「事の―を話す」「かような―で面目ない」「事と―によっては一肌脱ごう」
(3)謡曲の詞章の名。七五・返句・七四,または七五の句から成り,多くは脇役の登場第一声として謡われ,役の意向や感慨を述べる。また,曲中で曲舞(クセマイ)や乱拍子の序歌として謡われることもある。
(4)順序を追ってすること。順序よく並べること。「仏名の所,大徳たち,―してひきゐて七八人参る/宇津保(嵯峨院)」
■二■ (接尾)
(1)名詞に付いて,その人の意向,またはその事物の事情いかんによるという意を表す。「どうするかはあなた―だ」「とかくこの世は金―」
(2)動詞の連用形に付いて,動作が行われるままにという意を表す。「成り行き―」「手当たり―に投げつける」
(3)動詞の連用形または動作性の名詞に付いて,その動作に続いてすぐにという意を表す。「満員になり―締め切る」「送金―現物を送る」

しだい

しだい【次第】
(1)[順序]order.→英和
(2)[事情]circumstances;the state of things.(3)[…すると直ぐに]as soon as…;directly….→英和
着き〜 as soon as a person arrives.申込み〜 on application.(4)[…によって決まる]君〜だ It's up to you <to do> .
それは事と〜によりけりだ That depends.

しだい

しだい [0] 【私大】
「私立大学」の略。

しだい

しだい [1][0] 【紙代】
新聞の購読料。

しだい

しだい 【進退】
〔「しんだい」の撥音「ん」の無表記〕
自由になること。「我が―にはかなふまじきなめり/落窪 1」

しだい

しだい [1][0] 【誌代】
雑誌の代金。

しだい

しだい [0] 【詩題】
(1)詩の題名。
(2)詩の題材。

しだい

しだい [1] 【四大】
(1)〔仏〕
 (ア)物質界を構成する四つの元素,すなわち地・水・火・風。四大種。四界。
 (イ)特に,人間の身体。地・水・火・風から構成されているからいう。
(2)「老子」にいう四つの大きなもの。道・天・地・王の総称。
(3)「四大天王」の略。「―のあらび/海潮音(敏)」

しだい

しだい [0] 【至大】 (名・形動)[文]ナリ
この上もなく大きいさま。
⇔至小
「―なる妨害を与ふ可し/経国美談(竜渓)」

しだい=空(クウ)に帰(キ)す

――空(クウ)に帰(キ)す
人の肉体が滅びる。死ぬ。

しだいおくり

しだいおくり 【次第送り】
物事が次々に順番に従って進んでいくこと。順おくり。「―の手代ぶんになつて/浮世草子・永代蔵 1」

しだいかい

しだいかい [2] 【四大海】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)の四方にあるといわれる大海。

しだいがき

しだいがき [0] 【次第書き】
順序・理由または由来を書いた文書。

しだいがみ

しだいがみ [0][2] 【次第紙】
密教の修法の順序を記すための厚手の紙。奈良県・和歌山県などで生産される。傘や帳簿用紙として用いられる。

しだいがら

しだいがら [0] 【次第柄】
成り行き。わけがら。仕儀(シギ)。「斯(コ)う��云ふ―だから助けて遣つて呉れぬかと/福翁自伝(諭吉)」

しだいきしょ

しだいきしょ [4][5] 【四大奇書】
中国の章回小説「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」の総称。もと元代の「水滸伝」「三国志演義」「西廂記」「琵琶記」をいった。

しだいこつじき

しだいこつじき [4] 【次第乞食】
〔仏〕 十二頭陀(ズダ)行の一。貧富・貴賤の区別なく,軒ごとに食を乞い歩くこと。しだいこじき。

しだいし

しだいし [2] 【四大師】
(1)平安朝の四人の大師。伝教大師(最澄)・弘法大師(空海)・慈覚大師(円仁)・智証大師(円珍)。
(2)天台宗の四人の大師。伝教大師・慈覚大師・智証大師・慈慧大師(良源)。

しだいし

しだいし [2] 【次第司】
中古,儀式・祭りなどの際,その順序や道中の行列のことなどをつかさどる役。

しだいしだいに

しだいしだいに [0] 【次第次第に】 (副)
状態が少しずつ時間の経過につれて変化していくさま。順々に。だんだんに。「―夜が明けていく」「船体は―沈み行き/浮城物語(竜渓)」

しだいしゅ

しだいしゅ [2] 【四大種】
⇒四大(1)
 (ア)

しだいしゅう

しだいしゅう [2] 【四大州・四大洲】
⇒四州(シシユウ)

しだいじ

しだいじ [2] 【四大寺】
古代に朝廷の祈願所であった四つの寺院。奈良時代には薬師寺・元興寺・興福寺・大安寺の称。平安時代には東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺の称。

しだいせつ

しだいせつ [2] 【四大節】
旧制度の四つの祭日。1927年(昭和2)制定。四方拝(一月一日)・紀元節(二月一一日)・天長節(四月二九日)・明治節(一一月三日)の総称。明治時代の天長節は一一月三日,大正時代は一〇月三一日。

しだいちょうじゃ

しだいちょうじゃ 【次第長者】
次第次第に財産をふやして金持ちになった人。次第分限(ブゲン)。「西国にならびなき―となりて/浮世草子・永代蔵 3」

しだいてんのう

しだいてんのう [6] 【四大天王】
⇒四天王(シテンノウ)(1)

しだいでし

しだいでし [2] 【四大弟子】
釈迦の弟子のうち,特にすぐれた四人。一般には舎利弗(シヤリホツ)(または迦旃延(カセンネン))・須菩提(シユボダイ)・目犍連(モクケンレン)・摩訶迦葉(マカカシヨウ)の四人。

しだいな

しだいな [2][3] 【次第名】
子供の出生順につける名前。太郎・次郎・三郎など。

しだいに

しだいに【次第に】
⇒段々.

しだいに

しだいに [0] 【次第に】 (副)
(1)時がたつにつれて。おいおいに。「―寒くなる」
(2)順を追って。順々に。「近江国より始めて,美濃・尾張の源氏共に―触れて行く程に/平家 4」

しだいふちょう

しだいふちょう [4] 【四大不調】
〔仏〕
〔人体を構成する四大が調和しない意〕
病気のこと。

しだいふどう

しだいふどう 【次第不同】
順序に一定の規準のないこと。順不同。「貴人の御意によりて仕る能は―なれば/花鏡」

しだいぶげん

しだいぶげん 【次第分限】
「次第長者(チヨウジヤ)」に同じ。
⇔俄(ニワカ)分限
「―となつて/浮世草子・二十不孝 3」

しだかざり

しだかざり [3] 【歯朶飾り】
新年にウラジロを注連縄(シメナワ)に挟んだりして飾ること。また,その飾り。

しだがわ

しだがわ [0] 【歯朶革】
染め革の一種。藍地にシダの葉の形を白く染め抜いたなめし革。品革(シナガワ)。

しだく

しだ・く [2] (動カ五[四])
〔古くは「したく」〕
(1)形を壊したり,状態を乱したりする。くだく。荒らす。「踏み―・く」「かみ―・く」
(2)乱れる。荒れる。「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな/堀河百首」

しだし

しだし [0] 【仕出し】
(1)注文により,料理・弁当を作って届けること。また,その料理。出前。
(2)演劇で,通行人・群衆など,ごく軽い役。また,その役で出演する下級の俳優。
(3)工夫や趣向をこらすこと。新案。「さもなき調度のたぐひ,是は―の風流なり/鶉衣」「大晦日(オオツゴモリ)の夜のお祖母(ババ)を返せは我等が―/浮世草子・胸算用 5」
(4)装いをこらすこと。おしゃれ。おめかし。「都の呉服店(ゴフクダナ)の奥さまといはるる程の人,みな遊女に取り違へる―なり/浮世草子・胸算用 2」
(5)財産を作り出すこと。「是らは近代の出来商人三十年此かたの―なり/浮世草子・永代蔵 6」

しだし

しだし【仕出しをする】
supply dishes to order.仕出し屋 a caterer (人);→英和
a caterer's (shop).

しだしべんとう

しだしべんとう [4] 【仕出し弁当】
料理屋・仕出し屋などに注文して作らせた弁当。

しだしや

しだしや [0] 【仕出し屋】
料理や弁当などの仕出しをする家。また,その人。

しだしょくぶつ

しだしょくぶつ [4] 【羊歯植物】
植物界の一門。コケ植物と種子植物の間に位置する。古生代,特に石炭紀に栄え化石として出土。世代交代を行う。無性世代は大形で茎・葉・根に分化するものが多く,減数分裂によって胞子をつくる。胞子は発芽してきわめて小形だが独立した前葉体をつくり,これにできた精虫と卵が受精して再び無性世代となる。世界に約一万種あり,マツバラン・ヒカゲノカズラ・トクサ・シダの四綱に大別。羊歯類。シダ。

しだす

しだ・す [2] 【仕出す・為出す】 (動サ五[四])
(1)物事をし始める。とりかかる。
(2)料理を作って注文先に届ける。仕出しをする。「料理は必ず青柳から―・した/渋江抽斎(鴎外)」
(3)作り出す。考え出す。創始する。「安部川紙子に縮緬(チリメン)を―・し/浮世草子・永代蔵 3」
(4)財産を作り上げる。かせぎだす。「多助が身代を―・しますには/塩原多助一代記(円朝)」
(5)やってのける。しでかす。「なぜかあの人はああいふ酷(ヒド)い事をしても―・したねえ/真景累ヶ淵(円朝)」

しだとし

しだとし 【志田順】
(1876-1936) 地球物理学者。千葉県生まれ。京大教授。地震波の P 波の初動分布の規則性,深発地震の存在を指摘。阿蘇火山観測所を開設。

しだやば

しだやば 【志太野坡】
(1662-1740) 江戸中期の俳人。姓は志田とも。越前国福井生まれ。江戸で越後屋両替店の番頭をしたが,のち大坂に移住。芭蕉に入門,「炭俵」の撰にかかわった。著「野坡吟艸」など。

しだら

しだら
〔「したら」とも〕
(1)手を打つこと。手拍子を取ること。「―打てと父が宣(ノタマ)へばくち侍(ハン)べり/建久年中行事」
(2)手拍子を取って歌う子供の遊戯。
〔嬉遊笑覧〕

しだら

しだら
(1)事のいきさつ。事情。「何とした―でいづ方へ立ち退きやる/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
(2)好ましくない状態。ひどい状況。「明け暮れの願ひ事叶はぬのみか此の―/浄瑠璃・生玉心中(中)」
(3)好ましくない行動。不行跡。「名山めが今の―どうも耐(コタ)へられぬ/歌舞伎・韓人漢文」

しだらうた

しだらうた [3] 【しだら歌】
〔手拍子を打って歌う歌の意〕
平安時代,しだらの神をまつる神事で歌われた歌。

しだらでん

しだらでん
大雨や大風の様子を形容する語。「用意に持つや袂(タモト)まで,鉄砲雨の―/浄瑠璃・忠臣蔵」

しだらない

しだらな・い [4] (形)[文]ク しだらな・し
〔近世以降の語〕
しまりがない。だらしない。「―・く睡入つた当番の看護婦/或る女(武郎)」

しだらのかみ

しだらのかみ 【しだらの神】
平安時代,民衆の信仰を集めた疫病の流行を防ぐ神。志多羅神。設楽神。

しだらの神

しだらのかみ 【しだらの神】
平安時代,民衆の信仰を集めた疫病の流行を防ぐ神。志多羅神。設楽神。

しだら歌

しだらうた [3] 【しだら歌】
〔手拍子を打って歌う歌の意〕
平安時代,しだらの神をまつる神事で歌われた歌。

しだり

しだり 【垂り】
〔四段動詞「しだる(垂)」の連用形から〕
たれ下がること。しだれ。

しだりお

しだりお 【垂り尾】
長くたれ下がっている尾。「あしひきの山鳥の尾の―の長々し夜をひとりかも寝む/万葉 2802」

しだりやなぎ

しだりやなぎ [4] 【垂り柳】
「しだれやなぎ(枝垂れ柳)」に同じ。「ももしきの大宮人のかづらける―は見れど飽かぬかも/万葉 1852」

しだりんざぶろう

しだりんざぶろう 【志田林三郎】
(1855-1892) 電気工学者。肥前(佐賀県)の生まれ。工部大学校教授。わが国初の工学博士の一人。電気学会創立の主唱者。電信事業の改良に努めたほか,電流自記機を発明。

しだる

しだ・る 【垂る】
■一■ (動ラ四)
下にたれさがる。「葉―・りて枝に垂れしけり/今昔 1」
■二■ (動ラ下二)
⇒しだれる

しだるい

しだるい [2] 【羊歯類】
⇒羊歯植物(シダシヨクブツ)

しだれ

しだれ [3] 【枝垂れ・垂れ】
〔下二段動詞「垂(シダ)る」の連用形から〕
たれ下がること。しだり。

しだれ

しだれ【枝垂柳】
a weeping willow.枝垂桜 a drooping cherry tree.

しだれうめ

しだれうめ [3] 【枝垂れ梅】
ウメの一品種。枝のたれ下がる梅。

しだれざくら

しだれざくら [4] 【枝垂れ桜】
バラ科の落葉高木。エドヒガンの一変種で,枝のたれ下がるもの。花は普通,淡紅白色五弁。糸桜。[季]春。

しだれひがん

しだれひがん [4] 【枝垂れ彼岸】
シダレザクラの異名。

しだれもも

しだれもも [3] 【枝垂れ桃】
モモの園芸品種。枝のたれ下がるもので,主として観賞用。シダリモモ。

しだれやなぎ

しだれやなぎ [4] 【枝垂れ柳】
ヤナギ科の落葉高木。中国原産。街路樹・庭園樹として広く植えられる。枝は細長く下垂し,広線形の葉を互生。雌雄異株。早春,黄緑色の花穂を葉腋につける。種子には白い綿毛がある。普通ヤナギというと本種をさす。糸柳。シダリヤナギ。

しだれる

しだれる【枝垂れる】
droop;→英和
hang down.

しだれる

しだ・れる [3] 【垂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しだ・る
〔四段動詞「しだる」の下二段化〕
長くたれ下がる。「柳の枝が―・れる」「山ふかみ岩に―・るる水溜めむ/山家(雑)」

しだん

しだん [0] 【詩壇】
詩作活動をしている人たちの社会。

しだん

しだん [0] 【試弾】 (名)スル
ためしにピアノなどを弾(ヒ)くこと。「―室」

しだん

しだん [1] 【師団】
(1)軍隊の編成単位の一。連隊あるいは旅団の上に位置して司令部をもち,独立して作戦行動に当たる。
(2)陸上自衛隊の部隊の一。司令部・連隊その他の直轄部隊から成り,方面隊に所属する。

しだん

しだん [0] 【指弾】 (名)スル
つまはじきすること。転じて,人を非難・排斥すること。「―を受ける」「偽善者を―する」

しだん

しだん【師団】
a division.→英和
師団長 a division(al) commander.

しだん

しだん [0][1] 【史談】
歴史についての話。史話。

しだん

しだん【詩壇】
poetical circles.

しち

しち (接頭)
形容詞・形容動詞に付いて,程度を強め,わずらわしくていやだという気持ちを添える。「―くどい」「―面倒なことを言う」

しち

しち【質】
(a) pawn;→英和
(a) pledge.→英和
〜が流れる be forfeited.〜に入れる (put in) pawn.〜を出す redeem a pawn.⇒質屋.

しち

しち [1][2] 【私地】
個人の土地。私有地。

しち

しち [1][2] 【至治】
世の中がいたってよく治まること。

しち

しち [2] 【七】
数の名。六より一つ多い数。な。なな。ななつ。
〔大字として「漆」の字を用いる〕

しち

しち [2] 【質】
(1)金を借りる代わりに,保証として相手に預ける品物。「―に入れる」
(2)約束を実行する保証として相手に預けておくもの。
(3)〔法〕 質権。または,質権の目的物たる質物のこと。
(4)人質(ヒトジチ)。「其子を―に出して野心の疑を散ず/太平記 9」

しち

しち [1][2] 【四知】
〔後漢書(楊震伝)〕
二人の間だけの秘密でも,天が知り,地が知り,自分が知り,相手が知っているから,いずれは他の知るところとなるということ。

しち

しち【死地におもむく】
go to certain destruction.〜を脱する have a narrow escape.

しち

しち【七】
seven.→英和
第〜(の) the seventh.→英和

しち

しち [1][2] 【詞致】
言葉のおもむき。文章のおもむき。

しち

しち [1][2] 【死地】
(1)生き延びられる見込みのない危険な場所。「―に赴く」「―を脱する」
(2)死ぬべき場所。死に場所。「―を求める」

しち

しち [1][2] 【四智】
〔仏〕
(1)唯識派に始まる概念で,仏の完成された悟りに備わる四つの智。万物の真理の姿を示す大円鏡智,自他が根本的に区別のない同一の存在であることを知る平等性智,教化の対象をよく知り,的確な説法を行う妙観察智(ミヨウカンザツチ),対象に適した変化(ヘンゲ)を示す成所作智(ジヨウシヨサチ)の総称。四智は,それぞれ八識の阿頼耶(アラヤ)識,末那識,意識,他の五識が真理に転換して生ずるとされる。
(2)四諦を悟る苦・集・滅・道の四智。羅漢の四智。

しち

しち [1][2] 【至知・至智】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく優れていること。また,そうした人やさま。「至愚(シグ)なる者も甚だ少なく,―なる者も甚だ稀なり/文明論之概略(諭吉)」

しち=に入れる

――に入・れる
質として預ける。質入れする。質に置く。

しち=に取る

――に取・る
質物として預かる。「時計を―・られて迯(ニゲ)るにも迯られず/当世書生気質(逍遥)」

しち=に置く

――に置・く
質としてあずける。

しち=に陥(オトシイ)れて後(ノチ)生(イ)く

――に陥(オトシイ)れて後(ノチ)生(イ)く
〔孫子(九地)〕
軍を絶体絶命の窮地に陥れ,決死の覚悟をもたせてから戦ってはじめて,活路を見いだすことができるということ。

しちいれ

しちいれ [0][4] 【質入れ】 (名)スル
借金の抵当として,品物を質屋に預けること。「時計を―する」

しちいれうらがき

しちいれうらがき [5] 【質入裏書】
指図証券に裏書人が被裏書人に対して質権を設定する旨を記載する裏書。小切手には認められない。

しちいれしょうけん

しちいれしょうけん [5] 【質入証券】
倉庫証券の一。寄託者の請求で預かり証券とともに発行され,寄託物の質入れに用いられる。

しちいん

しちいん [2] 【七音】
⇒七声(シチセイ)

しちうけ

しちうけ [0][4] 【質請け】 (名)スル
質入れした品物を請け出すこと。

しちおき

しちおき [0][4] 【質置き】
質に置くこと。

しちおん

しちおん [2] 【七音】
(1)音韻上の七つの声音。唇音・舌音・牙音・歯音・喉音・半舌音・半歯音。
(2)「七声(シチセイ)」に同じ。

しちかいき

しちかいき シチクワイ― [3] 【七回忌】
死後六年,死んだ日から数えて七回目の回忌。七年忌。七周忌。「―の法要」

しちかいき

しちかいき【七回忌】
the sixth anniversary of a person's death.

しちかいそう

しちかいそう [0] 【七階草】
クリンソウの異名。

しちかく

しちかく [2][0] 【七覚】
⇒七覚支(シチカクシ)

しちかくけい

しちかくけい【七角形】
a heptagon.→英和

しちかくし

しちかくし [3] 【七覚支】
〔仏〕 悟りを開くのを助ける七つの要件。正しい法を選びとる択法(チヤクホウ)覚支,正しい修行に励む精進覚支,真実を学ぶことを喜ぶ喜覚支,心身が軽やかで快い軽安(キヨウアン)覚支,対象にとらわれることのない捨覚支,心を集中させる定(ジヨウ)覚支,正しい心をしっかりと保つ念覚支をいう。七覚。七覚分。七菩提分。

しちかん

しちかん [0][2] 【七官】
1868年(明治元年閏(ウルウ)4月),七局を改称して設置した七つの中央官庁。議政官・神祇官・行政官・会計官・軍務官・外国官・刑法官をいう。

しちかんのん

しちかんのん [3] 【七観音】
〔仏〕
(1)人々を救済するため七種の姿をとって現れた観音。千手(センジユ)観音・馬頭観音・十一面観音・聖(シヨウ)観音・如意輪観音・准胝(ジユンデイ)観音・不空羂索(フクウケンジヤク)観音。
(2)京都の,革堂(コウドウ)・河崎・吉田寺・清水寺・六波羅蜜(ロクハラミツ)寺・六角堂・蓮華王院にある七つの観音。

しちがつ

しちがつ【七月】
July <Jul.> .→英和

しちがつ

しちがつ [4] 【七月】
一年の七番目の月。文月(フミヅキ)((フヅキ))。[季]夏。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

しちがつおうせい

しちがつおうせい 【七月王政】
七月革命で成立したフランスの立憲王政。1848年の二月革命で倒れた。

しちがつかくめい

しちがつかくめい 【七月革命】
1830年7月,パリ市民が起こしたブルボン復古王朝打倒の革命。シャルル一〇世の反動政治が終わり,大ブルジョア中心のルイ=フィリップによる立憲君主制(七月王政)が成立。

しちがはま

しちがはま 【七ヶ浜】
宮城県中部,宮城郡の町。松島湾の南をなす七ヶ浜半島を占める。

しちきおち

しちきおち 【七騎落】
能の一。四番目物。作者未詳。石橋山で敗れ,船で安房に落ちる頼朝主従は八人であったが,頼朝は,源氏には八騎は不吉という先例があるので,一人下ろせと土肥実平に命じる。実平は我が子遠平を陸に残すが,頼朝に心を寄せる敵方の和田義盛が遠平を助ける。

しちきょ

しちきょ [2] 【七去】
〔大戴礼(本命)〕
妻を離縁してよいとされた七つの理由。父母に従順でないこと,淫乱なこと,嫉妬すること,悪病のあること,子のないこと,おしゃべりなこと,盗みをすること。儒教の経典や中国・日本の令で認められていた。七出(シチシユツ)。

しちきょう

しちきょう [0][2] 【七竅】
人の顔にあいている七つの穴。各二つずつの目・耳・鼻の穴および口。七穴。七孔。

しちきょう

しちきょう [0][2] 【七教】
〔礼記(王制)〕
儒教でいう,人の守るべき七つの教え。父子・兄弟・夫婦・君臣・長幼・朋友・賓客に関する道義。

しちきょうおち

しちきょうおち シチキヤウ― 【七卿落ち】
1863年8月18日の政変で公武合体派に敗れて失脚した,尊攘急進派の公卿三条実美(サネトミ)・三条西季知(スエトモ)・四条隆謌(タカウタ)・東久世道禧(ミチトミ)・壬生基修(ミブモトナガ)・錦小路頼徳(ヨリノリ)・沢宣嘉(ノブヨシ)が,京都を脱出して長州藩へ逃れた事件。翌年,再挙を図って「蛤(ハマグリ)御門の変」が起こった。

しちく

しちく [0] 【紫竹】
クロチクの別名。

しちく

しちく [0] 【刺竹】
タケの一種。中国南部原産。沖縄・九州などで防風用に栽植され,高さ20メートルにもなる。よく分枝し,下方の小枝は退化して丈夫な刺(トゲ)になる。トゲダケ。

しちく

しちく [0] 【私蓄】
個人的に金銭などをたくわえること。「富豪を脅して其―を散ずるか/大塩平八郎(鴎外)」

しちく

しちく [0] 【糸竹】
〔「糸」は弦楽器,「竹」は管楽器〕
楽器。音楽。いとたけ。「―の道」「詩歌に巧みに―に妙なるは幽玄の道/徒然 122」

しちく

しちく [0] 【飼畜】 (名)スル
家畜を飼養すること。飼育。

しちくどい

しちくど・い [4] (形)
〔「しち」は接頭語。近世以降の語〕
非常にくどい。くどくどとわずらわしい。しつこい。「いつまでも―・く言うな」
[派生] ――さ(名)

しちぐさ

しちぐさ【質草】
an article for pawning.

しちぐさ

しちぐさ [0][2] 【質種・質草】
抵当として質におく品物。しちだね。

しちぐら

しちぐら [0] 【質倉・質蔵】
質物(シチモツ)を保管する倉。

しちけい

しちけい [0] 【七経】
中国の七種類の経書。易経・詩経・書経・礼記(ライキ)・楽記・春秋・論語,あるいは,易経・書経・詩経・周礼(シユライ)・儀礼(ギライ)・礼記・春秋など,いくつかの数え方がある。

しちけいやく

しちけいやく [3] 【質契約】
質権を設定する契約。
→質権

しちけん

しちけん [2] 【質権】
債権者が債権の担保として債務者から受け取り,弁済のない場合にはその物から優先弁済を受けることを内容とする担保物権。

しちけん

しちけん [0] 【七賢】
(1)〔論語(微子)〕
中国,周代の七人の賢人。伯夷(ハクイ)・叔斉・虞仲(グチユウ)・夷逸・朱張・柳下恵・少連の七人。
→七賢人
(2)竹林の七賢のこと。

しちけん

しちけん [2] 【質券】
質屋の預かり証。質札(シチフダ)。

しちけんしゃ

しちけんしゃ [3] 【質権者】
質権をもつ者。

しちけんじん

しちけんじん [3] 【七賢人】
紀元前六,七世紀頃のギリシャにおけるすぐれた思想家・為政者七人。諸説あるが,プラトンによれば,クレオブロス・ペリアンドロス・ピッタコス・ビアス・タレス・キロン・ソロンの七人。
→七賢

しちけんせっていしゃ

しちけんせっていしゃ [7] 【質権設定者】
質権を設定する人。普通は債務者。

しちげんきん

しちげんきん [0][3] 【七弦琴】
琴(キン)の俗称。

しちこうざん

しちこうざん [3] 【七高山】
近畿地方の七つの高い山。比叡山・比良山・伊吹山・愛宕(アタゴ)山・神峰山(カブセン)・金峰山(キンプセン)・葛城(カツラギ)山をいう。

しちこうそう

しちこうそう [3] 【七高僧】
釈迦以来,親鸞(シンラン)の開宗に至るまで,弥陀(ミダ)の他力本願を宣布し西方浄土への往生を勧めた七人の高僧。インドの竜樹・天親,中国の曇鸞(ドンラン)・道綽(ドウシヤク)・善導,日本の源信・源空。親鸞の選定という。七祖。

しちこんせん

しちこんせん [3] 【七金山】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り囲む七つの山。どれも光を発するので金山と呼ぶ。

しちこんのひきでもの

しちこんのひきでもの 【七献の引(き)出物】
室町時代頃に始まった武家饗宴の際の引き出物。初献に馬,二献に太刀,三献に鎧(ヨロイ)あるいは腹巻,四献に弓と征矢(ソヤ),五献に沓(クツ)と行縢(ムカバキ),六献に鞘巻(サヤマキ),七献に小袖を客に進呈したこと。式の引き出物。

しちごさん

しちごさん【七五三】
Celebration for Children of 3,5 and 7 Years of Age.

しちごさん

しちごさん [0][3] 【七五三】
(1)祝儀に使う数。一・三・五・七・九をめでたい数とし,その中をとったもの。
(2)「七五三の膳」の略。本膳七菜,二の膳五菜,三の膳三菜の宴。
(3)注連縄(シメナワ)の別名。
(4)男三歳と五歳,女三歳と七歳のときに子供の成長を祝う行事。一一月一五日にその年の子に晴れ着を着せ,神社・氏神などに詣(モウ)でる。七五三の祝い。[季]冬。《―妻も大人となりにけり/景山筍吉》

しちごちょう

しちごちょう [0] 【七五調】
(1)日本の詩歌・韻文などにおける音数律の一。七音節の句に五音節の句が続いたものを一単位としてこれを反復するもの。軽妙流麗な感じを与える調子で,今様歌(イマヨウウタ)・語り物・詩などに多く用いられた。
(2)短歌では第二,三句が密接に続いて三句で多少とも切れるもので,古今集以後発達した。
→五七調

しちごま

しちごま [2] 【質駒】
将棋で,いつでも取れる状態にある相手の駒。質。

しちごん

しちごん [0][2] 【七言】
一句が七文字から成っている漢詩の一体。七言詩。
→五言

しちごんこし

しちごんこし [5] 【七言古詩】
漢詩の一体。一句が七言から成る古詩。句数に制限はなく,韻律・平仄(ヒヨウソク)も比較的自由。漢代以降に発展した。七古。

しちごんぜっく

しちごんぜっく [5] 【七言絶句】
漢詩の一体。七言四句から成る定型詩で,唐代に完成された。七絶。
→絶句

しちごんはいりつ

しちごんはいりつ [5] 【七言排律】
漢詩の一体。七言律詩と区別して,一〇句以上のものをいう。
→排律

しちごんりっし

しちごんりっし [5] 【七言律詩】
漢詩の一体。七言八句から成る定型詩で,唐代に完成された。七言律。七律。
→律詩

しちごんりつ

しちごんりつ [3] 【七言律】
「七言律詩」の略。

しちさい

しちさい [0] 【七彩】
七色。また,美しいいろどり。

しちさん

しちさん [0] 【七三】
(1)長さ・量などを七対三の割合で分けること。「費用は―で負担する」
(2)髪を左右に七対三の割合に分けて筋を立てること。また,そのような髪形。「髪を―に分ける」
(3)歌舞伎の花道で,舞台へ三分(ブ),揚げ幕へ七分の所。役者が立ち止まって台詞(セリフ)を言ったり見得(ミエ)を切ったりする所。

しちさんおうどう

しちさんおうどう [5] 【七三黄銅】
銅七・亜鉛三の割合で作られた黄銅。展延性に富む。

しちざ

しちざ [2] 【七座】
鎌倉・室町時代,各地の市場に設けられた七つの専売店。絹座・炭座・米座・檜物(ヒモノ)座・千朶積(センダツミ)座・相物(アイモノ)座・馬商座。一説に,魚・米・器・塩・刀・衣・薬の専売店ともいう。

しちざい

しちざい [2] 【質材】
質物(シチモツ)。質草。

しちしちにち

しちしちにち [4] 【七七日】
人が死んでから四九日目。四十九日(シジユウクニチ)。なななぬか。「―の法要」

しちしとう

しちしとう [3] 【七支刀】
奈良県天理市石上(イソノカミ)神宮所蔵の古代の鉄剣。長さ75センチメートルで,刀身の左右に三本ずつの枝刀が出ている。刀身の両面に銘文があり,百済から日本に贈られたものであることがわかる。四世紀後半の作。ななつさやのたち。
七支刀[図]

しちしみん

しちしみん [1][1] 【私地私民】
私有地と私有民。土地や人民の私的所有が認められること。
⇔公地公民

しちしゃ

しちしゃ 【七社】
⇒山王七社(サンノウシチシヤ)

しちしゃく

しちしゃく [2] 【七尺】
一尺(約30.3センチメートル)の七倍。

しちしゃく=下がって師(シ)の影(カゲ)を踏(フ)まず

――下がって師(シ)の影(カゲ)を踏(フ)まず
⇒三尺(サンジヤク)去(サ)って師の影を踏まず

しちしゅ

しちしゅ [2] 【七衆】
〔仏〕 仏弟子を七種に分類したもの。比丘(ビク)・比丘尼・式叉摩那(シキサマナ)・沙弥(シヤミ)・沙弥尼・優婆塞(ウバソク)・優婆夷(ウバイ)をいう。道俗七衆。

しちしゅう

しちしゅう [2][0] 【七宗】
(1)仏教の七宗派。律宗・法相宗・三論宗・華厳宗・天台宗・真言宗・禅宗をいう。
(2)禅宗の七分派。曹洞宗・雲門宗・法眼(ホウゲン)宗・臨済宗・潙仰(イギヨウ)宗・楊岐(ヨウギ)宗・黄竜宗をいう。
→五家(ゴケ)七宗

しちしゅうき

しちしゅうき シチシウ― [3] 【七周忌】
⇒七回忌(シチカイキ)

しちしゅつ

しちしゅつ [0] 【七出】
⇒七去(シチキヨ)

しちしゅのふね

しちしゅのふね 【七種の船】
七夕(タナバタ)に,七種の供物(一説に,七草)を積んで供えた船。牽牛が織女を迎えに出る船という。ななくさのふね。

しちしゅふたおき

しちしゅふたおき [4] 【七種蓋置】
茶道で用いる七種類の蓋置。穂屋・五徳・一閑人・三つ人形・三つ葉・蟹(カニ)・栄螺(サザエ)の七種。

しちしょ

しちしょ [2] 【七書】
宋の朱服が古今の兵書の中から選んだ七種の兵書。孫子・呉子・司馬法・尉繚子(ウツリヨウシ)・三略・六韜(リクトウ)・李衛公問対をいう。武経七書。

しちしょ

しちしょ 【七所】
⇒山王七社(サンノウシチシヤ)

しちしょう

しちしょう [0][2] 【七生】
(1)〔仏教で,悟りの初段階である預流果(ヨルカ)を得た者は,人間界に七度生まれ変わる間に必ず涅槃(ネハン)に入るということから〕
七度生まれ変わること。また,永遠の意。しちせい。「世を忍ぶ身を隠匿呉(カクマイク)れたる志,―忘れられず/風流仏(露伴)」
(2)七代。「―にたたる」

しちしょうしちきん

しちしょうしちきん [6] 【七縦七擒】
諸葛孔明が敵将孟獲を七度擒(トリコ)にし七度縦(ハナ)った故事をいう語。

しちじしき

しちじしき [3] 【七事式】
五〜一〇人が一組になって行う遊戯的な茶の湯の式法。花月(カゲツ)・且座(サザ)・茶かぶき・一二三(イチニサン)・員茶(カズチヤ)・廻り炭・廻り花の七式。表千家七世如心斎と裏千家八世一灯とが制定したもの。

しちじゅう

しちじゅう [0] 【七重】
七つ重なっていること。また,そのもの。「―の塔」「―奏」

しちじゅう

しちじゅう【七十】
seventy.→英和
第〜(の) the seventieth.〜代の(人) (a person) in one's seventies;(a) septuagenarian.→英和

しちじゅう

しちじゅう [3] 【七十】
(1)一〇の七倍の数。ななじゅう。
(2)七〇歳。

しちじゅう=にして矩(ノリ)をこえず

――にして矩(ノリ)をこえず
〔論語(為政)〕
人間七〇歳ともなれば,心の欲するままに行動しても道理をはずれることはない。

しちじゅうごにち

しちじゅうごにち シチジフゴ― [5] 【七十五日】
(1)初物(ハツモノ)を食べると長生きするという日数。「なすびの初なりを,目籠に入れて売り来たるを,―の齢(ヨワイ),これ楽しみの/浮世草子・永代蔵 2」
(2)しばらくの間。そう長くない期間のたとえとしていう。「人のうわさも―」

しちじゅうにこう

しちじゅうにこう シチジフニ― [5] 【七十二候】
(1)二十四節気の各節気を,初候・二候・三候に三分したもの。
(2)俳諧で,七二句から成る連句の形式。

しちじゅうにんやくせいしょ

しちじゅうにんやくせいしょ シチジフニンヤク― 【七十人訳聖書】
〔七十二人の翻訳者が招集されて七十二日間で完成したとする伝承から〕
紀元前三〜二世紀に離散のユダヤ人のために各地でギリシャ語訳された旧約聖書。正典外の文書を含む,セプトゥアギンタ。略称,LXX。

しちじゅうほうじゅ

しちじゅうほうじゅ [5] 【七重宝樹】
〔仏〕 極楽にあるという七重に並んだ七種の宝樹。金樹・銀樹・瑠璃(ルリ)樹・玻璃(ハリ)樹・珊瑚(サンゴ)樹・瑪瑙(メノウ)樹・硨磲(シヤコ)樹。また,黄金の根・紫金(シゴン)の茎・白銀の枝・瑪瑙の条・珊瑚の葉・白玉の花・真珠の菓をもった七宝の宝樹ともいわれる。「鳧雁(フガン)鴛鴦(エンノウ)につばさをならべ,―の梢に翔(カケ)り/謡曲・初雪」

しちじゅん

しちじゅん [0] 【七旬】
(1)七〇歳。
(2)七〇日。

しちじょう

しちじょう [2] 【七条】
(1)七つのすじ。また,七つの箇条。
(2)七つの通り。また,基準となるところから七番目の通り。「京都の―大路」「北―通り」
(3)「七条の袈裟(ケサ)」の略。

しちじょう

しちじょう [2][0] 【七情】
(1)七種類の感情。「礼記(礼運)」では,喜・怒・哀・懼(ク)・愛・悪(オ)・欲,仏家では,喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲。
(2)漢方でいう,薬物の七つの作用。単行するもの,相須(マ)つもの,相使うもの,相畏(オソ)れるもの,相悪(ニク)むもの,相反するもの,相殺すものをいう。

しちじょういん

しちじょういん シチデウヰン 【七条院】
(1157-1228) 高倉天皇の後宮藤原殖子の院号。信隆の女。後鳥羽天皇の母。1190年,院号宣下。

しちじょうえ

しちじょうえ [3] 【七条衣】
七条の袈裟(ケサ)のこと。

しちじょうおおみやぶっしょ

しちじょうおおみやぶっしょ シチデウオホミヤ― 【七条大宮仏所】
平安時代の仏所。定朝(ジヨウチヨウ)の子と伝える覚助(カクジヨ)の次男院助(インジヨ)を祖とし,院覚・院尊らの名匠が出た。鎌倉時代以後は七条仏所におされて衰退。仏師名に院の字を付したところから院派とも呼ばれる。

しちじょうのけさ

しちじょうのけさ 【七条の袈裟】
三衣(サンエ)の一。仏事・法要の際に用いる華麗な袈裟。七条。七条衣。

しちじょうぶっしょ

しちじょうぶっしょ シチデウ― 【七条仏所】
定朝(ジヨウチヨウ)の子と伝えられる覚助(カクジヨ)を祖とする仏所。康慶・運慶・湛慶らが出て,鎌倉時代以後江戸時代に至るまで勢力をふるった。仏師名に慶の字を付したところから慶派とも呼ばれる。

しちせい

しちせい [0] 【七声】
中国・日本の音楽理論用語。音階や旋法の基本となる七つの音で,五声(五音(ゴイン))に二音を加えたもの。中国では五声に変徴(ヘンチ)と変宮(ヘンキユウ)の二音を加えて七声としたが,日本ではそれを「呂(リヨ)の七声」とし,ほかに律角(リツカク)と嬰羽(エイウ)の二音を加えた「律の七声」も想定された。七音。
→五音

しちせい

しちせい [0] 【七星】
中国の星学で,北斗七星のこと。貪狼(ドンロウ)星・巨文星・禄存星・文曲星・廉貞星・武曲星・破軍星の七つ。しちしょう。しっしょう。

しちせいが

しちせいが [3] 【七清華】
清華の家格である公家(クゲ)七家。
→清華家

しちせき

しちせき [2][0] 【七赤】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では金に属し,本位は兌(ダ)(西)とする。

しちせき

しちせき [2] 【七夕】
⇒たなばた(七夕)

しちぜつ

しちぜつ [0] 【七絶】
「七言絶句」の略。

しちそ

しちそ [2] 【七祖】
(1)七世の先祖。
(2)〔仏〕 一宗派の教えを次第に伝持した七人の祖師。
 (ア)中国浄土教で,慧遠(エオン)・善導・承遠・法照・少康・延寿・省常。蓮社の七祖。
 (イ)華厳宗で,馬鳴(メミヨウ)・竜樹・杜順・智儼(チゴン)・法蔵・澄観・宗密(シユウミツ)。
 (ウ)真言宗で,大日如来・金剛薩埵(コンゴウサツタ)・竜猛(リユウミヨウ)・竜智・金剛智・不空・慧果(ケイカ)。
 (エ)浄土真宗で,七高僧のこと。
→七高僧

しちそう

しちそう [0] 【七僧】
(1)七人の僧。
(2)〔仏〕 法会(ホウエ)における七種の役僧。講師(コウジ)・読師(トクシ)・呪願師(ジユガンシ)・三礼師(サンライシ)・唄師(バイシ)・散華師(サンゲシ)・堂達(ドウタツ)をいう。

しちそうおう

しちそうおう [1][2] 【四地相応】
⇒四神相応(シジンソウオウ)

しちたらじゅ

しちたらじゅ [3] 【七多羅樹】
〔多羅樹は,インド産の高さ20メートルを超す高木〕
多羅樹の高さを七倍したほどの高さ。物の高いことのたとえにいう。

しちだい

しちだい [0] 【七大】
〔仏〕 宇宙一切の万物・物質・精神を総括したもの。万物を生成する四つの元素,地大・水大・火大・風大の四大に空大・見大・識大を加えたもの。

しちだいしがく

しちだいしがく [5] 【七大私学】
平安初期に京都に興った七つの大学別曹。弘文院・勧学院・文章院・綜芸種智(シユゲイシユチ)院・学館院・淳和院・奨学院をいう。
→三院

しちだいじ

しちだいじ [3] 【七大寺】
⇒南都七大寺(ナントシチダイジ)

しちだね

しちだね [0][3] 【質種】
「質草(シチグサ)」に同じ。

しちだんのしゅほう

しちだんのしゅほう 【七壇の修法】
⇒七仏薬師法(シチブツヤクシホウ)

しちだんのそなえ

しちだんのそなえ 【七段の備え】
昔の陣立ての一。先頭・先(サキ)備え・脇備え・旗本・後(アト)備え・小荷駄奉行・遊軍の,七段に構えた陣。

しちち

しちち [2][0] 【質地】
⇒しっち(質地)

しちちこさく

しちちこさく [4] 【質地小作】
⇒しっちこさく(質地小作)

しちちん

しちちん 【七珍】
⇒しっちん(七珍)

しちてん

しちてん [2] 【質店】
「質屋(シチヤ)」に同じ。

しちてんはっき

しちてんはっき [5] 【七転八起・七顛八起】
「七転(ナナコロ)び八起(ヤオ)き」に同じ。

しちてんばっとう

しちてんばっとう [0] 【七転八倒・七顛八倒】 (名)スル
〔「しってんばっとう」とも〕
転んでは起き,起きては転ぶこと。苦しくて転げ回ること。「激痛のあまり―する」「―の苦しみ」

しちてんばっとう

しちてんばっとう【七転八倒する】
(roll and) writhe in agony.

しちとう

しちとう [0] 【七頭】
室町時代,三管領に次ぐ家格の七家。山名・京極・一色(イツシキ)・土岐(トキ)・赤松・上杉・伊勢をいう。

しちとう

しちとう [0] 【七等】
(1)七つの等級。また,七番目の等級。
(2)孫以下七代の卑属。孫・曾孫・玄孫・来孫・昆孫・仍孫(ジヨウソン)・雲孫の総称。
(3)すぐれた人の七つの階級。五人にすぐれた者を茂,十人にすぐれた者を選,百人にすぐれた者を俊,千人にすぐれた者を英,二千人にすぐれた者を賢,一万人にすぐれた者を傑,一億人にすぐれた者を聖という。

しちとう

しちとう [2] 【七島】
(1)列島をなす七つの島々。伊豆七島など。
(2)カヤツリグサ科の多年草。東南アジア原産。湿地に自生し,水田で栽培される。稈(カン)は高さ約1メートル,三角柱状で光沢がある。秋,頂に黄褐色の小穂を多数つける。主に薩南七島で,茎を裂いて編み七島表(オモテ)(琉球表)などを作る。シチトウイ。リュウキュウイ。

しちとうい

しちとうい [3] 【七島藺】
植物シチトウの別名。

しちとうおもて

しちとうおもて [5] 【七島表】
琉球(リユウキユウ)表の別名。

しちとうねつ

しちとうねつ [3] 【七島熱】
恙虫(ツツガムシ)病の一種。フトツツガムシが媒介。伊豆七島に多く,冬期に流行がある。従来の恙虫病に比べると症状は軽い。

しちとうむしろ

しちとうむしろ [5] 【七島筵】
植物シチトウで作った筵。

しちとく

しちとく [0] 【七徳】
(1)七つの徳。
(2)〔左氏伝(宣公十二年)〕
武の七つの徳。暴を禁じ,兵を治め,大を保ち,功を定め,民を安んじ,衆を和せしめ,財を豊かにする。
(3)「七徳の舞」の略。

しちとくのまい

しちとくのまい [0] 【七徳の舞】
〔唐の太宗の武の七徳を表したところから〕
秦王破陣楽(ジンノウハジンラク)の別名。

しちど

しちど [2] 【七度】
(1)七回。七たび。また,回数の多いこと。
(2)〔音〕 音程の一。短七度,長七度,短七度より半音狭い減七度がある。

しちどう

しちどう [2] 【七道】
⇒五畿七道(ゴキシチドウ)

しちどうがらん

しちどうがらん シチダウ― [5] 【七堂伽藍】
〔仏〕 寺の主要な七つの建物。一般には,塔・金堂(コンドウ)・講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂(ジキドウ)をいう。禅宗では,仏殿・法堂(ハツトウ)・僧堂・庫裡(クリ)・山門・東司(トウス)・浴室をいうことが多いが,必ずしも一定しない。

しちどやき

しちどやき [0] 【七度焼(き)】
幾度も焼き付けて精製した上等の鍍金(メツキ)。七度鍍金。

しちながれ

しちながれ [3] 【質流れ】
質屋から質物(シチモツ)を請け出す期限が切れて,質屋の所有となること。また,その質物。

しちながれちきんし

しちながれちきんし 【質流れ地禁止】
田畑永代売買禁止令下にあって,田畑屋敷の質入れが質流れすることで,事実上の耕地移動という事態が起こることを防ぐために,1721年,田畑の質流れを禁止したこと。

しちならべ

しちならべ [3] 【七並べ】
トランプの遊び方の一。全部のカードをすべて競技者に配り,まず七の札を置き,順次それに続く数のカードを置いていき,手持ちの札を早く置き終わった者を勝ちとする。

しちなん

しちなん [2][0] 【七難】
(1)〔仏〕 七種類の災難。特定の経典や仏・菩薩などによって避けることができるとされる。諸説あるが,「仁王経」では日月失度難・星宿失度難・災火難・雨水難・悪風難・亢陽(コウヨウ)難・悪賊難,「法華経」では火難・水難・羅刹(ラセツ)難・刀杖難・鬼難・枷鎖(カサ)難・怨賊(オンゾク)難をいう。
(2)多くの災難,または欠点。「色の白いは―隠す」

しちなんくやく

しちなんくやく [5] 【七難九厄】
七と九の年まわりは災厄がありがちだ,という俗信。

しちなんそくめつにち

しちなんそくめつにち [8] 【七難即滅日】
九星で,諸難の滅却するよい日,万事に用いて吉だという日。正月は巳,二月は午,三月は未,四月は申,五月は酉,六月は戌,七月は亥,八月は子,九月は丑,一〇月は寅,一一月は卯,一二月は辰の日をいう。

しちなんはっく

しちなんはっく [5] 【七難八苦】
七難と八苦。さまざまな苦難。「我に―を与えたまえ(=山中鹿之介ガ言ッタトイウ言葉)」

しちにん

しちにん [2] 【七人】
七名の人々。ななにん。

しちにん

しちにん [2][0] 【質人】
人質(ヒトジチ)。

しちにん=の子は生(ナ)すとも女に心許すな

――の子は生(ナ)すとも女に心許すな
〔詩経(邶風,凱風)〕
長い年月を連れ添い,子供が七人もできた妻でも心を許してはいけない。女には油断するな,というたとえ。

しちにんばり

しちにんばり [0] 【七人張(り)】
六人が弓をたわめて,他の一人がこれに弦を掛けるほどの強弓。

しちねん

しちねん [2] 【七年】
一年の七倍。ななねん。

しちねんき

しちねんき [3] 【七年忌】
⇒七回忌(シチカイキ)

しちねんせんそう

しちねんせんそう 【七年戦争】
1756年から63年まで,プロイセンのフリードリヒ大王とオーストリアのマリア=テレジアとの間で,シュレジエンの領有をめぐって始まった戦争。フランス・ロシアがオーストリア側,イギリスがプロイセン側についたが,海外植民地(インド・カナダ)でイギリスがフランスを破り,イギリス経済の世界的優位が確立した。

しちのじづくし

しちのじづくし [5] 【七の字尽(く)し】
「七」の字のつく言葉を多く連ねた祝言。また,それを書くこと。七〇歳の賀の祝いなどに行なった。

しちはいせん

しちはいせん [3] 【七俳仙】
松永貞徳門下の七人の俳人。野々口立圃(リユウホ)・松江重頼・山本西武(サイム)・鶏冠井令徳(カエデイリヨウトク)・安原貞室・北村季吟・高瀬梅盛をいう。

しちはかせじけん

しちはかせじけん 【七博士事件】
戸水寛人・金井延ら東大教授を中心とする七人の博士が,対露強硬外交を主張した事件。桂内閣を軟弱外交として批判,1903年(明治36)開戦の建白書を提出,「東京朝日新聞」に発表するなど積極的に行動し,日露開戦の火付け役となった。

しちばちをおく

しちばちをお・く 【質八を置く】 (連語)
〔質が「七」と同音であるので,「八」と続けてごろ遊びをしたもの〕
質入れする。「―・いて暮らしてゐる所だ/滑稽本・浮世風呂 2」

しちばり

しちばり [0]
裁縫で,裏のくけ糸が誤って表に出たもの。

しちばんにっき

しちばんにっき 【七番日記】
小林一茶の句日記。一冊。1810年正月から18年12月(一茶四八歳から五六歳)まで九年間の記録。生活も落ち着いた頃のもので,一茶調最盛期を代表する。

しちふくじん

しちふくじん【七福神】
the Seven Gods of Good Fortune.

しちふくじん

しちふくじん [4] 【七福神】
福徳をもたらす神として信仰される七体の神。七福神信仰が盛んになった近世中期以降は,恵比寿(蛭子)・大黒天・毘沙門天(ビシヤモンテン)・弁財天・布袋(ホテイ)・福禄寿・寿老人の七神をいう。それまでの仏教・民間信仰などで福神として信仰されていたものが,経典の「七難即滅,七福即生」や竹林の七賢などにならい,室町時代に「七」に整えられたもの。瑞祥(ズイシヨウ)の象徴として絵画・彫刻・芸能の題材とされる。
→宝船

しちふくじんもうで

しちふくじんもうで [7] 【七福神詣で】
新年に,七福神の社寺を巡拝して福徳を祈ること。近世盛んに行われた。七福神参り。七福詣で。[季]新年。

しちふだ

しちふだ【質札】
a pawn ticket.

しちふだ

しちふだ [2][0] 【質札】
質入れ品の預かり証。

しちぶ

しちぶ【七分(通り)】
seventy percent.‖七分袖 a three-quarter sleeve.

しちぶ

しちぶ [2] 【七分】
一〇分(ブン)の七。七割。また,一〇〇分の七。

しちぶがゆ

しちぶがゆ [0] 【七分粥】
米の七倍くらいの水を加えて炊いた粥。

しちぶきんつみたて

しちぶきんつみたて [6] 【七分金積立】
1791年,松平定信が発案した積立金制度。江戸の地主が負担する町入用(マチニユウヨウ)(町費)を倹約し,その倹約分の七割を町会所に積み立て,救貧基金として利殖運用したもの。維新後,新政府の東京市運営の財源として利用された。七分積立。

しちぶさんぶ

しちぶさんぶ [4] 【七分三分】
全体を七対三の比率に分けること。七三。「分け前は―だ」

しちぶしゅう

しちぶしゅう [3] 【七部集】
(1)「俳諧(芭蕉)七部集」の略称。
(2){(1)}にならって編まれた,俳諧撰集七部を集めたもの。「蕪村七部集」など。

しちぶそで

しちぶそで [3] 【七分袖】
丈が長袖の七分目ほどである袖。

しちぶつ

しちぶつ [0][2] 【七仏】
(1)「過去七仏」の略。
(2)「七仏薬師(ヤクシ)」の略。

しちぶつ=通戒(ツウカイ)の偈(ゲ)

――通戒(ツウカイ)の偈(ゲ)
過去七仏が教行の根本として示した「諸悪莫作(マクサ)。衆善奉行。自浄其意。是諸仏教(もろもろの悪はなすなかれ,もろもろの善は奉行せよ,自らその意を浄くする,これ諸仏の教えなり)」という偈。

しちぶつやくし

しちぶつやくし [5] 【七仏薬師】
(1)薬師如来が,衆生(シユジヨウ)を救うために姿を変えて現れるという七つの姿。
(2)京都およびその周辺の,七か所の薬師如来。観慶寺・護国寺・広隆寺・法雲寺・延暦寺・珍重寺・平等寺のものをいう。

しちぶつやくしほう

しちぶつやくしほう [7] 【七仏薬師法】
台密で重視される修法の一。七仏薬師を本尊として,「七仏薬師経」「薬師経」「薬師儀軌」を読んで,国家安穏・息災・安産などを祈る修法。七壇の修法。

しちぶづき

しちぶづき [0] 【七分搗き】
玄米をついて,外皮などを七割ほど取り去ること。また,その米。

しちへんけい

しちへんけい【七辺形】
a heptagon.→英和

しちへんげ

しちへんげ [3] 【七変化】
(1)変化舞踊の一。同じ俳優が次々と七役を早変わりして踊るもの。七化(ナナバ)け。ななへんげ。
→変化物
(2)アジサイの別名。[季]夏。
(3)ランタナの別名。

しちへんじん

しちへんじん 【七偏人】
滑稽本。五編一五巻。梅亭金鵞作。梅の本鶯斎画。1857〜63年刊。竹林の七賢人をもじって,七人の遊び仲間の滑稽ぶりを描く。「花暦八笑人」「和合人」の影響を受けた書。妙竹林話七偏人。

しちべん

しちべん [0][2] 【七弁】
太政官の弁官の総称。左右の大弁・中弁・少弁と,中弁・少弁のうちで権官に補せられた一人を合わせていう。

しちほう

しちほう [0] 【七宝】
〔仏〕 七つの宝物。経典によって説が分かれるが,「無量寿経」では,金・銀・瑠璃(ルリ)・玻璃(ハリ)・硨磲(シヤコ)・瑪瑙(メノウ)・珊瑚(サンゴ)をいう。「法華経」では,玻璃・珊瑚を除き真珠・玫瑰(マイカイ)を入れる。七珍。「恰も極楽浄土の―荘厳の有様も,かくやと覚ゆるばかりなり/太平記 8」
→しっぽう(七宝)

しちほうしょうごん

しちほうしょうごん [0][5] 【七宝荘厳】
七宝を用いて,仏像・仏堂を美しく飾ること。

しちほのさい

しちほのさい 【七歩の才】
〔魏の曹植(ソウシヨク)が兄丕(ヒ)の命によって,七歩歩む間に,詩を作ったという「世説新語」の故事から〕
作詩の才のすぐれて,しかも早いこと。

しちほんだて

しちほんだて [0] 【七本立て】
本膳料理で,七種の菜を供するもの。

しちほんやり

しちほんやり [3] 【七本槍】
昔,合戦のとき,槍で巧名を立てた七人の勇士。特に,賤ヶ岳の七本槍は有名。

しちぼうこう

しちぼうこう [3] 【質奉公】
江戸時代の人身担保の一。奉公人が,給金によって前借り金の利子を払ったり,前借り金の一部または全部を相殺したりすること。質券奉公。質物奉公。
→年季奉公

しちまいぎしょう

しちまいぎしょう [5] 【七枚起請】
熊野牛王(ゴオウ)の誓紙七枚に書いた起請文。また,七枚継ぎの誓紙に書いた起請文。

しちまん

しちまん [0] 【七慢】
〔仏〕
〔「慢」は慢心の意〕
おごりたかぶる煩悩を七種に分けたもの。慢・過慢・慢過慢・我慢・増上慢・下劣慢・邪慢の総称。

しちみ

しちみ [2] 【七味】
(1)七つのおいしい味。「―八珍」
(2)「七味唐辛子」の略。

しちみおんせん

しちみおんせん 【七味温泉】
長野県北東部,上高井郡高山村,千曲川支流の松川上流部にある硫化水素泉。付近に五色温泉・山田牧場がある。

しちみとうがらし

しちみとうがらし [6] 【七味唐辛子】
香辛料の一。唐辛子・胡麻・陳皮(チンピ)・罌粟(ケシ)・菜種・麻の実・山椒(サンシヨウ)などを砕いて混ぜたもの。七味。七色(ナナイロ)唐辛子。

しちみょうはったい

しちみょうはったい シチミヤウ― [0] 【七名八体】
各務支考(カガミシコウ)の説いた俳諧付合の方法論。七名は,前句へ付ける趣向の立て方で,有心(ウシン)・向付(ムカイヅケ)・起情・会釈(アシライ)・拍子・色立(イロダテ)・遁句(ニゲク)を,八体は,付句の句作の狙い所の分類で,其人(ソノヒト)・其場(ソノバ)・時節・時分・時宜・天相・観相・面影をいう。

しちむずかしい

しちむずかし・い [6][1] 【しち難しい】 (形)
〔「しち」は接頭語。近世以降の語〕
ごたごたとこみいって,難しい。非常に難しい。「―・い理屈を並べ立てる」
[派生] ――げ(形動)

しちめんざん

しちめんざん 【七面山】
山梨県南西部,身延(ミノブ)山地にある山。海抜1989メートル。日朗上人開山の日蓮宗の聖山。山頂近くには敬慎院がある。

しちめんちょう

しちめんちょう【七面鳥】
a turkey.→英和

しちめんちょう

しちめんちょう [0] 【七面鳥】
キジ目キジ科の鳥。北米の原産。頭から首にかけて皮膚が裸出し,頭部ではいぼ状,あごの下では肉塊状をなし,色が赤・青・紫などに変わるのでこの名がある。羽色は青銅色。肉質がよく,クリスマスや感謝祭の料理用に飼育。吐綬鶏(トジユケイ)。ターキー。

しちめんどう

しちめんどう [5] 【しち面倒】 (形動)
「面倒」を強めた語。非常に面倒なさま。「―な手続き」

しちめんどうくさい

しちめんどうくさ・い [8] 【しち面倒臭い】 (形)
〔「しち」は接頭語。近世以降の語〕
非常に面倒臭い。「―・い注文」

しちもくれん

しちもくれん (形動)
〔近世江戸語〕
こうるさいさま。「こういつちやあ―だけれど/滑稽本・浮世風呂(前)」

しちもつ

しちもつ [2][0] 【質物】
質におく品物。しちぐさ。

しちゃく

しちゃく【試着する】
try on <a coat> .‖試着室 a fitting room.

しちゃく

しちゃく [0] 【試着】 (名)スル
服などを買う前に,体に合うかどうか確かめるため着てみること。「スーツを―する」

しちや

しちや【質屋】
<frequent> a pawnshop;→英和
a pawnbroker (人).→英和

しちや

しちや [2] 【質屋】
物品を質として預かり,金銭を貸し,利子を得る職業。また,その店。江戸時代以降の庶民の金融機関。中世には土倉(ドソウ)と呼ばれた。質店(シチミセ)・(シチテン)。

しちや

しちや【七夜】
the seventh day of a newborn child.

しちや

しちや [3][2] 【七夜】
(1)七日目の夜。また,七日間の夜。
(2)子供が生まれて七日目の祝いの夜。お七夜。

しちやのいわい

しちやのいわい [2] 【七夜の祝(い)】
子供が生まれて,七日目の夜に行う祝儀。このとき命名するのをならわしとするほか,各地にいろいろな風習がある。うぶたちのいわい。名付け祝い。お七夜。

しちやまち

しちやまち [0] 【七夜待】
〔仏〕 密教で,毎月一七日夜から二三日までの七夜,千手観音・聖(シヨウ)観音・馬頭観音・十一面観音・准胝(ジユンデイ)観音・如意輪観音・勢至菩薩を順次に毎夜の本尊としてまつり,所願成就を祈ること。七夜待大事。ななよまち。

しちゅう

しちゅう【市中(に)】
(in) the city[town,streets].→英和
市中銀行 a city bank.

しちゅう

しちゅう【支柱】
a prop;→英和
a stay;→英和
a support.→英和

しちゅう

しちゅう [0] 【私注】
自分の施した注釈を,注釈者自身が謙遜していう語。注釈書の題名などに用いる。

しちゅう

しちゅう [0] 【至忠】
この上なく忠義なこと。「―至孝」

しちゅう

しちゅう [0][2] 【死中】
死を待つほかはない危険な境地。

しちゅう

しちゅう [0] 【四仲】
仲春・仲夏・仲秋・仲冬の総称。

しちゅう

しちゅう [0] 【司厨】
艦船で,炊事を担当する部署。「―員」

しちゅう

しちゅう [0] 【仔虫】
昆虫が孵化(フカ)して,まだ成虫に変態していないもの。幼虫。こむし。

しちゅう

しちゅう [0] 【支柱】
(1)物が倒れないようにささえている柱。つっかえ棒。
(2)中心になっている人。「一家の―を失う」

しちゅう

しちゅう [0] 【私鋳】 (名)スル
民間でひそかに貨幣を鋳造すること。

しちゅう

しちゅう [0][2] 【市中】
まちのなか。

しちゅう=に活(カツ)を求(モト)める

――に活(カツ)を求(モト)める
絶望的な状態にあって,切り抜けていく方法を探し求める。死中に生を求む。

しちゅうきんり

しちゅうきんり [4] 【市中金利】
公定歩合に対して,民間金融機関が立てるコール-レートや預金金利・貸出金利。

しちゅうぎんこう

しちゅうぎんこう [4] 【市中銀行】
中央銀行に対して,民間の銀行。狭義には全国の都市に支店をもつ都市銀行をさす。市銀。

しちゅうこん

しちゅうこん [2] 【支柱根】
気根の一種。茎の地上部から伸びて地中に入り,茎を支持する根。トウモロコシ・タコノキ・ヒルギなどにみられる。支柱気根。柱根。
支柱根[図]

しちゅうすいめい

しちゅうすいめい [0] 【四柱推命】
占いの一種。生まれた年・月・日・時の四本の柱をもとにその人の運命を占うもの。

しちゅうせん

しちゅうせん [0] 【私鋳銭】
政府法定の貨幣に対し,民間で鋳造した貨幣。特に,古代における皇朝十二銭以外の偽造貨幣をいうことが多い。
⇔官銭

しちゅうづくり

しちゅうづくり [4] 【四注造り】
(1)「寄棟(ヨセムネ)造り」に同じ。
(2)「方形(ホウギヨウ)造り」に同じ。

しちゆう

しちゆう [0] 【七雄】
(1)中国の戦国時代における,秦・楚・燕・斉・趙・魏(ギ)・韓の七強国。
(2)日本の戦国時代における,織田信長・毛利元就(モトナリ)・今川義元・武田信玄・上杉謙信・北条氏康・豊臣秀吉の七将。

しちょう

しちょう [0] 【試聴】 (名)スル
ためしにきくこと。「レコードを―する」「―室」

しちょう

しちょう [0] 【至重】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく,大事である・こと(さま)。「偕老同穴(カイロウドウケツ)は人倫の―なるものとして,既(スデ)に已(スデ)に其習慣を成し/福翁百話(諭吉)」

しちょう

しちょう [0] 【弛張】 (名)スル
(1)ゆるむことと,はること。
(2)寛大にすることと厳格にすること。

しちょう

しちょう [1][2] 【師長】
先生と目上の人。尊者。

しちょう

しちょう [1][0] 【市朝】
(1)市井と宮中。「栄花を旦夕にあらそひ,勢利を―にきほふ/平治(上・古活字本)」
(2)市中。巷間(コウカン)。「我首を刎(ハネ)て―に曝さるるか/太平記 28」

しちょう

しちょう [2][1] 【市長】
市の長。日本では二五歳以上の市民のうちから公選により選任され,任期は四年。

しちょう

しちょう シチヤウ [0] 【征】
囲碁で,当たりの連続で斜めに追いかけられると,行く手に味方の石がない限り,盤端で取られる石の形。
〔「翅鳥」「止長」「四丁」などとも書く〕

しちょう

しちょう [0][1] 【翅鳥】
(1)空を飛びかける鳥。飛鳥。「―の翔(カケ)り」
(2)「しちょう(征)」に同じ。

しちょう

しちょう【思潮】
the trend of thought.現代思潮 contemporary thought.

しちょう

しちょう 【使庁】
「検非違使(ケビイシ)庁」の略。「この法師をとらへて―へ出したりけり/徒然 162」

しちょう

しちょう [2][1] 【輜重】
〔「輜」は衣類をのせる車,「重」は荷をのせる車の意〕
(1)旅行者の荷物。
(2)旧陸軍で,前線に輸送・補給する食糧・被服・武器・弾薬などの軍需品の総称。「―隊」

しちょう

しちょう [2][1] 【市庁】
市役所。

しちょう

しちょう [0] 【鷙鳥】
〔「鷙」は猛鳥の意〕
鳥類・小獣を捕らえる猛禽。タカ類などの肉食鳥の類。鷙禽(シキン)。

しちょう

しちょう [0] 【仕丁】
⇒じちょう(仕丁)

しちょう

しちょう [0] 【思潮】
ある時代の思想の主な流れ。「時代―」「文芸―」

しちょう

しちょう [0] 【廝丁】
仕丁(ジチヨウ){(1)}のうち,煮炊きなどの用をした者。してい。

しちょう

しちょう【視聴を集める】
attract public attention.‖視聴者 a TV viewer;the TV audience (総称).視聴率 an audience rating.

しちょう

しちょう【支庁】
a branch administrative office.

しちょう

しちょう【試聴】
an audition.→英和
‖試聴室 an audition room.

しちょう

しちょう [0] 【視聴】 (名)スル
(1)見ることときくこと。「満天下の耳を聾(ロウ)し眼を盲し以て全く―する莫(ナカ)らしむ/社会百面相(魯庵)」
(2)人々の注意や注目。「―を集める」

しちょう

しちょう【市長】
a mayor.→英和
〜の任期 mayoralty.〜選挙 a mayoral(ty) election.

しちょう

しちょう【市庁】
a city hall;a municipal office.

しちょう

しちょう [2][1] 【支庁】
本庁の下にあって,本庁と分離して,所在地方の事務を取り扱う官庁。「網走―」「―管内」

しちょう

しちょう [0] 【詩調】
詩のもつ調子。詩としての調子。

しちょう

しちょう [0] 【紙帳】
紙で作った蚊帳(カヤ)。白い和紙をはぎ合わせて作る。主として江戸時代に用いられ,冬には防寒具としても用いた。

しちょうかく

しちょうかく [2] 【視聴覚】
視覚と聴覚。

しちょうかく

しちょうかく【視聴覚教育(教材)】
audio-visual education (aids).

しちょうかくきょういく

しちょうかくきょういく [6] 【視聴覚教育】
視覚と聴覚に訴える教育法。標本・スライド・映画・ラジオ・レコードなどに加えて,テレビ・ VTR ・オーバー-ヘッド-プロジェクターなどの機器を取り入れ,またティーチング-マシン・プログラム学習・ランゲージ-ラボラトリーの導入,コンピューターの利用など教育工学的な手段・方法を採用したもの。

しちょうげ

しちょうげ シチヤウ― [2] 【紫丁花】
アカネ科の落葉低木。暖地に自生し,また庭木や盆栽とする。高さ約60センチメートル。葉は広披針形。夏,枝頂や葉腋に紫色で上端の五裂する漏斗状の花を数個ずつつける。イワハギ。

しちょうしゃ

しちょうしゃ [2] 【視聴者】
ラジオ・テレビの受信者。聴視者。

しちょうそん

しちょうそん [2] 【市町村】
(1)市と町と村。
(2)地方自治法により一括して規定される地方団体。一定の区域と区域内の住民を基盤とし,一定の自治権をもつ。都道府県とともに,地方公共団体と呼ばれる。

しちょうそん

しちょうそん【市町村】
cities,towns and villages;municipalities.

しちょうそんぎかい

しちょうそんぎかい [6] 【市町村議会】
市町村の議決機関。市町村住民によって選出された議員をもって構成する,市町村の最高の意思決定機関。

しちょうそんくみあい

しちょうそんくみあい [6] 【市町村組合】
土木・衛生・教育その他事務の一部を共同して処理する目的で,市町村が組織する特別地方公共団体。地方自治法上,一部事務組合と呼ばれる。

しちょうそんじょうれい

しちょうそんじょうれい [6] 【市町村条例】
市町村が,その自治立法権に基づき,市町村議会の議決により制定する法規。
→条例

しちょうそんぜい

しちょうそんぜい [4] 【市町村税】
市町村が課税主体となる租税。普通税として市町村民税・固定資産税・市町村たばこ税など,目的税として入湯税・都市計画税などがある。市税。市民税。

しちょうそんちょう

しちょうそんちょう [4] 【市町村長】
市町村の長。市町村の最高執行機関であり,その代表者。二五歳以上の市町村民のうちから公選により選任される。任期は四年。

しちょうそんみんぜい

しちょうそんみんぜい [6] 【市町村民税】
市町村がその区域内に住所をもつ住民,または事務所・事業所をもつ法人に課する住民税。

しちょうねつ

しちょうねつ [2] 【弛張熱】
一日のうちの体温変動の差が摂氏一度を超えるというパターンを毎日繰り返す熱型。敗血症・腎盂炎などにみられる。

しちょうのわかれ

しちょうのわかれ シテウ― 【四鳥の別れ】
〔中国,桓山(カンザン)の鳥が四子を産んだが,成長して四海に飛び立つとき,母鳥が悲しんで鳴いたという「孔子家語」の故事から〕
親子の悲しい別れ。「鳥にあらざれども,―を悲しみ/保元(中)」

しちょうへい

しちょうへい [2] 【輜重兵】
旧陸軍の兵種の一。軍需品の補給,陸上輸送に当たった。

しちょうゆうずい

しちょうゆうずい シチヤウ― [4] 【四長雄蕊】
一花に六本の雄しべがあり,そのうち四本が長く,他の二本が短いもの。アブラナ科の花に特有。四強雄蕊。

しちょうゆそつ

しちょうゆそつ [4] 【輜重輸卒】
旧陸軍で,輜重兵の下で輜重の運搬に従事した兵卒。のち,輜重特務兵と改称された。

しちょうりつ

しちょうりつ [2] 【視聴率】
あるテレビ番組が,一定の地域でどのぐらい見られていたかを示す割合。ラジオの場合は聴取率という。パーセントで表す。

しちょく

しちょく【司直】
the judicial authorities.

しちょく

しちょく [0] 【司直】
法律によって事の曲直を裁く職にある人。裁判官。検察官を含めていうこともある。「―の手にゆだねる」

しちょっけい

しちょっけい [2] 【視直径】
天体の見かけの直径を角距離で表したもの。

しちよう

しちよう [0] 【七曜】
(1)一週七日の,日・月・火・水・木・金・土の各曜日。
(2)七つの星。日・月と木星・火星・土星・金星・水星の五星。
(3)家紋の一。中央の円の周りに六個の小円を配した紋。北斗七星をかたどったもの。
〔(2)が原義,(1)は(2)によって名づけたもの〕

しちよう

しちよう [0] 【七洋】
⇒七(ナナ)つの海(ウミ)

しちようせい

しちようせい [3] 【七曜星】
(1)「七曜{(2)}」に同じ。
(2)北斗七星。

しちようひょう

しちようひょう [0] 【七曜表】
カレンダー。

しちようれき

しちようれき [3] 【七曜暦】
日本で古く使われた暦の一。日・月・火・水・木・金・土の七曜を記した暦で,平安時代にはすでに使われていた。官用のもので民間では用いられていない。七曜の御暦(ゴリヤク)。

しちり

しちり [2] 【七里】
(1)一里の七倍の長さ。
(2)「七里飛脚(ビキヤク)」の略。

しちりがはま

しちりがはま 【七里ヶ浜】
鎌倉市南西部,稲村ヶ崎から小動ヶ崎(コユルギガサキ)に至る間の海浜。

しちりけっかい

しちりけっかい [2] 【七里結界】
(1)密教で,魔障を入れないように,七里四方に境界を設けること。
(2)人を忌みきらって近づけないこと。人を寄せつけないこと。

しちりけっぱい

しちりけっぱい [2] 【七里けっぱい】
「七里結界(シチリケツカイ){(2)}」に同じ。

しちりつ

しちりつ [2] 【七律】
「七言律詩」の略。

しちりつぎやど

しちりつぎやど [4] 【七里継(ぎ)宿】
江戸時代,尾張・紀伊の徳川家などの大名が東海道筋七里ごとに役所を置き,江戸と国元との急な連絡に備えたもの。七里役所。

しちりのわたし

しちりのわたし 【七里の渡し】
⇒宮(ミヤ)の渡し

しちりびきゃく

しちりびきゃく [4] 【七里飛脚】
七里継ぎ宿に待機し,急な使いを果たした中間(チユウゲン)。

しちりやくしょ

しちりやくしょ [4] 【七里役所】
⇒七里継(シチリツ)ぎ宿(ヤド)

しちりん

しちりん【七輪】
a clay charcoal (cooking) stove.

しちりん

しちりん [2] 【七輪・七厘】
〔ものを煮るのに炭の価が七厘ですむ,という意によるという〕
土製のこんろ。
七輪[図]

しちろうねずみ

しちろうねずみ シチラウ― [5] 【七郎鼠】
ドブネズミの異名。

しち難しい

しちむずかし・い [6][1] 【しち難しい】 (形)
〔「しち」は接頭語。近世以降の語〕
ごたごたとこみいって,難しい。非常に難しい。「―・い理屈を並べ立てる」
[派生] ――げ(形動)

しち面倒

しちめんどう [5] 【しち面倒】 (形動)
「面倒」を強めた語。非常に面倒なさま。「―な手続き」

しち面倒臭い

しちめんどうくさ・い [8] 【しち面倒臭い】 (形)
〔「しち」は接頭語。近世以降の語〕
非常に面倒臭い。「―・い注文」

しっ

しっ
しっしっ! (1)[静かに]Hush!/Silence! (2)[動物を追う時]Shoo!

しっ

しっ [1] (感)
(1)周囲の人に「静かに」という意を込めて言い掛ける語。
(2)寄ってくる動物を追い払おうとして発する語。しっしっ。しい。

しっ∘た

しっ∘た (連語)
〔尊敬の助動詞「しゃる」の連用形に完了の助動詞「た」の付いた「しゃった」の転。近世江戸語〕
四段活用の動詞の未然形に付いて,ごく軽い尊敬の意を表す。…なさった。
〔四段以外の活用の動詞には「さしった」が付く〕
「御先祖さまを大切にして,出入の者に目をかけてやら―∘たから,身体はよくなる筈/滑稽本・浮世風呂(前)」「なるほどおしゃかさまが法でも説か―∘たところらしいのう/西洋道中膝栗毛(魯文)」
→さしった

しっか

しっか【父母の膝下にある(を離れる)】
live under the (leave one's) parental roof.

しっか

しっか [1] 【室家】
(1)家。住居。
(2)家庭。うちわ。
(3)他人の妻を敬っていう語。内方。「北条殿―,牧御方/東鑑(寿永一)」

しっか

しっか [1] 【湿果】
⇒液果(エキカ)

しっか

しっか [1] 【膝下】
(1)ひざもと。
(2)親や庇護者のもと。「父母の―を離れる」
(3)手紙の脇付の一。父母などにあてる場合に用いる。

しっか

しっか [1] 【膝窩】
ひざの裏側にあるくぼみ。膝膕(シツカク)。ひかがみ。「―動脈」

しっか

しっか【失火】
an accidental fire.

しっか

しっか [0] 【失火】 (名)スル
過失から起こした火災。

しっかい

しっかい [3][0] 【悉皆】 (副)
(1)一つ残らず全部。ことごとく。「―調査」「不利な所は―取除いて/浮雲(四迷)」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。「一人歩行(アルキ)して来るなど―ためしのなき事なるに/十三夜(一葉)」
(3)まるで。まったく。「その恨めしさうな顔は―幽霊ぢや/狂言・木六駄(鷺流)」

しっかい

しっかい [0] 【執蓋】
儀式で,渡御(トギヨ)の際に蓋(キヌガサ)をさしかける役。

しっかいじょうぶつ

しっかいじょうぶつ [5] 【悉皆成仏】
〔「涅槃経」の言葉「草木国土悉皆成仏」の略〕
万物すべて仏になるということ。

しっかいや

しっかいや [0] 【悉皆屋】
江戸時代,大坂で注文を取り京都に送って衣服の染めや染め返しをさせることを職業とした者。

しっかく

しっかく [0] 【失格】 (名)スル
資格を失うこと。また,その任に適さないこと。「反則五回で―する」「議員―の醜行」

しっかく

しっかく【失格する】
be disqualified.失格者 a disqualified person.

しっかざい

しっかざい [3] 【失火罪】
過失により火災を起こし,建造物・艦船・鉱坑などを焼失させる罪。

しっかつ

しっかつ [0] 【失活】
(酵素や化学物質の)活性が失われること。

しっかと

しっかと [3] 【確と・聢と】 (副)
〔「しかと」の促音添加〕
しっかりと。「―手を握る」

しっかり

しっかり
〜(と)[堅く]firmly; <hold> fast;→英和
tightly;→英和
[みっしり] <work> hard;→英和
steadily;[はっきり]definitely;positively.→英和
〜した strong <character> ;→英和
solid <reason> ;→英和
firm <building> ;→英和
steady <gait> ;→英和
sound <judgment> .→英和
〜する become strong;[元気を出す]take courage;brace up.

しっかり

しっかり [3] 【確り・聢り】 (副)スル
(1)基礎や構成が堅固で,容易にぐらついたり崩れたりしないさま。「―(と)した造りの建物」「―(と)した研究」「財政的基盤が―(と)している」
(2)人の性質や考え方が堅実で危なげないさま。「若いのに―(と)している」
(3)頭脳や肉体が健全で機能をよく果たしているさま。「気を―(と)もて」「足腰もまだ―(と)している」
(4)動作・行為を着実・真剣に行うさま。「もっと―(と)歩け」「英語を―(と)勉強しておきなさい」
(5)固くくっついて離れないようにするさま。「手に―(と)握りしめる」
(6)〔経〕 相場に活気があり,上昇傾向であるさま。
(7)数量の多いさま。たくさん。「葛籠(ツヅラ)に―たまりました/滑稽本・浮世風呂 2」
(8)程度のはなはだしいさま。非常に。「あい,ゆふべは丁度九つさ。何でも―酔つて/滑稽本・浮世床(初)」

しっかりもの

しっかりもの [0][6] 【しっかり者】
(1)気丈な人。精神が堅固な人。「―の奥さん」
(2)倹約家。しまりや。しっかりや。

しっかり者

しっかりもの [0][6] 【しっかり者】
(1)気丈な人。精神が堅固な人。「―の奥さん」
(2)倹約家。しまりや。しっかりや。

しっかん

しっかん【疾患】
a disease;→英和
a complaint;→英和
a <chest> trouble.→英和

しっかん

しっかん [0] 【疾患】
病気。「呼吸器の―」

しっかん

しっかん [0] 【失陥】 (名)スル
城や土地を,攻め落とされて失うこと。

しっかんせつ

しっかんせつ【膝関節】
the knee joint.

しっき

しっき [0] 【漆器】
漆を塗った器物。塗り物。

しっき

しっき【湿気】
moisture;→英和
humidity.→英和
〜のある damp;→英和
moist.→英和
〜のない dry.→英和

しっき

しっき【漆器】
lacquer(ed) ware.

しっき

しっき [0] 【湿気】
しめりけ。しっけ。

しっきゃく

しっきゃく [0] 【失却】 (名)スル
失うこと。また,忘れること。「本意を―することあるぞ/中華若木詩抄」

しっきゃく

しっきゃく [0] 【失脚】 (名)スル
〔足を踏みはずす意〕
地位や立場を失うこと。「汚職が明るみに出て―する」「政敵の―を謀る」

しっきゃく

しっきゃく【失脚する】
lose one's position;be overthrown.

しっきゃくまけ

しっきゃくまけ 【失脚負け】
商売が費用倒れになること。「わき目から―の和中散/柳多留 3」

しっきゅう

しっきゅう [0] 【湿球】
湿球温度計の感温部のこと。

しっきゅうおんど

しっきゅうおんど [5] 【湿球温度】
湿球温度計が示す温度。

しっきゅうおんどけい

しっきゅうおんどけい [0] 【湿球温度計】
球部を水でぬらしたガーゼで包んで湿らせた温度計。乾湿球湿度計に用いられる。

しっきん

しっきん [0] 【失禁】 (名)スル
大小便が,自分の意志にかかわらずに排泄(ハイセツ)されること。おもらし。

しっきん

しっきん【失禁】
《医》incontinence.→英和

しっきんご

しっきんご [3] 【執金吾】
衛門府(エモンフ)の唐名。

しっく

しっく【疾駆する】
gallop.→英和

しっく

しっく [1] 【疾苦】 (名)スル
(1)悩み苦しむこと。「労役に―するの役夫に至ては/民約論(徳)」
(2)病気で苦しむこと。

しっく

しっく [1] 【疾駆】 (名)スル
車や馬を速く走らせること。

しっくい

しっくい【漆喰】
mortar;→英和
plaster.→英和
〜で塗る plaster.→英和

しっくい

しっくい [0] 【漆喰】
〔「石灰」の唐音。「漆喰」は当て字〕
消石灰にふのりや角叉(ツノマタ)などの粘着性物質と麻糸などの繊維を加え,水でよく練り合わせたもの。砂や粘土を加えることもある。壁や天井などを塗る。「―天井」

しっくり

しっくり
exactly; <fit> nicely;→英和
<suit> to a T.→英和
〜行く get on well <with> .

しっくり

しっくり [3] (副)スル
(1)物事や人の心が隔たりなく合うさま。ぴったり。「嫁と姑(シユウトメ)との間が―(と)いく」「その絵はこの部屋に―(と)しない」
(2)強く握るさま。きゅっと。「―と手を締めてあれば/狂言記・金岡」

しっけ

しっけ [0] 【湿気】
しめりけ。しっき。「―を嫌う」

しっけい

しっけい [3] 【失敬】
■一■ (名・形動)スル [文]ナリ
(1)人に対する礼儀や敬意に欠けること。無礼なこと。また,そのさま。失礼。「―なやつだ」「待たせて―した」
(2)人と別れること。主に年配の男性が親しい相手に対して用いる。「ここで―するよ」
(3)他人の物を許しを得ないで持ち去ること。「兄の本棚からちょっと―してきた」
■二■ (感)
人に謝ったり,別れを告げたりするときに発する語。男性が親しい相手に対して用いる。「―,―。出がけに客が来たもので遅れてしまった」「じゃあ,―」

しっけい

しっけい【失敬な】
rude;→英和
impolite;→英和
discourteous;→英和
impudent.→英和
⇒失礼.〜する say good-by;make away <with a thing> (盗む);Excuse me a moment (中座).→英和

しっけい

しっけい [0] 【失計】
方策や処置を誤ること。失策。

しっけいせんばん

しっけいせんばん [5][3][1] 【失敬千万】 (形動)
はなはだしく無礼であるさま。

しっけつ

しっけつ [0] 【失血】 (名)スル
〔医〕 生体が出血によってかなりの量の血液を失った状態。成人で,全血液の約二分の一以上を失うと死に至る。

しっける

しっ・ける [3] 【湿気る】 (動カ下一)
〔「しける」の転〕
しめりけを帯びる。しける。「せんべいが―・ける」

しっける

しっける【湿気る】
⇒湿気(しけ)る.

しっけん

しっけん シキ― [0] 【識見】
⇒しきけん(識見)

しっけん

しっけん [0] 【漆硯】
木で形づくり,微細な砂を混ぜた漆を塗って硯(スズリ)としたもの。軽いため旅行時に用いた。

しっけん

しっけん【識見】
⇒識見(しきけん).

しっけん

しっけん [0] 【失権】 (名)スル
権力や権利を失うこと。「党内闘争に破れて―する」

しっけん

しっけん [0] 【執権】
(1)政権を握ること。また,その人。
(2)鎌倉幕府の政所(マンドコロ)の長官。将軍を補佐し政務を統轄した最高の職。源実朝のときに北条時政が任ぜられ,以後,北条氏が世襲。
(3)室町幕府の管領(カンレイ)の別名。
→執権(2)[表]

しっけんとうしき

しっけんとうしき [5] 【失見当識】
現在の時間・場所,周囲の人・状況などが正しく認識できなくなること。意識障害や痴呆などで現れる。

しっけんやっかん

しっけんやっかん [5] 【失権約款】
債務不履行があれば,債権者の意思表示なしに当然に債務者が一定の権利を失う旨を定める約款。

しっこ

しっこ [1] 【疾呼】 (名)スル
あわただしく呼びたてること。「良心は―して渠(カレ)を責めぬ/義血侠血(鏡花)」

しっこ

しっこ [1]
小便をいう幼児語。おしっこ。しし。

しっこう

しっこう [0] 【失効】 (名)スル
効力を失うこと。
⇔発効
「期限切れで契約が―する」

しっこう

しっこう [0] 【失行】
誤ったおこない。道徳に欠けたおこない。

しっこう

しっこう [0] 【執行】 (名)スル
(1)実際にとりおこなうこと。「政務を―する」
(2)〔法〕
 (ア)法律・裁判・処分などの内容を具体化すること。
 (イ)「強制執行(キヨウセイシツコウ)」に同じ。
(3)〔仏〕「しゅぎょう(執行)」に同じ。

しっこう

しっこう [0] 【疾行】 (名)スル
はやく行くこと。はやく歩くこと。「路人の―するを見れば/佳人之奇遇(散士)」

しっこう

しっこう【失効】
lapse;→英和
invalidation.〜する lose effect;become void;lapse.

しっこう

しっこう [0] 【漆工】
漆で装飾加工したもの。また,それを作る職人。

しっこう

しっこう [0] 【膝行】 (名)スル
(おそれ敬う気持ちを表すため)神前や貴人の前で,ひざまずいて進退すること。

しっこう

しっこう【執行】
execution;→英和
enforcement;→英和
performance.→英和
〜する execute;→英和
perform;→英和
carry out;put into practice;[式など]celebrate;→英和
hold.→英和
〜猶予3年で with a stay of execution for three years.‖執行委員 an executive committeeman.執行委員会 an executive committee.執行部 executives.執行命令 an order of execution.執行猶予 <allow> a stay of execution; <be placed on> probation.

しっこう

しっこう [0] 【執綱】
(1)儀式で渡御の際,さしかけた蓋(キヌガサ)が傾かないように,蓋の両側にいて左右の綱をとる役。
(2)天台宗寺門派や浄土宗で,宗務をまとめる役。

しっこういいんかい

しっこういいんかい [6] 【執行委員会】
政党や団体で,その決議事項を執行する機関。所属下の専門部局を統括し,日常活動を指導する。

しっこういにん

しっこういにん [5] 【執行委任】
債権者による,執行官に対する強制執行の申し立て。

しっこうかん

しっこうかん [3] 【執行官】
執行官法に基づき,各地方裁判所に配置され,強制執行や訴訟上の文書の送達などの事務を行う裁判所職員。旧称,執達吏・執行吏。

しっこうきかん

しっこうきかん [6][5] 【執行機関】
(1)団体・法人・地方公共団体などで,議決機関により決定された事項を実行する任務を負う機関。労働組合の執行委員会,会社の代表取締役,地方公共団体の長および教育委員会などの各種委員会など。
⇔議決機関
(2)行政官庁の命により,実力をもって処分などを執行する機関。警察官,租税の徴収職員など。
(3)民事訴訟法上,債権者の申し立てによって強制執行を行う国家機関。執行官・執行裁判所・受訴裁判所の三種。

しっこうけん

しっこうけん [3] 【執行権】
具体的に法律を執行する国家の統治の権能。一般には,行政権と同義。行政権と司法権を併せていうこともある。

しっこうこうい

しっこうこうい [5] 【執行行為】
執行機関が債務者などに対し,一定の法律効果を発生させるために強制力を行使する行為。差し押さえ・換価処分など。

しっこうさいばんしょ

しっこうさいばんしょ [0][9] 【執行裁判所】
強制執行をなす機関としての裁判所。原則として,執行手続を行う地またはこれを行なった地を管轄する地方裁判所。

しっこうさんど

しっこうさんど [5] 【膝行三度】
膝行の作法。初めに左膝を,次に右膝を,最後に左膝を進めるもの。

しっこうしょう

しっこうしょう [0] 【失行症】
〔apraxia〕
運動麻痺や精神障害などがないにもかかわらず,単純な動作や目的をもった行為ができなくなる状態。大脳皮質の特定部の損傷により起こる。

しっこうしょうしょ

しっこうしょうしょ [5] 【執行証書】
公証人が作成する証書で,一定の金銭等の給付を目的とする請求権を表示し,かつ債務者が直ちに強制執行に服する旨を記載したもの。

しっこうしょぶん

しっこうしょぶん [5] 【執行処分】
強制執行の手続における個々の執行行為。強制処分。

しっこうていし

しっこうていし [0] 【執行停止】
行政法上,争訟の係属中,当事者の利益を保全するために,審査庁または裁判所が,一定の要件のもとに行政処分の執行などの停止をなすことのできる制度。

しっこうはんけつ

しっこうはんけつ [5] 【執行判決】
それ自体としては執行力が認められない外国判決および仲裁判断に対して,それらに執行力を与えるため強制執行ができる旨を宣言する判決。

しっこうばつ

しっこうばつ [3] 【執行罰】
行政法上の義務の履行を強制するために科される罰。強制罰。

しっこうぶ

しっこうぶ [3] 【執行部】
団体における決定の執行に責任をもつ機関。労働組合の執行委員会など。

しっこうぶん

しっこうぶん [3][0] 【執行文】
債務名義の執行力を公証する目的で,裁判所書記官が債務名義の末尾に付記する公証文言。

しっこうめいれい

しっこうめいれい [5] 【執行命令】
法律の規定を執行するために必要な細則を定めた命令。施行令・施行規則の類。

しっこうゆうよ

しっこうゆうよ [5] 【執行猶予】
懲役もしくは禁錮または罰金の刑の言い渡しを受けた者について,情状により一定期間刑の執行を猶予し,猶予期間を無事経過したときは刑を科さないこととする制度。

しっこうり

しっこうり [3] 【執行吏】
執行官の旧称。

しっこうりょく

しっこうりょく [3] 【執行力】
(1)判決に基づき強制執行できる効力。
(2)広く判決に確定された内容を実現できる効力。

しっこく

しっこく [0] 【桎梏】
〔手かせと足かせの意〕
行動・生活などの自由を厳しく束縛するもの。梏桎。「―を逃れる」「家庭が―となる」「武士道,校風…いろ��の道義的―で,圧迫された/あくび(潤一郎)」

しっこく

しっこく【桎梏(を脱す)】
(shake off) fetters;(throw off) the yoke.→英和

しっこく

しっこく【漆黒の】
jet-black <hair> ;pitch-black <night> .

しっこく

しっこく [0] 【漆黒】
漆のように黒く光沢のあること。また,その色。「―の髪」

しっこし

しっこし [0] 【尻腰】
〔「しりこし」の転〕
意気地や根気。

しっこし=のない

――のな・い
意気地がない。根気がない。「―・い奴(ヤツ)」

しっこへい

しっこへい [3] 【漆胡瓶】
漆塗りの胡瓶。正倉院に優品がある。

しっこんごう

しっこんごう 【執金剛】
⇒執金剛神(シユウコンゴウジン)

しっさく

しっさく [0] 【失策・失錯】 (名)スル
(1)やりそこなうこと。しくじり。「うっかり―してしまった」
(2)野球で,守備側の選手が,プレーのあやまりから攻撃側に一つ以上の塁を与えたとき記録されるもの。エラー。《失策》

しっさく

しっさく【失策】
a mistake;→英和
an error;→英和
a blunder.→英和
〜する make a mistake <in doing> ;commit an error[a blunder];err.→英和
‖大失策 a gross error;a serious blunder.

しっし

しっし [1][0] 【嫉視】 (名)スル
ねたみの気持ちで他人を見ること。うらやみねたむこと。「仲間の―を浴びる」

しっし

しっし [1][0] 【疾視】
憎しみの目で見ること。「彼は口を閉じて,貫一を―せり/金色夜叉(紅葉)」

しっしき

しっしき [0] 【湿式】
液体を用いる方式。
⇔乾式
「―複写機」

しっしきこうほう

しっしきこうほう [5] 【湿式工法】
〔wet construction〕
コンクリートや漆喰など,水を混ぜた材料が乾かないうちに使用して構造物をつくる方法。
→乾式工法

しっしきせいれん

しっしきせいれん [5] 【湿式製錬】
鉱石中の金属を酸やアルカリの溶液中に浸出させ,溶液を化学的に処理して目的の金属を取り出す方法。
⇔乾式製錬

しっしっ

しっしっ [1][1] (感)
(1)動物などを追い払ったり,牛や馬などを前へ進ませたりするときに発する語。
(2)騒がしいのを鎮めるときに発する語。しいっ。

しっしゃ

しっしゃ [0] 【膝射】
射撃で,片膝(ヒザ)を折り曲げ,そのかかとの上に尻をおろし,もう一方の膝を立てた射撃の姿勢。膝射ち。
→立射
→伏射

しっしゅつ

しっしゅつ [0] 【蟋蟀】
こおろぎ。

しっしょ

しっしょ [0] 【失書】
運動麻痺や視覚・知能の障害がないのに,文字や文章を正しく書けなくなる状態。多くは失語症や失行・視覚失認に伴って現れる。失書症。

しっしょう

しっしょう【失笑する】
burst out laughing.〜を買う raise a laugh.→英和

しっしょう

しっしょう [0] 【漆匠】
漆塗りの職人。塗師(ヌシ)。漆工。

しっしょう

しっしょう [0] 【湿生】
〔仏〕 四生の一。蚊・蛙(カエル)など,湿気の中から生まれるとされるもの。また,その生まれ方。

しっしょう

しっしょう [0] 【失笑】 (名)スル
おかしさをこらえることができず吹き出すこと。「思わず―した」

しっしょう=を買(カ)う

――を買(カ)・う
失笑の対象となる。失笑される。

しっしょうちょう

しっしょうちょう [3] 【失象徴】
言語活動や身ぶりといった象徴的行為を理解できない(失認),あるいは行為したりすることができない(失行)状態。

しっしょく

しっしょく【失職】
⇒失業.

しっしょく

しっしょく [0] 【失職】 (名)スル
職を失うこと。失業。

しっしん

しっしん【湿疹】
《医》eczema.→英和

しっしん

しっしん [0] 【湿疹】
皮膚の炎症性疾患。皮膚の表面に紅斑・丘疹・小水疱・膿疱などを生じる。感染しないが,痒(カユ)みを伴う。

しっしん

しっしん【失神】
trance (喪心);→英和
[気絶]a swoon;→英和
a faint.→英和
⇒気絶.

しっしん

しっしん [0] 【失神・失心】 (名)スル
意識を失うこと。「ショックで―する」

しっす

しっ・す 【執す】 (動サ変)
(1)深く心にかける。とらわれる。執着する。「偏(ヒトエ)に二乗の涅槃を―・するに似たり/栂尾明恵上人遺訓」
(2)尊重する。大切に扱う。「池の禅尼と申すは,清盛のためには継母にておはしませども,重く―・し給へば/平治(下・古活字本)」
(3)敬意を表する。「高尾さまのお通りと聞いて…鳴りを鎮めて―・しぬる/浮世草子・禁短気」
〔「しっ」は「執」の慣用音で,古くは「しふ」〕
→執(シユウ)する

しっすう

しっすう [3] 【湿数】
気温と露点温度との差。露点温度差。気温露点差。

しっする

しっ・する [3][0] 【叱する】 (動サ変)[文]サ変 しつ・す
(1)しかる。「これを嚇(オド)しこれを―・し,強(シイ)て誠実に移らしめんとして/学問ノススメ(諭吉)」
(2)舌打ちをする。

しっする

しっ・する [0][3] 【失する】 (動サ変)[文]サ変 しつ・す
(1)なくす。うしなう。「会う機会を―・する」
(2)野球などで,ボールをとりそこなう。「三塁手がボールを後ろへ―・する」
(3)(「…に失する」の形で)…でありすぎる。「遅きに―・する」
(4)なくなる。「驕れる者は―・し倹なる者は存す/太平記 11」

しっする

しっする【失する】
lose;→英和
miss <a chance> ;→英和
forget.→英和
寛大(遅き)に〜 be too generous (late).

しっせい

しっせい【執政】
administration;→英和
an administrator (人).→英和

しっせい

しっせい [0] 【湿生】
植物が湿潤な場所に生育すること。
⇔乾生

しっせい

しっせい [0] 【執政】
(1)政治を行うこと。また,その職。宰相など。
(2)摂政・関白の称。また,参議以上の人の称。
(3)江戸時代,老中,また家老の異名。

しっせい

しっせい【失政】
misgovernment;→英和
maladministration.→英和

しっせい

しっせい [0] 【湿性】
しめっている性質。また,しめりやすい性質。
⇔乾性

しっせい

しっせい【叱正】
⇒訂正.

しっせい

しっせい [0] 【叱正】
しかり,ただすこと。他人に詩文・論文などの訂正・添削を求めるときにへりくだっていう語。「よろしく御―を乞う」

しっせい

しっせい [0] 【叱声】
しかる声。しかる言葉。「―を放つ」

しっせい

しっせい [0] 【失政】
政治のやり方を誤ること。また,誤った政治。「―を批判する」

しっせい

しっせい【湿性の】
wet.→英和
湿性肋膜炎 wet pleurisy.

しっせいかん

しっせいかん [3] 【執政官】
⇒コンスル(1)

しっせいしょう

しっせいしょう [0] 【失声症】
〔aphonia〕
発声器官に異常がないにもかかわらず,声が出ない状態。声帯の炎症・腫瘍・反回神経麻痺・ヒステリーなどによる。失声。

しっせいしょくぶつ

しっせいしょくぶつ [6] 【湿生植物】
湿潤な水辺・湿原などに生育する植物群。ヨシ・イ・サワギキョウなど。

しっせいせいふ

しっせいせいふ [5] 【執政政府】
〔(フランス) Consulat〕
⇒統領政府(トウリヨウセイフ)

しっせいせき

しっせいせき [3] 【湿性咳】
痰を伴う咳。
⇔乾性咳

しっせいせんい

しっせいせんい [5] 【湿生遷移】
植物群落の遷移の一型。湖沼などが貧栄養の段階から次第に富栄養化し,湿地草原を経て陸化する過程をいう。陸化後は乾性遷移と同じ経過を経て陰樹林となる。
→乾生遷移

しっせいろくまくえん

しっせいろくまくえん [8][0] 【湿性肋膜炎】
胸膜腔(クウ)に滲出(シンシユツ)液がたまる胸膜炎。湿性胸膜炎。

しっせき

しっせき [0] 【失跡】 (名)スル
行方がわからなくなること。失踪。

しっせき

しっせき [0] 【叱責】 (名)スル
失策や怠慢などを叱りとがめること。「―を受ける」「強く―する」

しっせき

しっせき【叱責】
(a) reproof;→英和
a reproach.→英和
〜する reprove <a person> ;→英和
scold;→英和
take <a person> to task;reproach <a person with[for]> .

しっそ

しっそ [1] 【質素】 (名・形動)[文]ナリ
(1)贅沢(ゼイタク)でなく,つつましい・こと(さま)。「―な食べ物」「―に暮らす」
(2)虚飾のないさま。質朴(シツボク)。
[派生] ――さ(名)

しっそ

しっそ【質素な】
simple;→英和
plain;→英和
homely.→英和
〜な服装をする be plainly dressed.〜に暮らす live in a small way;live a simple life.

しっそう

しっそう [0] 【疾走】 (名)スル
きわめて速く走ること。「軽やかに―するスポーツ-カー」「全力―」

しっそう

しっそう【疾走する】
run fast[at full speed];dash.→英和

しっそう

しっそう [0] 【失踪】 (名)スル
行方がわからなくなること。また,姿をくらますこと。失跡。

しっそう

しっそう [0] 【湿瘡】
⇒疥癬(カイセン)

しっそう

しっそう【失踪する】
disappear;→英和
run away;abscond.→英和
‖失踪者 a missing person.失踪届 a report of a person's disappearance.

しっそう

しっそう [0] 【漆瘡】
うるしかぶれ。

しっそう

しっそう [0] 【執奏】 (名)スル
侍従などが取り次いで奏上すること。また,その人。伝奏。「残らず討ち取つたことを―して貰つた/阿部一族(鴎外)」

しっそうせんこく

しっそうせんこく [5] 【失踪宣告】
〔法〕 生死不明の状態が一定期間継続する場合,利害関係人の請求によって不在者を死亡したものとみなし,その者をめぐる法律関係を処理しようとする制度,および家庭裁判所によるその宣告。

しっそく

しっそく【失速】
a stall (飛行機の).→英和
〜する stall.

しっそく

しっそく [0] 【失速】 (名)スル
飛行機の翼がある迎え角を超えると,翼上面を流れていた空気流が渦を起こし揚力が失われること。ストール。「着陸しようとして―した」

しった

しった【叱咤する】
scold (しかる);→英和
encourage (激励する).→英和

しった

しった [1] 【叱咤・叱咜】 (名)スル
(1)大声で叱ること。「時に人を―することあるのみ/浮城物語(竜渓)」
(2)大声で励ますこと。

しった

しった 【悉達・悉多】
⇒悉達多(シツタルタ)

しったい

しったい [0] 【失対】
「失業対策」の略。「―事業」

しったい

しったい [0] 【失態・失体】
人の笑いものになるような失敗をすること。体面を失うこと。「―を演ずる」

しったい

しったい [0] 【膝退】
ひざまずいたまま,膝頭をつかって退くこと。
→膝行

しったい

しったい【失態】
a fault;→英和
a blunder;→英和
an error.→英和
〜を演じる mismanage;→英和
commit a blunder.

しったかぶり

しったかぶり [0] 【知ったか振り】
知りもしないことを,さも知っているかのように振る舞うこと。

しったかぶり

しったかぶり【知ったか振りをする】
pretend to know.〜をして knowingly.→英和

しったく

しったく [0] 【湿拓】
拓本をとる方法の一。石碑などに紙を当て水で湿らせてはりつけ,上から墨汁を含ませたたんぽで軽くたたいて文字や模様を写し取るもの。
⇔乾拓(カンタク)

しったげきれい

しったげきれい [1] 【叱咤激励】 (名)スル
大きな声で強く励ますこと。

しったつ

しったつ [0] 【執達】 (名)スル
上意を受けて下に通達すること。「者(テエレバ)院宣かくのごとし。仍(ヨツ)て―件(クダン)の如し/平家 10」

しったつじょう

しったつじょう [0][4] 【執達状】
〔文書の終わりに「執達如�件」とあることから〕
御教書(ミギヨウシヨ)のこと。

しったつり

しったつり [4][3] 【執達吏】
執行官の旧称。

しったぶり

しったぶり [0] 【知った振り】
「知ったか振り」に同じ。「―で講釈をしたもんだから/西洋道中膝栗毛(魯文)」

しったるた

しったるた 【悉達多】
〔梵 Siddhārtha すべて完成しているものの意〕
釈迦が出家前,太子だったときの名前。悉達(シツタ)。悉多。悉多太子。

しったん

しったん [0] 【悉曇】
〔梵 sīddhaṃ の音訳で,成就・吉祥(キツシヨウ)の意。もと字母表の初めに成就・吉祥を願ってこの語を書いたところから出た語〕
梵字の字母。摩多(マタ)(母音)一二字と体文(タイモン)(子音)三五で構成される。狭くは,摩多のみをさす。また,これに関する研究をもいう。日本へは八世紀頃に伝えられ,五十音図成立のきっかけとなるなどの影響を与えた。当時の盛んな悉曇学の集大成に,安然(アンネン)著「悉曇蔵」(880年成立)がある。

しったんさんみつしょう

しったんさんみつしょう 【悉曇三密鈔】
悉曇研究書。三巻。浄厳(ジヨウゴン)著。1682年刊。梵字の音韻・字義を説き,日本の悉曇学説を集約。

しったんじもん

しったんじもん [5] 【悉曇字門】
表音字である悉曇文字のそれぞれに,その音を含む語を選んで意義を付すこと。「阿(a)」で「不生(anutpāda)」の意を表す類。

しったんようけつ

しったんようけつ 【悉曇要訣】
悉曇研究書。四巻。明覚(ミヨウガク)著。1101年以後成立。梵語・中国語の音韻を研究し,あわせて,日本語の諸現象にも言及。

しっち

しっち [0] 【質地】
土地を質入れすること。また,質入れした土地。

しっち

しっち【湿地】
damp ground;marsh.→英和

しっち

しっち【失地】
<recover> the lost territory.

しっち

しっち [1] 【悉地】
〔仏〕
〔「しっじ」とも。梵語 siddhi 成就の意〕
密教で,修行によって完成された境地。

しっち

しっち [0][1] 【失地】
(1)戦争などで敵に奪われた領土。
(2)失った勢力範囲。「市場の―回復にやっきとなる」

しっち

しっち [0] 【湿地】
水けの多い,じめじめとした土地。

しっちこさく

しっちこさく [4] 【質地小作】
貸金の抵当にとった土地を小作させること。債務者がそのまま小作をする直小作と,それ以外の者が小作する別小作がある。

しっちそうげん

しっちそうげん [4] 【湿地草原】
川や湖の岸の湿地に発達する草原。ヨシ・アゼスゲなどが主に生える。

しっちそうどう

しっちそうどう 【質地騒動】
江戸幕府の質流地禁止令発布(1721年)に伴う農民の蜂起(ホウキ)事件。この法令を徳政と理解した農民は,越後頸城(クビキ)郡や羽前(ウゼン)村山郡長瀞(ナガトロ)村において土地返還を要求して蜂起したが,鎮圧された。

しっちゃかめっちゃか

しっちゃかめっちゃか [5] (形動)
混乱したさまをくだけていう語。めちゃくちゃ。

しっちゃく

しっちゃく [0] 【失着】
囲碁で,まちがった手を打つこと。
⇔正着

しっちゃくご

しっちゃくご [0] 【漆着語】
⇒膠着語(コウチヤクゴ)

しっちゅう

しっちゅう [0] 【湿虫】
ワラジムシの異名。

しっちゅう

しっちゅう [0] 【集注・集註】
⇒しゅうちゅう(集注)(2)

しっちょう

しっちょう [0] 【失調】
(1)調和がとれなくなること。調子が合わなくなること。「エンジンの―」
(2)〔医〕 調和的に動く部分や器官に協調作用がなくなること。バランスがくずれること。運動失調・神経失調・栄養失調など。

しっちょう

しっちょう [0] 【失聴】
(病気や事故・労働災害などで)聴力をなくすこと。耳が聞こえなくなること。

しっちょく

しっちょく [0] 【質直】 (名・形動)[文]ナリ
飾りけがなくまじめな・こと(さま)。質朴。「―なる性質/即興詩人(鴎外)」

しっちん

しっちん [0] 【七珍】
七つの宝。
→七宝(シチホウ)

しっちんまんぽう

しっちんまんぽう [0] 【七珍万宝】
〔「まんぽう」は古くは「まんぼう」〕
〔仏〕 七宝と多くのたからもの。「家々の日記,代々の文書,―さながら塵灰となりぬ/平家 1」

しっつい

しっつい【失墜する】
lose <one's prestige> ;→英和
fall;→英和
sink <in people's estimation> .→英和

しっつい

しっつい [0] 【失墜】 (名)スル
(1)名誉・信用を落とし失うこと。「権威を―する」
(2)物を落としたりしてなくすこと。「地下文書の事,或ひは紛失し,或ひは―す/庭訓往来」
(3)無駄な出費。損失。「ただ死ねば今迄の扶持方が―になるべい程に/雑兵物語」
(4)不足。数え違い。「―なく返納したてまつる/浮世草子・永代蔵 1」

しっつう

しっつう [0] 【漆桶】
〔「漆(ウルシ)を入れた桶(オケ)」の意から〕
真っ黒で何もわからないこと。転じて,妄想や煩悩のたとえ。また,仏法を知らない僧をののしっていう語。「―を抜くが如く痛快なる悟りを得て/吾輩は猫である(漱石)」

しっつう

しっつう [0] 【疾痛】
痛み悩むこと。わずらい憂えること。「労苦を避けず,危難を顧みず,―の身にあるを忘れ/西国立志編(正直)」

しってい

しってい (副)
砧(キヌタ)を打つ音や機を織る音などを表す語。「砧に声の―,―からころ槌の音/浄瑠璃・嫗山姥」

しってん

しってん [0] 【失点】
(1)競技や勝負で失った点。
⇔得点
(2)おちど。「些細な―をあげつらわれる」

しってんばっとう

しってんばっとう 【七転八倒・七顛八倒】 (名)スル
⇒しちてんばっとう(七転八倒)

しっと

しっと【嫉妬(心)】
jealousy.→英和
〜深い jealous;→英和
envious.→英和
〜する be jealous <of> ;envy <a person> ;→英和
be envious <of> .〜のあまり out of jealousy.→英和

しっと

しっと [0][1] 【嫉妬】 (名)スル
(1)人の愛情が他に向けられるのを憎むこと。また,その気持ち。特に,男女間の感情についていう。やきもち。悋気(リンキ)。「―心」「夫の愛人に―する」
(2)すぐれた者に対して抱くねたみの気持ち。ねたみ。そねみ。「友の才能に―をおぼえる」

しっとう

しっとう [0] 【失当】 (名・形動)
当を得ていないこと。適当でないこと。また,そのさま。不都合。「―な処分」

しっとう

しっとう [0] 【失透】
透明なガラスなどの内部に結晶が生成して,半透明または不透明になること。製造後,長い年月がたったときや加熱されたときに起こる。

しっとう

しっとう【失投】
《野》a careless pitching.

しっとう

しっとう [0] 【執当】
庶務をとりあつかうこと。また,その職。特に,寺社の職名に用いられることが多い。

しっとう

しっとう [0] 【執刀】 (名)スル
外科手術や解剖などのためにメスをとること。手術を施すこと。「教授が―する」

しっとう

しっとう【執刀する】
perform an operation <on> .→英和

しっとう

しっとう [0] 【失投】 (名)スル
野球で,投手が打者の打ちやすい球を投げてしまうこと。「―して痛打される」

しっとく

しっとく [0] 【失徳】
おこないが徳義にはずれていること。また,悪いおこない。

しっとぶかい

しっとぶか・い [5] 【嫉妬深い】 (形)
嫉妬する気持ちが強い。「―・い性格」
[派生] ――さ(名)

しっともうそう

しっともうそう [4] 【嫉妬妄想】
妄想の一種。自分の夫や妻が浮気をしていると確信するもの。

しっとり

しっとり [3] (副)スル
(1)(人が)落ち着いてしとやかなさま。「―(と)した態度」「―(と)した物腰」
(2)雰囲気が,しずかで落ち着いているさま。「―(と)した気分」「―(と)した感じの住まい」
(3)軽くしめり気を含んでいるさま。「春雨に―(と)ぬれる」「―(と)した朝の牧場」

しっとりと

しっとりと
[静かに]softly;→英和
gently;[湿って] <be> wet[moist].→英和

しっぱ

しっぱ (副)
しないたわむさま。「なびけやなびけ―となびけ/浄瑠璃・念仏往生記」

しっぱい

しっぱい【失敗】
failure;→英和
a blunder.→英和
〜する fail <in> ;→英和
be unsuccessful <in> ;go wrong (計画が).〜に終わる end in failure.‖失敗者 a failure.

しっぱい

しっぱい [0] 【失敗】 (名)スル
やりそこなうこと。目的を果たせないこと。予期した効果をあげられないこと。しくじり。
⇔成功
「試験に―する」「―の原因」「―談」「彼を行かせたのは―だった」

しっぱい=は成功(セイコウ)のもと

――は成功(セイコウ)のもと
失敗すれば,方法の誤りなど失敗の原因もわかるので成功へ一歩近づくことになる。失敗は成功の母。

しっぱく

しっぱく [0] 【漆箔】
漆を塗った上に,金・銀箔を貼り付ける技法。箔絵。

しっぱらい

しっぱらい 【尻払ひ・後払ひ】
〔「しりはらい」の転〕
退却する際,追撃してくる敵を最後尾で防ぐこと。また,その部隊。しんがり。あとおさえ。「仰せに従ひ立退き申さん。御―願ひ上ぐると/浄瑠璃・忠臣蔵」

しっぴ

しっぴ [1] 【櫛比】 (名)スル
櫛(クシ)の歯のようにすき間なくぎっしりと並んでいること。「往時―していた家々」

しっぴ

しっぴ [0] 【漆皮】
漆で塗りかためた皮革。箱・沓(クツ)などに用いられた。

しっぴ

しっぴ【失費】
expenses;expenditure.→英和

しっぴ

しっぴ [0] 【失費】
ついやされた費用。「―がかさむ」

しっぴつ

しっぴつ [0] 【執筆】 (名)スル
(1)筆を執ること。文を書くこと。「原稿の―を断る」「論文を―する」
(2)
⇒しゅひつ(執筆)

しっぴつ

しっぴつ【執筆】
writing.→英和
〜する write <for a magazine> ;→英和
contribute <to a magazine> .→英和
‖執筆者 the writer;the contributor.

しっぴつほう

しっぴつほう [0] 【執筆法】
書を書く時の筆の持ち方。腕法(着腕・提腕・枕腕(チンワン)・回腕など)と指法(単鉤(タンコウ)・双鉤(ソウコウ)・撥鐙(ハツトウ)・握管など)がある。

しっぷ

しっぷ【湿布】
a <cold,hot> compress;→英和
a stupe.→英和
〜する stupe;pack.→英和

しっぷ

しっぷ [0] 【湿布】 (名)スル
湿布薬やガーゼなどを水や湿布剤に浸したものなどを患部に当て,炎症の治療などをすること。また,その当てるもの。「喉に―する」「温―」

しっぷう

しっぷう [0] 【疾風】
(1)はやく吹く風。はやて。「―の如く駆け来たる」
(2)ビューフォート風力階級5の風。
→風力階級

しっぷう

しっぷう【疾風】
a violent wind;a gale.→英和
〜迅雷の如く swiftly;→英和
like a whirlwind.→英和

しっぷう=に勁草(ケイソウ)を知る

――に勁草(ケイソウ)を知る
〔後漢書(王覇伝)〕
はやい風が吹いて初めて強い草が見分けられるように,厳しい試練にあって初めて意志や節操の堅固な人間であることがわかる。

しっぷうじんらい

しっぷうじんらい [0] 【疾風迅雷】
(1)はやい風と激しい雷。
(2)すばやく激しいさまをたとえる語。「―の勢いで駆け抜ける」

しっぷうどとう

しっぷうどとう [0] 【疾風怒濤】
(1)疾風と怒濤。「―の荒れ狂う海へ乗り出す」
(2)シュトゥルム-ウント-ドラングの訳語。

しっぷうもくう

しっぷうもくう [5] 【櫛風沐雨】
〔「荘子(天下)」より。「風に髪をくしけずり雨にゆあみする」の意〕
風雨にさらされながら走り回って苦労すること。

しっぺ

しっぺ
〜返し retaliation; <give> tit for tat.〜返しをする retaliate <upon> ;→英和
get even <with> .

しっぺ

しっぺ [3] 【竹篦】
「しっぺい(竹篦)」の転。

しっぺい

しっぺい【疾病】
a disease;→英和
a malady.→英和

しっぺい

しっぺい [3] 【竹篦】
(1)禅宗で,修行者を打っていましめるのに使う具。割った竹に漆を塗った細長い板のような形のものが多い。
(2)人差し指と中指をそろえて相手の手首のあたりを打つこと。しっぺ。
竹箆(1)[図]

しっぺい

しっぺい [0] 【疾病】
病気。疾患。

しっぺい

しっぺい [0] 【執柄】
(1)政治権力を握ること。また,その人。「摂政関白のほかに,―の臣あひならび/保元(上)」
(2)摂政・関白の別名。「―の息,英才の輩も,この職を先途とす/平治(上・古活字本)」

しっぺいがえし

しっぺいがえし [5] 【竹篦返し】 (名)スル
〔竹篦で打った相手を竹篦で打ち返す意から〕
ある事をされたとき,即座に仕返すこと。しっぺがえし。「―をくわせる」

しっぺいけ

しっぺいけ [0][3] 【執柄家】
摂政・関白に任ぜられる家柄。摂家(セツケ)。

しっぺいほけん

しっぺいほけん [5] 【疾病保険】
疾病やけがに対して,一定の金額または療養の給付を約する保険。

しっぺいりとく

しっぺいりとく [5] 【疾病利得】
患者が疾患によって得る心理的・社会的・経済的利益。

しっぺがえし

しっぺがえし [4] 【竹篦返し】
「竹篦(シツペイ)返(ガエ)し」に同じ。「―をくらう」

しっぽ

しっぽ【尻尾】
a tail;→英和
the end (端).→英和
〜の有る(無い) tailed (tailless).〜を出す show the cloven hoof[one's true colors].〜を掴(つか)む catch <a person> tripping.

しっぽ

しっぽ [3] 【尻尾】
〔「しりお」の転〕
(1)動物の尾。しりっぽ。
(2)細長い物の,端。「たくあんの―」
(3)列の一番後ろ。しりっぽ。「行列の―につく」
(4)隠していること,ごまかしていることが人に知られる糸口。しりっぽ。

しっぽ=を出す

――を出・す
〔化けていたキツネやタヌキが尻尾を出して正体を見破られる意から〕
隠していたことが露顕する。化けの皮がはがれる。正体を現す。ぼろを出す。

しっぽ=を巻く

――を巻・く
負けたことを認める態度をとる。降参する。「―・いて逃げ出す」

しっぽ=を振る

――を振・る
〔犬が,えさをくれる人に尾を振るところから〕
こびへつらう。「権力者に―・る」

しっぽ=を掴(ツカ)む

――を掴(ツカ)・む
〔化けたキツネやタヌキの尻尾を掴んで正体をあばく意から〕
他人の弱み・秘密や悪事を見抜く。

しっぽう

しっぽう 【七宝】
愛知県西部,海部(アマ)郡の町。名古屋市西隣に位置し,住宅地化。近郊農業地域。七宝焼で知られる。

しっぽう

しっぽう [0] 【七宝】
(1)〔仏〕「しちほう(七宝)」に同じ。
(2)「七宝焼き」の略。
(3)〔「四方」の転〕
「七宝繋(ツナ)ぎ」に同じ。
(4)家紋の一。七宝繋ぎの一単位をもとに図案化したもの。
(5)生け花の花留めの一。金属で{(4)}の形に作ったもの。
七宝(4)[図]

しっぽう

しっぽう【七宝焼】
cloisonné ware.〜の cloisonné.

しっぽういんでん

しっぽういんでん [5] 【七宝印伝】
印伝革に紋柄(モンガラ)を彩色したもの。

しっぽうしょうごん

しっぽうしょうごん [0][5] 【七宝荘厳】
⇒しちほうしょうごん(七宝荘厳)

しっぽうつなぎ

しっぽうつなぎ [5] 【七宝繋ぎ】
有職(ユウソク)文様の一。同じ半径の円を,円周の四分の一ずつ重ねて四方に連ねるもの。

しっぽうながし

しっぽうながし [5] 【七宝流し】
⇒七宝焼(シツポウヤ)き

しっぽうばと

しっぽうばと [5] 【七宝鳩】
ハト目ハト科の鳥。全長約24センチメートル。尾が長く,雄は顔から胸が黒い。飼い鳥とする。アフリカとマダガスカルに分布。シチホウバト。

しっぽうやき

しっぽうやき [0] 【七宝焼(き)】
銅・銀などの金属の表面にガラス質の釉(ウワグスリ)を焼き付ける工芸技法。華麗な色彩に富む。七宝流し。エマイユ。

しっぽく

しっぽく [0] 【卓袱】
〔「卓の覆い」の意〕
(1)中国風の食卓。朱塗りで,周囲に紅白の紗綾(サヤ)を垂れる。卓袱台。
(2)「卓袱料理」の略。
(3)主に関西で,おかめそば・おかめうどんのこと。

しっぽくだい

しっぽくだい [4] 【卓袱台】
⇒卓袱(シツポク)(1)

しっぽくりょうり

しっぽくりょうり [5] 【卓袱料理】
長崎地方の郷土料理。中国の精進料理が伝来して日本化したもの。主として魚を用い,大鉢・中鉢などに盛って一つの卓に供する。

しっぽごけ

しっぽごけ [3] 【尻尾蘚】
シッポゴケ科のコケ植物。茎頂に胞子を形成する2〜3センチメートルの蒴(サク)をつける。蒴の頂部には長いくちばし状の突起がある。

しっぽり

しっぽり
〜ぬれる be wet through;be drenched to the skin.→英和

しっぽり

しっぽり [3] (副)
(1)しっとりと全体的に十分ぬれるさま。また,雨が静かに降るさま。「春雨に―(と)ぬれる」
(2)男女間の愛情のこまやかなさま。「―(と)ぬれる」
(3)情がこもっていて静かなさま。しんみり。「ひと精出してあとでの煙草(タバコ)―と先づやりませうぞや/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

しつ

しつ [2] 【失】
(1)損失。不利益。
⇔得
「得と―とを考え合わせて決める」
(2)あやまり。あやまち。失敗。「これに過ぎたる―やあるべき/十訓 10」
(3)欠点。欠陥。きず。「呂律の物に適はざるは,人のとがなり,器(ウツワモノ)の―にあらず/徒然 219」

しつ

しつ 【倭文】
⇒しず(倭文)

しつ

しつ [2] 【室】
(1)部屋。
(2)官庁・会社などの,組織上の一区分。普通,局・部・課という系列に属さない。「役員―」「開設準備―」「生活相談―」
(3)身分ある人の妻。内室。「家康の―」
(4)刀剣の鞘(サヤ)。
(5)二十八宿の一。北方の星宿。室宿。はついぼし。

しつ

しつ [2] 【湿】
(1)しめりけ。しめったところ。
(2)皮膚病の一種。かいせん。湿瘡(シツソウ)。

しつ

しつ【質】
substance (実質);→英和
quality (品質);→英和
matter (成分);→英和
[性質]nature;→英和
character.→英和
〜の良い(悪い) superior (inferior) in quality.

しつ

しつ [0][2] 【質】
(1)もちまえ。生まれつき。「生得の―」「おとなしい―のお玉にはこちらから恋をし掛けようと/雁(鴎外)」
(2)内容の良否。価値。「―より量」
(3)
 (ア)〔哲〕 事物についてさまざまに述べられる側面の一つで,ことに量に対するもの。「どのような」という問いに対応する事物の在り方。
 (イ)〔論〕 判断が肯定判断か否定判断かということ。判断の質。

しつ

しつ [2] 【瑟】
中国,古代の弦楽器の一。箏(ソウ)の大きなもの。柱(ジ)で調弦し,弦をつまんで奏する。二五弦のほか,二三弦や一九弦などがある。

しつ=に入りて矛(ホコ)を操(アヤツ)る

――に入りて矛(ホコ)を操(アヤツ)る
〔「後漢書(鄭玄伝)」より。他人の部屋に入り込んで,そこにある矛を用いて,主人を攻撃する意〕
師の論・学問を用いて,師を攻撃すること。また,相手の議論を利用して相手を攻撃すること。

しつい

しつい【失意】
dejection;disappointment;→英和
<period of> adversity (不遇).→英和

しつい

しつい シツヰ 【室韋】
六世紀中頃から一〇世紀にかけて,中国東北部にいた部族。モンゴルとツングースの混血といわれる。

しつい

しつい [1][2] 【執意】
自分の気持ち・意見に固執すること。

しつい

しつい [2][1] 【失意】
望みが遂げられず,おもしろくないこと。
⇔得意
「晩年を―のうちに過ごす」「―のどん底」

しついん

しついん [0][2] 【室員】
(1)その部屋の人員。
(2)室に属している,室長以外の職員。

しつう

しつう [2][0] 【四通】 (名)スル
道路・交通などが四方に通じていること。

しつう

しつう【歯痛】
<have> a toothache.→英和

しつう

しつう 【史通】
中国最初の史論書。二〇巻。唐の劉知幾(リユウチキ)の撰。710年成立。内外二篇から成り,古来からの史書の体裁,史官の沿革,史書の内容などについて論評する。

しつう

しつう [0] 【私通】 (名)スル
夫婦でない男女がひそかに肉体関係をもつこと。密通。

しつう

しつう [0] 【歯痛】
歯の痛み。はいた。

しつう

しつう [0] 【止痛】
痛みをとめること。「―薬」

しつうた

しつうた 【志都歌】
上代歌謡の一。全体の調子を下げて歌う歌か。また,ゆっくり歌う歌とも。「此の天皇と大后と歌ひたまひし六歌は―の歌ひ返しなり/古事記(下)」

しつうはったつ

しつうはったつ【四通八達する】
run in all directions.〜の accessible from all directions.

しつうはったつ

しつうはったつ [2][0] 【四通八達】 (名)スル
道路・交通などが四方八方へ通じていること。「―の地」

しつえき

しつえき [0] 【疾疫】
流行病。はやりやまい。疫病。

しつお

しつお [0][1] 【疾悪】 (名)スル
にくむこと。憎悪。「相―するもの政府部内に蟠拠するあれば/文学史骨(透谷)」

しつおう

しつおう [0] 【執拗】
〔「おう」は漢音〕
⇒しつよう(執拗)

しつおん

しつおん [0][2] 【室温】
室内の温度。「―を一定に保つ」

しつかん

しつかん [0] 【質感】
材質から受ける感じ。「木の―を生かした彫刻」「肌の―がよく出ている」

しつかんじょう

しつかんじょう [3] 【失感情】
感情の表出が乏しく,言語による感情表現もできなくなる状態。心身症の特徴の一。失感情症。

しつかんせつ

しつかんせつ [3] 【膝関節】
大腿(ダイタイ)骨と脛(ケイ)骨の,および膝蓋(シツガイ)骨の間にある関節。膝(ヒザ)の屈伸にかかわる。

しつが

しつが [0] 【漆画】
漆で描(カ)いた絵。うるしえ。

しつがい

しつがい [2] 【室外】
部屋の外。また,家の外。戸外。屋外。
⇔室内

しつがい

しつがい [0] 【膝蓋】
ひざがしら。

しつがい

しつがい【室外の】
outdoor.→英和
〜で outdoors;→英和
out of doors;outside (of) a room.→英和

しつがいけん

しつがいけん [3] 【膝蓋腱】
大腿(ダイタイ)四頭筋が脛(ケイ)骨に付着する部分の腱。

しつがいけんはんしゃ

しつがいけんはんしゃ [7] 【膝蓋腱反射】
膝蓋腱部を打つと大腿四頭筋が収縮して膝関節が伸展する脊髄反射。脚気(カツケ)・末梢神経炎などのとき減弱ないし消失し,中枢神経障害,例えば脳炎・脳出血などのとき亢進(コウシン)する。

しつがいこつ

しつがいこつ【膝蓋骨】
the kneepan;→英和
the kneecap.→英和

しつがいこつ

しつがいこつ [3] 【膝蓋骨】
膝(ヒザ)の前面にある円板状の骨。膝蓋腱の中にあり,後面は全体が軟骨性関節面となる。膝の皿。

しつぎ

しつぎ [2][1] 【質疑】 (名)スル
(1)疑問の点を尋ねること。質問。
(2)国会の会議で,議員が議題または報告演説について大臣・委員などに疑義の解明を求めること。

しつぎ

しつぎ【質疑】
a question.→英和
質疑応答 questions and answers.

しつぎおうとう

しつぎおうとう [2][1] 【質疑応答】
質問とそれに対する答弁。「方針説明ののち―があった」

しつぎょう

しつぎょう【失業】
unemployment.〜する lose one's work[job];be (thrown) out of work;be unemployed.‖失業者 a person out of employment;the unemployed (総称).失業対策 a relief measure for the unemployment.失業手当 an unemployment allowance.失業保険 unemployment insurance.失業問題 the unemployment problem.失業率 the unemployment rate.

しつぎょう

しつぎょう [0] 【失業】 (名)スル
(1)職を失うこと。失職。「会社が倒産して―する」
(2)社会の労働力の一部が雇用されていない状態。

しつぎょうしゃ

しつぎょうしゃ [3] 【失業者】
失業した人。定職を失った人。失職者。

しつぎょうじんこう

しつぎょうじんこう [5] 【失業人口】
労働する意思と能力をもちながら,就業の機会が得られない状態にある労働人口。
→産業予備軍

しつぎょうたいさく

しつぎょうたいさく [5] 【失業対策】
国や地方公共団体などが事業を行なって,失業者の救済を図ること。失対。「―事業」

しつぎょうほけん

しつぎょうほけん [5] 【失業保険】
失業者の生活を救済するために,失職後一定期間賃金の何割かを支給する社会保険。1947年(昭和22)実施。
→雇用保険

しつぎょうりつ

しつぎょうりつ [3] 【失業率】
働く意思と能力がある人(労働力人口)のうちに占める失業者の比率。失業人口を労働力人口で割った数字。

しつく

しつ・く 【仕付く】
■一■ (動カ四)
何度もやってなれている。しなれる。「犬防(イヌフセギ)に簾さらさらとうちかくる,いみじう―・きたり/枕草子 120」
■二■ (動カ下二)
⇒しつける

しつくす

しつく・す [3] 【為尽(く)す】 (動サ五[四])
残らずしてしまう。しはたす。「道楽を―・した人」
[可能] しつくせる

しつくす

しつくす【し尽す】
do everything possible;exhaust.→英和
悪事を〜 commit all sorts of vices.

しつけ

しつけ【仕付け】
[着物の]tacking;basting.〜をかける baste;→英和
tack.→英和
‖仕付け糸 a basting thread.

しつけ

しつけ【躾け】
<home> training;→英和
discipline.→英和
〜が良(悪)い be well-(ill-)bred[disciplined].

しつけ

しつけ [0] 【仕付け・躾】
(1)(「躾」はからだを美しく飾る意の国字)子供などに礼儀作法を教えて身につけさせること。また,身についた礼儀作法。《躾》「―の厳しい家庭」「店員の―が悪い」
(2)本縫いを正確に,きれいにするためにあらかじめざっと縫い合わせておくこと。また,出来上がった衣服の形が崩れないように,折り目などを縫って押さえておくこと。「―をかける」
(3)作物を植え付けること。特に,田植え。《仕付》「―休み」

しつけいと

しつけいと [4] 【仕付け糸】
仕付けをかけるのに用いる糸。

しつけぎん

しつけぎん 【仕付け銀】
子供などの身を処させるのに必要な金。特に,教育のための金。「子供を―まで取て置き/浮世草子・永代蔵 6」

しつけそ

しつけそ [3] 【仕付け苧】
衣服の仕付けに用いる麻糸。

しつけどき

しつけどき [0] 【仕付け時】
田植えの時期。

しつける

しつける【躾ける】
train;→英和
discipline.→英和
躾け方 how to bring up <a child> .

しつける

しつ・ける [3] 【仕付ける・躾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しつ・く
(1)日常やりなれている。しなれている。やりつける。「―・けない事をして腰が痛い」
(2)技芸・作法などを教えて身につけさせる。「厳しく―・ける」「よく―・けてこし事なれば,少しおぼえ候/宇治拾遺 5」
(3)仕付け{(2)}をする。「白糸で―・ける」
(4)準備をととのえる。
 (ア)支度をすませる。こしらえる。「轡に面懸(オモガイ)手縄を―・けて/雑兵物語」
 (イ)作物を植え付ける。特に,田植えをする。
(5)子供や奉公人を,嫁入りさせる,奉公に出す,独立させるなどして,落ち着いた状態にする。「敷銀千枚づつ付けて聟(ムコ)は願ひのままのところへ―・けられしに/浮世草子・織留 5」
(6)やっつける。「千代歳さまに―・けられて無念な,敵取つて下んせ/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

しつける

しつける【仕付ける】
get[be]accustomed <to doing> .⇒慣れる.

しつげい

しつげい [0] 【漆芸】
⇒漆工芸(ウルシコウゲイ)

しつげん

しつげん [0] 【失言】 (名)スル
不都合なこと,まちがったことなどをうっかり言ってしまうこと。また,その言葉。「―を取り消す」「議会で―する」

しつげん

しつげん [0] 【疾言】
早口でものを言うこと。はやくち。

しつげん

しつげん【失言】
<make> a slip of the tongue;→英和
<use> improper language.〜を謝する apologize for one's slip of the tongue.

しつげん

しつげん [0] 【湿原】
草原の一。土壌の低温・過湿のために植物遺体の分解が阻害され,泥炭となって堆積した上に発達する。環境条件によって高層湿原・低層湿原などになる。
→泥炭地

しつげん

しつげん【湿原】
a marshland;a bog.→英和

しつげんきょしょく

しつげんきょしょく [0] 【疾言遽色】
せかせかしたものの言い方と,あわてた顔つき。落ち着かない態度をいう。

しつこい

しつこい
persistent;→英和
obstinate;→英和
importunate;→英和
troublesome;→英和
heavy (味が);→英和
gaudy (色が).→英和
しつこく persistently;→英和
obstinately;→英和
importunately.→英和

しつこい

しつこ・い [3] (形)[文]ク しつこ・し
(1)一つのことに執着して離れようとしない。執念深い。「―・い男」「―・くつきまとう」「―・く追及する」
(2)(味・香り・色などが)濃厚である。不快なほどに強い。「この料理の味は―・い」「―・い香り」
[派生] ――さ(名)

しつこし

しつこ・し (形ク)
⇒しつこい

しつご

しつご [0] 【失誤】
しそこなうこと。あやまち。

しつご

しつご [0] 【失語】 (名)スル
(1)言いまちがえること。失言。
(2)ことばを忘れたり,また正しく話せない状態。

しつごしょう

しつごしょう【失語症】
aphasia.→英和
失語症患者 an aphasi(a)c.

しつごしょう

しつごしょう [0] 【失語症】
〔aphasia〕
大脳皮質の言語中枢が外傷や疾患により冒され,聴覚器や発声器自体には障害がないのに言語理解や発語が困難になる症状。運動性・感覚性・健忘・伝導,語唖・語聾などの失語症がある。

しつしつ

しつしつ [0] 【瑟瑟】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)風が寂しく吹くさま。「―たる刀禰川あたりの渡船で摺れちがふ処などは/濹東綺譚(荷風)」
(2)波の立つさま。

しつしつざ

しつしつざ [0] 【瑟瑟座】
不動明王の台座。方形の材を組み合わせた整然とした形で,岩の堅固さを象徴するもの。

しつじ

しつじ [1] 【執持】
⇒しゅうじ(執持)

しつじ

しつじ【執事】
a steward;→英和
a butler;→英和
a deacon (教会の).→英和

しつじ

しつじ [2][1] 【執事】
〔古くは「しっし」とも〕
(1)身分ある人の家にあって,庶務を執り行う人。
(2)内豎所(ナイジユドコロ)・進物所(シンモツドコロ)などの庶務職員。
(3)院司・親王家・摂関家・大臣家などの家司(ケイシ)の長。
(4)鎌倉幕府の職名。
 (ア)政所(マンドコロ)の次官。
 (イ)問注所の長官。
 (ウ)執権(シツケン)の別名。
(5)室町幕府の職名。
 (ア)政所・問注所の長官。
 (イ)管領(カンレイ)・関東管領の前称。
(6)江戸幕府の若年寄の別名。
(7)寺社で,事務に当たる役。
(8)〔deacon〕
キリスト教会の職務の一。聖公会では司祭,ルター派教会では牧師に次ぐ聖職者の職務。長老派・会衆派教会では信徒の職名。聖礼典の補助,会計管理などを行う。正教会では輔祭(ホサイ)という。
→助祭
(9)手紙の脇付(ワキヅケ)の一。貴人への手紙のあて名に添える。

しつじだい

しつじだい [0] 【執事代】
鎌倉・室町幕府の職名。政所・問注所に置かれた職。執事に支障のある時その代理を務めた。

しつじつ

しつじつ [0] 【質実】 (名・形動)
飾りけがなくまじめな・こと(さま)。「―な生活」
[派生] ――さ(名)

しつじつごうけん

しつじつごうけん [0] 【質実剛健】 (名・形動)
飾りけがなくまじめで,たくましく,しっかりしている・こと(さま)。

しつじゅん

しつじゅん【湿潤な】
damp;→英和
moist.→英和

しつじゅん

しつじゅん [0] 【湿潤】 (名・形動)[文]ナリ
しめりけのあるさま。水分が多くじめじめとしているさま。「―な土地」
[派生] ――さ(名)

しつじゅんしすう

しつじゅんしすう [6][5] 【湿潤指数】
アメリカの気候学者ソーンスウエートが気候の湿潤状態の区分に用いた指数。乾湿指数。

しつじょきゅう

しつじょきゅう シツヂヨ― [3] 【室女宮】
⇒処女宮(シヨジヨキユウ)

しつせんきょ

しつせんきょ [3] 【湿船渠】
⇒係船(ケイセン)ドック

しつぜつ

しつぜつ [0] 【湿舌】
天気図上で,水蒸気を多量に含む気団が舌状に張り出している部分。梅雨前線の南側に現れ,しばしば大雨を降らせる。

しつちょう

しつちょう [0][2] 【室長】
官庁・会社などで,室{(2)}の事務を管理し,部下を監督する職。また,その人。「広報―」

しつっこい

しつっこ・い [4] (形)
「しつこい」を強めていう語。「―・い味付け」「―・い性格」
[派生] ――さ(名)

しつてき

しつてき【質的】
qualitative.→英和
〜に <improve> in quality.

しつてき

しつてき [0] 【質的】 (形動)
質にかかわるさま。
⇔量的
「―向上を望む」「―にすぐれた製品」

しつてん

しつてん [3] 【質点】
理想化された点状の物体。質量だけあって大きさがなく,位置だけを占める。物体が運動の範囲に比べてきわめて小さく,回転を考えなくてもよい場合は,どんな物体も質点とみなすことができる。

しつてんけい

しつてんけい [3] 【質点系】
二個以上の質点の集合体。

しつでん

しつでん [0] 【湿田】
水はけが悪く,一年中水の抜けない田。
⇔乾田

しつでんち

しつでんち [3] 【湿電池】
電解液を液状のまま用いる電池。
⇔乾電池

しつど

しつど [1] 【湿土】
しめった土。また,湿気の多い土地。

しつど

しつど [2][1] 【湿度】
(1)空気中に含まれている水蒸気の量。
→絶対湿度
(2)空気の乾湿の程度を示す目安。普通,これを湿度という。
→相対湿度

しつど

しつど【湿度】
<determine the> humidity <of> .→英和
〜が高い show a high percentage of humidity;be wet (むしむしする).‖湿度計 a hygrometer.

しつどく

しつどく [0] 【失読】
視覚障害や構音障害がないのに,文字や文章の音読が不能となる状態。多くは失語症や視覚失認に伴って現れる。失読症。

しつどけい

しつどけい [0] 【湿度計】
湿度を測る計器。乾湿球湿度計・毛髪湿度計・露点湿度計・電気湿度計などがある。

しつない

しつない [2] 【室内】
部屋の中。また,家の中。屋内。
⇔室外

しつない

しつない【室内の】
indoor.→英和
〜で indoors;→英和
in a room.→英和
〜に閉じこもる stay indoors.〜を装飾する decorate[upholster]a room.‖室内運動 indoor exercise.室内楽(団) (a) chamber music (orchestra).室内装飾 interior decoration.室内遊戯 an indoor game.

しつないがく

しつないがく [3] 【室内楽】
小編成の器楽合奏音楽。普通,二名以上九名ぐらいまでの演奏者で行うものをさす。チェンバー-ミュージック。

しつないきょうぎ

しつないきょうぎ [5] 【室内競技】
室内で行われる運動競技の総称。屋内競技。

しつないそうしょく

しつないそうしょく [5] 【室内装飾】
室内を材料の選択や組み合わせによって仕上げること。インテリア-デコレーション。
→インテリア-デザイン